説明

ゴルフプレイ支援装置

【課題】狙う方向及び番手の選択や、戦略の決定といった判断に必要な情報を表示し、ゴルフプレイを迅速かつ円滑に進行させることが可能なゴルフプレイ支援装置を提供する。
【解決手段】ゴルフコースのレイアウト図20と、ゴルフプレイヤの現在地点21と、そのプレイヤのゴルフクラブの番手24毎のボール到着予測位置を現在地点21を中心として同心円弧状に表示した円弧群23と、端末10の向いている方向を表示する方向直線22と、を表示するディスプレイ面2を具備し、方向直線22と円弧群23の交点を到達予測地点25として判断可能に構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフのプレイを支援する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キャディに替わってゴルフコースのレイアウト等の情報をゴルフのプレイヤに提供しゴルフプレイの参考となるように支援する装置が知られている。
例えば、特許文献1記載のように、GPS衛星を利用してゴルフコースのレイアウト図や、現在位置とカップ迄の距離を表示して、ゴルフプレイの参考となるように支援するものがあった。
【特許文献1】特開平10−113415号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、ゴルフプレイヤは、ゴルフコースのレイアウト及び現在位置とカップや池迄の距離を得ても、「2オンを狙うべきか」、「池越えを狙うべきか」、といった戦略の決定には、狙う方向と番手毎のボールの到達予想及びコースのレイアウトを組み合わせて考える必要があるため、正確な判断をするのに迷ったり、時間が費やされてしまうといった問題があった。また、先に、戦略を決定していても、その戦略に適合する番手や打つ方向を判断するのに、多大な時間が費やされてしまうといった問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、狙う方向及び番手の選択や、戦略の決定といった判断に必要な情報を表示し、ゴルフプレイを迅速かつ円滑に進行させることが可能なゴルフプレイ支援装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明のゴルフプレイ支援装置は、ゴルフコースのレイアウト図と、ゴルフプレイヤの現在地点と、そのプレイヤのゴルフクラブの番手毎のボール到着予測位置を上記現在地点を中心として同心円弧状に表示した円弧群と、端末の向いている方向を表示する方向直線と、を表示するディスプレイ面を具備し、上記方向直線と上記円弧群の交点を到達予測地点として判断可能に構成したものである。
【0006】
また、測位衛星からの電波を受信可能な受信部と、緯度・経度に関連付けられた多数のゴルフコースのレイアウト図を保持可能な記憶手段と、ゴルフプレイヤのゴルフクラブの番手毎の飛距離情報を入力可能な操作部と、上記受信部が受信した上記電波からプレイヤの現在地点の緯度・経度を算出して該緯度・経度から該当する上記レイアウト図を選定しさらに上記現在地点を中心とする円弧群を上記飛距離情報から演算する処理部と、を具備する端末を備え、上記端末は、該端末の向いている方向を検出するための方向センサ部を有し、さらに、選定した上記レイアウト図と、上記現在地点と、上記円弧群と、上記方向センサ部によって検出された信号によって上記端末の向いている方向を表示する方向直線と、を表示するディスプレイ面を有し、上記方向直線と上記円弧群の交点を到達予測地点として判断可能に構成したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のゴルフプレイ支援装置によれば、プレイヤに、ゴルフコースを攻略する戦略を容易かつ迅速に計画させることができる。ボールの打つ(狙う)方向を迅速に決定させることができる。番手の選択判断を迅速にさせることができる。ゴルフプレイにかかる時間を短縮し円滑にプレイさせることができる。ゴルフ場の運営を円滑に進めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1は構成を示すブロック図である。10は、小型かつ軽量な携帯型の端末である。2は、端末10の表面に露出する液晶画面等のディスプレイ面である。
ディスプレイ面2は、図2に示すように、ゴルフコースのレイアウト図20と、ゴルフプレイヤの現在地点21と、そのプレイヤのゴルフクラブの番手24毎のボール到着予測位置を現在地点21を中心として同心円弧状に表示した円弧群23と、各番手24と、端末10の向いている方向を表示する方向直線22と、を表示するものである。
【0009】
