説明

キッチンカウンター

【課題】キッチンカウンターの背面に備えたカウンターテーブルを取扱いが容易かつ外観を損なうことなく使用可能な構成とする。
【解決手段】当該キッチンカウンター1側面にカウンターテーブル6の一端側を連結機構であるヒンジ15を介して揺動可能に連結してカウンターテーブル6を水平姿勢と垂直姿勢とにその姿勢位置を変更可能となし、かつ、キッチンカウンター側面にカウンターテーブル6で覆い可能な凹所からなるスペース10を設けると共にこのスペース10内にヒンジ15を取り付け、カウンターテーブル6が垂直姿勢にあるときはカウンターテーブル6によりスペース10を覆ってヒンジ15を外部から隠し可能に構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンカウンター、特に好ましくは厨房空間を、ダイニングルーム、リビングルーム、リビング兼ダイニングルーム等の隣接ルームから仕切って設置される対面式のキッチンカウンターに関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような対面式のキッチンカウンターには、厨房空間とは反対側のカウンター側面に使用時は水平姿勢に張り出し可能なカウンターテーブルを備えて、不使用時は垂直姿勢で格納できるよう構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記カウンターテーブルは、その一端側をヒンジ(蝶番)でキッチンカウンター側面に連結し、使用時にはカウンターテーブル一端側を揺動支点としてカウンターテーブル他端側を上方向に揺動させて水平姿勢となしその水平姿勢位置でカウンターテーブルをロックしてリビング・ダイニングルーム側からのカウンターテーブルの使用を可能となし、不使用時はそのロックを外してカウンターテーブル一端側を揺動支点としてテーブル他端側を垂直下方に引き下げて垂直姿勢で格納するようになっている。
【0004】
しかしながら、このようなカウンターテーブルではその一端側のヒンジがリビング・ダイニングルーム側に露呈して当該リビング・ダイニングルーム側で意匠を凝らしたキッチンカウンターの見栄えを損ねてしまう要因となっていた。
【特許文献1】特開2005−304875号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明により解決すべき課題は、リビング・ダイニングルーム側におけるキッチンカウンターの見栄えが損なわれないようにカウンターテーブルを格納可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明によるキッチンカウンターは、カウンタ側面にカウンターテーブルの一端側を連結機構を介して揺動可能に連結して上記カウンターテーブルを水平姿勢と垂直姿勢とにその姿勢位置を変更可能としたキッチンカウンターにおいて、上記カウンター側面にカウンターテーブルで覆い可能な凹所からなるスペースを設けると共にこのスペース内に上記連結機構を取り付け、上記カウンターテーブルが垂直姿勢にあるときは当該カウンターテーブルにより上記スペースを覆って上記連結機構を外部から隠し可能に構成したことを特徴とするものである。
【0007】
本発明における連結機構はその種類になんら限定されない。
【0008】
本発明において水平姿勢や垂直姿勢は厳密な水平、垂直に意味せず、概略水平、概略垂直である。
【0009】
上記スペースは、カウンターテーブルが垂直姿勢にあるときは当該カウンターテーブルにより完全に覆うことに限定せず、少なくとも上記連結機構を外部から隠すことができるようにカウンターテーブルで覆うことができればよい。したがって、カウンターテーブルで覆われないスペース部分が存在していてもよい。
【0010】
本発明においては、カウンターテーブルの姿勢が垂直姿勢であるときはヒンジ等の連結機構がカウンターテーブルで外部から隠されるので、当該連結機構がリビング・ダイニングルーム側に露呈するようなことがなくなり、キッチンカウンターのリビング・ダイニングルーム側側面の見栄えを損ねてしまうことがない。
【0011】
(2)本発明の好ましい一態様として、上記スペースを、左右で対向する一対の側板と、スペース内奥側の奥板と、カウンタートップとで囲む空間により形成する。
【0012】
