説明

コントローラデバイス

【課題】本発明は、電子切断器(610)のコントローラデバイス(100、200、1210)を動作させる方法に関する。
【解決手段】本発明は、カートリッジ(510、1240)のメモリ(514、1900)にコントローラデバイス識別子を書き込む工程と、コントローラデバイスのメモリ(250、1344)にカートリッジ識別子を書き込む工程と、コントローラデバイスと前記カートリッジとの間の通信を許可する工程とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部リソース(例えば、電子切断器)とインターフェースをとりかつ/または外部リソース(例えば、電子切断器)を制御するためのコントローラデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
スクラップブック作製業界からは、消費者に対し、多様な器具(例えば、機械切断器具およびエンボス加工器具ならびに電子切断器)が提供されている。イベントおよび思い出を残したい場合などに、これらの器具および機械を用いて本および刊行物のパーソナライズのための設計を行うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、利用可能なスクラップブック作製器具は典型的には大型かつ扱いにくいことが多いため、携帯するのが困難である。さらに、パーソナルコンピュータにおいてはデジタルスクラップブック作製ソフトウェアが見受けられるが、携帯用途に利用することはできない。そのため、デジタルスクラップブックの作製が望まれる場合、消費者は、パーソナルコンピュータまたはラップトップに頼らざるを得なくなり得る。このようなシステムの場合、携帯作業が困難であり、また、さらにはコンピュータ操作スキルも必要になる場合がある。
【0004】
そのため、スクラップブック作製設計を可能にする、シンプルかつ携帯可能なデバイスが必要とされている。その上、構成要素(例えば、紙の切り抜き)を切り抜くことによりスクラップブック作製設計を実現するために、電子切断器とのインターフェースをとるためのデバイスが必要とされている。さらに、前記設計の生成に用いられるデジタルコンテンツは、前記電子切断器および他のデバイス(例えば、プリンタ)ならびに汎用のスクラップブック作製ソフトウェアシステム(例えば、パーソナルコンピュータを用いて作動するもの)と互換性を有するべきである。さらに、不正な複製に帯するセキュリティを提供しつつ、所有者による自由な使用が可能となるよう、デジタルコンテンツをセキュアに提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、電子切断器のコントローラデバイスを操作する方法を提供するものである。この方法は、コントローラデバイス識別子をカートリッジのメモリに書き込む工程と、カートリッジ識別子を前記コントローラデバイスのメモリに書き込む工程、前記コントローラデバイスと前記カートリッジとの間の通信の許可する工程とを含む。
【0006】
本発明の実行には、以下の機能のうち1つ以上を含み得る。いくつかの実行において、前記方法は、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツ(例えば、グリフ)をインストールするために前記コントローラデバイスのメモリにアクセスする工程と、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツのうちインストールされていないコンテンツを前記コントローラデバイスメモリに保存する工程とを含む。前記コントローラデバイスのメモリに前記カートリッジ識別子を書き込む工程は、前記コントローラデバイスのメモリ中に保存されたライセンス供与リストに前記コントローラデバイス識別子を書き込む工程を含み得る。前記方法は、さらなるコントローラデバイス識別子が前記カートリッジのメモリ中に保存されるのを回避する工程を含み得る。いくつかの例において、前記カートリッジ識別子はカートリッジシリアル番号を含み、前記コントローラデバイス識別子は、コントローラデバイスシリアル番号を含む。
【0007】
いくつかの実行において、電子切断器のためのコントローラデバイスを作動させる方法は、前記コントローラデバイスと通信するカートリッジのメモリおよび前記コントローラデイスのコンテンツメモリの少なくとも1つからのコンテンツにアクセスする工程と、前記コントローラデバイスの暗号メモリ中に保存されたセキュリティ情報にアクセスする工程であって、前記暗号メモリは、ライトワンスおよびリードメニー型として構成される、工程と、前記コントローラデバイスのライセンスメモリ中に保存されたライセンスファイルを前記セキュリティ情報を用いて復号化する工程であって、前記ライセンスファイルは、少なくとも1つのカートリッジ識別子を含む、工程と、関連付けられたカートリッジ識別子を前記ライセンスファイル中に有するアクセスされたコンテンツの利用を許可する工程とを含む。いくつかの例において、前記方法は、前記アクセスされたコンテンツと関連付けられた各カートリッジ識別子を前記ライセンスファイルの各カートリッジ識別子と比較し、かつ/または、前記許可されたコンテンツと関連付けられた前記ライセンスファイルからのコンテンツ利用権にアクセスする工程とを含む。
【0008】
いくつかの実行において、前記方法は、前記電子切断器上の設計を切断するために、前記コントローラデバイス上において切断動作を開始する工程であって、前記設計は、少なくとも1つのカートリッジと関連付けられたコンテンツを含む、工程を含む。前記少なくとも1つのカートリッジと関連付けられた前記コンテンツは、少なくとも1つのグリフをを含み得る。前記方法は、カートリッジ所有者情報を検証する工程の後、前記切断動作の実行を許可する工程を含み得る。
【0009】
いくつかの実行において、カートリッジ所有者情報を検証する工程は、前記設計のコンテンツと関連付けられた各カートリッジを特定する工程と、各特定されたカートリッジについて前記カートリッジ識別子を入手する工程と、各特定されたカートリッジのカートリッジ識別子について、前記コントローラデバイスのメモリを検索する工程と、各特定されたカートリッジの各カートリッジ識別子を前記コントローラデバイスのメモリ中において位置探知した後、前記切断動作の実行を許可する工程とを含む。前記設計のコンテンツと関連付けられた各カートリッジを特定する工程は、前記設計のコンテンツメタデータを用いる工程を含み得る。前記コンテンツメタデータから、前記設計の各対応する部分に対するカートリッジ識別子が得られる。前記カートリッジ識別子は、前記コントローラデバイスのメモリおよび/または前記コントローラデバイスと通信する外部ソースから得られ得る。外部ソースの例を非限定的に挙げると、メモリデバイス、aリッチインターネットアプリケーション(RIA)またはソフトウェアアプリケーション、および電子切断器がある。前記方法は、前記コントローラデバイスのメモリ中に存在しないカートリッジ識別子を有する各特定されたカートリッジの利用権の購入を提案する工程を含み得る。前記コントローラデバイスのメモリ中に存在しないカートリッジ識別子を有する各特定されたカートリッジの利用権を販売した後、前記切断動作の実行を許可することができる。
【0010】
いくつかの実行において、前記方法は、一対を成すカートリッジの一対関係を解除する動作を含む。このような場合において、前記方法は、前記カートリッジのメモリから前記コントローラデバイス識別子を除去する工程と、前記コントローラデバイスのメモリから前記カートリッジ識別子を除去する工程とを含む。
【0011】
本発明の別の態様は、電子切断器のためのコントローラデバイスを作動させる方法を提供する。前記方法は、前記電子切断器上の設計を切断するために、前記コントローラデバイス上において切断動作を開始する工程であって、前記設計は、少なくとも1つのカートリッジと関連付けられたコンテンツを含む、工程を含む。前記方法はまた、前記設計のコンテンツと関連付けられた各カートリッジを特定する工程と、各特定されたカートリッジについてカートリッジ識別子を入手する工程と、各特定されたカートリッジのカートリッジ識別子について、前記コントローラデバイスのメモリを検索する工程と、各特定されたカートリッジの各カートリッジ識別子を前記コントローラデバイスのメモリ中において位置探知した後、前記切断動作の実行を許可する工程とを含む。
【0012】
本発明のこの態様での実行は、以下の機能のうち1つ以上を含み得る。いくつかの実行において、前記設計のコンテンツと関連付けられた各カートリッジを特定する工程は、前記設計のコンテンツメタデータを用いる工程を含む。前記コンテンツメタデータから、前記設計の各対応する部分に対するカートリッジ識別子が得られる。前記カートリッジ識別子は、前記コントローラデバイスのメモリおよび/または前記コントローラデバイスと通信する外部ソースから得ることができる。前記カートリッジと関連付けられたコンテンツは、少なくとも1つグリフを含み得る。
【0013】
いくつかの実行において、前記方法は、前記コントローラデバイスのメモリ中に存在しないカートリッジ識別子を有する各特定されたカートリッジの利用権の購入を提案する工程を含む。前記コントローラデバイスのメモリ中に存在しないカートリッジ識別子を有する各特定されたカートリッジの利用権を販売した後、前記切断動作の実行を許可することができる。
【0014】
本発明では、電子切断器を制御するシステムを提供する。前記システムは、インターフェーシングコネクタおよびメモリおよびコントローラデバイスを有するカートリッジを含む。前記コントローラデバイスは、前記インターフェーシングコネクタとの電気接続を確率するためのカートリッジコネクタと、メモリと、コントローラアプリケーションを実行するプロセッサとを含む。前記コントローラアプリケーションは、前記接続されたカートリッジのメモリにコントローラデバイス識別子を書き込み、前記コントローラデバイスのメモリにカートリッジ識別子を書き込み、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツの前記コントローラデバイス上における利用を許可する。
【0015】
本発明の実行では、以下の機能のうち1つ以上を含み得る。いくつかの実行において、前記コントローラアプリケーションは、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツをインストールするために、前記コントローラデバイスのメモリにアクセスし、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツのうちインストールされていないコンテンツを前記コントローラデバイスメモリに保存する。前記コントローラアプリケーションは、前記コントローラデバイスのメモリ中に保存されているライセンス供与リストに前記コントローラデバイス識別子を書き込み得る。いくつかの実行において、前記コントローラアプリケーションにより、前記カートリッジのメモリにさらなるコントローラデバイス識別子が保存されるのが回避される。いくつかの例において、前記カートリッジ識別子はカートリッジシリアル番号を含み、前記コントローラデバイス識別子はコントローラデバイスシリアル番号を含む。
【0016】
前記コントローラアプリケーションは、いくつかの実行において、前記電子切断器上の設計を切断するために前記コントローラデバイス上において切断動作を開始し、前記設計は、少なくとも1つのカートリッジと関連付けられたコンテンツを含む。いくつかの例において、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツは、少なくとも1つグリフを含む。前記コントローラアプリケーションは、カートリッジ所有者情報を検証した後、前記切断動作を実行する。カートリッジ所有者情報を検証する工程は、前記設計のコンテンツと関連付けられた各カートリッジを特定する工程と、各特定されたカートリッジについて前記カートリッジ識別子を入手する工程と、各特定されたカートリッジのカートリッジ識別子について、前記コントローラデバイスのメモリを検索する工程と、各特定されたカートリッジの各カートリッジ識別子を前記コントローラデバイスのメモリ中において位置探知した後、前記切断動作の実行を許可する工程とを含む。いくつかの実行において、前記コントローラアプリケーションは、前記設計のコンテンツと関連付けられた各カートリッジを特定するために、前記設計のコンテンツメタデータを用いる。前記コンテンツメタデータから、前記設計の各対応する部分に対するカートリッジ識別子が得られる。前記コントローラアプリケーションは、前記コントローラデバイスのメモリおよび/または前記コントローラデバイスと通信する外部ソースから前記カートリッジ識別子を得ることができる。外部ソースの例を非限定的に挙げると、メモリデバイス、リッチインターネットアプリケーション(RIA)またはソフトウェアアプリケーション、および電子切断器がある。いくつかの実行において、前記コントローラアプリケーションは、前記コントローラデバイスのメモリ中に存在しないカートリッジ識別子を有する各特定されたカートリッジの利用権の購入を提案する。前記コントローラアプリケーションにより、前記コントローラデバイスのメモリ中に存在しないカートリッジ識別子を有する各特定されたカートリッジの利用権を販売した後、前記切断動作の実行を許可することが可能になる。
【0017】
さらに別の態様において、本発明は、電子切断器を制御するシステムを提供する。前記システムは、インターフェーシングコネクタと、メモリと、コントローラデバイスを有するカートリッジとを含む。前記コントローラデバイスは、前記インターフェーシングコネクタとの電気接続を確率するためのカートリッジコネクタ、メモリ、およびコントローラアプリケーションを実行するプロセッサを含む。前記プロセッサは、前記カートリッジコネクタおよび前記コントローラデバイスメモリと通信する。前記コントローラアプリケーションは、前記電子切断器上の設計を切断するための切断動作を受信する。前記設計は、少なくとも1つのカートリッジと関連付けられたコンテンツを含む。前記コントローラアプリケーションはまた、前記設計のコンテンツと関連付けられた各カートリッジを特定し、各特定されたカートリッジについてカートリッジ識別子を入手し、各特定されたカートリッジのカートリッジ識別子について、前記コントローラデバイスのメモリを検索し、各特定されたカートリッジの各カートリッジ識別子を前記コントローラデバイスのメモリ中において位置探知した後、前記切断動作の実行を許可する。
【0018】
いくつかの実行において、前記コントローラアプリケーションは、前記設計のコンテンツ(例えば、グリフ)と関連付けられた各カートリッジを特定するために、前記設計のコンテンツメタデータを用いる。前記コンテンツメタデータから、前記設計の各対応する部分に対するカートリッジ識別子が得られる。前記カートリッジ識別子は、前記コントローラデバイスのメモリおよび/または前記コントローラデバイスと通信する外部ソースから得ることができる。外部ソースの例を非限定的に挙げると、メモリデバイス、リッチインターネットアプリケーション(RIA)またはソフトウェアアプリケーション、および電子切断器がある。いくつかの実行において、前記コントローラアプリケーションは、前記コントローラデバイスのメモリ中に存在しないカートリッジ識別子を有する各特定されたカートリッジの利用権の購入を提案する。前記コントローラアプリケーションにより、前記コントローラデバイスのメモリ中に存在しないカートリッジ識別子を有する各特定されたカートリッジの利用権を販売した後、前記切断動作の実行を許可することが可能になる。
【0019】
前記コントローラデバイスは、一対を成すカートリッジの一対関係を解除せよとの命令を受信するように構成され得る。一対関係を解除する動作時において、前記コントローラアプリケーションは、前記カートリッジのメモリから前記コントローラデバイス識別子を除去し、前記コントローラデバイスのメモリから前記カートリッジ識別子を除去する。
【0020】
本発明の別の態様は、コントローラデバイスとのカートリッジの使用を認証する方法を提供する。前記方法は、前記カートリッジのメモリおよび前記コントローラデバイスのメモリのうち少なくとも1つからカートリッジ識別子を読み出す工程と、前記カートリッジと関連付けられた既知のコンテンツを前記カートリッジ識別子に基づいて入手する工程と、前記カートリッジのメモリから実際のコンテンツを読み出す工程と、前記既知のコンテンツと、前記実際のコンテンツとを比較する工程と、前記既知のコンテンツが前記実際のコンテンツとマッチした場合、前記コントローラデバイスと前記カートリッジとの間の通信を許可する工程とを含む。
【0021】
本発明のこの態様の実行は、以下の機能のうち1つ以上を含み得る。いくつかの実行において、前記既知のコンテンツと、前記実際のコンテンツとを比較する工程は、前記既知のコンテンツの少なくとも1つのベジエ曲線と、前記実際のコンテンツの対応する少なくとも1つのベジエ曲線とを比較する工程を含む。前記方法は、前記既知のコンテンツが前記実際のコンテンツとマッチした場合、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツが前記コントローラデバイスによって利用されるのを許可する工程を含み得る。その上、前記方法は、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツをインストールするために前記コントローラデバイスのメモリにアクセスする工程と、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツのうちインストールされていないコンテンツを前記コントローラデバイスメモリに保存する工程とをを含み得る。前記既知のコンテンツは、前記コントローラデバイスのメモリおよび前記コントローラデバイスと通信する外部ソースのうち少なくとも1つから得ることができる。前記既知のコンテンツおよび前記実際のコンテンツはそれぞれ、グリフを含み得る。
【0022】
いくつかの実行において、前記方法は、前記コントローラデバイスと通信する電子切断器上の設計の切断動作を実行する工程を含み、前記設計は、許可されたカートリッジコンテンツを含む。前記方法は、前記カートリッジと前記コントローラデバイスとの間の通信を確立する工程を含み得る。前記コントローラデバイスは、前記カートリッジのメモリからカートリッジ識別子を読み出す。
【0023】
いくつかの実行において、前記方法は、前記コントローラデバイスと外部リソースとの間の通信を確立する工程を含む。前記外部リソースは、前記外部リソースに関する設計を実行するためのリソース動作を受信し、前記設計は、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツを含む。前記外部リソースはまた、前記カートリッジのカートリッジ識別子を入手し、前記カートリッジ識別子について前記コントローラデバイスのメモリを検索し、前記コントローラデバイスのメモリ中において前記カートリッジ識別子が位置探知された後、前記リソース動作の実行を許可する。前記方法は、前記コントローラデバイスと前記外部リソースとの間の通信の存在を確認する工程を含み得る。前記外部リソースは、前記コントローラデバイスと前記外部リソースとの間の通信が停止された後、全てのリソース動作の実行を終了させる。
【0024】
前記方法は、前記カートリッジと前記コントローラデバイスとの間の一対関係を確立する動作および解除する動作を含み得る。一対関係を確立するには、前記方法は、前記カートリッジのメモリにコントローラデバイス識別子を書き込む工程と、前記カートリッジ識別子を前記コントローラデバイスのメモリに書き込む工程とを含み得る。前記方法は、前記カートリッジのメモリ中にさらなるコントローラデバイス識別子が保存されるのを回避する工程を含み得る。一対関係を解除するには、前記方法は、前記カートリッジのメモリから前記コントローラデバイス識別子を除去する工程と、前記コントローラデバイスのメモリから前記カートリッジ識別子を除去する工程とをを含み得る。
【0025】
いくつかの実行において、前記方法は、前記既知のコンテンツが前記実際のコンテンツと異なる場合、前記カートリッジの利用権の購入を提案する工程を含む。前記既知のコンテンツが前記実際のコンテンツと異なる場合、前記カートリッジの利用権の販売後、切断動作の実行が許可され得る。
【0026】
別の態様において、本発明は、電子切断器のためのコントローラデバイスを利用する方法を提供する。前記方法は、切断動作および印刷動作のうち少なくとも1つをグリフと関連付ける工程と、前記コントローラデバイスと通信するカートリッジのメモリおよび前記コントローラデバイスのメモリのうち少なくとも1つから前記グリフを取り出す工程と、前記グリフを画面オーバーレイ内に配置する工程と、前記コントローラデバイスの画面上に前記画面オーバーレイをレンダリングする工程とを含む。
【0027】
本発明のこの態様の実行は、以下の機能のうち1つ以上をを含み得る。いくつかの実行において、前記方法は、前記グリフ配置構成を前記コントローラのメモリ内に保存する工程を含む。前記方法は、前記コントローラデバイス画面上に表示されたグリフに対応する少なくとも1つのグリフ選択を受信する工程、前記グリフ選択に対応する前記コントローラデバイス上において動作を実行する工程および/または前記コントローラデバイス画面上に表示された仮想マット上における前記選択されたグリフの配置構成について、前記選択された少なくとも1つのグリフの位置決め入力を受信する工程を含み得る。前記実行される動作は、切断動作、印刷動作およびコントローラデバイス動作のうち少なくとも1つを含み得る。前記方法は、グリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を前記コントローラデバイスのメモリに保存する工程を含み得る。
【0028】
いくつかの実行において、前記方法は、保存されているグリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を得るために、前記コントローラデバイスのメモリにアクセスする工程と、前記保存されているグリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を取り出す工程と、前記保存されているグリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を前記コントローラデバイス画面に表示する工程とを含む。前記画面オーバーレイは、グリフレンダリングの配置構成を含み得る。
【0029】
いくつかの実行において、前記方法は、各グリフの選択を特定するように、前記画面オーバーレイの各グリフのグリフ境界を前記コントローラデバイス画面の画素にマッピングする工程。前記コントローラデバイス画面は、タッチ入力を受信するように構成されたタッチスクリーンを含み得る。
【0030】
さらに別の態様において、本発明は、電子切断器のためのコントローラデバイスを提供する。前記電子切断器のためのコントローラデバイスは、画面と、プロセッサと、前記プロセッサと通信するデバイスメモリとを含む。前記プロセスは、前記画面と通信し、前記コントローラデバイスとのインターフェースをとるためのプログラムを実行する。前記プログラムは、切断動作および印刷動作のうち少なくとも1つをグリフと関連付け、前記コントローラデバイスと通信するカートリッジのメモリおよび前記デバイスメモリのうち少なくとも1つから前記グリフを取り出し、前記グリフを画面オーバーレイ内に配置し、前記画面オーバーレイを前記画面上にレンダリングする。
【0031】
本発明のこの態様の実行は、以下の機能のうち1つ以上を含み得る。いくつかの実行において、前記プロセッサ上で実行する前記プログラムは、前記グリフ配置構成を前記デバイスメモリ内に保存する。前記プログラムは、前記画面上に表示されたグリフに対応する少なくとも1つのグリフ選択を受信し得、前記グリフ選択に対応する前記コントローラデバイス上で動作を実行し、かつ/または、前記画面上に表示された仮想マット上の前記選択されたグリフの配置構成について、前記選択された少なくとも1つのグリフの位置決め入力を受信し得る。前記実行される動作は、切断動作、印刷動作およびコントローラデバイス動作のうち少なくとも1つを含み得る。
【0032】
いくつかの実行において、前記プロセッサ上で実行する前記プログラムは、グリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を前記デバイスメモリに保存する。前記プログラムは、保存されているグリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を得るために、前記デバイスメモリにアクセスし、前記保存されているグリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を取り出し、前記保存されているグリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を前記画面に表示する。いくつかの例において、前記画面オーバーレイは、前記グリフレンダリングの配置構成を含む。
【0033】
前記プロセッサ上で実行する前記プログラムは、各グリフの選択を特定するように、前記画面オーバーレイの各グリフのグリフ境界を前記画面の画素にマッピングし得る。前記画面は、タッチ入力を受信するように構成されたタッチスクリーンを含み得る。
【0034】
本発明の別の態様は、電子切断器のためのコントローラデバイスを利用する方法を提供する。前記方法は、切断動作および印刷動作のうち少なくとも1つをグリフと関連付ける工程と、前記コントローラデバイスと通信するカートリッジのメモリおよび前記コントローラデバイスのメモリのうち少なくとも1つから前記グリフを取り出す工程と、前記グリフを画面オーバーレイ内に配置する工程、および前記コントローラデバイスの画面上に前記画面オーバーレイをレンダリングする工程とを含む。
【0035】
本発明のこの態様の実行は、以下の機能のうち1つ以上を含み得る。いくつかの実行において、前記方法は、前記グリフ配置構成を前記コントローラのメモリ内に保存する工程に含む。前記方法は、前記コントローラデバイス画面上に表示されたグリフに対応する少なくとも1つのグリフ選択を受信する工程および前記グリフ選択に対応する前記コントローラデバイス上において動作を実行する工程を含み得る。前記実行される動作は、切断動作、印刷動作およびコントローラデバイス動作のうち少なくとも1つを含み得る。
【0036】
いくつかの実行において、前記方法は、前記コントローラデバイス画面上に表示された少なくとも1つのグリフに対応するグリフ選択を受信する工程と、前記コントローラデバイス画面上に表示された仮想マット上における前記選択されたグリフの配置構成について、前記選択された少なくとも1つのグリフの位置決め入力を受信する工程とを含む。前記方法は、グリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を前記コントローラデバイスのメモリに保存する工程を含み得る。前記方法は、保存されているグリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を得るために、前記コントローラデバイスのメモリにアクセスする工程と、前記保存されているグリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を取り出す工程と、前記保存されているグリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を前記コントローラデバイス画面に表示する工程とをを含み得る。さらに、前記画面オーバーレイは、前記グリフレンダリングの配置構成を含み得る。いくつかの例において、前記方法は、各グリフの選択を特定するように、前記画面オーバーレイの各グリフのグリフ境界を前記コントローラデバイス画面の画素にマッピングする工程を含む。前記コントローラデバイス画面は、タッチ入力を受信するように構成されたタッチスクリーンを含み得る。
【0037】
さらに別の態様において、本発明は、電子切断器のためのコントローラデバイスを提供する。前記電子切断器のためのコントローラデバイスは、画面と、前記画面およびデバイスメモリと通信するプロセッサとを含む。前記プロセッサは、前記コントローラデバイスとのインターフェースをとるためのプログラムを実行する。前記プログラムは、切断動作および印刷動作のうち少なくとも1つをグリフと関連付け、前記コントローラデバイスと通信するカートリッジのメモリおよび前記デバイスメモリのうち少なくとも1つから前記グリフを取り出し、前記グリフを画面オーバーレイ内に配置し、前記画面オーバーレイを前記画面上にレンダリングする。
【0038】
