説明

キャブのボディ形状及びキャブのボディ形状の設定決定方法

【課題】キャブの前進時の圧力抵抗を低く抑えて、空気抵抗の低減を確実に図ることが可能なキャブのボディ形状及びキャブのボディ形状の設定方法を提供すること。
【解決手段】キャブ前面4を車幅方向両端縁4a,4aから車幅方向に沿って外側に延長した第1の仮想平面10と、一対のキャブ側面5,5を前端縁5a,5aから各キャブ側面5,5の傾斜方向に沿って前方にそれぞれ延長した左右一対の第2の仮想平面11,11とが交叉する左右の交叉部P1,P1間の距離の1/2を、キャブ前面4の実効幅W2として規定し、コーナ面6,6の所定の曲率半径Rを、キャブ前面4の実効幅W2の25%以上100%未満の範囲内に設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャブのボディ形状及びキャブのボディ形状の設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
キャブオーバー型の車両では、走行時に車両前端面に加わる空気流を付着流れとして車両周りの空気の流れをスムーズに車両後方に移動するために、キャブの前端左右角部に適度な曲率を有するコーナーR部を形成することが知られている。
【0003】
【特許文献1】特開2007−168499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、キャブオーバー型の車両の走行時における空気抵抗は、キャブの前面の圧力抵抗が支配的である。この圧力抵抗は、車両の前後の圧力差により引き起こされ、圧力抵抗の大きさは、主にキャブのボディ形状に依存する。
【0005】
このため、キャブの前端左右角部にコーナーR部を形成した場合であっても、キャブの前面の形状やコーナーR部の曲率半径の大きさによっては、キャブの圧力抵抗が大きくなり、車両の空気抵抗が増大する可能性が生じる。
【0006】
また、キャブのボディ形状は、例えば、量産性やデザイン性等の観点から決定されるため、企画構想からデザイン開始に至る開発の初期段階までに、圧力抵抗を低く抑えたキャブのボディ形状を提案することが望まれている。
【0007】
そこで、本発明は、キャブの前進時の圧力抵抗を低く抑えて、空気抵抗の低減を確実に図ることが可能なキャブのボディ形状及びキャブのボディ形状の設定方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成すべく、本発明に係るキャブのボディ形状は、車幅方向に沿って立設されるキャブ前面と、車幅方向両側に立設され、車両前後方向に対し所定の前すぼまり角で車幅方向内側に傾斜して車両前方に延びる左右一対のキャブ側面と、キャブ前面の車幅方向両端縁から車幅方向外側に膨出するように車両後方に向かって所定の曲率半径で湾曲し、キャブ側面の左右の前端縁にそれぞれ連続する左右一対のコーナ面と、を備え、キャブ前面を車幅方向両端縁から車幅方向に沿って外側に延長した第1の仮想平面と、一対のキャブ側面を前端縁から各キャブ側面の傾斜方向に沿って前方にそれぞれ延長した左右一対の第2の仮想平面とが交叉する左右の交叉部間の距離の1/2は、キャブ前面の実効幅として規定され、コーナ面の所定の曲率半径は、キャブ前面の実効幅の25%以上100%未満の範囲内に設定されている。
【0009】
上記構成では、前方からの空気流がキャブ前面に衝突すると、衝突した空気流はキャブ前面に沿った流れに変わり、キャブ前面に沿って車幅方向に流れる空気流は、コーナ面にて後方へと向きを変え、キャブ側面に沿って後方へ流れる。このとき、コーナ面の曲率半径を、キャブ前面の実効幅の25%以上100%未満の範囲内に設定することによって、コーナ面の空気の流れが確実に付着流れとなる。従って、キャブの前進時の圧力抵抗を低く抑えて、空気抵抗の低減を確実に図ることができる。
【0010】
また、本発明に係るキャブのボディ形状の設定方法は、車幅方向に沿って立設されるキャブ前面と、車幅方向両側に立設され、車両前後方向に対し車幅方向外側に傾斜するように車両後方に向かって延びる左右一対のキャブ側面と、キャブ前面の車幅方向両端縁から車幅方向外側に膨出するように車両後方に向かって所定の曲率半径で湾曲し、キャブ側面の左右の前端縁にそれぞれ連続する左右一対のコーナ面と、を備えたキャブのボディ形状の設定方法であって、キャブ前面を車幅方向両端縁から車幅方向にそって車幅方向外側に延長した第1の仮想平面と、一対のキャブ側面を前端縁から各キャブ側面の傾斜方向に沿って前方にそれぞれ延長した左右一対の第2の仮想平面とが交叉する左右の交叉部間の距離の1/2を、キャブ前面の実効幅として規定し、キャブ前面の実効幅に対するコーナ面の所定の曲率半径の比率を、パラメータ比率として規定し、キャブの前進時の空気抵抗値とパラメータ比率との間に成立する相関関係をシミレーションによって求め、空気抵抗値が所望の値となるパラメータ比率を上記相関関係から求め、求めたパラメータ比率となるように、所定の曲率半径と実効幅とを設定する。
