コンテンツ再生装置、情報送信方法およびサーバ
【課題】ユーザの発言やアクションがコンテンツのどのような内容と関連付けて為されたものであるかを分かり易くする。
【解決手段】コンテンツ再生装置において、受付手段は、ユーザから再生されているコンテンツに関する入力を受付ける。送信手段は、ネットワークを介して接続されたサーバに、受付手段が受付けた入力に基づく入力情報と、再生中のコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報と、入力を受付けた時点のコンテンツの再生位置を示す再生位置情報とを対応付けて送信する。受信手段は、サーバから、自装置または他装置が送信した入力情報と、当該入力情報に対応するコンテンツを示す情報と、再生位置情報で示される再生位置におけるコンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを受信する。第2出力手段は、受信手段により受信された入力情報と、コンテンツを示す情報と、再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する。
【解決手段】コンテンツ再生装置において、受付手段は、ユーザから再生されているコンテンツに関する入力を受付ける。送信手段は、ネットワークを介して接続されたサーバに、受付手段が受付けた入力に基づく入力情報と、再生中のコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報と、入力を受付けた時点のコンテンツの再生位置を示す再生位置情報とを対応付けて送信する。受信手段は、サーバから、自装置または他装置が送信した入力情報と、当該入力情報に対応するコンテンツを示す情報と、再生位置情報で示される再生位置におけるコンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを受信する。第2出力手段は、受信手段により受信された入力情報と、コンテンツを示す情報と、再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コンテンツ再生装置、情報送信方法およびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルテレビジョン装置等のコンテンツ再生装置においては、放送信号に基づくコンテンツ(放送コンテンツ)と、インターネット等の通信回線を介してサーバから取得したコンテンツ(通信コンテンツ)とを合成して表示するハイブリットキャスト(Hybridcast:登録商標)方式が知られている。
【0003】
また、テレビ画面の一部において、Twitter(登録商標)、YouTube(登録商標)等の動画配信サービス、Facebook(登録商標)等のSNS(Social Networking Service)等のコミュニケーションサービスの利用画面を表示させる技術も知られており、デジタルテレビジョンを用いて種々のコミュニケーションサービスを利用することが可能となっている。このようなコミュニケーションサービスに関する従来技術としては、動画コンテンツに対するユーザコメントを、コンテンツ内の時間を基軸として一覧表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−278088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、ユーザの発言やアクションがコンテンツのどのような内容と関連付けて為されたものであるかが分かりにくいという課題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの発言やアクションがコンテンツのどのような内容と関連付けて為されたものであるかを分かり易くすることができるコンテンツ再生装置、情報送信方法およびサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のコンテンツ再生装置は、第1出力手段と、受付手段と、送信手段と、受信手段と、第2出力手段とを備える。第1出力手段は、コンテンツを再生するための映像信号を出力する。受付手段は、ユーザから、再生されているコンテンツに関する入力を受付ける。送信手段は、ネットワークを介して接続されたサーバに、前記受付手段が受付けた入力に基づく入力情報と、前記再生されているコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報と、前記入力を受付けた時点における前記コンテンツの再生位置を示す再生位置情報と、を対応付けて送信する。受信手段は、前記サーバから、自装置または他装置の前記送信手段が送信した前記入力情報と、当該入力情報と対応付けられた前記コンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報と、前記入力情報と対応付けられた前記再生位置情報で示される再生位置における前記コンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを受信する。第2出力手段は、前記受信手段により受信された前記入力情報と、前記コンテンツを示す情報と、前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、第1の実施形態に係るコンテンツ送信装置及びコンテンツ再生装置を含むコンテンツ再生システムを示すブロック図である。
【図2】図2は、サーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】図3は、公開範囲設定テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図4】図4は、ユーザ情報設定テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図5】図5は、コンテンツ情報設定テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図6】図6は、再生位置関連情報テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図7】図7は、チェックイン管理テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図8】図8は、コンテンツ再生システムで行われる情報通信処理および表示処理の手順を示すシーケンス図である。
【図9】図9は、ユーザのチェックイン状況が表示された表示画面の一例を示す図である。
【図10】図10は、ユーザのコメントと再生位置関連情報とが対応付けられて表示された表示画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、第2の実施形態に係るコンテンツ再生システムを示すブロック図である。
【図12】図12は、第3の実施形態に係るコンテンツ再生システムを示すブロック図である。
【図13】図13は、第4の実施形態に係るコンテンツ再生システムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るコンテンツ送信装置及びコンテンツ再生装置を含むコンテンツ再生システム101を示すブロック図である。
【0010】
図1において、コンテンツ送信装置である放送局のサーバ11からの放送信号は、コンテンツ再生装置である複数の再生装置13a、13bにおいて受信される。各再生装置13a、13bは相互に同一構成であり、以下、各再生装置13a、13bを相互に区別する必要がない場合には、単に再生装置13という。なお、図1では2台の再生装置13a、13bを示したが、2台以上の複数の再生装置13が用いられるとしてもよい。再生装置13の具体例としては、異なる家庭に設置された相互に別グループに属するデジタルテレビジョン装置等が適用できる。
【0011】
各再生装置13が放送局のサーバ11から受信する放送信号には、映像や音声情報によって構成された番組のコンテンツ(以下、放送コンテンツという)が含まれる。更に、本実施形態の放送信号には、通信回線を介して取得するコンテンツ(以下、通信コンテンツという)の取得のためのコンテンツ取得用コンテンツが含まれる。例えば、コンテンツ取得用コンテンツは、放送信号に多重されるデータ放送の一部として伝送することができる。
【0012】
なお、コンテンツ取得用コンテンツには、放送コンテンツとは別に各種マルチメディア情報、例えば映像、音声、画像、テキスト等によってニュースや天気予報、番組詳細情報等の種々の情報を提供するコンテンツが含まれていてもよい。例えば、コンテンツ取得用コンテンツは、JavaScriptやHTML等の制御を規定するコンテンツと、映像や音声、画像等の出力対象となるコンテンツとからなる。
【0013】
図1に示すように、再生装置13a、13bはインターネット12等のネットワークを介してWebサーバ(サーバ)30と接続可能に構成されている。サーバ30は、上記通信コンテンツを提供するサーバである。尚、サーバ30は放送局に設置されて放送局が管理するとしてもよいが、サーバ30の設置態様は特に限定されるものではない。
【0014】
次に、図2を参照してサーバ30の機能構成について説明する。図2は、サーバ30の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ30は、CPU31、ROM32、RAM33、通信I/F34、キーボードやタッチパッド、マウス等の入力装置35、ディスプレイ36、HDD70等を備えた通常のPCと同様の構成を有している。ROM32はサーバ30を制御するための各種プログラムを記憶している。CPU31は、ROM32が記憶するプログラムをRAM33に展開して実行することによりサーバ30を制御するための制御部として機能する。制御部は、受信部301、第1読込部302、第2読込部303、送信部304等として機能する。各部の機能については図8で後述する。
【0015】
HDD70は、公開範囲設定テーブル71(図3参照)、ユーザ情報設定テーブル72(図4参照)、コンテンツ情報設定テーブル73(図5参照)、再生位置関連情報テーブル74(図6参照)、チェックイン管理テーブル75(図7参照)を有している。
【0016】
図3は、公開範囲設定テーブル71のデータ構成例を示す図である。図3に示すように、公開範囲設定テーブル71は、ユーザ(発信元ユーザ)と、当該発信元ユーザが入力部24から入力したコメントや評価等の入力情報を公開する他のユーザ(送信先ユーザ)とを対応付けて記憶している。ユーザは、再生装置13からサーバ30にアクセスして公開範囲情報を登録することができる。図3に示す例では、ユーザID“00000001”で識別されるユーザの入力情報は、ユーザID“00000002”で識別されるユーザに対して公開され、ユーザID“00000002”で識別されるユーザの入力情報は、ユーザID“00000001”、“00000003”、“00000004”、“00000005”で識別される各ユーザに対して公開される。
【0017】
図4は、ユーザ情報設定テーブル72のデータ構成例を示す図である。図4に示すように、ユーザ情報設定テーブル72は、ユーザの識別情報(ユーザID)と、ユーザ名とを対応付けて記憶している。尚、図示しないが、各ユーザIDにはさらにそのユーザの個別情報が対応付けられており、サーバ30は、各ユーザIDとの間の相互通信を個別情報に基づいて行う。なお、個別情報については後述する。
【0018】
図5は、コンテンツ情報設定テーブル73のデータ構成例を示す図である。図5に示すように、コンテンツ情報設定テーブル73(第1記憶手段)は、各放送コンテンツのコンテンツID(コンテンツ識別情報)と、その放送コンテンツを提供する放送局の識別情報(チャンネル番号や放送局名等)と、その放送コンテンツのタイトルであるコンテンツ名等を対応付けて記憶している。尚、図5では、コンテンツIDで識別されるコンテンツを示す情報として、放送局名やコンテンツ名を示したが、コンテンツを示す情報はこれに限定されるものではなく、その他の情報が用いられるとしてもよい。
【0019】
図6は、再生位置関連情報テーブル74のデータ構成例を示す図である。図6に示すように、再生位置関連情報テーブル74(第2記憶手段)には、放送コンテンツごとに、放送コンテンツの再生位置情報と、再生位置関連情報とが対応付けられて記憶される。再生位置関連情報とは、各再生位置における放送コンテンツの内容に関する関連情報とする。
【0020】
即ち、スポーツ番組等の例を挙げれば、再生位置情報としては放送時間に対応し、その放送時間における試合進行状況を再生位置関連情報として格納することができる。再生位置関連情報は、サーバ30の管理担当者が随時入力してもよいし、他のデータ放送で用いられるデータやインターネット上の情報等から自動的に抽出されてもよい。
【0021】
他の例としては、放送コンテンツが旅行番組であれば、再生位置関連情報が、旅行場所であり、放送コンテンツがクイズ番組であれば、再生位置関連情報が、質問であることが考えられる。つまり、ユーザは、放送コンテンツを視聴していなくとも、再生位置関連情報を参照することで、再生位置における放送コンテンツの状況を認識できる。
【0022】
図7は、チェックイン管理テーブル75のデータ構成例を示す図である。図7に示すように、チェックイン管理テーブル75は、各ユーザのユーザIDに対応付けて、そのユーザが視聴した或いは視聴している放送コンテンツのコンテンツIDと、その放送コンテンツの視聴を開始したチェックイン時刻(視聴開始時刻)と、その放送コンテンツの視聴を終了したチェックアウト時刻(視聴終了時刻)と、その放送コンテンツを視聴した視聴時間、そのユーザが視聴中に行ったアクションとその時刻を示したアクションログなどが格納される。尚、アクションとは、その放送コンテンツに対するコメントや評価等を入力する動作のことである。
