説明

カード決済システム、カード決済方法およびカード決済プログラム

【課題】カードの利用を通じて、地球環境問題に対するエコ活動または福祉への貢献を図る。
【解決手段】複数の店舗端末装置101A〜101Cと、カード会社サーバ102と、エコポイントDB103と、カード会員情報DB04と、Webサーバ105と、を備え、たエコポイントDB103に、商品とエコ活動に対する貢献ポイント数とを関連付けして登録し、カード会社サーバ102が、カード情報とエコポイント数とを関連付けして登録し、関連付けされたカード情報の所定の項目ごとに集計し、集計された集計結果を、所定のWebサーバに閲覧可能に登録する。これによって、カード利用にともなって、エコ活動または福祉への貢献がなされることをカード利用者に容易に意識させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、商品またはサービスの提供の対価をカードにて支払いが可能な店舗に備えられた店舗端末装置と、前記店舗において前記支払いに使用されたカードの決済処理をおこなうカード会社に備えられたカード会社サーバと、がネットワークによって接続されたカード決済システム、当該カード決済システムが用いるカード決済方法および当該カード決済システムに実行させるカード決済プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球環境問題に対するエコ(エコロジー)活動や福祉に対する貢献の重要性が高まってきている。今後ますますこの傾向が高くなることが十分予想される。したがって、商品やサービスを消費するに当たっては、このような貢献度を顧客に対して強く意識させることが重要である。
【0003】
従来、クレジットカードなどのカードを用いて商品やサービスを購入するに当たっては、購入金額に応じたポイントをカード会社などが付与するポイントシステムが一般的である。獲得したポイントは、ポイント数に応じて所定の商品やサービスなどの景品との交換が可能である。したがって、カード会員である顧客は、多くのポイントの獲得を目指して、積極的にカードを使用する。このように、利用金額に応じたポイント付与が、顧客へのカード利用のインセンティブとなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、利用金額に応じてポイントを付与するだけでは、エコ活動や福祉には積極的に貢献することはできず、逆に無駄な消費を煽ることでエコへの貢献の意識を逆に薄めてしまっているという問題点があった。
【0005】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、カードの利用を通じて、地球環境問題に対するエコ活動または福祉への貢献を図ることができるカード決済システム、カード決済方法およびカード決済プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるカード決済システムは、商品またはサービスの提供の対価をカードにて支払いが可能な店舗に備えられた店舗端末装置と、前記店舗において前記支払いに使用されたカードの決済処理をおこなうカード会社に備えられたカード会社サーバと、がネットワークによって接続されたカード決済システムであって、前記店舗端末装置が、顧客が購入した商品またはサービスに関する情報の入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数を取得するポイント数取得手段と、前記ポイント数取得手段によって取得されたエコポイント数を、前記入力手段によって入力された情報にかかる利用金額情報および前記顧客が支払いに使用したカード情報とともに、カード会社サーバへ送信する送信手段と、を備え、前記カード会社サーバが、前記利用金額情報、前記カード情報および前記エコポイント数を、前記店舗端末装置から受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記カード情報と前記エコポイント数とを関連付けして記憶する記憶手段と、前記エコポイント数を前記記憶手段において関連付けされたカード情報の所定の項目ごとに集計する集計処理手段と、前記集計処理手段によって集計された集計結果を、所定のWebサーバに閲覧可能に登録する登録手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、この発明にかかるカード決済システムは、上記発明において、前記店舗端末装置が、当該店舗において取り扱う商品またはサービスと、当該商品またはサービスのエコ活動または福祉に対する貢献ポイント数とを関連付けして登録したデータベースを備え、または当該データベースと前記ネットワークによって接続され、前記ポイント数取得手段が、前記入力手段によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数を前記データベースから取得することを特徴とする。
【0008】
また、この発明にかかるカード決済システムは、上記発明において、前記集計処理手段が、複数の顧客のエコポイント数をカード情報の所定の項目が共通する集合ごとに集計することを特徴とする。
【0009】
また、この発明にかかるカード決済システムは、上記発明において、前記集計処理手段が、複数の顧客のエコポイント数をカード情報の所定の複数の項目が全て共通する集合ごとに集計することを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかるカード決済システムは、上記発明において、前記カード会社サーバが、前記Webサーバを介して、前記エコポイント数に関する集計の要求を受け付ける受付手段を備え、前記集計処理手段が、前記受付手段によって受け付けられた集計の要求に基づいて、エコポイント数を集計することを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかるカード決済方法は、商品またはサービスの提供の対価をカードにて支払いが可能な店舗に備えられた店舗端末装置と、前記店舗において前記支払いに使用されたカードの決済処理をおこなうカード会社に備えられたカード会社サーバと、がネットワークによって接続されたカード決済システムが用いるカード決済方法であって、前記店舗端末装置が、入力手段と、ポイント数取得手段と、送信手段と、を備え、前記入力手段が、顧客が購入した商品またはサービスに関する情報の入力を受け付ける入力工程と、前記ポイント数取得手段が、前記入力工程によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数を取得するポイント数取得工程と、前記送信手段が、前記ポイント数取得工程によって取得されたエコポイント数を、前記入力工程によって入力された情報にかかる利用金額情報および前記顧客が支払いに使用したカード情報とともに、カード会社サーバへ送信する送信工程と、を含み、前記カード会社サーバが、受信手段と、記憶手段と、集計処理手段と、登録手段と、を備え、前記受信手段が、前記利用金額情報、前記カード情報および前記エコポイント数を、前記店舗端末装置から受信する受信工程と、前記記憶手段に対して、前記受信工程によって受信された前記カード情報と前記エコポイント数とを関連付けして登録する登録工程と、前記集計処理手段が、前記エコポイント数を前記記憶手段において関連付けされたカード情報の所定の項目ごとに集計する集計処理工程と、前記登録手段が、前記集計処理工程によって集計された集計結果を、所定のWebサーバに閲覧可能に登録する登録工程と、を含んだことを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかるカード決済方法は、上記発明において、前記店舗端末装置が、当該店舗において取り扱う商品またはサービスと、当該商品またはサービスのエコ活動または福祉に対する貢献ポイント数とを関連付けして登録したデータベースを備え、または当該データベースと前記ネットワークによって接続され、前記ポイント数取得工程が、前記入力工程によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数を前記データベースから取得することを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかるカード決済プログラムは、商品またはサービスの提供の対価をカードにて支払いが可能な店舗に備えられた店舗端末装置と、前記店舗において前記支払いに使用されたカードの決済処理をおこなうカード会社に備えられたカード会社サーバと、がネットワークによって接続されたカード決済システムに実行させるカード決済プログラムであって、前記店舗端末装置が、入力手段と、ポイント数取得手段と、送信手段と、を備え、前記入力手段が、顧客が購入した商品またはサービスに関する情報の入力を受け付ける入力工程と、前記ポイント数取得手段が、前記入力工程によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数を取得するポイント数取得工程と、前記送信手段が、前記ポイント数取得工程によって取得されたエコポイント数を、前記入力工程によって入力された情報にかかる利用金額情報および前記顧客が支払いに使用したカード情報とともに、カード会社サーバへ送信する送信工程と、を前記店舗端末装置に実行させ、前記カード会社サーバが、受信手段と、記憶手段と、集計処理手段と、登録手段と、を備え、前記受信手段が、前記利用金額情報、前記カード情報および前記エコポイント数を、前記店舗端末装置から受信する受信工程と、前記記憶手段に対して、前記受信工程によって受信された前記カード情報と前記エコポイント数とを関連付けして登録する登録工程と、前記集計処理手段が、前記エコポイント数を前記記憶手段において関連付けされたカード情報の所定の項目ごとに集計する集計処理工程と、前記登録手段が、前記集計処理工程によって集計された集計結果を、所定のWebサーバに閲覧可能に登録する登録工程と、を前記カード会社サーバに実行させることを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかるカード決済プログラムは、上記発明において、前記店舗端末装置が、当該店舗において取り扱う商品またはサービスと、当該商品またはサービスのエコ活動または福祉に対する貢献ポイント数とを関連付けして登録したデータベースを備え、または当該データベースと前記ネットワークによって接続され、前記ポイント数取得工程が、前記入力工程によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数を前記データベースから取得することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明にかかるカード決済システム、カード決済方法、およびカード決済プログラムによれば、カード利用者のエコ活動または福祉への貢献を意識させることで、カードの利用を通じて、地球環境問題に対するエコ活動または福祉への貢献を図り、かつカードの利用促進を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明の本実施の形態にかかるカード決済システムのシステム構成を示す説明図である。
【図2】この発明の本実施の形態にかかる店舗端末装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【図3】この発明の本実施の形態にかかる店舗端末装置の機能的構成を示す説明図である。
【図4】エコポイント・データベース(DB)のデータ構成の内容の一例を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態にかかる店舗端末装置における処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】この発明の本実施の形態にかかるカード会社サーバのハードウエア構成を示す説明図である。
【図7】この発明の本実施の形態にかかるカード会社サーバの機能的構成を示す説明図である。
【図8】カード会員情報データベース(DB)のデータ構成の内容の一例を示す説明図である。
【図9】カード会社サーバの記憶部のデータ構成の内容の一例を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態にかかるカード会社サーバにおける処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】この発明の実施の形態にかかるカード会社サーバにおける別の処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】Webサーバに登録される表示画面の一例を示す説明図である。
【図13】Webサーバに登録される表示画面の別の一例を示す説明図である。
【図14】Webサーバに登録される表示画面の別の一例を示す説明図である。