【0011】
上記方法では、キャブの前進時の空気抵抗値が所望の低い値又は範囲内となるパラメータ比率を上記相関関係から求め、この求めたパラメータ比率又はその範囲内となるように所定の曲率半径と実効幅とを設定することによって、キャブの前進時の圧力抵抗を低く抑えて、空気抵抗の低減を確実に図ることができる。
【0012】
また、相関関係から求めたパラメータ比率となるように、所定の曲率半径と実効幅との組合せを変更することで、キャブの前進時の空気抵抗値が同じとなる多様なボディ形状を提案することができる。このため、例えば、新型車の開発等において、企画構想からデザイン開始に至る開発の初期段階までに、キャブの前進時の圧力抵抗を低く抑えた複数のボディ形状を提案し、この提案した複数のボディ形状に基づいて開発を進めることが可能となる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、キャブの前進時の圧力抵抗を低く抑えて、空気抵抗の低減を確実に図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1はキャブオーバートラックを模式的に示す上面図、図2はキャブのボディ形状の設定方法を示す図、図3はコーナ面の曲率半径と前すぼまり角の組合せを変更してCd値を測定した比較実験の結果を示すグラフである。図4はKとCd値との相関関係を示すグラフ、図5は車両走行時の空気の流れを示す図である。なお、以下の説明において、前後方向は車両の進行方向前後を示し、内外方向は車幅方向の内外を示す。また、図2中の一点鎖線は、キャブ2の車幅方向における中心線を示している。
【0015】
図1に示すように、キャブオーバートラック1は、略箱形状のキャブ2とキャブ2の後方に配置される略箱形状の荷台3とを備えている。また、特に図示していないが、これらキャブ2及び荷台3の下側には、エンジンやフレーム等の車両構成部材が設けられている。
【0016】
キャブ2は、上方から視たときに前端部ほど幅狭となる略台形状であり、キャブ前面4と左右一対のキャブ側面5,5と左右一対のコーナ面6,6とキャブ後面7とキャブ上面8とキャブ底面(図示せず)等を含む外面9を有する。キャブ2は、図2に示すように、所定の車幅方向の最大幅(以下、キャブ幅と称する)Wと所定の前後方向の長さLとで構成され、概ねエンジンより前方に配置されてフレームによって下方から支持されている。キャブ幅Wは、荷台3の車幅方向の幅とほぼ同じ長さに設定されている(図1参照)。
【0017】
キャブ前面4は略平面状であり、車幅方向に沿って略垂直に立設されてキャブ2の前端を区画している。
【0018】
一対のキャブ側面5,5は略平面状であり、キャブ前面4の車幅方向両端縁4a,4aよりも車幅方向外側にそれぞれ略垂直に立設され、車両前後方向に対して所定の前すぼまり角αで車幅方向内側に傾斜して車両前方に延びている。すなわち、一対のキャブ側面5,5は、上方から視たときに略ハ字状に形成されている。
【0019】
一対のコーナ面6,6は、キャブ前面4の車幅方向両端縁4a,4aから車幅方向外側に膨出するように車両後方に向かって所定の曲率半径Rで湾曲し、各キャブ側面5,5の前端縁5a,5aにそれぞれ連続している。
【0020】
ここで、キャブ前面4を車幅方向両端縁4a,4aから車幅方向に沿って外側に延長した第1の仮想平面10と、一対のキャブ側面5,5を前端縁5a,5aから各キャブ側面5,5の傾斜方向に沿って前方にそれぞれ延長した左右一対の第2の仮想平面11,11とが交叉する左右の交叉部をP1,P1とし、P1−P1間の距離の1/2をキャブ前面4の実効幅W2として規定すると、コーナ面6,6の曲率半径Rは、後述する理由からキャブ前面4の実効幅W2の25%以上100%未満の範囲内に設定されている。
【0021】
キャブ後面7は略平面状であり、車幅方向の幅Wを有する。キャブ後面7は、各キャブ側面5,5の後端間に車幅方向に沿って略垂直に立設されてキャブ2の後端を区画している。キャブ後面7の車幅方向両端縁7a,7aは、各キャブ側面5,5の後端に連続している。
【0022】
キャブ上面8は、キャブ前面4、各キャブ側面5,5及びキャブ後面7の上端に連続している。また、特に図示していないが、キャブ前面4、各キャブ側面5,5及びキャブ後面7の下端には、キャブ底面が連続して延びて車室の床面を形成している。
【0023】
次に、図2〜図4を参照して、本実施形態におけるキャブ2のボディ形状の設定方法について説明する。
【0024】
