説明

ゲート駆動回路及びゲート駆動回路を備えた表示装置

【課題】ゲート駆動回路及びゲート駆動回路を備えた表示装置を提供すること。
【解決手段】ゲート駆動回路は、シフトレジスタ及び垂直開始ラインを含む。前記シフトレジスタは、第1〜第Nゲートラインに第1〜第N(Nは自然数)ゲートオン信号を順番に印加する複数の第1〜第N回路ステージ、前記第1回路ステージと隣接した少なくとも一つの逆方向用ダミーステージ、及び前記第N回路ステージと隣接した少なくとも一つの順方向用ダミーステージを含む。前記垂直開始ラインは、前記シフトレジスタの開始を制御する垂直開始信号を伝達し、スキャン方向に沿って前記第1回路ステージまたは、第N回路ステージと電気的に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゲート駆動回路及びゲート駆動回路を備えた表示装置に関する。より詳細には、簡単な回路構成を実現するゲート駆動回路及びゲート駆動回路を含む表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置用パネルモジュールの製造原価を節約し全体サイズを減らすために、表示パネルの表示領域に位置するスイッチング素子の製造工程時、表示パネルの周辺領域にゲート駆動回路を同時に形成する、つまり、ASG(Amorphous Silicon Gate)技術が適用されている。ゲート駆動回路は順次ゲート信号を出力する複数のステージで構成される。
【0003】
例えば、表示パネルの上側長辺に印刷回路基板(printed circuit board:PCB)が配置された場合、データ駆動回路は、印刷回路基板と隣接した表示パネルの上側から印刷回路基板と遠接した表示パネルの下側に進行する順方向にデータ信号を供給する。データ信号と同期されて、ゲート駆動回路は順方向に順番にゲート信号を生成して表示パネルに供給する。
【0004】
表示パネルの下側長辺に印刷回路基板が配置された場合、データ駆動回路は、印刷回路基板と遠接した表示パネルの上側から印刷回路基板と隣接した表示パネルの下側に進行する逆方向にデータ信号を供給する。データ信号と同期されて、ゲート駆動回路は、逆方向に順番にゲート信号を生成して表示パネルに供給する。
【0005】
表示パネルに実装される印刷回路基板の位置に従ってゲート駆動回路は順方向または逆方向スキャンモードで駆動する。ゲート駆動回路を順方向または逆方向スキャンモードで駆動するためにはスキャンモードに従ってゲート駆動回路の動作方向を制御する制御信号などを追加しなければならない。
【0006】
よって、スキャンモードに従って、ゲート駆動回路を制御するタイミング制御部が異なって使われ、製造原価を増加させることがある。また、ゲート駆動回路を制御する制御信号の増加によって信号ラインの個数が増加する。結果的に、ゲート駆動回路の形成面積が増加して表示装置の外観品質を落とすことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開特許第2009-0109257号公報
【特許文献2】韓国公開特許第2007-0042242号公報
【特許文献3】特開2006-201296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、簡単な回路構成で順方向または逆方向スキャン駆動のできるゲート駆動回路を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、ゲート駆動回路を含む表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態に係るゲート駆動回路は、シフトレジスタ及び垂直開始ラインを含む。前記シフトレジスタは、第1〜第N(Nは自然数)ゲートラインに、第1〜第Nゲートオン信号が順番に印加される複数の第1〜第N回路ステージ、前記第1回路ステージと隣接した少なくとも一つの逆方向用ダミーステージ及び前記第N回路ステージと隣接した少なくとも一つの順方向用ダミーステージを含む。前記垂直開始ラインは、前記シフトレジスタの開始を制御する垂直開始信号を伝達し、スキャン方向に沿って前記第1回路ステージまたは第N回路ステージと電気的に接続される。
【0011】
前記クロック信号を伝達するクロックラインをさらに含んでもよい。
【0012】
前記クロックラインは、前記スキャン方向が順方向の場合、前記逆方向用ダミーステージと電気的にフローティングされ、前記スキャン方向が逆方向の場合、前記順方向用ダミーステージと電気的にフローティングされてもよい。
【0013】
前記シフトレジスタは、第n(nは自然数)ゲートオン信号を出力する第n回路ステージは、前記スキャン方向に沿って前記第nゲートオン信号が出力される前に受信される前の回路ステージのキャリー信号に応答して、前記前の回路ステージのキャリー信号を制御ノードに印加するプルアップ制御部と、前記制御ノードに印加された信号に応答してクロック信号を前記第nゲートオン信号で出力するプルアップ部と、前記制御ノードに印加された信号に応答して前記クロック信号を第nキャリー信号で出力するキャリー部と、前記スキャン方向に沿って前記第nゲートオン信号が出力された後に受信された後、ステージのキャリー信号に応答して前記制御ノードを第1オフ信号にプルダウンする第1プルダウン部と、前記次のステージのキャリー信号に応答して前記第nゲートオン信号を前記第1オフ信号にプルダウンする第2プルダウン部と、を含んでもよい。
【0014】
前記スキャン方向が順方向の場合、前記第1回路ステージの前記プルアップ部は前記垂直開始ラインと電気的に接続され、前記第N回路ステージの前記プルアップ部は前記垂直開始ラインと電気的にフローティングされてもよい。
【0015】
前記スキャン方向が逆方向の場合、前記第N回路ステージの前記プルアップ部は、前記垂直開始ラインと電気的に接続され、前記第1回路ステージの前記プルアップ部は前記垂直開始ラインと電気的にフローティングされてもよい。
【0016】
前記第n回路ステージは、前記次のステージのキャリー信号が出力された後に受信された次の次回路ステージのキャリー信号に応答して、前記制御ノードを第2オフ信号にプルダウンするリセット部をさらに含んでもよい。
【0017】
前記第1〜第Nゲートラインに印加された前記第1〜第Nゲートオン信号を、順次第1オフ信号にフォーリングする第1〜第Nフォーリングステージを含むフォーリング回路及び前記第1オフ信号を伝達する補助オフラインをさらに含んでもよい。
【0018】
本発明の他の一実施形態に係る表示装置は、表示パネル、データ駆動回路、シフトレジスタ及び垂直開始ラインを含む。前記表示パネルは、表示領域及び前記表示領域を取り囲む周辺領域を含み、前記表示領域に順方向に順番に配列された第1〜第N(Nは自然数)ゲートラインが配置される。前記データ駆動回路は、前記表示パネルに前記順方向に順番にデータ信号を印加する。前記シフトレジスタは、前記周辺領域に配置され、第1〜第Nゲートオン信号を生成する複数の第1〜第N回路ステージと、前記第1回路ステージと隣接した少なくとも一つの逆方向用ダミーステージと、前記第N回路ステージと隣接した少なくとも一つの順方向用ダミーステージと、を含む。前記垂直開始ラインは、前記シフトレジスタの開始を制御する垂直開始信号を伝達し、前記第1回路ステージと電気的に接続され、前記第N回路ステージと電気的にフローティングされる。
【0019】
本発明の他の一実施形態に係る表示装置は、表示パネル、データ駆動回路、シフトレジスタ、及び垂直開始ラインを含む。前記表示パネルは、表示領域及び前記表示領域を取り囲む周辺領域を含み、前記表示領域に順方向に順番に配列された第1〜第N(Nは自然数)ゲートラインが配置される。前記データ駆動回路は、前記表示パネルに前記順方向と反対の逆方向に順番にデータ信号を印加する。前記シフトレジスタは、前記周辺領域に配置され、第1〜第Nゲートオン信号を生成する複数の第1〜第N回路ステージと、前記第1回路ステージと隣接した少なくとも一つの逆方向用ダミーステージと、前記第N回路ステージと隣接した少なくとも一つの順方向用ダミーステージと、を含む。前記垂直開始ラインは、前記シフトレジスタの開始を制御する垂直開始信号を伝達し、前記第N回路ステージと電気的に接続され、前記第1回路ステージと電気的にフローティングされる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、シフトレジスタの第1金属パターンのみを変更することによって、順方向スキャンモード及び逆方向スキャンモードに同一駆動信号を用いることができる。スキャンモードを決める別途の駆動信号が不要なので、信号ラインの個数を減らすことができる。結果的に、ゲート駆動回路が形成される面積を最小化して狭いベゼル幅の表示装置を具現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示装置を示す平面図である。
