説明

コンタクト及びこれを用いた接続装置

【目的】 本発明の目的は、少なくとも電子部品のリード端子を半田接続することなく、接続することができるコンタクト及びこれを用いた接続装置を提供する。
【構成】 コンタクト100は、図2及び図3に示すように、コイルスプリングであって、第1の接続部110と、この第1の接続部110に連続する挿入部120と、この挿入部120に連続するコイル部130と、このコイル部130に連続する第2の接続部140と、この第2の接続部140に連続する操作部150とを有し、第2の接続部140は、コイル部130に付勢されることにより、挿入部120に挿入された第2のリード端子20の第2の導体部22に圧接し、当該第2の導体部22を当該挿入部120の内周面との間で挟持するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷陰極蛍光ランプ等の電子部品のリード端子を電気接続するためのコンタクト及びこれを用いた接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の接続装置としては、蛍光ランプ( 電子部品) のリード端子と、この蛍光ランプが取り付けられる電子機器の電源部に接続されたリード端子とを半田接続した後に、当該接続装置のケースに内蔵保持するようにしたものがある( 特許文献1の図6参照) 。
【0003】
【特許文献1】実開平07−11747号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、前記接続装置は、半田接続が手作業になることから、半田接続不良が発生する可能性を有している。また、蛍光ランプのリード端子を半田接続する時に蛍光ランプを落とし、蛍光ランプが破損したりする可能性を有している。更に、半田接続により両リード端子が固定されることから、前記接続装置を前記電子機器に取り付けるに当たり、半田接続部又は蛍光ランプが破損する可能性も有している。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、少なくとも電子部品のリード端子を半田接続することなく、接続することができるコンタクト及びこれを用いた接続装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のコンタクトは、少なくとも電子部品のリード端子と電気接続可能なコンタクトにおいて、コイル部を有し、このコイル部のバネ力により、前記リード端子に圧接するようになっている。
【0007】
このコンタクトが、前記コイル部の一端に連続し且つ前記リード端子が挿入可能なコイル状の挿入部と、前記コイル部の他端に連続する接続部とを更に有する場合、前記接続部は、前記コイル部に付勢されることにより、前記挿入部に挿入された前記リード端子に圧接し、当該リード端子を当該挿入部の内周面との間で挟持するようになっている。
【0008】
このように前記リード端子が、前記挿入部の内周面と、前記コイル部に付勢された前記接続部とにより挟持されると、前記リード端子と前記コンタクトとが電気的に接続されるだけでなく、機械的にも接続される。よって、当該リード端子に脱方向の力が掛かったとしても、当該リード端子とコンタクトとの電気的且つ機械的な接続を維持することができる。
【0009】
また、前記コンタクトが、前記接続部に連続する操作部を更に有している場合、前記操作部が前記コイル部の付勢力に抗して操作されると、前記挟持が解除されるようになっている。
【0010】
即ち、前記操作部が前記コイル部の付勢力に抗して操作されると、前記挿入部の内周面と前記接続部との間に空間が生じる。この空間に前記リード端子が挿入される。その後、前記操作部が操作から解放されると、前記コイル部の付勢力により前記接続部が前記リード端子に圧接し、当該リード端子が前記挿入部の内周面と前記接続部とにより挟持される。このように、前記操作部を操作するだけで、前記リード端子の挟持及び解放を容易に行うことができるので、当該リード端子の挿脱が非常に簡単になる。
【0011】
本発明の接続装置は、上記コンタクトと、このコンタクトを収容するボディとを有し、このボディには、前記リード端子を前記コンタクトの挿入部に挿入可能とするための挿入孔が設けられている。
【0012】
前記ボディは、弾性を有する素材で構成されていることが好ましい。この場合、前記ボディにより外部からの衝撃を吸収することにより、前記リード端子の電子部品の破損を防止することが可能になる。
【0013】
或いは、前記コンタクトが、前記コイル部に連続し且つ前記リード端子と接続可能な接続部を有する場合、前記コイル部が前記接続部を付勢し、当該接続部を前記リード端子に圧接させるようになっている。
【0014】
即ち、前記リード端子が、前記コイル部に付勢された前記接続部に圧接され、電気接続される。このため、半田接続を行うことなく、前記接続部と前記リード端子とを容易に電気的に接続することができる。
【0015】
本発明の別の接続装置は、前記コンタクトと、このコンタクトを収容するボディとを有し、このボディには、前記コンタクトのコイル部に付勢された当該コンタクトの接続部との間で前記リード端子を挟持する壁部が設けられている。このように前記リード端子が接続部と壁部との間で挟持されることにより、機械的にも接続される。
【0016】
