説明

コンテンツ表示制御システム及びコンテンツ表示装置とコンテンツ表示制御方法並びにコンピュータ・ソフトウエア

【課題】 広告などのコンテンツ表示システムにおいて、各場所で表示するコンテンツを、閲覧者の関心に応じて効果的に拡散させ、各場所でのコンテンツ表示内容を最適化し、また、サーバの負荷を増大させることなく、自動的に行うことを課題とする。
【解決手段】 閲覧者が使用する媒体1040と双方向通信を行い、複数のコンテンツ表示装置1010と、コンテンツ管理サーバ1030とから構成され、コンテンツ表示装置1010は、媒体1040に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信し、媒体内に格納されたコンテンツの識別子を受信し、コンテンツの識別子をコンテンツ管理サーバ1030に送信し、集計し、集計した情報に基づいてコンテンツ表示スケジュールを計画し、表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示し、コンテンツ管理サーバ1030は、受信した識別子に対応したコンテンツ情報を、コンテンツ表示装置1010に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ表示制御システム及びコンテンツ表示装置とコンテンツ表示制御方法並びにコンピュータ・ソフトウエアであり、複数の場所に設置された表示装置を用いたシステム及び方法に係わり、特に、閲覧者がアクセス可能な広告表示装置を用いた広告表示制御システムに係わる。
【背景技術】
【0002】
利用者が広告表示装置にアクセスし、表示中の広告に関連した情報を取得する方法が、特許文献1、2に示されている。特許文献1では、広告に電話番号やURLを表示し、アクセスしてきた閲覧者に対して広告に関連した音声情報等を提供すると共に、アクセス履歴を蓄積し、広告の注目度を定量的に評価する方法が示されている。また、特許文献2では、広告に場所の識別記号を含むアクセスキーを表示し、閲覧者がこのアクセスキー用いてアクセスすることにより、場所に応じた情報を提供し、さらにこのアクセス履歴情報を顧客情報として活用する方法も示されている。
【特許文献1】特開2002−32652号公報
【特許文献2】特開2002−342209号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の公知技術では、閲覧者がアクセス可能な広告システムにおいて、閲覧者のアクセス履歴を収集する方法が示されている。特に、特許文献2では、閲覧者のアクセス場所ごとのアクセス履歴を収集することが可能である。しかし、いずれの文献でも、上記アクセス履歴を各場所での表示計画に反映する方法は示されていなかった。
【0004】
また、閲覧者の行動範囲を考慮して、各広告の表示場所を変更する方法はなかった。例えば、従来の広告においては、ある閲覧者が広告を閲覧し、当該情報を口コミで他者に伝えるような伝播方法が、マーケティングにおいては有効であるとされているが、このような広告の伝播方法を、広告表示装置を用いたシステムにおいて提供する方法はなかった。
【0005】
また、上記の例では、アクセス履歴はいずれもサーバに収集されて処理されるため、注目度の評価や、上記のような閲覧者の行動範囲を判断した表示場所の変更を行う場合、広告表示装置やアクセス数に比例してサーバの処理負荷が増大するという問題があった。従って、これらの処理に基づいたサービスの変更を、リアルタイムで行うことは困難であった。
【0006】
本発明の第一の目的は、複数の広告表示装置からなる広告表示システムにおいて、各場所で表示する広告を、閲覧者の関心に応じて効果的に拡散させ、各場所での広告表示内容を最適化する方法を提供することにある。
【0007】
また、本発明の第二の目的は、上記の目的を、サーバの負荷を増大させることなく、かつ自動的に達成する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の第一の目的を達成するために、本発明の広告表示装置は、閲覧者のアクセス機器に広告の識別子を送信すると共に、前記アクセス機器に蓄積された広告の識別子を受信する。
【0009】
また、上記の第二の目的を達成するために、本発明の広告表示装置は、前記閲覧者のアクセス機器から受信した広告の識別子を集計し、当該広告表示装置での広告表示スケジュールを計画する。
【0010】
すなわち、本発明は、閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、コンテンツ情報を表示する複数のコンテンツ表示装置と、該コンテンツ表示装置と通信可能で、前記コンテンツ情報を管理するコンテンツ管理サーバとから構成されるコンテンツ表示制御システムにおいて、前記コンテンツ表示装置は、閲覧者が使用する媒体に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信し、前記媒体内に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信し、前記受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を前記コンテンツ管理サーバに送信し、前記媒体から受信したコンテンツの識別子を集計し、集計した情報に基づいてコンテンツ表示スケジュールを計画し、該コンテンツ表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示し、前記コンテンツ管理サーバは、受信した前記一件または複数件のコンテンツの識別子に対応したコンテンツ情報を、前記コンテンツ表示装置に送信する徴とするコンテンツ表示制御システムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の広告表示装置からなる広告表示システムにおいて、各場所で表示する広告を、閲覧者の関心に応じて効果的に拡散させ、各場所での広告表示内容を最適化する方法を提供することが可能となる。また、本発明によれば、上記の方法を、サーバの負荷を増大させることなく、自動的に行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
