説明

コンテキスト検索方法および装置

【課題】ネットワークトポロジやコンテキスト情報が動的かつ頻繁に変化する環境下でも正確なコンテキスト検索を可能にするコンテキスト検索方法および装置を提供する
【解決手段】検索元ノードNにおいて、検索要求部101は、コンテキスト検索条件の記述された検索要求を生成し、これを対応する検索先ノードA0,A1,B0…へ送信する。検索応答処理部102は、検索要求に対して各検索先ノードA0,A1,B0から返信される検索応答を受信して検索結果およびその有効期限を抽出する。検索解判定部103は、各検索先ノードA0,A1,B0から返信された検索結果に所定の論理演算を実施して検索解を算出する。有効期限算出部104は、各検索解の有効期限を算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテキスト検索方法および装置に係り、特に、コンテンツ受信者の属性を代表するコンテキスト情報に基づいてコンテンツ受信者を選別するコンテキスト検索方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコンテキスト検索では、始めにコンテンツ受信者がユーザピアノード(ここでは、コンテンツ受信ピアノード)から自身のコンテキスト情報が記述されたコンテキスト登録メッセージをピアツーピアネットワーク上へ送信することにより、各コンテキスト項目における自身のコンテキスト値を所定のピアノードへ登録する。
【0003】
コンテキスト情報とは、コンテンツ受信者が配信を希望するコンテンツを絞り込んだり、コンテンツ送信者がコンテンツの配信先を絞り込んだりするために使用される検索パラメータの1つであり、コンテキスト項目およびそのコンテキスト値を含む。
【0004】
コンテキスト項目とは、例えばコンテンツ受信者が希望するコンテンツ種別、受信ノードの設置場所、コンテンツの受信希望時間、使用する通信手段、性別、年齢、趣味嗜好、職種、家族情報等であり、コンテキスト値とは、コンテキスト項目の具体的な値であり、例えば、受信を希望するコンテンツ種別をコンテキスト項目として使用している場合には、“スポーツ”、“旅行”、“音楽”といった、コンテンツの種別を示す値や符号である。
【0005】
その後、コンテンツ配信者がコンテンツの配信先を選別するためのコンテキスト検索条件の記述された検索要求メッセージを送信すると、前記コンテキスト検索条件の全部または一部を満足するコンテンツ受信ピアノードのIDが記述された検索応答メッセージが、各コンテンツ受信者のコンテキスト情報を管理するピアノードから返信される。
【0006】
コンテンツ配信者は、返信された各検索応答メッセージに記述されているコンテンツ受信ピアノードのIDに対して論理演算を行うことで、前記コンテキスト検索条件を満足するコンテンツ受信ピアノードを識別し、このコンテンツ受信ピアノードをコンテンツの配信先に決定する。
【0007】
このように、コンテキスト情報の検索条件に基づいてピアノードを選別する技術は、例えば非特許文献1および特許文献1に開示されている。
【非特許文献1】荻野, 中村, "プッシュ型P2P情報配信プラットフォーム", 2007年電子情報通信学会総合大会, B-19-20, p.582, 2007.03.07発行
【特許文献1】特開2008−158931号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記した従来技術には、以下のような技術課題があった。
(1)携帯電話のような移動端末をピアノードとするピアツーピアネットワークでは、ネットワークへのピアノードの出入りやネットワーク内でのピアノードの移動が頻繁に発生してネットワークトポロジが変化し易いので、既に無効となっているコンテキスト情報を対象に検索が実行されてしまう場合があった。
(2)コンテキスト情報が時間経過に伴って動的に変化するプレゼンス情報等であると、既に無効となっている過去のコンテキスト情報を利用して誤ったコンテキスト検索が実行されてしまう場合があった。
【0009】
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決し、ネットワークトポロジやコンテキスト情報が動的かつ頻繁に変化する環境下でも正確なコンテキスト検索を可能にするコンテキスト検索方法および装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明は、ノードユーザに固有のコンテキスト情報およびその有効期限を検索先ノードへ予め登録し、検索元ノードがコンテキスト検索条件の記述された検索要求を各検索先ノードへ送信し、各検索先ノードが前記コンテキスト検索条件を満足するノードユーザのIDが記述された検索応答を検索元ノードへ返信するコンテキスト検索装置において、以下のような手段を講じた点に特徴がある。