前記ボディには、前記リード端子が当該リード端子と直交する方向に挿脱可能であり且つ幅方向の一壁面が前記壁部をなす挿入溝が設けられており、前記コンタクトの接続部は湾曲し、その頂部が前記挿入溝の幅方向の他の壁面から当該挿入溝内に侵入している。
【0017】
この場合、前記ボディの挿入溝に前記リード端子が挿入されると、前記コンタクトの接続部に接触する。その後、当該リード端子を前記コイル部の付勢力に抗して更に挿入すると、当該リード端子が、当該コイル部の付勢力により、前記接続部と、前記挿入溝の他の壁面との間で挟持される。これにより前記リード端子とコンタクトとが電気的且つ機械的に接続され、前記リード端子に脱方向の力が掛かったとしても、当該リード端子が不用意に脱落しないようになっている。
【0018】
前記コンタクトの接続部は、前記挿入溝に挿入された前記リード端子が前記コイル部の付勢力に抗して乗り越えられると、当該コイル部に付勢されることにより、前記リード端子を前記ボディの挿入溝の底面との間で挟持するような構成とすることができる。
【0019】
この場合、前記リード端子が前記接続部と前記ボディの挿入溝の底面との間で挟持されるので、その保持力を向上させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明のコンタクトによる場合、コイル部のバネ力により、少なくとも一方のリード端子に圧接するようになっているので、半田接続を行うことなく、前記リード端子を容易に電気的に接続することができる。このため、リード端子の接続不良を防止することができ、且つリード端子接続時に当該リード端子の電子部品を落とす等して当該電子部品を破損する可能性を低減することができる。
【0021】
本発明の接続装置による場合、リード端子をボディの挿入孔に挿入すると、前記コンタクトの挿入部の内周面と、当該コンタクトの接続部とにより挟持される。よって、リード端子に不用意に脱方向の力が掛かったとしても、当該リード端子が脱落するのを防止でき且つ当該リード端子の接続部部分の破損を防止することもできる。即ち、前記コンタクトと前記リード端子との安定した電気的且つ機械的に接続することができる。特に、前記リード端子が電子部品( 例えば、冷陰極蛍光ランプ) のリード端子である場合、当該リード端子が前記挿入部の内周面と前記接続部とにより挟持されるので、接続時に電子部品を落とし、破損させる等の可能性を低減することができる。
【0022】
本発明の別の接続装置による場合、ボディの壁部と、コンタクトのコイル部に付勢された当該コンタクトの接続部との間でリード端子が挟持される。このため、前記リード端子と前記コンタクトとを半田接続することなく、安定した電気的且つ機械的な接続を図ることができる。
【0023】
また、前記ボディに前記リード端子の長さ方向と直交する方向に前記挿入溝が設けられている場合、前記リード端子をその長さ方向と直交する方向に挿脱可能とすることができる。よって、当該接続装置を電子機器に取り付けた状態で、前記リード端子を接続することが可能になり、その脱落や当該リード端子の電子部品接続部( 半田部) の破損も防止することができる。
【0024】
しかも、前記コンタクトの接続部が、当該接続部を乗り越えた前記リード端子を前記ボディの挿入溝の底面との間で挟持するようになっていると、前記リード端子に脱方向の力が掛かったとしても、当該リード端子の脱落を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態に係る接続装置について説明する。
【実施例1】
【0026】
まず、本発明の第1の実施の形態に係る接続装置について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る接続装置の長さ方向の一端部を示す図であって、( a) が同装置のボディの内部を透過させた状態の概略的斜視図、( b)が同装置の別角度の概略的斜視図、図2は同装置のコンタクトと第1、第2のリード端子との接続関係を示す概略的斜視図、図3は同装置のコンタクトの加工工程を示す図であって、( a) が引っ掛け工程前の図、( b) が引っ掛け工程後の図、図4は同装置のコンタクトのボディへの組み込み工程を示す概略的斜視図である。
【0027】
図1に示す接続装置は、冷陰極蛍光ランプ( 電子部品) のソケットであって、図示しない液晶表示装置( 電子機器) の電源部に接続された第1のリード端子10と前記冷陰極蛍光ランプの第2のリード端子20とを電気接続するための2つのコンタクト100と、この2つのコンタクト100が内蔵されるボディ200とを備えている。
【0028】
第1のリード端子10は、第1の本体部11と、この第1の本体部11から露出した第1の導体部12とを有する。第2のリード端子20も、第2の本体部21と、この第2の本体部21から露出した第2の導体部22とを有する。
【0029】
コンタクト100は、図2及び図3に示すように、コイルスプリングであって、第1の接続部110と、この第1の接続部110に連続する挿入部120と、この挿入部120に連続するコイル部130と、このコイル部130に連続する第2の接続部140と、この第2の接続部140に連続する操作部150とを有している。
【0030】
