説明

シャワー装置

【課題】既存の給排水器具を介して追加のシャワー装置を作動させることができる手段を提供する。
【解決手段】 壁に取り付けられ(37)、屋内設備または追加のハンドシャワーには固定形式で接続されないシャワー装置(10)が開示されている。給排水器具(1)からハンドシャワー(5,45)まで伸びるホース(4)は、前記シャワー装置(10)またはハンドシャワーに給水するために使用される。前記ハンドシャワーは、前記ホースから放出された水用の流出口(24)を有する。前記流出口は前記シャワー装置への流入口(20)と結合されて、水が前記ハンドシャワーを介して前記シャワー装置に達するようになる。本発明のシャワー装置は、壁取付ロッド(11)とすることができる。好ましくは、水の方向転換を行う接続部が機械的結合装置によって確立される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にシャワーホース接続部を作動させるために給排水弁を設けて使用する、給排水器具を備えたシャワー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
浴室の改修の際、表面下ではフルラインの取付範囲が限られているにもかかわらず、シャワー用の追加の装置が欲しくなるという問題が生じ得る。このため、改良設備としてサイドシャワーを設計することが既に一般的であり(DE29604312)、給排水器具によって保持され、水がホースを通って導かれるシャワーレールがサイドシャワー用に設けられる。そして、壁取付レールへの接続部は、通常の手持ちシャワーヘッドをさらなる手段を介して接続することができるように、さらなる切替弁で構成される。このように、サイドシャワーに対する水の質と温度は既存の備品を介して調整することができるのに対し、切替弁はサイドシャワーと手持ちシャワーヘッドを切り替えるために他の場所に置かれる。
【特許文献1】DE29604312
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、既存の給排水器具を介して追加のシャワー装置を作動させることができる手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的を達成するために、本発明は請求項1に記載の特徴を備えたシャワー装置を提案する。本発明のさらなる発展形態は、従属クレームの目的である。本発明は同様に、請求項30に記載の特徴を備えた手持ちシャワーヘッドを提案する。
【発明の実施の形態】
【0005】
給排水器具に属する手持ちシャワーヘッドはまた、さらなるシャワー装置の流入口接続部に接続することのできる通常の噴射流出口要素への追加の流出口接続部を特徴として備える。
【0006】
この流出口接続部がさらなるシャワー装置の流入口接続部と接続される場合、このさらなるシャワー装置は給排水器具によって作動させることができる。したがって、例えば他のシャワー装置へ流れる水の量および/または温度を変化または設定するために、さらなる手動操作式の給排水弁を必要としない。手持ちシャワーヘッドの流出口接続部を開閉するための追加の弁が必要なだけである。
【0007】
他のシャワー装置は、手持ちシャワーヘッド以外の追加の装置、例えば、異なる噴射形式や、異なる形状・外観や、異なる操作形式の手持ちシャワーヘッドの補助器具とすることができる。この追加のシャワーヘッドは手持ちシャワーヘッドと一緒に操作することができ、つまり、追加の手持ちシャワーヘッドと手持ちシャワーヘッドを操作するために使用することのできる独自のハンドルも特徴として備える。
【0008】
本発明のさらなる発展形態では、機械的結合装置を特徴として備える手持ちシャワーヘッドを提供することができ、前記手持ちシャワーヘッドを他のシャワー装置に機械的に結合する。
【0009】
特に、前記手持ちシャワーヘッドと前記他のシャワー装置との間の機械的接続において、前記手持ちシャワーヘッドの流出口接続部が同時に前記他のシャワー装置の流入口接続部と水圧接続されるように形成される結合装置を提供することができる。これにより、単純な機械的接続工程によって同時に2つの部品の間で液体接続を確立することが可能である。
【0010】
既に述べたように、流出口接続部を開くために弁を設けることができる。この弁は、例えば作動要素によって手動で作動するための操作を可能にする。その結果、ユーザは液体接続を意図的に確立することができる。
【0011】
弁は、例えば手持ちシャワーヘッド自身の内部に配置することができる。手持ちシャワーヘッドをさまざまな噴射形式で切り替えるための一般的な弁として形成し取り付けることができるため、手持ちシャワーヘッド内に配置された弁は先の解決策としてさらに利用できるようになる。
【0012】
