説明

ゲーム装置

【課題】種々の内容のゲームを行うことができるゲーム装置を提供すること。
【解決手段】カード50と、カード50を載置するホルダ10とを備え、ホルダ10にカード50を載せた状態で、例えばホルダ同士を衝接させてカード50を飛翔させるゲーム装置において、カード50には数字及び/又は属性が表示されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゲーム装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、円盤状の玩具本体の側面に作動部材が突出して設けられ、玩具本体の上面におはじきを載置する載置部が形成され、この載置部に上方に突出可能で上方に向けて付勢された弾き部材が出没可能に設けられ、この弾き部材は載置部に係脱可能に設けられ、作動部材が押し込まれたとき、弾き部材と載置部との係止が解除されるように構成されたおはじき玩具(ゲーム装置)が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3082999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のゲーム装置では、ホルダの側面に他のホルダを衝突させれば、おはじきが飛ぶので、現代の子供にも十分興味を持たせることができるが、単に、おはじきを飛ばして遊べるだけなので、ゲーム内容が限定されてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、種々の内容のゲームを行うことができるゲーム装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明に係るゲーム装置は、
飛翔体と、飛翔体を載置するホルダとを備え、ホルダに前記飛翔体を載せた状態で、外部物体が衝接することによって前記ホルダに載置された飛翔体を飛翔させるように構成されたゲーム装置において、
前記飛翔体には数字及び/又は属性が表示されていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明に係るゲーム装置は、請求項1に記載のゲーム装置において、前記飛翔体はカードであることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明に係るゲーム装置は、請求項1又は2に記載のゲーム装置において、
前記ホルダは、
全体として平板状に形成されており、
床面に置いた際に該ホルダの下側に隙間を形成する隙間形成部材と、
前記飛翔体を載置する載置部と、
前記飛翔体の前記載置部への載置を可能とする第1の状態、及び、前記載置部に載置した前記飛翔体を押圧して飛翔させる第2の状態を取り得る押圧部材と、
前記第1の状態にある前記押圧部材を付勢して該押圧部材に押圧力を付与する付勢部材と、
前記押圧部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1の状態に係止する係止部材と、
前記ホルダの下面から下方に突出する突起を有し該突起への前記外部物体の突き当たりによって前記係止部材による前記押圧部材の係止を解除させる係止解除部材と、を備える、
ことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明に係るゲーム装置は、請求項3に記載のゲーム装置において、前記係止解除部材を複数備え、この複数の係止解除部材のうち少なくとも一部の係止解除部材のそれぞれに対応して、該係止解除部材の解除動作を個別に阻止する解除動作規制手段を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明に係るゲーム装置は、請求項4に記載のゲーム装置において、
前記カードには外周部に切欠き部が形成され、
前記解除動作規制手段は、
前記載置部に載置された前記カードの切欠き部に挿入可能な挿入部と、
前記挿入部を前記カードの外周部に向けて進退させる操作部と、
前記カードの切欠き部に前記挿入部が挿入されたときだけ前記少なくとも一部の係止解除部材に係合して該係止解除部材による解除動作を規制する係止部と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明に係るゲーム装置は、請求項3から5いずれか一項に記載のゲーム装置において、前記押圧部材は、所定の軸を中心に起倒可能なフリッパーから構成され、前記付勢部材は、該所定の軸に巻装された捩れコイルばねであり、前記フリッパーは、前記第1の状態で倒れた状態であり、前記第2状態で起立した状態であり、前記飛翔体を押圧する押圧面とは反対側の面に数字及び/又は属性が表示されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明に係るゲーム装置によれば、飛翔体に数字及び/又は属性が表示されているので、飛翔体の飛翔の有無に加えて、飛翔体に表示されている数字/及び属性をゲームの進行や結果に利用することができる。その結果、ゲーム内容のバリエーションが増えることとなる。