(3)本発明の好ましい一態様として、上記カウンターテーブルが水平姿勢状態にあるとき、当該カウンターテーブルの一端側が上記スペース内に入り込む。こうした場合、カウンターテーブルが水平姿勢になってスペースを覆っていない状態でも連結機構は外部上方位置からは隠されることとなって、キッチンカウンターのリビング・ダイニングルーム側側面の見栄えを損ねてしまうことがない。
【0013】
(4)本発明の好ましい一態様として、上記カウンタートップのスペースの入口近傍下面に前板を設け、上記スペース内に入り込んだカウンターテーブルの一端側が上記前板で隠される構成を備える。こうした場合、連結機構をより外部上方位置から隠すことができるようになって、キッチンカウンターのリビング・ダイニングルーム側側面の見栄えを向上させることができる。
【0014】
(5)本発明の好ましい一態様として、上記スペース内において上記奥板の上部に支持枠を突設し、この支持枠に上記連結機構を取り付け、この連結機構に上記カウンターテーブルの一端側背面を揺動可能に連結することが好ましい。こうした場合、連結機構をスペース内に取り付け易くすることができる。
【0015】
(6)本発明の好ましい一態様として、スペース内に伸縮ステーの一端側を上下方向揺動自在に取り付けると共に伸縮ステーの他端側をカウンターテーブルの背面に揺動自在に取り付け、この伸縮ステーをカウンターテーブルを水平姿勢以上に揺動させて伸縮ステーを伸長させてのちカウンターテーブルを水平姿勢に戻すと短縮ロックされ、カウンターテーブルを再度水平姿勢以上に揺動させるとそのロックが解除されるロック機能付きとする。この構造を備えた伸縮ステーによりカウンターテーブルの水平姿勢への持ち上げ操作が容易となる。
【0016】
(7)本発明の好ましい一態様として、スペース内に屈伸ステーの一端側を上下方向揺動自在に取り付けると共に屈伸ステーの他端側をカウンターテーブルの背面に揺動自在に取り付け、この屈伸ステーをカウンターテーブルを水平姿勢以上に揺動させて屈伸ステーを伸長させてのちカウンターテーブルを水平姿勢に戻すと短縮ロックされ、カウンターテーブルを再度水平姿勢以上に揺動させるとそのロックが解除されるロック機能付きとする。この構造を備えた屈伸ステーによりカウンターテーブルの水平姿勢への持ち上げ操作が容易となる。
【0017】
(8)本発明の好ましい一態様として、上記支持枠を、上記奥板から水平に延びる水平枠材とこの水平枠材の前端部から垂直下方に延びる垂直枠材とでL型に構成し、この支持枠の上側前端縁に上記カウンターテーブルの一端側背面を上記連結機構を介して取り付ける。この構成では、水平枠材を小物類の棚に利用可能となり、一方、垂直枠材では垂直姿勢にあるカウンターテーブルの背面が当接して当該カウンターテーブルの垂直姿勢を安定して維持させることができる。
【0018】
(9)本発明の好ましい一態様として、上記連結機構をカウンターテーブルの一端側背面の先端より外れた位置に取り付け、カウンターテーブルの一端側背面の先端側近傍に上記水平枠材の上面との間でカウンターテーブルの水平姿勢以上の振り上げを許容する空間を形成する。この構成では、カウンターテーブルを水平姿勢以上に持ち上げて単にその持ち上げを停止する操作で簡単にカウンターテーブルを使用姿勢に設定することができるようになる。
【0019】
(10)本発明の好ましい一態様として、上記許容空間をカウンターテーブルの連結機構との連結点より先端側の背面に設けた切欠により形成する。この切欠は機械加工が簡単に済んでコスト面から有利である。
【0020】
(11)本発明の好ましい一態様として、上記切欠形状が、上記連結点より先端側に向けて斜め形状である。
【0021】
(12)本発明の好ましい一態様として、上記許容空間をカウンターテーブルの連結機構との連結点より先端側の背面に設けた凹部により形成する。
【0022】
(13)本発明の好ましい一態様として、上記支持枠を、上記奥板から水平に延びる水平枠材とこの水平枠材の前端部から垂直方向上下に延びる垂直枠材とでT型に構成し、この垂直枠材の上方に延びる端部に上記カウンターテーブルの一端側背面の先端より外れた位置を上記連結機構を介して取り付ける。この構成では、垂直枠材の上方に延びる端部により、カウンターテーブルの一端側背面の先端側近傍に上記水平枠材の上面との間でカウンターテーブルの水平姿勢以上の振り上げを許容する空間を簡単に形成することができる。
【0023】