【0011】
(1)検索元ノードが、コンテキスト検索条件の記述された検索要求を各検索先ノードへ送信する手段と、各検索先ノードから検索結果およびその有効期限の記述された検索応答を受信する手段と、検索結果に基づいて検索解を判定する手段と、検索結果の有効期限に基づいて前記検索解の有効期限を算出する手段とを具備たことを特徴とする。
【0012】
(2)検索先ノードが、ノードユーザのコンテキスト情報およびその有効期限を記憶する手段と、検索元ノードからコンテキスト検索条件を受信する手段と、前記コンテキスト検索条件および所定の有効期限を満足するノードユーザIDを前記記憶手段から検索する手段と、検索結果およびその有効期限が記述された検索応答を検索元ノードへ返信する手段とを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、以下のような効果が達成される。
【0014】
(1)ノードユーザのコンテキスト情報に有効期限が設定されており、有効期限に関する所定の条件を満足しないコンテキスト情報は検索対象から除外されるので、検索時に有効と予測される新しいコンテキスト情報のみに基づいてコンテキスト検索を行えるようになる。
【0015】
(2)コンテキスト情報の有効期限に基づいて検索解の有効期限が算出されるので、同一のコンテキスト検索条件で再検索を行う場合、その時刻が有効期限前であれば、改めて検索を実行することなく今回の検索結果をそのまま用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明のコンテキスト検索方法および装置が適用されるピアツーピアネットワークの主要部の構成を示した図であり、少なくとも一つの検索元ノードNと、複数の検索対象ノードX0,X1,X2,X3…と、各検索対象ノードX0,X1,X2,X3…のコンテキスト情報を分散ハッシュテーブル(DHT)で管理する複数の検索先ノードA0,A1,B0…とが、ピアツーピアネットワークにより接続されている。
【0017】
なお、ここでは説明を簡略化するために、各ピアノードが検索元ノード、検索対象ノードおよび検索先ノードのいずれか一つに特化したものとして説明するが、各ピアノードは複数の機能を備えていても良い。
【0018】
図2は、前記検索元ノードNの構成を示した機能ブロック図であり、本発明の説明に不要な構成は図示が省略されている。
【0019】
検索要求部101は、コンテキスト検索条件の記述された検索要求を生成し、これを対応する検索先ノードA0,A1,B0…へ送信する。検索応答処理部102は、検索要求に対して各検索先ノードA0,A1,B0から返信される検索応答を受信して検索結果およびその有効期限を抽出する。検索解判定部103は、各検索先ノードA0,A1,B0から返信された検索結果に所定の論理演算を実施して検索解を算出する。有効期限算出部104は、各検索解の有効期限を算出する。
【0020】
図3は、前記検索対象ノードX0,X1,X2,X3…の構成を示した機能ブロック図であり、ここでも、本発明の説明に不要な構成は図示が省略されている。
【0021】
コンテキストテーブル201には、ノードユーザに固有のコンテキスト情報としてコンテキスト項目およびそのコンテキスト値のペア、ならびにその有効期限が相互に関連付けられて記憶されている。登録要求部202は、前記コンテキスト情報およびその有効期限の記述されたコンテキスト登録要求メッセージを、対応する検索先ノードA0,A1,B0…へ送信する。
【0022】
図4は、前記検索先ノードA0,A1,B0…の構成を示した機能ブロック図であり、ここでも、本発明の説明に不要な構成は図示が省略されている。
【0023】
登録応答処理部301は、検索対象ノードX0,X1,X2,X3…から自ノード宛の登録要求を受信して、その送信元である検索対象ノートを識別するピアノードID、コンテキスト情報およびその有効期限を抽出する。分散ハッシュテーブル(DHT)302は、前記抽出されたコンテキスト情報およびその有効期限が送信元のピアノードIDと関連付けられて記憶される。
【0024】
検索要求処理部303は、検索元ノードNから自ノード宛の検索要求を受信してコンテキスト検索条件を抽出する。検索部304は、前記コンテキスト検索条件および有効期限を満足するピアノードIDをDHT302から検索する。検索応答部305は、検索結果およびその有効期限が記述された検索応答メッセージを生成して検索元ノードNへ返信する。
