説明

シュレッダー管理システム

【課題】利用者ごとにシュレッダーの利用を管理できるシュレッダー管理システムを得る。
【解決手段】シュレッダー管理システム100は、シュレッダー1と、このシュレッダー1とネットワーク4を介して接続されている端末5とを有している。シュレッダー1は、個人情報読取部11と、書類投入口と、コントローラ13とを有し、プログラムROM15に格納された各部などへ送信するための各種制御指令(コマンド)等がプログラム(認証プログラム19、利用許可プログラム20、履歴情報生成プログラム21、利用不可履歴情報生成プログラム22等)を実行できるものである。端末5では、操作入力部35の操作により、プログラムROM31に格納された履歴情報確認プログラム37、利用不可履歴情報確認プログラム38を実行できるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙文書の廃棄を行うためのシュレッダーを管理するためのシュレッダー管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
重要書類や不要書類の破棄をする場合、情報漏えいや不正防止の手段の一つとして、例えば書類を挿入口に入れると自動的に裁断が始まるシュレッダーが利用されている。このシュレッダーは、不特定多数の人が利用できるような場所に配置されていることが多い。
【0003】
このようなシュレッダーを管理するためのシュレッダー管理システムとしては、下記特許文献1に記載のシステムがある。
【0004】
【特許文献1】特開2006−99348号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のシステムは、登録している文書に関して、決められたシュレッダーで破棄することはできるものの、登録されていない文書を破棄できないものである。したがって、上記特許文献1のシステムは、登録した文書の扱いに対して優れた効果を発揮するシステムではあるものの、該文書の登録に手間がかかる。また、上記特許文献1のシステムでは、登録している文書についてのシステムであることから、登録されていない文書を破棄するためのシュレッダーの管理システムとして利用することは困難であり、仮に利用できたとしても、利用者ごとにシュレッダーの利用を管理することは困難であった。
【0006】
そこで、本発明は、利用者ごとにシュレッダーの利用を管理できるシュレッダー管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0007】
(1)本発明のシュレッダー管理システムは、紙文書の廃棄を行うためのシュレッダーと、前記シュレッダーの利用者ごとに利用権の設定が行われている際、予め前記利用者ごとに前記利用者固有の情報が記憶されているとともに、前記利用者の情報に前記利用権の情報を結合して記憶できる記憶手段と、前記利用者固有の情報が外部から入力された際、該利用者固有の情報と前記記憶手段における前記利用者固有の情報とを照合して、前記利用者の認証を行う認証手段と、前記認証手段による認証が成功した際、前記記憶手段における前記利用権に応じた前記シュレッダーの利用を許可する利用許可手段と、を備え、前記利用権の情報が、前記シュレッダーの利用可能時間の情報、前記利用者の利用許可時間の情報、又は前記利用者の利用可能回数の情報である。ここで、記憶手段が2つ以上ある場合には、1つに利用者ごとに利用者固有の情報が記憶させるとともに、利用者の情報に利用権の情報を結合して記憶させ、他の1つには記憶させたい他の情報を記憶させる。なお、前記記憶手段は2つ以上に分けられた構成のものであってもよく、この場合には、記憶する情報を関連付けた上で、種類ごとにそれぞれ分別して記憶させても良い。
【0008】
上記構成により、例えば、限られた利用時間など、利用者ごとにスケジュールを設定できるため、利用者ごとにシュレッダーの利用を管理できるシュレッダー管理システムを提供できる。特に、シュレッダーの利用を許可された人だけが使えるように設定できるため、大量な書類の証拠隠滅などの不正利用抑止効果を有するシュレッダー管理システムを提供できる。
【0009】
