説明

キャビネット

【課題】収納ボックスの収納量を大容量化できるキャビネットを提供すること。
【解決手段】キャビネット40は、扉42の裏側面42aに収納ボックス44がネジ48により固定されており、その扉42を開いた場合には、キャビネット本体41の側壁41a,41bに取り付けられたキャビネット係止部47と、収納ボックス44の上側で且つ裏側面42aから最も離れた部分に設けられたボックス係止部44fとが係止することで扉42の揺動が規制される。よって、キャビネット40の大きさに対して、収納ボックス44の横幅および深さを最大限に形成できるので、収納ボックス44の収納量を大容量化できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャビネットに関し、特に、収納ボックスの収納量を大容量化できると共に内部の清掃を簡単に行えるキャビネットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特開2005−218583号公報(以下「特許文献1」と称す)には、キッチン等に使用される引き出し本体の前面側に、下側を回転軸として開閉可能な前扉が取り付けられ、その前扉と引き出し本体との間に収納ボックスを配設した収納構造が開示されている。この収納構造では、前扉が下側を回転軸として開かれた場合、その前扉の横方向の両側と引き出し本体の横方向の両側とがフレームにより連結され、そのフレームの長さによって前扉の揺動範囲が規制されるように構成されている。
【0003】
また、収納ボックスは、引き出し本体側の下側を回転軸として前扉とは別体に揺動するように構成されており、所定角度まで揺動すると、前扉の下部内側に設けられた嵌合部と収納ボックス下面に設けられた嵌合部とが嵌合して、収納ボックスの揺動が規制されるように構成されている。
【特許文献1】特開2005−218583号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の収納構造では、前扉の横方向の両側と引き出し本体の横方向の両側とがフレームにより連結されているので、前扉にフレームを連結する領域が必要となり、その分、前扉の横方向における収納ボックスを配置可能な領域(横幅)が狭くなる。さらに、前扉および収納ボックスの下部には嵌合部が設けられているので、その嵌合部を設ける分、前扉の上下方向における収納ボックスを配置可能な領域(深さ)が狭くなる。よって、特許文献1の収納構造では、収納ボックスの収納量が少なくなるという問題点があった。
【0005】
また、特許文献1の収納構造では、前扉と引き出し本体との間を清掃するために前扉を全開しようとした場合、前扉と引き出し本体とがフレームで連結されているので、そのフレームによる連結を解除する作業が困難となる。さらに、前扉と引き出し本体との間から収納ボックスを取り外す作業も必要となる。よって、特許文献1の収納構造では、前扉と引き出し本体との間の清掃を簡単に行うことができないという問題点があった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、収納ボックスの収納量を大容量化できると共に内部の清掃を簡単に行えるキャビネットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために請求項1記載のキャビネットは、略箱状に形成され前面側に開口部を有するキャビネット本体と、そのキャビネット本体の開口部を覆うと共に下側を回転軸として前記前面側に揺動可能に構成される扉とを備えており、前記キャビネット本体の横方向側の側壁に配設されるキャビネット係止部と、前記扉の裏側面に取り付けられ、収納物を収納する収納領域を有する収納ボックスと、その収納ボックスの横方向端に設けられ、前記キャビネット本体の前面側に前記扉が揺動された場合に、前記キャビネット係止部に係止されて前記扉の揺動を規制するボックス係止部とを備えている。
【0008】
請求項2記載のキャビネットは、請求項1記載のキャビネットにおいて、前記ボックス係止部は、前記収納ボックスの上側で且つ前記扉の裏側面の反対側に設けられ、前記キャビネット係止部は、前記キャビネット本体の開口部近傍に配設されると共に、前記キャビネット本体の横方向側の側壁から対面する他方の側壁方向に突出している。
