説明

サーマルプリンタおよびサーマルプリント方法

【課題】 冷却ファンを用いずにサーマルヘッドを冷却して蓄熱を防止する。
【解決手段】 搬送ローラ対14により記録紙12を給紙方向に搬送する。記録紙12をプロテンローラ17で支持しながら、電磁弁33を切り替えてエア供給源32から圧縮空気をエアシリンダ15内に送り込み、サーマルヘッド15を圧着位置にセットする。セット後、発熱素子アレイ15aを発熱させて記録エリアに画像の記録を行う。電磁弁33による圧縮空気の切り替え時に、エアシリンダ31および電磁弁33から排出される圧縮空気を、エアパイプ36を介して送風口35から排出する。電磁弁33の切り替えに応じて送風口35から圧縮空気をサーマルヘッド15に吹き付けることにより、短時間のうちにサーマルヘッド15を冷却することができるので、蓄熱を防止して画像ムラのない画像を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーマルヘッドおよびプラテンによる記録紙の圧着と、サーマルヘッドの冷却とを効率よく行うようにしたサーマルプリンタおよびサーマルプリント方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
サーマルプリンタでは、サーマルヘッドの発熱素子による熱を記録紙に効率よく伝達するために、記録紙にサーマルヘッドを圧着させる構造を採用している。このため、記録紙を支持するプラテンローラなどのプラテン部材またはサーマルヘッドの一方、または両方をシフト機構やスイング機構によって記録紙を圧着する圧着位置や、記録紙を開放する退避位置との間で変位させている。このシフト機構やスイング機構の駆動源としては、一般的にはモータやソレノイドなどを駆動源として利用している(例えば、特許文献1参照)。また、サーマルプリンタでは、サーマルヘッドの蓄熱の影響があり、冷却ファンを用いてサーマルヘッドを冷却している。
【特許文献1】特開平6−122218号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、画像データに基づきプリント写真などを作成するプリント業界では、高速化が要請されているものの、モータの回転動作をカムやギヤを介して昇降動作に変換する場合に、動作スピードを高速化するためには、高出力モータへの変更や、高速動作に耐えるための部品の強度アップが必要とされ、駆動部を小型化するためには限界がある。また、ギヤのバックラッシの影響で、モータを正逆に回転するときに動作時間にロスが出やすく、高速化の障害となっている。また、冷却ファンなどを必要とし、その分だけ部品点数が増加し、コストアップにつながるという問題がある。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成でサーマルヘッドの冷却とサーマルヘッドの圧着動作を高速で行うことができるようにしたサーマルプリンタおよびプリント方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のサーマルプリンタは、サーマルヘッドとプラテンとにより記録紙を把持して画像を記録するサーマルプリンタにおいて、サーマルヘッドまたはプラテンの少なくとも一方を互いが圧着する圧着位置と、互いが離れた退避位置との間で変位させるエアシリンダと、このエアシリンダに圧縮空気源からの圧縮空気を送って圧着位置または退避位置にセットする圧着制御用電磁弁と、圧着制御用電磁弁による圧縮空気の切り替え時にエアシリンダまたは電磁弁から排出される空気をサーマルヘッドに向けて吹き出す空気吹き出し部とを備えることを特徴とする。
【0006】
また、圧縮空気源からの圧縮空気を空気吹き出し部に送る冷却用電磁弁と、この冷却用電磁弁を制御して冷却要求時に空気吹き出し部から圧縮空気を吹き出す制御部とを備えることが好ましい。
【0007】
