説明

シャワー装置

【課題】本発明の課題は、外部から吐水部へ加えられた力から駆動部を保護することにある。

【解決手段】 出力軸を有する駆動部と、前記駆動部の前記出力軸の動きが伝達され設定された作動範囲を往復動可能な吐水部と、を有するシャワー装置において、前記吐水部の前記作動範囲を超える範囲に、前記吐水部の可動範囲を制限するための規制部を設けたことを特徴とする、シャワー装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、散水板が往復動するシャワー装置に係り、特に駆動部やリンク機構に過大な負荷がかからないようにするのに好適なシャワー装置に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
従来より、駆動部と吐水部を有し、 吐水部を首振りさせながら吐水するシャワー装置はあった。 (例えば、特許文献1参照。)
このような吐水部を動かしながら吐水するシャワー装置は、駆動部で発生した力を吐水部へ 伝達しながら吐水させるものである。しかし、吐水部は人が触ることができる位置にあるため、 吐水部が押されるなどすると、吐水部に負荷がかかる。その負荷が駆動部へ伝えられ、駆動部へ必要以上の負荷がかけられ、シャワー装置が壊れてしまう という問題点があった。
【特許文献1】実公平4-46819
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、吐水部に加えられる力から駆動部等を保護することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するための1態様によれば、出力軸を有する駆動部と、前記駆動部の前記出力軸の動きが伝達され設定された作動範囲を往復動可能な吐水部と、を有するシャワー装置において、前記吐水部の前記作動範囲を超える範囲に、前記吐水部の可動範囲を制限するための規制部を設けたことを特徴とするシャワー装置が提供される。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、駆動部からの力はきちんと吐水部へと伝えつつも、吐水部に外部から力が加えられても駆動部等に過大な負荷がかからず、駆動部等を破壊から守り、耐久性能の低下を防ぐことが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0007】
なお、本明細書中における往復動作の作動範囲とは、駆動部、リンク機構、または吐水部が、駆動部の通常の駆動時に動く範囲のことを表す。一方、可動範囲とは、作動範囲よりも広い範囲であって、外部からの力によって駆動部、リンク機構、または吐水部が動き得る範囲のことを表す。また、本明細書中におけるリンク機構とは、力や向きや速度を変換し、伝達する機能を有するものを言う。
【0008】
また、本明細書中における往復動とは、直線的に往復する動き、および、1回転に満たない範囲を往復回動する動きのことを表す。
【0009】
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るシャワー装置を例示する斜視図であり、図2は、図1のシャワー装置の吐水部の往復動及び規制部の役割を説明するための模式図である。
【0010】
図1で示すように、本実施形態に係るシャワー装置においては、壁面の表側に固定され往復動が取り出せる駆動部2の両側から駆動部出力軸3が延出しており、その駆動部出力軸の端にはそれぞれ吐水部4が設けられている。規制部5は吐水部4の駆動部出力軸3が備えられている面とは反対側に設けられている。吐水部4は往復動する駆動部2の動力が駆動部出力軸3を介して直接伝達され、左右に往復動をしながら吐水することができる。駆動部からの出力によって、往復動を行う際には、図2(a)から(b)に至る動きを繰り返し、吐水部4と規制部5とは衝突しない。
【0011】
しかし、吐水部4もしくは駆動部出力軸3を外部から動かされた場合には、図2の(a)および(b)の状態以上に、吐水部4もしくは駆動部出力軸3が動き得る。その際、吐水部4と規制部5が衝突することにより、吐水部4もしくは駆動部出力軸3の可動範囲を制限することができる。
【0012】
これにより、吐水部4と駆動部2のハウジングが意図せずぶつかって駆動部2が破損したり、吐水部4と駆動部出力軸3とが外れたりして、シャワー装置全体が意図せず破損するのを防ぐことができる。
【0013】
更に、本実施形態では、折りたたみ可能な収納カバー6を設けることで、非使用時には、収納カバー6を規制部5を覆うようにかぶせ、吐水部4と駆動部出力軸3等の可動部分に必要以上に負荷をかけないようにすることもできる。
【0014】
なお、本実施形態においては、吐水部4の両外側、すなわち駆動部出力軸3が備えられている面とは反対側に規制部5が設けられた例を示したが、往復動作を妨げずに、外力により、意図せず駆動部等が破損する事から守るために可動範囲を規制するという同様の効果を発揮するものであればよく、例えば図3のように吐水部4の両内側、すなわち駆動部出力軸3が備えられている側に設けられていたり、図4のように片側の吐水部4の内外両側に設けられていたりしても良い。
【0015】
また、駆動部2の動力源は、往復動が得られるものであれば、電気でも、流体力によるものでも良く、例えば、ステッピングモーター、直動スライダー、回転水車(羽根車)への入水方向を切り替えるもの、水圧シリンダへの入水方向を切替るもの、水圧シリンダ内部に方向切替機構を有しているもの等、様々な形態が適用できる。吐水部への湯水の供給は、可撓性のチューブや摺動性の高いパッキンを介しても良く、駆動部や駆動部出力軸を介しても良い。このとき、後者の場合は駆動部を経た湯水が吐水部に供給されることになる。