【図2】順方向スキャンモード時に図1に示したメイン駆動回路を示すブロック図である。
【図3】図2に示したメイン駆動回路の入出力信号を示す波形図である。
【図4】図2に示した第n回路ステージの等価回路図である。
【図5】順方向スキャンモードに係る図1に示した補助駆動回路のブロック図である。
【図6】逆方向スキャンモードに係る図1に示したメイン駆動回路のブロック図である。
【図7】図6に示したメイン駆動回路の入出力信号の波形図である。
【図8】逆方向スキャンモードに係る図1に示した補助駆動回路のブロック図である。
【図9】順方向スキャンモードに係る図1に示した表示パネルの平面図である。
【図10】順方向スキャンモードに係る図1に示した表示パネルの平面図である。
【図11】逆方向スキャンモードに係る図1に示した表示パネルの平面図である。
【図12】逆方向スキャンモードに係る図1に示した表示パネルの平面図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係る順方向スキャンモードの第n回路ステージを示す等価回路図である。
【図14】本発明の他の実施形態に係る補助駆動回路を示すブロック図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の望ましい実施形態をより詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施形態に係る表示装置を示す平面図である。図1を参照すれば、表示装置は印刷回路基板100、データ駆動回路200及び表示パネル300を含む。
【0024】
印刷回路基板100と接続したデータ駆動回路200は、表示装置のスキャンモードに従って、表示パネル300の上側長辺側または表示パネル300の下側長辺側に配置される。例えば、表示装置が順方向スキャンモードの場合には図1に示したように、印刷回路基板100と接続したデータ駆動回路200は、上側長辺側に配置される。一方、図示しないが、表示装置が逆方向スキャンモードの場合には印刷回路基板100と接続したデータ駆動回路200は下側長辺側に配置される。
【0025】
印刷回路基板100は、タイミング制御部110及び電圧発生部120を含む。タイミング制御部110は表示パネル300を駆動するためのタイミング制御信号を生成して、データ駆動回路200に供給する。タイミング制御信号はデータ制御信号及びゲート制御信号を含む。ゲート制御信号は垂直開始信号STVP、第1クロック信号CK1、第2クロック信号CK2を含む。垂直開始信号STVP、第1クロック信号CK1、第2クロック信号CK2それぞれのハイレバルは、ゲートオン信号のレベルと実質的に同一であり、それぞれのローレベルは第2オフ信号のレベルと実質的に同一である。電圧発生部120は、表示パネル300を駆動する電源電圧を発生する。例えば、ゲートオン電圧VON、第1オフ信号VSS1及び第2オフ信号VSS2を生成し、第2オフ信号VSS2は第1オフ信号VSS1より低いレベルを有する。
【0026】
データ駆動回路200は複数のフレキシブルプリント基板211、212、213及び複数のフレキシブルプリント基板211、212、213に実装された複数の駆動チップ221、222、223を含む。複数のフレキシブルプリント基板211、212、213は印刷回路基板100と表示パネル300を電気的に接続する。第1フレキシブルプリント基板211はタイミング制御部110から生成された垂直開始信号STVP、第1クロック信号CK1、第2クロック信号CK2を表示パネル300に伝達する。また、第1フレキシブルプリント基板211は、電圧発生部120から生成された第1オフ信号VSS1及び第2オフ信号VSS2を表示パネル300に伝達する。第3フレキシブルプリント基板213は電圧発生部120から生成された第1オフ信号VSS1を表示パネル300に伝達する。
【0027】
データ駆動回路200は、順方向スキャンモード時、表示パネル300の第1側(上側長辺)から第1側と対向する表示パネル300の第2側(下側長辺)に進行する順方向FDに順番にデータ信号を出力する。一方、データ駆動回路200は、逆方向スキャンモード時、表示パネル300の第2側(下側長辺)から表示パネル300の第1側(上側長辺)に進行する逆方向に順番にデータ信号を出力する。
【0028】
表示パネル300は表示領域DA及び表示領域DAを取り囲む複数の第1周辺領域PA1、第2周辺領域PA2、及び第3周辺領域PA3を含む。
【0029】
表示領域DAは複数のデータラインDL1、…、DLMとデータラインDL1、…、DLMと交差する複数のゲートラインGL1、…、GLn、…、GLNを含む。ここで、n、N及びMは自然数である。
【0030】
第1周辺領域PA1は、順方向スキャンモード時、データ駆動回路200が配置される領域であり、第2周辺領域PA2及び第3周辺領域PA3は、ゲート駆動回路が配置される領域である。
【0031】
ゲート駆動回路は、メイン駆動回路310及び補助駆動回路320を含む。メイン駆動回路310は、ゲートオン信号を生成してゲートラインに出力し、補助駆動回路320は、ゲートラインに印加されたゲートオン信号VONを第1オフ信号VSS1でフォーリング(falling、降下)する。第2周辺領域PA2はメイン駆動回路310が配置される領域で、第2周辺領域PA2と対向する第3周辺領域PA3は、補助駆動回路320が配置される領域である。
【0032】
例えば、メイン駆動回路310は、シフトレジスタ311及び垂直開始ライン312を含む。シフトレジスタ311は、ゲートラインGL1、…、GLn、…、GLNに接続された第1〜第N回路ステージCS1、…、CSn、…、CSN、第1回路ステージCS1と隣接した少なくとも一つの逆方向のダミーステージR_DS1、R_DS2、及び第N回路ステージCSNと隣接した少なくとも一つの順方向のダミーステージF_DS1、F_DS2を含む。
【0033】
垂直開始ライン312は、メイン駆動回路311の動作開始を制御する垂直開始信号STVPを伝達する。垂直開始ライン312は、表示装置のスキャンモードに従って第1回路ステージCS1または第N回路ステージCSNと選択的に接続する。例えば、表示装置が順方向スキャンモードの場合、垂直開始ライン312は、第1回路ステージCS1と電気的に接続され、第N回路ステージCSNと電気的にフローティングされる。これに従って、シフトレジスタ311は、順方向でゲートラインGL1、…、GLn、…、GLNに順次ゲートオン信号VONを供給する。一方、表示装置が逆方向スキャンモードの場合、垂直開始ライン312は、第N回路ステージCSNと電気的に接続され、第1回路ステージCS1と電気的にフローティングされる。これに従って、シフトレジスタ311は、逆方向にゲートラインGLN、…、GLn、…、GL1に順次ゲートオン信号を供給する。
【0034】
補助駆動回路320はフォーリング回路321及び補助オフライン322を含む。フォーリング回路321は、ゲートラインGL1、…、GLn、…、GLNに接続された第1〜第NフォーリングステージFS1、…、FSn、…、FSNを含む。補助オフライン322は、第1オフ信号VSS1を伝達してフォーリング回路321と電気的に接続する。順方向スキャンモード時、フォーリング回路321は、順方向に順番にゲートラインに印加されたゲートオン信号を第1オフ信号VSS1でフォーリング(falling)する。また、逆方向スキャンモード時、フォーリング回路321は逆方向に順番にゲートラインに印加されたゲートオン信号を第1オフ信号VSS1でフォーリングする。
【0035】
図2は、順方向スキャンモードに係る図1に示したメイン駆動回路のブロック図である。図1及び図2を参照すれば、メイン駆動回路310はシフトレジスタ311、垂直開始ライン312、第1クロックライン313、第2クロックライン314、第1オフライン315及び第2オフライン316を含む。
【0036】
