説明

ゴルフ用パタークラブ

【課題】ゴルファーの目の位置が本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かの判断を、ヘッドに溝や不貫通穴を形成しなくても行えるようになるゴルフ用パタークラブを提供すること。
【解決手段】ヘッド2に、上下の高さの差をもって2個のマークが表示され、これらのマークをゴルファーが視認することでこのゴルファーの目の位置が本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを2個のマークの一致、不一致により判断できるようにするために、ヘッド2の内部に、このヘッド2の上面から下方へ延びる長さを有する透明部材4,14を配置し、これらの透明部材4,14の上下面4A,4B,14A,14Bに、ヘッド2のフェース2Aと直角をなす方向へ延びるライン6と7、ライン16と17を前記2個のマークとして表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフで用いるパタークラブに係り、特に、このパタークラブのヘッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ場のグリーンにおいて、パタークラブによりゴルフボールを正確な方向に打ち出す等のためにパタークラブを正しくスイングするためには、ゴルファーがパタークラブを把持してアドレスの体勢をとったときに、ゴルファーの目の位置(言い換えると、ゴルファーの頭の位置)が本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあることが重要であるとされている。そして、ゴルファーの目の位置がこのような正確な位置にあるか否かを確認できるようにしたゴルフ用パタークラブが、下記の特許文献1及び特許文献2に示されている。
【0003】
特許文献1に示されているゴルフ用パタークラブでは、ヘッドの上面に、ヘッドのフェースと平行に溝を形成するとともに、この溝の両側に第1のマークを表示し、さらに、溝の底部に第2のマークを表示している。ゴルファーの目の位置が本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるときには、これらのマークが一致し、不正確な位置にあるときには、これらのマークは不一致となって互いにずれることになる。
【0004】
すなわち、この特許文献1では、ヘッドに、上下の高さの差をもって2個のマークが表示され、これらのマークをゴルファーが視認することでこのゴルファーの目の位置が本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かを2個のマークの一致、不一致により判断できるようにしている。
【0005】
また、特許文献2に示されているゴルフ用パタークラブでは、ヘッドに、このヘッドの上面から下方へ延びる円形の不貫通穴を形成し、この不貫通穴をゴルファーが視認したとき、このゴルファーの目の位置が本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にある場合には、不貫通穴の円形の上端部と円形の底端部とが重なり合うことになり、これにより、ゴルファーの目の位置が本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かを判断できるようにしている。
【0006】
このため、この特許文献2に示されているゴルフ用パタークラブでも、ヘッドに、上下の高さの差をもって2個のマーク(上述の円形の上端部と円形の底端部)が表示されているのと同じ構成になっており、これらのマークをゴルファーが視認することでこのゴルファーの目の位置が本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かを2個のマークの一致、不一致により判断できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−247320号公報
【特許文献2】実開平7−27633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これらの特許文献1及び特許文献2に示されているゴルフ用パタークラブでは、ヘッドに、上下の高さの差をもって2個のマークを表示するために、ヘッドに溝や不貫通穴を形成しているため、これらの溝や不貫通穴の内部に、例えば、ゴルフ場に存在する芝の葉やバンカーの砂等の塵埃が侵入してしまうおそれがある。このため、このような塵埃が溝や不貫通穴の内部に侵入しているときには、ゴルファーの目の位置が本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かの判断を、これらの塵埃を除去した後に行わなければならないという問題が生ずる。
【0009】