【0016】
特に、駆動部出力軸が湯水の流体力により往復動する場合には、ハウジングと独立して設けられた吐水部の規制部により、駆動部ハウジング内部の構成部材の可動範囲を制限する事ができ、ハウジング内部に過大な力がかかるのを防ぐ事ができる。これにより、駆動部のハウジングの破損を回避し、漏水や駆動部の性能低下を防止することができる。
【0017】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図5は、本実施形態に係るシャワー装置を例示する側面図である。
【0018】
図5で示すように、本実施形態に係るシャワー装置においては、浴室の壁裏に固定され直線的な往復動が取り出せる駆動部2の上面側に駆動部出力軸3が延出している。駆動部出力軸の先端に設けられた係合穴11と、吐水部4の背面側の一部に固定された係合ピン12によってなるリンク機構13により、パネル型の吐水部4は、壁面15の一部に対し回動可能に保持されており、吐水部回動軸14を中心とした往復回動運動をしながら吐水することができる。
【0019】
吐水部4の裏側の空間のうち、駆動部2の駆動時に吐水部4と衝突しないような位置に、規制部5が固定配置されている。
吐水部4は浴室壁面15に対し、振り角の中心では概ねフラットにできるように配置される。駆動部2を停止した状態では、停止状態の吐水部4から吐水される。その状態で吐水部4の一部を押すと、所望の向きに調整して、吐水させることもできる。
【0020】
吐水部4を浴室側から一定角度以上押すと、吐水部4と規制部5が衝突し、それ以上吐水部が動かない。
これにより、外部から、人為的に吐水部4を動かされても、所定の角度以上は動かないようにすることができ、吐水部4と駆動部出力軸3の衝突により、駆動部出力軸3が破損するのを回避できる。また、リンク機構13の係合穴11や係合ピン12等に想定以上の負荷が掛かって、破損したり、駆動部出力軸への悪影響を及ぼしたりすることを防ぐこともでき、長寿命化も期待できる。
【0021】
また、規制部5を設け、吐水部4の回動角度を制限することで、壁面15と吐水部4との間にできる隙間は一定以上には広がらず、不本意にも指を挟み込んでしまうという事に対する安全対策としても効果的である。
【0022】
また、駆動部2の動力源は、往復動が得られるものであれば、電気でも、 流体力によるものでも良く、例えば、ステッピングモーターや直動スライダー、回転水車(羽根車)への入水方向を切り替えるもの、水圧シリンダへの入水方向を切替るもの、水圧シリンダ内部に方向切替機構を有しているもの等様々な形態で適応可能である。吐水部への湯水の供給は、可撓性のチューブや摺動性の高いパッキンを介しても良く、駆動部や駆動部出力軸を介しても良い。このとき、後者の場合は駆動部の動力源となった湯水が供給されることになる。
【0023】
特に、駆動部出力軸が湯水の流体力により往復動する場合には、ハウジングと独立して設けられた吐水部の規制部により、駆動部ハウジング内部の構成部材の可動範囲を制限する事ができ、ハウジング内部に過大な力がかかるのを防ぐ事ができる。これにより、駆動部のハウジングの破損を回避し、漏水や駆動部の性能低下を防止することができる。
【0024】
なお、規制部5は、円筒形状のものを例示したが、壁裏(天井裏を含む)の空間に設けられる部品の一部に固定でき、吐水部4に当節可能であれば、本形状に限定されない。
【0025】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図6は、本実施形態に係るシャワー装置を例示する側面図である。
【0026】
図6で示すように、本実施形態に係るシャワー装置においては、浴室の壁裏に固定され直線的な往復動が取り出せる駆動部2の一方に駆動部出力軸3が延出している。駆動部出力軸の先端に取り付けられた係合フック21と、吐水部4の背面側の一部に固定された係合ピン12によってなるリンク機構13により、吐水部4は、壁面15の一部に対し回動可能に保持されており、吐水部回動軸14を中心とした往復回動運動をしながら吐水することができる。
【0027】
係合フック21の往復動の軌跡の延長線上の空間のうち、駆動部2の駆動時には 係合フック21と衝突しないような位置に、規制部5が固定配置されている。すなわち、リンク機構の作動範囲を超えた位置で可動範囲を規制するよう規制部5が設けられている。
【0028】
吐水部4は浴室壁面15に対し、振り角の中心では概ねフラットにできるように配置される。駆動部2を停止した状態では、停止状態の吐水部4から吐水される。その状態で吐水部4の一部を押すと、所望の向きに調整して、吐水させることもできる。
吐水部4を浴室側から一定角度以上押すと、係合ピン12を介して、係合フック21と規制部5が衝突し、それ以上動かすことができなくなる。
【0029】
これにより、外部から、人為的に吐水部4が動かされても、リンク機構13を所定以上の範囲を超えて動かすことを防止でき、結果的に吐水部4を所定の角度以上は回らなくすることができる。その結果、吐水部4と駆動部出力軸3の衝突により、出力軸3が破損するのを回避できる。また、リンク機構13の係合フック21と係合ピン12のリンクが外れ、もとの駆動状態に戻せなくなったりするのを防ぐこともでき、長寿命化が期待できる。
【0030】
なお、本実施例中においては、リンク機構の係合フックとして一方方向が開いたコの字形状の係合フック21を例示したが、駆動部2から得られた動きを吐水部4に伝達でき、規制部5と当接可能な形状であれば、同等の効果を得られるため、本形状に限定されるものではない。
