説明

ガラス瓶容器

【課題】ガラス瓶は、射出成型方による樹脂製部材に比べて成型精度が低いため、ガラス瓶に樹脂製部材のような成型品を嵌合させると、樹脂製部材がきつくて外しづらかったり、逆に緩くてわずかな衝撃でもはずれてしまうといった問題に対し、ガラス瓶に対して樹脂製キャップが適切な力で嵌合されたガラス瓶容器を提供すること。
【解決手段】ガラス瓶11と、このガラス瓶11に取り付けられる樹脂製部材31とを備えるガラス瓶容器1であって、前記樹脂製部材31は、前記ガラス瓶11に嵌合されている樹脂製台座21を介して取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス瓶容器に係り、特に、樹脂製部材が嵌合されるガラス瓶容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、飲料や化粧品などの液体を収容するガラス瓶に樹脂製部材を取り付けたガラス瓶容器として、様々なものが提案されている。一例としては、装飾等の目的で、糊付けによってガラス瓶に樹脂製部材を取り付けたものがある。
【0003】
また、ガラス瓶にキャップを直接嵌合させ、摩擦力などを利用してキャップの脱落を防止するものもあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のようなガラス瓶容器には、以下のような問題があった。すなわち、糊付けによる場合、容器を廃棄する際にガラス瓶と樹脂製部材とを完全に分離できず、また使用した糊がガラス瓶側に一部残留してしまう等の問題があった。この問題は、環境に負荷をかけてしまうことから、何らかの手法で回避しなければならなかった。
【0005】
また、ガラス瓶に直接樹脂製部材を嵌合させる手法でも、ガラス瓶の特性に起因して以下のような問題があった。すなわち、ガラス瓶はブロー成型などの手法によって製造されるが、このブロー成型によるガラス瓶は、射出成型による樹脂製部材に比べて成型精度が低い。このため、ガラス瓶に樹脂製部材のような成型品を嵌合させると、樹脂製部材がきつくて外しずらいといった問題や、逆に緩くて僅かな衝撃でも外れてしまうといった問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記問題点を解消できるガラス瓶容器を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、ガラス瓶と、このガラス瓶に取り付けられる樹脂製部材とを備えるガラス瓶容器であって、前記樹脂製部材は、前記ガラス瓶に嵌合されている樹脂製台座を介して取り付けられている、という構成を採っている。
【0008】
このような構成を採ることで、通常の使用態様においては、樹脂製台座と樹脂製部材との間で適切な嵌合力が確保されているため、樹脂製部材が取り外しにくかったり、逆に不用意に脱落してしまうことはない。
【0009】
また、前記樹脂製台座は、前記ガラス瓶に対して取り外し可能に嵌合されている、という構成を採っている。このような構成を採ることにより、ガラス瓶容器を廃棄する場合には、樹脂製台座は取り外すことが可能であるので分別が容易である。
【0010】
また、前記樹脂製台座は管状部を備えると共に、前記ガラス瓶はネック部に所定の寸法を有するビードを備え、前記管状部の寸法は前記ビードの寸法よりも僅かに小さく、当該管状部が前記ビードに当接して前記ガラス瓶に嵌合される、という構成を採っている。このような構成を採ることにより、樹脂製台座はガラス瓶に対して大きな嵌合力で取り付けられているため、不用意にガラス瓶から外れることはない。
【0011】
また、前記樹脂製台座は外周面を備えると共に前記樹脂製部材は内周面を備え、前記樹脂製台座の外周面に前記樹脂製部材の内周面が嵌合する、という構成を採っている。このような構成を採ることで、樹脂製台座の外周面と前記樹脂製部材の内周面が適切な寸法に成型され、所望の嵌合力を実現することができる。尚、「嵌合」という語句は、上記したような、摩擦力による場合に限定されるものではなく、例えば、雄ネジと雌ネジによる螺合の場合、或いは凹部と凸部を用いる場合なども含む概念である。
【0012】
また、前記樹脂製台座の外周面及び樹脂製部材の内周面は共に円筒状であり、前記ガラス瓶の前記ネック部の近傍には所定の上側凹部が形成され、前記樹脂製台座の内面には嵌合時に前記上側凹部に挿入される台座突起が形成されている、という構成を採っている。このような構成を採ることで、樹脂製部材を樹脂製台座の外周面に沿って円周方向に回転させた場合でも、台座突起は上側凹部に挿入されていることにより、樹脂製台座の回転は規制される。
【0013】
また、前記樹脂製部材は樹脂製キャップである、という構成を採っている。