【0025】
次いで、図5,6のフローチャートおよび図7のシーケンスフローを参照して本発明の一実施形態の動作を詳細に説明する。図5は、前記検索元ノードNの動作を示したフローチャートであり、図6は、前記検索先ノードA0,A1,B0…の動作を示したフローチャートである。
【0026】
なお、図8(a)、(b)、(c)は、それぞれ検索対象ノードX0,X1,X2のコンテキストテーブル201の記憶内容を模式的に表現した図であり、例えば同図(a)に示した検索対象ノードX0のコンテキストテーブル201には、コンテキスト項目「A」のコンテキスト値を「a0」とする有効期限が「3.0」である旨のエントリ、コンテキスト項目「A」のコンテキスト値を「a1」とする有効期限が「4.0」である旨のエントリ、およびコンテキスト項目「B」のコンテキスト値を「b0」とする有効期限が「7.0」である旨のエントリが記憶されている。同図(b),(c)についても同様である。
【0027】
そして、本実施形態ではコンテキスト項目「A」のコンテキスト値a0と検索先ノードA0、コンテキスト項目「A」のコンテキスト値a1と検索先ノードA1、およびコンテキスト項目「B」のコンテキスト値b0と検索先ノードB0とが相互に対応付けられているので、前記登録要求部202は、コンテキスト項目「A」のコンテキスト値a0に関する登録要求を検索先ノードA0へ予め送信し、コンテキスト項目「A」のコンテキスト値a1に関する登録要求を検索先ノードA1へ予め送信し、コンテキスト項目「B」のコンテキスト値b0に関する登録要求を検索先ノードB0へ予め送信する。
【0028】
その結果、検索先ノードA0のDHT302には、図9に示したように、コンテキスト項目「A」のコンテキスト値a0、ピアノードID(または、ユーザID)および有効期限が対応付けられて記憶される。同様に、検索先ノードA1のDHT302には、図10に示したように、コンテキスト項目「A」のコンテキスト値a1、ピアノードIDおよび有効期限が対応付けられて記憶される。同様に、検索先ノードB0のDHT302には、図11に示したように、コンテキスト項目「B」のコンテキスト値b0、ピアノードIDおよび有効期限が対応付けられて記憶される。
【0029】
このような構成において、検索元ノードNでは、図5のステップS1においてピアノードユーザによるコンテキスト検索要求の操作が検知されると、ステップS2では、コンテキスト検索条件の入力が受け付けられる。本実施形態では、次式(1)のコンテキスト検索条件が入力されたものとして説明を続ける。
【0030】
(a0 OR a1) AND b0 … (1)
【0031】
ステップS3では、前記コンテキスト検索条件が論理積項を論理和で結合した論理式に変換される。本実施形態では、上式(1)のコンテキスト検索要求が次式(2)の論理式に変換されたものとして説明を続ける。
【0032】
(a0 AND b0) OR (a1 AND b0) … (2)
【0033】
ステップS4では、上式(2)のコンテキスト検索条件の記述された検索要求メッセージが前記検索要求部101により生成されて各検索先ノードA0,A1,B0へ送信される。
【0034】
図6へ進み、各検索先ノードA0,A1,B0では、検索要求メッセージがステップS31で受信されると、ステップS32では、当該検索要求メッセージからコンテキスト検索条件が前記検索要求処理部303により抽出される。ステップS33では、後に詳述するように、コンテキスト検索条件に含まれる要素を含み、その有効期限が現在時刻以降のエントリが前記検索部304によりDHT302から検索される。ステップS34では、当該エントリに登録されているピアノードIDの記述された検索応答メッセージが前記検索応答部305により生成され、ステップS35において検索元ノードNへ返信される。
【0035】
例えば、現在時刻が[2.0]であれば、検索先ノードA0では、図9に示したDHT302において全てのエントリが有効期限内と判定されるので、各ピアノードIDおよびその有効期限のペア[X0,3.0]、[X1,5.0]、[X2,5.0]が検索結果として記述された検索応答メッセージが検索元ノードNへ返信される。検索先ノードA1では、図10に示したDHT302において、ピアノードX1のエントリが有効期限切れと判定されるので、それ以外のピアノードIDおよびその有効期限のペア[X0,4.0]、[X2,5.0]が検索結果として記述された検索応答メッセージが返信される。検索先ノードB0では、図11に示したDHT302において、ピアノードX2のエントリが有効期限切れと判定されるので、それ以外のピアノードIDおよびその有効期限のペア[X0,7.0]、[X1,7.0]が検索結果として記述された検索応答メッセージが返信される。