シフトレジスタ311は、逆方向用第1ダミーステージR_DS1及び第2ダミーステージR_DS2、第1〜第N回路ステージCS1、…、CSn、…、CSN及び順方向用第1ダミーステージF_DS1及び第2ダミーステージF_DS2を含む。
【0037】
シフトレジスタ311に含まれた各ステージは、クロック端子CT、第1オフ端子VT1、第2オフ端子VT2、第1入力端子IN1、第2入力端子IN2、第3入力端子IN3、出力端子OT及びキャリー端子CRを含む。
【0038】
クロック端子CTは、第1クロックライン313または第2クロックライン314と接続され、第1クロック信号CK1または第2クロック信号CK2を受信する。第1オフ端子VT1は、第1オフライン315と接続されて第1オフ信号VSS1を受信する。第2オフ端子VT2は第2オフライン316と接続され、第2オフ信号VSS2を受信する。
【0039】
第1入力端子IN1は、垂直開始ライン312または、前のステージのうち、いずれか一つと接続され、垂直開始信号STVまたは、前のステージ一つのキャリー信号を受信する。前のステージは順方向スキャンモードに従って現在のステージが動作される以前に動作される。
【0040】
第2入力端子IN2は次のステージのうち、いずれか一つと接続されて次のステージ一つのキャリー信号を受信する。次のステージは順方向スキャンモードに従って現在のステージが動作された後に動作される。
【0041】
第3入力端子IN3は、次のステージ中、他の一つと接続され、次のステージ中、他の一つのキャリー信号を受信する。他の一つのステージは順方向スキャンモードに従って第2入力端子IN2にキャリー信号を供給するステージが駆動された後に駆動される。
【0042】
出力端子OTは、ゲートオン信号を出力し、キャリー端子CRはキャリー信号を出力する。
【0043】
垂直開始ライン312は、第1回路ステージCS1の第1入力端子IN1と電気的に接続する。一方、垂直開始ライン312は、第N回路ステージCSNの第1入力端子IN1と電気的にフローティングされる。これに従って、シフトレジスタ311は、第1回路ステージCS1から第N回路ステージCSNまで順方向に駆動される。また、第N回路ステージCSNと隣接するように配置された順方向の第1ダミーステージF_DS1及び第2ダミーステージF_DS2は駆動されて、順方向スキャンモードの最後のステージである、第N回路ステージCSNの動作を制御する。
【0044】
第1クロックライン313は第1クロック信号CK1を伝達する。第1クロック信号CK1のデューティ比は50%または、50%より小さく設定される。第1クロックライン313は奇数番目または、偶数番目ステージと電気的に接続する。順方向スキャンモードに従って、第1クロックライン313は、逆方向の第1ダミーステージR_DS1及び第2ダミーステージR_DS2と電気的にフローティングされる。
【0045】
第2クロックライン314は、第1クロック信号CK1と他の位相を有する第2クロック信号CK2を伝達する。第2クロック信号CK2のデューティ比は50%または、50%より小さく設定される。第2クロックライン314は、第1クロックライン313と接続されなかった奇数番目または、偶数番目ステージと電気的に接続する。順方向スキャンモードに従って、第2クロックライン314は逆方向の第1ダミーステージR_DS1及び第2ダミーステージR_DS2と電気的にフローティングされる。
【0046】
第1オフライン315は、第1オフ信号VSS1を伝達する。第1オフライン315は各ステージと接続される。順方向スキャンモードに従って、第1オフライン315は、逆方向の第1ダミーステージR_DS1及び第2ダミーステージR_DS2と電気的にフローティングされる。
【0047】
第2オフライン316は第2オフ信号VSS2を伝達する。第2オフライン316は各ステージと接続される。順方向スキャンモードに従って、第2オフライン316は逆方向の第1ダミーステージR_DS1及び第2ダミーステージR_DS2と電気的にフローティングされる。
【0048】
以下、図3を参照して順方向スキャンモードに係るメイン駆動回路の動作を説明する。図3は、図2に示したメイン駆動回路の入出力信号の波形図である。
【0049】
図2及び図3を参照すれば、第KフレームK_FRAMEの垂直開始信号STVPが垂直開始ライン312に印加されれば、第1回路ステージCS1は垂直開始ライン312と接続した第1入力端子IN1を通じて垂直開始信号STVPを受信する。第1回路ステージCS1と隣接するように配置された少なくとも一つの逆方向のダミーステージR_DS1、R_DS2は、実質的に動作しない。
【0050】
垂直開始信号STVPが第1回路ステージCS1に印加されれば、メイン駆動回路は順方向スキャンモードで動作が開始される。第1回路ステージCS1は、垂直開始信号STVPに応答して第1ゲートオン信号G1を出力する。
【0051】
以下、第n回路ステージCSnを例として各ステージの動作の代わりに説明する。
【0052】
第n回路ステージCSnは、前のステージである、第(n−1)回路ステージCS(n−1)の第(n−1)キャリー信号Cr(n−1)に応答して、第nゲートオン信号Gn及び第nキャリー信号Crnを出力する。第n回路ステージCSnは、次のステージである、第(n+1)回路ステージCS(n+1)の第(n+1)キャリー信号Cr(n+1)に応答して、第nゲートオン信号Gnを第1オフ信号VSS1でプルダウンする。また、第n回路ステージCSnは次の次ステージである、第(n+2)回路ステージCS(n+2)の第(n+2)キャリー信号Cr(n+2)に応答して第n回路ステージCSnの制御ノードを前記第2オフ信号VSS2でプルダウンし、第n回路ステージCSnの動作を停止させる。
【0053】
このような方式で、最後のステージである、第N回路ステージCSNが第Nゲートオン信号GNを出力する。
【0054】
以後、順方向の第1ダミーステージF_DS1は、第N回路ステージCSNの第Nキャリー信号CrNに応答してゲートオン信号に対応する第1ダミーキャリー信号F_DCr1を生成する。第N回路ステージCSNの第2入力端子IN2は、第1ダミーキャリー信号F_DCr1を受信し、第N回路ステージCSNは第1ダミーキャリー信号F_DCr1に応答して第Nゲートオン信号GNを第1オフ信号VSS1でプルダウンする。また、順方向の第2ダミーステージF_DS2は、第1ダミーキャリー信号F_DCr1に応答してゲートオン信号に対応する第2ダミーキャリー信号F_DCr2を生成する。第N回路ステージCSNの第3入力端子IN3は、第2ダミーキャリー信号F_DCr2を受信し、第N回路ステージCSNは第2ダミーキャリー信号F_DCr2に応答して駆動を停止する。
【0055】
一方、順方向の第2ダミーステージF_DS2は、次のフレームである、第(K+1)フレームの垂直開始信号STVPに応答して動作を停止する。即ち、第2ダミーステージF_DS2の第2入力端子IN2または、第3入力端子IN3は垂直開始ライン312と接続される。
【0056】
図4は図2に示した第n回路ステージの等価回路図である。
【0057】
図2及び図4を参照すれば、第n回路ステージCSnはプルアップ制御部410、充電部420、プルアップ部430、キャリー部440、インバーティング部450、第1プルダウン部461、第2プルダウン部462、リセット部470、第1ホールディング部481、第2ホールディング部482及び第3ホールディング部483を含む。
【0058】
プルアップ制御部410は第4トランジスタT4を含み、第4トランジスタT4はクロック端子CTと接続した制御電極及び入力電極を含み、第1制御ノードQと接続した出力電極を含む。第1制御ノードQはプルアップ部430の制御電極と接続される。
【0059】
充電部420は充電キャパシタCを含み、充電キャパシタCは第1制御ノードQと接続した第1電極と第1出力ノードO1と接続した第2電極を含む。
【0060】
プルアップ部430は第1トランジスタT1を含み、第1トランジスタT1は第1制御ノードQと接続した制御電極、クロック端子CTと接続した入力電極及び第1出力ノードO1と接続した出力電極を含む。
【0061】
キャリー部440は第15トランジスタT15を含み、第15トランジスタT15は第1制御ノードQと接続した制御電極とクロック端子CTと接続した入力電極及び第2出力ノードO2と接続した出力電極を含む。
【0062】
