コンテナ連結具
【課題】積み込むコンテナを下側のコンテナと自動的に連結させ、しかも従来のロッド等による固締・緊締に支障きたさず連結状態にあるコンテナも高所危険作業及び重労働を伴うことなく自動的に離脱させることができる簡単な構造である。
【解決手段】積み込むコンテナ3の下側コンテナ3の上部隅に設けられる上隅金具30と、積み重ねたコンテナ3の上側コンテナ3の下部隅に設けられる下隅金具40と、下隅金具40に係合して保持され、上隅金具30と下隅金具40を連結するコンテナ連結具10であり、このコンテナ連結具10は下側コンテナ3の上部に上側コンテナ3の下部を積み重ねることで、上隅金具30と下隅金具40を連結し積み重ねたコンテナ同士を連結する。
【解決手段】積み込むコンテナ3の下側コンテナ3の上部隅に設けられる上隅金具30と、積み重ねたコンテナ3の上側コンテナ3の下部隅に設けられる下隅金具40と、下隅金具40に係合して保持され、上隅金具30と下隅金具40を連結するコンテナ連結具10であり、このコンテナ連結具10は下側コンテナ3の上部に上側コンテナ3の下部を積み重ねることで、上隅金具30と下隅金具40を連結し積み重ねたコンテナ同士を連結する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテナ船などに、集合配列して多段積みされたコンテナ間に配設されて各コンテナ同士を連結するコンテナ連結具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
積荷港においては、例えば図9及び図10に示すように、コンテナ100にコンテナ連結具101を取り付け、クレーン102を用いてコンテナ船110にコンテナ100を積み重ねる。このようにコンテナ船110で多数のコンテナ100を輸送する際には、上下多段に積み重ねられるコンテナ100同士は、コンテナ連結具101により連結され、船体130と最下段のコンテナ100はロッド131による固締、緊締が行われ、船体130の揺れに対して荷崩れしないように積載される。
【0003】
このように、コンテナ船110においては、コンテナ100の固締、緊締がセミオート・ツイストロックのコンテナ連結具101とロッド131の組み合わせによって行われているのが通常であり、コンテナ連結具101の係合は自動で、開放は手動で行っている。
【0004】
また、特許文献1に示すように、コンテナの固締、緊締を行う装置として、アジャストロープを用い、アジャストロープをラッシングロッド孔に結び付け、ラッシングロッドの先端部をコンテナ金具の金具孔に係止させ、ターンバックルの連結アームが貯留具に連結した状態の下で、ターンバックルのフックアームをアジャストロープに係止させ、伸縮可能に構成されたターンバックルを縮めることにより、ラッシングロッドを緊張させるものがある。
【特許文献1】特開2006−142881号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に示すコンテナの固締、緊締を行う装置では積み重ねたコンテナの最下部のコンテナと最下部のコンテナから上のコンテナを固締、緊締するが構造が複雑である。
【0006】
また、図9及び図10に示すようなコンテナの固締、緊締には、係合は自動に行うが開放する離脱は手作業で行われるセミオート・ツイストロック型式のコンテナ連結具101が使われているため、その作業が重労働となっている。
【0007】
また、図11に示すように、コンテナ連結具101は、コンテナ船110の横揺れや風などによる横方向の力によってコンテナ100の底面の一端を支点として転倒させようとする力(トップリング)が働き、コンテナ100の底面の他端が、浮揚し転倒することを防止するために上側コンテナ100の下部四隅に設けられた下隅金具120と下側コンテナ100の上部四隅に設けられた上隅金具121とにわたって上下のコンテナ100同士を上下に位置決めて固締、緊締するために使われている。
【0008】
また、ロッド131は、通常対角線上に装置され、トップリングに対するコンテナ浮揚を抑え込むと同時に、コンテナ端部枠、若しくは側部枠に静的(圧縮、座屈)または動的な横方向の力(ラッキング)が加わった時に生じる当該枠の変形に対する支持のために使われる。
【0009】
この発明は、この様な現状に鑑みてなされたもので、積み降しするコンテナを下側のコンテナと自動的に着脱でき、しかも従来のロッド等による固締、緊締に支障をきたさず連結状態にあるコンテナも高所危険作業及び重労働を伴うことなく自動的に着脱できる簡単な構造のコンテナ連結具を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は以下のように構成した。
【0011】
請求項1に記載の発明は、積み重ねたコンテナの下側コンテナの上部隅に設けられる上隅金具又は、
積み重ねたコンテナの上側コンテナの下部隅に設けられる下隅金具に設けられ、
前記上隅金具と前記下隅金具を連結するコンテナ連結具であり、
前記下側コンテナの上部に前記上側コンテナの下部を積み重ねることで、前記上隅金具と前記下隅金具を連結し、積み重ねたコンテナ同士を連結することを特徴とするコンテナ連結具である。
