説明

サンシェード装置

【課題】レールの曲り形状に依存することなく、シェードの引出収納動作に伴って、シェードの端部に取付けられたステイを姿勢変更できるようにすること。
【解決手段】徐々に間隔が小さくなるように配設された一対のレールと、一対のレールの基端部間に配設された巻取装置と、巻取装置に対して引出収納可能なシェードと、シェードの短辺側端部に取付けられたステイ50と、それぞれステイ50の両端にその長手方向に沿って移動可能に挿入された一対のシャフト61と、一対のレールに沿って移動可能に設けられると共に一対のシャフト61に連結された一対のランナー70とを備える。ステイ50の少なくとも一方の端部側に、一対のランナー70が一対のレールに沿って移動するのに伴ってシャフト61がステイ50の長さ方向に沿って移動する力を受けてステイ50を姿勢変更させる回転機構60が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
車両のリアウインドウ等に用いられるサンシェード装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、直線状の引ロッド組立部と湾曲した窓端との間を閉じるようにした自動車用後窓ローラブライドが開示されている。特許文献1では、ガイドレールが、後棚の平面に垂直な鉛直部分から始まって後窓の側輪郭に沿い、次第に水平の成分を持つように伸びている。また、スライドは細長い構成を有しており、その縦軸をガイドレールの縦軸と一致させつつガイドレールを移動するようになっている。そして、スライド及びスライドに固定された引ロッド組立部が、ガイドレールに沿った運動中に回転し、窓上端に接近すると、引ロッド組立部に設けられた成形板が直立して直線の引ロッド組立部と窓上端との間の隙間を閉じるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−126143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、成形板の姿勢は、レールの曲り形状に応じて制御される。このため、レールの形状によっては、成形板がうまく隙間を閉じられない場合、或は、姿勢変更の途中で成形板が他の部材に干渉してしまう、等の問題が生じ得る。
【0005】
そこで、この発明は、レールの曲り形状に依存することなく、シェードの引出収納動作に伴って、シェードの端部に取付けられたステイを姿勢変更できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、第1の態様は、ウインドウを遮蔽可能なサンシェード装置であって、基端部から先端部に向う少なくとも一部で徐々に間隔が小さくなるように配設された一対のレールと、軸周りに回転可能に支持された巻取シャフトを有し、前記一対のレールの基端部間に配設された巻取装置と、対向する短辺側端部と長辺側端部とを有し、前記長辺側端部が前記巻取シャフトに取付けられ、前記巻取装置に対して引出収納可能なシェードと、前記シェードの短辺側端部に取付けられたステイと、それぞれ前記ステイの両端にその長手方向に沿って移動可能に挿入された一対のシャフトと、それぞれ前記一対のレールに沿って移動可能に設けられると共に、それぞれ前記一対のシャフトに連結された一対のランナーと、前記ステイの少なくとも一方の端部側に設けられ、前記一対のランナーが前記一対のレールに沿って移動するのに伴って前記シャフトが前記ステイの長さ方向に沿って移動する力を受けて前記ステイを姿勢変更させる回転機構とを備える。
【0007】
第2の態様は、第1の態様に係るサンシェード装置であって、前記一対のレールは、台形状ウインドウの両側部に沿って配設可能なように、基端部から先端部に向けて徐々に間隔寸法が小さくなるように構成されている。
【0008】
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るサンシェード装置であって、前記ステイに、前記シェードの引出状態で、前記一対のレールの先端側にあるウインドウ周辺部材と前記ステイとの隙間を塞ぐカバー体が設けられ、前記回転機構は、前記シェードの引出状態で、前記カバー体が前記ウインドウ周辺部材と前記ステイとの隙間を塞ぐように、前記ステイを姿勢変更させるように構成されている。
【0009】
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るサンシェード装置であって、前記シェードは、ウインドウ周辺の取付パネル部材に形成されたスリットを通じて引出収納可能に構成され、前記回転機構は、前記シェードの収納状態で、前記ステイ及び前記カバー体の少なくとも一方が前記取付パネル部材の表面に対して面一状に配設されるように、前記ステイを姿勢変更させるように構成されている。
【0010】
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係るサンシェード装置であって、前記回転機構は、前記ステイの内周部及び前記シャフトの外周部のいずれか一方に設けられた突出部と、前記ステイの内周部及び前記シャフトの外周部のいずれか他方に設けられたガイド凹部とを有し、前記一対のレールの間隔の変動により前記シャフトが前記ステイ内をその長手方向に沿って移動すると、前記突出部が前記ガイド凹部に摺接して前記ステイを姿勢変更させるように構成されている。
【0011】