インバーティング部450は、第12トランジスタT12、第7トランジスタT7、第13トランジスタT13及び第8トランジスタT8を含む。第12トランジスタT12は、クロック端子CTと接続した制御電極及び入力電極を含み、第7トランジスタT7及び第13トランジスタT13と接続した出力電極を含む。第7トランジスタT7は、第12トランジスタT12の出力電極と接続した制御電極、クロック端子CTと接続した入力電極、及び第8トランジスタT8と接続した出力電極を含む。第13トランジスタT13は、第2出力ノードO2と接続した制御電極、第12トランジスタT12の出力電極と接続した入力電極、及び第1オフ端子VT1と接続した出力電極を含む。第8トランジスタT8は、第2出力ノードO2と接続した制御電極、第1オフ端子VT1と接続した入力電極、及び第2制御ノードNと接続した出力電極を含む。
【0063】
第1プルダウン部461は、第9トランジスタT9を含み、第9トランジスタT9は、第2入力端子IN2と接続した制御電極、第1制御ノードQと接続した入力電極、及び第1オフ端子VT1と接続した出力電極を含む。
【0064】
第2プルダウン部462は、第2トランジスタT2を含み、第2トランジスタT2は第2入力端子IN2と接続した制御電極、第1出力ノードO1と接続した入力電極、及び第1オフ端子VT1と接続した出力電極を含む。
【0065】
リセット部470は第6トランジスタT6を含み、第6トランジスタT6は第3入力端子IN3と接続した制御電極、第1制御ノードQと接続した入力電極、及び第2オフ端子VT2と接続した出力電極を含む。
【0066】
第1ホールディング部481は第10トランジスタT10を含み、第10トランジスタT10は、第2制御ノードNと接続した制御電極、第1制御ノードQ1と接続した入力電極、及び第2オフ端子VT2と接続した出力電極を含む。
【0067】
第2ホールディング部482は第3トランジスタT3を含み、第3トランジスタT3は第2制御ノードNと接続した制御電極と、第1出力ノードO1と接続した入力電極及び第1オフ端子VT1と接続した出力電極を含む。
【0068】
第3ホールディング部483は、第11トランジスタT11を含み、第11トランジスタT11は、第2制御ノードNと接続した制御電極、第2出力ノードO2と接続した入力電極、及び第2オフ端子VT2と接続した出力電極を含む。
【0069】
図5は、順方向スキャンモードに係る図1に示した補助駆動回路のブロック図である。図1及び図5を参照すれば、補助駆動回路320はフォーリング回路321及び補助オフライン322を含む。
【0070】
フォーリング回路321は、第1〜第NフォーリングステージFS1、…、FSn、…、FSNを含む。各フォーリングステージは、ゲートラインと電気的に接続された順方向トランジスタT141とゲートラインと電気的にフローティングされた逆方向トランジスタT142を含む。
【0071】
第1フォーリングステージFS1の順方向トランジスタT141は、第2ゲートラインGL2に接続された制御電極、第1ゲートラインGL1に接続された入力電極、及び補助オフライン322に接続された出力電極を含む。第1フォーリングステージFS1の逆方向トランジスタT142は、第1ゲートラインGL1及び第2ゲートラインGL2と電気的にフローティングされる。従って、第1フォーリングステージFS1の順方向トランジスタT141は、順方向スキャンモードに従って第2ゲートラインGL2に印加された第2ゲートオン信号に応答して第1ゲートラインGL1に印加された第1ゲートオン信号を第1オフ信号VSS1でフォーリングする。第1フォーリングステージFS1の逆方向トランジスタT142は動作しない。
【0072】
このような方式で、第2フォーリングステージFS2〜第(N−1)フォーリングステージFS(N−1)のそれぞれは、順方向トランジスタT141により第2ゲートラインGL2〜第(N−1)ゲートラインGL(N−1)に印加された第2ゲート信号〜第(N−1)ゲートオン信号を第1オフ信号VSS1で順次にフォーリングする。
【0073】
一方、最後のフォーリングステージである、第NフォーリングステージFSNの順方向トランジスタT141は、第1ダミーゲートラインDGL1に制御電極が接続される。第1ダミーゲートラインDGL1は、画像を表示しないダミー画素と接続される。即ち、第1ダミーゲートラインDGL1は順方向の第1ダミーステージF_DS1から生成されたゲートオン信号に対応する第1ダミーゲート信号が印加される。従って、第NフォーリングステージFSNの順方向トランジスタT141は、第1ダミーゲート信号に応答して第NゲートラインGLNに印加された第Nゲートオン信号を第1オフ信号VSS1でフォーリングする。
【0074】
または、図示しないが、第NフォーリングステージFSNの順方向トランジスタT141は、電気的にフローティングされた制御電極を含む。
【0075】
図6は逆方向スキャンモードに係る図1に示したメイン駆動回路のブロック図である。
【0076】
図1及び図6を参照すれば、メイン駆動回路310はシフトレジスタ311、垂直開始ライン312、第1クロックライン313、第2クロックライン314、第1オフライン315及び第2オフライン316を含む。以下では上述した図2を参照して説明した実施形態の構成要素と同じ構成要素の説明は簡略にする。
【0077】
シフトレジスタ311に含まれた各ステージは、クロック端子CT、第2オフ端子VT1、第2オフ端子VT2、第1入力端子IN1、第2入力端子IN2、第3入力端子IN3、出力端子OT及びキャリー端子CRを含む。
【0078】
逆方向スキャンモードに従って、垂直開始ライン312は第N回路ステージCSNの第1入力端子IN1と電気的に接続する。一方、垂直開始ライン312は第1回路ステージCS1の第1入力端子IN1と電気的にフローティングされる。
【0079】
これに従って、シフトレジスタ311は、第N回路ステージCSNから第1回路ステージCS1まで逆方向で順次に駆動する。第1回路ステージCS1と隣接するように配置された逆方向の第1ダミーステージR_DS1及び第2ダミーステージR_DS2は駆動されて逆方向スキャンモードの最後のステージである、第1回路ステージCS1の動作を制御する。
【0080】
第1クロックライン313は第1クロック信号CK1を伝達する。第1クロックライン313は奇数番目または、偶数番目ステージと電気的に接続する。逆方向スキャンモードに従って第1クロックライン313は順方向の第1ダミーステージF_DS1、F_DS2と電気的にフローティングされる。
【0081】
第2クロックライン314は第2クロック信号CK2を伝達する。第2クロック信号CK2は、第1クロック信号CK1と位相が異なることもある。第2クロックライン314は、第1クロックライン313が接続されなかった奇数番目または、偶数番目ステージと電気的に接続する。逆方向スキャンモードに従って、第2クロックライン314は順方向の第1、第2ダミーステージF_DS1、F_DS2と電気的にフローティングされる。
【0082】
第1オフライン315は、第1オフ信号VSS1を伝達する。第1オフライン315は各ステージと接続される。逆方向スキャンモードに従って、第1オフライン315は順方向の第1ダミーステージF_DS1及び第2ダミーステージF_DS2と電気的にフローティングされる。
【0083】
第2オフライン316は第2オフ信号VSS2を伝達する。第2オフライン316は各ステージと接続される。逆方向スキャンモードに従って、第2オフライン316は順方向の第1ダミーステージF_DS1及び第2ダミーステージF_DS2と電気的にフローティングされる。
【0084】
以下では図7を参照して逆方向スキャンモードに係るメイン駆動回路の動作を説明する。
【0085】
図7は、図6に示したメイン駆動回路の入出力信号の波形図である。図6及び図7を参照すれば、第KフレームK_FRAMEの垂直開始信号STVPが、垂直開始ライン312に印加されれば、第N回路ステージCSNは垂直開始ライン312と接続した第1入力端子IN1を通じて垂直開始信号STVPを受信する。第N回路ステージCS1と隣接するように配置された少なくとも一つの順方向のダミーステージF_DS1、F_DS2は実質的に動作しない。
【0086】
垂直開始信号STVPが、第N回路ステージCS1に印加されれば、メイン駆動回路は逆方向スキャンモードで動作が開始される。第N回路ステージCSNは垂直開始信号STVPに応答して第Nゲートオン信号GNを出力する。
【0087】
以下、第n回路ステージCSnを例として各ステージの動作の代わりに説明する。
【0088】