【0013】
請求項2に記載の発明に係るゲーム装置によれば、飛翔体がカードとなっているので、その取扱いが容易である。
【0014】
請求項3に記載の発明に係るゲーム装置によれば、ホルダの下面から下方に突出する突起への外部物体(例えば他のホルダ)の突き当たりによって係止解除部材が作動するようになっているので、ホルダを接地した際に突起を隠蔽することができることから、その分、ゲーム性が増すことになる。
【0015】
請求項4に記載の発明に係るゲーム装置によれば、複数の係止解除部材のうち少なくとも一部の係止解除部材の解除動作を個別に阻止する解除動作規制手段を備えるので、解除動作規制手段によって係止解除部材の解除動作を適宜に規制することで、ゲーム性が高まることになる。
【0016】
請求項5に記載の発明に係るゲーム装置によれば、カードの切欠き部が有る場合に解除動作規制手段が作動し、飛翔体を飛翔させにくくなるので、面白みが向上することになる。
【0017】
請求項6に記載の発明に係るゲーム装置によれば、押圧部材が、所定の軸を中心に起倒可能なフリッパーから構成され、付勢部材が、該所定の軸に巻装された捩れコイルばねから構成されているので、他の付勢部材を用いる場合に比べて構造が簡素となる。
また、フリッパーに表示されている数字/及び属性をゲームの進行や結果に利用することができる。その結果、ゲーム内容のバリエーションが増えることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施形態に係るゲーム装置の斜視図である。
【図2】図1のゲーム装置の底面斜視図である。
【図3】図1のゲーム装置の内部機構を示す斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1のゲーム装置のシーソー板同士の係合状態を示す側面図である。
【図6】図1のゲーム装置の解除動作規制手段を説明するための側面図である。
【図7】図1のゲーム装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明に係るゲーム装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0020】
本実施形態のゲーム装置1は、図1に示したように、ホルダ10と、カード50とを備えている。後者のカード50は飛翔体を構成している。
【0021】
ホルダ10のホルダ本体10aは扁平な矩形箱状に形成されている。このホルダ本体10aの上面には上記カード50を倒した状態で水平に載置するための矩形の載置部11が設けられている。なお、ホルダ10は、長手方向の中央で2分した場合に、その2分した各部分の構造は鏡面対称構造となっている。そのため、以下では、その一方の部分について説明し、他方の部分については図面上同一符号を付し、特に必要がない限り、その説明は省略するものとする。
【0022】
ホルダ本体10aには、倒した状態で、載置部11の床面の一部を構成する台形状のフリッパー(跳上げ部材)12が設けられている。このフリッパー12は、カード50を押圧する押圧部材を構成している。フリッパー12は、載置部11の長手方向の端部に設けられている。フリッパー12は、下底が載置部11の短辺に近くに、上底が載置部11の中央側に位置するようにホルダ本体10aに設けられている。
フリッパー12は、図3に示すように、下底部分の軸13を中心に起倒可能に構成されている。また、フリッパー12は、軸13に巻装された捩れコイルばね14によって起立する方向に付勢されている。この捩れコイルばね14は、フリッパー12を付勢する付勢手段を構成している。また、図4に示すように、フリッパー12の下底部分には爪15が設けられている。この爪15は、フリッパー12が倒れている状態ではフリッパー12の下面に対して下方に突出した形となっている。
また、フリッパー12の裏側には、数字や、カード50のキャラクターの属性の1つが色、文字、図形等によって表示されている。この数字や属性は、例えば、カード50を飛翔させた場合の獲得ポイントの倍率や、相性などに利用することができる。
【0023】
図3に示すように、フリッパー12の下方には矩形の第1のシーソー板(レバー)16が設けられている。シーソー板16は水平方向に延在する軸17を中心にシーソー動作をするように構成されている。
シーソー板16は、軸17を境にして、載置部11の中央側に位置する第1の板部16aと、載置部11の端部側に位置する第2の板部16bとを備えている。第1の板部16a及び第2の板部16bの上面及び下面にテーパーが付けられ、側面視で、先端側に先細り状となるように形成されている。
シーソー板16には、載置部11の中央側に位置する板部(第1の板部)16aの下面に突起17が設けられ、この突起16はホルダ本体10aの下面から突出している。