図3は、コーナ面6,6の曲率半径Rとキャブ側面5,5の前すぼまり角αとの組合せを変更して空気抵抗値(以下、Cd値と称する)を測定した比較実験の結果を示すグラフであり、キャブオーバートラック1の縮尺模型を用いている。
【0025】
かかる比較実験では、キャブ側面5,5の前すぼまり角αを5deg.,7.5deg.,10deg.,15deg.,20deg.に設定し、それぞれの角度において、コーナ面6,6の曲率半径Rを5mm,15mm,20mm,25mm,50mmに設定している。
【0026】
この実験結果によれば、キャブ側面5,5の前すぼまり角αを5deg.に設定した場合には、コーナ面6,6の曲率半径Rがおおよそ40mm以上でCd値が0.45以下となり、キャブ側面5,5の前すぼまり角αを7.5deg.に設定した場合には、コーナ面6,6の曲率半径Rがおおよそ25mm以上でCd値が0.45以下となる。
【0027】
また、キャブ側面5,5の前すぼまり角αを10deg.に設定した場合には、コーナ面6,6の曲率半径Rがおおよそ25mm以上でCd値が0.45以下となり、キャブ側面5,5の前すぼまり角αを15deg.に設定した場合には、コーナ面6,6の曲率半径Rがおおよそ20mm以上でCd値が0.45以下となる。
【0028】
さらに、キャブ側面5,5の前すぼまり角αを20deg.に設定した場合には、コーナ面6,6の曲率半径Rがおおよそ15mm以上でCd値が0.45以下となる。
【0029】
かかる比較実験の結果から、キャブ側面5,5の前すぼまり角αを小さくした場合、すなわち、キャブ前面4の実効幅W2を大きく設定した場合には、コーナ面6,6の曲率半径Rを大きくすることで比較的低いCd値を得られることがわかる。一方、前すぼまり角αを大きくした場合、すなわち、キャブ前面4の実効幅W2を小さく設定した場合には、曲率半径Rが小さくても比較的低いCd値を得られることがわかる。
【0030】
ここで、キャブ前面4の実効幅W2に対するコーナ面6,6の曲率半径Rの比率(パラメータ比率)をKとし、上記比較実験の結果に基づいてKとCd値との相関関係を考える。このパラメータ比率Kは、以下の(1)〜(3)式によって算出する。
【0031】
図2に示すように、キャブ後面7の車幅方向外端7aから車両前方に向かって延びる第3の仮想平面12と第1の仮想平面10との交叉部をP2とし、P1−P2間の距離W1を、次式(1)により算出する。
【0032】
W1=L×tan(α)・・・(1)
さらに、キャブ前面4の実効幅W2を、次式(2)により算出する。
【0033】
W2=W/2−W1・・・(2)
そして、パラメータ比率Kを、次式(3)により算出する。
【0034】
K=R/W2×100・・・(3)
このようにして算出したパラメータ比率KとCd値との相関関係を示したグラフが図4となる。この図4のグラフに基づいて、コーナ面6,6の曲率半径Rとキャブ前面4の実効幅W2とを設定し、キャブ2のボディ形状を設定する。
【0035】
まず、車両走行時のCd値が所望の値となるパラメータ比率Kを図4のグラフから求める。本実施形態では、車両走行時のCd値が比較的低い0.45(実質的に0.45とみなすことが可能な範囲も含む)以下となるようにキャブ2のボディ形状を設定する。Cd値が0.45以下となるパラメータ比率Kを図4のグラフから求めると、25%≦K<100%となる。
【0036】
次に、求めたパラメータ比率Kとなるように、コーナ面6,6の曲率半径Rとキャブ前面4の実効幅W2とを設定する。本実施形態では、コーナ面6,6の曲率半径Rをキャブ前面4の実効幅W2の25%以上100%未満の範囲内に設定することで、25%≦K<100%となっている。
【0037】
上記方法によりボディ形状が設定されたキャブ2を備えたキャブオーバートラック1の車両走行時における空気の流れについて、図5を参照して説明する。
【0038】
図5に示すように、キャブオーバートラック1に前方からの空気流13がキャブ前面4に衝突すると、衝突した空気流13はキャブ前面4に沿った流れに変わる。このうち、車幅方向に流れる空気流13は、コーナ面6,6に沿って後方へと向きを変え、キャブ側面5,5に沿って後方へ流れ、さらに、荷台3の車幅方向外端面に沿って車両後方へ流れる。すなわち、コーナ面6,6及びキャブ側面5,5で空気の流れが剥離せず、確実に付着流れとなる。
【0039】
このように、本実施形態によれば、キャブ2の前進時のCd値が比較的低い0.45以下となるパラメータ比率Kを図4のグラフから求め、この求めたパラメータ比率K、すなわち、25%≦K<100%となるようにコーナ面6,6の曲率半径Rとキャブ前面4の実効幅W2とを設定することによって、コーナ面6,6及びキャブ側面5,5の空気の流れが確実に付着流れとなる。従って、キャブ2の前進時の圧力抵抗を低く抑えて、車両走行時の空気抵抗の低減を確実に図ることができる。
