説明

サービス情報管理・配信システム

【課題】医療、介護、美容、理容などのサービスを提供するサービス提供者から当該サービスの提供を受けるサービス利用者に対し、サービス提供者が提供するサービス及びそれに関連する情報を適切に提供しつつ、サービス利用者とサービス提供者との間のコミュニケーションを良好にすることに有用なサービス情報管理・配信システム。
【解決手段】サービス提供者端末装置から取得したあらかじめ定められている期間に関する情報、サービス提供者端末装置から指定されたコンテンツからなる情報及び、サービス利用者情報データベースに格納されているサービス利用者が使用するサービス利用者端末装置を特定する電子メールアドレスに関する情報を用い、前記あらかじめ定められている期間ごとに、前記コンテンツからなる情報を、前記電子メールアドレスにあてて送信する情報配信管理手段を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、医療、介護、美容、理容などの種々のサービスを提供するサービス提供者が、当該サービスの提供を受けるサービス利用者に提供する情報を管理し、配信するシステムに関する。特に、サービス提供者が、提供するサービス及びそれに関連する情報を適切にサービス利用者に提供しつつ、当該サービス利用者とサービス提供者との間のコミュニケーションを良好にし、サービス提供者が提供するサービスに関するサービス利用者の認識・理解を高め、また、サービス提供者に対するサービス利用者の認識・理解を高め、サービス提供者とサービス利用者との間での継続する良好な関係の形成・維持に役立ち、サービス提供者、サービス利用者の双方にメリットをもたらすことに有用なサービス情報管理・配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療、介護、美容、理容などのサービスを提供するサービス提供者が、当該サービスの提供を受けるサービス利用者に提供する情報を管理するシステムに関しては従来から種々の提案が行われている。例えば、サービス提供者である歯科医院や病院などが、当該サービスの提供を受けるサービス利用者である患者などに対して、診療・治療などの予約の確認を事前に通知するシステムなどが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−193134号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した通り、医療、介護、美容、理容などのサービスを提供するサービス提供者が、当該サービス提供者からサービスの提供を受ける患者などのサービス利用者に対して、予約の確認を事前に通知するなどのシステムは従来から提案されている。しかし、単に、予約確認の案内を提供するだけでなく、サービス利用者に対して、サービス提供者が提供するサービス及びそれに関連する情報を適切に提供しつつ、サービス利用者とサービス提供者との間のコミュニケーションを良好にし、サービス提供者が提供するサービスに関するサービス利用者の認識・理解を高め、また、サービス提供者に対するサービス利用者の認識・理解を高め、サービス提供者とサービス利用者との間での継続する良好な関係の形成・維持に役立ち、サービス提供者、サービス利用者の双方にメリットをもたらすことに有用なサービス情報管理・配信システムについては十分な提案がされていなかった。
【0005】
この発明は、医療、介護、美容、理容などの種々のサービスを提供するサービス提供者から当該サービスの提供を受けるサービス利用者に対して、サービス提供者が提供するサービス及びそれに関連する情報をサービス提供者から適切に提供しつつ、サービス利用者とサービス提供者との間のコミュニケーションを良好にし、サービス提供者が提供するサービスに関するサービス利用者の認識・理解を高め、また、サービス提供者に対するサービス利用者の認識・理解を高め、サービス提供者とサービス利用者との間での継続する良好な関係の形成・維持に役立ち、サービス提供者、サービス利用者の双方にメリットをもたらすことに有用なサービス情報管理・配信システムを提供することを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、
サービス提供者が使用するサービス提供者端末装置と、当該サービス提供者からサービスの提供を受けるサービス利用者が使用するサービス利用者端末装置とが、ネットワークとサーバ装置を介して情報を送受信するサービス情報管理・配信システムであって、
前記サーバ装置は、
前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介して取得した前記サービス利用者ごとのコミュニケーション情報を、前記サービス利用者を特定する識別情報に関連付けてコミュニケーション情報データベースに格納する処理を行うコミュニケーション情報管理手段と、
前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介して取得した前記サービス利用者が前記サービスの利用を予約した予約情報を、前記サービス利用者を特定する識別情報及び、前記サービス提供者を識別する情報に関連付けてサービス利用者情報データベースに格納する処理を行う予約情報管理手段と、
前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介して取得したあらかじめ定められている期間に関する情報、前記サービス提供者端末装置から指定されたコンテンツからなる情報及び、前記サービス利用者情報データベースに格納されている前記サービス利用者が使用する前記サービス利用者端末装置を特定する電子メールアドレスに関する情報を用いて、前記あらかじめ定められている期間ごとに、前記サービス提供者端末装置から指定されたコンテンツからなる情報を、前記電子メールアドレスにあてて送信する処理を行う情報配信管理手段
とを備えていることを特徴とするサービス情報管理・配信システム
である。
【0007】
請求項2記載の発明は、
