説明

コンテンツ管理装置、コンテンツ管理方法、およびコンテンツ管理プログラム

【課題】 複数の評価ユーザーによる意向を反映したコンテンツを容易に作成すること。
【解決手段】 コンテンツ管理装置は、作成ユーザーにより選択されたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部13と、評価ユーザーが入力するコメントを、コンテンツ中で指定された位置と評価ユーザーとを関連付ける評価部41と、作成ユーザーによりコンテンツの一部が変更される場合、作成ユーザーにより指定されたコメントに変更履歴を関連付ける変更履歴関連付部61と、閲覧ユーザーにより確認モードが選択された場合に、閲覧ユーザーと関連付けられたコメントのすべてを抽出する抽出部19と、閲覧要求が受け付けられることに応じてコンテンツを表示するとともに、抽出された1以上のコメント各々を、コメントと変更履歴とを、コンテンツ中の位置に対応付けて表示する表示制御部21と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はコンテンツ管理装置、コンテンツ管理方法、およびコンテンツ管理プログラムに関し、特に、複数のユーザーによって1つのコンテンツを完成させるのに適したコンテンツ管理装置、そのコンテンツ管理装置で実行されるコンテンツ管理方法およびコンテンツ管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子データからなるコンテンツを複数のユーザーに公開し、複数のユーザー各々が公開されたコンテンツに対する要求にしたがってコンテンツを変更することによって、コンテンツを完成させるシステムが望まれている。特開2004−199446号公報には、複数のメンバのメンバ端末で参照できる電子データ化されたドキュメントを管理するサーバを備え、権限を持つメンバである管理者の指示にもとづいて前記電子ドキュメントの修正処理または改版処理を行うことにより前記電子ドキュメントを管理する共有ドキュメント管理システムにおいて、前記サーバは、共有される前記電子ドキュメントの内容を格納するオリジナルファイルを記憶するオリジナルファイル記憶手段と、前記オリジナルファイルに対する修正依頼内容、および前記修正依頼内容が参照する修正依頼箇所の前記オリジナルファイルでの位置情報であるオリジナルファイル参照箇所情報を登録する修正依頼ファイルを記憶する修正依頼ファイル記憶手段とを備え、前記メンバ端末は、前記オリジナルファイルおよび前記修正依頼ファイルをダウンロードするデータ送受信処理手段と、前記オリジナルファイルの内容を表示するための内容表示データを生成し、前記オリジナルファイル参照箇所情報から求めた前記修正依頼箇所に前記修正依頼内容を表示するための修正依頼内容表示データを生成し、前記内容表示データおよび前記修正依頼内容表示データを重畳して表示するレイヤ表示処理手段とを備える、ことを特徴とする共有ドキュメント管理システムが記載されている。
【0003】
しかしながら、従来の共有ドキュメント管理システムにおいては、権限を持つメンバである管理者以外のメンバが、オリジナルファイルを修正するものであり、修正内容を管理者は知ることができるが、他のメンバは、自分の修正のみしか知ることができない。このため、複数のメンバ間で修正内容を共有することができないといった問題がある。
【特許文献1】特開2004−199446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、複数の評価ユーザーによる意向を反映したコンテンツを容易に作成することが可能なコンテンツ管理装置を提供することである。
【0005】
この発明の他の目的は、複数の評価ユーザーによる意向を反映したコンテンツを容易に作成することが可能なコンテンツ管理方法を提供することである。
【0006】
この発明のさらに他の目的は、複数の評価ユーザーによる意向を反映したコンテンツを容易に作成することが可能なコンテンツ管理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、コンテンツ管理装置は、ユーザーを認証する認証手段と、認証手段により認証された作成ユーザーにより選択されたコンテンツを、認証された作成ユーザーと関連付けて記憶するコンテンツ記憶手段と、作成ユーザーとは別の複数の評価ユーザーのうち認証手段により認証された評価ユーザーが記憶されたコンテンツ中の位置を指定してコメントを入力すると、入力されたコメントと、コンテンツ中で指定された位置と、評価ユーザーと、を関連付ける評価手段と、評価手段によって1以上のコメントがコンテンツ中の位置および評価ユーザーと関連付けられた後に、作成ユーザーによりコンテンツの一部が変更される場合、1以上のコメントのうち作成ユーザーにより指定されたコメントに、コンテンツが変更される前後の内容を含む変更履歴を関連付ける変更履歴関連付手段と、複数の評価ユーザーのいずれか一人の閲覧ユーザーによりコンテンツの閲覧要求を受け付ける閲覧要求受付手段と、閲覧ユーザーにより確認モードと閲覧モードとのいずれかの表示モードを選択する指示を受け付ける表示モード選択指示受付手段と、表示モード選択受付手段により表示モードとして閲覧モードが選択された場合に、1以上のコメントのすべてを抽出し、表示モード選択受付手段により表示モードとして確認モードが選択された場合に、1以上のコメントのうち評価手段により閲覧ユーザーと関連付けられたコメントのすべてを抽出する抽出手段と、閲覧要求が受け付けられることに応じて、記憶されたコンテンツまたは作成ユーザーによって変更された後のコンテンツを表示するとともに、抽出された1以上のコメント各々を、当該コメントと変更履歴関連付手段により関連付けられた変更履歴とを、評価手段によりコメントと関連付けられたコンテンツ中の位置に対応付けて表示する表示制御手段と、を備える。
【0008】
この局面にしたがえば、評価ユーザーがコンテンツ中の位置を指定してコメントを入力すると、コメントとコンテンツ中で指定された位置と評価ユーザーとが関連付けられ、作成ユーザーによりコンテンツの一部が変更される場合、作成ユーザーにより指定されたコメントに変更履歴が関連付けられ、表示モードとして確認モードが選択された場合に、1以上のコメントのうち閲覧ユーザーと関連付けられたコメントのすべてが抽出され、閲覧要求が受け付けられることに応じて、コンテンツまたは変更された後のコンテンツが表示されるとともに、抽出された1以上のコメント各々が、コメントと変更履歴とが、コメントと関連付けられたコンテンツ中の位置に対応付けて表示される。このため、評価ユーザ自らが入力したコメントと、そのコメントに対して作成ユーザーがコンテンツを変更した変更履歴が同じ位置に表示されるので、コンテンツがコメントにしたがって変更されているかを容易に確認することができる。その結果、複数の評価ユーザーによる意向を反映したコンテンツを容易に作成することが可能なコンテンツ管理装置を提供することができる。
【0009】
好ましくは、評価手段は、評価ユーザーがコメントの入力に加えて、複数の評価ユーザーのうちから第1追加評価ユーザーを指定する場合、第1追加評価ユーザーを、入力されたコメントにさらに関連付ける第1追加評価ユーザー関連付手段を含み、抽出手段は、表示モード選択受付手段により表示モードとして確認モードが選択された場合、閲覧ユーザーが第1追加評価ユーザーとして関連付けられたコメントのすべてを、さらに抽出する。
【0010】
この局面にしたがえば、評価ユーザーがコメントの入力に加えて、第1追加評価ユーザーを指定する場合、第1追加評価ユーザーがコメントにさらに関連付けられる。このため、第1追加評価ユーザーに、コメントを閲覧させることができ、コメントに対する評価を受けることができる。
【0011】
好ましくは、変更履歴関連付手段は、作成ユーザーがコンテンツの一部を変更するのに加えて、複数の評価ユーザーのうちから第2追加評価ユーザーを指定する場合、第2追加評価ユーザーを、1以上のコメントのうち作成ユーザーにより指定されたコメントにさらに関連付ける第2追加評価ユーザー関連付手段を含み、抽出手段は、表示モード選択受付手段により表示モードとして確認モードが選択された場合、閲覧ユーザーが第2追加評価ユーザーとして関連付けられたコメントのすべてを、さらに抽出する。
【0012】
この局面にしたがえば、作成ユーザーがコンテンツの一部を変更するのに加えて、第2追加評価ユーザーを指定する場合、第2追加評価ユーザーが作成ユーザーにより指定されたコメントさらに関連付けられる。このため、第2追加評価ユーザーに、コンテンツの変更を閲覧させることができ、コンテンツの変更に対する評価を受けることができる。
【0013】
好ましくは、評価手段は、評価ユーザーがコメントの入力に加えて、コンテンツとは別の参照コンテンツを指定する場合、指定された参照コンテンツをさらに入力されたコメントに関連付ける参照コンテンツ関連付手段を含み、表示制御手段は、抽出された1以上のコメント各々を、当該コメントに参照コンテンツが関連付けられている場合は、参照コンテンツを、コメントと関連付けられたコンテンツ中の位置に対応付けて、さらに表示する。
【0014】
この局面にしたがえば、評価ユーザーがコメントの入力に加えて、参照コンテンツを指定する場合、参照コンテンツがコメントに関連付けられる。このため、作成ユーザーは、コメントに関連して参照コンテンツを閲覧することができ、参照コンテンツを参考にしてコンテンツを変更することができる。
【0015】
好ましくは、評価手段は、作成ユーザーが、コンテンツとは別の関連コンテンツを指定する場合、指定された関連コンテンツをコンテンツに関連付ける関連コンテンツ関連付手段を含み、変更履歴関連付手段は、作成ユーザーによりコンテンツに関連する関連コンテンツの一部が変更される場合、1以上のコメントのうち作成ユーザーにより指定されたコメントに、関連コンテンツの一部が変更される前後の内容を含む関連コンテンツ変更履歴を関連付ける関連コンテンツ変更追加手段を含み、表示制御手段は、抽出された1以上のコメント各々を、当該コメントに関連コンテンツ変更履歴が関連付けられている場合は、関連コンテンツ変更履歴が存在することを示す印を表示する履歴存在情報表示手段と、履歴存在情報が存在することを示す印が指示されることに応じて、関連コンテンツ変更履歴を表示する関連コンテンツ変更履歴表示手段と、を含む。
【0016】
この局面にしたがえば、作成ユーザーにより関連コンテンツの一部が変更される場合、作成ユーザーにより指定されたコメントに、関連コンテンツ変更履歴が関連付けられ、コメントに関連コンテンツ変更履歴が関連付けられている場合は、関連コンテンツ変更履歴が存在することを示す印が表示され、印が指示されることに応じて、関連コンテンツ変更履歴が表示される。このため、コメントに関連して変更された関連コンテンツの変更箇所を容易に確認することができる。
【0017】
この発明の他の局面によれば、コンテンツ管理方法は、ユーザーを認証する認証ステップと、認証ステップにおいて認証された作成ユーザーにより選択されたコンテンツを、認証された作成ユーザーと関連付けて記憶するコンテンツ記憶ステップと、作成ユーザーとは別の複数の評価ユーザーのうち認証ステップにおいて認証された評価ユーザーが記憶されたコンテンツ中の位置を指定してコメントを入力すると、入力されたコメントと、コンテンツ中で指定された位置と、評価ユーザーと、を関連付ける評価ステップと、評価ステップにおいて1以上のコメントがコンテンツ中の位置および評価ユーザーと関連付けられた後に、作成ユーザーによりコンテンツの一部が変更される場合、1以上のコメントのうち作成ユーザーにより指定されたコメントに、コンテンツが変更される前後の内容を含む変更履歴を関連付ける変更履歴関連付ステップと、複数の評価ユーザーのいずれか一人の閲覧ユーザーによりコンテンツの閲覧要求を受け付ける閲覧要求受付ステップと、閲覧ユーザーにより確認モードと閲覧モードとのいずれかの表示モードを選択する指示を受け付ける表示モード選択指示受付ステップと、表示モード選択受付ステップにおいて表示モードとして閲覧モードが選択された場合に、1以上のコメントのすべてを抽出し、表示モード選択受付ステップにおいて表示モードとして確認モードが選択された場合に、1以上のコメントのうち評価ステップにおいて閲覧ユーザーと関連付けられたコメントのすべてを抽出する抽出ステップと、閲覧要求が受け付けられることに応じて、記憶されたコンテンツまたは作成ユーザーによって変更された後のコンテンツを表示するとともに、抽出された1以上のコメント各々を、当該コメントと変更履歴関連付ステップにおいて関連付けられた変更履歴とを、評価ステップにおいてコメントと関連付けられたコンテンツ中の位置に対応付けて表示するステップと、を含む。
【0018】
この局面にしたがえば、複数の評価ユーザーによる意向を反映したコンテンツを容易に作成することが可能なコンテンツ管理方法を提供することができる。
【0019】
この発明のさらに他の局面によれば、コンテンツ管理プログラムは、ユーザーを認証する認証ステップと、認証ステップにおいて認証された作成ユーザーにより選択されたコンテンツを、認証された作成ユーザーと関連付けて記憶するコンテンツ記憶ステップと、作成ユーザーとは別の複数の評価ユーザーのうち認証ステップにおいて認証された評価ユーザーが記憶されたコンテンツ中の位置を指定してコメントを入力すると、入力されたコメントと、コンテンツ中で指定された位置と、評価ユーザーと、を関連付ける評価ステップと、評価ステップにおいて1以上のコメントがコンテンツ中の位置および評価ユーザーと関連付けられた後に、作成ユーザーによりコンテンツの一部が変更される場合、1以上のコメントのうち作成ユーザーにより指定されたコメントに、コンテンツが変更される前後の内容を含む変更履歴を関連付ける変更履歴関連付ステップと、複数の評価ユーザーのいずれか一人の閲覧ユーザーによりコンテンツの閲覧要求を受け付ける閲覧要求受付ステップと、閲覧ユーザーにより確認モードと閲覧モードとのいずれかの表示モードを選択する指示を受け付ける表示モード選択指示受付ステップと、表示モード選択受付ステップにおいて表示モードとして閲覧モードが選択された場合に、1以上のコメントのすべてを抽出し、表示モード選択受付ステップにおいて表示モードとして確認モードが選択された場合に、1以上のコメントのうち評価ステップにおいて閲覧ユーザーと関連付けられたコメントのすべてを抽出する抽出ステップと、閲覧要求が受け付けられることに応じて、記憶されたコンテンツまたは作成ユーザーによって変更された後のコンテンツを表示するとともに、抽出された1以上のコメント各々を、当該コメントと変更履歴関連付ステップにおいて関連付けられた変更履歴とを、評価ステップにおいてコメントと関連付けられたコンテンツ中の位置に対応付けて表示するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0020】