また、規制部5も円筒形状のものを例示したが、壁裏(天井裏、床下を含む)の空間に固定設置される部品の一部に固定でき、係合フック21に当接可能であれば、本形状に限定されない。
【0031】
さらに、本実施例中では、駆動部出力軸3が上方に延出したものを例示したが、上下、左右、斜め、前後どのような方向に延出していても、リンク機構により、散水板の回動の動きに変換できれば、その延出方向は限定されない。また、出力軸3が片側のみに延出したものを例示したが、両側に延出していても良い。
さらにまた、吐水部4の回動方向も上下に往復するものを例示したが、左右や斜め方向に往復回動するよう設置しても同様である。
【0032】
なお、これまでと同様に、駆動部の動力源は、電気でも、流体力により得られるものでも良い。また、吐水部への湯水の供給は、可撓性のチューブや摺動性の高いパッキンを介しても良く、駆動部や駆動部出力軸を介しても良い。このとき、後者の場合は駆動部の動力源となった湯水が供給されることになる。
【0033】
特に、駆動部出力軸が湯水の流体力により往復動する場合には、ハウジングと独立して設けられたリンク機構の規制部により、駆動部ハウジング内部の構成部材の可動範囲を制限する事ができ、ハウジング内部に過大な力がかかるのを防ぐ事ができる。これにより、駆動部のハウジングの破損を回避し、漏水や駆動部の性能低下を防止することができる。
【0034】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図7は、本実施形態に係るシャワー装置を例示する側面図である。
【0035】
図7で示すように、本実施形態に係るシャワー装置においては、壁面(天井裏)に固定され往復回動運動が取り出せる駆動部(図示しない)から駆動部出力軸3が延出しており、駆動部出力軸の先端に取り付けられ、一部が切欠きのある駆動歯車26と、吐水部4の背面側の一部に固定された従動歯車27、によってなるリンク機構13により、吐水部4は、壁面15の一部に対し回動可能に保持されており、吐水部回動軸14を中心とした往復回動運動をしながら吐水することができる。
【0036】
駆動歯車26の切欠面の往復回動運動の軌跡の延長線上にある空間のうち、駆動部の駆動時には 駆動歯車26と衝突しないような位置に、規制部5が固定配置されている。
【0037】
吐水部4は浴室壁面(天井)15に対し、振り角の中心では概ねフラットにできるように配置される。駆動部2を停止した状態では、停止状態の吐水部4から吐水される。その状態で吐水部4の一部を押すと、所望の向きに調整して、吐水させることもできる。
吐水部4を浴室側から一定角度以上押すと、従動歯車を介して、駆動歯車26と規制部5が衝突し、それ以上動かすことができなくなる。
【0038】
これにより、外部から、人為的に吐水部4が動かされても、リンク機構13を所定以上の範囲を超えて動かすことを防止でき、結果的に吐水部4を所定の角度以上は動かないようにすることができる。その結果、吐水部4と駆動部2のハウジングが衝突して駆動部2が破損するのを防止することができる。更には、駆動歯車26と従動歯車27のリンクが外れ、間違った位置で再びリンクされてしまい、吐水部がフラットな状態に戻らなくなるのを防ぐこともできる。
【0039】
また、規制部5を設け、吐水部4の回動角度を制限することで、壁面15と吐水部4との間にできる隙間は一定以上には広がらず、不本意にも指を挟み込んでしまうという事に対する安全対策としても効果的である。
【0040】
なお、これまでと同様に、駆動部の動力源は、電気でも、流体力により得られるものでも良い。また、吐水部への湯水の供給は、可撓性のチューブや摺動性の高いパッキンを介しても良く、駆動部や駆動部出力軸を介しても良い。このとき、後者の場合は駆動部の動力源となった湯水が供給されることになる。
【0041】
特に、駆動部出力軸が湯水の流体力により往復動する場合には、ハウジングと独立して設けられたリンク機構の規制部により、駆動部ハウジング内部の構成部材の可動範囲を制限する事ができ、ハウジング内部に過大な力がかかるのを防ぐ事ができる。これにより、駆動部のハウジングの破損を回避し、漏水や駆動部の性能低下を防止することができる。
【0042】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図8は、本実施形態に係るシャワー装置を例示する斜視図であり、図9は本実施形態の駆動部を示した図であり、図10はリンク機構について説明する図である。また、図11は駆動部とリンク機構の一連の関連性を示した図である。
【0043】
図8で示すように、本実施形態においては、浴室空間の壁面101に上水道(湯水)と連通接続される給水部102を介して給水接続されるシャワー装置100が設置されている。
シャワー装置100は駆動ユニット200および吐水部4により構成され、吐水部4は駆動ユニット200から片方に延出されているリンク出力軸104の下流側に設けられている。
【0044】
駆動ユニット200は、底板201a、側板201b、中蓋204、及び天板(図示せず)を備えた円筒形の水密容器であるハウジング201と、駆動部2と、回転運動を往復回動運動に変換するために配した3層の歯車群からなるリンク機構240と、リンク出力軸104の可動範囲を規制するための規制部5とで構成される。ハウジング201の底板201aには羽根車室202が掘り込まれており、中蓋204の上方に歯車室203が設けられている。駆動ユニット200の駆動部2は、羽根車211と羽根車211を納めた羽根車室202と駆動部出力軸3とからなる。
【0045】
図9の通り、羽根車室202内には、羽根車211が底板201aに軸支されて、回転自在に設けられている。駆動部出力軸3が伸びる方向は、底板201aから天板に向かう方向である。以下、本実施例においては、この方向を「軸方向V」という。羽根車211の中心部からは、軸方向Vに沿って駆動部出力軸3が延出しており、駆動部出力軸3の先端部は駆動歯車213となっている。なお、駆動部出力軸3は中蓋204を貫通しており、駆動歯車213は歯車室203内に位置している。
【0046】
歯車室203には、後述するように複数個の歯車が収納されている。いずれの歯車も、中蓋204に回転自在に軸支されており、その回転軸は軸方向Vに延びている。これらの歯車は、歯車室203内で3層に分かれて配置されている。最下層である第1層には、前述の駆動歯車213の他に、その直径が駆動歯車213よりも大きく、相互に同形な1対の歯車214及び215が設けられている。駆動歯車213は歯車215には接しておらず、歯車214のみに係合している。また、歯車214は歯車215に係合している。従って、歯車214と歯車215とは、相互に逆回転することになる。
【0047】
歯車214の中心からは軸方向Vに沿って軸216が延出しており、その先端部は歯車217となっている。歯車217の直径は歯車214の直径よりも小さい。同様に歯車215の中心からは、軸方向Vに沿って軸218が延出しており、その先端部は歯車219となっている。軸216と軸218とは相互に同形であり、歯車217と歯車219とは相互に同形であり、従って、歯車214、軸216及び歯車217が同軸に連結された部品と、歯車215、軸218及び歯車219が同軸に連結された部品とは、相互に同形である。
【0048】
歯車217及び219は、中間層である第2層に位置している。第2層には、これらの歯車217、及び219の他に、その直径がほぼ歯車214及び215の直径と等しく、相互に同形の1対の歯車220及び221が設けられている。そして、歯車217は歯車220に係合しており、歯車219は歯車221に係合している。従って、歯車220と歯車221とは、相互に逆回転する。
【0049】
歯車220の中心からは、軸方向Vに沿って軸222が延出しており、その先端部には、扇形の第一歯車223が取り付けられている。第一歯車223の半径は歯車220の半径よりもやや小さい。同様に、歯車221の中心からは、軸方向Vに沿って軸224が延出しており、その先端部には、扇形の第二歯車225が取り付けられている。軸222と軸224とは相互に同形であり、第二歯車225と第一歯車223とは相互に同形である。従って、歯車220、軸222及び扇形の第一歯車223が同軸に連結された部品と、歯車221、軸224及び扇形の第二歯車225が同軸に連結された部品とは、相互に同形である。
【0050】
ここで、第一歯車223と第二歯車225の中心角の合計は360度未満であり、例えば第一歯車223及び第二歯車225のそれぞれの中心角は約135度である。なお、扇形の第一歯車223及び第二歯車225の中心角は、駆動に求められる所望の回動角度に合わせて適宜設定すればよい。
【0051】
2つの扇形の第一歯車223及び第二歯車225は、最上層である第3層に位置している。第3層には、これら扇形の第一歯車223及び第二歯車225の他に、1個の円形の第三歯車226が設けられている。第三歯車226の半径は、扇形の第一歯車223及び第二歯車225の半径と等しい。ここで、扇形の第一歯車223及び第二歯車225の周縁には、第三歯車226と係合するための歯部227及び歯部228がそれぞれ設けられ、且つ、第三歯車226と係合しないための切欠部229及び切欠部230がそれぞれ設けられており、扇形の第一歯車223及び第二歯車225は、第三歯車226に交互に係合するように配置されている。ここで第一歯車223及び第二歯車225と第三歯車226の減速比は駆動に求められる所望の回動角度と合わせて設定すれば良い。
【0052】
第三歯車226のリンク出力軸104は内部が中空となっており、リンク出力軸104における第1層に位置する部分には導入口233が設けられている。リンク出力軸104の内部には、導入口233から外部に連通する吐水流路232が形成されている。一方、リンク出力軸104の上端部は、ハウジング201の天板を貫通して、ハウジング201の外部に突出している。これにより、歯車室203は、吐水流路232を介して、駆動ユニット200の外部に連通される。
【0053】
リンク出力軸104には規制棒250が固定される。ハウジング201の天板(図示しない)には、規制ピン249が固定される。規制棒250と規制ピン249とで規制部5を構成している。規制棒250及び規制ピン249は羽根車を回転させて動きを取り出す際には衝突せず、外部からの力によって、リンク出力軸が回された際に、歯車226と歯車223の歯部227や、歯車226と歯車225の歯部228とが係合しなくなるような範囲にきたときに初めて衝突するよう、配置されている。
【0054】
このように規制部5を設けたことにより、通常の往復回動吐水の際には規制部5が衝突することなくスムーズな動きが得られるが、吐水部4を手で回されるなどした場合には、規制部5が衝突し、リンク出力軸104を一定角度以上回せなくすることができる。このように外部からの力が加えられた時でも、規制棒と規制ピンが衝突することで、リンクや駆動部の歯車の歯部に過度の力がかかる事を防ぐことができる。
【0055】
また、湯水という抵抗体の中で羽根車211を外力により無理に動かした時の羽根への負荷を最小限に留めるという効果もある。
