説明

コネクタ

【課題】ハウジングの成型時に樹脂が接触部の先端に登ってしまうことを防ぐことのできる構造を備えるコネクタを提供すること。
【解決手段】コネクタ100は、上面132及び下面134を有し且つ前方(+X方向)に突出した略板状の嵌合部130を含むハウジング120と、ハウジング120に保持された複数のコンタクト150とを備えている。コンタクト150は、上面132上に露出した状態で嵌合方向(X方向)に沿って延びる接触部154と、嵌合部130内に埋設される端部156と、接触部154と端部156との境界部分を構成する平面部160とを有している。平面部160は、嵌合部130の上面132よりも上側には突出していない一方で嵌合部130の上面132を上側から見た場合には視認可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平板状形状の嵌合部を有するコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のコネクタとしては、例えば、特許文献1及び特許文献2に開示されたものがある。特許文献1のコネクタでは、ハウジングの嵌合部が厚さ方向において非対称な形状を有している(図17参照)。特許文献1のコネクタでは、この非対称な嵌合部により、相手側コネクタのコンタクトを適切にガイドし、スムーズな嵌合を行うことができる。特許文献2のコネクタでは、ハウジングの嵌合部の主面のうちコンタクトの主たる接触部の先端が設けられている面の裏面側にコンタクトの端部を露出させることとしている。これにより、ハウジングの成型時にピッチ方向におけるコンタクトの端部間に金型を配置することができ、コンタクトがピッチ方向においてズレることを防ぐことができる(図18、特に図18(c)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−62072号公報
【特許文献1】特開2004−362827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のコネクタにおいては、ハウジングの成型時に樹脂が接触部の先端に上がってしまう場合がある。接触部の先端に上がった樹脂は、コネクタと相手側コネクタとの嵌合時に削りカスとなりコンタクト間の接触を阻害するといった問題を引き起こす。
【0005】
特許文献2のコネクタにおいても、特許文献1のコネクタの場合と同様に、ハウジングの成型時に樹脂が接触部の先端に上ってしまう恐れがある。
【0006】
そこで、本発明は、ハウジングの成型時に樹脂が接触部の先端に登ってしまうことを防ぐことのできる構造を備えるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
接触部を嵌合部の上面上に露出させる一方でコンタクトの端部を嵌合部内に埋設することとすると、接触部の先端に曲部が生じる。この曲部に金型の形状を合わせることが困難であるため、金型と曲部との間に隙間ができてしまい、ハウジングの成型時に樹脂が嵌合部側から曲部上に上がってしまうという問題が生じる。そこで、本発明においては、嵌合方向における接触部の曲部と嵌合部との間(即ち、曲部の前方:嵌合部に埋設されるコンタクトの端部とコンタクトの接触部との間)に金型の形状を合わせやすい平面部を設け、ハウジングの成型時には金型と平面部とを当接させることで嵌合部側から接触部の曲部へ樹脂が移動することを遮断することとした。
【0008】
このようにして形成される本発明のコネクタは、嵌合部に埋設されるコンタクトの端部とコンタクトの接触部との間に平面部を有している。また、この平面部は、ハウジングの成型時には金型が押し当てられている部位であるので、ハウジング成型後において平面部上には樹脂が存在していない。そのため、本発明の概念を利用して形成されたコネクタには、嵌合部の上面を上側から見た場合に平面部が視認可能となっているという特徴がある。具体的には、本発明によれば、以下に掲げるコネクタが得られる。
【0009】
即ち、本発明は、第1のコネクタとして、
上面及び下面を有し且つ前方に突出した略板状の嵌合部を含むハウジングと;前記ハウジングに保持された複数のコンタクトと;を備えるコネクタであって、
前記コンタクトは、前記上面上に露出した状態で嵌合方向に沿って延びる接触部と、前記嵌合部内に埋設される端部と、前記接触部と前記端部との境界部分を構成する平面部とを有しており、
前記平面部は、前記嵌合部の前記上面よりも上側には突出していない一方で前記嵌合部の前記上面を上側から見た場合には視認可能である