【0009】
請求項3記載のキャビネットは、請求項1又は2に記載のキャビネットにおいて、前記収納ボックスは、前記扉の裏側面に取り付けられた状態で、その扉の裏側面によって前記収納領域の1面が形成される。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載のキャビネットによれば、略箱状に形成されるキャビネット本体の前面側の開口部は、下側を回転軸として前面側に揺動可能に構成される扉により覆われている。また、キャビネット本体の横方向側の側壁には、キャビネット係止部が配設されている。さらに、収納物を収納する収納領域を有する収納ボックスは、扉の裏側面に取り付けられ、その収納ボックスの横方向端には、ボックス係止部が設けられている。そして、扉が前面側に揺動されると、キャビネット係止部とボックス係止部とが係止されて扉の揺動が規制される。
【0011】
よって、扉の裏側面に収納ボックスが取り付けられ、その収納ボックスに設けられるボックス係止部と、キャビネット本体の側壁に配設されるキャビネット係止部とにより扉の揺動が規制されるので、特許文献1のように、キャビネット本体と扉とを連結するフレームや収納ボックスの揺動を規制する嵌合部などを設ける必要がない。従って、扉の大きさに対して、収納ボックスの横幅および深さを最大限に形成できるので、収納ボックスの収納量を大容量化できるという効果がある。
【0012】
また、収納ボックスは扉に取り付けられ、扉の揺動の規制は、キャビネット本体の側壁に配設されるキャビネット係止部と収納ボックスに設けられるボックス係止部とにより行うので、収納ボックスを扉から取り外しさえすれば、扉の揺動の規制がなくなり扉を最大限に開放できる。よって、収納ボックスを取り外す簡単な作業によって扉を全開にできるので、扉とキャビネット本体との間の清掃がし易くなるという効果がある。
【0013】
また、収納ボックスは扉に取り付けられ、扉と収納ボックスとは一体的に揺動するので、特許文献1のように、扉が揺動される範囲に対して収納ボックスの揺動する範囲が異なる場合に比べて、扉の揺動する範囲が少なくても、収納ボックス内の収納物を取り出すのに必要な開口量を確保できる。よって、例えば、狭い室内にキャビネットを配置したとしても、キャビネットの前面側に配置される他の装置等に干渉することなく扉の開閉動作を行えるので、狭い室内でのキャビネットの配置の自由度を向上できるという効果がある。
【0014】
請求項2記載のキャビネットによれば、請求項1記載のキャビネットの奏する効果に加え、ボックス係止部は、収納ボックスの上側で且つ扉の裏側面の反対側に設けられ、キャビネット係止部は、キャビネット本体の開口部近傍に配設されると共にキャビネット本体の横方向側の側壁から対面する他方の側壁方向に突出して構成されている。
【0015】
よって、扉を開動作した場合には、収納ボックスの上側で且つ扉の裏側面の反対側(ボックス係止部)と、キャビネット本体の開口部近傍に突出するキャビネット係止部とが係止することで扉の揺動が規制されるので、扉の揺動する範囲を極力広くできる。従って、収納物を出し入れするための開口も広くなるので、収納物の出し入れがし易くなるという効果がある。また、扉の揺動する範囲を極力広くできるので、キャビネットの奥行きが狭い場合でも充分な開口量を確保できるという効果もある。
【0016】
請求項3記載のキャビネットによれば、請求項1又は2に記載のキャビネットの奏する効果に加え、収納ボックスは、扉の裏側面に取り付けられた状態で、その扉の裏側面によって収納領域の1面が形成されるので、収納ボックスを構成する材料を少なくすることができ、装置コストの低減を図ることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態のキャビネット40が配置されたトイレTの全体を示した斜視図である。なお、図1において、矢印Xは、キャビネット40の左右方向(便器装置Sの前後方向)を示しており、矢印Yは、キャビネット40の奥行き方向(便器装置Sの左右方向)を示しており、矢印Zは、キャビネット40(便器装置S)の上下方向を示している。
【0018】