【0012】
請求項2に記載の発明は、前記上隅金具と前記下隅金具とを連結するために、開放位置と係合位置に回転する連結するコーンと、
前記コーンを回転可能に支持し、かつ前記上隅金具と前記下隅金具とで押圧される支持部を有する連結本体と、
前記コーンと前記連結本体との間に設けられ、螺旋溝と、この螺旋溝に係合するガイドピンを有し、前記コーンを回転、上下動させるコーン回転手段と
前記コーンの係合位置では、鉛直方向で、前記連結本体と前記コーンが係合しない位置にし、鉛直方向に対して傾斜した状態では、前記連結本体と前記コーンが係合する位置にするコーンロック手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のコンテナ連結具である。
【発明の効果】
【0013】
前記構成により、この発明は以下のような効果を有する。
【0014】
請求項1に記載の発明では、下側コンテナの上部に上側コンテナの下部を積み重ねることでコンテナ連結具によって、上隅金具と下隅金具を連結し、また配設に当たっても、従来のロッド等による固締、緊締に支障をきたされず連結状態にあるコンテナも高所の危険作業及び重労働を伴うことなく自動的に着脱することができ、しかも簡単な構造である。
【0015】
請求項2に記載の発明では、コンテナを積み重ねると、コンテナ連結具のコーンが下隅金具及び上隅金具に挿入されることで開放位置から回転降下することで係合位置になって連結し、自動的に上隅金具と下隅金具を連結することができる。また、コーンの係合位置では鉛直方向で連結本体とコーンが係合しない位置にし、鉛直方向に対して傾斜した状態では連結本体とコーンが係合する位置にし、コンテナの横揺れや風などによる横方向の力によって、コンテナの底面の一端を支点とし他端が浮揚し、転倒することを防止することができる。
【0016】
また、積み重ねたコンテナを下ろすときにコーンが鉛直方向であるから連結本体とコーンが係合しない位置にあるから、コーンは回転上昇して開放位置になって上隅金具と下隅金具の連結を自動的に解除し、コンテナを持ち上げて降ろすことができ、コンテナも高所の危険作業及び重労働を伴うことなく、自動的に着脱することができ、しかも簡単な構造である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、この発明のコンテナ連結具の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明は、これに限定されない。
【0018】
[コンテナ連結具の構成]
図1はこの発明のコンテナ連結具10を用いた積荷港におけるコンテナ3の積み込み作業を説明する図、図2はこの発明のコンテナ連結具10を用いたコンテナ3の固締、緊締を示す図である。
【0019】
図1に示すように、積荷港においては、クレーン1を用いてコンテナ船2に最下段のコンテナ3を並べて配置する。そして、同様にして2段目、3段目とコンテナ3を順次積み重ね下側コンテナ3の上部に上側コンテナ3の下部を積み重ね、例えば7〜8段まで高く積み重ねる。
【0020】
このようにして、コンテナ3を積み重ねるが、図2に示すように、下側コンテナ3の上部に上側コンテナ3の下部を積み重ねることで、コンテナ連結具10によって上隅金具30と下隅金具40を連結し、積み重ねたコンテナ3同士を連結する。
【0021】
下部から2段目のコンテナ3は、一対のロッド60を対角線状に配置してコンテナ船2の船体2aに連結してコンテナ端部枠、若しくは側部枠に静的(圧縮、座屈)、または動的な横方向の力が加わった時に生じる当該枠の変形に対する支持をしている。
【0022】
また、コンテナ連結具10によって積み込む上側コンテナ3を下側コンテナ3と自動的に連結し、さらに隣の上側コンテナ3を積み込み、コンテナ連結具10によって、上側コンテナ3を下側コンテナ3と自動的に連結する。また、コンテナ連結具10は配設に当たっても従来のロッド等による固締、緊締に支障をきたさず、連結状態にあるコンテナ3も高所の危険作業及び重労働を伴うことなく自動的に着脱でき、しかも簡単な構造である。
【0023】
次にコンテナ連結具10の構成を図3乃至図8に基づいて詳細に説明する。図3はコンテナ連結具10の連結状態を示す断面図、図4は図3のIV−IV線に沿う連結状態を示す断面図、図5は係合位置におけるコーン21の位置関係を示す図、図6はコンテナ連結具10の開放状態を示す断面図、図7は開放位置におけるコーン21の位置関係を示す図、図8はコーンロック手段25の嵌合状態を示す断面図である。
【0024】
この実施の形態のコンテナ連結装備は、上隅金具30と下隅金具40とコンテナ連結具10を備えている。上隅金具30は、金属で方形の箱型に形成され、この上隅金具30は、コンテナ3の上部隅の4ヶ所にコンテナ枠3aに嵌め込むように設けられる。上隅金具30の上壁には、開口部30aが上方から見て長方形に形成されている。下隅金具40は、金属で方形の箱型に形成され、この下隅金具40は、コンテナ3の下部隅の4ヶ所にコンテナ枠3aに嵌め込むように設けられる。下隅金具40の下壁には、開口部40aが下方から見て長方形に形成されている。
