説明

サウナ装置

【課題】サウナ装置の運転状態で停電が発生して復帰したとしても、出来るだけ停電前の状態に復帰出来るようにしたサウナ装置を提供する。
【解決手段】サウナ装置は停電後の復帰時には、貯水部6の水位が所定水位以上で且つ所定温度以上及びサウナ室2の室温が所定温度以上かを判定し、運転状態に戻るか、そのまま終了するかを判断するものであり、更に運転スイッチ56が電源の復帰後所定時間以内にONされた場合には、立ち上げモードに復帰するものであり、ONされなかったり所定時間経過後の場合には、除菌モードBに復帰するようにしたので、停電前の運転状態を出来るだけ把握すると共に、停電復帰後の使用者の意志を運転スイッチ56の操作で確認しながら、停電復帰後の運転状態を選択出来るので、極めて使用勝手が良いものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、貯水部に貯留した温水を破砕し微細水滴及びマイナスイオンを生成して、それをサウナ室内に供給するサウナ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本出願人は先に下記の特許文献1にて、サウナ室内に低温高湿のサウナ雰囲気を形成するサウナ装置を提供した。かかるサウナ装置を図16〜19を用いて説明すると、図16において、101は低温のサウナ室102のベンチ103下に備えられた微細水滴及びマイナスイオン発生装置で、サウナ室102内の上部まで延びた吸引ダクト104を介して該サウナ室102内の空気を吸引し、塵や細菌を除去した後に、加熱昇温した微細水滴及びマイナスイオンをベンチ103下方に形成した放出口105からサウナ室102に供給して、順次これを繰り返してサウナ室102の空気を循環させることで、サウナ室102を使用室温38〜42℃、相対湿度90%以上の低温高湿サウナの使用雰囲気とするものである。
【0003】
次に、前記微細水滴及びマイナスイオン発生装置101について、図17、18に基づいて説明すると、106は水を一定量貯留する貯水部、107は貯水部106の一側壁に接続され貯水部106に給水する給水管、108は給水管107の途中に設けられ給水管107の開閉を行う自動給水弁、109は貯水部106に貯められた水を加熱する加熱ヒータ、110は貯水部106の底部に接続され貯水部106に貯められた水または加熱ヒータ109に加熱された加熱水を排水する排水管、111は排水管110の途中に設けられ排水管110の開閉を行う自動排水弁である。
【0004】
112は下部を水没させ上方に向かって径が拡大した擂り鉢状の回転体113を回転させる回転用モータ、114は前記回転体113の外周に所定間隔を保持して位置し、回転体113と共に回転する円筒状の多孔体で、前記回転体113は前記回転用モータ112による駆動で回転し、回転体113の回転による遠心力で貯水部106内の水を汲み上げると共に空気を飛散させ、そして多孔体114全周壁に形成した多数のスリットや金網やパンチングメタル等を、通過させたり、ぶつけて破砕させることで、水の粒子を微細化してナノメートル(nm)サイズの微細水滴を生成すると共に、この水の粒子の微細化によるレナード効果でマイナスイオンを発生させるものである。
【0005】
115は送風機で、吸引ダクト104を介して吸引されたサウナ室102内の空気を、微細水滴及びマイナスイオン発生装置101内に導き、微細水滴及びマイナスイオン発生装置101内で発生した微細水滴及びマイナスイオンをのせて、サウナ室102に送風により供給するものであり、また、116は吸引ダクト104を介して吸引されたサウナ室102内の空気を加熱する空気ヒータである。
【0006】
次に、この従来のサウナ装置の作動について図19のフローチャートを用いて説明する。
今サウナ装置の運転スイッチ(図示せず)をON操作すると運転ランプ(図示せず)が点灯し、サウナ装置の運転が開始され、まず、貯水部106内の水または温水を排水する排水管110の開閉を行う自動排水弁111を開弁し、貯水部106内に給水する給水管107を開閉する自動給水弁108を開弁して、貯水部106内に給水を行い、貯水部106内を洗浄して排水するクリーニングモードが行われる。
【0007】
前記クリーニングモードが終了すると、自動排水弁111を閉弁して、貯水部106内に給水を行い、加熱ヒータ109に通電し貯水部106内の水を殺菌可能な温度まで加熱すると共に、回転用モータ112を駆動させて回転体113及び多孔体114を回転させる除菌モードAが行われる。
【0008】
前記除菌モードAが終了すると、送風機115の駆動を開始させると共に、空気ヒータ116を通電させ、さらに、貯水部106内に貯水されている温水温度を、サウナ室の設定温度よりも高い温度に保つよう加熱ヒータ9を制御して、サウナ室102を設定温度まで立ち上げる立ち上げモードが行われる。
【0009】
前記立ち上げモードが終了すると、サウナ室102内を設定温度に保つように加熱ヒータ109を制御して、設定温度での安定した快適なサウナ入浴を行えるようにする安定モードが行われる。
【0010】
前記安定モードで、連続運転時間が終了すると、送風機115を停止し、運転ランプが消灯され、自動的に運転スイッチOFFとなる。そして、前記安定モードが終了すると、加熱ヒータ109により貯水部106内の水を殺菌可能な温度まで加熱すると共に、回転用モータ112を駆動させて回転体113及び多孔体114を回転させる除菌モードBが行われる。
【0011】
前記除菌モードBでの除菌が終了し自動排水弁111を開弁して、前記除菌モードBが終了すると、送風機115の駆動を開始させると共に、空気ヒータ116を通電させて、微細水滴及びマイナスイオン発生装置101内及びサウナ室102内を乾燥させる乾燥モードが行われるものであり、乾燥モードが終了するとサウナ装置は自動排水弁111が開弁の状態のまま停止状態となるものであった。
【特許文献1】特願2008−175921号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで従来のものでは、クリーニングモードから安定モードの間の運転中に、停電が発生して復帰した場合には、すぐに運転スイッチをONしてもクリーニングモードに戻り最初から立ち上げられるもので、サウナ中の人では再びサウナが再開するまで40分近く待たなければならず、極めて使用勝手が悪いものであった。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明は上記課題を解決するために、特にその構成を、水を貯留する貯水部と、該貯水部の水を加熱する加熱手段と、前記貯水部に接続され前記貯水部に給水する給水管と、該給水管の途中に設けられ前記給水管の開閉を行う給水弁と、前記貯水部底部に接続され前記貯水部内の水を排水する排水管と、該排水管の途中に設けられ前記排水管の開閉を行う排水弁と、前記貯水部に貯留された温水を破砕して微細水滴及びマイナスイオンを生成する水破砕手段と、該水破砕手段で生成された微細水滴及びマイナスイオンをサウナ室内に供給する送風機と、該送風機によって循環されるサウナ室内の空気を加熱する空気加熱手段と、前記サウナ室を換気する換気手段とを備え、前記微細水滴及びマイナスイオンを前記サウナ室内に供給し、前記サウナ室内の温度を設定温度に保つよう前記加熱手段を制御する制御手段を備えてサウナ運転を行うサウナ装置を構成し、前記サウナ装置の運転開始及び停止を指示する運転スイッチが操作され、前記サウナ装置の運転開始が指示されると、前記排水弁を開弁した後に前記給水弁を開弁して、前記貯水部に給水を行い前記貯水部を洗浄するクリーニングモードと、前記排水弁を閉弁して前記貯水部内に給水を行い、前記加熱手段により前記貯水部内の温水を加熱すると共に、前記水破砕手段を駆動して、前記貯水部内の温水を加熱殺菌可能な温度で所定時間加熱する除菌