本発明の目的は、ゴルファーの目の位置が本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かの判断を、ヘッドに溝や不貫通穴を形成しなくても行えるようになるゴルフ用パタークラブを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るゴルフ用パタークラブは、ヘッドに、上下の高さの差をもって2個のマークが表示され、これらのマークをゴルファーが視認することでこのゴルファーの目の位置が本来あるべき前記ヘッドの上方の正確な位置にあるか否かを前記2個のマークの一致、不一致により判断するゴルフ用パタークラブにおいて、前記ヘッドの内部に、このヘッドの上面から下方へ延びる長さを有する透明部材が配置されているとともに、この透明部材の上下面のそれぞれに、前記ヘッドのフェースと直角をなす方向へ延びるラインが表示され、これらのラインが前記2個のマークとなっていることを特徴とするものである。
【0011】
本発明に係るゴルフ用パタークラブでは、ヘッドの内部に、このヘッドの上面から下方へ延びる長さを有する透明部材を配置し、この透明部材の上下面のそれぞれに、ヘッドのフェースと直角をなす方向へ延びるラインを表示し、これらのラインが前記2個のマークとなっているため、ヘッドには、溝や不貫通穴が形成されていない。言い換えると、ヘッドの内部に、このヘッドの上面から下方へ延びる長さを有する透明部材を配置するために、ヘッドの上面から下方へ延びる貫通孔又は不貫通孔をヘッドに形成しても、この貫通孔又は不貫通孔は前記透明部材で塞がれるため、ヘッドには、溝や不貫通穴が形成されていないことになる。
【0012】
このため、本発明によると、ゴルフ場に存在する芝の葉やバンカーの砂等の塵埃が溝や不貫通穴に侵入する問題が生ずることはなく、したがって、これらの塵埃を除去することが不要になる。
【0013】
また、ゴルファーが、ヘッドに上下の高さの差をもって2個のマークとして表示された2本のラインをヘッドの上方から視認することにより、このゴルファーの目の位置が本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かを、透明部材の上面に表示されたラインと、透明部材の下面に表示され、この透明部材を透して認識できるラインとの一致、不一致により判断することができるため、ゴルファーは、目の位置を本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にした後に、ゴルフボールをゴルフ用パタークラブで正しく打つことができる。
【0014】
本発明において、上述の透明部材の個数は、1個でもよく、複数個でもよい。
【0015】
透明部材の個数を複数個とする場合の一つの例は、前述の透明部材を第1透明部材とし、ヘッドの内部に、このヘッドの上面から下方へ延びる長さを有する第2透明部材を配置し、この第2透明部材の上下面のそれぞれに、ヘッドのフェースと直角をなす方向へ延びるラインを表示し、第1透明部材と第2透明部材をヘッドのフェースと直角をなす方向に並設するとともに、これらの第1透明部材と第2透明部材のうち、1個の透明部材の上面に表示されているラインの延長上に、他の透明部材の上面に表示されているラインを配置することである。
【0016】
これによると、ゴルファーには、第1透明部材と第2透明部材のそれぞれの上面に表示されているそれぞれのラインが1本の長い線をなすように認識できることになり、この1本の長いラインは、ヘッドのフェースと直角をなす方向に延びるものとなるため、ゴルファーはこの1本の長いラインを目印にして、ゴルフボールを正しく打ち出す方向となっているヘッドのフェースと直角をなす方向にゴルフボールを正確に打つことができる。
【0017】
また、透明部材の個数を複数個とする場合の別の例は、前述の透明部材を第1透明部材とし、ヘッドの内部に、このヘッドの上面から下方へ延びる長さを有する第2透明部材を配置し、この第2透明部材の上下面のそれぞれに、ヘッドのフェースと平行をなす方向へ延びるラインを表示することである。
【0018】
これによると、第1透明部材の上下面に表示されているラインの一致、不一致により、ゴルファーの目の位置が、このゴルファーの前後方向について、本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かを判断できるとともに、第2透明部材の上下面に表示されているラインの一致、不一致により、ゴルファーの目の位置が、このゴルファーの左右方向について、本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かを判断できるようになる。
【0019】
また、前述したように、ヘッドの内部に配置された第1透明部材と第2透明部材のそれぞれの上下面に、ヘッドのフェースと直角をなす方向に延びるラインを表示し、これらの第1透明部材と第2透明部材をヘッドのフェースと直角をなす方向に並設するとともに、第1透明部材と第2透明部材のうち、1個の透明部材の上面に表示されているラインの延長上に、他の透明部材の上面に表示されているラインを配置する場合には、第1透明部材と第2透明部材のうち、1個の透明部材の上下面のそれぞれに、ヘッドのフェースと平行をなす方向へ延びるラインを表示してもよい。
【0020】
これによると、第1透明部材と第2透明部材のうち、上下面のそれぞれに、ヘッドのフェースと直角をなす方向へ延びるラインと、ヘッドのフェースと平行をなす方向へ延びるラインとが表示されている1個の透明部材により、ゴルファーの目の位置が、このゴルファーの前後方向と左右方向の両方について、本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かを判断できるようになり、また、第1透明部材と第2透明部材のそれぞれの上面にヘッドのフェースと直角をなす方向へ延びて表示されているラインにより、ゴルファーは1本の長い線を認識することになるため、ゴルファーはこの1本の長いラインを目印にして、ゴルフボールを正しく打ち出す方向となっているヘッドのフェースと直角をなす方向にゴルフボールを正確に打つことができるようにもなる。