【図15】グループの選択画面の一例を示す説明図である。
【図16】Webサーバに登録される表示画面の別の一例を示す説明図である。
【図17−1】カードの外観の一例を示す説明図である。
【図17−2】カードの外観の別の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるカード決済システム、カード決済方法およびカード決済プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
(カード決済システムの構成)
図1は、この発明の本実施の形態にかかるカード決済システムのシステム構成を示す説明図である。図1において、カード決済システムは、複数の店舗端末装置101(101A、101B、101C)と、カード会社サーバ102と、エコポイント・データベース(DB)103と、カード会員情報データベース(DB)104と、Webサーバ105とが、図示を省略するネットワークで接続されている。
【0019】
複数の店舗端末装置101は、商品またはサービスの提供の対価をカードにて支払いが可能な店舗に備えられている。カード会社サーバ102は、カード会社に備えられており、上記店舗において支払いに使用されたカードの決済処理をおこなう。また、エコポイントDB103には、上記店舗において取り扱う商品またはサービスと、あらかじめ定められた当該商品またはサービスのエコ活動または福祉に対する貢献ポイント数とを関連付けして登録している。カード会員情報データベース(DB)104には、あらかじめ登録されているカード会員に関する情報が登録されている。Webサーバ105は、所定の情報をインターネットを通じて閲覧可能に登録する。
【0020】
(店舗端末装置の内容)
つぎに、店舗端末装置のハードウエア構成について説明する。図2は、この発明の本実施の形態にかかる店舗端末装置のハードウエア構成を示す説明図である。図2において、店舗端末装置101は、CPU201と、RAM202と、ROM203と、HD204と、インタフェース(I/F)205と、バーコードリーダー206と、カードリーダー207と、操作キー208と、表示装置209と、プリンタ210と、がバス200を介してそれぞれ接続されている。
【0021】
CPU201は、店舗端末装置101の全体の制御を司る。RAM202は、CPU201のワークエリアとして使用される。ROM203は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。HD204は、CPU201の制御に基づいて各種データを記憶する。HD204の他に、図示を省略する着脱可能な外部記憶装置(CD、DVDロム、メモリーカードなど)を備えていてもよい。
【0022】
インタフェース(I/F)205は、通信回線を通じてネットワークに接続され、ネットワークを介して、カード会社サーバ102やエコポイントDB103などに接続される。そして、I/F205は、ネットワークと店舗端末装置101の装置内部とのインタフェースを司り、カード会社サーバ102、エコポイントDB103、などからのデータの入出力を制御する。I/F205は、たとえばモデムやLANアダプタなどである。またI/F205は、USBなどの外部入出力としても用いることができる。また、I/F205は、既存のPOSシステムなどを用いて構築するようにしてもよい。
【0023】
バーコードリーダー206は、商品に設けられたバーコードを光学的に読み取る。カードリーダー207と、クレジットカードなどの各種カードに記憶されているデータを読み取る。また、カードリーダー207は、カードに磁気記録されたあるいはICチップに記録されたカードに関する情報を読み取る。
【0024】
操作キー208は、金額や商品情報などを入力・設定するためのキーである。また、表示装置209は、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。たとえば、TFT液晶ディスプレイのほか、CRTやプラズマディスプレイなどであってもよい。また、プリンタ210は、カード利用の際のレシートを印刷する。プリンタ210は、レシートの印刷だけでなく、カードの表面および裏面の少なくともいずれかに文字または画像を印刷する機能も備えている。プリンタ210は、たとえば、レーザビームプリンタ、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ、インパクトプリンタなどの各種プリンタである。
【0025】
つぎに、店舗端末装置の機能的構成について説明する。図3は、この発明の本実施の形態にかかる店舗端末装置の機能的構成を示す説明図である。図3において、店舗端末装置101A、101B、101Cは、商品情報入力部301と、カード情報入力部302と、代金支払処理部303と、受信部304と、エコポイント数取得部305と、送信部306と、を含む構成となっている。
【0026】
商品情報入力部301は、顧客であるカード会員が購入した商品またはサービスに関する情報の入力を受け付ける。商品情報入力部301は、具体的には、たとえば図2に示したバーコードリーダー206または操作キー208によってその機能を実現することができる。
【0027】
カード情報入力部302は、顧客であるカード会員のカードを読み取って、カードに記憶されているカード番号、カードの有効期限、顧客の氏名などのカード情報を取得する。カード情報入力部302は、具体的には、たとえば図2に示したカードリーダー207によってその機能を実現することができる。
【0028】
代金支払処理部303は、商品情報入力部301によって入力された商品情報およびカード情報入力部302によって入力されたカード情報に基づいて、カードでの代金の支払い処理をおこなう。代金支払処理部303は、具体的には、たとえば図2に示したCPU201がRAM202、ROM203、HD204に記憶されたプログラムを実行することによってその機能を実現することができる。
【0029】
受信部304は、カード情報入力部302によって入力されたカード情報にかかるカードの与信確認要求(この与信確認要求は送信部306から送信される)に対する、与信の適否に関する情報を受信する。受信部304は、具体的には、たとえば図2に示したI/F205によってその機能を実現することができる。
【0030】
