説明

キーワード検索装置、キーワード検索方法、及び、キーワード検索サーバ

【課題】番組のシーンを検索するために、効率よく適切なキーワードを提供する。
【解決手段】各番組は、複数のシーンを含み、メタ情報は、各番組に含まれる各シーンを示すキーワードと、各番組において各シーンの開始時刻及び終了時刻と、を含み、キーワード検索装置は、インタフェースを備え、メタ情報サーバから、インタフェースを介してメタ情報を取得し、ユーザが番組の視聴を開始した時刻及び視聴を終了した時刻を含む視聴履歴を取得し、取得された視聴履歴に含まれる視聴を開始した時刻及び視聴を終了した時刻と、取得されたメタ情報に含まれる開始時刻及び終了時刻とに基づいて、ユーザが視聴したシーンを特定し、視聴履歴に基づいて、特定されたシーンをユーザが視聴した頻度を算出することによって、特定されたシーンを示すキーワード毎に、第1の評価値を求め、第1の評価値に従って、各キーワードをユーザに提供するためのデータを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キーワード検索装置に関し、特に、番組のシーンを検索するキーワード検索装置に関する。
【背景技術】
【0002】
放送波によって提供されるチャンネルの増加に伴い、ユーザが視聴する番組の選択肢が広がりつつある。また、HDDの大容量化に伴い、録画によってユーザが蓄積できるコンテンツの量も膨大になりつつあり、これら大量のコンテンツの中からユーザが視聴したい番組及びシーンを見つけ出すのは非常に困難である。
【0003】
例えば、ワンセグ放送などは、映像データのビットレートが低いため、受信可能な全ての放送局を長期間録画することも容易に実現可能である。この結果、首都圏の地上デジタル放送の場合、1週間に約3000もの番組が録画及び蓄積されることになる。さらに、蓄積されるシーンは、蓄積される番組の数の何倍もの数となる。このため、蓄積された番組及びシーンの中からユーザが視聴したい番組又はシーンを見つけ出すのは、不可能に近い。
【0004】
この様な状況において、ユーザが視聴したい番組又は番組に含まれるシーンを提供する方法には、シーン検索機能が挙げられる。シーン検索機能には、ユーザによって入力されたキーワードと、番組に含まれるシーンに付加されたメタ情報とを比較し、一致したシーンを検索結果として出力するキーワード検索方法がある。
【0005】
しかし、キーワード検索方法を用い、ユーザがある番組のシーンを視聴したいと思った場合、ユーザは、キーワードとして適切な文字列を入力しなくてはならない。ユーザが、適切なシーンが出力されるような適切な文字列を入力することは、事前に適切な文字列が提供されない限り、困難なことである。また、キーワードとなる候補の文字列が出力装置に表示されている場合も、候補の文字列の中から所望の文字列を選択するまでのステップ数が多くなり、ユーザにとって煩雑な操作が必要となる。
【0006】
このため、シーンを検索する方法において、どの文字列を検索するためのキーワードとするかと、キーワードをいかにユーザに効率よく選択させるかとが、問題となる。
【0007】
従来、キーワードを用いたシーンの検索に関する機能が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1は、過去に録画した番組のキーワードをキーワード候補としてシーン検索画面上に提示し、ユーザにキーワード候補を選択させ、選択されたキーワード候補(キーワード)に関連するシーンを検索する機能を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−094018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1は、装置が録画した番組のキーワードを全て装置が保持し、保持されたキーワードをシーン検索のキーワード候補としてユーザに提示する。このため、録画番組数が多いほどキーワードの数が膨大になり、ユーザは、候補を選択する為に煩雑な処理を強いられる。
【0010】
本発明は、前述のような問題を鑑みてなされたものであり、ユーザに煩雑な操作をさせることなく、効率よく、シーンを検索するためのキーワードを選択させるシステムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、複数の番組に関するメタ情報を保持するメタ情報サーバと、ネットワークを介して接続されるキーワード検索装置であって、前記各番組は、複数のシーンを含み、前記メタ情報は、前記各番組に含まれる各シーンを示すキーワードと、前記各番組において前記各シーンの開始時刻及び終了時刻と、を含み、前記キーワード検索装置は、プロセッサ、メモリ、及び、インタフェースを備え、前記メタ情報サーバから、前記インタフェースを介して、前記メタ情報を取得し、ユーザが前記番組の視聴を開始した時刻及び視聴を終了した時刻を含む視聴履歴を取得し、前記取得された視聴履歴に含まれる視聴を開始した時刻及び視聴を終了した時刻と、前記取得されたメタ情報に含まれる開始時刻及び終了時刻とに基づいて、前記ユーザが視聴した前記シーンを特定し、前記視聴履歴に基づいて、前記特定されたシーンを前記ユーザが視聴した頻度を算出することによって、前記特定されたシーンを示すキーワード毎に、第1の評価値を求め、前記第1の評価値に従って、前記各キーワードを前記ユーザに提供するためのデータを生成する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一実施形態によると、ユーザに動画等を効率よく検索するためのキーワードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態のシーン検索装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のシーン情報テーブルを示す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の属性情報を示す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の視聴履歴を示す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施形態のシーン視聴特徴テーブル生成処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態のジャンル特徴テーブルを示す説明図である。
【図7】本発明の第1の実施形態のシーン視聴特徴テーブルの例を示す説明図である。
【図8】本発明の第1の実施形態のシーン視聴特徴テーブルの別の例を示す説明図である。
【図9】本発明の第1の実施形態のシーン検索処理を示すフローチャートである。
【図10A】本発明の第1の実施形態のシーン検索画面を示す説明図である。
【図10B】本発明の第1の実施形態の一つ目の領域のキーワード候補を選択された後のシーン検索画面を示す説明図である。
【図10C】本発明の第1の実施形態の二つ目の領域のキーワード候補を選択された後のシーン検索画面を示す説明図である。
【図10D】本発明の第1の実施形態の三つ目の領域のキーワード候補を選択された後のシーン検索画面を示す説明図である。
【図10E】本発明の第1の実施形態の二つ目の領域のキーワード候補が選択された後に、四つ目の領域のキーワード候補が選択される場合のシーン検索画面を示す説明図である。
【図11】本発明の第3の実施形態の重み係数と評価値とを示す説明図である。
【図12】本発明の第4の実施形態のシーン検索システムのネットワーク構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第4の実施形態の特徴情報生成装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、ユーザが番組を視聴した履歴と、動画を含む番組に関する情報とに基づいて、ユーザが好んで視聴したシーンを特定する。そして、特定されたシーンに付加されるキーワードを、視聴履歴に基づいて算出された評価値に従って、シーンを検索するためのキーワード候補としてユーザに提示する。これによって、本発明は、ユーザにシーンを効率よく検索させることができる。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態のシーン検索装置200を示すブロック図である。
【0016】
シーン検索装置200は、ネットワーク251を介してメタ情報サーバ301に接続される。
【0017】
メタ情報サーバ301は、プロセッサ、メモリ及びネットワークインタフェースを備える計算機システムである。また、メタ情報サーバ301は、シーン検索装置200によって視聴できる動画に関するメタ情報、動画を含む番組に関するメタ情報、及び、番組に含まれるシーンのメタ情報を生成できる。
【0018】
以下に記載するメタ情報は、シーン検索装置200によって視聴できる動画に関するメタ情報、動画を含む番組に関するメタ情報、及び、番組に含まれるシーンのメタ情報を含む。また、本実施形態の動画は、複数の映像及び複数の音声を含む。また、本実施形態の番組は、一定時間連続する動画である。また、番組には複数のシーンが含まれ、本実施形態におけるシーンは、人間がそのシーンを視聴した場合、人間がそのシーンから特定の内容を把握できる動画である。
【0019】
さらに、メタ情報サーバ301は、生成されたメタ情報を、シーン検索装置200に送信する。シーン検索装置200は、所定の周期、又は、ユーザからの指示に従って、メタ情報サーバ301からメタ情報を取得する。
【0020】
ネットワーク251は、インターネット等の、シーン検索装置200が外の装置から情報を取得する為の通信経路である。シーン検索装置200は、ネットワーク251と接続することによって、複数の装置から複数の情報を取得することができる。
【0021】
シーン検索装置200は、シーン検索キーワード生成部100、プロセッサ201、メモリ202、HDD203、ネットワーク接続部204、チューナ部206、標準入出力部207、デコーダ部208、表示部209、バス250、動画管理部211、メタ情報管理部212、視聴履歴管理部213、及び、シーン検索部214を備える。シーン検索装置200の各機能部は、バス250によって接続される。
【0022】
チューナ部206は、アンテナ部205と接続される。ネットワーク接続部204は、ネットワーク251を介して、メタ情報サーバ301と接続される。また、標準入出力部207は、リモコン210が送信するユーザの指示を、無線によって受信する。
【0023】
プロセッサ201とメモリ202とHDD203とは、シーン検索装置200が有するOS及びアプリケーションプログラムを実行するための機能を有する。シーン検索装置200は、いずれのOS及びアプリケーションプログラムを用いてもよい。