(14)本発明の好ましい一態様として、上記奥板の下部にカウンターテーブルが垂直姿勢にあるときに該カウンターテーブルの他端側に当接してカウンターテーブルの他端側の上記スペース内への入り込みを規制する規制部材を設ける。この規制部材により、カウンターテーブルを使用しないため水平姿勢状態から垂直姿勢状態に持ち下げる場合に、そのカウンターテーブルの格納位置を容易に位置決めすることができるようになり、カウンターテーブルの使い勝手が大きく向上するようになる。
【0024】
(15)本発明の好ましい一態様として、上記水平枠材が小物類の収納棚を構成する。
【0025】
この構成では、スペースを有効活用することができて好ましい。
【0026】
(16)本発明の好ましい一態様として、上記規制部材を上記奥板の下部から水平に延ばして構成してその上面を小物類の収納棚とする。 この構成では、スペースを有効活用することができて好ましい。
【0027】
(17)本発明の好ましい一態様として、上記連結機構は、ヒンジである。
【発明の効果】
【0028】
このように、本発明によれば、カウンターテーブルの出し入れを簡単に行うことができ、かつ、外観を損なうことなく使用できる対面式キッチンカウンターを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施の形態に係る対面式のキッチンカウンターを詳細に説明する。
【0030】
図1(a)(b)を参照して、実施の形態のキッチンカウンターの概略構成を説明する。図1(a)はカウンターテーブルがキッチンカウンターの背面側(リビング・ダイニング側)から矢印向きに持ち上げるようにして前方に出されて水平姿勢とされている使用状態、図1(b)はカウンターテーブル6が図1(a)の状態からキッチンカウンターの背面側の側面に矢印向きに持ち下げられて垂直姿勢とされている格納状態を示す。図1において、1はキッチンカウンターであり、このキッチンカウンター1は、フルフラットとされたカウンタートップ2を備えている。このカウンタートップ2にIH型のクッキングヒータ3とシンク4とが並列に組み込まれてユニット化されている。クッキングヒータ3の前方のカウンタートップ2にはオイル飛散防止用のガードパネル5が立設されている。
【0031】
ガードパネル5は、片仮名で「コ」状の枠材5aに、透明、半透明あるいは不透明で、着色ないしは無着色とされたパネル5bが嵌め込まれて正面矩形状に構成されている。パネル5bは、耐熱性のガラス材あるいは耐熱性の硬質樹脂材で構成されている。
【0032】
以上の構成において、実施の形態では、キッチンカウンター1の背面側にカウンターテーブル6を左右一対の伸縮ステー7および後述する連結機構としてのヒンジにより図1(a)(b)の各姿勢状態で支持可能としたものである。上記ヒンジはカウンターテーブル6の一端側背面を図1(a)(b)には表れない断面L型の支持枠の前部上端縁に上下揺動可能に連結している。
【0033】
実施の形態では、キッチンカウンター1背面側上方位置からは垂直姿勢のカウンターテーブル6により覆われて見えない位置に連結機構としてのヒンジや伸縮ステー7を取り付けたことにより、キッチンカウンター1の背面側の見栄えを向上させたものである。
【0034】
そのため、キッチンカウンター1の背面側にカウンタートップ2と左右一対の側板8と奥板9とで奥行きの浅い凹所からなるスペース10を構成し、かつ、カウンタートップ2下面に板材11aを沿わせると共にこの板材11aの前端部に前板11を取り付けて収納スペース10の上部を覆わせると共に、前板11下端からカウンターテーブルの奥行き長さより若干離れた位置の収納スペース10内にカウンターテーブル6の他端側が収納スペース10内に入り込むことを規制する規制部材である規制板12を装着している。前板11はカウンタートップ2のスペース10の入口近傍下面に設けていることによりスペース10内に入り込んだカウンターテーブル6の一端側を前板11で隠すことができる。また、規制板12はその前方側下面が支持板13で支持されその上面が小物類を置くことができる棚として利用可能としている。
【0035】
図2を参照して、キッチンカウンター1の構成をさらに詳しく説明する。図2(a)はカウンターテーブル6が水平姿勢にして使用可能にする過程を示す状態、図2(b)はカウンターテーブル6が垂直姿勢とされて格納されている状態を示す。カウンターテーブル6は、支持枠14の前側上部端縁に連結機構であるヒンジ15を介して上下揺動可能に連結されている。