前記コミュニケーション情報管理手段は、前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介してコミュニケーション情報入力要求を取得したときに、当該コミュニケーション情報入力要求に付属している前記サービス利用者を特定する識別情報があるときには、当該識別情報で特定される前記サービス利用者の最新の前記コミュニケーション情報を前記コミュニケーション情報データベースから抽出し、コミュニケーション情報入力画面として前記サービス提供者端末装置の表示手段に表示させてコミュニケーション情報の入力を促し、これに基づき、前記サービス提供者端末装置から入力されたコミュニケーション情報を、更新された、新たなコミュニケーション情報として、前記コミュニケーション情報データベースに記録する
ことを特徴とする請求項1記載のサービス情報管理・配信システム
である。
【0008】
請求項3記載の発明は、
前記予約情報管理手段は、前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介してキャンセル情報を取得したときに、当該キャンセル情報に付属している前記サービス利用者を特定する識別情報に基づき、前記サービス利用者情報データベースに格納されている予約情報を取り消し、キャンセルがあったことを記録する処理を行う
ことを特徴とする請求項1又は2記載のサービス情報管理・配信システム
である。
【0009】
請求項4記載の発明は、
前記予約情報管理手段は、前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介して予約状況確認要求情報を取得した際に、前記サービス提供者を識別する情報に基づき、当該情報で特定される前記サービス提供者に対する予約情報一覧を作成して出力する処理を行う
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のサービス情報管理・配信システム
である。
【0010】
請求項5記載の発明は、
前記予約情報管理手段は、前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介してキャンセル状況確認要求情報を取得した際に、前記サービス利用者情報データベースに格納されている予約情報に基づき、キャンセル率情報を作成して出力する処理を行う
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のサービス情報管理・配信システム
である。
【0011】
請求項6記載の発明は、
前記サービス利用者端末装置が前記ネットワークを介して前記本発明のシステムにアクセスし、前記本発明のシステムが利用された際に、当該利用状況及び利用履歴に関する情報を前記サービス利用者を識別する情報に関連付けて前記サービス利用者情報データベースに格納する処理を行う利用者情報管理手段を更に備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載のサービス情報管理・配信システム
である。
【発明の効果】
【0012】
この発明のシステムによれば、医療、介護、美容、理容などの種々のサービスを提供するサービス提供者から当該サービスの提供を受けるサービス利用者に対して、サービス提供者が提供するサービス及びそれに関連する情報をサービス提供者から適切に提供しつつ、サービス利用者とサービス提供者との間のコミュニケーションを良好にし、サービス提供者が提供するサービスに関するサービス利用者の認識・理解を高め、また、サービス提供者に対するサービス利用者の認識・理解を高め、サービス提供者とサービス利用者との間での継続する良好な関係の形成・維持に役立ち、サービス提供者、サービス利用者の双方にメリットをもたらすことに有用なサービス情報管理・配信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明のシステムが、サービス提供者である医療機関(医院)と、サービス利用者である当該医療機関(医院)の患者との間で使用される場合の概要を説明する概念図。
【図2】この発明のサービス情報管理・配信システムのシステム概要を表す概念図。
【図3】この発明のシステムが、サービス提供者である医療機関(医院)と、サービス利用者である当該医療機関(医院)の患者との間で使用される場合における、コミュニケーション情報入力画面の一部を表す図。
【図4】図3図示のコミュニケーション情報入力画面の他の部分を表す図。
【図5】図3図示のコミュニケーション情報入力画面の更に他の部分を表す図。
【図6】図3図示のコミュニケーション情報入力画面の更に他の部分を表す図。
【図7】図3図示のコミュニケーション情報入力画面の更に他の部分を表す図。
【図8】図3図示のコミュニケーション情報入力画面の更に他の部分を表す図。
【図9】図3図示のコミュニケーション情報入力画面の更に他の部分を表す図。
【図10】図3図示のコミュニケーション情報入力画面の更に他の部分を表す図。
【図11】この発明のシステムが、サービス提供者である医療機関(医院)と、サービス利用者である当該医療機関(医院)の患者との間で使用される場合における、コミュニケーション情報データベースに記録されているデータの一覧の一例を表す図。
【図12】この発明のシステムが、サービス提供者である医療機関(医院)と、サービス利用者である当該医療機関(医院)の患者との間で使用される場合における、コミュニケーション情報データベースに記録されているデータの一覧の他の例を表す図。
【図13】この発明のシステムが、サービス提供者である医療機関(医院)と、サービス利用者である当該医療機関(医院)の患者との間で使用される場合における、サービス利用者に送信するメールの内容を入力する画面の一例を表す図。
【図14】この発明のシステムが、サービス提供者である医療機関(医院)と、サービス利用者である当該医療機関(医院)の患者との間で使用される場合における、サービス利用者情報データベースに格納されている予約情報の一覧の一例を表す図。
【図15】この発明のシステムが、サービス提供者である医療機関(医院)と、サービス利用者である当該医療機関(医院)の患者との間で使用される場合における、予約情報を入力する画面の一例を表す図。