【0036】
図5へ戻り、検索元ノードNではステップS5で前記各検索応答メッセージが受信されるとステップS6へ進み、前記検索応答処理部102により、検索結果およびその有効期限が各検索応答メッセージから抽出される。ステップS7では、前記検索解判定部103により検索解となるピアノードIDが判定され、ステップS8では、その有効期限が前記有効期限算出部104により算出される。
【0037】
すなわち、ユーザX0は上記(2)のコンテキスト検索条件の第1項(a0 AND b0)を満足し、その有効期限はコンテキスト検索条件a0 の有効期限[3.0]およびコンテキスト検索条件b0の有効期限[7.0]のうち早い方の[3.0]になる。ユーザX0はさらに、コンテキスト検索条件の第2項(a1 AND b0)も満足し、その有効期限もコンテキスト検索条件a1の有効期限[4.0]およびコンテキスト検索条件b0の有効期限[7.0]のうち早い方の[4.0]になる。そして、ユーザX0がコンテキスト検索条件(a0 AND b0) OR (a1 AND b0)を満足する有効期限は、第1項(a0 AND b0)の有効期限[3.0]および第2項(a1 AND b0)の有効期限[4.0]のうち遅い方の[4.0]になる。
【0038】
ユーザX1は上式(2)のコンテキスト検索条件の第1項(a0 AND b0) を満足し、その有効期限はコンテキスト検索条件a0の有効期限[5.0]およびコンテキスト検索条件b0の有効期限[7.0]のうち早い方の[5.0]になる。ユーザX1はコンテキスト検索条件の第2項を満足しないので、ユーザX1がコンテキスト検索条件(a0 AND b0) OR (a1 AND b0)を満足する有効期限は第1項(a0 AND b0)の有効期限と同じ[5.0]になる。
【0039】
ユーザX2は上式(2)のコンテキスト検索条件の第1項および第2項のいずれも満足できないので検索解ではないと認定される。したがって、コンテキスト検索条件を満足する検索解およびその有効期限は図12に示した通りとなる。
【0040】
このようにして検索解およびその有効期限が得られれば、これ以降、同一のコンテキスト検索条件で再検索を行う場合、その時刻が有効期限前であれば、改めて検索を実行することなく今回の検索結果をそのまま用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明のコンテキスト検索方法および装置が適用されるピアツーピアネットワークの主要部の構成を示した図である。
【図2】検索元ノードの構成を示した機能ブロック図である。
【図3】検索対象ノードの構成を示した機能ブロック図である。
【図4】検索先ノードの構成を示した機能ブロック図である。
【図5】検索元ノードの一実施形態の動作を示したフローチャートである。
【図6】検索先ノードの一実施形態の動作を示したフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態の動作を示したシーケンスフローである。
【図8】検索対象ノードのコンテキストテーブルの記憶内容を模式的に表現した図である。
【図9】検索先ノードA0の分散ハッシュテーブルの内容を模式的に表現した図である。
【図10】検索先ノードA1の分散ハッシュテーブルの内容を模式的に表現した図である。
【図11】検索先ノードB0の分散ハッシュテーブルの内容を模式的に表現した図である。
【図12】検索解およびその有効期限の内容を示した図である。
【符号の説明】
【0042】
101…検索要求部,102…検索応答処理部,103…検索解判定部,104…有効期限算出部,201…コンテキストテーブル,202…登録要求部,301…登録応答処理部,302…分散ハッシュテーブル(DHT),303…検索要求処理部,304…検索部,305…検索応答部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノードユーザに固有のコンテキスト情報およびその有効期限を検索先ノードへ予め登録し、検索元ノードがコンテキスト検索条件の記述された検索要求を各検索先ノードへ送信し、各検索先ノードが前記コンテキスト検索条件を満足するノードユーザのIDが記述された検索応答を検索元ノードへ返信するコンテキスト検索装置において、
前記検索元ノードが、
コンテキスト検索条件の記述された検索要求を各検索先ノードへ送信する手段と、