第6の態様は、第5の態様に係るサンシェード装置であって、前記ガイド凹部は、螺旋溝状部分を含む。
【0012】
第7の態様は、第1〜第6のいずれか1つの態様に係るサンシェード装置であって、前記シェードは、前記ウインドウ周辺の取付パネル部材に形成されたスリットを通じて引出収納可能に構成され、前記シェードの収納状態において、前記ステイ及び前記カバー体の少なくとも一方の両端部外方で、前記スリットの両端部を開閉可能に塞ぐサイドカバーが設けられている。
【発明の効果】
【0013】
第1の態様によると、前記一対のランナーが前記一対のレールに沿って移動するのに伴って前記一対のランナーの間隔が変動する力を受けて前記ステイを姿勢変更させることができる。このため、レールの曲り形状等に依存させることなく、シェードの引出収納動作に伴って、シェードの端部に取付けられたステイを姿勢変更できる。
【0014】
第2の態様によると、一対のレールを、台形状ウインドウの両側部に沿って配設できるため、一対のレールを目立ちにくくすることができる。
【0015】
第3の態様によると、シェードの引出状態で、カバー体がステイとウインドウ周辺部材との隙間を塞ぎ、外部からの光の進入をより確実に抑制することができる。
【0016】
第4の態様によると、前記シェードの収納状態で、前記ステイ及び前記カバー体の少なくとも一方が前記取付パネル部材の表面に対して面一状に配設されるため、意匠的に優れる。
【0017】
第5の態様によると、シャフトの移動及びガイド凹部の形状によって、ステイを回転させることができるため、シェードの端部に取付けられたステイを、より自由な態様で姿勢変更できる。
【0018】
第6の態様によると、突出部を螺旋溝状部分で案内することによって、シェードの引出時及び収納時の双方において、ステイを姿勢変更させることができる。
【0019】
第7の態様によると、シェードが引出されるスリットをより完全に閉塞することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】シェードを引出した状態におけるサンシェード装置を示す斜視図である。
【図2】シェードを収納した状態におけるサンシェード装置を示す斜視図である。
【図3】シェードの引出しに応じてステイが姿勢変更する様子を示す説明図である。
【図4】回転機構を示す概略斜視図である。
【図5】回転機構を示す概略分解斜視図である。
【図6】図5の概略拡大図である。
【図7】回転機構の概略分解断面図である。
【図8】シャフトの挿入移動中における突出部とガイド凹部との関係を示す説明図である。
【図9】図8のIX−IX線断面における概略図である。
【図10】シャフトの挿入移動中における突出部とガイド凹部との関係を示す説明図である。
【図11】図10のXI−XI線断面における概略図である。
【図12】シャフトの挿入移動中における突出部とガイド凹部との関係を示す説明図である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面における概略図である。
【図14】サイドカバー部分を示す斜視図である。
【図15】サイドカバー部分を示す斜視図である。
【図16】サイドカバー部分を示す斜視図である。
【図17】シェードが巻取収納されるのに伴ってサイドカバーが閉じられる動作を示す説明図である。
【図18】シェードが巻取収納されるのに伴ってサイドカバーが閉じられる動作を示す説明図である。
【図19】シェードが巻取収納されるのに伴ってサイドカバーが閉じられる動作を示す説明図である。
【図20】シェードが巻取収納されるのに伴ってサイドカバーが閉じられる動作を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施形態に係るサンシェード装置について説明する。
【0022】
<サンシェード装置の全体構成>
図1はシェード40を引出した状態におけるサンシェード装置20を示す斜視図であり、図2はシェード40を収納した状態におけるサンシェード装置20を示す斜視図であり、図3はシェード40の引出しに応じてステイ50が姿勢変更する様子を示す説明図である。
【0023】
本サンシェード装置20の適用対象としては、車両のリアウインドウ10が想定される。すなわち、車両の後方には、台形状(より具体的には等脚台形状)のリアウインドウ10が設けられている。リアウインドウ10の下方には取付パネル部材12(パッケージトレイとも呼ばれる)が設けられ、リアウインドウ10の両側方には枠部材14(ピラーとも呼ばれる)が設けられ、リアウインドウ10の上方には天井部16が設けられている。本サンシェード装置20は、上記取付パネル部材12の内部に取付けられる。そして、取付パネル部材12に形成されたスリット12Sを通じてシェード40が引出されてリアウインドウ10を遮蔽できるようになっている。
【0024】
もっと、本サンシェード装置20の適用対象は、車両のリアウインドウ10に限られず、車両のルーフウインドウ、サイドウインドウ等、各種ウインドウであってもよい。また、リアウインドウ10は、台形状である必要はなく、方形状等、他の形状であってもよい。
【0025】
サンシェード装置20は、一対のレール22と、巻取装置30と、シェード40と、ステイ50と、一対のシャフト61と、一対のランナー70と、回転機構60とを備える。
【0026】
