説明

コンテンツ提供方法

【課題】コンテンツ提供者や一般ユーザの決済のための手間を軽減でき、また決済に要する振込等の手数料の軽減を図れるコンテンツ提供方法を提供する。
【解決手段】本発明は、デジタルコンテンツが記録される配信サーバ1と、一般ユーザの端末コンピュータ2と、デジタルコンテンツの配信動作を管理する管理サーバ3とがインターネット4を介して接続されたネットワーク環境下において、管理サーバ3は、デジタルコンテンツの必要ポイント数および配信サーバ1の識別情報を記憶する第1データベース10と、一般ユーザの残りポイント数を記憶する第2データベース11とを備え、管理サーバ3は、一般ユーザの残りポイント数がデジタルコンテンツの必要ポイント数を上回っている場合に、配信サーバ1にデジタルコンテンツの配信許可指令を送信し、所定期間毎に、配信許可指令を発したデジタルコンテンツの総ポイント数をコンテンツ提供者単位で集計処理するコンテンツ提供方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子書籍データや音楽データ等のデジタルコンテンツが記録される配信サーバと、一般ユーザの端末コンピュータとがインターネットを介して接続されたネットワーク環境下において、配信サーバのデジタルコンテンツを一般ユーザの端末コンピュータに向けて配信するコンテンツ提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のコンテンツ提供方法の従来例には特許文献1がある。そこでは、一般ユーザが、ユーザ端末装置(端末コンピュータ)を操作して、デジタルコンテンツが記録される情報提供システム(コンテンツ提供者)に対してデジタルコンテンツの配信要求を行うようになっている。
【0003】
一般ユーザから情報提供システムへのデジタルコンテンツの配信要求が行われる毎に、課金システムが、一般ユーザによって選択されたデジタルコンテンツの利用料の決済が実際に決済可能かどうかを確認し、決済可能な場合に、情報提供システムから一般ユーザのユーザ端末装置に向けてデジタルコンテンツの配信が行われる。
【0004】
【特許文献1】特開平10−187267号公報(段落番号0031−0041、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のコンテンツ提供方法においては、デジタルコンテンツの配信要求を行う毎に決済のための手続きが必要であり、一般ユーザおよびコンテンツ提供者の双方にとって決済の手間が煩わしい。また、一般ユーザがクレジットでの支払いやコンテンツ提供者の口座への振込でデジタルコンテンツの利用料を決済することを選択した場合、デジタルコンテンツの利用料が低額の場合には、該利用料に対するクレジットや振込の手数料が高くつくことになり、利便性が非常に悪い。
【0006】
本発明は、以上のような従来のコンテンツ提供方法の抱える問題を解決するためになされたものであり、コンテンツ提供者やこれを購入した一般ユーザの決算の手間を軽減でき、また決済に要する振込等の手数料の軽減を図ることができるコンテンツ提供方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、図1に示すように、少なくとも一つのデジタルコンテンツが記録される複数台の配信サーバ1と、一般ユーザの複数台の端末コンピュータ2と、配信サーバ1から端末コンピュータ2へのデジタルコンテンツの配信動作を管理する管理サーバ3とがインターネット4を介して接続されたネットワーク環境下において、配信サーバ1のデジタルコンテンツを一般ユーザの端末コンピュータ2に向けて配信するコンテンツ提供方法を対象とする。
【0008】
各デジタルコンテンツには、該デジタルコンテンツを購入するのに必要なポイント数が割り当てられている。管理サーバ3は、各デジタルコンテンツに応じた必要ポイント数および該デジタルコンテンツが格納されている配信サーバ1の識別情報を記憶する第1データベース10と、一般ユーザが購入し、保有する残りポイント数を記憶する第2データベース11とを備えている。端末コンピュータ2からのデジタルコンテンツの配信要求を受けると、管理サーバ3は、第1データベース10から該配信要求に係るデジタルコンテンツの必要ポイント数を読み出して確認するとともに、第2データベース11から配信対象の一般ユーザが保有する残りポイント数を読み出して、当該残りポイント数が必要ポイント数を上回っているかを確認する。管理サーバ3は、残りポイント数が必要ポイント数を上回っている場合に、配信要求に係るデジタルコンテンツを記録している配信サーバ1に対して、該デジタルコンテンツの配信許可指令を送信するとともに、残りポイント数から配信要求に係るデジタルコンテンツの必要ポイント数を減算処理する。そして、管理サーバ3は、配信許可指令を発したデジタルコンテンツの必要ポイント数を、当該デジタルコンテンツを記録している配信サーバ1に対応させて記憶し、所定期間毎に、前記識別情報に基づいて、配信許可指令を発したデジタルコンテンツの総ポイント数を、コンテンツ提供者単位で集計処理する。