本発明のこの態様の実行は、以下の機能のうち1つ以上を含み得る。いくつかの実行において、前記プログラムは、前記グリフ配置構成を前記デバイスメモリ内に保存する。前記プログラムは、前記画面上に表示されたグリフに対応する少なくとも1つのグリフ選択を受信し、前記グリフ選択に対応する前記コントローラデバイス上において動作を実行する。前記実行される動作は、切断動作、印刷動作およびコントローラデバイス動作のうち少なくとも1つを含み得る。いくつかの例において、前記プログラムは、前記画面上に表示された少なくとも1つグリフに対応するグリフ選択を受信し、前記画面上に表示された仮想マット上の前記選択されたグリフの配置構成を得るために、前記選択された少なくとも1つのグリフの位置決め入力を受信する。
【0039】
いくつかの実行において、前記プログラムは、グリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を前記デバイスメモリに保存する。前記プログラムは、保存されているグリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を得るために、前記デバイスメモリにアクセスし、前記保存されているグリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を取り出し、前記保存されているグリフレンダリングおよび/またはグリフレンダリングの配置構成を前記画面に表示し得る。さらに、前記画面オーバーレイは、前記グリフレンダリングの配置構成を含み得る。いくつかの例において、プログラムは、各グリフの選択を特定するように、前記画面オーバーレイの各グリフのグリフ境界を前記画面の画素(例えば、タッチ入力を受信するように構成されたタッチスクリーン)にマッピングする。
【0040】
本発明の別の態様は、電子切断器のためのコントローラデバイスを利用する方法を提供する。前記方法は、前記コントローラデバイスの画面上に表示されたオーバーレイビュー内に表示されたグリフ選択を受信する工程と、前記オーバーレイビューの選択されたグリフ領域内に前記選択されたグリフを表示する工程と、前記コントローラデバイスの画面上に表示可能な仮想マット前記選択されたグリフを表示する工程とを含む。前記オーバーレイビューは、グリフの配置構成を含む。
【0041】
いくつかの実行において、前記方法は、前記仮想マット上の対応する配置順序に従って、前記選択されたグリフ領域内のグリフ全てを順次配置する工程を含む。さらなる実行において、他の任意のものと組み合わせ可能に、前記方法は、前記選択されたグリフ領域内の前記グリフの対応する順序に従って、前記仮想マット上の前記選択されたグリフ領域内のグリフ全てを順次配置する工程を含む。前記方法は、前記選択されたグリフ領域内のグリフ全ての順序を各グリフの属性に従って配置する工程を含み得る。前記グリフ属性は、名称、サイズ、形状、保存されたデータ、関連付けられたカートリッジおよびこれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。いくつかの例において、前記方法は、前記選択されたグリフ領域内のグリフ選択を受信する工程と、グループ分けコマンドを受信する工程と、前記選択されたグリフ領域内への表示のために、前記グリフ選択を単一のグリフグループにグループ分けする工程とをふくむ。
【0042】
本発明の別の態様は、電子切断器のためのコントローラデバイスを利用する方法を提供する。前記方法は、コンテンツ検索ストリングを受信する工程と、前記コントローラデバイスと通信するカートリッジのメモリおよび前記コントローラデバイスのメモリのうち少なくとも1つからのコンテンツにアクセスする工程と、コンテンツ名称と、前記コンテンツ検索結果と関連付けられたカートリッジ名称とを各コンテンツ検索結果について有する結果リストを前記コントローラデバイスの画面上に表示する工程とを含む。いくつかの実行において、前記方法は、検索結果を選択受信する工程と、前記コントローラデバイスの画面上にオーバーレイを表示する工程とを含み、前記オーバーレイは、前記対応する検索結果選択のカートリッジと関連付けられたコンテンツグリフの配置構成を含み、前記オーバーレイは、前記検索結果選択に対応する選択を示すコンテンツグリフを表示する。
【0043】
本発明の1つ以上の実行について、添付図面および以下の記載中に説明する。他の態様、機能および利点は、記載、図面および特許請求の範囲から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
以下、本発明について、添付図面を参照しつつ例示的に説明する。
【0045】
【図1】は、例示的コントローラデバイスの上面図である。
【0046】
【図2】は、別の例示的コントローラデバイスの斜視図である。
【0047】
【図3−A】は、図1のコントローラデバイスの上面斜視図である。
【0048】
【図3−B】は、例示的カートリッジケーブルの斜視図である。
【0049】
【図3−C】は、カートリッジをコントローラデバイスへと接続するカートリッジケーブルの斜視図である。
【0050】
【図4】は、コントローラデバイスの斜視図である。
【0051】
【図5】は、カートリッジとインターフェースをとるコントローラデバイスの斜視図である。
【0052】
【図6】は、電子カッターとインターフェースをとるコントローラデバイスの斜視図である。
【0053】
【図7】は、パーソナルコンピュータとインターフェースをとるコントローラデバイスの斜視図である。
【0054】
【図8】は、パーソナルコンピュータおよび電子カッターとインターフェースをとるコントローラデバイスの模式図である。
【0055】
【図9】は、電子カッター、パーソナルコンピュータおよびカートリッジのうち1つ以上とインターフェースをとるコントローラデバイスの模式図である。
【0056】
【図10】は、スナップインコントローラの斜視図であり、電子切断器と用いられるよう、スナップインコントローラが取り外されている様子が図示されている。
【0057】
【図11−A】は、スナップインコントローラの下面斜視図である。
【0058】
【図11−B】は、スナップインコントローラの斜視図であり、電子切断器と用いられるよう、スナップインコントローラが取り付けられている様子が図示されている。
【0059】
【図11−C】は、複数のデバイスに対するモジュール式インターフェースである、スナップインコントローラの模式図である。
【0060】
【図11−D】は、制御可能な機械を制御するように、前記機械に接続されたコントローラの模式図である。
【0061】
【図11−E】は、刺しゅう機械を制御するように刺しゅう機械に接続されたコントローラの模式図である。
【0062】
【図11−F】は、1つ以上のユーザインターフェース、1つ以上のコンテンツデバイス、中間デバイスおよび1つ以上の制御可能な機械を有する相互運用可能なシステムの模式図である。
【0063】
【図12】は、コントローラデバイスを含むシステムの模式図である。
【0064】
【図13】は、コントローラデバイスの例示的システム構成の模式図である。
【0065】
【図14】は、コントローラデバイスの別の例示的システム構成の模式図である。
【0066】
【図15】は、前記コントローラデバイスと共に用いられるソフトウェアシステムの模式図である。
【0067】
【図16】は、ユーザインターフェースアプリケーション選択画面の模式図である。
【0068】
【図17】は、カートリッジ所有者情報照合方法の動作の例示的配置構成の模式図である。
【0069】
【図18】は、カートリッジとコントローラデバイスとの一対関係を確立するための方法の動作の例示的配置構成の模式図である。
【0070】
【図19】は、コントローラデバイスとインターフェースをとるデータカートリッジの模式図である。
【0071】
【図20】は、カートリッジが真正であるとの認証するための方法の動作の例示的配置構成の模式図である。
【0072】
【図21】は、カートリッジ所有者情報プロキシの模式図である。
【0073】
【図22】は、表示レンダリングデータ保存部の模式図である。
【0074】
【図23】は、カートリッジからの表示レンダリング方法の動作の例示的配置構成の模式図である。
【0075】
【図24】は、カートリッジデータ保存部の模式図である。
【0076】
【図25−A】は、ユーザが接合したいと望む2つのグリフの一例である。
【0077】
【図25−B】は、接合のためにオーバーレイされたグリフの一例である。
【0078】
【図25−C】は、グリフ接合が完成した状態の一例である。
【0079】
【図26】は、コントローラデバイスを用いて7切断器設定を調節する方法の動作の例示的配置構成の模式図である。
【0080】
【図27】は、前記コントローラデバイスの一般的利用例の動作の例示的配置構成の模式図である。
【0081】
【図28−A】は、切断すべき設計を有する設計マットの模式図である。
【0082】
【図28−B】は、前記設計を切断した後の、立入禁止領域を示す設計マットの模式図である。
【0083】
【図28−C】は、複合設計の模式図である。
【0084】
【図28−D】は、図28Cのコンポーネント設計のコンポーネントグリフの模式図である。
【0085】
【図29】は、前記コントローラデバイスのセキュリティスキームの一例である。
【0086】
【図30】は、前記コントローラデバイスのユーザインターフェースの模式図である。
【0087】
【図31】は、前記コントローラデバイスに対するカートリッジコンテンツ選択を含むユーザインターフェースの模式図である。
【0088】
【図32】は、前記コントローラデバイスに対するページ/マットレイアウトを含むユーザインターフェースの模式図でる。
【0089】
【図33】は、前記コントローラデバイスに対する画面変更およびメニュー変更の模式図である。
【0090】
【図34】は、前記コントローラデバイスに対するアプリケーション選択の模式図である。
【0091】
【図35】は、前記コントローラデバイスの例示的レイアウトの模式図である。
【0092】
【図36】は、前記コントローラデバイスに対する例示的アプリケーションラウンチャーの模式図である。
【0093】
【図37】は、前記コントローラデバイスに対する例示的選択リストの模式図である。
【0094】
【図38】は、前記コントローラデバイスに対する例示的デバイス設定画面の模式図である。
【0095】
【図39】は、前記コントローラデバイスに対する例示的ナビゲーション画面の模式図である。
【0096】
【図40】は、CRICUT(登録商標)デザイナーアプリケーションのための例示的ユーザインターフェーススタート画面の模式図である。
【0097】
【図41】は、例示的ユーザインターフェースマットサイズ選択画面の模式図である。
【0098】
【図42】は、例示的設計選択ロード画面の模式図である。
【0099】
【図43】は、例示的マット設計画面の模式図である。
【0100】
【図44】は、例示的マットメニュー画面の模式図である。
【0101】
【図45】は、入力画面を備えた例示的マットの模式図である。
【0102】
【図46】は、例示的キーパッド/オーバーレイ画面の模式図である。
【0103】
【図47】は、例示的キーワード検索画面の模式図である。
【0104】
【図48】は、例示的入力画面の模式図である。
【0105】
【図49】は、アプリケーション選択画面のための例示的機能ツリーの模式図である。
【0106】
【図50】は、マット設計画面のための例示的機能ツリーの模式図である。
【0107】
【図51】は、キーパッド画面のための例示的機能ツリーの模式図である。
【0108】
【図52】は、スタートメニューのための例示的機能ツリーの模式図である。
【0109】
【図53】は、マットメニューのための例示的機能ツリーの模式図である。
【0110】
【図54】は、カートリッジとコントローラデバイスとの一対関係を確立するための例示的機能ツリーの模式図である。
【0111】
多様な図面中の類似の参照符号は、類似の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0112】
図面中、周辺デバイスおよび/またはパーソナルコンピュータと共に用いられるコントローラデバイスの実行が図示されている。上記に基づいて、本明細書中用いられる用語は、本発明の理解の便宜上のためであり、本発明の実行の説明に用いられる用語には、当業者が理解可能な最も広い意味があてがわれるべきである。
【0113】
一般的に、コントローラデバイスを用いることによって得られる恩恵を非限定的に挙げると、周辺デバイスの制御および/または設計の作成においてパーソナルコンピュータが不要である点、コントローラがコンテンツ(例えば、グリフ)、オーバーレイ、マニュアル、事前作成されたプロジェクト、ユーザ−が作成したプロジェクトを保存できる点、ならびにデジタル写真の保存、改変および印刷が可能である点がある。前記周辺デバイスは、電子切断器、プリンタ、および/または電子印刷器および切断器を含み得る。電子切断器の例については、米国特許出願第11/457,415号(出願日:2006年7月13日、Workmanらに付与、名称:「Electronic Paper Cutting Apparatus」)および米国特許出願第12/020,545号(出願日:2008年1月27日、Johnsonらに付与、名称「Cutting Apparatus」)に記載がある。本明細書中、同文献全体を参考のため援用する。
【0114】
前記コントローラにより、大量保存などの機能が可能となり、これにより、ユーザがコンテンツを一カ所に保存することが可能になる。例えば、CRICUT(登録商標)電子切断器(製造元:Provo Craft&Novelty、SpanishFork、ユタ州)のユーザは、自身のカートリッジ全てを前記コントローラにロードすることができるため、物理的カートリッジ、マニュアルおよびオーバーレイを携行する必要が無くなる。前記コントローラはまた、携帯可能デバイスとしてのモバイルアプリケーションソリューションも提供し、これにより、ユーザは、前記コントローラによる制御が可能な機械に接続されていても接続されていなくても、コントローラ上のプログラムを用いてコンテンツの操作を行うことができる。その後、ユーザは、スタンドアロンコントローラによりコンテンツを操作することができる。また、前記コントローラがパーソナルコンピュータに接続されている場合、よりロバストなインターフェースと、簡便性のためのマウスおよびキーボードの利用可能性とをユーザに提供することも所望される。前記コントローラはまた、ユーザの周辺製品を制御するための新規な方法もユーザに提供する。例えば、前記コントローラをCRICUT(登録商標)電子切断器に直接接続した後、当該周辺デバイスを直接制御するのに用いることができる。
【0115】
アプリケーションソフトウェアを前記コントローラデバイス上において実行させることで、ユーザ−が周辺デバイスの設計、保存および制御を行って当該デバイスを機能させることができる。前記コントローラデバイスは、スタンドアロンデバイスとして用いてもよいし、パーソナルコンピュータに接続してもよいし、少なくとも1つ周辺デバイスに接続してもよいし、あるいは、パーソナルコンピュータおよび少なくとも1つの周辺デバイスに接続してもよい。前記コントローラデバイスおよび/または前記周辺デバイス(単数または複数)を通じて、接続性が得られ得る。
【0116】
例えば、前記コントローラデバイスが設計プログラムを実行するパーソナルコンピュータに接続され、前記パーソナルコンピュータがCRICUT(登録商標)機械に接続された場合、前記設計プログラムは、前記接続された機械上において印刷および/または切断すべきコンテンツについて、電子ジュークボックスとして機能することができ(例えば、複数のカートリッジの電子保存ユニットとして機能して、ユーザが、カートリッジを物理的にインストールおよび取り外す必要無く、保存されているコンテンツへアクセスすることを可能する)。前記コントローラは認証システムとしても利用可能であり、この場合、所有者がアクセスおよび機械動作(例えば、切断および/または印刷)の実行について許可されているカートリッジのリストがパーソナルコンピュータプログラムに提供される。
【0117】
別の例において、前記コントローラデバイスはパーソナルコンピュータに接続され得、ソフトウェアは、前記コントローラと通信して、起動ドングルとして機能することができる。このロック解除ドングル機能は一時的なものであり得るため、前記コントローラが前記パーソナルコンピュータからプラグイン解除された場合、前記プログラムはトライアル版に戻る。その上、前記コントローラ用のソフトウェアは、異なる言語に併せて前記ソフトウェアをローカライズするように設計され得る。
【0118】
図1は、例示的コントローラデバイス200を示す。例示的コントローラデバイス200は、ハウジング205と、ハウジング205によって支持された画面112(例えば、タッチイネーブル型の(抵抗または容量)タッチスクリーンおよび/またはペンイネーブル型画面(電磁共鳴))と、ハウジング205によって受け入れられるスタイラス210(保存位置にある様子が図示されている)と、ハウジング205上に配置されたユーザボタン212および214と、ハウジング205上に配置されるかまたはハウジング205によって画定されるユーザハンドグリップ220とを含む。ユーザハンドグリップ220により、ユーザは、使用時にコントローラ200を把持することができる。ユーザは、スタイラス210を用いてコントローラ200を操作して、選択、移動または設計をタッチスクリーン112上において行うことができ、ユーザボタン212および214を用いて、選択、ドラッグおよびドロップなどをさらに行うことができる。さらなるユーザボタン310(図3Cを参照)により、スタイラス210によるタッチスクリーン112への入力に加え、左手および右手の両手による選択も可能になる。
【0119】
いくつかの実行において、ユーザボタン212、214および310により、少なくとも3つのデバイス利用状態が可能になる。第1の利用状態として、利用時(例えば、画面112上におけるユーザ選択時)においてユーザボタン212、214および310が押されていない状態がある。第2の利用状態として、ユーザボタン212、214および310のうちの1つが利用時に押されている状態があり、第3の利用状態として、ユーザボタン212、214および310のうちの2つが利用時に押されている状態がある。各利用状態は、画面112にレンダリングされかつ/または表示されている画面オーバーレイと関連付けられ得る。例えば、第1の利用状態は一般的利用状態に対応し得、この一般的利用状態において、キーパッドまたは一般的制御オーバーレイが表示される。第2の利用状態は変更状態に対応しえ得、この変更状態において、シフトキーまたはAltキー状態により、シフトキー状態またはAltキー内にキーパッドオーバーレイが表示される。その結果、ユーザは、先ずシフトキーまたはAltキーを選択することなく、シフトキーまたはAltキー選択を行うことができる。第3の利用状態はビュー状態に対応し得、これにより、ユーザはビュー間を移動することができる。例えば、第3の利用状態において、ユーザは、デザイナービュー3200(図32)間にトグルをトグルすることができ、これにより、仮想マット2800上に配置すべきコンテンツ(例えば、グリフ2810)を選択するための1つ以上のグリフ2810ならびにキーパッドビュー3100(図31)を含む作成用の仮想マット2800および設計2805の配置構成が得られる。
【0120】
一般的に、コントローラデバイス200は、ソフトウェアを提供し得る。このソフトウェアにより、ユーザは、周辺デバイス上において新規設計を作成し、設計を確認し、設計を切断/印刷することができる。その上、コントローラデバイス200により、デジタルコンテンツ(例えば、1つ以上のグリフを含むもの)セキュアな保存が可能になる。前記デジタルコンテンツは、例えば、切断かつ/または印刷された設計を作成するために用いられる作品を含み得る。前記デジタルコンテンツは、タッチスクリーン112を用いて表示および操作可能である。換言すれば、ユーザは、タッチスクリーン112ならびにユーザボタン212および214を用いてコントローラデバイス200とやりとりを行うことで、設計の作成および制御周辺デバイス(例えば、電子切断器、プリンタなど)を行うことができる。
【0121】
コントローラデバイス200を用いて、デジタルコンテンツをセキュアに移送することができる。例えば、デジタルコンテンツを消費者に販売する場合、前記消費者は、コントローラデバイス200をイネーブルして、当該コンテンツを保存させ、当該コンテンツをオンデマンドで利用できるようにすることができる。その上、コントローラデバイス200は、多様なプラットフォームのためのデジタルコンテンツもイネーブルすることができる。いくつかの例において、前記プラットフォームは、CRICUT(登録商標)電子切断器を含み得る。コントローラデバイス200がCRICUT(登録商標)電子切断器と通信する場合、ユーザが所有しているデジタルコンテンツ全てをCRICUT(登録商標)電子切断器において利用可能とすることができる。このようにして、コントローラデバイス200はデジタルコンテンツ保存デバイスとして機能することができ、そのため、ユーザは、自身のデジタルコンテンツ全てのためにカートリッジを移送する必要が無くなる。あるいは、コントローラデバイス200により、ネットワークインターフェース(例えば、インターネット)を介したデジタルコンテンツ送達も可能となる。デジタルコンテンツは、ユーザがコントローラデバイス200に購入および/またはダウンロートすることができ、その後、当該デジタルコンテンツの利用が可能になる。
【0122】
コントローラデバイス200により、多様な機能(例えば、スクラップブック作製設計の設計、確認および改変)が可能になる。コントローラデバイス200により、デジタルコンテンツの保存、利用および確認のためのプラットフォームが得られる。加えて、コントローラデバイス200により、他の設計システムとのやりとりおよびコミュニティにおけるやりとり(例えば、ブログおよび他のコミュニティウェブサイトへのアップロード公開、ブログおよび他のコミュニティウェブサイトからの設計のダウンロード)のためのプラットフォームが得られる。
【0123】
クラウトコンピューティングにより、ユーザは、アプリケーションをインストールsることなく利用することができ、また、インターネットアクセスが可能な任意のコンピュータまたはコンピューティングデバイスにある個人用ファイルにアクセスすることもできる。一般的に、クラウトコンピューティングは仮想化されたサートパーティホスティングであり、例えば、ユーザのサーバーは仮想コンテナ内において実行される。この仮想コンテナは、サービス干渉を起こすこと無く、或る物理的サーバーから別の物理的サーバーへと移動させることができる。このようなコンテナは、複数の物理的機械も網羅することができ、これにより、潜在的に無制限のリソースが得られる。その結果、保存、メモリ、処理および帯域の中央化により、大幅に効率が向上したコンピューティングが可能になる。いくつかの実行において、コントローラデバイス200(またはコントローラデバイス200のプロセッサ240上において実行可能なソフトウェア(図11Aを参照))はクラウドクライアントであり、アプリケーション送達についてクラウトコンピューティングに依存するか、または、クラウドサービス(例えば、コンテンツ、設計アプリケーションなど)の送達のために特定的に設計される。コントローラデバイス200は、クラウトコンピューティングを通じて受信されたリッチインターネットアプリケーション(RIA)を実行し得る。RIAは、設計作成器具および能力を提供し得る。その上、ユーザは、加入サービスにアクセスすることにより、アプリケーションまたはコンテンツをオンデマンドでユーザ自身のコントローラデバイス200または他のコンピューティングデバイスにおいて受信することができる。RIAと通信しているかまたはRIAが実行されている状態において、コントローラデバイス200は、クラウドソース(例えば、クラウド内のデータ保存部)から情報(例えば、機械、カートリッジまたはコンテンツ特有の情報)にアクセスすることができる。
【0124】
いくつかの実行において、RIAは、ユーザからクレジットカード情報を受信して、ユーザのログインを認証する。RIAは、ユーザを認証する際、コントローラデバイス200との接続または通信を要求し得る。いくつかの例において、RIAは、コンテンツのブラウジングおよび利用を追跡して、過去の類似のコンテンツの利用(例えば、カテゴリー、キーワードなど)および/または統計的分析に基づいて、ユーザへのコンテンツの作成および送達を(例えば、視覚的に)おこなう。ユーザへのコンテンツ送達は、プロモーション活動またはインセンティブに基づいて行ってもよい。
【0125】
図示のように、コントローラデバイス200はハンドヘルドデバイスとして構成され、ユーザは、ユーザハンドグリップ220を持つことでコントローラデバイス200を保持することができ、ユーザは、スタイラス210または自身の指を用いて、タッチスクリーン112とのやりとりを行うことができる。その上、ユーザが左手でハンドグリップ220を把持している場合、前記ユーザは、自身の左親指を用いて、ユーザボタン212および214を操作することができる。それと同時に、ユーザは、スタイラス210も併用して設計を変更することができる。両手による動作の一例を挙げると、グリフの伸長がある。グリフは、タッチスクリーン112上においてある形状として表され得る。例えば、ユーザボタン212が「伸長」機能に対応するソフトキーとして構成されている場合、ユーザは、自身の右手でスタイラスを持ってグリフを伸長させつつ、自身の左親指でユーザボタン212を押すことができる。このようにして、コントローラデバイス200を用いて、両手を用いた入力を行うことができる。
【0126】
図2は、コントローラデバイス200の別の例である。コントローラデバイス200は、タッチスクリーン112と、ユーザボタン212および214と、中央ユーザボタン310と、ハンドグリップ220とを含む。コントローラデバイス200により、携帯および携行と、ハンドヘルド用途が可能になる。中央ボタン310は例えば選択キーとして用いることができ、ユーザボタン212および214は、機能キー(例えば、シフト、ズーム、パンまたはサイズ)に対応して用いることができる。
【0127】
図3Aは、図1に示すコントローラデバイス200の上面斜視図である。コントローラデバイス200は、スタイラス210(これは、コントローラデバイス200のレセプタクルによって受け入れられる)と、カートリッジコネクタ104と、USB−Bポート106と、電力コネクタ110と、ユーザセレクタボタン320とをさらに含む。ユーザセレクタボタン320は、コントローラ100の状態に応じてユーザ入力またはオン/オフボタンに対応するよう、構成され得る。
【0128】
図3Bは、コントローラデバイス200と共に用いられるカートリッジアダプタ330の一例である。カートリッジコネクタ334は、多様なカートリッジまたは単一の種類のカートリッジと接続するように、構成され得る。電気ケーブルにより、カートリッジコネクタ334が標準コントローラコネクタ332へと接続される。コントローラコネクタ332は、標準ポート(例えば、カートリッジコネクタ104(図3Aを参照))においてコントローラデバイス200に接続されるように、構成される。一般的に、カートリッジコネクタ104は、カートリッジ510のインターフェーシングコネクタ512を受け入れるように構成される(図5を参照)。そのため、図5などに示すような例において、カートリッジ510を直接コントローラデバイス100に差し込むことができる。あるいは、図3Cに示すように、カートリッジアダプタ330を用いて、標準カートリッジコネクタ104を多様な種類のカートリッジ510に適合させることができる。標準カートリッジコネクタ104およびカートリッジアダプタ330を用いたコントローラデバイス200により、オールドレガシーのカートリッジを多様なインターフェーシングコネクタ512と共にコントローラデバイス200に接続することと、新規カートリッジアダプタ330を新規カートリッジコネクタ334と共に提供することにより、より新規なカートリッジフォーマット(例えば、より新規なカートリッジコネクタおよび電子機器)への更新経路を提供することとが可能になる。このようにして、カートリッジアダプタ330により、カートリッジの発展と共にコントローラデバイス200を将来成長させまた利用することが可能になる。
【0129】
