説明

サービス提供装置、サービス管理方法、及びプログラム

【課題】装置を停止することなく、サービスグループを変更し得る、サービス提供装置、サービス管理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】サービス提供装置10は、外部からの指示に応じてサービスを提供するため、サービス提供用のプログラムを、サービスグループ毎に管理する、サービスグループ管理部11を備えている。サービスグループ管理部11は、いずれかのサービスグループに対して変更が行なわれた場合に、変更後のサービスグループを受け付け、受け付けた変更後のサービスグループを活性化し、変更前のサービスグループを非活性化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部からの指示に応じてサービスを提供する、サービス提供装置、サービスの管理方法、及びこれらを実現するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、企業などでは、従来からの資産を生かしつつ、システムの発展を図るため、メインフレームと呼ばれる大型のコンピュータと、オープンサーバと呼ばれる汎用のサーバコンピュータとを組み合わせることが行われている(例えば、特許文献1〜特許文献3参照。)。
【0003】
このようなメインフレームとオープンサーバとを組み合わせたシステム(以下「複合システム」とする。)では、メインフレームが、基幹業務のための処理を実行する。一方、オープンサーバは、データベースサービス、Webサービスといった各種サービスを提供するための処理を実行する。複合システムでは、オープンサーバが提供するサービスは、メインフレームを介して、利用者の端末装置に提供される。
【0004】
また、複合システムの管理者は、サーバにサービスを実行させるため、予め、プログラム(以下「DAA:Data Access Adapter」と表記する)を作成し、これを、サーバに登録する。また、これらのDAAは、通常、サービスグループ毎に管理され、更に、実行するサービスの名称によって識別される。
【0005】
具体的には、まず、管理者は、サーバ内に、サービスグループ毎のディレクトリを作成して、サービスグループ環境を構築する。そして、管理者は、各サービスグループのディレクトリに、当該サービスグループに属するDAAを格納する。また、各サービスグループのディレクトリには、DAAの他に、同時に実行できるスレッドの数、実行優先度などを規定するサービスグループ定義も格納される。
【0006】
そして、利用者は、サービスグループの識別名とサービスの識別名とを指定し、オープンサーバにサービスの実行を指示する。オープンサーバは、指示を受けると、対応するDAAを実行し、利用者にサービスを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−340216号公報
【特許文献2】特開2000−227868号公報
【特許文献3】特開2002−169728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、複合システムの運用に際しては、既存のサービスグループの定義を変更しなければならない場合、新たなサービスグループを追加(又は削除)しなければならない場合がある。これらの場合、管理者は、一旦、オープンサーバを停止させ、処理を行なった後、再度、オープンサーバを起動させる必要がある。
【0009】
しかしながら、オープンサーバの停止は、業務に支障を生じさせるため、通常の業務時間内では困難である。このため、上記の処理は、夜間、休日などの業務に支障が生じない時間帯に行なう必要があり、管理者にとって負担になるという問題がある。また、緊急の対応ができないという問題もある。
【0010】
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、装置を停止することなく、サービスグループを変更し得る、サービス提供装置、サービス管理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるサービス提供装置は、外部からの指示に応じてサービスを提供するサービス提供装置であって、
サービス提供用のプログラムを、サービスグループ毎に管理する、サービスグループ管理部を備え、
前記サービスグループ管理部は、いずれかのサービスグループに対して変更が行なわれた場合に、変更後のサービスグループを受け付け、受け付けた前記変更後のサービスグループを活性化し、変更前のサービスグループを非活性化する、
ことを特徴とする。
【0012】
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるサービス管理方法は、サービス提供用のプログラムをサービスグループ毎に管理するための方法であって、
(a)いずれかのサービスグループに対して変更が行なわれた場合に、変更後のサービスグループを受け付ける、ステップと、
(b)受け付けた前記変更後のサービスグループを活性化する、ステップと、