【0021】
また、本発明において、ヘッドの内部に配置する透明部材の個数の個数を1個とする場合には、この透明部材の上下面のそれぞれに、前述したようにヘッドのフェースと直角をなす方向に延びるラインを表示するとともに、ヘッドのフェースと平行をなす方向へ延びるラインも表示してもよい。すなわち、1個の透明部材の上下面のそれぞれに、2本のラインを十字形に表示してもよい。
【0022】
これによると、ヘッドの内部に配置する透明部材の個数を1個だけとすることができ、この1個の透明部材により、ゴルファーの目の位置が、このゴルファーの前後方向と左右方向の両方について、本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かを判断できるようになる。
【0023】
以上説明した本発明において、ヘッドの上面に、前述したラインと直角をなす方向についてのヘッドの水平度を確認するための水準器を設けることが好ましい。
【0024】
これによると、ゴルファーの目の位置が、このゴルファーの前後方向や左右方向について、本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かを判断する際に、水準器により、ラインと直角をなす方向についてのヘッドの水平度を確認することができるため、上記判断を正確なものすることができる。
【0025】
なお、上述のラインとして、ヘッドのフェースと直角をなす方向に延びるラインと、ヘッドのフェースと平行をなす方向に延びるラインとの2種類があるゴルフ用パタークラブについては、上述の水準器は、これらのラインごとに用意された2個でもよく、これらのラインの両方についてヘッドの水平度を共通して確認できるようになっている1個でもよい。
【0026】
また、前述したようにヘッドの内部に、このヘッドの上面から下方へ延びる長さを有する透明部材を配置することは、この透明部材をヘッドの内部に配置するために、このヘッドの上面から下面まで達する貫通孔をヘッドに形成し、この貫通孔に、ヘッドの上下面と対応する高さ位置となる上下面を有している透明部材を挿入することにより行ってもよく、あるいは、透明部材をヘッドの内部に配置するために、このヘッドの上面から下方へ延びているがヘッドの下面まで達しない不貫通孔をヘッドに形成し、この不貫通孔に、この不貫通孔の深さと対応する上下長さを有する透明部材を挿入することにより行ってもよい。
【発明の効果】
【0027】
本発明によると、ゴルファーの目の位置が本来あるべきヘッドの上方の正確な位置にあるか否かの判断を、ヘッドに溝や不貫通穴を形成しなくても行えることになり、このため、溝や不貫通穴に侵入する塵埃の除去を行う必要がなくなるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフ用パタークラブのヘッドと、ゴルファーの目との位置関係を示す正面図である。
【図2】図2は、図1のゴルフ用パタークラブのヘッドを示す平面図であって、ヘッドの内部に2個の透明部材を設けた場合の第1実施形態を示す図である。
【図3】図3は、図1のゴルフ用パタークラブのヘッドを示す斜視図である。
【図4】図4は、図1のゴルフ用パタークラブのヘッドの構成部材を示す分解斜視図である。
【図5】図5は、ゴルファーの目の位置の違いにより、透明部材の上下面に2個のマークとして表示されている2本のラインの見え方が(A)(B)(C)のように異なることを示した図である。
【図6】図6は、ヘッドを上下三層構造とした実施形態を示すヘッドの拡大正面図である。
【図7】図7は、ヘッドの上面に水準器を配置した実施形態を示す図2と同様の図である。
【図8】図8は、ヘッドの内部に2個の透明部材を設けた場合の第2実施形態を示す図2と同様の図である。
【図9】図9は、図8の実施形態における図5の(B)(C)に相当する図である。
【図10】図10は、ヘッドの内部に2個の透明部材を設けた場合の第3実施形態を示す図2と同様の図である。
【図11】図11は、ヘッドの内部に1個の透明部材を設けた場合の実施形態を示す図2と同様の図である。
【図12】図12は、透明部材の上下長さをヘッドの上下厚さ寸法よりも小さくした実施形態を示す図3と同様の図である。
【図13】図13は、図12の実施形態についての図4と同様の図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係るゴルフ用パタークラブ1のヘッド2の正面図が示されている。このヘッド2の上面の一方の端部の近くには、シャフト10の下端部が結合され、このシャフト10の図示されていない上端部に、ゴルファーが把持するグリップが取り付けられている。
【0030】