図4は、携帯可能コントローラデバイス100の斜視図である。携帯可能コントローラデバイス100を用いて、多様な周辺デバイス(例えば、電子切断器、プリンタ、および/または電子印刷器および切断器)を制御することができる。コントローラデバイス100は、タッチスクリーン112と、電力コネクタ110と、USB−Aポート108と、USB−Bポート106と、更新済みカートリッジコネクタ102と、カートリッジコネクタ104とを含む。内部電池(図示せず)が枯渇している場合、電力コネクタ110を用いて、当該電池を充電するための電力供給を行うことができる。カートリッジコネクタ104を用いて、例えば既存のカートリッジ(例えば、CRICUT(登録商標)電子切断器と共に用いられるカートリッジ)をコントローラデバイス100に接続することができる。更新済みカートリッジコネクタ102は異なるコネクタフォーマットを持ち得るため、更新済みカートリッジコネクタ102を用いて、より新規のまたは将来予定されるカートリッジをコントローラデバイス100に接続することができる。
【0130】
コントローラデバイス100は、スタンドアロンデバイスとして用いてもよいし、あるいは、周辺デバイスまたはコンピュータと組み合わせて用いてもより。例えば、コントローラデバイス100がスタンドアロンデバイスとして用いられる場合、コントローラデバイス100を携帯可能な設計デバイスとして移動させることができる。ユーザは、コントローラデバイス100を携行し、現場でプロジェクトに取り組むことができる。ユーザインターフェース(例えば、タッチスクリーン112上に設けられたもの)により、レイアウト設計、写真トリミングおよび配置構成などを行うことができる。USBコネクタ106および108を用いて、携帯可能コントローラ100を単独でまたは組み合わせてパーソナルコンピュータおよび周辺デバイスに接続することができる。
【0131】
図5は、カートリッジ510とインターフェースをとるコントローラデバイス100の例500である。ユーザは、カートリッジ510のインターフェーシングコネクタ512をコントローラデバイス100のカートリッジコネクタ104に差し込んで、コントローラデバイス100にカートリッジ機能を提供することができる。例えば、コントローラデバイス100は、カートリッジ100から情報をアップロードして、内部に(例えば、カートリッジ510のメモリ514内に)保存することができる。あるいは、コントローラデバイス100は、(例えば、カートリッジ510のメモリ514にコンテンツを書き込むことにより)カートリッジ510にコンテンツをプログラムすることができる。他の例において、コントローラデバイス100は、カートリッジ500から読み出されたカートリッジシリアル番号を用いることにより、ユーザを認証することができる。コントローラデバイス100は、コントローラデバイス100上において局所的にカートリッジ510からのコンテンツを利用しかつ/またはコンテンツを保存するように構成することもでき、これにより、前記ユーザは、簡便に設計および周辺デバイス(例えば、電子切断器、プリンタおよび/または電子印刷および切断器)の制御を行うことができる。
【0132】
図6は、電子カッター610とインターフェースをとるコントローラデバイス100の例600である。コントローラデバイス100が通信インターフェースを介して電子カッター610を特定することもできるし、あるいは、ユーザがコントローラデバイス100を介して電子カッター610を手動で特定することもできる。その後、コントローラデバイス100は、切断形状を制御するためのコマンドを電子カッター610に発行し得る。例えば電子カッター610がプリンタ&カッターとして構成される場合、コントローラデバイス100は、所望の形状に印刷および切断するためのコマンドを発行し得る。
【0133】
図7は、パーソナルコンピュータ710とインターフェースをとるコントローラデバイス100インターフェーシングの例700である。コントローラデバイス100は、ネットワーク(例えば、無線、イーサネット(登録商標)、ブルートゥースなど)またはローカルインターフェース(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB))を介して、パーソナルコンピュータ710と通信し得る。パーソナルコンピュータ710とコントローラデバイス100との通信により、両者間におけるデータ(例えば、設計および情報)のアップロードおよびダウンロードが可能になる。その例を挙げると、コントローラデバイス100へのコンテンツまたはコンテンツ利用ライセンスの提供がある。また、このような通信により、コントローラデバイス100は、パーソナルコンピュータ710と設計情報を共有して、設計を同期させることができる。このようにすると、例えば、ユーザが携行先においてコントローラデバイス100を用いて設計を作成または変更した後に当該変更をパーソナルコンピュータ710と同期したいと望む場合に、有用である。
【0134】
図8は、パーソナルコンピュータ710および電子切断器610とインターフェースをとるコントローラデバイス100の例800である。いくつかの例において、コントローラデバイス100は、パーソナルコンピュータ710および電子切断器610から情報を受信する。このような情報受信は、例えば、設計はパーソナルコンピュータ710上に保存されているが、周辺デバイス(電子切断器610)の制御はコントローラデバイス100によって行われる場合に、行われる。
【0135】
コントローラデバイス100のさらなる機能は、相互運用性、カートリッジの一対関係の確立、レンダリング/キーパッド、設計、出力、画像発見、セキュリティおよびアップグレードを含み得る。
【0136】
図9は、電子切断器610、パーソナルコンピュータ710およびカートリッジ510とインターフェースをとるコントローラデバイス200の例900である。一般的に、コントローラデバイス200は、デジタルコンテンツの利用を保存、制御および/または認証するように、これらのデバイスそれぞれとインターフェースをとり得る。デジタルコンテンツは、物理的カートリッジ510によって提供してもよいし、あるいは、(例えば、クラウトコンピューティングの場合のようにインターネットから)ダウンロードしてもよい。コントローラデバイス200により、多目的の携帯可能デバイスが可能にとなり、ユーザは、(例えば、電子切断器610を用いて)設計の作成、設計の確認、設計の共有、設計の切断を行い、他の周辺デバイスを制御することができる。
【0137】
一般的に、カートリッジ510は、デジタルコンテンツを保存し得る。デジタルコンテンツは、グリフ(例えば、字の形状、影効果など)を含み得る。いくつかの例において、カートリッジ510は、暗号化可能な情報のライブラリを1つ以上保存する。カートリッジ510はまた、前記グリフをキーパッド(例えば、コントローラデバイス200の画面112上に表示されたもの)にマッピングする情報(例えば、拡張マークアップ言語(XML)ファイルまたはデータ構造のもの)も保存することができ、これにより、ユーザは前記グリフを選択することができる。
【0138】
パーソナルコンピュータ710を用いて、設計ソフトウェア(例えば、CRICUT設計スタジオ(登録商標)(製造元:Provo Craft&Novelty,Inc.、Spanish Fork、ユタ州))を動作させることができる。コントローラデバイス200上において作成された設計を記述するファイルもCRICUT設計スタジオ(登録商標)などと互換性を有し、またその逆も成り立つ。電子切断器610は、例えばUSBインターフェースまたは無線インターフェースを用いて接続することができる。一般的に、コントローラデバイス200は、デジタルコンテンツの設計および利用のための携帯可能コマンドセンターを提供する。
【0139】
相互運用性により、コントローラデバイス200が他の多様なシステムおよび装置とやりとりを行うことが可能となる。例えば、コントローラデバイス200は、設計ソフトウェアアプリケーション(例えば、CRICUT設計スタジオ(登録商標))とインターフェースをとることができる。この設計ソフトウェアアプリケーションは、設計およびコンテンツを共有できるように、コンピュータ710のプロセッサ上において実行可能であるかまたはリッチインターネットアプリケーション(RIA)として実行可能である。コントローラデバイス200は、認証されたカートリッジ510および/またはコンテンツのリストを含み得る。これらのカートリッジ510および/またはコンテンツは、ユーザによってライセンス付与され得、前記ライセンス情報および/または認証は、コントローラデバイス200中に保存され得る。コントローラデバイス200が前記設計ソフトウェアアプリケーションと通信状態である場合、前記設計ソフトウェアアプリケーションは、コントローラデバイス200に問い合わせて、利用についての認証を得ることができる。特定のコンテンツ利用が認証された場合、前記設計ソフトウェアアプリケーションにより、前記認証されたユーザによる前記コンテンツの利用が可能となる。このようにして、コントローラデバイス200は、ユーザのコンテンツ全てについての携帯可能な「ジュークボックス」として機能し、前記コンテンツの利用について他のデバイスおよび/またはシステムを認証することができる。よって、コントローラデバイス200は、コンテンツドングルとして機能することができる。前記設計ソフトウェアアプリケーションは、コントローラデバイス200の存在を検出し、ユーザが切断してよいと認証されているコンテンツおよび/またはカートリッジ510を自動的に検出することができる。いくつかの場合において、コントローラデバイス200が無い場合、前記設計ソフトウェアアプリケーションは、その他の利用権を保持せず、コンテンツ利用についての検証を提供する。
【0140】
いくつかの実行において、ユーザは、前記設計ソフトウェアアプリケーションを用いて電子切断器610上において切断を行う目的のために、電子切断器610(例えば、CRICUT(登録商標))をコンピュータ710に接続する。コントローラデバイス200が存在しない場合、ユーザは、各所望のカートリッジ510を電子切断器610に物理的に接続した後、任意のコンテンツをカートリッジ510から切断する必要があり得る。前記設計ソフトウェアアプリケーションによって促された場合、ユーザは、その都度認証のためにカートリッジ510を電子切断器610に接続し得る。例えば、設計ソフトウェアアプリケーションが3つの異なるカートリッジ510からの画像を用いた設計を切断することを望む場合、ユーザは、これらのカートリッジ510を1つずつ挿入しなければならない。別の例において、ジュークボックス機械(例えば、CRICUTジュークボックス(登録商標)(製造元:Provo Craft&Novelty、Spanish Fork、ユタ州)が電子切断器610に接続され、当該カートリッジ510が前記ジュークボックス機械に接続された場合(または前記カートリッジのコンテンツが前記ジュークボックス機械上に保存された場合)、前記設計ソフトウェアアプリケーションは、カートリッジ510(またはその各コンテンツ)を自動的に検出し、前記コンテンツから選択された設計を切断する。いくつかの例において、各ジュークボックス機械は、特定の数のカートリッジ(例えば、6個のカートリッジ容量)に限定され得る。このような場合において、複数のジュークボックス機械が共に(電気的にまたは無線接続によって)前記電子切断器に接続され得る。あるいは、コントローラデバイス200が前記設計ソフトウェアアプリケーションを実行するパーソナルコンピュータ710に接続されている場合、コントローラデバイス200は、コントローラデバイス200のプロセッサ240(図11A)上において実行されるコントローラデバイスソフトウェア(例えば、CRICUT(登録商標)アプリケーション(製造元:Provo Craft&Novelty、SpanishFork、ユタ州))を通じて、コントローラデバイス200がアクセスおよび利用について認証を受けているカートリッジ510を自動的に検出し、その後、設計ソフトウェアアプリケーションによるカートリッジ(単数または複数)510の認証コンテンツのアクセスおよび利用を許可し、電子切断器610を動作させる(例えば、媒体(例えば、紙)内の前記認証コンテンツから選択された形状を切断させる)。
【0141】
いくつかの実行において、コントローラデバイス200上において実行するコントローラデバイスアプリケーションを通じて、1つ以上のカートリッジ510と、コントローラデバイス510との一対関係が確立される。このような一対関係の確立プロセスにおいて、コントローラデバイス200のシリアル番号が、カートリッジ510のメモリ514に書き込まれ得る。カートリッジ510は、前記シリアル番号がカートリッジ510に書き込まれる前と同様に、引き続き機能する。しかし、カートリッジ510上に前記シリアル番号が書き込まれた後は、カートリッジ510は、その後は異なるコントローラデバイス200と一対関係を確立することはできなくなる。このようにすることで、カートリッジ510が複数のコントローラデバイス200上に不正に複製される事態を回避することができる。ユーザには、コントローラデバイス200の損失、盗難または損傷時のために、カートリッジ510をバックアップ目的のために保存しておくよう助言することができる。
【0142】
図10は、スナップイン型コントローラデバイス200の例1000であり、スナップイン型コントローラデバイス200は、電子切断器610と共に利用できるように取り外されている。電子切断器610によって画定されるかまたは電子切断器610上に構成された受け入れ空間1010において、コントローラデバイス200が受容されるかまたは受け入れられる。コントローラデバイス200は、締まりばめ、ハウジング戻り止め、または他の何らかの物理的接続により、受け入れ位置へとスナップインされ得る。他の例において、コントローラデバイス200は、必ずしも所定位置にスナップインされないが、他の方法によって電子切断器610との接続を確立する。受け入れ空間1010の近隣にはコネクタ1020が設けられ得、コントローラデバイス200および電子切断器610が係合している間、このコネクタ1020とコントローラデバイス200とが接触する。いくつかの例において、コントローラデバイス200は、(図11Aに示すような)対応するコネクタまたは接触パッド230を含む。このような対応するコネクタまたは接触パッド230は、電子切断器610のコネクタ1020を受け入れるかまたは電子切断器610のコネクタ1020によって受け入れられるように、構成される。コントローラデバイス200のコネクタ230および1020ならびに電子カッター610はそれぞれ、電力およびデータ通信を提供するための特定のインターフェース構成を持ち得、他の例において、コネクタ230および1020は、業界標準(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ)と適合し得る。コネクタ1020を用いて、コントローラデバイス200は、電子カッター610と通信して、切断命令を下すことができる。あるいは、コントローラ200は、無線により(例えば、ブルートゥースまたはWi−Fi)により電子カッター610と通信することもできる。コントローラデバイス200が電子カッター610から分離されている場合、コントローラデバイス200を携帯可能デバイスとして用いることができる。受け入れ空間1010は、sコントローラハウジング205によって画定された特徴を受け入れる(例えば、電子切断器610の対応するコネクタ1020と係合するようにコネクタ230をガイドまたは整列させる)ように、構成され得る。
【0143】
図11Bは、スナップイン型コントローラデバイス200の例1100である。スナップイン型コントローラデバイス200は、電子切断器610と共に用いられるよう、取り付け位置にある。電子切断器610は、コントローラデバイス200があってもなくても動作することが可能なスタンドアロン機械として、具現化され得る。例えば、スタンドアロン構成において、電子切断器610は、パーソナルコンピュータなどに対する周辺デバイスとして用いられる。スタンドアロン構成は典型的には、外部コマンドが与えられたときに電子切断器610を動作させる制御ハードウェアおよびファームウェア全てを含む。あるいは、電子切断器610は、パーソナルコンピュータがあってもなくても直接利用可能なユーザインターフェースおよび/またはカートリッジコネクタを含み得る。
【0144】
いくつかの実行において、電子切断器610の特定の処理能力が失われており、そのため、コントローラデバイス200によって電子切断器610を動作させる必要がある場合があり得る。コントローラデバイス200は、(例えば、プロセッサ240上で実行するデザイナーアプリケーションソフトウェアを介して)設計を作成するための独立したデバイスであり、電子切断器610および他の周辺機械またはデバイスによってモジュールとして受け入れられ、設計(例えば、切断、印刷などを介して)設計を実行する。コントローラデバイス200は、前記接続された機械のマスターコントローラとして動作する。例えば、電子切断器610は、低レベルデバイス(例えば、ステッピングモーターおよびソレノイド)ならびに対応するドライバを含むが、知的機能(例えば、プロセッサ)は持っていない場合がある。コントローラデバイス200が電子切断器610(例えば、受け入れ空間1010)に受け入れられると、コネクタ1020は、コントローラデバイス200の対応するコネクタ230との通信を確立し、これにより、コントローラデバイス200のプロセッサ240(図11A)が電子切断器610を直接低レベル(例えば、モータドライバレベル)において直接制御することが可能となる。このようにして、電子切断器610のコストを削減することができ、高性能のプロセッサ、設計能力およびデジタルコンテンツ保存機能をコントローラデバイス200内に収容して、リソースのコスト削減およびより高効率の利用が可能となる。その結果、電子切断器610は、モジュール式ユニット(例えば、コントローラデバイス200)を受け入れることで、電子カッター610の1つ以上のコンポーネント(例えば、モータおよびドライバ)を駆動または制御するための処理能力を受け取ることができる。例えば、デジタルコンテンツ保存部をコントローラデバイス200内に設けることで、多数のカートリッジ510を移動および/または手動接続する手間を省くことができる。コントローラデバイス200はユーザのデジタルコンテンツ全てをを含み得るため、電子切断器610とインターフェースをとるのは、コントローラデバイス200のみでよい。その上、高性能処理がスナップインコントローラ200によって集中化されるため、電子切断器610のコストを削減することができる。
【0145】
図11Cを参照して、いくつかの実行において、コントローラデバイス200は、複数のデバイスまたは機械のためのモジュール式インターフェースを提供する。コントローラデバイス200は、(例えば、無線ネットワークまたは直接的電気通信(例えば、USB接続))を介して1つ以上の外部リソースまたはデバイス1180に接続可能である。前記1つ以上の外部リソースまたはデバイス1180は、コントローラデバイス200による駆動に依存している。例示的デバイスを非限定的に挙げると、三次元(3D)フライス盤1180a、3Dスキャナ1180b、3Dプリンタ1180c、3D表面の印刷用に構成されたプリンタ1180d、直接衣服印刷機械1180e、ピックアンドプレース自動ガントリー1180f、レーザーカッター1180g、紙カッター1180h(例えば、CRICUT(登録商標)電子切断器(製造元:Provo Craft&Novelty,Inc.、Spanish Fork、ユタ州)、フォンダンフロスティングカッター1180i、ルータ1180j、Wi−Fiドングル1180k、マルチメディアドングル11801、エングレイバー1180m、およびジュエリーメーカー1180nがある。いくつかの実行において、コントローラデバイス200は、接続された機械またはデバイスの種類を認識し、前記接続された機械またはデバイスの制御および/または前記接続された機械またはデバイスとの通信のための適切なユーザインターフェースを提供する。複数の機械またはデバイス1180へ接続することにより、コントローラデバイス200は、クロスマシーンまたはクロスプラットフォーム型のコンテンツ共有を可能にする。
【0146】
図11Dを参照して、いくつかの実行において、接続可能デバイス(例えば、電子切断器610)に対する処理能力を提供しつつ、コントローラデバイス200は、例えばユーザがオーバーレイまたはマニュアル無しにグリフ選択を行うことができるよう、画面112上のカートリッジ510(例えば、図5)からの情報の保存および表示できるだけのメモリ250(図11A)しか含んでいない。図示の例において、コントローラデバイス200は、制御可能な機械(例えば、電子切断器610)へと接続されて、前記接続された機械を制御する。いくつかの例において、コントローラデバイス200は、電源(例えば、バッテリ)を含むのではなく、コントローラデバイス200を受け入れているデバイス(例えば、電子切断器610)から電力を得る。いくつかの例において、コントローラデバイス200は、接続されたカートリッジ510に電子切断器610を駆動させ、他の例において、カートリッジ510は不要である。
【0147】
図11Eは、コントローラデバイス200の一例を示す。コントローラデバイス200は、刺しゅう機械1102内に(例えば、受け入れられたコントローラデバイス200との電気通信を確立するためのコネクタを有する刺しゅう機械1102によって画定されるレセプタクル内に)受け入れられる。いくつかの実行において、刺しゅう機械1102は、データ(例えば、作品またはステッチパターン)を受信する際、コントローラデバイス200のみに依存する。このデータは、1つ以上の刺しゅう動作の実行のために用いられ、刺しゅう機械1102によって読み出しかつ/またはメモリ内に保存される。他の実行において、刺しゅう機械1102は、刺しゅう機械1102の動作および1つ以上の刺しゅう動作の実行の際に用いられる刺しゅう機械1102の1つ以上のコンポーネント(例えば、モータおよび/または対応するドライバ、付属プロセッサまたは補助プロセッサなど)の制御において、コントローラデバイス200に依存する。
【0148】
図11Fを参照して、いくつかの実行において、相互運用可能なシステム1105は、1つ以上のユーザインターフェース1110と、1つ以上のコンテンツデバイス1120と、中間デバイス1130と、1つ以上の制御可能な機械1140とを含む。いくつかの例において、ユーザインターフェース1110は、コントローラデバイス200(スナップインまたは他の様態において機械に接続可能な(例えば、無線により機械に接続可能な)もの)、携帯可能デバイス(例えば、ハンドヘルドパーソナルデジタルアシスタント(PDA)、USBドングル、メモリ保存デバイスなど)、またはプロセッサ(例えば、コンピュータ1160)上において実行可能な、実行可能なユーザインターフェース1150(例えば、リッチインターネットアプリケーション(RIA)1150aまたはソフトウェア設計スタジオ1150b)を含む。コンピュータ1160および/またはRIA1150aは、コンテンツおよび/または実行可能ファイル(例えば、コンテンツを用いた設計作成のためのもの)を得るために、インターネットまたはローカルネットワークと通信し得る。ユーザインターフェース1110は、コンテンツデバイス1120、中間デバイス1130および制御可能な機械1140と同様に、相互運用可能なシステム1105のモジュール式コンポーネントである。コンテンツデバイス1120は、カートリッジ510または他のメモリデバイス(例えば、USBドングル1170)であり、ユーザインターフェースデバイス(例えば、コントローラデバイス200またはパーソナルコンピュータ1160、または中間デバイス1130)のうちの1つによって受信されたコンテンツ(例えば、作品、切断パターンなど)を提供する。中間デバイス1130は、制御可能な機械1140(例えば、電子切断器610および/または特定の種類の媒体(例えば、紙、ビニール、艶消し、布、木、刺しゅうなど)を切断するように設計された他の切断器)のうち1つ以上と通信する。いくつかの例において、中間デバイス1130は、制御可能な機械(例えば、電子切断器610)のうちの1つである。
【0149】
図12は、システム1200の一例である。システム1200は、少なくとも1つのバッテリ1220によって電力供給されるコントローラデバイス1210を含む。ユーザ/オペレータ1230は、少なくとも部分的にタッチスクリーンデバイスに統合された表示および制御を介してかつ/またはユーザ入力ボタンを用いて、コントローラデバイス1210とのインターフェースを得ることができる。メモリデバイス(例えば、カートリッジ1240)を用いて、コントローラデバイス1210と共に用いられる多様な作品の所有者情報の提供および/または認証を行うことができる。一例において、前記カートリッジは、独自のインターフェースカートリッジ(例えば、CRICUT(登録商標)電子切断器と共に用いられているもの)として、具現化され得る。しかし、メモリデバイス/カートリッジ1240は、アダプタを通じてコントローラデバイス1210に接続可能な多様なメモリ保存型として、具現化可能である。例えば、コントローラデバイス1210は、多様な種類のメモリデバイスと共に用いられる単一のコネクタを含み得、この場合、コントローラデバイス1210および所望の種類のメモリデバイスと接続するように構成されたアダプタが用いられる。
【0150】
コントローラデバイス1210は、コンピュータ1250および周辺デバイス1260(ここでは、CRICUT(登録商標)電子切断器として図示)にも接続され得る。コントローラデバイス1210および周辺デバイスの一般的接続は、一般的に利用可能なインターフェース(例えば、USB、ファイヤーワイヤー、シリアル(例えば、RS−232)など)を用いて、達成可能である。コントローラデバイス1210はまた、多様な周辺デバイス(例えば、プリンタ、カッターなど)および/またはコンピューティングデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、スマートフォンなど)との通信のための有線および/または無線技術を用いたネットワーク化が可能である。
【0151】
コントローラデバイス1210は、コンピュータ1250上で実行し得る他のソフトウェアに接続され得る。この例において、コントローラデバイス1210は、プロセッサ上において実行される設計ソフトウェアアプリケーション1270(例えば、コンピューティングデバイスのもの)(例えば、CRICUT設計スタジオ(登録商標)ソフトウェア)に接続され得る。このようなアプリケーションにより、コンテンツ(例えば、設計および作品)の共有が可能となる。その上、ユーザは、設計をコントローラデバイス1210から設計ソフトウェアアプリケーション1270へと転送することができ、またその逆も可能である。
【0152】
一般的に、コントローラデバイス1210を用いて、多様な周辺デバイス、他のコンピューティングデバイス、ネットワークなどとの接続が可能となり、これにより、ユーザは、コンテンツ(例えば、作品)の選択、設計の作成(例えば、コンテンツの選択、配置、変更)、印刷、切断による当該設計の実現などを行うことができる。
【0153】
図13は、コントローラデバイス100、200および1210のブロック図1300の一例である。再充電可能バッテリ1310は、インテリジェントパワースイッチ1320に電力を供給し、これにより、コントローラデバイス100、200および1210に電力を供給し得る。電圧調整器1330は、プロセッサ1340およびその他のシステムへ必要な電力を提供し得る。プロセッサ1340を用いて、コントローラデバイス100、200および1210を集中管理することができ、プロセッサ1340は、オン/オフボタンおよびナビゲーションボタン1342、内部メモリ1344、タッチスクリーン表示部1346、カートリッジドック1348、外部コネクタ(例えば、USBコネクタ1350)とインターフェースをとることができる。
【0154】
図示のシステム構成は、コントローラデバイス100、200および1210の例示的実行である。別の構成が利用可能であることも理解され、コンポーネントの一般的配置構成は制限されない。その上、特定のコンポーネントをコントローラデバイス100、200および1210から分離してもよいし、あるいは、他のコンポーネントと一体化してもよい。一例において、内部メモリ1344およびUSBシステム1350は、プロセッサ1340と一体化可能である。
【0155】
図14は、コントローラデバイス100、200および1210のブロック図1400の第2の例である。プロセッサ1410は、ユーザ出力のためのLCD表示部1420と、ユーザ入力のためのタッチパネル表示部1422とに接続され得る。タッチパネル表示部1422はまた、表示バックライト1432と、LCD表示部1420のコントラスト、輝度、色などを決定するためのタッチパネルコントローラ1434とを含み得る。タッチパネルコントローラ1434はまた、LCD表示部1420上のスタイラスの位置またはユーザの指を決定し得る。これを用いて、選択、ドラッグおよびプロセッサ1310上において実行するソフトウェアによって構成されるような他の動作が可能となる。プロセッサ1410はまた、デバッグポート1412(例えば、シリアル、JTAGなど)を含み得る。