モードAと、前記送風機を駆動すると共に、前記空気加熱手段に通電し、更に前記貯水部内の温水温度を前記設定温度より所定温度高い温度に保つよう前記加熱手段を制御して、前記サウナ室内を前記設定温度まで加熱する立ち上げモードと、前記空気加熱手段への通電を停止し、前記サウナ室内を一定時間前記設定温度に保つように前記加熱手段を制御し、前記一定時間が経過すると、前記送風機を停止すると共に、自動的にサウナ装置の停止が指示される安定モードと、前記加熱手段により前記貯水部内の温水を加熱すると共に、前記水破砕手段を駆動して、前記貯水部内の温水を加熱殺菌可能な温度で所定時間加熱し、該所定時間経過後に前記排水弁を開弁する除菌モードBと、前記送風機を駆動すると共に、前記空気加熱手段に通電し、更に前記換気手段に通電する乾燥モードとを順に行い、前記排水弁を開弁したまま停止状態となるサウナ装置に於いて、前記サウナ装置は停電後の復帰時には、貯水部の水位が所定水位以上で且つ所定温度以上及びサウナ室の室温が所定温度以上かを判定し、運転状態に戻るか、そのまま終了するかを判断するものであり、更に運転スイッチが電源の復帰後所定時間以内にONされた場合には、立ち上げモードに復帰するものであり、ONされなかったり所定時間経過後の場合には、除菌モードBに復帰するようにしたものである。
【発明の効果】
【0014】
以上のようにこの発明によれば、停電復帰後に貯水部の水位や水温、サウナ室の室温を検知することで、停電前の状態がサウナ準備中だったのかサウナ中だったのかサウナ終了状態だったのかを、短時間停電の場合には把握することが出来、更に停電復帰後の運転スイッチ操作の有無により、使用者の意思確認を行うことで、サウナ装置をいち早くサウナ入浴可能状態に戻すようにしたり、或いは通常の終了モードに戻すようにすることにより、停電復帰後の使用者の意志が確実に反映され、サウナ入浴を継続して希望する場合には、時間待ちをすることなく短時間にサウナ入浴を再開することが出来、極めて使用勝手が良く安心して使用可能であり、又サウナ入浴は希望しないが貯湯部に熱量が残っているのであれば、除菌等の衛生面を保持してから終了させるなどの無駄のない運転を行わせることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明の一実施形態のサウナ装置の概略構成図。
【図2】同一実施形態の微細水滴及びマイナスイオン発生装置の横断面図。
【図3】同一実施形態の微細水滴及びマイナスイオン発生装置の縦断面図。
【図4】同一実施形態のサウナ室内の平面図。
【図5】同一実施形態のサウナ室の外観図。
【図6】同一実施形態の要部電気回路ブロック図
【図7】同一実施形態の一連の動作を示すフローチャート。
【図8】同一実施形態のクリーニングモードの作動を示すフローチャート。
【図9】同一実施形態の除菌モードAの作動を示すフローチャート。
【図10】同一実施形態の立ち上げモードの作動を示すフローチャート。
【図11】同一実施形態の安定モードの作動を示すフローチャート。
【図12】同一実施形態の除菌モードBの作動を示すフローチャート。
【図13】同一実施形態の乾燥モードの作動を示すフローチャート。
【図14】同一実施形態の停電復帰後の作動を示すフローチャート。
【図15】同一実施形態の運転スイッチOFF操作時の動作を示す状態遷移図。
【図16】従来例のサウナ装置の概略構成図。
【図17】従来例の微細水滴及びマイナスイオン発生装置の横断面図。
【図18】従来例の微細水滴及びマイナスイオン発生装置の縦断面図。
【図19】従来例の一連の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明のサウナ装置の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1において、1は低温のサウナ室2のベンチ3下に備えられた微細水滴及びマイナスイオン発生装置で、サウナ室2内の上部まで延びた吸引ダクト4を介して該サウナ室2内の空気を吸引し、塵や細菌を除去した後に、加熱昇温した微細水滴及びマイナスイオンをベンチ3下方に形成した放出口5からサウナ室2に供給して、順次これを繰り返してサウナ室2の空気を循環させることで、サウナ室2を使用室温38〜42℃、相対湿度90%以上の低温高湿サウナの使用雰囲気とするものである。
【0017】
次に、前記微細水滴及びマイナスイオン発生装置1について、図2〜4に基づいて説明する。
6は水を一定量貯留する貯水部、7は貯水部6の一側壁に接続され貯水部6に給水する給水管、8は給水管7の途中に設けられ給水管7の開閉を行う自動給水弁、9は貯水部6に貯められた水を加熱し、貯水部6の水面下で貯水部6底部近傍に単相200V、2KWで平面視M字状に水平に取り付けられてU字部10を3箇所有した加熱ヒータ、11は貯水部6の一側壁に設けたオーバーフロー管、12は貯水部6の底部に接続され貯水部6に貯められた水または加熱ヒータ9に加熱された加熱水を排水する排水管、13は排水管12の途中に設けられ排水管12の開閉を行う自動排水弁である。
【0018】
14は前記貯水部6内を処理室15と分離室16の2室に仕切る仕切壁で、下端を分離室16側を屈曲し水面との間の連通路17を水面近傍まで下げることにより、処理室15から分離室16へ向かう空気中の大粒のミスト(水滴)を水面にぶつけて落下させる気液分離器の役目も果たすようにしている。
【0019】
前記処理室15には、貯水部6の蓋体18に設けた挿通穴19に、防水カバー20の凹部21に回転用モータ22の下半分を収容して挿通し、回転用モータ22と支軸23とを連結し、下部を水没させ上方に向かって径が拡大した擂り鉢状の回転体24が、加熱ヒータ9の給水管7から一番離れた方のU字部10中に垂下して設けられ、この回転体24は前記回転用モータ22による駆動で回転し、その遠心力で加熱ヒータ9で加熱された貯水部6内の温水を回転体24表面及びむしろ裏面に沿って吸い上げ、上端に形成した複数の細孔25から周囲に飛散させるものである。
【0020】
前記分離室16には、仕切壁14の下端を分離室16下方に向かって傾斜屈曲させた第1の邪魔板26と、この仕切壁14と対向する側壁に、下方に向かって傾斜して取り付けた第2の邪魔板27とで交互に突出させて、中央部に下部の連通路17から上部の放出口5に向かう蛇行路28が形成されているものである。
【0021】
29は前記回転体24の外周に所定間隔を保持して位置し、該回転体24と共に回転する円筒状の多孔体で、回転体24の回転による遠心力で貯水部6内の水を汲み上げると共に空気を飛散させ、そして多孔体29全周壁に形成した多数のスリットや金網やパンチングメタル等から成る多孔部30を、通過させたり、ぶつけて破砕させることで、水の粒子を微細化してナノメートル(nm)サイズの微細水滴を生成すると共に、この水の粒子の微細化によるレナード効果でマイナスイオンを発生させるものであり、前記回転体24を回転させる回転用モータ22と、回転体24と、回転体24と共に回転する多孔体29とから水破砕手段が構成されているものである。
【0022】
31は前記多孔体29の外周に所定の間隔を置いて多孔体29を覆うように配置された楕円形状の空気案内筒で、円筒状の多孔体29との間には一対の大流通路32、32と一対の小流通路33、33とが形成されるように、処理室15の上方を塞ぐ中蓋34に設けられており、分離室16の上部で該分離室16と放出口5とを連通する位置に備えられたクロスフローファンから成る送風機35の駆動で、吸引ダクト4を介し蓋体18と中蓋34との間の給気口36から吸引されたサウナ室2内の空気を、一側壁に吸引ダクト4が接続される給気口36を有し蓋体18と中蓋34との間の空間で形成される給気室37に流入させ、処理室15上部の給気室37から処理室15に向かって回転体24の上方から空気案内筒31内に流入させることで、水の粒子の破砕回数を増やすと共に、空気のマイナス帯電も増加させ結果としてナノメートルサイズの微細水滴及びマイナスイオンを大量に発生させることができるものであり、例えばマイナスイオンではサウナ室2の中央部中間位置で約7000個/CCを検出するものである。なお、前記送風機35は回転数可変のクロスフローファンであり、回転数の高い強運転と回転数の低い弱運転とを行うことができるものである。