(2)上記(1)のシュレッダー管理システムにおいては、前記利用許可されたシュレッダーを利用した前記利用者の履歴情報と、前記シュレッダーの利用時間の履歴情報とを生成する履歴情報生成手段を備え、前記記憶手段が、前記利用許可されたシュレッダーを利用した前記利用者の履歴情報と、前記シュレッダーの利用時間の履歴情報とを結合して記憶するものであり、前記記憶手段における履歴情報を検索・閲覧し確認できる履歴情報確認手段を備えていることが好ましい。
【0010】
上記構成により、シュレッダーの利用履歴(利用者、利用時間など)を迅速に特定できるので、不正利用者の追跡が可能となるため、大量な書類の証拠隠滅などの不正利用抑止効果を有するシュレッダー管理システムとなる。したがって、シュレッダー利用者のセキュリティ意識の向上にもつながる。
【0011】
(3)別の観点として、上記(1)のシュレッダー管理システムにおいては、前記認証手段による認証が成功した際、前記利用許可手段による利用許可がなされなかった場合に、利用不可履歴情報を生成する利用不可履歴情報生成手段を備え、前記記憶手段が、生成された前記利用不可履歴情報を記憶するものであり、前記記憶手段における利用不可履歴情報を検索・閲覧し確認できる利用不可履歴情報確認手段を備えているものであってもよい。
【0012】
上記構成により、利用許可時間以外に利用しようとした利用者を追跡できるので、大量な書類の証拠隠滅などの不正利用抑止効果を有するシュレッダー管理システムとなる。したがって、シュレッダー利用者のセキュリティ意識の向上にもつながることになる。
【0013】
(4)さらに別の観点として、上記(1)のシュレッダー管理システムにおいては、前記利用許可されたシュレッダーを利用した前記利用者の利用時間が、前記利用許可に対して予め決められた所定時間を越えた際、利用不可履歴情報を生成する利用不可履歴情報生成手段を備え、前記記憶手段が、生成された前記利用不可履歴情報として記憶するものであり、前記記憶手段における利用不可履歴情報を検索・閲覧し確認できる利用不可履歴情報確認手段を備えているものであってもよい。
【0014】
上記構成により、1つの利用許可に対して予め決められた所定の利用時間を越えた利用者を追跡できるので、大量な書類の証拠隠滅などの不正利用抑止効果を有するシュレッダー管理システムとなる。したがって、シュレッダー利用者のセキュリティ意識の向上にもつながることになる。
【0015】
(5)上記(3)又は(4)のシュレッダー管理システムにおいては、前記利用不可履歴情報が生成された際又は前記利用不可履歴情報を前記記憶手段が記憶した際、前記利用不可履歴情報が生成又は記憶されたことを通知する利用通知手段を備えていることが好ましい。なお、ここでの利用通知手段は、たとえば、システム管理者はもちろんシュレッダー管理部署の責任者、社内で決められた管理者などに通知できるものである。
【0016】
上記構成により、システム管理者が、利用権に違反した利用がされたことを迅速に把握できるので、より不正利用抑止効果を有するシュレッダー管理システムを提供できる。
【0017】
(6)上記(1)〜(5)のシュレッダー管理システムにおいては、前記それぞれの手段又は前記シュレッダーに異常が発生した際、異常情報を通知する異常情報通知手段を備えていることが好ましい。なお、ここでの異常情報通知手段は、たとえば、システム管理者はもちろんシュレッダー管理部署の責任者、社内で決められた管理者などに通知できるものである。
【0018】
上記構成により、システム管理者が異常を迅速に把握可能なシュレッダー管理システムを提供できる。
【0019】
(7)上記(1)〜(6)のシュレッダー管理システムにおいては、前記利用者固有の情報と前記シュレッダーの利用回数を制限するのに用いられる制限利用回数情報とを記録しているカードから、前記利用者固有の情報と前記シュレッダーの制限利用回数情報とを読み取る情報読取手段を備え、前記記憶手段が、前記利用者の利用1回ごとに数えた利用回数の情報を、すでに記憶している前記利用者固有の情報に関連付けて記憶できるものであり、前記記憶手段に記憶された前記利用回数の情報と、前記情報読取手段で読み取った前記利用者の制限利用回数情報とを照合し、合致していることを検知すると、前記シュレッダーを利用できなくする利用制限手段をさらに備えていることが好ましい。
【0020】
上記構成により、利用者ごとにシュレッダーの利用回数を制限できるので、より不正利用抑止効果を有するシュレッダー管理システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