【図16】この発明のシステムが、サービス提供者である医療機関(医院)と、サービス利用者である当該医療機関(医院)の患者との間で使用される場合における、キャンセル状況の一例を表す図。
【図17】この発明のシステムが、サービス提供者である医療機関(医院)と、サービス利用者である当該医療機関(医院)の患者との間で使用される場合における、コンテンツ情報データベースに格納されている「歯に関する情報」の内容のタイトル一覧の一例を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明のサービス情報管理・配信システムは、サービス提供者(例えば、歯科医院などの医院や、病院、あるいは、医師などの医療機関や、介護、美容、理容などのサービスを提供するサービス提供者)が使用するサービス提供者端末装置2と、サービス提供者2において診療・治療、介護、美容、理容などのサービスの提供を受けるサービス利用者が使用するサービス利用者端末装置3とが、インターネット等のネットワーク4と、コンピュータからなるサーバ装置1を介して情報を送受信することにより構成される。
【0015】
本発明のシステムを利用するサービス提供者が、例えば、医療機関(医院)であって、当該サービス提供者(医院)からサービスの提供を受ける者が、当該医院に通院し、診療・治療を受ける患者である場合、図1にシステム概要が示されているように、医師とサービス利用者とが、それぞれが使用するパーソナルコンピュータや携帯電話などの携帯端末を用い、ネットワークとサーバ装置とを介して情報の送受信が行われる。
【0016】
これにより、医院(医師)側は、医院(医師)側が対象を設定したサービス利用者(患者)一人一人に対して、それぞれのサービス利用者(患者)の状況・状態を考慮して、適切なサービス情報(予防教育に関する情報、予約情報、アフターケアに関する情報、次回の治療内容に関する情報、治療計画に関する情報など)を提供できるようにしている。
【0017】
こうして、サービス利用者(患者)一人ひとりと、サービス提供者(医療機関(医院))との間のコミュニケーションを良好にし、サービス提供者が提供するサービスに関する情報や、これに関連する情報、例えば、疾病の予防に関する情報などを、サービス利用者に対して、サービス提供者が設定した適切なタイミングで提供し、疾病の予防に対するサービス利用者(患者)の認識・理解を高めると共に、サービス提供者(医療機関(医院)に対するサービス利用者(患者)の認識・理解を高めることを可能にしているものである。
【0018】
サービス提供者端末装置2としてはパーソナルコンピュータなどが使用され、サービス利用者端末装置3としてはインターネット等のネットワーク4に接続可能な携帯電話などの携帯端末や、パーソナルコンピュータなどが使用される。
【0019】
コンピュータからなるサーバ1装置により、本発明のシステムによるサービスを提供する者がインターネット等のネットワーク4上に開設するウェブサイトが管理される。サーバ装置1は、コンピュータのCPUなどが所定のコンピュータプログラムの下で動作することによるコミュニケーション情報管理手段5、予約情報管理手段6、情報配信管理手段7、利用者情報管理手段8を備えている。
【0020】
また、ハードディスクなどの記憶部によるコミュニケーション情報データベース11、サービス利用者情報データベース12、コンテンツ情報データベース13、サービス提供者情報データベース14を備えている。
【0021】
コミュニケーション情報管理手段5は、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介して取得したサービス利用者ごとのコミュニケーション情報を、当該サービス利用者を特定する識別情報(例えば、医院名、医師名、介護施設名、美容院名、理容院名や、サービス利用者名のいずれか、あるいは、これらを識別する識別情報、若しくは、サービス利用者ごとに割り当てられるサービス利用者識別コード、利用者識別情報、等)に関連付けてコミュニケーション情報データベース11に格納する処理を行う。
【0022】
また、コミュニケーション情報管理手段5は、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介してコミュニケーション情報入力要求を取得したときに、当該コミュニケーション情報入力要求に付属している前記サービス利用者を特定する識別情報があるときには、当該識別情報で特定される前記サービス利用者の最新の前記コミュニケーション情報をコミュニケーション情報DB11から抽出し、コミュニケーション情報入力画面としてサービス提供者端末装置2の表示手段に表示させてコミュニケーション情報の入力を促し、これに基づき、サービス提供者端末装置2から入力されたコミュニケーション情報を、更新された、新たなコミュニケーション情報として、コミュニケーション情報DB11に記録する処理を行う。
【0023】
コミュニケーション情報DB11には、サービス利用者ごとのコミュニケーション情報が、当該サービス利用者を特定する識別情報(例えば、医院名、医師名、介護施設名、美容院名、理容院名や、サービス利用者名のいずれか、あるいは、これらを識別する識別情報、若しくは、サービス利用者ごとに割り当てられるサービス利用者識別コード、利用者識別情報、等)に関連付けて記録されている。
【0024】
予約情報管理手段6は、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介して取得したサービス利用者がサービスの提供を受ける予約(予定)についての予約情報を、当該サービス利用者を特定する識別情報(例えば、医院名、医師名、介護施設名、美容院名、理容院名や、サービス利用者名のいずれか、あるいは、これらを識別する識別情報、若しくは、サービス利用者ごとに割り当てられるサービス利用者識別コード、利用者識別情報、等)及び、前記サービス提供者端末装置2で特定されるサービス提供者(例えば、歯科医院などの医院や、病院、あるいは、医師などの医療機関や、介護、美容、理容などのサービスを提供するサービス提供者)を識別する情報に関連付けてサービス利用者情報DB12に記録する処理を行う。
【0025】