一対のレール22は、金属等により形成された長尺部材に形成され、内部にランナー70をガイド可能なガイド溝22gが形成されている。ガイド溝22gは一対のレール22の間を向くように開口している。一対のレール22は、直線状に延在していてもよいし、ランナー70を移動可能に支持できる範囲で湾曲していてもよい。ここでは、一対のレール22は、リアウインドウ10側に向けて僅かに膨らむように湾曲する長尺形状に形成されている。
【0027】
また、一対のレール22は、基端部から先端部に向けて徐々に間隔寸法が小さくなるように配設されている。ここでは、一対のレールの基端部が巻取装置30の両端部に固定されることで、基端部から先端部に向けて徐々に間隔寸法が小さくなるように配設されている。そして、一対のレール22を、台形状のリアウインドウの両側部に沿って配設できるようになっている。
【0028】
巻取装置30は、軸周りに回転可能に支持された巻取シャフト32を有している。ここでは、巻取シャフト32は、その両端側でブラケット38に回転可能に支持されており、上記一対のレール22の基端部間に配設されるようになっている。なお、ブラケット38は、巻取シャフト32に沿って配設された長尺状のフレーム部材39の両端部に支持されている。また、巻取シャフト32は、コイルバネ等の巻取付勢機構によってその回転方向一方側に付勢されている。そして、シェード40の長辺側端部40b(後述する)が巻取シャフト32に取付固定されることで、シェード40が巻取装置30に巻取って収納されるようになっている。また、この状態で、シェード40の短辺側端部40a(後述する)或はステイ50を引張ることで、前記巻取付勢機構の付勢力に抗して巻取シャフト32が引出方向に回転し、シェード40が外部に引出されるようになっている。
【0029】
もっとも、一対のレール22は、巻取装置30に固定されている必要はなく、枠部材14に固定されていてもよいし、他の部材に固定されていてもよい。また、リアウインドウ10が台形状でない場合でも、基端部から先端部に向けて徐々に間隔寸法が小さくなるように配設されていればよい。さらに、一対のレール22の長手方向全体において、基端部から先端部に向けて徐々に間隔寸法が小さくなる必要はない。例えば、一対のレール22が部分的に湾曲する等して、一対のレール22がそれらの基端部から先端部に向う一部(例えば、長手方向中間部分、先端部近傍部分灯)で徐々に間隔が小さくなるように設けられていてもよい。
【0030】
シェード40は、対象となるリアウインドウ10を遮蔽可能な形状に形成されている。シェード40は、メッシュ状等の布材、樹脂シート等を、リアウインドウ10の形状に応じて裁断、縫製等することにより形成されている。ここでは、シェード40は、リアウインドウ10の形状に合わせた等脚台形状に形成されている。このシェード40のうち上底側の端部が短辺側端部40aであり、下底側の端部が長辺側端部40bであり、これら短辺側端部40aと長辺側端部40bとは対向する位置関係にある。このシェード40の長辺側端部40bは、巻取シャフト32に固定され、短辺側端部40aは巻取シャフト32からスリット12Sを通じて外部に引出される。シェード40がほぼ全体的に引出された状態では、当該シェード40はリアウインドウ10のほぼ全体を覆えるようになる。
【0031】
ステイ50は、シェード40の短辺側端部40aに取付けられた長尺部材である。ここでは、ステイ50は、樹脂材、アルミニウム等の金属材により形成された筒状の部材であり、短辺側端部40aと略同じ長さ寸法に設定されている。そして、短辺側端部40aのほぼ全体がステイ50に沿って取付固定されている。
【0032】
なお、ここでは、ステイ50にカバー体80が設けられている。ここでは、カバー体80は樹脂等により板状に形成され、ステイ50の一側面にねじ止、凹凸嵌め込み構造等により固定されている。より具体的には、カバー体80は、ステイ50が最も上方に移動した状態で、ステイ50と天井部16との細長い隙間を塞ぐ形状、ここでは、両端部から中央に向けて順次幅広になる細長板状に形成されている。ここでは、カバー体80は、ステイ50と天井部16との細長い隙間よりも充分に幅広な板状に形成されている。そして、シェード40の引出状態で、カバー体80がステイ50及び天井部16の双方と重なった状態で、前記隙間を塞ぐようになっている。
【0033】
なお、カバー体80は、ステイ50と別体に構成され、当該ステイ50に取付けられた構成であってもよいし、ステイ50と共に樹脂金型成型等によって一体形成された構成であってもよい。後者の場合、ステイ50の一側部からつば状にする部分をカバー体としてもよい。
【0034】
一対のランナー70は、それぞれ一対のレール22に沿って移動可能に構成されている(図5においてシャフト61端部のランナー70参照)。ランナー70がレール22のガイド溝22g内を移動する際に、その一部の延出部分72がガイド溝22gの内向き開口を通じて外部に延出している。
【0035】
一対のシャフト61は、それぞれステイ50の両端にその長手方向に沿って移動可能に挿入された棒状の部材である。シャフト61の基端部が上記ランナー70の延出部分72に連結されている。ここでは、シャフト61の基端部が軸部74を介して回転可能にランナー70の延出部分72に連結されている。つまり、ランナー70は、シャフト61を介してステイ50に連結されている。
【0036】