【0022】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るシュレッダー管理システムの全体の構成を示した構成図である。図2は、図1のシュレッダー管理システムにおけるシュレッダーの概略構成斜視図である。図3は、図1のシュレッダー管理システムの端末とシュレッダーとの関係を示すブロック図である。
【0023】
本実施形態のシュレッダー管理システム100は、シュレッダー1、2、3と、シュレッダー1、2、3とネットワーク4を介して接続されている端末5とを有している。
【0024】
シュレッダー1は、図2に示すように、個人情報読取部(情報読取手段)11と、廃棄したい書類を投入するための書類投入口12と、コントローラ13とを有している。なお、シュレッダー2、3については、シュレッダー1と同構成であるので、これらの説明は省略する。
【0025】
個人情報読取部11は、コントローラ13と接続されており、カードに埋め込まれた磁気テープ又はICチップ等から、個人情報を読み取るカード認証(非接触又は接触)タイプのもの、生体情報を個人情報として扱う生体認証タイプのものなど、シュレッダー1の利用者の認証に用いる個人情報を読み取ることができるものであれば、どのようなタイプのものでもよい。
【0026】
書類投入口12は、シュレッダー1内部の書類を裁断する装置(図示せず)と直結しているものである。
【0027】
コントローラ13は、個人情報読取部11で読み取った個人情報を端末5に送信できるとともに、端末5からの情報を受信できる送受信部14と、プログラムROM15と、制御RAM16と、CPU17と、記憶部18とを備えている。なお、送受信部14は、必ずしもコントローラ13の構成部でなくてもよく、相互接続されていれば、独立していてもよい。
【0028】
CPU17は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うものであって、プログラムROM15及び制御RAM16と接続されており、これらとともにいわゆるマイクロコンピュータ(図示せず)を形成し、シュレッダー1の管理処理の一部を実行することができるようになっている。プログラムROM15には、各部などへ送信するための各種制御指令(コマンド)等がプログラムとして格納されている。当該コマンドのプログラムとしては、例えば、(1)利用者固有の情報が、個人情報読取部11から入力された際、該利用者固有の情報と、後述する記憶部18に予め記憶された利用者固有の情報とを照合して、利用者の認証を行う処理に関するコマンド(認証手段)のプログラム(認証プログラム19)、(2)個人認証の認証が成功した際、記憶部18に記憶されている利用権の情報(例えば、シュレッダーの利用可能時間の情報、利用者の利用許可時間の情報、利用者の利用可能回数の情報など)に応じたシュレッダー1の利用を許可する処理に関するコマンド(利用許可手段)のプログラム(利用許可プログラム20)、(3)利用許可されたシュレッダーを利用した利用者の履歴情報と、シュレッダー1の利用時間の履歴情報とを生成する処理に関するコマンド(履歴情報生成手段)のプログラム(履歴情報生成プログラム21)、(4)(3)のプログラムが実行された際、送受信部14、ネットワーク4、及び送受信部30を介して記憶部33に、生成された履歴情報及び利用者の個人情報を送信する処理に関するコマンドのプログラム(図示せず)、(5)個人認証が成功した際でも、利用許可がなされなかった場合に、又は、利用許可されたシュレッダーを利用した前記利用者の利用時間が、前記利用許可に対して予め決められた所定時間を越えた場合に、利用不可履歴情報を生成する処理に関するコマンド(利用不可履歴情報生成手段)のプログラム(利用不可履歴情報生成プログラム22)、(6)(5)のプログラムが実行された際、送受信部14、ネットワーク4、及び送受信部30を介して記憶部33に、生成された利用不可履歴情報及び利用者の個人情報を送信する処理に関するコマンドのプログラム(図示せず)等が格納されている。
【0029】
上記の各種コマンドは、所定条件の成立を契機としてCPU17によってプログラムROM15から呼び出されて制御RAM16にセットされる。そして、制御RAM16にセットされたコマンドは、所定のタイミングで、送受信部14などの制御したい部分に供給される。各部は、供給されたコマンドに基づいて各種の処理を実行する。
【0030】