【0025】
コンテナ連結具10は、コーン21と、連結本体22と、コーン回転手段24と、コーンロック手段25を備えている。
【0026】
コーン21は、下部コーン21aと、上部コーン21bと、連結軸21cとからなり、連結軸21cの下部に下部コーン21aが連結され、上部に上部コーン21bが連結されている。連結軸21cは、中央部21c1が大径に、下部21c2が中央部21c1より小径に、上部21c3が中央部21c1より小径に形成されている。
【0027】
下部コーン21aと上部コーン21bは、底面が長方形の台形四角錐に形成され、連結軸21cによって連結された下部コーン21aと上部コーン21bは、上隅金具30と下隅金具40とを連結するために開放位置と係合位置に回軸し、開放位置では上部コーン21bと下隅金具40とは係合とし、下部コーン21aと上隅金具30とは開放とする。係合位置では、上部コーン21bと下隅金具40、及び下部コーン21aと上隅金具30ともに係合とし、係合位置で上隅金具30と下隅金具40とを連結する。
【0028】
連結本体22は、左右対称の2部材を4ヶ所の締結ボルト22dにより一体に締め付け固定され、上隅金具30と下隅金具40とで押圧される支持部22aと、支持部22aの下方に位置する下部係合部22bと、支持部22aの上方に位置する上部係合部22cとからなる。
【0029】
コンテナ連結具10は、上部コーン21bを下隅金具40の開口部40aに係合した状態で下隅金具40が取り付けられる。この取り付け状態では、下部コーン21aと上隅金具30の開口部30aとは、開放位置関係となるよう設定されている。連結本体22には装着孔22eが同じ径で軸方向に貫通して形成され、この装着孔22eにはコーン21の連結軸21cが回転可能に支持され、かつ連結軸21cが軸方向に移動可能となっている。
【0030】
連結軸21cは、中央部21c1の径が装着孔22eの径より所定の隙間が生じるような小径に形成されており、連結軸21cが装着孔22eに対して僅かに傾斜することが可能になっている。
【0031】
コーン21が上隅金具30と下隅金具40とを連結するとき、下隅金具40の開口部40aに上部コーン21bが係合した状態で、上隅金具30の開口部30aに下部コーン21aが係合し、上隅金具30の上部と下隅金具40の下部とで支持部22aが押圧される。
【0032】
コーン回転手段24は、螺旋溝24aと、この螺旋溝24aに係合するガイドピン24bとを有し、コーン21の連結軸21cと連結本体22との間に設けられている。この実施の形態の螺旋構造24aは、連結軸21cの軸表面に形成され、ガイドピン24bは連結本体上部係合部22cに形成されている。
【0033】
コーン21が開放位置では、ガイドピン24bが螺旋溝24aの下端に位置する。コンテナ連結具10が下隅金具40に取り付けられ、下隅金具40と共に降下し、上隅金具30の開口部30aに下部コーン21aつづいて連結本体下部係合部22bが挿入され、連結本体支持部22aが上隅金具30の上面に達着する。下隅金具40との接触が離れたコーン21は螺旋溝24aがガイドピン24bによって案内されてコーン21が自重で降下、回転しながらガイドピン24bが螺旋溝24aの上端に達し、コーン21が係合位置になる。なお、螺旋溝24aは連結本体22の装着孔22eの内面に形成し、ガイドピン24dを連結軸21cの軸表面に形成してもよい。また、螺旋溝24aの勾配は十分な回転力が発生するよう素材の静止摩擦角より大きな角度に設定される。
【0034】
コーンロック手段25は、コーン21の連結軸21cに形成された軸径の下部段差部25aと、連結本体下部係合部22bの下端面内縁25bより構成される。コンテナ連結具10が係合状態にあるとき、図3に示すように、連結本体22及びコーン21が共に鉛直状態である場合は、連結軸21cの軸径の下部段差部25aと連結本体下部係合部22bの下端面内縁25bは鉛直方向で重ならず嵌合しない。
【0035】
また、図8に示すように、連結本体22は鉛直状態であるが、コーン21が鉛直に対して傾斜している場合は、連結軸21cの軸径の下部段差部25aと連結本体下部係合部22bの下端面内縁25bは鉛直方向で重なり嵌合する。
【0036】
[コンテナ連結具の使用]
次に、この実施の形態のコンテナ連結具10の作用を説明する。
【0037】
積み込む時には、図1及び図2に示すように、クレーン1を用いてコンテナ船2にコンテナ3を移動し、下側コンテナ3の上部に移動した上側コンテナ3の下部を積み複数段まで積み重ねる。
【0038】
上側コンテナ3の下部には、図7に示すように、その四隅に設けられた下隅金具40にコンテナ連結具10が開放位置の状態で取り付けられる。
【0039】
そして、下側コンテナ3の上部に上側コンテナ3の下部を積み重ねると、コンテナ連結具10はコーン21の下部コーン21aが開放位置にあるから上隅金具30の開口部30aから内部に入り込み、このとき螺旋溝24aがガイドピン24bによって案内されてコーン21は自重で回転しながら下降し、図3に示すように、ガイドピン24bが螺旋溝24aの上端に位置し、下部コーン21aが係合位置になる。
