グリーンフォーク
【課題】 スコアカードホルダに簡単に取り付けられる鉛筆兼用のグリーンホルダを提供する。
【解決手段】 プラスチックを板状に成形した本体2の長さ方向の一端側にはグリーン上の窪みを修復するためのフォーク部3が形成され、他端側には鉛筆の芯5が取り付けられたグリーンフォークにおいて、前記本体の中間部にはクリップ部6が設けられ、このクリップ部の基端部6aは本体2の幅方向の一側縁2aにつながり、前記基端部につながるクリップ部の中間部6bは他側縁に向かって折り返され、折り返されたクリップ部の先端6cは正面視で前記本体の幅方向の中心線Lと他側縁2bとの間に位置する。
【解決手段】 プラスチックを板状に成形した本体2の長さ方向の一端側にはグリーン上の窪みを修復するためのフォーク部3が形成され、他端側には鉛筆の芯5が取り付けられたグリーンフォークにおいて、前記本体の中間部にはクリップ部6が設けられ、このクリップ部の基端部6aは本体2の幅方向の一側縁2aにつながり、前記基端部につながるクリップ部の中間部6bは他側縁に向かって折り返され、折り返されたクリップ部の先端6cは正面視で前記本体の幅方向の中心線Lと他側縁2bとの間に位置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフボールがグリーン上に落ちて出来る窪み(ボールマーク)とその周辺の芝を修復するために用いるグリーンフォークに関する。
【背景技術】
【0002】
パッティングを行うグリーン上にボールが落下すると、窪みが形成される。この窪みをそのままにしておくと、パッティングの邪魔になるだけでなく、芝が枯れる原因になる。
【0003】
従来はキャディがグリーン上の窪みをグリーンフォークを用いて修正していたが、最近では殆どのゴルフ場がキャディを雇わないか、雇ってもほんの僅かである。その結果、プレーヤ自ら窪みを修正しなければならないが、それには修理専用のグリーンフォークを携帯する必要がある。しかしながら、グリーンフォークを携帯するプレーヤは僅かであり、窪みはそのまま放置されて、後続のパーティに迷惑がかかったり、ゴルフ場のメンテナンスにも手間がかかる。
【0004】
そこで、全てのプレーヤがスコアを記入するために携帯する鉛筆にグリーンフォークを一体化させたものを、本発明者は意匠登録第1385520号公報と意匠登録第1385521号公報として提案した。
【0005】
上記意匠に係るグリーンフォークは一端をフォーク、他端を鉛筆の芯としたものであるが、スコアカードに引っ掛けることができず不便である。一方、スコアカードに引っ掛けることができるグリーンフォークは特許文献1〜5に提案されている。
また、特許文献6にはバックルにグリーンフォークを着脱自在とし、このバックルにベルトに取り付けるための係止片を設けたものが提案されている。
【0006】
【特許文献1】実開平2−58469号公報
【特許文献2】実開平3−33671号公報
【特許文献3】実開昭63−169168号公報
【特許文献4】実開平4−52090号公報
【特許文献5】実開平6−15666号公報
【特許文献6】実開昭60−027951号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1〜5で提案されているグリーンフォークは、一端をフォークとし他端を鉛筆の芯とし、更に本体の一部にカードに挟むためのクリップを形成している。
【0008】
特許文献1〜5で提案されているグリーンフォークの問題点は、図25(特許文献1の第3図)に示すように、カードに挟んだ状態でフォーク部分(または鉛筆の芯)がカードから飛び出してしまうことである。尚、特許文献2にあっては他の特許文献と異なり、側縁にクリップを設けているが、差し込み方向がグリーンフォークの長手方向であるので、やはりフォーク部分または鉛筆の芯が飛び出してしまう。
【0009】
また特許文献6の図6には、バックルに設けた係止片の方向がバックルに取り付けたグリーンフォークの幅方向になっています。しかしながら特許文献6の係止片はバックルをベルトに取り付けるためのものでありグリーンフォークを他のものに取り付けるためのものではなく、グリーンフォークをバックルに固定する部材として、係合凹部及び係合凸部が形成されており、この係合凹部及び係合凸部を他の先行技術と組み合わせても、カードや帽子の庇に挟んだ場合に鉛筆の芯またはフォークが大きく飛び出てしまう不利を解消することはできない。
