説明

カーナビ用サンバイザー

【課題】自動車用カーナビゲーション表示装置は、進行方向の転換などで突然、日差しにより画面が見えなくなることがある。一方、企業活動において、より安価で大きな広告宣伝の効果を上げる媒体が求められている。
本発明は企業広告を掲示するカーナビゲーション表示装置用の日除けを提供する。
【解決手段】紙または合成樹脂等の薄板による組立て式の自動車用ナビゲーション等の表示部分の日除け装置に於いて、日除け本体部分にはひさし前面に破風板部を設け、該日除け本体部をカーナビ本体とカーナビ収容ケースの間に挿入したカーナビ用サンバイザー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車用カーナビゲーション表示装置の画面が、日射しの反射により見えなくなることを防ぐ、カーナビ用サンバイザーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
(イ)自動車用カーナビゲーション表示装置は、日差しの反射により不意に表示がまったく見えなくなることがある。近年、カーナビの普及が目覚しく、初めての土地でも安心して運転できるようになったものの、これでは、表示に依存して運転している場合、道を誤ったり、最悪の場合、交通事故につながる危険を生じる。
(ロ)近年の消費における低価格化の進行と競争の激化により、より安価でより広告宣伝の効果を上げる媒体が企業により求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
(イ) 自動車用カーナビゲーション表示装置は、通常、運転席と助手席の間のダッシュボードに埋め込み、またはダッシュボード上に設置されている。しかし、この位置は衝突時に搭乗者が接触する可能性が高い部分であり、安全性を顧慮して、自動車メーカーによって十分な日除けが設置がされていない。一部に、樹脂製の日除けが販売されているが、普及しているとは言いがたい。このため、多くの自動車運転者にとって日差しにより画面が見えなくなる問題が解決されていない。
(ロ) 消費における低価格化の進行により、企業活動において従前の潤沢な広告宣伝費用の負担が難しくなるという問題が生じた。このため、より手軽に広告宣伝の効果を上げる媒体が模索されている。
(ハ) 本発明は、以上の両問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
紙または合成樹脂等の薄板による組立て式の自動車用ナビゲーション等の表示部分の日除け装置に於いて、日除け本体部分にはひさし前面に破風板部を設け、該日除け本体部をカーナビ本体とカーナビ収容ケースの間に挿入したカーナビ用サンバイザー。
【発明の効果】
【0005】
(イ) 衝突時など搭乗者が接触した際に、紙製等柔らかい素材が搭乗者を傷付けることなく、かつ、必要な強度を得て日除けの働きを十分に果たす。また、印刷物1枚のコストで作成できることから、安価に製作することが可能である。
(ロ) ひさし前面に破風板を設けることで、継続的に運転者、同乗者に向けた広告宣伝媒体となる。運転、同乗のつど目に触れるものであることから、高い宣伝効果が期待され、広告主の負担により無償で広く普及を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の本体に側板が付いた状態での設置時の斜視図
【図2】本発明の本体に側板が付いた展開図として頒布時の平面図
【図3】本発明の本体に側板のない状態での設置時の斜視図
【図4】本発明の本体に側板がない展開図として頒布時の平面図
【図5】本発明の本体に側板が付いた状態での使用中の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下本発明の実施の形態を説明する。
(イ)本発明は図2のように1枚の紙等に印刷された展開図の外形を切り抜いて、図1のように折り曲げて組立てて使用する。または切り抜いた状態で頒布されたものを折り曲げて組立てて使用する。
(ロ)図2に示す「側板付き」の型式については、破風板(1)の上下に天板(2)および底版(3)を設け、天板(2)および底版(3)の左右にそれぞれ天側板(4)、底側板(5)を設ける。天板(2)の上、底版(3)の下に、それぞれ天折返し(9)、底折返し(10)を設ける。
(ハ)破風版(1)と天板(2)および底版(3)との境界を直角に山折する。
(ニ)天側板(4)2枚を直角に山折し、底側板(5)2枚を直角に谷折する。
(ホ)天折返し(9)と底折返し(10)を180度山折して、内部に畳み込む。
(ヘ)天板(2)にかかる部分の前立て(6)外周に切込みを入れて、前立てを引起す。
(ト)これにより図1、図2に示す「側板付き」の型式については、図1に示すとおりに完成する。
(チ)図3、図4に示す「側板なし」の型式については、横からの日差しを遮る点で劣るが、より簡便、低コストである。図4にある通り紙等に表示された展開図に記載の通り折り畳むだけで、図3に示すとおりに完成する。
本発明は以上のような構造である。
【0008】
本発明を使用するときは、図1の状態になるが、ダッシュボード埋め込み型(通称イン・ダッシュ・タイプ)の表示装置にあっては、図5に示すように、その外周上部の隙間(11)に天板の差込しろ(8)を、左右の隙間(11)に天側板(4)と底側板(5)を重ねて、それぞれ差し込むことで固定され、日除けの役目を果たす。また、ダッシュボード上据え置き型(通称オン・ダッシュ・タイプ)の表示装置にあっては、その外周部分に差込しろ(8)を同様に両面テープで貼付することで固定され日除けの役目を果たす。また、破風板が前面に出ることで有効に広告媒体の役を果たし、簡単に外せることから、随時新しい物と取り替えることができる。また、紙等の柔らかい素材を使用していることで、衝突時などに搭乗者を傷付けることはない。
【符号の説明】
【0009】
1 破風板、2 天板、3 底版、4 天側板、5 底側板、6 前立て、7 前立て引起し孔、8 差込しろ、9 天折返し、10 底折返し、11 表示部周囲のすき間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙または合成樹脂等の薄板による組立て式の自動車用ナビゲーション等の表示部分の日除け装置に於いて、日除け本体部分にはひさし前面に破風板部を設け、該日除け本体部をカーナビ本体とカーナビ収容ケースの間に挿入したカーナビ用サンバイザー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−171613(P2012−171613A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−50751(P2011−50751)
【出願日】平成23年2月21日(2011.2.21)
【出願人】(511060881)