【0009】
管理サーバ3は、デジタルコンテンツの配信許可指令を送信したのちに、デジタルコンテンツの配信処理を完了した配信サーバ1から課金要求を受けると、残りポイント数から配信要求に係るデジタルコンテンツの必要ポイント数を減算処理するものとすることができる。
【0010】
管理サーバ3は、デジタルコンテンツの配信を要求する端末コンピュータ2が認証された場合に、配信サーバ1に対して配信許可指令を送信するものとすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るコンテンツ提供方法においては、管理サーバ3は、所定期間毎に、配信許可指令を発したデジタルコンテンツの総ポイント数を、コンテンツ提供者単位で集計処理するので、コンテンツ提供者は、所定期間毎にデジタルコンテンツの利用料を、管理サーバ3の管理者から一括して受け取ることができる。したがって、コンテンツ提供者は、デジタルコンテンツの配信を行う毎に一般ユーザ(以下、単にユーザと記す。)とデジタルコンテンツの利用料を決済する場合よりも、決済のための手間が軽減される。また、管理サーバ3の管理者も、所定期間毎の集計処理に基づいてコンテンツ提供者に支払う分だけ、纏まった金額で決済できて、該決済に伴うクレジットや振込の手数料を抑えることができる。
【0012】
すなわち、コンテンツ提供者から各ユーザへの請求書の発送等を含むユーザ単位での決済の手間が不要であり、また各ユーザが、コンテンツ提供者単位で振込等の処理を行う必要がない。より具体的には、多数のコンテンツ提供者と多数のユーザとの間の取引を一元で管理できるため、コンテンツ提供者が各ユーザ単位で決済する手間や、各ユーザがコンテンツ提供者単位で振込処理を行う手間等を省いて、その負担を大幅に削減できる。また、多数のコンテンツ提供者と多数のユーザとの間のコンテンツ配信に伴う課金および集金処理を簡素化できるので、結果として、コンテンツの配信料金の低減化に貢献できる。コンテンツ提供者サイドとしては、各ユーザへの請求書の発送等に要する費用を勘案する必要がなく、またユーザサイドとしては、振込手数料を勘案する必要がない。したがって、本発明は、数十円や数百円単位の少額で取引される、音楽、電子図書或いは動画等のコンテンツ提供に採用されて好適である。
【0013】
管理サーバ3は、配信対象のユーザの残りポイント数が配信要求に係るデジタルコンテンツの必要ポイント数を上回っている場合に、該デジタルコンテンツを記録している配信サーバ1に配信許可指令を送信する。このため、デジタルコンテンツの必要ポイント数以上のポイント数を予め購入して管理サーバ3に保有しているユーザだけに、デジタルコンテンツを提供することができる。したがって、管理者は、配信サーバ1に係るコンテンツ提供者へのデジタルコンテンツの代金を予め確実に確保することができ、ユーザも、十分なポイント数を予め購入しておくことで、デジタルコンテンツの配信が行われる毎に決済する場合よりも、決済のための手間が軽減され、また決済に要する振込等の手数料を抑えることができる。
【0014】
デジタルコンテンツの配信処理を完了した配信サーバ1から課金要求を受けたときに、管理サーバ3は、残りポイント数から配信要求に係るデジタルコンテンツの必要ポイント数を減算処理するようにすることができる。これによればユーザは、配信サーバ1から正常にダウンロードすることができたデジタルコンテンツの利用料のみを支払うこととなる。つまり、例えばユーザの端末コンピュータ2にデジタルコンテンツの実行のためのソフトウェアが搭載されておらず、デジタルコンテンツをダウンロードできないような場合には、ポイント数の減算処理はなされない。したがって利用できなかったデジタルコンテンツの分までポイント数の減算処理がなされることはなく、コンテンツ提供方法における課金処理の信頼性が向上する。
【0015】