【0010】
フォーク部分や鉛筆の芯がカードから飛び出しているとポケットに入れた際にズボンが汚れたり、取り出す際に指を傷つけるおそれがある。更に、帽子の庇に取り付けることができると便利であるが、帽子の庇の厚みは3〜5mm程度であるため、特許文献1〜5で提案されているグリーンフォークのクリップ形状は帽子の庇を挟み込むには不適であり、仮に庇を挟むことができたとしてもフォーク部または鉛筆の芯のいずれか一方が大きく庇から飛び出し、プレーの妨げになる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本願に係るグリーンフォークは、プラスチックを板状に成形した本体の長さ方向の一端側にはグリーン上の窪みを修復するためのフォーク部が形成され、他端側には鉛筆の芯が取り付けられたグリーンフォークにおいて、前記本体の中間部にはクリップ部が設けられ、このクリップ部の基端部は本体の幅方向の一側縁につながり、前記基端部につながるクリップ部の中間部は他側縁に向かって折り返され、折り返されたクリップ部の先端は正面視で前記本体の幅方向の中心線と前記他側縁との間に位置する構成とした。
【0012】
前記クリップ部の形状としては、長さ方向から見てS字状、即ちクリップ部の基端部における本体表面との隙間を大きくクリップ部の先端部に向かって徐々に本体表面との隙間を小さくし、更にクリップ部の先端部の形状は本体と反対側に反り返る形状が好ましい。クリップ部と本体表面との隙間は最も本体表面に近くなるクリップ部の一部が本体表面に接触してもよい。
また前記クリップ部の厚みは本体部よりも薄くし或いは幅狭のクリップ部を複数設けてもよい。更には、クリップ部のみを金属製のスプリングとしてもよい。
【0013】
材料のプラスチックとしては、ポリアセタール(POM)などが強度的にこのましい。また、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネートなどの生分解性プラスチックを用いることで、環境保護が図れる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るグリーンフォークは、スコア記入用の鉛筆と窪み修正用のグリーンフォークが一体となり、且つ同じく一体的に設けられたクリップにより、帽子の庇やスコアカード(スコアカードホルダ)に簡単に着脱できるので、使用勝手がよい。
【0015】
また、クリップ部の形状をグリーンフォーク本体の一側縁から他側縁に向かって折り返す形状としたので、挟み方向が幅方向となり、帽子の庇やスコアカードから鉛筆の芯或いはフォーク部が大きく突出することがない。
【0016】
また、クリップ部の形状として基端部におけるグリーンフォーク本体との間隔を大きくし、先端に向かって徐々に当該間隔が狭くなるように、更に先端の形状をグリーンフォーク本体と反対側に反るようにすることで、帽子の庇やスコアカードの厚みが商品ごとに異なってもワンタッチで確実に挟み込むことができる。
【0017】
更に、クリップ部の先端部を正面視で前記本体の長さ方向の中心線と本体の他側縁(クリップ部の基端部が取り付けられる一側縁の反対側)との間に位置するようにしたことで、装着の際に本体表面をガイドとして使えワンタッチで装着でき、また装着後も振動などで外れてしまうおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係るグリーンフォークの正面図
【図2】同グリーンフォークの拡大平面図
【図3】同グリーンフォークの拡大底面図
【図4】同グリーンフォークの右側面図
【図5】同グリーンフォークの左側面図
【図6】本発明に係るグリーンフォークを帽子の庇に取り付けた使用状態を説明した図
【図7】本発明に係るグリーンフォークをスコアカードに取り付けた使用状態を説明した図
【図8】別実施例に係るグリーンフォークの正面図
【図9】同別実施例に係るグリーンフォークの背面図
【図10】同別実施例に係るグリーンフォークの右側面図
【図11】同別実施例に係るグリーンフォークの左側面図