本発明のサーマルプリント方法は、サーマルヘッドとプラテンとにより記録紙を把持して記録紙を搬送しながら画像を記録するサーマルプリント方法において、前記サーマルヘッドまたはプラテンの少なくとも一方を互いが圧着する圧着位置と、互いが離れた退避位置との間でエアシリンダにより変位させ、このエアシリンダに圧着制御用電磁弁により圧縮空気源からの圧縮空気を送って圧着位置または退避位置にセットし、圧着制御用電磁弁による圧縮空気の切り替え時にエアシリンダまたは電磁弁から排出される空気をサーマルヘッドに向けて吹き出し、前記サーマルヘッドを冷却することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、エアシリンダを用いてサーマルヘッドの圧着/退避動作を制御させるために、ギヤやカムなどに起因するバックラッシの影響を回避させてプリントの高速化を実現することができる。さらには、部品点数を増加させることがないのでコストアップを回避することができる。また、エアシリンダやエア供給源から供給されるエアをサーマルヘッドに吹き付けて冷却させるようにしたので、サーマルヘッドを効率よく冷却させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明を適用したカラー感熱プリンタを示す図1において、カラー感熱プリンタ(以下、プリンタと称する)10には、カラー感熱記録紙(以下、記録紙と称する)12の搬送路上に、搬送ローラ対14、サーマルヘッド15、光定着器16が配置されている。これらは、システムコントローラ20によって制御される。
【0010】
記録紙12は、周知のように、支持体に対して上層から順に、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の各色に発色する3つの感熱発色層を層設したものである。なお、記録紙12は、最上層となるイエロー感熱発色層の熱感度が最も高く、最下層のシアン感熱発色層の熱感度が最も低い。
【0011】
深層の感熱発色層を加熱する際に上層の感熱発色層の未発色部分が発色しないように、イエローおよびマゼンタの各感熱発色層には、それぞれ特有な波長域の光による光定着性が付与されている。各感熱発色層は、画像が熱記録された後、それぞれの波長の光が照射されることにより光定着される。このとき、イエロー感熱発色層は、発光ピークの波長が約420nmの青紫色の光であるイエロー定着光が照射されると発色能力を消失し、マゼンタ感熱発色層は、発光ピークの波長が約365nmの近紫外線であるマゼンタ定着光が照射されると発色能力を消失する。
【0012】
記録紙12は長尺であり、ロール状に巻かれた記録紙ロール21としてプリンタ10にセットされ、給紙ローラ22により搬送路上に送り出される。給紙ローラ22は駆動モータ23によって回転される。この記録紙12は、搬送ローラ対14によって記録紙ロール21から搬送路へ送り出す給紙方向と、記録紙ロール21へ巻き戻し、この巻き戻し中に熱記録を行う記録方向とに往復搬送される。プリンタ10は、この往復搬送の間に、イエロー,マゼンタ,シアンの画像の熱記録と、熱記録済みの記録紙12の光定着とを行う。
【0013】
搬送ローラ対14は、キャプスタンローラ14aとニップローラ14bとからなり、給紙ローラ22と同様に搬送駆動モータ23によって回転駆動される。搬送ローラ対14は、キャプスタンローラ14aとニップローラ14bとにより記録紙12をニップし、搬送駆動モータ23が正転すると記録紙12を給紙方向に搬送し、搬送駆動モータ23が逆転すると記録紙12を戻し方向に搬送する。
【0014】
搬送駆動モータ23としては、例えば、パルスモータが使用される。この搬送駆動モータ23は、システムコントローラ20によって制御される。システムコントローラ20は、記録紙12を給紙方向に搬送する際は搬送駆動モータ23を正転させ、戻し方向に搬送する際は、搬送駆動モータ23を逆転させる。
【0015】
搬送ローラ14の下流には、サーマルヘッド15が配置されている。サーマルヘッド15には、発熱素子アレイ15aが設けられており、発熱素子アレイ15aは、多数の発熱素子を記録紙12の幅方向(主走査方向)にライン状に並べられて構成される。このサーマルヘッド15は、システムコントローラ20によって駆動制御され、印画する画像に応じて各発熱素子を発熱させて画像を熱記録する。