この局面にしたがえば、複数の評価ユーザーによる意向を反映したコンテンツを容易に作成することが可能なコンテンツ管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおけるコンテンツ管理システムの全体概要を示す図である。
【図2】本実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。
【図3】MFPのハードウエア構成の概要を示すブロック図である。
【図4】MFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。
【図5】評価レコードのフォーマットの一例を示す図である。
【図6】閲覧画面の一例を示す第1の図である。
【図7】閲覧画面の一例を示す第2の図である。
【図8】閲覧画面の一例を示す第3の図である。
【図9】表示制御部の詳細な機能の一例を示す図である。
【図10】閲覧画面の一例を示す第4の図である。
【図11】評価レコードの一例を示す図である。
【図12】閲覧画面の一例を示す第5の図である。
【図13】閲覧画面の一例を示す第6の図である。
【図14】コンテンツ管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図15】抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図16】評価ユーザー用表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図17】コンテンツ表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図18】作成ユーザー用表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるコンテンツ管理システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、コンテンツ管理システム1は、複合機(以下、「MFP」という)100と、6台のパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)200,200A〜200Eと、3台の携帯電話機220,220A,220Bと、を含む。
【0024】
MFP100、および3台のPC200,200A,200Bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)103に、接続されている。このため、MFP100は、LAN103に接続されたPC200,200A,200Bと通信可能である。また、LAN103には、アクセスポイント210が接続されている。アクセスポイント210は、携帯電話機220,220A,220B各々と無線通信し、携帯電話機220,220A,220BをLAN103に接続するための無線基地局である。このため、MFP100は、アクセスポイント210を介してLAN103に接続される携帯電話機220,220A,220Bと通信可能である。また、LAN103は、ゲートウェイを介して、インターネット105に接続されている。このため、MFP100は、インターネット105を介して接続されるPC200C,200D,200Eと通信可能である。
【0025】
なお、LAN103は、有線または無線を問わない。また、LAN103は、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、または一般公衆回線を用いたネットワーク等であってもよい。
【0026】
MFP100は、コンテンツ管理装置の一例である。PC200,200A〜200Eは、一般的なコンピュータであり、それらのハードウエア構成および機能は周知なのでここでは説明を繰り返さない。また、携帯電話機220,220A,220Bのハードウエア構成および機能は周知なのでここでは説明を繰り返さない。本実施の形態におけるコンテンツ管理システム1においては、MFP100がコンテンツ管理装置として機能し、PC200,200A〜200Eおよび携帯電話機220,220A,220Bを操作するユーザーが、MFP100にアクセスすることにより、コンテンツを記憶し、記憶されたコンテンツを閲覧することが可能である。このため、MFP100と、PC200,200A〜200Eおよび携帯電話機220,220A,220Bとには、互いに通信するためのアプリケーションプログラムが、それぞれインストールされている。例えば、MFP100に、Webサーバとして機能させるためのアプリケーションプログラムをインストールして、MFP100をWebサーバとして機能させ、PC200,200A〜200Eおよび携帯電話機220,220A,220Bそれぞれに、ブラウジングプログラムをインストールし、MFP100のクライアントとして機能させるようにしてもよい。また、MFP100と、PC200,200A〜200Eおよび携帯電話機220,220A,220Bとが通信可能であれば、他の通信プログラムを用いるようにしてもよい。
【0027】
なお、図1においては1台のMFP100、6台のPC200,200A〜200E、および3台の携帯電話機220,220A,220Bを示しているが、それらの台数を限定するものではなく、1台以上のMFP100と、MFP100と通信可能な複数の装置として、PC200または携帯電話機220を備えていればよい。携帯電話機220,220A,220Bに代えて、MFP100と通信可能であれば、PDA(Personal Digital Assistants)等の携帯機器を用いるようにしてもよい。さらに、MFP100との通信は、LAN103を介した通信に限定されず、赤外線通信などの無線通信であってもよい。
【0028】
図2は、本実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPのハードウエア構成の概要を示すブロック図である。図2および図3を参照して、コンテンツ管理装置として機能するMFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
【0029】
メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、外部記憶装置117と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
【0030】
自動原稿搬送装置120は、原稿給紙トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部130のプラテンガラス上に設定された所定の原稿読み取り位置まで搬送し、原稿読取部130により原稿画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。原稿読取部130は、原稿読取位置に搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じた原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、画像形成部140に出力する。給紙部150は、給紙トレイに収納された用紙を画像形成部140に搬送する。
【0031】
画像形成部140は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、原稿読取部130から入力される画像データにシェーディング補正などの各種のデータ処理を施した、データ処理後の画像データまたは、外部から受信された画像データに基づいて、給紙部150により搬送される用紙に画像を形成する。
【0032】
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶するとともに、画像形成部140でプリント可能なプリントデータに変換して、画像形成部140に出力する。これにより、画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータを用紙に画像を形成する。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
【0033】
通信I/F部112は、ネットワークにMFP100を接続するためのインターフェースである。通信I/F部112は、TCP(Transmission Control Protocol)またはFTP(File Transfer Protocol)等の通信プロトコルで、ネットワークに接続された他のPC200,200A〜200Eまたは携帯電話機220,220A,220Bと通信する。なお、通信I/F部112が接続されるネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワークは、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
【0034】
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取画像を一時的に記憶する。
【0035】
操作パネル160は、液晶表示装置(LCD)165と、LCD165の表示を制御する表示制御部161と、VRAM(Video RAM)163と、タッチパネル169と、ハードキー部170と、タッチパネル169およびハードキー部170を制御する入力制御部167と、を含む。LCD165およびハードキー部170は、MFP100の上面に設けられる。
【0036】
表示制御部161は、CPU111、VRAM163およびLCD165と接続される。VRAM163は、表示制御部161の作業領域として用いられ、LCD165に表示する画像を一時記憶する。表示制御部161は、CPU111により制御されて、LCD165を制御し、LCD165にVRAM163に記憶された画像を表示させる。表示制御部161は、後述する操作画面および入力画面をLCD165に表示させる。
【0037】
ハードキー部170は、複数のハードキーを含む。ハードキーは、入力制御部167に接続され、ユーザーにより押下されている間はON信号を入力制御部167に出力し、ユーザーにより押下されていない間はOFF信号を入力制御部167に出力する。
【0038】
タッチパネル169は、LCD165の上面または下面に設けられ、ユーザーにより押下された位置の座標を入力制御部167に出力する。タッチパネル169は、ユーザーが指またはスタイラスペンで指示した位置を検出し、検出した位置の座標を入力制御部167に出力する。タッチパネル169は、LCD165の表示面と同じまたはそれ以上のサイズであるのが好ましい。タッチパネル169は、LCD165に重畳して設けられるので、タッチパネル169は、ユーザーがLCD165の表示面を指示すれば、LCD165の表示面中でユーザーが指示した位置の座標を入力制御部167に出力する。タッチパネルは、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式を用いることができ、その方式は限定されない。
【0039】
入力制御部167は、ハードキー部170のうちでON信号を出力するハードキーが存在する場合、ON信号を出力するハードキーの識別情報をCPU111に出力する。また、入力制御部167は、タッチパネル169がユーザーにより指示された位置を検出する場合、タッチパネル169から出力される座標をCPU111に出力する。
【0040】
外部記憶装置117は、CPU111により制御され、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)118、または半導体メモリが装着される。本実施の形態においては、CPU111は、ROM113に記憶されたプログラムを実行する例を説明するが、CPU111は、外部記憶装置117を制御して、CD−ROM118からCPU111が実行するためのプログラムを読出し、読み出したプログラムをRAM102に記憶し、実行するようにしてもよい。
【0041】
なお、CPU111が実行するためのプログラムを記憶する記録媒体としては、CD−ROM118に限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの半導体メモリ等の媒体でもよい。さらに、CPU111がネットワークに接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードしてHDD115に記憶する、または、ネットワークに接続されたコンピュータがプログラムをHDD115に書込みするようにして、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードしてCPU111で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0042】
図4は、MFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図4に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD−ROM118に記憶されたプログラムを実行することにより、CPU111により実現される機能である。図4を参照して、CPU111は、ユーザーを認証するユーザー認証部11と、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部13と、閲覧要求を受け付ける閲覧要求受付部15と、表示モードの選択を受け付ける表示モード選択受付部17と、抽出部19と、コンテンツを表示する表示制御部21と、評価部41と、変更履歴関連付部61と、を含む。
【0043】
ユーザー認証部11は、MFP100を利用することが予め許可された登録ユーザーを識別するためのユーザー識別情報を予め登録しており、MFP100にログインするユーザーを識別する。例えば、MFP100は、登録ユーザーに関する登録情報として、ユーザー識別情報とパスワードとの組を登録している。ユーザーが,PC200,200A〜200E、携帯電話機220,220A,220Bのうち、例えばPC200を使用してMFP100にログインする場合、ユーザー認証部11は、PC200にログイン画面を送信する。ユーザーが、PC200にユーザー識別情報とパスワードとを入力すれば、ユーザー認証部11は、PC200から送信されるユーザー識別情報とパスワードとの組を受信し、受信されたユーザー識別情報とパスワードとの組と、登録情報とを比較する。ユーザー認証部11は、PC200から受信されたユーザー識別情報とパスワードとの組が、登録情報と一致するならば、PC200を使用するユーザーを認証し、ログインを許可する。以下、ユーザー認証部11が、認証し、ログインを許可したユーザーを、ログインユーザーという。