図1に示すように、トイレTは、床面Fと、4つの壁面W(2つの壁面Wは図示せず)と、天井面(図示せず)とにより囲まれた空間である。なお、以下の説明では、4つの壁面Wのうち、便器装置Sの後方の壁面を壁面W1とし、便器装置Sの側方の壁面をW2として説明する。
【0019】
トイレT内には、主に、壁面W2に奥壁が隣接し且つ、壁面W1及び壁面W2により形成されるコーナー部から反壁面W1方向(矢印X方向の右手前側)に沿って収納棚Rが配設され、壁面W1に後端が隣接して便器装置Sが配設されている。
【0020】
収納棚Rは、並設される2枚の扉により前面側(矢印Y方向の左手前側)の開口部が覆われたサイド収納部10と、トイレットペーパーの装着部を有すると共に1枚の扉42(図2参照)により前面側の開口部41f(図2参照)が覆われた中央収納部20と、上部に手洗器を有すると共に内部に水道管および配水管等が設けられた手洗い台30とを有して構成されている。
【0021】
次に、図2を参照して、中央収納部20に設けられるキャビネット40の構造について詳細に説明する。図2は、中央収納部20を示した斜視図である。
【0022】
図2に示すように、中央収納部20は、主に、その上部にトイレットペーパーが装着される装着部21が設けられ、その装着部21の下部に、例えば、予備用のトイレットペーパーなどを収納する収納領域を有するキャビネット40が設けられている。
【0023】
キャビネット40は、略箱状に形成されるキャビネット本体41と、そのキャビネット本体41の前面側(矢印Y方向の左手前側)の開口部41fを覆う扉42と、その扉42をキャビネット本体41に対して前面側に揺動可能に連結する連結金具43と、扉42の裏側面42aに取り付けられる収納ボックス44とを有して構成されている。
【0024】
キャビネット本体41は、壁面W1(図1参照)側に位置する側壁41aと、その側壁41aに対向配置される側壁41bと、天井壁41cと、底壁41dと、奥壁41eとにより略箱状に形成されている。キャビネット本体41は、側壁41a,41b、天井壁41c、底壁41d及び奥壁41eによって略箱状に形成され、前面側が開口部41fにより開口されている。なお、キャビネット本体41の底壁41dには、足部41gが取り付けられおり、中央収納部20は、足部41gを介して床面F(図1参照)に配設されている。
【0025】
連結金具43は、キャビネット40の左右方向(矢印X方向)に2個設けられており、キャビネット本体41の底壁41dの内側の壁面と、扉42の裏側面42aとを揺動可能に連結するものである。よって、扉42は、下側を回転軸として、前面側(矢印Y方向の左手前側)に揺動可能に構成されている。
【0026】
また、扉42の裏側面42aの上端部には、金属片45が取り付けられ、キャビネット本体41の天井壁41cの内側の壁面には磁石46が取り付けられており、この磁石46の磁力によって金属片45が保持されて、扉42が閉状態に保持される。
【0027】
キャビネット本体41の横方向(矢印X方向)の両側壁41a,41bの内側の壁面には、互いに向き合う方向に突出したキャビネット係止部47が取り付けられている。このキャビネット係止部47は、後述するボックス係止部44fが係止されることで、扉42が揺動される範囲(開度)を調整するものである。
【0028】
そして、キャビネット係止部47は、キャビネット本体41の奥行き方向(矢印Y方向)において、開口部41f近傍(開口部41fにほぼ接している位置)に設けられているので、扉42を最大限に揺動でき、扉42が揺動する範囲を広くできる。よって、収納ボックス44の開口量が多くなるので、収納ボックス44内の収納物の出し入れがし易くなる。
【0029】
収納ボックス44は、複数の棒状部材が縦横に重なり合って格子状に組み合わされて収納領域を形成するものである。具体的には、扉42の裏側面42aに配設される略矩形状の枠部材44aと、扉42の左右方向(矢印X方向)に複数並んで設けられる略L字状の棒状部材44bと、扉42の上下方向(矢印Z方向)に複数並んで設けられる略コ字状の棒状部材44cと、キャビネット40の奥行き方向(矢印Y方向)に複数並んで設けられる棒状部材44dとを組み合わさて収納領域を形成している。
【0030】
また、枠部材44aには、上端(枠部材44aの矢印Z方向上側部分)2箇所と下端(枠部材44aの矢印Z方向下側部分)1箇所とに固着部44eが形成されており、その固着部44eがネジ48によってネジ止めされて、扉42の裏側面42aに収納ボックス44が固定される。