【0056】
更に、規制部5を設けることで、リンクが外れた状態で吐水部4をまわしてしまい、吐水部が駆動部に対して元の位置に戻らなくなるのを防ぐこともできる。
【0057】
また、規制部5を駆動ユニット200のハウジング201内部に設けたことで、外観上すっきりして見えるというデザイン面の利点や、規制ピンii49と規制棒250の間に誤って手を挟むことが無いなどの安全面の利点も挙げられる。
【0058】
なお、本実施形態においては、3層の歯車群からなるリンク機構240を有するシャワー装置を例示したが、駆動部の回転運動をリンク出力軸の往復運動に変えられ、リンク出力軸の可動範囲を規制するという要旨から逸脱しなければ、本形状に限定されない。
【0059】
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図12は、本実施形態に係るシャワー装置を例示する斜視図である。
【0060】
図12で示すように、本実施形態に係るシャワー装置において、シャワーホース31と往復回動運動を取り出すことが可能な駆動部2とがホース接合部32によって接合されている。駆動部出力軸は駆動部から上方に延出し、その上端には吐水部4が設けられている。流体の力によって駆動部出力軸3は往復回動運動することができ、そのまま吐水部4に運ばれた湯水によって、吐水部4は往復回動運動を行いながら吐水することができる。
【0061】
駆動部出力軸3には切欠部を有する規制ブロック33が固定され、駆動部2のケーシングには規制ピン34が固定されている。
駆動往復時には、規制ブロック33と規制ピン34は衝突しない。しかし、外部から吐水部4を回すと、規制ブロック33と規制ピン34とからなる規制部5が衝突し、駆動部出力軸の可動範囲を規制することができる。
【0062】
これにより、駆動部に意図しない過大な負荷かからず、駆動部の破損を回避することができる。
【0063】
更には、規制部を設けたことによって、駆動部を保護することができるだけでなく、意図しない方向へ水が飛散するのを防止できるという効果もある。
【0064】
なお、本実施形態における駆動部とは、流体の力によって往復運動ができるものであればよく、回転水車(羽根車)への入水方向を切り替えるもの、水圧シリンダへの入水方向を切替るもの、水圧シリンダ内部に方向切替機構を有しているもの等、様々な形態で適用できる。
【0065】
駆動部出力軸が、シリンダへの入水方向切替機構やシリンダ内部の方向切替機構などを有し、湯水の流体力により往復動する場合には、ハウジング外部の湯水と接しない箇所に設けられた規制部により、駆動部ハウジング内部の構成部材の可動範囲を制限する事ができ、ハウジング内部に過大な力がかかるのを防ぐ事ができる。これにより、駆動部のハウジングの破損を回避し、漏水や駆動部の性能低下を防止することができる。
【0066】
また、駆動部が回転水車(羽根車)への入水方向を切り替えるものであった場合には、駆動部出力軸の規制部を設けることにより、湯水という抵抗体の中で無理に動かされることによる羽根への負荷、を最小限に留めることができる。
【0067】
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
図13は、本実施形態に係るシャワー装置を例示する側面図である。
【0068】
図13で示すように、本実施形態に係るシャワー装置において、浴室の壁裏に設けられ直線的な往復動が取り出せる駆動部2の両側に駆動部出力軸3が延出しており、駆動部出力軸の第1の先端に取り付けられた係合フック21と、吐水部4の背面側の一部に固定された係合ピン12によってなるリンク機構13により、駆動部2の動きが吐水部4へと伝えられる。吐水部4は、壁面15の一部に対し回動可能に保持されており、吐水部回動軸14を中心とした往復回動運動をしながら吐水することができる。
【0069】
駆動部出力軸の第2の先端には、駆動ストロークより長く切り抜かれた規制穴36が設けられ、壁面裏側の空間に設けられた規制ピン34と係合されている。規制部5は規制穴26と規制ピン34とを備えている。
【0070】
吐水部4は浴室壁面15に対し、振り角の中心では概ねフラットにできるように配置される。駆動部2を停止した状態では、停止状態の吐水部4から吐水される。その状態で吐水部4の一部を押すと、所望の向きに調整して、吐水させることもできる。
駆動時には規制穴36と規制ピン34は衝突しないが、吐水部5を浴室前面から一定角度以上押すと、規制ピン34と、規制穴36とが衝突し、吐水部4をそれ以上回すことができなくなる。
【0071】
これにより、外部から、人為的に吐水部4が動かされても、所定以上の範囲を超えて駆動部出力軸3が動くことを防止でき、結果的に、リンク機構や吐水部4を所定量以上動かないようにすることができる。その結果、吐水部4と駆動部出力軸3の衝突により、出力軸3が破損するのを回避でき、長寿命化が期待できる。
【0072】
なお、駆動軸に規制部5を設けることで、規制部5は駆動部出力軸3のガイドとしても働き、通常の駆動時に軸ブレ等を抑え、より安定的な駆動を実現できるという効果もある。
【0073】
なお、本実施例中においては、規制部5は長方形に開けられた規制穴36および円筒形の規制ピン34を例示したが、駆動時の往復動を妨げず、駆動部出力軸3の可動範囲を制限できるものであれば、この形状に限定されない。
【0074】
さらに、本実施例中では、駆動部出力軸3が上下に延出したものを例示したが、上下、左右、斜め、前後どのような方向に延出していても、リンク機構により、散水板の回動の動きに変換できれば、その延出方向は限定されない。また、出力軸3が両側に延出したものを例示したが、片側のみに延出させて、片軸上に規制穴36および係合フック21の両方を配置していても良い。