図1及び図2において、端末10は、内部に、測位衛星からの電波を受信可能な受信部5を有している。受信部5は、GPS、Galileo、GLONASS、SABAS、等の測位人工衛星からの電波 (信号) を受信可能なアンテナを有している。また、図示省略するが、端末10は、乾電池又は充電式電池等の電源を内蔵している。
【0010】
端末10は、緯度・経度に関連付けられた多数のゴルフコースのレイアウト図20を保持可能な記憶手段4を内蔵している。
記憶手段4は、情報の読み書きが繰り返し可能なRAM(ランダムアクセスメモリ)やフラッシュメモリ等の内部記憶部4Aと、メモリカード等の記憶用の小型電子媒体9に記録されている情報を保持可能なリーダライタ等の補助記憶装置である補助記憶部4Bを有している。小型電子媒体9は端末10に着脱可能に内蔵されている。
【0011】
内部記憶部4Aは、予め緯度・経度に関連付けられた多数のゴルフコース(ホール)のレイアウト図20が保持(記録)されている。
補助記憶部4Bには、内部記憶部4Aに予め保持されるレイアウト図20とは別の(異なる)多数レイアウト図20が保持されている。つまり、小型電子媒体9は、内部記憶部4Aに保持されるレイアウト図20とは別の多数レイアウト図20が記憶されている。
【0012】
緯度・経度に関連付けられたゴルフコースのレイアウト図20とは、ゴルフコースのグリーンの位置、カップの位置、ティグランドの位置、フェアウェイとラフ又はグリーンの境界線等に緯度・経度を対応させた情報を有するコース(ホール)の平面図である。
【0013】
また、記憶手段4は、ゴルフプレイヤのゴルフクラブの番手24毎の飛距離情報を保持している。複数(4〜5人分)の飛距離情報を保持している。つまり、各ゴルフプレイヤの識別記号(ID番号や暗証番号、氏名等)又は飛距離情報の名称に対応させた飛距離情報を保持している(各プレイヤの識別記号等に関連付けられた番手24毎の飛距離情報を保持している)。
【0014】
ゴルフプレイヤのゴルフクラブの番手24毎の飛距離情報とは、ゴルフプレイヤが打った番手24毎の過去の最大飛距離又は平均飛距離であって、例えば、1 番ウッド(1W)であれば230ヤード、3番アイアン(3I)は170ヤード、といった情報(データ)である。飛距離の単位はメートルでも良い。
【0015】
端末10は、記憶手段4に保持されるべき番手24毎の飛距離情報を入力可能な操作部3を有している。操作部3は、図示省略するが、数字を入力可能な数字キー(テンキー)、表示された項目を選択可能な方向 (矢印) キー、等を有している。
【0016】
また、端末10は、方位センサ部6及び加速度センサ部7を有する方向センサ部8を内蔵している。方向センサ部8は、方位センサ部6及び加速度センサ部7によって、端末10の向いている方向を検出可能なものである。
【0017】
そして、端末10は、受信部5が受信した電波からプレイヤ(端末10)の現在地点21の緯度・経度を算出可能なCPU等の処理部1を有している。
処理部1は、ゴルフプレイヤの現在地点21を緯度・経度で特定し、その緯度・経度に該当(合致)するレイアウト図20を記憶手段4から選定するものである。
また、レイアウト図20上に現在地点21をポイントマーク(点)又は人型の図形や記号としてディスプレイ面2に表示させるものである。
【0018】
処理部1は、番手24毎の飛距離情報から、現在地点21を中心とする円弧ライン23aを番手24毎に各々演算し、現在地点21を中心とした円弧群23としてディスプレイ面2に表示させるものである。円弧群23は現在地点21を中心として、同心円弧表示されている。各円弧ライン23aの近傍には、対応する番手24を表示されている。また、現在地点21からボールが飛び過ぎてフェアウェイを大きく越えるような飛距離情報を有する番手24の円弧ライン23aは、ディスプレイ面2に表示させないのが望ましい。
【0019】
また、処理部1は、方向センサ部8によって検出された信号によって端末10の向いている方向を表示する方向直線22を演算し、ディスプレイ面2に表示させるものである。方向直線22は現在地点21を起点として方向を指す矢印で表示される。
【0020】
本発明のゴルフプレイ支援装置は、ディスプレイ面2に表示される円弧群23と方向直線22の交点を、端末10が向いている方向にプレイヤがボールを打った際に、到達が予測される到達予測地点25として判断可能に構成している。円弧群23と方向直線22の交点をレイアウト図20上に重ねることで、各番手24を用いて、端末10の向いている方向に打った場合の、コース(ホール)上のどの場所(位置)にボールが到達するかを(一目で)視認可能に構成している。
【0021】
