説明

コンパクト容器

【課題】煩雑な調整を行うことなく、蓋体をゆっくり開くことができて操作性の良いコンパクト容器を提供する。
【解決手段】本発明のコンパクト容器は、収納部を有する容器本体1と、この容器本体1に開閉可能に軸支される蓋体2とを備え、軸線O周りに変形及び復元の可能なパイプ部材4と、パイプ部材端部4aをその内側から保持する2つの大径部5aを有し当該大径部5aの間に小径の軸部5bが一体に掛け渡された支持軸5と、支持軸5の一方の大径部5aとの間でパイプ部材端部4aをその外側から保持する保持部6eを有して蓋体2に固定される蓋体側コネクタ6と、支持軸5の他方の大径部5aとの間でパイプ部材端部4aをその外側から保持する保持部7dを有して容器本体1に固定される容器側コネクタ7とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納部を有する容器本体と、この容器本体に開閉可能に軸支される蓋体とを備えるコンパクト容器の開閉動作に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のコンパクト容器には、蓋体及び容器本体を連結する軸として、剛性の高い軸部材に軸線方向に沿って溝を形成すると共に、その外周表面を軟質の合成樹脂からなる緩衝部材で被覆してなる蝶番軸を用いるものがある。こうした従来のコンパクト容器によれば、緩衝部材の摩擦抵抗によって蓋体を自由な角度に開くことができると共に、蓋体をゆっくり開けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−70530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、こうした従来のコンパクト容器は、蓋体の開き具合を摩擦抵抗で調整しているため、蓋体の開き角度を如何にして維持するかよりも、蓋体を開くときの操作性が重視される場合には、調整が煩雑になる。このため、従来のコンパクト容器は、操作性を重視する場合、改善の余地がある。
【0005】
本発明の目的とするところは、煩雑な調整を行うことなく、蓋体をゆっくり開くことができて操作性の良いコンパクト容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、収納部を有する容器本体と、この容器本体に開閉可能に軸支される蓋体とを備えるコンパクト容器において、
軸線周りに変形及び復元の可能なパイプ部材と、このパイプ部材の端部をその内側から保持する2つの大径部を有し当該大径部の間に小径の軸部が一体に掛け渡された支持軸と、この支持軸の一方の大径部との間でパイプ部材の一方の端部をその外側から保持する保持部を有して容器本体に固定される容器側コネクタと、支持軸の他方の大径部との間でパイプ部材の他方の端部をその外側から保持する保持部を有して蓋体に固定される蓋体側コネクタとを備えることを特徴とするものである。
【0007】
パイプ部材としては、例えば、変形及び復元の可能な軟材質の合成樹脂からなるものが挙げられる。また、支持軸としては、剛性が高く変形し難い合成樹脂からなるものが挙げられる。また、支持軸としては、大径部との間に掛け渡された軸部に、軸線周りに周回する環状溝を設けたものも挙げられる。
【0008】
コネクタはそれぞれ、容器本体又は蓋体の一方に形成した凹部と、容器本体又は蓋体の他方に形成した貫通孔に固定されるものとすることができる。
【0009】
少なくとも一方のコネクタとしては、複数の保持部がそれぞれヒンジを介して軸線周りに放射状に配置された本体に回り止め用の凸部が形成された保持部本体と、保持部をそれぞれ折り曲げて支持軸の大径部と共にパイプ部材の端部をその外側から合せた状態で保持部本体を嵌合させる内部空間を有し回り止め用の凸部と嵌合する回り止め用の凹部が形成されたコネクタ本体とを備えるものが挙げられる。
【発明の効果】
【0010】