【0014】
また、前記ガラス瓶の底部には、ボトムカバーが取り付けられている、という構成を採っている。
【0015】
更に、前記ボトムカバーの内面には所定のボトムカバー突起が形成され、前記ガラス瓶の底部外周面には前記ボトムカバー突起に対応する下側凹部が形成され、前記下側凹部は、前記ガラス瓶の底部から頂部に沿った第1部分と、この第1部分に直角な第2部分とからなる、という構成を採っている。このような構成を採ることで、ボトムカバーはガラス瓶に対して、異なる二方向に相対移動させなければ取り外せない。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ブロー成型によるガラス瓶は、射出成型による樹脂製部材と比較して成型精度が低いが、ガラス瓶に対して樹脂製部材を取り付ける場合であっても、樹脂製台座を介在させることで、樹脂製部材が外しにくい、あるいは僅かな衝撃で脱落してしまう等の問題を無くすことができる。また、廃棄の際の分別を容易にすることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本願発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0018】
[全体概要]
本発明の一実施形態に係るガラス瓶容器1は、図1に示すように、ガラス瓶11と、このガラス瓶11に取り付けられる樹脂製部材31とを備えるガラス瓶容器1であって、前記樹脂製部材31は、前記ガラス瓶に嵌合されている樹脂製台座21を介して取り付けられている。以下、各構成要素について詳述する。尚、以下に記載する実施形態では、樹脂製台座21と樹脂製部材31との嵌合が摩擦力による場合を中心に説明しているが、本発明は摩擦力による場合のみに限定されるものではなく、例えば、雄ネジと雌ネジによる螺合の場合、或いは凹部と凸部の組み合わせを用いる場合なども含む。
【0019】
[ガラス瓶]
まず、ガラス瓶11について説明する。ガラス瓶11は、鉛直方向に向かって細長い円筒状のガラス瓶であり、上端にネック部12が形成されている。ネック部12の最上部には内容物を取り出す取出口が形成され、この取出口には封止蓋13が装着されている。また、ガラス瓶11のネック部12の外周面には、所定の直径を有するビード14が突出して形成されている。
【0020】
また、ネック部12の下方はガラス瓶11のショルダー部15となっており、このショルダー部15は円錐台形状となっている。このショルダー部15の下方は上側胴体部16となっており、この上側胴体部16は略円筒状となっている。また、ショルダー部15には所定の上側凹部15aが形成されている。この上側凹部15aは、円錐台形状の傾斜面に相当する部分に形成されている(図1及び4参照)。本実施形態の上側凹部15aは、ショルダー部15の円周方向の2カ所(180°の円周方向角度で対向した位置)に設けられている。
【0021】
ガラス瓶11の中央部は中央胴体部17となっており、この中央胴体部17は表面が六方向から凹状に凹んでいる。このため、当該中央胴体部17の断面形状は略六角形となっている。但し、当該形状は本発明に必須なものではなく、上側胴体部16と同様に円筒形状であってもよい。
【0022】
更に、下側胴体部18は上側胴体部16と同様に円筒状となっている。そして、その円筒状の外周面には円周方向に延びるOリング溝18aが形成されている。このOリング溝18aは、後述するボトムカバー41を取り付けるためのOリング18bが入り込むための溝となる。更に、Oリング溝18aの下方には、下側凹部18cが形成されている。この下側凹部18cは、ボトムカバー41がガラス瓶11から脱落するのを防止するために、ボトムカバー41の内面に形成されたボトムカバー突起42が係止されるものである。
【0023】
尚、図示したガラス瓶11の外形は、水平方向断面が円形であるが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、断面が角形の瓶に対しても本発明を適用することができる。また、断面が円形や多角形のガラス瓶に対し、ビードを楕円形、四角形やその他の多角形にするような応用例も考えられる。
【0024】
[樹脂製台座]
次に、樹脂製台座21について説明する。樹脂製台座21は、中空円筒状の上方部22と、中空円錐台状の中央部23と、更に中空円筒状の下方部24とからなる。そして、下方部24の下端には所定の鍔部25が形成されている。上方部22の内径は、ガラス瓶11のネック部12のビード14の外径よりも僅かに小さく形成されている。また、中央部23の各部の内径は、ガラス瓶11のショルダー部15の外径よりも大きくなっており、中央部23とショルダー部15との間に所定の隙間が形成されている。但し、当該隙間は本発明に必須なものではなく、中央部23の内周面がガラス瓶11のショルダー部15に当接するように構成してもよい。更に、下方部24の内径は、ガラス瓶11の上側胴体部16の外径とほぼ同等の大きさとなっている。