以下、図1〜図14を用いて、本発明のコンテンツ表示制御システム及びコンテンツ表示装置とコンテンツ表示制御方法の一実施例である、広告表示スケジュールの自動切り替えを行う広告表示制御システムを例に、本発明の内容を説明する。なお、本発明において、携帯端末にIC機能は必須ではない。IC機能の代わりに例えば赤外線などの非接触での通信機能であってもよい。その場合、ICカードリーダライタの代わりに、広告表示端末は、赤外線通信装置を備えるのが好ましい。また、表示されるコンテンツは広告に限定されない。
【0013】
実施例1を説明する。図1は、本実施例における広告表示制御システムの全体構成である。本システムは、駅、商業施設、電車内等の公共スペースに複数台設置される広告表示端末1010、及びこれらの広告表示端末とインターネット1020を介して接続され、広告表示端末で表示する広告コンテンツの管理等を行う広告管理サーバ1030から構成される。
【0014】
広告表示端末1010は、広告表示スケジュールに従って複数の広告を表示する。利用者は、興味のある広告が表示された際、自身の所有するICカード付携帯端末1040を用いて広告表示端末にアクセスし、当該広告に関連する情報を取得する。
【0015】
図2は、広告表示端末の内部構造である。広告表示端末は、ICカードリーダライタ2010を備え、利用者からのアクセスを受け付ける。ICカードリーダライタは、近距離通信制御装置2020と近距離通信用アンテナ2030から構成される。この他、広告表示端末は、広告管理サーバとの通信を行う通信装置2040、広告画面を表示する表示装置2050、各種プログラムやサービス情報を格納する記憶装置2060、表示装置と記憶装置との入出力を制御するI/Oコントローラ2070、内部時計2080、及びこれらを制御するためのCPU2090とメモリ2100を備える。記憶装置には、広告表示スケジュール編成プログラム2110、広告アクセス情報2120、広告アクセス集計情報2130、広告コンテンツ情報2140、広告コンテンツ2150、広告表示スケジュール2160、及びエリア端末情報2170が格納されている。
【0016】
図3は、ICカード付携帯端末の内部構造である。ICカード付携帯端末は、通信端末部3010とICカード部3020から構成され、これらはそれぞれのI/Oコントローラを介して、シリアル通信線3030で通信を行う。通信端末部は、携帯通信端末としての機能を制御するCPU3040、メモリ3050、公衆網経由での通信を行う通信装置3060と通信用アンテナ3070、各種表示を行う表示装置3080、表示装置との入出力、及び、ICカード部との入出力を制御するI/Oコントローラ3090から構成される。
【0017】
ICカード部は、ICカードとしての機能を制御するCPU3100、広告IDリスト3110を格納する不揮発性のメモリ3120、広告表示端末に備えられたICカードリーダライタとの通信を行う近距離通信用アンテナ3130、及び通信端末部との入出力を制御するI/Oコントローラ3140から構成される。
【0018】
図4は広告管理サーバの内部構造である。広告管理サーバは、広告表示端末との通信を行う通信装置4010、制御用のコンソールを表示する表示装置4020、広告関連情報を蓄積する記憶装置4030、表示装置と記憶装置の入出力を制御するI/Oコントローラ4040、及び広告管理サーバを制御する制御するCPU4050とメモリ4060から構成される。記憶装置には、広告コンテンツ情報4070、広告コンテンツ4080、及び携帯向け広告コンテンツ4090が格納されている。
【0019】
図5は、利用者が広告表示端末にアクセスした際の処理フローの一例である。利用者が広告表示端末のICカードリーダライタに携帯端末を近づけると、広告表示端末はステップ5010においてICカードを検知し、ステップ5020において、当該時点で表示中の広告の広告ID、対応するURL、及び内部時計からアクセス日時を取得し、ステップ5030において、ICカードリーダライタを介して、携帯端末に対して広告IDリストを要求する。
【0020】
要求を受け付けた携帯端末は、ステップ5040において、カード内のメモリに格納された広告IDのリストを広告表示端末に送信する。この際、広告表示端末は、同時に当該携帯端末のICカードのカードIDを取得する。
【0021】
図6は、携帯端末内にあるICカード部の広告IDリストのデータ構造の一例である。広告IDリストは、リストNo.6010、広告ID6020、及びアクセス日時6030から構成されている。本リストには、最新のアクセス履歴10件までが格納されている。
【0022】
図5の処理フローに戻り、広告IDリストを受信した広告表示端末は、ステップ5050において、ステップ5020において取得した広告ID、URL、及びアクセス日時を、ICカードリーダライタを介して携帯端末に送信する。広告ID、URL、及びアクセス日時を受信した携帯端末は、ステップ5060において当該情報をカード部のメモリ内にある広告IDリストに格納し、ステップ5070において、受信したURLを用いて表示中広告のコンテンツを表示する。
【0023】
上記の処理フローにより、利用者は、表示中の広告に興味を持った際、広告表示装置に携帯端末をかざすだけで、上記広告に関連するコンテンツを取得することが可能となる。
【0024】