【0040】
このように、下側コンテナ3の上部に上側コンテナ3の下部を積み重ねることで、コンテナ連結具10によって上隅金具30と下隅金具40を連結し積み重ねたコンテナ3同士を連結する。
【0041】
したがって、積み込むコンテナ3を、下側のコンテナ3の上部に積み重ねることで、コンテナ連結具10のコーン21が上隅金具30に挿入され、コンテナ3の下降につれてコーン21が自重で下降しながら回転し、開放位置から係合位置になって自動的にコンテナ3同士を連結する。
【0042】
また、配設に当たっても、従来のロッド等による固締、緊締に支障きたさず積荷状態にあるコンテナ3も高所の危険作業及び重労働を伴うことなく自動的に着脱に行うことができ、しかも簡単な構造である。
【0043】
運航時に、コンテナ船2の横揺れや風などによる横方向の力がコンテナ3に加わると、コンテナ3をその底面の一端を支点として転倒させようとする力(トップリング)が働き、コンテナ3の底面の他端が浮揚した場合、先ず最初に上部コーン21bの外端部が下隅金具30により持ち上げられ、コーン21の鉛直軸心が、図8に示すように傾斜し、コーンロック手段25が嵌合状態となる。すなわち、コーン21が鉛直に対して傾斜することで、連結軸21cの軸径の下部段差部25aと連結本体下部係合部22bの下端面内縁25bは鉛直方向で重なり嵌合する。
【0044】
なお、浮揚が進行すると、コンテナ連結具10は、下隅金具30と共に持ち上げられついには下部コーン21aが上隅金具30の内部上面に達着し、下隅金具40と上隅金具30がコーン21によって連結され、コンテナ3の他端の浮揚を止めてコンテナ3の転倒を防止する。
【0045】
コンテナ3をコンテナ船2より降ろすときは、クレーン1を用いてコンテナ3を持ち上げるとコーン21の軸心は鉛直であるのでコーンロック手段25は嵌合していないので、上部コーン21bが下隅金具40で持ち上げられ、コーン21の連結軸21cが回転しながら上方に移動し、下部コーン21aが開放位置になる。
【0046】
したがって、コーン21の下部コーン21aが下側コンテナ3の上隅金具30の上隅金具開口部30aから自動的に外れ、コンテナ3も高所の危険作業及び重労働を伴うことなく自動的に離脱させることができ、しかも簡単な構造である。
【産業上の利用可能性】
【0047】
この発明は、コンテナ船などに集合配列多段積みされたコンテナ間に配設されて各コンテナを連結するコンテナ連結具に適用可能であり、積み込むコンテナを下側のコンテナと自動的に連結させしかも従来のロッド等による固締、緊締に支障をきたさず連結状態にあるコンテナも高所危険作業及び重労働をともなうことなく自動的に離脱させることができ、しかも簡単な構造である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】この発明のコンテナ連結具を用いた積荷港におけるコンテナの積み込み作業を説明する図である。
【図2】この発明のコンテナ連結具を用いたコンテナ固締・緊締を示す図である。
【図3】コンテナ連結具の連結状態を示す断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う連結状態の断面図である。
【図5】コンテナ連結具の連結状態におけるコーン等の位置関係を示す図である。
【図6】コンテナ連結具の開放状態を示す断面図である。
【図7】コンテナ連結具の開放状態におけるコーン等の位置関係を示す図である。
【図8】コンテナ連結具のコーンロック手段の嵌合状態を示す図である。
【図9】従来のコンテナの積み込みを行う状態を説明する図である。
【図10】従来のコンテナの固締・緊締を説明する図である。
【図11】コンテナ船の横揺れや風などによる横方向の力がかかる状態を説明する図である。
【符号の説明】
【0049】
1 クレーン
2 コンテナ船
3 コンテナ
10 コンテナ連結具
21 コーン
22 連結本体
24 コーン回転手段
25 コーンロック手段
30 上隅金具
40 下隅金具
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテナ船などに、集合配列して多段積みされたコンテナ間に配設されて各コンテナ同士を連結するコンテナ連結具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
積荷港においては、例えば図9及び図10に示すように、コンテナ100にコンテナ連結具101を取り付け、クレーン102を用いてコンテナ船110にコンテナ100を積み重ねる。このようにコンテナ船110で多数のコンテナ100を輸送する際には、上下多段に積み重ねられるコンテナ100同士は、コンテナ連結具101により連結され、船体130と最下段のコンテナ100はロッド131による固締、緊締が行われ、船体130の揺れに対して荷崩れしないように積載される。
【0003】
このように、コンテナ船110においては、コンテナ100の固締、緊締がセミオート・ツイストロックのコンテナ連結具101とロッド131の組み合わせによって行われているのが通常であり、コンテナ連結具101の係合は自動で、開放は手動で行っている。