【図12】同別実施例に係るグリーンフォークの拡大平面図
【図13】同別実施例に係るグリーンフォークの拡大底面図
【図14】別実施例に係るグリーンフォークの(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は中央縦断面図
【図15】従来例の欠点を説明した図
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する。
グリーンフォーク1は全体形状としてはプラスチックを一体成形(射出成形またはプレス成形)した板状をなし、図1の正面図で示すように、中央部をなす本体2よりも下側を先端に向かって徐々に幅が狭くなる二股状のフォーク部3とし、長手方向を基準としてフォーク部3と反対側(上側)の端部に保持部4を形成し、この保持部4に形成した孔に鉛筆の芯5が保持されている。鉛筆の芯5は射出成形の際に予め金型にセットしておくのが効率的である。
【0020】
また、前記本体2にはクリップ部6を設けている。クリップ部6は金属製スプリングを所定形状(図ではハート型)に成形したもので、基端部6aが本体2の一側縁2aに差し込んで保持され、中間部6bが本体2の他側縁2bに向かって折り返され且つ徐々に本体2の表面に近づき、更に先端6cの手前で本体と反対側に反り返った全体としてS字状をなしている。
【0021】
また、クリップ部6の先端6cの位置は正面視で本体2の幅方向の中心線Lと前記他側縁2bとの間に位置している。仮に、先端6cが中心線Lと一側縁2aとの間に位置した場合には、クリップ部6の長さが不足し、装着対象の帽子の庇の厚さの変化に対応できず且つ外れやすい。逆に先端6cが他側縁2bよりも外側に位置すると本体2の表面をガイドにできないので装着しづらい。したがって、先端6cの位置は中心線Lと前記他側縁2bとの間に位置させる。
【0022】
上記したようにクリップ部6の基端部6aの隙間を大きく(例えば6mm)し、先端部の最も狭い部分の隙間を小さく(例えば0.5mm)することで、図6及び図7に示すように帽子の庇7やスコアカードホルダ8に挟み付ける際に、対象となる庇7やスコアカードホルダ8の厚みが薄くても厚くても確実に且つワンタッチで取り付けることができる。
【0023】
図8〜図13に示す別実施例は、クリップ部6を本体2と一体的に射出成形している。クリップ部6は本体2よりも厚みが薄く、基端部において本体の一方の側縁につながっており、先端部が他方の側縁に向かって折り返され、更に先端部は本体2とは反対側に反っている。また本体2の表面とクリップ6の裏面との隙間は基端部から先端部に向かって徐々に狭くなっている。
この実施例もクリップ部6の先端6cの位置は正面視で本体2の幅方向の中心線Lと前記他側縁2bとの間に位置している。
【0024】
また図14(a)〜(c)に示す別実施例は幅狭のクリップ6を一体的に2本形成している。この実施例にあってはクリップ6は本体2の一部を打ち抜き加工することで成形している。打ち抜き加工するに当たってはその一部(側縁部)を本体2につなげた状態で行い、且つ打ち抜き加工によって形成される穴2cの幅を狭くする。尚、打ち抜き加工によって成形されるクリップ6の本数は1本でも3本以上でもよい。
この実施例もクリップ部6の先端6cの位置は正面視で本体2の幅方向の中心線Lと前記他側縁2bとの間に位置している。
【0025】
上記構成とすることで、本体2の強度は維持され、また打ち抜き加工によって成形されるクリップ6の弾力性は確保でき、更に成形コストが削減される。
【符号の説明】
【0026】
1…グリーンフォーク、2…本体、2a…本体の一側縁、2b…本体の他側縁、3…フォーク部、4…保持部、5…鉛筆の芯、6…クリップ部、6a…クリップ部の基端部、6b…クリップ部の中間部、6c…クリップ部の先端、7…帽子の庇、8…スコアカード、9…幅狭部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフボールがグリーン上に落ちて出来る窪み(ボールマーク)とその周辺の芝を修復するために用いるグリーンフォークに関する。
【背景技術】
【0002】
パッティングを行うグリーン上にボールが落下すると、窪みが形成される。この窪みをそのままにしておくと、パッティングの邪魔になるだけでなく、芝が枯れる原因になる。