また、手持ちシャワーヘッドの流出口接続部を開くための弁を給排水器具自身の内部に配置することも本発明の範囲内のことであり、考慮すべきである。この場合、例えば2つの水線を有するホースを使用することができる。
【0013】
また、弁は手持ちシャワーヘッドの内部に収容されるが、その作動要素は給排水器具の内部に取り付けることも可能である。
【0014】
本発明によって提案されるさらなる手段は、流出口接続部を開閉する弁を、シャワー装置の流入口接続部との機械的接続を確立または切断することによって作動可能とすることである。ユーザは、さらなるシャワー装置を作動させるために、追加の行動を行う必要がない。
【0015】
例えば、同時に液体接続を確立する機械的接続は差し込み結合として実行することができるため、手持ちシャワーヘッド内の流出口接続部はこの差し込み結合の一部分を形成し、その他の部分が他のシャワー装置内に取り付けられるようになる。差し込み結合は実質的に既知であり、身近な方法が使用されるため、必要ならば、ここで問題の特別な適用例に適応させることができる。
【0016】
例えばさらなる発展形態において、手持ちシャワーヘッドの流出口接続部を開閉する弁は、流出口接続部が開いている際、噴射流出口要素への水の供給が少なくとも部分的に止められるように形成することができる。加えて、完全遮断手段を設けることもできる。このことは、手持ちシャワーヘッドと他のシャワー装置との間の接続を確立した後は、他のシャワー装置だけに、もしくはまず他のシャワー装置に水が供給されることを意味する。
【0017】
しかしながら、流出口接続部が開いている際、手持ちシャワーヘッドの噴射流出口要素への水の供給が持続したままであるように弁を形成することは、本発明の範囲内のことであり、考慮すべきである。手持ちシャワーヘッドと他のシャワー装置との間の機械的接続において、他のシャワー装置の取り付け方と構成次第で、手持ちシャワーヘッドをさらにオーバーヘッドシャワーやサイドシャワーとして使用することができる。
【0018】
本発明によれば、さらなる発展形態において、流出口接続部および/または結合装置を提供することができ、それらは他のシャワー装置に接続された際、噴射流出口要素がユーザに向かう方向を指すように手持ちシャワーヘッド上に配置される。その結果、シャワーを浴びるために噴射流出口要素をさらに使用しなくてはならない場合、このことは合理的となる。
【0019】
さらなる発展形態では、結合装置が配水差し込みニップルを特徴として備えることが可能である。前記結合装置は、例えば手持ちシャワーヘッドが結合されていない場合、機械的接続を確立する際に初めて露出されるように覆うことができる。スリーブまたは同様の要素はこの目的を果たすことができ、追加の機能、例えば、手持ちシャワーヘッドを使用していない時に手持ちシャワーヘッドを保持するための要素としての機能を特徴として備えることもできる。
【0020】
さらなる発展形態において、本発明は前述のシャワー装置を、手持ちシャワーヘッドの流出口接続部と接続かつ機械的に結合されるシャワー装置と接続することを提案する。
【0021】
これは、特に屋内設備と独自の液体接続をもたないシャワー装置を特徴とすることができる。しかしながら、好ましくは、壁もしくは浴室やシャワー室などの建具の他のあらゆる部分に単独で機械的に固定されるシャワー装置を含む。
【0022】
ホースを用いた壁取付レールの作動が既知であることは冒頭で述べた。本発明で提案される、手持ちシャワーヘッドと接続された追加のシャワー装置は、あらゆるシャワー装置、例えばサイドシャワーを保持する役目を果たすことのできる壁取付レールにすることもできる。
【0023】
例えば、本発明のさらなる発展形態において、壁取付レールは追加的に、手持ちシャワーヘッド用の好ましくは変形可能なホルダーを特徴として備えることができるため、前記壁取付レールを操作しなくてもシャワーヘッドとして使用することができる、通常の壁取付レールとしての役目を果たすことができる。
【0024】
本発明のさらなる発展形態において、内部が水運搬装置としての役目を果たすことができるように中空とされた壁取付レールを提供することができる。
【0025】
本発明のさらなる発展形態において、壁取付レールとして形成されたシャワー装置および/または前記壁取付レールに付随する結合装置の一部分の流入口接続部を提供することができ、それは前記壁取付レールの下端部領域に配置される。
【0026】
本発明によれば、少なくともオーバーヘッドシャワーを特徴として備える他のシャワー装置を提供することができる。手持ちシャワーヘッドを結合装置に差し込むことにより、前記シャワーヘッドに水を供給することができる。
【0027】
壁取付レールはまた、少なくとも1つのサイドシャワーを特徴として備えることができる。
【0028】
シャワー装置は、シャワーヘッドとサイドシャワーを切り替えるための独自の切替弁を特徴として備えることができる。