【0016】
また、記録紙12を挟んでサーマルヘッド15と対向する位置には、記録紙12を裏面から支持するプロテンローラ17が配置されている。
【0017】
サーマルヘッド15は、退避位置と圧着位置との間で移動自在に保持される。退避位置は、サーマルヘッド15を記録紙12から離し、記録紙12の記録面上方に配置する位置であり、画像の記録を行わないときには、サーマルヘッド15はこの退避位置にセットされる。一方で、画像の記録を行うときには、サーマルヘッド15を下降させてサーマルヘッド15をプラテンローラ17に向けて付し記録紙12に圧接する圧着位置へと移動させる。
【0018】
このようなサーマルヘッド15の退避または圧着動作(昇降動作)は、サーマルヘッド15に接続されているエアシリンダ31により行われる。エアシリンダ31は電磁弁32を介してエア供給源32に接続されている。なお、電磁弁32は、システムコントローラ20によって駆動制御される。画像の記録が行われない間は、図1に示すようにサーマルヘッド15は退避位置に保持されている。
【0019】
サーマルヘッド15の給紙方向下流側には、光定着器16が配置されている。光定着器20は、イエロー定着光を放射するイエロー定着ランプ16aと、マゼンタ定着光を放射するマゼンタ定着ランプ16bとからなる。イエロー定着ランプ16aは、発光波長のピークが約420nmの青紫光を放出する。そして、マゼンタ定着ランプ16bは、発光波長のピークが約365nmの紫外線を放出する。これらの定着ランプ16a,16bからの定着光の照射により、記録紙12のイエロー感熱発色層およびマゼンタ感熱発色層は加熱されても発色しないように定着される。
【0020】
光定着器16の給紙方向下流側には、カッタ40が配置されている。このカッタ40は、熱記録および光定着が終了した記録エリアを未記録エリアから切り離す。これにより、シート状の記録紙12は、排出口(図示しない)からプリンタ10の外部へ排出される。
【0021】
システムコントローラ20は、各部を制御して、同一の記録エリアに対して、イエロー,シアン,マゼンタの3色順次記録によりフルカラー画像を記録紙12に記録する。さらに、図2に示すように、蓄熱したサーマルヘッド15により画像ムラが生じることを防止するために、エアシリンダ31などの動作を制御してサーマルヘッド15の冷却処理を行う。この冷却処理では、エアシリンダ31またはエア供給源32からの圧縮空気(エア)を送風口35より送り出して、サーマルヘッド15を冷却する。
【0022】
このため、本発明のプリンタ10には、サーマルヘッド15の昇降運動を行うエアシリンダ31と、エアシリンダ31などにエアを供給するエア供給源32と、エアシリンダ31にエア供給源32からのエアを送ってサーマルヘッド15を圧着位置または退避位置にセットする圧着制御用の電磁弁33と、サーマルヘッド15に向かって備えられた送風口35を有するエアパイプ36が設けられている。
【0023】
サーマルヘッド15が退避位置のときには、電磁弁33によってエア供給源32からのエアがエアシリンダ31のピストン下方のエア室に充填される。また、サーマルヘッド15が圧着位置のときには、電磁弁33によってエア供給源32からのエアがエアシリンダ31のピストン上方のエア室に充填される。そして、このエアシリンダの切り替え動作時に、エア室から排出されるエアは、エアパイプ36を介して送風口35からサーマルヘッド15に吹き付けられる。
【0024】
このように、サーマルヘッド15の冷却処理は、電磁弁33によるエアの切り替え時にエアシリンダ31または電磁弁33から排出されるエアが、エアパイプ36を介して送風口35よりサーマルヘッド15に吹き付けられることにより行われる。この冷却処理は、電磁弁33によるエアの切り替え時、すなわちサーマルヘッド15を退避位置へセットさせる際に行われるため、連続印刷を行う場合でも、動作の切り替えに応じてサーマルヘッド15は冷却される。したがって、サーマルヘッド15の蓄熱を防止することができる。
【0025】