そして、一対のランナー70がそれぞれ一対のレールに沿って移動することで、シャフト61及びステイ50も移動する。また、一対のランナー70がそれぞれ一対のレールに沿って移動することで、一対のレール22の間隔寸法に応じて一対のランナー70の間隔寸法が変動するようになっている。
【0037】
回転機構60は、ステイ50の両端部側に設けられており、一対のランナー70が一対のレール22に沿って移動するのに伴ってシャフト61がステイ50の長さ方向に沿って移動する力を受けてステイ50を姿勢変更させるように構成されている。
【0038】
ここでは、回転機構60は、シェード40の収納状態で、カバー体80が取付パネル部材12の表面に対して面一状に配設されるように、ステイ50を姿勢変更させる。ここでは、カバー体80が取付パネル部材12と略平行な姿勢に姿勢変更されてスリット12Sを塞ぐように、回転機構60がステイ50を姿勢変更させる。
【0039】
また、回転機構60は、シェード40の引出状態で、カバー体80が天井部16とステイ50との隙間を塞ぐようにステイ50を姿勢変更させる。ここでは、上記シェード40の収納状態におけるステイ50の状態よりも略90度回転させて鉛直姿勢としてカバー体80が天井部16とステイ50との隙間を塞ぐように、回転機構60がステイ50を姿勢変更させる。
【0040】
かかる回転機構60のより具体的な構成については、後述する。
【0041】
なお、本実施形態では、シェード40を電動で引出収納駆動するための駆動機構90が設けられている。すなわち、駆動機構90は、一対のランナー70を一対のレール22に沿ってその基端部と先端部との間で往復駆動可能に構成されている。かかる駆動機構90としては、巻取装置30及び一対のレール22に沿って循環走行可能に支持されたワイヤー92の一部にランナー70を取付け、当該ワイヤー92をモータ等によって正逆両方向に循環移動させる構成等を採用することができる。上記駆動機構90は、図示省略のスイッチに接続され、操作者によるスイッチ操作により、シェード40を引出収納駆動できるように構成されていることが好ましい。駆動機構90は、他の構成によってランナー70を移動させるものであってもよいし、また、駆動機構90が省略され、手動でシェード40を引出収納操作する構成としてもよい。
【0042】
<回転機構>
回転機構60をより具体的に説明する。図4は回転機構60を示す概略斜視図であり、図5は回転機構60を示す概略分解斜視図であり、図6は図5の概略拡大図である。また、図7は回転機構60の概略分解断面図であり、図8、図10、図12はシャフト61の挿入移動中における突出部63とガイド凹部66との関係を示す説明図であり、図9は図8のIX−IX線断面における概略図、図11は図10のXI−XI線断面における概略図、図13は図12のXIII−XIII線断面における概略図である。なお、説明の便宜上、図8〜図13では、ステイ50、カバー体80の形状等を簡略化して描いている。
【0043】
回転機構60は、シャフト61の外周部に設けられた突出部63と、ステイ50の内周部に設けられたガイド凹部66とを有している。
【0044】
より具体的には、シャフト61の先端側の細径部分62に互いに反対側に突出する一対の突出部63が設けられている。突出部63は、シャフト61の本体部分と一体形成された部分であっても、他のピン状の部材が取付けられたものであってもよい。また、突出部63は、1つであっても、3つ以上であってもよい。また、ここでは、シャフト61の先端部分は、基端側よりも細径である細径部分62に形成されているが、必ずしもその必要はない。
【0045】
また、ステイ50内にガイド部材64が挿入固定され、このガイド部材64内にシャフト61の先端部の細径部分62が挿入可能に構成されると共に、ガイド部材64にガイド凹部66が形成されている。
【0046】
より具体的には、ガイド部材64は、樹脂等によってステイ50内に挿入可能に形成された棒状部材に形成されている。ガイド部材64は、ステイ50内ではステイ50に対して相対回転しないように、かつ、その軸方向に移動しないように固定される。
【0047】
ガイド部材64の両端部に、シャフト61の先端側の細径部分62を挿入可能なガイド孔65が形成されている。ガイド孔65の内周部には一対のガイド凹部66が形成されている。ガイド凹部66は、ガイド孔65の開口からその長手方向途中に至る細溝状に形成されている。ガイド凹部66の幅寸法及び深さ寸法は、突出部63の幅寸法及び突出寸法よりも大きく(僅かに大きく)、突出部63がガイド凹部66内を通って移動できるようになっている。また、ガイド凹部66は、ガイド孔65の開口側部分でステイ50の長手方向に沿って延びる直線溝状部分66Lと、ガイド孔65の長手方向中間部分でガイド孔65の内周に沿って螺旋状に延びる螺旋溝状部分66Sとを有している。ここでは、螺旋溝状部分66Sは、4分の1周分の螺旋を描くように形成されており、ステイ50を4分の1周、つまり、90度回転させるようにしている。
【0048】
ここでは、ガイド部材64がステイ50の長手方向中間部の位置に挿入され、ステイ50の両端部から挿入された一対のシャフト61が、ガイド部材64の両端のガイド孔65に挿入される構成とするため、ガイド部材64の両端にガイド孔65を形成しているが、必ずしもその必要はない。例えば、ガイド孔を有するガイド部材を、ステイ50の一端部と他端部とで別々に設けてもよい。或は、ガイド孔を有するガイド部材を、ステイ50の一端部のみに設けてもよい(つまり、回転機構60をステイ50の一端側のみに組込んでもよい。)。
