説明

コンベヤの案内レール調整のための装置及び方法

【課題】 多数の案内レールの位置を高精度で同時調整するためのコンベヤの案内レール調整のための装置を提供する。
【解決手段】 この装置は一組の案内レール、一組の取付け要素、及び前記組の取付け要素の同時個別調整のための手段を含み、この取付け要素のそれぞれが少なくとも一つの可動的に吊るされた案内レールを支持し、前記手段が取付け要素により可動的に支持された案内レールの位置の同時調整を可能とするものにおいて、前記手段が共通電圧源から給電される一組の同期またはパルスモータを含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は請求項1の前提文に記載のコンベヤの案内レール調整のための装置、及び請求項8の前提文に記載のコンベヤの案内レール調整のための方法に関する。それは特に、コンベヤ上に配置された案内レールの位置の調整を容易にする装置に関する。本発明は案内レールの高さを調整すること及びコンベヤに関して案内レールの側方位置を調整することに使用されることができる。
【背景技術】
【0002】
一般的に物品を運ぶとき、特に不安定な形状であり、従って容易にひっくり返りまたは横にずり落ちる物品を運ぶとき、物品が案内レールにより安定化されることを確保する必要がある。支持レールの位置が特に重要である用途の一つの範囲はコンベヤに沿って空のプラスチック瓶を運ぶときである。空のプラスチック瓶は非常に軽く、従って高速度で運ぶときに起こる空気抵抗により高度に影響を受ける。特に意匠上の理由のため瓶の底面が瓶の高さに対して小さな直径を持って設計されている場合に、瓶がひっくり返り、製造停止をもたらすという大きな危険がある。瓶または他の製品がコンベヤに沿った案内レールによりうまく支持されることを可能とする多数の既知の装置がある。
【0003】
コンベヤが異なる区域に渡って走行するとき種々の寸法の多数の異なる製品により使用されることができることを確保するために、案内レールは通常、種々の幅及び/または高さ位置に設定するために調整可能であるように設計されている。この調整を容易に提供する一般的な方法は錠止部材によりマウントに機械的に錠止される案内具上に案内レールを支持することである。錠止部材を解放することにより、案内レールは案内具の方向に手動で動かされることができる。
【0004】
手動調整の持つ一つの問題は調整工程が時間消費的であることである。プラスチック瓶を充填する製造ラインは一般的に100メートルまたはそれ以上までの長さであることができ、それはコンベヤ上で運ばれる製品を変更するときに略150の手動案内レールマウントが調整されねばならないことを意味するかもしれない。従って、調整工程を自動化する要求がある。
【0005】
文献US 5211280,US 5291988及びWO 00/17073はコンベヤの案内レール調整のための装置を記載し、そこでは一組の案内レールマウントの同時調整が各案内レールマウントのための回転可能な操作部材の位置が捩り的に堅い軸により一緒に結合されていることで一斉に動かされることにより達成される。US 5211280及びUS 5291988では、捩り的に堅い軸は曲がったコンベヤレイアウトを可能とするためにカルダン軸を含む。WO 00/17073では、装置が曲がったコンベヤのために使用されるところでは柔軟な軸が使用されている。この形式の装置の不利の一つは異なる案内レールマウントの調整が曲がったコンベヤでは複雑であることである。US 5211280及びUS 5291988で提案されたように、カルダン軸が使用されるところでは、軸の種々の部品間に多すぎる遊びの危険があり、従って調整が同じコンベヤ上の異なる案内レールマウント毎に異なることとなる。更に、回転の角度は回転の入力角度が常に同じ回転の出力角度に対応するような方式でカルダン継手に渡って伝達されない。360°の回転の入力角度は当然、常に360°の回転の出力角度に対応するが、非常に特別な、従って高価なカルダン継手が使用されないと回転に変動が起こるであろう。WO 00/17073で提案されたように、柔軟な軸が使用されるところでは、軸がまた捩り的に柔軟である危険があり、調整が一つの同じコンベヤ上の異なる案内レールマウント毎に異なることとなるという結果をもたらす。柔軟性がその代わりに多数の硬い要素を一緒に結合することにより達成されるところでは、要素間の多すぎる遊びの危険または角度の再現が部品を一緒に連結する継手に渡って同一ではないという事実によってカルダン軸と同じ問題が起こるであろう。
