説明

コンテンツ投稿システム、装置、方法及びプログラム

【課題】 システムに負担をかけることなく不適切コンテンツの投稿を抑制できるコンテンツ投稿装置を提供する。
【解決手段】 ICカード情報取得部18は、ICカード12aから利用者IDを取得する。利用者IDはコンテンツ管理サーバ30へ送信される。コンテンツ管理サーバ30の投稿可能数決定部39は、投稿可能数DB34から対応する投稿可能数情報を取得する。投稿可能数情報はコンテンツ投稿装置10に送られる。制御部14は、メディアリーダ13からコンテンツを読み出し、コンテンツ選択画面を表示部15に表示する。コンテンツ選択画面には投稿可能数情報が表示されるとともに、投稿可能数を上回る数のコンテンツの選択が制限される。選択されたコンテンツがコンテンツ管理サーバ30へ送信されると、送信したコンテンツ数に応じた対価額が、ICカードの電子マネー残高に加算される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像や音声等のコンテンツを投稿するための装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークの普及により、画像や音声といったコンテンツを収集し、データベースとして活用することが広く行われている。ここでは、データベースの利用者がコンテンツをデータベースへ投稿するとともに、他の利用者によって投稿されたコンテンツを閲覧・再生し、あるいは画像をプリントアウトすることができる。
【0003】
また、データベースの利用者に対し、コンテンツ投稿の対価としてポイントを付与し、このポイントをデータベース事業者の加盟店において現金の代わりとして利用可能とすることで、コンテンツの投稿を促進することができる。ただし、投稿数に応じてポイントを付与してしまうと、ポイント獲得目的で同一コンテンツを繰り返し投稿する利用者が出るため、データベース事業者にとって不必要なコンテンツが収集されるという問題が生じる。
【0004】
そこで、特許文献1記載のデータ確認システムでは、投稿画像と不適切サンプル画像との特徴点を比較し、類似度が一定値以上であると判断した場合に、不適切画像であると判定する。これにより、不適切なコンテンツが投稿された場合には、自動でコンテンツを確認して削除することができるので、不適切なコンテンツが収集されることを防止することができる。
【特許文献1】特開2006−293455号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1のシステムでは、データベース事業者において不適切サンプル画像を予め用意しておく必要がある。不適切サンプル画像を正確に定義し、かつ網羅的に容易・管理することは、コスト増の観点から好ましくない。
【0006】
本発明は、簡易な構成により不適切コンテンツの投稿を抑制できるコンテンツ投稿装置及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のコンテンツ投稿システムは、コンテンツ投稿装置とコンテンツ管理サーバから構成され、コンテンツ管理サーバは、前記コンテンツの投稿可能数を示す投稿可能数情報を、前記コンテンツを投稿する利用者の識別情報と対応づけて記録する投稿可能数記録部を備え、前記コンテンツ投稿装置は、前記利用者のICカードから、前記利用者の識別情報を取得する識別情報取得部と、前記識別情報を前記コンテンツ管理サーバへ送信する通信部と、前記識別情報に対応する前記投稿可能数情報を、前記投稿可能数記録部より取得する投稿可能数情報取得部と、前記利用者によって選択された前記コンテンツを、前記投稿可能数を上限として取得するコンテンツ取得部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
この構成により、利用者毎に定められた投稿可能数を超える数のコンテンツ投稿を防止することができるから、簡易な構成により不適切コンテンツの投稿を抑制することができる。
【0009】
本発明のコンテンツ投稿システムにおいて、コンテンツ投稿装置は、前記コンテンツの選択時に前記投稿可能数情報を表示する表示部を備えたことを特徴とする。
【0010】
この構成により、コンテンツ投稿装置の利用者は、コンテンツが投稿可能であるか否かを容易に認識することができるから、不適切コンテンツの投稿を抑制することができる。
【0011】
本発明のコンテンツ投稿システムにおいて、前記コンテンツ管理サーバは、前記ICカードの利用履歴を示す履歴情報を前記識別情報と対応づけて記録する履歴情報記録部と、前記履歴情報に基づいて前記投稿可能数の増加分を示す追加投稿可能数を算出し、前記識別情報と対応する前記投稿可能数情報を更新する投稿可能数決定部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
これにより、例えばICカードの利用額に応じてコンテンツの投稿可能数が増加するから、ICカードの利用を促進することができる。
【0013】
本発明のコンテンツ投稿システムにおいて、前記コンテンツ管理サーバは、投稿された前記コンテンツを前記識別情報と対応づけて記録するコンテンツ記録部と、前記コンテンツに対する評価値を示す評価情報を取得する評価情報取得部と、前記評価値に基づいて前記投稿可能数の増加分を示す追加投稿可能数を算出し、前記識別情報と対応する前記投稿可能数情報を更新する投稿可能数決定部とを備えたことを特徴とする。
【0014】