コネクタを提供する。
【0010】
本発明は、第2のコネクタとして、第1のコネクタであって、
前記平面部が前記嵌合部の前記上面と面一となるように、前記コンタクトは前記ハウジングに保持されている
コネクタを提供する。
【0011】
本発明は、第3のコネクタとして、第1又は第2のコネクタであって、
前記平面部は、前記嵌合部の前記上面と平行である
コネクタを提供する。
【0012】
本発明は、第4のコネクタとして、第1乃至第3のいずれかのコネクタであって、
前記ハウジングの成型時に前記嵌合部内に少なくとも一部が保持されるように組み込まれたモールドインシェルを更に備えており、
前記モールドインシェルの一部は、前記嵌合部の前記下面において露出しており、前記コネクタと相手側コネクタとの嵌合時に相手側コネクタの相手側シェルと前記嵌合部の前記下面側にて接続するものであり、
前記嵌合部には前記下面から前記接触部まで達する孔が形成されている一方で、前記端部は前記下面側からも前記上面側からも視認し得ない
コネクタを提供する。
【0013】
本発明は、第5のコネクタとして、第1乃至第4のいずれかのコネクタであって、
前記コンタクトの前記端部は、前記嵌合部内において斜め下前方に向かって延びている
コネクタを提供する。
【0014】
本発明は、第6のコネクタとして、第1乃至第5のいずれかのコネクタであって、
前記嵌合部の前端は、前記上面及び前記下面と直交する面であって前記嵌合方向と平行な面内において半円形状を有している
コネクタを提供する。
【0015】
本発明は、第7のコネクタとして、第1乃至第6のいずれかのコネクタであって、
前記コンタクトは電線の芯線と接続する結線部を有しており、
前記ハウジングは、前記結線部よりも後方に形成された複数のリブであって、前記嵌合方向と直交するピッチ方向において前記結線部間の夫々に対応する複数のリブを有しており、
前記リブは、上方に突出し、前記結線部へ前記電線の芯線を位置決めするためのものであり、
前記リブの前側には、前記嵌合部の前記上面に平行な面と斜交する斜面が形成されている
コネクタを提供する。
【0016】
本発明は、第8のコネクタとして、第1乃至第7のいずれかのコネクタであって、
前記コンタクトは、インサート成型により、前記ハウジングの成型時に前記ハウジングに組み込まれたものである
コネクタを提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明のコンタクトは、嵌合部の上面上に露出している接触部と嵌合部内に埋設される端部との境界部分を構成する平面部を有していることから、ハウジングの成型時には平面部に金型を押し当てて樹脂が接触部に上がってしまうことを防止することができる。
【0018】
なお、本発明のコネクタにおいて、平面部が「嵌合部の上面を上側から見た場合に視認可能」であるとは、コネクタを上方から見た場合に嵌合部自体が視認可能であることを要しない。例えば、特許文献2のように、嵌合部の周囲にシェルが設けられている場合、コネクタを上側から見ても嵌合部がシェルに隠れてしまって直接視認することができないが、このような構成においても、嵌合部の周囲を囲うシェルを取り付ける前の段階において嵌合部の上面を上側から見た場合に平面部を視認可能であるというのであれば、かかる状態も「平面部が嵌合部の上面を上側から見た場合に視認可能」であるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態によるコネクタ組立体を示す斜視図である。
【図2】図1のコネクタ組立体をII--II線に沿って示す断面図である。なお、電線の断面は簡略化し且つハッチングも省略してある(以下、電線を含む図において同じ)。
【図3】図1のコネクタ組立体をIII--III線に沿って示す断面図である。
【図4】図1のコネクタ組立体に含まれる相手側コネクタ(レセプタクル)を示す斜視図である。
【図5】図4の相手側コネクタをV--V線に沿って示す断面図である。
【図6】図1のコネクタ組立体に含まれるコネクタ(プラグ)を示す上面斜視図である。ここで、コネクタには複数の電線が接続されている。
【図7】図6のコネクタを示す底面斜視図である。
【図8】図6のコネクタをVIII--VIII線に沿って示す断面図である。
【図9】図8のコネクタの一部を拡大して示す図である。
【図10】図6のコネクタをX--X線に沿って示す断面図である。
【図11】図6のコネクタのハウジング、コンタクト及びモールドインシェルからなる構造体を示す上面斜視図である。なお、電線は図示されていない。