【0036】
支持枠14は奥板9から水平に延びる水平枠材14aとこの水平枠材14aの前端部から垂直方向下方に延びる垂直枠材14bとでL型に構成し、その前側上端縁にカウンターテーブルの一端側背面の先端より外れた位置をヒンジ15を介して取り付けている。水平枠材14aはその上面が小物類を収納することが可能な棚を構成でき、また、水平姿勢状態のカウンターテーブル6の一端側を保持することができる。垂直枠材14bはカウンターテーブル6が垂直姿勢にあるとき、カウンターテーブル6の背面に当接してその垂直姿勢位置を位置決めすることができる。
【0037】
キッチンカウンター1の奥板9には左右一対のブラケット16が固定されている。このブラケット16に連結金具17が固定されている。
【0038】
左右一対の伸縮ステー7の一端側は、ブラケット16に固定した連結金具17にピン18により連結され、これによって伸縮ステー7は一端側を揺動中心とし他端側が揺動自在になっている。
【0039】
伸縮ステー7は、角筒状に形成された外筒7aと、これにスライド出退自在に挿入された平板状の伸縮ロッド7bとからなる構成とされており、外筒7aの下端部に枢支連結された連結金具17が、キッチンカウンター1の内方下部に固設されたブラケット16に連結されるとともに、伸縮ロッド7bの上端部にピン19を介して枢支連結された連結金具20がカウンターテーブル6の背面に連結され、カウンターテーブル6の矢印22方向の上下揺動に伴って外筒7a内から伸縮ロッド7bが図2(a)(b)のごとく出没することにより伸縮ステー7は伸縮されるようになっている。
【0040】
伸縮ステー7の伸縮ロッド7bには、伸縮ロッド7bが所定の伸長位置から短縮作動するのを外筒7aとの係止によって阻止する反復ロック機構7cが内装されている。
【0041】
図3を参照して反復ロック機構7cを説明すると、反復ロック機構7cは、図3(a)の状態から図3(b)で示すように伸縮ロッド7bを所定位置以上に伸長させると、図3(c)で示すように伸縮ロッド7bの内端部に枢支されたロック爪7dが外筒7aの係止孔7eに係止されて、それ以上の短縮作動が阻止される。この状態を短縮ロックということにする。この短縮ロックの状態から図3(d)で示すように伸縮ロッド7bを再度伸長させるとロック爪7dが解除姿勢に回動されて短縮ロックが解除され、この状態からの短縮作動が許容されるように構成されており、図3(a)で示すように伸縮ロッド7bが外筒7a内に入り込み、伸縮ステー7は短縮する。伸縮ステー7は、このような伸縮を繰り返すことで短縮ロックとロック解除とが交互に反復されるようになっている。
【0042】
図2に戻って、カウンターテーブル6が水平に振り上げられた状態において伸縮ステー7が短縮ロックされてカウンターテーブル6が使用姿勢(イ)に固定されるように、伸縮ステー7の上下の連結位置が調整されている。
【0043】
ヒンジ15は、カウンターテーブル6の一端側先端より外れた背面に取り付けられ、カウンターテーブル6がキッチンカウンター1の側面に沿った垂直姿勢に至るまで下向きに揺動されて振り下げられた状態ではヒンジ15はカウンターテーブル6の背面に隠されて外方から見えないようになっている。
【0044】
カウンターテーブル6の連結点pよりオーバーハングした先端側部分の背面は斜めに切欠きされてテーパー部6aが形成されており、カウンターテーブル6が水平姿勢に揺動されて振り上げられた状態において、カウンターテーブル6の連結点pより先端側背面のテーパー部6aと支持枠14の水平枠材14aの上面との間に三角形状の空間cが形成されている。
【0045】
この空間cの存在によって、図4に示すように、カウンターテーブル6を水平の使用姿勢(イ)より更に振り上げてロック解除姿勢(ハ)にすることが許容され、この振り上げ揺動によって伸縮ステー7の短縮ロックを解除してカウンターテーブル6を垂直の格納姿勢(ロ)まで振り下げることができるのである。
【0046】
以上説明したことから明らかであるように、本実施形態では、キッチンカウンター1の側面にカウンターテーブル6の一端側を連結機構であるヒンジ15を介して揺動可能に連結してカウンターテーブル6を水平姿勢と垂直姿勢とにその姿勢位置を変更可能としたものであり、キッチンカウンター1側面にカウンターテーブル6で覆い可能な凹所からなるスペース10を設けると共にこのスペース10内にヒンジ15を取り付け、カウンターテーブル6が垂直姿勢にあるときはカウンターテーブル6によりスペース10を覆うようにしたから、ヒンジ15はカウンターテーブル6の背面に隠されてしまうことになる。これによって、ヒンジ15がリビング・ダイニングルーム側に露呈するようなことがなくなり、キッチンカウンター1のリビング・ダイニングルーム側側面の見栄えを損ねてしまうことをなくすことができるようになった。