【0006】
コンベヤ上の案内レールの位置の自動調整のためのシステムの更なる例は特許出願US 6305528に与えられる。この文献はマウント内に変位可能に配置された案内具により支持された案内レールを持つ支持装置を記載する。案内レールは二つの調整可能な位置間で加圧シリンダーにより動かされることができる。調整は作動油がシリンダーの行程長を限定することで実施される。圧縮空気はシリンダーの内側に配置されたピストンを、含まれた油に対して押圧する。圧縮空気はピストンを油に対して押圧するばねとして作用する。シリンダーは完全に引っ込んだ位置に相当する位置を能動的にとることができない。これはシリンダーに供給される油の量をその二つの固定された容積位置で調整することを通して二つの位置を設定可能とすることを意味する。油はピストン位置の調整のための抵抗媒体として使用され、ピストンは閉じ込められた油の容積に対して圧縮空気により加圧されるので、洩れのため空気は油側に移り、油と混合されるだろう。これは油−空気混合物が圧縮可能となるであることを意味し、固定された案内レール位置の安定な調整が不可能とされるという結果を持つ。この設計はまた、圧縮不可能な加圧媒体の使用を必要とする。これは作動油の洩れが望ましくない食品産業でこの装置が使用される場合に不利である。
【0007】
また、文献EP 1331182に記載された請求項1の前提文に記載のコンベヤの案内レール調整のための装置の例がある。この場合、一組の案内レールマウントの同時調整のための手段はボーデン形式の制御ケーブルからなる。文献EP 1331182に提案された解決策は制御ケーブルが錠止されることとなるという問題を提起し、調整が一つの同じコンベヤ上の異なる案内レールマウント毎に異なることとなるという結果を持つ。加えて、ボーデン形式の制御ケーブルの曲率の最大半径に関して比較的きつい制限がある。万一ケーブルが大きく曲げられすぎると、ケーブル錠止の危険が劇的に増える。これはケーブルが比較的自由に吊り下げられねばならないことを意味し、それらが多くの空間をとるという結果を招く。これはまた、誰かまたは何かがケーブルにからまる危険を増やし、ケーブル破壊の危険を招く。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は案内レール調整のための従来公知の装置の持つ前述の問題を解決するコンベヤの案内レール調整のための装置を提供することである。本発明の更なる目的は固定が容易でかつ多数の案内レールの位置の高度の精度を持つ同時調整を提供するコンベヤの案内レール調整のための装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は請求項1の特徴部に記載のコンベヤの案内レール調整のための装置により達成される。本発明によれば共通電圧源から給電される一組の同期またはパルスモータを含む前記組の取付け要素の同時調整のための前記手段が使用される。各取付け要素は少なくとも一つの可動的に支持された案内レールを支持する。案内レールの位置は同期またはパルスモータにより制御される。共通供給電圧により給電された一組の同期またはパルスモータのために、その組の全てのモータは特定のオンタイムに渡り同じ回転数または回転の一部により回転駆動され、その回転数は供給電圧のオンタイムに依存する。好適実施態様では一組の同期モータが使用される。同期モータの回転はモータが給電される周波数により完全に制御される。共通電圧源からの一組の同期モータへの給電は全ての同期モータが同期モータの出力軸で同じ回転速度で駆動されることを意味する。特定の共通時間の間、供給電圧を付与することにより、同期モータは同じ回転数または回転の一部の間、回転駆動される。
【0010】
同期モータの回転運動は可動的に支持された案内レールの直線運動に転換され、案内レールが同じ距離動かされることを確実とすることを可能とする。
【0011】
好適実施態様によれば、取付け要素は同期モータの回転運動を各取付け要素上に配置された少なくとも一つの可動的に支持された案内レールの直線運動に転換する手段を含む。同期モータの回転運動を直線運動に転換する手段は更に好ましくは案内レールマウント上に配置された雌ねじ付きシリンダーと係合する雄ねじ付き棒を含み、前記棒の回転は案内レールマウントの直線運動に転換される。