【0156】
コントローラデバイス100、200および1210はまた、プロセッサ1410と通信するUSBデバイスインターフェース1442およびUSBホストインターフェース1444を含み得る。これらのインターフェース1442および1444を用いて、パーソナルコンピュータおよび多様な周辺デバイスとの接続が可能となる。
【0157】
プロセッサ1410はまた、永続的保存のためのフラッシュメモリ1450と、動的保存のためのSDRAMメモリ1452とを含み得る。フラッシュメモリ1450は、オペレーティングシステムソフトウェアおよびアプリケーションソフトウェアを含み得る(例えば、コントローラデバイス100、200および1210のハードウェアとのインターフェースをとるための、ブートローダー、オペレーティングシステムカーネル、およびデバイスドライバ)。SDRAMメモリ1452は、プログラム実行(例えば、オペレーティングシステムおよび/またはアプリケーションの利用のための動的データの保存)の際に、動的メモリ目的のために用いることができる。
【0158】
コントローラデバイス100、200および1210はまた、データセキュリティモジュール1454を含み得る。データセキュリティモジュール1454は、暗号キーおよび製造データ(例えば、シリアル番号)の保存の際に用いられ得る。データセキュリティモジュール1454は、セキュリティ情報の書き換えを回避できるようにメモリアドレスが1回だけ書き込まれるよう、構成され得る。その上、データセキュリティモジュール1454は、暗号キーを用いてアクセスする必要があり、データセキュリティモジュール1454に対して不正なセキュリティキーが例えば連続3回送られた場合、データセキュリティモジュール1454は利用不可能となる。データセキュリティモジュール1454中に保存されているセキュリティ情報を用いて、例えば、ユーザのコンテンツ所有者情報を認証することができる。その上、、暗号キーがデータセキュリティモジュール1454内に保存されている場合、コンテンツを暗号化様態でコントローラデバイスのフラッシュメモリ1450上に保存することができる。
【0159】
コントローラデバイス100、200および1210は、1つ以上のカートリッジドッキング位置1460を含み得る。これらの1つ以上のカートリッジドッキング位置1460により、ユーザは、コンテンツを含むメモリデバイスをコントローラデバイス100、200および1210に差し込むことができる。カートリッジドッキング位置1460は、特殊なコネクタおよび/または独自のコネクタを含んでもよいし、あるいは、標準コネクタ(例えば、SDカードスロット)であってもよい。コントローラデバイス100、200および1210はまた、LED状態インジケータ1470(例えば、接続されたバッテリ1496がフル充電されているかまたは低充電状態であるかをユーザに示すために用いられる充電状態インジケータ1470a)を含み得る。パワーインジケータ1470bにより、コントローラデバイス100、200および1210が電力供給されており使用可能な状態であることをユーザに示すことができる。
【0160】
ユーザボタン1480は、パワーボタン1480a(例えば、コントローラデバイスをオン/オフまたはスリープモードにするためのもの)を含み得、リセットボタン1480bを用いて、コントローラデバイス100、200および1210をリセットすることができる。他のユーザボタン1480は、ズームボタン1480c、パンボタン148Od、およびホームボタン148Oeを含み得る。ズームボタン2480cを用いて、LCD表示部1420およびタッチパネル表示部1422をズームして、ビューをカスタマイズすることが可能である。パンボタン148Odを用いて、ユーザは、LCD表示部1420およびタッチパネル表示部1422を通じてパンすることができる。例えば、ユーザは、パンボタン248Odを押した後、自身の指またはスタイラスをタッチパネル表示部1422上でドラッグすることでパンすることができる。ホームボタン148Oeを用いれば、ユーザは、コントローラデバイス100、200および1210のホーム画面に戻ることができる。
【0161】
シリアルEEPROM1484を用いて、ソフトウェアによって用いられる非暗号情報を保存することができる。アナログ/デジタルコンバータ1490(ADCまたはA/D)を用いて、物理的ハードウェア属性(例えば、電気コンポーネントに関連する電圧および/または電流)を測定することができる。ADC1490を用いて、例えば、バッテリ1496の前記充電状態を確認することができる。パワーシステム1492は、ACアダプタ1494を通じて電力を外部に取り出すことができる。ACアダプタ1494は、ACまたはDC入力を用いるように構成され得る。パワーシステム1492は、バッテリの充電および放電を制御し得る。バッテリ1496は、リチウムイオンバッテリ(Li−ion)として構成され得、別個のバッテリ充電回路1498を持ち得る。パワーシステム1492はまた、外部電力が利用可能な場合、コントローラデバイス100、200および1210への電力供給するためにバッテリ1496を用いる代わりに、外部電力を用いるように構成してもよい。
【0162】
図15は、コントローラデバイス100、200および1210と共に用いられるソフトウェアシステム1500の一例である。ソフトウェアシステム1500は一般的に、オペレーティングシステム層1520と、ハードウェア1510(例えば、主に図24に示すようなもの)とやりとりをするアプリケーション層1530とを含み得る。
【0163】
オペレーティングシステム層1520は、ブートローダー1522と、ハードウェア1510へのアクセスおよびソフトウェアの実行を主に可能にするオペレーティングシステムカーネル1524とをを含み得る。オペレーティングシステムカーネル1524は、標準デバイスドライバ1526と、ソフトウェアシステムおよびハードウェアシステムとのインターフェースをプログラム可能に得るためのコントローラデバイス専用ドライバ1528を含み得る。
【0164】
アプリケーション層1530は、アプリケーションライブラリ1532と、GUI器具キット1534(例えば、LCDタッチスクリーンを用いるためのもの)と、暗号ライブラリ1536(例えば、セキュリティ目的のためのもの)とを含み得る。アプリケーション層1530はまた、アプリケーションマネージャ1538も含み得る。アプリケーションマネージャ1538により、ユーザは、フォアグラウンドで実行すべきアプリケーションを選択することができる。アプリケーションは、コンテンツレイアウトを設計するためのアプリケーション(例えば、CRICUT(登録商標)アプリケーション)であって、コンテンツ切断のために電子切断器610(例えば、CRICUT(登録商標)電子切断器)とインターフェースをとるアプリケーションを含み得る。別のアプリケーションは、画面印刷アプリケーション(例えば、YUDU(登録商標)(製造元:Provo Craft&Novelty、Spanish Fork、ユタ州))を含み得、このようなアプリケーションにより、ユーザは、画面印刷対象のコンテンツレイアウトを設計することができる。他のアプリケーションを挙げると、画像ビューワ/プリンタアプリケーションがあり、このようなアプリケーションにより、ユーザは、画像をコントローラデバイスにダウンロードした後、印刷対象である画像のトリミングおよびまたは他の場合に変更を行うことができる。他のアプリケーションも、多様な周辺デバイス(例えば、インクジェットプリンタ、画面プリンタ、自動ラインストーンセッター、ミシン、直接衣類印刷用プリンタなど)の設計および制御において用いることができる。
【0165】
図16は、例示的なユーザインターフェースアプリケーション選択画面1600の模式図である。ユーザは、設計ソフトウェアアプリケーション(例えば、CRICUT(登録商標)デザイナー)を用いるか、画像ビューワを用いるか、または、コントローラデバイス100、200および1210の設定を調節するかを選択することができる。設計ソフトウェアアプリケーションを用いて、電子切断器610を制御してコンテンツを切断させることにより、コンテンツレイアウトの作成および/または前記レイアウトの実現を行うことができる。画像ビューワにより、画像(例えば、写真)をコントローラデバイス100、200および1210にダウンロードすることができ、前記画像を変更し(例えば、トリミング、フレーミングなど)、前記画像をプリンタ周辺デバイスに印刷することができる。これらの設定により、ユーザは、機能(例えば、LCD輝度)およびアプリケーションそれぞれのカスタマイズ化により、コントローラデバイス100、200および1210を自身の選好に合わせてカスタマイズすることができる。
【0166】
図17は、カートリッジ所有者情報の照合方法の動作の例示的配置構成1700を示す。このカートリッジ所有者情報照合方法は、コントローラデバイス200のプロセッサ240(図11A)、コントローラデバイス200と通信するコンピュータ710(図9)、および/または周辺デバイス(例えば、コントローラデバイス200と通信する電子切断器610(図9))上において実行可能である。カートリッジ510の所有者情報(図5を参照)およびカートリッジ510中のデジタルコンテンツを判定するために、コントローラデバイス200は、カートリッジ510に問い合わせを行って、カートリッジ510が別人によって所有されているか否かを決定することができる。カートリッジ510が別人によって所有されていない場合、コントローラデバイス200は、カートリッジ510とコントローラデバイス200との一対関係を確立して、所有者情報を断定する。いくつかの例において、カートリッジ510と特定のコントローラデバイス200との一対関係が確立された後は、カートリッジ510のデジタルコンテンツは、別のコントローラデバイス200と一対関係にすることができなくなる。しかし、カートリッジ510およびその内部のデジタルコンテンツが電子切断器610(図6を参照)に直接接続された場合、カートリッジ510およびその内部のデジタルコンテンツは使用可能である。
【0167】
前記カートリッジ所有者情報照合方法の動作は、電子切断器610上のグリフを切断する工程1710を含む。この工程が行われると、コントローラデバイス200は、ユーザは、グリフと関連付けられた特定のデジタルコンテンツを所有しているか否かを決定し得る。このグリフは、カートリッジ510(またはコントローラデバイス200と通信しているメモリデバイス)中に保存されている1組のグリフの一部であり得る。動作は、前記グリフと関連付けられたカートリッジ(単数または複数)510を決定する工程1712をさらに含む。前記工程は、切断対象となる設計のコンテンツと関連付けられた各カートリッジ510を特定する工程と、各特定されたカートリッジ510についてカートリッジ識別子(例えば、シリアル番号)を入手する工程とを含み得る。これは、前記グリフのメタデータを用いて決定され得る。前記グリフメタデータは、前記設計の各グリフと直接関連付けられ得、コントローラデバイス200のメモリ250からアクセスされ得、かつ/または、前記コントローラデバイスと通信する外部ソース200からアクセスされ得る。例えば、ユーザがグリフをデジタル切断マット上に配置すると、前記グリフについての識別情報は、前記グリフが関連付けられているカートリッジ(単数または複数)510(および対応するカートリッジ識別子(単数または複数))を含み得る。
【0168】
前記カートリッジ所有者情報照合方法の動作は、前記特定されたカートリッジ510が前記ユーザによって所有されているか否かを決定する工程1714を含む。この工程は、所有されているカートリッジ510のリストを検索することにより、行われ得る。所有されているカートリッジ510のリストは、コントローラデバイス200のメモリ250内に保存され得る。カートリッジ510が前記ユーザによって保存されている場合、前記カートリッジ所有者情報照合方法の動作は、例えばコントローラデバイス200と通信している電子切断器610に対する切断動作を実行または許可する工程1724を含む。ートリッジ510または前記グリフのデジタルコンテンツが前記ユーザによって所有されていない場合の前記カートリッジ所有者情報照合方法の動作を挙げると、適切なカートリッジ510をコントローラデバイス200に挿入するようユーザを促すか、または、所有済みカートリッジ510のリスト中に含まれていないカートリッジ識別子を有する各特定されたカートリッジ510の利用権を購入するようユーザに提案する工程1716がある。所有済みカートリッジ510のリストは、コントローラデバイス200のメモリ250に保存され得る。利用権が購入された後、動作は、電子切断器610に対する切断動作の実行を許可する工程を含む。
【0169】
カートリッジをコントローラデバイス200に挿入するようユーザを促す工程1716は、カートリッジ510をコントローラデバイス200(図5を参照)に直接した状態で行ってもよいし、あるいは、アダプタ(図3Bを参照)を用いて行ってもよい。あるいは、前記接続は、カートリッジ510を電子切断器610に接続した後にコントローラデバイス200を当該電子切断器610に接続することで直接接続無しに通信経路を得ることにより、リモートに行ってもよい。別のシナリオにおいて、ユーザは、例えばインターネットを用いてデジタルコンテンツをダウンロードし、前記デジタルコンテンツをコントローラデバイス200に転送し得る。
【0170】
前記カートリッジ所有者情報照合方法の動作は、接続されたカートリッジ510とコントローラデバイス200との間の一対関係を確立する工程1718をさらに含む。一対関係の確立工程1718はまた、図19を参照して言及され得る。コントローラデバイス200とカートリッジ510との一対関係を確立するために、コントローラデバイス200は、カートリッジ510が既にコントローラデバイス200との一対関係を持っているか否かを確認する。これは、メモリ位置1914またはカートリッジ510のメモリ514および1900内の位置を読み出して、コントローラデバイス200と関連付けられたシリアル番号を見つけることにより、行われ得る。メモリ位置1914においてコントローラデバイス200のシリアル番号が見つからない場合、一対関係が無いとみなされる。この場合、コントローラデバイス200は、カートリッジ510のメモリ1900内の割り当てられたメモリ位置1914にそのシリアル番号を書き込むことで所有者情報を断定し、コントローラデバイス200とカートリッジ510との間の一対関係を確立する。その結果、シリアル番号が書き込まれたこの特定のコントローラデバイス200は、前記一対を成すカートリッジコンテンツのデジタルコンテンツのフルアクセスおよび制御を持つことが可能になる一方、他のコントローラデバイス200は、前記一対を成すカートリッジ510のコンテンツを用いることはできなくなる。このようにして、前記デジタルコンテンツの管理が制御される。
【0171】
前記カートリッジ所有者情報照合方法の動作は、コントローラデバイス200とカートリッジ510との一対関係の確立が成功したか否かを決定する工程1720をさらに含む。カートリッジ510が以前に一対関係を成しておらず、かつ、カートリッジ510への前記コントローラデバイスのシリアル番号の書き込みが成功した場合、一対関係の確立が成功する。一対関係の確立が成功した場合、前記カートリッジ所有者情報照合方法の動作は、例えばコントローラデバイス200と通信している電子切断器610に対して切断動作を行う工程1724を含む。一対関係の確立が成功しなかった場合(例えば、カートリッジ510が既に異なるコントローラデバイス200と一対を成しているか、または、シリアル番号の書き込みが不成功であった場合)、前記カートリッジ所有者情報照合方法の動作は、一対関係の確立が失敗した旨をユーザに通知する工程1722を含む。
【0172】
一対関係の確立の失敗をユーザに通知する工程1722において、前記ユーザに、一対関係の確立の失敗の原因が通知され得る。前記失敗を挙げると、カートリッジ510が既に別のコントローラデバイス200との一対関係を成していたなどの理由がある。その上、前記失敗についてさらなる情報が前記ユーザに提供され得る。いくつかの例において、コントローラデバイス200とカートリッジ510との一対関係を確立する工程は、一対関係の確立に関するメタデータをカートリッジ510に書き込む工程も含み、その際、所有者の名称も含まれ得る。このようにすると、カートリッジ510と一対関係を成しているコントローラデバイス200を決定する際およびコントローラデバイス200の所有者を決定する際において、有用である。例えば、「ベティー」によって所有されているコントローラデバイス200と既に一対関係を持っているカートリッジ510と新たに一対関係を持とうとユーザがした場合、エラーメッセージ中において、一対を成すカートリッジ510から抽出されたメタデータにより、「一対関係の確立に失敗しました。このカートリッジは、ベティーのコントローラデバイスと一対関係を成しています。」ということを示すことで、一対関係の確立の失敗を説明する。
【0173】
図18は、カートリッジ510とコントローラデバイス200との一対関係の確立のための方法の動作の例示的配置構成1800を示す。一対関係を確立する動作を行う際、コントローラデバイス200は、カートリッジ510が既に別のデバイスと一対関係を成しているかのみを決定するのではなく、カートリッジ510の真正性も認証し得る。
【0174】
前記一対関係の確立のための方法の動作は、コントローラデバイス200とカートリッジ510との間の通信を確立する工程1810を含む。いくつかの例において、カートリッジ510は、コントローラデバイス200に電気的に取り付けられ、これにより両者間の通信が可能となる。他の例において、コントローラデバイス200は、カートリッジ510との無線接続を確立し、これにより両者間の通信を確立する。動作を挙げると、カートリッジ510からカートリッジ識別子を読み出す工程1812がある。いくつかの例において、コントローラデバイス200は、シリアル番号、モデル番号、ならびに/またはカートリッジ510に対する一意な識別子およびカートリッジ510のデジタルコンテンツを読み出す。カートリッジ識別子は、カートリッジ510の一意な識別情報として機能し得、バージョン情報、製造日およびデータ構造型も含み得る。
【0175】
前記一対関係の確立のための方法の動作は、カートリッジ510を真正なものとして認証する工程1814をさらに含む。認証は、コントローラデバイス200上において実行され得、多様な技術(例えば、コンテンツ照合および/または暗号化による照合方法)を含み得る。コンテンツ照合については、以下において図20を参照して説明する。コンテンツ照合は、デジタルコンテンツをカートリッジ510から読み出す工程と、前記デジタルコンテンツと、コントローラデバイス200上に保存されている既知のコンテンツとを比較する工程を含み得る。あるいは、カートリッジ510は、コントローラデバイス200による読み出しが可能な暗号化データを含み得、パブリック/プライベートキー内部構造を通じてその真正性を検証し得る。
【0176】
前記一対関係の確立のための方法の動作は、カートリッジ510が既に一対関係を成している(例えば、別のコントローラデバイス200と一対関係を成している)かを決定する工程を含む。コントローラデバイス200は、一対関係の確立情報についてカートリッジ510のメモリ位置を読み出すことにより、カートリッジ510の一対関係の確立状態を決定し得る。カートリッジ510が既に一対関係を成している場合、前記一対関係の確立のための方法の動作は、一対関係の確立の失敗について通知する工程1818を含む。例えば、コントローラデバイス200は、カートリッジ510は既に別のコントローラデバイス200と一対関係を成しているため、カートリッジ510はユーザのコントローラデバイス200と一対関係を確立することができない旨をユーザに通知するためのメッセージを提供し得る。前記カートリッジが既に一対関係を成していない場合、前記一対関係の確立のための方法の動作は、コントローラデバイス200のシリアル番号をカートリッジ510のメモリ1900(図19)に書き込んで、コントローラデバイス200をカートリッジ510と一対関係にする工程1820を含む。コントローラデバイス200のシリアル番号は、カートリッジ510内の割り当てられたメモリ位置(例えば、コントローラデバイスシリアル番号メモリ部分1914(図19))に書き込まれ得、これにより、後で一対関係の確立についてこの既知の位置が確認され得る。コントローラデバイスシリアル番号メモリ部分1914は、ライトワンスおよびリードメニーとして構成可能であり、これにより、一対関係の確立動作が1回だけ実行可能となっている。前記コントローラデバイスシリアル番号のカートリッジ510への書き込みに加えて、さらなるメタデータ(例えば、一対関係が確立された時間および日付)をカートリッジ510ののメモリに書き込んでもよい。他の情報(例えば、ユーザの名称および/またはコントローラデバイス200についての情報)をカートリッジ510に書き込むことで、カートリッジ510に問い合わせがあった場合に、より意味のあるエラーメッセージを提供し、カートリッジ所有者情報を決定することができる。
【0177】
前記一対関係の確立のための方法の動作は、カートリッジ識別子をコントローラデバイスのメモリ200内に(例えば、ライセンス供与ファイル内に)保存する工程1822をさらに含む。その後、コントローラデバイス200は、カートリッジ510が無くても、このカートリッジ識別子を用いてカートリッジ510の所有者情報を決定することができる。コントローラデバイス200は、多数のカートリッジ510の所有者情報およびカートリッジ510内に保存されているデジタルコンテンツを示す情報を保存し得る。前記カートリッジ識別子に加えて、コントローラデバイス200は、カートリッジ510から実際のデジタルコンテンツを保存することができる。このデジタルコンテンツは、カートリッジ510から読み出される場合もあるし、あるいは、カートリッジ510との一対関係の確立による起動を待機しているコントローラデバイス200上に既に保存されている場合もある。あるいは、前記ユーザは、例えばインターネットからリッチインターネットアプリケーションを介してデジタルコンテンツをダウンロードすることもできる。
【0178】
図19は、コントローラデバイス200とのインターフェースを有するカートリッジメモリ1900の模式図である。カートリッジメモリ1900は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROMメモリ、ROMメモリなどとして具現化され得る。カートリッジメモリ1900は、カートリッジコンテンツメモリ部分1910を含み得る。カートリッジコンテンツメモリ部分1910は、デジタルコンテンツおよびメタデータをを含み得る。これは、例えば、切断経路、画像、オーバーレイ情報、キーパッドマッピング情報などを含み得る。
【0179】
カートリッジメモリ1900はまた、例えば所定のメモリ位置においてカートリッジ識別子メモリ部分1912を含み得る。カートリッジ識別子部分1912は、カートリッジ510の製造時において例えば工場においてプログラムされ得る。カートリッジ識別子メモリ部分1912は、シリアル番号を含むカートリッジ510に対する一意な識別子を含み得る。一対関係を確立する動作を行う際、コントローラデバイス200は、カートリッジ識別子メモリ部分1912を読み出して、ユーザによって所有されるべきカートリッジ510およびデジタルコンテンツを決定する。
【0180】
カートリッジメモリ1900はまた、例えば所定のメモリ位置においてコントローラシリアル番号メモリ部分1914を含む。コントローラシリアル番号メモリ部分1914は、カートリッジ510との一対関係が確立された後、コントローラデバイス200のシリアル番号を含む。カートリッジ150と一対関係を成すコントローラデバイス200が無い場合、コントローラシリアル番号メモリ部分1914は空白状態(例えば、全てゼロ)であるか、または、カートリッジ510が一対関係を持っていないことを示す所定の情報(例えば、符号)を含む。コントローラシリアル番号メモリ部分1914は、一対関係の確立動作時においてコントローラデバイス200へと書き込まれているため、これにより、他のコントローラデバイス200が一対関係の確立を試行した場合、他のコントローラデバイス200は、カートリッジ510が既に一対関係を有していることを知る。
【0181】
カートリッジメモリ1900はまた、製造日および他のメタデータを保存する製造データメモリ部分1916を含み得る。これは、カートリッジメモリ1910中のデータ構造のメモリアドレスと、電子切断器610および/またはコントローラデバイス200にとって有用な他の情報とを含み得る。
【0182】
カートリッジ510を真正カートリッジとして認証するために多様な方法があり、例えば、カートリッジコンテンツをカートリッジコンテンツの既知の例とを比較する方法がある。図20は、カートリッジ510を真正なものとして認証するための方法の動作の例示的配置構成2000である。このカートリッジ510の認証方法は、既知のグリフとカートリッジグリフとを整合性について比較して、カートリッジ510が真正であるかを決定する方法を示す。このようなカートリッジ認証を例えばコントローラデバイス/カートリッジ間の一対関係の確立方法時において用いて、カートリッジ510が真正であり一対関係を持つべきものであるか否かを決定することができる。
【0183】
カートリッジ510の認証方法の動作は、カートリッジ510のカートリッジ識別情報を読み出す工程2010を含む。いくつかの実行において、コントローラデバイス200は、カートリッジ識別情報を読み出す。その結果、コントローラデバイス200は、前記カートリッジのデジタルコンテンツと既知のデジタルコンテンツとを相関付けることができる。これらの動作は、試験対象のグリフを決定する工程2012も含む。コントローラデバイス200は、前記カートリッジのデジタルコンテンツのコピーを内部に保持するか、または、前記カートリッジのデジタルコンテンツのサブセットを保持することができる。その後、コントローラデバイス200は、試験対象のグリフを内部メモリ保存250、1344から選択するか、または、コントローラデバイス200と通信している信頼性が実証された外部ソース(例えば、メモリデバイスまたはリッチインターネットアプリケーション)から選択する。このような外部ソースも、カートリッジ510内に含まれる。これらの動作は、前記コントローラデバイスの事前保存されたコンテンツまたは信頼性が実証された外部ソースから前記選択されたグリフをマスターグリフとして読み出す工程2014と、前記選択されたグリフを試験グリフとしてカートリッジ510から読み出す工程2016とを含む。カートリッジ510の認証方法の動作は、前記マスターグリフのうち少なくとも一部と、前記試験グリフの対応する部分とを整合性について比較する工程2018をさらに含む。いくつかの例において、前記比較動作2018は、各グリフの1つ以上のベジエ曲線を比較する工程を含む。ベクターグラフィックにおいて、ベジエ曲線を用いて、無制限にスケーリング可能な滑らかな曲線をモデル化することができる。前記マスターグリフが前記試験グリフと同一のものとして整合した場合、動作はさらに、前記カートリッジを真正として認証する工程2024に進む。カートリッジ510が真正カートリッジである旨をユーザに通知してもよい。認証後、コントローラデバイス200は、コントローラデバイスシリアル番号をカートリッジメモリ1900のコントローラデバイスシリアル番号メモリ部分1914に書き込むことができる。前記マスターグリフが前記試験グリフと整合しない場合、動作はさらに、例えば前記マスターグリフが前記試験グリフと整合しなかったため、前記カートリッジが真正ではないと認証する工程2022に進む。その後、ユーザは、カートリッジ510が真正ではないため、カートリッジ510とコントローラデバイス200との一対関係の確立が失敗した旨がユーザに通知され得る。
【0184】