【0049】
また、ここでは、ガイド部材64を、2つの分割ガイド部材64aの組合わせによって構成している。各分割ガイド部材64aは、棒状部材を縦割状にし、螺旋溝状部分66Sに対応する部分で90度捻ったような形状に形成されている。また、各分割ガイド部材64aの両端部に上記ガイド孔65を2分割したような分割ガイド孔65aが形成されている。さらに、各分割ガイド部材64aのうち分割ガイド孔65aの側縁部に、上記ガイド凹部66を2分割した分割ガイド凹部66aが形成されている。そして、2つの分割ガイド凹部66aを合体させることで、上記ガイド部材64が形成されている。上記のような分割ガイド部材64aは金型成型によっても形成することができるため、螺旋溝状部分66Sを有するガイド部材64を比較的簡易に製造することができるというメリットがある。もっとも、ガイド部材64の製造方法は上記例に限られず、例えば、螺旋溝状部分66Sを後から削って加工成形する方法であってもよい。
【0050】
そして、シェード40が収納され、一対のランナー70が一対のレール22の基端側に位置する状態、つまり、一対のランナー70の間隔寸法が最も大きく、シャフト61がステイ50から最も大きく引出されている状態では、突出部63が直線溝状部分66L内に位置しており、カバー体80は略水平姿勢とされている(図8及び図9参照)。
【0051】
この状態からシェード40が引出され、一対のランナー70が一対のレール22に沿ってその先端側に移動すると、一対のランナー70の間隔寸法が徐々に小さくなり、シャフト61がステイ50に向けて徐々に押込まれる。すると、シャフト61の突出部63が螺旋溝状部分66Sに摺接しつつその奥側へ移動し、これにより、ガイド部材64及びステイ50を回転させて姿勢変更させる。
【0052】
最終的に、シェード40が完全に引出され、一対のランナー70が一対のレール22に沿ってその先端側に達すると、一対のランナー70の間隔寸法が最も小さくなり、シャフト61がステイ50に向けて最も押込まれた状態となる。この状態では、突出部63が螺旋溝状部分66Sの最も奥側に位置し、カバー体80が略鉛直姿勢に姿勢変更される迄ステイ50が回転された状態となる。
【0053】
シェード40が巻取って収容される際には、上記とは逆に、突出部63がガイド凹部66内を螺旋溝状部分66Sから直線溝状部分66Lに向けて移動する。これにより、シェード40が完全に巻取って収容された状態で、カバー体80が略水平姿勢に姿勢変更される。
【0054】
なお、ステイ50をどの程度の角度範囲で回転させるかについては、螺旋溝状部分66Sがステイ50の内周部周りに描く円弧の中心角によって設定することができる。また、レール22におけるランナー70の位置とステイ50の姿勢変更タイミング及び姿勢変更速度等との関係については、ガイド凹部における直線溝状部分と螺旋溝状部分とを必要に応じて作り分けたり、また、螺旋溝状部分を、適宜螺旋ピッチを変えた複合的な螺旋によって構成することで、調整できる。
【0055】
このため、上記ガイド凹部66は、ステイ50及びカバー体80に必要とされる姿勢に応じて、また、姿勢変更中に周辺部材に干渉しないようにといった事情に応じて、適宜溝形状に設定される。
【0056】
ここでは、シャフト61の端部の上下に突出部63が形成されている。また、一対のガイド凹部66の外側部分は、カバー体80の取付箇所からガイド部材64周りに0度及び180度の位置に形成され、一対のガイド凹部66の奥側部分は、カバー体80の取付箇所からガイド部材64周りに90度及び270度の位置に形成されている。そして、これらの間で一対のガイド凹部66が螺旋を描いている。
【0057】
このため、上記したように、回転機構60は、シェード40の収納状態で、カバー体80が取付パネル部材12と略平行な姿勢に姿勢変更され、取付パネル部材12の表面に対して面一状に配設された状態で、スリット12Sを塞いでいる(図2、図3、図8及び図9参照)。
【0058】
そして、一対のランナー70が一対のレール22に沿って先端側に移動するのに伴って、ステイ50及びカバー体80が徐々に鉛直姿勢になるように姿勢変更する(図3、図10及び図11参照)。
【0059】
最終的に、一対のランナー70が一対のレール22に沿って先端部に達すると、カバー体80が、略90度回転して鉛直姿勢となり、天井部16とステイ50との隙間を塞ぐようになる(図1,図3、図12及び図13参照)。
【0060】
なお、ステイ50の内周部にガイド凹部66が設けられる態様としては、上記のようにステイ50内に設けられたガイド部材64にガイド凹部66が設けられる構成の他、ステイ50自体にガイド凹部が設けられる構成も含む。また、ステイ50のうちガイド凹部66が設けられた部分とその他の中間部分とが連結されてステイとして構成されていてもよい。
【0061】
また、ステイ50の内周部に突出部が設けられ、シャフト61側に当該突出部をガイド可能なガイド凹部が設けられていてもよい。
【0062】
かかる回転機構60を備えたサンシェード装置20によると、一対のランナー70が一対のレール22に沿って移動するのに伴って一対のシャフト61がステイ50の長手方向に沿って移動する力を受けてステイ50が姿勢変更される。このため、レール22の曲り形状等に依存せず、シェード40の引出収納動作に伴って、シェード40の端部に取付けられたステイ50を姿勢変更できる。