第1の接続部110は、挿入部120の第1の直線部121の先端部を当該挿入部120の挿入部本体122の軸方向に略直角に折り曲げられた直線状の部位である。この第1の接続部110は、図1に示すように、コンタクト100がボディ200の収容部210に収容された状態で、当該収容部210から露出しており、第1のリード端子10の第1の導体部12と半田接続される。
【0031】
挿入部120は、第1の接続部110に繋がる第1の直線部121と、一端が第1の直線部121に連続する挿入部本体122と、この挿入部本体122の他端とコイル部130の一端とを繋ぐ第2の直線部123とを有している。
【0032】
挿入部本体122は、第2のリード端子20の第2の導体部22が略同心円状に挿入されるコイル状に巻かれた部位である。この挿入部本体122のコイルピッチ間隔は、第2の接続部140の直径よりも大きく設定されている。
【0033】
第2の接続部140はコイル部130の他端に繋がる直線状の部位であり、挿入部本体122のコイル間に入り込み、当該挿入部本体122に係止される。
【0034】
コイル部130はコイルピッチ間隔が密に巻かれている。このコイル部130は、第2の接続部140が挿入部120の挿入部本体122に係止された状態で、当該第2の接続部140を挿入部本体122の入り込んだ側の反対側に位置する内周面( 以下、当該内周面を第2の接続部対向面122aと称する。) に向けて付勢する。
【0035】
操作部150は第2の接続部140からコイル部130の付勢方向に向けて略直角に折り曲げられた直線状の部位である。この操作部150の先端部には、操作釦151が設けられている。操作釦151はプラスティックやゴム製の略円柱体である。
【0036】
この操作釦151が前記付勢方向と反対方向にコイル部130の付勢力に抗して押下操作されると、第2の接続部140が操作方向に移動し、当該第2の接続部140と、挿入部本体122の第2の接続部対向面122aとの間に隙間が生じる。この隙間に第2のリード端子20の第2の導体部22が挿入される。その後、操作釦151が解放されると、第2の接続部140がコイル部130の付勢力により挿入部本体122の第2の接続部対向面122aに向けて移動し、第2のリード端子20の第2の導体部22に圧接する。これにより、第2のリード端子20の第2の導体部22が挿入部本体122の第2の接続部対向面122aと、第2の接続部140との間で挟持される。
【0037】
ボディ200は、図1及び図4に示すように、非導電性のシリコンゴム等の弾性を有する素材で構成された略直方体である。このボディ200は、長さ方向の両端部の一面に設けられた2つの収容部210と、この2つの収容部210の底面と当該ボディ200の前記両端部の他面とを貫通する2つの挿入孔220と、当該ボディ200の前記両端部の幅方向の一側面に設けられた2つの矩形状の凹部230と、2つの収容部210と2つの矩形状の凹部230とを繋ぐ2つの貫通孔240とを有している。なお、これらは、図1及び図4において一方のみを記載している。
【0038】
収容部210はコンタクト100を収容するための凹部である。この収容部210の幅広部分の底面には、コンタクト100のコイル部130が嵌合する円柱状の凸部211が設けられている。また、収容部210の幅広部分の角部には、コンタクト100の挿入部120の第2の直線部123が載置される傾斜台212が設けられている。この凸部211はコンタクト100のコイル部130が嵌合する。傾斜台212は、その傾斜面に凸部211にコイル部130が嵌合したコンタクト100の挿入部120の第2の直線部123がセットされる。このように、コイル部130が凸部211に、挿入部120の第2の直線部123が傾斜台212上にセットされることにより、当該コンタクト100が収容部210に位置決め固定される。
【0039】
挿入孔220は、図1( a) に示すように、収容部210の幅背部分の底面と連通する円柱状の小孔部221と、この小孔部221とボディ200の前記両端部の他面とを貫通する小孔部221よりも大径な大孔部222とを有した形状となっている。
【0040】
小孔部221は第2のリード端子20の第2の導体部22が挿入される孔である。大孔部222は第2のリード端子20の第2の本体部21が挿入される孔である。
【0041】
貫通孔240は、収容部210に収容されたコンタクト100の操作部150が通される孔である。
【0042】
凹部230は、貫通孔240に通されたコンタクト100の操作部150の操作釦151を収容し、且つ当該操作釦151をボディ200の外部に操作可能に露出させるための凹部である。
【0043】
以下、このような構成の接続装置のコンタクト100の加工手順及び当該コンタクト100のボディ200への組み込み手順について詳しく説明する。まず、図3( a) に示すように、周知の巻線機を用いて直線状の金属製の棒材からコンタクト100の挿入部120の挿入部本体122及びコイル部130を作成する。そして、挿入部120の第1の直線部121の先端部を直角に折り曲げ、第1の接続部110を作成する。一方、第2の接続部140の先端部を直角に折り曲げ、操作部150を作成する。
【0044】
その後、第2の接続部140及び操作部150を、図3( a) の矢印方向に、コイル部130の付勢力に抗して移動させ、図3( b) に示すように、当該第2の接続部140を挿入部120の挿入部本体122のコイル間に挿入し、当該挿入部本体122に係止させる。これにより、コイル部130が第2の接続部140を挿入部本体122の第2の接続部対向面122aに向けて付勢する。