【0044】
また、ユーザー認証部11は、ユーザーを認証する場合、ログインユーザーがMFP100からログアウトするまでの間、ログインユーザーのユーザー識別情報を、PC200,200A〜200E、携帯電話機220,220A,220Bのうちログインユーザーが操作する装置を識別するための装置識別情報と関連付けて、RAM114に一時記憶する。装置識別情報は、例えば、LAN103およびインターネット105において装置に割り当てられたネットワークアドレスを用いることができる。
【0045】
CPU111は、ユーザー認証部11によりユーザーが認証されると、ログインユーザーがMFP100からログアウトするまでの間、ログインユーザーのユーザー識別情報に対応する装置識別情報で特定される装置から受信されるデータを、ログインユーザーにより入力されたものとして取り扱う。
【0046】
コンテンツ記憶部13は、ログインユーザーからコンテンツを受け付ける。例えば、PC200を操作するログインユーザーからコンテンツを受け付ける場合、コンテンツ指定画面をPC200に送信し、ログインユーザーがコンテンツ指定画面にしたがってコンテンツを指定し、送信を指示すれば、PC200が指定されたコンテンツをMFP100に送信する。コンテンツ記憶部13は、通信I/F部112がPC200からコンテンツを受信すると、受信されたコンテンツを取得し、取得されたコンテンツをログインユーザーのユーザー識別情報と関連付けてHDD115に記憶する。また、コンテンツに関連する関連コンテンツをログインユーザーがPC200で指定する場合、コンテンツとともに関連コンテンツを、HDD115にコンテンツと関連付けて記憶する。以下、コンテンツ記憶部コンテンツを受け付けたログインユーザーを、特に作成ユーザーという。
【0047】
コンテンツは、電子データであればデータフォーマットおよびその内容は限定されない、ここでは、コンテンツを、文書編集プログラムにより生成されるデータであって、新製品の企画を内容とするプレゼン用の資料である場合を例に説明する。
【0048】
なお、ログインユーザーがPC200で指定するコンテンツは、PC200に記憶されているコンテンツであってもよいし、MFP100のHDD115に記憶されているコンテンツであってもよいし、LAN103にファイルサーバが接続されている場合には、ファイルサーバに記憶されたコンテンツであってもよい。この場合、コンテンツ記憶部13は、ファイルサーバに記憶されているコンテンツをダウンロードすることにより、コンテンツを取得する。また、コンテンツ記憶部13が取得するコンテンツは、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データであってもよい。
【0049】
閲覧要求受付部15は、ログインユーザーから閲覧要求を受け付ける。例えば、PC200Aを操作するログインユーザーから閲覧要求を受け付ける場合、コンテンツ指定画面をPC200Aに送信する。コンテンツ指定画面は、コンテンツ記憶部13によりHDD115に記憶されたコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報を選択可能に含む。HDD115に複数のコンテンツが記憶されている場合には、コンテンツ指定画面は、複数のコンテンツ各々のコンテンツ識別情報を選択可能に含む。ログインユーザーがコンテンツ指定画面に含まれるコンテンツ識別情報を指示すれば、PC200Aが指示されたコンテンツ識別情報を含む閲覧要求をMFP100に送信する。閲覧要求受付部15は、通信I/F部112がPC200Aから閲覧要求を受信すると、PC200Aを操作するログインユーザーによる閲覧要求を受け付ける。
【0050】
さらに、閲覧要求受付部15は、閲覧要求をしたログインユーザーが、作成ユーザーか否かを判断する。閲覧要求受付部15は、HDD115にコンテンツ記憶部13により記憶されたコンテンツのうちから閲覧要求に含まれるコンテンツ識別情報で特定されるコンテンツを特定し、特定されたコンテンツと関連付けて記憶されているユーザー識別情報が、閲覧要求をしたログインユーザーのユーザー識別情報と同じならば、閲覧要求をしたログインユーザーが作成ユーザーと判断する。以下、作成ユーザー以外のログインユーザーを、評価ユーザーという。閲覧要求受付部15は、閲覧要求を受け付けると、表示指示を表示制御部21に出力する。表示指示は、閲覧要求に含まれるコンテンツ識別情報と、作成ユーザーと評価ユーザーとの別と、閲覧要求を送信してきた装置の装置識別情報とを含む。
【0051】
表示制御部21は、表示指示が入力されることに応じて、HDD115に記憶されたコンテンツを表示する画面を生成する。表示制御部21が生成する画面は、HDD115に記憶されたコンテンツが後述する変更履歴関連付部61により変更されるが、コンテンツが変更される前後の段階において異なる。以下、コンテンツが変更される前の段階をコンテンツ修正前段階といい、コンテンツが変更された後の段階をコンテンツ修正後段階という。また、コンテンツ修正前段階において、後述する評価部41によりコンテンツにコメントが関連付けられるが、コンテンツにコメントが関連付けられる前後の段階において異なる。以下、コンテンツにコメントが関連付けられる前の段階をコメント関連付前段階といい、コンテンツにコメントが関連付けられた後の段階をコメント関連付後階という。
【0052】
<コンテンツ修正前段階>
(コメント関連付前段階)
表示制御部21は、コメント関連付前段階においては、閲覧要求受付部15から表示指示が入力されると、コンテンツ記憶部13により記憶されたコンテンツを表示する画面を生成し、生成された画面を閲覧要求をしたログインユーザーが操作する装置に送信する。具体的には、表示制御部21は、コンテンツ記憶部13によりHDD115に記憶されたコンテンツのうちから、閲覧要求受付部15から入力される表示指示に含まれるコンテンツ識別情報で特定されるコンテンツを特定し、特定されたコンテンツを表示する画面を生成する。
【0053】
さらに、表示制御部21は、生成された画面を、PC200,200A〜200E、携帯電話機220,220A,220Bのうち閲覧要求受付部15から入力される表示指示に含まれる装置識別情報で特定される装置に、通信I/F部112を介して送信する。表示制御部21は、画面を送信した装置の装置識別情報と、画面に含まれるコンテンツのコンテンツ識別情報とを評価部41および変更履歴関連付部61にそれぞれ出力する。評価部41によりコメントがコンテンツに関連付けられた後の段階における表示制御部21の機能は、後述する。
【0054】
評価部41は、ログインユーザーが評価ユーザーの場合に機能する。評価部41は、位置指定受付部43と、コメント受付部45と、評価レコード生成部47と、第1追加評価ユーザー受付部49と、第1追加評価ユーザー関連付部51と、参照コンテンツ指定部53と、参照コンテンツ関連付部55と、を含む。ここでは、評価ユーザーがPC200Aを操作する場合を例に、具体的に説明する。PC200Aにおいては、表示制御部21により生成された画面が受信され、コンテンツが表示される。
【0055】
コンテンツを閲覧する評価ユーザーは、コンテンツを評価し、評価結果を入力する。評価結果は、コンテンツ中の位置と、結果の内容を文字で表したコメントと、を含む。評価結果は、例えば、コンテンツ中の記載に誤りがある場合の評価結果は、コンテンツ中でその誤りの部分の位置と、誤りを指摘する内容のコメントとを含む。また、コンテンツ中の記載が不十分と判断する場合の評価結果は、コンテンツ中で記載が不十分な部分の位置と、記載を充実させるための指針を示す内容のコメントとを含む。また、参考とする別のコンテンツを含む場合がある。さらに、評価ユーザーは、評価結果で示される部分を、別のユーザーに通知することを望む場合がある。
【0056】
位置指定受付部43は、評価ユーザーがコンテンツ中の位置を指定すると、指定されたコンテンツ中の位置を受け付ける。コンテンツ中の位置は、コンテンツを表示した画像の座標で示されても良いし、コンテンツが複数ページを含む場合にはページ番号、およびページ中の座標で示されてもよい。ここでは、コンテンツが複数ページを含む場合を例に説明する。ユーザーが、PC200Aを操作して、表示されたコンテンツ中の位置を指示すれば、PC200Aは、コンテンツ中の位置をMFP100に送信する。位置指定受付部43は、通信I/F部112がPC200Aからコンテンツ中の位置を受信すると、評価ユーザーによるコンテンツ中の位置を受け付ける。位置指定受付部43は、受け付けられたコンテンツ中の位置を、評価レコード生成部47に出力する。
【0057】
コメント受付部45は、評価ユーザーがコメントを入力すると、入力されたコメントを受け付ける。ユーザーが、PC200Aを操作して、コメントを入力すれば、PC200Aは、入力されたコメントをMFP100に送信する。コメント受付部45は、通信I/F部112がPC200Aからコメントを受信すると、評価ユーザーによるコメントを受け付ける。コメント受付部45は、受け付けられたコメントを、評価ユーザーのユーザー識別情報と関連付けてHDD115に記憶するとともに、コメントを識別するためのコメント識別情報と評価ユーザーのユーザー識別情報との組を評価レコード生成部47に出力する。
【0058】
評価レコード生成部47は、評価レコードを生成し、生成した評価レコードを、HDD115に記憶するとともに、評価レコードを識別するための評価レコード識別情報を、第1追加評価ユーザー関連付部51および参照コンテンツ関連付部55に、出力する。
【0059】
図5は、評価レコードのフォーマットの一例を示す図である。図5を参照して、評価レコードは、コンテンツの項目と、作成ユーザーの項目と、位置の項目と、コメントの項目と、評価ユーザーの項目と、第1追加評価ユーザーの項目と、参照コンテンツの項目と、変更履歴の項目と、第2追加評価ユーザーの項目と、関連コンテンツ変更履歴の項目と、を含む。
【0060】
コンテンツの項目は、コンテンツのコンテンツ識別情報が設定される。作成ユーザーの項目は、コンテンツの項目に設定されたコンテンツ識別情報で特定されるコンテンツを記憶した作成ユーザーのユーザー識別情報が設定される。位置の項目は、コンテンツ中の位置(ページ番号、座標値)が設定される。コメントの項目は、評価ユーザーにより入力されるコメントのコメント識別情報が設定される。評価ユーザーの項目は、コメントの項目に設定されたコメント識別情報で特定されるコメントを入力した評価ユーザーのユーザー識別情報が設定される。第1追加評価ユーザーの項目、参照コンテンツの項目、変更履歴の項目、第2追加評価ユーザーの項目および関連コンテンツ変更履歴の項目については、後述する。
【0061】
評価レコードは、1つのコメントに対して1つが対応する。このため、評価レコードは、コメント識別情報によって特定される。
【0062】
図4に戻って、評価レコード生成部47は、表示制御部21から入力されるコンテンツ識別情報を、評価レコードのコンテンツの項目に設定する。評価レコード生成部47は、表示制御部21から入力されるコンテンツ識別情報で特定されるコンテンツと関連付けられてHDD115に記憶されている作成ユーザーのユーザー識別情報を、作成ユーザーの項目に設定する。評価レコード生成部47は、位置指定受付部43から入力されるコンテンツ中の位置を、位置の項目に設定する。評価レコード生成部47は、コメント受付部45から入力されるコメント識別情報を、コメントの項目に設定する。評価レコード生成部47は、コメント受付部45から入力されるコメント識別情報で特定されるコメントと関連付けられてHDD115に記憶されている評価ユーザーのユーザー識別情報を、評価ユーザーの項目に設定する。
【0063】
さらに、例えば、評価ユーザーBが、コンテンツ中の評価結果で示される部分を、別の評価ユーザーに通知することを望む場合がある。この場合、評価ユーザーBは、PC200Aに別の評価ユーザーのユーザー識別情報を入力すると、PC200Aは、入力された別のユーザーのユーザー識別情報を、MFP100に送信する。ここでは、評価ユーザーBが、評価ユーザーDのユーザー識別情報を入力したとする。第1追加評価ユーザー受付部49は、通信I/F部112がPC200Aからユーザー識別情報を受信すると、評価ユーザーAによる第1追加評価ユーザーの指定を受け付ける。第1追加評価ユーザー受付部49は、通信I/F部112によりPC200Aから受信された評価ユーザーDのユーザー識別情報を、評価レコード生成部47から入力される評価レコード識別情報で特定される評価レコードの第1追加評価ユーザーの項目に設定する。
【0064】
また、評価ユーザーBが、コンテンツ中の評価結果で示される部分を修正するために、参考とする別のコンテンツを指定する場合がある。この場合、評価ユーザーBは、PC200Aに別のコンテンツの指定を入力すると、PC200Aは、指定されたコンテンツを参照コンテンツとして取得し、取得された参照コンテンツを、MFP100に送信する。参照コンテンツ指定部53は、通信I/F部112がPC200Aから参照コンテンツを受信すると、評価ユーザーBによる参照コンテンツの指定を受け付ける。参照コンテンツ指定部53は、通信I/F部112によりPC200Aから受信された参照コンテンツをHDD115に記憶するとともに、参照コンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報を、評価レコード生成部47から入力される評価レコード識別情報で特定される評価レコードの参照コンテンツの項目に設定する。なお、PC200Aから参照コンテンツそのものを送信するのはなく、参照コンテンツのコンテンツ識別情報を送信するようにしてもよい。
【0065】
図6は、閲覧画面の一例を示す第1の図である。図6を参照して、閲覧画面301は、作成ユーザーAが入力したコンテンツAにコメントが関連付けられる前に表示される閲覧画面を示している。閲覧画面301は、売上推移を示すグラフを含むコンテンツAの画像を表示する領域を含む。コンテンツAは、2007年〜2010年までの売上実績と、2011年の売上予測とを示すグラフの画像を含む。2007年〜2009年までは、売上が前年に比較して増加しているが、2010年は2009年に比較して減少している。また、2011年の売上予測では、2010年の売上実績に比較して増加している。
【0066】