【0029】
シャワーヘッドまたはサイドシャワーから出る水の質およびその温度は、さらに給排水器具の内部の給排水弁によって調節または決定される。
【0030】
本発明によれば、壁取付レールの下端部領域に配置される制御装置を提供することができ、接続の部分および/または結合装置を特徴とする。前記制御装置は、追加の機能要素、例えば、シャワーを浴びる際に必要または所望とされる物品のトレイ手段を形成し、特徴として備えることができる。
【0031】
本発明は同様に、壁またはシャワーキャビネットの別の部分に固定するためのシャワー装置を提案し、噴射流出口要素と、手持ちシャワーヘッドの流出口接続部と接続する流入口接続部と、さらに前記流入口接続部から前記少なくとも1つの噴射流出口要素への水運搬装置とを少なくとも特徴として備える。
【0032】
このシャワー装置は壁取付レールとして形成することができ、また、手持ちシャワーヘッドを機械的に結合するための機械的結合装置を特徴として備える。
【0033】
本発明は同様に、シャワーホース用の接続部と、少なくとも1つの噴射流出口要素と、シャワー装置の流入口接続部と接続する選択的に開かれる流出口接続部とを備える手持ちシャワーヘッドを提案する。
【0034】
本発明のさらなる特徴、詳細および利点は、その表現が本明細書および以下の最後の好適な実施形態の説明の内容を図面に基づいて参照する、特許請求の範囲および要約書から得られる。図面に示された実施例は以下のとおりである。
【実施例】
【0035】
図1は、大きく単純化した概略図で部品を示しており、本発明を明確にする助けとなるものである。給排水弁が収容される給排水器具1は、浴室の任意の場所に取り付けられる。例えば、この器具は作動要素2を用いて操作される温度調整弁を含む。給排水器具1から外方に、シャワーホース4への接続部3が通じている。シャワーホース4の端部には、手持ちシャワーヘッド5が接続されており、グリップ6およびシャワーヘッド7を特徴として備える。シャワーヘッド7の正面には、図1で見られるように、噴射ディスク8の形態をとる噴射流出口要素が配置されており、さまざまな噴射流出口開口部を備える。
【0036】
給排水器具1とは独立して、さらなるシャワー装置10が浴室、例えば壁に取り付けられる。このさらなるシャワー装置10は、屋内設備と水の接続を行っていないが、給排水器具1とは独立して固定される。
【0037】
他のシャワー装置は、中空管として形成される壁取付レール11を含む。断面は、好ましくは円形以外である。壁取付レール11が、その下端部に配置された制御装置12とその上端部に配置されたオーバーヘッドシャワー13の間に伸びているため、図示の例では、水が薄い扇形の形態をとるスリット14から出るスプラッシュシャワーも起こる。
【0038】
壁取付レール11の正面には、図1で見られるように、個別の噴射流出口開口部15が形成されており、壁取付レール11の内側と接続されている。ホルダー16が壁取付レール11上に設けられており、壁取付レール11を部分的に取り囲み、前記壁取付レールの縦方向に摺動できるようになっている。前記ホルダーは、例えばホルダー16が形成された内部材料応力によって、任意の場所に固定することができる。その側面には、一般的な円錐ホルダー18が回転接続部17によって取り付けられる。手持ちシャワーヘッド5のグリップ6は、この円錐ホルダー18に差し込むことができる。壁取付レール11は、このように一般的な壁取付レールと同様に使用することができる。
【0039】
ホルダー16は中央領域を開放させて残すように形成され、したがって壁取付レール11の正面には、噴射流出口要素15が配置される。
【0040】
制御装置12において、中央部19に窪みが形成され、その中心点ではソケット20が見られる。このソケット20は水の流入口接続部を形成し、壁取付レール11の空洞の内側と接続される。
【0041】
本発明は次に、シャワーホース4を通って運ばれる水が壁取付レール11の内部に到達することができるように、壁取付レール11のソケット20と接続することのできる流出口接続部を備えた手持ちシャワーヘッド5を提案する。このことはまず、図1で説明したものとは異なる形態の手持ちシャワーヘッドを用いて図2で説明することとする。図2において点線で表される手持ちシャワーヘッド5は、図1の壁取付レール11用ではなく、別の壁取付レール用だと見なされる。手持ちシャワーヘッド5は、薄肉円筒形状を特徴とする。その下端部には、シャワーホース4の端部に示されるユニオンナットの接続用のねじ山21がある。前記円筒のジャケット表面には、個別の噴射流出口要素22を有する領域が形成される。これらの噴射流出口要素22は、すべてが平行噴射を生成するのではなく、生成された扇形噴射がそれでも前記領域の外周よりも小さくなるように方向付けされる。
【0042】