【0003】
従来はキャディがグリーン上の窪みをグリーンフォークを用いて修正していたが、最近では殆どのゴルフ場がキャディを雇わないか、雇ってもほんの僅かである。その結果、プレーヤ自ら窪みを修正しなければならないが、それには修理専用のグリーンフォークを携帯する必要がある。しかしながら、グリーンフォークを携帯するプレーヤは僅かであり、窪みはそのまま放置されて、後続のパーティに迷惑がかかったり、ゴルフ場のメンテナンスにも手間がかかる。
【0004】
そこで、全てのプレーヤがスコアを記入するために携帯する鉛筆にグリーンフォークを一体化させたものを、本発明者は意匠登録第1385520号公報と意匠登録第1385521号公報として提案した。
【0005】
上記意匠に係るグリーンフォークは一端をフォーク、他端を鉛筆の芯としたものであるが、スコアカードに引っ掛けることができず不便である。一方、スコアカードに引っ掛けることができるグリーンフォークは特許文献1〜5に提案されている。
また、特許文献6にはバックルにグリーンフォークを着脱自在とし、このバックルにベルトに取り付けるための係止片を設けたものが提案されている。
【0006】
【特許文献1】実開平2−58469号公報
【特許文献2】実開平3−33671号公報
【特許文献3】実開昭63−169168号公報
【特許文献4】実開平4−52090号公報
【特許文献5】実開平6−15666号公報
【特許文献6】実開昭60−027951号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1〜5で提案されているグリーンフォークは、一端をフォークとし他端を鉛筆の芯とし、更に本体の一部にカードに挟むためのクリップを形成している。
【0008】
特許文献1〜5で提案されているグリーンフォークの問題点は、図25(特許文献1の第3図)に示すように、カードに挟んだ状態でフォーク部分(または鉛筆の芯)がカードから飛び出してしまうことである。尚、特許文献2にあっては他の特許文献と異なり、側縁にクリップを設けているが、差し込み方向がグリーンフォークの長手方向であるので、やはりフォーク部分または鉛筆の芯が飛び出してしまう。
【0009】
また特許文献6の図6には、バックルに設けた係止片の方向がバックルに取り付けたグリーンフォークの幅方向になっています。しかしながら特許文献6の係止片はバックルをベルトに取り付けるためのものでありグリーンフォークを他のものに取り付けるためのものではなく、グリーンフォークをバックルに固定する部材として、係合凹部及び係合凸部が形成されており、この係合凹部及び係合凸部を他の先行技術と組み合わせても、カードや帽子の庇に挟んだ場合に鉛筆の芯またはフォークが大きく飛び出てしまう不利を解消することはできない。
【0010】
フォーク部分や鉛筆の芯がカードから飛び出しているとポケットに入れた際にズボンが汚れたり、取り出す際に指を傷つけるおそれがある。更に、帽子の庇に取り付けることができると便利であるが、帽子の庇の厚みは3〜5mm程度であるため、特許文献1〜5で提案されているグリーンフォークのクリップ形状は帽子の庇を挟み込むには不適であり、仮に庇を挟むことができたとしてもフォーク部または鉛筆の芯のいずれか一方が大きく庇から飛び出し、プレーの妨げになる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本願に係るグリーンフォークは、プラスチックを板状に成形した本体の長さ方向の一端側にはグリーン上の窪みを修復するためのフォーク部が形成され、他端側には鉛筆の芯が取り付けられたグリーンフォークにおいて、前記本体の中間部にはクリップ部が設けられ、このクリップ部の基端部は本体の幅方向の一側縁につながり、前記基端部につながるクリップ部の中間部は他側縁に向かって折り返され、折り返されたクリップ部の先端は正面視で前記本体の幅方向の中心線と前記他側縁との間に位置する構成とした。
【0012】
前記クリップ部の形状としては、長さ方向から見てS字状、即ちクリップ部の基端部における本体表面との隙間を大きくクリップ部の先端部に向かって徐々に本体表面との隙間を小さくし、更にクリップ部の先端部の形状は本体と反対側に反り返る形状が好ましい。クリップ部と本体表面との隙間は最も本体表面に近くなるクリップ部の一部が本体表面に接触してもよい。