管理サーバ3が、デジタルコンテンツの配信を要求する端末コンピュータ2が認証された場合にのみ、配信サーバ1に対して配信許可指令を送信するようにしていると、他人の成りすましを確実に排除することができ、真正なユーザのみにデジタルコンテンツを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1ないし図3に、本発明に係るコンテンツ提供方法の実施形態を示す。図1は、このコンテンツ提供方法が適用されるインターネット環境を示しており、符号1は少なくとも一つのデジタルコンテンツ(以下、単にコンテンツと記す。)を保有する配信サーバを、符号2は一般ユーザ(以下、単にユーザと記す。)が所有し、配信サーバ1からコンテンツの配信(提供)を受ける端末コンピュータを、符号3は配信サーバ1から端末コンピュータ2へのコンテンツの配信動作を管理する管理サーバを示す。これら各配信サーバ1、各端末コンピュータ2および管理サーバ3は、有線或いは無線LAN等を介して、インターネット4に接続されている。
【0017】
配信サーバ1は、各種コンテンツの管理者或いは運用者であるコンテンツ提供者の指揮監督下にあるサーバーであり、その記憶装置6のデータベース7には、例えば電子書籍データ、音楽データ或いは動画データ等の各種コンテンツが格納されている。これらコンテンツは有料でダウンロードが可能であり、各コンテンツには、各々の価値に応じて、コンテンツを購入するのに必要なポイント数(以下、適宜に「必要ポイント数」と記す。)が割り当てられている。
【0018】
端末コンピュータ2は、汎用の所謂パーソナルコンピュータを意味する。端末コンピュータ2は、インターネット接続機能を備えたゲーム機やポータブルプレイヤー等であってもよく、要はTCP−IP等の通信プロトコルに基づくインターネット接続機能と、ダウンロードしたコンテンツを格納するための記憶機能とを具備するものであればよい。尤も、管理サーバ3のWebサイトにアクセスして、コンテンツの選択動作や配信要求動作を行うことを考えると、端末コンピュータ2はブラウザを備えていることが必須となる。
【0019】
管理サーバ3は、先の配信サーバ1とは別の管理者により管理される。管理サーバ3は、各コンテンツに応じた必要ポイント数と、該コンテンツが格納されている配信サーバ1の識別情報を保有する第1データベース10と、ユーザが購入し、保有する残りポイント数を保有する第2データベース11とを備える。また、管理サーバ3は、Webサーバとしての機能も備えており、記憶領域9には、Webサイトを構成するWebページおよび画像ファイル等の各種データも格納されている。このWebサイトは、言わばコンテンツ紹介サイトであり、該サイトには配信サーバ1からダウンロード可能なコンテンツ情報が掲載される。
【0020】
次に、図2および図3を用いて、本実施形態に係るコンテンツ提供方法における管理サーバ3等の動作を説明する。
コンテンツの提供(ダウンロード[ストリーミングを含む])を希望するユーザは、以下に示すコンテンツの購入動作に先立って、ホームバンキング等を介した送金動作より、一種の電子マネーである「ポイント」を購入する。具体的には、ホームバンキング等を介して管理サーバ3の管理者が保有する銀行預金口座に送金を行うことで、送金額に応じたポイントを購入することができる。コンテンツ紹介サイトであるWebサイトにアクセスした後に、クレジットカードを使ってポイントを購入してもよく、この場合には、即時にポイントを購入できる利点がある。プリペイドカードを買ってポイントを購入してもよく、この場合には、プリペイドカードに記載されているID番号を、Webサイトの該当個所に打ち込むことで、購入額に応じたポイントが第2データベース11に反映される。購入されたポイントは、当該ユーザの保有する残りポイント数に加算される。なお、以下においては、予めポイントが購入されていて、第2データベース11にある程度のポイントが残っているものとして説明する。
【0021】
まず、コンテンツの提供を希望するユーザは、自己の端末コンピュータ2を操作して、ブラウザを立ち上げて、コンテンツ紹介サイトである管理者のWebサイトにアクセスする(S1)。そして、Webサイトを閲覧して(S2)、場合によっては検索機能を用いて、求めていたコンテンツの情報を得る。該WebサイトのWebページの一つであるコンテンツ案内画面のWebページには、コンテンツに関する情報が表示される。該情報には、コンテンツ名(表題や曲名等)、著作権情報のほか、購入に必要なポイント数が含まれる。
【0022】
ユーザがコンテンツ案内画面を参照して1又は複数のコンテンツを選択すると、この選択結果を示す情報が、端末コンピュータ2から管理サーバ3へ送信される(S3)。かかる選択操作に先立って、ユーザの認証動作が行われる。認証は、例えば予めユーザに通知したユーザIDとパスワードをWebコンテンツの認証ページ等に入力することによって行われる。
【0023】