この構成により、投稿したコンテンツの評価値に応じてコンテンツの投稿可能数が増加するから、データベース事業者は、質の高いコンテンツを収集することができる。
【0015】
本発明のコンテンツ投稿システムにおいて、前記ICカードには利用可能額を示す残高情報が記録されており、前記コンテンツ管理サーバは、投稿された前記コンテンツの数に応じた対価額を算出する対価額算出部を備え、前記コンテンツ投稿装置は、前記利用可能額に前記対価額を加えることで前記残高情報を更新する残高処理部を備えたことを特徴とする。
【0016】
この構成により、投稿したコンテンツの数に応じた額の対価が付与されるから、利用者によるコンテンツ投稿を促進することができる。
【0017】
本発明のコンテンツ投稿システムにおいて、前記ICカードには利用可能額を示す残高情報が記録されており、前記コンテンツ管理サーバは、投稿された前記コンテンツを前記識別情報と対応づけて記録するコンテンツ記録部と、前記コンテンツに対する評価値を示す評価情報を取得する評価情報取得部と、前記評価値に基づいて前記コンテンツの対価額を算出する対価額算出部を備え、前記コンテンツ投稿装置は、前記識別情報に対応するコンテンツの対価額を前記コンテンツ管理サーバより取得し、前記利用可能額に前記対価額を加えることで前記残高情報を更新する残高処理部を備えたことを特徴とする。
【0018】
この構成により、投稿したコンテンツの評価値に応じた額の対価が付与されるから、データベースの事業者は、質の高いコンテンツを収集することができる。
【0019】
本発明のコンテンツ投稿システムにおいて、コンテンツ管理サーバは、前記コンテンツ投稿装置から投稿された前記コンテンツを取得するとともに、投稿済みの前記コンテンツと同一である場合には前記投稿されたコンテンツを削除するコンテンツ取得部を備えたことを特徴とする。
【0020】
この構成により、既に投稿されたものと同一のコンテンツが投稿されるのを防止することができ、コンテンツ管理サーバにおいて不必要なコンテンツが収集されるのを防止することができる。
【0021】
本発明の別の態様としてのコンテンツ投稿装置は、コンテンツを投稿する利用者のICカードから、前記利用者の識別情報を取得する識別情報取得部と、前記識別情報を前記コンテンツ管理サーバへ送信する通信部と、前記コンテンツの投稿可能数を示す、前記識別情報に対応した投稿可能数情報を、前記コンテンツ管理サーバより取得する投稿可能数情報取得部と、前記利用者によって選択された前記コンテンツを、前記投稿可能数を上限として取得するコンテンツ取得部とを備えた構成を有する。この構成によっても、上記の本発明の効果が好適に得られる。
【0022】
本発明の別の態様としてのコンテンツ投稿方法は、コンテンツ管理サーバにおいて、前記コンテンツの投稿可能数を示す投稿可能数情報を、前記コンテンツを投稿する利用者の識別情報と対応づけて記録し、前記コンテンツ投稿装置において、前記利用者のICカードから前記利用者の識別情報を取得し、前記識別情報を前記コンテンツ管理サーバへ送信し、前記識別情報に対応する前記投稿可能数情報を前記コンテンツ管理サーバより取得し、前記利用者によって選択された前記コンテンツを、前記投稿可能数を上限として取得する構成を有する。この構成によっても、上記の本発明の効果が好適に得られる。
【0023】
本発明の別の態様としてのコンテンツ収集プログラムは、コンピュータに対し、コンテンツを投稿する利用者のICカードから、前記利用者の識別情報を取得するステップと、前記識別情報を前記コンテンツ管理サーバへ送信するステップと、前記コンテンツの投稿可能数を示す、前記識別情報に対応した投稿可能数情報を、前記コンテンツ管理サーバより取得するステップと、前記利用者によって選択された前記コンテンツを、前記投稿可能数を上限として取得するステップとを実行させる構成を有する。この構成によっても、上記の本発明の効果が好適に得られる。
【発明の効果】
【0024】
上記のように、本発明は、コンテンツ投稿可能数を定めて投稿可能なコンテンツの数を制限したから、簡易な構成により、不必要なコンテンツが収集されるのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態のコンテンツ収集システムについて、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係るコンテンツ収集システムの構成を示すブロック図である。コンテンツ収集システムは、利用者がコンテンツを投稿する際に用いられるコンテンツ投稿装置10と、投稿されたコンテンツを収集し管理するコンテンツ管理サーバ30から構成され、これらは通信ネットワーク50を介して接続される。
【0026】
コンテンツ投稿装置10は、店舗や公共交通機関の待合所といった施設に設置され、図示しないCPU、ROM、RAM、記憶装置及びこれらを接続するバス等によって構成されるコンピュータであり、ROMに書き込まれたプログラムに従って、CPUが演算処理を実行することにより、画像や音声等から構成されるコンテンツをコンテンツ管理サーバ30へ送信するものである。コンテンツ投稿装置10は、通信部11、ICカードR/W12、メディアリーダ13、制御部14、表示部15及び操作入力部16を備える。
【0027】
通信部11は、コンテンツ管理サーバ30に対して、コンテンツやICカード情報のデータを送信するとともに、コンテンツ管理サーバ30からコンテンツ投稿可能数や対価情報といったデータを受信する。