【0025】
また、樹脂製台座21の内面には、所定の台座突起26が形成されている。この台座突起26は上方部22から鉛直につながっており、その下端は樹脂製台座21の下方部24まで延設されている。上方部22の上端から台座突起26の下端までの長さは、ガラス瓶11のビード14から上側凹部15aの底面までの距離に対応している。従って、樹脂製台座21がガラス瓶11に嵌合されると、上方部22と台座突起26の作用により、樹脂製台座21がガラス瓶11に対し、鉛直方向にも円周方向にも固定されることとなる。なお、台座突起26は上側凹部15aの形成位置に対応した円周方向の2カ所(180°の円周方向角度で対向した位置)に設けられている。
【0026】
下方部24の下端に形成されている鍔部25は、後述する樹脂製部材31を係止するためのものである。すなわち、図1に示すように、樹脂製部材31が樹脂製台座21に嵌合された場合、樹脂製部材31の下端部が鍔部25に当接する。これにより、樹脂製部材31はそれ以上下方に降下することはない。ここで、樹脂製台座21の下方部24の外周面と樹脂製部材31の内周面とは、相互に所定の嵌合力で嵌合するようにその直径が相互に設定されている。
【0027】
尚、樹脂製部材31と嵌合する下方部24は円筒状であると説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、下方部24は樹脂製部材31の内周面と嵌合するので、樹脂製部材31の内周面に対応した形状であればよい。例えば、三角形、四角形その他の多角形であってもよい。また、ガラス瓶のビードが楕円形、四角形やその他の多角形に形成されている場合には、これに対応して、樹脂製台座の上方部も楕円筒状、角筒状に構成する必要がある。この場合も、上方部の寸法は、ビードの寸法よりも僅かに小さく構成されている。ここで、僅かに小さい寸法とは、例えば正方形のビードを想定した場合、ビードの最外部の一辺の長さよりも、上方部の内壁の一辺の長さが僅かに短いことを意味する。当該説明は、四角形以外の多角形の場合にも同様に当てはまる。
【0028】
[樹脂製部材]
次に、樹脂製部材31について説明する。本実施形態に係る樹脂製部材は樹脂製キャップであるので、以下樹脂製部材を樹脂製キャップに置き換えて説明する。樹脂製キャップ31は、上記した樹脂製台座を介してガラス瓶11の上端に嵌合されるものであり、上方の中空半球状部32と、下方の円筒状部33とから構成されている。樹脂製キャップ31が樹脂製台座21を介してガラス瓶11に嵌合されると、ガラス瓶11に取り付けられた封止蓋13を覆うようになっている。このため、樹脂製キャップ31の内部には十分な空間が確保されている。
【0029】
また、樹脂製キャップ31の内径の内、特に下端部の内周面の直径が重要である。なぜなら、当該下端部は樹脂製台座21と嵌合し、樹脂製キャップ31の脱落を防止する作用を担っているからである。ここで、樹脂製キャップ31は樹脂製台座21に対してある程度の摩擦力で嵌合していなければならないが、開封者によって所定の力で取り外しできなければならない。このため、樹脂製キャップ31の下端部の内径は、樹脂製台座21の下方部24の外径とほぼ等しい大きさとなっており、摩擦力によって相互に嵌合するようになっている。
【0030】
[ボトムカバー]
次に、ボトムカバー41について説明する。ボトムカバー41はガラス瓶11の底部を覆うように嵌合されており、その内面形状は概ね半楕円球状である。但し、厳密には、ガラス瓶11と直接嵌合する上部43は略円筒形状であり、その下部44が半楕円球形状となっている。また、ボトムカバー41の外形は、断面が八角形となるように成型されている。尚、これらの形状については、例示のものに限定されるものではなく、さまざまな形状を採用することができる。
【0031】
また、ボトムカバー41の内面の上端近傍にはボトムカバー突起42が形成されている。このボトムカバー突起42は、ボトムカバー41の内面から中心方向に向かって突出しており、ボトムカバー41がガラス瓶11の底部に嵌合された場合に、ガラス瓶11の下側凹部18cに嵌り込むようになっている。当該ボトムカバー突起42は、ガラス瓶11に形成された下側凹部18cに対応して、円周方向の2カ所(180°の円周方向角度で対向した位置)に設けられている。
【0032】
[作用]