【0063】
また、基端部から先端部に向けて徐々に間隔寸法が小さくなるように配設された一対のレール22を、台形状のリアウインドウ10の両側の枠部材14に沿って配設できるため、一対のレール22を目立ちにくくすることができる。別の観点からすれば、一対のレール22を台形状のリアウインドウ10の両側の枠部材14に沿って配設すれば、一対のレール22を、基端部から先端部に向けて徐々に間隔寸法が小さくなるように配設することでき、これにより、ステイ50の姿勢変更を実現できる。
【0064】
また、シェード40の引出状態で、カバー体80がステイ50と天井部16との隙間を塞いでいるため、外部からの光の進入をより確実に抑制することができる。
【0065】
また、シェード40の収納状態で、カバー体80がスリット12S内に配設され、取付パネル部材12の表面に対して面一状に配設されるため、意匠的に優れる。
【0066】
なお、カバー体80が省略され、単にステイ50を姿勢変更させる構成であってもよい。
【0067】
なお、ここでは、スリット12Sがカバー体80と略同じ大きさ形状に形成され、カバー体80が当該スリット12S内に配設される構成としているが、必ずしもその必要はない。取付パネル部材12にはシェード40及びステイ50を挿通可能程度のスリット12Sが形成され、取付パネル部材12のうちスリット12Sの外周囲にカバー体80を収容可能な凹部が形成され、カバー体80が当該凹部に収容されることで、カバー体80と取付パネル部材12とが面一状に配設される構成であってもよい。また、カバー体とステイとが隣設して設けられる場合には、カバー体とステイとが取付パネル部材の表面に対して面一状に配設される構成としてもよい。また、カバー体を省略した構成においては、ステイが取付パネル部材の表面に対して面一状に配設される構成としてもよい。
【0068】
また、カバー体80はスリット12Sを塞ぐため、その点からも意匠的に優れる。さらに、スリット12Sが塞がれるため、ゴミ、異物等の進入が抑制される。
【0069】
また、回転機構60は、シャフト61の移動により、シャフト61側の突出部63をステイ50側のガイド凹部66に摺接させて、ステイ50を姿勢変更させる構成であるため、ガイド凹部66の形状を適宜変更することによって、シェード40の端部に取付けられたステイ50を自由な態様で姿勢変更させることができる。
【0070】
なお、ガイド凹部は、溝形状である必要はない。例えば、ガイド凹部として、突出部63に対してステイ50の一方側の回転方向のみから摺接可能なガイド壁部が形成され(つまり、上記ガイド凹部66の一方側の側壁部のみに相当する部分が形成され)、シャフト61の移動に伴って突出部63とガイド壁部とが摺接して、ステイ50が他方側の回転方向に回転される構成としてもよい。
【0071】
この場合、コイルバネ等の付勢機構によって、突出部63とガイド壁部とが接触する方向に、ステイ50を回転付勢することが好ましい。これにより、シャフト61の移動に伴って、付勢機構の付勢力によってステイ50をその一方側の回転方向にも回転させることができる。
【0072】
もっとも、ガイド凹部66として螺旋溝状部分66Sを形成することで、比較的簡易な構成で、シェード40の引出時及び収納時の双方において、ステイ50を姿勢変更させることができる。
【0073】
なお、ガイド凹部66の形状は、ステイ50及びカバー体80の姿勢変更態様に応じて適宜設定すればよい。例えば、ランナー70がレール22を移動する範囲全体に亘ってステイ50及びカバー体80が徐々に姿勢変更する態様してもよいし、ランナー70の移動初期或は後期に急激に姿勢変更する態様としてもよい。また、ステイ50或はカバー体80が車両の周辺部位に干渉する恐れがある場合には、当該干渉部位を避けて姿勢変更するようにしてもよい。このような形状設定は、上記したように、螺旋溝状部分66Sがステイ50の内周部周りに描く弧の中心角の設定、直線溝状部分と螺旋溝状部分との作分け設定、螺旋溝状部分を構成する複合的な螺旋形状設定等によって構成することで実現できる。
【0074】
<サイドカバー>
また、このサンシェード装置20は、シェード40の収納状態において、カバー体80の端部外方で、スリット12Sの両端部を開閉可能に塞ぐ一対のサイドカバー100が設けられている。
【0075】
図14〜図16はサイドカバー100部分を示す斜視図であり、図14はサイドカバー100が開いた状態、図15はサイドカバー100が閉じる途中状態、図16はサイドカバー100が閉じた状態を示している。図17〜図20は、シェード40が巻取収納されるのに伴ってサイドカバー100が閉じられる動作を示す説明図である。
【0076】
一対のサイドカバー100は、巻取装置30の両端部近傍で、フレーム部材39の両端部にブラケット39Bを介して固定されている。各サイドカバー100は、サイドカバー本体部102と、受部108と、カバー部110とを備えている。
【0077】
サイドカバー本体部102は、樹脂等で形成された部材であり、受部支持部104と受部支持部104の一側方に延出する揺動支持部106とを備えている。揺動支持部106は、ブラケット39Bにより、巻取装置30の一端部側方位置で、巻取シャフト32の軸と平行な軸周りに回転可能に支持されている。受部支持部104は、一端側が開口する筒状に形成されており、その開口側より受部108が突出及び退避可能に挿入される。サイドカバー本体部102の受部支持部104は、後述するカバー部110よりも巻取装置30の中央よりの位置に設けられており、サイドカバー本体部102の一端側開口及び当該開口より突出する受部108が、スリット12Sの内側に移動したステイ50の移動軌跡上に位置するように設定されている。なお、受部支持部104の他側部にはスリット104Sが形成されている。