カートリッジ510との一対関係を持った後は、コントローラデバイス200は、カートリッジ510上に(例えば、カートリッジコンテンツデータメモリ部分1910内に)保存されているコンテンツ(例えば、コンテンツライブラリ)の一部または全体を受信することがでいきる。コントローラデバイス200は、前記コンテンツfromカートリッジメモリ1900のカートリッジコンテンツデータメモリ部分1910からコンテンツを読み出して、前記読み出されたコンテンツをコントローラ200のメモリ250を保存するスクリプトを実行し得る。前記スクリプトにより、コントローラデバイス200上の既存の保存コンテンツの更新および/または外部ソース(例えば、インターネット)へのアクセスが可能になり、これにより、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツ510が更新されるかまたはさらに得られる。例えば、カートリッジ510は、コンテンツライブラリのコアセットのみを保持し得るが、しかし、カートリッジ510とコントローラデバイス200との一対関係の確立または両者の起動時において、コントローラデバイス200は、さらなる前記カートリッジと関連付けられたコンテンツ510(例えば、ボーナスコンテンツ)または付属コンテンツ(例えば、関連カートリッジ510からのコンテンツ)にアクセスまたは受信することができる。その結果、プロモーションコンテンツおよび/またはコンテンツ更新をコントローラデバイス200が受領することが可能になる。コントローラデバイス200は、コントローラデバイス200に接続されたWiFiドングルを通じて、ネットワークまたはインターネットにアクセスすることができる。いくつかの実行において、前記WiFiドングルは、カートリッジ510と一体化されるかまたは関連付けられる。
【0185】
いくつかの実行において、コントローラデバイス200により、ユーザは、一対関係を成しかつ認証されていえるカートリッジ510と関連付けられたコンテンツへアクセスし、このアクセスを利用することができる。例えば、前記カートリッジと関連付けられたボーナスコンテンツ510および/または前記一対関係を成しかつ認証されていえるカートリッジ510と関連付けられた別のカートリッジ510からのコンテンツがアクセス可能となり、ユーザがコントローラデバイス200上において利用することが可能となる。例えば、ユーザは、カートリッジAを購入し、カートリッジAと、自身のコントローラデバイス200との一対関係を確立させ、その結果、カートリッジAは有効なものとして認証される。カートリッジAは、ボーナスコンテンツ(例えば、カートリッジA上に含まれていない場合があるもの)と関連付けられ、その結果、ユーザは(例えば、インターネットおよび/または別のカートリッジを介して)前記ボーナスコンテンツにアクセスすることが可能になる。カートリッジAは、プロモーションの目的のため、カートリッジBおよびカートリッジCとも関連付けられる。カートリッジAについて一対関係の確立および認証が終了した後、ユーザは、(例えば、インターネットおよび/またはさらなるカートリッジを介して)カートリッジBおよびカートリッジCのコンテンツにアクセスできるようになる。
【0186】
図21は、カートリッジ所有者情報プロキシの方法の動作の例示的配置構成2100である。コントローラデバイス200は、一対関係の確立プロセスを通じて、カートリッジ510上に保存されているデジタルコンテンツの所有者情報に対するプロキシとして機能し得る。例えば、ユーザは、カートリッジ510とコントローラデバイス200との一対関係を確立した後、コントローラデバイス200を用いて、デジタルコンテンツを利用する際に(例えば、電気または無線接続によって)カートリッジ510を接続する必要無く、コンテンツ所有者情報を認証することができる。このようにして、コントローラデバイス200は、ユーザのデジタルコンテンツを保存しているデジタルジュークボックスとして機能し得る。
【0187】
前記カートリッジ所有者情報プロキシのための方法の動作は、コントローラデバイス200を外部リソース1180(例えば、実行可能なユーザインターフェース1150(例えば、リッチインターネットアプリケーション(RIA)1150a))またはプロセッサ(例えば、コンピュータ1160(図11上において実行可能なソフトウェア設計スタジオ1150b(例えば、CRICUT設計スタジオ(登録商標))))へと接続する工程2110を含む。設計ソフトウェアアプリケーション1150bにより、ユーザは、関連付けられた電子切断器610を用いて設計の作成および切断を行うことができる。これらの動作は、外部リソース1180がカートリッジ識別子のリストをコントローラデバイス200のメモリ250から読み出して、ユーザが所有するデジタルコンテンツを決定する工程2112を含む。これらの動作は、外部リソース1180が、ユーザが所有するカートリッジ510を認証する工程2114をさらに含む。この認証により、ユーザは、リソース動作(例えば、電子切断器610上において所有コンテンツを切断する動作)を実行することができる。認証は静的ではないが、コントローラデバイス200が前記外部リソースから取り外された場合、以前に認証されたカートリッジ510は、コントローラデバイス200によって提供されるプロキシを介して利用できなくなる。
【0188】
いくつかの実行において、外部リソース1180は、外部リソース1180上に設計2805を実行するためのリソース動作を受け取る。設計2805は、少なくとも1つのカートリッジと関連付けられたコンテンツ510を含む。外部リソース1180は、設計2805のコンテンツと関連付けられた各カートリッジ510を特定し、各特定されたカートリッジについてカートリッジ識別子510を入手し、各特定されたカートリッジ510のカートリッジ識別子についてコントローラデバイス200のメモリ250を検索し、各特定されたカートリッジ510の各カートリッジ識別子がコントローラデバイス200のメモリ250内において位置探知された後、リソース動作の実行を許可する。
【0189】
前記カートリッジ所有者情報プロキシのための方法の動作は、前記外部リソースが、デジタルコンテンツを認証したコントローラデバイス200が未だに接続されているか否かを決定する工程2116を含む。コントローラデバイス200が未だに接続されている場合、制御ループは、接続を確認する動作2116に戻り、ユーザは、認証されたカートリッジ510を用いて切断を継続することができる。しかし、コントローラデバイス200が取り外された場合、動作は、前記外部リソースがユーザが所有するカートリッジ510を無効化する工程2118に進むが、これは、カートリッジ510が前記外部リソースに関連するために行われる。換言すれば、コントローラデバイス200が前記外部リソースからプラグイン解除されると、前記外部リソースは、コントローラデバイス200によって所有者情報がプロキシされたデジタルコンテンツを利用することができなくなる。このようにして、ユーザは、コントローラデバイス200を携行し、一対関係を成すカートリッジ510の所有者情報およびカートリッジ510の関連付けられたデジタルコンテンツに対するプロキシとしてコントローラデバイス200を用いることができる。
【0190】
図22は、表示レンダリングデータ保存部システム2200の一例である。表示レンダリングデータ保存部システム2200により、画面112上におけるグリフのレンダリングが可能となる(図1を参照)。使用時において、画面112上に示される画像または画像グループをデジタルコンテンツから(例えば、カートリッジ510から)直接レンダリングすることもできるし、あるいは、例えば画像として保存することもできる。コンテンツまたはビットマップからのレンダリングの使用は、利用可能性および処理時間により決定され得る(例えば、画面112が画像として保存されていない場合)。
【0191】
一般的に、画面112の仮想オーバーレイのレンダリングは、カートリッジ150からの切断命令および/または印刷命令をグラフィック形態に変換することによって達成可能であり、あるいは、前記グラフィック形態をコントローラデバイス200中に事前保存するかまたはキャッシュしてもよい。前記オーバーレイは、コンテンツを表す一連のグリフを含み得る。その後、ユーザは、用いるべき各グリフおよびマット上の位置決めを選択する。各グリフから表示される画像は、複数の様式によって生成可能である。
【0192】
いくつかの例において、レンダリングは、o一対関係の確立プロセス時においてコントローラデバイス200に取り付けられたカートリッジ510から直接ロードすることが可能である。初回のレンダリング終了後(これは、コンテンツの復号化および画面112へのレンダリングの時間を必要とする)、レンダリングされた状態でキーを保存することができ、そのため、次回に画像がアクセスされた際、前記画像はキーパッド上に迅速に表示される(例えば、画面112上に表示される)。さらなる例において、各グリフのレンダリングは、ライブラリ更新の一部としてコントローラデバイス200に送達され得、迅速なレンダリングのために画像として保存され得る。あるいは、グリフ画像によっては、カートリッジ510からのレンダリング時に非記述的とみなされる場合もある。これらの非記述的グリフは、事前レンダリングされた画像と交換することができ、ライブラリ更新を通じて送達される。非記述的キーの例を挙げると、機能キー(例えば、シフト、スペースなど)がある。シフトおよび機能キーは、起動時において表示を変更し得る。例えば、起動時において、機能またはシフトキーに関連する新規キー/グリフが示される。例えば、「シフト」が押されると、キーが小文字から大文字に変化し得る。
【0193】
典型的な画像フォーマットは、例えば、ビットマップ(例えば、BMP、DIB、PBM)および/またはベクターグラフィックではなくビットマップJPEG、TIFF、PNGおよびGIFに容易に拡張可能な圧縮フォーマットを含み得る。これらの種類の画像フォーマットは、ベクターグラフィック上において利用可能であり、これにより、ベクターグラフィックをデバイスにレンダリングするためのプロセッサ側のコストが低減される。表示上のグリフの表示を高速化するために、事前レンダリングされたグリフをキャッシュまたはデータ保存部に保存しておき、画面112上の表示時にオンデマンドで抽出することができる。
【0194】
図22に示すように、レンダリングデータ保存部2210は不揮発性メモリであり得、画面112と共に用いられるレンダリング済みグリフまたは完成オーバーレイを保存する。コントローラ200内において動作するソフトウェアは、先ずレンダリングデータ保存部2210を確認して、切断命令(例えば、カートリッジ510上またはコントローラデバイス200内に保存されているデジタルコンテンツ)からレンダリングする前に、グリフまたはオーバーレイが既にレンダリング済みであるか否かを決定する。レンダリングデータ保存部2210を確認する際、切断命令をレンダリング済みグラフィックに変換するプロセスが排除され得る。そのようにすることで、CPUオーバーヘッドの量と、レンダリング済みグラフィックの表示までの時間とが低減され得る。
【0195】
一般的に、レンダリングデータ保存部2210は、多様な様式で更新可能である。第1の例において、カートリッジ510からのデジタルコンテンツを読み出し、切断命令を、画面112上での表示に適したグラフィックな様態でのレンダリングのためのペン命令に変換する。この変換およびレンダリング動作は、カートリッジ510から直接コンテンツ上に行うこともできるし、あるいは、コントローラデバイス200上に事前ロード可能なローカルコピーを用いて行うこともできる。あるいは、レンダリングデータ保存部2210をネットワーク2220(例えば、インターネット)から更新することもできる。このようにして、新規カートリッジ510がリリースされた場合または既存のオーバーレイが変更された場合、レンダリング済みグリフおよびオーバーレイをリモートに更新することができる。別の例において、工場2230は、レンダリング済みオーバーレイおよびグリフをレンダリングデータ保存部2210内に事前ロードした後、既存のカートリッジ510に発送することができる。
【0196】
一般的に、切断命令をレンダリング済みグラフィックに変換する工程は、仮想グリッド上において切断経路を仮想的にトレースする工程を含み得る。切断経路が画素と交差する場所において、画素を「オン」とマーク付けすることができる。別の例において、最終のレンダリング済みグラフィックを画面112上への表示に合わせて最適化することができ、例えば、スケーリング動作後にアンチエイリアス処理およびリサンプリングが行われる。例えば、グリフが「ホバー」機能を有する場合、ユーザが拡大ビューを見て詳細を確認できるよう、前記グリフのサイズを一時的に拡大することができる。グリフはリサイズされるため、各グリフの特定の最適化ビューを保存しておくことで、最も高品質のビューを提供することができる。
【0197】
図23は、カートリッジ510からの表示レンダリング方法の動作のan例示的配置構成2300を示す。この例において、カートリッジ510は、データソースとして用いられる。しかし、データソースはコントローラデバイス200内に保存してもよいし、あるいは、例えばオンラインストアからダウンロードしてもよいことが理解されるべきである。
【0198】
レンダリング表示方法の動作は、デジタルコンテンツデータについてカートリッジ510を読み出す工程2310を含む。このデータは、データ自体の上に保存されている作品切断経路を含み得る。切断命令が読み出され、対応する切断経路が例えばベクターグラフィックとして取り扱われ得る。このデータはまた、オーバーレイに対するグリフまたは作品のマッピングに関する情報も含み、印刷または表示に用いられるグラフィカル情報も含み得る。
【0199】
これらの動作は、各グリフまたは別個のアイテムを切断(例えば、電子切断器610上における切断)のためにレンダリングする工程2312を含む。このレンダリングは、特定の分解能の仮想ビットマップ上に切断経路をリサイズすることにより、達成され得る。画面112(例えば、LCD表示部1420)の分解能は一定であるため、レンダリング用途に応じて、レンダリングをその特定の分解能に合わせて最適化することができる。例えば、仮想オーバーレイキーパッド用途の場合、各グリフは所定のサイズを持ち得、所定数の画素を占有し得る。その場合、その画素数に合わせて切断経路を最適化することができる。あるいは、例えばズーム画像またはより大きなホバー画像が所望される場合、前記所望のサイズビットマップに合わせて、画素の領域または数を調節し、切断経路をレンダリングすることができる。前記仮想オーバーレイレンダリング画像および前記ホバー画像を両方とも、後で用いることができるよう、保存することができる。
【0200】
いくつかの実行において、前記読み出されたカートリッジのコンテンツは、各グリフについての複数のファイルを含み、各関連付けられたファイルは、異なる分解能またはサイズにおけるグリフのレンダリングのためのグラフィックデータを含む。このような実行において、レンダリング動作2312は、表示すべき適切なレンダリングに対応するグラフィックデータファイルを選択する工程を含む。例えば、各グリフは、当該グリフの対応する第1、第2および第3の画像のレンダリングのための第1、第2および第3の関連付けられたグラフィックデータファイルを持ち得る。第1の画像は、キーパッドオーバーレイのキーについて比較的小さな画像サイズの画像詳細レベルを持ち得、第2の画像は、選択された画像またはパスオーバー画像について比較的大きな画像サイズの画像詳細レベルを持ち得、第3の画像は、グリフ/画像のズーム動作時の表示のためのフル画面の画像サイズの画像詳細レベルを持ち得る。
【0201】
他の実行において、レンダリング動作2312は、対応する画像を適切なサイズで(例えば、キーパッドオーバーレイのキーのための比較的小さなサイズ、選択された画像またはパスオーバー画像およびフル画面サイズのための比較的大きなサイズで)レンダリングするための対応するグリフについてのマスターグラフィックデータファイルから画像詳細を外挿する工程を含む。いくつかの実行において、相互に閾距離内にある切断経路または画像線を1本の切断経路または画像線にマージすることで、グリフが閾サイズ(例えば、表示および/または切断のための閾サイズ)を下回るようにする。この外挿動作は、当該画像を形成するベジェ線の閾量を選択する工程を含み得る。
【0202】
戦記表示レンダリング方法の動作は、仮想キーパッドオーバーレイ上の各グリフのマッピングおよびレンダリングを行う工程2314をさらに含む。仮想キーパッドオーバーレイのマッピングは、グリフがキー、シフトキーまたは機能キーに対応するカートリッジデータによって得られるマッピングデータを用いて、達成され得る。前記マッピングデータは、グリフとキーパッドテンプレートのキーパッド位置とを関連付けるXMLファイルまたはデータ構造を含み得る。前記マッピングおよびレンダリング動作2314は、前記XMLファイルまたはデータ構造を読み出してグリフレイアウト情報を入手し、前記グリフレイアウト情報に従って、各グリフをキーパッドテンプレートのキー位置にレンダリングする工程を含み得る。このマッピングを仮想オーバーレイに直接変換してもよいし、あるいは、このマッピングを特定の目的に合わせて変更してもよい。例えば、前記マッピングを物理的オーバーレイと同一荷すべき場合、仮想オーバーレイ上のマッピングは前記物理的オーバーレイと整合する。物理的オーバーレイの一例について、米国特許出願第11/457,415号(出願日:2006年7月13日、Workmanらに付与)を参照されたい。ここに、同文献全体を参考のため援用する。しかし、各画面上のグリフがより大型でありかつより少数となるようにマッピングが変更された場合、複数のページ(例えば、ページング)のオーバーレイが得られるようにマッピングを変更することができ、その場合、仮想オーバーレイ内のページ変更が得られるように、マッピングを変更する。また、前記グリフの比較的より大型のレンダリングを収容できるよう、いくつかのグリフをキーパッドの複数のキーにマッピングすることもできる。
【0203】
前記動作は、各グリフを仮想オーバーレイタッチスクリーン位置にマッピングする工程2316も含む。各グリフおよびその境界のマッピングが、タッチパネル1430のセンサーのハードウェアレベルにマッピングされ得る(図14を参照)。例えば、各画素について触覚感知構成になっている場合、グリフ領域内の各画素も、選択時のタッチセンサーにおいて感受性を持つ。いくつかの例において、マッピング動作2316は、キーパッドテンプレートを用いて、各グリフをタッチスクリーン112の領域にマップする。
【0204】
前記表示レンダリング方法の動作は、レンダリングおよびマッピングが行われたオーバーレイ情報をレンダリングデータ保存部2210に保存する工程2318(図22を参照)をさらに含む。レンダリングおよびマッピングの完了後、レンダリング済みオーバーレイ(また、所望の場合、拡大ホバー画像)を後で利用できるようレンダリングデータ保存部2210に保存することができる。グリフのレンダリングのための作業は既に行われているため、切断経路命令を用いて画像をオンザフライでレンダリングした場合よりも、画面上への画像表示速度が高速になる。
【0205】
図24は、カートリッジデータ保存部2400の模式図である。カートリッジコンテンツデータ保存部2410は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリまたはROM)として具現化され得る。カートリッジコンテンツデータ保存部2410は、カートリッジ510から読み出された切断命令を保存することもできるし、あるいは、工場2230(図22を参照)からのカートリッジコンテンツの全体または大部分によってプログラムすることもできる。あるいは、カートリッジコンテンツデータ保存部2410は、読み出されたカートリッジ510の実際のデータコンテンツによって更新してもよい。これは、カートリッジコンテンツデータ保存部2410が工場2230においてプログラムされた後において切断命令が既に存在しない場合に後続カートリッジ510がリリースされた場合に、発生し得る。あるいは、カートリッジコンテンツデータ保存部2410をネットワーク2220(図22)(例えば、インターネット)から更新することも可能である。ユーザがコントローラデバイス200を更新すると、カートリッジコンテンツデータ保存部2410を新規コンテンツと共に更新することが可能になる。カートリッジコンテンツデータ保存部2410はまた、ユーザがまだ所有していないコンテンツをユーザがブラウズする際のリポジトリとしても、機能する。この場合、ユーザは、前記コンテンツをビューおよび設計することはできるが、権利(例えば、カートリッジ購入および/またはオンライン購入を通じて)を持つことができるまでは、切断を行うことはできない。
【0206】
図25A〜図25Cを参照して、接合とは、2つ以上の画像2510および2520の外部周辺部を接続して新規画像2540を形成するプロセスである。図25Aは、ユーザが接合することを望んでいる(例えば、外観をマージすることの望んでいる)第1および第2のグリフまたは画像2510および2520の一例である。図示の例において、第1のグリフ2510は円形であり、第2のグリフ2520は四角形である。図25Bは、接合またはマージのためにオーバーレイされた2つのグリフ2510および2520の例である。ユーザは、第1のグリフ2510および第2のグリフ2520を、少なくとも1つのオーバーラップ領域2530がある位置まで移動させ得る。オーバーラップ領域2530は、(接合動作の結果)1つの断片ではなく3つの別個の断片を発生させるため、所望されない。このように、ユーザは、第1のグリフ6510および第2のグリフ6520を接合またはマージする様態を選択することができる。図25Cは、グリフ2510および2520を単一のグリフ2540として接合またはマージした結果の一例である。2つの別個のグリフ2510および2520が、周囲に単一の切断経路を有する単一のグリフ2540によって置換されている。この切断経路により、オーバーラップ領域2530(図25Bを参照)が除去される。オーバーラップ領域2530が有る場合、接合またはマージが行われない場合に不自然な第3の断片の原因となる。
【0207】
オーバーラップ領域2530を決定し、第1のグリフ2510および第2のグリフ2520の外側切断経路をマージする際、コントローラデバイス200は、各グリフ2510および2520に対する外側切断経路を決定した後、オーバーラップ領域2530を決定し得る。第1のグリフ2510周囲の切断経路が第2のグリフ2520周囲の切断経路と交差すると、これら2つの切断経路はこれらの点においてマージされ、内側切断経路(単数または複数)はとられない。図示の例において、第1のグリフ2510および第2のグリフ2520の切断経路の交差点は2つある。第1のグリフ2510および第2のグリフ2520の共通のまたはオーバーラップした領域(単数または複数)は、切断されておらず、オーバーラップ領域2530によって境界付けられる。接合画像2510および2520の切断経路は確認可能であり、境界またはウェビングのいずれかとして特定される。前記切断経路が「ウェビング」(例えば、設計の内部の切断経路)としてみなされた場合、前記切断経路は無視され、切断されない。前記切断経路が境界切断経路であり、別の境界と交差していない場合、前記切断経路は、通常に切断される場合と同様に切断される。前記切断経路が境界切断経路であり、別の境界と交差しない場合、前記2つの線を接合して、2つの境界によって画定されるオーバーラップ領域2530を1つの領域にする。
【0208】
図26は、コントローラデバイス200を用いて電子切断器610の設定を調節する動作の例示的配置構成2600を示す。コントローラデバイス200は、電子切断器610に接続されている場合、電子切断器610の多様な構成可能な態様を制御することができる。例えば、ユーザは、設定をコントローラデバイス200を通じて手動で調整することもできるし、あるいは、ユーザは、コントローラデバイス200に自動的に電子切断器610を構成させることを選択することもできる。
【0209】
いくつかの実行において、ユーザは、コントローラデバイス200上の「設定を調節する」ダイアログ2610を選択し得る。その後、ユーザに対して、bepresentedwith少なくとも2つの選択肢(例えば、マニュアル設定選択肢2620および自動設定選択肢2630)が提示され得る。マニュアル設定選択肢2620により、ユーザは、多様な電子カッター調節(例えば、切断速度2622、切断圧力2624、切断高さ2626、およびマルチカット2628)を手動で設定することができる。自動設定選択肢2630により、ユーザは、特定の切断ジョブについて電子切断器610についての設定をコントローラデバイス200に自動的に選択させることを選択することができる。いくつかの実行において、電子切断器610は、切断対象となる媒体の材料特性(例えば、電子切断器610内にロードされた紙の重量および厚さ)を決定する(2632)か、または、例えば以前用いられた切断設定、設定アルゴリズム(これは、紙重量、紙厚さ、電子切断器の型(例えば、ハードウェアコンポーネントを決定するためのもの)などに基づいて、切断媒体に対してユーザ規定設定を用いた後、当該材料に対する電子カッター設定を自動選択する(2634)。次に、コントローラデバイス200は、多様な電子カッター調節(例えば、切断速度2638、切断圧力2640、切断高さ2642、およびマルチカット2644)を設定する(2634)。
【0210】
いくつかの例において、ユーザは、コントローラデバイス200が当該材料に対する電子カッター設定を調節できるよう、材料特性を調節することができる。例えば、ユーザが材料特性2632を高重量のカード在庫と規定した場合、コントローラデバイス200は、データベースに問い合わせをして、当該材料に合った適切な電子カッター設定を決定し得る(2634)。このデータベースの内容を挙げると、適切なカッター設定に対する多様な材料のマッピング、定型的アプローチなどがある。定型的アプローチにおいては、各材料特性を前記データベースから抽出した後、この材料特性を電子カッター設定を決定するための式に適用する。ユーザが高重量のカード在庫と規定した例において、電子カッターの設定速度2638は、通常のクラフト紙の場合よりも低速に設定され得る。さらに、圧力2640は増加され得、また、マルチカット機能2644の利用により、刃が切断経路を複数回横断するようにすることで、当該材料を確実に適切に切断できるようにする。このようにして、ユーザは、設計に機能(例えば、所望の材料種類)を追加することができ、コントローラデバイス200は、当該種類の材料についてユーザを促し、電子切断器610の物理的パラメータを構成して、当該材料を効率的に切断することができる。
【0211】
図27は、コントローラデバイス200を用いる動作の例示的配置構成2700を示す。一般的に、コントローラデバイス200は、電子切断器610(例えば、CRICUT(登録商標)個人用電子カッター)と共に機能する携帯可能デバイスであり、ユーザに、カスタム形状、文字および語句を現場で作成して、forlater後で切断および共有させる。
【0212】
コントローラデバイス200を用いる動作は、2710コントローラデバイス200をオンにする工程2710を含む。ユーザは、電源を電力コネクタ110(図3A)に接続するかまたはユーザセレクタボタン320(図3A)を用いて、例えば電源オンおよびオフをトグルする。コントローラデバイス200がオンになると、ユーザは、「ようこそ」画面(例えば、スプラッシュ画面)を見ることができる。コントローラデバイス200が初めてオンになった場合、エンドユーザライセンス契約(EULA)がユーザに提示され得、ユーザが同意すると、アプリケーションラウンチャー画面に移り変わる。
【0213】
コントローラデバイス200を用いる動作は、画面112上にアプリケーションラウンチャーを表示する工程2712を含む。アプリケーションラウンチャーを用いて、コントローラデバイス200上において実行されるアプリケーションを選択および起動することができる。アプリケーションは、写真プログラム(例えば、写真の操作および印刷のためのもの)であってもよいし、あるいは、デバイス特有のプログラム(例えば、CRICUT(登録商標)アプリケーション)であってもよい。この例において、ユーザは、CRICUT(登録商標)アプリケーションを選択して、新規設計プロジェクトを開始する。
【0214】
