説明

コイルマーキング装置

【課題】金属ストリップコイルの側面から突出する突起部によってマーキングユニットのマーキングヘッドが破損することを防止することのできるコイルマーキング装置を提供する。
【解決手段】コイルマーキング台の上に縦姿勢の状態で置かれた金属ストリップコイルの側面に塗料をマーキングヘッド31から吐出して文字列を金属ストリップコイルにマーキングするマーキングユニット3を先端部に有する水平アーム4に、水平アーム4の下降時にマーキングヘッド31よりも先に突起部に当接する突起部当接部材10と、金属ストリップコイルの側面にマーキングされる文字列の両側で突起部当接部材10を上下動可能に保持する当接部材保持機構11と、突起部当接部材10が突起部に当接したときに水平アーム4の下降動作を停止させる信号を発生する信号発生器としてのリミットスイッチ16とを有する左右一対の突起部検出機構8,9を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼帯などの金属ストリップからなる金属ストリップコイルの側面に文字列をマーキングするコイルマーキング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
金属ストリップコイルの側面(コイル端面とも言う)に製品番号などの文字列をマーキングするコイルマーキング装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。しかし、特許文献1に記載されたコイルマーキング装置は金属ストリップコイルを横置きにした状態で金属ストリップコイルの側面に塗料を吹き付けて文字列をマーキングする構成であるため、金属ストリップコイルが熱間圧延コイルの場合には金属ストリップコイルの側面に吹き付けられた塗料が液垂れを起こし、金属ストリップコイルの側面にマーキングされた文字列が不鮮明になりやすいなどの難点があった。
【0003】
そこで、かかる難点を解決するために、金属ストリップコイルを縦置きにした状態で金属ストリップコイルの側面に文字列をマーキングするものが考案されている。このコイルマーキング装置は、図6及び図7に示すように、水平アーム4と第1のアーム駆動機構5及び第2のアーム駆動機構6とからなり、水平アーム4の先端部には、コイルマーキング台1の上に縦姿勢の状態で置かれた金属ストリップコイル2の側面に文字列をマーキングするマーキングユニット3が設けられている。
【0004】
マーキングユニット3はマーキングヘッド31と、金属ストリップコイル2の円周方向に沿うようにマーキングヘッド31を直線的に駆動するマーキングヘッド駆動機構(図示せず)とを有し、金属ストリップコイル2の側面に塗料をマーキングヘッド31から吐出して金属ストリップコイル2の側面に文字列をマーキングするように構成されている。
第1のアーム駆動機構5は水平アーム4を鉛直な軸回りに駆動するものであって、水平アーム4の基端部から上下方向に突出する軸を介して水平アーム4を鉛直な軸回りに回動自在に支持する上下一対のアーム支持板51,52を有している。また、第1のアーム駆動機構5はエアーシリンダ53を有し、このエアーシリンダ53が伸縮動作することによって水平アーム4が水平方向に所定の角度(例えば60°)だけ回動動作するようになっている。
【0005】
第2のアーム駆動機構6は第1のアーム駆動機構5を介して水平アーム4を上下方向に駆動するものであって、第1のアーム駆動機構5を上下方向に動かすボールねじ(図示せず)と、ボールねじのねじ軸を回転駆動するボールねじ駆動用モータ61とで構成されている。
このようなコイルマーキング装置によると、特許文献1に記載されたもののように、金属ストリップコイル2を横置きにした状態で金属ストリップコイル2の側面に塗料を吹き付けて文字列をマーキングする必要がないので、金属ストリップコイル2が熱間圧延コイルの場合でもマーキングヘッド31から金属ストリップコイル2の側面に吹き付けられた塗料が液垂れを起こすことを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−221943号公報(0003−0004、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、金属ストリップコイル2の側面は平坦でない場合が多く、図8に示すような板の巻きずれによる突起部7が形成される場合が多い。このため、第2のアーム駆動機構6により水平アーム4を下降させ、マーキングユニット3のマーキングヘッド31を金属ストリップコイル2の側面に近づけたときにマーキングヘッド31の先端部が突起部7に衝突し、マーキングヘッド31を破損させてしまうという問題があった。