図7は、携帯端末が表示中広告の関連コンテンツを表示する際の処理フローの一例である。ステップ7010において、ICカード部のCPUがURL送信イベントを発生すると、ステップ7020において、通信端末部はこのイベントを受信し、I/Oコントローラを介してURLを読み取る。URLを読み取った通信端末部は、ステップ7030において、通信装置を介して当該URLにアクセスし、ステップ7040において、受信したコンテンツを表示装置に表示する。
【0025】
図5の処理フローに戻り、ステップ5050において、広告ID、URL、及びアクセス日時を携帯端末に送信した広告表示端末は、ステップ5080において同一地域内の端末情報が格納されたエリア端末情報を参照し、当該情報内の広告表示端末に対して広告IDリストを送信する。この処理により、当該広告表示装置が設置してある地域、例えば同一駅内の広告表示端末で、表示する広告コンテンツを共通化することが可能となる。各広告表示端末で独立した表示スケジュールを用いる場合には、このステップの処理は行わない。
【0026】
図8は、エリア端末情報のデータ構造の一例である。端末情報は、端末ID8010、IPアドレス8020から構成される。
【0027】
図5に戻り、広告表示端末は、最後に、携帯端末から受信した広告IDリストの処理を行う。
【0028】
図9は、広告表示端末が広告IDリストを処理する際の処理フローの一例である。このフローの処理により、広告表示端末は、利用者の携帯端末から取得した広告IDリストに基づいて、自身の広告表示スケジュールを再編成する。
【0029】
ここでは、利用者の携帯端末に格納されている広告IDリストの件数を10件とし、ステップ9010においてカウンタを0とした後、ステップ9020からステップ9080の処理を広告IDリストの件数分繰り返す。まず、ステップ9030において、広告表示端末は広告アクセス情報を参照し、受信した携帯端末のカードID、及びリストNo.nのアクセス情報(広告ID、アクセス日時)に一致するレコードがあるかどうかを判断する。広告アクセス情報に当該情報が存在する場合には、当該情報は過去に受信したレコードであるため、広告アクセス情報に登録せず、ステップ9040においてカウンタを加算し、次のレコードの処理に移る。ステップ9040の処理により、同一の利用者が、携帯端末内の広告IDリストが完全に更新される以前に同一の広告表示端末にアクセスした場合に、同一アクセス履歴を重複して登録することを防止することが可能となる。
【0030】
図10は広告アクセス情報のデータ構造の一例である。広告アクセス情報はカードID10010、広告ID10020及びアクセス日時10030からなる。広告アクセス情報には、携帯端末から受信した広告IDリストが、重複なく登録されている。
【0031】
図9の処理フローに戻り、ステップ9030において、同一レコードが存在しない場合には、ステップ9050において当該情報を広告アクセス情報に格納し、ステップ9060において当該広告IDとアクセス日を広告アクセス集計情報に格納する。
【0032】
図11に、広告アクセス集計情報のデータ構造の一例を示す。広告アクセス集計情報は、各広告ID11010に対して、それぞれ日毎のアクセス数11020が格納されている。このテーブルは、当該広告表示端末にアクセスしたユーザが、過去、他の広告表示端末も含めて、どのような広告にアクセスしてきたかを格納した統計情報である。
【0033】
図9のステップ9060では、処理中のレコードについて、広告アクセス集計情報の対応する広告ID、アクセス日の値を1加算する。広告アクセス集計情報に当該広告IDのレコードが存在しない場合には、レコードを追加して加算する。
【0034】
ここで、加算するアクセス日の選択の仕方には二つの方法がある。ひとつは、ICカード部に格納されているアクセス日に基づく方法であり、もうひとつは、広告表示端末が広告リストを受信した日に基づく方法である。後述する広告スケジュール編成方法では、直近の3日間のアクセス情報を集計して広告スケジュールを計画する。アクセス日の選択の仕方として前者を用いれば、利用者のアクセス日が古い広告については、広告IDリストとして受信しても、当該広告表示装置において表示しないシステムとすることができる。一方、後者を用いれば、アクセス日が古い広告についても、当該広告表示端末において改めて表示を開始するようなシステムとすることができる。
【0035】
次に、ステップ9070において、当該広告表示端末が、処理中のレコードの広告IDのコンテンツを保持しているかどうかを判断する。
【0036】
ステップ9070において、当該広告IDのコンテンツが広告コンテンツ情報に存在しない場合は、ステップ9080において、広告管理サーバから当該広告IDのコンテンツをダウンロードする。次に、ステップ9040においてnを加算した後、ステップ9020で上限を判定して次のレコードの処理へ移る。ステップ9070において、当該広告IDのコンテンツが存在する場合には、ステップ9040へ進み、次のレコードの処理に移る。
【0037】
図12は、広告表示端末内の広告コンテンツ情報のデータ構造の一例である。広告コンテンツ情報は、各広告ID12010に対して、それぞれ広告タイトル12020、テキスト情報ファイルパス12030、画像ファイルパス12040、及びアクセスURL12050が格納されている。テキスト情報ファイル、及び画像ファイルは、広告表示端末の記憶装置内の広告コンテンツに格納されている。尚、広告管理サーバの広告コンテンツ情報、及び広告コンテンツは、広告表示端末内の同情報と同様のデータ構造である。アクセスURL先のコンテンツは、広告管理サーバ内の携帯向け広告コンテンツ内に格納されている。広告の表示中には、当該広告の広告ID、及び対応するアクセスURLがメモリ上にロードされており、利用者の携帯端末からアクセスを受け付けた際には、メモリ上から当該情報を取得すると共に、内部時計を参照し、これらを併せて携帯端末に送信する。