第n回路ステージCSnは、前のステージの、第(n+1)回路ステージCS(n+1)の第(n+1)キャリー信号Cr(n+1)に応答して動作が開始されて、第nゲートオン信号Gn及び第nキャリー信号Crnを出力する。第n回路ステージCSnは次のステージである、第(n−1)回路ステージCS(n−1)の第(n−1)キャリー信号Cr(n−1)に応答して第nゲートオン信号Gnを第1オフ信号VSS1でプルダウンする。また、第n回路ステージCSnは、次の次ステージである、第(n−2)回路ステージCS(n−2)の第n−2キャリー信号Cr(n−2)に応答して第n回路ステージCSnの制御ノードを第2オフ信号VSS2でプルダウンして第n回路ステージCSnの動作を停止する。
【0089】
このような方式で、最後のステージである、第1回路ステージCS1が第1ゲートオン信号G1を出力する。
【0090】
以後、逆方向の第1ダミーステージR_DS1は、第1回路ステージCS1の第1キャリー信号Cr1に応答してゲートオン信号に対応する第1ダミーキャリー信号R_DCr1を生成する。第1回路ステージCS1の第2入力端子IN2は第1ダミーキャリー信号R_DCr1を受信し、第1回路ステージCS1は第1ダミーキャリー信号R_DCr1に応答して第1ゲートオン信号G1を第1オフ信号VSS1でプルダウンさせる。また、逆方向の第2ダミーステージR_DS2は第1ダミーキャリー信号R_DCr1に応答して第2ダミーキャリー信号R_DCr2を生成する。第1回路ステージCS1の第3入力端子IN3は、第2ダミーキャリー信号R_DCr2を受信し、第1回路ステージCS1は第2ダミーキャリー信号R_DCr2に応答して動作を停止する。
【0091】
逆方向の第2ダミーステージR_DS2は、次のフレームイン第(K+1)フレームの垂直開始信号STVPに応答して動作が停止する。即ち、第2ダミーステージR_DS2の第2入力端子IN2または、第3入力端子IN3は垂直開始ライン312と接続される。
【0092】
逆方向スキャンモード時、第n回路ステージCSnの等価回路は上述した実施形態に係る図4の等価回路において、第1入力端子IN1、第2入力端子IN2、及び第3入力端子IN3が受信するキャリー信号を除いては実質的に同一なので繰り返される説明は省略する。
【0093】
逆方向スキャンモードによれば、第n回路ステージCSnの第1入力端子IN1は前のステージのうち、いずれか一つのキャリー信号の第(n+1)回路ステージCS(n+1)の第(n+1)キャリー信号Cr(n+1)を受信する。第n回路ステージCSnの第2入力端子IN2は、次のステージのうち、いずれか一つのキャリー信号の第(n−1)回路ステージCS(n−1)の第(n−1)キャリー信号Cr(n−1)を受信する。第n回路ステージCSnの第3入力端子IN3は次のステージ他のキャリー信号である第(n−2)回路ステージCS(n−2)の第n−2キャリー信号Cr(n−2)を受信する。
【0094】
図8は、逆方向スキャンモードに係る図1に示した補助駆動回路のブロック図である。図1及び図8を参照すれば、前記補助駆動回路320は、フォーリング回路321及び補助オフライン322を含む。
【0095】
フォーリング回路321は、第1〜第NフォーリングステージFS1、…、FSn、…、FSNを含む。各フォーリングステージはゲートラインと電気的にフローティングされた順方向トランジスタT141とゲートラインと電気的に接続された逆方向トランジスタT142を含む。
【0096】
第NフォーリングステージFSNの逆方向トランジスタT142は、逆方向スキャンモードに従って次のゲートラインの第(N−1)ゲートラインGL(N−1)に接続された制御電極と、第NゲートラインGLNに接続された入力電極及び補助オフライン322に接続された出力電極を含む。第NフォーリングステージFSNの順方向トランジスタT141は第NゲートラインGLN及び第(N−1)ゲートラインGL(N−1)と電気的にフローティングされる。従って、第NフォーリングステージFSNの逆方向トランジスタT142は、第(N−1)ゲートラインGL(N−1)に印加された第(N−1)ゲートオン信号に応答して第NゲートラインGLNに印加された第Nゲートオン信号を第1オフ信号VSS1でフォーリングする。第NフォーリングステージFSNの順方向トランジスタT141は動作しない。
【0097】
このような方式で、第(N−1)フォーリングステージFS(N−1)〜第2フォーリングステージFS2のそれぞれは、逆方向トランジスタT142により第(N−1)ゲートラインGL(N−1)〜第2ゲートラインGL2に印加された第(N−1)ゲート信号〜第2ゲートオン信号を第1オフ信号VSS1で順次にフォーリングする。
【0098】
一方、逆方向スキャンモードに従う最後のフォーリングステージである、第1フォーリングステージFS1の逆方向トランジスタT142は、第2ダミーゲートラインDGL2に制御電極が接続される。第2ダミーゲートラインDGL2は、画像を表示しないダミー画素と接続される。即ち、第2ダミーゲートラインDGL2は、逆方向の第1ダミーステージR_DS1から生成されたゲートオン信号に対応する第2ダミーゲート信号が印加される。従って、第1フォーリングステージFS1の逆方向トランジスタT142は、第2ダミーゲート信号に応答して第1ゲートラインGL1に印加された第1ゲートオン信号を第1オフ信号VSS1でフォーリングする。
【0099】
または、図示しないが、第1フォーリングステージFS1の逆方向トランジスタT142は、電気的にフローティングされた制御電極を含む。
【0100】
図9及び図10は、順方向スキャンモードに係る図1に示した表示パネルの平面図である。図9は、順方向スキャンモードに係るメイン駆動回路の概略的な平面図である。図10は、順方向スキャンモードに係る補助駆動回路の概略的な平面図である。
【0101】
図2、図4及び図9を参照すれば、シフトレジスタ311の各ステージは第2、第4、第6、第9及び第15トランジスタT2、T4、T6、T9、T15を含む。第2、第4、第6、第9及び第15トランジスタT2、T4、T6、T9、T15は、第1金属パターンで形成された制御電極、第2金属パターンで形成された入力電極、及び出力電極を含む。第1金属パターンの上には第1絶縁層が形成され、第2金属パターンは第1絶縁層上に形成され、第2金属パターンの上には第2絶縁層が形成される。第1及び第2金属パターンは、第3導電パターンによって接続される。第3導電パターンは、第1及び第2絶縁層に形成されたコンタクトホールを通じて、第1及び第2金属パターンと接続される。第1金属パターンは表示領域に形成されたゲートラインを含み、第2金属パターンは表示領域に形成されたデータラインを含み、第3導電パターンは表示領域に形成された画素電極を含む。
【0102】
各ステージの第15トランジスタT15はキャリー信号を出力し、第4トランジスタT4は前のステージのキャリー信号を受信し、第2トランジスタT2及び第9トランジスタT9は、次のステージのキャリー信号を受信し、第6トランジスタT6は次の次ステージのキャリー信号を受信する。
【0103】
言い換えれば、第n回路ステージCSnの第nキャリー信号Crnを出力する第15トランジスタT15は第(n+1)回路ステージCS(n+1)の第4トランジスタT4と接続し、第(n−1)回路ステージCS(n−1)の第2及び第9トランジスタT2、T9と接続し、第(n−2)回路ステージCS(n−2)の第6トランジスタT6と接続する。
【0104】
第15トランジスタT15の出力電極DE15は、第1接続ラインL11を通じて第4トランジスタT4の制御電極GE4と接続し、第15トランジスタT15の出力電極DE15は第2接続ラインL12を通じて第2トランジスタT2及び第9トランジスタT9の制御電極GE2、GE9と接続し、第15トランジスタT15の出力電極DE15は、第3接続ラインL13を通じて前記第6トランジスタT6の制御電極GE6と接続する。第1接続ラインL11、第2接続ラインL12及び第3接続ラインL13は、第1金属パターンで形成され、第15トランジスタT15の出力電極DE15は第2金属パターンで形成される。
【0105】
順方向スキャンモードに従って、第1回路ステージCS1の第4トランジスタT4は垂直開始ライン312と接続されて第N回路ステージCSNの第4トランジスタT4は前のステージの、第(N−1)回路ステージCS(N−1)の第15トランジスタT15と接続される。第1回路ステージCS1において、第1接続ラインL11は、第4トランジスタT4の制御電極と垂直開始ライン312を接続する。例えば、垂直開始ライン312が第1金属パターンで形成された場合、第1接続ラインL11は、垂直開始ライン312と一つのパターンで形成され、垂直開始ライン312と接続され、垂直開始ライン312が第2金属パターンで形成された場合、第1接続ラインL11はコンタクト部を通じて垂直開始ライン312と接続される。