【0024】
例えば、シーン検索装置200をPCに実装する場合、シーン検索装置200のプロセッサ201とメモリ202とHDD203とは、PC用のOS及びアプリケーションを実行する。また、シーン検索装置200をTVに実装する場合、TV用のOS及びアプリケーションを実行する。また、シーン検索装置200をHDDレコーダに実装する場合、HDDレコーダ用のOS及びアプリケーションを実行する。
【0025】
ネットワーク接続部204は、ネットワーク251へデータを送受信する機能を有する。メタ情報管理部212は、ネットワーク接続部204及びネットワーク251を介して、メタ情報サーバ301からメタ情報を取得する。
【0026】
アンテナ部205は、放送波を受信するためのアンテナ接続部であり、地上波放送又はBS放送などの信号を受信する。アンテナ部205が受信する放送波は、ストリームを含む。
【0027】
放送波のストリームには、各チャンネルの映像、音声、及び、SI(Service Information)情報などが多重化されて含まれる。SI情報には、EPG(Electronic Program Guide)を示す情報が含まれる。各チャンネルは、ユーザによって選局される。ユーザが各チャンネルを選局した場合、各チャンネルの動画が表示部209に表示される。
【0028】
チューナ部206は、アンテナ部205によって受信した放送波からストリームを抽出する機能を有する。
【0029】
標準入出力部207は、ユーザからの指示を受信するための機能を有する。例えば、シーン検索装置200がデジタルTV又はHDDレコーダである場合、標準入出力部207は、リモコン210を介し、チャンネルの選局等の指示を受信する機能を有する。また、シーン検索装置200がPCである場合、キーボード又はマウスを介して、データを受信する機能を有する。
【0030】
デコーダ部208は、チューナ部206によって抽出されたストリームを、デコードする機能を有する。また、デコーダ部208は、シーン検索装置200において録画され、HDD203に格納された映像及び音声のストリームを、デコードする機能を有する。
【0031】
表示部209は、デコーダ部208によってデコードされた映像と音声とを出力する機能と、シーン検索装置200固有のメニュー又は動画一覧などとを表示する機能を有する。
【0032】
リモコン210は、ユーザがシーン検索装置200を操作するための機能を有する。ユーザは、リモコン210によって、メニューの表示、動画一覧の表示、チャンネルの選局、及び、動画の再生などの操作をシーン検索装置200に指示できる。
【0033】
動画管理部211は、チューナ部206によって抽出されたストリームから映像、音声、及び、EPGを取得する。
【0034】
そして、動画管理部211は、取得された映像、音声及びEPGをHDD203に格納する。これによって、動画管理部211以外の機能部が映像、音声又はEPGを必要とする場合、動画管理部211は、必要とされる映像、音声又はEPGを各機能部に出力可能である。
【0035】
さらに、動画管理部211は、録画された番組情報をHDD203に格納し、また、録画されたEPGを保持する機能を有する。すなわち、動画管理部211は、放送波に含まれる映像、音声及びEPG、又は、録画された映像、音声及びEPGを、HDD203に保持する。
【0036】
メタ情報管理部212は、チューナ部206が受信したSI情報をHDD203に保持する機能、及び、SI情報を管理する機能を有する。メタ情報管理部212が保持するSI情報は、動画管理部211によって保持される動画等のSI情報を含む。
【0037】
メタ情報管理部212は、過去に録画された番組に関するSI情報から将来放送予定の番組に関するSI情報まで、可能な限りのSI情報を保持する。また、HDD203の容量等に従って、限定的な範囲のSI情報を保持してもよい。メタ情報管理部212は、録画番組のSI情報が表示される場合、又は、将来放送予定の番組の番組表が表示される場合など、SI情報が必要となる場合に、HDD203からSI情報を出力する。
【0038】
なお、本実施形態のSI情報は、番組を一意に識別するための識別子が含まれる。以下において、チューナ部206が受信したSI情報は、デジタル放送によって放送される番組を示し、SI情報には、少なくとも、network_id、service_id、及び、event_idが含まれるものとする。
【0039】
また、本実施形態のSI情報は、番組のジャンル、及び、番組の時間の長さ(以下、番組長と記載)を示す情報が含まれる。番組のジャンルは、例えば、野球、又は、ニュース等である。
【0040】
また、メタ情報管理部212は、メタ情報サーバ301によって生成されたメタ情報を、メタ情報サーバ301から取得し、管理する機能を有する。メタ情報管理部212は、管理者若しくはユーザからの指示があった場合、又は、所定の周期において、メタ情報サーバ301からメタ情報を取得する。
【0041】
メタ情報管理部212は、メタ情報サーバ301から取得されたメタ情報を、チューナ部206によって受信されたSI情報と関連させて保持する。本実施形態のメタ情報管理部212は、network_id、ts_id、service_id、及び、event_idを、各メタ情報を一意に定める情報として保持する。
【0042】
さらに、メタ情報管理部212は、メタ情報サーバ301以外のメタ情報を生成する機能からメタ情報を取得する機能を有してもよい。例えば、シーン検索装置200が有する機能が、動画に含まれる字幕に関するデータを用いて生成したメタ情報を、メタ情報管理部212が取得してもよい。また、ネットワーク251経由に接続された複数のメタ情報サーバ301から、メタ情報を取得してもよい。
【0043】
視聴履歴管理部213は、後述する視聴履歴を取得及び管理する機能を有する。ユーザからの指示に従って番組が視聴された場合、すなわち、表示部209に番組が表示された場合、視聴された時間、及び、視聴された番組等を示す視聴履歴をHDD203に生成する。そして、生成された視聴履歴を保持する。
【0044】
視聴履歴管理部213によって保持される視聴履歴は、動画管理部211によって管理される番組とメタ情報管理部212によって管理されるSI情報とによって、一意に抽出されるように保持される。本実施形態の視聴履歴管理部213は、network_id、ts_id、service_id、及び、event_idを、各視聴履歴を一意に定める情報として保持する。
【0045】
また、視聴履歴管理部213によって保持される視聴履歴は、番組毎の視聴有無、及び、シーン毎の視聴有無を含む。視聴履歴管理部213は、例えば、放送された番組をユーザが視聴した時刻(視聴を開始した時刻及び視聴を終了した時刻)、録画された番組をユーザが再生した時間、及び、位置情報を保持することによって、番組毎の視聴有無を保持する。本実施形態の位置情報とは、ユーザが視聴した番組の部分を示す情報である。
【0046】
視聴履歴管理部213は、視聴された時間、及び、番組長を保持する。これによって、視聴履歴管理部213は、例えば、ユーザが番組長の80%以上の時間を視聴した場合、その番組がユーザによって視聴済みであると判定できる。
【0047】
また、視聴履歴管理部213は、番組に含まれる各シーンにおいても、各シーンの80%以上をユーザが視聴した場合、そのシーンをユーザが視聴したと判定できる。これによって視聴履歴管理部213は、ユーザが視聴したか否かを、番組ごとに、又は、シーンごとに判定できる。
【0048】
シーン検索部214は、シーンを検索する機能を有する。番組又はシーンの検索をユーザから指示された場合、シーン検索部214は、指示された条件に従って、メタ情報管理部212から番組又はシーンを、メタ情報管理部212から検索する。そして、ユーザが指示した番組又はシーンが検索された場合、シーン検索部214は、検索結果である番組の情報又はシーンの情報を、メタ情報管理部212から抽出する。そして、抽出された情報を表示部209へ表示する。
【0049】
前述のプロセッサ201、メモリ202、HDD203、ネットワーク接続部204、チューナ部206、標準入出力部207、デコーダ部208、表示部209、バス250、動画管理部211、メタ情報管理部212、視聴履歴管理部213、シーン検索部214、及び、バス250は、シーン検索装置200がデジタルTV、HDDレコーダ、又は、PCに実装される場合の機能部である。このため、シーン検索装置200が有する機能部は、放送の受信、動画の録画、動画の再生、放送される番組及び録画された番組の情報の管理、及び、ユーザからの指示の受信が可能であれば前述の機能部に限定されない。
【0050】
シーン検索キーワード生成部100は、シーン視聴特徴情報生成部151とシーン検索候補生成部152とを含む。
【0051】
シーン視聴特徴情報生成部151は、視聴履歴管理部213によって保持される視聴履歴と、メタ情報管理部212によって保持されるメタ情報とから、ユーザが視聴したシーンと、そのシーンに関するメタ情報とを抽出する。そして、シーン視聴特徴情報生成部151は、抽出されたメタ情報から、シーンを視聴した頻度を含む特徴情報を生成する。
【0052】
シーン検索候補生成部152は、シーン視聴特徴情報生成部151によって生成された特徴情報を用いて検索するためのキーワード候補を決定する。また、シーン検索候補生成部152は、ユーザが番組又はシーンを検索する場合、決定されたキーワード候補をユーザに提示する機能を有する。
【0053】
図2は、本発明の第1の実施形態のシーン情報テーブル310を示す説明図である。
【0054】
メタ情報サーバ301は、少なくとも一つのシーン情報テーブル310及び少なくとも一つの属性情報320を、メタ情報としてメタ情報サーバ301に備わるメモリに保持する。メタ情報サーバ301は、ユーザ又は放送局等から番組に関する情報をあらかじめ入力され、入力された番組に関する情報から、シーン情報テーブル310及び属性情報320を生成する。
【0055】
メタ情報サーバ301は、番組毎にシーン情報テーブル310を保持する。シーン情報テーブル310は、番組情報311とシーン情報312とを含む。番組情報311は、番組に関する情報を示す。シーン情報312は、番組に含まれるシーンに関する情報を示す。
【0056】
番組情報311は、領域3111〜領域3113を含む。領域3111は、各番組を一意に識別するための識別子であり、各番組にあらかじめ割り当てられた識別子を示す。このため、シーン検索装置200のチューナ部206が受信する動画(すなわち、番組)に付加される識別子に対応する。
【0057】
図2に示す領域3111は、network_id、service_id、及び、event_idを含むが、番組を一意に識別できればいかなる値が含まれてもよい。