【0031】
即ち、収納ボックス44は、扉42側となる1面が扉42の裏側面42aにより形成され、側面および底面を棒状部材44a〜44dで形成し、上面が開放される形状になっている。よって、収納ボックス44の1面が扉42の裏側面42aにより構成されるので、収納ボックス44を構成する材料を少なくすることができ、装置コストの低減を図ることができる。
【0032】
また、収納ボックス44を形成する略コ字状の棒状部材44cのうち、最も上側に位置する棒状部材44c(矢印Z方向の最上段に位置する棒状部材44c)は、扉42の裏側面42aに接する両端からそれぞれ扉42に対して垂直方向に延設され、扉42から最も離れた部分が上側方向(矢印Z方向上方)に屈曲して立ち上がって形成されている。
【0033】
そして、最も上側に位置する棒状部材44cのうち、扉42の裏側面42aから離れた部分、即ち、上側方向に屈曲して立ち上がった部分が、キャビネット係止部47に係止されて扉42の揺動(開度)を規制するボックス係止部44fである。なお、図2の拡大図(破線で囲んだ図)に示すように、ボックス係止部44fは、扉42の裏側面42aから垂直方向に伸び上側に屈曲する手前部分と、その屈曲して立ち上がった部分を含む。
【0034】
よって、使用者が扉42の上端部を手前側(矢印Y方向の左手前側)に引っ張り、扉42の開動作を開始すると、金属片45と磁石46とによる扉42の保持が解除され、連結金具43が設けられた下側を回転軸として扉42が前面側(矢印Y方向の左手前側)に揺動する。その後、扉42の揺動が継続されると、収納ボックス44のボックス係止部44fの屈曲して立ち上がった部分と、キャビネット本体41のキャビネット係止部47とが係止され(図2の拡大図の状態)、扉42の揺動が規制されて扉42が開扉される(図2の状態)。
【0035】
以上説明したように、本実施形態のキャビネット40では、扉42の裏側面42aに収納ボックス44がネジ48により固定されており、その扉42を開いた場合には、キャビネット本体41の側壁41a,41bに取り付けられたキャビネット係止部47と、収納ボックス44の上側で且つ裏側面42aから最も離れた部分に設けられたボックス係止部44fとが係止することで扉42の揺動が規制される。よって、キャビネット40の大きさに対して、収納ボックス44の横幅および深さを最大限に形成できるので、収納ボックス44の収納量を大容量化できる。
【0036】
また、収納ボックス44の取り外しは、扉42を揺動した状態で、ネジ48を緩めることで簡単に行える。扉42の揺動の規制は、キャビネット本体41に配設されるキャビネット係止部47と収納ボックス44に設けられるボックス係止部44fとにより行われるので、収納ボックス44が取り外されると、扉42の揺動が規制されることなく、扉42は前面側に最大限に開放される。よって、収納ボックス44の取り外しが簡単になり、扉42を最大限に開放できるので、扉42とキャビネット本体41との間の清掃を簡単に行うことができる。
【0037】
また、扉42と収納ボックス44とは一体的に揺動するので、扉42を揺動した範囲が収納ボックス44の開口量となる。よって、扉42を極端に広く揺動しなくても、収納ボックス44内の収納物を取り出すのに必要な開口量を確保できる。従って、トイレTのように狭い室内にキャビネット40を配置したとしても、便器装置Sや、その便器装置Sに着座した使用者に干渉することなく、扉42の開閉動作を行うことができる。
【0038】
また、ボックス係止部44fは、収納ボックス44の上側で且つ扉42の裏側面42aから最も離れた部分に設けられ、キャビネット係止部47は、キャビネット本体41の開口部41f近傍(開口部41fにほぼ接している位置)に配設されているので、扉42の揺動する範囲を極力広くすることができる。従って、本実施形態のように、キャビネット40の奥行きが極端に広くない場合でも、扉42の開口を極力広くできるので、収納物の出し入れがし易くなる。
【0039】
また、本実施形態では、ボックス係止部44f及びキャビネット係止部47を、キャビネット40の左右方向の両側にそれぞれ設けているので、扉42を開く場合に、キャビネット40の左右両側で扉42を係止できる。よって、扉42を開く場合に、扉42の揺動の規制(停止)が安定するし、扉42の開状態を安定させることができる。