本発明は、上述した問題点に着目してなされたものであり、金属ストリップコイルの側面から突出する突起部によってマーキングユニットのマーキングヘッドが破損することを防止することのできるコイルマーキング装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、コイルマーキング台の上に縦姿勢の状態で置かれた金属ストリップコイルの側面に塗料をマーキングヘッドから吐出して前記金属ストリップコイルの側面に文字列をマーキングするマーキングユニットを有する水平アームと、該水平アームを鉛直な軸回りに駆動する第1のアーム駆動機構と、該第1のアーム駆動機構を介して前記水平アームを上下方向に駆動する第2のアーム駆動機構とを備えたコイルマーキング装置において、前記水平アームの下降時に前記マーキングヘッドよりも先に前記金属ストリップコイルの側面から突出する突起部に当接する突起部当接部材と、前記金属ストリップコイルの側面にマーキングされる文字列の両側で前記突起部当接部材を上下動可能に保持する当接部材保持機構と、前記突起部当接部材が前記突起部に当接したときに前記水平アームの下降動作を停止させる信号を発生する信号発生器とを有する一対の突起部検出機構を前記水平アームに設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のコイルマーキング装置において、前記突起部当接部材の先端部同士を第1の連結部材により前記文字列の配列方向に沿って連結するとともに、前記突起部当接部材の後端部同士を前記第1の連結部材と平行な第2の連結部材により連結したことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、コイルマーキング台の上に縦姿勢の状態で置かれた金属ストリップコイルの側面に塗料をマーキングヘッドから吐出して前記金属ストリップコイルの側面に文字列をマーキングするマーキングユニットを有する水平アームと、該水平アームを鉛直な軸回りに駆動する第1のアーム駆動機構と、該第1のアーム駆動機構を介して前記水平アームを上下方向に駆動する第2のアーム駆動機構とを備えたコイルマーキング装置において、前記水平アームの下降時に前記マーキングヘッドよりも先に前記金属ストリップコイルの側面から突出する突起部に当接して前記突起部を検出する板状の突起部検出部材と、該突起部検出部材が前記突起部を検出したときに前記水平アームの下降動作を停止させる信号を発生する信号発生器と、前記水平アームの下降動作が停止したときに前記突起部検出部材を鉛直な軸回りに駆動して前記マーキングヘッドの下方位置から前記突起部検出部材を退避させる検出部材退避機構とを有する突起部検出機構を前記水平アームに設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1〜3の発明によれば、金属ストリップコイルの側面から突出する突起部にマーキングヘッドが当たる前に水平アームの下降動作が停止するので、金属ストリップコイルの側面から突出する突起部によってマーキングユニットのマーキングヘッドが破損することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るコイルマーキング装置の側面図である。
【図2】図1に示すコイルマーキング装置の平面図である。
【図3】図1に示すコイルマーキング装置の要部を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るコイルマーキング装置の一部を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係るコイルマーキング装置の一部を示す図である。
【図6】従来のコイルマーキング装置の一例を示す図である。
【図7】図6に示すコイルマーキング装置の平面図である。