また前記クリップ部の厚みは本体部よりも薄くし或いは幅狭のクリップ部を複数設けてもよい。更には、クリップ部のみを金属製のスプリングとしてもよい。
【0013】
材料のプラスチックとしては、ポリアセタール(POM)などが強度的にこのましい。また、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネートなどの生分解性プラスチックを用いることで、環境保護が図れる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るグリーンフォークは、スコア記入用の鉛筆と窪み修正用のグリーンフォークが一体となり、且つ同じく一体的に設けられたクリップにより、帽子の庇やスコアカード(スコアカードホルダ)に簡単に着脱できるので、使用勝手がよい。
【0015】
また、クリップ部の形状をグリーンフォーク本体の一側縁から他側縁に向かって折り返す形状としたので、挟み方向が幅方向となり、帽子の庇やスコアカードから鉛筆の芯或いはフォーク部が大きく突出することがない。
【0016】
また、クリップ部の形状として基端部におけるグリーンフォーク本体との間隔を大きくし、先端に向かって徐々に当該間隔が狭くなるように、更に先端の形状をグリーンフォーク本体と反対側に反るようにすることで、帽子の庇やスコアカードの厚みが商品ごとに異なってもワンタッチで確実に挟み込むことができる。
【0017】
更に、クリップ部の先端部を正面視で前記本体の長さ方向の中心線と本体の他側縁(クリップ部の基端部が取り付けられる一側縁の反対側)との間に位置するようにしたことで、装着の際に本体表面をガイドとして使えワンタッチで装着でき、また装着後も振動などで外れてしまうおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係るグリーンフォークの正面図
【図2】同グリーンフォークの拡大平面図
【図3】同グリーンフォークの拡大底面図
【図4】同グリーンフォークの右側面図
【図5】同グリーンフォークの左側面図
【図6】本発明に係るグリーンフォークを帽子の庇に取り付けた使用状態を説明した図
【図7】本発明に係るグリーンフォークをスコアカードに取り付けた使用状態を説明した図
【図8】別実施例に係るグリーンフォークの正面図
【図9】同別実施例に係るグリーンフォークの背面図
【図10】同別実施例に係るグリーンフォークの右側面図
【図11】同別実施例に係るグリーンフォークの左側面図
【図12】同別実施例に係るグリーンフォークの拡大平面図
【図13】同別実施例に係るグリーンフォークの拡大底面図
【図14】別実施例に係るグリーンフォークの(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は中央縦断面図
【図15】従来例の欠点を説明した図
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する。
グリーンフォーク1は全体形状としてはプラスチックを一体成形(射出成形またはプレス成形)した板状をなし、図1の正面図で示すように、中央部をなす本体2よりも下側を先端に向かって徐々に幅が狭くなる二股状のフォーク部3とし、長手方向を基準としてフォーク部3と反対側(上側)の端部に保持部4を形成し、この保持部4に形成した孔に鉛筆の芯5が保持されている。鉛筆の芯5は射出成形の際に予め金型にセットしておくのが効率的である。
【0020】
また、前記本体2にはクリップ部6を設けている。クリップ部6は金属製スプリングを所定形状(図ではハート型)に成形したもので、基端部6aが本体2の一側縁2aに差し込んで保持され、中間部6bが本体2の他側縁2bに向かって折り返され且つ徐々に本体2の表面に近づき、更に先端6cの手前で本体と反対側に反り返った全体としてS字状をなしている。
【0021】
また、クリップ部6の先端6cの位置は正面視で本体2の幅方向の中心線Lと前記他側縁2bとの間に位置している。仮に、先端6cが中心線Lと一側縁2aとの間に位置した場合には、クリップ部6の長さが不足し、装着対象の帽子の庇の厚さの変化に対応できず且つ外れやすい。逆に先端6cが他側縁2bよりも外側に位置すると本体2の表面をガイドにできないので装着しづらい。したがって、先端6cの位置は中心線Lと前記他側縁2bとの間に位置させる。