【0047】
なお、本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
【0048】
図5で示すように、カウンターテーブル6の連結点pより先端側の背面を切除して段違い状の凹部6bを形成して、カウンターテーブル6を短縮ロック状態である水平姿勢(イ)からロック解除姿勢(ハ)へ揺動することを許容するための空間cを形成して実施することもできる。
【0049】
また、図6で示すように、支持枠14の垂直枠材14bにおける水平枠材14aよりも垂直方向上方に延びる部分の上端面に段違い状の凹入部14cを形成することで、カウンターテーブル6を短縮ロック状態である水平姿勢(イ)からロック解除姿勢(ハ)へ揺動することを許容するための空間cを形成できる。
【0050】
また、図7(a)(b)で示すように、伸縮ステー7を屈伸ステー7Aに代え、この屈伸ステー7Aを用いてカウンターテーブル6を使用姿勢と格納姿勢に切換えるようにしてもよい。この屈伸ステー7Aは、キッチンカウンター1側に枢支連結されたリンク7Acと、カウンターテーブル6の背面に枢支連結されたリンク7Adとを屈伸可能に枢支連結し、この枢支連結部に伸展操作の都度、屈折ロックとロック解除とを交互に繰り返す反復ロック機構7Aeを装備したものである。上記以外は上述した実施の形態と同様であるから、その説明は略する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】図1は本発明の実施の形態に係るキッチンカウンターを厨房空間とは反対側から見た斜視図である。
【図2】図2はカウンターテーブルの出退構造部を示す縦断側面図であり、図2(a)はカウンターテーブルが水平姿勢状態にあるときのキッチンカウンターの要部を側面から示す断面図、(b)はカウンターテーブルが垂直姿勢状態にあるときのキッチンカウンターの要部を側面から示す断面図である。
【図3】図3(a)ないし図3(d)は伸縮ステーのロック状態とロック解除状態とを示す図である。
【図4】図4はカウンターテーブルを伸縮ステーのロック解除位置まで振り上げたときのカウンターテーブルの基部を示す縦断側面図である。
【図5】図5は本発明の他の実施の形態に係るキッチンカウンターの要部を側面から示す断面図である。
【図6】図6は本発明のさらに他の実施の形態に係るキッチンカウンターの要部を側面から示す断面図である。
【図7】図7(a)は本発明のさらに他の実施の形態に係るキッチンカウンターの要部をカウンターテーブルを水平姿勢にしてその側面から示す断面図、図7(b)は同カウンターテーブルを垂直姿勢にしてその側面から示す断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 キッチンカウンター
2 カウンタートップ
6 カウンターテーブル
7 伸縮ステー
8 側板
9 奥板
10 スペース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カウンタ側面にカウンターテーブルの一端側を連結機構を介して揺動可能に連結して上記カウンターテーブルを水平姿勢と垂直姿勢とにその姿勢位置を変更可能としたキッチンカウンターにおいて、
上記カウンター側面にカウンターテーブルで覆い可能な凹所からなるスペースを設けると共にこのスペース内に上記連結機構を取り付け、
上記カウンターテーブルが垂直姿勢にあるときは当該カウンターテーブルにより上記スペースを覆って上記連結機構を外部から隠し可能に構成した、ことを特徴とするキッチンカウンター。
【請求項2】
上記スペースを、左右で対向する一対の側板と、スペース内奥側の奥板と、カウンタートップとで囲む空間により形成した、ことを特徴とする請求項1に記載のキッチンカウンター。
【請求項3】
上記カウンターテーブルが水平姿勢状態にあるとき、当該カウンターテーブルの一端側が上記スペース内に入り込む、ことを特徴とする請求項1または2に記載のキッチンカウンター。
【請求項4】