【0038】
上記URLが示す情報は、広告管理サーバ内に携帯向け広告コンテンツとして格納されており、利用者はこの情報を取得することができる。なお、この携帯向け広告コンテンツを広告表示端末内に保持し、広告表示端末から当該コンテンツを取得する方法も可能である。
【0039】
図9の処理フローに戻り、ステップ9030からステップ9080の処理を繰り返した後、受信した広告IDリストの全てのコンテンツを保持した状態で、ステップ9090において広告表示スケジュールを再編成する。なお、広告コンテンツを予めすべて広告表示端末内に保持し、広告管理サーバを設置しない構成とすることも可能である。この場合、ステップ9070からステップ9080の処理は不要である。
【0040】
図13は、広告表示スケジュールの編成処理フローの一例である。広告表示端末は、まずステップ13010において、広告アクセス情報に過去3日間の集計情報を作成する。
【0041】
【数1】

数1は広告アクセス集計情報の集計数算出式の一例である。この数式では、各広告について、過去3日間のアクセス数にそれぞれ重みを付けて算出している。この算出式を用いれば、より最新のアクセス数を重視してスケジュールを編成することが可能となる。このような方式を用いず、過去3日間のアクセス数を単純に合計して算出することも可能である。
【0042】
この集計結果から、ステップ13020において、過去3日のアクセス数が0回以上の広告を抽出し、ステップ13030において、この0回以上の広告について、それぞれの表示回数を算出する。
【0043】
【数2】

数2は表示回数の算出式の一例である。ここでは、アクセス回数が最小の広告を基準とし、この回数に対する各広告のアクセス数の比を算出し、この対数の整数成分を各広告の表示回数とした。例えば、ある広告のアクセス数が、アクセス数最小の広告の10倍のアクセス数であった場合、この広告の表示回数を2とする。
【0044】
【数3】

数3は表示回数の算出式の別の例である。このように、アクセス回数が最小の広告に対する比を算出し、これをそのまま当該広告の表示回数とすることもできる。
【0045】
このようにして算出した各広告の表示回数を、ステップ13040において広告表示スケジュール情報に格納する。
【0046】
図14は広告表示スケジュール情報のデータ構造の一例である。広告表示スケジュール情報は、各広告ID14010について、それぞれの表示単位数14020を格納しており、広告の表示においては、各広告を順次表示単位回数分表示することを繰り返す。
【0047】
上記の処理によって生成した広告表示スケジュールに基づき、広告表示端末は各広告コンテンツを再生する。
【0048】
上記のステップ5080において、利用者の携帯端末から広告IDリストを受信した時点で、地域内の各広告表示端末に当該リストを送信することにより、地域内の広告表示端末間で広告IDリストを共有し、広告表示スケジュールを共通化する方法を示した。この代替策として、地域内の特定の広告表示端末がマスター端末となって広告IDリストを収集し、ステップ9100において、上記マスター端末が地域内の各広告表示端末に対して広告表示スケジュールを配信することにより、上記と同様に、地域内で広告表示スケジュールを共通化する方法も可能である。
【0049】
また、上記のステップ5010からステップ5040において、広告表示端末がICカードに格納された広告IDリストを収集する方法を示したが、この広告IDリストの収集を他のICカード利用機器で行うことも可能である。例えば、ICカード乗車券を兼ねた携帯端末である場合、駅の改札機で回収することも可能である。この場合、改札機は、ステップ5010、ステップ5030、携帯端末はステップ5040の処理を行い、ステップ5080において、改札機内のエリア端末情報に格納されたエリア端末情報に基づき、当該駅内に設置された広告表示端末に対し、広告IDリストを送信する。この方法を用いれば、例えばあまり広告にアクセスしない利用者の広告IDリストについても、頻繁に収集することが可能となる。
【0050】
このようにして、図5、及び図9の一連の処理フローにより、各場所に設置された広告表示端末が、自身にアクセスした利用者のICカードに格納された広告IDに基づいて、表示スケジュールを更新することが可能となる。
【0051】
上記で述べた本広告表示制御システムにより、複数の利用者を介して、各所で表示する広告コンテンツが拡散するモデルを図15に示す。
【0052】
ユーザ(1)15010、ユーザ(2)15020は、それぞれ路線A15030、路線B15040の範囲を行動範囲としている。また、駅aの広告表示端末15050は、広告ID=101,102,103のコンテンツを、駅bの広告表示端末15060は、広告ID=201,202,203のコンテンツを、それぞれ表示している。
【0053】
ここで、ユーザ(1)が、駅aの広告表示端末において広告ID=101の広告に興味を持ち、アクセスしたとする。また、同じくユーザ(2)が、駅bの広告表示端末15060において、広告ID=201の広告に興味を持ち、アクセスしたとする。ユーザ(1)の携帯端末には、広告ID=101が格納され、次に駅cの広告表示端末にアクセスすると、この駅の広告表示端末は当該IDを受信し、当該広告の表示を開始する。
【0054】
この後、ユーザ(2)がもしこの広告に興味を持った場合、広告ID=101はユーザ(2)の携帯端末に格納され、次回駅bの広告表示端末にアクセスした際に、この広告表示端末に格納され、ここで広告ID=101の表示が開始される。
【0055】