本発明のコンパクト容器によれば、軸線周りに変形及び復元の可能なパイプ部材の両端をそれぞれ、コネクタを介して容器本体及び蓋体に固定したことで、蓋体は容器本体に対してパイプ部材を介して連結されることになる。これにより、使用者が蓋体を開けるときには、パイプ部材をその軸線周りにねじりながら開けることになるため、容器本体や蓋体との摩擦抵抗を利用することなく、蓋体をゆっくり開けることができる。
【0011】
また、本発明に従えば、蓋体の開き具合は上述したとおり、摩擦抵抗ではなく、パイプ部材のねじれ特性に起因する。このため、本発明によれば、材質の異なるパイプ部材のうちから、好適な材質のパイプ部材を選択するだけで、蓋体の開き具合を調整することができる。
【0012】
従って、本発明によれば、煩雑な調整を行うことなく、蓋体をゆっくり開くことができて操作性の良いコンパクト容器を提供することができる。また、支持軸の大径部間に掛け渡された軸部に環状溝を形成すれば、軸部がねじれ易くなるため、更に操作性が向上する。
【0013】
また、コネクタをそれぞれ、容器本体又は蓋体の一方に形成した凹部と、容器本体又は蓋体の他方に形成した貫通孔に固定されるものとすれば、パイプ部材を備えた軸としてユニット化した状態で容器本体及び蓋体に組み付けることができる。これにより、従来と同様の組み付けを行うことができる。
【0014】
また、本発明によれば、少なくとも一方のコネクタを、複数の保持部がそれぞれヒンジを介して軸線周りに放射状に配置された本体に回り止め用の凸部が形成された保持部本体と、保持部をそれぞれ折り曲げて支持軸の大径部と共にパイプ部材の端部をその外側から合せた状態で保持部本体を嵌合させる内部空間を有し回り止め用の凸部と嵌合する回り止め用の凹部が形成されたコネクタ本体とを備えるものとすれば、パイプ部材及び支持軸の保持力と、容器本体又は蓋体との固定とを別々に設定することで、適宜、調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(a),(b)はそれぞれ、本発明の一形態である化粧用コンパクト容器が蓋体を閉じた状態を模式的に示す斜視図及び、その軸部分を模式的に示す拡大側面図である。
【図2】(a),(b)はそれぞれ、容器本体側を蓋体の一部と共に模式的に示す一部断面図である。
【図3】図2(a)の要部を模式的に示す拡大断面図である。
【図4】(a)〜(c)はそれぞれ、同形態に係る蓋体用コネクタを外側面から示す斜視図、同コネクタを内側面から示す斜視図及び、図3のX−X断面図である。
【図5】同形態に係る、容器用コネクタを示す分解斜視図である。
【図6】図3のY−Y断面図及びZ−Z断面図である。
【図7】本発明の他の形態である化粧用コンパクト容器の要部を模式的に示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明であるコンパクト容器を詳細に説明する。
【0017】
1は、容器本体である。容器本体1は、蓋体2との合せ面に収納部を有し、化粧料が充填される化粧充填部C1と、化粧筆等を収納するための塗布具収納部C2とに区画されている。容器本体1には、図2(a)に示すように、2つの突出部1aが幅方向に間隔を空けて一体に設けられている。
【0018】
これに対し、蓋体2は、2つの突出部1aの間に形成された凹部1bに配置される突出部2aを有し、容器本体1に対して開閉可能に軸支されている。また、蓋体2は、容器本体1との合せ面に鏡Mが設けられている。
【0019】
3は、容器本体1と蓋体2とを連結する軸(以下、「連結軸」)である。一方の連結軸3は、図2(a)に示すように、容器本体1の突出部1aと、蓋体2の一方の突出部2aと連結し、他方の連結軸3は、容器本体1の突出部1aと、蓋体2の他方の突出部2aと連結する。
【0020】
4は、図3に示すように、軸線O周りに変形及び復元の可能な円筒形のパイプ部材である。パイプ部材4は、変形及び復元の可能な軟材質の合成樹脂からなる。
【0021】