また、予約情報管理手段6は、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介してキャンセル情報を取得したときに、当該キャンセル情報に付属しているサービス利用者を特定する識別情報に基づき、サービス利用者情報DB12に格納されている予約情報を取り消し、キャンセルがあったことを記録する処理を行う。
【0026】
更に、予約情報管理手段6は、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介して予約状況確認要求情報を取得した際に、当該サービス提供者端末装置2で特定されるサービス提供者を識別する情報に基づき、当該情報で特定されるサービス提供者に対する予約情報一覧を作成して出力する処理を行うと共に、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介してキャンセル状況確認要求情報を取得した際に、サービス利用者情報DB12に格納されている予約情報に基づき、キャンセル率情報を作成して出力する処理を行う。
【0027】
なお、サービス利用者情報DB12には、各サービス利用者の予約情報、キャンセル情報や、各サービス利用者の本システム利用状況(本発明のシステムが提供するウェブページを閲覧した回数、履歴、閲覧したコンテンツの内容・種類に関する情報など)が格納されている。
【0028】
情報配信管理手段7は、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介して取得したあらかじめ定められている期間に関する情報、サービス提供者端末装置2から指定されたコンテンツからなる情報及び、サービス利用者情報DB12に格納されているサービス利用者が使用するサービス利用者端末装置3を特定する電子メールアドレスに関する情報を用いて、前記あらかじめ定められている期間ごとに、前記サービス提供者端末装置2から指定されたコンテンツからなる情報を、前記電子メールアドレスにあてて送信する処理を行う。
【0029】
なお、上記の「サービス提供者端末装置2から指定されたコンテンツからなる情報」は、後述するコンテンツ情報DB12に格納されているコンテンツの中から、サービス提供者がサービス提供者端末装置2を介して指定したコンテンツからなる情報である。
【0030】
利用者情報管理手段8は、前述したサービス提供者から本発明のシステムの利用申し込みを受け付けた際に、必要な認証処理や、識別情報(当該サービス提供者を識別する情報)を付与する処理を行うと共に、当該サービス提供者から取得した当該サービス提供者が提供するサービスの内容などをサービス利用者に対して紹介する情報、例えば、医院名、医師名、診療科目、診療時間・休診日、所在地、アクセス手段などの情報を、前記識別情報に関連付けてサービス提供者情報DB14に記録する処理を行う。
【0031】
また、利用者情報管理手段8は、サービス利用者が使用しているサービス利用者端末装置3からネットワーク4を介して本発明のシステムによるサービスを提供する者がインターネット等のネットワーク4上に開設しているウェブサイトにアクセスした際に、当該サービス利用者が使用する前記サービス利用者端末装置3を特定する電子メールアドレスを取得し、これを、当該サービス利用者を特定する識別情報(例えば、当該サービス利用者が、サービス提供者からあらかじめ付与されていたカルテ番号、患者番号、利用者番号などの利用者識別情報)に関連付けて、サービス利用者情報DB12に記録する処理を行う。
【0032】
更に、利用者情報管理手段8は、サービス利用者が、サービス利用者端末装置3からネットワーク4を介して本発明のシステムにアクセスし、前記本発明のシステムが利用された際に、当該利用状況及び利用履歴に関する情報を当該サービス利用者を識別する前述した利用者識別情報に関連付けてサービス利用者情報DB12に格納する処理を行う。
【実施例】
【0033】
以下、本発明のシステムを利用するサービス提供者が医療機関(例えば、歯科医師)であって、当該サービス提供者(歯科医師)からサービスの提供を受けるサービス利用者が、当該歯科医師に通院し、診療・治療を受ける患者である場合についてその一例を説明する。
【0034】
本発明のサービス情報管理・配信システムの利用を希望するサービス提供者(歯科医院などの医院や、歯科医師)が本発明のシステムの利用申し込みを行うと、利用者情報管理手段8が、必要な認証処理と、識別情報(当該サービス提供者を識別する情報)の付与を行う。また、当該サービス提供者から取得した医院名、医師名、診療科目、診療時間・休診日、所在地、アクセス手段などの情報を、前記識別情報に関連付けてサービス提供者情報DB14に記録する。
【0035】
こうして本発明のサービス情報管理・配信システムを利用することが可能になったサービス提供者は、サービス提供者端末2からネットワーク4を介してサーバ装置1にアクセスし、付与されている識別情報などを利用して認証を行って、本発明のサービス情報管理・配信システムを利用する。
【0036】
サーバ装置1がネットワーク4を介してサービス提供者端末2からコミュニケーション情報入力要求を取得すると、コミュニケーション情報管理手段5が、コミュニケーション情報入力画面をサービス提供者端末2の表示手段に表示させてコミュニケーション情報の入力を促す。
【0037】
例えば、図3〜図10に例示されているコミュニケーション情報入力画面がサービス提供者端末2の表示手段に表示される。
【0038】
サービス提供者端末2を操作している歯科医師は、この入力画面に基づき、サービス利用者との会話、ヒアリングによって取得した情報(すなわち、コミュニケーション情報)を入力していく。
【0039】
この実施例は、サービス提供者が歯科医師であって、提供するサービスが歯科診療・治療であるので、図3〜図10に例示したように、歯科の診療・治療に必要な情報、歯科の診療・治療に利用される情報についての情報入力が促されるようになる。
【0040】