また、端末10の電源を入れた際に入力した識別記号(ID等)や飛距離情報の名称を基に、対応する番手24毎の飛距離情報を記憶手段4から読み出すように設けている。操作部3の操作によって、別の識別記号や別の名称を選択(入力)することで、別の飛距離情報を基にした別の円弧群23をディスプレイ面2に表示させるように設けている。
例えば、飛距離情報の名称の1つを「お父さん」とし、もう1つを「息子」として、予め操作部3により各飛距離情報に関連付けて入力(記憶手段4に保持)させておけば、お父さんが同僚とゴルフに行った場合に、「お父さん」を操作部3により選択(入力)することで、端末10のディスプレイ面2には、「お父さん」の飛距離情報を基にした円弧群23をディスプレイ面2に表示させる。
【0022】
また、レイアウト図20を読み出す際に、記憶手段4の内部記憶部4Aに該当するレイアウト図20がなければ、小型電子媒体9に保存されている別のレイアウト図20を保持している補助記憶部4Bから該当するレイアウト図20が読み出されるように、設けている。
例えば、内部記憶部4Aに関西地区のゴルフ場のレイアウト図20しか保持されておらず、九州地区で使用する場合、九州地区のゴルフ場のレイアウト図20が予め記憶された小型電子媒体9を、補助記憶部4Bに保持させれば(挿入すれば)、小型電子媒体9から現在地点21に該当するレイアウト図20を選定するように処理部1及び記憶手段4を設けている。
【0023】
また、処理部1及び記憶手段4を、内部記憶部4Aに保持されているレイアウト図20が、ゴルフ場の工事やリニューアル等の理由によりレイアウト変更されて実際のレイアウト図20と異なっている(古いレイアウト図20となった)場合は、変更後のレイアウト図20を小型電子媒体9に記録させ、内部記録部4Aに保存されている古いレイアウト図20を書き換える(更新する)ように設けている。
つまり、内部記憶部4Aに保存されているレイアウト図20が実際と異なるようになった場合に、小型電子媒体9から新しいレイアウト図20を読み出し、補助記憶部4B及び処理部1を介して、内部記憶部4Aに上書き保存可能に設けている。
【0024】
上述した本発明のゴルフプレイ支援装置の作用(使用方法)について説明する。
ゴルフプレイヤが端末10の電源を入れると、受信部5が測位衛星からの電波を受信する。処理部1は、受信した電波からプレイヤ(端末10)の現在地点21の緯度・経度を算出する。さらに、その現在地点21の緯度・経度から、該当するゴルフ場のコース(ホール)のレイアウト図20を端末10に内蔵されている記憶手段4から読み出す。
【0025】
記憶手段4からのゴルフプレイヤの番手24毎の飛距離情報を基に、現在地点21を中心とする各番手24毎の到達予想円弧ライン23aによって形成される円弧群23を演算する。また、方向センサ部8によって、検出された信号を用いて端末10の向いている方向直線22を演算する。選定したレイアウト図20と、現在地点21と、方向直線22と、円弧群23と、番手24と、をディスプレイ面2に表示させる。方向直線22と円弧群23の交点を到達予測位置25として判断可能にする(視認させる)。
【0026】
例えば、図2(a)に示すように、北方向(所定の方向)に端末10を向けて使用者がティグランドに立っている場合で、フェアウェイが西(左)曲がりのコース(レイアウト図20)に対して北向きを狙うと、円弧群23と方向直線22の交点である到達予測地点25の内、1W(ドライバ)の円弧ライン23aと北向きの方向直線22の交点の到達予測地点25(25A)は、ラフ越えで危険ではあるが、フェアウェイに到達できる可能性がることを示す。3I(3番アイアン)の円弧ライン23aと北向きの方向直線22の交点の到達予測地点25(25B)は、3Iでフェアウェイにギリギリ届く可能性があることを示す。
【0027】
次に、使用者が他の方向はどうか、例えば端末10を、北北東方向(所定の方向とは異なる別の方向)に向けると、センサ部7によって、向いた方向が検出され、図2(b)に示すように、ディスプレイ面2にレイアウト図20は北向きのまま、現在地点21を中心として北北東を向くように方向直線22が移動し表示される。1Wの円弧ライン23aと北北東向きの方向直線22の交点の到達予測地点25(25C)は、フェウェイを越えてラフに行く可能性があることを示す。3Iの円弧ライン23aと北北東向きの方向直線22の交点の到達予測地点25(25D)は、3Iでフェアウェイを確実にキープ(到達)できる可能性が高いことを示す。
なお、説明を容易にするために、レイアウト図20の北を、プレイヤが狙う方向に向ける端末10の前方部側と、一致させるようにディスプレイ面2に表示する場合で説明したが、レイアウト図20の東西南北どの方向を端末10の前方部に一致させ表示するも自由である。
【0028】