【図12】図11の構造体の一部を拡大して示す図である。
【図13】図11の構造体を示す底面斜視図である。
【図14】図11の構造体を示す斜視図である。ここで、構造体には複数の電線が接続されている。
【図15】図14の構造体の一部を拡大して示す図である。
【図16】図6のコネクタのカバーシェルを示す斜視図である。
【図17】特許文献1のコネクタを示す断面図である。
【図18】特許文献2のコネクタを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1乃至図3を参照すると、本発明の実施の形態によるコネクタ組立体10は、複数の電線300を接続されたコネクタ(プラグ)100と、回路基板(図示せず)に搭載固定される相手側コネクタ(レセプタクル)200とを備えている。このコネクタ100は、嵌合方向(+X方向)に沿って相手側コネクタ200に対して挿入・嵌合される一方、抜去方向(−X方向)に沿って相手側コネクタ200から抜去されるものである。本実施の形態において、嵌合抜去方向は前後方向でもある。
【0021】
図4及び図5を参照すると、本実施の形態による相手側コネクタ200は、絶縁体からなる相手側ハウジング220と、複数の金属製の相手側コンタクト250と、相手側ハウジング220に取り付けられた金属製の相手側シェル270とを備えている。また、相手側コネクタ200は、コネクタ100と相手側コネクタ200とを嵌合する際に、コネクタ100の嵌合部(後述)を受容する受容部210を有している。相手側コンタクト250は、接点252が受容部210内において変位可能となるように、相手側ハウジング220に保持されている。
【0022】
図6乃至図10を参照すると、本実施の形態によるコネクタ100は、絶縁体からなるハウジング120と、ハウジング120に保持された複数の金属製のコンタクト150と、金属製のモールドインシェル170と、金属製のカバーシェル180とを備えている。本実施の形態においては、概略、コンタクト150とモールドインシェル170は、インサート成型により、ハウジング120の成型時にハウジング120に組み込まれており、それによって、図11乃至図15に示すような構造体110が形成される。図14及び図15に示されるように、この構造体110に対して複数の電線300を接続し、その後、構造体110に対してカバーシェル180を取り付けることによりコネクタ100に対する電線300の取り付けが行われる。
【0023】
詳しくは、図8に示されるように、本実施の形態によるコンタクト150は、概略、電線300の芯線310に半田350により接続される結線部152と、コネクタ100と相手側コネクタ200との嵌合時に相手側コンタクト250の接点252と接続する接触部154と、端部156とを有している。接触部154に対して端部156が斜交する方向に延びるようにコンタクト150は曲げられており、そのため、接触部154の前側(+X側)の先端には曲部158が形成されている。本実施の形態によるコンタクト150において、接触部154の曲部158と端部156との間には段差を構成する平面部160が設けられている。即ち、平面部160は、接触部154と端部156との境界部分を構成している。
【0024】
図6乃至図8に示されるように、本実施の形態によるハウジング120は、前方(+X方向)に突出した略板状の嵌合部130を有している。この嵌合部130は、ピッチ方向(Y方向)に長手を有しており、嵌合方向(前方:+X方向)とピッチ方向(Y方向)とで規定される平面(XY平面)と平行な上面132及び下面134を有している。即ち、嵌合部130の上面132及び下面134は、図8及び図9に示されるように、上下方向(Z方向)と直交している。嵌合部130の前端136は、嵌合方向(+X方向)と上下方向(Z方向)とで規定される面(即ち、上面132及び下面134と直交する面であって嵌合方向(+X方向)と平行な面)内において半円形状の断面を有している。
【0025】