【0040】
なお、本実施形態では、ボックス係止部44fのうち、屈曲して立ち上がった部分とキャビネット係止部47とが係止する(図2の拡大図参照)ように構成したが、ボックス係止部44fであれば(つまり、扉42の裏側面42aの反対側の部分であれば)どの位置と係止するものとしても良い。即ち、ボックス係止部44fのうち、屈曲する手前部分とキャビネット係止部47とが係止するように構成しても良い。この構成にすれば、ネジ48による収納ボックス44の取り付け位置の誤差や、キャビネット係止部47の取り付け位置の誤差などの影響が少なくなるので、キャビネット40の組み付け作業を簡略化できる。
【0041】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0042】
例えば、上記実施形態では、キャビネット40をトイレT内に配置するものとしたが、キャビネット40を洗面台の下方に配置しても良いし、キッチンの下方および上方に配置するものとしても良い。キャビネット40は、洗面台やキッチンに配置された場合でも、扉42の大きさに対する収納量を大容量化できるし、清掃もし易くなる。
【0043】
また、上記実施形態では、棒状部材44a〜44eを格子状に連結して収納ボックス44を形成するものとしたが、単に、箱状の収納ボックスとしても良いし、その材質も木製であったり透明な樹脂であっても良い。即ち、収納ボックス44の形状や材質は、如何なるものであっても良い。
【0044】
また、上記実施形態では、ボックス係止部44f及びキャビネット係止部47を、キャビネット本体41の左右方向の両側にそれぞれ設けるものとしたが、キャビネット本体41の左右方向の一方側に設けるように構成しても良い。この構成であっても、キャビネット本体41の側壁に設けられるキャビネット係止部と、収納ボックス44に設けられるボックス係止部とが係止して、扉42の揺動が規制されるので、収納ボックス44の収納量を大容量化できるし、扉42とキャビネット本体41との間の清掃を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施形態のキャビネットが配置されたトイレの全体を示した斜視図である。
【図2】中央収納部を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0046】
40 キャビネット
41 キャビネット本体
41a,41b 側壁(キャビネット本体の横方向両側の側壁)
41f 開口部
42 扉
42a 裏側面(1面)
44 収納ボックス
44f ボックス係止部
47 キャビネット係止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略箱状に形成され前面側に開口部を有するキャビネット本体と、そのキャビネット本体の開口部を覆うと共に下側を回転軸として前記前面側に揺動可能に構成される扉とを備えたキャビネットにおいて、
前記キャビネット本体の横方向側の側壁に配設されるキャビネット係止部と、
前記扉の裏側面に取り付けられ、収納物を収納する収納領域を有する収納ボックスと、
その収納ボックスの横方向端に設けられ、前記キャビネット本体の前面側に前記扉が揺動された場合に、前記キャビネット係止部に係止されて前記扉の揺動を規制するボックス係止部とを備えていることを特徴とするキャビネット。
【請求項2】
前記ボックス係止部は、前記収納ボックスの上側で且つ前記扉の裏側面の反対側に設けられ、
前記キャビネット係止部は、前記キャビネット本体の開口部近傍に配設されると共に、前記キャビネット本体の横方向側の側壁から対面する他方の側壁方向に突出していることを特徴とする請求項1記載のキャビネット。
【請求項3】
前記収納ボックスは、前記扉の裏側面に取り付けられた状態で、その扉の裏側面によって前記収納領域の1面が形成されることを特徴とする請求項1記載のキャビネット。

【図1】
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【図2】
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