図7は、閲覧画面の一例を示す第2の図である。ここでは、評価ユーザーBが、作成ユーザーAが入力したコンテンツAを閲覧し、コメントBを入力する際に表示される閲覧画面を例に示している。図7を参照して、閲覧画面301Aは、コンテンツの画像を表示する領域311と、操作領域303と、を含む。領域311は、コメントBを表示する領域313を含む。ここでは、コメントBを表示する領域313は、コンテンツ中で、2010年の売上を示す部分の位置に対応付けて表示される。コメントBは、「減少理由追加」である。
【0067】
操作領域303は、参照資料のコンテンツ識別情報を設定するための領域304と、登録の文字が表されたボタン305と、第1追加評価ユーザーを指定するための領域306と、登録の文字が表されたボタン307と、関連資料表示の文字が表されたボタン308と、を含む。ユーザーが、領域304に、参照資料のコンテンツ識別情報「aaa.pdf」を設定し、ボタン305を指示すれば、領域304に設定されたコンテンツ識別情報「aaa.pdf」で特定されるコンテンツが参照コンテンツとして、コメントBに関連付けられる。具体的には、コメントBに対応する評価レコードの参照コンテンツの項目に領域304に設定されたコンテン識別情報「aaa.pdf」が設定される。領域306に何も設定されていない。したがって、領域313に表示されるコメントBには、第1追加評価ユーザーが関連付けられない。具体的には、コメントBに対応する評価レコードの第1追加評価ユーザーの項目には、何も設定されない。ユーザーが、ボタン308を指示すれば、閲覧画面301の領域311が縮小され、空いた領域にコンテンツAに関連する関連コンテンツの画像が表示される。
【0068】
図8は、閲覧画面の一例を示す第3の図である。ここでは、評価ユーザーCが、作成ユーザーAが入力したコンテンツAを閲覧し、コメントCを入力する際に表示される閲覧画面を例に示している。図8を参照して、閲覧画面301Bは、コンテンツの画像を表示する領域321と、操作領域303と、を含む。領域321は、コメントCを表示する領域323を含む。ここでは、コメントCを表示する領域323は、コンテンツ中で、2011年の売上予測を示す部分の位置に対応付けて表示される。コメントCは、「新製品アピール」である。
【0069】
操作領域303は、図7に示したのと表示される領域およびボタンは同じであるが、領域304に何も設定されず、領域306にユーザー識別情報「ユーザーD」が設定されている。したがって、領域323に表示されるコメントCには、参照コンテンツが関連付けられない。具体的には、コメントCに対応する評価レコードの参照コンテンツの項目には、何も設定されない。領域306に第1追加評価ユーザーのユーザー識別情報「ユーザーD」が指定されているので、ユーザーがボタン307を指示すれば、領域306に設定されたユーザー識別情報「ユーザーD」が、第1追加評価ユーザーとして設定される。具体的には、コメントBに対応する評価レコードの第1追加評価ユーザーの項目に領域306に指定されたユーザー識別情報「ユーザーD」が設定される。
【0070】
(コメント関連付後段階)
図4に戻って、閲覧要求受付部15は、閲覧要求を受け付けると、表示指示を表示制御部21に出力する。さらに、閲覧要求受付部15は、閲覧要求をしたログインユーザーが作成ユーザーと判断する場合は、閲覧要求に含まれるコンテンツ識別情報と非抽出指示とを抽出部19に出力する。閲覧要求受付部15は、閲覧要求をしたログインユーザーが評価ユーザーと判断する場合は、閲覧要求に含まれるコンテンツ識別情報と、選択指示とを表示モード選択受付部17に選択指示を出力する。
【0071】
表示モード選択受付部17は、閲覧要求受付部15から選択指示が入力されると、評価ユーザーの指示にしたがって表示モードを選択する。表示モードは、確認モードと閲覧モードとを含む。例えば、PC200Aを操作するログインユーザーが評価ユーザーの場合、表示モード選択画面をPC200Aに送信し、評価ユーザーが表示モード選択画面にしたがって、確認モードと閲覧モードとのいずれかを指定するボタンを指示すれば、PC200Aが表示モードを示す信号をMFP100に送信する。表示モード選択受付部17は、通信I/F部112がPC200Aから表示モードを示す信号を受信すると、PC200Aを操作する評価ユーザーによる表示モードの選択指示を受け付ける。表示モード選択受付部17は、表示モードを示す信号が確認モードを示す場合、確認モードを選択し、閲覧要求受付部15から入力されるコンテンツ識別情報と抽出指示とを抽出部19に出力する。表示モード選択受付部17は、表示モードを示す信号が閲覧モードを示す場合、閲覧モードを選択し、閲覧要求受付部15から入力されるコンテンツ識別情報と非抽出指示とを抽出部19に出力する。
【0072】
抽出部19は、閲覧要求受付部15から非抽出指示が入力される場合があり、閲覧要求受付部15から非抽出指示が入力されない場合は、表示モード選択受付部17から抽出指示または非抽出指示のいずれかが入力される。抽出部19は、評価部41によりHDD115に記憶される評価ユーザーがしたコメントを抽出する。
【0073】
コメント関連付後段階におけるCPU111の機能について、ユーザーAがPC200を操作してMFP100に作成ユーザーとしてログインしてコンテンツAを入力し、ユーザーBがPC200Aを操作してMFP100に評価ユーザーBとしてログインし、コンテンツAに対してコメントBを入力し、ユーザーCがPC200Bを操作してMFP100に評価ユーザーCとしてログインし、コンテンツAに対してコメントCを入力した場合を例に説明する。この場合、HDD115には、コンテンツAがユーザーAのユーザー識別情報と関連付けられて記憶され、コメントBおよびコメントCと、コメントBのコメント識別情報が設定された評価レコードBと、コメントCのコメント識別情報が設定された評価レコードCと、が記憶される。さらに、作成ユーザーA、評価ユーザーB、評価ユーザーCそれぞれが、コンテンツAを指定して閲覧要求する場合を例に説明する。
【0074】
抽出部19は、作成ユーザーAが閲覧要求をする場合、閲覧要求受付部15からコンテンツ識別情報と非抽出指示とが入力される。また、抽出部19は、評価ユーザーBまたは評価ユーザーCが閲覧要求し、かつ閲覧モードを選択した場合、表示モード選択受付部17からコンテンツ識別情報と非抽出指示が入力される。
【0075】
抽出部19は、非抽出指示が入力される場合、コンテンツAに関連付けられたすべてのコメントを抽出する。具体的には、抽出部19は、HDD115に記憶されている評価レコードのうちからコンテンツの項目に、閲覧要求受付部15または表示モード選択受付部17から入力されるコンテンツ識別情報と同じコンテンツ識別情報が設定されている評価レコードのすべてを抽出する。これにより、コメントBに対応する評価レコードと、コメントCに対応する評価レコードとが抽出される。抽出部19は、コンテンツ識別情報と、抽出された評価レコードと、を表示制御部21に出力する。抽出部19は、複数の評価レコードを抽出する場合、抽出された複数の評価レコードを表示制御部21に出力する。
【0076】
なお、コメント関連付前段階においては、HDD115にコンテンツAに関連付けられたコメントが記憶されていないので、抽出部19は評価レコードを抽出しない。この場合には、表示制御部21に、抽出レコードが存在しないことを示す信号を出力する。これにより、表示制御部21は、コメント関連付前段階を判断する。
【0077】
抽出部19は、評価ユーザーBまたは評価ユーザーCが閲覧要求し、かつ確認モードを選択した場合、表示モード選択受付部17からコンテンツ識別情報と抽出指示が入力される。ここでは、評価ユーザーBが閲覧要求し、かつ確認モードを選択した場合を例に説明する。抽出部19は、抽出指示が入力される場合、コンテンツAに関連付けられたすべてのコメントのうち、評価ユーザーBが過去に入力したコメントを抽出する。具体的には、抽出部19は、HDD115に記憶されている評価レコードのうちからコンテンツの項目に、閲覧要求受付部15または表示モード選択受付部17から入力されるコンテンツ識別情報と同じコンテンツ識別情報が設定されており、かつ、評価ユーザーの項目に評価ユーザーBのユーザー識別情報と同じユーザー識別情報が設定されている評価レコードのすべてを抽出する。これにより、コメントBに対応する評価レコードが抽出される。抽出部19は、抽出された評価レコードを表示制御部21に出力する。
【0078】
表示制御部21は、コンテンツ記憶部13により記憶されたコンテンツとともに、抽出部19から入力されるコメントを表示する画面を生成し、生成された画面を閲覧要求をしたログインユーザーが操作する装置に、通信I/F部112を介して送信する。
【0079】
図9は、表示制御部の詳細な機能の一例を示す図である。図9を参照して、表示制御部21は、コメントを表示するコメント表示部23と、変更履歴を表示する変更履歴表示部25と、参照コンテンツを表示する参照コンテンツ表示部27と、関連コンテンツを表示する関連コンテンツ表示部29と、履歴存在情報を表示する履歴存在情報表示部31と、関連コンテンツの変更履歴を表示する関連コンテンツ変更履歴表示部33と、を含む。
【0080】
コメント表示部23は、抽出部19から入力される評価レコードに基づいて、コンテンツとともに、コメントを表示する。具体的には、コメント表示部23は、抽出部19から入力される評価レコードのコメントの項目に設定されているコメント識別情報で特定されるコメントをHDD115から読み出し、評価レコードの位置の項目に設定されているコンテンツ中のコメントの位置を取得する。コメント表示部23は、画面に含まれるコンテンツ中で、取得されたコメントの位置に対応付けて、HDD115から読み出されたコメントを表示する。なお、そのコメントを入力した評価ユーザーを通知するために、評価レコードの評価ユーザーの項目に設定されているユーザー識別情報を、コメントとともに表示するようにしてもよい。なお、コメント表示部23は、抽出部19から複数の評価レコードが入力される場合、コンテンツとともに、複数の評価レコードにそれぞれ対応する複数のコメントを表示する。
【0081】
参照コンテンツ表示部27は、抽出部19から入力される評価レコードに基づいて、参照コンテンツの有無を判断し、参照コンテンツが存在するならば、コンテンツとともに、参照コンテンツを表示する。具体的には、参照コンテンツ表示部27は、抽出部19から入力される評価レコードの参照コンテンツの項目にコンテンツ識別情報が設定されているか否かにより、参照コンテンツの有無を判断する。評価レコードの参照コンテンツの項目にコンテンツ識別情報が設定されているならば参照コンテンツが存在すると判断し、評価レコードの参照コンテンツの項目にコンテンツ識別情報が設定されていないならば参照コンテンツが存在しないと判断する。参照コンテンツ表示部27は、参照コンテンツが存在すると判断する場合、評価レコードの参照コンテンツの項目に設定されているコンテンツ識別情報で特定される参照コンテンツを、HDD115から読み出す。そして、参照コンテンツ表示部27は、評価レコードの位置の項目に設定されているコンテンツ中のコメントの位置を取得し、画面に含まれるコンテンツ中で、取得されたコメントの位置に対応付けて、HDD115から読み出された参照コンテンツの表示を指示するボタンを表示する。参照コンテンツ表示部27は、参照コンテンツの表示を指示するボタンが指示されると、読み出された参照コンテンツを表示する。
【0082】
関連コンテンツ表示部29は、関連コンテンツの有無を判断し、関連コンテンツが存在するならば、コンテンツとともに関連コンテンツを表示する。具体的には、関連コンテンツ表示部29は、閲覧要求受付部15または抽出部19から入力されるコンテンツ識別情報で特定されるコンテンツが、関連コンテンツと関連付けられているか否かにより、関連コンテンツの有無を判断する。閲覧要求受付部15または抽出部19から入力されるコンテンツ識別情報で特定されるコンテンツが、関連コンテンツと関連付けられているならば関連コンテンツが存在すると判断し、コンテンツが関連コンテンツと関連付けられていないならば関連コンテンツが存在しないと判断する。関連コンテンツ表示部29は、関連コンテンツが存在すると判断する場合、閲覧要求受付部15または抽出部19から入力されるコンテンツ識別情報で特定されるコンテンツに関連付けられている関連コンテンツを、HDD115から読み出す。そして、関連コンテンツ表示部29は、評価レコードの位置の項目に設定されているコンテンツ中のコメントの位置を取得し、画面に含まれるコンテンツ中で、取得されたコメントの位置に対応付けて、HDD115から読み出された関連コンテンツの表示を指示するボタンを表示する。関連コンテンツ表示部29は、関連コンテンツの表示を指示するボタンが指示されると、読み出された関連コンテンツを表示する。
【0083】
変更履歴表示部25、履歴存在情報表示部31および関連コンテンツ変更履歴表示部33については後述する。
【0084】
図4に戻って、作成ユーザーAが閲覧要求する場合、作成ユーザーAが操作するPC200に、コンテンツAと、コメントBおよびコメントCとを表示する画面が表示される。本実施の形態におけるMFP100においては、作成ユーザーAは、コメントBおよびコメントCそれぞれにしたがって、コンテンツAを修正する場合に、コンテンツAの変更履歴を記憶する。
【0085】
変更履歴関連付部61は、ログインユーザーが作成ユーザーAの場合に機能する。変更履歴関連付部61は、コンテンツを変更するコンテンツ変更部63と、コンテンツの変更履歴を生成する変更履歴生成部65と、変更履歴をコンテンツに追加する変更追加部67と、第2追加評価ユーザーを追加する第2追加評価ユーザー追加部69と、関連コンテンツを変更する関連コンテンツ変更部71と、関連コンテンツの変更履歴を生成する関連変更履歴生成部73と、関連コンテンツの変更履歴をコンテンツに追加する関連コンテンツ変更追加部75と、を含む。
【0086】
コンテンツ変更部63は、作成ユーザーAが、コンテンツとともに表示されたコメントBおよびコメントCのいずれかを選択する指示を受け付ける。そして、コメントBおよびコメントCのうち選択されたものに対応する評価レコードを特定する。ここでは、コメントBが選択された場合を例に説明する。コンテンツ変更部63は、コメントBのコメント識別情報と同じコメント識別情報が、コメントの項目に設定されている評価レコードを、HDD115に記憶されている複数の評価レコードのうちから特定する。コンテンツ変更部63は、特定された評価レコードの評価レコード識別情報を、変更追加部67、第2追加評価ユーザー追加部69および、関連コンテンツ変更追加部75に出力する。
