説明

ガス絶縁開閉装置による母線構成

【課題】GISによる母線構成を、少なくとも四つの入出力回線ユニットと、複数の遮断器ユニットとで構成するとき、任意の二つの遮断器ユニットが停止した場合でも、入出力回線ユニット間に電力の供給を可能にする。
【解決手段】電源側或いは送電側に連なる端子BglからBg4を備える四つの入出力回線ユニットB1からB4を有し、この各入出力回線ユニットB1からB4にはそれぞれ三つのガス遮断器ユニットAlとA2とA3、AlとA4とA5、A3とA4とA6、A2とA5とA6を接続する。これにより、各ガス遮断器ユニットAlからA6は四面体を想定したときの各辺に配置して接続され各入出力回線ユニットB1からB4は、四面体を想定したときの頂点からそれぞれ引き出すように接続することで、一つの入出力回線ユニットはそれぞれ三つのガス遮断器ユニットが接続されて別の入出力回線ユニットに至るようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はガス絶縁開閉装置による母線構成に係り、特に従来の1・1/2遮断器方式と同数で信頼性をより向上できる4以上の偶数の入出力回線を有するガス絶縁開閉装置による母線構成に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、発送配電に係わる変電所では、小型で経済的に製作できて据付面積を縮小でき、しかも長期間に亘って使用可能なガス絶縁開閉装置(以下、「GIS」と略称する。)が用いられている。これらのGISは、遮断器や断路器や接地開閉器やその他の機器がそれぞれ容器内に収納されており、各容器の内部に六弗化硫黄(SF)ガスの如き絶縁ガスを封入して構成されている。
【0003】
変電所では電源側に連なる回線(入力回線)と送電線側に連なる回線(出力回線)の多くの入出力回線があり、各入出力回線はそれぞれGISを介して接続されている。電力系統用では、例えば特許文献1に示すような1・1/2遮断器方式のGISを使用し、系統運用の信頼性を高めている。
【0004】
特許文献1の1・1/2遮断器方式のGISは、図8に示す如く三組の遮断器ユニットA1、A2、A3を直列接続している。そして、母線10A、10B、10C、10Dにより直列接続する遮断器ユニットA1、A2、A3は、これらの端部にそれぞれ入出力回線ユニットB1、B2、B3、B4を設けて構成している。各入出力回線ユニットB1、B2、B3、B4は、それぞれブッシングやケーブルヘッド等の端子Bg1、Bg2、Bg3、Bg4及び引出母線Bs1、Bs2、Bs3、Bs4を備えている。
【0005】
各遮断器ユニットA1、A2、A3は、ガス遮断器CBを中心にして、この両端部にそれぞれ変流器CT1、CT2や断路器DS1、DS2、更には点検用の接地開閉器ES1、ES2を有して構成されている。
【0006】
そして、例えば直列接続点の引出母線Bs2には、断路器DS21を介在させる避雷器Ar2と計器用変圧器VT2を設け、同様に引出母線Bs3には、断路器DS31を介在させた避雷器Ar3と計器用変圧器VT3を設けている。また、引出母線Bs1とBs4には、接地開閉器ES11と計器用変圧器VT1、及び接地開閉器ES14と計器用変圧器VT4を設けている。
【0007】
上記した構成の1・1/2遮断器方式のGISでは、発電所からの電力は入出力回線ユニットB2の端子Bg2とそれに接続された引出母線Bs2、又は入出力回線ユニットB3の端子Bg3とそれに接続された引出母線Bs3を介して遮断器ユニットA1、A2、A3のいずれかを経由するように構成される。その後、電力は引出母線Bs1とそれに接続された端子Bg1の入出力回線ユニットB1、又は引出母線Bs4とそれに接続された端子Bg4の入出力回線ユニットB4を経て主母線(図示せず)を通り、他回線のGIS(図示せず)に至る構成をしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−69532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記した特許文献1のGISは、電源側或いは送電側に連なる端子を備える四つ以上の偶数の入出力回線ユニットと、直線状に設置して接続する三組の遮断器ユニットとからなる従来の1・1/2遮断器方式のGISにおいて、任意の二つの遮断器ユニットがメンテナンスや故障により停止すると、各入出力回線ユニット間に電力を供給できなくなってしまう恐れがある。このため、1・1/2遮断器方式のGISを使用した発変電所では、信頼性が低下する問題がある。