【0058】
領域3112は、番組のジャンルを示す。図2に示す領域3112は、野球を示す。領域3113は、番組の時間の長さを示す。
【0059】
シーン情報312は、番組に含まれる複数のシーンに関する情報を含む。シーン情報312の各エントリは、番組に含まれる各シーンを示す。シーン情報312は、領域3121〜領域3125を含む。
【0060】
領域3121は、番組が開始されてからシーンが開始するまでの時間を示す。領域3122は、番組が終了してからシーンが終了するまでの時間を示す。番組が視聴される時刻があらかじめ特定されている場合、領域3121及び領域3122は、時刻を示してもよい。
【0061】
図2に示す領域3123は、シーンの内容(以下、シーン内容と記載)を示す。図2に示す領域3124及び領域3125は、領域3123のシーン内容をさらに人間が識別するため、シーン内容の属性を示す。
【0062】
番組情報311の領域3112、及び、シーン情報312の領域3123〜領域3125は、ユーザ又は放送局等から入力された番組に関する情報に従って、予め定義された値が格納される。図2に示すシーン情報テーブル310は野球の番組に関する情報を含むが、本実施形態のシーン情報テーブル310は、サッカー、又は、ニュース等、いかなる番組に関する情報を含んでもよい。
【0063】
また、番組情報311の領域3112、及び、シーン情報312の領域3123〜領域3125には、あらかじめタイトルとして文字列が割り当てられてもよい。図2に示すシーン情報テーブル310において、領域3112には「ジャンル」が、領域3123には「シーン内容」が、領域3124には「チーム」が、領域3125には「選手」が割り当てられる。
【0064】
また、メタ情報サーバ301は、番組情報311の領域3112、及び、シーン情報312の領域3123〜領域3125において識別子を保持し、識別子と各領域に格納されるべき値とを関連づけるテーブルをあらかじめ保持してもよい。
【0065】
シーン情報312のエントリ数は、1以上の数であればいくつでもよいが、本実施形態のシーン情報312の各エントリが示すシーンは、人間が内容を理解できる程度に番組を分割した結果である。このため、領域3123〜領域3125には、人間が理解できるシーン内容及び属性が格納される。
【0066】
また、本実施形態の領域3123には、ユーザが興味を持つ程度の内容、かつ、シーンが示す事象に関して客観的に入力できるシーン内容が格納される。例えば、図2に示すシーン情報312には、本塁打、及び、ファインプレーなどが格納される。また、シーン情報テーブル310がニュース番組を示す場合、領域3123には、政治、経済、及び、スポーツなどが格納される。
【0067】
領域3124及び領域3125も、人間がシーン内容をさらに識別するために、客観的に入力できる属性が格納される。領域3124及び領域3125に格納される値は、番組情報311の領域3112が示すジャンルに関連する値を含み、ユーザが各シーン内容を識別するための情報であれば、いかなる値でもよい。
【0068】
また、図2に示すシーン情報312は、領域3124及び領域3125を含んだが、シーン情報312は、シーンの属性をいくつ含んでもよい。また、シーン情報312は、シーンの属性を含まなくてもよい。例えば、領域3112がドラマを示す場合、領域3124に出演者名が格納され、領域3125に何も格納されなくてもよい。
【0069】
なお、本実施形態において、シーン情報312に含まれるシーンの属性の数、及び、シーンの属性は、ジャンル毎にあらかじめ定められる。
【0070】
メタ情報サーバ301は、例えば、ユーザにシーン情報テーブル310の各値を入力又は選択させることによって、シーン情報テーブル310を生成してもよい。ユーザは、各番組が放送された時刻に、各番組を視聴し、あらかじめ定義された各シーン内容を選択し、また、各シーンが表示された時刻と各シーンが終了した時刻とを入力することによって、シーン情報テーブル310の領域3121及び領域3122に値を格納してもよい。
【0071】
また、メタ情報サーバ301は、放送波によって受信した番組に含まれる字幕情報を用いて、番組に含まれる動画から、あらかじめユーザによって内容を定義された各シーンと、推定される視聴時間と、を抽出してもよい。そして、抽出された視聴時間とシーンの内容とによって、シーン情報テーブル310に値を格納してもよい。
【0072】
例えば、メタ情報サーバ301は、野球番組の映像に「9回裏、日立B助、ホームランです」という字幕が含まれている場合、「9回裏、日立B助、ホームランです」の字幕が含まれた映像が表示される時間を算出し、算出された時間を領域3121に格納してもよい。そして、「9回裏」及び「本塁打」を、領域3123に格納し、「日立B助」を領域3125に格納してもよい。また、次の字幕が表示される時間を算出し、算出された時間を領域3122に格納してもよい。
【0073】
なお、ここで、前述の例の「日立B助」のように、領域3125に格納される値のみしか番組から抽出されない場合、メタ情報サーバ301は、あらかじめ保持された属性情報320を参照し、「日立B助」に対応する領域3124の値を取得してもよい。
【0074】
図3は、本発明の第1の実施形態の属性情報320を示す説明図である。
【0075】
メタ情報サーバ301は、領域3124及び領域3125に格納される値の関連を示す属性情報320をあらかじめ保持する。属性情報320は、ユーザ等によってあらかじめメタ情報サーバ301に入力される。
【0076】
属性情報320は、領域3201及び領域3202を含む。領域3204は領域3124に対応し、領域3202は領域3125に対応する。
【0077】
例えば、図2に示す領域3125は、領域3124が示す野球チームに所属する選手名を保持する。このため、属性情報320は、各チームに所属する選手名を示す。属性情報320は、各ジャンルに対応して保持される。メタ情報サーバ301は、複数の属性情報320を保持してもよく、属性情報320を保持しなくてもよい。
【0078】
属性情報320の領域3201及び領域3202には、シーン情報テーブル310の領域3124及び領域3125に割り当てられた文字列を、タイトルとして割り当てられてもよい。図3に示す領域3201には「チーム」が割り当てられ、領域3202には「選手」が割り当てられる。
【0079】
メタ情報サーバ301は、シーン検索装置200のメタ情報管理部212からメタ情報を要求された場合、要求に従い、シーン情報テーブル310と属性情報320とをシーン検索装置200のメタ情報管理部212に送信する。メタ情報管理部212は、シーン情報テーブル310及び属性情報320をメタ情報として保持する。
【0080】
メタ情報管理部212がシーン情報テーブル310及び属性情報320をメタ情報サーバ301から取得した場合、後述する図5に示す処理が開始される。メタ情報管理部212は、逐次、又は、定期的に、シーン情報テーブル310及び属性情報320をメタ情報サーバ301から取得する。また、メタ情報管理部212は、ユーザの指示があった場合に、シーン情報テーブル310及び属性情報320を取得してもよい。
【0081】
図4は、本発明の第1の実施形態の視聴履歴400を示す説明図である。
【0082】
シーン検索装置200の視聴履歴管理部213は、ユーザが、放送波によって送信された番組を視聴する毎、及び、録画された番組を視聴する毎に、視聴履歴400を生成する。視聴履歴400は、番組毎に生成され、番組情報401及び視聴位置402を含む。
【0083】
番組情報401は、ユーザが視聴した番組を示す。番組情報401は、領域4011〜領域4014を含む。
【0084】
領域4011は、各番組を一意に識別するための識別子であり、チューナ部206によって受信されるSI情報に含まれる番組の識別子に対応する。また、シーン情報テーブル310の領域3111に格納される値に対応する。
【0085】
図4に示す領域4011は、network_id、service_id、及び、event_idを含むが、番組を一意に識別できればいかなる値が含まれてもよい。
【0086】
領域4012は、番組のジャンルを示す。領域4013は、番組の時間の長さを示す。領域4011〜4013は、チューナ部206によって受信した動画に付加され、かつ、メタ情報管理部212によって保持されたSI情報に従って、値が格納される。領域4014は、ユーザが番組を視聴した合計時間を示す。
【0087】
視聴位置402は、番組においてユーザによって視聴された箇所を、番組が開始してから経過した時間によって示す。視聴位置402は、領域4021及び領域4022を含む。
【0088】
領域4021は、ユーザが番組の視聴を開始した時間を示す。領域4022は、ユーザが番組の視聴を終了した時間を示す。ユーザは、一つ目の番組の途中で、二つ目の番組を視聴し始め、その後、一つ目の番組を再び視聴する場合がある。このため、視聴位置402は複数のエントリを含んでもよく、番組の途中における視聴の開始時間と、視聴の終了時間とが含まれてもよい。
【0089】
リモコン210を介してユーザが番組を視聴する指示を標準入出力部207に送信した場合、視聴履歴管理部213は、メタ情報管理部212が保持するSI情報と、ユーザによる指示とを参照し、ユーザが視聴する番組に関する視聴履歴400を生成する。
【0090】
視聴履歴管理部213は、ユーザが番組の視聴を開始する際、メタ情報管理部212が保持するSI情報から番組ID、ジャンル、及び番組長を抽出し、視聴履歴400の領域4011〜領域4013に、抽出された値を格納する。
【0091】
視聴履歴管理部213は、ユーザが番組を視聴中、視聴位置402を更新する。そして、番組の放送が終了した後、又は、領域4022を更新した後、領域4014に視聴位置402に基づいて視聴時間の合計値を格納する。
【0092】
具体的には、視聴履歴管理部213は、視聴位置402のエントリごとに領域4022に格納された値から領域4021に格納された値を減算することによって、視聴位置402のエントリごとの視聴時間を算出する。そして、エントリごとの視聴時間を、すべて合計することによって、領域4014に格納される値を算出する。
【0093】
図5は、本発明の第1の実施形態のシーン視聴特徴テーブル生成処理を示すフローチャートである。
【0094】
メタ情報管理部212がシーン情報テーブル310及び属性情報320をメタ情報サーバ301から取得した場合、図5に示す処理が開始される。すなわち、図5に示す処理は、逐次、定期的、又は、ユーザの指示によって、開始される。シーン視聴特徴情報生成部151は、メタ情報管理部212からシーン情報テーブル310を取得し、さらに、視聴履歴管理部213から視聴履歴400を取得する(S100)。