【0087】
作成ユーザーAが、コメントBに対応するコンテンツ中のコメントの位置を含む部分を、コメントBの内容にしたがって変更すると、コンテンツ変更部63は、作成ユーザーAによるコンテンツの変更を受け付け、変更後のコンテンツと、変更部分のコンテンツ中の位置と、を変更履歴生成部65に出力する。
【0088】
変更履歴生成部65は、コンテンツ変更部63から入力される変更後のコンテンツと、変更部分のコンテンツ中の位置と、に基づいて変更履歴を生成し、生成された変更履歴を変更追加部67に出力する。変更履歴は、変更部分のコンテンツ中の位置と、変更前のコンテンツの変更部分と、変更後のコンテンツの変更部分とを含む。なお、変更前のコンテンツの変更部分と、変更後のコンテンツの変更部分とに代えて、変更前のコンテンツの変更部分と変更後のコンテンツの変更部分との差分としてもよい。
【0089】
変更追加部67は、コンテンツ変更部63から入力される評価レコード識別情報で特定される評価レコードの変更履歴の項目に、変更履歴を設定する。
【0090】
作成ユーザーAは、コンテンツAの変更に伴って、関連コンテンツを変更する場合がある。関連コンテンツ変更部71は、作成ユーザーAによる関連コンテンツの変更を受け付け、変更後の関連コンテンツと、変更部分の関連コンテンツ中の位置と、を関連変更履歴生成部73に出力する。
【0091】
関連変更履歴生成部73は、関連コンテンツ変更部71から入力される変更後の関連コンテンツと、変更部分の関連コンテンツ中の位置と、に基づいて関連コンテンツ変更履歴を生成し、生成された関連コンテンツ変更履歴を関連コンテンツ変更追加部75に出力する。関連コンテンツ変更履歴は、変更部分の関連コンテンツ中の位置と、変更前の関連コンテンツの変更部分と、変更後の関連コンテンツの変更部分とを含む。なお、変更前の関連コンテンツの変更部分と、変更後の関連コンテンツの変更部分とに代えて、変更前の関連コンテンツの変更部分と変更後の関連コンテンツの変更部分との差分としてもよい。
【0092】
関連コンテンツ変更追加部75は、コンテンツ変更部63から入力される評価レコード識別情報で特定される評価レコードの関連コンテンツ変更履歴の項目に、関連コンテンツ変更履歴を設定する。
【0093】
さらに、作成ユーザーAが、変更後のコンテンツ中の変更部分を、別のユーザーに通知することを望む場合がある。この場合、作成ユーザーAは、PC200に別のユーザーのユーザー識別情報を入力すると、PC200は、入力された別のユーザーのユーザー識別情報を、MFP100に送信する。第2追加評価ユーザー追加部69は、通信I/F部112がPC200からユーザー識別情報を受信すると、作成ユーザーAによる第2追加評価ユーザーの指定を受け付ける。第2追加評価ユーザー追加部69は、通信I/F部112によりPC200から受信されたユーザー識別情報を、コンテンツ変更部63から入力される評価レコード識別情報で特定される評価レコードの第2追加評価ユーザーの項目に設定する。ここでは、例えば、評価ユーザーBのコメントに対して、コンテンツAを変更した後、その変更後の内容を評価ユーザーDに確認させるために、評価ユーザーDのユーザー識別情報を第2追加評価ユーザーとして指定したとする。これにより、コメントBのコメント識別情報が設定された評価レコードの第2追加評価ユーザーの項目に評価ユーザーDのユーザー識別情報が設定される。
【0094】
図10は、閲覧画面の一例を示す第4の図である。ここでは、コンテンツAに対して評価ユーザーBがコメントBを入力し、評価ユーザーCがコメントCを入力した後に、作成ユーザーAが閲覧要求した場合に表示される閲覧画面を示し、作成ユーザーAがコンテンツを変更する場合を例に示す。図10を参照して、閲覧画面301Cは、コンテンツの画像を表示する領域330と、操作領域341と、を含む。領域330は、コメントBを表示する領域313Aと、コメントCを表示する領域323Aを含む。ここでは、コメントBを表示する領域313Aは、コンテンツ中で2010年の売上を示す部分の位置に対応付けて表示され、コメントBを入力した評価ユーザーBのユーザー識別情報「ユーザーB」を含む。また、コメントCを表示する領域323Aは、コンテンツ中で2011年の売上を示す部分の位置に対応付けて表示され、コメントCを入力した評価ユーザーCのユーザー識別情報「ユーザーC」を含む。
【0095】
さらに、コメントBを表示する領域313Aがコンテンツ中で表示される位置と同様に、2010年の売上を示す部分の位置に対応付けて、変更部分331が表示される。変更部分331は、作成ユーザーAがコンテンツAを変更した部分である。変更内容は、「円高による海外売上減少」である。
【0096】
操作領域341は、参照資料のコンテンツ識別情報を表示する領域342と、表示の文字が表されたボタン343と、第2追加評価ユーザーを指定するための領域344と、登録の文字が表されたボタン345と、関連資料表示の文字が表されたボタン346と、を含む。領域342は、コメントBを入力した評価ユーザーBが設定した参照コンテンツのコンテンツ識別情報「aaa.pdf」が表示される。ユーザーAが、ボタン343を指示すれば、コンテンツ識別情報「aaa.pdf」の参照コンテンツが表示される。ユーザーAが、領域344に第2追加評価ユーザーのユーザー識別情報「ユーザーD」を指定し、ボタン345を指示すれば、領域344に設定されたユーザー識別情報「ユーザーD」が、第2追加評価ユーザーとして設定される。具体的には、コメントBに対応する評価レコードの第2追加評価ユーザーの項目に領域344に指定されたユーザー識別情報「ユーザーD」が設定される。ユーザーAが、ボタン346を指示すれば、閲覧画面301の領域311が縮小され、空いた領域にコンテンツAに関連する関連コンテンツの画像が表示される。作成ユーザーAが、コンテンツAの変更に応じて、関連コンテンツを変更する必要性を見出した場合には、関連コンテンツを変更することができる。
【0097】
<コンテンツ修正後段階>
図9を参照して、変更履歴表示部25は、抽出部19から入力される評価レコードに基づいて、変更履歴の有無を判断し、変更履歴が存在するならば、コンテンツとともに、変更履歴を表示する。具体的には、変更履歴表示部25は、抽出部19から入力される評価レコードの変更履歴の項目に変更履歴が設定されているか否かにより、変更履歴の有無を判断する。変更履歴表示部25は、変更履歴が存在すると判断する場合、評価レコードの位置の項目に設定されているコンテンツ中のコメントの位置を取得し、画面に含まれるコンテンツ中で、取得されたコメントの位置に対応付けて、評価レコードの変更履歴の項目に設定されている変更履歴を表示する。ここでは、変更前のコンテンツの変更部分を表示する。表示されているコンテンツは、変更後のコンテンツなので、変更履歴として表示される変更前のコンテンツの変更部分と比較することで、変更内容を確認することができる。
【0098】
履歴存在情報表示部31は、抽出部19から入力される評価レコードに基づいて、関連コンテンツの変更の有無を判断し、関連コンテンツが変更されているならば、コンテンツとともに、関連コンテンツが変更されていることを示す履歴存在情報を表示する。具体的には、履歴存在情報表示部31は、抽出部19から入力される評価レコードの関連コンテンツ変更履歴の項目に関連コンテンツの変更履歴が設定されているか否かにより、関連コンテンツが変更されていると判断する。履歴存在情報表示部31は、関連コンテンツが変更されていると判断する場合、評価レコードの位置の項目に設定されているコンテンツ中のコメントの位置を取得し、画面に含まれるコンテンツ中で、取得されたコメントの位置に対応付けて、履歴存在情報を表示する。履歴存在情報は、抽出部19から入力される評価レコードの関連コンテンツ変更履歴の項目に設定されている関連コンテンツの変更履歴の表示を指示するボタンである。履歴存在情報表示部31は、関連コンテンツの変更履歴の表示を指示するボタンが指示されると、評価レコードの関連コンテンツ変更履歴の項目に関連コンテンツの変更履歴を表示する。
【0099】
コンテンツ修正後段階においては、評価ユーザーB、評価ユーザーCおよび評価ユーザーDがコンテンツAを閲覧する場合に、変更後のコンテンツAとともに変更履歴を表示し、関連コンテンツ、参照コンテンツ、関連コンテンツの変更履歴それぞれが存在するならば、関連コンテンツ、参照コンテンツ、関連コンテンツの変更履歴を表示する。これにより、評価ユーザーBおよび評価ユーザーCは、自らがしたコメントBまたはコメントCに記述した事項が、変更後のコンテンツAに反映されていることを知ることができる。また、評価ユーザーDは、コメントを入力していないが、評価ユーザーBが入力したコメントに対応する変更と、作成ユーザーAが変更したコンテンツの内容を確認することができる。
【0100】
以下、図11に示す評価レコードBおよび評価レコードCがHDD115に記憶されている場合を例に、それぞれ具体的に説明する。図11に示す評価レコードBは、ユーザーAがPC200を操作してMFP100に作成ユーザーとしてログインしてコンテンツAを入力し、ユーザーBがPC200Aを操作してMFP100に評価ユーザーBとしてログインし、コンテンツAに対してコメントBを入力する場合に生成される。また、評価レコードBは、評価ユーザーBが、参照コンテンツBを指定していることを示している。さらに、評価レコードBは、作成ユーザーAがコメントBに対応してコンテンツAを変更した変更履歴Bが設定されている。さらに、作成ユーザーAによって、コンテンツAに関連する関連コンテンツが変更され、第2追加評価ユーザーに評価ユーザーDを指定されていることを示している。
【0101】
評価レコードCは、ユーザーCがPC200Bを操作してMFP100に評価ユーザーCとしてログインし、コンテンツAに対してコメントCを入力する場合に生成される。また、評価レコードCは、評価ユーザーBが、第1追加評価ユーザーに評価ユーザーDを指定していることを示している。なお、評価レコードCは、作成ユーザーAが、コメントCに対応してコンテンツAを変更する前の段階であることを示している。
【0102】
(評価ユーザーBが閲覧要求する場合)
評価ユーザーBが、コンテンツAを指定する閲覧要求をし、確認モードを選択する場合、閲覧要求受付部15は、表示指示を表示制御部21に出力し、コンテンツAのコンテンツ識別情報と、選択指示とを表示モード選択受付部17に出力する。表示モード選択受付部17は、ユーザーBが確認モードを選択するので、コンテンツAのコンテンツ識別情報と抽出指示とを抽出部19に出力する。
【0103】
抽出部19は、抽出指示が入力されると、HDD115に記憶されている評価レコードBおよび評価レコードCのうちからコンテンツの項目に、コンテンツAのコンテンツ識別情報と同じコンテンツ識別情報が設定されている評価レコードのすべてを抽出する。次に、抽出部19は、抽出された評価レコードのうちから、評価ユーザーの項目、第1追加評価ユーザーの項目および第2追加評価ユーザーの項目のいずれかに評価ユーザーBのユーザー識別情報「ユーザーB」と同じユーザー識別情報が設定されている評価レコードのすべてを抽出する。ここでは、コメントBに対応する評価レコードBと、コメントCに対応する評価レコードCとがHDD115に記憶されているが、コメントBに対応する評価レコードBが抽出され、コメントCに対応する表示レコードCは抽出されない。
【0104】
表示制御部21は、コンテンツ記憶部13により記憶されたコンテンツAとともに、抽出部19から入力される評価レコードBのコメントの項目に設定されているコメントBを表示する画面を生成し、生成された画面を閲覧要求をしたログインユーザーが操作する装置に、通信I/F部112を介して送信する。
【0105】
具体的には、表示制御部21が備えるコメント表示部23によって、評価レコードBのコメントの項目に設定されているコメントBが、評価レコードの位置の項目に設定されているコンテンツ中の位置Bに対応付けて、表示される。
【0106】
また、表示制御部21が備える参照コンテンツ表示部27によって、評価レコードBの参照コンテンツの項目に設定されている参照コンテンツBが、評価レコードBの位置の項目に設定されているコンテンツ中の位置Bに対応付けて表示される。
【0107】
さらに、表示制御部21が備える変更履歴表示部25によって、評価レコードBの変更履歴の項目に設定されている変更履歴Bが、位置の項目に設定されているコンテンツ中の位置Bに対応付けて表示される。
【0108】
さらに、表示制御部21が備える履歴存在情報表示部31によって、評価レコードBの関連コンテンツ変更履歴の項目に関連コンテンツの変更履歴である関連変更履歴Bが設定されているので、評価レコードBの位置の項目に設定されているコンテンツ中の位置Bに対応付けて、履歴存在情報が表示される。
【0109】
評価ユーザーBは、確認モードを指定することにより、評価ユーザーCが入力したコメントCを閲覧しないようにできるので、自らが入力したコメントBに対して、コンテンツAが変更されているか否かを判断することができる。このため、コンテンツの変更を効率的にチェックすることができる。
【0110】
図12は、閲覧画面の一例を示す第5の図である。ここでは、作成ユーザーAがコメントBに対してコンテンツAを変更した後に、評価ユーザーBが閲覧要求し、確認モードを選択した場合に表示される閲覧画面を示す。図12を参照して、閲覧画面301Dは、変更後のコンテンツAの画像を表示する領域311Aと、変更前のコンテンツAの画像を表示する領域311と、操作領域351と、を含む。領域311Aは、領域311に作成ユーザーAが追加した領域331を含む点で異なり、その他の部分は同じである。このため、評価ユーザーBは、領域331Aと領域331とを比較することによって、作成ユーザーAによって、領域313Aに表示されるコメントBに基づいて、コンテンツAのいずれが変更されたかを確認することができる。
【0111】
操作領域351は、参照資料のコンテンツ識別情報を表示する領域352と、表示の文字が表されたボタン353と、「関連資料変更あり」の文字が表された履歴存在情報355と、を含む。ユーザーが、ボタン353を指示すれば、領域352に設定されたコンテンツ識別情報で特定される参照コンテンツが表示される。履歴存在情報355が表示されていることにより、評価ユーザーBは、関連コンテンツが変更されていることを知ることができる。また、履歴存在情報355を指示することにより、変更前後の関連コンテンツが表示される。このため、関連コンテンツの変更箇所の確認が容易となる。
【0112】
(評価ユーザーCが閲覧要求する場合)