エコポイント数取得部305は、商品情報入力部301によって入力された情報を、代金支払処理部303から受け取り、当該情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数をエコポイントDB103から取得する。エコポイント数取得部305は、たとえば図2に示したI/F205によって、または、たとえば図2に示したCPU201がRAM202、ROM203、HD204に記憶されたプログラムを実行することによってその機能を実現することができる。
【0031】
また、エコポイント数取得部305は、商品またはサービスに対するエコポイント数をエコポイントDB103から取得する代わりに、商品などに付与されている、図示を省略するICチップなどに書き込まれているエコポイント数を読み出すことで取得するようにしてもよい。この場合には、エコポイントDB103は不要となる。上記ICチップにエコポイント数を格納することによって、より確実にかつ迅速に、商品などのエコポイント数を取得することができる。
【0032】
また、エコポイント数はエコポイントDB103と、上記ICチップの両方に格納されていてもよく、エコポイント数取得部305は、状況に応じて、いづれかにアクセスして、エコポイント数を取得できればよい。また、両方にアクセスして、両方のエコポイント数を比較し、両方のエコポイント数を確認の上、エコポイント数を確定するようにしてもよい。
【0033】
また、エコポイント数取得部305は、商品コードなどから、その時の相場で、あらかじめ定められたエコポイント数の拡大率などが加味されるようになっていてもよい。この場合、エコポイント数は、同一商品であっても、商品の購入時期や、購入数、他の商品と組み合わせなどによって、拡大率が決定され、決定された拡大率に応じて、取得するエコポイント数が変化するようにしてもよい。また、エコポイント数の拡大率を加味する代わりにエコポイント数の減縮率を加味する場合であってもよい。
【0034】
送信部306は、エコポイント数取得部305によって取得されたエコポイント数を、代金支払処理部303よって処理された情報にかかる利用金額情報および顧客が支払いに使用したカード情報とともに、カード会社サーバ102へ送信する。このように、通常、店舗端末装置101からカード会社サーバ102へは、カード情報と利用金額情報だけが送信され、どのような商品を購入したかなどの商品に関する情報は送信されない。したがって、カード会社サーバ102は、購入された商品かどのような商品であるかに関する情報を知り得ない。
【0035】
そこで、購入された商品に関する情報がわかっている店舗端末装置101が、エコポイント数取得部305によって、エコポイントDB103からエコポイント数を取得する。そして送信部306は、エコポイント数取得部305によって取得されたエコポイント数をカード会社サーバ102へ送信する。
【0036】
このように、カード会社サーバ102は、店舗端末装置101の送信部306によって送信されたエコポイント数によって、当該会員が獲得したエコポイント数を知ることになる。送信部306は、具体的には、たとえば図2に示したI/F205によってその機能を実現することができる。
【0037】
図4は、エコポイント・データベース(DB)のデータ構成の内容の一例を示す説明図である。図4において、エコポイントDB103は、商品(またはサービス)のIDと、当該商品(またはサービス)ごとにエコポイント数に関する情報および備考に関する情報が関連付けされて登録されている。
【0038】
エコポイント数は、商品やサービスのエコに対する貢献度に基づいてあらかじめ定められており、必要に応じて、定期的にそのポイント数は改訂される。エコポイント数はプラスのポイントだけではなく、商品によっては0点のものやマイナスのものが含まれる。エコポイント数は、商品やサービスの特徴に応じて、客観的に定める。具体的には、たとえば、基準となる任意の商品を選定し、当該任意の商品のエコポイント数を定める。そして、当該任意の商品に対して、エコの貢献度がプラスなのかマイナスなのかによって、エコポイント数を定めることができる。
【0039】
同様の性能の電化製品において、任意の商品よりも消費電力が少ない場合は、その消費電力量に応じたプラスのエコポイント数が設定される。また、当該任意の商品よりも包装が簡易になっている場合は、包装の簡易度に応じてプラスのエコポイント数が設定される。また、財団法人日本環境協会のエコマークが認定されている商品であるか否かによってエコポイントを変えるようにしてもよい。
【0040】
また「備考」項目には、たとえば商品のエコポイント数を参照するに当たっての参照事項に関する情報などが含まれる。たとえば、当該商品を同時に3つ以上購入した場合には、それだけエコに貢献したとみなして、当該商品のエコポイント数を20%アップしたり、任意の他の商品と同時に購入した場合には、エコポイントを3ポイント加算するなどであってもよい。
【0041】
図3では、エコポイントDB103は、店舗端末装置101とは、図示を省略するネットワークで接続されるように構成したが、これに限定されるものではない。たとえば、エコポイントDB103を、各店舗端末装置101内に個別に備え、エコポイント数取得部305は、ネットワークを介することなく、エコポイントDB103からエコポイント数を取得できるようにしてもよい。その場合は、エコポイントDB103には、当該店舗で取り扱う商品またはサービスに関するエコポイント数の情報のみを登録しておけばよい。
【0042】
つぎに、店舗端末装置における処理の手順について説明する。図5は、この発明の実施の形態にかかる店舗端末装置における処理の手順を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいて、カード会員による商品の購入にともない、商品のバーコードの入力があったか否かを判断する(ステップS501)。
【0043】
ステップS501において、商品のバーコードの入力がない場合(ステップS501:No)は、ステップS505へ移行する。一方、商品のバーコードが入力された場合(ステップS501:Yes)は、つぎに、入力されたバーコード情報から商品情報を取得する(ステップS502)とともに、当該バーコード情報からエコポイント数を取得する(ステップS503)。
【0044】
つぎに、取得した商品情報およびエコポイント数の少なくともいずれかを表示装置209に表示する(ステップS504)。購入商品のバーコードが、バーコードリーダー206によって読み取られるたびに、当該商品のエコポイント数が、表示装置209の表示画面に表示されるので、カード会員は、その都度、獲得するエコポイント数を確認することができる。
【0045】