【0012】
ねじ付き棒は有利には各案内レールマウント上に配置された各雌ねじ付きシリンダーと係合するこの棒の各部に二つの反対方向のねじを持つことができ、従って前記棒の回転は二つの案内レールマウントのそれぞれに関して反対方向の直線運動に転換される。
【0013】
共通電圧源は好ましくは第一回転方向に同期モータを駆動するための第一相を持つ供給電圧を送出するようにかつ第二回転方向に同期モータを駆動するための第二相を持つ供給電圧を送出するように設計される。
【0014】
好適実施態様によれば、取付け要素は取付け要素内に配置された可動案内レールの動きを機械的に防ぐように設計された停止装置を含み、前記組の取付け要素の同時個別調整のための前記手段は全ての可動的に配置された案内レールの調整を、全ての案内レールを前記停止装置と接触するように動かすことにより同時に較正するように設計されている。
【0015】
代替的に好適な実施態様によれば、取付け要素は二つの可動的に吊るされた案内レールを含み、前記組の取付け要素の同時個別調整のための前記手段は取付け要素により支持された案内レールの調整を、各取付け要素に対し、二つの可動的に支持された案内レールをそれらが互いに接触するまで互いに向けて動かして更なる動きを防ぐことにより、同時に較正するように設計されている。
【0016】
これらの実施態様の両者は同期モータがモータがもはや回転することができなくなるまで送出されたトルクを増やすという事実に頼っている。モータがもはや回転できないとき、モータは如何なる損傷も被ることなしに停止する。従って、案内レールが共通参照停止具に対して駆動されるときに全てのモータが停止させられるという事実は案内レールの調整が全組の取付け要素を通じて較正されることを意味する。モータが次いで反対方向に駆動されるとき、案内レールはそれらの較正を保持し、動きはモータがどれだけ長く運転されたかの関数としてのみ変動する。作動時間は全てのモータに対し同じであり、従って全ての案内レールの位置は正確に同じままである。
【0017】
同期モータが過負荷されたときに停止するという事実はまた、一組の案内レールの位置を調整するための装置を提供するために使用されることができ、そこではジャミングのための人間への危害または対象物への損傷の危険が減少する。同期モータが適当に低いジャミング力で停止することを確実とする同期モータと案内レールの間の伝導装置及び同期モータを選択することにより、安全かつ機能的な装置が得られる。
【0018】
本発明はまた、前述の利点を持つ案内レール調整のための方法に関する。
【0019】
図面の簡略説明
本発明は添付図面に関して以下により詳細に説明されるであろう。図面において
図1は本発明による案内レール調整のための装置のための取付け要素を示し、
図2は本発明による案内レール調整のための装置を示し、そして
図3は本発明による案内レール調整のための方法の概略表示を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は二つの可動的に吊るされた案内レールを支持するように設計された取付け要素1を示す。取付け要素1はハウジング2を含み、その中にスライドレール3,4が第一及び第二案内レールマウント5a,5bを支持するために配置されている。ねじ付き棒6もまた、取付け要素内に回転可能に支持されている。棒6は棒の半分6aにスクリューねじ6′を持ちかつその他方の半分6bに反対のスクリューねじ6″を持つ雄ねじを持つ。案内レールマウント5a,5bの両者は雌ねじ付きシリンダー7a,7bを持ち、これらのシリンダーはねじ付き棒6と係合するように設計されている。案内レールマウントは更にスライドレール3,4と相互作用して案内レールマウント5a,5bを支持するように設計された凹所8を持つ。案内レールマウント5a,5bはまた、案内レール(図示せず)が続いて固定される支持体を持つ。
【0021】