【0004】
また、特許文献1に示すように、コンテナの固締、緊締を行う装置として、アジャストロープを用い、アジャストロープをラッシングロッド孔に結び付け、ラッシングロッドの先端部をコンテナ金具の金具孔に係止させ、ターンバックルの連結アームが貯留具に連結した状態の下で、ターンバックルのフックアームをアジャストロープに係止させ、伸縮可能に構成されたターンバックルを縮めることにより、ラッシングロッドを緊張させるものがある。
【特許文献1】特開2006−142881号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に示すコンテナの固締、緊締を行う装置では積み重ねたコンテナの最下部のコンテナと最下部のコンテナから上のコンテナを固締、緊締するが構造が複雑である。
【0006】
また、図9及び図10に示すようなコンテナの固締、緊締には、係合は自動に行うが開放する離脱は手作業で行われるセミオート・ツイストロック型式のコンテナ連結具101が使われているため、その作業が重労働となっている。
【0007】
また、図11に示すように、コンテナ連結具101は、コンテナ船110の横揺れや風などによる横方向の力によってコンテナ100の底面の一端を支点として転倒させようとする力(トップリング)が働き、コンテナ100の底面の他端が、浮揚し転倒することを防止するために上側コンテナ100の下部四隅に設けられた下隅金具120と下側コンテナ100の上部四隅に設けられた上隅金具121とにわたって上下のコンテナ100同士を上下に位置決めて固締、緊締するために使われている。
【0008】
また、ロッド131は、通常対角線上に装置され、トップリングに対するコンテナ浮揚を抑え込むと同時に、コンテナ端部枠、若しくは側部枠に静的(圧縮、座屈)または動的な横方向の力(ラッキング)が加わった時に生じる当該枠の変形に対する支持のために使われる。
【0009】
この発明は、この様な現状に鑑みてなされたもので、積み降しするコンテナを下側のコンテナと自動的に着脱でき、しかも従来のロッド等による固締、緊締に支障をきたさず連結状態にあるコンテナも高所危険作業及び重労働を伴うことなく自動的に着脱できる簡単な構造のコンテナ連結具を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は以下のように構成した。
【0011】
請求項1に記載の発明は、積み重ねたコンテナの下側コンテナの上部隅に設けられる上隅金具又は、
積み重ねたコンテナの上側コンテナの下部隅に設けられる下隅金具に設けられ、
前記上隅金具と前記下隅金具を連結するコンテナ連結具であり、
前記下側コンテナの上部に前記上側コンテナの下部を積み重ねることで、前記上隅金具と前記下隅金具を連結し、積み重ねたコンテナ同士を連結することを特徴とするコンテナ連結具である。
【0012】
請求項2に記載の発明は、前記上隅金具と前記下隅金具とを連結するために、開放位置と係合位置に回転する連結するコーンと、
前記コーンを回転可能に支持し、かつ前記上隅金具と前記下隅金具とで押圧される支持部を有する連結本体と、
前記コーンと前記連結本体との間に設けられ、螺旋溝と、この螺旋溝に係合するガイドピンを有し、前記コーンを回転、上下動させるコーン回転手段と
前記コーンの係合位置では、鉛直方向で、前記連結本体と前記コーンが係合しない位置にし、鉛直方向に対して傾斜した状態では、前記連結本体と前記コーンが係合する位置にするコーンロック手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のコンテナ連結具である。
【発明の効果】
【0013】
前記構成により、この発明は以下のような効果を有する。
【0014】
請求項1に記載の発明では、下側コンテナの上部に上側コンテナの下部を積み重ねることでコンテナ連結具によって、上隅金具と下隅金具を連結し、また配設に当たっても、従来のロッド等による固締、緊締に支障をきたされず連結状態にあるコンテナも高所の危険作業及び重労働を伴うことなく自動的に着脱することができ、しかも簡単な構造である。
【0015】
請求項2に記載の発明では、コンテナを積み重ねると、コンテナ連結具のコーンが下隅金具及び上隅金具に挿入されることで開放位置から回転降下することで係合位置になって連結し、自動的に上隅金具と下隅金具を連結することができる。また、コーンの係合位置では鉛直方向で連結本体とコーンが係合しない位置にし、鉛直方向に対して傾斜した状態では連結本体とコーンが係合する位置にし、コンテナの横揺れや風などによる横方向の力によって、コンテナの底面の一端を支点とし他端が浮揚し、転倒することを防止することができる。
【0016】