【0095】
なお、S100において取得されるシーン情報テーブル310は、ユーザ又は管理者等によってあらかじめ指定された期間において放送された番組に関するシーン情報テーブル310でもよい。また、S100において取得される視聴履歴400は、管理者等によってあらかじめ指定された期間において生成された視聴履歴400でもよい。
【0096】
また、シーン検索装置200が有する機能部は、ユーザが視聴したくない番組又はジャンルをユーザにあらかじめ入力させておき、シーン視聴特徴情報生成部151は、S100において、ユーザが視聴したくない番組の番組ID又はユーザが視聴したくないジャンルを含むシーン情報テーブル310及び視聴履歴400を取得しなくてもよい。
【0097】
これによって、ユーザが視聴したくない番組又はジャンルをたまたま視聴した回数は、後述する評価値に加算されず、シーン検索候補生成部152は、シーン検索におけるキーワードを精度よく提示することができる。また、後述する処理によって、ユーザが視聴したくない番組又はジャンルに関するキーワードが、ユーザに提示されない。
【0098】
そして、シーン視聴特徴情報生成部151は、S100において取得された視聴履歴400から、一つの視聴履歴400を抽出し、抽出された視聴履歴400の領域4011と同じ値を領域3111に含むシーン情報テーブル310を抽出する(S101)。
【0099】
S101の後、シーン視聴特徴情報生成部151は、S101において抽出された視聴履歴400の視聴位置402と、S101において抽出されたシーン情報テーブル310のシーン情報312とを参照し、シーン情報312のいずれのエントリが視聴されたシーンを示すかを特定する(S102)。
【0100】
S102において、シーン視聴特徴情報生成部151は、例えば、領域3121と領域3122とが示す時間の間に、領域4021が示す時間又は領域4022が示す時間のいずれかが含まれているエントリを、ユーザが視聴したシーンを示すエントリと特定してもよい。
【0101】
またS102において、シーン視聴特徴情報生成部151は、例えば、シーン情報312の各エントリの領域3121と領域3122とが示す時間の中で、各エントリが示すシーンをユーザが視聴した時間を、視聴位置402を用いて算出してもよい。そして、算出された各シーンをユーザが視聴した時間を、領域3121と領域3122とが示す時間によって除算することによって、各シーンを視聴した比率を算出してもよい。そして、算出された各シーンを視聴した比率が、あらかじめ与えられた閾値よりも高いエントリを、ユーザが視聴したシーンを示すエントリと特定してもよい。
【0102】
S102の後、シーン視聴特徴情報生成部151は、後述するジャンル特徴テーブル500を生成又は更新する。また、S102における特定に基づいて、後述するシーン視聴特徴テーブル510を生成又は更新する(S103)。
【0103】
図6は、本発明の第1の実施形態のジャンル特徴テーブル500を示す説明図である。
【0104】
ジャンル特徴テーブル500は、ユーザがいずれのジャンルを好んで視聴したかを評価するためのテーブルである。ジャンル特徴テーブル500は、領域501及び領域502を含む。
【0105】
領域501は、番組のジャンルを示し、シーン情報テーブル310の領域3112に格納される値、及び、視聴履歴400の領域4012に格納される値に対応する値を含む。領域501は、シーン視聴特徴情報生成部151によって、シーン情報テーブル310の領域3112に割り当てられる文字列を、タイトルとして文字列が割り当てられてもよい。図6に示す領域501は、「ジャンル」が割り当てられる。
【0106】
S103において、シーン視聴特徴情報生成部151は、S101において抽出された視聴履歴400の領域4012に格納された値が、領域501に含まれていない場合、ジャンル特徴テーブル500に新たなエントリを追加する。そして、新たなエントリに領域4012に格納された値を格納する。
【0107】
領域502は、ジャンルの評価値を示す。本実施形態の評価値は、値が大きい程、ユーザによる視聴の頻度が高いことを示し、ユーザが好んで視聴したことを示す。領域502に格納される評価値は、シーンを視聴した時間又は回数を用いて、ジャンル毎に算出された値である。
【0108】
例えば、シーン視聴特徴情報生成部151は、S103において、S101において抽出された視聴履歴400の領域4014が示す値を領域4013の値によって除算することによって、視聴した時間の比率を算出する。そして、S101において抽出された視聴履歴400の領域4012に対応する値を領域501に含むジャンル特徴テーブル500のエントリを特定し、特定されたエントリの領域502に、算出された比率を加算する。
【0109】
具体的には、一つ目の視聴履歴400の領域4012が野球を示し、領域4013が100分を示し、領域4014が100分を示す場合、シーン視聴特徴情報生成部151は、一つ目の視聴履歴400に関するジャンルの評価値を1と算出する。また、二つ目の視聴履歴400の領域4012が野球を示し、領域4013が100分を示し、領域4014が50分を示す場合、シーン視聴特徴情報生成部151は、二つ目の視聴履歴400に関するジャンルの評価値を0.5と算出する。
【0110】
そして、シーン視聴特徴情報生成部151は、ジャンル特徴テーブル500の領域501に野球が格納されるエントリの領域502に、前述の1及び0.5を加算することによって、野球のジャンルに関する評価値を、1.5(=1+0.5)と算出する。
【0111】
なお、S103においてシーン視聴特徴情報生成部151は、前述のような統計処理によってジャンルに関する評価値を算出せず、視聴番組数、視聴したシーン数、番組長、又は、視聴時間などを用いた正規化処理などによって、ジャンルに関する評価値を算出してもよい。すなわち、S103においてシーン視聴特徴情報生成部151は、ユーザが好んで視聴するジャンルの順位を決定できれば、いずれの方法を用いて評価値を算出してもよい。
【0112】
シーン視聴特徴情報生成部151は、S103において、さらに、シーン視聴特徴テーブル510を生成する。
【0113】
図7は、本発明の第1の実施形態のシーン視聴特徴テーブル510を示す説明図である。
【0114】
シーン視聴特徴テーブル510は、ユーザがいずれのシーンを好んで視聴したかを評価するための評価値を含むテーブルである。シーン視聴特徴テーブル510は、領域4012が示すジャンル毎(すなわち、領域501が示すジャンル毎)に、シーン視聴特徴情報生成部151によって生成される。シーン視聴特徴テーブル510は、行511(行511−1〜行511−10)、列512(列512−1、列512−2)、列513(列513−1〜列513−5)、列514、行515を含む。
【0115】
行511は、シーン内容毎の評価値を含み、シーン情報テーブル310の領域3123に対応する。列512は、シーン内容の属性毎の評価値を含み、シーン情報テーブル310の領域3124に対応する。列513は、シーン内容の属性毎の評価値を含み、シーン情報テーブル310の領域3125に対応する。
【0116】
列514は、シーン内容毎の評価値を含む。また、列514は、列512に含まれる属性と行511に含まれるシーン内容との組合せ毎の評価値を含む。行515は、列512に含まれる属性毎の評価値と、列513に含まれる属性毎の評価値とを含む。
【0117】
行511、列512、及び、列513には、シーン視聴特徴情報生成部151によって、タイトルとして文字列が割り当てられる。行511、列512、及び列513に割り当てられる文字列は、シーン情報テーブル310の領域3123〜領域3125に対応するため、ジャンル毎に定められる。
【0118】
具体的には、行511のタイトルには、シーン情報テーブル310の領域3123に割り当てられる文字列(図7における「シーン内容」)が割り当てられ、列512のタイトルには、シーン情報テーブル310の領域3124に割り当てられる文字列(図7における「チーム」)が割り当てられ、列513のタイトルには、シーン情報テーブル310の領域3125に割り当てられる文字列(図7における「選手」)が割り当てられてもよい。
【0119】
また、行511に含まれる各行には、シーン情報312の領域3123に含まれる各値が、キーワードとして割り当てられる。列512に含まれる各列には、シーン情報312の領域3124に含まれる各値が、キーワードとして割り当てられる。また、列513に含まれる各列には、シーン情報312の領域3125に含まれる各値が、キーワードとして割り当てられる。
【0120】
図5に示すS103において、シーン視聴特徴情報生成部151は、S102において特定されたシーン情報312の各エントリ、すなわち、ユーザによって視聴されたシーンを示す各エントリの、領域3123〜領域3125を抽出する。そして、抽出された領域3123〜領域3125に対応するシーン視聴特徴テーブル510の各セルに、シーン情報312の各エントリに対応する評価値を加算する。
【0121】
具体的には、シーン視聴特徴情報生成部151は、S103において抽出された領域3123〜領域3125が示すシーン視聴特徴テーブル510の各セルに、シーン情報312の各エントリにつき1を加算してもよい。すなわち、視聴したごとに1の評価値を加算してもよい。
【0122】
また、シーン視聴特徴情報生成部151は、S102において各シーンを視聴した時間の比率が算出されている場合、S103において、抽出された領域3123〜領域3125が示すシーン視聴特徴テーブル510の各セルに、算出された比率を加算してもよい。
【0123】
また、S103においてシーン視聴特徴情報生成部151は、前述のような統計処理によってシーンに関する評価値を算出せず、視聴したシーン数、番組長、又は、シーン視聴時間などを用いた正規化処理などによって、シーンに関する評価値を算出してもよい。すなわち、S103においてシーン視聴特徴情報生成部151は、ユーザが好んで視聴するシーンの順位を決定できれば、いずれの方法を用いて評価値を算出してもよい。
【0124】
なお、抽出された領域3123〜領域3125に対応するセルがない場合、シーン視聴特徴情報生成部151は、シーン視聴特徴テーブル510に新たな領域及びセルを生成する。
【0125】
また、S103においてシーン視聴特徴情報生成部151は、シーン視聴特徴テーブル510の行511、列512及び列513の評価値が更新される毎に、列514及び行515の評価値の合計値を更新する。
【0126】
なお、S103において、シーン視聴特徴情報生成部151は、メタ情報管理部212が属性情報320を保持する場合、属性情報320を用いて、シーン視聴特徴テーブル510の列512及び列513を生成してもよい。
【0127】