記憶部18は、予め利用者ごとに設定された利用者固有の情報などが記憶されているとともに、利用者の情報に上記利用権の情報を結合して記憶できるものである。また、上述のマイクロコンピュータによって、必要に応じて、情報が引き出されるものである。
【0031】
端末5は、図3に示すように、送受信部30と、プログラムROM31と、制御RAM32と、記憶部33と、CPU34と、操作入力部35と、表示出力部36とを有している。なお、図3においては、説明の便宜のため、端末5とシュレッダー1との関係のみを示しているが、端末5とシュレッダー2、3との関係も同様である。
【0032】
送受信部30は、シュレッダー1におけるコントローラ13の送受信部14との間で、情報の送受信が可能なものである。
【0033】
CPU34は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うものであって、プログラムROM31及び制御RAM32と接続されており、これらとともにいわゆるマイクロコンピュータ(図示せず)を形成し、シュレッダー1の管理処理を実行することができるようになっている。プログラムROM31には、各部などへ送信するための各種制御指令(コマンド)等がプログラムとして格納されている。当該コマンドのプログラムとしては、例えば、(1)シュレッダー1から、生成された利用履歴情報及び利用者の個人情報を受信した際、記憶部33に、利用許可されたシュレッダー1を利用した利用者の履歴情報と、シュレッダー1の利用時間の履歴情報(例えば、利用開始・終了時間の履歴情報)とを結合して記憶させる処理に関するコマンドのプログラム(図示せず)、(2)(1)で記憶された記憶部33における履歴情報を検索・閲覧し確認する処理に関するコマンド(履歴情報確認手段)のプログラム(履歴情報確認プログラム37)、(3)シュレッダー1から、生成された利用不可履歴情報及び利用者の個人情報を受信した際、記憶部33に、生成された利用不可履歴情報を記憶させる処理に関するコマンドのプログラム(図示せず)、(4)(3)で記憶された記憶部33における利用不可履歴情報を検索・閲覧し確認する処理に関するコマンド(利用不可履歴情報確認手段)のプログラム(利用不可履歴情報確認プログラム38)等が格納されている。
【0034】
上記の各種コマンドは、所定条件の成立を契機としてCPU34によってプログラムROM31から呼び出されて制御RAM32にセットされる。そして、制御RAM32にセットされたコマンドは、所定のタイミングで、表示出力部36などの制御したい部分に供給される。各部は、供給されたコマンドに基づいて各種の処理を実行する。
【0035】
記憶部33は、端末5におけるコマンドのプログラムによって記憶された上述の履歴情報及び利用不可履歴情報が記憶されているものである。また、上述の端末5におけるマイクロコンピュータによって、必要に応じて、情報が引き出されるものである。
【0036】
操作入力部35は、利用権の設定を行う際、又は、上述の履歴情報及び利用不可履歴情報を検索・閲覧し確認する際などの操作入力が可能なもの(例えば、キーボード)であり、記憶部33などに命令を実行させる操作を行うことができる。
【0037】
表示出力部36は、操作入力部35からの入力によって実行された履歴情報確認プログラム37の命令により、記憶部33から読み取られた上述の履歴情報などを視認できるように表示するもの(例えば、モニター)である。表示出力部36には、例えば、図4に示すような履歴情報確認画面を表示できる。また、図示しないが、同様に、操作入力部35からの入力によって実行された利用不可履歴情報確認プログラム38の命令により、記憶部33から読み取られた利用不可履歴情報を示す利用不可履歴情報確認画面を表示できる。この利用不可履歴情報確認画面には、利用しようとしたシュレッダーの特定情報、利用不可となった時間、及びその利用不可となった利用者の情報などが表示される。
【0038】
次に、本実施形態のシュレッダー管理システム100におけるシュレッダー管理処理について説明する。
【0039】