(c)変更前のサービスグループを非活性化する、ステップと、
を有する、ことを特徴とする。
【0013】
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、コンピュータによって、サービス提供用のプログラムをサービスグループ毎に管理するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)いずれかのサービスグループに対して変更が行なわれた場合に、変更後のサービスグループを受け付ける、ステップと、
(b)受け付けた前記変更後のサービスグループを活性化する、ステップと、
(c)変更前のサービスグループを非活性化する、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明によれば、装置を停止することなく、サービスグループを変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置が管理するサービスグループを概念的に示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置が管理するサービスグループのディレクトリ構造を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置のサービスグループ変更時の動作を示すフロー図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置のサービスグループ追加時の動作を示すフロー図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置のサービスグループ削除時の動作を示すフロー図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置を実現するサーバコンピュータの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、サービス提供装置、サービス管理方法、及びプログラムについて、図1〜図4を参照しながら説明する。
【0017】
[装置構成]
最初に、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置の構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置が管理するサービスグループを概念的に示す図である。
【0018】
図1に示すサービス提供装置10は、外部の利用者の端末31からの指示に応じてサービスを提供する装置である。本実施の形態では、図1に示すように、サービス提供装置10は、メインフレーム20と共に、複合システムを構築している。また、利用者の端末31は、ネットワーク30を介して、メインフレーム20に接続されている。よって、利用者の端末31からのサービスの要求は、メインフレーム20を経由して、サービス提供装置10に伝達される。また、サービス提供装置10からのサービスは、メインフレーム20を経由して、端末31に提供される。
【0019】
図1に示すように、サービス提供装置10は、サービスグループ管理部11を備えている。サービスグループ管理部11は、図2に示すように、サービス提供用のプログラム(DAA)を、サービスグループ毎に管理する。
【0020】
本実施の形態では、各サービスグループ及びDAAには、識別名が付与されており、サービスグループ管理部11は、識別名を用いて管理を行っている。図1及び図2に示すように、各サービスグループには、SG1、SG2といった識別名が付与されている。また、各DAAには、サービスS11、サービスS21といった識別名が付与されている。なお、図1及び図2において、nは自然数であり、mは1以上n以下の自然数である。
【0021】
また、サービスグループ管理部11は、いずれかのサービスグループに対して変更が行なわれた場合に、変更後のサービスグループを受け付ける。そして、サービスグループ管理部11は、受け付けた変更後のサービスグループを活性化し、変更前のサービスグループを非活性化する。
【0022】
このように、サービス提供装置10では、サービスグループに変更があった場合は、サービスグループ管理部11が、変更前のサービスグループを変更後のサービスグループに置き換えることができる。このため、サービス提供装置10によれば、サービス提供装置10を停止することなく、サービスグループを変更することができる。
【0023】
また、サービスグループ管理部11は、新たにサービスグループが追加されたときは、追加されたサービスグループを受け付け、これを活性化させる。本実施の形態では、サービス提供装置10を停止することなく、新たなサービスグループの追加を行うこともできる。
【0024】
続いて、図1及び図2に加えて図3を用いて、サービス提供装置10の構成を更に具体的に説明する。図3は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置が管理するサービスグループのディレクトリ構造を示す図である。