また、サービス提供者(歯科医師)が提供するサービス及びそれに関連する情報をサービス提供者(歯科医師)から適切にサービス利用者(患者)提供しつつ、サービス利用者(歯科医師)とサービス提供者(患者)との間のコミュニケーションを良好にし、サービス提供者(歯科医師)が提供するサービス(歯科診療・治療)に関するサービス利用者(患者)の認識・理解を高め、また、サービス提供者(歯科医師)に対するサービス利用者(患者)の認識・理解を高めることに利用される種々の情報を入手できるように、図3〜図10に例示した内容からなるコミュニケーション情報の入力が促される。
【0041】
図3は、サービス提供者が歯科医師であって、提供するサービスが歯科診療・治療である場合の、基本情報の入力画面である。
【0042】
サービス利用者(患者)への説明により、サービス利用者(患者)がサービス利用者端末装置3を使用して本発明のシステムによるサービスの提供を受けることを承諾した場合には、当該サービス利用者が使用するサービス利用者端末装置3からネットワーク4を介して本発明のシステムによるサービスを提供する者がネットワーク4上に開設しているウェブサイトにアクセスした際に、当該サービス利用者が提示しなければならない当該サービス利用者を特定する識別情報(例えば、カルテ番号、患者番号、利用者番号などの利用者識別情報)を、診察カードなどを介して、当該サービス利用者に付与する。
【0043】
サービス利用者(患者)がサービス利用者端末装置3、ネットワーク4を介して、本発明のシステムによるサービスを提供する者がネットワーク4上に開設しているウェブサイトにアクセスし、前述した利用者識別情報を入力すると、サーバ装置1の利用者情報管理手段8が、当該サービス利用者が使用するサービス利用者端末装置3を特定する電子メールアドレスを取得し、これを、利用者識別情報に関連付けて、サービス利用者情報DB12に記録する。
【0044】
例えば、利用者(患者)が、携帯電話などのサービス利用者端末装置3で、サービス提供者(歯科医師)から提示されたQRコードを読み取り、読み取ったアドレス宛にサービス利用者端末装置3から空メールを送信することにより、利用者(患者)が使用する携帯電話などのサービス利用者端末装置3の電子メールアドレスをサーバ装置1が取得する。
【0045】
図3図示のように、サービス利用者の来院が紹介者を介してである場合、紹介者に関する情報もコミュニケーション情報として入力する。
【0046】
図4は既往歴と理解度に関する情報の入力画面である。既往歴情報や、歯科知識に応じて、コンテンツ情報DB13に格納されている歯に関する情報などの中からより適切な情報を、より適切な時期にサービス利用者端末装置3に提供できるようになる。
【0047】
なお、コンテンツ情報DB13には次のような情報を格納しておくことができる。
【0048】
メール送信する定型の文章に関する情報(この文章情報には、例えば、図9のコミュニケーション情報入力画面の下側に例示されている「より高度な診療例をご紹介します」等の定型の文章や、サービス利用者との会話の中で情報取得した当該サービス利用者の結婚記念日などの何らかの記念日にメール送信する定型のアニバーサリーメール、新規のサービス利用者を紹介してくれたサービス利用者に対する紹介御礼の定型文章などが含まれる)、
歯に関する情報(図17に一例があらわされている)
歯の構造に関する情報(イラスト、漫画、動画)
歯の治療に関する情報(イラスト、漫画、動画)
虫歯(2回シリーズ、3回シリーズ)
歯周病(2回シリーズ、3回シリーズ)
虫歯・歯周病などの予防に関する情報2回シリーズ、3回シリーズ)
歯磨き方法(正しい歯磨き)(イラスト、動画)(2回シリーズ、3回シリーズ)
治療後のアフターケアに関する情報(2回シリーズ、3回シリーズ)
クイズ(イラスト、漫画、動画)。
【0049】
前記において2回シリーズ、3回シリーズなどとなっているのは、一つのコンテンツをサービス利用者の理解状況に応じてステップバイステップで提供するべく複数回に分けて編集・作製し、サービス利用者の病状に応じて予想される治療期間に長短がある場合に、同一のコンテンツ(情報)であっても、2回に分けて編集されているものは短い治療期間のサービス利用者に、3回に分けて編集されているものは長い治療期間のサービス利用者に送信するためである。
【0050】
図5、図6は、性格(コミュニケーションタイプ)と生活背景に関する情報の入力画面である。サービス利用者との会話やヒアリングを通じて感得、取得できたサービス利用者の性格(コミュニケーションタイプ)や生活背景を考慮することにより、コンテンツ情報DB13に格納されている歯に関する情報などの中からより適切な情報を、より適切な時期にサービス利用者端末装置3に提供できるようになる。
【0051】
図7は、OHIS検査を行った場合の検査結果の入力画面及び、歯周病治療の状況に関する情報を入力する画面である。ここで入力された情報も、コンテンツ情報DB13に格納されている歯に関する情報などの中からより適切な情報を、より適切な時期にサービス利用者端末装置3に提供する上で参照することができる。
【0052】
図8、図9は、唾液検査を行った場合の検査結果の入力画面及び、カリエス治療の状況に関する情報を入力する画面である。ここで入力された情報も、コンテンツ情報DB13に格納されている歯に関する情報などの中からより適切な情報を、より適切な時期にサービス利用者端末装置3に提供する上で参照することができる。
【0053】
図10は、前記以外の個別の情報を入力する画面である。
【0054】
こうして、コミュニケーション入力画面に入力されたコミュニケーション情報が、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介してサーバ装置1に送信されると、コミュニケーション情報管理手段5が、取得したサービス利用者ごとのコミュニケーション情報を、当該サービス利用者を特定する識別情報(例えば、前述した利用者識別情報)に関連付けてコミュニケーション情報DB11に格納する。
【0055】
サービス利用者に対する次回の治療・診療予定を決める場合、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介して予約状況確認要求情報をサーバ装置1に送信すると、予約情報管理手段6が、当該サービス提供者端末装置2で特定されるサービス提供者を識別する情報に基づき、当該情報で特定されるサービス提供者に対する予約情報一覧を作成して出力する。例えば、サービス提供者端末装置2の表示手段に、図14図示のように予約状況が表示される。