また、積み重ねたコンテナを下ろすときにコーンが鉛直方向であるから連結本体とコーンが係合しない位置にあるから、コーンは回転上昇して開放位置になって上隅金具と下隅金具の連結を自動的に解除し、コンテナを持ち上げて降ろすことができ、コンテナも高所の危険作業及び重労働を伴うことなく、自動的に着脱することができ、しかも簡単な構造である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、この発明のコンテナ連結具の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明は、これに限定されない。
【0018】
[コンテナ連結具の構成]
図1はこの発明のコンテナ連結具10を用いた積荷港におけるコンテナ3の積み込み作業を説明する図、図2はこの発明のコンテナ連結具10を用いたコンテナ3の固締、緊締を示す図である。
【0019】
図1に示すように、積荷港においては、クレーン1を用いてコンテナ船2に最下段のコンテナ3を並べて配置する。そして、同様にして2段目、3段目とコンテナ3を順次積み重ね下側コンテナ3の上部に上側コンテナ3の下部を積み重ね、例えば7〜8段まで高く積み重ねる。
【0020】
このようにして、コンテナ3を積み重ねるが、図2に示すように、下側コンテナ3の上部に上側コンテナ3の下部を積み重ねることで、コンテナ連結具10によって上隅金具30と下隅金具40を連結し、積み重ねたコンテナ3同士を連結する。
【0021】
下部から2段目のコンテナ3は、一対のロッド60を対角線状に配置してコンテナ船2の船体2aに連結してコンテナ端部枠、若しくは側部枠に静的(圧縮、座屈)、または動的な横方向の力が加わった時に生じる当該枠の変形に対する支持をしている。
【0022】
また、コンテナ連結具10によって積み込む上側コンテナ3を下側コンテナ3と自動的に連結し、さらに隣の上側コンテナ3を積み込み、コンテナ連結具10によって、上側コンテナ3を下側コンテナ3と自動的に連結する。また、コンテナ連結具10は配設に当たっても従来のロッド等による固締、緊締に支障をきたさず、連結状態にあるコンテナ3も高所の危険作業及び重労働を伴うことなく自動的に着脱でき、しかも簡単な構造である。
【0023】
次にコンテナ連結具10の構成を図3乃至図8に基づいて詳細に説明する。図3はコンテナ連結具10の連結状態を示す断面図、図4は図3のIV−IV線に沿う連結状態を示す断面図、図5は係合位置におけるコーン21の位置関係を示す図、図6はコンテナ連結具10の開放状態を示す断面図、図7は開放位置におけるコーン21の位置関係を示す図、図8はコーンロック手段25の嵌合状態を示す断面図である。
【0024】
この実施の形態のコンテナ連結装備は、上隅金具30と下隅金具40とコンテナ連結具10を備えている。上隅金具30は、金属で方形の箱型に形成され、この上隅金具30は、コンテナ3の上部隅の4ヶ所にコンテナ枠3aに嵌め込むように設けられる。上隅金具30の上壁には、開口部30aが上方から見て長方形に形成されている。下隅金具40は、金属で方形の箱型に形成され、この下隅金具40は、コンテナ3の下部隅の4ヶ所にコンテナ枠3aに嵌め込むように設けられる。下隅金具40の下壁には、開口部40aが下方から見て長方形に形成されている。
【0025】
コンテナ連結具10は、コーン21と、連結本体22と、コーン回転手段24と、コーンロック手段25を備えている。
【0026】
コーン21は、下部コーン21aと、上部コーン21bと、連結軸21cとからなり、連結軸21cの下部に下部コーン21aが連結され、上部に上部コーン21bが連結されている。連結軸21cは、中央部21c1が大径に、下部21c2が中央部21c1より小径に、上部21c3が中央部21c1より小径に形成されている。
【0027】
下部コーン21aと上部コーン21bは、底面が長方形の台形四角錐に形成され、連結軸21cによって連結された下部コーン21aと上部コーン21bは、上隅金具30と下隅金具40とを連結するために開放位置と係合位置に回軸し、開放位置では上部コーン21bと下隅金具40とは係合とし、下部コーン21aと上隅金具30とは開放とする。係合位置では、上部コーン21bと下隅金具40、及び下部コーン21aと上隅金具30ともに係合とし、係合位置で上隅金具30と下隅金具40とを連結する。
【0028】
連結本体22は、左右対称の2部材を4ヶ所の締結ボルト22dにより一体に締め付け固定され、上隅金具30と下隅金具40とで押圧される支持部22aと、支持部22aの下方に位置する下部係合部22bと、支持部22aの上方に位置する上部係合部22cとからなる。
【0029】
コンテナ連結具10は、上部コーン21bを下隅金具40の開口部40aに係合した状態で下隅金具40が取り付けられる。この取り付け状態では、下部コーン21aと上隅金具30の開口部30aとは、開放位置関係となるよう設定されている。連結本体22には装着孔22eが同じ径で軸方向に貫通して形成され、この装着孔22eにはコーン21の連結軸21cが回転可能に支持され、かつ連結軸21cが軸方向に移動可能となっている。
【0030】
連結軸21cは、中央部21c1の径が装着孔22eの径より所定の隙間が生じるような小径に形成されており、連結軸21cが装着孔22eに対して僅かに傾斜することが可能になっている。
【0031】