まず、シュレッダー1における個人情報読取部11に個人情報が入力されると、上述のシュレッダー1及び端末5におけるマイクロコンピュータのうち少なくとも1つによって、シュレッダー管理処理が実行される。すなわち、図5の処理ルーチンに示すように、シュレッダー1が利用許可時間内かどうか、シュレッダー1のマイクロコンピュータにおいて、利用許可プログラム20を用いて判定される(A1)。時間内でないと判定された場合(A1、NO)、終了する。時間内であると判定された場合(A1、YES)には、個人認証のために、個人情報読取部11で読み取られた情報が、記憶部18に記憶された利用者固有の情報と合致するかどうか、シュレッダー1のマイクロコンピュータにおいて、認証プログラム19を用いて判定される(A2)。個人認証が成功しない(個人情報読取部11で読み取られた情報と記憶部18に記憶された利用者固有の情報とが合致しない)場合(A2、NO)には、シュレッダー1のマイクロコンピュータにおいて、利用不可履歴情報生成プログラム22を用いて利用不可履歴情報を生成した後、該利用不可履歴情報が送受信部14、ネットワーク4、及び送受信部30を介して、端末5の記憶部33に送信・記憶され(A4)、終了する。個人認証が成功した場合(A2、YES)には、該利用者について個人利用許可時間内かどうか、シュレッダー1のマイクロコンピュータにおいて、利用許可プログラム20を用いて判定される(A3)。個人利用許可時間内でないと判定された場合(A3、NO)、シュレッダー1のマイクロコンピュータにおいて、利用不可履歴情報生成プログラム22を用いて利用不可履歴情報を生成した後、該利用不可履歴情報が送受信部14、ネットワーク4、及び送受信部30を介して、端末5の記憶部33に送信・記憶され(A4)、終了する。個人利用許可時間内であると判定された場合(A3、YES)には、コントローラ13によってシュレッダー1の動作が許可される処理が実行される(A5)。続いて、シュレッダー1のマイクロコンピュータにおいて、履歴情報生成プログラム21を用いて利用開始履歴情報を生成した後、該利用開始履歴情報が送受信部14、ネットワーク4、及び送受信部30を介して、端末5の記憶部33に送信され記憶される(A6)。そして、コントローラ13によって、シュレッダー1における裁断処理の終了を確認する処理を行う(A7)。裁断処理が終了していない場合(A7、NO)、裁断処理が終了するまで、例えば一定時間ごとにA7の処理を実行する。裁断処理が終了した場合(A7、YES)には、上述のマイクロコンピュータにおいて、履歴情報生成プログラム21を用いて利用終了履歴情報を生成した後、該利用終了履歴情報が送受信部14、ネットワーク4、及び送受信部30を介して、端末5の記憶部33に送信・記憶され(A8)、終了する。再度、個人情報読取部11に個人情報が入力されると、A1から処理が再実行される。また、これらのような処理が行われると、後日、操作入力部35への入力により、履歴情報確認プログラム37又は利用不可履歴情報確認プログラム38を実行させて、各履歴情報を表示出力部36に表示させ、検索・閲覧し確認することができる。なお、これらの処理は、シュレッダー2、3に対しても同様に適用される。
【0040】
本実施形態によれば、例えば、限られた利用時間など、利用者ごとにスケジュールを設定できるため、利用者ごとにシュレッダー1〜3の利用を管理できるシュレッダー管理システム100を提供できる。特に、シュレッダー1〜3のいずれか1つ以上の利用を許可された人だけが使えるように設定できるため、大量な書類の証拠隠滅などの不正利用抑止効果を有するシュレッダー管理システム100を提供できる。
【0041】
また、(1)シュレッダー1〜3の利用履歴(利用者、利用時間など)を迅速に特定できる、(2)利用許可時間以外に利用しようとした利用者を追跡できる、(3)1つの利用許可に対して予め決められた所定の利用時間を越えた利用者を追跡できることから、不正利用者の追跡が可能となるため、大量な書類の証拠隠滅などの不正利用抑止効果を有するシュレッダー管理システム100となる。したがって、シュレッダー利用者のセキュリティ意識の向上にもつながる。
【0042】
ここで、一変形例として、履歴情報生成プログラム21、利用不可履歴情報生成プログラム22を、シュレッダー1におけるプログラムROM15ではなく、端末5のプログラムROM31に格納しておいてもよい。そして、コントローラ13からシュレッダー1の利用開始信号及び利用終了信号を送信して、この信号の受信に合わせて、履歴情報生成プログラム21、利用不可履歴情報生成プログラム22を実行し、記憶部33に記憶させるようにしてもよい。