そして、全ての商品のバーコードの入力が完了したか否かを判断する(ステップS505)。入力が完了したか否かは、たとえば、入力が完了したことを示す所定のキーが押下されたか否かによって判断する。ここで、全ての商品のバーコードの入力が未だ完了していない場合(ステップS505:No)は、ステップS501へ戻って、ステップS501〜S505の各工程を繰り返し実行する。
【0046】
ステップS505において、全ての商品のバーコードの入力が完了した場合(ステップS505:Yes)は、全ての商品の代金の合計、すなわちカードの利用金額を算出する(ステップS506)とともに、全ての商品のエコポイント総数を算出する(ステップS507)。
【0047】
つぎに、カード情報の入力があったか否かを判断する(ステップS508)。ここで、カード情報の入力を待って(ステップS508:No)、入力があった場合(ステップS508:Yes)は、入力があったカード情報の与信処理をおこなう(ステップS509)。そして、与信NGの場合(ステップS510:No)は、エラー処理をおこなう。エラー処理は、具体的には、当該カードでの支払いができない旨をカード会員に通知し、別のカードによる支払いか、あるいは現金などによる支払いを要求する。別のカードによる支払いが選択された場合は、ステップS508へ戻る。
【0048】
一方、現金支払いの場合は、一連の処理は終了する。エコポイント数を蓄積するには、あくまで、カードによる支払いをすることを前提とする。現金払いではカード会員を自動的に特定できないからである。
【0049】
ステップS510において、与信OKの場合(ステップS510:Yes)は、レシートを印刷する(ステップS511)。レシートは、通常のクレジットカードによる支払いと同様に、顧客控えと顧客の署名欄を有する店舗側控えとからなる。当該レシートに、獲得エコポイント数を示す数値または画像(たとえば、樹木の画像(エコポイント数に応じて樹木の本数が増える)など)を印刷するようにしてもよい。
【0050】
その後、カード情報と、利用金額情報と、エコポイント数をまとめて、ネットワークを介してカード会社サーバへ送信する(ステップS512)。これによって、一連の処理を終了する。
【0051】
(カード会社サーバの内容)
つぎに、カード会社サーバのハードウエア構成について説明する。図6は、この発明の本実施の形態にかかるカード会社サーバのハードウエア構成を示す説明図である。図6において、カード会社サーバ102は、CPU601と、RAM602と、ROM603と、インタフェース(I/F)604と、HD605と、入力装置606と、がバス600によって接続されている。
【0052】
CPU601は、カード会社サーバ102の全体の制御を司る。RAM602は、CPU601のワークエリアとして使用される。ROM603は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。
【0053】
インタフェース(I/F)604は、通信回線を通じてネットワークに接続され、ネットワークを介して、店舗端末装置101やカード会員情報DB104などに接続される。そして、I/F604は、ネットワークとカード会社サーバ102のサーバ内部とのインタフェースを司り、店舗端末装置101、カード会員情報DB104などからのデータの入出力を制御する。
【0054】
HD605は、CPU601の制御に基づいて各種データを記憶する。HD605の他に、図示を省略する着脱可能な外部記憶装置(CD、DVDロム、メモリーカードなど)を備えていてもよい。入力装置606は、カード会社サーバ102へのデータなどの入力や設定などに用いる。具体的には、キーボードやマウスなどを含む。また、図示を省略するが、表示装置、印刷装置などを備えていてもよい。
【0055】
図7は、この発明の本実施の形態にかかるカード会社サーバの機能的構成を示す説明図である。図7において、カード会社サーバ102は、受信部701と、送信部702と、決済処理部703と、記憶部704と、エコポイント集計部705と、登録部706と、を含む構成となっている。
【0056】
受信部701は、店舗端末装置101の送信部306から送信されたカード情報、利用金額情報、エコポイント情報を受信する。また、店舗端末装置101の送信部306から送信された与信確認要求を受信する。受信部701は、具体的には、たとえば、I/F604によってその機能を実現することができる。
【0057】
送信部702は、決済処理部703によって判断された与信適否に関する情報を店舗端末装置101A〜101Cの送信部306へ送信する。送信部702は、具体的には、たとえば、I/F604によってその機能を実現することができる。
【0058】
決済処理部703は、カード会員情報DB104を参照して、受信部701によって受信されたカード情報および利用金額情報を用いて、決済処理をおこなうとともに、受信部701によって受信されたエコポイント数を記憶部704に当該カード情報と関連付けして記憶する。店舗情報については、データの送信元IDに基づいて認識することができる。決済処理部703は、CPU601が、RAM602、ROM603、HD605に記憶されたプログラムを実行することによって、その機能を実現することができる。
【0059】
記憶部704は、決済処理部703によって決済された結果に関する情報を記憶する。また、取得したエコポイント数もあわせて記憶する。記憶部704の詳細な内容については後述する(図9を参照)。記憶部704は、具体的には、たとえば、RAM602、HD605などによってその機能を実現することができる。また、図示を省略するデータベースによってその機能を実現するようにしてもよく、当該データベースは、カード会社サーバ102とネットワークによって接続されていてもよい。
【0060】
エコポイント集計部705は、カード会員情報DB104を参照して、記憶部704に記憶されたエコポイント数を、関連付けされたカード情報の所定の項目ごとに集計する。集計の詳細については後述する。エコポイント集計部705は、CPU601が、RAM602、ROM603、HD605に記憶されたプログラムを実行することによって、その機能を実現することができる。
【0061】
登録部706は、エコポイント集計部705によって集計された集計結果を、所定のWebサーバ105に閲覧可能に登録する。また、登録部706は、Webサーバ105を介して、カード会員から入力された集計要求情報をWebサーバ105から受信し、エコポイント集計部705へ渡す。登録部706は、I/F604によって、または、CPU601が、RAM602、ROM603、HD605に記憶されたプログラムを実行することによって、その機能を実現することができる。