【0023】
本実施形態では、チェックイン管理テーブル75を用いてユーザがコンテンツを視聴していた時間を管理することで、ユーザに対して様々なサービスを与えることができる。例えば、放送局側(或いはサーバ30の管理者側)は、放送コンテンツ内に予めタイムゾーンを設けておく。そして、サーバ30の制御部は、チェックイン管理テーブル75を用いて、各ユーザが、当該タイムゾーン内に所定の放送コンテンツにチェックインしたか否かを判定する。そして、サーバ30の制御部は、このタイムゾーン内にその放送コンテンツにチェックインしたユーザに対して、ポイントを付与したり、クーポンや景品の抽選権を付与したりする等の特典を付与するサービスを行うとしてもよい。これにより放送局は、その放送コンテンツの視聴率の向上を狙うことができる。
【0024】
尚、好適な実施形態としては、上述のタイムゾーンをユーザに伏せておくことが好ましい。また、その他の好適な実施形態としては、予め設けられたタイムゾーンとして放送コンテンツの放送時間全体を設定しておき、サーバ30の制御部は、放送コンテンツの全体を視聴したユーザに対して、上述したような特典を付与するとしてもよい。これにより、放送コンテンツの全体を視聴してもらいやすくできる。
【0025】
尚、チェックイン管理テーブル75において管理する情報は、上述したチェックイン時刻、チェックアウト時刻、視聴時間、及びアクションログに限定されるものではなく、これら以外の情報をチェックイン管理テーブル75において管理するとしてもよい。
【0026】
また、サーバ30の制御部は、チェックイン管理テーブル75を用いて、その放送コンテンツ内において盛況だったシーンを判定してもよい。即ち、サーバ30の制御部はチェックイン管理テーブル75を用いて、放送コンテンツにチェックインした人数を放送コンテンツの再生位置に対応付けて管理し、チェックインしている人数が多いほど盛況であると判定する。或いは、サーバ30の制御部はチェックイン管理テーブル75を用いて、放送コンテンツに対して送信されたコメント数や評価動作が行われた回数、即ちアクション回数が多いほど盛況であると判定する。
【0027】
そして、サーバ30の制御部は例えば、最も盛況であったシーン(時間帯)でチェックインしたユーザに対して上述したような特典を付与してもよい。また、この場合に放送局のサーバ30の制御部は、最も盛況であったシーンでチェックインしたユーザ数に応じて特典を付与するユーザ数を決定してもよい。
【0028】
また、サーバ30の制御部は、上述のように最も盛況であったシーンを示した再生位置と対応付けたタグを管理しても良い。そして、サーバ30の制御部は、各再生装置に対して、当該タグを示す再生位置情報あるいは当該タグが付与された放送コンテンツを配信してもよい。また、さらに、このようにしてタグ付けされた録画コンテンツに対して、最も盛況であったシーンを視聴したユーザに対して上述したような特典を付与してもよい。
【0029】
また、サーバ30の制御部は、ユーザのチェックイン数(即ち、その放送コンテンツの視聴者数)やアクション回数、或いは、それらの数に基づく放送コンテンツの盛況具合を示す情報を、放送コンテンツの再生位置と対応付けて生成してもよい。そして、生成した情報を放送コンテンツとともに再生装置13に送信し、再生装置13の表示部23に放送コンテンツの各再生位置に対する盛況具合を表示させてもよい。これにより、ユーザは、その放送コンテンツで盛り上がったシーンを容易に識別でき、盛況であった場面を視聴者自らがシーンサーチしなくとも簡単に視聴できる。
【0030】
さらに、サーバ30の制御部は、放送コンテンツの再生位置と、再生位置関連情報と、上記盛況具合を示す情報とを対応付けて再生装置13に送信してもよい。
【0031】
次に、図1を参照して再生装置13(13a、13b)について説明する。
【0032】
受信部15は、図示しないチューナ、復調部等によって構成されており、放送信号を受信し、ユーザの選局操作によって指定されたチャンネルの信号を選局する。受信部15は、選局した放送信号に対して放送方式に対応した復調処理を行う。例えば、受信部15は、デジタル放送の放送信号についてはPSK(Phase Shift Keying)復調又はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調処理等のデジタル復調処理を行う。こうして、受信部15は、放送信号から所望のコンテンツを含むストリームを得る。更に、受信部15は、ストリームを復号処理した後、分離部16に出力する。
【0033】
分離部16は、復号結果から、所望の番組の放送コンテンツとコンテンツ取得用コンテンツとを分離する。分離部16は、放送コンテンツを放送コンテンツ処理部17に与え、コンテンツ取得用コンテンツをWebブラウザ等のブラウザ19のコンテンツ及び通信処理部20に与える。放送コンテンツ処理部17は、入力された放送コンテンツに対して適宜の信号処理を施して、番組の映像信号及び音声信号を得て、合成部18に出力する。
【0034】
コンテンツ及び通信処理部20は、入力されたコンテンツ取得用コンテンツに含まれた記述内容を解釈して処理する。コンテンツ及び通信処理部20は、コンテンツ取得用コンテンツに映像や、音声、テキスト等のコンテンツが含まれる場合には、これらのコンテンツの映像信号及び音声信号を生成して合成部18に出力する。また、コンテンツ取得用コンテンツに、放送局のサーバ11又はサーバ30との双方向通信を行うための情報が記述されていることもある。この場合には、コンテンツ及び通信処理部20は、これらの情報に対応した表示を行うための画像を生成して合成部18に出力する。
【0035】
本実施形態においては、各再生装置13は、個別情報記憶部22を有している。個別情報記憶部22は、各再生装置13の個別情報を保持する。個別情報としては、装置のデバイスID、装置内のいずれかのLSIのチップID、装置内のいずれかのNIC(ネットワークインターフェースカード)のMACアドレス、装置に接続されたいずれかのB−CASカードのID、Webコンテンツ配信サービス事業者、放送局或いはユーザが指定したID、又は、装置起動時やコンテンツの視聴開始時やWebコンテンツのダウンロード開始時やストリーミング開始時に生成された乱数、のいずれか、または組み合わせによって得られるものが考えられる。なお、放送局からの放送信号の受信エリア内の再生装置台数が極めて多い場合には、複数台毎に1つの個別情報が割り当てられるようにしてもよく、例えば、地区毎に1つの個別情報を割り当てるようにしてもよい。
【0036】
コンテンツ及び通信処理部20は、コンテンツ取得用コンテンツに含まれるアクセス制御情報を抽出し、抽出したアクセス制御情報と、個別情報記憶部22から読み出した個別情報とを用いて、アクセス時間及びアクセス先の少なくとも一方を決定する。コンテンツ及び通信処理部20は、決定したアクセス時間及びアクセス先に従って、通信回線を介して通信を行い、アクセス先のサーバに対して通信コンテンツの送信要求を行う。
【0037】
なお、コンテンツ及び通信処理部20は、アクセス制御情報によってアクセス時間が規定されていない場合には、任意の時間、例えばコンテンツ取得用コンテンツの取得後に通信コンテンツの送信要求を行う。また、コンテンツ及び通信処理部20は、アクセス制御情報によってアクセス先が規定されていない場合には、任意のアクセス先、例えば規定のサーバに対して通信コンテンツの送信要求を行う。
【0038】
図1の例では、アクセス先としてサーバ30が決定された例を示している。コンテンツ及び通信処理部20は、インターネット12を介してサーバ30との間で通信を行って、コンテンツ取得用コンテンツに記述された通信コンテンツの送信要求を行う。
【0039】
尚、図1の例では、アクセス先としてサーバ30が選択されたが、アクセス先のサーバは複数に分散されるとしてもよい。このように、コンテンツ及び通信処理部20は、コンテンツ取得用コンテンツに含まれるアクセス制御情報と、各再生装置13が有する個別情報とに基づいて、各再生装置13がアクセスするアクセス先のサーバ及びアクセス時間を決定するので、サーバや通信回線にかかる通信負荷を分散して負荷軽減を図りやすくすることができる。
【0040】
通信コンテンツ処理部21は、サーバ30から送信された通信コンテンツを受信する。通信コンテンツは、例えば、JavaScriptやHTML等の制御を規定するコンテンツと、映像や音声、画像等の出力対象となるコンテンツとによって構成される。通信コンテンツ処理部21は、入力された通信コンテンツに含まれた記述内容を解釈して処理する。即ち、通信コンテンツ処理部21は、通信コンテンツに映像や、音声、テキスト等のコンテンツが含まれる場合には、これらのコンテンツの映像信号または音声信号を生成して合成部18に出力する。
【0041】
また、通信コンテンツ処理部21(送信手段)は、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)等のSNS(Social Networking Service)等のコミュニケーションサービスに関する通信コンテンツの通信処理を行う。即ち、通信コンテンツ処理部21は、リモートコントロールやキーボード等の入力部24から入力されたユーザのコメントや評価等の入力情報を受付けて、インターネット12を介してサーバ30に送信する。また、通信コンテンツ処理部21は、入力情報を送信する際に、入力情報と、再生されている放送コンテンツのコンテンツ識別情報と、入力を受付けた時点における放送コンテンツの再生位置を示す再生位置情報とを対応付けてサーバ30に送信する。
【0042】
さらに、通信コンテンツ処理部21(受信手段)は、サーバ30から、自装置または他装置の通信コンテンツ処理部21が送信した入力情報と、当該入力情報と対応付けられたコンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報と、当該入力情報と対応付けられた再生位置情報で示される再生位置における再生位置関連情報とを受信する。そして、上述の通信コンテンツに対する処理と同様の処理を行って処理後の映像信号または音声信号を合成部18に出力し、表示部23は上述の各情報を対応付けて表示する。
【0043】
また、通信コンテンツ処理部21は、上述のようにサーバ30が再生位置関連情報と、盛況具合を示す情報(視聴者数、アクション数等)とを対応付けて送信した場合に、これらを受信し、合成部18に出力するとしてもよい。再生装置13の表示部23は、コンテンツを示す情報と、放送コンテンツの各再生位置に対する盛況具合と、再生位置と、再生位置関連情報とを対応付けて表示する。これにより、ユーザはその放送コンテンツで盛り上がったシーンがどのような内容であるのかを知ることができる。
【0044】
合成部18は、放送コンテンツ処理部17の出力とブラウザ19の出力とを合成して、合成画像を再生または表示させるための映像信号を表示部23(表示手段)に出力する。表示部23は例えば液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等によって構成される。表示部23は、合成部18から入力された映像信号に基づいて、上記合成画像の映像表示を行う。これにより表示部23には、放送コンテンツの画像と、通信コンテンツに関する画像とが合成されて表示される。
【0045】
上述のように、ブラウザ19、放送コンテンツ処理部17、合成部18等の構成は、放送コンテンツを再生するための映像信号を出力する第1出力手段、または、通信コンテンツを表示するための映像信号を出力する第2出力手段として機能する。尚、第1出力手段、第2出力手段の構成は、放送コンテンツを再生するための映像信号、通信コンテンツを表示するための映像信号をそれぞれ出力可能な構成であればよく、特に限定されるものではない。
【0046】
次に、本実施形態のコンテンツ再生システム101で行われる情報通信処理および表示処理の手順について説明する。図8は、コンテンツ再生システム101で行われる情報通信処理および表示処理の手順を示すシーケンス図である。尚、以下では再生装置13a、13bでの動作を並列して説明するが、再生装置13a、13bでそれぞれ行われる動作のタイミングは特に限定されるものではない。また、再生装置13が2つの場合について説明するが、再生装置13の数はこれに限定されるものではない。
【0047】
通信コンテンツ処理部21は、再生装置13a、13bのユーザが放送コンテンツの視聴を開始し、その放送コンテンツにチェックインしたか否かを判定する(ステップS1、S21)。各再生装置13a、13bにおいてチェックインが為されない間(ステップS1:No、S21:No)は、ステップS1、S21に戻ってチェックイン待ちを行う。チェックインが為された場合(ステップS1:Yes、S21:Yes)には、通信コンテンツ処理部21は、チェックインをしたユーザのユーザ識別情報と、そのユーザがチェックインをした放送コンテンツのコンテンツ識別情報とをサーバ30に送信する(ステップS2、S22)。
【0048】
サーバ30の制御部は、再生装置13(13a、13b)がチェックインした場合に、受信したユーザ識別情報とコンテンツ識別情報とを用いて、チェックイン管理テーブル75にチェックインしたユーザのユーザ識別情報と、チェックインした放送コンテンツのコンテンツ識別情報と、チェックイン時刻とを格納する(ステップS3)。