次に、本実施形態に係るガラス瓶容器1の作用について説明する。上記の説明及び図2から分かるように、本実施形態のガラス瓶容器1は、4つの部分から構成されている。そして、先ず、ガラス瓶11に対して樹脂製台座21を嵌合させる(図3参照)。ここで、樹脂製台座21の上端部の内径は、ガラス瓶11のビード14の外径よりも僅かに小さく形成されており、なお且つ樹脂製台座21の上端部がビード14に当接すると共に台座突起26の下端部がガラス瓶11の上側凹部15aの底面に当接する。このため、ガラス瓶11に対する樹脂製台座21の鉛直方向の相対移動は規制される。
【0033】
また、台座突起26がガラス瓶11のショルダー部15の上側凹部15aに入り込むことで、ガラス瓶11の円周方向に沿った樹脂製台座21の回転移動も規制されることとなる。このように、樹脂製台座21はガラス瓶11のネック部12に所定の力で嵌合し、通常の取り扱いでは外れないようになっている。一般に、ブロー成型によるガラス瓶は射出成型による樹脂製品と比べて成型精度が低いと言われているが、本実施形態における樹脂製台座21は廃棄の際に取り外すだけであるので、ガラスの寸法公差を考慮し、通常の使用態様においてはガラス瓶11から外れないような嵌合力となるように、樹脂製台座21を成型すればよい。換言すると、樹脂製キャップ31を樹脂製台座21から取り外す際には、樹脂製台座21はガラス瓶11から外れず、一方樹脂製台座21をガラス瓶11から取り外すための直接力を加えた時には外れるような嵌合力になっているということである。
【0034】
ガラス瓶11に樹脂製台座21が嵌合されたら、次に樹脂製キャップ31を樹脂製台座21に嵌合させる。これら樹脂製台座21及び樹脂製キャップ31は共に成型精度が高いので、相互間に生じる嵌合力を柔軟に設定でき、固体間のばらつきも小さい。そしてそのときの嵌合力は、樹脂製台座21とガラス瓶11との嵌合力よりも小さくなるように設定されている。このため、樹脂製キャップ31を取り外す場合でも、樹脂製台座21はガラス瓶11から外れることはない。このように、樹脂製台座21によって、樹脂製キャップ31に対して最適な嵌合力を提供することができる。
【0035】
次に、図4に基づいて、ボトムカバー41を嵌合させる工程について説明する。この図4は、図1〜3に示す断面図の断面方向に対し、ガラス瓶11の長手方向中心軸に関して90°回転させた面で切断した断面図である。ボトムカバー41をガラス瓶に嵌合するには、2つステップが必要である。先ず第1ステップとして、図4に示すように、ボトムカバー突起42がガラス瓶11の底部に形成された下側凹部18cのうち、鉛直方向に向いた第1部分18c1と整合するように位置決めする。この状態で、ボトムカバー41をガラス瓶11に向けて鉛直上方に移動させる。このとき、ボトムカバー突起42が下側凹部18cの第1部分18c1を通過する。そして、ボトムカバー突起42が第1部分18c1の上端部に達すると、それ以上ボトムカバー41を鉛直上方へ移動させることができなくなる。
【0036】
次に、第2ステップでは、ボトムカバー41をガラス瓶11の外周面に対して円周方向に回転させる。これにより、ボトムカバー突起42は、下側凹部18cの第2部分18c2を通過する。そして、第2部分18c2の終端部18c3まで到達すると、それ以上ボトムカバー41を円周方向に回転させることはできなくなる。ここで、第2部分18cの終端部18c3は、他の部分よりも僅かに広くなっている。このため、一旦ボトムカバー突起42がこの終端部18c3に位置決めされると、所定の嵌合力が発生して、ガラス瓶11に対して容易には相対回転しなくなる。
【0037】
このように、ボトムカバー41を2つのステップで嵌合した場合、以下のような効果を生じる。すなわち、ボトムカバー41がガラス瓶11に対して正常に嵌合されている場合、下側凹部18cとボトムカバー突起42の作用により、ボトムカバー41はガラス瓶11に対して鉛直下方に力を加えても外れない。一方、樹脂製キャップ31を取り外す場合には、ガラス瓶11に対して鉛直上方に向けて力を加えることになる。仮に、開封者がボトムカバー41を把持した状態で樹脂製キャップ31を上方に引き上げようとした場合でも、ボトムカバー41はガラス瓶11から外れることはない。このように、樹脂製キャップ31の取り外しの際に、ボトムカバー41が不用意に外れるのを防止できるのである。
【0038】
以上のような各部品の取り付けによって、図5に示すようなガラス瓶容器1が完成する。
【0039】