評価ユーザーCが、コンテンツAを指定する閲覧要求をし、確認モードを選択する場合、閲覧要求受付部15は、表示指示を表示制御部21に出力し、コンテンツAのコンテンツ識別情報と、選択指示とを表示モード選択受付部17に出力する。表示モード選択受付部17は、ユーザーCが確認モードを選択するので、コンテンツAのコンテンツ識別情報と抽出指示とを抽出部19に出力する。
【0113】
抽出部19は、抽出指示が入力されると、HDD115に記憶されている評価レコードBおよび評価レコードCのうちからコンテンツの項目に、コンテンツAのコンテンツ識別情報と同じコンテンツ識別情報が設定されている評価レコードのすべてを抽出する。次に、抽出部19は、抽出された評価レコードのうちから、評価ユーザーの項目、第1追加評価ユーザーの項目および第2追加評価ユーザーの項目のいずれかに評価ユーザーBのユーザー識別情報と同じユーザー識別情報が設定されている評価レコードのすべてを抽出する。ここでは、コメントBに対応する評価レコードBと、コメントCに対応する評価レコードCとがHDD115に記憶されているが、コメントCに対応する評価レコードCが抽出され、コメントBに対応する表示レコードBは抽出されない。
【0114】
表示制御部21は、コンテンツ記憶部13により記憶されたコンテンツAとともに、抽出部19から入力される評価レコードCのコメントの項目に設定されているコメントCを表示する画面を生成する。
【0115】
具体的には、表示制御部21が備えるコメント表示部23によって、評価レコードCのコメントの項目に設定されているコメントCが、評価レコードCの位置の項目に設定されているコンテンツ中の位置Cに対応付けて、表示される。
【0116】
評価ユーザーCが閲覧する画面には、変更履歴B、参照コンテンツB、および、関連コンテンツBの変更履歴は、表示されない。変更履歴B、参照コンテンツB、および、関連コンテンツBの変更履歴は、コメントCが入力されるコンテンツ中の位置Cで特定されるコンテンツAの部分とは、関連がないからである。
【0117】
(評価ユーザーDが閲覧要求する場合)
評価ユーザーDが、コンテンツAを指定する閲覧要求をし、確認モードを選択する場合、閲覧要求受付部15は、表示指示を表示制御部21に出力し、コンテンツAのコンテンツ識別情報と、選択指示とを表示モード選択受付部17に出力する。表示モード選択受付部17は、ユーザーDが確認モードを選択するので、コンテンツAのコンテンツ識別情報と抽出指示とを抽出部19に出力する。
【0118】
抽出部19は、抽出指示が入力されると、HDD115に記憶されている評価レコードBおよび評価レコードCのうちからコンテンツの項目に、コンテンツAのコンテンツ識別情報と同じコンテンツ識別情報が設定されている評価レコードのすべてを抽出する。次に、抽出部19は、抽出された評価レコードのうちから、さらに、評価ユーザーの項目、第1追加評価ユーザーの項目および第2追加評価ユーザーの項目のいずれかに評価ユーザーDのユーザー識別情報と同じユーザー識別情報が設定されている評価レコードのすべてを抽出する。ここでは、コメントBに対応する評価レコードBの第2追加評価ユーザーの項目に、評価ユーザーDのユーザー識別情報「ユーザーD」が設定されており、コメントCに対応する評価レコードCの第1追加評価ユーザーの項目に評価ユーザーDのユーザー識別情報「ユーザーD」が設定されているので、コメントBに対応する評価レコードBと、コメントCに対応する評価レコードCと、が抽出される。
【0119】
表示制御部21は、コンテンツ記憶部13により記憶されたコンテンツAとともに、抽出部19から入力される評価レコードBのコメントの項目に設定されているコメントBと、評価レコードCのコメントの項目に設定されているコメントCとを表示する画面を生成する。
【0120】
具体的には、表示制御部21が備えるコメント表示部23によって、評価レコードBのコメントの項目に設定されているコメントBが評価レコードの位置の項目に設定されているコンテンツ中の位置Bに対応付けて表示され、評価レコードCのコメントの項目に設定されているコメントCが評価レコードの位置の項目に設定されているコンテンツ中の位置Cに対応付けて表示される。
【0121】
また、表示制御部21が備える参照コンテンツ表示部27によって、評価レコードBの参照コンテンツの項目に設定されている参照コンテンツBが、評価レコードBの位置の項目に設定されているコンテンツ中の位置Bに対応付けて表示される。
【0122】
さらに、表示制御部21が備える変更履歴表示部25によって、評価レコードBの変更履歴の項目に設定されている変更履歴Bが、位置の項目に設定されているコンテンツ中の位置Bに対応付けて表示される。
【0123】
さらに、表示制御部21が備える履歴存在情報表示部31によって、評価レコードBの関連コンテンツ変更履歴の項目に関連コンテンツの変更履歴である関連変更履歴Bが設定されているので、評価レコードBの位置の項目に設定されているコンテンツ中の位置Bに対応付けて履歴存在情報が表示される。
【0124】
評価ユーザーDは、評価ユーザーBが入力したコメントBと、参照コンテンツBと、そのコメントBに対して作成ユーザーAがコンテンツAを変更した変更履歴Bと、関連コンテンツの変更履歴と、を閲覧することができる。評価ユーザーDは、作成ユーザーAが入力したコンテンツAの変更と、関連コンテンツAの変更とに対して、コメントを入力することができる。このため、作成ユーザーAは、ユーザーDに、変更後のコンテンツAの変更部分の評価を依頼することができる。
【0125】
また、評価ユーザーDは、評価ユーザーCが入力したコメントCを閲覧することができる。評価ユーザーDは、評価ユーザーCが入力したコメントCに対して、コメントを入力することができる。例えば、コメントCを補強するためのコメント、または、コメントCを否定するコメント等である。このため、評価ユーザーCは、コメントCに対する評価を、評価ユーザーDに依頼することができる。
【0126】
図13は、閲覧画面の一例を示す第6の図である。ここでは、作成ユーザーAがコメントBに対してコンテンツAを変更した後に、評価ユーザーDが閲覧要求し、表示モードに確認モードを選択した場合に表示される閲覧画面を示す。図13を参照して、閲覧画面301Eは、変更後のコンテンツAの画像を表示する領域330と、変更前のコンテンツAの画像を表示する領域301と、操作領域351Aと、を含む。領域330は、領域301にユーザーBのコメントを表示する領域313A、ユーザーCのコメントを表示する領域323A、および作成ユーザーAがコンテンツAを変更した変更部分の領域331を含む点で異なり、その他の部分は同じである。このため、評価ユーザーDは、領域330と領域301とを比較することによって、作成ユーザーAによって、領域313Aに表示されるコメントBに基づいて、コンテンツAのいずれが変更されたかを確認することができる。また、領域323Aに表示されたコメントCと同じ位置に対応するコンテンツAの部分が変更されていないので、作成ユーザーAがいまだコメントCに対してコンテンツAを変更していないことが分かる。
【0127】
操作領域351Aは、図12に示した閲覧画面301Dに含まれる操作領域351と比較して、領域361が追加された点で異なる。領域361は、「ユーザーAにコメントしてください。」のメッセージを含む。これにより、領域331に表示されたコンテンツAの変更部分に対して、例えば、新たな、コメントを入力するなどして、作成ユーザーAに対してコメントすることができる。
【0128】
図14は、コンテンツ管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。コンテンツ管理処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD−ROM118に記憶されたプログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図14を参照して、CPU111は、ユーザーの認証に成功したか否かを判断する。ユーザーの認証に成功するまで待機状態となり(ステップS01でNO)、ユーザーの認証に成功したならば(ステップS01でYES)、処理をステップS02に進める。以下、認証したユーザーをログインユーザーという。
【0129】
ステップS02においては、コンテンツを受け付けたか否かを判断する。ログインユーザーが入力するコンテンツを受け付ける。コンテンツを受け付けたならば処理をステップS03に進めるが、そうでなければ処理をステップS04に進める。ステップS03においては、ステップS02において受け付けられたコンテンツを、ログインユーザーのユーザー識別情報と関連付けてHDD115に記憶し、処理を終了する。
【0130】
一方、ステップS04においては、HDD115に記憶されたがコンテンツのいずれかの指定を受け付けたか否かを判断する。指定を受け付けたならば処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS02に戻す。ステップS05においては、ログインユーザーが作成ユーザーか否かを判断する。具体的には、ステップS04において指定されたコンテンツに関連付けられているユーザー識別情報が、ログインユーザーのユーザー識別情報と同じならば、ログインユーザーが作成ユーザーと判断するが、両者が異なればログインユーザーが評価ユーザーと判断する。ログインユーザーを作成ユーザーと判断する場合、処理をステップS06に進めるが、そうでなければ処理をステップS08に進める。
【0131】
ステップS06においては、すべてのコメントを表示用コメントに設定する。HDD115には、後述するステップS13において実行される評価ユーザー用表示処理において、ステップS04において指定されたコンテンツに対応するコメントがHDD116にコンテンツと関連付けられて記憶される。ステップS06においては、HDD115に記憶されたコメントのうち、ステップS04において指定されたコンテンツと関連付けられたコメントのすべてを、表示用コメントに設定する。
【0132】
次のステップS07においては、作成ユーザー用表示処理を実行し、処理を終了する。作成ユーザー用表示処理の詳細は後述する。
【0133】
一方、ステップS08においては、表示モードの選択を受け付ける。ログインユーザーが、確認モードと閲覧モードとのいずれかを選択すると、表示モードの選択を受け付ける。ステップS09においては、選択された表示モードによって処理を分岐させる。表示モードに確認モードが選択された場合には処理をステップS10に進め、表示モードに閲覧モードが選択された場合には処理をステップS12に進める。
【0134】
ステップS10においては、抽出処理を実行し、処理をステップS11に進める。抽出処理の詳細は後述するが、HDD115に記憶されたコメントのうち、ログインユーザーが入力したコメントを抽出する処理である。次のステップS11においては、ステップS10において抽出されたコメントを、表示用コメントに設定し、処理をステップS13に進める。一方、ステップS12においては、ステップS06と同様に、すべてのコメントを表示用コメントに設定し、処理をステップS13に進める。ステップS13においては、評価ユーザー用表示処理を実行し、処理を終了する。評価ユーザー用表示処理の詳細は後述する。
【0135】
図15は、抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。抽出処理は、図14のステップS10において実行される処理である。抽出処理が実行される前の段階、具体的には、図14のステップS13に示した評価ユーザー用表示処理が実行されることにより、図5に示したフォーマットの評価レコードが、コメントごとにHDD115に記憶される。
【0136】
図15を参照して、ステップS21においては、評価ユーザーに関連付けられたコメントを抽出する。具体的には、HDD115に記憶された評価レコードBおよび評価レコードCのうちから、ログインユーザーである評価ユーザーのユーザー識別情報と同じユーザー識別情報が、評価ユーザーの項目に設定された評価レコードを特定し、特定された評価レコードのコメントの項目に設定されたコメント識別情報を抽出する。
【0137】
次のステップS22においては、評価ユーザーを第1追加評価ユーザーとするコメントを抽出する。具体的には、HDD115に記憶された評価レコードBおよび評価レコードCのうちから、ログインユーザーである評価ユーザーのユーザー識別情報と同じユーザー識別情報が、第1追加評価ユーザーの項目に設定された評価レコードを特定し、特定された評価レコードのコメントの項目に設定されたコメント識別情報を抽出する。
【0138】
次のステップS23においては、評価ユーザーを第2追加評価ユーザーとするコメントを抽出し、処理をコンテンツ管理処理に戻す。具体的には、HDD115に記憶された評価レコードBおよび評価レコードCのうちから、ログインユーザーである評価ユーザーのユーザー識別情報と同じユーザー識別情報が、第2追加評価ユーザーの項目に設定された評価レコードを特定し、特定された評価レコードのコメントの項目に設定されたコメント識別情報を抽出する。
【0139】
図16は、評価ユーザー用表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。評価ユーザー用表示処理は、図14のステップS13において実行される処理である。図16を参照して、CPU111は、HDD115に記憶されているコンテンツを読み出す(ステップS31)。評価ユーザー用表示処理が実行される前の段階で、図14のステップS04において、ログインユーザーによりコンテンツが指定されている。ステップS31においては、ログインユーザーにより指定されたコンテンツをHDD115から読み出す。
【0140】
次のステップS32においては、読み出されたコンテンツに含まれる複数ページのうち第1ページを処理対象に設定する。次のステップS33においては、コンテンツ表示処理を実行する。コンテンツ表示処理の詳細は、後述するが、ステップS31において読み出されたコンテンツのステップS32において処理対処に設定された第1ページを表示する処理である。なお、ここでの表示とは、ログインユーザーが操作するPC200,200A〜200E、携帯電話機220,220A,220Bのいずれかで表示する場合を含む。
【0141】
ステップS34においては、位置の指定を受け付けたか否かを判断する。ログインユーザーである評価ユーザーが、ステップS33において表示されたコンテンツの第1ページ中の位置を指示すれば、指示された位置をコンテンツの第1ページ中の位置として、その指定を受け付ける。コンテンツ中の位置が指定されたならば処理をステップS35に進めるが、そうでなければ処理をステップS41に進める。