【0049】
そして、サーバ30の制御部は、公開範囲設定テーブル71を参照して、チェックインしたユーザに関する公開範囲を検索する(ステップS4)。サーバ30の送信部304は、公開範囲内のユーザ及びチェックインしたユーザに対して、チェックインしたユーザのユーザ識別情報の関連情報、コンテンツ識別情報の関連情報を送信し、チェックインしたことを同一の公開範囲に属するユーザに通知する(ステップS5、S25)。尚、サーバ30の送信部304は、チェックインしたユーザ自身にはチェックイン通知を行わないとしてもよい。
【0050】
ここで、ユーザ識別情報の関連情報とは、ユーザ識別情報によって識別されるユーザに関する情報であり、例えば、ユーザ名、ユーザのニックネーム等がある。また、コンテンツ識別情報の関連情報とは、コンテンツ識別情報によって識別される放送コンテンツに関する情報であり、例えば、放送コンテンツのタイトル、放送コンテンツの内容に関する情報等がある。
【0051】
再生装置13の通信コンテンツ処理部21は、チェックイン通知を受信した場合に、受信データに含まれるユーザ識別情報の関連情報、コンテンツ識別情報の関連情報に基づいて、ユーザのチェックインを通知するメッセージを表示部23に表示させる(ステップS6、S26)。
【0052】
図9は、ユーザのチェックイン状況が表示された表示画面の一例を示す図である。図9に示すように、表示部23には、この再生装置13が再生している放送コンテンツの映像を表示する表示領域80と、コミュニケーションサービスに関する表示領域90とが設けられる。図9に示すように、同一の公開範囲に属するユーザがチェックした場合には、コミュニケーションサービスの表示領域90に、そのユーザがチェックインした旨を通知するメッセージまたはシンボルが表示される。
【0053】
より詳細には、コミュニケーションサービスの表示領域90には、チェックインしたユーザのユーザ名91やアイコン92、このユーザが入力部24から入力したコメント93や、放送局のロゴマーク94、コメントを入力した時刻を示す情報95とともに、このユーザがコンテンツにチェックインした旨を通知するメッセージ96が表示される。同一の公開範囲に属する他のユーザは、この通知によって同一の公開範囲に属するユーザがコンテンツにチェックインしたコンテンツを知ることができ、同じコンテンツを視聴することができる。
【0054】
尚、図9では表示領域90にはコミュニケーションサービスに関する情報を表示する例を示しているが、表示領域90またはその他の表示領域においてコミュニケーションサービス以外の通信コンテンツに関する情報として、番組や放送局等の各種情報を表示するとしてもよい。
【0055】
次に、再生装置13の通信コンテンツ処理部21は、入力部24を介して再生されているコンテンツに関するコメントや評価等の入力情報を受付けたか否かを判定する(ステップS7、S27)。入力を受付けない場合(ステップS7:No、S17:No)にはステップS15、S35に移行する。入力を受付けた場合(ステップS7:Yes、S17:Yes)に通信コンテンツ処理部21は、入力を行ったユーザのユーザ識別情報と、ユーザが視聴している放送コンテンツのコンテンツ識別情報、入力が行われた時点における放送コンテンツの再生位置情報、入力されたコメントまたは評価等の入力情報をサーバ30に送信する(ステップS8、S28)。
【0056】
サーバ30の受信部301は、再生装置13から入力情報を受信したか否か判定する(ステップS9)。受信しない場合(ステップS9:No)には受信待ちを行う(ステップS9)。入力情報を受信した場合(ステップS9:Yes)には、受信部301は、入力情報を送信したユーザのユーザIDに対応付けて、入力情報と、入力が行われた時点における放送コンテンツの再生位置情報とをチェックイン管理テーブル75に格納し、アクションログを更新する(ステップS10)。尚、受信部301は、アクションログには、再生位置情報に対応付けて入力情報そのものを格納してもよいし、入力情報に基づいてユーザが行ったアクション(コメント入力、評価入力)を示す情報を格納するとしてもよい。
【0057】
次に、サーバ30の制御部は、公開範囲設定テーブル71を参照して、入力情報を送信したユーザのユーザIDに対応する公開範囲を検索する(ステップS11)。図3の例では、発信元のユーザIDが00000001である場合の公開範囲は、ユーザIDが00000002のユーザである。従って、サーバ30の制御部は受信した入力情報等の各種情報を、再生装置13bのユーザIDが00000002のユーザに対して送信すると判定する。
【0058】
また、サーバ30の第2読込部303は、再生位置関連情報テーブル74を参照して、ステップS5またはS25で受付けた再生位置情報に対応する再生位置関連情報を検索する(ステップS12)。例えば、図7に示すように20:30にコメントの入力を受信した場合には、第2読込部303は、図6に示す再生位置関連情報テーブル74を参照して、20:30:00の再生位置情報に対応する再生位置関連情報として「Aチーム:Bチーム=1:0」なるデータを読み込む。また、サーバ30の第1読込部302は、コンテンツ情報設定テーブル73を参照して、ステップS5またはS25で受付けたコンテンツ識別情報に対応するコンテンツを示す情報を読み込む。
【0059】
そして、サーバ30の送信部304は、公開範囲内のユーザ(例えば再生装置13b)と、入力情報送信者(例えば再生装置13a)とに対して、入力情報の発信元のユーザ識別情報の関連情報(例えばユーザ名やニックネーム)と、コンテンツを示す情報(例えば番組名)と、放送コンテンツの再生位置関連情報(例えば試合の進行状況)と、入力情報とを送信する(ステップS13、S33)。
【0060】
再生装置13の通信コンテンツ処理部21は、上述の各情報をサーバ30から受信し、ユーザ識別情報の関連情報と、そのユーザによるコメントまたは評価等の入力情報と、コンテンツ識別情報の関連情報と、再生位置関連情報とを関連付けて表示部23に表示させる(ステップS14、S34)。
【0061】
図10は、ユーザのコメントと再生位置関連情報とが対応付けられて表示された表示画面の一例を示す図である。表示部23には、この再生装置13が再生している放送コンテンツの映像を表示する表示領域80と、コミュニケーションサービスに関する表示領域90とが設けられる。
【0062】
コミュニケーションサービスの表示領域90には、各ユーザが入力した入力情報としてコメント93や評価等が、発言者であるユーザのユーザ名91やアイコン92に対応付けて表示される。また、表示領域90には、コメント93に対応させて、コメントがなされた放送コンテンツを配信している放送局のロゴマーク94や、放送局名またはコンテンツ名97、このコメントが入力された時刻を示す情報95が示される。さらに、表示領域90には、このコメント93が入力された時点におけるこの放送コンテンツの再生位置関連情報98が表示される。
【0063】
このように、ユーザの入力情報とともに放送コンテンツの再生位置関連情報98が表示されるので、ユーザのアクションが放送コンテンツのどのような内容に対するものであるのかを明示することができ、ユーザのアクションについて容易に状況を把握することができる。
【0064】
再生装置13の通信コンテンツ処理部21は、放送コンテンツを視聴しているユーザがその放送コンテンツの視聴を終了して、その放送コンテンツからチェックアウトしたか否かを判定する(ステップS15、S35)。チェックアウトしていない場合(ステップS15:No、S35:No)には、ステップS7、S27に戻る。チェックアウトした場合(ステップS15:Yes、S35:Yes)に通信コンテンツ処理部21は、チェックアウトするユーザのユーザ識別情報と、チェックアウトする放送コンテンツのコンテンツ識別情報とをサーバ30に送信する(ステップS16、S36)。
【0065】
サーバ30の制御部は、ユーザが放送コンテンツからチェックアウトした場合に、チェックイン管理テーブル75にチェックアウト時刻と、そのユーザがその放送コンテンツを視聴した視聴時間とを格納し(ステップS17)、処理を終了する。
【0066】
尚、図6では、再生位置関連情報テーブル74において再生位置情報の時刻に対して再生位置関連情報を対応付けているが、サーバ30の第2読込部303は、再生位置情報を含む時間帯に対して再生位置関連情報を対応付けて読み込むとしてもよい。また、再生位置関連情報テーブル74には、再生位置情報として時刻を格納した例を示したが、再生位置情報として時間帯を格納し、この時間帯に再生位置関連情報を対応付けて格納してもよい。
【0067】
このように、第1の実施形態の再生装置13は、ユーザによる入力情報と、その入力を受付けた時点におけるコンテンツ内での再生位置を示す再生位置情報をサーバ30に送信し、サーバ30から、自装置または他装置による入力情報と、再生位置に対応するコンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを受信し、これらを対応付けて表示部23に表示させる。これにより、コメント等が入力された時点におけるコンテンツ内容を合わせて知ることができ、ユーザの発言やアクション等の入力がコンテンツのどのような内容と関連付けて為されたものであるかを分かり易くすることができる。
【0068】
尚、上述では、再生装置13で再生されるコンテンツとして、放送信号に基づく放送コンテンツの例を挙げて説明したが、再生されるコンテンツの種別はこれに限定されるものではない。再生装置13で再生されるコンテンツのその他の例として、Webサーバから配信されるその他のコンテンツや、再生装置13に録画されているコンテンツを再生し、このコンテンツについてコンテンツ識別情報、再生位置情報、入力情報等を送信するとしてもよい。即ち、図9、図10の画面表示例においても、再生されるコンテンツは特に放送信号に基づく放送コンテンツに限定されるものではなく、その他各種コンテンツの表示領域と上述の表示領域90とを合成して表示するとしてもよい。
【0069】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、放送信号にコンテンツ取得用コンテンツが含まれる例について説明した。これに対して本実施形態では、コンテンツ取得用コンテンツが放送信号とは別に、インターネット12を介して再生装置13に配信される例について説明する。
【0070】
また、本実施形態では、コンテンツ取得用コンテンツに、通信コンテンツの再生に関する情報(以下、再生制御情報という)が含まれ、この再生制御情報によって通信コンテンツの再生時の動作を制御可能である例について説明する。
【0071】
図11は、第2の実施形態に係るコンテンツ再生システム201を示すブロック図である。図11において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。コンテンツ再生システム201は、再生装置41a、41bを含む。複数の再生装置41a、41bは相互に同一構成であり、これらを相互に区別する必要がない場合には、再生装置41という。なお、図11では2台の再生装置41のみを示したが、2台以上の複数の再生装置41が用いられるとしてもよい。再生装置41の具体例としては、異なる家庭に設置された相互に別グループに属するものであるものとする。
【0072】
各再生装置41の受信部15は、放送局のサーバ11から放送信号を受信する。受信部15は、ユーザの選局操作に対応したチャンネルを選局し、復調処理して放送コンテンツのストリームを得て、更に復号処理によって、所望の番組の放送コンテンツを得る。受信部15は、取得した放送コンテンツを放送コンテンツ処理部17に与える。放送コンテンツ処理部17は、入力された放送コンテンツに対して適宜の信号処理を施して、番組の映像信号及び音声信号を得て、合成部18に出力する。
【0073】
ブラウザ42は、コンテンツ及び通信処理部43と、コンテンツバッファ44と、通信コンテンツ処理部21とを有している。コンテンツバッファ44は、サーバ30から受信した通信コンテンツを一時保持した後、通信コンテンツ処理部21に出力する。
【0074】
コンテンツ及び通信処理部43は、予め設定されたサーバ30からコンテンツ取得用コンテンツを受信する。また、コンテンツ及び通信処理部43は、コンテンツ取得用コンテンツに含まれた記述内容を解釈して処理する。コンテンツ及び通信処理部43における他の機能構成は、図1のコンテンツ及び通信処理部20と同様である。
【0075】
尚、上述では、サーバ30からコンテンツ取得用コンテンツ及び通信コンテンツの双方を受信するとしたが、コンテンツ取得用コンテンツを送信するサーバと通信コンテンツを送信するサーバとは同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0076】
通信コンテンツ処理部21は、コンテンツバッファ44を介して、第1の実施形態で上述したような情報通信処理および表示処理を行う。通信コンテンツ処理部21が行う情報通信処理および表示処理の詳細については、第1の実施形態と同様であるのでここでの説明は省略する。即ち、本実施形態においても、第1の実施形態で上述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0077】