【0043】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るシュレッダー管理システムについて説明する。図6は、第2実施形態のシュレッダー管理システムの端末とシュレッダーとの関係を示すブロック図である。なお、第1実施形態における符号4、11、14、21、23〜27の部位と、本実施形態における43、51、53、61、63〜67の部位とは、同様のものであるので、その説明を省略することがある。
【0044】
本実施形態のシュレッダー管理システムは、第1実施形態の主構成とほぼ同様であるが、シュレッダーの構成の一部と、端末の構成の一部とが異なっている。具体的には、以下のようなものとなっている。
【0045】
シュレッダー41においては、個人情報読取部51と、廃棄したい書類を投入するための書類投入口(図示せず)と、コントローラ52とを有している点(図6参照)で、第1実施形態のシュレッダー1と同じだが、プログラムROM、制御RAM、CPU、記憶部がなく、これらを端末5の各対応部位に組み込んだものとしたことが異なっている。すなわち、端末5で、シュレッダーの主な管理処理を行うものとしている点が異なっている。また、コントローラ52は、後述するように、端末5から利用許可信号を受けた際に、シュレッダー41を利用許可状態にする処理を実行するものである。
【0046】
端末42は、図6に示すように、送受信部61と、プログラムROM62と、制御RAM63と、CPU64と、記憶部65と、操作入力部66と、表示出力部67とを有している。
【0047】
CPU65は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うものであり、プログラムROM62及び制御RAM63と接続されており、これらとともにいわゆるマイクロコンピュータ(図示せず)を形成し、シュレッダー41の管理処理を実行することができるようになっている。プログラムROM62には、各部などへ送信するための各種制御指令(コマンド)等がプログラムとして格納されている。当該コマンドのプログラムとしては、例えば、(1)利用者固有の情報が、個人情報読取部51から送受信部53、ネットワーク43、及び送受信部61を介して入力された際、該利用者固有の情報と、後述する記憶部65に予め記憶された利用者固有の情報とを照合して、利用者の認証を行う処理に関するコマンド(認証手段)のプログラム(認証プログラム68)、(2)個人認証の認証が成功した際、記憶部65に記憶されている利用権の情報(例えば、シュレッダーの利用可能時間の情報、利用者の利用許可時間の情報、利用者の利用可能回数の情報など)に応じたシュレッダー41の利用を許可する処理に関するコマンド(利用許可手段)のプログラム(利用許可プログラム69)、(3)利用許可されたシュレッダー41を利用した利用者の履歴情報と、シュレッダー41の利用時間の履歴情報とを生成する処理に関するコマンド(履歴情報生成手段)のプログラム(履歴情報生成プログラム70)、(4)(3)のプログラムが実行された際、記憶部65に、利用許可されたシュレッダー41を利用した利用者の履歴情報と、シュレッダー41の利用時間の履歴情報(例えば、利用開始・終了時間の履歴情報)とを結合して記憶させる処理に関するコマンドプログラム(図示せず)、(5)(4)で記憶された記憶部65における履歴情報を検索・閲覧し確認する処理に関するコマンド(履歴情報確認手段)のプログラム(履歴情報確認プログラム71)、(6)個人認証が成功した際でも、利用許可がなされなかった場合に、又は、利用許可されたシュレッダーを利用した前記利用者の利用時間が、前記利用許可に対して予め決められた所定時間を越えた場合に、利用不可履歴情報を生成する処理に関するコマンド(利用不可履歴情報生成手段)のプログラム(利用不可履歴情報生成プログラム72)、(7)(6)のプログラムが実行された際、記憶部33に、生成された利用不可履歴情報を記憶させる処理に関するコマンドプログラム(図示せず)、(8)(7)で記憶された記憶部65における利用不可履歴情報を検索・閲覧し確認する処理に関するコマンド(利用不可履歴情報確認手段)のプログラム(利用不可履歴情報確認プログラム73)等が格納されている。
【0048】
上記の各種コマンドは、所定条件の成立を契機としてCPU64によってプログラムROM62から呼び出されて制御RAM63にセットされる。そして、制御RAM63にセットされたコマンドは、所定のタイミングで、表示出力部67、又は、シュレッダー41のコントローラ52などの制御したい部分に供給される。各部は、供給されたコマンドに基づいて各種の処理を実行する。