図2にはヘッド2の平面図が示され、図3にはヘッド2の斜視図が示されている。ヘッド2は、図2に示されているように、ヘッド2におけるゴルフボール11を打つための面となっているフェース2Aから後方へ略台形状に大きく膨出した膨出部2Bを有するものとなっている。また、上下面が平行となっているヘッド2は、ヘッド本体3と、円柱状の中実部材となっている第1透明部材4及び第2透明部材14とからなる。すなわち、ヘッド2は、図3に示されているように、ヘッド2の上面から下方へ延びてヘッド2の下面まで達していることで上下に貫通している同じ大きさの2個の円形の貫通孔5に、同じ直径を有する円柱状の中実部材となっている第1及び第2透明部材4,14を挿入、固定することにより形成されているため、ヘッド2は、2個の貫通孔5が形成されているヘッド本体3と、第1透明部材4及び第2透明部材14とからなる。
【0031】
また、ヘッド2の分解斜視図を示している図4のとおり、ヘッド2のうち、第1及び第2透明部材4,14を除いたヘッド本体3は、薄板状となっている下側の副部3Aと、この副部3Aよりも大きい上下方向の厚さ寸法を有し、副部3Aの上面に下面が接着等で結合されている上側の主部3Bとからなる。したがって、ヘッド本体3は、副部3Aと主部3Bを上下に積層したものとなっている。副部3Aは、アルミ製又はアルミ合金製又はスチール製又はステンレス等の金属製であり、これに対して主部3Bは、木製であり、この主部3Bの材料は、例えば、柿、樫、楓等の硬質の木材である。これにより、ヘッド2のフェース2Aのうち、ゴルフボール11を打つべき箇所となっているスイートスポットは、硬質の木材で形成されることになり、このため、ゴルフボール11を打ったときの良好な打感が得られるようになっている。
【0032】
また、ヘッド本体3は、金属と木材という異種材料を上下二層に積層したものとなっているため、上述のようにゴルフボール11を打ったときの良好な打感を木材で得られるようにしても、パタークラブ1をスイングしたときの良好なヘッド重量も得られるようになっている。
【0033】
本実施形態に係るヘッド本体3を構成している副部3Aと主部3Bには、図4に示されているように、上下に貫通したそれぞれ2個の円形の孔5A、5Bが形成されており、副部3Aと主部3Bとを接着等で結合したときにこれらの孔5A,5Bで形成されることになる上述の貫通孔5に、例えば、透明の合成樹脂材料であるアクリル又は硬質ガラス等で形成された前述の第1及び第2透明部材4,14が挿入され、貫通孔5の内周面又は透明部材4,14の外周面に塗布した接着剤により、透明部材4,14が貫通孔5に固定されている。
【0034】
透明部材4,14の上下長さは、すなわち、透明部材4,14の高さ寸法は、ヘッド本体3の上下寸法と同じである。このため、透明部材4,14が貫通孔5に挿入、固定されたときには、透明部材4,14の上面4A,14Aはヘッド本体3の上面と一致しているとともに、透明部材4,14の下面4B,14Bはヘッド本体3の下面(ソール)と一致している。したがって、透明部材4,14の上下面4A,14A,4B,14Bの高さ位置は、ヘッド2の上下面と対応した位置になっている。このため、透明部材4,14は、ヘッド2の上面から下方へ延びる長さを有している。
【0035】
第1及び第2透明部材4,14の円形となっている上面4A,14Aには、これらの上面4A,14Aの中心部を通って上面4A,14Aの直径方向に延びるライン6,16が表示され、また、第1及び第2透明部材4,14の円形となっている下面4B,14Bにも、これらの下面4B,14Bの中心部を通って下面4B,14Bの直径方向に延びるライン7,17が表示され、これらのライン6と7、ライン16と17の延伸方向は同じになっている。これらのライン6,16,7,17は、第1及び第2透明部材4,14の平坦な面となっている上下面4A,14A,4B,14Bに塗料で線を直接引くことにより表示してもよく、あるいは、上下面4A,14A,4B,14Bに形成した細幅の溝の内部に塗料を埋め込むことにより表示してもよい。
【0036】
また、ライン6,16,7,17の上述の塗料は、ゴルフ場のグリーンの色と明確に区別できる色、すなわち、黒色又は白色又は赤色等の塗料とする。さらに、第1及び第2透明部材4,14を貫通孔5に挿入、固定するときには、ライン6,16,7,17の向きをヘッド2のフェース2Aと直角をなす方向にして、この挿入、固定の作業を行う。
【0037】
このような向きとなっているライン6,16,7,17が透明部材4,14の上下面4A,14A,4B,14Bに表示されていることにより、本実施形態に係るヘッド2には、上下の高さの差をもって表示されているライン6と7、ライン16と17により、2個のマークが、それぞれの透明部材4,14ごとに、上下の高さの差をもって設けられることになる。そして、下側のライン7,17は、透明部材4,14を透してヘッド2の上方から視認することができる。
【0038】
また、本実施形態において、2個の円形の貫通孔5の中心部は、フェース2Aのうち、図2で示した前述のスイートスポット2C(図2のスイートスポット2Cは点の状態で示されているが、実際には面積を有している。)を通りかつフェース2Aと直角をなす方向に延びている線の上にある。このため、第1及び第2透明部材4,14は、フェース2Aと直角をなす方向に並設されており、これにより、第1透明部材4の上面4Aに表示されているライン6の延長上に第2透明部材14の上面14Aに表示されているライン16が配置され、第1透明部材4の下面4Bに表示されているライン7の延長上に第2透明部材14の下面14Bに表示されているライン17が配置されることになる。