【0045】
その後、図4に示すように、コンタクト100の操作部150をボディ200の貫通孔240に挿入する。すると、コンタクト100の操作部150の先端部がボディ200の凹部230から露出する。
【0046】
そして、コンタクト100のコイル部130をボディ200の収容部210の凸部211に嵌合させると共に、当該コンタクト100の挿入部120の第2の直線部123をボディ200の収容部210の傾斜台212上にセットする。すると、コンタクト100の第1の接続部110が収容部210の開口側に向けて露出する。
【0047】
その後、コンタクト100の操作部150の先端部に操作釦151を取り付ける。このようにしてコンタクト100がボディに組み込まれる。
【0048】
以下、当該接続装置の第1、第2のリード端子10、20の接続手順について説明する。まず、第1のリード端子10の第1の導体部12とコンタクト100の第1の接続部110と接触させ、この状態で半田接続する。
【0049】
その後、操作釦151をコイル部130の付勢力に抗して押下操作すると、第2の接続部140が挿入部120の挿入部本体122の第2の接続部対向面122aから離れる方向( 即ち、前記押下操作方向) に移動する。これにより、第2の接続部140と、挿入部120の挿入部本体122の第2の接続部対向面122aとの間に隙間が生じる。この隙間に第2のリード端子20の第2の導体部22を挿入する。
【0050】
その後、操作釦151を解放すると、第2の接続部140がコイル部130の付勢力により挿入部本体122の第2の接続部対向面122aに向けて移動し、第2のリード端子20の第2の導体部22に圧接する。これにより、第2のリード端子20の第2の導体部22が第2の接続部140と、挿入部本体122の第2の接続部対向面122aとの間で挟持される。
【0051】
この第2のリード端子20を取り外すに当たっては、操作釦151をコイル部130の付勢力に抗して押下操作する。すると、第2の接続部140が挿入部120の挿入部本体122の第2の接続部対向面122aから離れる方向に移動する。これにより、第2の接続部140と、挿入部本体122の第2の接続部対向面122aとによる第2のリード端子20の第2の導体部22の挟持が解除される。この状態で、第2のリード端子20をボディ200の挿入孔220から引き抜く。
【0052】
このような接続装置による場合、コンタクト100の第2の接続部140と、当該コンタクト100の挿入部120の挿入部本体122の第2の接続部対向面122aとにより第2のリード端子20の第2の導体部22が挟持されるようになっている。このため、第2のリード端子20を、半田接続を行うことなく、コンタクト100に容易に電気的且つ機械的に接続することができ、第2のリード端子20の接続不良を防止することもできる。しかも、第2のリード端子20が前記挟持によりコンタクト100に機械的に接続されているので、第2のリード端子20に不用意に脱方向の力が掛かったとしても、当該第2のリード端子20が脱落するのを防止でき且つ当該第2のリード端子20の接続部部分の破損を防止することもできる。即ち、コンタクト100と第2のリード端子20との安定した電気的且つ機械的な接続を図ることができる。
【0053】
また、コンタクト100の操作釦151を操作するだけで、コンタクト100の第2の接続部140と、当該コンタクト100の挿入部120の挿入部本体122の第2の接続部対向面122aとによる第2のリード端子20の第2の導体部22の挟持及び当該挟持の解除を行うことができるようになっている。このように第2のリード端子20の挿脱を容易に行うことができるので、第2のリード端子20の接続時に第2のリード端子20の冷陰極蛍光ランプを落とし、破損させる等の可能性を低減することができる。
【0054】
更に、ボディ200が弾性を有する素材で構成されているので、外部から衝撃を吸収することができ、前記衝撃により第2のリード端子20の冷陰極蛍光ランプが破損するのを防止することができる。
【実施例2】
【0055】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る接続装置について図面を参照しながら説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係る接続装置の長さ方向の一端部を示す図であって、( a) が第1の概略的斜視図、( b) が第2の概略的斜視図、図6は同装置の長さ方向の一端部を示す図であって、ボディの内部を透過させた状態の概略的平面図、図7は同装置のコンタクトの概略的斜視図、図8は同装置のボディの内部を透過させた概略的斜視図であって、ボディの一方の収容凹部にのみコンタクトを収容させた状態の図、図9は同装置の内部が透過した概略的正面図であって、( a) が第2のリード端子挿入前の状態を示す図、( b) が第2のリード端子挿入中の状態を示す図、( c)が第2のリード端子の挟持状態を示す図である。
【0056】
図5及び図6に示す接続装置は、冷陰極蛍光ランプ( 電子部品) のソケットであって、図示しない液晶表示装置( 電子機器) の電源部に接続された第1のリード端子10と前記冷陰極蛍光ランプの第2のリード端子20とを電気接続するための2つのコンタクト300と、この2つのコンタクト300が内蔵されるボディ400とを備えている。なお、第1、第2のリード端子10は実施例1と同じものである。