次に、動作は、前記アプリケーションからプロジェクトを選択する工程2714に進む。このプロジェクトは、保存されている(例えば、保存されている)プロジェクトであってもよいし、あるいは新規プロジェクトであってもよい。図示の例において、ユーザは、新規プロジェクトを選択している。次に、動作は、マットサイズ(例えば、6x12または12x12)を選択する工程2716と、仮想切断マットを表示する主要設計画面を提示する工程2718とに進む。ユーザは、グリフ(例えば、デジタルコンテンツからの切り抜きを示す画像)を仮想マットに付加し得る。次に、動作は、仮想マットへ付加されるべきコンテンツを含む特定のカートリッジ510を選択する工程2720へと進む。カートリッジ510は、用いられるべきグリフの集合としてみなすことができる。ユーザには、利用可能なカートリッジ510全てを示すリストを提示してもよいし、あるいは、ユーザが選択可能なカートリッジのみのリストを提示してもよい。コントローラデバイス200により、ユーザは、ユーザがカートリッジ510を所有しているかまたはしていないかに関わらず、プレビューを見ることができ、さらには、カートリッジライブラリ全体を用いて設計を行うこともできる。このようにして、ユーザは、カートリッジ510を購入する前に試用することができる。しかし、コントローラデバイス200を用いて画像を切断するためには、ユーザは、先ず第1のconnect前記所望の画像を含むカートリッジ510を接続して、当該画像切断に用いられるコントローラデバイス200を認証する必要がある。本明細書中、この動作のことを「一対関係の確立」と呼ぶ。この動作は、一対関係が確立されたカートリッジをコントローラデバイス200が記憶する場合に一回だけ行う必要がある。一般的に、コントローラデバイス200は、数千個のカートリッジ510のコンテンツを保存するように構成可能である。その上、コントローラデバイス200は、利用のために事前ロードおよび認証された1つ以上のカートリッジ510を持ち得る。
【0215】
コントローラデバイス200を用いる動作は、グリフセレクタ画面をユーザに提示する工程2722も含む。グリフセレクタ画面において、各グリフは、画面112上にレンダリングされた状態で表示される。ユーザは、「選択肢」ボタンおよび「シフト」ボタンを選択して表示を変更する選択肢を持ち得る。特定のカートリッジ510中の利用可能なグリフ全てをユーザに表示するよう、コントローラデバイス200をを構成することもできる。そのため、ユーザは、カートリッジ510上に保存されているコンテンツを調査する際、各カートリッジ510のユーザマニュアルを携行する必要は無い。コントローラデバイス200により、ユーザは、各カートリッジ510のデジタルコンテンツ全てを画面112上においてプレビューすることができる。さらに、ユーザは、各グリフ上をホバーして、グリフの拡大ビューまたはズームビューをより詳細に視認することができる。ユーザは、画像をダブルタップして選択して、この画像を仮想マット上に配置して、この画像を用いた設計を開始することができる。
【0216】
主要設計画面において、前記仮想マットにより、ユーザは、各グリフを操作することができる。例えば、ユーザは、例えば、グリフを周囲に移動させ、グリフを整列させ、整合のための強調表示軸を前記マット上に表示させることができる。ユーザは、グリフをタップしてドラッグするだけで、このグリフをマット上の新規位置に移動させることができる。本明細書中に記載のより高精度の位置決め方法もあり、このような方法により、グリフを正確な位置に位置期目するためのX/Y座標を直接入力することが可能になる。
【0217】
前記動作は、グリフをリサイズする工程2726を含み得る。いくつかの実行において、コントローラデバイス200上の(例えば、画面112上の)強調表示サイズボタンにより、ユーザは、グリフの幅および高さを変更することができる。例えば、矢印ボタン(例えば、スピン制御)を用いて、グリフのサイズを変更することができ、「上向き」矢印によりグリフを拡大し、「下向き」矢印によりグリフを縮小することができる。あるいは、ユーザは、直接入力方法を用いて(例えば、画面112上に表示された各高さフィールドおよび幅フィールドに高さおよび幅を入力することにより)、高さおよび幅を特定のサイズに設定することもできる。
【0218】
前記動作は、グリフを伸長させる工程2728を含み得る。例えば、伸長機能により、ユーザは、自身が望むサイズを高さフィールドおよび幅フィールドに入力することにより、グリフのアスペクト比を変更することができる。また、ユーザは、前記矢印を用いて画像を伸長することもできる。前記動作は、高度設定を用いてグリフを調節する工程2730を含み得る。例えば、前記高度機能を挙げると、回転、スキュー、上下反転、および左右反転、ならびに他の機能(例えば、グリフ変更のための回転および回旋)がある。
【0219】
前記動作は、2つ以上のグリフをグループ分けする工程2732を含み得る。例えば、前記グリフを相互に所望の方向付けにおいてマット上に配置することができる。その後、これらのグリフをグループ分けすることで、各グループを単一のグリフであるかのように移動、リサイズ、回転または他の場合に操作することができる。いくつかの実行において、グループを選択するために、ユーザは第1のグリフを選択し、その後「グループ」ボタンを選択し、そのご第2のグリフを選択する。これら2つにグループ分けされたグリフにより、1つのグリフに行われたユーザによる行為は自動的に双方のグリフに適用される。このようにすると、例えば、グリフ間の相対的位置決めを懸念することなくグリフを移動する際に有用である。その上、精度が所望される場合、ユーザは、整列のために特定の位置をズームした際、マットビュー全体を見ることができない場合がある。そのような場合、前記グループ機能を用いれば、任意の数のグリフを同時に位置決めすることが可能となる。
【0220】
前記動作は、仮想マットの特定の領域上をズームする工程2734を含み得る。いくつかの実行において、ズームするために、ユーザは、ズームボタン(例えば、画面112上に表示された仮想ボタンまたはコントローラデバイス200上の物理的ボタン)を保持し、画面112の領域をタップし得る。その後、コントローラデバイス200は、前記タップされた領域をズームし得、この領域が画面112上に表示される。ユーザは引き続き前記ズームボタンを保持し、異なる領域をタップして、所望の位置をズームインすることができる。一般的に、画面112上に表示される画像は、ユーザがタップした点を中心として拡大される。
【0221】
コントローラデバイス200を用いる動作は、例えば印刷または切断の準備において隣接グリフ間のスペースの一部を除去するためにグリフをカーニングする工程2736も含み得る。いくつかの実行において、ユーザは、カーニングボタン(例えば、画面112上に表示された仮想ボタンまたはコントローラデバイス200上の物理的ボタン)を用いてグリフを操作する。カーニングを用いて、2つのグリフを両者間のスペースに基づいて相対的に配置することができる。カーニングにより、グリフ間の空間または距離を決定することが可能になる。
【0222】
前記動作は、仮想マットをパンする工程2738を含み得る。いくつかの実行において、ユーザは、パンボタン(例えば、画面112上に表示された仮想ボタンまたはコントローラデバイス200上の物理的ボタン)を押し下げて、画面112上においてスタイラス210ドラッグして、仮想マットおよび仮想マット上の全画像をパンする。
【0223】
前記動作は、2つ以上のグリフまたは画像を接合またはマージする工程2720を含み得る。いくつかの実行において、ユーザは、複数のグリフまたは画像を選択し、接合ボタン(例えば、画面112上に表示された仮想ボタンまたはコントローラデバイス200上の物理的ボタン)を押して、前記複数のグリフまたは画像を接合またはマージして、単一の切断グループを有する単一のグリフまたは画像を得る。
【0224】
前記動作は、プロジェクトを保存する(例えば、前記プロジェクトをントローラデバイス200上のメモリ250または接続されたメモリデバイス内に保存する)工程2742を含み得る。いくつかの実行において、ユーザが「保存」ボタン(例えば、画面112上に表示された仮想ボタンまたはコントローラデバイス200上の物理的ボタン)を押すと、プロジェクト名称および/または前記プロジェクトを保存すべき位置を選択するためのダイアログウィンドウがユーザに提示される。プロジェクトファイルは、ヘッダを持ち得る。このヘッダは、ファイル属性(例えば、ファイル名称、サイズ、作成日、最終保存日など)を含む。プロジェクトファイル中には、設計を形成している全グリフのリストであるグリフグループを含むデーや部分も含まれ得る。このグリフグループは、属性(例えば、グリフIDおよび/またはグリフ名称、カートリッジ名称、および配置特性)を含み得る。配置特性は、マット位置、サイズ、回転、スキュー、適用スタイルなどを含み得る。
【0225】
コントローラデバイス200を用いる動作は、電子切断器610上において切断動作を実行する工程2744も含み得る。例えば、ユーザがプロジェクトを有形形態で実現したいと望む場合、ユーザは、「切断」ボタン(例えば、画面112上に表示された仮想ボタンまたはコントローラデバイス200上の物理的ボタン)を押し得、接続された電子切断器610は、前記プロジェクトのグリフを切断し得る。コントローラデバイス200は、特定の切断媒体(例えば、紙)(例えば、例えば、特定の色または重量を有するもの)を電子切断器610内に配置するようユーザを促し得る。
【0226】
いくつかの実行において、コントローラデバイス200は、変換プログラムを実行する。この変換プログラムは、電子切断器610上における切断動作を実行するために、視覚的設計を切断可能設計に変換する。この変換プログラムにより、表示されている設計の多様な画像線について切断経路が決定され、これにより、実質的に類似する切断設計が生成される。例えば、前記変換プログラムにより、多様な厚さおよび/または深さの切断か可能となり、これにより前記表示されている設計(例えば、写真)に実質的に類似する外観を達成することができる。前記変換プログラムは、相互に閾距離内にある切断経路または画像線をマージして、1つの切断経路または画像線とすることができる。前記閾距離は、ユーザが設定してもよいし、あるいは、切断材料種類および/または厚さに基づいて決定してもよい。例えば、典型的な20Ib.の紙の場合、前記閾距離は、画像線に対応する複数の切断経路を1本の切断経路にマージできるよう、0.2mmとすることができる。前記変換プログラムは、前記設計を形成するベジェ線を用いて、切断経路を決定することができる。例えば、前記設計の各ベジェ線は切断経路であり得、それぞれ閾距離内にあるベジェ線をマージして、1本の切断経路とすることができる。前記変換プログラムは、閾サイズを有する画像領域内の多くのベジェ線のうち1本を選択して、当該領域の全体または一部を表すことができる。その後、選択されたベジェ線を、ユーザによって決定された設定幅(例えば、選択された切断器具の幅によるもの)を有する切断経路としてまたは特定の設計領域用の変換プログラムとして用いることができる。いくつかの実行において、切断経路は、全てのベジェ線または選択されたベジェ線から外挿される。外挿動作時において考慮すべきいくつかの要素を挙げると、切断材料(種類、厚さなど)および切断器具がある。また、前記変換プログラムにより、切り過ぎ(例えば、画像線端点を通り過ぎて全切断すること)、アンダーカット(例えば、画像線端点未満の切断)、角度付き切断、およびカスタム切断経路(例えば、切断転換、鋭角などを達成するためのもの)も可能であり、これにより、表示されている設計画像(例えば、画面112上に表示されているもの)に実質的に類似する設計の切断を達成することができる。
【0227】
図28Aは、仮想設計マットまたは仮想マット2800の模式図である。仮想マット2800は、設計2805を有する。設計2805は、電子切断器610上において切断すべき1つ以上の画像またはグリフ2810を含む。前記設計は、円形グリフ2810aおよび四角形グリフ2810bを含み得る。コントローラデバイス200にとって、物理的切断マットに関連する、仮想マット2800上のグリフ2810aおよび2810bの位置が既知である。電子切断器610を用いて設計2805を切断した後、これらの切断された領域に対して紙は存在しないかまたはこれらの領域が既に切断されていることがコントローラデバイス200にとって既知であり、コントローラデバイス200は、他のグリフをこれらの領域上に配置するようユーザに促すかまたはユーザが他のグリフをこれらの領域上に配置することを回避する。
【0228】
図28Bは、仮想マット2800の模式図を示し、前記設計切断後の立ち入り禁止領域または切断領域2820を示す。破線領域2820および2820bは、対応するグリフ2810aおよび2810bが切断マット上の物理的紙から既に切断されていることを示している。仮想マット立入禁止領域2820を示す図などの図示をユーザに(例えば、コントローラデバイス200の画面112上に)表示することができ、これにより、これらの領域内にグリフに配置しないようユーザに伝えることができる。あるいは、コントローラデバイス200により、立入禁止領域2820内にいかなるグリフ部分もユーザが配置できないようにすることができる。例えばグリフ2810が切断され切断マットが電子切断器610からイジェクトされていない場合、立入禁止領域2820を含む仮想マット2800をコントローラデバイス200によって手動保存することができる。あるいは、ユーザが、後で利用できるよう、既に切断されているマットについての情報を(例えば、コントローラデバイス200のメモリ250または接続されたメモリデバイスに)保存することもできる。この情報は、既に切断されている位置の情報を含む。
【0229】
図28Cは、複合画像2830の模式図である。複合画像2830は、要素画像の層2840を含む。これらの層は、複合画像2830を視覚的に集合として見ることができ、また、電子切断器610上の材料から切断された要素画像2840の物理的組み立て時に複合画像2830を機械的に得ることができる。要素画像2840の集合を利用して複合画像2830をデジタル的におよび/または物理的的に形成することを、本明細書中画像層化およびデジタル紙層化と呼ぶ。いくつかの例において、ユーザは、複合画像2830を仮想マット2800上において組み立てるか、または、事前作成された複合画像2830を選択することができる。複合画像2830は、芸術家によって構成または設計され得、消費用として(例えば、カートリッジ510またはインターネットを介して)ユーザに提供することができる。複合画像2830は、ホーム位置を含み得る。ホーム位置は、ベクトル経路の位置であり、全てのベクトル化要素画像2840がホーム位置に配置された際に、ユーザに複合画像2830が提供される。
【0230】
ユーザが切断動作を開始するかまたは分解ビュー動作を実行した場合、複合画像2830は、図28Dに示すように、切断および後続組立の対象となる非重複要素画像2840に分解される。いくつかの実行において、各要素画像2840に対応する別個の要素画像ファイルが分解ビュー提供のために用いられ、他の実行において、要素画像2840は、(例えば、前記画像のセグメント化を介して)複合画像2830から生成または外挿される。図示の例において、複合画像2830は、身体要素画像2840a、第1の髪要素画像2840b、第2の髪要素画像2840c、靴要素画像284Od、王冠要素画像284Oe、およびドレス要素画像284Ofから組み立てられる。複合画像2830がトリミングされると、対応する要素画像2840も相応にトリミング可能となる。複合画像2830の半複合状態が提供可能であり、この状態において、重複したベクトル経路および非重複のベクトル経路と共に要素画像2830を配置することができる。
【0231】
いくつかの例において、ユーザは、複合画像2830の全てまたは一部ならびに/あるいは対応する要素画像2840のいずれかを再度色つけ、フラッドフィル、ペイント、シェード付け、テクスチャ付けまたは他の場合に変更することができ、これにより、画像(単数または複数)2830および2840の外観をカスタマイズすることができる。シェード付けの場合、例えば、ユーザは、ラスターアートのシェードを保持しつつ、前記ラスターアートの色を変更して別の色にすることができる。テクスチャ充填の場合、ユーザは、ラスターアートをベクトル境界内側から移動させ、パターンと交換することができる。
【0232】
再度図28Cを参照して、各要素画像2840は、ベクトル領域を持ち得る。ベクトル領域は、ベクトル経路境界によって生成された領域である。いくつかの実行において、バッファ領域2850が、要素画像2840のベクトル経路の周辺部または境界に配置される。バッファ領域2850により、(例えば、印刷を介した)要素画像2840の全ての配色を切断周辺部ぎりぎりまで保持しつつ、要素画像2840をその周辺部に沿って切断することが可能になる。バッファ領域2850が有する閾厚さは、一定であり、要素画像2840がスケーリングまたは変更される際に、(例えば、最大または最小)を超えない。いくつかの実行において、バッファ領域2850は、前記画像周辺部を超えて外側に色を外挿することにより、得られる。例えば、画素色を前記画像周辺部から外側方向に画素閾数だけ伝搬させ、(例えば、混合基準(例えば、赤+青=紫)に従って)混合状態の色を適切に重複させる。
【0233】
表1は、複合画像2830(完全複合状態および半複合状態の複合画像2830)および/または要素画像2840上において実行可能な多様な動作を示す例示的使用例を示す。他の用途も可能である。いくつかの例において、ユーザは、設計を物理的形態で実現するために、(例えば、印刷動作、切断動作、またはコントローラデバイスからの印刷および切断動作により)機械動作を実行したいと望み得る。前記ユーザはまた、複合画像2830(完全複合状態および半複合状態の複合画像2830)および/または要素画像2840に対して1つ以上の画像操作動作を実行した後、機械動作を実行したいと望み得る。
【表1−A】

【表1−B】

【表1−C】

【表1−D】

ユーザは、画像の変更または操作を任意の順序で(例を非限定的に挙げると、サイズ決め、フリッピング、回転、シェード付け、充填、ペイント、スキュー、パターン決めなど)行うことができる。
【0234】
本発明と組み合わせることが可能な画像層化および他の機能についてのさらなる詳細について、米国仮特許出願シリアル番号第61/178,074号(出願日:2009年5月14日、弁理士ドケット番号第216683−124675)および米国仮特許出願シリアル番号第61/237,218号(出願日:26、2009年8月26日、弁理士ドケット番号第216683−127958)中に記載がある。これらの先願の本発明は、本出願の本発明の一部とみなされ、ここに同文献全体を参考のため援用する。
【0235】
図29は、コントローラデバイス200のためのセキュリティスキーム2900の一例を示す。セキュリティスキーム2900は、アプリケーションマネージャ2910を含み得る。アプリケーションマネージャ2910は、コントローラデバイス200上において実行されるソフトウェアおよび用いられるデジタルコンテンツの暗号化および照合を取り扱う。いくつかの例において、アプリケーションマネージャ2910は、暗号メモリ2920にアクセスし得る。暗号メモリ2920は、ライトワンスのリードメニーメモリとして構成され得る。暗号メモリ2920は、長い符号が入力されたとき、情報のみを提供し得る。その上、暗号メモリ2920は、シードデータを提供し得る。このシードデータは、アプリケーションマネージャ2910によって復号化する必要があり、これにより、適切なアクセスキーが暗号メモリ2920に返送された後、任意のデータが読み出される。さらに、暗号メモリ2920は、不正キーロックアウトを含み得る。不正キーロックアウトにより、キー提供時において例えば3回試行が失敗した場合、全情報の読み出しが禁止され得る。
【0236】
暗号メモリ2920は、例えばプライベート暗号キーまたはパスワードを含み得る。このプライベート暗号キーまたはパスワードにより、デジタルコンテンツ(例えば、グリフ2810、および他の保存されているデジタルコンテンツ(例えば、コントローラ200のメモリ250または接続されたカートリッジ510中に保存されているもの))へのアクセスが可能となる。前記デジタルコンテンツをセキュアにするために、前記デジタルコンテンツを暗号化された形態でコントローラデバイス200上に保存することができる。前記デジタルコンテンツにアクセスするには、暗号メモリ2920からキーを読み出し、揮発性メモリ(例えば、RAM)中に保存し、前記暗号化されたデジタルコンテンツの復号化に用いることができる。その上、暗号キーを暗号メモリ2920中に保存しておいて、この暗号キーを用いて、ライセンスファイル2930を暗号化および復号化することができる。ライセンスファイル2930は、カートリッジ識別子と、特定のコントローラデバイス200に対して認証されるデジタルコンテンツ権とを全て保存することができる。いくつかの例において、ライセンスファイル2930は、特定のデバイス(例えば、電子切断器610)に連結される。特定のデバイスに対してライセンスファイル2930を暗号化および署名しておくことができ、デバイス固有のキーを暗号メモリ2920中に保存することができる。
【0237】
デザイナーソフトウェアアプリケーションは、コントローラデバイス200上において実行可能であり、デジタルコンテンツを用いて設計2805を作成することを可能にする器具をユーザに提供する。CRICUT(登録商標)アプリケーションを前記デザイナーソフトウェアアプリケーションとして用いて、切断マット上においてコンテンツを混合および整合することができる。いくつかの例において、ナッジボタン(これは、画像を所定の間隔だけ移動させる)を用いて画像またはグリフ2810を画面112上においてドラッグするかまたは仮想マット2800上の画像の配置についてx/y値を入力することにより、仮想マット2800上において画像またはグリフ2810が移動される。画像2810は、のサイズ決めを、画面112上の画像2810の周囲の「ハンドル」(例えば、ハンドルは、画像周囲のアイコンであり、ユーザが移動、回旋、回転などを行うことを可能にする)を用いるか、または、ナッジボタン(例えば、画面112上に表示された仮想ボタンまたはコントローラデバイス200上の物理的ボタン)(これは、サイズを所定の間隔だけ変更するためのものである)を用いるか、または、画面112上の各幅または高さ入力ボックスに幅または高さ値を入力する(例えば、高さまたは幅値を入力する際、ユーザは、アスペクト比を保存するかまたは前記アスペクト比を中止することができる)ことにより、行うことができる。画像2810の伸長は、画面112上の画像ハンドルをドラッグするか、アスペクト比保持をオフにした状態でナッジボタンを用いるか、またはアスペクト比保持をオフにした状態で幅または高さ入力ボックスに値を入力することにより、行うことができる。画像2810の回転も、画面112上の画像ハンドルをドラッグするか、前記ナッジボタンを用いるか、または画面112上の回転入力ボックスに値を入力することにより、行うことができる。画像2810の回旋(例えば、イタリック体にすること)は、画面112上の画像ハンドルをドラッグするか、前記ナッジボタンを用いるか、または画面112上の回旋入力ボックスに値を入力することにより、行うことができる。画像2810間の任意の空間を、カーニング値により、調節することができる。このカーニング値の変更は、画像2810のグループを選択し、画面112上のカーニング入力ボックスに値を入力するかまたは前記ナッジボタンを用いることにより、行うことができる。
【0238】
前記デザイナーソフトウェアアプリケーションを用いて、一般的に望ましい効果が得られるように、外観変更動作(例えば、再度のサイズ決め、回転、回旋など)を受ける画像2810の外観を選択的に変更することができる。例えば、特定のサイズ設計2805(例えば、ケーキまたはシャツのもの)に合うようにパターン画像2810を再度サイズ決めする場合、ユーザは、パターンの高さおよび一般的外観を保持しつつ、特定の幅のパターン画像2810を有することを望み得る。画像2810の幅に比例してスケーリングされた高さを持つか、または、幅を増加しかつ高さを一定に保持することにより画像2810を伸長または変形することにより、前記デザイナーソフトウェアアプリケーションは、特定の高さを有する画像2810のパターンを繰り返して、画像2810の所望の幅を満たすようにする。前記デザイナーソフトウェアアプリケーションは、画像2810の反復および部分反復の数を計算して、パターン化画像2810の所望の外観を提供することができる。前記デザイナーソフトウェアアプリケーションは、反復画像2810を共に接合し得る。
【0239】
前記デザイナーソフトウェアアプリケーションの他の機能を挙げると、ミラーリングおよび接合がある。Y軸におけるミラーリングにより、画像2810または画像グループを選択し、ミラーYボタン(例えば、画面112上に表示された仮想ボタンまたはコントローラデバイス200上の物理的ボタン)を選択することにより、画像2810および画像2810のグループが垂直軸周囲においてミラーリングされる。X軸におけるミラーリングにより、画像2810または画像グループを選択し、ミラーXボタン(例えば、画面112上に表示された仮想ボタンまたはコントローラデバイス200上の物理的ボタン)を選択することにより、画像2810および画像2810のグループが水平軸周囲においてミラーリングされる。接合とは、2つ以上の画像2810(例えば、図25Aの画像2510、2520)の外部周辺部を接続して、新規画像2540(図25C)を形成するプロセスである。接合は、個々の画像2810の規定された特性であり得る。画像2810が重複しておりかつ前記接合特性が「オン」である(例えば、イネーブルされている)場合、コントローラデバイス200上において実行されているデザイナーソフトウェアアプリケーションはこの画像に接合動作が必要であると解釈し、その後接合動作は実質的に瞬時に実行され得、その結果、画面112上に画像2810および2540がレンダリングされる。
【0240】
実際のサイズは、前記デザイナーソフトウェアアプリケーションの機能であり得る。この機能により、ユーザは、画像2810のサイズをフォントセット中のキー文字に相対してまたはフォントセット中のキー文字に相対せずに制御することができる。実際のサイズ機能により、ユーザは、前記デザイナーソフトウェアアプリケーションを2つのモードのうちの1つにすることができる。いくつかの例において、大文字「A」がキー文字でありおよび小文字「a」が前記キー文字の半分の高さであり、文字「Aa」が仮想切断マット2800上において一インチのサイズで配置される場合、文字セットが選択される。相対サイズモード(例えば、非実際サイズ)が選択された場合、「A」という文字が高さ1インチであり、「a」という文字が高さ0.5インチである。しかし、「a」という文字が個別に選択された場合、そのサイズは、高さが0.5インチしかない場合でも、1インチとして表示される。「a」という文字が1インチとして表示される理由は、「a」という文字が「A」という文字に相対してサイズ決めされているからである。ユーザ高さ2インチという値を「a」という文字について入力した場合、「a」という文字は、画面上には高さ1インチとして表示される。なぜならば、「a」という文字は、文字「a」は常に文字「A」の高さの半分であると規定しているキー文字「A」に未だに相対しているからである。システムに値を直接入力して、サイズを決定することもできる。例えば、ユーザが実際のサイズ(「真正サイズ」とも呼ぶ)をオンにすると、文字「A」はそれでも高さ1インチであり、文字「a」もそれでも高さ0.5インチである。しかし、文字「a」が個別に選択された場合、そのサイズは、高さ0.5インチとして表示される。文字「a」が高さ1インチではなく高さ0.5インチとして表示される理由は、今や文字「a」は、前記キー文字に対するそういたい高さではなく、文字「a」の真正高さを示しているからである。その結果、ユーザはここでも文字「a」の高さを直接制御することができる。ユーザが文字「a」を高さ1インチにしたい場合、ユーザは、a画面112上の高さフィールドに入力すべき値を推測する必要は無く、その代わりに、真正サイズモードをオンにして、文字「a」を選択し、1インチという値を高さフィールドに入力すればよい。
【0241】
前記デザイナーソフトウェアアプリケーションのさらなる機能として、削除がある。ユーザは、個々の画像および画像グループを選択し、仮想マット2800から削除することができる。前記画像グループは、隣接画像2810または別個の画像2810の選択に基づき得る。その後、前記画像グループを削除することができる。前記デザイナーソフトウェアアプリケーションはまた、ユーザが1つ以上の動作を取り消す能力(例えば、動作の削除)を有する場合、「削除解除」動作または「取り消し」動作を提供することもできる。前記デザイナーソフトウェアアプリケーションはまた、最終動作をやり直す「やり直し」動作も提供することができる。
【0242】