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態に係るコンテンツ再生システム301を示すブロック図である。図12において図11と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態では、コンテンツ再生システム301が、放送局のサーバ11からの放送信号を受信する受信部15を有する再生装置51aと、放送信号の受信機能を有さない再生装置51bとを含む例について説明する。再生装置51bは、例えばタブレット型の表示端末であり、再生装置51aと再生装置51bとは、例えば同一家庭内等の同一グループに属する。
【0078】
再生装置51aは、個別情報記憶部22からの個別情報を外部に出力可能に構成した点を除き、図11の再生装置41aと同様の構成である。なお、図12の再生装置51aにおいても、図11の再生装置41aと同様にコンテンツバッファ44を有していてもよい。
【0079】
一方、再生装置51bは、ブラウザ52と表示部23と入力部24とを備える。ブラウザ52は、コンテンツ及び通信処理部43と、通信コンテンツ処理部21とを備える。コンテンツ及び通信処理部43は、再生装置51aの個別情報記憶部22が記憶する個別情報を読み込み、再生装置51aの個別情報を用いて、コンテンツ取得用コンテンツに基づくアクセスを行う。このように、本実施形態では、同一グループに属するユーザ端末間で同一の個別情報に基づく制御を可能にすることができ、各再生装置51(51a、51b)のコンテンツ及び通信処理部43が、同一の個別情報を用いてアクセス制御することができる。
【0080】
なお、再生装置51bは、受信部15、放送コンテンツ処理部17、合成部18を備えるとして、再生装置51aの個別情報を読み込む以外は再生装置51aと同様の動作をするとしてもよい。
【0081】
再生装置51a、51bにおける通信コンテンツ処理部21の機能構成については、第1の実施形態と同様であるのでここでの説明を省略する。即ち、本実施形態においても、第1の実施形態で上述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0082】
(第4の実施形態)
図13は、第4の実施形態に係るコンテンツ再生システム401を示すブロック図である。図13において図1及び図12と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態では、再生装置61aに内部サーバ63を設けて、再生装置61a、61bの各ブラウザ62a、62bが、コンテンツ取得用コンテンツ及び通信コンテンツを、再生装置61aの内部サーバ63を経由して取得するようにした点が第3の実施形態との主な相違点である。
【0083】
再生装置61aは、内部サーバ63を有している。分離部16は、放送コンテンツを放送コンテンツ処理部17に与え、コンテンツ取得用コンテンツを内部サーバ63に与える。内部サーバ63はコンテンツ取得用コンテンツを記憶する。放送コンテンツ処理部17は、放送局のサーバ11からの放送信号に基づく放送コンテンツの画像データを生成して合成部18に出力する。また、内部サーバ63は、通信コンテンツ処理部21を有している。
【0084】
再生装置61aのブラウザ62aは、コンテンツ及び通信処理部20を有している。コンテンツ及び通信処理部20は、内部サーバ63から読み出したコンテンツ取得用コンテンツ及び個別情報に従って、インターネット12上のサーバ30とアクセスし、通信コンテンツをダウンロードして内部サーバ63に記憶させる。
【0085】
また、コンテンツ及び通信処理部20は、コンテンツ取得用コンテンツに含まれる画像データ等のコンテンツ(以下、放送に属するコンテンツという)を解釈して、放送に属するコンテンツに基づく画像データを合成部18に出力する。なお、再生装置61aのブラウザ62aにおいても、第1の実施形態のブラウザ19と同様に通信コンテンツ処理部21を備えていてもよい。
【0086】
一方、再生装置61bは、ブラウザ62bと表示部23と入力部24を備える。ブラウザ62bは通信コンテンツ処理部21を備える。通信コンテンツ処理部21は、再生装置61aの個別情報記憶部22が記憶する個別情報を読み込み、再生装置61aの個別情報を用いて、内部サーバ63と通信を行い、コンテンツ取得用コンテンツ及び通信コンテンツを取り込む。通信コンテンツ処理部21は、取り込んだコンテンツ取得用コンテンツに基づいて、通信コンテンツを処理し、表示部23に各種画像表示を行う。
【0087】
本実施形態においては、内部サーバ63を経由して、コンテンツ取得用コンテンツ及び通信コンテンツを取得しており、各端末が独自に通信回線にアクセスする場合よりも、通信量を低減させることができ、サーバの負荷の増大を抑制することができる。
【0088】
再生装置61a、61bの通信コンテンツ処理部21が行う情報通信処理および表示処理の詳細については、第1の実施形態と同様であるのでここでの説明は省略する。即ち、本実施形態においても、第1の実施形態で上述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0089】
以上説明したとおり、第1から第4の実施形態にかかるコンテンツ再生装置は、ユーザによる入力情報と、その入力を受付けた時点におけるコンテンツ内での再生位置を示す再生位置情報をサーバに送信し、サーバから、自装置または他装置による入力情報と、再生位置情報に対応するコンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを受信し、これらを対応付けて表示装置に表示させる。これにより、コメントや評価等が入力された時点におけるコンテンツ内容を合わせて知ることができ、ユーザの発言やアクション等の入力がコンテンツのどのような内容と関連付けて為されたものであるかを分かり易くすることができる。
【0090】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0091】
101、201、301、401…コンテンツ再生システム、11…放送局のサーバ、12…インターネット、13、13a、13b、41、41a、41b、51、51a、51b、61a、61b…再生装置、15…受信部、16…分離部、17…放送コンテンツ処理部、18…合成部、19、42、52、62a、62b…ブラウザ、20、43…コンテンツ及び通信処理部、21…通信コンテンツ処理部、22…個別情報記憶部、23…表示部、24…入力部、30…サーバ、44…コンテンツバッファ、63…内部サーバ、71…公開範囲設定テーブル、72…ユーザ情報設定テーブル、73…コンテンツ情報設定テーブル、74…再生位置関連情報テーブル、75…チェックイン管理テーブル、80…表示領域、90…表示領域、91…ユーザ名、92…アイコン、93…コメント、94…ロゴマーク、95…情報、96…メッセージ、97…コンテンツ名、98…再生位置関連情報。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コンテンツ再生装置、情報送信方法およびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルテレビジョン装置等のコンテンツ再生装置においては、放送信号に基づくコンテンツ(放送コンテンツ)と、インターネット等の通信回線を介してサーバから取得したコンテンツ(通信コンテンツ)とを合成して表示するハイブリットキャスト(Hybridcast:登録商標)方式が知られている。
【0003】
また、テレビ画面の一部において、Twitter(登録商標)、YouTube(登録商標)等の動画配信サービス、Facebook(登録商標)等のSNS(Social Networking Service)等のコミュニケーションサービスの利用画面を表示させる技術も知られており、デジタルテレビジョンを用いて種々のコミュニケーションサービスを利用することが可能となっている。このようなコミュニケーションサービスに関する従来技術としては、動画コンテンツに対するユーザコメントを、コンテンツ内の時間を基軸として一覧表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−278088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、ユーザの発言やアクションがコンテンツのどのような内容と関連付けて為されたものであるかが分かりにくいという課題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの発言やアクションがコンテンツのどのような内容と関連付けて為されたものであるかを分かり易くすることができるコンテンツ再生装置、情報送信方法およびサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のコンテンツ再生装置は、第1出力手段と、受付手段と、送信手段と、受信手段と、第2出力手段とを備える。第1出力手段は、コンテンツを再生するための映像信号を出力する。受付手段は、ユーザから、再生されているコンテンツに関する入力を受付ける。送信手段は、ネットワークを介して接続されたサーバに、前記受付手段が受付けた入力に基づく入力情報と、前記再生されているコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報と、前記入力を受付けた時点における前記コンテンツの再生位置を示す再生位置情報と、を対応付けて送信する。受信手段は、前記サーバから、自装置または他装置の前記送信手段が送信した前記入力情報と、当該入力情報と対応付けられた前記コンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報と、前記入力情報と対応付けられた前記再生位置情報で示される再生位置における前記コンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを受信する。第2出力手段は、前記受信手段により受信された前記入力情報と、前記コンテンツを示す情報と、前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、第1の実施形態に係るコンテンツ送信装置及びコンテンツ再生装置を含むコンテンツ再生システムを示すブロック図である。
【図2】図2は、サーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】図3は、公開範囲設定テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図4】図4は、ユーザ情報設定テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図5】図5は、コンテンツ情報設定テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図6】図6は、再生位置関連情報テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図7】図7は、チェックイン管理テーブルのデータ構成例を示す図である。
【図8】図8は、コンテンツ再生システムで行われる情報通信処理および表示処理の手順を示すシーケンス図である。
【図9】図9は、ユーザのチェックイン状況が表示された表示画面の一例を示す図である。
【図10】図10は、ユーザのコメントと再生位置関連情報とが対応付けられて表示された表示画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、第2の実施形態に係るコンテンツ再生システムを示すブロック図である。
【図12】図12は、第3の実施形態に係るコンテンツ再生システムを示すブロック図である。
【図13】図13は、第4の実施形態に係るコンテンツ再生システムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るコンテンツ送信装置及びコンテンツ再生装置を含むコンテンツ再生システム101を示すブロック図である。
【0010】
図1において、コンテンツ送信装置である放送局のサーバ11からの放送信号は、コンテンツ再生装置である複数の再生装置13a、13bにおいて受信される。各再生装置13a、13bは相互に同一構成であり、以下、各再生装置13a、13bを相互に区別する必要がない場合には、単に再生装置13という。なお、図1では2台の再生装置13a、13bを示したが、2台以上の複数の再生装置13が用いられるとしてもよい。再生装置13の具体例としては、異なる家庭に設置された相互に別グループに属するデジタルテレビジョン装置等が適用できる。
【0011】
各再生装置13が放送局のサーバ11から受信する放送信号には、映像や音声情報によって構成された番組のコンテンツ(以下、放送コンテンツという)が含まれる。更に、本実施形態の放送信号には、通信回線を介して取得するコンテンツ(以下、通信コンテンツという)の取得のためのコンテンツ取得用コンテンツが含まれる。例えば、コンテンツ取得用コンテンツは、放送信号に多重されるデータ放送の一部として伝送することができる。
【0012】
なお、コンテンツ取得用コンテンツには、放送コンテンツとは別に各種マルチメディア情報、例えば映像、音声、画像、テキスト等によってニュースや天気予報、番組詳細情報等の種々の情報を提供するコンテンツが含まれていてもよい。例えば、コンテンツ取得用コンテンツは、JavaScriptやHTML等の制御を規定するコンテンツと、映像や音声、画像等の出力対象となるコンテンツとからなる。
【0013】
図1に示すように、再生装置13a、13bはインターネット12等のネットワークを介してWebサーバ(サーバ)30と接続可能に構成されている。サーバ30は、上記通信コンテンツを提供するサーバである。尚、サーバ30は放送局に設置されて放送局が管理するとしてもよいが、サーバ30の設置態様は特に限定されるものではない。