【0057】
コンタクト300は、図6、図7及び図8に示すように、第1のリード端子10の第1の導体部12に接続可能な第1の接続部310と、第2のリード端子20の第2の導体部21に接続可能な第2の接続部320と、第1、第2の接続部310、320との間に設けられたコイル部330とを有する。
【0058】
第1の接続部310は、コイル部330の下端に連続する平面視略L字状の部位である。この第1の接続部310は、ボディ400の収容穴部430に収容され、第1のリード端子10の第1の導体部12と半田接続される。
【0059】
第2の接続部320は、図7に示すように、コイル部330の上端に連続し且つ図示左方向に向けて略直角に折り曲げられた接触部321と、この接触部321から図示右斜め上方に向けて湾曲しつつ延びた湾曲部322とを有する。この第2の接続部320は挿入溝410の第2の接続部案内溝414に収容され、当該挿入溝410の導体部案内溝412を横切る。
【0060】
即ち、湾曲部322は、図9に示すように、挿入溝410の導体部案内溝412に挿入された第2のリード端子20の第2の導体部22に押圧されると、第2の接続部320が図示右方向に移動する。このとき、コイル部330が圧縮される。その後、第2のリード端子20の第2の導体部22が湾曲部322を乗り越えると、コイル部330の付勢力により第2の接続部320が図示左方向に移動し、当該第2の接続部320の接触部321がボディ400の挿入溝410の導体部案内溝412の底面との間で第2のリード端子20の第2の導体部22を挟持する。
【0061】
ボディ400は、図8に示すように、樹脂製の略直方体である。このボディ400の上面の長さ方向の両端部には、第2のリード端子20が当該第2のリード端子20の長さ方向に対して直交する方向に挿脱可能な2つの挿入溝410が設けられている。ボディ400の幅方向の一側面の2つの挿入溝410の内側部分には、コンタクト300を収容するための2つの収容凹部420が設けられている。更に、ボディ400の下面の2つの挿入溝410の下方位置には第1のリード端子10を収容するための2つの収容穴部430が、ボディ400の下面の2つの収容凹部420の下方位置には液晶表示装置の図示しない基板に実装するための2つの係止爪440が設けられている。
【0062】
挿入溝410は、図5、図6及び図8に示すように、第2のリード端子20の第2の本体部21が嵌まり込む幅広の本体部案内溝411と、この幅広部411に連続しており且つ第2のリード端子20の第2の導体部22が嵌まり込む幅狭の導体部案内溝412と、この導体部案内溝412の幅方向の一壁面に設けられた2つの一対の押圧部材案内溝413と、この2つの一対の押圧部材案内溝413の間に導体部案内溝412に直交するように設けられた2つの第2の接続部案内溝414とを有している。
【0063】
本体部案内溝411は、長さ方向の他の壁面が開放された略矩形状の溝である。この本体部案内溝411の深さ寸法は、図9に示すように、導体部案内溝412の深さ寸法よりも第2のリード端子20の第2の本体部21の半径の寸法より若干大きく設定されている。これにより、第2のリード端子20の第2の導体部22が導体部案内溝412の底面上に位置した状態で、当該第2のリード端子20の第2の本体部21が本体部案内溝411の底面に干渉しないようにしている。この本体部案内溝411の上側の両縁部には第2のリード端子20の第2の本体部21を案内し易くするためのテーパ面が形成されている。
【0064】
導体部案内溝412は、第2の接続部案内溝414により手前側溝部412aと、奥側溝部412bとに分割されている。手前側溝部412aは本体部案内溝411と第2の接続部案内溝414とに通じるべく長さ方向の両壁面が開放された矩形状の溝であって、幅方向の一壁面に一方の押圧部材案内溝413が連続して設けられている。奥側溝部412bは、第2の接続部案内溝414とに通じるべく長さ方向の他の壁面が開放される一方、長さ方向の一壁面が閉塞された矩形状の溝であって、幅方向の一壁面に他方の押圧部材案内溝413が連続して設けられている。この手前側溝部412a及び奥側溝部412bの底面が第2の接続部320の接触部321との間で第2のリード端子20の第2の導体部22を挟持する部位となる( 即ち、壁部となる) 。なお、手前側溝部412a及び奥側溝部412bの上側の両縁部にも第2のリード端子20の第2の本体部21を案内し易くするためのテーパ面が形成されている。
【0065】
第2の接続部案内溝414は、導体部案内溝412よりも深い略矩形状の溝であって、長さ方向の一壁面が開放され( 以下、開放部414aとする。) 、収容凹部420に通じている。この第2の接続部案内溝414の開放部414aからコンタクト300の第2の接続部320が当該第2の接続部案内溝414内に挿入される。また、第2の接続部案内溝414の底面の開放側の端部が開放側に向けて傾斜している。これにより、第2の接続部案内溝414の底面が、コンタクト300の第2の接続部320の弾性変形を妨げないようにしている。
【0066】
押圧部材案内溝413は、第2のリード端子20の第2の導体部22を導体部案内溝412に押し込むための図示しない押圧部材が挿入される溝である。