さらにまた、吐水部4の回動方向も上下に往復するものを例示したが、左右や斜め方向に往復回動するよう設置しても同様である。
【0075】
なお、これまでと同様に、駆動部の動力源は、往復運動を行えれば、電気でも、水流により得られるものでも良い。また、吐水部への湯水の供給は、可撓性のチューブや摺動性の高いパッキンを介しても良く、駆動部や駆動部出力軸を介しても良い。このとき、後者の場合は駆動部の動力源となった湯水が供給されることになる。
【0076】
特に、駆動部出力軸が湯水の流体力により往復動する場合には、ハウジングと独立して設けられた駆動部出力軸の規制部により、駆動部ハウジング内部の構成部材の可動範囲を制限する事ができ、ハウジング内部に過大な力がかかるのを防ぐ事ができる。これにより、駆動部のハウジングの破損を回避し、漏水や駆動部の性能低下を防止することができる。
【0077】
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。
図14は、本実施形態に係るシャワー装置を例示する側面図であり、図15は駆動部2内部の断面図である。図15(a)は駆動部出力軸が上昇していく時の一瞬の様子、(b)は制御機構が働きはじめた状態、(c)は出力軸及び中子の移動方向が上昇から下降へと変化する直前の様子、を表したものである。図16は、外部から、駆動部出力軸の上昇方向に力が加えられた時の駆動部内部の様子を表したものである。
【0078】
図14で示すように、本実施形態に係るシャワー装置は、図5、図6、図13等と同様に、駆動部出力軸3の直線的な往復の動きは、リンク機構13を介して吐水部4の往復回動運動に変換される。吐水部4は往復回動運動を行いながら吐水することができる。
駆動部2内部は図15(a)のようになっている。入水部41が結合されたシリンダ42や、シリンダ42の上下に配置されたシリンダ蓋43、摺動パッキン51、パッキンおさえ52等により駆動部2のハウジングが構成される。ハウジング内部は、移動可能な中子44によって2つの圧力室に分割される。中子の上下に駆動部出力軸3が配置され、ハウジング外部に延出している。中子44の一部には略円形の穴が開けられ、上下方向に移動可能なように弁体45が嵌められている。弁体45の上下にバネA46及びバネB47が取り付けられており、これら二つのバネからなる制御手段48は、中子44と弁体45の間にできる導入口48の開度を変更する働きを持つ。中子44の中央部付近には、より水密を確保し、寸法誤差やゴミ噛みの影響を吸収するための摺動材50が嵌められている。シリンダ蓋43の内側には出力軸に沿って内側に延びるような形で規制部5が設けられている。なお規制部5は軸のガイドを兼ねることもできる。
【0079】
入水部41から入水した湯水は分岐され、ふたつの圧力室に投入される。図15(a)のように上側の導入口が開いた状態では、上側の圧力室に投入された湯水は、導入口を通過し、中子44内部のバッファを経て、駆動部出力軸3片側の内部に開けられた流路を通って吐水部4へつながる流路へ導かれ、外部へ吐水される。一方、下側の圧力室に投入された湯水は、下側の圧力室で体積を増し、中子を動かす。
【0080】
図15は中子44及び駆動部出力軸3が上昇する時の内部の状態を示したものである。(a)のように、導入口49の上側が開いた状態では、中子44の上下で圧力差が生じ上向きの推進力がはたらくため、中子44及び駆動部出力軸3は上昇する。(b)のようにバネA46がシリンダ蓋43に衝突すると、バネA46は反転のための圧縮力を貯え(c)の状態となる。(b)から(c)となるまでにバネA46に貯えられた圧縮力によって、弁体45が動き、導入口の開度が変更される。これにより、中子44及び駆動部出力軸3は下降を開始する。
【0081】
図15(c)のとき、中子44と規制部5の間には十分な隙間があり、衝突することはなく、通常の駆動状態ではスムーズな往復動作を実現することができる。
一方で、散水板を手で押すなどして、外部から駆動部に対し、例えば上向きの力が加えられると、図16のような状態となり、中子44と規制部5が衝突する。ここで衝突させることで、バネA46をこれ以上圧縮させることがないため、バネA46に必要以上の負荷がかからない。したがって、バネを確実に弾性域内で使用させることができ、バネのヘタリを防止することができる。また、駆動部内部で可動範囲を規制することで、他の実施例と同様に、吐水部4やリンク機構13の可動範囲を規制することにつながり、駆動部出力軸3等の破損も防ぐことができる。
【0082】
なお、規制部を出力軸3のガイドとすることで、通常駆動時の軸ブレを最小限に抑えることができ、より安定的な動きを得られるという効果もある。
【0083】
なお、本実施例中では、規制部5をシリンダ蓋43の内側に設け、中子と衝突させることによって、駆動部出力軸の可動範囲を規制したが、規制部を中子側に設け、蓋と衝突させることによって、可動範囲を規制しても良い。 また、規制部の形や位置は本実施例に限定されることはなく、円筒形状でなくても、駆動軸周りに設けなくてもよい。たとえば、円柱や角柱、球、突起状のものなど、中子とシリンダ蓋の距離をある規定値以上に近づけないための凸形状のものが、上下の圧力室の空間内のどこかにそれぞれ設けられていればよい。
【0084】
さらに、吐水部の形状、リンク機構、駆動軸、等その他の形状や方向等に関しては、その効果が同等であれば、他の実施例と同様に、本実施例の形状に限定されるものではない。