【0106】
第15トランジスタT15の出力電極DE15は、第1コンタクト部CT1を通じて第1接続ラインL11と接続し、第2コンタクト部CT2を通じて第2接続ラインL12と接続し、第3コンタクト部CT3を通じて第3接続ラインL13と接続する。
【0107】
これと共に、シフトレジスタ311の各ステージは第1接続ラインL11、第2接続ラインL12及び第3接続ラインL13を通じて隣接するステージと電気的に接続される。
【0108】
図5及び図10を参照すれば、フォーリング回路321の各ステージは順方向トランジスタT141及び逆方向トランジスタT142を含む。各ステージに含まれたトランジスタT141、T142は、第1金属パターンで形成された制御電極と、第2金属パターンで形成された入力及び出力電極を含む。第1金属パターンの上には第1絶縁層が形成され、第2金属パターンは第1絶縁層上に形成され、第2金属パターンの上には第2絶縁層が形成される。第1及び第2金属パターンは第1及び第2絶縁層に形成されたコンタクトホールを通じて第3導電パターンを通じて接続される。第1金属パターンはゲートラインを含む。第1金属パターンは表示領域に形成されたゲートラインを含み、第2金属パターンは表示領域に形成されたデータラインを含み、第3導電パターンは表示領域に形成された画素電極を含む。
【0109】
順方向トランジスタT141は次のゲートラインと接続した制御電極GE141、現在のゲートラインに接続された入力電極SE141、及び補助オフライン322に接続された出力電極DE141を含む。順方向トランジスタT141は、次のゲートラインに印加されたゲートオン信号を受信して、現在のゲートラインに印加されたゲートオン信号を第1オフ信号VSS1でフォーリングする。ここで、次のゲートラインは順方向スキャンモードに従って現在の駆動されるゲートラインが第nゲートラインならば、次のゲートラインは第(n+1)ゲートラインである。
【0110】
例えば、第nフォーリングステージFSnの順方向トランジスタT141は、第(n+1)ゲートラインGL(n+1)、第nゲートラインGLn、及び補助オフライン322と接続される。順方向トランジスタT141の制御電極GE141は、第4接続ラインL14を通じて第(n+1)ゲートラインGL(n+1)と接続し、順方向トランジスタT141の入力電極SE141は第5接続ラインL15を通じて第nゲートラインGLnと接続される。第4接続ラインL14は第1金属パターンであってもよく、第5接続ラインL15は第2金属パターンであってもよい。
【0111】
順方向トランジスタT141の制御電極GE141及び第4接続ラインL14は一つの第1金属パターンで形成され接続することができる。順方向トランジスタT141の入力電極SE141は第4コンタクト部CT4を通じて第1金属パターンで形成された第nゲートラインGLnと接続される。順方向トランジスタT141の出力電極DE141は第5コンタクト部CT5を通じて第1金属パターンで形成された補助オフライン322と接続される。
【0112】
逆方向トランジスタT142は隣接したゲートラインと接続しない。即ち、逆方向トランジスタT142は実質的に動作しない。
【0113】
例えば、第nフォーリングステージFSnの逆方向トランジスタT142は、電気的にフローティングされた制御電極GE142を含む。逆方向トランジスタT142の入力電極SE142は、隣接したゲートライン、第(n+1)ゲートラインGL(n+1)及び第nゲートラインGLnと接続しない。
【0114】
図5及び図10に示すように、逆方向トランジスタT142の入力電極SE142の端部には第6コンタクト部CT6が形成される。しかし、第6コンタクト部CT6が形成された領域には第nゲートラインGLnと電気的に接続された金属パターンが形成されない。従って、逆方向トランジスタT142の入力電極SE142は第nゲートラインGLnと電気的に接続しない。結果的に、第6コンタクト部CT6は順方向スキャンモードにはコンタクト機能ができない。しかし、後述する逆方向スキャンモードにコンタクト機能が実行される。
【0115】
図11及び図12は、逆方向スキャンモードに係る図1に示した表示パネルの平面図である。図11は、逆方向スキャンモードに係るメイン駆動回路の概略的な平面図である。図12は、逆方向スキャンモードに係る補助駆動回路の概略的な平面図である。
【0116】
図2及び図11を参照すれば、シフトレジスタ311の各ステージは、第2、第4、第6、第9及び第15トランジスタT2、T4、T6、T9、T15を含む。第2、第4、第6、第9及び第15トランジスタT2、T4、T6、T9、T15は、第1金属パターンで形成された制御電極と、第2金属パターンで形成された入力電極及び出力電極を含む。第1金属パターンの上には第1絶縁層が形成され、第2金属パターンは第1絶縁層上に形成され、第2金属パターンの上には第2絶縁層が形成される。第1及び第2金属パターンは、第1及び第2絶縁層に形成されたコンタクトホールを介して第3導電パターンを通じて接続される。第1金属パターンは表示領域に形成されたゲートラインを含み、第2金属パターンは表示領域に形成されたデータラインを含み、第3導電パターンは表示領域に形成された画素電極を含む。
【0117】
各ステージの第15トランジスタT15はキャリー信号を出力し、第4トランジスタT4は前のステージのキャリー信号を受信し、第2トランジスタT2及び第9トランジスタT9は、次のステージのキャリー信号を受信し、第6トランジスタT6は次の次ステージのキャリー信号を受信する。
【0118】
言い換えれば、第n回路ステージCSnの第nキャリー信号Crnを出力する第15トランジスタT15は第(n−1)回路ステージCS(n−1)の第4トランジスタT4と接続し、第(n+1)回路ステージCS(n+1)の第2トランジスタT2及び第9トランジスタT9と接続し、第(n+2)回路ステージCS(n+2)の第6トランジスタT6と接続する。
【0119】
即ち、第15トランジスタT15の出力電極DE15は第1接続ラインL21を通じて第4トランジスタT4の制御電極GE4と接続され、前記第15トランジスタT15の出力電極DE15は第2接続ラインL22を通じて前記第2トランジスタT2及び第9トランジスタT9の制御電極GE2、GE9と接続され、第15トランジスタT15の出力電極DE15は第3接続ラインL23を通じて第6トランジスタT6の制御電極GE6と接続される。第1接続ラインL21、第2接続ラインL22、及び第3接続ラインL23は、第1金属パターンで形成され、第15トランジスタT15の出力電極DE15は第2金属パターンで形成される。
【0120】
逆方向スキャンモードに従って、第N回路ステージCSNの第4トランジスタT4は、垂直開始ライン312と接続されて第1回路ステージCS1の第4トランジスタT4は前のステージである、第2回路ステージCS2の第15トランジスタT15と接続される。第N回路ステージCSNで、第1接続ラインL21は、第4トランジスタT4の制御電極と垂直開始ライン312を接続する。例えば、垂直開始ライン312が第1金属パターンで形成された場合、第1接続ラインL21は、一つのパターンで垂直開始ライン312と接続され、垂直開始ライン312が第2金属パターンで形成された場合、第1接続ラインL21は、コンタクト部を通じて垂直開始ライン312と接続される。
【0121】
第15トランジスタT15の出力電極DE15は、第1コンタクト部CT1を通じて第1接続ラインL21と接続され、第2コンタクト部CT2を通じて第2接続ラインL22と接続され、第3コンタクト部CT3を通じて第3接続ラインL23と接続される。
【0122】
これと共に、シフトレジスタ311の各ステージは第1接続ラインL21、第2接続ラインL22、及び第3接続ラインL23を通じて隣接したステージと電気的に接続することができる。
【0123】