【0067】
収容凹部420は、略逆台形状の第1の凹部421と、この第1の凹部421の下部に連続する略矩形状の第2の凹部422と、この第2の凹部422の下部に連続する当該第2の凹部422よりも幅広の略矩形状の第3の凹部423と、この第3の凹部423の下部に設けられたスリット424とを有している。
【0068】
第3の凹部423の奥側面には、コンタクト300のコイル部330が嵌まり込む円柱状の凹部である嵌合部423aが設けられている。
【0069】
第1、第2、第3の凹部421、422、423の幅方向の一側面には、第2の接続部案内溝414の開放部414aが設けられる。即ち、第1、第2、第3の凹部421、422、423が第2の接続部案内溝414に通じており、当該第1、第2、第3の凹部421、422、423がコンタクト300の第2の接続部320が開放部414aに挿入するための挿入口となる。
【0070】
また、第1の凹部421の上面は、第2のリード端子20の挿脱時に、コンタクト300の第2の接続部320の先端を指でコイル部330の付勢力に抗して操作可能とするために開放されている。
【0071】
スリット424は第3の凹部423と収容穴部430の第2の穴部432とを連通させる。
【0072】
収容穴部430は、第1のリード端子10が挿脱される第1の穴部431と、この第1の穴部431と連通した第2の穴部432とを有する。
【0073】
第2の穴部432は、長さ方向の他の壁面が開放された穴であって、第1の穴部431よりも奥行が短く設定されている。一方、第1の穴部431は、長さ方向の他の壁面が開放された穴であって、第1の穴部431よりも奥行が長く設定されている。この第2の穴部432の奥側面及び第1の穴部431の幅方向の一側面にはスリット424から挿入されたコンタクト300の第1の接続部310に当接するようになっている。即ち、コンタクト300は、コイル部330が収容凹部420の第3の凹部423の嵌合部423aに嵌まり込むと共に、第1の接続部310が収容穴部430の第2の穴部432の奥側面及び第1の穴部431の幅方向の一側面に当接することにより位置決め固定される。
【0074】
以下、このような構成の接続装置のコンタクト300の加工手順及び当該コンタクト300のボディ400への組み込み手順について詳しく説明する。まず、周知の巻線機を用いて直線状の金属製の棒材からコンタクト300のコイル部330を作成する。そして、図7に示すように、コイル部330の下端に連続する部分を平面視略L字状に折り曲げ、第1の接続部310を作成する。一方、コイル部330の上端に連続する部分の基端部を図示左方向に直角に折り曲げ、第2の接続部320の接触部321を作成する。そして、コイル部330の上端に連続する部分の先端部を上方に略直角に折り曲げ且つ図示右斜め上方に向けて湾曲させ、湾曲部322を作成する。
【0075】
その後、コンタクト300の第2の接続部320を指で把持し、コイル部330の付勢力に抗して図示右方向に移動させた状態で、当該コンタクト300のコイル部330をボディ400の収容凹部420の第3の凹部423の嵌合部423aに嵌合させると共に、当該コンタクト300の第1の接続部310を収容穴部430の第1、第2の穴部431、432に挿入し、当該第1の穴部431の幅方向の一側面及び第2の穴部432の奥側面に当接させる。この状態で、第2の接続部320を開放すると、当該第2の接続部320がボディ400の挿入溝410の第2の接続部案内溝414の開放部414aから当該第2の接続部案内溝414内に挿入される。これにより、挿入溝410の導体部案内溝412を横切る。
【0076】
以下、当該接続装置の第1、第2のリード端子10、20の接続手順について説明する。まず、第1のリード端子10をボディ400の収容穴部430の第1の穴部431に挿入し、第1のリード端子10の第1の導体部12をコンタクト100の第1の接続部110に接触させる。この状態で、第1のリード端子10の第1の導体部12とコンタクト100の第1の接続部110とを半田接続する。
【0077】
その後、第2のリード端子20を当該第2のリード端子20の長さ方向と直交する方向からボディ400の挿入溝410の導体部案内溝412に挿入する。すると、図9( a) に示すように、第2のリード端子20の第2の導体部22が挿入溝410の第2の接続部案内溝414に挿入されたコンタクト300の第2の接続部320の湾曲部322に接触する。
【0078】
その後、挿入溝410の押圧部材案内溝413に前記押圧部材を挿入し、第2のリード端子20の第2の導体部22を押圧させる。すると、第2のリード端子20の第2の導体部22が導体部案内溝412に押し込まれる。これにより、第2のリード端子20の第2の導体部22が、図9( b) に示すように、コンタクト300の第2の接続部320の湾曲部322を押圧し、当該第2の接続部320をコンタクト300のコイル部330の付勢力に抗して図示右方向に移動させる。このとき、第2の接続部320の先端部を指で操作し、当該第2の接続部320の図示右方向への移動を補助するようにしても良い。
【0079】