このようにして、ユーザ(1)は、自身の行動範囲である路線A内において、広告ID=101を拡散させる。さらに、駅cを介して行動範囲が重複するユーザ(2)がもしこの広告に興味を持った場合、ユーザ(2)は、この広告IDを自身の行動範囲である路線Bで拡散させることになる。このようにして、行動範囲の重複するユーザが同じコンテンツに関心を持った場合、そのコンテンツを口コミ的に、自動的に拡散させることが可能になる。一方で、もしこのコンテンツが路線Aを行動範囲とするユーザにのみ関心を持たれるという地域性を持っていれば、このコンテンツはユーザ(2)にはアクセスされないため、路線A内でのみ拡散する。このように、コンテンツが地域性を持っている場合、当該コンテンツは、当該コンテンツが有効な地域内でのみ拡散する。
【0056】
上記の一連の処理により、本実施例の広告表示制御システムは、各広告コンテンツの表示場所を、ユーザの関心やコンテンツの特性に応じて、自動的かつ効率的に拡散させることが可能となる。
【0057】
以上実施例で説明したが、本発明の他の実施形態1は、前記コンテンツ表示装置は、閲覧者が使用する媒体から受信したコンテンツの識別子に対応したコンテンツ情報を記憶しているとき、そのコンテンツの識別子を除いたコンテンツの識別子を、前記コンテンツ管理サーバに送信するコンテンツ表示制御システムである。
【0058】
また、本発明の他の実施形態2は、前記コンテンツ表示装置は、媒体から受信した一件または複数件のコンテンツの識別子と、該識別子を受信した受信日時とを対応付けて格納し、前記コンテンツ表示スケジュールを計画する際に、受信したコンテンツの識別子と対応する受信日時を集計し、当該情報に基づいて計画するコンテンツ表示制御システムである。
【0059】
そして、本発明の他の実施形態3は、前記閲覧者の使用する媒体は、前記コンテンツ表示装置から受信したコンテンツの識別子を、前記媒体が当該識別子を受信した受信日時と対応付けて格納する手段を有しており、前記コンテンツ表示装置は、前記媒体に以前に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子と、対応する受信日時を受信し、前記媒体から受信したコンテンツの識別子と受信日時を格納し、受信したコンテンツの識別子と受信日時とを集計し、集計した情報に基づいてコンテンツ表示スケジュールを計画するコンテンツ表示制御システムである。
【0060】
更に、本発明の他の実施形態4は、閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、コンテンツ情報を表示する複数のコンテンツ表示装置から構成されるコンテンツ表示制御システムにおいて、前記コンテンツ表示装置は、複数のコンテンツ情報を格納し、閲覧者の使用する媒体に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信し、前記媒体内に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信し、前記媒体から受信したコンテンツの識別子を用いて、コンテンツ表示スケジュールを計画し、計画したコンテンツ表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示するコンテンツ表示制御システムである。
【0061】
また、本発明の他の実施形態5は、前記コンテンツ表示装置は、前記媒体から受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を、他の特定のコンテンツ表示装置に送信するコンテンツ表示制御システムである。
【0062】
そして、本発明の他の実施形態6は、前記他の特定のコンテンツ表示装置は、自装置において媒体から受信したコンテンツの識別子と、前記コンテンツ表示装置から受信したコンテンツの識別子とを集計し、集計した情報に基づいてコンテンツ表示スケジュールを計画し、該コンテンツ表示スケジュールを、前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ表示制御システムである。
【0063】
更に、本発明の他の実施形態7は、閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、コンテンツを表示する複数のコンテンツ表示装置と、該コンテンツ表示装置と通信可能で、前記コンテンツ情報を管理するコンテンツ管理サーバと、閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、前記閲覧者にサービスを提供する他の複数のアクセス機器から構成されるコンテンツ表示制御システムにおいて、前記コンテンツ表示装置は、閲覧者の使用する媒体に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信し、前記媒体内に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信し、前記受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を前記コンテンツ管理サーバに送信する送信手段を有し、前記媒体から受信したコンテンツの識別子、及び前記アクセス機器から受信したコンテンツの識別子を集計し、集計した情報に基づいてコンテンツ表示スケジュールを計画し、該コンテンツ表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示し、前記コンテンツ管理サーバは、受信した前記一件または複数件のコンテンツの識別子に対応したコンテンツ情報を、前記コンテンツ表示装置に送信し、前記アクセス機器は、前記媒体に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信し、前記受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を前記コンテンツ表示装置に送信するコンテンツ表示制御システムである。