【0039】
ゴルファーがゴルフ場のグリーンでゴルフボール11をパタークラブ1で打つときには、図1に示されているように、前述のグリップを把持してアドレスの体勢をとったゴルファーの目12は、ヘッド2の上方の位置にある。図5の(A)(B)(C)は、目12の位置の違いにより、透明部材4、14の上下面4A,4B,14A,14Bに2個のマークとして表示されているそれぞれ2本のライン6と7、ライン16と17の見え方が異なることを示している。
【0040】
図5の(A)は、ゴルファーにより、それぞれ2本のライン6と7、ライン16と17が重なって見えているときであり、前述したように、これらのライン6,7,16,17の延伸方向は同じ方向であって、ライン6,7,16,17は、スイートスポット2Cを通りかつフェース2Aと直角をなす方向に延びている線と一致しているため、このときには、目12の位置は、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にある。
【0041】
これに対して図5の(B)は、ゴルファーにより、透明部材4,14の上面4A,14Aに表示されているライン6,16が透明部材4,14の下面4B,14Bに表示されているライン7,17に対し、ゴルファーの体の側とは反対側、言い換えると、ゴルファーに対して前側にずれて見えているときであり、このときには、目12の位置は、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置に対し、ゴルファーの体の側とは反対側にずれた位置にある。
【0042】
また、図5の(C)は、ゴルファーにより、透明部材4,14の上面4A,14Aに表示されているライン6,16が透明部材4,14の下面4B,14Bに表示されているライン7,17に対し、ゴルファーの体の側、言い換えると、ゴルファーに対して後側にずれて見えているときであり、このときには、目12の位置は、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置に対し、ゴルファーの体の側にずれた位置にある。
【0043】
このため、ゴルファーは、2本のライン6と7、ライン16と17が重なっているか否かにより、言い換えると、ライン6と7、ライン16と17の一致、不一致により、目12の位置が本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断することができ、ライン6と7、ライン16と17が一致する位置まで目12の位置を移動させた後に、言い換えると、ライン6と7、ライン16と17が一致する位置まで頭の位置を移動させた後に、ゴルフボール11を打つことにより、パタークラブ1を正しくスイングすることができる。
【0044】
また、本実施形態では、目12の位置が本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断するための2個のマークとなっているライン6と7、ライン16と17は、ヘッド2に不溝や貫通穴を形成することによりヘッド2に表示されておらず、これらのライン6,7,16,17は、ヘッド2の内部に、このヘッド2の上面から下方へ延びる長さを有して配置されている透明部材4,14の上下面4A,4B,14A,14Bに表示され、これらの上下面4A,4B,14A,14Bの高さ位置はヘッド2の上下面と対応する位置になっているため、これを言い換えると、ヘッド2に形成されている2個の貫通孔5は透明部材4,14により塞がれているため、このヘッド2には、溝や不貫通穴が形成されていないことになる。
【0045】
このため、本実施形態に係るパタークラブ1によると、ゴルフ場に存在する芝の葉やバンカーの砂等の塵埃が溝や不貫通穴に侵入するという問題が発生せず、これらの塵埃を除去することが不要になるため、ゴルファーは、パタークラブ1をスイングすることに専念できることになる。
【0046】
また、本実施形態に係るパタークラブ1では、ヘッド2に2個の透明部材4,14が設けられており、これらの透明部材4,14のうち、一方の透明部材4の上面4Aに表示されているライン6の延長上に、他方の透明部材14の上面に表示されているライン16が配置されていて、2個の透明部材4,14は、ヘッド2のフェース2Aと直角をなす方向に並設されているため、ゴルファーには、2個の透明部材4,14の上面4A,14Aに表示されているそれぞれのライン6と7が1本の長い線をなすように認識できることになる。そして、この1本の長いラインは、ヘッド2のフェース2Aと直角をなす方向に延びるものとなっているため、ゴルファーはこの1本の長いラインを目印にして、ゴルフボール11を正しく打ち出す方向となっているヘッド2のフェース2Aと直角をなす方向にゴルフボール11を正確に打つことができるようになる。
【0047】
図6は、ヘッド本体3を、金属と木材という異種材料を上下三層に積層した実施形態を示している。すなわち、前述した副部3Aの上に配置されている主部3Bのさらに上側に、アルミ製又はアルミ合金製又はスチール製又はステンレス製等の金属製となっている第2の副部3Cを設け、これにより、ヘッド本体3を上下三層構造としている。
【0048】