【0025】
本実施の形態では、サービス提供装置10は、サーバコンピュータ(後述の図5参照)によって構築されている。また、実行されるDAAは、JAVA(登録商標)によって記述されている。
【0026】
更に、図3に示すように、本実施の形態では、サービスグループ管理部11は、サービスグループ毎に作成したディレクトリによって、サービスグループを管理している。ディレクトリは、サーバコンピュータの記憶装置(図1において図示せず。図7参照。)の記憶領域上に作成される。
【0027】
具体的には、図3に示すように、サービスグループ毎に、当該サービスグループの識別名をディレクトリ名とするディレクトリが作成される。更に、各ディレクトリの配下には、当該サービスグループの定義等といったDAAの実行環境が記録されたディレクトリが、作成されている。図3の例では、配下のディレクトリとして、“cdd”、“classes”、“conf”、“dev”、“lib”が示されている。
【0028】
このうち、ディレクトリ“cdd”には、アイテムマップが格納されている。“classes”には、クラスが格納されている。“conf”には、サービスグループの定義に関連する情報が格納されている。“lib”には、各種jarファイルが格納されている。また、“dev”の配下には、更に、ディレクトリ“src”と“cobol”とが作成されている。“src”には、DAAクラスの元となるjavaソースが格納されている。“cobol”には、アイテムマップの元となるCOBOLソースが格納されている。
【0029】
また、図1に示すように、本実施の形態では、サービス提供装置10は、サービスグループ管理部11に加えて、サービスグループ構築部12と、記憶部13と、プログラム実行部14とを備えている。更に、サービス提供装置10には、システムの管理者用の端末(以下「管理端末」と表記する。)16と、データベース管理システム(DBMS:Data Base Management System)15とが接続されている。
【0030】
サービスグループ構築部12は、サービスグループに対して変更が行なわれた場合に、サービスグループに対する変更を受け付け、変更後のサービスグループを構築し、それをサービス提供装置10の実行環境に配備する。
【0031】
具体的には、本実施の形態では、システムの管理者が、管理端末16を介して、例えば、サービスグループSGmの変更を指示した場合は、サービスグループ構築部12は、指示された変更が反映された、サービスグループSGmのディレクトリを作成する。そして、サービスグループ構築部12は、ディレクトリを作成したことをサービスグループ管理部11に通知すると共に、作成したディレクトリを記憶部13に格納する。なお、記憶部13は、サーバコンピュータの記憶装置(図1において図示せず。図5参照。)の記憶領域上に作成されている。
【0032】
また、管理者が、管理端末16を介して、サービスグループの追加を指示した場合は、サービスグループ構築部12は、指示された内容のサービスグループのディレクトリを新たに作成する。この場合も、サービスグループ構築部12は、ディレクトリを作成したことをサービスグループ管理部11に通知すると共に、作成したディレクトリを記憶部13に格納する。
【0033】
一方、管理者が、管理端末16を介して、サービスグループの削除を指示した場合は、サービスグループ構築部12は、削除が指示されたサービスグループのディレクトリを、サービスグループ管理部11に通知する。
【0034】
プログラム実行部14は、端末31から、メインフレーム20を介して、サービスグループの識別名とDAAの識別名とが指定されて、DAAの実行が指示された場合に、指示されたDAAを実行する。
【0035】
本実施の形態では、DAAの具体例としては、DBMS15に対する操作、例えば、データベースの更新、参照、検索、等を実行するDAAが挙げられる。この場合、プログラム実行部14は、DAAの実行によって得られたデータを、メインフレーム20に送信する。そして、メインフレーム20は、DAAの実行を指示した端末31に、データを送信する。
【0036】
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置10の動作について図4〜図6を用いて説明する。また、本実施の形態では、サービス提供装置10を動作させることによって、サービス管理方法が実施される。よって、本実施の形態におけるサービス管理方法の説明は、以下のサービス提供装置10の動作説明に代える。
【0037】
[装置動作:サービスグループ変更時]
まず、システムの管理者がサービスグループの変更を行った場合について説明する。図4は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置のサービスグループ変更時の動作を示すフロー図である。
【0038】
図4に示すように、最初に、システムの管理者が、管理端末16を介して、サービスグループの変更を指示すると、サービスグループ構築部12は、変更指示を受け付ける(ステップA1)。ステップA1で受け付けられる変更指示としては、アイテムマップの変更指示、クラスの変更指示、サービスグループ定義の変更指示、DAAの内容の変更指示等が挙げられる。