【0014】
次に、図2を参照してサーバ30の機能構成について説明する。図2は、サーバ30の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ30は、CPU31、ROM32、RAM33、通信I/F34、キーボードやタッチパッド、マウス等の入力装置35、ディスプレイ36、HDD70等を備えた通常のPCと同様の構成を有している。ROM32はサーバ30を制御するための各種プログラムを記憶している。CPU31は、ROM32が記憶するプログラムをRAM33に展開して実行することによりサーバ30を制御するための制御部として機能する。制御部は、受信部301、第1読込部302、第2読込部303、送信部304等として機能する。各部の機能については図8で後述する。
【0015】
HDD70は、公開範囲設定テーブル71(図3参照)、ユーザ情報設定テーブル72(図4参照)、コンテンツ情報設定テーブル73(図5参照)、再生位置関連情報テーブル74(図6参照)、チェックイン管理テーブル75(図7参照)を有している。
【0016】
図3は、公開範囲設定テーブル71のデータ構成例を示す図である。図3に示すように、公開範囲設定テーブル71は、ユーザ(発信元ユーザ)と、当該発信元ユーザが入力部24から入力したコメントや評価等の入力情報を公開する他のユーザ(送信先ユーザ)とを対応付けて記憶している。ユーザは、再生装置13からサーバ30にアクセスして公開範囲情報を登録することができる。図3に示す例では、ユーザID“00000001”で識別されるユーザの入力情報は、ユーザID“00000002”で識別されるユーザに対して公開され、ユーザID“00000002”で識別されるユーザの入力情報は、ユーザID“00000001”、“00000003”、“00000004”、“00000005”で識別される各ユーザに対して公開される。
【0017】
図4は、ユーザ情報設定テーブル72のデータ構成例を示す図である。図4に示すように、ユーザ情報設定テーブル72は、ユーザの識別情報(ユーザID)と、ユーザ名とを対応付けて記憶している。尚、図示しないが、各ユーザIDにはさらにそのユーザの個別情報が対応付けられており、サーバ30は、各ユーザIDとの間の相互通信を個別情報に基づいて行う。なお、個別情報については後述する。
【0018】
図5は、コンテンツ情報設定テーブル73のデータ構成例を示す図である。図5に示すように、コンテンツ情報設定テーブル73(第1記憶手段)は、各放送コンテンツのコンテンツID(コンテンツ識別情報)と、その放送コンテンツを提供する放送局の識別情報(チャンネル番号や放送局名等)と、その放送コンテンツのタイトルであるコンテンツ名等を対応付けて記憶している。尚、図5では、コンテンツIDで識別されるコンテンツを示す情報として、放送局名やコンテンツ名を示したが、コンテンツを示す情報はこれに限定されるものではなく、その他の情報が用いられるとしてもよい。
【0019】
図6は、再生位置関連情報テーブル74のデータ構成例を示す図である。図6に示すように、再生位置関連情報テーブル74(第2記憶手段)には、放送コンテンツごとに、放送コンテンツの再生位置情報と、再生位置関連情報とが対応付けられて記憶される。再生位置関連情報とは、各再生位置における放送コンテンツの内容に関する関連情報とする。
【0020】
即ち、スポーツ番組等の例を挙げれば、再生位置情報としては放送時間に対応し、その放送時間における試合進行状況を再生位置関連情報として格納することができる。再生位置関連情報は、サーバ30の管理担当者が随時入力してもよいし、他のデータ放送で用いられるデータやインターネット上の情報等から自動的に抽出されてもよい。
【0021】
他の例としては、放送コンテンツが旅行番組であれば、再生位置関連情報が、旅行場所であり、放送コンテンツがクイズ番組であれば、再生位置関連情報が、質問であることが考えられる。つまり、ユーザは、放送コンテンツを視聴していなくとも、再生位置関連情報を参照することで、再生位置における放送コンテンツの状況を認識できる。
【0022】
図7は、チェックイン管理テーブル75のデータ構成例を示す図である。図7に示すように、チェックイン管理テーブル75は、各ユーザのユーザIDに対応付けて、そのユーザが視聴した或いは視聴している放送コンテンツのコンテンツIDと、その放送コンテンツの視聴を開始したチェックイン時刻(視聴開始時刻)と、その放送コンテンツの視聴を終了したチェックアウト時刻(視聴終了時刻)と、その放送コンテンツを視聴した視聴時間、そのユーザが視聴中に行ったアクションとその時刻を示したアクションログなどが格納される。尚、アクションとは、その放送コンテンツに対するコメントや評価等を入力する動作のことである。
【0023】
本実施形態では、チェックイン管理テーブル75を用いてユーザがコンテンツを視聴していた時間を管理することで、ユーザに対して様々なサービスを与えることができる。例えば、放送局側(或いはサーバ30の管理者側)は、放送コンテンツ内に予めタイムゾーンを設けておく。そして、サーバ30の制御部は、チェックイン管理テーブル75を用いて、各ユーザが、当該タイムゾーン内に所定の放送コンテンツにチェックインしたか否かを判定する。そして、サーバ30の制御部は、このタイムゾーン内にその放送コンテンツにチェックインしたユーザに対して、ポイントを付与したり、クーポンや景品の抽選権を付与したりする等の特典を付与するサービスを行うとしてもよい。これにより放送局は、その放送コンテンツの視聴率の向上を狙うことができる。
【0024】
尚、好適な実施形態としては、上述のタイムゾーンをユーザに伏せておくことが好ましい。また、その他の好適な実施形態としては、予め設けられたタイムゾーンとして放送コンテンツの放送時間全体を設定しておき、サーバ30の制御部は、放送コンテンツの全体を視聴したユーザに対して、上述したような特典を付与するとしてもよい。これにより、放送コンテンツの全体を視聴してもらいやすくできる。
【0025】
尚、チェックイン管理テーブル75において管理する情報は、上述したチェックイン時刻、チェックアウト時刻、視聴時間、及びアクションログに限定されるものではなく、これら以外の情報をチェックイン管理テーブル75において管理するとしてもよい。
【0026】
また、サーバ30の制御部は、チェックイン管理テーブル75を用いて、その放送コンテンツ内において盛況だったシーンを判定してもよい。即ち、サーバ30の制御部はチェックイン管理テーブル75を用いて、放送コンテンツにチェックインした人数を放送コンテンツの再生位置に対応付けて管理し、チェックインしている人数が多いほど盛況であると判定する。或いは、サーバ30の制御部はチェックイン管理テーブル75を用いて、放送コンテンツに対して送信されたコメント数や評価動作が行われた回数、即ちアクション回数が多いほど盛況であると判定する。
【0027】
そして、サーバ30の制御部は例えば、最も盛況であったシーン(時間帯)でチェックインしたユーザに対して上述したような特典を付与してもよい。また、この場合に放送局のサーバ30の制御部は、最も盛況であったシーンでチェックインしたユーザ数に応じて特典を付与するユーザ数を決定してもよい。
【0028】
また、サーバ30の制御部は、上述のように最も盛況であったシーンを示した再生位置と対応付けたタグを管理しても良い。そして、サーバ30の制御部は、各再生装置に対して、当該タグを示す再生位置情報あるいは当該タグが付与された放送コンテンツを配信してもよい。また、さらに、このようにしてタグ付けされた録画コンテンツに対して、最も盛況であったシーンを視聴したユーザに対して上述したような特典を付与してもよい。
【0029】
また、サーバ30の制御部は、ユーザのチェックイン数(即ち、その放送コンテンツの視聴者数)やアクション回数、或いは、それらの数に基づく放送コンテンツの盛況具合を示す情報を、放送コンテンツの再生位置と対応付けて生成してもよい。そして、生成した情報を放送コンテンツとともに再生装置13に送信し、再生装置13の表示部23に放送コンテンツの各再生位置に対する盛況具合を表示させてもよい。これにより、ユーザは、その放送コンテンツで盛り上がったシーンを容易に識別でき、盛況であった場面を視聴者自らがシーンサーチしなくとも簡単に視聴できる。
【0030】
さらに、サーバ30の制御部は、放送コンテンツの再生位置と、再生位置関連情報と、上記盛況具合を示す情報とを対応付けて再生装置13に送信してもよい。
【0031】
次に、図1を参照して再生装置13(13a、13b)について説明する。
【0032】
受信部15は、図示しないチューナ、復調部等によって構成されており、放送信号を受信し、ユーザの選局操作によって指定されたチャンネルの信号を選局する。受信部15は、選局した放送信号に対して放送方式に対応した復調処理を行う。例えば、受信部15は、デジタル放送の放送信号についてはPSK(Phase Shift Keying)復調又はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調処理等のデジタル復調処理を行う。こうして、受信部15は、放送信号から所望のコンテンツを含むストリームを得る。更に、受信部15は、ストリームを復号処理した後、分離部16に出力する。
【0033】
分離部16は、復号結果から、所望の番組の放送コンテンツとコンテンツ取得用コンテンツとを分離する。分離部16は、放送コンテンツを放送コンテンツ処理部17に与え、コンテンツ取得用コンテンツをWebブラウザ等のブラウザ19のコンテンツ及び通信処理部20に与える。放送コンテンツ処理部17は、入力された放送コンテンツに対して適宜の信号処理を施して、番組の映像信号及び音声信号を得て、合成部18に出力する。
【0034】
コンテンツ及び通信処理部20は、入力されたコンテンツ取得用コンテンツに含まれた記述内容を解釈して処理する。コンテンツ及び通信処理部20は、コンテンツ取得用コンテンツに映像や、音声、テキスト等のコンテンツが含まれる場合には、これらのコンテンツの映像信号及び音声信号を生成して合成部18に出力する。また、コンテンツ取得用コンテンツに、放送局のサーバ11又はサーバ30との双方向通信を行うための情報が記述されていることもある。この場合には、コンテンツ及び通信処理部20は、これらの情報に対応した表示を行うための画像を生成して合成部18に出力する。
【0035】
本実施形態においては、各再生装置13は、個別情報記憶部22を有している。個別情報記憶部22は、各再生装置13の個別情報を保持する。個別情報としては、装置のデバイスID、装置内のいずれかのLSIのチップID、装置内のいずれかのNIC(ネットワークインターフェースカード)のMACアドレス、装置に接続されたいずれかのB−CASカードのID、Webコンテンツ配信サービス事業者、放送局或いはユーザが指定したID、又は、装置起動時やコンテンツの視聴開始時やWebコンテンツのダウンロード開始時やストリーミング開始時に生成された乱数、のいずれか、または組み合わせによって得られるものが考えられる。なお、放送局からの放送信号の受信エリア内の再生装置台数が極めて多い場合には、複数台毎に1つの個別情報が割り当てられるようにしてもよく、例えば、地区毎に1つの個別情報を割り当てるようにしてもよい。
【0036】
コンテンツ及び通信処理部20は、コンテンツ取得用コンテンツに含まれるアクセス制御情報を抽出し、抽出したアクセス制御情報と、個別情報記憶部22から読み出した個別情報とを用いて、アクセス時間及びアクセス先の少なくとも一方を決定する。コンテンツ及び通信処理部20は、決定したアクセス時間及びアクセス先に従って、通信回線を介して通信を行い、アクセス先のサーバに対して通信コンテンツの送信要求を行う。
【0037】
なお、コンテンツ及び通信処理部20は、アクセス制御情報によってアクセス時間が規定されていない場合には、任意の時間、例えばコンテンツ取得用コンテンツの取得後に通信コンテンツの送信要求を行う。また、コンテンツ及び通信処理部20は、アクセス制御情報によってアクセス先が規定されていない場合には、任意のアクセス先、例えば規定のサーバに対して通信コンテンツの送信要求を行う。
【0038】
図1の例では、アクセス先としてサーバ30が決定された例を示している。コンテンツ及び通信処理部20は、インターネット12を介してサーバ30との間で通信を行って、コンテンツ取得用コンテンツに記述された通信コンテンツの送信要求を行う。
【0039】
尚、図1の例では、アクセス先としてサーバ30が選択されたが、アクセス先のサーバは複数に分散されるとしてもよい。このように、コンテンツ及び通信処理部20は、コンテンツ取得用コンテンツに含まれるアクセス制御情報と、各再生装置13が有する個別情報とに基づいて、各再生装置13がアクセスするアクセス先のサーバ及びアクセス時間を決定するので、サーバや通信回線にかかる通信負荷を分散して負荷軽減を図りやすくすることができる。
【0040】
通信コンテンツ処理部21は、サーバ30から送信された通信コンテンツを受信する。通信コンテンツは、例えば、JavaScriptやHTML等の制御を規定するコンテンツと、映像や音声、画像等の出力対象となるコンテンツとによって構成される。通信コンテンツ処理部21は、入力された通信コンテンツに含まれた記述内容を解釈して処理する。即ち、通信コンテンツ処理部21は、通信コンテンツに映像や、音声、テキスト等のコンテンツが含まれる場合には、これらのコンテンツの映像信号または音声信号を生成して合成部18に出力する。