コーン21が上隅金具30と下隅金具40とを連結するとき、下隅金具40の開口部40aに上部コーン21bが係合した状態で、上隅金具30の開口部30aに下部コーン21aが係合し、上隅金具30の上部と下隅金具40の下部とで支持部22aが押圧される。
【0032】
コーン回転手段24は、螺旋溝24aと、この螺旋溝24aに係合するガイドピン24bとを有し、コーン21の連結軸21cと連結本体22との間に設けられている。この実施の形態の螺旋構造24aは、連結軸21cの軸表面に形成され、ガイドピン24bは連結本体上部係合部22cに形成されている。
【0033】
コーン21が開放位置では、ガイドピン24bが螺旋溝24aの下端に位置する。コンテナ連結具10が下隅金具40に取り付けられ、下隅金具40と共に降下し、上隅金具30の開口部30aに下部コーン21aつづいて連結本体下部係合部22bが挿入され、連結本体支持部22aが上隅金具30の上面に達着する。下隅金具40との接触が離れたコーン21は螺旋溝24aがガイドピン24bによって案内されてコーン21が自重で降下、回転しながらガイドピン24bが螺旋溝24aの上端に達し、コーン21が係合位置になる。なお、螺旋溝24aは連結本体22の装着孔22eの内面に形成し、ガイドピン24dを連結軸21cの軸表面に形成してもよい。また、螺旋溝24aの勾配は十分な回転力が発生するよう素材の静止摩擦角より大きな角度に設定される。
【0034】
コーンロック手段25は、コーン21の連結軸21cに形成された軸径の下部段差部25aと、連結本体下部係合部22bの下端面内縁25bより構成される。コンテナ連結具10が係合状態にあるとき、図3に示すように、連結本体22及びコーン21が共に鉛直状態である場合は、連結軸21cの軸径の下部段差部25aと連結本体下部係合部22bの下端面内縁25bは鉛直方向で重ならず嵌合しない。
【0035】
また、図8に示すように、連結本体22は鉛直状態であるが、コーン21が鉛直に対して傾斜している場合は、連結軸21cの軸径の下部段差部25aと連結本体下部係合部22bの下端面内縁25bは鉛直方向で重なり嵌合する。
【0036】
[コンテナ連結具の使用]
次に、この実施の形態のコンテナ連結具10の作用を説明する。
【0037】
積み込む時には、図1及び図2に示すように、クレーン1を用いてコンテナ船2にコンテナ3を移動し、下側コンテナ3の上部に移動した上側コンテナ3の下部を積み複数段まで積み重ねる。
【0038】
上側コンテナ3の下部には、図7に示すように、その四隅に設けられた下隅金具40にコンテナ連結具10が開放位置の状態で取り付けられる。
【0039】
そして、下側コンテナ3の上部に上側コンテナ3の下部を積み重ねると、コンテナ連結具10はコーン21の下部コーン21aが開放位置にあるから上隅金具30の開口部30aから内部に入り込み、このとき螺旋溝24aがガイドピン24bによって案内されてコーン21は自重で回転しながら下降し、図3に示すように、ガイドピン24bが螺旋溝24aの上端に位置し、下部コーン21aが係合位置になる。
【0040】
このように、下側コンテナ3の上部に上側コンテナ3の下部を積み重ねることで、コンテナ連結具10によって上隅金具30と下隅金具40を連結し積み重ねたコンテナ3同士を連結する。
【0041】
したがって、積み込むコンテナ3を、下側のコンテナ3の上部に積み重ねることで、コンテナ連結具10のコーン21が上隅金具30に挿入され、コンテナ3の下降につれてコーン21が自重で下降しながら回転し、開放位置から係合位置になって自動的にコンテナ3同士を連結する。
【0042】
また、配設に当たっても、従来のロッド等による固締、緊締に支障きたさず積荷状態にあるコンテナ3も高所の危険作業及び重労働を伴うことなく自動的に着脱に行うことができ、しかも簡単な構造である。
【0043】
運航時に、コンテナ船2の横揺れや風などによる横方向の力がコンテナ3に加わると、コンテナ3をその底面の一端を支点として転倒させようとする力(トップリング)が働き、コンテナ3の底面の他端が浮揚した場合、先ず最初に上部コーン21bの外端部が下隅金具30により持ち上げられ、コーン21の鉛直軸心が、図8に示すように傾斜し、コーンロック手段25が嵌合状態となる。すなわち、コーン21が鉛直に対して傾斜することで、連結軸21cの軸径の下部段差部25aと連結本体下部係合部22bの下端面内縁25bは鉛直方向で重なり嵌合する。
【0044】
なお、浮揚が進行すると、コンテナ連結具10は、下隅金具30と共に持ち上げられついには下部コーン21aが上隅金具30の内部上面に達着し、下隅金具40と上隅金具30がコーン21によって連結され、コンテナ3の他端の浮揚を止めてコンテナ3の転倒を防止する。
【0045】
コンテナ3をコンテナ船2より降ろすときは、クレーン1を用いてコンテナ3を持ち上げるとコーン21の軸心は鉛直であるのでコーンロック手段25は嵌合していないので、上部コーン21bが下隅金具40で持ち上げられ、コーン21の連結軸21cが回転しながら上方に移動し、下部コーン21aが開放位置になる。
【0046】