【図8】金属ストリップコイルの側面から突出する突起部の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明に係るコイルマーキング装置について説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るコイルマーキング装置の側面図、図2は図1に示すコイルマーキング装置の平面図、図3は図1に示すコイルマーキング装置の要部を示す図であり、本発明の第1の実施形態に係るコイルマーキング装置は、コイルマーキング台1の上に縦姿勢の状態で置かれた金属ストリップコイル2の側面に文字列をマーキングするマーキングユニット3を備えていると共に、水平アーム4、第1のアーム駆動機構5及び第2のアーム駆動機構6を備えている。
【0014】
マーキングユニット3は、水平アーム4の先端部に設けられている。また、マーキングユニット3はマーキングヘッド31と、金属ストリップコイル2の円周方向に沿うようにマーキングヘッド31を直線的に駆動するマーキングヘッド駆動機構(図示せず)とを有し、金属ストリップコイル2の側面に塗料をマーキングヘッド31から吐出して金属ストリップコイル2の側面に文字列をマーキングするように構成されている。
【0015】
第1のアーム駆動機構5は水平アーム4を鉛直な軸回りに駆動するものであって、水平アーム4の基端部から上下方向に突出する軸を介して水平アーム4を鉛直な軸回りに回動自在に支持する上下一対のアーム支持板51,52を有している。また、第1のアーム駆動機構5はエアーシリンダ53を有し、このエアーシリンダ53が伸縮動作することによって水平アーム4が水平方向に所定の角度(例えば60°)だけ回動動作するようになっている。
【0016】
第2のアーム駆動機構6は第1のアーム駆動機構5を介して水平アーム4を上下方向に駆動するものであって、第1のアーム駆動機構5を上下方向に送り駆動するボールねじ(図示せず)と、ボールねじのねじ軸を回転駆動するボールねじ駆動用モータ61とで構成されている。
水平アーム4には、金属ストリップコイル2の側面から突出する突起部7(図8参照)を検出する左右一対の突起部検出機構8,9が設けられている。これらの突起部検出機構8,9は水平アーム4の下降時にマーキングヘッド31よりも先に突起部7に当接する突起部当接部材10をそれぞれ有し、突起部当接部材10は例えば棒状部材を概ねL字状に折り曲げて形成されている。
【0017】
また、突起部検出機構8,9は金属ストリップコイル2の側面にマーキングされる文字列の両側で突起部当接部材10を上下動可能に保持する当接部材保持機構11をそれぞれ有し、当接部材保持機構11は突起部当接部材10に対向して水平アーム4の側面に固定された固定部材12と、突起部当接部材10と固定部材12との間に互いに平行に配置されたリンク部材13a,13bと、リンク部材13a,13bの一端部と突起部当接部材10とを水平な軸回りに回動自在に連結する二本の連結ピン14と、リンク部材13a,13bの他端部と固定部材12とを水平な軸回りに回動自在に連結する二本の連結ピン15とで構成されている。
【0018】
また、突起部検出機構8,9は突起部当接部材10が突起部7に当接したときに水平アーム4の下降動作を停止させる信号を発生する信号発生器としてのリミットスイッチ16をそれぞれ有し、各リミットスイッチ16は突起部当接部材10が突起部7に当接して上方に押し上げられることによってオン状態となるようにマーキングユニット3に装着されている。
【0019】
さらに、突起部検出機構8,9は突起部7に当接して上方に押し上げられた突起部当接部材10を初期位置に戻す当接部材戻し機構17をそれぞれ有し、当接部材戻し機構17は連結ピン15の1つを中心に回動自在な連結アーム18と、この連結アーム18と連結ピン19を介して回動自在に連結されたピストンロッド201を有するエアーシリンダ20と、このエアーシリンダ20を当接部材保持機構11の固定部材12に対して水平な軸回りに回動自在に支持するシリンダ支持部材21とで構成されている。
【0020】
このようなコイルマーキング装置により金属ストリップコイル2の側面に文字列をマーキングする場合は、まず、コイルマーキング台1の上に金属ストリップコイル2を図示しないクレーンによって吊り降ろす。次に、第1のアーム駆動機構5のエアーシリンダ53を作動させ、マーキングユニット3を図2中二点鎖線で示す位置から図2中実線で示す位置に移動させた後、第2のアーム駆動機構6のボールねじをボールねじ駆動用モータ61により駆動し、水平アーム4を下降させてマーキングユニット3のマーキングヘッド31を金属ストリップコイル2の側面に近づける。
【0021】
