説明

キッチン用スベリ止台

【課題】キッチンテーブル、食卓等上で調理材料、料理等を擂粉木、へら、箸、手等で擂り、攪拌し、混ぜ併せ、取り分け等をするときに補助者が手で押さえないとスベリ動いてしまうため、特に、一人でするときに困る課題があった。また、高温の熱湯、料理等を入れた擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等がチョットした弾みで不用意にスベリ動くことがあって、特に近くにいる幼児、子供等に極めて危険な課題があった。
【解決手段】金属、プラスチック、木材、ゴム等の任意素材をもって、少なくも設置時にキッチンテーブル、食卓等の設置面と接触する部分に、該設置面との摩擦抵抗力によるスベリ止め機能を備えた、同径若しくは異径の2個のスベリ止輪を設け、該スベリ止輪間を円筒形板若しくは複数本の棒材で連結して備えたキッチン用スベリ止台によって課題を解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スベリ止め機能を備えた同径若しくは大小径の異なる上下のスベリ止輪を円筒形板若しくは複数本の棒材で連結して設けたキッチン用スベリ止台に係り、
【0002】
キッチンテーブル、食卓等の設置面上に置いた該キッチン用スベリ止台の、上のスベリ止輪中に擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等の載置物の下部若しくは底部を嵌合載置した状態で、載置物内の調理材料、料理等を擂粉木、へら、箸、スプーン、手等の調理具により擂り、攪拌し、混ぜ併せ、取り分け等をする時に、下のスベリ止輪のスベリ止め機能により、載置物を人手で押えなくても滑り動く恐れがなく、若しくは、高温の熱湯、料理等を入れた載置物が設置面上で不用意に滑る危険等が無いように備えたことを特徴とするものである。
【背景技術】
【0003】
従来、台所の調理台、システムキッチンの調理テーブル、食卓等上で、擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等内の調理材料、料理等を擂粉木、へら、箸、手等の調理具により擂り、攪拌し、混ぜ併せ、取り分け等をすることが、日常的に行なわれている。
また、当然のことながら、台所の調理台、システムキッチンの調理テーブル、食卓等上に高温の熱湯、料理等を入れた擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等を置いたり使ったりすることも、日常的に行なわれている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
而して、上記のように、台所の調理台、システムキッチンの調理テーブル、食卓等上で、擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等内の調理材料、料理等を擂粉木、へら、箸、手等の調理具により擂り、攪拌し、混ぜ併せ、取り分け等をするときに、その擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等を人(調理している人、補助者)が手で押さえていないとスベリ動いてしまう課題があり、特に、家庭の主婦が一人で調理している時に困ってしまう場合が多々あった。
【0005】
また、台所の調理台、システムキッチンの調理テーブル、食卓等上で、高温の熱湯、料理等を入れた擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等がチョットした弾みで不用意にスベリ動くことがあって、主婦や、特に近くにいる幼児、子供等に極めて危険な場合が多々あった。
【0006】
そこで、本発明は、擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等を本発明のスベリ止め機能を備えたキッチン用スベリ止台に載せることによって、上記従来の課題を解決したものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち、本発明は、金属、プラスチック、木材、ゴム等の任意素材をもって、少なくも設置時にキッチンテーブル、食卓等の設置面と接触する部分に、該設置面との摩擦抵抗力によるスベリ止め機能を備えた、同径若しくは大小径の異なる2個のスベリ止輪を設け、
【0008】
該2個のスベリ止輪を上下間隔をおき平行した状態で、両者間を円筒形板若しくは複数本の棒材等で連結して一体的に備えたものであるキッチン用スベリ止台であり、
【0009】
設置面上に置いた該キッチン用スベリ止台の上のスベリ止輪中に、擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等の載置物の下部若しくは底部を嵌合載置した状態で、載置物内の調理材料、料理等を擂粉木、へら、箸、手等の調理具により擂り、攪拌し、混ぜ併せ、取り分け等をする時に、下のスベリ止輪のスベリ止め機能により、載置物を人手で押えなくても滑り動く恐れがなく、
【0010】
若しくは、高温の熱湯、料理等を入れた載置物が設置面上で不用意に滑る危険等が無いように備えたことを特徴とする、キッチン用スベリ止台によって課題を解決したものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明キッチン用スベリ止台は、キッチンテーブル、食卓等の設置面と接触する部分に、該設置面との摩擦抵抗力によるスベリ止め機能を備えた、同径若しくは大小径の異なる上下のスベリ止輪を連結一体的に備えたものであるので、
擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等の載置物内の調理材料、料理等を擂粉木、へら、箸、手等の調理具により擂り、攪拌し、混ぜ併せ、取り分け等をする時に、上のスベリ止輪中に、擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等の載置物の下部若しくは底部を嵌合載置すれば、スベリ止台及び載置物の両方共に、容易に滑り動く恐れがなく、よって、人手を借りずに一人で調理等をすることが出来る優れた効果がある。