【0010】
本発明の目的は、GISによる母線構成を、少なくとも四つの入出力回線ユニットと、複数の遮断器ユニットとで構成するとき、任意の二つの遮断器ユニットが停止した場合でも、入出力回線ユニット間には電力を供給することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のGISによる母線構成は、電源側或いは送電側に連なる四つの入出力回線ユニットと、前記各入出力回線ユニットにそれぞれ接続する複数のガス遮断器ユニットを有するものであって、前記各ガス遮断器ユニットは四面体を想定したときの各辺に配置して接続すると共に、前記各入出力回線ユニットは四面体を想定したときの頂点からそれぞれ引き出すことにより、一つの前記入出力回線ユニットにそれぞれ三つのガス遮断器ユニットが接続されて別の入出力回線ユニットに至るように構成したことを特徴としている。
【0012】
好ましくは、前記入出力回線ユニット間を接続する一つの前記ガス遮断器ユニットと二つの直列接続する前記ガス遮断器ユニットの三組を設置し、二つの直列接続する前記入出力回線ユニット間を接続する他の一つの前記ガス遮断器ユニットは、三組の前記ガス遮断器ユニットと交差させて設置したことを特徴としている。
【0013】
また好ましくは、三組の前記ガス遮断器ユニットは、二つの直列接続する前記各ガス遮断器ユニット間に、前記入出力回線ユニット間を接続する一つの前記ガス遮断器ユニットを配置したことを特徴としている。
【0014】
また、本発明のGISによる母線構成は、電源側或いは送電側に連なる少なくとも四つの入出力回線ユニットと、前記各入出力回線ユニットにそれぞれ接続する複数のガス遮断器ユニットを有するものであって、二つの前記ガス遮断器ユニットを直列接続する二組と一つの前記ガス遮断器ユニットの一組との並列接続する三組と、前記ガス遮断器ユニットの三組と交差させかつ二組の前記ガス遮断器ユニットの直列接続部分と接続する一つの前記ガス遮断器ユニットとを設置し、各接続部分に設けられてそれぞれ三つのガス遮断器ユニットが連なった四つの入出力回線ユニットを備える基本構成に、二つの前記ガス遮断器ユニットを直列接続する組と一つの前記ガス遮断器ユニットの組との並列接続する二組と、前記並列接続側にそれぞれ設ける二つの前記入出力回線ユニットとを一単位として増設すると共に、並列接続する三組のうち一つの前記ガス遮断器ユニットを有する組の一方の並列接続部分を解いて、増設した二つの前記ガス遮断器ユニットの直列接続側に接続変更し、かつ前記並列接続を解いた部分間には増設した前記ガス遮断器ユニットの二組を接続し、基本構成及び増設する単位の前記各入出力回線ユニットはそれぞれ三つのガス遮断器ユニットを接続する側から引き出して構成したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明のGISによる母線構成のように構成すれば、一つの入出力回線ユニットはそれぞれ三つのガス遮断器ユニットが接続されて別の入出力回線ユニットに至るようになっているため、一つの入出力回線ユニットに接続する任意の二つの遮断器ユニットが停止したとしても他の全ての入出力回線ユニットに電力を供給することができる。しかも、本発明のGISは、従来の1・1/2方式のGISと同様n回線に対しn×1.5台のガス遮断器ユニットを用いた構成であるため、経済的に製作できると共に、信頼性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施例であるGISによる母線構成を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿って示す側面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿って示す側面図である。
【図4】図1のGISによる母線構成を簡略化して示す3相結線図である。
【図5】図4を簡略化した単線結線図である。
【図6】(a)及び(b)は、それぞれ図5の2箇所のガス遮断器ユニットが停止したときの異なる例を示す単線結線図である。
【図7】増設する回線のGISによる母線構成の例を簡略化して示す単線結線図である。