【0023】
前記空気案内筒31には、その内周縁に内方に突出したフランジ部38が設けられ、このフランジ部38は、回転体24の回転による遠心力により水が貯水部6から汲み上げられ多孔体29を介して飛散し空気案内筒31を跳ね返った水が、意図しない箇所、例えば、蓋体18に固定された回転用モータ22と支軸23との接続部近傍や、給気室37内に飛散するのを防止するために、回転体24の上面よりも上方の高さ位置に設けられているものである。
【0024】
39は貯水部6内の底部に備えられ貯水部6内の水または温水があるときに検出信号を出力する水位検出手段としての2つのフロートスイッチ40、41から成り、フロートスイッチ40は貯水部6に貯められる水の低水位を検出するもので、加熱ヒータ9が水面上に露呈しない所定水位まで水があるときに検出信号を出力するものであり、フロートスイッチ41は貯水部6に貯められる水の高水位を検出するもので、フロートスイッチ40が水ありを検出する水位よりも高い所定水位に達したときに、検出信号を出力するものであり、貯水部6の水位が加熱ヒータ9が水面上に露呈しない所定水位に低下すると、低水位検出用のフロートスイッチ40がOFFとなり、自動給水弁8を開弁して一定水位まで給水を行い、そして、貯水部6内が所定水位に達して、高水位検出用のフロートスイッチ41がONとなると、自動給水弁8を閉弁するものであり、サウナ運転中は常に貯水部6を所定水位範囲内に保持するものである。
【0025】
42は前記2つのフロートスイッチ40、41を貯水部6の水面変動の影響を受けないように保護する断面コ字状の保護枠で、正面及び両側方を水面上まで突出させた枠体とし、貯水部6の一側壁とで2つのフロートスイッチ40、41を囲ったものであり、上面で2つのフロートスイッチ40、41を垂下して固定している。
【0026】
43は吸引ダクト4と共に給気経路を構成する給気口36に取り付けられたU字状の、100V、340Wの空気加熱手段としての空気ヒータで、給気口36の側壁から突出し該側壁に対して上方をやや後側に寝かせて傾斜させた状態にし、U字状のヒータ部分が重ならずに小さな面でサウナ室2内からの送風空気と効率良く接するよう配置しサウナ室2内からの空気を加熱するものであり、サウナ装置の運転開始時に送風機35を駆動させると共に、空気ヒータ43に通電してサウナ室2を循環させる空気を加熱し、サウナ室2の雰囲気温度を上昇させて、立ち上がり時間の短縮を図るものであり、更にサウナ装置の運転終了後には送風機35を駆動すると共に空気ヒータ43に通電させ、温風によって装置1内を乾燥させ、衛生状態の良好を保つようにしたものである。
【0027】
44は貯水部6の下部外壁で所定水位に設けられ貯水部6内の貯水温度を検出する貯水温度検出手段としての貯水温度センサ、45は同じく貯水部6の下部外壁で所定水位に設けられた過熱防止センサで、貯水部6が異常過熱状態になった時、全駆動を停止させて安全を確保するものである。
【0028】
また、図1に於いて、46はサウナ室2内の上部の取り付けられサウナ室2内の室温を検出する室温検出手段としての室温センサである。47はサウナ室2を換気する換気手段としての換気扇、48はサウナ室2への出入り用のドアで、49はドア48上部に設けられた覗き窓、50はドア48下部に設けられサウナ室2外からサウナ室2内に空気を取り込む空気取入口で、この空気取入口50は、換気扇47が駆動すると開いてサウナ室2外からサウナ室2内に空気を供給する構造となっている。また、51は緊急スイッチで、サウナ室2内で入浴者であるユーザに異常が発生した場合に、ユーザによりこの緊急スイッチ51が操作されると、ブザーを鳴らす等によってサウナ室2内で異常が発生したことをサウナ室2外に報知し、自動排水弁13を開弁して貯水部6内の温水を排水させると共に、換気扇47を作動させることで、サウナ室2内の温度及び湿度を低下させてサウナ室2内を平常状態に戻す動作が為されるものである。
【0029】
次に、図5に示すように、52はこのサウナ装置を遠隔操作するリモコンで、このリモコン52には、サウナ室2内の室内設定温度を表示する室内設定温度表示部53と、室温センサ46の検出するサウナ室2内の温度を表示する室内温度表示部54と、サウナ室2内の設定温度、例えば38℃〜42℃を1℃刻みで設定する室温設定スイッチ55と、サウナ装置の運転開始及び停止を指示する運転スイッチ56と、運転スイッチ56のON/OFFを表示する運転ランプ57と、換気扇47を駆動させサウナ室2内の換気運転等を行わせる換気スイッチ58と、換気スイッチ58のON/OFFを表示する換気ランプ59と、サウナ室2内が室温設定スイッチ55で設定した設定温度に達したら点灯し、サウナ室2への入室許可を報知する入浴ランプ60とが設けられているものである。
【0030】
次に、図6に示す要部電気回路のブロック図を説明すれば、61は記憶、演算、時間カウント等の機能を有し、このサウナ装置を制御する制御手段で、制御手段61と前記リモコン52とは無線または有線により通信可能に接続されているものであり、制御手段61の入力側には、フロートスイッチ40、41と、貯水温度センサ44と、過熱防止センサ45と、室温センサ46と、緊急スイッチ51とが接続されており、出力側には、自動給水弁8と、加熱ヒータ9と、自動排水弁13と、回転用モータ22と、送風機35と、空気ヒータ43と、換気扇47が接続されているものである。
【0031】
次にこのサウナ装置の一実施形態の作動について図7〜図13のフローチャートを用いて説明する。
今サウナ室2の側壁に備えられたリモコン52の室温設定スイッチ55によりサウナ2室の設定温度(38〜42℃)を設定し、運転スイッチ56をON操作すると運転ランプ57が点灯し、サウナ装置の運転が開始され、サウナ装置の準備運転であるクリーニングモードが開始される(ステップS100)。このクリーニングモードでは、貯水部6内の水または温水を排水する排水管12の開閉を行う自動排水弁13を開弁すると共に、貯水部6内に給水する給水管7を開閉する自動給水弁8を開弁して、貯水部6内に給水を行って、貯水部6内に水を貯める前に貯水部6内の底に残ったホコリ、塵、菌などを洗浄して排水するものである。
【0032】
次に、上記のクリーニングモードの作動について図8のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段61は、自動排水弁13を開弁させ(ステップS101)、低水位検出用のフロートスイッチ40がOFFか否かを判断し(ステップS102)、フロートスイッチ40がOFFでないと判断している間は前記ステップS102の処理を繰り返し、フロートスイッチ40がOFFであると判断すると、一定時間遅延させた後に自動給水弁8を開弁させる(ステップS103)。前記ステップS103で自動給水弁8を開弁させ貯水部6内に給水を開始すると、続いて、所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS104)、所定時間が経過したと判断すると、自動排水弁13を閉弁させて(ステップS105)、クリーニングモードを終了するものである。
【0033】
以上説明したクリーニングモードにおいて、制御手段61は、自動排水弁13を開弁すると共に自動給水弁8を開弁して、貯水部6に給水を行って貯水部6を洗浄するようにしたので、自動排水弁13が開弁されたまま給水され、貯水部6に水を貯める前に貯水部6内の底に残ったホコリ、塵、菌などを確実に洗浄して排水することができ、サウナ運転が開始されユーザがサウナ入浴を行う時には貯水部6内にはきれいな水が貯められているので、安心、安全なサウナ入浴を行うことができるものである。