【0041】
また、通信コンテンツ処理部21(送信手段)は、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)等のSNS(Social Networking Service)等のコミュニケーションサービスに関する通信コンテンツの通信処理を行う。即ち、通信コンテンツ処理部21は、リモートコントロールやキーボード等の入力部24から入力されたユーザのコメントや評価等の入力情報を受付けて、インターネット12を介してサーバ30に送信する。また、通信コンテンツ処理部21は、入力情報を送信する際に、入力情報と、再生されている放送コンテンツのコンテンツ識別情報と、入力を受付けた時点における放送コンテンツの再生位置を示す再生位置情報とを対応付けてサーバ30に送信する。
【0042】
さらに、通信コンテンツ処理部21(受信手段)は、サーバ30から、自装置または他装置の通信コンテンツ処理部21が送信した入力情報と、当該入力情報と対応付けられたコンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報と、当該入力情報と対応付けられた再生位置情報で示される再生位置における再生位置関連情報とを受信する。そして、上述の通信コンテンツに対する処理と同様の処理を行って処理後の映像信号または音声信号を合成部18に出力し、表示部23は上述の各情報を対応付けて表示する。
【0043】
また、通信コンテンツ処理部21は、上述のようにサーバ30が再生位置関連情報と、盛況具合を示す情報(視聴者数、アクション数等)とを対応付けて送信した場合に、これらを受信し、合成部18に出力するとしてもよい。再生装置13の表示部23は、コンテンツを示す情報と、放送コンテンツの各再生位置に対する盛況具合と、再生位置と、再生位置関連情報とを対応付けて表示する。これにより、ユーザはその放送コンテンツで盛り上がったシーンがどのような内容であるのかを知ることができる。
【0044】
合成部18は、放送コンテンツ処理部17の出力とブラウザ19の出力とを合成して、合成画像を再生または表示させるための映像信号を表示部23(表示手段)に出力する。表示部23は例えば液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等によって構成される。表示部23は、合成部18から入力された映像信号に基づいて、上記合成画像の映像表示を行う。これにより表示部23には、放送コンテンツの画像と、通信コンテンツに関する画像とが合成されて表示される。
【0045】
上述のように、ブラウザ19、放送コンテンツ処理部17、合成部18等の構成は、放送コンテンツを再生するための映像信号を出力する第1出力手段、または、通信コンテンツを表示するための映像信号を出力する第2出力手段として機能する。尚、第1出力手段、第2出力手段の構成は、放送コンテンツを再生するための映像信号、通信コンテンツを表示するための映像信号をそれぞれ出力可能な構成であればよく、特に限定されるものではない。
【0046】
次に、本実施形態のコンテンツ再生システム101で行われる情報通信処理および表示処理の手順について説明する。図8は、コンテンツ再生システム101で行われる情報通信処理および表示処理の手順を示すシーケンス図である。尚、以下では再生装置13a、13bでの動作を並列して説明するが、再生装置13a、13bでそれぞれ行われる動作のタイミングは特に限定されるものではない。また、再生装置13が2つの場合について説明するが、再生装置13の数はこれに限定されるものではない。
【0047】
通信コンテンツ処理部21は、再生装置13a、13bのユーザが放送コンテンツの視聴を開始し、その放送コンテンツにチェックインしたか否かを判定する(ステップS1、S21)。各再生装置13a、13bにおいてチェックインが為されない間(ステップS1:No、S21:No)は、ステップS1、S21に戻ってチェックイン待ちを行う。チェックインが為された場合(ステップS1:Yes、S21:Yes)には、通信コンテンツ処理部21は、チェックインをしたユーザのユーザ識別情報と、そのユーザがチェックインをした放送コンテンツのコンテンツ識別情報とをサーバ30に送信する(ステップS2、S22)。
【0048】
サーバ30の制御部は、再生装置13(13a、13b)がチェックインした場合に、受信したユーザ識別情報とコンテンツ識別情報とを用いて、チェックイン管理テーブル75にチェックインしたユーザのユーザ識別情報と、チェックインした放送コンテンツのコンテンツ識別情報と、チェックイン時刻とを格納する(ステップS3)。
【0049】
そして、サーバ30の制御部は、公開範囲設定テーブル71を参照して、チェックインしたユーザに関する公開範囲を検索する(ステップS4)。サーバ30の送信部304は、公開範囲内のユーザ及びチェックインしたユーザに対して、チェックインしたユーザのユーザ識別情報の関連情報、コンテンツ識別情報の関連情報を送信し、チェックインしたことを同一の公開範囲に属するユーザに通知する(ステップS5、S25)。尚、サーバ30の送信部304は、チェックインしたユーザ自身にはチェックイン通知を行わないとしてもよい。
【0050】
ここで、ユーザ識別情報の関連情報とは、ユーザ識別情報によって識別されるユーザに関する情報であり、例えば、ユーザ名、ユーザのニックネーム等がある。また、コンテンツ識別情報の関連情報とは、コンテンツ識別情報によって識別される放送コンテンツに関する情報であり、例えば、放送コンテンツのタイトル、放送コンテンツの内容に関する情報等がある。
【0051】
再生装置13の通信コンテンツ処理部21は、チェックイン通知を受信した場合に、受信データに含まれるユーザ識別情報の関連情報、コンテンツ識別情報の関連情報に基づいて、ユーザのチェックインを通知するメッセージを表示部23に表示させる(ステップS6、S26)。
【0052】
図9は、ユーザのチェックイン状況が表示された表示画面の一例を示す図である。図9に示すように、表示部23には、この再生装置13が再生している放送コンテンツの映像を表示する表示領域80と、コミュニケーションサービスに関する表示領域90とが設けられる。図9に示すように、同一の公開範囲に属するユーザがチェックした場合には、コミュニケーションサービスの表示領域90に、そのユーザがチェックインした旨を通知するメッセージまたはシンボルが表示される。
【0053】
より詳細には、コミュニケーションサービスの表示領域90には、チェックインしたユーザのユーザ名91やアイコン92、このユーザが入力部24から入力したコメント93や、放送局のロゴマーク94、コメントを入力した時刻を示す情報95とともに、このユーザがコンテンツにチェックインした旨を通知するメッセージ96が表示される。同一の公開範囲に属する他のユーザは、この通知によって同一の公開範囲に属するユーザがコンテンツにチェックインしたコンテンツを知ることができ、同じコンテンツを視聴することができる。
【0054】
尚、図9では表示領域90にはコミュニケーションサービスに関する情報を表示する例を示しているが、表示領域90またはその他の表示領域においてコミュニケーションサービス以外の通信コンテンツに関する情報として、番組や放送局等の各種情報を表示するとしてもよい。
【0055】
次に、再生装置13の通信コンテンツ処理部21は、入力部24を介して再生されているコンテンツに関するコメントや評価等の入力情報を受付けたか否かを判定する(ステップS7、S27)。入力を受付けない場合(ステップS7:No、S17:No)にはステップS15、S35に移行する。入力を受付けた場合(ステップS7:Yes、S17:Yes)に通信コンテンツ処理部21は、入力を行ったユーザのユーザ識別情報と、ユーザが視聴している放送コンテンツのコンテンツ識別情報、入力が行われた時点における放送コンテンツの再生位置情報、入力されたコメントまたは評価等の入力情報をサーバ30に送信する(ステップS8、S28)。
【0056】
サーバ30の受信部301は、再生装置13から入力情報を受信したか否か判定する(ステップS9)。受信しない場合(ステップS9:No)には受信待ちを行う(ステップS9)。入力情報を受信した場合(ステップS9:Yes)には、受信部301は、入力情報を送信したユーザのユーザIDに対応付けて、入力情報と、入力が行われた時点における放送コンテンツの再生位置情報とをチェックイン管理テーブル75に格納し、アクションログを更新する(ステップS10)。尚、受信部301は、アクションログには、再生位置情報に対応付けて入力情報そのものを格納してもよいし、入力情報に基づいてユーザが行ったアクション(コメント入力、評価入力)を示す情報を格納するとしてもよい。
【0057】
次に、サーバ30の制御部は、公開範囲設定テーブル71を参照して、入力情報を送信したユーザのユーザIDに対応する公開範囲を検索する(ステップS11)。図3の例では、発信元のユーザIDが00000001である場合の公開範囲は、ユーザIDが00000002のユーザである。従って、サーバ30の制御部は受信した入力情報等の各種情報を、再生装置13bのユーザIDが00000002のユーザに対して送信すると判定する。
【0058】
また、サーバ30の第2読込部303は、再生位置関連情報テーブル74を参照して、ステップS5またはS25で受付けた再生位置情報に対応する再生位置関連情報を検索する(ステップS12)。例えば、図7に示すように20:30にコメントの入力を受信した場合には、第2読込部303は、図6に示す再生位置関連情報テーブル74を参照して、20:30:00の再生位置情報に対応する再生位置関連情報として「Aチーム:Bチーム=1:0」なるデータを読み込む。また、サーバ30の第1読込部302は、コンテンツ情報設定テーブル73を参照して、ステップS5またはS25で受付けたコンテンツ識別情報に対応するコンテンツを示す情報を読み込む。
【0059】
そして、サーバ30の送信部304は、公開範囲内のユーザ(例えば再生装置13b)と、入力情報送信者(例えば再生装置13a)とに対して、入力情報の発信元のユーザ識別情報の関連情報(例えばユーザ名やニックネーム)と、コンテンツを示す情報(例えば番組名)と、放送コンテンツの再生位置関連情報(例えば試合の進行状況)と、入力情報とを送信する(ステップS13、S33)。
【0060】
再生装置13の通信コンテンツ処理部21は、上述の各情報をサーバ30から受信し、ユーザ識別情報の関連情報と、そのユーザによるコメントまたは評価等の入力情報と、コンテンツ識別情報の関連情報と、再生位置関連情報とを関連付けて表示部23に表示させる(ステップS14、S34)。
【0061】
図10は、ユーザのコメントと再生位置関連情報とが対応付けられて表示された表示画面の一例を示す図である。表示部23には、この再生装置13が再生している放送コンテンツの映像を表示する表示領域80と、コミュニケーションサービスに関する表示領域90とが設けられる。
【0062】
コミュニケーションサービスの表示領域90には、各ユーザが入力した入力情報としてコメント93や評価等が、発言者であるユーザのユーザ名91やアイコン92に対応付けて表示される。また、表示領域90には、コメント93に対応させて、コメントがなされた放送コンテンツを配信している放送局のロゴマーク94や、放送局名またはコンテンツ名97、このコメントが入力された時刻を示す情報95が示される。さらに、表示領域90には、このコメント93が入力された時点におけるこの放送コンテンツの再生位置関連情報98が表示される。
【0063】
このように、ユーザの入力情報とともに放送コンテンツの再生位置関連情報98が表示されるので、ユーザのアクションが放送コンテンツのどのような内容に対するものであるのかを明示することができ、ユーザのアクションについて容易に状況を把握することができる。
【0064】
再生装置13の通信コンテンツ処理部21は、放送コンテンツを視聴しているユーザがその放送コンテンツの視聴を終了して、その放送コンテンツからチェックアウトしたか否かを判定する(ステップS15、S35)。チェックアウトしていない場合(ステップS15:No、S35:No)には、ステップS7、S27に戻る。チェックアウトした場合(ステップS15:Yes、S35:Yes)に通信コンテンツ処理部21は、チェックアウトするユーザのユーザ識別情報と、チェックアウトする放送コンテンツのコンテンツ識別情報とをサーバ30に送信する(ステップS16、S36)。
【0065】
サーバ30の制御部は、ユーザが放送コンテンツからチェックアウトした場合に、チェックイン管理テーブル75にチェックアウト時刻と、そのユーザがその放送コンテンツを視聴した視聴時間とを格納し(ステップS17)、処理を終了する。
【0066】
尚、図6では、再生位置関連情報テーブル74において再生位置情報の時刻に対して再生位置関連情報を対応付けているが、サーバ30の第2読込部303は、再生位置情報を含む時間帯に対して再生位置関連情報を対応付けて読み込むとしてもよい。また、再生位置関連情報テーブル74には、再生位置情報として時刻を格納した例を示したが、再生位置情報として時間帯を格納し、この時間帯に再生位置関連情報を対応付けて格納してもよい。
【0067】
このように、第1の実施形態の再生装置13は、ユーザによる入力情報と、その入力を受付けた時点におけるコンテンツ内での再生位置を示す再生位置情報をサーバ30に送信し、サーバ30から、自装置または他装置による入力情報と、再生位置に対応するコンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを受信し、これらを対応付けて表示部23に表示させる。これにより、コメント等が入力された時点におけるコンテンツ内容を合わせて知ることができ、ユーザの発言やアクション等の入力がコンテンツのどのような内容と関連付けて為されたものであるかを分かり易くすることができる。