その後、第2のリード端子20の第2の導体部22が第2の接続部320の湾曲部322を乗り越えると( 第2の接続部320の先端部を指で操作した場合には、第2の導体部22が第2の接続部320の湾曲部322を乗り越えた後、第2の導体部22が開放されると) 、第2の接続部320が、コイル部330の付勢力により、図示左方向に移動する。すると、図9( c) に示すように、第2のリード端子20の第2の導体部22が、第2の接続部320の接触部321とボディ400の挿入溝410の導体部案内溝412の手前側溝部412a及び奥側溝部412bの底面との間で挟持される。
【0080】
その後、第2のリード端子20を取り外すときには、当該第2のリード端子20を脱方向に移動させる。すると、第2のリード端子20の第2の導体部22がコンタクト300の第2の接続部320の湾曲部322を押圧し、当該第2の接続部320をコンタクト300のコイル部330の付勢力に抗して図示右方向に移動させる。このとき、コンタクト300の第2の接続部320の先端部を指で操作し、当該第2の接続部320の図示右方向への移動を補助するようにしても良い。
【0081】
その後、第2のリード端子20の第2の導体部22が第2の接続部320の湾曲部322を乗り越えると、当該第2のリード端子20を前記挟持から取り外すことができる。
【0082】
或いは、第2のリード端子20をその長さ方向に引き抜き、当該第2のリード端子20を前記挟持から取り外すこともできる。
【0083】
このような接続装置による場合、コンタクト300の第2の接続部320の接触部321と、ボディ400の挿入溝410の導体部案内溝412の手前側溝部412a及び奥側溝部412bの底面との間で第2のリード端子20の第2の導体部22が挟持されるようになっている。このため、第2のリード端子20を、半田接続を行うことなく、コンタクト300に容易に電気的且つ機械的に接続することができる。よって、第2のリード端子20の接続不良を防止することができ、且つ第2のリード端子20の接続時に第2のリード端子20の冷陰極蛍光ランプを落とし、破損させる等の可能性を低減することができる。また、第2のリード端子20の第2の導体部22が上述の通り挟持されることから、当該第2のリード端子20に不用意な脱方向の負荷が掛かったとしても、当該第2のリード端子20の脱落又は第2のリード端子20の接続部部分の破損を防止することができる。
【0084】
しかも、第2のリード端子20の第2の導体部22をその長さ方向と直交する方向からボディ400の挿入溝410に挿脱するだけで、コンタクト300の第2の接続部320の接触部321と、ボディ400の挿入溝410の導体部案内溝412の手前側溝部412a及び奥側溝部412bの底面とによる第2のリード端子20の第2の導体部22の挟持及び当該挟持の解除を行うことができるようになっている。よって、第2のリード端子20の挿脱を容易に行うことができる。また、第2のリード端子20の第2の導体部22をその長さ方向と直交する方向からボディ400の挿入溝410に挿脱するようにしたことから、当該接続装置を液晶表示装置に取り付けた後、当該接続装置に第2のリード端子20を接続することが可能になる。
【0085】
なお、コンタクトについては、少なくとも電子部品のリード端子と電気接続可能なコンタクトにおいて、コイル部を有し、このコイル部のバネ力により、前記リード端子に圧接するようになっている限りどのように設計変更を行ってもかまわない。
【0086】
コンタクト100の第1の接続部110及びコンタクト300の第1の接続部310については、第1のリード端子10の第1の導体部12が半田接続されるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、第1の接続部110、第1の接続部310がコイル部130、コイル部330に付勢されることにより、ボディ200、ボディ400の壁面との間で第1のリード端子10の第1の導体部12を挟持するようにしても良い。また、第1の接続部110、第1の接続部310を第1のリード端子10の第1の導体部12に接続せず、電子機器の基板に直接電気接続するようにしても良い。
【0087】
コンタクト100の操作部150については、設けるか否かは任意である。この場合、第2の接続部140が操作部150を兼ねることになる。また、操作部150は、コイル部130の付勢力に抗して移動操作可能であれば良く、その形状については任意に設計変更可能である。勿論、操作釦151を設けるか否かについても任意である。
【0088】
コンタクト100の挿入部120については、コイル状であるとしたが、第2の接続部140と共に第2のリード端子20の第2の導体部22を挟持可能な形状であれば良い。
【0089】
また、コンタクト100の第2の接続部140は、挿入部120のコイル間から当該挿入部120に入り込むとしたが、当該挿入部120の外側に突出した第2の導体部22に当接するようにすることもできる。この場合であっても、第2の接続部140と挿入部120の内周面との間で第2の導体部22を一応挟持することができる。
【0090】
コンタクト300の第2の接続部320については、湾曲していれば良く、当該湾曲部の頂部と当該頂部に対向するボディ400の壁部との間で挟持するように設計変更可能である。
【0091】
また、コンタクトは、外部から力が付与されると、拡径する当該コイル部を有した形状のものを使用することができる。このコンタクトによる場合、前記コイル部を拡径させた状態で当該コイル部にリード端子の導体部を挿入し、その後、前記力の付与を止めることにより、前記コイル部を縮径させ、当該コイル部により前記リード端子の導体部を把持させる。