【0028】
ICカードR/W12は、電子マネーとして利用されるICカード12aから各種情報を読み出すとともに、ICカード12aに情報を記録するものである。ICカード12aには、利用者毎に定められた利用者IDのほかに、電子マネー残高情報及び利用履歴情報が記録されている。
【0029】
電子マネー残高情報は、交通機関、レストラン、商店等において、現金の代わりとして利用することのできる電子マネーの残高を示したものである。利用履歴情報は、利用者がICカードを利用した履歴を示したものであり、例えば利用場所、利用額及び利用時間といった情報を含む(図4参照)。
【0030】
メディアリーダ13は、例えばメモリカードリーダやDVD装置であり、メモリカードやDVD等に記録された利用者のコンテンツを読み出す際に利用される。
【0031】
制御部14は、コンテンツ投稿装置10において、コンテンツ及びICカード情報のデータを処理し、入出力制御を行うものであり、コンテンツ取得部17、ICカード情報取得部18、投稿可能数情報取得部19及びカード残高処理部20を備える。
【0032】
コンテンツ取得部17は、利用者によって選択されたコンテンツをメディアリーダ13から読み出して一時的に記憶するとともに、必要に応じて、コンテンツ管理サーバ30で処理可能な画像フォーマットに変換する。また、コンテンツ取得部17は選択されたコンテンツを、通信部11を介してコンテンツ管理サーバ30へ送信する。
【0033】
ICカード情報取得部18は、ICカードに記録された利用者ID、利用履歴情報及び電子マネー残高情報を、ICカードR/W12より読み出して一時的に記憶する。利用者ID及び利用履歴情報は通信部11を介してコンテンツ管理サーバ30に送られ、ICカード12aの利用履歴に基づいてコンテンツの投稿可能数を決定する際に利用される。また、電子マネー残高情報は、カード残高処理部20に送られる。
【0034】
投稿可能数情報取得部19は、システムの利用者が投稿可能なコンテンツ数を示す投稿可能数情報を、コンテンツ管理サーバ30より取得して一時的に記憶する。
【0035】
チャージ額処理部20は、ICカード12aから読み出された電子マネー残高に、コンテンツ管理サーバ30から送られる対価額を加算するとともに、算出された金額を新たな電子マネー残高として、ICカード12aに記録する。
【0036】
表示部15は、制御部14から送られるコンテンツ、投稿可能数情報などのデータに基づき、投稿すべきコンテンツを選択するためのコンテンツ選択画面を表示する。操作入力部16は、例えばタッチパネルやキーボード、マウスといった入力デバイスであり、投稿すべきコンテンツを選択する際に用いられる。
【0037】
コンテンツ管理サーバ30は、図示しないCPU、ROM、RAM、これらを接続するバス等によって構成されるとともに、後述する複数のデータベース(DB)を備えたコンピュータであり、ROMに書き込まれたプログラムに従って、CPUが演算処理を実行することにより、コンテンツ投稿装置10から投稿されたコンテンツを収集・管理するとともに、システムの利用者毎にコンテンツ投稿可能数の情報を更新するものである。
【0038】
コンテンツ管理サーバ30は、通信部31、利用履歴データベース(DB)32、コンテンツDB33、投稿可能数DB34、制御部35から構成される。通信部31は、コンテンツ投稿装置10から投稿されるコンテンツ及びICカード情報のデータを受信するとともに、投稿可能数及び対価額のデータをコンテンツ投稿装置10に送る。
【0039】
図2に示すように、利用履歴DB32は、ICカードを用いて買い物や乗車等が行われた履歴を記録したものであり、利用者ID、利用場所ID、利用金額、利用時間のデータが、履歴IDと対応づけて記録される。また、利用履歴DB32内には、後述する利用履歴に基づいてコンテンツの投稿可能数を決定する処理の際に、利用履歴が用いられていないことを示す未処理フラグが、履歴IDと対応づけて記録される。同図において、「未処理」の欄が「0」の場合は利用履歴が既に用いられたことを示し、「未処理」の欄が「1」の場合は、利用履歴がコンテンツ投稿可能数を決定する処理に用いられていないことを示す。
【0040】
図2の例において、履歴ID「0001」は、利用者ID「00100」に対応する利用者が、利用場所ID「135」に対応する場所(例えば公共交通機関)で、10時15分に、ICカード12aを利用して1250円を支払ったこと、コンテンツの投稿可能数を決定する処理の際にこの利用履歴が用いられたことを示している。
【0041】
図3に示すように、コンテンツDB33は、コンテンツ投稿装置10を介して利用者から投稿されたコンテンツを記憶するものであり、コンテンツの内容を示すコンテンツデータと、コンテンツを投稿した利用者ID情報とが、コンテンツIDに対応づけて記録されている。図3の例では、コンテンツID「0001」に対応するコンテンツデータ「aaa.jpg」が、利用者ID「00100」の利用者によって投稿されたことを示す。
【0042】
図4に示すように、投稿可能数DB34には、コンテンツ投稿装置10から投稿可能なコンテンツ数を示す投稿可能数情報が、利用者IDに対応づけて記録される。この投稿可能数情報は、コンテンツ投稿装置10においてコンテンツを選択する際に読み出される。図4の例では、利用者ID「00100」の利用者は、40個のコンテンツを投稿可能であることを示す。
【0043】