グループ分けは、前記デザイナーソフトウェアアプリケーションの機能であり得、この機能により、ユーザは、画像2810をグループ分けすることにより、1つのグループ中の全アイテムについて、1つの動作または多数の動作を一度に行うことができる。例えば、ユーザは、グループを移動させ、前記グループ内の各画像2810の相対位置を保持することができる。前記ユーザは、1つのグループ内の全画像2810の相対的サイズを維持したまま、前記グループ内の全画像2810をサイズ決めすることができる。ユーザは、画像2810全てが同じ比率で伸長するように、1つのグループ内の画像2810全てを伸長させることができる。ユーザは、全画像2810があたかも1つの画像2810であるかのように回転するように、1つのグループ内の全画像2810を回転させることができる。ユーザは、全画像が同量だけ回旋するように、1つのグループ内の全画像2810を回旋させることができる。ユーザは、例えば画像2810間のスペーシングを均等に保持するために、グループ内の画像2810の位置と無関係に前記グループ内の画像2810間の水平スペーシングが増加または低減するように、1つのグループ内の画像2810をカーニングすることができる。ユーザは、1つのグループ内の全画像2810があたかも1つの画像2810であるかのようにミラーリングされるように、前記グループ内の全画像2810を水平軸または垂直軸周囲においてミラーリングする。ユーザは、前記グループ内の全画像2810について、接合機能または特性をオンまたはオフしすることができる。
【0243】
グループ分けは、少なくとも2つの様式において達成可能である。第1の様式においては、前記キーパッド画面上において選択された全画像2810をデフォルトで同一群に属するものとする。第2の様式においては、画像2810を相互接合する。画像の接合は、「グループモード」をオンにし、ユーザが接合したいと望む画像/グループ全てを選択することにより、行うことができる。この動作は、既存のグループモードによって完了する。あるいは、ユーザは、仮想マット2800上の既存のグループまたは画像を選択し、キーパッド画面へと出て行き、キーパッドからさらなる画像を選択した後、仮想マット2800を示す画面へと戻ってもよい。グループ内の画像2810は、先ず1つのグループを選択しその次に前記グループ内の画像2810を選択することにより、個別に選択することができる。グループ内の個々の画像2810が選択された後は、前記グループ内のその他の画像2810へ影響を与えることなく、前記個々の画像2810に対し他の動作が実行可能となる。例えば、ユーザは、前記グループ内の他の全ての画像2810のその他の位置に影響を与えること無く、前記グループ内の画像2810を移動させることができる。グループ分けを解除するには、ユーザは、前記グループを分解して、前記グループ中の各画像2810がグループに属するのではなく、個々に選択可能な状態とする。
【0244】
前記デザイナーソフトウェアアプリケーションの別の機能として、「マルチカット」システムがある。前記マルチカットシステムにより、ユーザは、切断刃によりより厚みのある材料を切断することができるように、電子切断器610が切断刃に同じ切断経路を通過させる回数を選択することができる。一例としては、高重量のカード在庫を切断する要望があり、この場合、切断のため電子切断器610を1回通過させただけでは、材料を完全に切断することができない場合がる。この場合、ユーザは、前記マルチカットシステムを用いて3回の切断を選択することができる。すると、電子切断器610は、切断を達成するために、切断経路を3回往復する。前記デザイナーソフトウェアアプリケーションの別の機能として、英語または度量法を選択して、表示をインチまたはメートル単位に変更する機能がある。
【0245】
前記デザイナーソフトウェアアプリケーションは、媒体(例えば、紙)上の設計2805の切断のために、関連付けられた電子切断器610に設計2805を出力する機能を含み得る。切断は、(上述した)単一カットシナリオまたはマルチカットシナリオを含み得る。前記マルチカット動作により、ユーザは、同一切断経路において切断刃を通過させる回数を選択することができ、これにより、所与の切断刃により比較的肉厚の材料を切断することが可能となる。一時停止機能により、ユーザは、切断プロセス時において切断動作を一時停止した後、切断動作を再開することができる。例えば、一時停止時において、ユーザは、切断プロセスのパラメータ(すなわち、速度、圧力など)を変更して、切断品質を変更することができる。典型的な切断動作により、ユーザは、電子切断器610の物理的マット上の仮想マット2800上に表示された設計2805を切断することができる。ロード/アンロードマット機能により、ユーザは、コントローラデバイス200上の制御を用いて、媒体(例えば、紙)をロードおよびアンロードすることができる。ユーザはまた、切断圧力設定、速度および電子切断器610の他のパラメータをコントローラデバイス200を通じて制御することができる。例えば、コントローラデバイス200が電子切断器610に接続されている場合、電子切断器610自体上においてユーザが唯一行わなくてはならない設定は、刃高さの物理的調節のみである。
【0246】
いくつかの実行において、コントローラデバイス200は、プリンタ(例えば、レーザープリンタ、インクジェットプリンタ、写真プリンタ、写真コピー機など)とインターフェースをとる。ユーザは、プリンタ上の設計2805を(例えば、USB接続を用いて)印刷することができ、その際パーソナルコンピュータは不要である。ユーザは、設計2805内において用いるためまたは切断前のレイアウト確認のために、画像、設計などを印刷することができる。例えば、ユーザが画像(例えば、家族の写真)をコントローラデバイス200にインポートし、スクラップブック作製設計2805上に配置した場合、ユーザは、コントローラデバイス200を用いて、写真プリンタ上の画像を印刷しかつ/または電子切断器610上の画像に対する切断動作を実行することができる。あるいは、ユーザは、プリンタ/カッターデバイスの組み合わせを用いて、印刷動作および切断動作を単一の機械において実行できるようにすることもできる。
【0247】
ユーザはまた、探索機能を用いて、コントローラデバイス200上の画像およびコンテンツを探索することもできる。ユーザは、コンテンツを探す際、キーワード検索を行うことができる。キーワードは、ライブラリ更新を用いてコントローラデバイス200に送達され得る。いくつかの例において、コンテンツがカートリッジ510から直接コピーされたものである場合、キーワードが送達できない場合がある(当該情報がメタデータを通じて利用可能な場合を除く)。フィルタリングを用いて、例えばカテゴリに基づいて検索結果をふるい分けるすることも可能である。
【0248】
コントローラデバイス200は、セキュリティ機能も含み得る。このセキュリティ機能により、コントローラデバイス200上に保存されているコンテンツが保護および利用認証されるかまたは利用が認証される。例えば、カートリッジ510がコントローラデバイス200に対して一対関係を確立する場合、前記設計ソフトウェアアプリケーションが事前ロードされたグリフ画像をカートリッジコンテンツにつきあわせてランダムチェックを行って、当該カートリッジ510が(作品/コンテンツを含みかつ真正カートリッジの設計を模したダミーまたは偽造カートリッジ設計ではない)認証されたカートリッジ510(例えば、真正カートリッジ)であるかを検証することができる。
【0249】
さらなるセキュリティ機能は、コンテンツおよび/または当該コンテンツの切断経路にアクセスするための複数の暗号化レベルを含み得る。例えば、パブリック/プライベートキー内部構造を用いて認証を行うことができる。
【0250】
ライブラリダウンロードおよび更新を通じて、アップグレード可能性の向上が可能である。コントローラデバイス200は、ネットワーク(例えば、インターネット)を通じて接続され得る。このようなネットワークにより、新規コンテンツおよび/またはコンテンツライブラリのダウンロードが可能となる。更新機能はまた、コントローラデバイス200への物理的カートリッジ510の接続無しに、コンテンツ購入を可能とする。例えば、ユーザは、ウェブポータルまたはリッチインターネットアプリケーション(RIA)および購入コンテンツを訪問し得る。その後、購入済みコンテンツを認証および利用のためにコントローラデバイス200にダウンロードすることができる。あるいは、当該コンテンツが既にコントローラデバイス200にロードされてはいるが未だ利用認証されていない場合は、認証をダウンロードすることができる。あるいは、ライブラリ更新により新規コンテンツをコントローラデバイス200にダウンロードすることはできるが、当該コンテンツの利用についての認証は不可能である。このようにすると、ユーザがコントローラデバイス200によって当該コンテンツを確認して、当該コンテンツを購入することを決定する際に、有用であり得る。前記ライブラリコンテンツを用いて、前記コンテンツと関連付けられたメタデータを更新することもできる。メタデータは、コンテンツの集合についてのキーワード、コンテンツの各グリフについてのキーワード、コンテンツのカテゴリー化、デジタルオーバーレイについての事前レンダリングされたキー、およびデジタルオーバーレイについてのより記述的なキーレンダリングを含み得る。
【0251】
さらに、前記アプリケーション(例えば、前記CRICUT(登録商標)アプリケーション)をネットワーク接続から更新し、ユーザは、カートリッジ510をコントローラデバイス200に接続し、カートリッジ情報を更新することができる。
【0252】
別の機能として、コンテンツについてのオンザフライ影生成がある。一例において、文字「a」が、基本切断経路から影付けされ得る。これは、前記切断経路の範囲を外側に自動的に押し出して、影切断経路を生成することを含み得る。
【0253】
図30は、コントローラデバイス200のための例示的ユーザインターフェース3000の模式図である。コントローラデバイス200により、ユーザは、画像、オーバーレイおよびユーザマニュアルをローカルストレージに保存することができる。ユーザインターフェース3000は、アプリケーションまたはコンテンツライブラリ(例えば、カートリッジライブラリ)の検索リスト3010、検索入力3020、画像スクローリング3030および/または画像キュー3040、ゴミ箱3050、キーパッドアイコン3060(これは、ユーザによるテキスト入力のために、仮想キーパッドの表示を変更するためのものである)、マットアイコン3070(これは、マットレイアウト表示(例えば、図32内に記載のもの)の表示を変更するためのものである)、および/またはフィルタリングドロップダウンリスト3080を含み得る。
【0254】
コンテンツを探索する際、ユーザは、検索リスト3010をスクロールすることができ、検索リスト3010は、図示において、画像またはグリフ2810およびグリフ2810と関連付けられたカートリッジ510のカートリッジ名称3014を提供する。検索リスト3010は、コントローラデバイス200上に保存されているかまたはコントローラデバイス200から(例えば、インターネットまたは前記コントローラデバイスと通信する外部ソース200を介して)アクセス可能な全コンテンツによってポピュレートされ得る。いくつかの例において、検索リスト3010は、検索ストリング入力3020に入力されたストリングに基づいて、検索結果によってポピュレートされる。コントローラデバイス200cは、検索ストリング入力3020のストリングと、各アクセス可能なグリフと関連付けられた1つ以上のキーワードとを比較し、マッチ(部分マッチおよび/または完全マッチ)があれば前記マッチ全てを検索リスト3010に返送する。キーワードは、データ構造、XMLファイル、またはコントローラデバイス200からアクセス可能なデータベース内に保存され得る。検索フィルタ3080(フィルタカテゴリのドロップダウンリストとして図示)および/または表示フィルタ3016(例えば、アルファベット順、新規コンテンツのみ、所有コンテンツのみ、非所有コンテンツのみなど)を用いることにより、検索リスト3010をさらに精緻化することができる。検索結果から、所有コンテンツのリスト(例えば、緑色のもの)および購入および利用が可能な非所有の利用可能なコンテンツ(例えば、赤色のもの)を知ることができる。例えば、非所有のコンテンツを選択した場合、前記非所有のコンテンツの購入のためにユーザを購入画面に進ませることができる。前記非所有のコンテンツは、(例えば、工場において)コントローラデバイス200上に事前インストールしてもよいし、あるいは、他の場合荷外部ソース(例えば、インターネット)を介してアクセス可能とすることもできる。
【0255】
図31は、別の例示的ユーザインターフェース3100の模式図である。ユーザインターフェース3100は、コントローラデバイス200のためのカートリッジコンテンツ選択を含む。いくつかの例において、カートリッジ510は、電子切断器610に対する切断命令、キーパッドマッピング情報および/またはキーパッドレイアウト情報を含み得る。コントローラデバイス200は、通信可能に取り付けられたカートリッジ510の情報を読み出し、ユーザインターフェース3100のためのレイアウトを生成し得る。このレイアウトにおいて、ユーザは、カートリッジ510によって提供された形状を選択することができる。同様に、コントローラデバイス200は、取り付けられた外部リソース(例えば、電子切断器または印刷機)を認識し、機械固有のユーザインターフェース3100を生成する。前記カートリッジコンテンツは、コントローラデバイス200上にローカルにまたはローカル通信システム(例えば、ネットワーク、USBなど)上にローカルに保存可能である。いくつかの例において、前記コンテンツは、ローカル通信システム(例えば、ネットワーク、USBなど)を通じてコントローラデバイス200にダウンロードされる。ユーザは、画面112を用いて、所望の形状またはコンテンツアイテムを選択し、コントローラデバイス200を用いてさらに操作することができる。
【0256】
ユーザインターフェース3100は、オーバーレイ3110を含む。オーバーレイ3110は、カートリッジ510上に保存されるか、または、カートリッジ510上に保存されている画像から生成され、カートリッジ510上に保存されている画像マッピングを用いて、画面112上にレンダリングされた仮想キーにマッピングされる。。コントローラデバイス200は、マッピング情報(例えば、XMLファイルまたはデータ構造)にアクセスすることができる。このマッピング情報は、特定のオーバーレイまたは画面位置に対応するグリフ2810を示す。例えば、キーパッドテンプレートは、マッピングされたグリフ2810を受容するための空のキー位置を持ち得る。一般的に、コントローラデバイス200は、カートリッジコンテンツおよび/またはコンテンツ−オーバーレイマッピングを保存することができるが、カートリッジコンテンツのコピーは、禁止されるかまたは認証方法(例えば、バックアップ)を通じて行われ得る。
【0257】
ユーザは、シフトキーまたはAltキーおよび/またはユーザボタン212、214および310を選択して(利用状態を変更することにより、コントローラデバイス200の画面112上のオーバーレイ3110のビューを変更することができる。コントローラデバイス200によって表示されているオーバーレイ3110は、活性機能、前記選択されたシフトキーまたはAltキーならびに/またはユーザボタン212、214および310に基づいて、画像を変更する。ユーザインターフェース3100は、機能(例えば、ズーム3120、ズームインクリメント(例えば、50%、75%、100%、150%など)、パン3130(例えば、パン加速によるもの)、および画像キュー3040を含み得る。ユーザインターフェース3100はまた、画像サイズ決め器3140(例えば、サイズ表示を有するスライダー制御)、選択された画像(例えば、文字)を表示するためのストリングウィンドウ3150、(ストリングウィンドウ3150内のキャリッジリターンのための)入力アイコン制御3160、および(コンテンツ選択器具(例えば、検索入力3020、画像スクローリング3030および/または画像キュー3040)を有するユーザインターフェース3000の切り替えのための)カートアイコン3170を含み得る。
【0258】
図32は、例示的ユーザインターフェース3200の模式図である。ユーザインターフェース3200は、コントローラデバイス200のためのページ/マットレイアウトを含む。ユーザインターフェース3200を用いれば、周辺デバイス(例えば、電子切断器610)上において設計2805を切断する前に、1つ以上のグリフ2810を含む設計2805をプレビューすることが可能になる。このようにすると、見たまま切断(「WYSIWYC」)において有用であり得る。WYSIWYCは、設計形状(単数または複数)の画像を単に視認するだけではなく、切断マットの電子表示である仮想マット2800上にユーザが画像を選択的に配置することを可能にすることで、切断可能領域の利用を最大化するものである。このような最大化は、コントローラデバイス200が自動的に行ってもよい。その上、切断動作実行の前に、ユーザインターフェース3200を用いて画像の回転、伸長および/またはスキューを行うこともできる。ユーザインターフェース3200はまた、拡張可能モードおよびモードおよび機能ボタン(例えば、「一時停止」切断)も提供し得る。ユーザインターフェース3200により、切断前に設計2805を確認することが可能になる。これは確認ウィンドウであり得、全設定を表示し、切断動作許可の前に確認を要求する。ユーザインターフェース3200は、キーパッドのオーバーレイ3110を有するユーザインターフェース3100への切り換えのためのをキーパッドアイコン3220を含み得る。
【0259】
カートリッジコンテンツを利用する際、ユーザは、検索リスト3010(図30)からグリフ2810を選択し、これらのグリフ2810を画像キュー3040内に配置し得る。いくつかの例において、選択されたグリフ2810は、自動的に仮想マット2800上に直接配置され(例えば、デフォルト位置)(図32)、他の例において、ユーザは、グリフ2810を画像キュー3040内にステージして、仮想マット2800上に配置できるようにする。画像キュー3040はグループ編集フィールドであり得、(検索リスト3010および/または仮想マット2800から)選択された画像のグループを含む。例えば、画像キュー3040は、仮想マット2800上において現在選択されているグリフ2810のビューを提供し得る。いくつかの場合において、画像キュー3040内のグリフ2810の順序は、検索リスト3010から選択された順序、仮想マット2800上における初期配置の順序、仮想マット2800上における選択順序、仮想マット2800上における左から右への順序、アルファベット順、またはいくつかの他の適切な順序であり得る。仮想マット2800上における順序変更は、画像キュー3040内に反映してもよいし、しなくてもよい。いくつかの例において、グリフ2810は画像キュー3040から削除することができず、仮想マット2800および/またはオーバーレイ3110のみから削除可能である。
【0260】
いくつかの実行において、検索リスト3010からグリフ2810が選択されると、オーバーレイビュー3100およびオーバーレイ3110が開かれるかまたはオーバーレイビュー3100およびオーバーレイ3110に切り換えられる。オーバーレイビュー3100は、対応する選択されたカートリッジ510のグリフ2810、選択されたグリフ2810および関連付けられた全ての変更状態キー(例えば、シフトまたはAltキー)強調表示あるいは他の場合に選択されたものとしてマーク付けされたものによってポピュレートされる。
【0261】
図33は、コントローラデバイス200のための画面およびメニュー遷移または変化の例3300を示す。コントローラデバイス200は、画面112上に表示されたスプラッシュ画面3310と共に開始し得、その後、画面112上に表示されたアプリケーションラウンチャー3320に遷移する。図示の例において、アプリケーションラウンチャー3320は、アプリケーションプログラム(例えば、YourStory(写真アルバム)アプリケーション、CRICUT(登録商標)アプリケーション、およびYUDU(登録商標)(シルクスクリーニング)アプリケーション(Provo Craft&Novelty,Inc.(Spanish Fork、ユタ州)から全て利用可能))の選択を提供する。
【0262】
図34は、アプリケーションラウンチャー3410の例3400を示す。アプリケーションラウンチャー3410は、コントローラデバイス200の画面112上に表示される。アプリケーションラウンチャー3410は、特定の周辺デバイスとインターフェースをとるコントローラデバイス上において実行可能なソフトウェアアプリケーションを提供し得る。例えば、アプリケーションラウンチャー3410は、電子切断器610(例えば、CRICUT(登録商標)機器)とのやりとりを行うための1つ以上の切断アプリケーション3422(例えば、CRICUT(登録商標)アプリケーションによって提供されるもの)を含み得る。アプリケーションラウンチャー3410は、デジタル写真の操作機能および印刷機能を提供する写真アプリケーション3424を含み得る。アプリケーションラウンチャー3410は、個人用シルクスクリーニング機械のための画面および設計を作成するためのデザイナーアプリケーション3426(例えば、YUDU(登録商標)アプリケーション)および写真アルバム設計、印刷および切断を提供する写真アルバムアプリケーション3428(例えば、YourStory)を含み得る。さらに、プリンタ/カッターを組み合わせたアプリケーションもあり得、このようなアプリケーションにより、印刷および切断対象の設計と、当該設計作成のための周辺デバイスの制御とが可能になる。アプリケーションラウンチャー3410はまた、ユーティリティアプリケーション3430も含み得る。ユーティリティアプリケーション3430は、コントローラデバイス200上の選択肢(例えば、画面分解能、色スキーム、レイアウトなど)の設定に用いられる。
【0263】
図35は、例示的コントローラデバイスレイアウト3500の模式図である。図示の実行において、コントローラデバイス200は、ズームボタン3510(例えば、スタイラス210またはタッチスクリーン上のユーザの指を用いて画面112の特定領域をズームするためのもの)、パンボタン3520(例えば、画面112におけるパン)および(画面112上のホーム表示に戻るための)ホームボタン3530を含み得る。ボタン3510、3520および3530をコントローラデバイス200の左側に図示しているが、ボタン3510、3520および3530は他の位置に配置してもよい。コントローラデバイス200はまた、ユーザによるデータ入力およびグリフ操作のための画面112のカラーディスプレイ/タッチスクリーン種類も含み得る。コントローラデバイス200は、スタイラス210を使用しないときに保存および保持するためのスタイラス収納筒218を含み得る。その上、コントローラデバイス200は、カートリッジコネクタ3540、パワーインジケータ3550、USBコネクタ3560、電力コネクタ3570、およびコントローラデバイス200をオンおよびオフするためのパワーボタン3580を含み得る。
【0264】
図36は、コントローラデバイス200の画面112上に表示される例示的アプリケーションラウンチャー3600の模式図である。アプリケーションラウンチャー3600は、「戻る」および「次へ」アイコン3612および3614、アプリケーション起動アイコン3616、およびキャンセルアイコン3618を含み得る。アプリケーション起動アイコン3616(例えば、スタイラス210またはユーザの指によって起動可能なもの)により、図37に示すように、アプリケーションのリスト3716を画面112上に表示させることができる。ユーザは、コントローラデバイス200上において実行されるべきアプリケーションをリスト3716から選択することができる。図示の例において、アプリケーションラウンチャー3616によって提供されるアプリケーションのリスト3716中には、CRICUT(登録商標)アプリケーション、YuDu(登録商標)アプリケーション、写真アプリケーションおよびホームナビゲーション選択が含まれ得る。しかし、コントローラデバイス200上において実行可能な任意の数および種類のアプリケーションが、アプリケーションリスト3716内に記載され得る。
【0265】
図38は、例示的デバイス設定画面3800の模式図である。例示的デバイス設定画面3800は、コントローラデバイス200の画面112上に表示され、コントローラデバイス設定の調節に用いられる。デバイス設定画面3800は、パラメータリスト3810を提供し得る。パラメータリスト3810は、ユーザが編集可能な各パラメータ値3820を記載している。パラメータリスト3810の例示的パラメータを挙げると、デフォルトズーム、最大ズーム、ズームインクリメント、パン加速およびスリープ時間(例えば、バッテリ電力節約のために画面112がスリープになるまでの時間)がある。リストナビゲーションバー3830により、ユーザは、パラメータリスト3810をスクロール移動することができる。
【0266】
図39は、コントローラデバイス200の画面112上に表示される例示的ナビゲーション画面3900の模式図である。ナビゲーション画面3900は、ソフトウェアアプリケーションおよび/または設定メニューの集合を含み得る。図示の例において、ナビゲーション画面3900は、アプリケーション(例えば、デザイナーソフトウェアアプリケーションボタン3910、画像ビューワアプリケーションボタン3912および設定ボタン3914(例えば、各ボタンが画面上に表示される選択可能画像、ハイパーテキストリンクなどである場合))のリストを提供する。アプリケーションが選択されると、当該アプリケーションが起動され(例えば、コントローラデバイス200上において実行され)、画面112上にユーザによる利用のために表示される。
【0267】
図40は、デザイナーソフトウェアアプリケーションのための例示的ユーザインターフェーススタート画面4000(例えば、ナビゲーション画面3900を通じてアクセス可能なもの)の模式図である。ユーザは、ユーザインターフェーススタート画面4000を用いて、新規設計を開始することができる。新規設計を開始するには、byselectinga新規設計ボタン4010を選択し、ロード保存設計ボタン4012を選択することによりこの保存された設計をロードするか、または、ロード保存された切断紙ボタン4014(例えば、各ボタンが画像上に表示された選択可能な画像、ハイパーテキストリンクなどである場合)を選択することにより、保存された切断紙をロードする。ユーザが新規設計を開始すると、ユーザに対し、白紙の仮想マットがコンテンツ選択およびレイアウトのために提供される。ユーザが保存された設計をロードすると、設計前に、さらなる設計および/または切断のためにワークが画面112上にユーザのために提示される。ユーザは、パワーボタン4016によってデバイスをオフにすることもできる。
【0268】
ユーザが保存された切断紙をロードした場合、前記システムは、以前に切断された紙断片(例えば、CRICUT(登録商標)機械によって切断されたもの)のレイアウトを保存し終えている。例えば、当該紙の切断に用いられたコントローラデバイス200は、(例えば、前記以前に切断されたコンテンツについての情報をデータ保存部またはメモリソースから取り出すことにより)以前に切断されたコンテンツ全ての位置を知る。そのため、保存された切断紙をロードする際、コントローラデバイス200は、既に切断された領域上での切断を回避し得る。前記保存された切断紙を用いて、前記紙において既に切断された箇所を(例えば、灰色指定することによりまたは前記以前に切断された領域上には仮想マット上のコンテンツが配置できないようにすることにより)ユーザに示すことができる。このようにして、ユーザは、紙をロードおよびアンロードし、後で使用する際に前記仮想マット上のコンテンツ配置を推測する必要無く、当該紙を再利用することができる。コントローラデバイス200は、前記マットについての切断情報を保存することにより(例えば、不揮発性メモリ内に保存することにより)切断領域を記憶することができる。
【0269】
図41は、コントローラデバイス200の画面112上に表示された例示的ユーザインターフェースマットサイズ選択画面4100の模式図である。図示の例において、ユーザは、関連付けられた電子切断器610と共に用いられるマットサイズを選択し得る。ここで、12”x6”、12”xl2”および24”xl2”を含む3つのマットサイズが示される。図示のように、12”x6”のマットサイズ4112が選択されており、ユーザは、OK4114を選択して選択を確認するか、または、キャンセル4116を選択して選択をキャンセルすることができる。
【0270】
図42は、コントローラデバイス200の画面112上表示された例示的設計選択ロード画面4200の模式図である。図示の例において、設計選択ロード画面4200は、保存された設計の集合4220を示す。前記保存された設計は、リストとして提示され得る。このリストは、前記設計の親指爪のビューと、前記設計の保存時に前記設計と関連付けられるべきもおのとしてユーザが選択した名称とを含む。ここで、「設計1」4222が選択されている様子が図示されている。ユーザは、OK4114を選択して選択を確認するか、または、キャンセル4116を選択して選択をキャンセルすることができる。