【0062】
図8は、カード会員情報データベース(DB)のデータ構成の内容の一例を示す説明図である。図8において、カード会員情報DB104は、カード会員IDごとに当該カードに関する情報および当該カードを所有するカード会員に関する情報が登録されている。カード会員IDは、カード番号を用いてもよい。
【0063】
カード会員に関する情報は、具体的には、たとえば、カード会員の氏名、現住所、生年月日、性別、本籍(または出身地)、血液型、職業、年収など、カード会員の個人情報に関する内容から構成される。また、カード会員に関する情報には、たとえば入会日や限度額などの当該カードに関する情報も含まれていてもよい。決済処理部703は、カード番号に基づいてカード会員IDを検索し、当該カード会員に関する必要な情報を、カード会員情報DB104から抽出する。
【0064】
図9は、カード会社サーバの記憶部のデータ構成の内容の一例を示す説明図である。図9において、記憶部704は、カード番号・カード会員IDごとに、当該カード会員が獲得した有効なエコポイント総数と、カードの利用履歴とを関連付けして記憶する。カードの利用履歴には、当該利用によって獲得したエコポイント数もあわせて表示する。記憶部704は、決済処理部703による処理がおこなわれるごとに利用履歴の情報が追加されるとともに、エコポイント総数が書き換えられ、最新の状態を保持する。
【0065】
図10は、この発明の実施の形態にかかるカード会社サーバにおける処理の手順を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、店舗端末装置101の送信部306から送信されたカード情報、利用金額情報、エコポイント数情報を受信したか否かを判断する(ステップS1001)。ここで、上記情報が受信されるのを待って(ステップS1001:No)、受信した場合(ステップS1001:Yes)は、決済処理をおこない、処理結果を記憶部704に記憶する(ステップS1002)。その際、エコポイント数をすでに記憶部704に記憶されてる当該顧客のエコポイント数に加算して記憶する(ステップS1003)。このようにして、上記情報を受信部701が受信するたびに、決済処理およびエコポイントの加算処理が繰り返し実行される。
【0066】
図11は、この発明の実施の形態にかかるカード会社サーバにおける別の処理の手順を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、まず、1つまたは複数の所定の項目において、所定のグループに該当する他のカード会員を特定する(ステップS1101)。たとえば、「血液型」の項目が「O型」というグループに属するカード会員のみを特定する。そして、ステップS1101において特定された顧客のカード会員IDをカード会員情報DB104を用いて抽出する(ステップS1102)。
【0067】
つぎに、抽出されたカード会員IDを用いて、当該カード会員のエコポイント総数を集計し(ステップS1103)、集計結果を記憶部704の所定の記憶領域に記憶する(ステップS1104)。その後、当該項目における全てのグループについて集計処理が終了したか否かを判断する(ステップS1105)。ここで、当該項目における全てのグループについて終了していない場合(ステップS1105:No)には、ステップS1101へ戻って、以後ステップS1101〜S1105までの各工程を繰り返し実行する。
【0068】
そして、ステップS1105において、当該項目における全てのグループについて集計処理が終了した場合(ステップS1105:Yes)は、集計結果をWebサーバ105に登録し(ステップS1106)、一連の処理を終了する。
【0069】
図12〜図16は、Webサーバに登録される表示画面の一例を示す説明図である。カード会員が図示を省略するログイン画面からパスワードを入力することによって、図12に示すような、Webページの表示画面を表示する。図12に示す表示画面には、当該カード会員の氏名、所定期間(本年度)の獲得エコポイント数、全カード会員の平均獲得ポイント数、全カード会員の中の最高獲得ポイント数などを表示する。
【0070】
また、所定の目標獲得ポイント数に対する目標達成度を数値(「52%」)および画像の少なくともいずれかを用いて表示する。目標達成度の画像は、樹木をモチーフとし、目標達成度に応じて、樹木に着色されていったり、また、図示を省略するが樹木が成長したり、あるいは本数が増えたりする。また、カード会員に対してエコをより意識付けするために、二酸化炭素削減量に換算した数値などを表示してもよい。
【0071】
また、図13に示すように、毎月のカードの利用状況に対応させて、利用状況の表示と同一画面に表示するようにしてもよい。その際にも、会員の平均獲得ポイント数および最高獲得ポイント数などをあわせて表示してもよい。
【0072】
また、カード会員の個人の獲得ポイント数だけでなく、カード会員が所属するグループと他のグループとの比較結果を表示するようにしてもよい。具体的には、図14に示すように、カード会員の現住所の所定の地域(図14では都道府県)別のエコポイント獲得ランキングを表示してもよい。所定の地域は図14に示した都道府県に限らず、市町村などの単位のグループであってもよい。また、現住所ではなく、本籍地(出生地)別のランキングであってもよい。所属するグループは、カード会員情報DB104に登録されている情報を用いて集計することができる。これによって、カード会員どうしで、競争意識によって、ゲーム感覚でエコへの貢献度を促進することができる。
【0073】
また、比較するグループは、カード会員が自由に選択することができる。図15は、グループの選択画面の一例を示す説明図である。選択できるグループの項目は、カード会員情報DB104に記憶されている内容の中から決定すればよい。選択できるグループは1つに限定されず、複数を同時に選択することもできる。複数選択されると、図16に示すように、選択された項目のAND条件となるグループごとのランキングを表示することができる。
【0074】
また、図17−1および図17−2は、エコポイントプログラムに参加する会員専用のカードの外観の一例を示す説明図である。図17ー1において、エコカード1700の(表面および裏面の少なくともいずれか一方)には、エコをイメージする樹木の絵をあしらったエコ貢献度画像1701が印刷されている。図17−1に示したエコ貢献度画像1701の樹木の絵よりもは、図17−2に示したエコ貢献度画像1702の樹木の絵の方が大きく育っており、その育成具合によって容易に貢献度を認識することができる。