【0064】
また、本発明の他の実施形態8は、コンテンツ情報を管理するコンテンツ管理サーバと通信可能で、閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、前記コンテンツ情報を表示するコンテンツ表示装置において、閲覧者が使用する媒体に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信し、前記媒体内に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信し、前記受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を前記コンテンツ管理サーバに送信し、前記媒体から受信したコンテンツの識別子を集計し、集計した情報に基づいてコンテンツ表示スケジュールを計画し、該コンテンツ表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示するコンテンツ表示装置である。
【0065】
そして、本発明の他の実施形態9は、前記媒体から受信したコンテンツの識別子を集計する際に、閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、前記閲覧者にサービスを提供するアクセス機器から受信したコンテンツの識別子を加えて集計するコンテンツ表示装置である。
【0066】
更に、本発明の他の実施形態10は、閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、コンテンツを表示する複数のコンテンツ表示装置と、該コンテンツ表示装置と通信可能で、前記コンテンツ情報を管理するコンテンツ管理サーバから構成されるコンテンツ表示制御システムにおけるコンテンツ表示制御方法において、前記コンテンツ表示装置が、閲覧者の使用する媒体に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信する第一のステップと、前記コンテンツ表示装置が、前記媒体内に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信する第二のステップと、前記コンテンツ表示装置が、前記受信した一件、または複数件のコンテンツの識別子をコンテンツ管理サーバに送信する第三のステップと、前記コンテンツ管理サーバが、前記受信した一件、または複数件のコンテンツの識別子に対応するコンテンツ情報を、前記コンテンツ表示装置に送信する第四のステップと、前記コンテンツ表示装置が、前記媒体から受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を用いて、コンテンツ表示スケジュールを計画する第五のステップと、前記コンテンツ表示装置が、前記コンテンツ表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示する第六のステップとを有するコンテンツ表示制御方法である。
【0067】
また、本発明の他の実施形態11は、閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、コンテンツを表示する複数のコンテンツ表示装置と、該コンテンツ表示装置と通信可能で、前記コンテンツ情報を管理するコンテンツ管理サーバから構成されるコンテンツ表示制御システムにおけるコンテンツ表示装置に使用されるコンピュータ・ソフトウエアであって、閲覧者の使用する媒体に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信する機能と、前記媒体内に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信する機能と、前記受信した一件または複数件のコンテンツの識別子をコンテンツ管理サーバに送信する機能と、前記媒体から受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を用いて、コンテンツ表示スケジュールを計画する機能と、前記コンテンツ表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示する機能とを前記コンテンツ表示装置に実現させるプログラムであるコンピュータ・ソフトウエアである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】広告表示制御システムの全体構成の説明図。
【図2】広告表示端末の内部構造の説明図。
【図3】携帯端末の内部構造の説明図。
【図4】広告管理サーバの内部構造の説明図。
【図5】利用者が広告表示端末にアクセスした際の処理フローの説明図。
【図6】携帯端末内の広告IDリストのデータ構造の説明図。
【図7】携帯端末が表示中広告の関連コンテンツを表示する際の処理フローの説明図。
【図8】エリア端末情報のデータ構造の説明図。
【図9】広告表示端末が受信した広告IDリストを処理し、広告表示スケジュールを再編成する際の処理フローの説明図。
【図10】広告アクセス情報のデータ構造の説明図。
【図11】広告アクセス集計情報のデータ構造の説明図。
【図12】広告管理サーバ、及び広告表示端末内の広告コンテンツ情報のデータ構造の説明図。
【図13】広告表示スケジュールの編成処理フローの説明図。
【図14】広告表示スケジュール情報のデータ構造の説明図。
【図15】広告コンテンツの拡散モデルの説明図。
【符号の説明】
【0069】
1010 広告表示端末
1020 インターネット網
1030 広告管理サーバ
1040 携帯端末
2010 ICカードリーダライタ
2020 近距離通信装置