図7に示すシーン視聴特徴テーブル510は、列512に二つの属性のみを含んだが、本実施形態のシーン視聴特徴テーブル510は、シーン情報312に従って、列512に三つ以上の属性を含んでもよい。シーン視聴特徴テーブル510は、図7に示す値に限られず、ユーザが好んで視聴するシーンを、シーンごとに順位付けできる評価値を含めば、いかなる値を含んでもよい。
【0128】
S103においてジャンル特徴テーブル500及びシーン視聴特徴テーブル510が生成された後、シーン視聴特徴情報生成部151は、S100において取得されたすべての視聴履歴400に前述のS101〜S103に示す処理が行われることによって、S100において取得されたすべての視聴履歴400に関する評価値が算出されたか否かを判定する(S104)。
【0129】
そして、S100において取得されたすべての視聴履歴400に関する評価値が算出された場合、シーン視聴特徴情報生成部151は、図5に示す処理を終了する。また、すべての視聴履歴400について評価値が算出されていない場合、シーン視聴特徴情報生成部151は、S101に戻り、S101〜S103に示す処理が行われていない視聴履歴400に関する評価値を算出する。
【0130】
図5に示す処理によって、シーン視聴特徴情報生成部151は、ジャンル特徴テーブル500及び各ジャンルのシーン視聴特徴テーブル510を生成する。
【0131】
図8は、本発明の第1の実施形態のシーン視聴特徴テーブル510の別の例を示す説明図である。
【0132】
図8に示すシーン視聴特徴テーブル510も、図7に示すシーン視聴特徴テーブル510と同じく、図5に示す手順によって生成されたシーン視聴特徴テーブル510である。
【0133】
図8に示すシーン視聴特徴テーブル510は、列512に四つの属性が含まれ、列513にも四つの属性が含まれる。図8における列514は、列514−1〜列514−5を含む。列514−1〜列514−4は、列512に含まれる属性毎、かつ、行511に含まれるシーン内容毎の評価値を含む。列514−5は、行511に含まれるシーン内容毎の評価値を含む。
【0134】
また、図8における行515は、行515−1及び行515−2を含む。行515−1は、列513に含まれる属性毎の評価値を含み、行515−2は、列512に含まれる属性毎の評価値を含む。
【0135】
図8に示すシーン視聴特徴テーブル510を用いて、シーン検索候補生成部152が、シーンを検索するための画面をユーザに提供する手順を以下に示す。
【0136】
図9は、本発明の第1の実施形態のシーン検索処理を示すフローチャートである。
【0137】
図9は、ユーザがシーン検索装置200によって、シーンを検索する場合の処理を示す。ユーザがシーンの検索をシーン検索装置200に指示した場合、シーン検索候補生成部152は、図9に示す処理を開始する。
【0138】
シーン検索候補生成部152は、ユーザからシーン検索の指示を受信した後、ユーザによる指示があった時点において視聴可能な番組のシーン情報テーブル310を、メタ情報管理部212から取得する(S201)。なお、シーン検索候補生成部152は、動画管理部211によって保持される番組を視聴可能な番組として特定してもよいし、定期的にメタ情報サーバ301か送信する視聴可能な番組のリストに基づいて視聴可能な番組を特定してもよい。
【0139】
また、S201において取得されるシーン情報テーブル310は、ユーザ又は管理者等によってあらかじめ指定された期間において、放送された番組に関するシーン情報テーブル310でもよい。
【0140】
また、シーン検索装置200が有する機能部は、ユーザが視聴したくない番組又はジャンルをユーザにあらかじめ入力させておき、シーン検索候補生成部152は、S201において、ユーザが視聴したくない番組の番組ID又はユーザが視聴したくないジャンルを含むシーン情報テーブル310を、S201において取得しなくてもよい。これによって、ユーザが視聴したくない番組又はジャンルは、後述する処理によって検索結果としてユーザに提示されない。
【0141】
S201の後、シーン視聴特徴情報生成部151からジャンル特徴テーブル500及びシーン視聴特徴テーブル510を取得する(S202)。S202の後、シーン視聴特徴情報生成部151は、取得されたジャンル特徴テーブル500に基づいて、シーン検索画面600に表示する検索項目及びキーワード候補と、キーワード候補が表示される順番とを決定する(S203)。
【0142】
例えば、シーン検索候補生成部152は、S203において、画面に表示する検索項目を「ジャンル」に決定し、画面に表示するキーワード候補を領域501に格納される値に決定する。また、領域502に格納される評価値に従って、決定されたキーワード候補が表示される順番を決定する。
【0143】
シーン検索候補生成部152は、S203において、画面に表示する検索項目を、ジャンル特徴テーブル500の領域501にタイトルとして割り当てられている文字列を取得し、取得された文字列(前述の例における「ジャンル」)を、検索項目に決定してもよい。また、検索項目に決定される文字列は、あらかじめ管理者によって定められてもよい。
【0144】
また、本実施形態のシーン検索候補生成部152は、S203において、領域502に格納される評価値が大きい順に、すなわち、ユーザによってより好んで視聴されたジャンルの順に、キーワード候補を表示することを決定する。
【0145】
そして、S203においてシーン検索候補生成部152は、決定された検索項目、キーワード候補、及び、キーワード候補が表示される順番を、シーン検索部214へ出力する。シーン検索部214は、シーン検索候補生成部152からの入力に従って、図10Aに示すように、シーン検索画面600を表示部209に表示する。
【0146】
図10Aは、本発明の第1の実施形態のシーン検索画面600を示す説明図である。
【0147】
図10Aと、後述する図10B〜図10Eとによって、シーン検索部214及び表示部209によって表示されるシーン検索画面600を示す。
【0148】
図10A〜図10Eのシーン検索画面600は、領域601〜領域605を含む。領域601〜領域604には、シーン検索候補生成部152によって出力された検索項目及びキーワード候補が表示される。領域605は、シーン検索画面600において選択されたキーワード候補に基づいて、ユーザがシーンを検索したい場合、ユーザが操作するための領域である。
【0149】
なお、検索項目及びキーワード候補を表示するための領域は、領域601〜領域604に限られず、いくつの領域があってもよい。
【0150】
図10Aに示す領域601は、領域6011及び領域6012を含む。領域6011には、検索項目として「ジャンル」が表示される。そして、領域6012には、キーワード候補が「野球」、「サッカー」、及び「ドラマ」等の順に表示される。
【0151】
領域6012には、ジャンル特徴テーブル500の領域501に対応する値が、キーワード候補として表示される。また、領域6012に表示されるキーワード候補は、S203において決定された表示される順番によって表示される。
【0152】
S203の後、すなわち、図10Aに示すシーン検索画面600が表示部209に表示されている際、シーン検索候補生成部152は、領域6012のキーワード候補の一つがユーザによって選択されるか否かを判定する(S204)。具体的には、ユーザがリモコン210及び標準入出力部207によって、領域6012のキーワード候補のうちの一つを選択することを待つ。
【0153】
S204において、領域6012のキーワード候補のうちの一つがユーザによって選択されたと判定された場合、シーン検索候補生成部152は、S204において選択されたキーワード候補に従って、領域602、領域603及び領域604に表示される検索項目、領域602、領域603及び領域604に表示されるキーワード候補、並びに、領域602、領域603及び領域604に表示されるキーワード候補の順番を決定する(S205)。
【0154】
具体的にはS205において、シーン検索候補生成部152は、S202において取得されたシーン視聴特徴テーブル510から、S204において選択されたキーワード候補が示すジャンルのシーン視聴特徴テーブル510を特定する。そして特定されたシーン視聴特徴テーブル510に基づいて、領域602、領域603及び領域604に表示される検索項目、領域602、領域603及び領域604に表示されるキーワード候補、並びに、領域602、領域603及び領域604に表示されるキーワード候補の順番を決定する。
【0155】
シーン検索候補生成部152は、S205において、領域602に表示される検索項目を、特定されたシーン視聴特徴テーブル510の行511にタイトルとして割り当てられる文字列に決定してもよい。また、領域603に表示される検索項目を、特定されたシーン視聴特徴テーブル510の列512にタイトルとして割り当てられる文字列に決定してもよく、領域604に表示される検索項目を、特定されたシーン視聴特徴テーブル510の列513にタイトルとして割り当てられる文字列に決定してもよい。
【0156】
また、領域602〜領域604に表示するための検索項目に決定される文字列は、あらかじめ管理者等によって定められてもよい。
【0157】
また、S205においてシーン検索候補生成部152は、特定されたシーン視聴特徴テーブル510(S204において選択されたジャンルのシーン視聴特徴テーブル510)の行511に含まれる複数の行に割り当てられたキーワードを、領域602に表示されるキーワード候補に決定する。すなわち、領域602に表示されるキーワード候補は、シーン情報312の領域3123に格納された値を含む。
【0158】
そして、シーン検索候補生成部152は、シーン視聴特徴テーブル510に格納される各シーン内容の評価値(列514−5に対応)に従って、キーワード候補を領域602に表示する順番を決定する。例えば、評価値が高い順に表示する順番を決定する。
【0159】
さらに、シーン検索候補生成部152は、特定されたシーン視聴特徴テーブル510の列512に含まれる複数の列に割り当てられたキーワードを、領域603に表示されるキーワード候補に決定する。すなわち、領域603に表示されるキーワード候補は、シーン情報312の領域3124に格納された値を含む。
【0160】
そして、シーン検索候補生成部152は、シーン視聴特徴テーブル510に格納される列512の各属性の評価値(領域515−2に対応)に従って、キーワード候補を領域603に表示する順番を決定する。例えば、評価値が高い順に表示する順番を決定する。
【0161】
さらに、シーン検索候補生成部152は、特定されたシーン視聴特徴テーブル510の列513に含まれる複数の列に割り当てられたキーワードを、領域604に表示されるキーワード候補に決定する。すなわち、領域604に表示されるキーワード候補は、シーン情報312の領域3125に格納された値を含む。