図8及び図12を参照すれば、フォーリング回路321の各ステージは順方向トランジスタT141及び逆方向トランジスタT142を含む。各ステージに含まれたトランジスタT141、T142は、第1金属パターンで形成された制御電極、第2金属パターンで形成された入力及び出力電極を含む。第1金属パターンの上には第1絶縁層が形成され、第2金属パターンは第1絶縁層上に形成され、第2金属パターンの上には第2絶縁層が形成される。第1及び第2金属パターンは、第1及び第2絶縁層に形成されたコンタクトホールを通じて第3導電パターンを通じて接続される。第1金属パターンはゲートラインを含むことができる。第1金属パターンは表示領域に形成されたゲートラインを含み、第2金属パターンは表示領域に形成されたデータラインを含み、第3導電パターンは表示領域に形成された画素電極を含む。
【0124】
逆方向トランジスタT142は次のゲートラインと接続した制御電極GE142と、現在のゲートラインに接続された入力電極SE142及び補助オフライン322に接続された出力電極DE142を含む。逆方向トランジスタT142は、次のゲートラインに印加されたゲートオン信号を受信し、現在のゲートラインに印加されたゲートオン信号を第1オフ信号でフォーリングする。ここで、次のゲートラインは逆方向スキャンモードに従って現在の駆動されるゲートラインが第nゲートラインならば次のゲートラインは第(n−1)ゲートラインである。
【0125】
例えば、第nフォーリングステージFSnの逆方向トランジスタT142は、第(n−1)ゲートラインGL(n−1)、第nゲートラインGLn、及び補助オフライン322と接続される。逆方向トランジスタT142の制御電極GE142は第4接続ラインL24を通じて第(n−1)ゲートラインGL(n−1)と接続され、逆方向トランジスタT142の入力電極SE142は第5接続ラインL25を通じて第nゲートラインGLnと接続される。第4接続ラインL24は第1金属パターンで形成され、第5接続ラインL25は第2金属パターンで形成される。
【0126】
逆方向トランジスタT142の制御電極GE142及び第4接続ラインL24は、一つの第1金属パターンで形成されて接続することができる。逆方向トランジスタT124の入力電極SE142は第6コンタクト部CT6を通じて第1金属パターンで形成された第nゲートラインGLnと接続される。順方向トランジスタT141の出力電極DE141は第5コンタクト部CT5を通じて第1金属パターンで形成された補助オフライン322と接続される。
【0127】
順方向トランジスタT141は隣接したゲートラインと接続されない。即ち、順方向トランジスタT141は実質的に動作しない。
【0128】
例えば、第nフォーリングステージFSnの順方向トランジスタT141は、制御電極GE141が電気的にフローティングされる。順方向トランジスタT141の入力電極SE141は隣接したゲートライン、第(n−1)ゲートラインGL(n−1)及び第nゲートラインGLnと接続しない。
【0129】
図8及び図12に示したように、順方向トランジスタT141の入力電極SE141の端部には第4コンタクト部CT4が形成される。しかし、第4コンタクト部CT4が形成された領域には第nゲートラインGLnまたは、第nゲートラインGLnと電気的に接続された金属パターンが形成されない。従って、順方向トランジスタT141の入力電極SE141は、第nゲートラインGLnと電気的に接続されない。結果的に、第4コンタクト部CT4は逆方向スキャンモードにはコンタクト機能ができなく、上述した順方向スキャンモードにコンタクト機能を実行する。
【0130】
図9、図10、図11及び図12を比較すると、第1ないし第5接続ラインを含む第1金属パターンL11、L12、L13、L14、L15、L21、L22、L23、L24、L25を除いた第2金属パターン及びコンタクト部は順方向スキャンモードと逆方向スキャンモードで同一のマスクを用いて形成することができる。従って、スキャンモードの方向に従って第1金属パターンを形成するための一つのマスクのみを変更して簡単に製造することができる。
【0131】
以下では、上述した実施形態と同じ構成要素に対しては同じ図面符号を与えて繰り返される説明は省略する。
【0132】
図13は、本発明の他の実施形態に係る順方向スキャンモードの第n回路ステージを示す等価回路図である。
【0133】
図13を参照すれば、第n回路ステージCSnは図4で説明した実施形態と比較して第3プルダウン463、第4プルダウン部434及び安定化部490をさらに含む。
【0134】
第3プルダウン部463は、第17トランジスタT17を含み、第17トランジスタT17は、第2入力端子IN2に接続された制御電極、第2出力ノードO2に接続された入力電極及び第2オフ端子VT2に接続された出力電極を含む。
【0135】
第4プルダウン部464は第5トランジスタT5を含み、第5トランジスタT5は第1入力端子IN1に接続された制御電極、第2制御ノードNに接続された入力電極及び第2オフ端子VT2に接続された出力電極を含む。
【0136】
安定化部490は第16トランジスタT16を含み、第16トランジスタT16は、第1プルダウン部461の出力電極と接続した制御電極及び入力電極を含み、第2オフ端子VT2と接続した出力電極を含む。
【0137】
一方、逆方向スキャンモードによれば、第n回路ステージCSnの第1入力端子IN1は、前のステージのキャリー信号の第(n+1)回路ステージCS(n+1)の第(n+1)キャリー信号Cr(n+1)を受信する。第n回路ステージCSnの第2入力端子IN2次のステージのキャリー信号の第(n−1)回路ステージCS(n−1)の第(n−1)キャリー信号Cr(n−1)を受信する。第n回路ステージCSnの第3入力端子IN3は、次の次ステージのキャリー信号の第(n−2)回路ステージCS(n−2)の第n−2キャリー信号Cr(n−2)を受信する。
【0138】
図14は、本発明の他の実施形態に係る補助駆動回路を示すブロック図である。
【0139】
図14を参照すれば、補助駆動回路420はフォーリング回路421及び補助オフライン422を含む。
【0140】
フォーリング回路421は、第1〜第NフォーリングステージFS1、…、FSn、…、FSNを含む。各フォーリングステージはゲートラインと電気的に接続された順方向トランジスタT141と逆方向トランジスタT142を含む。
【0141】
第nフォーリングステージFSnの順方向トランジスタT141は順方向スキャンモードにより次のゲートラインである、第(n+1)ゲートラインGL(n+1)と接続した制御電極、現在のゲートラインである、第nゲートラインGLnと接続した入力電極、及び前記補助オフライン422と接続した出力電極を含む。
【0142】
第nフォーリングステージFSnの逆方向トランジスタT142は逆方向スキャンモードにより次のゲートラインである、第(n−1)ゲートラインGL(n−1)と接続した制御電極と、現在のゲートラインである、第nゲートラインGLnと接続した入力電極及び補助オフライン422と接続した出力電極を含む。
【0143】
順方向スキャンモード時、フレームの第n区間の間、第nフォーリングステージFSnの順方向トランジスタT141は第(n+1)ゲートラインGL(n+1)に印加されたゲートオン信号に応答してターンオンされて、第nゲートラインGLnに印加されたゲートオン信号を第1オフ信号VSS1でフォーリングする。一方、フレームの第n区間の間、逆方向トランジスタT142は、第(n−1)ゲートラインGL(n−1)に印加された第1オフ信号VSS1に応答してターンオフされる。従って、順方向スキャンモード時、逆方向トランジスタT142はターンオフされてフォーリング機能を実行しない。
【0144】
逆方向スキャンモード時、フレームの第n区間の間、第nフォーリングステージFSnの逆方向トランジスタT142は、第(n−1)ゲートラインGL(n−1)に印加されたゲートオン信号に応答しターンオンされて、第nゲートラインGLnに印加されたゲートオン信号を第1オフ信号VSS1でフォーリングする。一方、フレームの第n区間の間、順方向トランジスタT141は第(n+1)ゲートラインGL(n+1)に印加された第1オフ信号VSS1に応答してターンオフされる。従って、逆方向スキャンモード時、順方向トランジスタT141はターンオフされてフォーリング機能を実行しない。
【0145】
上述した実施形態の通り、第NフォーリングステージFSNの順方向トランジスタT141は第1ダミーゲートラインDGL1と接続され、第1フォーリングステージFS1の逆方向トランジスタT142は、第2ダミーゲートラインDGL2と接続される。
【0146】