【0040】
また、コーナ面6,6の曲率半径Rとキャブ前面4の実効幅W2とは互いに相関関係を有するため、図4に示すグラフから求めたパラメータ比率Kとなるように、コーナ面6,6の曲率半径Rとキャブ前面4の実効幅W2との組合せを変更することで、キャブ2の前進時のCd値が同じとなる多様なボディ形状を提案することができる。このため、例えば、新型車の開発等において、企画構想からデザイン開始に至る開発の初期段階までに、キャブ2の前進時の圧力抵抗を低く抑えた複数のボディ形状を提案し、この提案した複数のボディ形状に基づいて開発を進めることが可能となる。
【0041】
なお、本実施形態では、荷台3を備えたキャブオーバートラック1である場合を説明したが、例えば、荷台3を備えていないトラクタなどであってもよい。また、荷台3においては、略箱形状である場合に限られず、例えば、略円柱形状や略楕円柱形状などであってもよい。
【0042】
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
【産業上の利用可能性】
【0043】
キャブを有する車両に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】キャブオーバートラックを模式的に示す上面図である。
【図2】キャブのボディ形状の設定方法を示す図である。
【図3】コーナ面の曲率半径と前すぼまり角の組合せを変更してCd値を測定した比較実験の結果を示すグラフである。
【図4】KとCd値との相関関係を示すグラフである。
【図5】車両走行時の空気の流れを示す図である。
【符号の説明】
【0045】
2 キャブ
4 キャブ前面
4a 車幅方向両端縁
5 キャブ側面
5a 前端縁
6 コーナ面
10 第1の仮想平面
11 第2の仮想平面
P1 交叉部
R 曲率半径
W2 実効幅
α 前すぼまり角
K パラメータ比率

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車幅方向に沿って立設されるキャブ前面と、
車幅方向両側に立設され、車両前後方向に対し所定の前すぼまり角で車幅方向内側に傾斜して車両前方に延びる左右一対のキャブ側面と、
前記キャブ前面の車幅方向両端縁から車幅方向外側に膨出するように車両後方に向かって所定の曲率半径で湾曲し、前記キャブ側面の左右の前端縁にそれぞれ連続する左右一対のコーナ面と、を備え、
前記キャブ前面を前記車幅方向両端縁から車幅方向に沿って外側に延長した第1の仮想平面と、前記一対のキャブ側面を前記前端縁から各キャブ側面の傾斜方向に沿って前方にそれぞれ延長した左右一対の第2の仮想平面とが交叉する左右の交叉部間の距離の1/2は、前記キャブ前面の実効幅として規定され、
前記コーナ面の前記所定の曲率半径は、前記キャブ前面の前記実効幅の25%以上100%未満の範囲内に設定されている
ことを特徴とするキャブのボディ形状。
【請求項2】
車幅方向に沿って立設されるキャブ前面と、車幅方向両側に立設され、車両前後方向に対し車幅方向外側に傾斜するように車両後方に向かって延びる左右一対のキャブ側面と、前記キャブ前面の車幅方向両端縁から車幅方向外側に膨出するように車両後方に向かって所定の曲率半径で湾曲し、前記キャブ側面の左右の前端縁にそれぞれ連続する左右一対のコーナ面と、を備えたキャブのボディ形状の設定方法であって、
前記キャブ前面を前記車幅方向両端縁から車幅方向にそって車幅方向外側に延長した第1の仮想平面と、前記一対のキャブ側面を前記前端縁から各キャブ側面の傾斜方向に沿って前方にそれぞれ延長した左右一対の第2の仮想平面とが交叉する左右の交叉部間の距離の1/2を、前記キャブ前面の実効幅として規定し、
前記キャブ前面の前記実効幅に対する前記コーナ面の前記所定の曲率半径の比率を、パラメータ比率として規定し、
前記キャブの前進時の空気抵抗値と前記パラメータ比率との間に成立する相関関係をシミレーションによって求め、
前記空気抵抗値が所望の値となる前記パラメータ比率を前記相関関係から求め、
前記求めたパラメータ比率となるように、前記所定の曲率半径と前記実効幅とを設定する
ことを特徴とするキャブのボディ形状の設定方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−111237(P2010−111237A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−284928(P2008−284928)
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(000000170)いすゞ自動車株式会社 (1,721)