【0162】
そして、シーン検索候補生成部152は、シーン視聴特徴テーブル510に格納される列513の各属性の評価値(領域515−1に対応)に従って、キーワード候補を領域604に表示する順番を決定する。例えば、評価値が高い順に表示する順番を決定する。
【0163】
領域601のキーワード候補が選択された後、S205において領域602〜領域604の検索項目及びキーワード候補を決定することによって、シーン検索装置200は、ユーザが、領域602〜領域604のいずれのキーワード候補も選択できる画面を提示できる。
【0164】
そして、S205においてシーン検索候補生成部152は、決定された、領域602〜領域604に表示される検索項目、領域602〜領域604に表示されるキーワード候補、及び、キーワード候補が表示される順番を、シーン検索部214へ出力する。シーン検索部214は、シーン検索候補生成部152からの入力に基づいて、図10Bに示すように、シーン検索画面600を表示部209に表示する。
【0165】
図10Bは、本発明の第1の実施形態の一つ目の領域のキーワード候補を選択された後のシーン検索画面600を示す説明図である。
【0166】
図10Bに示す領域602は、領域6021及び領域6022を含む。領域6021には、検索項目として「シーン内容」が表示される。そして、領域6022には、キーワード候補が列514−5の評価値が高い順に表示される。領域6022には、シーン視聴特徴テーブル510の行511に割り当てられた文字列が、キーワード候補として表示される。
【0167】
また、図10Bに示す領域603には、検索項目として「チーム」が表示され、領域604には、検索項目として「選手」が表示される。また、領域601には、S204において選択されたキーワード候補が表示される。
【0168】
図10Bに示すシーン検索画面600において、ユーザが領域603又は領域604を選択した場合、選択された領域のキーワード候補が表示される。
【0169】
S205の後、すなわち、図10Bに示すシーン検索画面600が表示部209に表示されている際、シーン検索候補生成部152は、キーワード候補がユーザによって選択されるか否かを判定する(S206)。すなわち、ユーザがリモコン210及び標準入出力部207によって、キーワード候補を選択することを待つ。
【0170】
S206において、キーワード候補がユーザによって選択されたと判定された場合、シーン検索候補生成部152は、S206において選択されたキーワード候補を取得する(S207)。S207の後、シーン検索候補生成部152はS205に戻り、S207において取得されたキーワード候補に従って、ユーザによってキーワード候補を選択された領域以外の領域の、検索項目及びキーワード候補を決定及び出力する。
【0171】
領域602のキーワード候補が選択された後のS205において、シーン検索候補生成部152は、領域603及び領域604に表示されるキーワード候補と、キーワード候補の順番とを再度決定する。
【0172】
領域602のキーワード候補が選択された後のS205において、領域603に表示されるキーワード候補の順番は、S204において特定されたシーン視聴特徴テーブル510の、S206において選択されたキーワード候補が示す行511の、列514−1〜列514−4の評価値によって決定される。
【0173】
また、領域602のキーワード候補が選択された後のS205において、領域604に表示されるキーワード候補の順番は、S204において特定されたシーン視聴特徴テーブル510の、S206において選択されたキーワード候補が示す行511の、列513ごとの評価値によって決定される。
【0174】
図10Cは、本発明の第1の実施形態の二つ目の領域のキーワード候補を選択された後のシーン検索画面600を示す説明図である。
【0175】
図10Cに示す領域603は、領域6031及び領域6032を含む。領域6031には、検索項目として「チーム」が表示される。そして、領域6032には、キーワード候補が列514−1〜列514−4の評価値が高い順に表示される。領域6032には、シーン視聴特徴テーブル510の列512に対応するキーワードが、キーワード候補として表示される。また、領域602には、S606において選択済みのキーワード候補が表示される。
【0176】
S606において、領域6032のキーワード候補が選択された場合、シーン検索候補生成部152は、前述の手順と同じく、選択されていない領域の検索項目と、キーワード候補と、キーワード候補を表示する順番とを、S205において決定及び出力する。
【0177】
領域602及び領域603のキーワード候補が選択されたS205において、領域604に表示されるキーワード候補は、選択されたキーワード候補に従って、再度決定される。例えば、シーン視聴特徴テーブル510が図8に示すテーブルであり、領域602において「単塁打」が選択され、領域603において「チームD」が選択された場合、シーン検索候補生成部152は、領域604に表示されるキーワード候補を、「日立D郎」と決定する。
【0178】
図10Dは、本発明の第1の実施形態の三つ目の領域のキーワード候補を選択された後のシーン検索画面600を示す説明図である。
【0179】
図10Dに示す領域604は、領域6041及び領域6042を含む。領域6041には、検索項目として「選手」が表示される。そして、領域6042には、キーワード候補が列513の評価値が高い順に表示される。領域6042には、シーン視聴特徴テーブル510の列513に対応するキーワードが、キーワード候補として表示される。また、領域603には、S606において選択されたキーワード候補が表示される。
【0180】
S206において、キーワード候補が選択されないと判定された場合、シーン検索候補生成部152は、シーン検索画面600の領域605がユーザによって選択されるか否かを判定する(S208)。すなわち、シーン検索候補生成部152は、領域605がユーザによって選択されるのを待つことによって、ユーザによるシーン検索の指示を待つ。
【0181】
S208において、領域605がユーザによって選択されたと判定された場合、シーン検索部214は、シーン検索画面600において選択された各領域のキーワード候補に基づいて、番組のシーンを検索する(S209)。
【0182】
具体的には、シーン検索部214は、領域601において選択されたキーワード候補に相当する値を領域3112に含むシーン情報テーブル310を、S201において取得されたシーン情報テーブル310から抽出する。そして、抽出されたシーン情報テーブル310からさらに、領域602〜領域604において選択されたキーワード候補を、領域3123〜領域3125に含むシーン情報312のエントリを検索する。
【0183】
S209の後、シーン検索部214は、S209において検索されたエントリを表示部209に、シーン検索の結果として表示する(S210)。S210の後、図9に示す処理は終了する。
【0184】
なお、前述の図9の処理において、ユーザは、領域602〜領域604をいずれの順に選択してもよい。シーン検索候補生成部152は、S206において選択された各領域のキーワード候補によって、S205において、選択されていない領域のキーワード候補、及び、キーワード候補を表示する順番を決定してもよい。
【0185】
また、領域602〜領域604のすべてのキーワード候補を選択されなくても、シーン検索部214は、S209においてシーンを検索してもよい。
【0186】
図10Eは、本発明の第1の実施形態の領域602のキーワード候補が選択された後に、領域604のキーワード候補が選択される場合のシーン検索画面600を示す説明図である。
【0187】
ユーザが、領域602においてキーワード候補を選択した後、領域604にクリック等の何らかの操作を行った場合、シーン検索部214は、領域601及び領域602において選択されたキーワード候補に基づいてシーン検索候補生成部152によって決定されたキーワード候補を、領域604に表示する。
【0188】
前述の図9の処理は、視聴履歴400が取得されていた場合の処理であるが、視聴履歴400が取得されていない場合、例えば、ユーザが初めてシーン検索装置200を用いて番組を視聴する場合など、シーン検索画面600の領域601〜領域604には、ジャンル及びシーン内容など、管理者等によってあらかじめ与えられた検索項目及びキーワード候補が表示される。
【0189】
また、視聴履歴400が存在しない場合、シーン検索部214は、例えば、あらかじめシーン内容に識別子を付加し、領域602において、識別子の昇順にシーン内容を表示してもよい。また、シーン検索部214は、評価値が高い順に、所定の個数のキーワード候補のみをシーン検索部214に出力してもよい。
【0190】
なお、シーン検索装置200が有する各機能部は、複数の機能部が一つの機能部として実装されてもよいし、図5及び図9に示す各処理を実行する機能部に分割されて実装されてもよい。また、各機能部は、プロセッサ201がアプリケーションプログラムを実行することによって、実装されてもよい。
【0191】
また、前述のシーン情報テーブル310、視聴履歴400、ジャンル特徴テーブル500、及び、シーン視聴特徴テーブル510は、テーブルによって値を保持したが、本実施形態のシーン情報テーブル310、視聴履歴400、ジャンル特徴テーブル500、及び、シーン視聴特徴テーブル510は、格納される値の関係が識別できれば、いかなる方法によって値を保持してもよい。例えば、シーン情報テーブル310、視聴履歴400、ジャンル特徴テーブル500、及び、シーン視聴特徴テーブル510は、CSV形式によって値を保持してもよい。
【0192】
また、図9に示す処理においてユーザに表示される画面は、図10A〜図10Eに示すシーン検索画面600に限らず、シーン検索候補生成部152によって決定された結果を表示できれば、いかなる画面でもよい。また、検索項目及びキーワード候補をユーザに提供する方法は、視覚的な画面による提供に限られず、音声による提供でもよい。
【0193】
第1の実施形態によれば、ユーザがシーンを視聴した視聴履歴に基づいて、ユーザが視聴した頻度を示す評価値が算出され、算出された評価値に従って、シーンを示すキーワード候補がユーザに提示される。このため、ユーザが好んで視聴するシーンの中から、ユーザにシーンを検索させることができる。この結果、ユーザは、特定のキーワードを事前に把握しておく必要がなく、視聴したいシーンを効率よく選択することができる。
【0194】
(第2の実施形態)
第1の実施形態の図9において、シーン検索画面600の各領域において選択されるキーワード候補は一つのみであった。しかし、シーン検索画面600の各領域において選択されるキーワード候補は、二つ以上であってもよい。