この実施形態のヘッド2でも、ゴルフボール11は、良好な打感を得られる木製の主部3Bで打たれることになる。そして、この木製の主部3Bの上下に金属製の副部3A,3Bが配置されているため、パタークラブ1をスイングしたときの一層良好なヘッド重量を得られるとともに、木製の主部3Bを金属製の副部3A,3Bで保護することもできるようになる。
【0049】
図7の実施形態では、ヘッド2の上面に水準器20を配置している。この水準器20は、透明部材4,14に表示されているライン6,7,16,17と直角をなす方向、言い換えると、ヘッド2のフェース2Aと平行をなす方向についてのヘッド2の水平度を確認するためのものである。なお、本実施形態で用いられている水準器20は、目印線22A付きのガラス管等の透明管22の内部に液体23と気泡24とを封入したものとなっているが、水準器20は、これ以外の構造のものでもよい。
【0050】
この実施形態によると、水準器20により、ヘッド2の姿勢がライン6,7,16,17と直角をなす方向について正確に水平になっているか否かを確認することができ、ヘッド2の姿勢を変更して正確に水平になったことを水準器20で確認したときに、前述したように透明部材4,14のライン6と7、ライン16と17の一致、不一致を判断することにより、この判断を正確なものにすることができる。
【0051】
図8の実施形態でも、ヘッド2の内部に2個の透明部材4,24が配置され、これらの透明部材4,24のうち、一方の透明部材4は図2等で示した第1透明部材4であり、他方の透明部材はこの実施形態における第2透明部材24である。この第2透明部材24は、ヘッド2の上下面と対応する高さ位置となっている上下面24A,24Bを有し、これらの上下面24A,24Bには、円形となっている上下面24A,24Bの中心部を通って上下面24A,24Bの直径方向に延びるライン26,27が表示され、これらのライン26,27は、ヘッド2のフェース2Aと平行をなす方向に延びている。
【0052】
この実施形態によると、第1透明部材4の上下面4A,4Bに表示されているライン6,7の一致、不一致により、ゴルファーの目12が、ゴルファーの前後方向について、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断できるとともに、第2透明部材24の上下面24A,24Bに表示されているライン26,27の一致、不一致により、ゴルファーの目12が、ゴルファーの左右方向について、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断できる。このため、ゴルファーの目12が、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かの判断を一層正確に行えるようになる。
【0053】
図9は、ゴルファーの目12が、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置に対し、ゴルファーの左側、言い換えると、ヘッド2のフェース2Aの側にずれている場合を示しており、この場合のゴルファーには、ライン26に対し、ライン27が右側にずれて見えることになる。
【0054】
また、この実施形態では、図8に示されているように、2個の水準器20,21がヘッド2の上面に配置されている。これらの水準器20,21のうち、水準器20は、第1透明部材4に表示されているライン6,7と直角をなす方向についてヘッド2の水平度を確認するためのものであり、水準器21は、第2透明部材24に表示されているライン26,27と直角をなす方向についてヘッド2の水平度を確認するためのものである。このため、第1及び第2透明部材4,24のライン6と7、ライン26と27により、ゴルファーの目12が、ゴルファーの前後方向と左右方向の両方について、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断する際に、ヘッド2の姿勢が、ライン6,7と直角をなす方向と、ライン26,27と直角をなす方向との両方について、正確に水平になっているか否かを確認できることになる。
【0055】
なお、図8で示されている第2透明部材24をヘッド2に設けることは、図2等で示されている第2透明部材14を90度回動させてヘッド2の内部に配置することにより、実現できる。
【0056】
図10の実施形態でも、ヘッド2の内部に2個の透明部材4,34が配置され、これらの透明部材4,34のうち、一方の透明部材4は図2等で示した第1透明部材4であり、他方の透明部材はこの実施形態における第2透明部材34である。この第2透明部材34も、ヘッド2の上下面と対応する高さ位置となっている上下面34A,34Bを有し、これらの上下面34A,34Bには、円形となっている上下面34A,34Bの中心部を通って上下面34A,34Bの直径方向に延びるライン36,37が表示されているとともに、これらのライン36,37と直交し、上下面34A,34Bの中心部を通って上下面34A,34Bの直径方向に延びるライン38,39も表示されている。
【0057】
ライン36,37は、ヘッド2のフェース2Aと平行をなす方向に延びるラインであり、ライン38,39は、ヘッド2のフェース2Aと直角をなす方向に延びるラインである。
【0058】