【0142】
ステップS35においては、コメントを受け付ける。ログインユーザーである評価ユーザーが入力するコメントを受け付ける。そしてステップS36においては、ステップS34において指定されたコンテンツ中の位置とステップS35において受け付けられたコメントとをステップS31において読み出されたコンテンツに関連付ける。具体的には、図5に示したフォーマットの評価レコードを生成し、生成した評価レコードをHDD115に記憶する。この段階で、評価レコードのコンテンツの項目に、ステップS31において読み出されたコンテンツのコンテンツ識別情報が設定され、作成ユーザーの項目にコンテンツと関連付けて記憶された作成ユーザーのユーザー識別情報が設定され、位置の項目にステップS34において指定されたコンテンツ中の位置が設定され、コメントの項目に、ステップS35において受け付けられたコメントが設定され、評価ユーザーの項目に、ログインユーザーである評価ユーザーのユーザー識別情報が設定される。
【0143】
次のステップS37においては、参照コンテンツを追加する指示を受け付けたか否かを判断する。ログインユーザーである評価ユーザーが参照コンテンツのコンテンツ識別情報を入力すると、参照コンテンツの追加指示を受け付ける。参照コンテンツの追加指示を受け付けたならば処理をステップS38に進めるが、そうでなければステップS38をスキップして処理をステップS39に進める。
【0144】
ステップS38においては、参照コンテンツをステップS35において受け付けられたコメントと関連付ける。具体的には、受け付けられた参照コンテンツをHDD115に記憶し、記憶された参照コンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報を、ステップS36において生成された評価レコードの参照コンテンツの項目に設定する。
【0145】
ステップS39においては、第1評価ユーザーを追加する指示を受け付けたか否かを判断する。ログインユーザーである評価ユーザーが、評価ユーザーとは別の評価ユーザーを第1評価ユーザーとして指定するならば、第1追加評価ユーザーの追加指示を受け付ける。第1追加評価ユーザーの追加指示を受け付けるならば処理をステップS40に進めるが、そうでなければステップS40をスキップして処理をステップS41に進める。
【0146】
ステップS40においては、第1追加評価ユーザーをステップS35において受け付けられたコメントに関連付ける。具体的には、ステップS39において追加指示された第1評追加価ユーザーのユーザー識別情報を、評価レコードの第1追加評価ユーザーの項目に設定する。
【0147】
ステップS41においては、関連コンテンツが存在するか否かを判断する。作成ユーザーによりコンテンツが入力される際に、コンテンツとともに関連コンテンツが入力される場合には、コンテンツに関連付けて関連コンテンツが記憶される。そのような関連コンテンツがコンテンツと関連付けられて記憶されているか否かを判断する。関連コンテンツが存在するならば処理をステップS42に進めるが、そうでなければ処理をステップS46に進める。
【0148】
ステップS42においては、関連コンテンツを表示する指示を受け付けたか否かを判断する。ログインユーザーである評価ユーザーから関連コンテンツを表示する指示を受け付けたならば処理をステップS43に進めるが、そうでなければ処理をステップS44に進める。ステップS43においては、関連コンテンツを表示する。次のステップS44においては、ステップS33において実行されるコンテンツ表示処理が実行されることにより表示される履歴表示ボタンが指示されたか否かを判断する。履歴表示ボタンが指示されたならば処理をステップS45に進めるが、そうでなければ処理をステップS46に進める。ステップS45においては、変更前後の関連コンテンツを表示し、処理をステップS46に進める。
【0149】
ステップS46においては、ページ切換指示を受け付けたか否かを判断する。ログインユーザーである評価ユーザーがページ切換指示を入力したか否かを判断する。ページ切換指示を受け付けたならば処理をステップS47に進めるが、そうでなければ処理をステップS48に進める。ステップS47においては、ページ切換指示により切換られた後のページを処理対象に設定し、処理をステップS33に戻す。ステップS48においては、閲覧終了指示を受け付けたか否かを判断する。ログインユーザーである評価ユーザーが閲覧終了指示を入力したか否かを判断する。閲覧終了指示を受け付けたならば処理をコンテンツ管理処理に戻すが、そうでなければ処理をステップS34に戻す。これにより、別のコメント等を連続して入力することできる。
【0150】
図17は、コンテンツ表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。コンテンツ表示処理は、図16のステップS33および後述する図18のステップS73においでそれぞれ実行される処理である。図17を参照して、CPU11は、処理対象に設定されているページを表示する(ステップS51)。
【0151】
次のステップS52においては、表示用コメントが存在するか否かを判断する。ここでは、HDD115に記憶されている評価レコードのうちに、所定の条件を満たす評価レコードが存在すれば、表示用コメントが存在すると判断する。以下、所定の条件を満たす評価レコードを、表示用コメントの評価レコードという。所定の条件は、コンテンツの項目に図16のステップS31、または後述する図18のステップS71において読み出されたコンテンツのコンテンツ識別情報が設定されており、かつ、位置の項目に設定されている位置が、ステップS61において表示されたページ内を示すことである。表示用コメントの評価レコードが存在すれば、処理をステップS53に進めるが、そうでなければ処理を終了する。
【0152】
ステップS53においては、表示用コメントのうちから1つを処理対象に選択する。具体的には、表示用コメントの評価レコードのうちから1つを選択する。次のステップS54においては、表示用コメントに対応するコンテンツ中の位置を特定する。具体的には、ステップS53において選択された表示用コメントの評価レコードの位置の項目に設定されているコンテンツ中の位置を取得する。
【0153】
次のステップS55においては、ステップS54において特定されたコンテンツ中の位置に対応付けて、ステップS53において選択された表示用コメントを表示する。具体的には、表示用コメントの評価レコードのコメントの項目に設定されたコメントを表示する。例えば、吹き出しの形式でコメントを、コンテンツに重畳して表示する。
【0154】
次のステップS56においては、表示用コメントにコンテンツの変更履歴が関連付けられているか否かを判断する。ステップS53において選択された表示用コメントの評価レコードの変更履歴の項目に変更履歴が設定されているならば、表示用コメントにコンテンツの変更履歴が関連付けられていると判断する。表示用コメントにコンテンツの変更履歴が関連付けられているならば処理をステップS57に進めるが、そうでなければ処理をステップS59に進める。
【0155】
ステップS57においては、コンテンツの変更履歴を読み出す。表示用コメントの評価レコードの変更履歴の項目に設定されている変更履歴を生み出す。そして、次のステップS58において、ステップS54において特定されたコンテンツ中の位置に対応付けて、ステップS57において読み出された変更履歴に含まれる変更前のコンテンツを表示する。例えば、吹き出しの形式で、変更後のコンテンツを表示する。これにより、変更前後のコンテンツを比較することができる。
【0156】
次のステップS59においては、表示用コメントに関連コンテンツの変更履歴が関連付けられているか否かを判断する。表示用コメントの評価レコードの関連コンテンツ変更履歴の項目に関連コンテンツの変更履歴が設定されているならば、関連コンテンツの変更履歴が関連付けられていると判断する。関連コンテンツの変更履歴が関連付けられているならば処理をステップS60に進めるが、そうでなければステップS60をスキップして処理をステップS61に進める。ステップS60においては、ステップS54において特定されたコンテンツ中の位置に対応付けて、履歴表示ボタンを表示する。履歴表示ボタンは、関連コンテンツの変更履歴が存在することを示す履歴存在情報であり、履歴表示ボタンが指示されると関連コンテンツの変更履歴を表示するコマンドが関連付けられている。
【0157】
ステップS61においては、次に処理対象とするべき表示用コメントが存在するか否かを判断する。ステップS53において、表示用コメントの評価レコードのうちから処理対象に選択されていない表示用コメントの評価レコードが存在するならば、処理をステップS53に戻すが、そうでなければ処理を終了する。コンテンツ表示処理を終了する場合には、コンテンツ表示処理が評価ユーザー用表示処理中で実行される場合には評価ユーザー用表示処理に戻し、またはコンテンツ表示処理が次に説明する作成ユーザー用表示処理中で実行される場合には作成ユーザー用表示処理に戻す。
【0158】
図18は、作成ユーザー用表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。作成ユーザー用表示処理は、図14のステップS07において実行される処理である。図18を参照して、HDD115に記憶されているコンテンツを読み出す(ステップS71)。作成ユーザー用表示処理が実行される前の段階で、図14のステップS04において、ログインユーザーである作成ユーザーによりコンテンツが指定されている。ステップS71においては、ログインユーザーである作成ユーザーにより指定されたコンテンツをHDD115から読み出す。
【0159】
次のステップS72においては、読み出されたコンテンツに含まれる複数ページのうち第1ページを処理対象に設定する。次のステップS73においては、図17に示したコンテンツ表示処理を実行する。
【0160】
ステップS74においては、ステップS73において実行されるコンテンツ表示処理により表示された表示用コメントが選択されたか否かを判断する。表示用コメントが選択されたならば処理をステップS75に進めるが、そうでなければ処理をステップS89に進める。表示用コメントが選択される場合、HDD115に記憶された評価レコードのうち、コメントの項目に表示用コメントのコメント識別情報が設定された評価レコードを処理対象に設定する。
【0161】
ステップS75においては、参照コンテンツが存在するか否かを判断する。処理対象に設定されている評価レコードの参照コンテンツの項目に参照コンテンツのコンテンツ識別情報が設定されているならば、参照コンテンツが存在すると判断する。参照コンテンツが存在するならば処理をステップS76に進めるが、そうでなければ処理をステップS78に進める。ステップS76においては、参照コンテンツを表示する指示を受け付けたか否かを判断する。ログインユーザーである作成ユーザーが、参照コンテンツを表示する指示が割り当てられたボタンを押下したならば、参照コンテンツを表示する指示を受け付ける。参照コンテンツを表示する指示を受け付けたならば処理をステップS77に進めるが、そうでなければステップS77をスキップして処理をステップS78に進める。ステップS77においては、参照コンテンツを表示し、処理をステップS78に進める。処理対象に設定されている評価レコードの参照コンテンツの項目に設定されているコンテンツ識別情報で特定される参照コンテンツを読み出し、表示する。
【0162】
ステップS78においては、コンテンツが変更されたか否かを判断する。ログインユーザーである作成ユーザーが、コンテンツを変更したか否かを判断する。コンテンツが変更されたと判断するならば処理をステップS79に進めるが、そうでなければステップS79をスキップして処理をステップS80に進める。ステップS79においては、変更履歴をコメントと関連付ける。具体的には、処理対象に設定されている評価レコードの変更履歴の項目に、変更履歴を設定する。変更履歴は、コンテンツが変更された変更部分に対応するコンテンツの変更前後の変更部分を含む。
【0163】
ステップS80においては、第2追加評価ユーザーを追加する指示を受け付けたか否かを判断する。ログインユーザーである作成ユーザーが、別のユーザーのユーザー識別情報を第2追加評価ユーザーとして入力するならば、第2追加評価ユーザーの追加指示を受け付ける。第2追加評価ユーザーの追加指示を受け付けたならば処理をステップS81に進めるが、そうでなければステップS81をスキップして処理をステップS82に進める。ステップS81においては、第2追加評価ユーザーをコメントに関連付ける。具体的には、処理対象に設定されている評価レコードの第2追加評価ユーザーの項目に、第2追加評価ユーザーのユーザー識別情報を設定する。
【0164】
ステップS82においては、関連コンテンツが存在するか否かを判断する。ステップS71において読み出されたコンテンツが関連コンテンツと関連付けられているか否かにより判断する。関連コンテンツが存在するならば処理をステップS83に進めるが、そうでなければ処理をステップS89に進める。ステップS83においては、関連コンテンツが変更されたか否かを判断する。ログインユーザーである作成ユーザーが、関連コンテンツを変更したか否かを判断する。関連コンテンツが変更されたと判断するならば処理をステップS84に進めるが、そうでなければステップS84をスキップして処理をステップS85に進める。ステップS84においては、関連コンテンツの変更履歴をコメントと関連付ける。処理対象に設定されている評価レコードの関連コンテンツ変更履歴の項目に、関連コンテンツの変更履歴を設定する。関連コンテンツの変更履歴は、関連コンテンツが変更された変更部分に対応する関連コンテンツの変更前後の変更部分を含む。
【0165】
ステップS85においては、関連コンテンツを表示する指示を受け付けたか否かを判断する。ログインユーザーである評価ユーザーから関連コンテンツを表示する指示を受け付けたならば処理をステップS86に進めるが、そうでなければ処理をステップS87に進める。ステップS86においては、関連コンテンツを表示する。次のステップS87においては、ステップS73において実行されるコンテンツ表示処理が実行されることにより表示される履歴表示ボタンが指示されたか否かを判断する。履歴表示ボタンが指示されたならば処理をステップS88に進めるが、そうでなければ処理をステップS89に進める。ステップS88においては、変更前後の関連コンテンツを表示し、処理をステップS89に進める。
【0166】