5は、パイプ部材4の内側に配置された支持軸である。支持軸5は、パイプ部材4の端部4aをそれぞれ、当該端部4aの内側から保持する2つの大径部5aを有し、2つの大径部5aの間には、大径部5aよりも小径の軸部5bが一体に掛け渡されている。また、大径部5aには、軸線O周りに環状溝5cが形成されている。
【0022】
6は、突出部2aに固定するための蓋体側コネクタである。蓋体側コネクタ6は、図4(a)に示すように、円錐台形をし、そのテーパをなした外周壁6fには、複数の縦リブ6aが設けられている。また、蓋体側コネクタ6には、同図に示すように、その外周壁6fをタガ締めしたとき、外周壁6fが縮径する一方、大径のものを保持したときに拡径するように、切り欠き6cが形成されている。
【0023】
また、蓋体側コネクタ6の内側には、図4(b)に示すように、パイプ部材4の一方の端部4aと共に支持軸5の一方の大径部5を圧入嵌合させる嵌合凹部6dが形成されている。嵌合凹部6dには、大径部5aに形成した環状溝5cと対向する位置に、大径部5aとの間でパイプ部材4の端部4aを、パイプ部材4の外側から保持する保持部としての環状リブ6eが形成されている。これにより、嵌合凹部6dに対して支持軸5の大径部5をパイプ部材4の端部4aと共に圧入嵌合させると、パイプ部材4の端部4aは、図3に示すように、環状溝5cと環状リブ6eとに固定保持される。
【0024】
一方、突出部2aには、蓋体側コネクタ6を固定する凹部2cが形成されている。凹部2cには、縦リブ6aを軸線Oに沿って案内する案内溝1dが形成されている。これにより、蓋体側コネクタ6は突出部2aに対して回転不能に固定される。なお、縦リブ6aと案内溝2dとは、図4(c)に示すように、軸線O周りの僅かな回転を許容するように、軸線O周りに遊び(隙間)が設けられている。
【0025】
7は、容器側コネクタである。容器側コネクタ7は、図5に示すように、保持部本体71とコネクタ本体72とからなる。保持部本体71は、複数のアーム7aがそれぞれヒンジ7bを介して軸線O周りに放射状に配置された本体7cを有する。アーム7aの内側には、支持軸5の他方の大径部5aとの間でパイプ部材4の他方の端部4aを、パイプ部材4の外側から保持するリブ7dが一体に設けられている。リブ7dも、図3に示すように、ヒンジ7bを介してアーム7aを折り曲げたとき、環状溝5cと対向する位置になるように設けられている。
【0026】
また、コネクタ本体72は、図3に示すように、保持部本体71を保持して容器本体1に固定する。コネクタ本体72は、同図に示すように、アーム7aをそれぞれ折り曲げて大径部5aとの間でパイプ部材4の端部4aをその外側から保持した状態で保持部本体7cを嵌合させる内部空間7gを有する。これにより、内部空間7gに対して保持部本体7cを介して、支持軸5の大径部5をパイプ部材4の端部4aと共に圧入嵌合させると、パイプ部材4の端部4aは、図3に示すように、環状溝5cと環状リブ7dとに固定保持される。
【0027】
加えて、保持部本体71及びコネクタ本体72にはそれぞれ、回り止め用の凸部7eと、この凸部7eと嵌合する回り止め用の凹部7hとが形成されている。回り止め用の凸部7e及び凹部7hは、図6(b)に示すように、その断面形状を角形にすることにより、互いに空転することを防止する。
【0028】
一方、突出部1aには、蓋体側コネクタ6と共に容器側コネクタ7を貫通させる貫通孔1cが形成されている。貫通孔1cには、蓋体2側の案内溝2dと整列して縦リブ6aを軸線Oに沿って案内する案内溝1dが形成されていると共に、蓋体側コネクタ7を固定する凹部1eが形成されている。
【0029】
凹部1eは、図6(b)に示すように、容器側コネクタ7に設けたコネクタヘッド7iと共に、その断面形状を角形にすることにより、互いに空転することを防止する。これにより、コネクタヘッド7iを凹部1eに圧入嵌合などの方法で固定すれば、容器側コネクタ7は突出部1aに対して回転不能に固定される。
【0030】