【0068】
尚、上述では、再生装置13で再生されるコンテンツとして、放送信号に基づく放送コンテンツの例を挙げて説明したが、再生されるコンテンツの種別はこれに限定されるものではない。再生装置13で再生されるコンテンツのその他の例として、Webサーバから配信されるその他のコンテンツや、再生装置13に録画されているコンテンツを再生し、このコンテンツについてコンテンツ識別情報、再生位置情報、入力情報等を送信するとしてもよい。即ち、図9、図10の画面表示例においても、再生されるコンテンツは特に放送信号に基づく放送コンテンツに限定されるものではなく、その他各種コンテンツの表示領域と上述の表示領域90とを合成して表示するとしてもよい。
【0069】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、放送信号にコンテンツ取得用コンテンツが含まれる例について説明した。これに対して本実施形態では、コンテンツ取得用コンテンツが放送信号とは別に、インターネット12を介して再生装置13に配信される例について説明する。
【0070】
また、本実施形態では、コンテンツ取得用コンテンツに、通信コンテンツの再生に関する情報(以下、再生制御情報という)が含まれ、この再生制御情報によって通信コンテンツの再生時の動作を制御可能である例について説明する。
【0071】
図11は、第2の実施形態に係るコンテンツ再生システム201を示すブロック図である。図11において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。コンテンツ再生システム201は、再生装置41a、41bを含む。複数の再生装置41a、41bは相互に同一構成であり、これらを相互に区別する必要がない場合には、再生装置41という。なお、図11では2台の再生装置41のみを示したが、2台以上の複数の再生装置41が用いられるとしてもよい。再生装置41の具体例としては、異なる家庭に設置された相互に別グループに属するものであるものとする。
【0072】
各再生装置41の受信部15は、放送局のサーバ11から放送信号を受信する。受信部15は、ユーザの選局操作に対応したチャンネルを選局し、復調処理して放送コンテンツのストリームを得て、更に復号処理によって、所望の番組の放送コンテンツを得る。受信部15は、取得した放送コンテンツを放送コンテンツ処理部17に与える。放送コンテンツ処理部17は、入力された放送コンテンツに対して適宜の信号処理を施して、番組の映像信号及び音声信号を得て、合成部18に出力する。
【0073】
ブラウザ42は、コンテンツ及び通信処理部43と、コンテンツバッファ44と、通信コンテンツ処理部21とを有している。コンテンツバッファ44は、サーバ30から受信した通信コンテンツを一時保持した後、通信コンテンツ処理部21に出力する。
【0074】
コンテンツ及び通信処理部43は、予め設定されたサーバ30からコンテンツ取得用コンテンツを受信する。また、コンテンツ及び通信処理部43は、コンテンツ取得用コンテンツに含まれた記述内容を解釈して処理する。コンテンツ及び通信処理部43における他の機能構成は、図1のコンテンツ及び通信処理部20と同様である。
【0075】
尚、上述では、サーバ30からコンテンツ取得用コンテンツ及び通信コンテンツの双方を受信するとしたが、コンテンツ取得用コンテンツを送信するサーバと通信コンテンツを送信するサーバとは同一であってもよく、異なっていてもよい。
【0076】
通信コンテンツ処理部21は、コンテンツバッファ44を介して、第1の実施形態で上述したような情報通信処理および表示処理を行う。通信コンテンツ処理部21が行う情報通信処理および表示処理の詳細については、第1の実施形態と同様であるのでここでの説明は省略する。即ち、本実施形態においても、第1の実施形態で上述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0077】
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態に係るコンテンツ再生システム301を示すブロック図である。図12において図11と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態では、コンテンツ再生システム301が、放送局のサーバ11からの放送信号を受信する受信部15を有する再生装置51aと、放送信号の受信機能を有さない再生装置51bとを含む例について説明する。再生装置51bは、例えばタブレット型の表示端末であり、再生装置51aと再生装置51bとは、例えば同一家庭内等の同一グループに属する。
【0078】
再生装置51aは、個別情報記憶部22からの個別情報を外部に出力可能に構成した点を除き、図11の再生装置41aと同様の構成である。なお、図12の再生装置51aにおいても、図11の再生装置41aと同様にコンテンツバッファ44を有していてもよい。
【0079】
一方、再生装置51bは、ブラウザ52と表示部23と入力部24とを備える。ブラウザ52は、コンテンツ及び通信処理部43と、通信コンテンツ処理部21とを備える。コンテンツ及び通信処理部43は、再生装置51aの個別情報記憶部22が記憶する個別情報を読み込み、再生装置51aの個別情報を用いて、コンテンツ取得用コンテンツに基づくアクセスを行う。このように、本実施形態では、同一グループに属するユーザ端末間で同一の個別情報に基づく制御を可能にすることができ、各再生装置51(51a、51b)のコンテンツ及び通信処理部43が、同一の個別情報を用いてアクセス制御することができる。
【0080】
なお、再生装置51bは、受信部15、放送コンテンツ処理部17、合成部18を備えるとして、再生装置51aの個別情報を読み込む以外は再生装置51aと同様の動作をするとしてもよい。
【0081】
再生装置51a、51bにおける通信コンテンツ処理部21の機能構成については、第1の実施形態と同様であるのでここでの説明を省略する。即ち、本実施形態においても、第1の実施形態で上述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0082】
(第4の実施形態)
図13は、第4の実施形態に係るコンテンツ再生システム401を示すブロック図である。図13において図1及び図12と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態では、再生装置61aに内部サーバ63を設けて、再生装置61a、61bの各ブラウザ62a、62bが、コンテンツ取得用コンテンツ及び通信コンテンツを、再生装置61aの内部サーバ63を経由して取得するようにした点が第3の実施形態との主な相違点である。
【0083】
再生装置61aは、内部サーバ63を有している。分離部16は、放送コンテンツを放送コンテンツ処理部17に与え、コンテンツ取得用コンテンツを内部サーバ63に与える。内部サーバ63はコンテンツ取得用コンテンツを記憶する。放送コンテンツ処理部17は、放送局のサーバ11からの放送信号に基づく放送コンテンツの画像データを生成して合成部18に出力する。また、内部サーバ63は、通信コンテンツ処理部21を有している。
【0084】
再生装置61aのブラウザ62aは、コンテンツ及び通信処理部20を有している。コンテンツ及び通信処理部20は、内部サーバ63から読み出したコンテンツ取得用コンテンツ及び個別情報に従って、インターネット12上のサーバ30とアクセスし、通信コンテンツをダウンロードして内部サーバ63に記憶させる。
【0085】
また、コンテンツ及び通信処理部20は、コンテンツ取得用コンテンツに含まれる画像データ等のコンテンツ(以下、放送に属するコンテンツという)を解釈して、放送に属するコンテンツに基づく画像データを合成部18に出力する。なお、再生装置61aのブラウザ62aにおいても、第1の実施形態のブラウザ19と同様に通信コンテンツ処理部21を備えていてもよい。
【0086】
一方、再生装置61bは、ブラウザ62bと表示部23と入力部24を備える。ブラウザ62bは通信コンテンツ処理部21を備える。通信コンテンツ処理部21は、再生装置61aの個別情報記憶部22が記憶する個別情報を読み込み、再生装置61aの個別情報を用いて、内部サーバ63と通信を行い、コンテンツ取得用コンテンツ及び通信コンテンツを取り込む。通信コンテンツ処理部21は、取り込んだコンテンツ取得用コンテンツに基づいて、通信コンテンツを処理し、表示部23に各種画像表示を行う。
【0087】
本実施形態においては、内部サーバ63を経由して、コンテンツ取得用コンテンツ及び通信コンテンツを取得しており、各端末が独自に通信回線にアクセスする場合よりも、通信量を低減させることができ、サーバの負荷の増大を抑制することができる。
【0088】
再生装置61a、61bの通信コンテンツ処理部21が行う情報通信処理および表示処理の詳細については、第1の実施形態と同様であるのでここでの説明は省略する。即ち、本実施形態においても、第1の実施形態で上述した効果と同様の効果を得ることができる。
【0089】
以上説明したとおり、第1から第4の実施形態にかかるコンテンツ再生装置は、ユーザによる入力情報と、その入力を受付けた時点におけるコンテンツ内での再生位置を示す再生位置情報をサーバに送信し、サーバから、自装置または他装置による入力情報と、再生位置情報に対応するコンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを受信し、これらを対応付けて表示装置に表示させる。これにより、コメントや評価等が入力された時点におけるコンテンツ内容を合わせて知ることができ、ユーザの発言やアクション等の入力がコンテンツのどのような内容と関連付けて為されたものであるかを分かり易くすることができる。
【0090】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0091】
101、201、301、401…コンテンツ再生システム、11…放送局のサーバ、12…インターネット、13、13a、13b、41、41a、41b、51、51a、51b、61a、61b…再生装置、15…受信部、16…分離部、17…放送コンテンツ処理部、18…合成部、19、42、52、62a、62b…ブラウザ、20、43…コンテンツ及び通信処理部、21…通信コンテンツ処理部、22…個別情報記憶部、23…表示部、24…入力部、30…サーバ、44…コンテンツバッファ、63…内部サーバ、71…公開範囲設定テーブル、72…ユーザ情報設定テーブル、73…コンテンツ情報設定テーブル、74…再生位置関連情報テーブル、75…チェックイン管理テーブル、80…表示領域、90…表示領域、91…ユーザ名、92…アイコン、93…コメント、94…ロゴマーク、95…情報、96…メッセージ、97…コンテンツ名、98…再生位置関連情報。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを再生するための映像信号を出力する第1出力手段と、
ユーザから、再生されているコンテンツに関する入力を受付ける受付手段と、
ネットワークを介して接続されたサーバに、前記受付手段が受付けた入力に基づく入力情報と、前記再生されているコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報と、前記入力を受付けた時点における前記コンテンツの再生位置を示す再生位置情報と、を対応付けて送信する送信手段と、
前記サーバから、自装置または他装置の前記送信手段が送信した前記入力情報と、当該入力情報と対応付けられた前記コンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報と、前記入力情報と対応付けられた前記再生位置情報で示される再生位置における前記コンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記入力情報と、前記コンテンツを示す情報と、前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する第2出力手段と、
を備えるコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記送信手段はさらに、前記入力を行った前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を前記サーバに送信し、
前記受信手段はさらに、前記ユーザ識別情報に関する関連情報を前記サーバから受信し、
前記第2出力手段は、前記ユーザ識別情報に関する関連情報と、前記入力情報と、前記コンテンツを示す情報と、前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する、請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記受付手段は、前記ユーザから前記コンテンツに関するコメントの入力を受付けて、
前記送信手段は、前記受付手段が受付けた前記コメントと、前記コンテンツの前記コンテンツ識別情報と、前記コメントの入力を受付けた時点の前記再生位置情報と、前記コメントを入力したユーザの前記ユーザ識別情報と、を前記サーバに送信し、