図1において、制御部35は、コンテンツ管理サーバ30において各種データを処理しあるいは入出力制御を行うためのものであり、コンテンツ取得部37、ICカード取得部38、投稿可能数決定部39及び対価額算出部40を備える。
【0044】
コンテンツ取得部37は、通信部31を介してコンテンツ投稿装置10より送信されるコンテンツを一時的に記憶するとともに、コンテンツを利用者IDと対応づけてコンテンツDB33に記録する。また、コンテンツ取得部37は、投稿されるコンテンツの数をカウントして、対価額算出部40に送信する。
【0045】
ICカード情報取得部38は、利用者のICカード12aに記録されている利用者ID情報及び利用履歴情報を取得し、一時的に記憶するものである。ICカード情報取得部38は、取得した利用履歴情報を履歴IDと対応づけて利用履歴DB32に記録することで、利用履歴DBを更新する。
【0046】
投稿可能数決定部39は、利用者IDに対応する投稿可能数情報を投稿可能数DB34から読み出して一時的に記憶する。投稿可能数決定部39は、利用者IDに対応する利用履歴情報(未処理フラグが「1」の履歴情報に限る。)を利用履歴DB32から読み出し、その利用金額の総和を所定値(たとえば500)で除した値を算出することで、ICカード利用の対価として与えられる追加投稿可能数を算出する。投稿可能数決定部39は、投稿可能数に追加投稿可能数を加えることで、投稿可能数DB34を更新する。また、投稿可能数決定部39は、投稿されたコンテンツの数を投稿可能数から減じることで、投稿可能数DB34を更新する。
【0047】
対価額算出部40は、コンテンツ取得部37から送られる投稿コンテンツ数情報に基づき、コンテンツ投稿の対価としての電子マネー追加額を算出して、対価額情報を取得する。例えば、投稿コンテンツ数を10倍した値を、対価額として定めることができる。対価額算出部40は、算出で得られた対価額情報をコンテンツ投稿装置10に送る。
【0048】
次に、上記構成によるコンテンツ収集システムの動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。まず、コンテンツ投稿装置10のICカードR/W13にICカード12aがセットされると、ICカード情報取得部18は、ICカードに記録されている利用者ID、電子マネー残額及び利用履歴の情報を読み出す(S11)。そして、制御部14は、通信部11を介して利用者ID情報をコンテンツ管理サーバ30に送信する(S12)。
【0049】
コンテンツ管理サーバ30では、ICカード情報取得部38において利用者ID情報を一時的に記憶する。そして、投稿可能数決定部39は、当該利用者IDに対応する利用履歴(未処理フラグが「1」となっているもの)を抽出する(S13)。そして、投稿可能数決定部38は、抽出された利用履歴に対応する利用金額の総和を所定値で除することで、追加投稿可能数を算出し、これを投稿可能数に加えることで、投稿可能数DB34内の投稿可能数情報を更新する(S14)。
【0050】
投稿可能数情報の更新がなされると、投稿可能数決定部39は、追加投稿可能数の算出に用いられた履歴IDに対応する未処理フラグを全て「0」にする(S15)。これにより、追加投稿可能数の算出に用いられた利用履歴情報が、再び用いられるおそれをなくすことができる。
【0051】
更新された投稿可能数情報は、通信部31を介してコンテンツ投稿装置10に送信される(S16)。投稿可能数情報を受信したコンテンツ投稿装置10において、制御部14は図示しないメディアに記録されたコンテンツをメディアリーダ13から読み出すとともに、画像であるコンテンツに対してはサムネイル化処理を施した後、コンテンツと投稿可能数情報とを表示部15に送る。表示部15では、図示しないROM内のプログラムに従い、投稿するコンテンツの選択を利用者に促すためのコンテンツ選択画面を表示する(S17)。
【0052】
図6は、コンテンツ選択画面の一例を示す説明図である。コンテンツ選択画面には、サムネイル化されたコンテンツ画像61a〜61bとともに、投稿可能数を示す情報が表示され、図6の例では「5」と表示されている。これは、利用者が投稿可能なコンテンツ数の上限が5個であることを示す。
【0053】
利用者は、操作入力部16を操作して、投稿すべきコンテンツを選択する(S18)。コンテンツが選択されると、選択されたコンテンツが反転表示されるとともに、表示部15に表示される投稿可能数の値が減少する。コンテンツの選択後、画面内の「OK」ボタンが操作されると、コンテンツ取得部17は選択されたコンテンツをメディアリーダ13あるいはコンテンツ投稿装置10内の図示しないメモリから読み出し、これに利用者IDを対応づけてコンテンツ管理サーバ30へ送信する。これにより、コンテンツの投稿が行われる(S19)。
【0054】
コンテンツの選択中に投稿可能数が0となった場合は、図8に示すように、「コンテンツを選択できません!」との警告表示をするとともに、以降のコンテンツ選択を拒絶する。これにより、利用者による不必要なコンテンツの投稿を抑制することができる。あるいは、コンテンツ取得部17において、投稿可能数が0となった以降に選択されたコンテンツを読み出さないように構成しても良い。
【0055】
コンテンツが投稿されると、コンテンツ管理サーバ30のコンテンツ取得部37は、投稿されたコンテンツを一時記憶し、これを利用者IDと対応づけてコンテンツDB33に記録する(S20)。これにより、コンテンツの更新が行われる。そして、コンテンツ取得部37は、投稿されたコンテンツの数をカウントし、投稿コンテンツ数情報として対価額算出部40に送る。あるいは、コンテンツ投稿装置10より投稿コンテンツ数情報を、コンテンツ管理サーバ30へ送信してもよい。