上述したように、コンタクト150は、インサート成型により、ハウジング120に組み込まれる。具体的には、図6、図8及び図9に示されるように、コンタクト150は、接触部154が嵌合部130の上面132上に露出した状態で嵌合方向(+X方向)に沿って延びるようにハウジング120に組み込まれている。コンタクト150の端部156は、斜め下前方(+X方向且つ−Z方向)に向かって延びており、嵌合部130内に埋設されている。図9に最も良く示されているように、本実施の形態による平面部160は、嵌合部130の上面132と面一となっている。即ち、平面部160は、嵌合部130の上面132と平行であり、上面132を上側から見た場合に視認可能となっている。この平面部160は、上面132を上側から見た場合に視認可能である限り(即ち、インサート成型時において金型が当接していた跡が認められる限り)、上面132より下側(−Z側)に位置していてもよい。即ち、相手側と接続する際、平面部160が上面132より上側(+Z側)に突出していた場合には、相手側の形状によっては相手側コンタクトをエッジにより傷つけたり、メッキを剥がしたりする恐れが生じるため、平面部160は上面132より上側(+Z側)に突出していなければよい。
【0026】
モールドインシェル170もまた、インサート成型により、ハウジング120に組み込まれる。具体的には、図7、図8及び図10に示されるように、モールドインシェル170は、一部を嵌合部130の下面134において露出するようにハウジング120に組み込まれている。なお、モールドインシェル170は、嵌合部130の下面134において露出していることから、図2に示されるように、コネクタ100と相手側コネクタ200との嵌合時に、嵌合部130の下側(−Z側)にて相手側シェル270と接続することができる。
【0027】
図8乃至図10に示されるように、ハウジング120には、上述したインサート成型の際に、コンタクト150及びモールドインシェル170の位置決めのために金型をコンタクト150及びモールドインシェル170に押し当てていたことによりできる複数の孔(即ち、金型を抜いたときにできる孔)122,124,126,128が形成されている。詳しくは、コンタクト150に関連するものは、孔122,124,126であり(図8参照)、モールドインシェル170に関連するものは孔128である(図10参照)。このうち、嵌合部130の前端136に最も近い孔は、孔122である。この孔122は、嵌合部130の下面134側からコンタクト150の接触部154まで達している。この孔122が嵌合部130の前端136に最も近い孔であることから明らかなように、コンタクト150の端部156は、嵌合部130内に完全に埋設されている。即ち、本実施の形態において、コンタクト150の端部156は、図9に最も良く示されるように、嵌合部130の上面132側からも下面134側からも前端136側からも視認し得ない。このため、コネクタ100と相手側コネクタ200との嵌合時にモールドインシェル170と相手側シェル270とが接続した状態において、コンタクト150と相手側シェル270との距離は嵌合部130の厚みの分だけ確保することができる。これに対して、特許文献1の場合、金型を抜いた際の孔がコンタクトの接触部ではなく嵌合部内に位置している端部に達していることからコンタクトと相手側シェルとの間の距離が嵌合部の厚さよりも短くなる(図17参照)。このことから理解されるように、本実施の形態によれば、特許文献1と比較して、コンタクト150と相手側シェル270との間で短絡が生じてしまう恐れを低減することができる。
【0028】
図11、図12、図14及び図15に示されるように、本実施の形態によるコネクタ100のハウジング120には、複数のリブ140が形成されている。このリブ140は、コンタクト150の結線部152へ電線300の芯線310を位置決めするためのものである。なお、リブ140間に電線300を軽圧入することによって電線300を保持するようにしても良い。リブ140は、いずれもコンタクト150の結線部152よりも後方(−X側)に形成されており、ピッチ方向(Y方向)において結線部152間に対応する位置に夫々設けられている。また、リブ140は、上方(+Z方向)に突出している。図12及び図15に示されるように、本実施の形態によるリブ140の上部前端には、半田付けの際に半田ゴテがリブ140に当たってしまうことを避けるため、XY平面(即ち、嵌合部130の上面132と平行な面)と斜交する斜面142が設けられている。
【0029】
構造体110に対して電線300を取り付ける際には、まず、図8、図10、図14及び図15から理解されるように、複数の電線300のシールド部320をグランドバー190で互いに接続して複数の電線300をまとめて取り扱えるようにする。次いで、コンタクト150の結線部152上に芯線310を配置する一方で、グランドバー190をリブ140の後方(−X側)においてモールドインシェル170上に搭載する。この際、コンタクト150の結線部152には半田350を塗布しておき、その上に芯線310を載せることで、結線部152と芯線310とを接続する。一方、グランドバー190のモールドインシェル170上への搭載により、モールドインシェル170とグランドバー190との電気的接続もなされる。その後、結線部152及び芯線310をカバーシェル180で覆うようにカバーシェル180を構造体110に対して取り付ける(図6、図14及び図16参照)。