シャワーホース4用の接続部から離れる方向を向く手持ちシャワーヘッド5の端部には、回転リング要素23が設けられており、手持ちシャワーヘッド5の内部に配置された切替弁用の作動要素を形成する。シャワーホース4を通って案内される水の流出口接続部は、正面24に配置される。これは、壁取付レールのニップルと相互作用するソケットを含み得る。図2の例は、本発明が提案するように、手持ちシャワーヘッド上の流出口接続部の配置が前記手持ちシャワーヘッドの外観のデザインを損なわないことを示すために選択された。手持ちシャワーヘッドは、まさに前述どおりに使用かつ適用することができる。図2による手持ちシャワーヘッドを用いて使用することのできる壁取付レールにおいて、流入口接続部を適度に下側に置くことによって、前記手持ちシャワーヘッドが前記壁取付レールの延長線上に配置されるようになる。また、図1に示された形態の壁取付レールの場合、図2の手持ちシャワーヘッドをシャワーヘッド13の下側に取り付けることは当然ながら考慮すべきことであり、前記手持ちシャワーヘッドが同時にサイドシャワーとしての役目を果たすという副次的な作用を有することになる。
【0043】
次に図3および図4は、特に図1の壁取り付けレール用の手持ちシャワーヘッドを示し、したがって制御装置12の切り欠き19に結合している。既に述べたように、前記手持ちシャワーヘッドは噴射ディスク8を備えたシャワーヘッド7を含む。噴射流出口要素または噴射開口部は、ここでは示されていない。
【0044】
シャワーヘッド7の背面には、ボタンの形状を特徴とする突起26がある。この突起26により、手持ちシャワーヘッドは対応するホルダーに掛けることができる。突起26は、その背面を押すことによってシャワーヘッド7のハウジングに押し込むことができるように形成される(図4参照)。それによって、制御装置12のソケット20と係合するための、シャワーヘッド7の内部に水線を有するニップル27は高さを維持する。
【0045】
次は、図5および図6に示される別の実施形態に関する。図5および図6は、壁取付レール30の下端部の上部を示しており、その内部にホースで形成された水線31を特徴として備える。壁取付レール30の下端部には、連続水路33を特徴として備えるプラグ32が挿入される。そして、プラグ32はニップル35がねじ込まれる下側領域にスリーブ34を形成する。中空ニップル35は、その自由端部の領域に個別のウェブ36を特徴として備えており、それらの間には隙間が形成される。
【0046】
プラグ32は、壁ホルダー37を用いて壁にしっかりとねじ込まれる。この壁ホルダーは、プラグ32を用いて壁取付レール30を保持する役目も果たす。
【0047】
外側摺動スリーブ38は、スリーブ34全体に取り付けられており、接触ばね39によってスリーブ34の肩部の上方へ、すなわちプラグ32に向かう方向へ押される。スリーブ34と摺動スリーブ38との間にスイベルフック40が挿入されており、図示の位置では、スリーブ34の内部空間に突出する。スリーブ38が図5のばね39の効力に逆らって下方に動くと、スイベルフック40の円形外装41が溝42に入り、摺動スリーブ38の内部は大径を特徴とする。これによって、スイベルフック40が外方に回転可能になるため、その内端43はスリーブ34の内側から外方へ押されるようになる。
【0048】
手持ちシャワーヘッド45の端部はスリーブ34の内側と一緒に作用し、その端部領域が図5の断面図に示されている。これは、図2の手持ちシャワーヘッド5と同様のデザインの手持ちシャワーヘッドである。手持ちシャワーヘッド45の端部は、正面端部から一定の距離を有することを特徴とする円周溝46を含む。前記手持ちシャワーヘッドがスリーブ34内に押し込まれると、図5に示された1つだけではなく複数のスイベルフック40がこの溝46に入り、したがってスリーブ34内に前記手持ちシャワーヘッドを係止する。弁47は前記手持ちシャワーヘッドの端部領域に収容されており、標準状態ではばね48の効力によって閉じられている。
【0049】
前記手持ちシャワーヘッドを押し込んだ後は、図6に示す位置のようになる。弁閉鎖板49の端部は、ウェブ36の外側端部に位置する。これらのウェブは、弁が開くように前記手持ちシャワーヘッドの内部まで弁閉鎖板49を押す。前記手持ちシャワーヘッドを通る水とその水線50は、弁閉鎖板49を超えてウェブ36間の隙間を通り、プラグ32の内部まで流れる。
【0050】
そこから、水は壁取付レール30の水線31に達する。
【0051】
接続を開放するためには、図6の摺動スリーブ38が下方に押されることによって、スイベルフック40が溝46との係合から外れるようになる。その後、前記手持ちシャワーヘッドも壁取付レール30の流入口接続部から引き抜くことが可能になる。
【0052】