【0056】
投稿可能数決定部39は、利用者IDに対応する投稿可能数情報を投稿可能数DB34より読み出して、投稿コンテンツ数だけ減算するとともに、減算した結果を投稿可能数DB34に記録することで、投稿可能数情報を更新する(S21)。
【0057】
次に、対価額算出部40は、投稿コンテンツ数に10を乗ずることにより、コンテンツ投稿の対価を示す対価額情報を取得する(S22)。算出された対価額情報は、通信部31を介してコンテンツ投稿装置10へ送信される(S23)。コンテンツ投稿装置10のカード残高処理部20は、ICカード12aの電子マネー残高に対価額を加えることで、電子マネー残高を更新する(S24)。
【0058】
追加チャージ額の処理が終了すると、図8に示すように、表示部15にはコンテンツの投稿及び追加チャージの完了したことを示す投稿終了画面が表示される(S25)。図11の例では、コンテンツ投稿により250円分のチャージが加算され、ICカードの電子マネー残額が5250円となったことが示される。これにより、投稿したコンテンツの数に応じた額の電子マネーが、コンテンツ投稿の対価として与えられるので、利用者に対しコンテンツ投稿のインセンティブを与えることができる。
【0059】
そして、投稿可能なコンテンツの数を示す投稿可能数を、利用者毎に定めておくことにより、対価取得目的で同一コンテンツを繰り返し投稿するといったことがなくなるから、コンテンツ収集/管理する事業者は、不必要なコンテンツが増加するのを抑制することができる。
【0060】
さらに、ICカードの利用額に応じてコンテンツの投稿可能数を増加させるから、コンテンツの投稿を欲する利用者はICカードを利用するようになる。したがって、ICカードの利用促進を図ることができる。
【0061】
上記実施形態では、ICカードの利用履歴情報のうち、利用金額の情報のみに基づいて、追加投稿可能数を算出しているが、利用場所ID及び利用時間の情報も用いることができる。例えば、利用場所IDが所定値と一致する場合には、追加投稿可能数が通常の5倍になるように演算条件を定めても良く、これにより、所定の場所/地域におけるICカードの利用を促進することができる。
【0062】
また、ICカードの利用時間が12時から14時までの間である場合には、追加投稿可能数が通常の2倍となるように演算条件を定めることもでき、これにより所定の時間におけるICカードの利用促進を図ることができる。
【0063】
上記実施形態では、コンテンツ管理サーバ30において、ICカードの利用履歴情報に基づいて追加投稿可能数を算出しているが、コンテンツ投稿装置10の投稿可能数情報取得部19において、ICカード12aに記録された利用履歴情報に基づき、追加投稿可能数を算出しても良い。また、カード残高処理部20において、投稿されたコンテンツ数に10を乗じた値を対価額として算出し、ICカード12aの電子マネー残高に対価額を加えることで、電子マネー残高を更新しても良い。
【0064】
上記実施形態では、コンテンツ投稿による対価として電子マネー残高を増やしているが、本発明はこれに限定されることはなく、例えばICカードの事業者に固有のポイントを、コンテンツ投稿による対価として付与しても良い。これにより、例えば、コンテンツ投稿により得られたポイントを、ICカードの事業者と提携関係にある交通機関や店舗において利用することができるから、利用者によるICカードの利用を促進することができる。
【0065】
また、図9に示す例では、コンテンツ収集システムの事業者と提携関係にある公共交通機関70において、コンテンツ投稿装置10に設けられているものと同様のICカード情報取得部71を備えている。公共交通機関70の利用者は、ICカード情報取得部71にICカード12aをセットすることで、ICカード12aに入っているポイントを利用して決済を受けることができる。もちろん、電子マネーを用いて決済を行うことも可能である。
【0066】
また、ICカード12aがセットされると、ICカード情報取得部71において利用者ID及び利用履歴情報が読み出される。これらの情報は通信ネットワーク60を介してコンテンツ管理サーバ30に送られ、利用履歴DB32が更新される。なお、図9では、公共交通機関を例にして説明したが、これに限られることはなく、例えば、コンテンツ収集システムの事業者と提携関係にある飲食店、土産物屋等の店舗にICカード情報取得部71を備えても良い。
【0067】
上記実施形態では、投稿された全てのコンテンツをコンテンツDB33に記録しているが、コンテンツDB33に記録済みのコンテンツと同一のコンテンツが投稿された場合には、コンテンツ取得部37において投稿コンテンツを削除しても良い。これにより、不要なコンテンツがコンテンツDB33に記録されるのを防止することができる。同一コンテンツであるか否かを検出する方法としては、コンテンツのタイプ(画像、音声)ごとに予め定められた特徴点を比較する方法や、コンテンツのヘッダ情報を比較する方法など、公知の方法を適用することができる。
【0068】