【0049】
記憶部65は、予め利用者ごとに利用者固有の情報、又は上記の所定コマンドプログラムによって記憶された履歴情報などの情報が記憶されているとともに、利用者の情報に上記利用権の情報を結合して記憶できるものである。また、上述のマイクロコンピュータによって、必要に応じて、情報が引き出されるものである。
【0050】
操作入力部66は、利用権の設定を行う際、履歴情報を検索・閲覧し確認する際などの操作入力が可能なもの(例えば、キーボード)であり、記憶部65などに命令を実行させる操作を行うことができる。
【0051】
表示出力部67は、操作入力部66からの入力によって実行された履歴情報確認プログラム71の命令により、記憶部65から読み取られた上述の履歴情報などを視認できるように表示するもの(例えば、モニター)である。表示出力部67には、例えば、第1実施形態における図4に示すような履歴情報確認画面と同様の画面を表示できる。また、図示しないが、同様に、操作入力部66からの入力によって実行された利用不可履歴情報確認プログラム73の命令により、記憶部65から読み取られた利用不可履歴情報を示す利用不可履歴情報確認画面を表示できる。この利用不可履歴情報確認画面には、利用しようとしたシュレッダーの特定情報、利用不可となった時間、及びその利用不可となった利用者の情報などが表示される。
【0052】
次に、本実施形態のシュレッダー管理システムにおけるシュレッダー管理処理について説明する。
【0053】
まず、シュレッダー41における個人情報読取部51に個人情報が入力されると、上述のマイクロコンピュータによって、シュレッダー管理処理が実行され、図7の処理ルーチンに示すように、シュレッダーが利用許可時間内かどうか、端末42におけるマイクロコンピュータにおいて、利用許可プログラム69を用いて判定される(B1)。時間内でないと判定された場合(B1、NO)、終了する。時間内であると判定された場合(B1、YES)には、個人認証のために、個人情報読取部51で読み取られた情報が、記憶部65に記憶された利用者固有の情報と合致するかどうか、端末42におけるマイクロコンピュータにおいて、認証プログラム68を用いて判定される(B2)。個人認証が成功しない(個人情報読取部51で読み取られた情報と記憶部65に記憶された利用者固有の情報とが合致しない)場合(B2、NO)には、端末42におけるマイクロコンピュータにおいて、利用不可履歴情報生成プログラム72を用いて利用不可履歴情報を生成した後、該利用不可履歴情報が、端末42の記憶部65に送信・記憶され(B4)、終了する。個人認証が成功した場合(B2、YES)には、該利用者について個人利用許可時間内かどうか、端末42におけるマイクロコンピュータにおいて、利用許可プログラム69を用いて判定される(B3)。個人利用許可時間内でないと判定された場合(B3、NO)、端末42におけるマイクロコンピュータにおいて、利用不可履歴情報生成プログラム72を用いて利用不可履歴情報を生成した後、該利用不可履歴情報が記憶部65に記憶され(B4)、終了する。個人利用許可時間内であると判定された場合(B3、YES)には、シュレッダー41の動作を許可する情報がコントローラ52に送受信部61、53を介して送信され、シュレッダー41の動作が許可される処理が実行される(B5)。続いて、端末42におけるマイクロコンピュータにおいて、履歴情報生成プログラム70を用いて利用開始履歴情報を生成した後、該利用開始履歴情報が記憶部65に記憶される(B6)。そして、コントローラ52によって、シュレッダー41における裁断処理の終了を確認する処理を行う(B7)。裁断処理が終了していない場合(B7、NO)、裁断処理が終了するまで、例えば一定時間ごとにB7の処理を実行する。裁断処理が終了した場合(B7、YES)には、コントローラ52からの信号受信を契機に、端末42におけるマイクロコンピュータにおいて、履歴情報生成プログラム70を用いて利用終了履歴情報を生成した後、該利用終了履歴情報が記憶部65に記憶され(B8)、終了する。再度、個人情報読取部51に個人情報が入力されると、B1から再実行処理がなされる。なお、これらのような処理が行われると、後日、操作入力部66への入力により、履歴情報確認プログラム71又は利用不可履歴情報確認プログラム73を実行させて、各履歴情報を表示出力部67に表示させ、検索・閲覧し確認することができる。
【0054】