ギヤホイール9が棒6に固定されている。ギヤホイールは同期モータ10により駆動される。ギヤホイール9は同期モータの出力軸に嵌められた歯付きギヤ縁により直接駆動されることができ、またはこれに代えて中間ギヤにより駆動されることができる。棒6上に十分小さなピッチ、例えばM10ねじを持つねじを形成することにより、案内レールマウントが互いに対して押圧されることにより案内レールが動くことができないように案内レールマウントは自己錠止するように設計されることができる。案内レールはそのときモータの回転によってのみ動かされることができる。取付け要素は更に停止装置20a,20bを備えることができ、それが案内レールマウントの運動を制限する。
【0022】
図2は本発明による案内レール調整のための装置11を示す。この装置は一組の案内レール12、一組の取付け要素1a,1bを含み、これらの取付け要素のそれぞれが少なくとも一つの可動的に吊るされた案内レールを支持する。案内レール12の組は図に示すように不連続であることができ、または一本の長い案内レールを含むことができ、その位置は多数の取付け要素1a,1b内で調整される。取付け要素はまさに一本の可動的に吊るされた案内レール、または二本の案内レールを支持することができ、それらは有利には図1に示されたように取付け要素により配置されることができる。装置11は更に前記組の取付け要素の同時個別調整のための手段13を含む。前記組の取付け要素の同時個別調整のための手段13は前記組の取付け要素1内に各取付け要素のために設けられた同期モータ10を含む。同期モータ10は共通電圧源14により駆動される。電圧源14は二つの変圧器15,16を介して、第一相と第二相を持つ交流電圧を送出するように設計されることができ、同期モータはどちらの相が同期モータ10に付与されるかに依ってどちらかの方向に駆動される。制御回路17は更に同時個別調整のための手段に連結されている。制御回路は簡単な形式のものであることができ、かつ前進及び戻り方向のための制御ボタンだけを含むことができ、またはそれはプリセット位置が記憶されることができるメモリ機能を持って前進されることができる。同時個別調整のための手段は更に同期モータ10への電圧供給のための供給ケーブル18を含む。
【0023】
同期モータは当業者に良く知られている通常の同期モータからなり、その理由のためそれらの機能及び構成はより詳細には説明されないであろう。
【0024】
一組の取付け要素の同時個別調整は取付け要素が個別に調整されること、すなわち互いの間に何らの機械的結合が全くないこと、及び調整がその組に含まれた全ての取付け要素に対し同時に実施されることを意味する。
【0025】
図3は前述の形式のコンベヤの案内レール調整のための方法の概略表示を示す。
【0026】
この方法の第一段階S100では、供給電圧が前記組の同期モータの全ての同期モータに付与され、可動案内レールが共通速度で同時に動かされる。
【0027】
移動の大きさは手動または自動的に制御されることができる。例えば、移動の大きさは同期モータが移動を駆動する時間を測定することにより監視されることができる。別の代替法は同期モータが回転する回転数を測定することであることができる。更なる代替実施態様では、位置センサが使用されることができるが、この装置は有利には位置センサなしで使用されることができる。なぜならこの装置は非常に容易に較正されることができ、移動の大きさはどれだけ長く同期モータが作動したかの入力データから非常に正確に計算されることができるからである。
【0028】
本発明の好適実施態様によれば、案内レールの位置は次の更なる段階を企てることにより較正されることができる:
【0029】
この方法の段階S101では、供給電圧が前記組の同期モータの全ての同期モータに付与され、可動案内レールの各取付け要素上に位置している停止位置に向けての移動が同時にもたらされる。
【0030】
更なる段階S102では、供給電圧は前記同期モータに供給され続け、案内レールは停止位置でブレーキをかけられ、ある時間の間、保持され、前記組の取付け要素の同時調整のための前記手段が全ての可動案内レールの位置が較正されたことを確実とする。
【0031】
本発明は上に記載した実施態様に限定されてはならない。特に、ただ一つの可動的に吊るされた案内レールを持つ取付け要素が使用されることができる。
【0032】
同期モータの回転運動を各取付け要素上に配置された少なくとも一つの可動的に支持された案内レールの直線運動に転換する手段は図1に関して説明したようなギヤホイールとねじ付き棒の組合せ以外の形式のものであることができる。