上記実施形態では、ICカードを利用した時期にかかわらず、利用履歴に応じて追加投稿可能数を定めているが、本発明はこれに限定されない。例えば、直近の一定期間(1ヶ月)あるいは特定期間におけるICカードの利用履歴のみを利用履歴DB32から読み出して、これが所定値を超えた場合にのみ投稿可能数を算出しても良い。そして、一定期間(例えば1月)が経過した後に、投稿可能数を0としても良い。これにより、ICカードの利用に応じて、一定期間だけコンテンツの投稿を可能とするキャンペーンを実施することができ、ICカードの利用及びコンテンツの投稿を促進することができる。
【0069】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、利用者やコンテンツ事業者等によって与えられた投稿コンテンツの評価情報に基づいて、ICカードへの追加チャージ額が決定される。
【0070】
図10は、第2の実施形態に係るコンテンツ管理サーバ80の構成を示したものである。投稿コンテンツに対する評価値を入力するために、コンテンツ管理サーバ80は、評価値取得部81、コンテンツDB82を備える。図10において、前記第1の実施形態で説明したものと同一の構成部材については、同一の符番を付して詳細な説明を省略する。
【0071】
評価値取得部81は、制御部83の中に設けられており、コンテンツDB82に保存されたコンテンツに対する5段階の評価値を取得する。この評価値は、通信ネットワーク50を介して、コンテンツ利用者やコンテンツ管理サーバの事業者によって入力されるものである。
【0072】
図11に示すように、コンテンツDB82は、利用者ID及びコンテンツデータの他に、コンテンツに対する評価平均値、評価人数及び対価額のデータが、コンテンツIDに対応づけて記録されている。図11の例では、コンテンツに対する5段階評価の平均値が、評価平均値としてコンテンツDB82に記録される。
【0073】
制御部83は、評価平均値に基づいて追加チャージ額を定めるため、対価額算出部84を備える。対価額算出部84は、評価値取得部81からの5段階評価情報と、コンテンツDB82内の対応する評価平均値及び評価人数の情報とに基づいて、評価平均値を更新する。
【0074】
例えば、図11の例において、コンテンツID「0001」に対応するコンテンツに対して、データベース利用者により「4」の評価情報が与えられた場合に、当該コンテンツに対する更新後の評価平均値は、(2.0×3+4)/4=2.5と定められる。
【0075】
チャージ額算出部84は、コンテンツの平均評価値の更新がなされたコンテンツに対する、電子マネーの対価額を、次の式に基づいて算出する。
対価額=MAX[(評価値−3),0]*10
【0076】
例えば、図11の例では、コンテンツID「0001」のコンテンツに対する評価値は2.0であって3より小さいから、対価額は0となる。また、コンテンツID「0002」のコンテンツに対する評価値は4.0であるから、対価額は10円となる。
【0077】
上記第2の実施形態に係るコンテンツ収集システムについて、図12のフローチャートを用いて説明する。データベース利用者及び事業者は、パソコン等の情報処理端末より、通信ネットワーク50を介してコンテンツ管理サーバ80に接続し、コンテンツDB82よりコンテンツを読み出して閲覧する。そして、利用者及び事業者は、閲覧したコンテンツに対する5段階評価情報を入力する(S31)。
【0078】
評価情報が入力されると、コンテンツ管理サーバ80の評価値取得部81は、閲覧したコンテンツに対応する評価平均値、評価人数の情報を読み出すとともに、新たな評価平均値を算出して、コンテンツDB81の対応する評価平均値を更新する(S32)。
【0079】
次に、対価額算出部84は、更新された評価平均値に基づいて、コンテンツに対する対価額を算出し、得られた値をコンテンツDB81の対応する部分に記録することで、対価額の更新を行う(S33)。
【0080】
コンテンツ投稿装置10の利用者がICカードR/WにICカード12aをセットすると、図13に示すメニュー画面が表示部15に表示される(S34)。このメニュー画面では、コンテンツの投稿を行う「コンテンツ投稿」ボタン85と、ICカードへの追加チャージを行う「追加チャージ」ボタン86が表示される。ここで、「コンテンツ投稿」ボタンが操作された場合は、図5で示したシーケンスに従い、コンテンツの投稿処理が行われる。
【0081】
一方、「追加チャージ」ボタン86が操作されると(S35)、コンテンツ投稿装置10からコンテンツ管理サーバ80に対して、利用者IDのデータが送信される(S36)。そして、対価額算出部84は、当該利用者IDに対応する全てのコンテンツの追加チャージ額情報を、コンテンツDB82から取得して、対価額の総和を算出することで追加チャージ額を取得する(S37)。追加チャージ額情報は、通信ネットワーク50を介してコンテンツ投稿装置10へ送られる(S38)。
【0082】
次に、コンテンツ投稿装置10のカード残高処理部20は、ICカードに記録された電子マネー残高情報に、コンテンツ管理サーバ80から受信した追加チャージ総額を加えて、電子マネー残高を更新する(S39)。そして、コンテンツ投稿装置10より追加チャージを完了したことを示す追加チャージ完了通知を、コンテンツ管理サーバ80へ送信する(S40)。コンテンツ管理サーバ80の対価額算出部84は、コンテンツDB82にアクセスして、利用者IDに対応する全ての評価平均値、評価人数及び対価額情報をリセットする(S41)。これにより、対価額算出に用いられた評価情報が再び利用されるおそれをなくすことができる。
【0083】