【図8】従来のGISを示す単線結線図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明のGISによる母線構成は、電源側或いは送電側に連なる四つの入出力回線ユニットを有し、各入出力回線ユニットにはそれぞれガス遮断器ユニットを接続する構造である。そして、各ガス遮断器ユニットは四面体を想定したときの各辺に配置して接続すると共に、各入出力回線ユニットは四面体を想定したときの頂点からそれぞれ引き出している。この接続構成により、一つの前記入出力回線ユニットがそれぞれ三つのガス遮断器ユニットに接続されて別の入出力回線ユニットに至るようにしている。
【実施例1】
【0018】
以下、本発明のGISによる母線構成を、従来と同一または相当部分に同符号を付した図1から図7を用いて説明する。このGISによる母線構成は、各相を独立させた相分離型で示しており、電源側或いは送電側に連なる四つの入出力回線ユニットB1からB4と、これらの入出力回線ユニットB1からB4にそれぞれ接続される従来と同様な構造の各ガス遮断器ユニットA1〜A6を有している。
【0019】
図1から図3に示す如く、左右両側に並置する直線状の三相分の母線10A、10Cが設けられ、各母線10A、10Cの一端に端子Bg1、Bg4及び引出母線Bs1、Bs4を備える入出力回線ユニットB1とB4を設けている。そして、母線10A、10C間は、ガス遮断器ユニットA1、A5及びA3、A6の二組とガス遮断器ユニットA2の三組を後述するように設置して電気的に並列接続している。
【0020】
母線10Bにより直列接続するガス遮断器ユニットA1、A5及びA3、A6の二組とガス遮断器ユニットA2の三組は、図1の例では左右の母線10A、10C間に並設し、それぞれ接続している。しかも、ガス遮断器ユニットA1、A5とA3、A6の二組の間に、ガス遮断器ユニットA2を設置させると共に、ガス遮断器ユニットA2を一方の母線10A又は10C側に寄せて設置している。これによって、下記するガス遮断器ユニットA4や母線10Dの設置や接続を、据付面積を増大せずにガス遮断器ユニットA4を容易に行うことができる。
【0021】
また、ガス遮断器ユニットA4は、この両端に接続する母線10Dの端部に、端子Bg2、Bg3及び引出母線Bs2、Bs3を備える入出力回線ユニットB2とB3が設けられている。しかも、ガス遮断器ユニットA4及び母線10Dは、上記した並べて設置する三組の遮断器ユニットA1、A5及びA3、A6、A2とは、電気的な接続も問題なくできる据付構造としている。つまり、このガス遮断器ユニットA4と母線10Dは、上方に配置した母線10Bに対して、図1の示すように下方にずらし、かつこれらが上方から見て直交するように交差させて配置し、これによって支障がなく据付及び接続が行える構造にしている。
【0022】
そして、図1及び図4に示すように、遮断器ユニットA1、A5間を接続する母線10Bとガス遮断器ユニットA4の母線10Dとは、双方が交差する部分の接続部Y1、Y2、Y3で電気的な接続を行い、また遮断器ユニットA3、A6間を接続する母線10Bとガス遮断器ユニットA4の母線10Dとは、双方が交差する部分の接続部X1、X2、X3で電気的な接続を行っている。
【0023】
上記したGISによる母線構成では、ガス遮断器ユニットA1、A5及びA3、A6とA4を設置して電気的な接続を行い、端子Bg1からBg4を備える各入出力回線ユニットB1からB4を引き出した接続構成とすることができる。このGISによる母線構成を言い換えると、各ガス遮断器ユニットA1〜A6は、四面体を想定したときの各辺に配置して接続され、また各入出力回線ユニットB1〜B4は、四面体を想定したときの頂点からそれぞれ引き出した構成となる。
【0024】
つまり、本発明のGISによる母線構成は、図5の単線結線図から明らかなように、例えば一つの各入出力回線ユニットB1は、三つの遮断器ユニットA1、A2、A3が接続されて、他の入出力回線ユニットB2、B3、B4に至るような接続構成になる。また、他の各入出力回線ユニットB2、B3、B4もそれぞれ同様に、三つのガス遮断器ユニットA1、A4、A5やA3、A4、A6やA2、A5、A6が接続されて、他の入出力回線ユニットに至るような接続構成にできる。
【0025】