【0075】
エコ貢献度画像1701,1702は、図2に示したプリンタ211によって印刷されたものであり、エコポイント数を多く獲得するにしたがって、より大きな樹木に書き換えがおこなわれる。これによって、エコカードを利用してエコに貢献していることが、エコカードを見れば一目でわかる。また、図示を省略するが樹木の本数が増えたり、樹木の色が変わったりする(より深い緑色になるなど)ようにしてもよい。また、カード会員に対してエコをより意識付けするために、二酸化炭素削減量に換算した数値などを印刷するようにしてもよい。
【0076】
また、獲得したエコポイントについては、ポイント数に応じて所定の商品やサービスと交換できたりしてもよく、また、獲得したポイントに応じて高ポイント獲得者として、カード会社などが提供する各種の特典が得られるようにしてもよい。図17−1,図17−2に示したように、エコ貢献度画像1701,1702の樹木の絵の大きさによって、いわゆるゴールドカードやプラチナカードと類似する特典などが得られるようにしてもよい。
【0077】
以上説明したように、本実施の形態によれば、商品またはサービスの提供の対価をカードにて支払いが可能な店舗に備えられた店舗端末装置101(101A〜101C))と、店舗において支払いに使用されたカードの決済処理をおこなうカード会社に備えられたカード会社サーバ102と、がネットワークによって接続されたカード決済システムであって、店舗端末装置101が、当該店舗において取り扱う商品またはサービスと、あらかじめ定められた当該商品またはサービスのエコ活動または福祉に対する貢献ポイント数とを関連付けして登録したエコポイントDB103とネットワークによって接続され、商品情報入力部301が、顧客が購入した商品またはサービスに関する情報の入力を受け付け、エコポイント数取得部305が、商品情報入力部301によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数をエコポイントDB103から、あるいは、エコポイントDB103からではなく、商品などに付されたICチップなどから取得し、送信部306が、エコポイント数取得部305によって取得されたエコポイント数を、商品情報入力部301によって入力された情報にかかる利用金額情報およびカード情報入力部302によって入力された顧客が支払いに使用したカード情報とともに、カード会社サーが102へ送信する。
【0078】
そして、カード会社サーバ102の受信部701が、利用金額情報、カード情報およびエコポイント数を、店舗端末装置101から受信し、決済処理部703が、記憶部704に対して、受信部701によって受信されたカード情報とエコポイント数とを関連付けして登録し、エコポイント集計部705が、エコポイント数を記憶部704において関連付けされたカード情報の所定の項目ごとに集計し、登録部706が、エコポイント集計部705によって集計された集計結果を、所定のWebサーバに閲覧可能に登録する。これによって、カード利用にともなって、エコ活動または福祉への貢献がなされることをカード利用者に容易に意識させることができる。
【0079】
また、本実施の形態によれば、エコポイント集計処理部705が、複数の顧客のエコポイント数をカード情報の所定の項目が共通する集合(グループ)ごとに集計し、また、複数の顧客のエコポイント数をカード情報の所定の複数の項目が全て共通する集合(グループ)ごとに集計し、さらに、Webサーバ105を介して、エコポイント数に関する集計の要求を受け付け、受け付けられた集計の要求に基づいて、エコポイント数を集計するため、エコ活動や福祉への貢献に対する競争意識を持たせることができ、ゲーム感覚で、エコ活動や福祉への貢献を図ることができる。
【0080】
なお、本実施の形態で説明したカード決済方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0081】
以上のように、本発明にかかるカード決済システム、カード決済方法、およびカード決済プログラムは、エコへの貢献に有用であり、特に、顧客に対してエコへの貢献を意識させ、かつカードの利用促進を図るのに適している。
【符号の説明】
【0082】
101A、101B、101C 店舗端末装置
102 カード会社サーバ
103 エコポイント・データベース(DB)
104 カード会員情報データベース(DB)
105 Webサーバ
301 商品情報入力部
302 カード情報入力部
303 代金支払処理部
304 受信部
305 エコポイント数取得部
306 送信部
701 受信部
702 送信部
703 決済処理部
704 記憶部
705 エコポイント集計部
706 登録部
1700 エコカード
1701、1702 エコ貢献度画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品またはサービスの提供の対価をカードにて支払いが可能な店舗に備えられた店舗端末装置と、前記店舗において前記支払いに使用されたカードの決済処理をおこなうカード会社に備えられたカード会社サーバと、がネットワークによって接続されたカード決済システムであって、
前記店舗端末装置は、
顧客が購入した商品またはサービスに関する情報の入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数を取得するポイント数取得手段と、
前記ポイント数取得手段によって取得されたエコポイント数を、前記入力手段によって入力された情報にかかる利用金額情報および前記顧客が支払いに使用したカード情報とともに、カード会社サーバへ送信する送信手段と、
を備え、
前記カード会社サーバは、
前記利用金額情報、前記カード情報および前記エコポイント数を、前記店舗端末装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記カード情報と前記エコポイント数とを関連付けして記憶する記憶手段と、
前記エコポイント数を前記記憶手段において関連付けされたカード情報の所定の項目ごとに集計する集計処理手段と、
前記集計処理手段によって集計された集計結果を、所定のWebサーバに閲覧可能に登録する登録手段と、
を備えたことを特徴とするカード決済システム。
【請求項2】
前記店舗端末装置は、