【0033】
モータの組という用語は少なくとも二つのモータを含む一群のモータを意味すると解釈される。群、すなわち組、の中では、モータはそれらが共通供給電圧により給電されるとき出力軸の回転速度が全てのモータに対し同一であるように同一設計のものでなければならない。コンベヤに沿って、多数の異なる組のモータがコンベヤの異なる部分に対し使用されることができる。例えば、第一組は湾曲部に、第二組はコンベヤが湾曲部に移行する直線部に、そして第三組は湾曲部から導出されるコンベヤの直線部に対し使用されることができる。この解決策は案内レールマウントがコンベヤの湾曲部及び来入及び退出直線部に対し別個に調整されることを可能とする。これは円形以外の断面を持つ物品が運ばれる場合必要であるかもしれない。なぜなら運ばれる物品の幅は物品がコンベヤ上に置かれる場所に依存するからである。コンベヤの必要幅はそのとき湾曲部内で及び湾曲部の前後で異なる。もし物品がコンベヤに関して同じ位置を占めるように物品が湾曲部内で回転しないなら、湾曲部前後の必要幅は同じではないであろう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明による案内レール調整のための装置のための取付け要素を示す。
【図2】本発明による案内レール調整のための装置を示す。
【図3】本発明による案内レール調整のための方法の概略表示を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤの案内レール調整のための装置(11)であって、この装置が一組の案内レール(12)、一組の取付け要素(1a,1b)、及び前記組の取付け要素(1a,1b)の同時個別調整のための手段(13)を含み、取付け要素(1a,1b)のそれぞれが少なくとも一つの可動的に吊るされた案内レール(12)を支持し、手段(13)が取付け要素(1a,1b)により可動的に支持された案内レール(12)の位置の同時調整を可能とするものにおいて、前記組の取付け要素(1a,1b)の同時調整のための前記手段(13)が共通電圧源(14)から給電される一組の同期またはパルスモータ(10)を含むことを特徴とする装置。
【請求項2】
取付け要素(1a,1b)が同期またはパルスモータ(10)の回転運動を各取付け要素(1a,1b)上に配置された少なくとも一つの可動的に支持された案内レール(12)の直線運動に転換する手段(6−9)を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
同期またはパルスモータの回転運動を直線運動に転換する手段(6−9)が案内レールマウント(5a,5b)上に配置された雌ねじ付きシリンダー(7a,7b)と係合する雄ねじ付き棒(6)を含み、前記棒(6)の回転が案内レールマウント(5a,5b)の直線運動に転換されることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記棒(6)が一方向に回転するねじ山(6′)を持つ第一半分体(6a)と反対方向のねじ山(6″)を持つ第二半分体(6b)を持つこと、及びそれぞれの半分体が各案内レールマウント(5a,5b)上に配置された各雌ねじ付きシリンダー(8)と係合し、前記棒(6)の回転が互いに反対方向の二つの案内レールマウント(5a,5b)の直線運動に転換されることを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記共通電圧源(14)が同期モータを第一回転方向に駆動するための第一相を持つ供給電圧を送出するようにかつ同期モータを第二回転方向に駆動するための第二相を持つ供給電圧を送出するように設計されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の装置。
【請求項6】
前記組の取付け要素の各取付け要素(1a,1b)が取付け要素(1a,1b)内に配置された可動案内レール(12)の動きを機械的に防ぐように設計された停止装置(20a,20b)を含み、前記組の取付け要素(1a,1b)の同時個別調整のための前記手段(13)が全ての案内レールを前記停止装置(20a,20b)と接触するように動かすことにより全ての可動的に配置された案内レール(12)の調整を同時較正するように設計されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の装置。