また、シーソー板15の他方の板部16bの自由端には上記爪15が係合可能となっている。爪15は、起立した状態のフリッパー12が人手によって捩れコイルばね14の付勢力に抗して倒される際に、シーソー板16の第2の板部16bの上面を摺動し該板部16bの側を押し下げる。そして、爪15が板部16bの先端部を越えた所で、シーソー板16に作用する重力による力のモーメントによって、シーソー板16の第1の板部16a側が下降し、遂には、爪15がシーソー板16の先端に係止される。この状態では、フリッパー12が倒れた形となり、フリッパー12の下面が第2の板部16bの上面に当接する。一方、第1の板部16aの突起17がホルダ10の内方に押し込まれると、シーソー板16の第1の板部16a側が上昇する。これによって、シーソー板16の第2の板部16b側が下降し、この第2の板部16bの先端による爪15の係止が解除され、フリッパー12が捩れコイルばね14の付勢力によって起立する。
以上のように構成されたシーソー板16は、フリッパー12を係止する係止部材、及び係止部材を付勢する付勢手段を構成するとともに、フリッパー12の係止解除のトリガーとなる係止解除部材を構成している。
なお、実施形態においては、シーソー板16は、重力(付勢力)によってフリッパー12を係止するように構成されているが、ばねによる弾性力(付勢力)によってフリッパー12を係止するように構成されていてもよい。
【0024】
また、図3に示すように、第1のシーソー板16と同じ軸17には、該第1のシーソー板16を間に挟んで、第2のシーソー板(レバー)19及び第3のシーソー板(レバー)20が設けられている。
第2のシーソー板19は、軸17を境にして、載置部11の中央側に位置する第1の板部19aと、載置部11の端部側に位置する第2の板部19bとを備えている。第2のシーソー板19の第1の板部19aの下面には突起21(図2参照)が形成され、この突起21はホルダ本体10aの下面から突出している。この突起21はトリガーを構成している。また、第2のシーソー板19の第2の板部19bには、図5に示すように、第1のシーソー板16の第2の板部16bの上面の溝16cに当接するピン22が設けられている。この第2のシーソー板19の第2の板部19b側は、フリッパー12が倒れている状態では、第1のシーソー板16の第2の板部16bによって押し上げられている。そして、第2のシーソー板19の第2の板部19b側は、第1の板部19aの突起21がホルダ本体10aの内方に押し込まれると、シーソー板19の第1の板部19a側が上昇する。これによって、シーソー板19の第2の板部19b側が下降し、第1のシーソー板16の第2の板部16b側を押し下げる。以上のように構成されたシーソー板19は、フリッパー12の係止解除のトリガーとなる係止解除部材を構成している。
第3のシーソー板20は、軸17を境にして、載置部11の中央側に位置する第1の板部20aと、載置部11の端部側に位置する第2の板部20bとを備えている。第3のシーソー板20の第1の板部20aの下面には突起23(図2参照)が形成され、この突起23はホルダ本体10aの下面から突出している。この突起23はトリガーを構成している。また、第3のシーソー板20の第2の板部20bには、図5に示すように、第1のシーソー板16の第2の板部16bの上面の溝16d(便宜上溝16aと同じ図面に示す。)に当接するピン24(便宜上符号ピン22と同じ図面に示す。)が設けられている。この第3のシーソー板20の第2の板部20b側は、フリッパー12が倒れている状態では、第1のシーソー板16の第2の板部16bによって押し上げられている。そして、第3のシーソー板20の第2の板部20b側は、第1の板部20aの突起23がホルダ本体10aの内方に押し込まれると、シーソー板20の第1の板部20a側が上昇する。これによって、シーソー板20の第2の板部20b側が下降し、第1のシーソー板16の第2の板部16b側を押し下げる。以上のように構成されたシーソー板20は、フリッパー12の係止解除のトリガーとなる係止解除部材を構成している。
【0025】

また、ホルダ10には解除動作規制手段25,26が設けられている。
解除動作規制手段25は、第2のシーソー板19による解除動作を規制するためのもので、一体的に構成された操作部25a、挿入部25b及び係止部25cを備えている。
操作部25aは載置部11の脇に設けられている。この操作部25aは人手によって操作可能となっている。
挿入部25bは、操作部25aの操作によって、載置部11から退出した位置と載置部11に突出した位置とを取り得る。つまりは、挿入部25bは、操作部25aの操作によって、載置部11に載置したカード50の外周部の切欠き部51から退出した位置と該切欠きに挿入された位置とを取り得る。この挿入部25bは、載置部11にカード50が載置されている場合に次のように機能する。すなわち、挿入部25bは、カード50の外周部に接近する方向に操作部25aが操作される際、挿入部25aに対応する位置にカード50の切欠き部51が無い場合には、カード50の外周部に突き当たる。これによって、挿入部25aは、載置部11から退出した位置で係止され、操作部25aのそれ以上の操作が阻止される。一方、挿入部25bは、カード50の外周部に接近する方向に操作部25aが操作された際、カード50の外周部に切欠き部51が有る場合には、カード50の切欠き部51に入り込む。つまり、挿入部25bは載置部11に突出した位置を取る。
