説明

キャリーバッグへの接触事故予防装置

【課題】周辺の人込みの中からでも、キャリーバッグがあることが認識されやすくなり、事故発生を予防する。
【解決手段】先端に発光ダイオードの付いた標識5を取り付け、後端に錘4を取り付けた柔軟性と復元性に富むワイヤー3を設け、同ワイヤー3をワイヤーケース1の支軸の部分に取り付け、キャリーバッグの本体に装着するためのマグネット8を設け、キャリーバッグの本体に装着された際、標識が自動的に点滅するためのスウィッチ、及び電池ケース6、電気回路7を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動中のキャリーバッグが通行中の他人に接触することにより発生する事故を未然に予防することを目的とするキャリーバッグへの接触事故予防装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、キャリーバッグを携行して移動する本人、もしくは周辺の通行人がキャリーバッグに接触しないよう注意を払うことのみが、事故を予防する方法であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般通行人がキャリーバッグに接触して発生する事故にみられる傾向として、キャリーバッグを携行する本人が、キャリーバッグを体の脇に携えるような位置(キャリーバッグが路面に立っている状態)にて進行方向に歩かず、キャリーバッグを本人の背後から引っぱるようにして進行方向に歩くケースが多い。この場合、キャリーバッグの後端の位置は、本人から必然的に離れ、且つ後端の高さは本人及びその手の高さに比べてかなり低くて周辺の人から見えにくく、これがキャリーバッグの存在に気づかぬまま接触して事故を起す大きな原因となっていた。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
先端に発光ダイオードの付いた標識を取り付け、後端に錘を取り付けた柔軟性と復元性に富むワイヤーを設ける。
同ワイヤーを、ワイヤーケースの支軸の部分に取り付ける。
キャリーバッグの本体に本発明品を装着するためのマグネットを設ける。
本発明品がキャリーバッグの本体に装着された際、標識が自動的に点滅するためのスウィッチ、及び電池ケース、電気回路を設ける。
以上を特徴とするキャリーバッグへの接触事故予防装置である。
【発明の効果】
【0005】
従来、キャリーバッグへの通行人の接触による事故が多発していたが、本発明により周辺の人込みの中からでも、そこにキャリーバッグがあることが認識されやすくなり、事故発生の予防につながる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の側面図
【図3】本発明の背面図
【図4】本発明の使用イメージ図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)ワイヤーケース(1)の中ほどにワイヤー固定用の支軸(2)を設けワイヤー(3)と支軸(2)を固定する。
(ロ)ワイヤー(3)の上端に発光ダイオードの付いた標識(5)を設け、同下端に錘(4)を設ける。
(ハ)本発明品をキャリーバッグ本体に装着するためのマグネット(8)を設ける。
(ニ)マグネット(8)により本発明品が、キャリーバッグの本体に装着されると自動的に標識(5)が点滅するためのスウィッチ(9)、及び電池ケース(6)、電気回路(7)を設ける。
本発明は以上のような構成で、これを使用するときは本発明品を、図4のようにキャリーバッグの背面にマグネット等により装着すればスウィッチが作動し自動的に標識が点滅を始める。キャリーバッグの本体を、本人が背後から引っぱって進行方向に向かって歩き出すとキャリーバッグは路面に対して垂直の状態ではなく傾いた状態となるが、錘の作用で標識を先端に付けたワイヤーは、そのまま標識とともに垂直に保たれ高い位置を維持し、周辺を歩く通行人からも容易に視認できるようになる。また使用しないときはキャリーバッグから取り外し、復元性の高い性質をもつワイヤーの部分を曲げて小さくしたうえで容器に収納し、キャリーバッグ内にしまっておく。
本発明の実施の形態では、標識(5)に点滅する発光ダイオードを利用したが、代わりに発泡スチロール等の軽量の素材を使っても良い。
【符号の説明】
【0008】
1 ワイヤーケース
2 支軸
3 ワイヤー
4 錘
5 標識
6 電池ケース
7 回路基盤
8 マグネット
9 スウィッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端に発光ダイオードの付いた標識を取り付け、後端に錘を取り付けた柔軟性と復元性に富むワイヤーを設け、同ワイヤーをワイヤーケースの支軸の部分に取り付け、キャリーバッグの本体に本発明品を装着するためのマグネットを設け、本発明品がキャリーバッグの本体に装着された際、標識が自動的に点滅するためのスウィッチ、及び電池ケース、電気回路を設ける。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−85972(P2012−85972A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−246776(P2010−246776)
【出願日】平成22年10月18日(2010.10.18)
【出願人】(510291655)
【Fターム(参考)】