この実施形態によると、第1及び第2透明部材4,34の上下面4A,4B,34A,34Bに表示されているライン6と7、ライン38と39の一致、不一致により、ゴルファーの目12が、このゴルファーの前後方向について、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断できるとともに、第2透明部材34の上下面34A,34Bに表示されているライン36,37の一致、不一致により、ゴルファーの目12が、このゴルファーの左右方向について、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断できる。
【0059】
また、第1及び第2透明部材4,34の上面4A,34A,34Bに表示されているライン6と38は、ゴルファーに1本の長い線をなすように認識され、この1本の長いラインは、ヘッド2のフェース2Aと直角をなす方向に延びるものとなるため、ゴルファーはこの1本の長いラインを目印にして、ゴルフボール11を正しく打ち出す方向となっているヘッド2のフェース2Aと直角をなす方向にゴルフボール11を正確に打つことができる。
【0060】
また、この実施形態でも、ライン6,7,38,39と直角をなす方向についてのヘッド2の水平度を確認するための水準器20と、ライン36,37と直角をなす方向についてのヘッド2の水平度を確認するための水準器21とが、ヘッド20の上面に配置されている。このため、これらの水準器20,21により、ヘッド2の姿勢が、ライン6,7,38,39と直角をなす方向と、ライン36,37と直角をなす方向との両方について、正確に水平になっていることを確認した後に、ライン6と7、ライン38と39の一致、不一致により、ゴルファーの目12が、ゴルファーの前後方向について、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断できるとともに、ライン36と37の一致、不一致により、ゴルファーの目12が、ゴルファーの左右方向について、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断できる。
【0061】
図11は、ヘッド2に内部に配置する透明部材の個数を1個とした実施形態を示している。この透明部材44は、ヘッド2の上下面と対応する高さ位置となっている上下面44A,44Bに、円形となっている上下面44A,44Bの中心部を通って上下面44A,44Bの直径方向に延びるライン46,47と、これらのライン46,47と直交し、上下面44A,44Bの中心部を通って上下面44A,44Bの直径方向に延びるライン48,49とが表示されたものとなっている。
【0062】
ライン46,47は、ヘッド2のフェース2Aと平行をなす方向に延びるラインであり、ライン48,49は、ヘッド2のフェース2Aと直角をなす方向に延びるラインである。
【0063】
この実施形態によると、ライン48と49の一致、不一致により、ゴルファーの目12が、ゴルファーの前後方向について、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断でき、また、ライン46,47の一致、不一致により、ゴルファーの目12が、このゴルファーの左右方向について、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断できる。
【0064】
また、この実施形態でも、ライン48,49と直角をなす方向についてのヘッド2の水平度を確認するための水準器20と、ライン46,47と直角をなす方向についてのヘッド2の水平度を確認するための水準器21とが、ヘッド20の上面に配置されている。このため、これらの水準器20,21により、ヘッド2の姿勢が、ライン48,49と直角をなす方向と、ライン46,47と直角をなす方向との両方について、正確に水平になっていることを確認した後に、ライン48と49の一致、不一致により、ゴルファーの目12が、ゴルファーの前後方向について、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断でき、また、ライン46と47の一致、不一致により、ゴルファーの目12が、ゴルファーの左右方向について、本来あるべきヘッド2の上方の正確な位置にあるか否かを判断できる。
【0065】
そして、この実施形態によると、ヘッド2の内部に設ける透明部材の個数を1個とすることができる。この透明部材44は、図10で示されている第2透明部材34をそのまま用いたものでもよい。
【0066】
以上説明した実施形態の透明部材4,14,24,34,44は、ヘッド2の上下厚さ寸法と同じ上下長さを有するものであったが、図12及び図13に示されている実施形態の透明部材54,64は、ヘッド2の上下厚さ寸法よりも小さい上下長さを有するものとなっている。すなわち、図12及び図13において、ヘッド2の上面から下方へ延びる長さを有するものとして2個形成される孔55は、ヘッド2の下面まで達しない不貫通孔55となっており、透明部材54,64の上下長さは、これらの不貫通孔55の上下深さと同じになっている。
【0067】
また、図12及び図13の実施形態のヘッド2は、図3及び図4の実施形態と同じく、アルミ製又はアルミ合金製又はスチール製又はステンレス等の金属製の副部3Aの上に、柿、樫、楓等の硬質の木材で形成された主部3Bを積層したものとなっており、そして、図13から分かるように、不貫通孔55は、主部3Bに上下に貫通して形成した貫通孔の下端が副部3Aで遮断されることにより、ヘッド2に上面のみが開口した孔として設けられている。