2030 近距離通信用アンテナ
2040 通信装置
2050 表示装置
2060 記憶装置
2070 I/Oコントローラ
2080 内部時計
2090 CPU
2100 メモリ
2110 広告表示スケジュール編成プログラム
2120 広告アクセス情報
2130 広告アクセス集計情報
2140 広告コンテンツ情報
2150 広告コンテンツ
2160 広告表示スケジュール
2170 エリア端末情報
3010 通信端末部
3020 ICカード部
3030 シリアル通信線
3040 CPU
3050 メモリ
3060 通信装置
3070 通信用アンテナ
3080 表示装置
3090 I/Oコントローラ
3100 CPU
3110 広告IDリスト
3120 メモリ
3130 近距離通信用アンテナ
3140 I/Oコントローラ
4010 通信装置
4020 表示装置
4030 記憶装置
4040 I/Oコントローラ
4050 CPU
4060 メモリ
4070 広告コンテンツ情報
4080 広告コンテンツ
4090 携帯向け広告コンテンツ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、コンテンツ情報を表示する複数のコンテンツ表示装置と、該コンテンツ表示装置と通信可能で、前記コンテンツ情報を管理するコンテンツ管理サーバとから構成されるコンテンツ表示制御システムにおいて、
前記コンテンツ表示装置は、閲覧者が使用する媒体に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信し、前記媒体内に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信し、前記受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を前記コンテンツ管理サーバに送信し、前記媒体から受信したコンテンツの識別子を集計し、集計した情報に基づいてコンテンツ表示スケジュールを計画し、該コンテンツ表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示し、前記コンテンツ管理サーバは、受信した前記一件または複数件のコンテンツの識別子に対応したコンテンツ情報を、前記コンテンツ表示装置に送信することを特徴とするコンテンツ表示制御システム。
【請求項2】
請求項1記載のコンテンツ表示制御システムにおいて、
前記コンテンツ表示装置は、閲覧者が使用する媒体から受信したコンテンツの識別子に対応したコンテンツ情報を記憶しているとき、そのコンテンツの識別子を除いたコンテンツの識別子を、前記コンテンツ管理サーバに送信することを特徴とするコンテンツ表示制御システム。
【請求項3】
請求項1記載のコンテンツ表示制御システムにおいて、
前記コンテンツ表示装置は、媒体から受信した一件または複数件のコンテンツの識別子と、該識別子を受信した受信日時とを対応付けて格納し、前記コンテンツ表示スケジュールを計画する際に、受信したコンテンツの識別子と対応する受信日時を集計し、当該情報に基づいて計画することを特徴とするコンテンツ表示制御システム。
【請求項4】
前記請求項1項のコンテンツ表示制御システムであって、
前記閲覧者の使用する媒体は、前記コンテンツ表示装置から受信したコンテンツの識別子を、前記媒体が当該識別子を受信した受信日時と対応付けて格納する手段を有しており、前記コンテンツ表示装置は、前記媒体に以前に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子と、対応する受信日時を受信し、前記媒体から受信したコンテンツの識別子と受信日時を格納し、受信したコンテンツの識別子と受信日時とを集計し、集計した情報に基づいてコンテンツ表示スケジュールを計画することを特徴とするコンテンツ表示制御システム。
【請求項5】
閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、コンテンツ情報を表示する複数のコンテンツ表示装置から構成されるコンテンツ表示制御システムにおいて、
前記コンテンツ表示装置は、複数のコンテンツ情報を格納し、閲覧者の使用する媒体に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信し、前記媒体内に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信し、前記媒体から受信したコンテンツの識別子を用いて、コンテンツ表示スケジュールを計画し、計画したコンテンツ表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示することを特徴とするコンテンツ表示制御システム。
【請求項6】
請求項1記載のコンテンツ表示制御システムにおいて、
前記コンテンツ表示装置は、前記媒体から受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を、他の特定のコンテンツ表示装置に送信することを特徴とするコンテンツ表示制御システム。
【請求項7】
請求項6記載のコンテンツ表示制御システムにおいて、
前記他の特定のコンテンツ表示装置は、自装置において媒体から受信したコンテンツの識別子と、前記コンテンツ表示装置から受信したコンテンツの識別子とを集計し、集計した情報に基づいてコンテンツ表示スケジュールを計画し、該コンテンツ表示スケジュールを、前記コンテンツ表示装置に送信することを特徴とするコンテンツ表示制御システム。
【請求項8】
閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、コンテンツを表示する複数のコンテンツ表示装置と、該コンテンツ表示装置と通信可能で、前記コンテンツ情報を管理するコンテンツ管理サーバと、閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、前記閲覧者にサービスを提供する他の複数のアクセス機器から構成されるコンテンツ表示制御システムにおいて、