以下、上記構成による作用について説明する。図1に示すように、熱記録に際しては、記録紙ローラ21から送り出された記録紙12が、搬送ローラ対14により記録方向に送られる。また、電磁弁33が切り替えられて、エアシリンダ31が作動し、サーマルヘッド15が退避位置から圧着位置に切り替えられる。サーマルヘッド15の記録紙12への圧着後に記録紙の記録エリアの先端がサーマルヘッド15の発熱素子アレイ15aに到達すると、記録紙12の送りに同期して、各発熱素子アレイ15aが画像データに基づき発熱され、イエロー画像が1ラインずつ熱記録される。
【0026】
イエロー画像の全ラインの記録が終了すると、システムコントローラ20により、サーマルヘッド15が圧着位置から退避位置に切り替えられる。この切り替え時のエアシリンダ31からの排出エアがエアパイプ36を介してサーマルヘッド15に吹き付けられて、サーマルヘッド15が冷却される。また、記録紙12の記録方向の送りが停止され、記録紙12が給紙方向に送られる。続いて、この送りに同期して、イエロー定着ランプ16aが点灯し、記録紙12の記録エリアのイエロー感熱発色層にイエローの光定着がなされる。そして、記録エリアに対して光定着を終了すると、給紙方向ヘの送りを停止する。
【0027】
この後、記録紙12が記録方向に送られて、イエロー記録およびイエロー光定着と同様にして、記録方向送り時にマゼンタ記録が行われ、その後の給紙方向送り時にマゼンタ光定着が行われる。次に、記録紙12が記録方向に送られて、同様にしてシアン記録が行われ、その後の給紙方向送り時に、マゼンタ定着ランプを点灯させて記録エリアに対する漂白が行われる。記録エリアがカッタを通過すると、記録エリアと未記録エリアとの境界部分でカッタが作動し、記録エリアが未記録エリアから切り離される。以下同様にして、次々とプリントが行われる。また、プリント終了ボタンまたは電源ボタンが押されると、記録紙は記録紙ロールに巻き戻される。
【0028】
このようにして、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の熱記録に際して、サーマルヘッド15の圧着位置と退避位置との間での昇降動作が行われるときに、エアシリンダ31からの排出エアによってサーマルヘッドが冷却されるため、冷却ファンなどを別途設ける必要がなく構成が簡単になる。
【0029】
また、サーマルヘッド15の動力源としてエアシリンダ31を用いたので、モータを動力源としてカムやギアを使用する場合に生じていたバックラッシュが回避される。そのため、搬送ローラ対14の回転方向を反転させても動作時間にロスが生じたり、動作スピードが遅延したりすることがない。
【0030】
また、上記実施形態では、電磁弁33によるエアの切り替え時に、エアシリンダ31または電磁弁33から排出されるエアをサーマルヘッド15に向けて送風口35から吹きださせてサーマルヘッド15を冷却させるようにしたが、これに代えて、図3に示すように、エア供給源32からのエアをサーマルヘッド15に向くように備えられた送風口39に送る冷却用電磁弁40を設けて、サーマルヘッド15の温度が上昇して冷却が必要な時に、サーマルヘッド15に対して送風口39からエアを吹き付けて冷却させることもできる。
【0031】
冷却用電磁弁40はシステムコントローラ20により制御される。システムコントローラ20は、サーマルヘッド15に設けた温度センサ(図示しない)の出力に基づき、サーマルヘッド15が所定の温度以上になったときに、冷却用電磁弁40を切り替えて、エアパイプ41を介してエア供給源32からのエアをサーマルヘッド15に向けて吹き付ける。エアパイプ41には、絞り弁42が設けられており、この絞り弁42によって流量が絞られる。なお、図3において、図2と同じ部位に関しては同符号を用い説明は省略する。
【0032】
このようにエア供給源32から直接エアを供給して、絞り弁42によりエア流量を調節しながら、送風口39よりサーマルヘッド15に対してエアを吹き付けるようにすると、サーマルヘッド15の昇降動作時以外にも、冷却要求時に応じてサーマルヘッド15にエアを吹き付けて冷却させることができる。なお、冷却用電磁弁40の切り替えによるエアの吹き付けを行うタイミングは、特に限定されるものではなく、常時であってもよいし、適宜であってもよい。