評価値、評価人数及び対価額情報がリセットされると、コンテンツ管理サーバ80は、リセット完了通知をコンテンツ投稿装置10へ送信する(S42)。そして、図14に示すようにコンテンツ投稿装置10は、追加チャージが完了された旨のメッセージとともに、追加チャージ額及び電子マネー残高を示す追加チャージ通知画面を表示する(S43)。
【0084】
図14の例では、コンテンツ評価値に基づく追加チャージ額が150円であり、ICカード内の電子マネー残高が2150円に増加したことが表示される。これにより、投稿したコンテンツの評価に応じて対価額が変動することから、対価を欲する利用者は質の高いコンテンツを投稿するようになり、その結果、事業者は質の高いコンテンツを収集することができる。
【0085】
上記第2の実施形態では、投稿コンテンツに対する評価平均値に応じて追加チャージ額を定めているが、評価平均値に応じてコンテンツの投稿可能数を加算しても良い(図15)。投稿可能数の加算値については、対価額を算出したのと同様の演算に基づいて決定することができる。
【0086】
上記第2の実施形態では、投稿コンテンツの評価値に応じた対価として電子マネー残高を増やしているが、本発明はこれに限定されることはなく、例えばICカードの事業者に固有のポイントを対価として付与しても良い。
【0087】
以上に本発明の好適な実施の形態を説明した。しかし、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。
【産業上の利用可能性】
【0088】
以上のように、本発明にかかるコンテンツ投稿装置は、コンテンツ投稿可能数を定めて投稿可能なコンテンツの数を制限したから、不必要なコンテンツが収集されるのを防止することができるという効果を奏し、例えばコンテンツデータベースを構築する際のコンテンツ投稿装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】第1の実施形態に係るコンテンツ収集システムの構成を示すブロック図
【図2】利用履歴DBの構成の一例を示す説明図
【図3】コンテンツDBの構成の一例を示す説明図
【図4】投稿可能数DBの構成の一例を示す説明図
【図5】第1の実施形態に係るコンテンツ収集システムの動作を示すフローチャート
【図6】コンテンツ選択画面の一例を示す説明図
【図7】コンテンツ選択画面の別の一例を示す説明図
【図8】コンテンツ投稿完了画面の一例を示す説明図
【図9】コンテンツ収集システムの別の例を示すブロック図
【図10】第2の実施形態に係るコンテンツ管理サーバの構成を示すブロック図
【図11】コンテンツDBの構成の一例を示す説明図
【図12】第2の実施形態に係るコンテンツ収集システムの動作を示すフローチャート
【図13】メニュー選択画面の一例を示す説明図
【図14】追加チャージ通知画面の一例を示す説明図
【図15】追加投稿可能数を通知する画面の一例を示す説明図
【符号の説明】
【0090】
10 コンテンツ投稿装置
12a ICカード
17、37 コンテンツ取得部
18、38 ICカード情報取得部
19 投稿可能数情報取得部
20 カード残高処理部
30、80 コンテンツ管理サーバ
32 利用履歴DB
33、82 コンテンツDB
34 投稿可能数DB
39 投稿可能数決定部
40、84 対価額算出部
81 評価値取得部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ投稿装置からコンテンツ管理サーバにコンテンツを投稿するシステムにおいて、
前記コンテンツ管理サーバは、前記コンテンツの投稿可能数を示す投稿可能数情報を、前記コンテンツを投稿する利用者の識別情報と対応づけて記録する投稿可能数記録部を備え、
前記コンテンツ投稿装置は、
前記利用者のICカードから、前記利用者の識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記識別情報を前記コンテンツ管理サーバへ送信する通信部と、
前記識別情報に対応する前記投稿可能数情報を、前記投稿可能数記録部より取得する投稿可能数情報取得部と、
前記利用者によって選択された前記コンテンツを、前記投稿可能数を上限として取得するコンテンツ取得部とを備えたことを特徴とするコンテンツ投稿システム。
【請求項2】
前記コンテンツ投稿装置は、前記コンテンツの選択時に前記投稿可能数情報を表示する表示部を備えたことを特徴とする、請求項1記載のコンテンツ投稿システム。
【請求項3】
前記コンテンツ管理サーバは、前記ICカードの利用履歴を示す履歴情報を前記識別情報と対応づけて記録する履歴情報記録部と、
前記履歴情報に基づいて前記投稿可能数の増加分を示す追加投稿可能数を算出し、前記識別情報と対応する前記投稿可能数情報を更新する投稿可能数決定部と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ投稿システム。
【請求項4】
前記コンテンツ管理サーバは、投稿された前記コンテンツを前記識別情報と対応づけて記録するコンテンツ記録部と、
前記コンテンツに対する評価値を示す評価情報を取得する評価情報取得部と、
前記評価値に基づいて前記投稿可能数の増加分を示す追加投稿可能数を算出し、前記識別情報と対応する前記投稿可能数情報を更新する投稿可能数決定部と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のコンテンツ投稿システム。
【請求項5】
前記ICカードには利用可能額を示す残高情報が記録されており、