使用者に、危険を侵して2オン狙いしたいのであれば、北の方向を狙って1Wを使用して打てばよく、安全策で確実にフェアウェイを狙いたければ、北北東の方向を狙って3Iを使用して打てば良いことを即座に認識(判断)させる。戦略の決定(判断)を迅速にさせる。
【0029】
なお、予め戦略が決まっている場合、例えば、2オンしてバーディーを取りたいと考えている戦力の場合では、図2(a)のディスプレイ面2が表示する内容から、北方向を狙って1Wを使用して打てば良いことを即座に判断させる。つまり、戦略に適合する番手24と狙う方向を即座に決定可能に支援する。
【0030】
また、濃霧等の天候不良により視界が悪い場合や、雑木林の中からグリーンの方向がわからない場合でも、方向直線22とレイアウト図20によって、容易に打つ(狙う)方向を視認(判断)させ支援する。
【0031】
ボールを打った後にプレイヤが移動しても、現在地点21及び方向直線22は、常時ディスプレイ面2に表示されるレイアウト図20上に示される。コース(ホール)内の進路用のナビゲーションとしても使用される。次のコースに移っても、処理部1は、現在地点21の緯度・経度から次のコースのレイアウト図20を呼び出して次ホールのスタートを迅速かつ円滑に開始させる。
【0032】
従来、番手24の選択と、打つ方向の決定と、コースのレイアウト(アウトコース、インコース、池、バンカー等)と、の無数の組合せが考えられ、プレイヤの判断を鈍らせ、若しくは迷わせ、ゴルフプレイに余分な時間が費やされてきたが、選定したレイアウト図20と、現在地点21と、方向直線22と、円弧群23と、番手24と、がディスプレイ面2に表示されることで、プレイヤ(使用者)に、直感的かつ容易に、狙う方向の選択と使用する番手24の選択を判断させる。ゴルフプレイを支援しプレイ時間を短縮させる。
【0033】
次に、別の実施の形態を図3に示す。例えば、使用者が図3(a)に示すように北方向に端末10を向けてティグランドに立っている状態から、端末10を北北東方向に向けると、図3(b)に示すように、方向センサ部8によって、検出された信号を用いて端末10の向いている方向を演算し、レイアウト図20を回転や移動させて方向直線22が上記端末10の向いている方向を表示するように設けても良い。
【0034】
このように、方向直線22を所定の方向(北向き)に固定したかのように、ディスプレイ面2に端末10の向いている方向を表示させ、レイアウト図20を回転や移動させることで、方向直線22と、端末10の方向と、使用者の視線と、を同一直線状とさせることが可能である。
【0035】
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、操作部3の操作によって、ディスプレイ面2に表示される内容を、実施の一形態で説明した方向直線22の向きが固定された(例えば、常に前方側が北向きの)レイアウト図20を表示する内容と、別の実施の形態で説明したレイアウト図20を回転・移動させて表示する内容と、に切換可能に設けても良い。また、到達予測地点25をポイントマーク(点)で示し、点灯又は点滅させてディスプレイ面2に表示させても良い。また、コース(ホール)名や番号、方角、規定打数、ピンやグリーンまでの距離等をディスプレイ面2に表示させるのが望ましい。
【0036】
また、小型電子媒体9に、内部記憶部4Aに保持される飛距離情報とは別の(異なる)名称(識別番号等)の飛距離情報を記憶させ、補助記憶部4Bに、別の飛距離情報を保持させても良い。そして、処理部1を、別の名称(識別番号やID等)の飛距離情報を補助記憶部4Bを介して小型電子媒体9から読み出して演算し、その別の円弧群23をディスプレイ面2に表示可能に設けても良い。
【0037】
以上のように、本発明は、ゴルフコースのレイアウト図20と、ゴルフプレイヤの現在地点21と、そのプレイヤのゴルフクラブの番手24毎のボール到着予測位置を現在地点21を中心として同心円弧状に表示した円弧群23と、端末10の向いている方向を表示する方向直線22と、を表示するディスプレイ面2を具備し、方向直線22と円弧群23の交点を到達予測地点25として判断可能に構成したので、プレイヤに、ゴルフコースを攻略する戦略を容易かつ迅速に計画させることができる。ボールの打つ方向(狙う方向)を迅速に決定させることができる。番手24の選択判断を迅速に行うことができる。ゴルフプレイにかかる時間を短縮し円滑にプレイさせることができる。ゴルフ場の運営を円滑に進めることができる。
【0038】