【0092】
ボディ200については、コンタクトを収容でき且つ第2リード端子20の第2の導体部22が挿入できる挿入孔220が設けられていれば良く、弾性を有する素材で構成されていなくても良い。
【0093】
ボディ400については、コンタクトを収容することができ、前記コンタクトの接続部との間で第2のリード端子20の導体部22を挟持する壁部が設けられている限りどのように設計変更を行ってもかまわない。
【0094】
なお、上記接続装置は、冷陰極蛍光ランプのソケットであるとして説明したが、これに限定されるものではなく、第1、第2のリード端子を電気接続するコネクタ等のその他の接続装置として適応果能である。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る接続装置の長さ方向の一端部を示す図であって、( a) が同装置のボディの内部を透過させた状態の概略的斜視図、( b)が同装置の別角度の概略的斜視図である。
【図2】同装置のコンタクトと第1、第2のリード端子との接続関係を示す概略的斜視図である。
【図3】同装置のコンタクトの加工工程を示す図であって、( a) が引っ掛け工程前の図、( b) が引っ掛け工程後の図である。
【図4】同装置のコンタクトのボディへの組み込み工程を示す概略的斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る接続装置の長さ方向の一端部を示す図であって、( a) が第1の概略的斜視図、( b) が第2の概略的斜視図である。
【図6】同装置の長さ方向の一端部を示す図であって、ボディの内部を透過させた状態の概略的平面図である。
【図7】同装置のコンタクトの概略的斜視図である。
【図8】同装置のボディの内部を透過させた概略的斜視図であって、ボディの一方の収容凹部にのみコンタクトを収容させた状態の図である。
【図9】同装置の内部が透過した概略的正面図であって、( a) が第2のリード端子挿入前の状態を示す図、( b) が第2のリード端子挿入中の状態を示す図、( c)が第2のリード端子の挟持状態を示す図である。
【符号の説明】
【0096】
100 コンタクト
110 第1の接続部
120 挿入部
130 コイル部
140 第2の接続部
150 操作部
200 ボディ
220 挿入孔
300 コンタクト
310 第1の接続部
320 第2の接続部
330 コイル部
400 ボディ
410 挿入溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも電子部品のリード端子と電気接続可能なコンタクトにおいて、コイル部を有し、このコイル部のバネ力により、前記リード端子に圧接するようになっていることを特徴とするコンタクト。
【請求項2】
請求項1記載のコンタクトにおいて、前記コイル部の一端に連続し且つ前記リード端子が挿入可能なコイル状の挿入部と、前記コイル部の他端に連続する接続部とを有し、前記接続部は、前記コイル部に付勢されることにより、前記挿入部に挿入された前記リード端子に圧接し、当該リード端子を当該挿入部の内周面との間で挟持するようになっていることを特徴とするコンタクト。
【請求項3】
請求項2記載のコンタクトにおいて、前記接続部に連続する操作部を有し、この操作部が前記コイル部の付勢力に抗して操作されると、前記挟持が解除されるようになっていることを特徴とするコンタクト。
【請求項4】
請求項1記載のコンタクトにおいて、前記コイル部に連続し且つ前記リード端子と接続可能な接続部を有し、前記コイル部が前記接続部を付勢し、当該接続部を前記リード端子に圧接させるようになっていることを特徴とするコンタクト。
【請求項5】
請求項2又は3記載のコンタクトと、このコンタクトを収容するボディとを有し、このボディには、前記リード端子を前記コンタクトの挿入部に挿入可能とするための挿入孔が設けられていることを特徴とする接続装置。
【請求項6】
請求項5記載の接続装置において、前記ボディは弾性を有する素材で構成されていることを特徴とする接続装置。
【請求項7】
請求項4記載のコンタクトと、このコンタクトを収容するボディとを有し、このボディには、前記コンタクトのコイル部に付勢された当該コンタクトの接続部との間で前記リード端子を挟持する壁部が設けられていることを特徴とする接続装置。
【請求項8】
請求項7記載の接続装置において、前記ボディには、前記リード端子が当該リード端子の長さ方向に対して直交する方向に挿脱可能であり且つ幅方向の一壁面が前記壁部をなす挿入溝が設けられており、
前記コンタクトの接続部は湾曲し、その頂部が前記挿入溝の幅方向の他の壁面から当該挿入溝内に侵入していることを特徴とする接続装置。
【請求項9】
請求項8記載の接続装置において、前記挿入溝に挿入された前記リード端子が前記コイル部の付勢力に抗して前記コンタクトの接続部を乗り越えると、当該接続部が、当該コイル部に付勢されることにより、前記リード端子を前記ボディの挿入溝の底面との間で挟持するようになっていることを特徴とする接続装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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