【0056】
この予約状況を参照した上で、サービス利用者(患者)と調整して次回の治療・診療予定を決め、サービス提供者端末装置2側からの入力によって図15図示の予約情報入力画面を表示させ、予約情報を入力してサーバ装置1に送信する。これに基づき、サーバ装置1の予約情報管理手段6が、取得したサービス利用者の診療・治療についての予約情報を、当該サービス利用者を特定する識別情報(例えば、前述した利用者識別情報)及び、前記サービス提供者端末装置2で特定されるサービス提供者を識別する情報に関連付けてサービス利用者情報DB12に記録する処理を行う。
【0057】
記録された予約情報は、サービス提供者端末装置2からアクセスし、サービス提供者を識別する情報を入力することにより閲覧できる。また、サービス利用者も、前述したようにウェブサイトにアクセスし、前述した利用者識別情報を利用して、自己の予約情報を閲覧することができる。
【0058】
なお、サービス利用者の2回目以降の来院などの場合には、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介してコミュニケーション情報入力要求を送信する際にサービス利用者を特定する識別情報(例えば、前述した利用者識別情報)を付属しておくことにより、コミュニケーション情報管理手段5は、当該識別情報で特定されるサービス利用者の最新のコミュニケーション情報をコミュニケーション情報DB11から抽出し、コミュニケーション情報入力画面としてサービス提供者端末装置2の表示手段に表示させる。そこで、サービス提供者(歯科医師)は最新の(すなわち、直近の)コミュニケーション情報の上に、新たに情報を追加、記入し、これをサーバ装置1に送信して、更新された、新たなコミュニケーション情報として、コミュニケーション情報DB11に記録させることができる。
【0059】
こうして、コミュニケーション情報の内容は豊富化され、サービス利用者(患者)とサービス提供者(歯科医師)との間のコミュニケーションを深め、互いの認識、理解を深めることに利用される。
【0060】
各サービス提供者を識別する情報に関連付けてサービス利用者情報DB12に記録されているコミュニケーション情報は、図11、図12に図示されているように、サービス提供者端末装置2がサーバ装置1にアクセスして、一覧情報として閲覧することができる。
【0061】
次回の診療・治療の予約を設定したにもかかわらず、サービス利用者の都合などによって予約がキャンセルになった場合には、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介してサーバ装置1にアクセスし、キャンセル情報を送信する。これにより、予約情報管理手段6が、当該キャンセル情報に付属しているサービス利用者を特定する識別情報に基づき、サービス利用者情報DB12に格納されている予約情報を取り消し、キャンセルがあったことを記録する処理を行う。
【0062】
このようにキャンセル情報も記録として蓄積されるので、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介してサーバ1装置にアクセスし、キャンセル状況確認要求情報を送信すると、予約情報管理手段6が、サービス利用者情報DB12に格納されている予約情報に基づき、キャンセル率情報を作成して出力する。
【0063】
この出力によりサービス提供者端末装置2の表示手段に表示される情報は、例えば、図16のようなものである。サービス提供者端末装置2からのキャンセル状況確認要求情報に付帯されている指示内容に応じて、サービス提供者端末装置2を使用しているサービス提供者(歯科医院、歯科医師)における毎月ごとのキャンセル数、キャンセル率を予約情報管理手段6が算出して表示したり、治療プログラム別のキャンセル率を予約情報管理手段6が算出して表示する等ができる。
【0064】
また、図示していないが、サービス提供者端末装置2からのキャンセル状況確認要求情報に付帯されている指示内容に応じて、サービス利用者の治療段階(初期治療中、治療中、メインテナンス中、等)別のキャンセル率を予約情報管理手段6が算出させて表示させることもできる。
【0065】
なお、サービス提供者端末装置2からサーバ装置1にアクセスし、情報分析要求をサーバ装置1に送信することにより、コミュニケーション情報管理手段5が、当該サービス提供者端末装置2を使用しているサービス提供者を識別する情報に基づき、当該情報分析要求に付帯されている指示内容に応じて、コミュニケーション情報DB11に記録されている情報に基づき、以下のような分析情報を作成してサービス提供者端末装置2に提供することもできる。
【0066】
この提供する分析情報としては、
「治療プログラムによる治療が終わった患者の数」を分母とし、「治療プログラムがメインテナンスに移った患者の数」を分子とする「メインテナンス移行率」、
「治療プログラムによる保険治療が終わった患者の数」を分母とし、「治療プログラムが自費治療を始めた患者の数」を分子とする「自費治療移行率」、
サービス提供者である歯科医師と、サービス利用者である患者との絆(きずな)のレベルを基準項目とし、コンテンツ情報DB13に格納されているコンテンツの中からサービス提供者(歯科医師)が選択・指定して、サービス利用者(患者)に対して種々のコンテンツの内容を紹介したことにより、サービス利用者(患者)の治療・予防などに対する姿勢・行動に変化が生じたかどうかを示す「治療意欲レベルと変化の推移」、
新たなサービス利用者(患者)を紹介してくれたサービス利用者(患者)による紹介サービス利用者の数の多寡を示す「紹介者数ランキング」
などを例示することができる。
【0067】
上記のようにサービス利用者に関するコミュニケーション情報、当該サービス利用者の予約情報を入力した歯科医師は、当該サービス利用者に対して、適切なサービス情報を提供すべく、いかなる期間ごとに、いかなる内容からなる情報(例えば、コンテンツ情報DB13に格納されている複数のコンテンツの中から選択、指定したコンテンツの内容)を、サービス利用者を特定する、前述した、利用者識別情報を指定することによりどのサービス利用者に送信すべきか、サービス提供者端末装置2からネットワーク4を介してサーバ装置1に入力、指示する。