【0034】
また、前記ステップS102で、制御手段61は、フロートスイッチ40がOFFでないと判断している場合、すなわち、低水位検出用のフロートセンサ40からの検出信号を受ける場合は、前記ステップS102の処理を繰り返し、自動給水弁8を開弁せず貯水部6に給水しないようにしするので、前回のサウナ運転停止後に何らかの理由により排水が行われず前回使用した汚れた水がそのまま貯水部6内に貯水されていたときには、貯水部6内の汚れた水を確実に排水することができ、また、フロートスイッチ40がOFFであると判断した場合、すなわち、フロートスイッチ40からの検出信号を受けなくなったら、一定時間遅延させた後に自動給水弁8を開弁するので、貯水部6内に貯水されていた水が完全に排水されてから給水により貯水部6の底に残ったホコリ、塵、菌などを確実に洗浄して排水することができ、サウナ運転が開始されユーザがサウナ入浴を行う時には貯水部6には清潔な水が貯められているので、安心、安全なサウナ入浴を行うことができるものである。
【0035】
前記ステップS100のクリーニングモードが終了すると、続いて除菌モードA(ステップS200)に遷移するものであり、この除菌モードAでは、貯水部6内底部近傍に配設された加熱ヒータ9に通電し貯水部6内の水を殺菌可能な温度まで加熱すると共に、回転体24を回転させる回転用モータ22を駆動させて、貯水部6内に貯められた水を殺菌すると共に、貯水部6から加熱された温水を汲み上げる回転体24や、回転体24の外周に配置され回転体24と共に回転する多孔体29や、多孔体29を覆うように配置された空気案内筒31に付着したホコリ、塵、菌等を洗い流して清潔な状態にし回転体24、多孔体29、空気案内筒31を除菌・殺菌するものである。
【0036】
次に、上記の除菌モードAの作動について図9のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段61は、低水位検出用のフロートスイッチ40がONか否かを判断し(ステップS201)、フロートスイッチ40がONであると判断すると、貯水部6内の水を加熱する加熱ヒータ9に通電させると共に、回転体24を回転させる回転用モータ22の駆動を開始させ(ステップS202)、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が殺菌可能な所定温度、例えば60℃以上か否かを判断する(ステップS203)。
【0037】
そして、前記ステップS203で、貯水部6内の温水温度が60℃以上であると判断すると、加熱ヒータ9への通電をOFFにすると同時に貯水部6内の水(温水)を加熱殺菌する所定時間、つまり除菌時間のカウントを開始させ(ステップS204)、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が58℃以下になったら、再度加熱ヒータ9に通電し、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が60℃以上になったら、再度加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように、貯水部6の温水温度を殺菌可能温度に保つように加熱ヒータ9をON/OFF制御し(ステップS205)、除菌時間、例えば1分間のカウントが終了するまで前記ステップS205を繰り返す(ステップS206)。そして、除菌時間のカウントが終了したと判断すれば(ステップS206でYES)、加熱ヒータ9の通電をOFFにし(ステップS207)、除菌モードAを終了しサウナ装置の準備運転を終了するものである。
【0038】
なお、前記ステップS201でフロートスイッチ40がONした後、給水が継続され高水位検出用のフロートスイッチ41がONしたときには、制御手段61は自動給水弁8を閉弁させて給水を終了するものであり、制御手段61は水位検出手段39(フロートスイッチ40、41)からの検出信号に基づき、自動給水弁8を制御して給水を行い、貯水部6を所定水位範囲内に保持するようにするものである。
【0039】
以上説明した除菌モードAにおいて、加熱ヒータ9に通電させ貯水部6内の水を殺菌可能な温度まで加熱して所定時間その温度を保つと共に、回転体24を回転させる回転用モータ22を駆動させることで、前回のサウナ装置の使用後に、万一、貯水部6内や回転体24、多孔体29、空気案内筒31に菌が付着したままサウナ装置が停止状態になったとしても、回転体24の回転により貯水部6内に貯められた温水が攪拌されて、貯水部6内の温水温度が均一に加熱されるので、貯水部6内の温水をまんべんなく加熱殺菌することができると共に、貯水部6の温水が接する貯水部6内壁も加熱殺菌することができ、さらに、回転体24が回転することで、殺菌可能な温度まで加熱された貯水部6内の温水が、水没している回転体24下端から回転体24表面及び裏面から遠心力で、その面に沿って上昇し、回転体24上端の複数の細孔25から外周に向かって飛散され、汲み上げられた温水の一部は回転体24と同時に回転している多孔体29にぶつかり、又他の温水の一部は多孔部30を通り抜けて、多孔体29外周の空気案内筒31の内壁にぶつかるので、回転体24、多孔体29、空気案内筒31に付着したホコリ、塵、菌等を洗い流して清潔な状態にすることができると共に、回転体24、多孔体29、空気案内筒31を除菌・殺菌することができ、サウナ入浴の直前に加熱殺菌された貯水部6内壁、回転体24、多孔体29、空気案内筒31、及び貯水部6内のきれいな温水を、サウナ運転に使用することができ、ユーザーは安心、安全なサウナ入浴を行うことができるものである。
【0040】
前記ステップS200の除菌モードAが終了しサウナ装置の準備運転を終了すると、続いてサウナ装置のサウナ運転である立ち上げモード(ステップS300)に遷移するものであり、この立ち上げモードでは、送風機35を強運転に設定し送風機35の駆動を開始させると共に、給気口36に取り付けられた空気ヒータ43を通電させ、さらに、貯水部6内に貯水されている温水温度を、室温設定スイッチ55で設定した設定温度よりも高い温度に保つよう加熱ヒータ9をON/OFF制御することで、サウナ室2内の空気を空気ヒータ43により加熱し、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1にて、設定温度よりも高い温度に加熱昇温された貯水部6内の温水を破砕して生成された微細水滴及びマイナスイオンを、送風機35により放出口5からサウナ室2に供給して、順次これを繰り返してサウナ室2の空気を循環させて、サウナ室2内の立ち上げを早急に行うものである。
【0041】
次に、上記の立ち上げモードの作動について図10のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段61は、送風機35を強運転に設定し送風機35の駆動を開始させると共に、空気ヒータ43を通電させ(ステップS301)、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が46℃以下になったら、加熱ヒータ9に通電し、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が48℃以上になったら、加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように、貯水部6の温水温度を設定温度より所定温度高い温度に保つように加熱ヒータ9をON/OFF制御し(ステップS302)、サウナ室2の上部に設けた室温センサ46の検出する検出温度が、設定温度に達するまで前記ステップS302を繰り返す(ステップS303)。そして、設定温度に達したと判断したら(ステップS303でYES)、リモコン52の入浴ランプ60を点灯させると共に、ブザー(図示せず)を鳴らす等して、サウナ室2が設定温度で相対湿度90%以上の低温サウナの使用雰囲気となり入室可能となった旨を報知し(ステップS304)、立ち上げモードを終了するものである。