上記のようにGISによる母線構成とすると、任意の二つの遮断器ユニット、例えば図6(a)に示すように二つの遮断器ユニットA3、A5が停止した場合には、入出力回線ユニットB1で受電した電力は、ガス遮断器ユニットA1を介して入出力回線ユニットB2に、また別のガス遮断器ユニットA1とA4を介して入出力回線ユニットB3に、更にガス遮断器ユニットA2を介して入出力回線ユニットB4に供給できるから、GISを支障なく運用することができる。
【0026】
また、例えば図6(b)に示すようにガス遮断器ユニットA1とA2が停止した場合には、入出力回線ユニットB1で受電した電力は,ガス遮断器ユニットA3を介して入出力回線ユニットトB3に、またガス遮断器ユニットA3、A4を介して入出力回線ユニットトB2に、更にガス遮断器ユニットA3、A6を介して入出力回線ユニットトB4に供給できるから、同様にGISを支障なく運用することができる。
【0027】
なお、上記のガス遮断器ユニットA2は、図1の如く設置するばかりでなく、ガス遮断器ユニットA1、A5とA3、A6のいずれかの側に設置し、母線10A、10C間の上記と同様な位置への電気的接続を行って構成することもできる。
【0028】
上記したGISによる母線構成は、ガス遮断器ユニットA1からA6を用い、四つの入出力回線ユニットB1からB4を引き出した例であるが、本発明のGISによる母線構成は、更に二つの回線ずつ増加させることができる。
【0029】
二回線ずつ増加させるGISによる母線構成の例を図7に示しており、実線で示す部分が例えば図1から図3に示す如く配置するガス遮断器ユニットA1からA6を用い、これらを上記したように四面体を想定したときの各辺に配置して接続し、また入出力回線ユニットB1からB4は、四面体を想定したときの頂点からそれぞれ引き出した基本構成を表している。
【0030】
上記した実線の基本構成に、従来の1・1/2方式のGISと同様な破線で示す第1の増設や、同様に更に一点鎖線で示す第2の増設を順に行って、六回線や八回線等のような偶数の多回線の入出力回線ユニットを有するGISによる母線構成とすることができる。
【0031】
破線に示す第1の増設及び一点鎖線で示す第2の増設の場合は、いずれも三つのガス遮断器ユニットA11からA13及びA21からA23を用い、これらを二つの前記ガス遮断器ユニットA12、A13やA22、A23の直列接続する組と、一つの前記ガス遮断器ユニットA11やA21の組とからなっている並列接続する二組と、並列接続側にそれぞれ設ける二つの入出力回線ユニットB11、B12やB21、B22とを一単位として順に設置し、増設した例を示している。つまり、多回線とするときには、図1における二つの前記ガス遮断器ユニットを直列接続する組と一つの前記ガス遮断器ユニットの組からなっている並べて設置する二組と、二つの入出力回線ユニットとを一つの単位として増設するものである。
【0032】
第1の増設時は、三つのガス遮断器ユニットA11からA13を設置する。そして、図7の結線図に示すようにガス遮断器ユニットA2の接続の変更、即ちガス遮断器ユニットA2は黒点の並列接続を解いて白点に接続する変更を行い、ガス遮断器ユニットA2をガス遮断器ユニットA12、A13間に接続している。また、ガス遮断器ユニットA2の並列接続を解いたガス遮断器ユニットA5とA6の部分間には、増設した二つの前記ガス遮断器ユニットA12、A13の直列接続する組と一つの前記ガス遮断器ユニットA11の組とを接続している。
【0033】
これにより、入出力回線ユニットB4にはガス遮断器ユニットA6、A11、A13が接続、入出力回線ユニットB11にはガス遮断器ユニットA5、A11、A12が接続、入出力回線ユニットB12にはガス遮断器ユニットA2、A12、A13が接続される結線にしている。この結果、各入出力回線ユニットB1からB4、B11とB12は、それぞれ三つのガス遮断器ユニットが接続される点から引き出される構造にできる。
【0034】
また、第2の増設時においても、三つのガス遮断器ユニットA21からA23と、入出力回線ユニットB21、B22との一単位分を同様に設置する。そして、図7の結線図に示すようにガス遮断器ユニットA2の白点の並列接続を解いて、図7の右側の白点に接続する変更、つまりガス遮断器ユニットA22、A23間に接続を行い、ガス遮断器ユニットA2の並列接続を解いたガス遮断器ユニットA12とA13間に、増設した二つの前記ガス遮断器ユニットA22、A23の直列接続する組と一つの前記ガス遮断器ユニットA21の組とを接続している。
【0035】