【0068】
また、図12及び図13の実施形態の透明部材54,64は、図3及び図4の透明部材4,14と対応するものとなっているため、これらの透明部材54,64の上下面54A,54B,65A,65Bには、透明部材4,14のライン6,7,16,17と同じく、ヘッド2のフェース2Aと直角をなす方向へ延びるライン56,57,66,67が表示されている。
【0069】
この実施形態によると、ヘッド2に2個の不貫通55を形成しても、これらの不貫通孔55は、透明部材54,64により塞がれるため、この実施形態でも、ヘッド2には溝や不貫通穴が形成されていないことになり、このため、ゴルフ場に存在する芝の葉やバンカーの砂等の塵埃が溝や不貫通穴に侵入するという問題は発生しない。
【0070】
また、この実施形態によると、透明部材54,64の下面はヘッド2の下面に露出しないため、ゴルファーがグリーンでゴルフボール11を打つためにパタークラブ1をスイングしても、ライン57,67が表示されている透明部材54,64の下面54B,64Bに擦り傷等が生ずるおそれはない。
【0071】
なお、図12及び図13で示した実施形態は、図6で示した実施形態のように、ヘッド2を上下三層構造とする場合や、透明部材の上下面に表示するラインを図8、図10、図11で示したラインとする場合にも適用することができ、また、図12及び図13の実施形態でも、ヘッド2の上面に水準器を設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明は、ゴルフ用パタークラブのヘッドに利用することができる。
【符号の説明】
【0073】
1 ゴルフ用パタークラブ
2 ヘッド
2A フェース
4,14,24,34,44,54,64 透明部材
4A,14A,24A,34A,44A,54A,64A 上面
4B,14B,24B,34B,44B,54B,64B 下面
6,7,16,17,26,27,36,37,38,39,46,47,48,49,56,57,66,67 マークであるライン
10 シャフト
11 ゴルフボール
12 ゴルファーの目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドに、上下の高さの差をもって2個のマークが表示され、これらのマークをゴルファーが視認することでこのゴルファーの目の位置が本来あるべき前記ヘッドの上方の正確な位置にあるか否かを前記2個のマークの一致、不一致により判断するゴルフ用パタークラブにおいて、
前記ヘッドの内部に、このヘッドの上面から下方へ延びる長さを有する透明部材が配置されているとともに、この透明部材の上下面のそれぞれに、前記ヘッドのフェースと直角をなす方向へ延びるラインが表示され、これらのラインが前記2個のマークとなっていることを特徴とするゴルフ用パタークラブ。
【請求項2】
請求項1に記載のゴルフ用パタークラブにおいて、前記透明部材は第1透明部材であり、前記ヘッドの内部に、このヘッドの上面から下方へ延びる長さを有する第2透明部材が配置され、この第2透明部材の上下面のそれぞれに、前記ヘッドのフェースと直角をなす方向へ延びるラインが表示され、前記第1透明部材と前記第2透明部材は前記ヘッドのフェースと直角をなす方向に並設されているとともに、前記第1透明部材と前記第2透明部材のうち、1個の透明部材の前記上面に表示されている前記ラインの延長上に、他の透明部材の前記上面に表示されている前記ラインが配置されていることを特徴とするゴルフ用パタークラブ。
【請求項3】
請求項1に記載のゴルフ用パタークラブにおいて、前記透明部材は第1透明部材であり、前記ヘッドの内部に、このヘッドの上面から下方へ延びる長さを有する第2透明部材が配置され、この第2透明部材の上下面のそれぞれに、前記ヘッドのフェースと平行をなす方向へ延びるラインが表示されていることを特徴とするゴルフ用パタークラブ。
【請求項4】
請求項2に記載のゴルフ用パタークラブにおいて、前記第1透明部材と前記第2透明部材のうち、1個の透明部材の前記上下面のそれぞれに、前記ヘッドのフェースと平行をなす方向へ延びるラインが表示されていることを特徴とするゴルフ用パタークラブ。
【請求項5】
請求項1に記載のゴルフ用パタークラブにおいて、前記透明部材の個数は1個であり、この透明部材の前記上下面のそれぞれに、前記ヘッドのフェースと平行をなす方向へ延びるラインが表示されていることを特徴とするゴルフ用パタークラブ。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載のゴルフ用パタークラブにおいて、前記ヘッドの上面に、前記ラインと直角をなす方向についての前記ヘッドの水平度を確認するための水準器が設けられていることを特徴とするゴルフ用パタークラブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−94431(P2013−94431A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−239940(P2011−239940)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(511266058)
【Fターム(参考)】