図7は図1に対応する図を示しており、手持ちシャワーヘッド5は図2の手持ちシャワーヘッドの形態を特徴とする。その正面端部には、壁取付レール11の軸方向の流入口接続部がはめ込まれており、手持ちシャワーヘッド5の形状に沿って存在する丸管として形成されている。その上端部の周囲の領域では、管がヘッドシャワー13のひじ管51に形を変えており、この場合、大きな噴射流出口表面を有する平たいディスク形状を特徴とする。
【0053】
図8は上述の手段を示しており、他のシャワー装置が手持ちシャワーヘッド用の付属品52、例えば、この場合は手持ちシャワーヘッド5とは異なる噴射方向をもつ追加のシャワーヘッドを含むものである。手持ちシャワーヘッド5用の付属品52の場合、壁取付レール11と同様の方法で手持ちシャワーヘッド5に接続されており、図7による実施形態は、例えばブラシを備えたシャワーヘッドも含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の全体の概略的な概観図である。
【図2】図1のシャワー装置に使用することができる、手持ちシャワーヘッドの側面図である。
【図3】さらなる手持ちシャワーヘッドの側面図である。
【図4】壁取付レールへの接続準備が完了した状態の、図3の手持ちシャワーヘッドである。
【図5】壁取付レールと図2の手持ちシャワーヘッドとの間の結合装置の縦断面図である。
【図6】接続状態にある2つの部品の図5に対応する断面図である。
【図7】図2の手持ちシャワーヘッドに特に適した、図1に対応するシャワー装置の図である。
【図8】追加のシャワーヘッドの形態をとる別のシャワー装置を備えた手持ちシャワーヘッドの側面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャワー装置であって、
給排水器具(1)と、
前記給排水器具(1)の内部に配置された給排水弁と、
前記給排水弁によって作動することのできるシャワーホース接続部(3)と、
シャワーホース(4)を介して接続され、少なくとも1つの噴射流出口要素を備え、さらに他のシャワー装置または付属のシャワー装置の流入口接続部と結合するために選択的に開かれる流出口接続部(24)を備える手持ちシャワーヘッド(5,45)とを有する、シャワー装置。
【請求項2】
前記手持ちシャワーヘッド(5,45)が前記シャワー装置と接続される機械的結合装置を特徴として備える、請求項1に記載のシャワー装置。
【請求項3】
前記結合装置が、手持ちシャワーヘッド(5,45)とシャワー装置との間を機械的に接続する場合、前記手持ちシャワーヘッド(5,45)の流出口接続部が前記シャワー装置の流入口接続部とも接続されるように形成される、請求項2に記載のシャワー装置。
【請求項4】
前記流出口接続部(24)が弁によって開かれる、先行する請求項の1項に記載のシャワー装置。
【請求項5】
前記弁が手動式作動要素によって操作することができる、請求項4に記載のシャワー装置。
【請求項6】
前記弁が前記手持ちシャワーヘッド(5,45)内に配置される、請求項4または請求項5に記載のシャワー装置。
【請求項7】
前記弁が前記給排水器具(1)内に配置される、請求項4または請求項5に記載のシャワー装置。
【請求項8】
前記弁が、前記手持ちシャワーヘッド(5,45)と前記シャワー装置の流入口接続部との間の機械的接続を確立することによって作動することができる、請求項4から請求項7のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項9】
前記手持ちシャワーヘッド(5,45)の前記流出口接続部(24)が、一部分が差し込み結合され、他の部分が前記シャワー装置の内部に配置されることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項10】
前記弁が、前記手持ちシャワーヘッド(5,45)の前記流出口接続部が開いている際、前記手持ちシャワーヘッド(5,45)の噴射流出口要素への水の供給が少なくとも部分的に止められるように形成される、請求項4から請求項9のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項11】
前記弁が、前記手持ちシャワーヘッド(5,45)の前記流出口接続部が開いている際、前記手持ちシャワーヘッド(5,45)の噴射流出口要素への水の供給が維持されるように形成される、請求項4から請求項9のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項12】
前記手持ちシャワーヘッド(5,45)からの前記流出口接続部および/または前記結合装置が、前記手持ちシャワーヘッド(5,45)と前記シャワー装置との間の機械的接続が確立されると、前記手持ちシャワーヘッド(5,45)の前記噴射流出口要素がユーザに向かう方向を指すように前記手持ちシャワーヘッド(5,45)上に配置される、先行する請求項のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項13】