【0078】
カバー部110は、スリット12Sのうちカバー体80によって閉塞されない端部を閉塞可能な板状に形成されている。すなわち、シェード40が台形状(特に等脚台形状)である場合、シェード40のほぼ全体を引出しできるように、スリット12Sの長さ寸法はシェード40の長辺側端部40bの長さ寸法に合わせて設定される。一方、シェード40の先端部に設けられるステイ50及びカバー体80の長さ寸法は、シェード40の短辺側端部40aの長さ寸法に合わせて設定される。このため、カバー体80の長さ寸法はスリット12Sの長さ寸法よりも短くなり、カバー体80によってスリット12Sを塞いだとしても、スリット12Sの両端部が開放されたままとなってしまう。そこで、スリット12Sの両端部開口を別のカバー部110によって塞ぐようにしている。このカバー部110は、上記サイドカバー本体部102と一体化され、サイドカバー本体部102と共に揺動可能とされている。そして、カバー部110及びサイドカバー本体部102が、カバー部110がスリット12Sの端部を閉塞する閉塞姿勢(ここでは、略平行姿勢)と、カバー部110がスリット12Sの端部を開放させる開放姿勢(ここでは、スリット12Sから上方に持ち上がって傾斜する姿勢)との間で、姿勢変更可能とされるようになっている。なお、カバー部110とサイドカバー本体部102とは、樹脂等により金型一体成形された部材であってもよいし、別途形成されてねじ、係止構造等によって相互取付された構成であってもよい。
【0079】
サイドカバー本体部102及びカバー部110は、サイドカバー本体部102の支持軸部に取付けられたねじりコイルバネ等の付勢部111によって、上記開放姿勢に向けて付勢されている(図17参照)。
【0080】
受部108は、長尺部材、ここでは、角棒状に形成されており、受部支持部104内にその一端側開口より突出及び退避可能に挿入される。また、受部108の側方に突起部108aが形成されており、受部108の上記挿入状態で、突起部108aがスリット104S内を移動するようになっている。突起部108aがスリット104S内を移動するように規制されることで、受部支持部104からの受部108の抜けが抑制されるようになっている。また、受部108が受部支持部104内に挿入された状態で、受部支持部104内の奥部と受部108の基端部との間にコイルバネ等の受部付勢部109が圧縮状態で介在配置されている。この受部付勢部109によって受部108が突出方向に付勢されている。そして、ステイ50がスリット12Sの内側に移動すると、ステイ50が受部108に当接して当該受部108を押込むようになっている。
【0081】
このサイドカバー100の動作について説明する。
【0082】
まず、シェード40が引出された状態では、サイドカバー本体部102及びカバー部110は開放姿勢とされている(図14及び図17参照)。カバー部110が開かれた状態では、スリット12Sの長手方向全体が開放されているため、シェード40の長辺側端部40b部分を含め、問題無くシェード40を引出収納できる(図15参照)。
【0083】
上記状態からシェード40が巻取収納され、ステイ50がスリット12S内に進入すると、ステイ50の端部が受部108の先端部に当接し、受部108が押される(図18参照)。すると、受部付勢部109を圧縮させつつ受部108がサイドカバー本体部102に向けて押込まれつつ、付勢部111の付勢力に抗してサイドカバー本体部102及びカバー部110が閉塞姿勢に向けて姿勢変更する(図19参照)。
【0084】
シェード40が完全に収納された状態では、ステイ50が受部108を介してサイドカバー本体部102を押込んで、サイドカバー本体部102及びカバー部110が閉塞姿勢に姿勢変更した状態となる(図16及び図20参照)。この際、受部108は受部付勢部109を圧縮変形させつつサイドカバー本体部102を押込んでいるため、シェード40の完全収納時におけるステイ50とサイドカバー本体部102との位置誤差を吸収しつつカバー部110をより完全に閉塞姿勢となるように押込むことができる。
【0085】
このサイドカバー100によって、シェード40が引出されるスリット12Sをより完全に閉塞することができる。
【0086】
なお、シェード40が引出される際には、ステイ50がスリット12から出る前後で、ステイ50が受部108を押す力が解除される。このため、受部付勢部109の伸張変形により受部108を突出させつつ、付勢部111の付勢力によってサイドカバー本体部102及びカバー部110が開放姿勢に姿勢変形される。これにより、シェード40の基端側の幅広部分がスリット12から引出される段階では、スリット12の幅方向全体が開放され、シェード40はサイドカバー100と干渉せずに引出される。
【0087】
なお、上記実施形態では、一対のサイドカバー100を設けた例で説明したが、シェード40の引出収納用のスリットの一端側のみが開口しているような場合には、サイドカバー100を1つだけ設けてもよい。
【0088】