【0033】
また、サーマルヘッド15の温度上昇に応じて、エア吹き付け回数や吹き付け時間を変えるようにしてもよい。例えば、温度上昇が低いときには、風量を少なくするようにエア吹き付け回数を少なくするとともに、エア吹き付け時間を短くする。また、温度上昇が高いときには、風量を多くするようにエア吹き付け回数を多くするとともに、エア吹き付け時間を長くすれば、効率よくサーマルヘッド15を冷却することができる。
【0034】
このようにエア供給源32から直接エアを供給して、絞り弁42によりエア流量を調節しながら、送風口39よりサーマルヘッド15に対して吹き付けるようにすると、サーマルヘッド15が退避位置へセットされるとき以外にも、冷却要求時に応じてサーマルヘッド15にエアを吹き付けて冷却させることができる。これにより、サーマルヘッド15の蓄熱をより防止することができるとともに、冷却させるのに要する時間をより短縮することができるという効果が得られる。なお、冷却用電磁弁40の切り替えによるエアの吹き付けを行うタイミングは特に限定されるものではなく、常時であってもよいし、適宜であってもよい。
【0035】
なお、上記実施形態では、加熱により自己発色するカラー感熱記録紙を用いたカラー感熱プリンタについて説明したが、サーマルヘッドによってインクシートを加熱し、インクを記録紙に熱転写して画像を記録する熱転写型や昇華型のサーマルプリンタに本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明のカラー感熱プリンタを示す概略図であり、サーマルヘッドが退避した状態を示している。
【図2】圧着状態のサーマルヘッドを示す概略図である。
【図3】別実施形態のサーマルヘッド周辺の概略図である。
【符号の説明】
【0037】
10 カラー感熱プリンタ
12 カラー感熱記録紙
15 サーマルヘッド
20 システムコントローラ
31 エアシリンダ
32 エア供給源
33 電磁弁
35,39 送風口
36,41 エアパイプ
40 冷却用電磁弁
42 絞り弁


【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーマルヘッドとプラテンとにより記録紙を把持して画像を記録するサーマルプリンタにおいて、
前記サーマルヘッドまたはプラテンの少なくとも一方を互いが圧着する圧着位置と、互いが離れた退避位置との間で変位させるエアシリンダと、
このエアシリンダに圧縮空気源からの圧縮空気を送って前記圧着位置または退避位置にセットする圧着制御用電磁弁と、
前記圧着制御用電磁弁による圧縮空気の切り替え時にエアシリンダまたは電磁弁から排出される空気を前記サーマルヘッドに向けて吹き出す空気吹き出し部とを備えることを特徴とするサーマルプリンタ。
【請求項2】
前記圧縮空気源からの圧縮空気を前記空気吹き出し部に送る冷却用電磁弁と、この冷却用電磁弁を制御して冷却要求時に前記空気吹き出し部から圧縮空気を吹き出す制御部とを備えることを特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。
【請求項3】
サーマルヘッドとプラテンとにより記録紙を把持して記録紙を搬送しながら画像を記録するサーマルプリント方法において、
前記サーマルヘッドまたはプラテンの少なくとも一方を互いが圧着する圧着位置と、互いが離れた退避位置との間でエアシリンダにより変位させ、
このエアシリンダに圧着制御用電磁弁により圧縮空気源からの圧縮空気を送って前記圧着位置または退避位置にセットし、
前記圧着制御用電磁弁による圧縮空気の切り替え時にエアシリンダまたは電磁弁から排出される空気を前記サーマルヘッドに向けて吹き出し、前記サーマルヘッドを冷却することを特徴とするサーマルプリント方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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