【0012】
また、高温の熱湯、料理等を入れた擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等の載置物が設置面上で不用意に滑る危険等が無く、特に、主婦、幼児、子供等を不測の火傷等から守ることができる優れた効果がある。
【0013】
上のスベリ止輪、下のスベリ止輪ともにスベリ止め機能を備えているので、載置物大きさ等に応じて、上・下自在に選んで使用することが出来る優れた便益がある。
【実施例1】
【0014】
以下、図面により、本発明の実施例につき説明する。
図1は本発明実施例の斜視図、図2はその平面図、図3は平面図のB−B線矢視断面図兼使用説明図である。
【0015】
符号、Aは本発明実施例、1は設置面(キッチンテーブル、食卓等)、2はスベリ止輪(図示例は異径)、3は円筒形板、4は載置物(図示例は擂り鉢)である。
【0016】
本発明の実施例を図面につき説明する。
金属、プラスチック、木材、ゴム等の任意素材をもって、少なくも設置時にキッチンテーブル、食卓等の設置面1と接触する部分に、該設置面1との摩擦抵抗力によるスベリ止め機能を備えた、同径若しくは大小径の異なる2個のスベリ止輪2、2を設け、
【0017】
該2個のスベリ止輪2、2を上下間隔をおき平行した状態で、両者2、2間を円筒形板3若しくは複数本の棒材等で連結して一体的に備えたものであるキッチン用スベリ止台Aであり、
【0018】
設置面1上に置いた該キッチン用スベリ止台Aの上のスベリ止輪中2に、擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等の載置物4の下部若しくは底部を嵌合載置した状態で、載置物4内の料理調理材料、料理等を擂粉木、へら、箸、手等により擂り、攪拌し、混ぜ併せ、取り分け等をする時に、下のスベリ止輪2のスベリ止め機能により、載置物4を人手で押えなくても滑り動く恐れがなく、
【0019】
若しくは、高温の熱湯、料理等を入れた載置物4が設置面1上で不用意に滑る危険等が無いように備えた、キッチン用スベリ止台Aである。
【0020】
上記において、上下のスベリ止輪2、2は、各輪材の全部をスベリ止め素材で設け、若しくは、適宜素材で形成した輪材の全部若しくは一部少なくも設置面との接触する部分に、ゴム等のスベリ止め材を固着、被覆等して、スベリ止輪2、2と設置面1との接触摩擦抵抗力によるスベリ止め機能を保有せしめたものである。
【0021】
なお、円筒形板3、即ち、同径若しくは大小径の異なる2個のスベリ止輪2、2を連結する円筒形板3を、プラスチック、金属等で形成し、その全部若しくは一部に色彩を表わし、若しくは、文字、図柄等を表わしたものである。
【産業上の利用可能性】
【0022】
2個のスベリ止輪の径を一般的に用いられている擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等の載置物の下部若しくは底部の寸法に対応して備え、また、キッチン用スベリ止台を大中小寸法の異なるものを提供することによって、大小種々の載置物の使用に汎用できる。
【0023】
キッチン用スベリ止台の上下のスベリ止輪を連結する円筒形板の全部若しくは一部に色彩を表わし、若しくは、文字、図柄等を表わすことによって、該キッチン用スベリ止台をダイニングキッチン等を彩るインテリヤとして使用し得る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明実施例の斜視図である。
【図2】本発明実施例の平面図である。
【図3】平面図のB−B線矢視断面図兼使用説明図である。
【符号の説明】
【0025】
A 本発明実施例
1 設置面(キッチンテーブル、食卓等)
2 スベリ止輪(図示例は異径)
3 円筒形板
4 載置物(擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属、プラスチック、木、ゴム等の任意素材をもって、少なくも設置時にキッチンテーブル、食卓等の設置面と接触する部分に、該設置面との摩擦抵抗力によるスベリ止め機能を備えた、同径若しくは大小径の異なる2個のスベリ止輪を設け、
該2個のスベリ止輪を上下間隔をおき平行した状態で、両者間を円筒形板若しくは複数本の棒材で連結して一体的に備えたものであるキッチン用スベリ止台であり、
設置面上に置いた該キッチン用スベリ止台の上のスベリ止輪中に、擂り鉢、ボウル、食器、やかん、鍋釜等の載置物の下部若しくは底部を嵌合載置した状態で、載置物内の調理材料、料理等を擂粉木、へら、箸、手等の調理具により擂り、攪拌し、混ぜ併せ、取り分け等をする時に、下のスベリ止輪のスベリ止め機能により、載置物を人手で押えなくても滑り動く恐れがなく、若しくは、高温の熱湯、料理等を入れた載置物が設置面上で不用意に滑る危険等が無いように備えたことを特徴とする、
キッチン用スベリ止台。
【請求項2】
スベリ止輪は、輪材の全部をスベリ止め素材で設け、若しくは、適宜素材で形成した輪材の全部若しくは一部少なくも設置面との接触する部分に、ゴム等のスベリ止め材を固着、被覆等して、スベリ止輪と設置面との接触摩擦抵抗力によるスベリ止め機能を保有せしめたものである、
請求項1のキッチン用スベリ止台。
【請求項3】
同径若しくは大小径の異なる2個のスベリ止輪を連結する円筒形板をプラスチック、金属等で形成し、その全部若しくは一部に色彩を表わし、若しくは、文字、図柄等を表わしたものである、
請求項1のキッチン用スベリ止台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−312820(P2007−312820A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−142527(P2006−142527)
【出願日】平成18年5月23日(2006.5.23)
【出願人】(592243173)株式会社ファイン (2)