【0195】
S204において、ユーザが領域601の二つのキーワード候補を選択した場合、シーン検索候補生成部152は、S205において、S204において選択されたキーワード候補が示す二つのジャンルの、シーン視聴特徴テーブル510を特定する。そして、特定された二つのシーン視聴特徴テーブル510の各行511に割り当てられた値を、領域602のキーワード候補として決定する。
【0196】
ここで、シーン検索候補生成部152は、すべてのキーワード候補の評価値を、列514−5から抽出し、抽出された評価値に従って、キーワード候補を表示する順番を決定してもよい。また、評価値が高い順に、所定の個数のキーワード候補のみをシーン検索部214に出力してもよい。
【0197】
また、S206において、ユーザが領域602、領域603又は領域604の二つのキーワード候補を選択した場合、シーン検索候補生成部152は、S205において、S206において選択されたキーワード候補が示す二つのシーン視聴特徴テーブル510の行又は列を特定する。そして、特定された二つの行又は列のセルの評価値を加算し、キーワード候補を表示する順番を決定する。
【0198】
例えば、領域602のキーワード候補が二つ選択された場合、シーン検索候補生成部152は、選択された二つのキーワード候補が示す二つの行511を抽出する。そして、各行511に含まれる各評価値を、列512毎又は列513毎に加算することによって、評価値の論理和を算出する。そして、算出された列512毎の評価値の論理和、及び、列513毎の評価値の論理和を用いて、領域603に表示されるキーワード候補の順番、及び、領域604に表示されるキーワード候補の順番を決定する。
【0199】
第2の実施形態によれば、複数のジャンルの複数のシーン内容について、ユーザが好んで視聴するシーンを抽出することができる。
【0200】
(第3の実施形態)
第1の実施形態において、いずれのシーン内容の評価値も、視聴回数に基づいて同じ方法によって算出された。しかし、シーン内容によってユーザが好んで視聴したいシーンは異なり、例えば、「単塁打」のシーンよりも「本塁打」のシーンを、ユーザがより視聴したい場合がある。このため、第3の実施形態において、シーン視聴特徴情報生成部151は、各シーン内容に従った重み係数によって評価値を算出する。
【0201】
図11は、本発明の第3の実施形態の重み係数と評価値530とを示す説明図である。
【0202】
評価値530は、シーン視聴特徴情報生成部151によって保持される。評価値530は、領域531〜領域534を含む。
【0203】
領域531は、シーン内容を示し、シーン視聴特徴テーブル510の行511に対応する。領域532は、重み係数を示す。領域532には、管理者等によってあらかじめ値が格納される。
【0204】
領域533は、ユーザによるシーンの視聴回数を示す。領域533は、図8に示すシーン視聴特徴テーブル510の列514−4に対応する値を含む。
【0205】
領域534は、領域532に格納される値と、領域533に格納される値とを乗じた結果を含む。これによって、視聴回数が比較的少ないシーンであっても、シーン内容がユーザが好んで視聴するシーンを示す場合は、領域534の評価値が高い値となる。
【0206】
シーン視聴特徴情報生成部151は、図5に示す処理のS103において、前述の領域534に格納される値を算出してもよいし、図5に示す処理がすべて終了した後に、領域534に格納される値を算出してもよい。
【0207】
なお、シーン視聴特徴情報生成部151は、過去に算出されたシーンの視聴回数を保持し、過去の視聴回数を正規化することによって、領域532に格納される重み係数を算出してもよい。また、シーン視聴特徴情報生成部151は、重み係数(領域532)と、視聴回数(領域533)と、あらかじめ管理者によって定められた関数とを用いることによって評価値(領域534)を算出してもよい。
【0208】
第3の実施形態によれば、シーン内容に従って、ユーザが好んで視聴したいシーンに高い評価値を算出することができる。この結果、ユーザが好んで視聴したいシーンに関するキーワード候補を、ユーザに提示できる。
【0209】
(第4の実施形態)
第1の実施形態において、ユーザに提示される検索項目及びキーワード候補は、一つのシーン検索装置200におけるユーザの視聴履歴に基づいて決定されたが、第4の実施形態において、ユーザに提示される検索項目及びキーワード候補は、複数のシーン検索装置におけるユーザの視聴履歴に基づいて決定される。
【0210】
図12は、本発明の第4の実施形態のシーン検索システムのネットワーク構成を示すブロック図である。
【0211】
第4の実施形態のシーン検索システムは、メタ情報サーバ301、特徴情報生成装置800、及び、複数のシーン検索装置700(シーン検索装置700−1〜700−n)を備える。メタ情報サーバ301、特徴情報生成装置800、及び、シーン検索装置700は、ネットワーク251によって接続される。
【0212】
第4の実施形態のメタ情報サーバ301は、第1の実施形態のメタ情報サーバ301と同じである。
【0213】
第4の実施形態のシーン検索装置700は、第1の実施形態のシーン検索装置200と同様であるが、各シーン検索装置700において取得された視聴履歴を特徴情報生成装置800に送信する点のみが、第1の実施形態のシーン検索装置200と相違する。
【0214】
特徴情報生成装置800は、各シーン検索装置700から送信された視聴履歴に基づいて、ジャンル特徴テーブル500及びシーン視聴特徴テーブル510を生成する。
【0215】
図13は、本発明の第4の実施形態の特徴情報生成装置800を示すブロック図である。
【0216】
特徴情報生成装置800は、プロセッサ801、メモリ802、HDD803、ネットワーク接続部804、標準入出力部807、表示部809、バス850、メタ情報管理部812、及び、視聴履歴管理部813を備える。特徴情報生成装置800の各機能部は、バス850に接続される。
【0217】
プロセッサ801とメモリ802とHDD803とは、特徴情報生成装置800が有するOS及びアプリケーションプログラムを実行するための機能を有する。特徴情報生成装置800は、いずれのOS及びアプリケーションプログラムを用いてもよい。
【0218】
ネットワーク接続部804は、ネットワーク251へデータを送受信する機能を有する。メタ情報管理部812がネットワーク251を介してメタ情報サーバ301から、動画に含まれる各シーンに関するメタ情報を取得する際に、ネットワーク接続部804が用いられる。
【0219】
標準入出力部807は、マウス又はキーボードである。管理者等は、特徴情報生成装置800の各機能部の処理に関してあらかじめ値を入力する場合、標準入出力部807を用いる。表示部809は、シーン視聴特徴情報生成部151による処理の結果等を表示する。
【0220】
メタ情報管理部812は、第1の実施形態のメタ情報管理部212と同じく、管理者等からの指示があった場合、又は、所定の周期において、メタ情報サーバ301からメタ情報を取得する。また、視聴履歴管理部813は、各シーン検索装置700から送信された視聴履歴を保持する。
【0221】
シーン視聴特徴情報生成部851は、視聴履歴管理部813によって保持される視聴履歴によって図5に示す処理を実行する。これによって、複数のシーン検索装置700において番組が視聴された履歴に基づいて、シーン視聴特徴情報生成部851は、ジャンル特徴テーブル500及びシーン視聴特徴テーブル510を生成する。
【0222】
シーン視聴特徴情報生成部851は、生成されたジャンル特徴テーブル500及びシーン視聴特徴テーブル510を、各シーン検索装置700に送信する。シーン視聴特徴情報生成部851は、各シーン検索装置700の指示に従って、生成されたジャンル特徴テーブル500及びシーン視聴特徴テーブル510をシーン検索装置700に送信してもよい。
【0223】
そして、シーン検索装置700が有するシーン検索候補生成部152、シーン検索部214及び表示部209は、特徴情報生成装置800から受信したジャンル特徴テーブル500及びシーン視聴特徴テーブル510を用いて、図9に示す処理を実行する。
【0224】
第4の実施形態によれば、シーン検索装置700は、複数のユーザが用いる複数のシーン検索装置700によって取得された視聴履歴に基づいて、各ジャンル及び各シーンの評価値を算出できる。これによって、例えば、所定の地域に住むユーザの視聴履歴、又は、所定の年代のユーザの視聴履歴に基づいて、評価値を算出できる。このため、シーン検索装置700は、特定の条件を満たすユーザが好んで視聴するシーンの順に、シーンのキーワード候補をユーザに提示できる。
【0225】
なお、図12に示すシステムにおいて、例えば、シーン検索装置700−1において生成されたジャンル特徴テーブル500及びシーン視聴特徴テーブル510に基づいて、シーン検索装置700−2が、シーンのキーワード候補をユーザに提示してもよい。
【0226】
第4の実施形態によれば、多くのユーザがシーンを視聴した回数に基づいて評価値を算出し、算出された評価値に従って、シーンを示すキーワード候補をユーザに提示する。このため、多くのユーザが好んで視聴するシーンの中から、シーンを検索させることができる。この結果、ユーザは、特定のキーワードを事前に把握しておく必要がなく、視聴したいシーンを効率よく選択することができる。
【0227】
また、第1〜第4の実施形態において視聴履歴を用いて、シーン検索のためのキーワード候補を生成したが、メタ情報サーバ301があらかじめ定められた検索項目、及びキーワード候補を保持し、シーン検索装置200又はシーン検索装置700は、メタ情報サーバ301から受信した検索項目及びキーワード候補をユーザに提示してもよい。
【0228】
前述の第2及び第3の実施形態は、第1の実施形態のシーン検索装置200及び第4の実施形態の特徴情報生成装置800のいずれにも実装されてよい。例えば、特徴情報生成装置800が、評価値を算出するための重み係数(第3の実施形態)を保持してもよく、ユーザに複数のキーワード候補を選択させてもよい(第2の実施形態)。
【0229】
本実施形態によれば、番組に含まれるシーンをユーザが視聴した履歴に基づいてユーザが視聴した頻度を示す評価値を算出し、算出された評価値に従って、シーンを示すキーワード候補をユーザに提示する。これによって、ユーザは、煩雑な操作をすることなく、自らが好んで視聴するシーン、又は、多くのユーザが好んで視聴するシーンの中からシーンを検索することができる。
【0230】
そして、ユーザが検索したいシーンは、ユーザ個人が好んで視聴するシーン、又は、多くのユーザが好んで視聴するシーンの中にある可能性が高い。このため、本実施形態によれば、ユーザは特定のキーワードを事前に把握しておく必要がなく、本実施形態のシーン検索システムは、ユーザに視聴したいシーンを効率よく選択させることができる。