【0085】
さらに、駆動部2で使用された湯水を吐水に用いても用いなくてもよく、また駆動部で用いていない湯水と混合して吐水させてもよく、その後の利用形態は問わない。
【0086】
次に本実施形態の変形例について説明する。
【0087】
図17は第8の実施形態の第1変形例であり、規制部5をシリンダ蓋43側でなく、弁体45に設けたものである。規制部を弁体45の上下に、バネA46やバネB47とは干渉しないように設けた。
【0088】
通常の往復動の際には、バネが圧縮されても、規制部5とシリンダ蓋43とが衝突することはないが、外部からの力が加えられた際には、規制部5とシリンダ蓋43とが衝突し、バネの変形量や駆動部出力軸3の可動範囲を制限することができる。これにより、同様にバネのヘタリを防止したり、出力軸3等の破損を防止したりすることができる。
なお、規制部5は弁体側に設けた例を示したが、シリンダ蓋43側のばね衝突部の内側に相当する箇所に凸部を設けても同様の効果が得られる。
【0089】
図18は第8の実施形態の第2変形例、図19は第7の実施形態の第3変形例である。
図18はシリンダ蓋43のばね衝突部にばねの衝突範囲より大きく、弁体45よりも小さい大きさの凹部54を設けたものである。図19は弁体45の弁体設置位置に凹部55を設け、その凹部にばねを設けたものである。これらはいずれも、往復駆動時には、バネが圧縮しても弁体45とシリンダ蓋43は衝突しないが、外部からの力が加えられたりした場合には弁体45とシリンダ蓋43が衝突し、バネの変形量や駆動部出力軸3の可動範囲を制限することができる。これにより、第7実施形態の他の例と同様にバネのヘタリを防止したり、出力軸3等の破損を防止したりすることができる。
【0090】
なお、第8の実施形態の各実施例中で、バネは弁体45に設けられているが、シリンダ蓋43に設けてもよい。 制御手段48も円筒形のコイルばねに限定されず、板バネや円錐ばね、その他あらゆる弾性部材を用いる事ができる。 その際、規制部5を設けることで弾性部材が塑性変形をおこしたり、耐久性能を悪化させたりすることを防ぐこともできる。 そうすることで、リンク機構13が外れたりして壊れる危険性も回避しつつ、駆動部2そのものの性能を長期間にわたって維持することができる。
円筒形のコイルばねにおいては、バネが自然長から密着高さに至るまでを総圧縮量としたとき、総圧縮量の8割以上縮む前に規制してあげるのが、より望ましく、耐久性能の向上にもつながる。
【0091】
また、第8の実施形態の各実施例中では、制御手段48にばねを用いたものを示したが、弁体45とシリンダ蓋43の距離が近づくことによって、反発力が増すものであれば、 バネに限定されず、例えば、弁体45とシリンダ蓋43に磁石等を設け、反発力を利用しても良い。 磁石を用いた場合には近づきすぎると反発力が強くなりすぎて、主弁が進行方向と垂直成分の方向へ逃げようとし、主弁の摩耗等の懸念が増すという観点からも、規制部を設けることによって、より耐久性能を維持することができる。
【0092】
また、第8の実施形態の各実施例において、シリンダ蓋43とシリンダ42は別部材としているが、水密構造のハウジングを形成し、制御機構が働きうる同様の役割を果たす構造を有しているものであれば、これに限定されない。また、シリンダ蓋43の内壁に別部材を設け、制御機構を働かせるようにしても、同様のものとみなすことができる。
【0093】
なお、本明細書中において、本シャワー装置が設置される浴室とは家庭用の浴室に限定されず、キャビン、シャワールームや、公共の入浴施設、プールなど、湯水を吐水し、かつ吐水部に外力がかかりうる環境すべてを含むものとする。
また、本実施例中の壁面とは、側面のみならず、天井や床面など、固定可能な空間を構成するものであればよく、壁面のような役割を果たすシステムの一部も含まれる。

【0094】
以上、本発明の実施形態及びその変形例を図面を参照しつつ説明した。しかし、本発明は、これらの実施形態及び変形例に限定されるものではない。すなわち、上術の実施形態又は変形例に係るシャワー装置を構成するいずれかの要素について、当業者が設計変更を加えたものであっても、本発明の要旨を備えたものであれば、本発明の範囲に包含される。例えば、駆動部、リンク機構、もしくは吐水ノズルの外形、構成部品の形状もしくは配置、又は移動のストロークもしくは回動角度などについて、当業者が適宜設計変更を加えたものであっても、本発明の要旨を含む限り、本発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るシャワー装置を例示する斜視図である。
【図2】(a)(b) 第1の実施形態の吐水部の往復動及び規制部の役割を説明するための模式図である。
【図3】第1の実施形態の第1の変形例を示すための模式図である。
【図4】第1の実施形態の第2の変形例を示すための模式図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るシャワー装置を例示する側面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るシャワー装置を例示する側面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るシャワー装置を例示する側面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態に係るシャワー装置を例示する斜視図である。
【図9】第5の実施形態の駆動部の働きを説明する図である。
【図10】第5の実施形態のリンク機構の働きを説明する図である。