当該店舗において取り扱う商品またはサービスと、当該商品またはサービスのエコ活動または福祉に対する貢献ポイント数とを関連付けして登録したデータベースを備え、または当該データベースと前記ネットワークによって接続され、
前記ポイント数取得手段は、前記入力手段によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数を前記データベースから取得することを特徴とする請求項1に記載のカード決済システム。
【請求項3】
前記集計処理手段は、複数の顧客のエコポイント数をカード情報の所定の項目が共通する集合ごとに集計することを特徴とする請求項1または2に記載のカード決済システム。
【請求項4】
前記集計処理手段は、複数の顧客のエコポイント数をカード情報の所定の複数の項目が全て共通する集合ごとに集計することを特徴とする請求項3に記載のカード決済システム。
【請求項5】
前記カード会社サーバは、前記Webサーバを介して、前記エコポイント数に関する集計の要求を受け付ける受付手段を備え、
前記集計処理手段は、前記受付手段によって受け付けられた集計の要求に基づいて、エコポイント数を集計することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のカード決済システム。
【請求項6】
商品またはサービスの提供の対価をカードにて支払いが可能な店舗に備えられた店舗端末装置と、前記店舗において前記支払いに使用されたカードの決済処理をおこなうカード会社に備えられたカード会社サーバと、がネットワークによって接続されたカード決済システムが用いるカード決済方法であって、
前記店舗端末装置が、入力手段と、ポイント数取得手段と、送信手段と、を備え、
前記入力手段が、顧客が購入した商品またはサービスに関する情報の入力を受け付ける入力工程と、
前記ポイント数取得手段が、前記入力工程によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数を取得するポイント数取得工程と、
前記送信手段が、前記ポイント数取得工程によって取得されたエコポイント数を、前記入力工程によって入力された情報にかかる利用金額情報および前記顧客が支払いに使用したカード情報とともに、カード会社サーバへ送信する送信工程と、
を含み、
前記カード会社サーバが、受信手段と、記憶手段と、集計処理手段と、登録手段と、を備え、
前記受信手段が、前記利用金額情報、前記カード情報および前記エコポイント数を、前記店舗端末装置から受信する受信工程と、
前記記憶手段に対して、前記受信工程によって受信された前記カード情報と前記エコポイント数とを関連付けして登録する登録工程と、
前記集計処理手段が、前記エコポイント数を前記記憶手段において関連付けされたカード情報の所定の項目ごとに集計する集計処理工程と、
前記登録手段が、前記集計処理工程によって集計された集計結果を、所定のWebサーバに閲覧可能に登録する登録工程と、
を含んだことを特徴とするカード決済方法。
【請求項7】
前記店舗端末装置が、当該店舗において取り扱う商品またはサービスと、当該商品またはサービスのエコ活動または福祉に対する貢献ポイント数とを関連付けして登録したデータベースを備え、または当該データベースと前記ネットワークによって接続され、
前記ポイント数取得工程が、前記入力工程によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数を前記データベースから取得することを特徴とする請求項6に記載のカード決済方法。
【請求項8】
商品またはサービスの提供の対価をカードにて支払いが可能な店舗に備えられた店舗端末装置と、前記店舗において前記支払いに使用されたカードの決済処理をおこなうカード会社に備えられたカード会社サーバと、がネットワークによって接続されたカード決済システムに実行させるカード決済プログラムであって、
前記店舗端末装置が、入力手段と、ポイント数取得手段と、送信手段と、を備え、
前記入力手段が、顧客が購入した商品またはサービスに関する情報の入力を受け付ける入力工程と、
前記ポイント数取得手段が、前記入力工程によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数を取得するポイント数取得工程と、
前記送信手段が、前記ポイント数取得工程によって取得されたエコポイント数を、前記入力工程によって入力された情報にかかる利用金額情報および前記顧客が支払いに使用したカード情報とともに、カード会社サーバへ送信する送信工程と、
を前記店舗端末装置に実行させ、
前記カード会社サーバが、受信手段と、記憶手段と、集計処理手段と、登録手段と、を備え、
前記受信手段が、前記利用金額情報、前記カード情報および前記エコポイント数を、前記店舗端末装置から受信する受信工程と、
前記記憶手段に対して、前記受信工程によって受信された前記カード情報と前記エコポイント数とを関連付けして登録する登録工程と、
前記集計処理手段が、前記エコポイント数を前記記憶手段において関連付けされたカード情報の所定の項目ごとに集計する集計処理工程と、
前記登録手段が、前記集計処理工程によって集計された集計結果を、所定のWebサーバに閲覧可能に登録する登録工程と、
を前記カード会社サーバに実行させることを特徴とするカード決済プログラム。
【請求項9】
前記店舗端末装置が、当該店舗において取り扱う商品またはサービスと、当該商品またはサービスのエコ活動または福祉に対する貢献ポイント数とを関連付けして登録したデータベースを備え、または当該データベースと前記ネットワークによって接続され、
前記ポイント数取得工程が、前記入力工程によって入力された情報にかかる商品またはサービスに対するエコポイント数を前記データベースから取得することを特徴とする請求項8に記載のカード決済プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17−1】
image rotate

【図17−2】
image rotate


【公開番号】特開2010−238064(P2010−238064A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−86659(P2009−86659)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(594103301)三井住友カード株式会社 (39)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)