即ち、連結軸3は、支持軸5を通したパイプ部材4の一方の端部4aに、蓋体側コネクタ6を組み付ける一方、パイプ部材4の他方の端部4aに、保持部本体71を介してコネクタ本体72を組み付けることで構成される。即ち、連結部3は、支持軸5を通したパイプ部材4の両端に蓋体側コネクタ6及び容器側コネクタ7を固定したユニット(アッシィ)としてなる。
【0031】
そして、容器本体1と蓋体2との連結は、連結軸3の蓋体側コネクタ6を、容器本体1の突出部1aに形成した凹部1eから挿し込んで、貫通孔1cを介して蓋体2の突出部2aに通した後、この突出部2aに形成した凹部2cに蓋体側コネクタ6を固定し、次いで、容器側コネクタ7を蓋体2の突出部2aに形成した凹部1eに固定することで達成される。これにより、連結軸3の一端が蓋体2に固定されると共に、連結軸3の他端が容器本体1に固定されることで、容器本体1と蓋体2との間が連結軸3を介して連結される。
【0032】
連結軸3は、蓋体2を閉じているとき、パイプ部材4がねじれた状態になるように組み付けられている。これにより、プッシュピース10を押して容器本体1と蓋体2との係合を解除すると、パイプ部材4のねじれが解放されることに伴う復元力で、蓋体2が自動的にゆっくり開くことになる。なお、パイプ部材4のねじれは、蓋体2が完全に開いた後に解消されるように設定することも、蓋体2が完全に開いた後も残存するように設定することもできる。
【0033】
上述のとおり、本形態によれば、軸線O周りに変形及び復元の可能なパイプ部材4の両端4aをそれぞれ、蓋体側コネクタ6及び容器側コネクタ7を介して容器本体1及び蓋体2に固定したことで、蓋体2は容器本体1に対してパイプ部材4を介して連結されることになる。これにより、使用者が蓋体2を開けるときには、パイプ部材4をその軸線O周りにねじりながら開けることになる。このため、従来のように、容器本体1や蓋体2との摩擦抵抗を利用することなく、蓋体2をゆっくり開けることができる。
【0034】
また、本形態に従えば、蓋体2の開き具合は上述したとおり、摩擦抵抗ではなく、パイプ部材4のねじれ特性に起因する。このため、本形態によれば、材質の異なるパイプ部材4のうちから、好適な材質のパイプ部材を選択するだけで、蓋体2の開き具合を調整することができる。
【0035】
従って、本形態によれば、煩雑な調整を行うことなく、蓋体2をゆっくり開くことができて操作性の良いコンパクト容器を提供することができる。
【0036】
また、本形態の如く、蓋体側コネクタ6及び容器側コネクタ7をそれぞれ、蓋体2に形成した凹部2cと、容器本体1に形成した貫通孔1cに固定されるものとすれば、パイプ部材4を備えた連結軸3としてユニット化した状態で容器本体1及び蓋体2に組み付けることができる。これにより、従来と同様の組み付けを行うことができる。
【0037】
また、本形態の如く、蓋体側コネクタ6及び容器側コネクタ7の少なくとも一方を、複数の保持部7dがそれぞれヒンジ7bを介して軸線O周りに放射状に配置された本体7cに回り止め用の凸部7eが形成された保持部本体71と、アーム部7aをそれぞれ折り曲げて支持軸5の大径部5aと共にパイプ部材4の端部4aをその外側から合せた状態で保持部本体71を嵌合させる内部空間7gを有し回り止め用の凸部7eと嵌合する回り止め用の凹部7hが形成されたコネクタ本体71とを備えるものとすれば、パイプ部材4及び支持軸5の保持力と、容器本体1又は蓋体2との固定とを別々に設定することで、適宜、調整することができる。
【0038】
なお、本形態では、容器本体1には、連結軸3と対向する位置に、外向きに付勢されたプッシュピース10が設けられており、蓋体2を閉じたときに、合せ面に形成された爪部が引っ掛かることで、蓋体2の開放が防止される。
【0039】
図7は、本発明の他の形態である化粧用コンパクト容器の要部を模式的に示す拡大断面図である。以下、先の形態と同一部分は同一符号をもって、その説明を省略する。
【0040】