図6は、一例として、樹脂製台座21aの上方部22aが正方形で、ガラス瓶11aのビード14aも正方形の場合を示す図である。この場合、上方部22aの内壁の寸法は、ビード14aの外形寸法よりも僅かに小さくなっている。より詳しくは、図6において、上方部22aの内壁の一辺の長さL1は、ビード14aの一辺の長さL2より僅かに短くなっている。このように、ビード14aの寸法に対して上方部22aの寸法を僅かに小さく設定することで、樹脂製台座21aをガラス瓶11aに対して確実に嵌合することができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
ガラス瓶に樹脂製部材が取り付けられたガラス瓶容器の製造に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態に係るガラス瓶容器の一部を断面とした図である。
【図2】図1に開示したガラス瓶容器の一部を断面とした分解図である。
【図3】図1に開示したガラス瓶容器において、ガラス瓶に樹脂製台座を嵌合させた状態を示す一部を断面とした図である。
【図4】図1の断面図に対して長手方向中心軸に関して90°回転させた断面における一部を断面とした図である。
【図5】図1に開示したガラス瓶容器の正面図である。
【図6】樹脂製台座の上方部とガラス瓶のビードが共に正方形の場合を示す平面図であり、図6(A)は樹脂製台座を示し、図6(B)はガラス瓶を示す。
【符号の説明】
【0042】
1 ガラス瓶容器
11 ガラス瓶
12 ネック部
13 封止蓋
14 ビード
15 ショルダー部
15a 上側凹部
16 上側胴体部
17 中央胴体部
18 下側胴体部
18a Oリング溝
18b Oリング
18c 下側凹部
18c1 第1部分
18c2 第2部分
18c3 終端部
21 樹脂製台座
22 上方部
23 中央部
24 下方部
25 鍔部
26 台座突起
31 樹脂製部材(樹脂製キャップ)
41 ボトムカバー
42 ボトムカバー突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス瓶と、このガラス瓶に取り付けられる樹脂製部材とを備えるガラス瓶容器であって、
前記樹脂製部材は、前記ガラス瓶に嵌合されている樹脂製台座を介して取り付けられていることを特徴とするガラス瓶容器。
【請求項2】
前記樹脂製台座は、前記ガラス瓶に対して取り外し可能に嵌合されていることを特徴とする請求項1に記載のガラス瓶容器。
【請求項3】
前記樹脂製台座は管状部を備えると共に、前記ガラス瓶はネック部に所定の寸法を有するビードを備え、
前記管状部の寸法は前記ビードの寸法よりも僅かに小さく、当該管状部が前記ビードに当接して前記ガラス瓶に嵌合されることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス瓶容器。
【請求項4】
前記樹脂製台座は外周面を備えると共に前記樹脂製部材は内周面を備え、前記樹脂製台座の外周面に前記樹脂製部材の内周面が嵌合することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のガラス瓶容器。
【請求項5】
前記樹脂製台座の外周面及び樹脂製部材の内周面は共に円筒状であり、
前記ガラス瓶の前記ネック部の近傍には所定の上側凹部が形成され、前記樹脂製台座の内面には嵌合時に前記上側凹部に挿入される台座突起が形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のガラス瓶容器。
【請求項6】
前記樹脂製部材は樹脂製キャップであることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のガラス瓶容器。
【請求項7】
前記ガラス瓶の底部には、ボトムカバーが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のガラス瓶容器。
【請求項8】
前記ボトムカバーの内面には所定のボトムカバー突起が形成され、前記ガラス瓶の底部外周面には前記ボトムカバー突起に対応する下側凹部が形成され、
前記下側凹部は、前記ガラス瓶の底部から頂部に沿った第1部分と、この第1部分に直角な第2部分とからなることを特徴とする請求項7に記載のガラス瓶容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−18859(P2009−18859A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−184646(P2007−184646)
【出願日】平成19年7月13日(2007.7.13)
【出願人】(000001904)サントリー株式会社 (319)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【出願人】(000222222)東洋ガラス株式会社 (102)
【Fターム(参考)】