尤も、端末コンピュータ2のLANカード等が保有するMACアドレス等を用いれば、ユーザIDの入力動作等は不要となる。また、端末コンピュータ2が光通信回線を介してインターネット4に接続されている場合には、各回線に予め割り振られた回線番号を用いて認証してもよい。後者の場合には、光通信回線を管理する通信事業者のサーバ13(図1)が、光通信回線を介して管理サーバ3に接続しようとするユーザの端末コンピュータ2の回線番号を認識して管理サーバ3へユーザの回線番号を通知し、管理サーバ3は、通知されたユーザの回線番号に基づいてユーザの認証動作を行う。より具体的には、ユーザの回線番号は、例えばインターネット4に接続された認証センターのサーバ14(図1)に登録されており、管理サーバ3は、該管理サーバ3に接続してコンテンツの提供を希望するユーザの回線番号が真正なユーザの回線番号のものであるか否かを認証センターのサーバ14に照会する。認証センターのサーバ14は、照会を受けたユーザの回線番号が登録されたユーザの回線番号と一致する場合には、該認証の旨を管理サーバ3に送信し(認証動作)、ユーザの回線番号が登録されたユーザの回線番号と不一致の場合には、認証できない旨を管理サーバ3に送信する。
【0024】
そして、管理サーバ3は、認証動作が終了すると、第1データベース10から配信要求にかかるコンテンツの必要ポイント数を読み出して確認し(S4)、第2データベース11から配信対象のユーザが保有する残りポイント数を読み出す(S5)。次に、管理サーバ3は、ユーザが保有する残りポイント数と必要ポイント数とを比較し、残りポイント数が必要ポイント数を上回っているかを確認する(S6)。残りポイント数が必要ポイント数を上回っている場合に、配信要求に係るコンテンツを記録している配信サーバ1に対して、コンテンツの配信許可指令を送信する(S7)。これを受けて、配信サーバ1は、選択されたコンテンツを端末コンピュータ2へ送信(配信)する(S8)。かかる配信動作に際しては、IPアドレスに基づいてデータの配信を行う。
【0025】
配信サーバ1は、選択されたコンテンツが端末コンピュータ2へ正常に送信されたことで、該デジタルコンテンツの配信処理が完了したときには、管理サーバ3に対して課金要求の信号を送信する(S9)。該課金要求を受けて、管理サーバ3は、前記コンテンツの必要ポイント数を、配信対象のユーザに対応する残りポイント数から減算処理する(S10)。また、配信許可指令を発したコンテンツの必要ポイント数を、コンテンツを記録している配信サーバ1に対応させて記憶する(S11)。S6において残りポイント数が必要ポイント数を下回っている場合や、ユーザが認証されない場合には、配信サーバ1への配信許可指令の送信を行わず、この旨がユーザに通知される。
【0026】
管理サーバ3は、例えば一月毎に、配信サーバ1の識別情報に基づいて配信許可指令を発したコンテンツの総ポイント数を、コンテンツ提供者単位で集計処理し(S12)、次いで管理サーバ3の管理者は、集計した配信サーバ1毎の総ポイント数に対応する利用料を、例えば月末毎にコンテンツ提供者単位で一括して支払う。
【0027】
以上のように、本実施形態に係るコンテンツ提供方法によれば、コンテンツ提供者は、コンテンツの配信を行う毎にユーザとコンテンツの利用料を決済する場合よりも、決済のための手間が軽減される。また、管理サーバ3の管理者も、所定期間毎の集計処理に基づいてコンテンツ提供者に支払う分だけ、纏まった金額で決済できて、該決済に伴うクレジットや振込の手数料を抑えることができる。
【0028】
管理サーバ3は、配信対象のユーザの残りポイント数が配信要求に係るコンテンツの必要ポイント数を上回っている場合に、該コンテンツを記録している配信サーバ1に配信許可指令を送信するので、コンテンツの必要ポイント数以上のポイント数を予め購入して管理サーバ3に保有しているユーザだけに、コンテンツを提供することができる。したがって、管理者は、配信サーバ1に係るコンテンツ提供者へのコンテンツの代金を予め確実に確保することができ、ユーザも、十分なポイント数を予め購入しておくことで、コンテンツの配信が行われる毎に決済する場合よりも、決済のための手間が軽減され、決済に要する振込等の手数料を抑えることができる。
【0029】
コンテンツの配信処理を完了した配信サーバ1から課金要求を受けたときに、管理サーバ3は、残りポイント数から配信要求に係るコンテンツの必要ポイント数を減算処理するので、ユーザは、配信サーバ1から正常にダウンロードすることができたコンテンツの利用料のみを支払うこととなる。したがって利用できなかったコンテンツの分までポイント数の減算処理がなされることはなく、コンテンツ提供方法における課金処理の信頼性が向上する。
【0030】