【0068】
すなわち、治療開始後3日ごとに、あるいは、各予約日の2日前に、等の、サービス利用者端末装置3にメール送信する間隔に関する情報をサービス提供者端末装置2からネットワーク4を介してサーバ装置1に入力、指示する。
【0069】
また、コンテンツ情報DB13に格納されている上述した定型の文章情報の中から、送信すべき文章を選択してサーバ装置1に入力、指示する。また、特に、メールでサービス利用者に対して送信・通知すべき情報があると考えた場合には、図6のコミュニケーション入力画面の下側に例示されている「初診後にメールで伝えるべき情報」欄に直接文章を書き込む、等して、サーバ装置1に入力、指示することができる。
【0070】
更に、図13に例示されているように、サービス利用者端末装置3にメール送信する文章を、コンテンツ情報DB13に格納されている情報を参照しながら作成することにより、サーバ装置1に入力、指示することもできる。
【0071】
図13は、次回の予約日時を案内するに合わせて、今後の歯ぐきのケアに関する情報をサービス利用者に提供し、歯科、歯科治療、予防などに関するサービス利用者の理解を深めてもらうようにしている文面のメールを作成しているところである。
【0072】
これらのサービス提供者端末装置2からの入力、指示に基づき、サーバ装置1の情報配信管理手段7が、指定された利用者識別情報に基づきサービス利用者情報DB12に格納されている当該サービス利用者が使用するサービス利用者端末装置3を特定する電子メールアドレスを抽出し、前記の取得したあらかじめ定められている期間に関する情報に基づき、サービス提供者端末装置2から指定されたコンテンツからなる情報を、前記あらかじめ定められている期間ごとに、前記電子メールアドレスにあてて送信する。
【0073】
これにより、サービス提供者(歯科医師)は、サービス利用者(患者)との会話、ヒアリングの中で感得、取得した当該サービス利用者に関する情報と、病状・治療の進行状況を考慮した上で、各情報(歯科に関する知識、予防に関する知識、など)ごとに当該サービス利用者に提供することが望ましい時期を選定し、当該サービス利用者の予想される治療期間を考慮したペースで、段階を踏んで、サービス利用者に情報提供することが可能になる。こうして歯科医師は、適切なサービス情報を提供しつつ、サービス利用者と歯科医師との間のコミュニケーションを良好にし、疾病の予防に対するサービス利用者の認識・理解を高めると共に、歯科医師に対するサービス利用者の認識・理解を高めることができる。
【0074】
一方、サービス利用者は、サービス利用者端末装置3に送信されてきた、次回の予約の日時を確認できるだけでなく、歯科に関する自らの理解度と、治療の進行状況に応じて、段階を踏んだ情報提供を受けることができるので、歯科医師に対する信頼を深めることができる。そこで、治療が完了した後も、予防の努力を継続したり、当該歯科医師への信頼から、新たなサービス利用者を当該歯科医師に紹介する等の行動を行う可能性が広がる。こうして、サービス提供者(歯科医師)とサービス利用者(患者)との間での継続する良好な関係を形成、維持し、サービス提供者(歯科医師)、サービス利用者(患者)の双方にメリットをもたらすことが可能になる。
【0075】
なお、サービス利用者は、サービス利用者端末装置3と、前述したように与えられているウェブサイトのURL情報、コミュニケーション番号などを利用して、サーバ装置1にアクセスし、コンテンツ情報DB13に格納されている、歯の構造に関する情報(イラスト、漫画、動画)、歯の治療に関する情報(イラスト、漫画、動画)、虫歯・歯周病などに関する情報、虫歯・歯周病などの予防に関する情報、歯磨き方法(正しい歯磨き)、治療後のアフターケアに関する情報などを自ら積極的に取得し、歯科に関する自らの知識レベルを高めることができる。
【0076】
本発明のシステムでは、上述したように、コンテンツ情報DB13にクイズ(イラスト、漫画、動画)などに関する情報も格納されており、サービス利用者は、サービス利用者端末装置3からアクセスしてこれらを利用することができる。
【0077】
これによって、歯科の予防などに関する情報を入手すべく本発明のシステムにアクセスするインセンティブを高め、本発明のシステムを利用してサービスサービスを提供する歯科医師に対する理解をより深めてもらうことが可能になる。
【0078】
以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態、実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更可能である。
【0079】
例えば、上述した実施例では、本発明のシステムを利用するサービス提供者が医療機関(歯科医師)であって、当該サービス提供者(歯科医師)からサービスの提供を受けるサービス利用者が、当該歯科医師に通院し、診療・治療を受ける患者である場合についてその一例を説明している。サービス提供者が介護サービス、美容サービス、理容サービス、更には、鍼灸、学習塾などの教育、カウンセラー、セラピスト、コーチング、スポーツクラブ、保育、転職支援サービス、ホテル、旅館、レストラン、コンサルティング、弁護士、弁理士、税理士、会計士、などのサービスを提供する者であったり、健康食品などの商品販売を行う小売サービス提供者、アパレル、ファッション関係のサービスを提供する者であり、サービス利用者がこれらのサービスの提供を受ける者である場合にも本発明のシステムを利用することができる。すなわち、サービス提供者がその提供するサービス及びそれに関連する情報をサービス利用者に適切に提供することが必要、また有益であり、サービス利用者が提供された情報に基づいてサービス提供者が提供するサービス及びそれに関連する情報についての理解、認識を深めていくことが有益であるサービスの分野にはすべて本発明のシステムを導入することが可能である。いずれのサービス分野においても、前述したように、サービス提供者がその提供するサービス及びそれに関連する情報をサービス利用者に適切に提供しつつ、サービス利用者とサービス提供者との間のコミュニケーションを良好にし、サービス提供者が提供するサービスに関するサービス利用者の認識・理解を高め、また、サービス提供者に対するサービス利用者の認識・理解を高め、サービス提供者とサービス利用者との間での継続する良好な関係の形成・維持を図り、サービス提供者、サービス利用者の双方にメリットをもたらすようにすることが可能である。