【図11】第5の実施形態の駆動部とリンク機構の関連性を説明する図である。
【図12】本発明の第6の実施形態に係るシャワー装置を例示する斜視図である。
【図13】本発明の第7の実施形態に係るシャワー装置を例示する側面図である。
【図14】本発明の第8の実施形態に係るシャワー装置を例示する側面図である。
【図15】第8の実施形態の上昇時の駆動部内部の断面図である。
【図16】第8の実施形態において、外部から上向きの力が加えられた際の駆動部内部の状態を示す断面図である。
【図17】第8の実施形態の第1の変形例を示すための模式図である。
【図18】第8の実施形態の第2の変形例を示すための模式図である。
【図19】第8の実施形態の第3の変形例を示すための模式図である。
【符号の説明】
【0096】
1、10、20、25、30、35、40、100… シャワー装置
2… 駆動部
3… 駆動部出力軸
4… 吐水部
5… 規制部
6… 収納カバー
11… 係合穴
12… 係合ピン
13… リンク機構
14… 吐水部回動軸
15、101… 壁面
21… 係合フック
26… 駆動歯車
27… 従動歯車
31… シャワーホース
32… ホース接合部
33… 規制フック
34… 規制ピン
36… 規制穴
41… 入水部
42… シリンダ
43… シリンダ蓋
44… 中子
45… 弁体
46… バネA
47… バネB
48… 制御手段
49… 導入口
50… 摺動材
51… 摺動パッキン
52… パッキンおさえ
53… タッピンネジ
54… シリンダ凹部
55… 主弁凹部
102… 給水部
104… リンク出力軸
200… 駆動ユニット
201… ハウジング
201a… 底板
201b… 側板
202… 羽根車室
203… 歯車室
204… 中蓋
211… 羽根車
213… 駆動歯車
214、215、217、219、220、221、223、225、226… 歯車
216、218、222、224… 軸
227、228… 歯部
229、230… 切欠部
232… 吐水流路
233… 導入口
240… リンク機構
249… 規制ピン
250…規制棒

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力軸を有する駆動部と、
前記駆動部の前記出力軸の動きが伝達され設定された作動範囲を往復動可能な吐水部と、
を有するシャワー装置において、
前記吐水部の前記作動範囲を超える範囲に、前記吐水部の可動範囲を制限するための規制部を設けたことを特徴とする、シャワー装置。
【請求項2】
出力軸を有する駆動部と、
前記駆動部の前記出力軸の動きが伝達され設定された作動範囲を往復動可能な吐水部と、
前記駆動部の動きを前記吐水部へ伝達し設定された作動範囲を往復動可能なリンク機構と、
を有するシャワー装置において、
前記リンク機構の前記作動範囲を超える範囲に、前記リンク機構の可動範囲を制限するための規制部を設けたことを特徴とする、シャワー装置。
【請求項3】
設定された作動範囲を往復動可能な出力軸を有する駆動部と、
前記駆動部の前記出力軸の動きが伝達され設定された作動範囲を往復動可能な吐水部と、
を有するシャワー装置において、
前記駆動部の前記出力軸の前記作動範囲を超える範囲に、前記駆動部の前記出力軸の可動範囲を制限するための規制部を設けたことを特徴とする、シャワー装置。
【請求項4】
前記駆動部は、ハウジングを有し、
流体を前記ハウジングへ供給することで発生する流体力により、前記駆動部の前記出力軸を、設定された範囲において往復動可能とし、
前記規制部は、前記駆動部に供給された前記流体に接しない箇所に設けられたこと、
を特徴とする、請求項1〜3いずれかに記載のシャワー装置。
【請求項5】
前記駆動部は、
内部に空間を有するハウジングと、
前記空間を第1及び第2の圧力室に分割しつつ前記空間内を移動可能とされ、内部に中子内流路を有する中子と、
前記中子内流路に連通し前記ハウジングの外側に至る吐水流路を有する吐水筒体と、
前記第1の圧力室に水を導入する第1の入水口と、
前記第2の圧力室に水を導入する第2の入水口と、
前記第1の圧力室から前記中子内流路に水を導入する第1の導入口と、
前記第2の圧力室から前記中子内流路に水を導入する第2の導入口と、
前記第1及び第2の導入口の開度を変化させる弁体と、
前記中子がその移動域における前記第1の圧力室側の端部に到達したときに、前記第1の圧力室内の圧力を前記第2の圧力室内の圧力よりも高くし、前記中子がその移動域における前記第2の圧力室側の端部に到達したときに、前記第2の圧力室内の圧力を前記第1の圧力室内の圧力よりも高くするように、前記弁体を作動させて前記第1及び第2の導入口の開度を変更する制御手段と、
を有し、
前記規制部はハウジング内部に設けられたこと、
を特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載のシャワー装置。
【請求項6】
前記制御手段は、弾性部材からなり、
前記規制部は、前記制御手段の弾性変位量を制限するために設けられたこと、
を特徴とする請求項5に記載のシャワー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−167166(P2010−167166A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−13741(P2009−13741)
【出願日】平成21年1月26日(2009.1.26)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】