しかも、管理サーバ3が、デジタルコンテンツの配信を要求する端末コンピュータ2が認証された場合に、配信サーバ1に対して配信許可指令を送信するので、他人の成りすましを確実に排除することができ、真正なユーザのみにデジタルコンテンツを提供することができる。
【0031】
なお、クレジットカード等の使用に応じて付与されるポイントをユーザの保有する残りポイント数に加算(移行)するようにしてもよい。プリペイドカードは、カードとしての実体がなく、ユーザが仮想のプリペイドカードを購入し、該仮想プリペイドカードの購入に伴って提示されるID番号を、管理サーバ3のWebサイトの該当個所に打ち込んでもよい。管理サーバ3の管理者から各配信サーバ1のコンテンツ提供者への支払方法は、現金であってもよいが、該コンテンツ提供者が開設した銀行口座への振込等であってもよい。また、管理サーバ3の管理者は、集計した配信サーバ1毎の総ポイント数に対応する利用料を、コンテンツ提供者とコンテンツの著作権者等とに所定の比率に分けて支払ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係るコンテンツ提供方法のための構成を示すブロック構成図である。
【図2】本発明のコンテンツ提供方法での処理の流れを示す概念図である。
【図3】本発明のコンテンツ提供方法に係るシーケンス図である。
【符号の説明】
【0033】
1 配信サーバ
2 端末コンピュータ
3 管理サーバ
4 インターネット
10 第1データベース
11 第2データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのデジタルコンテンツが記録される複数台の配信サーバ(1)と、一般ユーザの複数台の端末コンピュータ(2)と、前記配信サーバ(1)から前記端末コンピュータ(2)への前記デジタルコンテンツの配信動作を管理する管理サーバ(3)とがインターネット(4)を介して接続されたネットワーク環境下において、前記配信サーバ(1)のデジタルコンテンツを前記一般ユーザの端末コンピュータ(2)に向けて配信するコンテンツ提供方法であって、
各デジタルコンテンツには、該デジタルコンテンツを購入するのに必要なポイント数が割り当てられており、
前記管理サーバ(3)は、各デジタルコンテンツに応じた前記必要ポイント数および該デジタルコンテンツが格納されている前記配信サーバ(1)の識別情報を記憶する第1データベース(10)と、一般ユーザが購入し、保有する残りポイント数を記憶する第2データベース(11)とを備えており、
前記端末コンピュータ(2)からのデジタルコンテンツの配信要求を受けると、前記管理サーバ(3)は、前記第1データベース(10)から該配信要求に係るデジタルコンテンツの必要ポイント数を読み出して確認するとともに、前記第2データベース(11)から配信対象の一般ユーザが保有する残りポイント数を読み出して、当該残りポイント数が必要ポイント数を上回っているかを確認し、
残りポイント数が必要ポイント数を上回っている場合に、前記配信要求に係るデジタルコンテンツを記録している配信サーバ(1)に対して、該デジタルコンテンツの配信許可指令を送信するとともに、前記残りポイント数から前記配信要求に係るデジタルコンテンツの必要ポイント数を減算処理し、
管理サーバ(3)は、前記配信許可指令を発したデジタルコンテンツの必要ポイント数を、当該デジタルコンテンツを記録している配信サーバ(1)に対応させて記憶し、所定期間毎に、前記識別情報に基づいて、配信許可指令を発したデジタルコンテンツの総ポイント数を、コンテンツ提供者単位で集計処理することを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項2】
管理サーバ(3)は、デジタルコンテンツの配信許可指令を送信したのちに、デジタルコンテンツの配信処理を完了した配信サーバ(1)から課金要求を受けると、残りポイント数から配信要求に係るデジタルコンテンツの必要ポイント数を減算処理する請求項1記載のコンテンツ提供方法。
【請求項3】
管理サーバ(3)は、デジタルコンテンツの配信を要求する端末コンピュータ(2)が認証された場合に、配信サーバ(1)に対して配信許可指令を送信する請求項1又は2記載のコンテンツ提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−175820(P2009−175820A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−11073(P2008−11073)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【出願人】(000163394)株式会社コミューチュア (12)