【0039】
次に、サービスグループ構築部12は、ステップA1で受け付けられた変更指示に基づいて、変更後のサービスグループを構築する(ステップA2)。具体的には、ステップA2では、サービスグループ構築部12は、変更が反映された、サービスグループのディレクトリを作成する。
【0040】
次に、サービスグループ構築部12は、変更後のサービスグループを、サービス提供措置10の実行環境に配備する(ステップA3)。具体的には、ステップA3では、サービスグループ構築部12は、変更がなされたサービスグループのディレクトリを作成したことをサービスグループ管理部11に通知すると共に、作成したディレクトリを記憶部13に格納する。
【0041】
次に、サービスグループ管理部11は、変更指示の対象となった、変更前のサービスグループを非活性化する(ステップA4)。これにより、変更前のサービスグループは実行環境から切り離され、プログラム実行部14は、変更前のサービスグループに含まれるDAAを実行することができなくなる。
【0042】
次に、サービスグループ管理部11は、ステップA3で配備された変更後のサービスグループを取り込み、これを活性化する(ステップA5)。これにより、プログラム実行部14は、変更後のサービスグループに含まれるDAAを実行することができる。
【0043】
以上のように、ステップA1〜A5が実行されれば、サービス提供装置10を停止させることなく、変更前のサービスグループが、変更後のサービスグループに置き換えられる。また、ステップA4及びステップA5は、ステップA3の実行直後に実行される必要はなく、サービス提供装置10の運用中の最もタイミングの良いときに実行されても良い。
【0044】
[装置動作:サービスグループ追加時]
続いて、システムの管理者がサービスグループの追加を行った場合について説明する。図5は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置のサービスグループ追加時の動作を示すフロー図である。
【0045】
図5に示すように、最初に、システムの管理者が、管理端末16を介して、サービスグループの追加を指示すると、サービスグループ構築部12は、追加指示を受け付ける(ステップB1)。
【0046】
次に、サービスグループ構築部12は、ステップB1で受け付けられた追加指示に基づいて、追加が指示された新たなサービスグループを構築する(ステップB2)。具体的には、ステップB2では、サービスグループ構築部12は、追加が指示され新たなサービスグループのディレクトリを作成する。
【0047】
次に、サービスグループ構築部12は、新たなサービスグループを、サービス提供措置10の実行環境に配備する(ステップB3)。具体的には、サービスグループ構築部12は、新たなサービスグループのディレクトリを作成したことをサービスグループ管理部11に通知すると共に、作成したディレクトリを記憶部13に格納する。
【0048】
次に、サービスグループ管理部11は、ステップB3で配備された新たなサービスグループを取り込み、これを活性化する(ステップB4)。これにより、プログラム実行部14は、新たなサービスグループに含まれるDAAを実行することができる。
【0049】
また、ステップB4は、ステップB2の実行直後に実行される必要はなく、サービス提供装置10の運用中の最もタイミングの良いときに実行されても良い。
【0050】
[装置動作:サービスグループ削除時]
続いて、システムの管理者がサービスグループの削除を行った場合について説明する。図6は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置のサービスグループ削除時の動作を示すフロー図である。
【0051】
図6に示すように、最初に、システムの管理者が、管理端末16を介して、サービスグループの削除を指示すると、サービスグループ構築部12は、削除指示を受け付ける(ステップC1)。
【0052】
次に、サービスグループ構築部12は、ステップC1で削除が指示されたサービスルグループを、サービスグループ管理部11に通知する(ステップC2)。
【0053】
次に、サービスグループ管理部11は、ステップC1で削除が指示されたサービスルグループを非活性化する(ステップC3)。これにより、削除が指示されたサービスグループは実行環境から切り離され、プログラム実行部14は、削除が指示されたサービスグループに含まれるDAAを実行することができなくなる。
【0054】
また、ステップC3は、ステップC2の実行直後に実行される必要はなく、サービス提供装置10の運用中の最もタイミングの良いときに実行されても良い。
【0055】
[プログラム]