前記コンテンツ表示装置は、閲覧者の使用する媒体に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信し、前記媒体内に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信し、前記受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を前記コンテンツ管理サーバに送信する送信手段を有し、前記媒体から受信したコンテンツの識別子、及び前記アクセス機器から受信したコンテンツの識別子を集計し、集計した情報に基づいてコンテンツ表示スケジュールを計画し、該コンテンツ表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示し、前記コンテンツ管理サーバは、受信した前記一件または複数件のコンテンツの識別子に対応したコンテンツ情報を、前記コンテンツ表示装置に送信し、前記アクセス機器は、前記媒体に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信し、前記受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を前記コンテンツ表示装置に送信することを特徴とするコンテンツ表示制御システム。
【請求項9】
コンテンツ情報を管理するコンテンツ管理サーバと通信可能で、閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、前記コンテンツ情報を表示するコンテンツ表示装置において、
閲覧者が使用する媒体に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信し、前記媒体内に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信し、前記受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を前記コンテンツ管理サーバに送信し、前記媒体から受信したコンテンツの識別子を集計し、集計した情報に基づいてコンテンツ表示スケジュールを計画し、該コンテンツ表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示することを特徴とするコンテンツ表示装置。
【請求項10】
請求項9記載のコンテンツ表示装置において、
前記媒体から受信したコンテンツの識別子を集計する際に、閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、前記閲覧者にサービスを提供するアクセス機器から受信したコンテンツの識別子を加えて集計することを特徴とするコンテンツ表示装置。
【請求項11】
閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、コンテンツを表示する複数のコンテンツ表示装置と、該コンテンツ表示装置と通信可能で、前記コンテンツ情報を管理するコンテンツ管理サーバから構成されるコンテンツ表示制御システムにおけるコンテンツ表示制御方法において、
前記コンテンツ表示装置が、閲覧者の使用する媒体に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信する第一のステップと、前記コンテンツ表示装置が、前記媒体内に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信する第二のステップと、前記コンテンツ表示装置が、前記受信した一件、または複数件のコンテンツの識別子をコンテンツ管理サーバに送信する第三のステップと、前記コンテンツ管理サーバが、前記受信した一件、または複数件のコンテンツの識別子に対応するコンテンツ情報を、前記コンテンツ表示装置に送信する第四のステップと、前記コンテンツ表示装置が、前記媒体から受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を用いて、コンテンツ表示スケジュールを計画する第五のステップと、前記コンテンツ表示装置が、前記コンテンツ表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示する第六のステップとを有することを特徴とするコンテンツ表示制御方法。
【請求項12】
閲覧者が使用する媒体と双方向通信を行い、コンテンツを表示する複数のコンテンツ表示装置と、該コンテンツ表示装置と通信可能で、前記コンテンツ情報を管理するコンテンツ管理サーバから構成されるコンテンツ表示制御システムにおけるコンテンツ表示装置に使用されるコンピュータ・ソフトウエアであって、
閲覧者の使用する媒体に対して、表示中のコンテンツの識別子を送信する機能と、前記媒体内に格納された一件または複数件のコンテンツの識別子を受信する機能と、前記受信した一件または複数件のコンテンツの識別子をコンテンツ管理サーバに送信する機能と、前記媒体から受信した一件または複数件のコンテンツの識別子を用いて、コンテンツ表示スケジュールを計画する機能と、前記コンテンツ表示スケジュールに従ってコンテンツ情報を表示する機能とを前記コンテンツ表示装置に実現させるプログラムであることを特徴とするコンピュータ・ソフトウエア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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