前記受信手段は、前記サーバから、自装置または他装置から前記サーバに送信された前記コメントと、当該コメントと対応付けられた前記コンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報と、前記コメントと対応付けられた前記ユーザ識別情報の関連情報と、前記コメントと対応付けられた前記再生位置情報で示される再生位置における前記再生位置関連情報とを受信し、
前記第2出力手段は、前記コメントと、前記コンテンツを示す情報と、前記ユーザ識別情報の関連情報と、前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する、請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記受付手段は、前記ユーザから前記コンテンツに関する評価の入力を受付けて、
前記送信手段は、前記受付手段が受付けた前記評価に関する情報と、前記コンテンツの前記コンテンツ識別情報と、前記評価の入力を受付けた時点の前記再生位置情報とを前記サーバに送信し、
前記受信手段は、前記サーバから、自装置または他装置から前記サーバに送信された前記評価に関する情報と、当該評価に関する情報と対応付けられた前記コンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報と、前記評価に関する情報と対応付けられた前記再生位置情報で示される再生位置における再生位置関連情報とを受信し、
前記第2出力手段は、前記評価に関する情報と、前記コンテンツを示す情報と、前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記送信手段は、前記ユーザが前記コンテンツを視聴開始した場合、または視聴終了した場合に、そのコンテンツの前記コンテンツ識別情報と、前記ユーザの前記ユーザ識別情報とを前記サーバに送信し、
前記受信手段は、前記サーバから、前記コンテンツ識別情報のコンテンツの視聴者数を、前記再生位置情報または前記再生位置関連情報に対応付けて受信し、
前記第2出力手段は、前記コンテンツの視聴者数と、そのコンテンツの前記再生位置情報または前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のコンテンツ再生装置。
【請求項6】
前記第1出力手段および前記第2出力手段が出力した前記映像信号により映像表示を行う表示手段をさらに備える、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のコンテンツ再生装置。
【請求項7】
コンテンツ再生装置において実行される情報送信方法であって、
コンテンツを再生するための映像信号を出力する第1出力工程と、
ユーザから、再生されているコンテンツに関する入力を受付ける受付工程と、
ネットワークを介して接続されたサーバに、前記受付工程において受付けられた入力に基づく入力情報と、前記再生されているコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報と、前記入力を受付けた時点における前記コンテンツの再生位置を示す再生位置情報と、を対応付けて、送信する送信工程と、
前記サーバから、自装置または他装置が送信した前記入力情報と、当該入力情報と対応付けられた前記コンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報と、前記入力情報と対応付けられた前記再生位置情報で示される再生位置における前記コンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを受信する受信工程と、
前記受信工程において受信された前記入力情報と、前記コンテンツを示す情報と、前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する第2出力工程と、
を含む情報送信方法。
【請求項8】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置とネットワークで接続されたサーバであり、
前記コンテンツ再生装置から、前記コンテンツに関して入力された入力情報と、前記コンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報と、前記入力情報が入力された時点における前記コンテンツの再生位置を示す再生位置情報とを対応付けて受信する受信手段と、
前記コンテンツ識別情報と、当該コンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報とを対応付けて記憶する第1記憶手段から、前記受信手段が受信した前記コンテンツ識別情報に対応する前記コンテンツを示す情報を読み込む第1読込手段と、
前記コンテンツ識別情報で識別されるコンテンツの再生位置を示す再生位置情報と、当該再生位置情報で示される再生位置におけるコンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを対応付けて記憶する第2記憶手段から、前記受信手段が受信した前記再生位置情報に対応する前記再生位置関連情報を読み込む第2読込手段と、
前記受信手段が受信した入力情報と、前記第1読込手段が読み込んだ前記コンテンツを示す情報と、前記第2読込手段が読み込んだ前記再生位置関連情報と、を対応付けて前記コンテンツ再生装置または他のコンテンツ再生装置に送信する送信手段と、
を備えるサーバ。
【請求項1】
コンテンツを再生するための映像信号を出力する第1出力手段と、
ユーザから、再生されているコンテンツに関する入力を受付ける受付手段と、
ネットワークを介して接続されたサーバに、前記受付手段が受付けた入力に基づく入力情報と、前記再生されているコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報と、前記入力を受付けた時点における前記コンテンツの再生位置を示す再生位置情報と、を対応付けて送信する送信手段と、
前記サーバから、自装置または他装置の前記送信手段が送信した前記入力情報と、当該入力情報と対応付けられた前記コンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報と、前記入力情報と対応付けられた前記再生位置情報で示される再生位置における前記コンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記入力情報と、前記コンテンツを示す情報と、前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する第2出力手段と、
を備えるコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記送信手段はさらに、前記入力を行った前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を前記サーバに送信し、
前記受信手段はさらに、前記ユーザ識別情報に関する関連情報を前記サーバから受信し、
前記第2出力手段は、前記ユーザ識別情報に関する関連情報と、前記入力情報と、前記コンテンツを示す情報と、前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する、請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記受付手段は、前記ユーザから前記コンテンツに関するコメントの入力を受付けて、
前記送信手段は、前記受付手段が受付けた前記コメントと、前記コンテンツの前記コンテンツ識別情報と、前記コメントの入力を受付けた時点の前記再生位置情報と、前記コメントを入力したユーザの前記ユーザ識別情報と、を前記サーバに送信し、
前記受信手段は、前記サーバから、自装置または他装置から前記サーバに送信された前記コメントと、当該コメントと対応付けられた前記コンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報と、前記コメントと対応付けられた前記ユーザ識別情報の関連情報と、前記コメントと対応付けられた前記再生位置情報で示される再生位置における前記再生位置関連情報とを受信し、
前記第2出力手段は、前記コメントと、前記コンテンツを示す情報と、前記ユーザ識別情報の関連情報と、前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する、請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記受付手段は、前記ユーザから前記コンテンツに関する評価の入力を受付けて、
前記送信手段は、前記受付手段が受付けた前記評価に関する情報と、前記コンテンツの前記コンテンツ識別情報と、前記評価の入力を受付けた時点の前記再生位置情報とを前記サーバに送信し、
前記受信手段は、前記サーバから、自装置または他装置から前記サーバに送信された前記評価に関する情報と、当該評価に関する情報と対応付けられた前記コンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報と、前記評価に関する情報と対応付けられた前記再生位置情報で示される再生位置における再生位置関連情報とを受信し、
前記第2出力手段は、前記評価に関する情報と、前記コンテンツを示す情報と、前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記送信手段は、前記ユーザが前記コンテンツを視聴開始した場合、または視聴終了した場合に、そのコンテンツの前記コンテンツ識別情報と、前記ユーザの前記ユーザ識別情報とを前記サーバに送信し、
前記受信手段は、前記サーバから、前記コンテンツ識別情報のコンテンツの視聴者数を、前記再生位置情報または前記再生位置関連情報に対応付けて受信し、
前記第2出力手段は、前記コンテンツの視聴者数と、そのコンテンツの前記再生位置情報または前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のコンテンツ再生装置。
【請求項6】
前記第1出力手段および前記第2出力手段が出力した前記映像信号により映像表示を行う表示手段をさらに備える、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のコンテンツ再生装置。
【請求項7】
コンテンツ再生装置において実行される情報送信方法であって、
コンテンツを再生するための映像信号を出力する第1出力工程と、
ユーザから、再生されているコンテンツに関する入力を受付ける受付工程と、
ネットワークを介して接続されたサーバに、前記受付工程において受付けられた入力に基づく入力情報と、前記再生されているコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報と、前記入力を受付けた時点における前記コンテンツの再生位置を示す再生位置情報と、を対応付けて、送信する送信工程と、
前記サーバから、自装置または他装置が送信した前記入力情報と、当該入力情報と対応付けられた前記コンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報と、前記入力情報と対応付けられた前記再生位置情報で示される再生位置における前記コンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを受信する受信工程と、
前記受信工程において受信された前記入力情報と、前記コンテンツを示す情報と、前記再生位置関連情報とを対応付けて表示するための映像信号を出力する第2出力工程と、
を含む情報送信方法。
【請求項8】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置とネットワークで接続されたサーバであり、
前記コンテンツ再生装置から、前記コンテンツに関して入力された入力情報と、前記コンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報と、前記入力情報が入力された時点における前記コンテンツの再生位置を示す再生位置情報とを対応付けて受信する受信手段と、
前記コンテンツ識別情報と、当該コンテンツ識別情報のコンテンツを示す情報とを対応付けて記憶する第1記憶手段から、前記受信手段が受信した前記コンテンツ識別情報に対応する前記コンテンツを示す情報を読み込む第1読込手段と、
前記コンテンツ識別情報で識別されるコンテンツの再生位置を示す再生位置情報と、当該再生位置情報で示される再生位置におけるコンテンツの内容に関する再生位置関連情報とを対応付けて記憶する第2記憶手段から、前記受信手段が受信した前記再生位置情報に対応する前記再生位置関連情報を読み込む第2読込手段と、
前記受信手段が受信した入力情報と、前記第1読込手段が読み込んだ前記コンテンツを示す情報と、前記第2読込手段が読み込んだ前記再生位置関連情報と、を対応付けて前記コンテンツ再生装置または他のコンテンツ再生装置に送信する送信手段と、
を備えるサーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−85146(P2013−85146A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224278(P2011−224278)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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