【符号の説明】
【0231】
100 シーン検索キーワード生成部
151 シーン視聴特徴情報生成部
152 シーン検索候補生成部
200 シーン検索装置
201 プロセッサ
202 メモリ
204 ネットワーク接続部
205 アンテナ部
206 チューナ部
207 標準入出力部
208 デコーダ部
209 表示部
210 リモコン
211 動画管理部
212 メタ情報管理部
213 視聴履歴管理部
214 シーン検索部
250 バス
251 ネットワーク
301 メタ情報サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の番組に関するメタ情報を保持するメタ情報サーバと、ネットワークを介して接続されるキーワード検索装置であって、
前記各番組は、複数のシーンを含み、
前記メタ情報は、前記各番組に含まれる各シーンを示すキーワードと、前記各番組において前記各シーンの開始時刻及び終了時刻と、を含み、
前記キーワード検索装置は、
プロセッサ、メモリ、及び、インタフェースを備え、
前記メタ情報サーバから、前記インタフェースを介して、前記メタ情報を取得し、
ユーザが前記番組の視聴を開始した時刻及び視聴を終了した時刻を含む視聴履歴を取得し、
前記取得された視聴履歴に含まれる視聴を開始した時刻及び視聴を終了した時刻と、前記取得されたメタ情報に含まれる開始時刻及び終了時刻とに基づいて、前記ユーザが視聴した前記シーンを特定し、
前記視聴履歴に基づいて、前記特定されたシーンを前記ユーザが視聴した頻度を算出することによって、前記特定されたシーンを示すキーワード毎に、第1の評価値を求め、
前記第1の評価値に従って、前記各キーワードを前記ユーザに提供するためのデータを生成することを特徴とするキーワード検索装置。
【請求項2】
前記メタ情報は、前記各番組が属する複数のジャンルを含み、
前記各キーワードは、前記ジャンルに対応付けられた検索項目に分類されており、
前記キーワード検索装置は、
前記取得された視聴履歴と取得されたメタ情報とに基づいて、前記ユーザが視聴した前記番組を特定し、
前記視聴履歴に基づいて、前記特定された番組が属するジャンル毎に、第2の評価値を算出し、
前記第2の評価値に従って、前記各ジャンルを前記ユーザに提供するための画面を生成し、
第1の前記ジャンルが前記ユーザによって選択された場合、前記第1のジャンルに対応付けられた検索項目を特定し、
前記特定された検索項目と、前記特定された検索項目に含まれる各キーワードとを、前記ユーザに提供するためのデータを生成することを特徴とする請求項1に記載のキーワード検索装置。
【請求項3】
前記キーワード検索装置は、
第1の前記検索項目と前記第1の検索項目に含まれる第1の前記キーワードとが、前記ユーザによって選択された場合、前記第1のキーワードに従って、前記ユーザに提供する第2の前記キーワードを決定し、
前記第1のキーワードの第1の評価値に従って、前記第2のキーワードを前記ユーザに提供する順番を決定し、
前記決定された順番に基づいて、前記第2のキーワードを前記ユーザに提供するためのデータを生成することを特徴とする請求項2に記載のキーワード検索装置。
【請求項4】
前記キーワード検索装置は、
前記第1の検索項目と前記第1の検索項目に含まれる二つ以上の前記第1のキーワードとが、前記ユーザによって選択された場合、前記選択された二つ以上の第1のキーワードの前記各第1の評価値を加算し、
前記加算された第1の評価値に従って、前記第2のキーワードをユーザに提供する順番を決定することを特徴とする請求項3に記載のキーワード検索装置。
【請求項5】
前記キーワード検索装置は、
前記キーワード毎に前記第1の評価値を算出するための重み係数を保持し、
前記視聴履歴に基づいて、前記特定されたシーンを前記ユーザが視聴した回数を算出し、
前記重み係数と、前記算出された回数とを乗じることによって、前記第1の評価値を算出することを特徴とする請求項4に記載のキーワード検索装置。
【請求項6】
前記キーワード検索装置は、
前記メタ情報サーバから取得されたメタ情報から、あらかじめ指定された前記番組に関する条件に従って、第1の前記メタ情報を抽出し、
前記キーワードが前記ユーザによって選択された場合、前記選択されたキーワードを含む前記メタ情報を、前記第1のメタ情報から特定し、
前記特定された第1のメタ情報が示す前記番組を、前記ユーザに提供するためのデータを生成することを特徴とする請求項5に記載のキーワード検索装置。
【請求項7】
複数の番組に関するメタ情報を保持するメタ情報サーバと、ネットワークを介して接続されるキーワード検索装置によって実行されるキーワード検索方法であって、
前記各番組は、複数のシーンを含み、
前記メタ情報は、前記各番組に含まれる各シーンを示すキーワードと、前記各番組において前記各シーンの開始時刻及び終了時刻と、を含み、
前記キーワード検索装置は、プロセッサ、メモリ、及び、インタフェースを備え、
前記方法は、
前記プロセッサが、前記メタ情報サーバから、前記インタフェースを介して前記メタ情報を取得し、
前記プロセッサが、ユーザが前記番組の視聴を開始した時刻及び視聴を終了した時刻を含む視聴履歴を取得し、
前記プロセッサが、前記取得された視聴履歴に含まれる視聴を開始した時刻及び視聴を終了した時刻と、前記取得されたメタ情報に含まれる開始時刻及び終了時刻とに基づいて、前記ユーザが視聴した前記シーンを特定し、
前記プロセッサが、前記視聴履歴に基づいて、前記特定されたシーンを前記ユーザが視聴した頻度を算出することによって、前記特定されたシーンを示すキーワード毎に、第1の評価値を求め、
前記プロセッサが、前記第1の評価値に従って、前記各キーワードを前記ユーザに提供するためのデータを生成することを特徴とするキーワード検索方法。
【請求項8】
前記メタ情報は、前記各番組が属する複数のジャンルを含み、
前記各キーワードは、前記ジャンルに対応付けられた検索項目に分類されており、
前記方法は、
前記プロセッサが、前記取得された視聴履歴と取得されたメタ情報とに基づいて、前記ユーザが視聴した前記番組を特定し、
前記プロセッサが、前記視聴履歴に基づいて、前記特定された番組が属するジャンル毎に、第2の評価値を算出し、
前記プロセッサが、前記第2の評価値に従って、前記各ジャンルを前記ユーザに提供するための画面を生成し、
前記プロセッサが、第1の前記ジャンルが前記ユーザによって選択された場合、前記第1のジャンルに対応付けられた検索項目を特定し、
前記プロセッサが、前記特定された検索項目と、前記特定された検索項目に含まれる各キーワードとを、前記ユーザに提供するためのデータを生成することを特徴とする請求項7に記載のキーワード検索方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記プロセッサが、第1の前記検索項目と前記第1の検索項目に含まれる第1の前記キーワードとが、前記ユーザによって選択された場合、前記第1のキーワードに従って、前記ユーザに提供する第2の前記キーワードを決定し、
前記プロセッサが、前記第1のキーワードの第1の評価値に従って、前記第2のキーワードを前記ユーザに提供する順番を決定し、
前記プロセッサが、前記決定された順番に基づいて、前記第2のキーワードを前記ユーザに提供するためのデータを生成することを特徴とする請求項8に記載のキーワード検索方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記プロセッサが、前記第1の検索項目と前記第1の検索項目に含まれる二つ以上の前記第1のキーワードとが、前記ユーザによって選択された場合、前記選択された二つ以上の第1のキーワードの前記各第1の評価値を加算し、
前記プロセッサが、前記加算された第1の評価値に従って、前記第2のキーワードをユーザに提供する順番を決定することを特徴とする請求項9に記載のキーワード検索方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記プロセッサが、前記キーワード毎に前記第1の評価値を算出するための重み係数を保持し、
前記プロセッサが、前記視聴履歴に基づいて、前記特定されたシーンを前記ユーザが視聴した回数を算出し、
前記プロセッサが、前記重み係数と、前記算出された回数とを乗じることによって、前記第1の評価値を算出することを特徴とする請求項10に記載のキーワード検索方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記プロセッサが、前記メタ情報サーバから取得されたメタ情報から、あらかじめ指定された前記番組に関する条件に従って、第1の前記メタ情報を抽出し、
前記プロセッサが、前記キーワードが前記ユーザによって選択された場合、前記選択されたキーワードを含む前記メタ情報を、前記第1のメタ情報から特定し、
前記プロセッサが、前記特定された第1のメタ情報が示す前記番組を、前記ユーザに提供するためのデータを生成することを特徴とする請求項11に記載のキーワード検索方法。
【請求項13】
複数の番組に関するメタ情報を保持するメタ情報サーバと、前記各番組を複数のユーザに提供する複数の視聴端末と、ネットワークを介して接続されるキーワード検索サーバであって、
前記各番組は、複数のシーンを含み、
前記メタ情報は、前記各番組に含まれる各シーンを示すキーワードと、前記各番組において前記各シーンの開始時刻及び終了時刻と、を含み、
前記キーワード検索サーバは、
プロセッサ、メモリ、及び、インタフェースを備え、
前記メタ情報サーバから、前記インタフェースを介して、前記メタ情報を取得し、
ユーザが前記番組の視聴を開始した時刻及び視聴を終了した時刻を含む視聴履歴を、前記各視聴端末から、前記インタフェースを介して取得し、
前記取得された視聴履歴に含まれる視聴を開始した時刻及び視聴を終了した時刻と、前記取得されたメタ情報に含まれる開始時刻及び終了時刻とに基づいて、前記各ユーザが視聴した前記シーンを特定し、
前記視聴履歴に基づいて、前記特定されたシーンを前記ユーザが視聴した頻度を算出することによって、前記特定されたシーンを示すキーワード毎に、第1の評価値を算出し、
前記各キーワードと前記第1の評価値とを、前記各視聴端末に送信することを特徴とするキーワード検索サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−73565(P2013−73565A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−214119(P2011−214119)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)