【0042】
なお、この立ち上げモード中に貯水部6内の温水が減少した場合であっても、制御手段61は水位検出手段39(フロートスイッチ40、41)からの検出信号に基づき、自動給水弁8を制御して給水を行い、貯水部6を所定水位範囲内に保持するようにするものである。
【0043】
以上説明した立ち上げモードにおいて、送風機35を強運転に設定し送風機35の駆動を開始させると共に、給気口36に取り付けられた空気ヒータ43を通電させ、さらに、貯水部6内に貯水されている温水温度を、室温設定スイッチ55で設定した設定温度よりも高い温度に保つよう加熱ヒータ9をON/OFF制御することで、送風機35によって循環されるサウナ室2内の空気を、吸引ダクト4を介してサウナ室2内の空気を吸引して、まず空気ヒータ43により加熱昇温させ、次に、この加熱昇温させた空気に、設定温度よりも所定温度高い温度に加熱昇温された貯水部6内の温水を破砕して生成された微細水滴及びマイナスイオンをのせて、設定温度よりも高い温度の加湿された空気を、送風機35の強運転により放出口5からサウナ室2に勢いよく供給するので、サウナ室2内の空気が十分に攪拌されて、サウナ室2内を均一に急速に昇温することができ、また、送風機35の強運転によりサウナ室2内の空気を素早く循環させて、順次これを繰り返して、サウナ室2内が設定温度で低温のサウナ雰囲気を形成し入室可能になるまでの立ち上げを早急に行うことができるものである。
【0044】
また、この立ち上げモードで、回転体24が回転することで、貯水部6に水没している回転体24下端から回転体24表面及び裏面から遠心力で、その面に沿って上昇し、回転体24上端の複数の細孔25から外周に向かって飛散され、汲み上げられた温水の一部は回転体24と同時に回転している多孔体29にぶつかって破砕され微細水滴となり、この微細水滴及び他の温水の一部は多孔部30を通り抜けて、多孔体29外周の空気案内筒31の内壁にぶつかってさらに破砕されて微細水滴となり、ナノメートルサイズの微細水滴及び大粒の水滴を含むミストが生成されると共に、レナード効果により微細水滴はマイナスに帯電され周りの空気もマイナスに帯電されてマイナスイオンを発生させることができるものである。
【0045】
また、送風機35の駆動で給気口36からは、吸引ダクト4を介してサウナ室2内の空気が流入し、回転中の回転体24上方から空気案内筒31に案内されて処理室15内へと流れるが、この時、円筒状の多孔体29と楕円形状の空気案内筒31との間には、一対の大流通路32、32と一対の小流通路33、33が形成されており、ここを空気が流通することで、ベルヌーイの定理より圧力差が生じて圧力が高い大流通路32、32側から圧力が低い小流通路33、33側への空気の流れが発生して乱流となり、大粒のミストは容易に落下して微細水滴だけが存在することとなり、マイナスに帯電した微細水滴である水粒子に多くの空気が接触することで、マイナスイオンも大量に得ることができ、しかもこの時、空気中に含まれている塵や細菌は微細水滴以外の大粒の水滴に囲まれて、貯水部6の温水中に落下し、そのまま水中に止まることで、空気清浄も同時に行われるもので、この空気清浄も空気の乱流になって良好に行われるものである。
【0046】
また、加熱昇温された貯水部6の温水を処理室15内で破砕し、生成されたミスト及びマイナスイオンを含む空気は、仕切壁14の下の連通路17を通過する下向きの流れで、大粒の水滴は自重で水中に落下すると共に、続く分離室16を上昇する過程で残った微細水滴は、先ず仕切壁14の下端の第1の邪魔板26にぶつかり大粒の水滴に成長して落下し、次に蛇行路28を流通しながらも落下し、第2の邪魔板27にもぶつかって最後の大粒の水滴に成長して落下し、再び蛇行路28を流通して、最終的にはナノメートルサイズの微細水滴が送風機35を通って放出口5からサウナ室2内に放出され、これによって、大粒の水滴の放出が確実に阻止されナノメートルサイズの微細水滴とマイナスに帯電した空気によるマイナスイオンのみが、放出口5から放出されることとなり、床や壁が塗れる心配がなく安心して使用できると共に、微細水滴とマイナスイオンがいっぱいの良好なサウナ雰囲気を形成することができるものである。
【0047】
前記ステップS300の立ち上げモードが終了すると、続いて安定モード(ステップS400)に遷移するものであり、この安定モードでは、加熱ヒータ9のON/OFF制御を、貯水温度センサ44で検出する貯水部6の温水温度に基づく制御から室温センサ46で検出するサウナ室2内の室内温度に基づく制御に切り換えることで、設定温度での安定した快適なサウナ入浴を行えるようにするものであり、さらに送風機35を強運転から弱運転に切り換えることで、サウナ室2内の騒音を抑えてユーザが快適なサウナ入浴を行えるようにするものである。
【0048】
次に、上記の安定モードの作動について図11のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段61は、空気ヒータ43への通電をOFFにすると共に、送風機35を弱運転にし(ステップS401)、連続運転時間である予め設定された所定時間(例えば60分)のカウントを開始する(ステップS402)。ここで、連続運転時間は、サウナ室2内が設定温度に達したときにカウントが開始されるものである。続いて、室温センサ46で検出するサウナ室2内の温度が、設定温度−0.5℃以下になったら、加熱ヒータ9に通電し、室温センサ46で検出するサウナ室2内の温度が設定温度以上になったら、加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように、サウナ室2内の温度を設定温度に保つように加熱ヒータ9をON/OFF制御し(ステップS403)、そして、連続運転開始から所定時間、例えば10分が経過したら換気扇47に一定時間、例えば10秒程度短時間通電し、換気扇47を駆動させてサウナ室2内の換気を行い、10秒経過したら換気扇47をOFFにし、再び10分が経過したら換気扇47に10秒程度通電し駆動させてサウナ室2内の換気を行い、10秒経過したら換気扇47をOFFにするというように換気扇47を制御し(ステップS404)、連続運転時間のカウントが終了までは前記ステップS403及び前記ステップS404を繰り返す(ステップS405)。そして、連続運転時間のカウントが終了したと判断したら(ステップS405でYES)、ブザー等を鳴らして、入浴ランプ60及び運転ランプ57を消灯すると共に、送風機35を停止させ(ステップS406)、自動的に運転スイッチOFFとなり、安定モードを終了しサウナ運転を終了するものである。なお、安定モードの連続運転時間中にユーザにより運転スイッチ56がOFF操作された場合は、即刻前記ステップS406の処理に移行し、安定モードを終了しサウナ運転を終了するものである。
【0049】
なお、この安定モード中に貯水部6内の温水が減少した場合であっても、制御手段61は水位検出手段39(フロートスイッチ40、41)からの検出信号に基づき、自動給水弁8を制御して給水を行い、貯水部6を所定水位範囲内に保持するようにするものである。
【0050】
以上説明した安定モードにおいて、加熱ヒータ9のON/OFF制御を、前記立ち上げモードの前記ステップS302のように貯水温度センサ44で検出する貯水部6の温水温度に基づく制御から、前記ステップS403のように室温センサ46で検出するサウナ室2内の室内温度を設定温度に保つような制御に切り換えることで、サウナ室2内が設定温度になるように加熱ヒータ9による貯水部6内の温水の加熱量を調整して、サウナ室2内に加温・加湿空気を供給するので、設定温度に対してズレの少ない安定したものとなり、快適なサウナ入浴を行うことができるものである。