上記カウンタートップのスペースの入口近傍下面に前板を設け、上記スペース内に入り込んだカウンターテーブルの一端側が上記前板で隠される構成を備えた、ことを特徴とする請求項3に記載のキッチンカウンター。
【請求項5】
上記スペース内において上記奥板の上部に支持枠を突設し、この支持枠に上記連結機構を取り付け、この連結機構に上記カウンターテーブルの一端側背面を揺動可能に連結した、ことを特徴とする請求項2に記載のキッチンカウンター。
【請求項6】
スペース内に伸縮ステーの一端側を上下方向揺動自在に取り付けると共に伸縮ステーの他端側をカウンターテーブルの背面に揺動自在に取り付け、この伸縮ステーをカウンターテーブルを水平姿勢以上に揺動させて伸縮ステーを伸長させてのちカウンターテーブルを水平姿勢に戻すと短縮ロックされ、カウンターテーブルを再度水平姿勢以上に揺動させるとそのロックが解除されるロック機能付きとした、ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のキッチンカウンター。
【請求項7】
スペース内に屈伸ステーの一端側を上下方向揺動自在に取り付けると共に屈伸ステーの他端側をカウンターテーブルの背面に揺動自在に取り付け、この屈伸ステーをカウンターテーブルを水平姿勢以上に揺動させて屈伸ステーを伸長させてのちカウンターテーブルを水平姿勢に戻すと短縮ロックされ、カウンターテーブルを再度水平姿勢以上に揺動させるとそのロックが解除されるロック機能付きとした、ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のキッチンカウンター。
【請求項8】
上記支持枠を、上記奥板から水平に延びる水平枠材とこの水平枠材の前端部から垂直下方に延びる垂直枠材とでL型に構成し、この支持枠の上側前端縁に上記カウンターテーブルの一端側背面を上記連結機構を介して取り付けた、ことを特徴とする請求項6または7に記載のキッチンカウンター。
【請求項9】
上記連結機構をカウンターテーブルの一端側背面の先端より外れた位置に取り付け、カウンターテーブルの一端側背面の先端側近傍に上記水平枠材の上面との間でカウンターテーブルの水平姿勢以上の振り上げを許容する空間を形成した、ことを特徴とする請求項8に記載のキッチンカウンター。
【請求項10】
上記許容空間をカウンターテーブルの連結機構との連結点より先端側の背面に設けた切欠により形成した、ことを特徴とする請求項9に記載のキッチンカウンター。
【請求項11】
上記切欠形状が、上記連結点より先端側に向けて斜め形状である、ことを特徴とする請求項10に記載のキッチンカウンター。
【請求項12】
上記許容空間をカウンターテーブルの連結機構との連結点より先端側の背面に設けた凹部により形成した、ことを特徴とする請求項9に記載のキッチンカウンター。
【請求項13】
上記支持枠を、上記奥板から水平に延びる水平枠材とこの水平枠材の前端部から垂直方向上下に延びる垂直枠材とでT型に構成し、この垂直枠材の上方に延びる端部に上記カウンターテーブルの一端側背面の先端より外れた位置を上記連結機構を介して取り付けた、ことを特徴とする請求項6または7に記載のキッチンカウンター。
【請求項14】
上記奥板の下部にカウンターテーブルが垂直姿勢にあるときに該カウンターテーブルの他端側に当接してカウンターテーブルの他端側の上記スペース内への入り込みを規制する規制部材を設けた、ことを特徴とする請求項2ないし13のいずれかに記載のキッチンカウンター。
【請求項15】
上記水平枠材が小物類の収納棚を構成する、ことを特徴とする請求項6または7に記載のキッチンカウンター。
【請求項16】
上記規制部材を上記奥板の下部から水平に延ばして構成してその上面を小物類の収納棚とした、ことを特徴とする請求項14に記載のキッチンカウンター。
【請求項17】
上記連結機構は、ヒンジである、ことを特徴とする請求項1ないし16のいずれかに記載のキッチンカウンター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−104553(P2008−104553A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−288536(P2006−288536)
【出願日】平成18年10月24日(2006.10.24)
【出願人】(000000413)永大産業株式会社 (243)
【Fターム(参考)】