ステップS89においては、ページ切換指示を受け付けたか否かを判断する。評価ユーザーがページ切換指示を入力したか否かを判断する。ページ切換指示を受け付けたならば処理をステップS90に進めるが、そうでなければ処理をステップS91に進める。ステップS90においては、ページ切換指示により切換られた後のページを処理対象に設定し、処理をステップS73に戻す。ステップS91においては、閲覧終了指示を受け付けたか否かを判断する。評価ユーザーが閲覧終了指示を入力したか否かを判断する。閲覧終了指示を受け付けたならば処理をコンテンツ管理処理に戻すが、そうでなければ処理をステップS74に戻す。これにより、別のコメントを選択することができ、選択されたコメントに対応する変更履歴等を設定することができる。
【0167】
以上説明したように、本実施の形態におけるMFP100は、コンテンツ管理装置として機能し、評価ユーザーがコンテンツ中の位置を指定してコメントを入力すると、コメントとコンテンツ中で指定された位置と評価ユーザーとが関連付けられ、作成ユーザーによりコンテンツの一部が変更される場合、作成ユーザーにより指定されたコメントに変更履歴が関連付けられ、表示モードとして確認モードが選択された場合に、1以上のコメントのうち閲覧ユーザーと関連付けられたコメントのすべてが抽出され、コンテンツが表示されるとともに、コメントと変更履歴とが、コンテンツ中の位置に対応付けて表示される。このため、評価ユーザ自らが入力したコメントと、そのコメントに対して作成ユーザーがコンテンツを変更した変更履歴が同じ位置に表示されるので、コンテンツがコメントにしたがって変更されているかを容易に確認することができる。
【0168】
また、評価ユーザーがコメントの入力に加えて、第1追加評価ユーザーを指定する場合、第1追加評価ユーザーがコメントにさらに関連付けられ、第1追加評価ユーザがコメントをコンテンツを閲覧すると、コメントが表示される。このため、評価ユーザは、第1追加評価ユーザーに、コメントを閲覧させることができ、コメントに対する評価を受けることができる。
【0169】
また、作成ユーザーがコンテンツの一部を変更するのに加えて、第2追加評価ユーザーを指定する場合、第2追加評価ユーザーが作成ユーザーにより指定されたコメントさらに関連付けられる。このため、作成ユーザは、第2追加評価ユーザーに、コンテンツの変更を閲覧させることができ、コンテンツの変更に対する評価を受けることができる。
【0170】
さらに、評価ユーザーがコメントの入力に加えて、参照コンテンツを指定する場合、参照コンテンツがコメントに関連付けられる。このため、作成ユーザーは、コメントに関連して参照コンテンツを閲覧することができ、参照コンテンツを参考にしてコンテンツを変更することができる。
【0171】
また、作成ユーザーにより関連コンテンツの一部が変更される場合、作成ユーザーにより指定されたコメントに、関連コンテンツ変更履歴が関連付けられ、コメントに関連コンテンツ変更履歴が関連付けられている場合は、関連コンテンツ変更履歴が存在することを示す印が表示され、印が指示されることに応じて、関連コンテンツ変更履歴が表示される。このため、コメントに関連して変更された関連コンテンツの変更箇所を容易に確認することができる。
【0172】
なお、上述した実施の形態においては、コンテンツ管理装置の一例として、MFP100を例に説明したが、図14〜図18に示した処理を、MFP100に実行させるコンテンツ管理方法、または、そのコンテンツ管理方法をMFP100を制御するCPU111に実行させるためのコンテンツ管理プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
【0173】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0174】
1 コンテンツ管理システム、100 MFP、11 ユーザー認証部、13 コンテンツ記憶部、15 閲覧要求受付部、17 表示モード選択受付部、19 抽出部、21 表示制御部、23 コメント表示部、25 変更履歴表示部、27 参照コンテンツ表示部、29 関連コンテンツ表示部、31 履歴存在情報表示部、33 関連コンテンツ変更履歴表示部、41 評価部、43 位置指定受付部、45 コメント受付部、47 評価レコード生成部、49 追加評価ユーザー受付部、51 追加評価ユーザー関連付部、53 参照コンテンツ指定部、55 参照コンテンツ関連付部、61 変更履歴関連付部、63 コンテンツ変更部、65 変更履歴生成部、67 変更追加部、69 追加評価ユーザー追加部、71 関連コンテンツ変更部、73 関連変更履歴生成部、75 関連コンテンツ変更追加部、103 LAN、105 インターネット、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115 HDD、116 ファクシミリ部、117 外部記憶装置、118 CD−ROM,120 自動原稿搬送装置、130 原稿読取部、140 画像形成部、150 給紙部、160 操作パネル、161 表示制御部、167 入力制御部、169 タッチパネル、170 ハードキー部、200,200A〜200E PC、210 アクセスポイント、220,220A,220B 携帯電話機。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーを認証する認証手段と、
前記認証手段により認証された作成ユーザーにより選択されたコンテンツを、前記認証された作成ユーザーと関連付けて記憶するコンテンツ記憶手段と、
前記作成ユーザーとは別の複数の評価ユーザーのうち前記認証手段により認証された評価ユーザーが前記記憶されたコンテンツ中の位置を指定してコメントを入力すると、前記入力されたコメントと、前記コンテンツ中で指定された位置と、前記評価ユーザーと、を関連付ける評価手段と、
前記評価手段によって1以上のコメントがコンテンツ中の位置および評価ユーザーと関連付けられた後に、前記作成ユーザーにより前記コンテンツの一部が変更される場合、前記1以上のコメントのうち前記作成ユーザーにより指定されたコメントに、前記コンテンツが変更される前後の内容を含む変更履歴を関連付ける変更履歴関連付手段と、
前記複数の評価ユーザーのいずれか一人の閲覧ユーザーにより前記コンテンツの閲覧要求を受け付ける閲覧要求受付手段と、
前記閲覧ユーザーにより確認モードと閲覧モードとのいずれかの表示モードを選択する指示を受け付ける表示モード選択指示受付手段と、
前記表示モード選択受付手段により表示モードとして閲覧モードが選択された場合に、前記1以上のコメントのすべてを抽出し、前記表示モード選択受付手段により表示モードとして確認モードが選択された場合に、前記1以上のコメントのうち前記評価手段により前記閲覧ユーザーと関連付けられたコメントのすべてを抽出する抽出手段と、
前記閲覧要求が受け付けられることに応じて、前記記憶されたコンテンツまたは前記作成ユーザーによって変更された後のコンテンツを表示するとともに、前記抽出された1以上のコメント各々を、当該コメントと前記変更履歴関連付手段により関連付けられた前記変更履歴とを、前記評価手段により前記コメントと関連付けられたコンテンツ中の位置に対応付けて表示する表示制御手段と、を備えたコンテンツ管理装置。
【請求項2】
前記評価手段は、前記価ユーザーが前記コメントの入力に加えて、前記複数の評価ユーザーのうちから第1追加評価ユーザーを指定する場合、前記第1追加評価ユーザーを、前記入力されたコメントにさらに関連付ける第1追加評価ユーザー関連付手段を含み、
前記抽出手段は、前記表示モード選択受付手段により表示モードとして確認モードが選択された場合、前記閲覧ユーザーが前記第1追加評価ユーザーとして関連付けられたコメントのすべてを、さらに抽出する、請求項1に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項3】
前記変更履歴関連付手段は、前記作成ユーザーが前記コンテンツの一部を変更するのに加えて、前記複数の評価ユーザーのうちから第2追加評価ユーザーを指定する場合、前記第2追加評価ユーザーを、前記1以上のコメントのうち前記作成ユーザーにより指定されたコメントにさらに関連付ける第2追加評価ユーザー関連付手段を含み、
前記抽出手段は、前記表示モード選択受付手段により表示モードとして確認モードが選択された場合、前記閲覧ユーザーが前記第2追加評価ユーザーとして関連付けられたコメントのすべてを、さらに抽出する、請求項1または2に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項4】
前記評価手段は、前記評価ユーザーが前記コメントの入力に加えて、前記コンテンツとは別の参照コンテンツを指定する場合、前記指定された参照コンテンツをさらに前記入力されたコメントに関連付ける参照コンテンツ関連付手段を含み、
前記表示制御手段は、前記抽出された1以上のコメント各々を、当該コメントに参照コンテンツが関連付けられている場合は、前記参照コンテンツを、前記コメントと関連付けられたコンテンツ中の位置に対応付けて、さらに表示する、請求項1〜3のいずれかに記載のコンテンツ管理装置。
【請求項5】
前記評価手段は、前記作成ユーザーが、前記コンテンツとは別の関連コンテンツを指定する場合、前記指定された関連コンテンツを前記コンテンツに関連付ける関連コンテンツ関連付手段を含み、
前記変更履歴関連付手段は、前記作成ユーザーにより前記コンテンツに関連する関連コンテンツの一部が変更される場合、前記1以上のコメントのうち前記作成ユーザーにより指定されたコメントに、前記関連コンテンツの一部が変更される前後の内容を含む関連コンテンツ変更履歴を関連付ける関連コンテンツ変更追加手段を含み、
前記表示制御手段は、前記抽出された1以上のコメント各々を、当該コメントに関連コンテンツ変更履歴が関連付けられている場合は、前記関連コンテンツ変更履歴が存在することを示す印を表示する履歴存在情報表示手段と、
前記履歴存在情報が存在することを示す印が指示されることに応じて、前記関連コンテンツ変更履歴を表示する関連コンテンツ変更履歴表示手段と、を含む、請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ管理装置。
【請求項6】
ユーザーを認証する認証ステップと、
前記認証ステップにおいて認証された作成ユーザーにより選択されたコンテンツを、前記認証された作成ユーザーと関連付けて記憶するコンテンツ記憶ステップと、
前記作成ユーザーとは別の複数の評価ユーザーのうち前記認証ステップにおいて認証された評価ユーザーが前記記憶されたコンテンツ中の位置を指定してコメントを入力すると、前記入力されたコメントと、前記コンテンツ中で指定された位置と、前記評価ユーザーと、を関連付ける評価ステップと、
前記評価ステップにおいて1以上のコメントがコンテンツ中の位置および評価ユーザーと関連付けられた後に、前記作成ユーザーにより前記コンテンツの一部が変更される場合、前記1以上のコメントのうち前記作成ユーザーにより指定されたコメントに、前記コンテンツが変更される前後の内容を含む変更履歴を関連付ける変更履歴関連付ステップと、
前記複数の評価ユーザーのいずれか一人の閲覧ユーザーにより前記コンテンツの閲覧要求を受け付ける閲覧要求受付ステップと、
前記閲覧ユーザーにより確認モードと閲覧モードとのいずれかの表示モードを選択する指示を受け付ける表示モード選択指示受付ステップと、
前記表示モード選択受付ステップにおいて表示モードとして閲覧モードが選択された場合に、前記1以上のコメントのすべてを抽出し、前記表示モード選択受付ステップにおいて表示モードとして確認モードが選択された場合に、前記1以上のコメントのうち前記評価ステップにおいて前記閲覧ユーザーと関連付けられたコメントのすべてを抽出する抽出ステップと、
前記閲覧要求が受け付けられることに応じて、前記記憶されたコンテンツまたは前記作成ユーザーによって変更された後のコンテンツを表示するとともに、前記抽出された1以上のコメント各々を、当該コメントと前記変更履歴関連付ステップにおいて関連付けられた前記変更履歴とを、前記評価ステップにおいて前記コメントと関連付けられたコンテンツ中の位置に対応付けて表示するステップと、を含むコンテンツ管理方法。
【請求項7】
ユーザーを認証する認証ステップと、
前記認証ステップにおいて認証された作成ユーザーにより選択されたコンテンツを、前記認証された作成ユーザーと関連付けて記憶するコンテンツ記憶ステップと、
前記作成ユーザーとは別の複数の評価ユーザーのうち前記認証ステップにおいて認証された評価ユーザーが前記記憶されたコンテンツ中の位置を指定してコメントを入力すると、前記入力されたコメントと、前記コンテンツ中で指定された位置と、前記評価ユーザーと、を関連付ける評価ステップと、
前記評価ステップにおいて1以上のコメントがコンテンツ中の位置および評価ユーザーと関連付けられた後に、前記作成ユーザーにより前記コンテンツの一部が変更される場合、前記1以上のコメントのうち前記作成ユーザーにより指定されたコメントに、前記コンテンツが変更される前後の内容を含む変更履歴を関連付ける変更履歴関連付ステップと、
前記複数の評価ユーザーのいずれか一人の閲覧ユーザーにより前記コンテンツの閲覧要求を受け付ける閲覧要求受付ステップと、
前記閲覧ユーザーにより確認モードと閲覧モードとのいずれかの表示モードを選択する指示を受け付ける表示モード選択指示受付ステップと、
前記表示モード選択受付ステップにおいて表示モードとして閲覧モードが選択された場合に、前記1以上のコメントのすべてを抽出し、前記表示モード選択受付ステップにおいて表示モードとして確認モードが選択された場合に、前記1以上のコメントのうち前記評価ステップにおいて前記閲覧ユーザーと関連付けられたコメントのすべてを抽出する抽出ステップと、
前記閲覧要求が受け付けられることに応じて、前記記憶されたコンテンツまたは前記作成ユーザーによって変更された後のコンテンツを表示するとともに、前記抽出された1以上のコメント各々を、当該コメントと前記変更履歴関連付ステップにおいて関連付けられた前記変更履歴とを、前記評価ステップにおいて前記コメントと関連付けられたコンテンツ中の位置に対応付けて表示するステップと、をコンピュータに実行させるコンテンツ管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−243150(P2012−243150A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−113899(P2011−113899)
【出願日】平成23年5月20日(2011.5.20)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】