【0051】
また、前記ステップS401で送風機35を強運転から弱運転に切り換えることで、ユーザがサウナ室2に入室する際には、サウナ室2内の騒音を抑えることができ、さらに、送風機35の弱運転によりサウナ室2内の空気の循環を減らすことで、サウナ室2内の室温の変動を抑制することができ、その上、空気ヒータ43の通電を停止して、サウナ室2内の過熱を防止することができるので、サウナ室2内の温度が設定温度に対してズレの少ない安定したものとなり、快適なサウナ入浴を行うことができるものである。
【0052】
また、前記ステップS404のように所定時間毎に短時間換気扇47を駆動させる制御を行うことで、密閉されたサウナ室2内にサウナ室2外から空気取入口50を介して時折新鮮な空気を取り込むことができると共に、高湿度雰囲気のサウナ室2内での息苦しさを緩和することができ、さらに、サウナ室2内を発汗を促す低温高湿のサウナ雰囲気に保持、特に湿度を90%以上に保持して、快適なサウナ入浴を十分行うことができるものである。
【0053】
また、設定温度38℃〜42℃、ナノメートルサイズの微細水滴で相対湿度90%以上のマイナスイオンいっぱいの低温サウナ雰囲気のサウナ室2内で、サウナ入浴すると、水分子付加マイナスイオン分子群が直接肌等に作用して汗腺を開くことにより、発汗が容易になり大量の汗をかき体内の老廃物を排出できるものであり、また肺から吸引されたマイナスイオンは血液中に入り、その還元作用で血液の酸化を阻止し血液サラサラ状態とすると共に、その循環を良くし、末梢血管まで血液を行き渡らせることにより、痛みや懲りを緩和することができるものと考えられる。
【0054】
また、前記マイナスイオンには、疲労回復効果、精神安定効果、血液の浄化効果、抵抗力の増進効果、自律神経調整効果等があり、さらにナノメートルサイズの微細水滴によって、空気中の隅々まで行き渡り汚れた空気や細菌を抑制し、臭いまでも分解するもので、脱臭効果、除塵効果、除菌効果、勿論加湿効果があるものであり、この加湿はベトツキがないサラサラで潤いのある空気で、毛穴からの浸透でお肌と髪の潤いを保つ効果を有するものである。
【0055】
前記ステップS400で安定モードが終了しサウナ運転が終了すると、続いてサウナ装置の終了運転である除菌モードB(ステップS500)に遷移するものであり、この除菌モードBでは、サウナ運転で送風機35を駆動させサウナ室2内の空気を循環させた結果、細菌などを取り込んだ貯水部6内の温水を、加熱ヒータ9により殺菌可能な温度まで加熱すると共に、回転体24を回転させる回転用モータ22を駆動させることで、貯水部6内に貯められた温水を殺菌すると共に、その温水により貯水部6から加熱された温水を汲み上げる回転体24や、回転体24の外周に配置され回転体24と共に回転する多孔体29や、多孔体29を覆うように配置された空気案内筒31に付着したホコリ、塵、菌等を洗い流して清潔な状態にし、回転体24、多孔体29、空気案内筒31を除菌・殺菌するものである。
【0056】
次に、上記の除菌モードBの作動についてフローチャート図12を用いて説明すると、まず制御手段61は、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が殺菌可能な所定温度、例えば60℃以上か否かを判断し(ステップS501)、貯水部6内の温水温度が60℃以上であると判断すると、加熱ヒータ9への通電をOFFにすると同時に貯水部6内の水(温水)を加熱殺菌する所定時間、つまり除菌時間のカウントを開始させ(ステップS502)、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が58℃以下になったら、加熱ヒータ9に通電し、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が60℃以上になったら、加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように、貯水部6の温水温度を殺菌可能温度に保つように加熱ヒータ9をON/OFF制御し(ステップS503)、除菌時間、例えば1分間のカウントが終了するまで前記ステップS503を繰り返す(ステップS504)。そして、除菌時間のカウントが終了したと判断すれば(ステップS504でYES)、加熱ヒータ9の通電をOFFにすると共に、回転用モータ22の駆動を停止させ、さらに自動排水弁13を開弁し(ステップS505)、除菌モードBを終了するものである。
【0057】
以上説明した除菌モードBにおいて、サウナ運転によりサウナ室2内の空気を循環させた結果、細菌などを取り込んだ貯水部6内の温水を、殺菌可能な温度まで加熱して所定時間その温度を保つと共に、回転体24を回転させる回転用モータ22を駆動させることで、回転体24の回転により貯水部6内に貯められた水が攪拌されて、貯水部6内の温水温度が均一に加熱されるので、貯水部6内の水をまんべんなく加熱殺菌することができると共に、貯水部6の温水が接する貯水部6内壁も加熱殺菌することができ、さらに、回転体24が回転することで、殺菌可能な温度まで加熱された貯水部6内の温水が、水没している回転体24下端から回転体24表面及び裏面から遠心力で、その面に沿って上昇し、回転体24上端の複数の細孔25から外周に向かって飛散され、汲み上げられた温水の一部は回転体24と同時に回転している多孔体29にぶつかり、又他の温水の一部は多孔部30を通り抜けて、多孔体29外周の空気案内筒31の内壁にぶつかるので、回転体24、多孔体29、空気案内筒31に付着したホコリ、塵、菌等を洗い流して清潔な状態にすることができると共に、回転体24、多孔体29、空気案内筒31を除菌・殺菌することができ、加熱殺菌し終わった貯水部6内の温水を排水して、貯水部6内の清潔を保つことができるものである。
【0058】
前記ステップS500の除菌モードBが終了すると、続いて乾燥モード(ステップS600)に遷移するものであり、この乾燥モードでは、送風機35の駆動を開始させると共に、給気口36に取り付けられた空気ヒータ43を通電させ、さらに換気扇47を駆動させることで、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内や吸引ダクト4内及びサウナ室2内を乾燥させるものである。
【0059】
次に、上記の乾燥モードの作動について図13のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段61は、送風機35を強運転に設定し送風機35の駆動を開始させると共に、空気ヒータ43を通電させ、さらに換気扇47を駆動させ(ステップS601)、換気ランプ59が点灯し、予め設定した乾燥時間、例えば90分間のカウントが終了したか否かを判断し(ステップS602)、乾燥時間が終了したと判断すると、送風機35の駆動を停止させると共に、空気ヒータ43の通電をOFFにし、さらに換気扇47の駆動を停止させて(ステップS603)、換気ランプ59が消灯して乾燥モードを終了しサウナ装置の終了運転を終了してサウナ装置は停止状態となるものである。なお、自動排水弁13は開弁の状態のままサウナ装置は停止状態となるものである。
【0060】