このとき、突起部検出機構8又は9の突起部当接部材10が金属ストリップコイル2の側面から突出する突起部7に当接すると、突起部7によって突起部当接部材10が上方に押し上げられ、例えば図3中実線で示す位置から図3中二点鎖線で示す位置に移動する。そして、突起部当接部材10が図3中実線で示す位置から図3中二点鎖線で示す位置に押し上げられると、突起部検出機構8又は9のリミットスイッチ16がオン状態となり、これにより、水平アーム4の下降動作が停止する。
【0022】
水平アーム4の下降動作が停止した後は、マーキングユニット3のマーキングヘッド31をヘッド駆動機構(図示せず)により駆動して金属ストリップコイル2の側面に文字列をマーキングする。このとき、突起部検出機構8,9の突起部当接部材10は金属ストリップコイル2の側面にマーキングされる文字列の両側で当接部材保持機構11によって上下動可能に保持されているため、マーキングヘッド31が突起部当接部材10と干渉することはない。
【0023】
文字列がマーキングされた金属ストリップコイル2を図示しないクレーンによってコイルマーキング台1の上方に吊り上げる場合は、第1のアーム駆動機構5のエアーシリンダ53を作動させ、マーキングユニット3を図2中実線で示す位置から図2中二点鎖線で示す位置に移動させることによって、文字列がマーキングされた金属ストリップコイル2をマーキングユニット3と干渉することなくコイルマーキング台1の上方に吊り上げることができる。
【0024】
上述のように、水平アーム4の下降時にマーキングヘッド31よりも先に突起部7に当接する突起部当接部材10と、金属ストリップコイル2の側面にマーキングされる文字列の両側で突起部当接部材10を上下動可能に保持する当接部材保持機構11と、突起部当接部材10が突起部7に当接したときに水平アーム4の下降動作を停止させる信号を発生する信号発生器としてのリミットスイッチ16とを有する左右一対の突起部検出機構8,9を水平アーム4に設けると、マーキングユニット3のマーキングヘッド31が金属ストリップコイル2の側面から突出する突起部7に当たる前に水平アーム4の下降動作が停止する。従って、金属ストリップコイル2の側面から突出する突起部7によってマーキングユニット3のマーキングヘッド31が破損することを防止することができる。
【0025】
また、突起部検出機構が1つの場合と比較して、金属ストリップコイル2の側面から突出する突起部7を確実に検出することができる。従って、マーキングヘッド31が突起部7に当接して破損することを確実に防止することができる。
さらに、コイルマーキング台1の上に金属ストリップコイル2をクレーンにて吊り降ろす際に、金属ストリップコイル2と干渉しない位置(図2中二点鎖線で示す位置)にマーキングユニット3を移動させておくことができ、これにより、金属ストリップコイル2との干渉によるマーキングユニット3の破損も防止することができる。
【0026】
上述した第1の実施形態では、金属ストリップコイルの側面から突出する突起部を検出する左右一対の突起部検出機構として、突起部7に当接して上方に押し上げられた突起部当接部材10を初期位置に戻す当接部材戻し機構17を有するものを例示したが、これに限られるものではなく、例えば突起部7に当接して上方に押し上げられた突起部当接部材10が自重によって初期位置に戻るように突起部検出機構を構成してもよい。
【0027】
図4は本発明の第2の実施形態を示す図であり、この第2の実施形態が上述した第1の実施形態と異なる点は、突起部検出機構8の突起部当接部材10の先端部と突起部検出機構9の突起部当接部材10の先端部とを第1の連結部材22により文字列の配列方向に沿って連結するとともに、突起部検出機構8の突起部当接部材10の後端部と突起部検出機構9の突起部当接部材10の後端部とを第1の連結部材22と平行な第2の連結部材23により連結した点である。
【0028】
このような構成によると、突起部検出機構8の突起部当接部材10と突起部検出機構9の突起部当接部材10が一体化されるので、突起部当接部材10が突起部7に当接したときに1個のリミットスイッチ16で水平アーム4の下降動作を停止させることで、部品点数の低減等を図ることができる。
【0029】