本実施の形態におけるプログラムは、サーバコンピュータに、図4に示すステップA1〜A5、図5に示すステップB1〜B4、図6に示すステップC1〜C3を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをサーバコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態におけるサービス提供装置10とサービス管理方法とを実現することができる。
【0056】
この場合、サーバコンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、サービスグループ管理部11、サービスグループ構築部12、及びプログラム実行部14として機能し、処理を行なう。また、サーバコンピュータのハードディスク等の記憶装置が、記憶部13として機能する。
【0057】
更に、本実施の形態では、サービス提供装置10は、複数台のサーバコンピュータによって実現されていても良い。例えば、2台のうち、1台のサーバコンピュータのCPUがサービスグループ管理部11及びプログラム実行部14として機能し、もう1台のサーバコンピュータのCPUがサービスグループ構築部12として機能する、態様であっても良い。
【0058】
ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、サービス提供装置10を実現するコンピュータについて図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態におけるサービス提供装置を実現するサーバコンピュータの一例を示すブロック図である。
【0059】
図7に示すように、サーバコンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
【0060】
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
【0061】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0062】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash)及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
【0063】
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記12)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
【0064】
(付記1)
外部からの指示に応じてサービスを提供するサービス提供装置であって、
サービス提供用のプログラムを、サービスグループ毎に管理する、サービスグループ管理部を備え、
前記サービスグループ管理部は、いずれかのサービスグループに対して変更が行なわれた場合に、変更後のサービスグループを受け付け、受け付けた前記変更後のサービスグループを活性化し、変更前のサービスグループを非活性化する、
ことを特徴とするサービス提供装置。
【0065】
(付記2)
前記サービスグループに対して変更が行なわれた場合に、前記サービスグループに対する変更を受け付け、変更後のサービスグループを構築し、それを前記サービスグループ管理部に受け渡す、サービスグループ構築部を、更に備えている、付記1に記載のサービス提供装置。
【0066】
(付記3)
前記サービスグループ管理部が、新たにサービスグループが追加されたときに、追加されたサービスグループを受け付け、これを活性化させる、
付記1または2に記載のサービス提供装置。
【0067】
(付記4)
前記サービスグループの識別名と前記プログラムの識別名とが指定されて、前記プログラムの実行が指示された場合に、指示された前記プログラムを実行する、プログラム実行部を、更に備えている、付記1〜3のいずれかに記載のサービス提供装置。
【0068】
(付記5)
サービス提供用のプログラムをサービスグループ毎に管理するための方法であって、
(a)いずれかのサービスグループに対して変更が行なわれた場合に、変更後のサービスグループを受け付ける、ステップと、
(b)受け付けた前記変更後のサービスグループを活性化する、ステップと、
(c)変更前のサービスグループを非活性化する、ステップと、
を有する、ことを特徴とするサービス管理方法。
【0069】
(付記6)
(d)前記サービスグループに対して変更が行なわれた場合に、前記サービスグループに対する変更を受け付け、変更後のサービスグループを構築する、ステップを更に有し、
前記(a)のステップで、前記(d)のステップによって構築された変更後のサービスグループを、受け付ける、
付記5に記載のサービス管理方法。
【0070】
(付記7)
(e)新たにサービスグループが追加されたときに、追加されたサービスグループを受け付け、これを活性化させる、ステップを更に有する、
付記5または6に記載のサービス管理方法。
【0071】
(付記8)
(f)前記サービスグループの識別名と前記プログラムの識別名とが指定されて、前記プログラムの実行が指示された場合に、指示された前記プログラムを実行する、ステップを更に有する、
付記5〜7のいずれかに記載のサービス管理方法。