各検索先ノードから検索結果およびその有効期限の記述された検索応答を受信する手段と、
前記検索結果に基づいて検索解を判定する手段と、
前記検索結果の有効期限に基づいて前記検索解の有効期限を算出する手段とを具備したことを特徴とするコンテキスト検索装置。
【請求項2】
ノードユーザに固有のコンテキスト情報およびその有効期限を検索先ノードへ予め登録し、検索元ノードがコンテキスト検索条件の記述された検索要求を各検索先ノードへ送信し、各検索先ノードが、コンテキスト検索条件を満足するノードユーザのIDが記述された検索応答を検索元ノードへ返信するコンテキスト検索装置において、
前記検索先ノードが、
ノードユーザのコンテキスト情報およびその有効期限を記憶する手段と、
検索元ノードからコンテキスト検索条件を受信する手段と、
前記コンテキスト検索条件および所定の有効期限を満足するノードユーザIDを前記記憶手段から検索する手段と、
前記検索結果およびその有効期限が記述された検索応答を検索元ノードへ返信する手段とを具備したことを特徴とするコンテキスト検索装置。
【請求項3】
ノードユーザに固有のコンテキスト情報およびその有効期限を検索先ノードへ予め登録し、検索元ノードがコンテキスト検索条件の記述された検索要求を各検索先ノードへ送信し、各検索先ノードが前記コンテキスト検索条件を満足するノードユーザのIDが記述された検索応答を検索元ノードへ返信するコンテキスト検索装置において、
前記検索元ノードが、
コンテキスト検索条件の記述された検索要求を各検索先ノードへ送信する手段と、
各検索先ノードから検索結果およびその有効期限の記述された検索応答を受信する手段と、
前記検索結果に基づいて検索解を判定する手段と、
前記検索結果の有効期限に基づいて前記検索解の有効期限を算出する手段とを具備し、
前記検索先ノードが、
ノードユーザのコンテキスト情報およびその有効期限を記憶する手段と、
検索元ノードからコンテキスト検索条件を受信する手段と、
前記コンテキスト検索条件および所定の有効期限を満足するノードユーザIDを前記記憶手段から検索する手段と、
前記検索結果およびその有効期限が記述された検索応答を検索元ノードへ返信する手段とを具備したことを特徴とするコンテキスト検索装置。
【請求項4】
前記検索元ノードが、コンテキスト情報の論理式で与えられたコンテキスト検索条件を、コンテキスト情報の論理積項の論理和に書き換える手段を具備したことを特徴とする請求項1または3に記載のコンテキスト検索装置。
【請求項5】
前記検索解の有効期限を算出する手段は、
各コンテキスト情報の論理積の有効期限を各コンテキスト情報の有効期限のなかで最も短い期間とする手段と、
各コンテキスト情報の論理和の有効期限を各コンテキスト情報の有効期限のなかで最も長い期間とする手段とを含むことを特徴とする請求項4に記載のコンテキスト検索装置。
【請求項6】
ノードユーザに固有のコンテキスト情報を検索先ノードへ予め登録し、検索元ノードがコンテキスト検索条件の記述された検索要求を各検索先ノードへ送信し、各検索先ノードが前記コンテキスト検索条件を満足するノードユーザのIDが記述された検索応答を検索元ノードへ返信するコンテキスト検索方法において、
前記検索先ノードが、
ノードユーザのコンテキスト情報およびその有効期限を記憶する手順を含み、
前記検索元ノードが、
コンテキスト検索条件の記述された検索要求を各検索先ノードへ送信する手順を含み、
前記検索先ノードがさらに、
検索元ノードからコンテキスト検索条件を受信する手順と、
前記コンテキスト検索条件および所定の有効期限を満足するノードユーザIDを前記記憶手段から検索する手順と、
前記検索結果およびその有効期限が記述された検索応答を検索元ノードへ返信する手順とを含み、
前記検索元ノードがさらに、
各検索先ノードから検索結果およびその有効期限の記述された検索応答を受信する手順と、
前記検索結果に基づいて検索解を判定する手順と、
前記検索結果の有効期限に基づいて前記検索解の有効期限を算出する手順とを含むことを特徴とするコンテキスト検索方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2010−146347(P2010−146347A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−323714(P2008−323714)
【出願日】平成20年12月19日(2008.12.19)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】