【符号の説明】
【0080】
1 サーバ装置
2 サービス提供者端末装置
3 サービス利用者端末装置
4 ネットワーク
5 コミュニケーション情報管理手段
6 予約情報管理手段
7 情報配信管理手段
8 利用者情報管理手段
11 コミュニケーション情報DB
12 サービス利用者情報DB
13 コンテンツ情報DB
14 サービス提供者情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス提供者が使用するサービス提供者端末装置と、当該サービス提供者からサービスの提供を受けるサービス利用者が使用するサービス利用者端末装置とが、ネットワークとサーバ装置を介して情報を送受信するサービス情報管理・配信システムであって、
前記サーバ装置は、
前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介して取得した前記サービス利用者ごとのコミュニケーション情報を、前記サービス利用者を特定する識別情報に関連付けてコミュニケーション情報データベースに格納する処理を行うコミュニケーション情報管理手段と、
前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介して取得した前記サービス利用者が前記サービスの利用を予約した予約情報を、前記サービス利用者を特定する識別情報及び、前記サービス提供者を識別する情報に関連付けてサービス利用者情報データベースに格納する処理を行う予約情報管理手段と、
前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介して取得したあらかじめ定められている期間に関する情報、前記サービス提供者端末装置から指定されたコンテンツからなる情報及び、前記サービス利用者情報データベースに格納されている前記サービス利用者が使用する前記サービス利用者端末装置を特定する電子メールアドレスに関する情報を用いて、前記あらかじめ定められている期間ごとに、前記サービス提供者端末装置から指定されたコンテンツからなる情報を、前記電子メールアドレスにあてて送信する処理を行う情報配信管理手段
とを備えていることを特徴とするサービス情報管理・配信システム。
【請求項2】
前記コミュニケーション情報管理手段は、前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介してコミュニケーション情報入力要求を取得したときに、当該コミュニケーション情報入力要求に付属している前記サービス利用者を特定する識別情報があるときには、当該識別情報で特定される前記サービス利用者の最新の前記コミュニケーション情報を前記コミュニケーション情報データベースから抽出し、コミュニケーション情報入力画面として前記サービス提供者端末装置の表示手段に表示させてコミュニケーション情報の入力を促し、これに基づき、前記サービス提供者端末装置から入力されたコミュニケーション情報を、更新された、新たなコミュニケーション情報として、前記コミュニケーション情報データベースに記録する
ことを特徴とする請求項1記載のサービス情報管理・配信システム。
【請求項3】
前記予約情報管理手段は、前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介してキャンセル情報を取得したときに、当該キャンセル情報に付属している前記サービス利用者を特定する識別情報に基づき、前記サービス利用者情報データベースに格納されている予約情報を取り消し、キャンセルがあったことを記録する処理を行う
ことを特徴とする請求項1又は2記載のサービス情報管理・配信システム。
【請求項4】
前記予約情報管理手段は、前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介して予約状況確認要求情報を取得した際に、前記サービス提供者を識別する情報に基づき、当該情報で特定される前記サービス提供者に対する予約情報一覧を作成して出力する処理を行う
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のサービス情報管理・配信システム。
【請求項5】
前記予約情報管理手段は、前記サービス提供者端末装置から前記ネットワークを介してキャンセル状況確認要求情報を取得した際に、前記サービス利用者情報データベースに格納されている予約情報に基づき、キャンセル率情報を作成して出力する処理を行う
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のサービス情報管理・配信システム。
【請求項6】
前記サービス利用者端末装置が前記ネットワークを介して前記本発明のシステムにアクセスし、前記本発明のシステムが利用された際に、当該利用状況及び利用履歴に関する情報を前記サービス利用者を識別する情報に関連付けて前記サービス利用者情報データベースに格納する処理を行う利用者情報管理手段を更に備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載のサービス情報管理・配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−4020(P2013−4020A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137526(P2011−137526)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(593198935)株式会社オーラルケア (2)