以上説明した乾燥モードにおいて、送風機35の駆動を開始させると共に、給気口36に取り付けられた空気ヒータ43を通電させ、さらに換気扇47を駆動させることで、サウナ室2内の湿気を排出すると共に、空気ヒータ43にて加熱した空気を微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内や吸引ダクト4内及びサウナ室2内を循環させて、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内や吸引ダクト4内及びサウナ室2内の乾燥が行われるので、装置1内や吸引ダクト4内及びサウナ室2内でのカビの発生や菌等の繁殖を防止することができるものである。
【0061】
また、前記サウナ装置の停止状態では自動排水弁13のみ開弁した状態としているので、サウナ装置の停止状態では、貯水部6内に水が貯まっていることがなく、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内を清潔な状態に保つことができるものである。
【0062】
また、先に述べたように、前記サウナ装置の運転開始から運転停止までの一連の動作の中で、前記サウナ運転開始前及び前記サウナ運転終了後の2回除菌モード(除菌モードA及び除菌モードB)を行うことで、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内、特に貯水部6内、回転体24、多孔体29、空気案内筒31の確実な除菌ができ、さらに除菌モードBの後に、乾燥モードを行うことで、貯水部6内の温水を排水してからのサウナ装置、特に微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内、サウナ室2内、吸引ダクト4内の乾燥により、サウナ装置の清潔を保つと共に、細菌・雑菌等の繁殖を確実に防止することができ、衛生性に優れたサウナ装置を実現したものである。
【0063】
また、前記立ち上げモードと前記安定モードからなる前記サウナ運転において、立ち上げモード中は換気扇47には通電しないので、前記サウナ運転を開始してからサウナ室2内が設定温度に達するまでは、換気によるサウナ室2内の温度・湿度の低下がなく、サウナ室2の立ち上がり時間を短縮することができ、さらに、前記安定モードが開始されてから、すなわち、サウナ室2内の室温が設定温度に達した後は、所定時間毎に換気扇47に一定の短時間通電して換気扇47を駆動して、サウナ室2内の換気を行うので、サウナ室2内を時折換気して新鮮な空気をサウナ室2内に取り込むことができると共に、サウナ室2内を低温高湿のサウナ雰囲気に保持、特に湿度90%以上に保持して、快適なサウナ入浴を十分に行うことができるものである。
【0064】
また、前記制御手段61は、停電後の復帰では、先ず貯水部6の水位を検知するために、フロートスイッチ41がON状態かを確認し、所定水位状態であることが確認されれば、貯水部6の温水温度を貯水温度センサ44の検知温度で確認し、この温度が所定温度以上ここでは43℃以上では、停電前にサウナ運転中だった可能性が高くなるもので、更にサウナ室2の室温を室温センサ46の検知温度で確認し、この温度が所定温度以上ここでは36℃で、停電復帰からの時間を計時する計時手段62によって、停電復帰から5分以内に運転スイッチ56がONされたかを最後の確認条件とし、即ちフロートスイッチ41がONで、貯水部6の温水温度が43℃以上で、サウナ室2の室温が36℃以上で、且つ停電復帰から5分以内に運転スイッチ56がONされた時は立ち上げモードに復帰させ、停電復帰から5分以内に運転スイッチ56がONされなかった時は除菌モードBに復帰させ、フロートスイッチ41か温水温度かサウナ室2の室温のどれかがNGの時は、停止状態のままとするものである。
【0065】
次に、上記の停電復帰後の動作を図14に示すフローチャートで説明する。
停電からの復帰による電源投入(ステップS701)で、ステップS702に進みフロートスイッチ41のONか、貯水部6の温水温度が43℃以上か、サウナ室2の室温が36℃以上か、を制御手段61が判断し、前記3つの条件の1つでもNGの場合は、NOでステップS703に進んでイニシャライズ後に停止状態となり、前記3つの条件が全て揃った場合には、YESでステップS704に進み計時手段62が停電復帰から5分経過したかを判断し、NOの場合はステップS705に進んで運転スイッチ56がONされたかを判断し、YESではステップS706に進んでサウナ装置を立ち上げモードから運転させ、その後安定モードへと移行させるもので、ステップS705でNOの場合はステップS704に戻るものであり、そしてステップS704で5分が経過すれば、YESでステップS707に進んでサウナ装置を除菌モードBから運転させ、その後乾燥モードへと移行されるものである。
【0066】
これにより、停電前の運転状態を出来るだけ把握すると共に、停電復帰後の使用者の意志を運転スイッチ56の操作で確認しながら、停電復帰後には速やかに停電前の状態に戻りたいと思っている使用者の場合には、出来るだけ停電前の状態に戻れるようにし、又別に停電前の状態には戻らなくても良いと言う使用者の場合では、安全且つ衛生的に運転を終了するようにし、更にサウナ装置の運転が停止していたのであれば、水や電力を使用することなく停止の状態を維持するようにしたので、高価な不揮発性メモリ等を使用することなく、停電復帰後の貯水部6の状況やサウナ室2の状態を検知するだけの極めて簡単な構成で実現出来、安価で経済的でありながら使用勝手が良いものにすることが出来たものである。
【0067】
次に、上述した各モード中にユーザが手動で運転スイッチ56を操作し前記サウナ装置の運転停止を指示した場合、すなわち運転スイッチ56をOFF操作した場合の作動を図15の状態遷移図を用いて説明する。上述のように通常は、前記サウナ運転が終了し、運転ランプ57を消灯して自動的に運転スイッチ56がOFFになるのは安定モード終了時であり、安定モード終了後は前記終了運転の前記除菌モードBに遷移するものである。しかし、前記クリーニングモード・前記除菌モードA・立ち上げモード中に、ユーザが手動で運転スイッチ56をOFF操作したときも一律に除菌モードBに移行してしまうと、加熱ヒータ9等の駆動部品への通電により電力を無駄に消費してしまうので、各モードに応じた適切な処理に遷移させることで、電力消費等の無駄を省こうとするものである。
【0068】
ここで、前記クリーニングモード中にユーザにより運転スイッチ56がOFF操作された場合は、運転ランプ57を消灯して、図15中のクリーニングモードから引かれた一点鎖線で示した矢印に従い、自動排水弁13を開弁した停止状態に遷移する。これはクリーニングモードがサウナ装置の使用を開始してから間もない状態なので、除菌モードBや乾燥モードを行わずともすぐに停止状態に遷移しても何ら問題ないからであり、そうすることで、不必要な動作をすることなく、適切な処理に遷移して、電力消費の無駄をなくすことができるものである。
【0069】
また、前記除菌モードA中にユーザにより運転スイッチ56がOFF操作された場合は、運転ランプ57を消灯して、図15中の除菌モードAから引かれた一点鎖線で示した矢印に従い、自動排水弁13を開弁した停止状態に遷移する。これは除菌モードAが、給水された水や貯水部6内や回転体24等を殺菌・除菌している状態であり、またサウナ室2内に微細水滴及びマイナスイオンを供給しておらずサウナ室2内を乾燥させる必要がないので、除菌モードBや乾燥モードを行わずともすぐに停止状態に遷移しても何ら問題ないからであり、そうすることで、サウナ装置の清潔性を保ちつつ、不必要な動作をすることなく、適切な処理に遷移して、電力消費の無駄をなくすことができるものである。
【0070】
また、前記立ち上げモード中にユーザにより運転スイッチ56がOFF操作された場合は、運転ランプ57を消灯して、前記サウナ運転を停止して、図15中の立ち上げモードから引かれた一点鎖線で示した矢印に従い、乾燥モードに遷移する。これは、立ち上げモードが除菌モードAの次に遷移するモードであり、除菌モードAにて除菌を行っているので、さらなる除菌の必要がなく、またサウナ室2内に微細水滴及びマイナスイオンを供給している状態なのでサウナ室2内を乾燥させる必要があるので、乾燥モードに遷移するものであり、そうすることで、サウナ装置の清潔性を保ちつつ、不必要な動作をすることなく、適切な処理に遷移して、電力消費の無駄をなくすことができるものである。