上述した第1及び第2の実施形態では、水平アーム4の下降時にマーキングヘッド31よりも先に突起部7に当接する突起部当接部材10と、金属ストリップコイル2の側面にマーキングされる文字列の両側で突起部当接部材10を上下動可能に保持する当接部材保持機構11と、突起部当接部材10が突起部7に当接したときに水平アーム4の下降動作を停止させる信号を発生する信号発生器としてのリミットスイッチ16とを有する左右一対の突起部検出機構8,9を水平アーム4に設けたものを例示したが、これに限られるものではない。
【0030】
たとえば、図5に示す第3の実施形態のように、水平アーム4の下降時にマーキングヘッド31よりも先に突起部7に当接して突起部7を検出する板状の突起部検出部材25と、この突起部検出部材25が突起部7を検出したときに水平アーム4の下降動作を停止させる信号を発生する信号発生器(図示せず)と、水平アーム4の下降動作が停止したときに突起部検出部材25を鉛直な軸回りに駆動してマーキングヘッド31の下方位置から突起部検出部材25を退避させる検出部材退避機構26とを有する突起部検出機構24を水平アーム4に設けても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0031】
1…コイルマーキング台
2…金属ストリップコイル
3…マーキングユニット
31…マーキングヘッド
4…水平アーム
5…第1のアーム駆動機構
51,52…アーム支持板
53…エアーシリンダ
6…第2のアーム駆動機構
61…ボールねじ駆動用モータ
7…突起部
8,9…突起部検出機構
10…突起部当接部材
11…当接部材保持機構
12…固定部材
13a,13b…リンク部材
14,15…連結ピン
16…リミットスイッチ
17…当接部材戻し機構
18…連結アーム
19…連結ピン
20…エアーシリンダ
201…ピストンロッド
21…シリンダ支持部材
22…第1の連結部材
23…第2の連結部材
24…突起部検出機構
25…突起部検出部材
26…検出部材退避機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイルマーキング台の上に縦姿勢の状態で置かれた金属ストリップコイルの側面に塗料をマーキングヘッドから吐出して前記金属ストリップコイルの側面に文字列をマーキングするマーキングユニットを有する水平アームと、該水平アームを鉛直な軸回りに駆動する第1のアーム駆動機構と、該第1のアーム駆動機構を介して前記水平アームを上下方向に駆動する第2のアーム駆動機構とを備えたコイルマーキング装置において、
前記水平アームの下降時に前記マーキングヘッドよりも先に前記金属ストリップコイルの側面から突出する突起部に当接する突起部当接部材と、前記金属ストリップコイルの側面にマーキングされる文字列の両側で前記突起部当接部材を上下動可能に保持する当接部材保持機構と、前記突起部当接部材が前記突起部に当接したときに前記水平アームの下降動作を停止させる信号を発生する信号発生器とを有する一対の突起部検出機構を前記水平アームに設けたことを特徴とするコイルマーキング装置。
【請求項2】
前記突起部当接部材の先端部同士を第1の連結部材により前記文字列の配列方向に沿って連結するとともに、前記突起部当接部材の後端部同士を前記第1の連結部材と平行な第2の連結部材により連結したことを特徴とする請求項1に記載のコイルマーキング装置。
【請求項3】
コイルマーキング台の上に縦姿勢の状態で置かれた金属ストリップコイルの側面に塗料をマーキングヘッドから吐出して前記金属ストリップコイルの側面に文字列をマーキングするマーキングユニットを有する水平アームと、該水平アームを鉛直な軸回りに駆動する第1のアーム駆動機構と、該第1のアーム駆動機構を介して前記水平アームを上下方向に駆動する第2のアーム駆動機構とを備えたコイルマーキング装置において、
前記水平アームの下降時に前記マーキングヘッドよりも先に前記金属ストリップコイルの側面から突出する突起部に当接して前記突起部を検出する板状の突起部検出部材と、該突起部検出部材が前記突起部を検出したときに前記水平アームの下降動作を停止させる信号を発生する信号発生器と、前記水平アームの下降動作が停止したときに前記突起部検出部材を鉛直な軸回りに駆動して前記マーキングヘッドの下方位置から前記突起部検出部材を退避させる検出部材退避機構とを有する突起部検出機構を前記水平アームに設けたことを特徴とするコイルマーキング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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