【符号の説明】
【0030】
10 コネクタ組立体
100 コネクタ
110 構造体
120 ハウジング
122,124,126,128 孔
130 嵌合部
132 上面
134 下面
136 前端
140 リブ
142 斜面

150 コンタクト
152 結線部
154 接触部
156 端部
158 曲部
160 平面部
170 モールドインシェル
180 カバーシェル
190 グランドバー

200 相手側コネクタ
210 受容部
220 相手側ハウジング
250 相手側コンタクト
252 接点
270 相手側シェル

300 電線
310 芯線
320 シールド部
350 半田


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面及び下面を有し且つ前方に突出した略板状の嵌合部を含むハウジングと;前記ハウジングに保持された複数のコンタクトと;を備えるコネクタであって、
前記コンタクトは、前記上面上に露出した状態で嵌合方向に沿って延びる接触部と、前記嵌合部内に埋設される端部と、前記接触部と前記端部との境界部分を構成する平面部とを有しており、
前記平面部は、前記嵌合部の前記上面よりも上側には突出していない一方で前記嵌合部の前記上面を上側から見た場合には視認可能である
コネクタ。
【請求項2】
請求項1記載のコネクタであって、
前記平面部が前記嵌合部の前記上面と面一となるように、前記コンタクトは前記ハウジングに保持されている
コネクタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のコネクタであって、
前記平面部は、前記嵌合部の前記上面と平行である
コネクタ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコネクタであって、
前記ハウジングの成型時に前記嵌合部内に少なくとも一部が保持されるように組み込まれたモールドインシェルを更に備えており、
前記モールドインシェルの一部は、前記嵌合部の前記下面において露出しており、前記コネクタと相手側コネクタとの嵌合時に相手側コネクタの相手側シェルと前記嵌合部の前記下面側にて接続するものであり、
前記嵌合部には前記下面から前記接触部まで達する孔が形成されている一方で、前記端部は前記下面側からも前記上面側からも視認し得ない
コネクタ。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のコネクタであって、
前記コンタクトの前記端部は、前記嵌合部内において斜め下前方に向かって延びている
コネクタ。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のコネクタであって、
前記嵌合部の前端は、前記上面及び前記下面と直交する面であって前記嵌合方向と平行な面内において半円形状を有している
コネクタ。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のコネクタであって、
前記コンタクトは電線の芯線と接続する結線部を有しており、
前記ハウジングは、前記結線部よりも後方に形成された複数のリブであって、前記嵌合方向と直交するピッチ方向において前記結線部間の夫々に対応する複数のリブを有しており、
前記リブは、上方に突出し、前記結線部へ前記電線の芯線を位置決めするためのものであり、
前記リブの前側には、前記嵌合部の前記上面に平行な面と斜交する斜面が形成されている
コネクタ。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のコネクタであって、
前記コンタクトは、インサート成型により、前記ハウジングの成型時に前記ハウジングに組み込まれたものである
コネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−234672(P2012−234672A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−101549(P2011−101549)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】