これにより、入出力回線ユニットB21にはガス遮断器ユニットA12、A21、A22が接続、入出力回線ユニットB22にはガス遮断器ユニットA2、A22、A23が接続される結線にしている。この結果、各入出力回線ユニットB21、B22は、上記と同様に三つのガス遮断器ユニットが接続される点から引き出される構造にできる。
【0036】
このように、三つのガス遮断器ユニット及び二つの入出力回線ユニットを増設する場合も、各入出力回線ユニットに対し三つのガス遮断器ユニットが接続される構成にできるから、容易に多回線のGISによる母線構成とすることができる。
【0037】
上記した本発明のGISによる母線構成では、相分離型のGISに適用した例で説明したが、三相一括型でのGISによる母線構成にも適用できることは明らかであり、この場合でも上記実施例と同様な効果を達成できる。
【符号の説明】
【0038】
10A、10B、10C…母線、Al、A2、A3、A4、A5、A6、Al1、A12、A13、A21、A22、A23…ガス遮断器ユニット、Bl、B2、B3、B4、B1l、B12、B21、B22…入出力回線ユニット、Bgl、Bg2、Bg3、Bg4…端子、Bsl、Bs2、Bs2、Bs4…引出母線、CB…ガス遮断器、CT1、CT2…変流器、DS1、DS2…断路器、ES1、ES2…接地開閉器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源側或いは送電側に連なる四つの入出力回線ユニットと、前記各入出力回線ユニットにそれぞれ接続する複数のガス遮断器ユニットを有したガス絶縁開閉装置による母線構成において、前記各ガス遮断器ユニットは四面体を想定したときの各辺に配置して接続すると共に、前記各入出力回線ユニットは四面体を想定したときの頂点からそれぞれ引き出すことにより、一つの前記入出力回線ユニットにそれぞれ三つのガス遮断器ユニットが接続されて別の入出力回線ユニットに至るように構成したことを特徴とするガス絶縁開閉装置による母線構成。
【請求項2】
請求項1において、前記入出力回線ユニット間を接続する一つの前記ガス遮断器ユニットと二つの直列接続する前記ガス遮断器ユニットの三組を設置し、二つの直列接続する前記入出力回線ユニット間を接続する他の一つの前記ガス遮断器ユニットは、三組の前記ガス遮断器ユニットと交差させて設置したことを特徴とするガス絶縁開閉装置による母線構成。
【請求項3】
請求項2において、三組の前記ガス遮断器ユニットは、二つの直列接続する前記各ガス遮断器ユニット間に、前記入出力回線ユニット間を接続する一つの前記ガス遮断器ユニットを配置したことを特徴とするガス絶縁開閉装置による母線構成。
【請求項4】
電源側或いは送電側に連なる少なくとも四つの入出力回線ユニットと、前記各入出力回線ユニットにそれぞれ接続する複数のガス遮断器ユニットを有したガス絶縁開閉装置による母線構成において、二つの前記ガス遮断器ユニットを直列接続する二組と一つの前記ガス遮断器ユニットの一組との並列接続する三組と、前記ガス遮断器ユニットの三組と交差させかつ二組の前記ガス遮断器ユニットの直列接続部分と接続する一つの前記ガス遮断器ユニットとを設置し、各接続部分に設けられてそれぞれ三つのガス遮断器ユニットが連なった四つの入出力回線ユニットを備える基本構成に、二つの前記ガス遮断器ユニットを直列接続する組と一つの前記ガス遮断器ユニットの組との並列接続する二組と、前記並列接続側にそれぞれ設ける二つの前記入出力回線ユニットとを一単位として増設すると共に、並列接続する三組のうち一つの前記ガス遮断器ユニットを有する組の一方の並列接続部分を解いて、増設した二つの前記ガス遮断器ユニットの直列接続側に接続変更し、かつ前記並列接続を解いた部分間には増設した前記ガス遮断器ユニットの二組を接続し、基本構成及び増設する単位の前記各入出力回線ユニットはそれぞれ三つのガス遮断器ユニットを接続する側から引き出して構成したことを特徴とするガス絶縁開閉装置による母線構成。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−90430(P2012−90430A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−234865(P2010−234865)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【出願人】(501383635)株式会社日本AEパワーシステムズ (168)
【Fターム(参考)】