係止部25cは、操作部25aの操作によって、第2のシーソー板19の第2の板部19bから離れた位置と第2の板部19b下側に潜り込んだ位置とを取り得る。そして、この挿入部25bは次のように機能する。すなわち、係止部25cは、挿入部25bが載置部11から退出した位置に有るとき、第2の板部19bから離れた位置を取り、第2の第2の板部19bの下降を許容する。一方、係止部25cは、挿入部25bが載置部11に突出した位置に有るとき、第2の板部19bの下側に潜り込んだ位置を取り、第2の板部19bの下降を阻止する。これによって、第2のシーソー板19による解除動作が規制される。
解除動作規制手段26は、第3のシーソー板20による解除動作を規制するためのもので、一体的に構成された操作部26a、挿入部26b及び係止部26cを備えている。
操作部26aは載置部11の脇に設けられている。この操作部26aは人手によって操作可能となっている。
挿入部26bは、操作部26aの操作によって、載置部11から退出した位置と載置部11に突出した位置とを取り得る。つまりは、挿入部26bは、操作部26aの操作によって、載置部11に載置したカード50の外周部の切欠き部51から退出した位置と該切欠きに挿入された位置とを取り得る。この挿入部26bは、載置部11にカード50が載置されている場合に次のように機能する。すなわち、挿入部26bは、カード50の外周部に接近する方向に操作部26aが操作される際、挿入部26aに対応する位置にカード50の切欠き部51が無い場合には、カード50の外周部に突き当たる。これによって、挿入部26aは、載置部11から退出した位置で係止され、操作部26aのそれ以上の操作が阻止される。一方、挿入部26bは、カード50の外周部に接近する方向に操作部26aが操作された際、カード50の外周部に切欠き部51が有る場合には、カード50の切欠き部51に入り込む。つまり、挿入部26bは載置部11に突出した位置を取る。
係止部26cは、操作部26aの操作によって、第3のシーソー板20の第3の板部20bから離れた位置と第2の板部20b下側に潜り込んだ位置とを取り得る。そして、この挿入部26bは次のように機能する。すなわち、係止部26cは、挿入部26bが載置部11から退出した位置に有るとき、第2の板部20bから離れた位置を取り、第3の第2の板部20bの下降を許容する。一方、係止部26cは、挿入部26bが載置部11に突出した位置に有るとき、第2の板部20bの下側に潜り込んだ位置を取り、第2の板部20bの下降を阻止する。これによって、第3のシーソー板20による解除動作が規制される。
【0026】
また、ホルダ本体10aの角部には、平面視で、ホルダ本体10aに倣って屈曲されホルダ本体10aの側方に突出する鉤状の突片32が設けられている。この突片32の下面は、ホルダ本体10aの下面と平行ではあるが該ホルダ10aの下面よりも低くなっている。また、突片32の上面はホルダ本体10aの外方に向けて下り勾配を有している。この突片32はホルダ本体10aに対して着脱可能となっていることが好ましい。この場合、1つ1つ突片32がホルダ本体10aに対して嵌合やねじ等によって着脱可能に係合するように構成してもよい。また、全ての突片32が枠等によって繋がれ一連となっており、この一連の突片32全体を同様な方法で着脱可能に構成してもよい。このようにすれば、突片32の形状ひいてはホルダ10のデザインを容易に変更することが可能となり、楽しみも増すことになる。また、突片32の形状を変更することによって、攻撃力に差違を出すこともできる。
【0027】
さらに、ホルダ本体10aの下面中央には、図7に示すように、ホルダ本体10aの下面から突出した凸部35が設けられている。この凸部35は、例えば半球状で、上記突起16,20,22よりも下方に突出し、ホルダ10の回転軸となる。そして、ホルダ10は凸部35を中心に床面上で回転させることができる。また、凸部35は、ホルダ本体10aの下面を床から浮かせる働きをも有している。
【0028】
なお、凸部35は、突片32と相俟って、ホルダ10を床面に置いた際に該ホルダ10の下側に例えば他のホルダの一部が潜り込み可能な隙間を形成する隙間形成部材を構成している。この凸部35は、ホルダ本体10aに対してスライドによって位置調節可能に構成してもよい。このようにすれば、床面にホルダ10を置いた際にホルダ10が所定方向に傾き、隙間の形成場所が変化するので、よりゲーム性を高めることができる。
【0029】
続いて、カード50の一例について説明する。カード50は矩形状に形成されている。このカード50の外周には切欠き部51が形成されている。また、このカード50の表面には、防御力ポイント(数字)52、キャラクター画像53、属性54、キャラクター情報55が表示されている。その他、レアレベルが表示されていてもよい。これらのうち、例えば防御力ポイント52、属性54、レアレベルなどはゲーム結果やゲーム進行(ゲーム情報)として使用することが可能である。例えば、防御力ポイント52が高ければ、ホルダ10からカード50が飛ばされたとしてもそのダメージを防御力ポイントに応じて軽減させり、その防御力ポイントの数だけ操作部25等を操作することを許容し、ホルダ50からカード50を飛ばされにくくすることもできる。また、属性54は、相手方のカード50に表示されているキャラクターとの相性を判断するのに使用し、その相性に応じて、ダメージを増減したりする場合に利用できる。