前記コンテンツ管理サーバは、投稿された前記コンテンツの数に応じた対価額を算出する対価額算出部を備え、
前記コンテンツ投稿装置は、前記利用可能額に前記対価額を加えることで前記残高情報を更新する残高処理部を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のコンテンツ投稿システム。
【請求項6】
前記ICカードには利用可能額を示す残高情報が記録されており、
前記コンテンツ管理サーバは、投稿された前記コンテンツを前記識別情報と対応づけて記録するコンテンツ記録部と、
前記コンテンツに対する評価値を示す評価情報を取得する評価情報取得部と、
前記評価値に基づいて前記コンテンツの対価額を算出する対価額算出部を備え、
前記コンテンツ投稿装置は、前記識別情報に対応するコンテンツの対価額を前記コンテンツ管理サーバより取得し、前記利用可能額に前記対価額を加えることで前記残高情報を更新する残高処理部を備えたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか記載のコンテンツ投稿システム。
【請求項7】
前記コンテンツ管理サーバは、前記コンテンツ投稿装置から投稿された前記コンテンツを取得するとともに、投稿済みの前記コンテンツと同一である場合には前記投稿されたコンテンツを削除するコンテンツ取得部を備えたことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか記載のコンテンツ投稿システム。
【請求項8】
コンテンツ管理サーバにコンテンツを投稿するためのコンテンツ投稿装置において、
前記コンテンツを投稿する利用者のICカードから、前記利用者の識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記識別情報を前記コンテンツ管理サーバへ送信する通信部と、
前記コンテンツの投稿可能数を示す、前記識別情報に対応した投稿可能数情報を、前記コンテンツ管理サーバより取得する投稿可能数情報取得部と、
前記利用者によって選択された前記コンテンツを、前記投稿可能数を上限として取得するコンテンツ取得部とを備えたことを特徴とするコンテンツ投稿装置。
【請求項9】
前記コンテンツの選択時に前記投稿可能数情報を表示する表示部を備えたことを特徴とする、請求項8記載のコンテンツ投稿装置。
【請求項10】
前記ICカードの利用履歴を示す履歴情報を取得する履歴情報取得部を備え、
前記投稿可能数情報取得部は、前記投稿可能数の増加分を示す追加投稿可能数を前記履歴情報に基づいて算出し、前記投稿可能数情報を更新することを特徴とする、請求項8または9記載のコンテンツ投稿装置。
【請求項11】
投稿された前記コンテンツに対する評価値に基づいて定められ、前記投稿可能数の増加分を示す追加投稿可能数情報を、前記コンテンツ管理サーバより取得し、前記投稿可能数情報を更新することを特徴とする、請求項8または9記載のコンテンツ投稿装置。
【請求項12】
前記ICカードには利用可能額を示す残高情報が記録されており、
投稿された前記コンテンツの数に応じた対価額を算出し、前記利用可能額に前記対価額を加えることで前記残高情報を更新する残高処理部を備えたことを特徴とする、請求項8〜10のいずれか記載のコンテンツ投稿装置。
【請求項13】
前記ICカードには利用可能額を示す残高情報が記録されており、
投稿された前記コンテンツに対する評価値に基づいて定められる、前記コンテンツの対価額を示す対価額情報を前記コンテンツ管理サーバより取得し、前記利用可能額に前記対価額を加えることで前記残高情報を更新する残高処理部を備えたことを特徴とする、請求項8〜10のいずれか記載のコンテンツ投稿装置。
【請求項14】
コンテンツ投稿装置からコンテンツ管理サーバにコンテンツを投稿する方法において、
前記コンテンツ管理サーバにおいて、前記コンテンツの投稿可能数を示す投稿可能数情報を、前記コンテンツを投稿する利用者の識別情報と対応づけて記録し、
前記コンテンツ投稿装置において、前記利用者のICカードから前記利用者の識別情報を取得し、前記識別情報を前記コンテンツ管理サーバへ送信し、前記識別情報に対応する前記投稿可能数情報を前記コンテンツ管理サーバより取得し、前記利用者によって選択された前記コンテンツを、前記投稿可能数を上限として取得することを特徴とする、コンテンツ投稿方法。
【請求項15】
コンテンツ管理サーバにコンテンツを投稿するためのコンテンツ投稿プログラムであって、コンピュータに対し、
前記コンテンツを投稿する利用者のICカードから、前記利用者の識別情報を取得するステップと、
前記識別情報を前記コンテンツ管理サーバへ送信するステップと、
前記コンテンツの投稿可能数を示す、前記識別情報に対応した投稿可能数情報を、前記コンテンツ管理サーバより取得するステップと、
前記利用者によって選択された前記コンテンツを、前記投稿可能数を上限として取得するステップとを実行させることを特徴とするコンテンツ投稿プログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−237981(P2010−237981A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−85683(P2009−85683)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(502324066)株式会社デンソーアイティーラボラトリ (332)
【Fターム(参考)】