【0072】
(付記9)
コンピュータによって、サービス提供用のプログラムをサービスグループ毎に管理するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)いずれかのサービスグループに対して変更が行なわれた場合に、変更後のサービスグループを受け付ける、ステップと、
(b)受け付けた前記変更後のサービスグループを活性化する、ステップと、
(c)変更前のサービスグループを非活性化する、ステップと、
を実行させる、プログラム。
【0073】
(付記10)
(d)前記サービスグループに対して変更が行なわれた場合に、前記サービスグループに対する変更を受け付け、変更後のサービスグループを構築する、ステップを更に前記コンピュータに実行させ、
前記(a)のステップで、前記(d)のステップによって構築された変更後のサービスグループを、受け付ける、
付記9に記載のプログラム。
【0074】
(付記11)
(e)新たにサービスグループが追加されたときに、追加されたサービスグループを受け付け、これを活性化させる、ステップを、更に前記コンピュータに実行させる、
付記9または10に記載のプログラム。
【0075】
(付記12)
(f)前記サービスグループの識別名と前記プログラムの識別名とが指定されて、前記プログラムの実行が指示された場合に、指示された前記プログラムを実行する、ステップを、更に前記コンピュータに実行させる、
付記9〜11のいずれかに記載のプログラム。
【産業上の利用可能性】
【0076】
以上のように、本発明によれば、装置を停止することなく、サービスグループを変更することができる。本発明は、メインフレームと呼ばれる大型のコンピュータと、オープンサーバと呼ばれる汎用のサーバコンピュータとを組み合わせた、システムに有用である。
【符号の説明】
【0077】
10 サービス提供装置
11 サービスグループ管理部
12 サービスグループ構築部
13 記憶部
14 プログラム実行部
15 データベース管理システム
16 管理端末
20 メインフレーム
30 ネットワーク
31 端末
110 サーバコンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部からの指示に応じてサービスを提供するサービス提供装置であって、
サービス提供用のプログラムを、サービスグループ毎に管理する、サービスグループ管理部を備え、
前記サービスグループ管理部は、いずれかのサービスグループに対して変更が行なわれた場合に、変更後のサービスグループを受け付け、受け付けた前記変更後のサービスグループを活性化し、変更前のサービスグループを非活性化する、
ことを特徴とするサービス提供装置。
【請求項2】
前記サービスグループに対して変更が行なわれた場合に、前記サービスグループに対する変更を受け付け、変更後のサービスグループを構築し、それを前記サービスグループ管理部に受け渡す、サービスグループ構築部を、更に備えている、請求項1に記載のサービス提供装置。
【請求項3】
前記サービスグループ管理部が、新たにサービスグループが追加されたときに、追加されたサービスグループを受け付け、これを活性化させる、
請求項1または2に記載のサービス提供装置。
【請求項4】
前記サービスグループの識別名と前記プログラムの識別名とが指定されて、前記プログラムの実行が指示された場合に、指示された前記プログラムを実行する、プログラム実行部を、更に備えている、請求項1〜3のいずれかに記載のサービス提供装置。
【請求項5】
サービス提供用のプログラムをサービスグループ毎に管理するための方法であって、
(a)いずれかのサービスグループに対して変更が行なわれた場合に、変更後のサービスグループを受け付ける、ステップと、
(b)受け付けた前記変更後のサービスグループを活性化する、ステップと、
(c)変更前のサービスグループを非活性化する、ステップと、
を有する、ことを特徴とするサービス管理方法。
【請求項6】
コンピュータによって、サービス提供用のプログラムをサービスグループ毎に管理するためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)いずれかのサービスグループに対して変更が行なわれた場合に、変更後のサービスグループを受け付ける、ステップと、
(b)受け付けた前記変更後のサービスグループを活性化する、ステップと、
(c)変更前のサービスグループを非活性化する、ステップと、
を実行させる、プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−238092(P2012−238092A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−105287(P2011−105287)
【出願日】平成23年5月10日(2011.5.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.COMPACTFLASH
【出願人】(000164449)九州日本電気ソフトウェア株式会社 (67)