実施形態では、防御力ポイント(数字)52、キャラクター画像53、属性54又はキャラクター情報55が異なるカード50が用意されている。
なお、このカード50には、切欠き部51が4つの解除動作規制手段に対応して4つ形成されているが、カード50として切欠き部51が無いものや、切欠き部51の数が異なるカード50を用意しておくことが好ましい。また、正規の切欠き部51の他に、正規位置から外れた位置に解除動作規制手段が作動しないようなダミーの切欠き部を設けておいてもよい。
【0030】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
【0031】
例えば、上記実施形態では、飛翔体としてカード50を用いた例について説明したが、飛翔体としてフィギア等の立体物を用いてもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、同じ構造を持つホルダ同士の衝接を前提に説明したが、ホルダ10に外部物体を衝接させることによって、飛翔体を飛翔させることも可能である。この場合、外部物体として攻撃専用の物体を使用し、ホルダ側を守り専用のものとすることもできる。
【符号の説明】
【0033】
1 ゲーム装置
10 ホルダ
11 載置部
12 フラッパー
16 シーソー板(係止部材,係止解除部材)
19,20 シーソー板(係止解除部材)
17,21,23 突起
25,26 解除動作規制手段
32 突片
50 カード
51 切欠き部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛翔体と、飛翔体を載置するホルダとを備え、ホルダに前記飛翔体を載せた状態で、ホルダに外部物体が衝接することによって前記ホルダに載置された飛翔体を飛翔させるように構成されたゲーム装置において、
前記飛翔体には数字及び/又は属性が表示されていることを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
前記飛翔体はカードであることを特徴とする請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記ホルダは、
全体として平板状に形成されており、
床面に置いた際に該ホルダの下側に隙間を形成する隙間形成部材と、
前記飛翔体を載置する載置部と、
前記飛翔体の前記載置部への載置を可能とする第1の状態、及び、前記載置部に載置した前記飛翔体を押圧して飛翔させる第2の状態を取り得る押圧部材と、
前記第1の状態にある前記押圧部材を付勢して該押圧部材に押圧力を付与する付勢部材と、
前記押圧部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1の状態に係止する係止部材と、
前記ホルダの下面から下方に突出する突起を有し該突起への前記外部物体の突き当たりによって前記係止部材による前記押圧部材の係止を解除させる係止解除部材と、を備える、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記係止解除部材を複数備え、この複数の係止解除部材のうち少なくとも一部の係止解除部材のそれぞれに対応して、該係止解除部材の解除動作を個別に阻止する解除動作規制手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のゲーム装置。
【請求項5】
前記カードには外周部に切欠き部が形成され、
前記解除動作規制手段は、
前記載置部に載置された前記カードの切欠き部に挿入可能な挿入部と、
前記挿入部を前記カードの外周部に向けて進退させる操作部と、
前記カードの切欠き部に前記挿入部が挿入されたときだけ前記少なくとも一部の係止解除部材に係合して該係止解除部材による解除動作を規制する係止部と、
を備えることを特徴とする請求項4に記載のゲーム装置。
【請求項6】
前記押圧部材は、所定の軸を中心に起倒可能なフリッパーから構成され、前記付勢部材は、該所定の軸に巻装された捩れコイルばねであり、前記フリッパーは、前記第1の状態で倒れた状態であり、前記第2状態で起立した状態であり、前記飛翔体を押圧する押圧面とは反対側の面に数字及び/又は属性が表示されていることを特徴とする請求項3から5いずれか一項に記載のゲーム装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−194169(P2011−194169A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−67243(P2010−67243)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(000003584)株式会社タカラトミー (248)