【0271】
図43は、コントローラデバイス200の画面112上表示された例示的マット設計画面4300の模式図である。図示の例において、マット設計画面4300の左側に仮想マット2800が図示されており、グリッドパターンを有する様子が図示されている。マット設計画面4300の右側においては、コンテンツ属性セクション4310を表示して、ユーザによるコンテンツ配置を支援することができる。コンテンツ属性セクション4310は、仮想マット2800上における位置情報(例えば、コンテンツの幅、高さ、回転、回旋、およびカーニング)を含み得る。多様なコンテンツ属性を調節するために、ジョイスティックまたは矢印キー種類制御4320を用いて、属性値の増減を行うことができる。さらに、クイック起動ボタン4330を用いて、マットビューからオーバーレイビューなどへの切り換えを行うことができる。マット設計画面4300はまた、他のボタン4340(例えば、ユーザ規定ボタン、保存ボタンまたは「名前をつけて保存」ボタンなど)を含み得る。
【0272】
図44を参照して、マット設計画面4300は、マットメニュー画面4400を含み得る。マットメニュー画面4400は、選択肢(例えば、カッター4410への送信(これにより、ユーザは、コンテンツを関連付けられた電子切断器610に送信することができる)、ファイル経路4420(これは、現在のファイル経路またはファイル位置を表示する)、選択肢4430(これにより、選択肢メニューを選択して、設計ソフトウェアアプリケーション、コントローラデバイス200および/または電子切断器610の設定を構成することができる)、システム4440(これにより、選択ofaシステムメニューを選択して、設計ソフトウェアアプリケーション、コントローラデバイス200および/または電子切断器610のシステム設定(例えば、ハードウェア固有の設定)を構成することができる)、および/または終了4450(これにより、ユーザはプログラムを終了することができる))を含む。
【0273】
図45を参照して、マット設計画面4300は、マット入力画面4500を含み得る。図43に示す例と同様に、仮想マット2800が図示されているが、この表示中には、小型および大型のインクリメントボタン4510および4520も含まれている。小型インクリメントボタン4510を用いて、比較的小さなまたはミクロのインクリメント(例えば、0.001インクリメント)で属性値を調節することができ、大型インクリメントボタン4520を用いて、比較的大きなまたはマクロのインクリメント(例えば、1.000)が可能となる。大型のインクリメント調節能力および小型のインクリメント調節能力をどちらとも提供することにより、ユーザは、所望の値により迅速に到達することができる。
【0274】
図46は、コントローラデバイス200の画面112上表示された例示的キーパッド/オーバーレイ画面4600の模式図である。キーパッド/オーバーレイ画面4600により、コンテンツのグラフィカル表示が可能となる。このコンテンツは、カートリッジ510あるいはコントローラデバイス200に接続されているかまたはコントローラデバイス200上に保存されているメモリデバイスと関連付けられている。例えば、キーパッド/オーバーレイ画面4600は、(例えば、スタイラス210または指によってグリフをタップすることにより)ユーザが設計において用いるものとして選択した関連付けられたカートリッジ510またはメモリデバイスの各グリフ2810(例えば、コンテンツのアイコン表示(例えば、図示のような文字「p」))を含むオーバーレイ領域4610を含む。ユーザが選択を行うと、グリフ2810が選択領域4620内に現れる(例えば、選択領域4620は、ワードエディタと同様に1つ以上の線を持ち得る)。このようにして、ユーザは、複数のグリフ2810を一続きにした後、グリフ2810を仮想マット2800に転送して位置決めおよびサイズ決めを行うことができる。いくつかの実行において、選択領域4620から仮想マット2800へのグリフ2810は自動であり、他の実行において、ユーザは、前記選択領域内においてグリフ2810をステージして、仮想マット2800上に配置することができる。選択領域4620は、ユーザが長いグリフ2810のストリングにわたって確認のためにそれぞれ逆方向および前方向にスクロールすることを可能にするスクロール矢印4622および4624を含み得る。いくつかの例において、選択領域4620は、(ユーザがグリフ2810の追加および/または除去を行うことが可能な仮想マット2800またはオーバーレイ領域4610のいずれかを介して)選択グリフ2810のグループ編集ビューのみを提供する。選択領域4620内のグリフ2810の順序は、オーバーレイ領域4610から選択された順序、仮想マット2800上の最初の配置順序、仮想マット2800上における選択順序、仮想マット2800上における左から右への順序、アルファベット順、またはいくつかの他の適切な順序であり得る。仮想マット2800上における順序変更は、選択領域4620内に反映してもよいし、しなくてもよい。
【0275】
表示されているグリフ2810と関連付けられたカートリッジ510の名称を、カートリッジ領域4630のカートリッジ名称部分4632の(例えば、オーバーレイ領域4610の下側において探索された例内に示されるものの)内部に表示することができる。ユーザは、カートリッジ領域4630内の異なるカートリッジ510を選択して、オーバーレイ領域4610内に示されるグリフ2810の集合を変更して、選択されたカートリッジ510をマッチさせる。その際、選択領域4620は永続的に残しておき、これにより、(例えば、より多くのグリフ2810を詰め込むかまたは他の場合に選択されたグリフ2810を編集することにより)その内部に生成されたグリフストリングの改変を可能とする。カートリッジ領域4630内において、ユーザは、左スピン制御4634および右スピン制御4636を用いて、利用可能なカートリッジ510のリストをスクロールして、カートリッジ510を選択することができる。表示されているバックライトボタン4638を用いて、雰囲気光条件に応じて、画面112の輝度および/またはコントラストを調節することができる。表示されているマットボタン3640により、ユーザは、キーパッド/オーバーレイ画面4600と、マット設計画面4300またはマット入力画面4500との間の切り換えを行うことができる。
【0276】
キーパッド/オーバーレイ画面4600のオーバーレイ領域4610内に表示されたデジタルオーバーレイは、ユーザが視認および選択のために利用することが可能な画面112上のグリフの配置構成2810として見なすことができる。グリフ2810は、多様な入力に基づいて画面112上にレンダリングされ得る。第1の例において、前記コンテンツは、各グリフ2810の事前レンダリングされた画像または各画面配置構成(例えば、事前レンダリング画像は、JPEGまたはPNGフォーマット画像を有する)を含み得る。このようにして、コントローラデバイス200は、前記画像を画面112に表示対象としてロードするだけでよい。さらに、各デジタルオーバーレイセットを事前レンダリングしてもよい。これは、「シフトされた」グリフ2810を含み得る(例えば、ユーザがシフトキーを押すと、小文字「a」が大文字「A」になる)。
【0277】
別の例において、コントローラデバイス200は、カートリッジ510のコンテンツに基づいて、デジタルオーバーレイを生成し得る。例えば、切断経路をカートリッジ510からダウンロードし、コントローラデバイス200は、前記切断経路および内側経路の外側範囲を用いて、グリフ2810をレンダリングし得る。しかし、このようなレンダリングは、特殊キー(例えば、「シフト」または「スペース」)を考慮に入れていない場合がある。
【0278】
別の例において、前記デジタルオーバーレイは、カートリッジコンテンツを用いて先ずレンダリングされた後、(例えば、インターネット接続を用いて)更新され得、これにより、さらなるレンダリング(例えば、シフトキーなどについての特殊ボタン)がダウンロードされる。
【0279】
図47は、コントローラデバイス200の画面112上表示された例示的キーワード検索画面4700の模式図である。キーワード検索画面4700は、検索ストリング領域4710と、キーボード領域4720(例えば、データ入力のためのQWERTYキーボードを表示するもの)と、結果領域4730とを含む。コンテンツ(例えば、カートリッジ510上のもの)を探索するために、ユーザは、キーボード領域4720を用いて、コンテンツ名称の一部または全体を検索ストリング領域4710中にタイプ入力し得る。図示の例において、ユーザは、検索ストリング領域4710の検索テキストボックス4712に「帽子」と入力して、「帽子」に関連するコンテンツを検索する。コントローラデバイス200(またはコントローラデバイス200上において実行するソフトウェア)は、「帽子(単数または複数)」に関連するコンテンツ集合および特定のグリフ2810の名称を検索し得る。コントローラデバイス200はまた、検索語の関連のためのコンテンツメタデータタグも検索し得る。検索結果は、結果領域4730内に表示され得る。図示の例において、「帽子」カートリッジの名称が、結果領域4730の結果リスト部分4732内に示されている。結果リスト部分4732は、ドロップダウンメニュー、リストビューなどであり得、複数の結果を示す。結果領域4730はまた、前方向および逆方向のスクロールボタン4734および4736も表示し、これにより、結果リスト部分4732内に列挙された結果をスクロールすることができる。ユーザは、OK4714を選択して選択または動作を確認するか、あるいは、キャンセル4716を選択して、選択または動作をキャンセルする。
【0280】
図48は、コントローラデバイス200の画面112上表示された例示的入力画面4800の模式図である。入力画面4800を用いて、設計保存時、ロード時の設計入力時などの名称を決定することができる。入力画面4800は、名称決定領域4810、キーボード領域4820(例えば、データ入力のためにQWERTYキーボードを表示するもの)、およびファイリング領域4830を含む。ユーザは、名称決定領域4810の名称テキストボックス4812内に設計名称をタイプ入力し、保存制御4832(例えば、ドロップダウンリスト)および/またはファイリング制御4834内のファイル位置(例えば、ファイル経路ダイアログボックスを開き得るもの)(どちらとも、ファイリング領域4830内にある)において、保存アクション(例えば、「保存」または「名前をつけて保存」)を選択し得、その後、OK4814を用いて選択を確認するか、または、キャンセル4816を選択して選択または動作をキャンセルする。
【0281】
図49〜キャンセル53は、コントローラデバイス200のプロセッサ240上において実行可能な例示的デザイナーソフトウェアアプリケーション4900の模式図である。デザイナーソフトウェアアプリケーション4900は、アプリケーション画面4910を含む。アプリケーション画面4910により、ユーザは、画像ビューワ4912、デザイナーアプリケーション4914および/または設定ビューワ4916を選択することができる。図示の例において、ユーザは、デザイナースタート画面4920を有するデザイナーアプリケーション4914を選択している。デザイナースタート画面4920により、ユーザは、スタートメニュー5200(図52を参照)を選択し、切断設計動作4922、新規設計動作4924をロードし、かつ/または保存された設計動作4926をロードすることができる。切断設計動作4922がロードされると、ロード切断設計画面4930が開かれ、これにより、ユーザは、設計4932の選択、前記選択された設計の確認(OK)4934またはキャンセル4936、またはスタートメニュー5200の選択を行うことができる。前記新規設計動作4924により、マットサイズ画面4940が開かれる。マットサイズ画面4940により、ユーザは、マットサイズ4942(例えば、12x4、12x12、12x24など)を選択し、前記選択されたマットサイズ4942を確認(OK)4944またはキャンセル4946し、またはスタートメニュー5200を選択することができる。前記ロード保存された設計動作4926により、ロード保存された設計画面4950が開かれ、これにより、ユーザは、設計4952の選択、前記選択された設計の確認(OK)4954またはキャンセル4956、またはスタートメニュー5200の選択を行うことができる。
【0282】
図50を参照して、マットサイズ画面4942内においてマットサイズ4942の選択が選択および確認された後、デザイナーソフトウェアアプリケーション4900は、マット設計画面5000を提供する。マット設計画面5000により、以下の動作の選択が可能になる:切断5002(例えば、電子切断器610上における切断動作の実行、前記切断の進捗の確認、および/または切断動作の保存)、ズーム5004(例えば、ズームインおよび/またはズームアウト)、パン5006(例えば、パンあるいはビュー領域の右、左、上または下への移動)、特性5008、再度のサイズ決め5010(例えば、サイズの拡大または縮小による、仮想マット2800のサイズの変更)、ジョグ5012(例えば、仮想マット2800の右、左、上または下への移動)、キーパッド5014、およびマットメニュー5300(図53を参照)。特性動作5008によりマット入力画面5030が開かれ、これにより、動作(例えば、「マットに戻る」画面5032、小インクリメント5034、大インクリメント5036、サイズ決めキーパッド5038、スタートメニュー4922)の選択が可能となる。サイズ決めキーパッド5038動作の選択により、入力フォーム5040が開かれる。入力フォーム5040は、テキスト入力(例えば、入力ボックス5042内において)受け入れる。ここで、入力されたテキストは、OK動作5044によって確認されるか、または、キャンセル動作5046によってキャンセルされる。入力フォーム5040によって、スタートメニュー4922の選択も可能である。
【0283】
図51を参照して、マット設計画面5000内においてキーパッド動作5014が選択されると、設計ソフトウェアアプリケーション4900は、キーパッド画面5100を提供する。キーパッド画面5100により、以下の動作の選択が可能となる:左スクロール5102、右スクロール5104、「マット」に戻る画面5106、検索1508、「戻る」1510、「次へ」1512、リストカートリッジ1514、テキスト追加1516、およびスタートメニュー4922。他の動作を含めてもよい。リストカートリッシ動作1514が選択されると、ユーザは、リストを所有しているカートリッジ動作1518、リスト非所有のカートリッジ動作1520(例えば、他の利用可能なカートリッジ510を例えば購入対象として見ること)または「他の」動作1522を選択し得る。「他の」動作1522は、動作(例えば、新規カートリッジのリスト化1524、オフラインカートリッジのリスト化1526、またはカートリッジの回復1528)を含み得る。検索動作1058が選択されると、キーワード検索画面1530が提供される。キーワード検索画面1530は、カートリッジ510および/またはカートリッジ510上のコンテンツの検索動作を含む。キーワード検索画面1530の動作は、キャンセル1532(検索動作をキャンセルして、キーパッド画面5100に戻る)、OK1534(検索動作を確認または実行し、返送されたテキスト1501と共に、キー支払い画面にに戻る)、現在のフォント1536(フォントリスト1537(例えば、ドロップダウンリスト)からテキストフォントを設定する)、以前を強調表示1538(以前の強調表示アイテムに移動する)、次を強調表示1540(新規強調表示アイテムに移動する)、リストフォントマッチ1542、テキスト追加1544、およびスタートメニュー4922を含み得る。
【0284】
図52は、スタートメニュー5200の模式図である。スタートメニュー5200は、ドロップダウンリスト、ダイアログボックスなどであり得、スタートメニュー5200により、ユーザは、動作(例えば、プログラム終了5202(設計ソフトウェアアプリケーションを終了する)、システム5204(例えば、システム設定を変更する)、選択肢5206(例えば、設計ソフトウェアアプリケーションの属性(ルックアンドフィール)を変更する)、および/またはファイル5308(例えば、設計を開く、閉める、保存する、新規作成する、検索するなど))を選択することができる。
【0285】
図53は、マットメニュー5300の模式図である。マットメニュー5300は、ドロップダウンリスト、ダイアログボックスなどであり得、マットメニュー5300により、ユーザは、動作(例えば、プログラム終了5302(設計ソフトウェアアプリケーションを終了する)、システム5304(例えば、システム設定を変更する)、選択肢5306(例えば、例えば、設計ソフトウェアアプリケーションの属性(ルックアンドフィール)を変更する)、および/またはファイル5308(例えば、設計を開く、閉める、保存する、新規作成する、検索するなど))を選択することができる。マットメニュー5300はまた、動作(例えば、マットサイズ5310の変更(仮想および/または実際のマットサイズのサイズを変更する)、切断5312(例えば、電子切断器610上において切断動作を行う)、接合5314(例えば、接合動作を行って、複数の画像をマージして、単一の外側切断経路となるようにする)、およびマット選択肢5316(例えば、仮想マット2800の属性を変更する))も含み得る。マットメニュー5300はまた、保存された設計をロードするロード動作5318または(例えば、仮想マット2800上に)設計または切断動作を保存する保存動作5320も含み得る。
【0286】
図54は、設計ソフトウェアアプリケーション4900のカートリッジ一対関係の確立画面5400の模式図である。この画面は、カートリッジ510とコントローラデバイス200との間の一対関係の確立または結婚のためのものである。カートリッジ一対関係の確立画面5400により、ユーザは、動作(例えば、(コントローラデバイス200と一対を成すように)カートリッジ510を追加するステップ5402、前記一対関係の確立を確認するステップ5406(例えば、confirming前記カートリッジ選択の確認および/または前記一対関係の確立動作の確認の提供(成功または失敗)、任意のライセンスを見るステップ5408(例えば、選択されたまたは一対を成すカートリッジ(単数または複数)510と関連付けられた任意のライセンス))を選択することができる。ユーザは、タートメニュー5200を選択することもできる。
【0287】
多数の実行について説明してきた。しかし、本発明の意図および範囲から逸脱することなく、多様な改変が可能であることが理解される。よって、他の実行も、以下の特許請求の範囲内である。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子切断器のコントローラデバイスを動作させる方法であって、
前記カートリッジのメモリにコントローラデバイス識別子を書き込む工程と、
前記コントローラデバイスのメモリにカートリッジ識別子を書き込む工程と、
前記コントローラデバイスと前記カートリッジとの間の通信を許可する工程と、を含む電子切断器のコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項2】
前記コントローラデバイスの前記メモリにアクセスして、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツをインストールする工程と、前記カートリッジと関連付けられたコンテンツのうちインストールされていないものを前記コントローラデバイスメモリに保存する工程とをさらに含む、請求項1に記載の電子切断器のコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項3】
前記コントローラデバイスの前記メモリにさらなるコントローラデバイス識別子が保存されるのを回避する工程をさらに含む、請求項1に記載の電子切断器のコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項4】
前記コントローラデバイスおよび前記コントローラデバイスのコンテンツメモリと通信するカートリッジのメモリのうち少なくとも1つからのコンテンツにアクセスする工程と、
前記コントローラデバイスの暗号メモリ内に保存されているセキュリティ情報にアクセスする工程であって、前記暗号メモリは、ライトワンスおよびリードメニーとして構成される、工程と、
前記コントローラデバイスのライセンスメモリ内に保存されているライセンスファイルを前記セキュリティ情報を用いて復号化する工程であって、前記ライセンスファイルは、少なくとも1つのカートリッジ識別子を含む、工程と、
関連付けられたカートリッジ識別子を前記ライセンスファイル中に有するアクセスされたコンテンツの利用を許可する工程と、をさらに含む、前記請求項1〜3のいずれかに記載の電子切断器のコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項5】
前記アクセスされたコンテンツと関連付けられた各カートリッジ識別子と、前記ライセンスファイルの各カートリッジ識別子とを比較し、または、前記許可されたコンテンツと関連付けられた前記ライセンスファイルからのコンテンツ利用権にアクセスする工程をさらに含む、請求項4に記載の電子切断器のコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項6】
前記コントローラデバイス上において切断動作を開始して、前記電子切断器上において設計を切断する工程であって、前記設計は、少なくとも1つのカートリッジと関連付けられたコンテンツを含む、さらに含む、前記請求項1〜5のいずれかに記載の電子切断器のコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのカートリッジと関連付けられた前記コンテンツは、少なくとも1つのグリフを含む、請求項6に記載の電子切断器のコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項8】
カートリッジ所有者情報を検証する工程の後に前記切断動作の実行を許可する工程をさらに含む、請求項6に記載の電子切断器のコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項9】
カートリッジ所有者情報を検証する工程は、
前記設計のコンテンツと関連付けられた各カートリッジを特定する工程と、
各特定されたカートリッジについて前記カートリッジ識別子を入手する工程と、
前記コントローラデバイスの前記メモリを検索して、各特定されたカートリッジのカートリッジ識別子を探す工程と、
各特定されたカートリッジの各カートリッジ識別子が前記コントローラデバイスの前記メモリ内において探索された後、前記切断動作の実行を許可する工程と、を含む、請求項8に記載の電子切断器のコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項10】
電子切断器のためのコントローラデバイスを動作させる方法であって、
前記コントローラデバイス上において切断動作を開始して、前記電子切断器上において設計を切断する工程であって、前記設計は、少なくとも1つのカートリッジと関連付けられたコンテンツを含む、工程と、
前記設計のコンテンツと関連付けられた各カートリッジを特定する工程と、
各特定されたカートリッジについてカートリッジ識別子を入手する工程と、
前記コントローラデバイスのメモリを検索して、各特定されたカートリッジのカートリッジ識別子を探す工程と、
各特定されたカートリッジの各カートリッジ識別子が前記コントローラデバイスの前記メモリ内において探索された後、前記切断動作の実行を許可する工程と、を含む電子切断器のためのコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項11】
前記設計のコンテンツと関連付けられた各カートリッジを特定する工程は、前記設計のコンテンツメタデータを用いる工程を含み、前記コンテンツメタデータは、前記設計の各対応する部分に対するカートリッジ識別子を提供する、請求項9または10に記載の電子切断器のためのコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項12】
前記カートリッジ識別子は、前記コントローラデバイスのメモリ、または、前記コントローラデバイスと通信する外部ソースから得られる、請求項9〜11のいずれかに記載の電子切断器のためのコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項13】
前記コントローラデバイスの前記メモリ中に存在しないカートリッジ識別子を有する各特定されたカートリッジの利用権の購入を提案する工程をさらに含む、請求項9〜12のいずれかに記載の電子切断器のためのコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項14】
前記コントローラデバイスの前記メモリ中に存在しないカートリッジ識別子を有する各特定されたカートリッジの利用権の販売後、前記切断動作の実行を許可する工程をさらに含む、請求項13に記載の電子切断器のためのコントローラデバイスを動作させる方法。
【請求項15】
前記カートリッジの前記メモリから前記コントローラデバイス識別子を除去する工程と、
前記コントローラデバイスの前記メモリから前記カートリッジ識別子を除去する工程と、さらに含む、前記請求項9〜14のいずれかに記載の電子切断器のためのコントローラデバイスを動作させる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3−A】
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【図3−B】
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【図3−C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−A】
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【図11−B】
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【図11−C】
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【図11−D】
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【図11−E】
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【図11−F】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25−A】
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【図25−B】
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【図25−C】
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【図26】
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【図27】
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【図28−A】
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【図28−B】
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【図28−C】
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【図28−D】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【公表番号】特表2012−518848(P2012−518848A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−551273(P2011−551273)
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/024916
【国際公開番号】WO2010/096761
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(508011717)プロヴォ クラフト アンド ノヴェルティ インコーポレイテッド (10)