また、上記実施形態では、ステイ50がサイドカバー100側の部材を押す例で説明したが、カバー体80がサイドカバー100側の部材を押してもよい。
【0089】
また、カバー体80が省略され、ステイ50がスリット12Sを塞ぐ場合にあっては、カバー部110はステイ50の側方でスリット12Sを塞ぐ構成とすればよい。
【0090】
さらに、シェード40の収納引出に伴って、サイドカバー100を開閉する構成は、上記例に限られない。サイドカバー100は、シェード40の引出収納時にはスリット12Sの両端部を開放させ、シェード40が収納された状態でスリット12Sの両端部を塞ぐことができればよい。例えば、ランナー70の動き、或は、巻取シャフト32の回転を受けて開閉するサイドカバーであってもよい。
【0091】
以上のようにこのサンシェード装置は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
【符号の説明】
【0092】
10 リアウインドウ
12 スリット
12 取付パネル部材
12S スリット
14 枠部材
16 天井部
20 サンシェード装置
22 レール
30 巻取装置
32 巻取シャフト
40 シェード
40a 短辺側端部
40b 長辺側端部
40 シェード
50 ステイ
60 回転機構
61 シャフト
63 突出部
64 ガイド部材
65 ガイド孔
66 ガイド凹部
66L 直線溝状部分
66S 螺旋溝状部分
70 ランナー
80 カバー体
100 サイドカバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウインドウを遮蔽可能なサンシェード装置であって、
基端部から先端部に向う少なくとも一部で徐々に間隔が小さくなるように配設された一対のレールと、
軸周りに回転可能に支持された巻取シャフトを有し、前記一対のレールの基端部間に配設された巻取装置と、
対向する短辺側端部と長辺側端部とを有し、前記長辺側端部が前記巻取シャフトに取付けられ、前記巻取装置に対して引出収納可能なシェードと、
前記シェードの短辺側端部に取付けられたステイと、
それぞれ前記ステイの両端にその長手方向に沿って移動可能に挿入された一対のシャフトと、
それぞれ前記一対のレールに沿って移動可能に設けられると共に、それぞれ前記一対のシャフトに連結された一対のランナーと、
前記ステイの少なくとも一方の端部側に設けられ、前記一対のランナーが前記一対のレールに沿って移動するのに伴って前記シャフトが前記ステイの長さ方向に沿って移動する力を受けて前記ステイを姿勢変更させる回転機構と、
を備えるサンシェード装置。
【請求項2】
請求項1記載のサンシェード装置であって、
前記一対のレールは、台形状ウインドウの両側部に沿って配設可能なように、基端部から先端部に向けて徐々に間隔寸法が小さくなるように構成されている、サンシェード装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のサンシェード装置であって、
前記ステイに、前記シェードの引出状態で、前記一対のレールの先端側にあるウインドウ周辺部材と前記ステイとの隙間を塞ぐカバー体が設けられ、
前記回転機構は、前記シェードの引出状態で、前記カバー体が前記ウインドウ周辺部材と前記ステイとの隙間を塞ぐように、前記ステイを姿勢変更させる、サンシェード装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のサンシェード装置であって、
前記シェードは、ウインドウ周辺の取付パネル部材に形成されたスリットを通じて引出収納可能に構成され、
前記回転機構は、前記シェードの収納状態で、前記ステイ及び前記カバー体の少なくとも一方が前記取付パネル部材の表面に対して面一状に配設されるように、前記ステイを姿勢変更させる、サンシェード装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のサンシェード装置であって、
前記回転機構は、
前記ステイの内周部及び前記シャフトの外周部のいずれか一方に設けられた突出部と、前記ステイの内周部及び前記シャフトの外周部のいずれか他方に設けられたガイド凹部とを有し、前記一対のレールの間隔の変動により前記シャフトが前記ステイ内をその長手方向に沿って移動すると、前記突出部が前記ガイド凹部に摺接して前記ステイを姿勢変更させる、サンシェード装置。
【請求項6】
請求項5記載のサンシェード装置であって、
前記ガイド凹部は、螺旋溝状部分を含む、サンシェード装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のサンシェード装置であって、
前記シェードは、前記ウインドウ周辺の取付パネル部材に形成されたスリットを通じて引出収納可能に構成され、
前記シェードの収納状態において、前記ステイ及び前記カバー体の少なくとも一方の両端部外方で、前記スリットの両端部を開閉可能に塞ぐサイドカバーが設けられた、サンシェード装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−66715(P2012−66715A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−213620(P2010−213620)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(000117135)芦森工業株式会社 (447)