本実施形態に係る補助駆動回路420は、順方向スキャンモードと逆方向スキャンモードで同一に構成される。従って、スキャンモードによって互いに異なる第1金属パターンを有する上述した実施形態と異なるように順方向スキャンモードと逆方向スキャンモードに同じ構造の第1金属パターンを有することができる。
【0147】
以上、本発明の実施形態によれば、シフトレジスタの第1金属パターンのみを変更することによって順方向スキャンモード及び逆方向スキャンモードに同一に駆動信号を用いることができる。従って、順方向スキャンモード及び逆方向スキャンモードで同じタイミング制御部を用いることができる。また、スキャンモードを決める別途の駆動信号が不要なので、信号ラインの個数を減らすことができる。結果的に、ゲート駆動回路が形成される面積を最小化して狭いベゼル幅(またはBM幅)の表示装置を実現できる。
【0148】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0149】
100…印刷回路基板
110…タイミング制御部
120…電圧発生部
200…データ駆動回路
300…表示パネル
310…メイン駆動回路
311…シフトレジスタ
312…垂直開始ライン
320…補助駆動回路
321…フォーリング回路
322…補助オフライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域及び前記表示領域を取り囲む周辺領域を含み、前記表示領域に順方向に順番に配列された第1〜第N(Nは自然数)ゲートラインを有する表示パネルと、
前記表示パネルに前記順方向に順番に水平ラインのデータ信号を印加するデータ駆動回路と、
前記周辺領域に配置され、第1〜第Nゲートオン信号が生成される複数の第1〜第N回路ステージ、前記第1回路ステージと隣接した少なくとも一つの逆方向用ダミーステージ及び前記第N回路ステージと隣接した少なくとも一つの順方向用ダミーステージを含むシフトレジスタと、
前記シフトレジスタの開始を制御する垂直開始信号を伝達し、前記第1回路ステージと電気的に接続され、前記第N回路ステージと電気的にフローティングされた垂直開始ラインと、を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記シフトレジスタは、第nゲートオン信号を出力する第n回路ステージ(nは自然数)を含み、
前記第n回路ステージは、第(n−1)回路ステージの第(n−1)キャリー信号に応答して前記第(n−1)キャリー信号を制御ノードに印加するプルアップ制御部と、
前記制御ノードに印加された前記第(n−1)キャリー信号に応答してクロック信号を前記第nゲートオン信号で出力するプルアップ部と、
前記制御ノードに印加された信号に応答して前記クロック信号を第nキャリー信号で出力するキャリー部と、
第(n+1)回路ステージの第(n+1)キャリー信号に応答して前記制御ノードに印加される前記第(n−1)キャリー信号を第1オフ信号にプルダウンする第1プルダウン部と、
前記第(n+1)キャリー信号に応答して前記第nゲートオン信号を前記第1オフ信号にプルダウンする第2プルダウン部と、
第(n+2)回路ステージの第(n+2)キャリー信号に応答して前記制御ノードを前記第(n−1)キャリー信号に印加される第2オフ信号にプルダウンするリセット部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記シフトレジスタは、
前記第N回路ステージの前記第1及び第2プルダウン部と電気的に接続された前記キャリー部を含む順方向用第1ダミーステージと、
前記第N回路ステージの前記リセット部と電気的に接続された順方向用第2ダミーステージと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記クロック信号を第1〜第n番目回路ステージ及び少なくとも順方向ダミーステージに伝達するクロックラインをさらに含み、
前記クロックラインは前記少なくとも一つの逆方向用ダミーステージと電気的にフローティングされたことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記シフトレジスタと対向する前記周辺領域に配置され、前記第1〜第Nゲートラインに印加された前記第1〜第Nゲートオン信号を順次に第1オフ信号にフォーリングする第1〜第Nフォーリングステージを含み、各フォーリングステージは順方向トランジスタ及び逆方向トランジスタを含むフォーリング回路と、
前記フォーリング回路と隣接し、前記第1オフ信号を伝達する補助オフラインと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記フォーリング回路は第nフォーリングステージを含み、前記第nフォーリングステージの前記順方向トランジスタは第(n+1)ゲートラインと電気的に接続された制御電極、第nゲートラインと電気的に接続された入力電極及び前記補助オフラインに電気的に接続された出力電極を含み、
前記第nフォーリングステージの前記逆方向トランジスタは電気的にフローティングされた制御電極を含むことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
表示領域及び前記表示領域を取り囲む周辺領域を含み、前記表示領域に順方向に順番に配列された第1〜第N(Nは自然数)ゲートラインを有する表示パネルと、
前記表示パネルに前記順方向と反対の逆方向に順番に水平ラインのデータ信号を印加するデータ駆動回路と、
前記周辺領域に配置され、第1〜第Nゲートオン信号を生成する複数の第1〜第N回路ステージ、前記第1回路ステージと隣接した少なくとも一つの逆方向用ダミーステージ及び前記第N回路ステージと隣接した少なくとも一つの順方向用ダミーステージを含むシフトレジスタと、
前記シフトレジスタの開始を制御する垂直開始信号を伝達し、前記第N回路ステージと電気的に接続し、前記第1回路ステージと電気的にフローティングされた垂直開始ラインと、を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項8】
前記シフトレジスタは、第nゲートオン信号を出力する第n回路ステージを含み、
前記第n回路ステージは、第(n+1)回路ステージの第(n+1)キャリー信号に応答して前記第(n+1)キャリー信号を制御ノードに印加するプルアップ制御部と、
前記制御ノードに印加された前記第(n+1)キャリー信号に応答してクロック信号を前記第nゲートオン信号で出力するプルアップ部と、
前記制御ノードに印加された信号に応答して前記クロック信号を第(n+1)キャリー信号で出力するキャリー部と、
第(n−1)回路ステージの第(n−1)キャリー信号に応答して前記制御ノードに印加される前記第(n−1)キャリー信号を第1オフ信号にプルダウンする第1プルダウン部と、
前記第(n−1)キャリー信号に応答して前記第nゲートオン信号を前記第1オフ信号にプルダウンする第2プルダウン部と、
第(n−2)回路ステージの第(n−2)キャリー信号に応答して前記制御ノードに印加される前記第(n−1)キャリー信号を第2オフ信号にプルダウンするリセット部と、を含むことを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記シフトレジスタは、
前記第1回路ステージの前記第1及び第2プルダウン部と電気的に接続された前記キャリー部を含む逆方向用第1ダミーステージと、
前記第1回路ステージの前記リセット部と電気的に接続された逆方向用第2ダミーステージと、を含むことを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記シフトレジスタと対向する前記周辺領域に配置され、前記第1〜第Nゲートラインに印加された前記第1〜第Nゲートオン信号を順次に第1オフ信号にフォーリングする第1〜第Nフォーリングステージを含み、各フォーリングステージは順方向トランジスタ及び逆方向トランジスタを含むフォーリング回路と、
前記フォーリング回路と隣接し、前記第1オフ信号を伝達する補助オフラインと、をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−242820(P2012−242820A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−16259(P2012−16259)
【出願日】平成24年1月30日(2012.1.30)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】