【0071】
また、前記安定モード中であって連続運転時間終了前に運転スイッチ56がOFF操作された場合は、運転ランプ57を消灯しサウナ運転を停止して、図15中の安定モードから引かれた一点鎖線で示した矢印に従い、除菌モードBに遷移する。これは、サウナ運転開始から安定モードにまで達すると、貯水部6内の温水はサウナ運転に使用され汚れている可能性が高く除菌・殺菌の必要があり、またサウナ室2内に微細水滴及びマイナスイオンを供給している状態なのでサウナ室2内を乾燥させる必要があるので、除菌モードBに遷移して、除菌モードB及び乾燥モードからなる前記終了運転を行わせるものであり、そうすることで、サウナ装置の清潔性を保ちつつ、不必要な動作をすることなく、適切な処理に遷移することができるものである。
【0072】
また、前記安定モード中であって連続運転時間終了前に運転スイッチ56がOFF操作された場合は、運転ランプ57を消灯しサウナ運転を停止して、図15中の安定モードから引かれた一点鎖線で示した矢印に従い、除菌モードBに遷移するが、特殊な作動として、前記安定モード中であって連続運転時間終了前に運転スイッチ56がOFF操作されてから予め設定された設定時間以内、例えば20秒以内に運転スイッチ56を操作し前記サウナ装置の運転開始を指示した場合、すなわち運転スイッチ56を再びON操作した場合、図15中の二点鎖線に示すように、安定モードに復帰することができる。そうすることで、ユーザが誤操作等により運転スイッチ56をOFF操作した場合であっても、所定時間内に運転スイッチ56をON操作すれば、安定モードから再開するので、ユーザの使用勝手を向上させることができると共に、再度サウナ室2がサウナ入浴を行える状態になるまで待つことなく継続して快適なサウナ入浴を行うことができるものである。
【0073】
なお、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、上記の一実施形態の安定モードでは、所定時間(10分)毎に換気扇47を短時間(10秒)駆動させているが、所定時間終了前の予め設定した設定時間、例えば30秒間はサウナ室2内の室温を設定温度+α(例えば、α=1℃、2℃)のように設定温度よりも若干高くなるように、室温センサ46で検出するサウナ室2内の温度が設定温度+α−0.5℃以下になったら、加熱ヒータ9に通電し、室温センサ46で検出するサウナ室2内の温度が設定温度+α以上になったら、加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように加熱ヒータ9を制御するようにする、あるいは、所定時間終了前の予め設定した設定時間、例えば30秒間は加熱ヒータ9への通電を強制的に開始し、換気扇47が駆動するまで加熱ヒータ9への通電を継続して、サウナ室2内の室温が設定温度よりも高くなるようにすることで、換気扇47が駆動したときには新鮮な空気を取り入れつつ換気による室温の低下を事前に防止でき、快適なサウナ入浴を行うことができるものである。
【0074】
また、除菌モードAでの除菌時間と除菌モードBでの除菌時間とを、所定時間、この一実施形態では1分間として、除菌モードAと除菌モードBとで同じ時間としているが、除菌モードBの除菌時間を除菌モードAの除菌時間よりも長くしてもよい。これは、サウナ室2内に微細水滴及びマイナスイオンを供給し、サウナ室2内の空気を循環させる前記サウナ運転は、サウナ室2内を循環する空気中に含まれている細菌等を、処理室15内で水滴により捕捉して貯水部6の温水中に留めたり、処理室15内の回転体24や多孔体29等の部品に付着する場合があり、細菌が繁殖する可能性があるからで、前記サウナ運転終了後の除菌モードBでの除菌時間を前記サウナ運転開始前の除菌モードAでの除菌時間よりも長くすることで、より確実にそれらの細菌等を除菌することができるものである。
【符号の説明】
【0075】
1 微細水滴及びマイナスイオン発生装置
2 サウナ室
6 貯水部
7 給水管
8 自動給水弁
9 加熱ヒータ(加熱手段)
12 排水管
13 自動排水弁
22 回転用モータ(水破砕手段)
24 回転体(水破砕手段)
29 多孔体(水破砕手段)
35 送風機
43 空気ヒータ(空気加熱手段)
56 運転スイッチ
61 制御手段
62 計時手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を貯留する貯水部と、該貯水部の水を加熱する加熱手段と、前記貯水部に接続され前記貯水部に給水する給水管と、該給水管の途中に設けられ前記給水管の開閉を行う給水弁と、前記貯水部底部に接続され前記貯水部内の水を排水する排水管と、該排水管の途中に設けられ前記排水管の開閉を行う排水弁と、前記貯水部に貯留された温水を破砕して微細水滴及びマイナスイオンを生成する水破砕手段と、該水破砕手段で生成された微細水滴及びマイナスイオンをサウナ室内に供給する送風機と、該送風機によって循環されるサウナ室内の空気を加熱する空気加熱手段と、前記サウナ室を換気する換気手段とを備え、前記微細水滴及びマイナスイオンを前記サウナ室内に供給し、前記サウナ室内の温度を設定温度に保つよう前記加熱手段を制御する制御手段を備えてサウナ運転を行うサウナ装置を構成し、前記サウナ装置の運転開始及び停止を指示する運転スイッチが操作され、前記サウナ装置の運転開始が指示されると、前記排水弁を開弁した後に前記給水弁を開弁して、前記貯水部に給水を行い前記貯水部を洗浄するクリーニングモードと、前記排水弁を閉弁して前記貯水部内に給水を行い、前記加熱手段により前記貯水部内の温水を加熱すると共に、前記水破砕手段を駆動して、前記貯水部内の温水を加熱殺菌可能な温度で所定時間加熱する除菌モードAと、前記送風機を駆動すると共に、前記空気加熱手段に通電し、更に前記貯水部内の温水温度を前記設定温度より所定温度高い温度に保つよう前記加熱手段を制御して、前記サウナ室内を前記設定温度まで加熱する立ち上げモードと、前記空気加熱手段への通電を停止し、前記サウナ室内を一定時間前記設定温度に保つように前記加熱手段を制御し、前記一定時間が経過すると、前記送風機を停止すると共に、自動的にサウナ装置の停止が指示される安定モードと、前記加熱手段により前記貯水部内の温水を加熱すると共に、前記水破砕手段を駆動して、前記貯水部内の温水を加熱殺菌可能な温度で所定時間加熱し、該所定時間経過後に前記排水弁を開弁する除菌モードBと、前記送風機を駆動すると共に、前記空気加熱手段に通電し、更に前記換気手段に通電する乾燥モードとを順に行い、前記排水弁を開弁したまま停止状態となるサウナ装置に於いて、前記サウナ装置は停電後の復帰時には、貯水部の水位が所定水位以上で且つ所定温度以上及びサウナ室の室温が所定温度以上かを判定し、運転状態に戻るか、そのまま終了するかを判断するものであり、更に運転スイッチが電源の復帰後所定時間以内にONされた場合には、立ち上げモードに復帰するものであり、ONされなかったり所定時間経過後の場合には、除菌モードBに復帰するようにした事を特徴とするサウナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−268874(P2010−268874A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−121615(P2009−121615)
【出願日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【出願人】(000000538)株式会社コロナ (753)
【Fターム(参考)】