【請求項7】
前記組の取付け要素内の各取付け要素(1a,1b)が二つの可動的に吊るされた案内レール(12)を持つこと、及び前記組の取付け要素の同時個別調整のための前記手段(13)が取付け要素(1a,1b)により支持された案内レール(12)の調整を、各取付け要素(1a,1b)に対し、二つの可動的に支持された案内レール(12)をそれらが互いに接触するまで互いに向けて動かし、更なる動きを防ぐことにより、同時に較正するように設計されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の装置。
【請求項8】
コンベヤの案内レール調整のための装置(11)の案内レール調整のための方法であって、この装置(11)が一組の案内レール(12)、一組の取付け要素(1a,1b)、及び前記組の取付け要素(1a,1b)の同時個別調整のための手段(13)を含み、取付け要素(1a,1b)のそれぞれが少なくとも一つの可動的に吊るされた案内レール(12)を支持し、手段(13)が取付け要素(1a,1b)により可動的に支持された案内レール(12)の位置の同時調整を可能とし、更に前記組の取付け要素(1a,1b)の同時調整のための前記手段(13)が共通電圧源(14)から給電される一組の同期またはパルスモータ(10)を含むものにおいて、この方法が次の段階:
− 前記組の同期またはパルスモータの全ての同期またはパルスモータ(10)に供給電圧を付与(S100)する、
段階を含み、可動案内レール(12)が共通速度で同時に動かされることを特徴とする方法。
【請求項9】
前記取付け要素(1a,1b)により支持された全ての可動的に配置された案内レール(12)の調整の同時較正が次の段階:
− 前記組の同期またはパルスモータの全ての同期またはパルスモータに供給電圧を付与(S100)し、同時に各取付け要素上に位置した停止位置に向けての可動案内レールの移動をもたらす、
− 前記同期またはパルスモータに供給電圧を連続付与(S101)し、案内レールが停止位置でブレーキをかけられ、ある時間の間保持され、前記組の取付け要素(1a,1b)の同時調整のための前記手段(13)が全ての可動案内レール(12)の位置が較正されたことを確実とする、
段階を通して実施されることを特徴とする請求項8に記載の案内レール調整のための方法。
【請求項10】
前記組の取付け要素の各取付け要素(1a,1b)が取付け要素(1a,1b)内に配置された可動案内レール(12)の動きを機械的に防ぐように設計された停止装置(20a,20b)を含み、前記組の取付け要素(1a,1b)の同時個別調整のための前記手段(13)が全ての可動的に配置された案内レール(12)の調整を全ての案内レールを前記停止装置(20a,20b)と接触するように動かすことにより同時に較正することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記組の取付け要素(1a,1b)の各取付け要素が二つの可動的に吊るされた案内レール(12)を持つこと、及び前記組の取付け要素(1a,1b)の同時個別調整のための前記手段(13)が取付け要素により支持された案内レール(12)の調整を、各取付け要素(1a,1b)に対し、二つの可動的に支持された案内レール(12)をそれらが互いに接触するまで互いに向けて動かし、更なる動きを防ぐことにより、同時に較正することを特徴とする請求項9に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−500931(P2008−500931A)
【公表日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−514987(P2007−514987)
【出願日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【国際出願番号】PCT/SE2005/000784
【国際公開番号】WO2005/118437
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(501002323)フレックスリンク コンポーネンツ エービー (2)
【Fターム(参考)】