前記結合装置が配水差し込みニップル(27)を特徴として備える、請求項2から請求項12のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項14】
前記差し込みニップル(27)が覆われており、前記機械的接続が確立されたときだけ露出される、請求項13に記載のシャワー装置。
【請求項15】
被覆要素(26)が前記手持ちシャワーヘッド(5,45)用の機能要素として形成される、請求項14に記載のシャワー装置。
【請求項16】
前記手持ちシャワーヘッド(5,45)の前記流出口接続部(24)と接続され、それと機械的に結合されるシャワー装置を備える、先行する請求項のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項17】
前記シャワー装置が屋内設備と独立して接続されていないことを特徴とする、請求項16に記載のシャワー装置。
【請求項18】
前記シャワー装置自身が壁または同様の表面上に機械的に固定される、請求項16または請求項17に記載のシャワー装置。
【請求項19】
前記シャワー装置が壁取付レール(11,30)として形成される、請求項16から請求項18のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項20】
前記壁取付レール(11)が、それと機能的には接続されていない前記手持ちシャワーヘッド(5,45)用の好ましくは摺動ホルダー(16)を特徴として備える、請求項19に記載のシャワー装置。
【請求項21】
前記壁取付レール(11,30)が中空設計をしており、その内側が水線の役目を果たす、請求項19または請求項20に記載のシャワー装置。
【請求項22】
前記流入口接続部が前記壁取付レール(11,30)内および/または前記壁取付レール(11,30)の下端部の領域内の前記壁取付レール(11,30)に対応する結合装置部分上に配置される、請求項19から請求項21のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項23】
前記シャワー装置が少なくともオーバーヘッドシャワー(13)を特徴として備える、請求項16から請求項22のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項24】
前記シャワー装置が少なくともサイドシャワーを特徴として備える、請求項16から請求項23のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項25】
前記ヘッドシャワー(13)および/または前記サイドシャワーが前記給排水器具(1)の内部の前記給排水弁によって作動することができる、請求項23または請求項24に記載のシャワー装置。
【請求項26】
前記壁取付レール(11,30)の下端部の領域に、前記接続装置および/または結合装置部分を特徴として備える制御装置(12)が設けられる、請求項16から請求項25のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項27】
前記他のシャワー装置が前記手持ちシャワーヘッド用の付属品である、請求項16または請求項17に記載のシャワー装置。
【請求項28】
少なくとも1つの噴射流出口要素と、流出口接続部(24)と接続する流入口接続部と、手持ちシャワーヘッド(5,45)と、さらに前記流入口接続部から前記少なくとも1つの噴射流出口要素までの水線とを備える、壁または同様の表面上に固定されるシャワー装置。
【請求項29】
手持ちシャワーヘッド(5,45)の結合装置を取り付けるための機械的結合装置を備える、請求項28に記載のシャワー装置。
【請求項30】
シャワーホース(4)用の接続部と、少なくとも1つの噴射流出口要素と、他の追加のシャワー装置の流入口接続部と接続するために選択的に開かれる流出口接続部(24)とを備える、手持ちシャワーヘッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−531147(P2008−531147A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−557352(P2007−557352)
【出願日】平成18年2月4日(2006.2.4)
【国際出願番号】PCT/EP2006/000995
【国際公開番号】WO2006/094587
【国際公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【出願人】(599161339)ハンスグローエ アーゲー (17)
【Fターム(参考)】