また、測位衛星からの電波を受信可能な受信部5と、緯度・経度に関連付けられた多数のゴルフコースのレイアウト図20を保持可能な記憶手段4と、ゴルフプレイヤのゴルフクラブの番手24毎の飛距離情報を入力可能な操作部3と、受信部5が受信した電波からプレイヤの現在地点21の緯度・経度を算出して緯度・経度から該当するレイアウト図20を選定しさらに現在地点21を中心とする円弧群23を飛距離情報から演算する処理部1と、を具備する端末10を備え、端末10は、端末10の向いている方向を検出するための方向センサ部8を有し、さらに、選定したレイアウト図20と、現在地点21と、円弧群23と、方向センサ部8によって検出された信号によって端末10の向いている方向を表示する方向直線22と、を表示するディスプレイ面2を有し、方向直線22と円弧群23の交点を到達予測地点25として判断可能に構成したので、プレイヤに、ゴルフコースを攻略する戦略を容易かつ迅速に計画させることができる。ボールの打つ方向(狙う方向)を迅速に決定させることができる。番手24の選択判断を迅速にさせることができる。ゴルフプレイにかかる時間を短縮し円滑にプレイさせることができる。各プレイヤの番手24の飛距離情報を基に戦略を立てることができる。飛距離に個人差があっても、その個人差に応じた支援をすることができる。コースを攻略する戦力を直感的に決定できる。端末10の向いている方向の方向直線22をレイアウト図20と共に即座にディスプレイ面2に表示できる。ゴルフ場の運営を円滑に進めることができる。記憶手段4からレイアウト図20を読み出せるので、インターネット等の外部にあるデータサーバ等に接続する必要がなく、携帯電話等の電波の届かないゴルフ場であっても、迅速かつ容易にレイアウト図20を表示できる。データ配信用のアンテナ等の設備をゴルフ場に設けることなく、ゴルフ場運営者はプレイヤへの貸し出しサービスとして容易かつ安価に導入できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の一形態を示すブロック構成図である。
【図2】実施の一形態の作用説明図であり、(a)は端末10を所定方向(北)に向けた場合の作用説明図であり、(b)は端末10を(a)とは異なる方向(北北東)に向けた場合の作用説明図である。
【図3】別の実施の形態を示す作用説明図であり、(a)は別の実施の形態の端末10を所定方向(北)に向けた場合の作用説明図であり、(b)は別の実施の形態の端末10を(a)とは異なる方向(北北東)に向けた場合の作用説明図である。
【符号の説明】
【0040】
1 処理部
2 ディスプレイ面
3 操作部
4 記憶手段
5 受信部
8 センサ部
10 端末
20 レイアウト図
21 現在地点
22 方向直線
23 円弧群
24 番手
25 到達予測地点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフコースのレイアウト図(20)と、ゴルフプレイヤの現在地点(21)と、そのプレイヤのゴルフクラブの番手(24)毎のボール到着予測位置を上記現在地点(21)を中心として同心円弧状に表示した円弧群(23)と、端末(10)の向いている方向を表示する方向直線(22)と、を表示するディスプレイ面(2)を具備し、上記方向直線(22)と上記円弧群(23)の交点を到達予測地点(25)として判断可能に構成したことを特徴とするゴルフプレイ支援装置。
【請求項2】
測位衛星からの電波を受信可能な受信部(5)と、緯度・経度に関連付けられた多数のゴルフコースのレイアウト図(20)を保持可能な記憶手段(4)と、ゴルフプレイヤのゴルフクラブの番手(24)毎の飛距離情報を入力可能な操作部(3)と、上記受信部(5)が受信した上記電波からプレイヤの現在地点(21)の緯度・経度を算出して該緯度・経度から該当する上記レイアウト図(20)を選定しさらに上記現在地点(21)を中心とする円弧群(23)を上記飛距離情報から演算する処理部(1)と、を具備する端末(10)を備え、
上記端末(10)は、該端末(10)の向いている方向を検出するための方向センサ部(8)を有し、
さらに、選定した上記レイアウト図(20)と、上記現在地点(21)と、上記円弧群(23)と、上記方向センサ部(8)によって検出された信号によって上記端末(10)の向いている方向を表示する方向直線(22)と、を表示するディスプレイ面(2)を有し、
上記方向直線(22)と上記円弧群(23)の交点を到達予測地点(25)として判断可能に構成したことを特徴とするゴルフプレイ支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−291552(P2009−291552A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−150844(P2008−150844)
【出願日】平成20年6月9日(2008.6.9)
【出願人】(501141253)マゼランシステムズジャパン株式会社 (15)