したがって、コーン21の下部コーン21aが下側コンテナ3の上隅金具30の上隅金具開口部30aから自動的に外れ、コンテナ3も高所の危険作業及び重労働を伴うことなく自動的に離脱させることができ、しかも簡単な構造である。
【産業上の利用可能性】
【0047】
この発明は、コンテナ船などに集合配列多段積みされたコンテナ間に配設されて各コンテナを連結するコンテナ連結具に適用可能であり、積み込むコンテナを下側のコンテナと自動的に連結させしかも従来のロッド等による固締、緊締に支障をきたさず連結状態にあるコンテナも高所危険作業及び重労働をともなうことなく自動的に離脱させることができ、しかも簡単な構造である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】この発明のコンテナ連結具を用いた積荷港におけるコンテナの積み込み作業を説明する図である。
【図2】この発明のコンテナ連結具を用いたコンテナ固締・緊締を示す図である。
【図3】コンテナ連結具の連結状態を示す断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う連結状態の断面図である。
【図5】コンテナ連結具の連結状態におけるコーン等の位置関係を示す図である。
【図6】コンテナ連結具の開放状態を示す断面図である。
【図7】コンテナ連結具の開放状態におけるコーン等の位置関係を示す図である。
【図8】コンテナ連結具のコーンロック手段の嵌合状態を示す図である。
【図9】従来のコンテナの積み込みを行う状態を説明する図である。
【図10】従来のコンテナの固締・緊締を説明する図である。
【図11】コンテナ船の横揺れや風などによる横方向の力がかかる状態を説明する図である。
【符号の説明】
【0049】
1 クレーン
2 コンテナ船
3 コンテナ
10 コンテナ連結具
21 コーン
22 連結本体
24 コーン回転手段
25 コーンロック手段
30 上隅金具
40 下隅金具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積み重ねたコンテナの下側コンテナの上部隅に設けられる上隅金具又は、
積み重ねたコンテナの上側コンテナの下部隅に設けられる下隅金具に設けられ、
前記上隅金具と前記下隅金具を連結するコンテナ連結具であり、
前記下側コンテナの上部に前記上側コンテナの下部を積み重ねることで、前記上隅金具と前記下隅金具を連結し、積み重ねたコンテナ同士を連結することを特徴とするコンテナ連結具。
【請求項2】
前記上隅金具と前記下隅金具とを連結するために、開放位置と係合位置に回転する連結するコーンと、
前記コーンを回転可能に支持し、かつ前記上隅金具と前記下隅金具とで押圧される支持部を有する連結本体と、
前記コーンと前記連結本体との間に設けられ、螺旋溝と、この螺旋溝に係合するガイドピンを有し、前記コーンを回転、上下動させるコーン回転手段と
前記コーンの係合位置では、鉛直方向で、前記連結本体と前記コーンが係合しない位置にし、鉛直方向に対して傾斜した状態では、前記連結本体と前記コーンが係合する位置にするコーンロック手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のコンテナ連結具。
【請求項1】
積み重ねたコンテナの下側コンテナの上部隅に設けられる上隅金具又は、
積み重ねたコンテナの上側コンテナの下部隅に設けられる下隅金具に設けられ、
前記上隅金具と前記下隅金具を連結するコンテナ連結具であり、
前記下側コンテナの上部に前記上側コンテナの下部を積み重ねることで、前記上隅金具と前記下隅金具を連結し、積み重ねたコンテナ同士を連結することを特徴とするコンテナ連結具。
【請求項2】
前記上隅金具と前記下隅金具とを連結するために、開放位置と係合位置に回転する連結するコーンと、
前記コーンを回転可能に支持し、かつ前記上隅金具と前記下隅金具とで押圧される支持部を有する連結本体と、
前記コーンと前記連結本体との間に設けられ、螺旋溝と、この螺旋溝に係合するガイドピンを有し、前記コーンを回転、上下動させるコーン回転手段と
前記コーンの係合位置では、鉛直方向で、前記連結本体と前記コーンが係合しない位置にし、鉛直方向に対して傾斜した状態では、前記連結本体と前記コーンが係合する位置にするコーンロック手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のコンテナ連結具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−52757(P2010−52757A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−219021(P2008−219021)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(500275658)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(500275658)
【Fターム(参考)】
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