【0022】
上記したようにクリップ部6の基端部6aの隙間を大きく(例えば6mm)し、先端部の最も狭い部分の隙間を小さく(例えば0.5mm)することで、図6及び図7に示すように帽子の庇7やスコアカードホルダ8に挟み付ける際に、対象となる庇7やスコアカードホルダ8の厚みが薄くても厚くても確実に且つワンタッチで取り付けることができる。
【0023】
図8〜図13に示す別実施例は、クリップ部6を本体2と一体的に射出成形している。クリップ部6は本体2よりも厚みが薄く、基端部において本体の一方の側縁につながっており、先端部が他方の側縁に向かって折り返され、更に先端部は本体2とは反対側に反っている。また本体2の表面とクリップ6の裏面との隙間は基端部から先端部に向かって徐々に狭くなっている。
この実施例もクリップ部6の先端6cの位置は正面視で本体2の幅方向の中心線Lと前記他側縁2bとの間に位置している。
【0024】
また図14(a)〜(c)に示す別実施例は幅狭のクリップ6を一体的に2本形成している。この実施例にあってはクリップ6は本体2の一部を打ち抜き加工することで成形している。打ち抜き加工するに当たってはその一部(側縁部)を本体2につなげた状態で行い、且つ打ち抜き加工によって形成される穴2cの幅を狭くする。尚、打ち抜き加工によって成形されるクリップ6の本数は1本でも3本以上でもよい。
この実施例もクリップ部6の先端6cの位置は正面視で本体2の幅方向の中心線Lと前記他側縁2bとの間に位置している。
【0025】
上記構成とすることで、本体2の強度は維持され、また打ち抜き加工によって成形されるクリップ6の弾力性は確保でき、更に成形コストが削減される。
【符号の説明】
【0026】
1…グリーンフォーク、2…本体、2a…本体の一側縁、2b…本体の他側縁、3…フォーク部、4…保持部、5…鉛筆の芯、6…クリップ部、6a…クリップ部の基端部、6b…クリップ部の中間部、6c…クリップ部の先端、7…帽子の庇、8…スコアカード、9…幅狭部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックを板状に成形した本体の長さ方向の一端側にはグリーン上の窪みを修復するためのフォーク部が形成され、他端側には鉛筆の芯が取り付けられたグリーンフォークにおいて、前記本体の中間部にはクリップ部が設けられ、このクリップ部の基端部は本体の幅方向の一側縁につながり、前記基端部につながるクリップ部の中間部は他側縁に向かって折り返され、折り返されたクリップ部の先端は正面視で前記本体の幅方向の中心線と前記他側縁との間に位置することを特徴とするグリーンフォーク。
【請求項1】
プラスチックを板状に成形した本体の長さ方向の一端側にはグリーン上の窪みを修復するためのフォーク部が形成され、他端側には鉛筆の芯が取り付けられたグリーンフォークにおいて、前記本体の中間部にはクリップ部が設けられ、このクリップ部の基端部は本体の幅方向の一側縁につながり、前記基端部につながるクリップ部の中間部は他側縁に向かって折り返され、折り返されたクリップ部の先端は正面視で前記本体の幅方向の中心線と前記他側縁との間に位置することを特徴とするグリーンフォーク。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−101041(P2012−101041A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223692(P2011−223692)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(506376218)ケイ・アンド・アイ有限会社 (14)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【出願人】(506376218)ケイ・アンド・アイ有限会社 (14)
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