本形態に係る支持軸5では、大径部5aの間に掛け渡された軸部5bに、軸線O周りに周回する環状溝5dが形成されている。環状溝5dを形成すれば、軸部5bがねじれ易くなるため、更に操作性が向上する。
【0041】
また、本形態では、コネクタヘッド7iに、回り止め用の凹部7hを外界に開放することで、保持部本体71の回り止め用の凸部7eを外界に露出させる開放部7jが形成されている。これにより、回り止め用の凹部7hは、実質的に貫通孔として構成される。
【0042】
上述したところは、本発明の好適な形態をしたものであるが、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、容器側コネクタ7は、保持部本体71とコネクタ72とを一体に構成することも可能である。容器側コネクタ7の構成は、蓋体側コネクタとして採用することができる。また、コネクタ6,7はそれぞれ、容器本体1又は蓋体2の一方に形成した凹部と、容器本体1又は蓋体2の他方に形成した貫通孔に固定されるものであればよい。更に、各形態に採用された各構成はそれぞれ、互いに適宜組み合わせることができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、化粧用のコンパクト容器に限定されるものではなく、例えば、目元に塗布する軟膏等を内容物とする医薬品用のコンパクト容器等としても適用できる。
【符号の説明】
【0044】
1 容器本体
1c 貫通孔
2 蓋体
2c 凹部
3 連結軸
4 パイプ部材
4a パイプ部材端部
5 支持軸
5a 大径部
5b 小径軸部
5d 環状溝
6 蓋体側コネクタ
6e リブ(保持部)
7 容器側コネクタ
7a アーム部
7b ヒンジ
7c 本体
7d リブ(保持部)
7e 回り止め用の凸部
7h 回り止め用の凹部
71 保持部本体
72 コネクタ本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納部を有する容器本体と、この容器本体に開閉可能に軸支される蓋体とを備えるコンパクト容器において、
軸線周りに変形及び復元の可能なパイプ部材と、このパイプ部材の端部をその内側から保持する2つの大径部を有し当該大径部の間に小径の軸部が一体に掛け渡された支持軸と、この支持軸の一方の大径部との間でパイプ部材の一方の端部をその外側から保持する保持部を有して容器本体に固定される容器側コネクタと、支持軸の他方の大径部との間でパイプ部材の他方の端部をその外側から保持する保持部を有して蓋体に固定される蓋体側コネクタとを備えることを特徴とするコンパクト容器。
【請求項2】
請求項1において、支持軸は、大径部との間に掛け渡された軸部に、軸線周りに周回する環状溝を備えることを特徴とするコンパクト容器。
【請求項3】
請求項1又は2において、コネクタはそれぞれ、容器本体又は蓋体の一方に形成した凹部と、容器本体又は蓋体の他方に形成した貫通孔に固定されるものであることを特徴とするコンパクト容器。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項において、少なくとも一方のコネクタは、複数の保持部がそれぞれヒンジを介して軸線周りに放射状に配置された本体に回り止め用の凸部が形成された保持部本体と、保持部をそれぞれ折り曲げて支持軸の大径部との間でパイプ部材の端部をその外側から保持した状態で保持部本体を嵌合させる内部空間を有し回り止め用の凸部と嵌合する回り止め用の凹部が形成されたコネクタ本体とを備えることを特徴とするコンパクト容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−233935(P2010−233935A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−87390(P2009−87390)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)