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0055】
なお、本発明は、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で設計変更できるものであり、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態におけるシュレッダーは、3台設けられているものであるが、1台でもよいし、3台以外の台数からなるシュレッダー群が設けられていてもよい。
【0056】
また、各実施形態においては、利用不可履歴情報が生成された際、又は、利用不可履歴情報を端末における記憶部が記憶した際に、利用不可履歴情報が生成又は記憶されたことを、システム管理者、シュレッダー管理部署の責任者、又は、社内で決められた管理者などに通知する利用通知する処理に関するコマンド(利用通知手段)のプログラムが、端末又はシュレッダーのプログラムROMに格納されていてもよい。このプログラムが実行されれば、システム管理者が、利用権に違反した利用がされたことを迅速に把握できるので、より不正利用抑止効果を有するシュレッダー管理システムを提供できる。
【0057】
また、各実施形態においては、シュレッダーに異常が発生した際、異常情報を、システム管理者、シュレッダー管理部署の責任者、又は、社内で決められた管理者などに通知する異常情報通知する処理に関するコマンド(異常情報通知手段)のプログラムが、シュレッダーのプログラムROMに格納されていてもよい。このプログラムが実行されることで、システム管理者が異常を迅速に把握できる。
【0058】
また、各実施形態においては、利用者固有の情報とシュレッダーの利用回数を制限するのに用いられる制限利用回数情報とを記録しているカードから、利用者固有の情報と各シュレッダーの制限利用回数情報とを読み取る個人情報読取部をさらに備えており、端末における記憶部が、利用者の利用1回ごとに数えた利用回数の情報を、すでに記憶している利用者固有の情報に関連付けて記憶できるものであり、この端末における記憶部に記憶された利用回数の情報と、個人情報読取部で読み取った利用者の制限利用回数情報とを照合し、合致していることを検知すると、シュレッダーを利用できなくする利用制限処理に関するコマンド(利用制限手段)のプログラムが、端末又はシュレッダーのプログラムROMに格納されていてもよい。このプログラムが実行されることで、利用者ごとにシュレッダーの利用回数を制限できるので、より不正利用抑止効果を有するシュレッダー管理システムを提供できる。
【0059】
また、各実施形態の利用許可プログラムにおいては、平日、土曜、休日等で個別に利用許可設定できるものであってもよい。
【0060】
また、各実施形態において、キー、スキャナー、バーコード等でシュレッダーにかける書類の種類を、利用者の履歴情報に併せて記録できるようにしても良い。
【0061】
また、カードによる認証の場合、入室チェック時にカードに入室情報を書き込むようにしておき、入室情報が書き込まれたカードでないと、各実施形態のシュレッダーを動作させられないようにしても良い。
【0062】
また、各実施形態におけるシュレッダー個別の稼働時間を集計し、一定時間を越えると、システム管理者、シュレッダー管理部署の責任者、又は、社内で決められた管理者などにメンテナンス通知(例えば、電子メール)を出すようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシュレッダー管理システムの全体の構成を示した構成図である。
【図2】図1のシュレッダー管理システムにおけるシュレッダーの概略構成斜視図である。
【図3】図1のシュレッダー管理システムの端末とシュレッダーとの関係を示すブロック図である。
【図4】図1のシュレッダー管理システムの端末における表示出力部に表示された、履歴情報確認画面の一例を示す図である。
【図5】図1のシュレッダー管理システムのシュレッダー管理処理ルーチンを示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るシュレッダー管理システムの端末とシュレッダーとの関係を示すブロック図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るシュレッダー管理システムのシュレッダー管理処理ルーチンを示す図である。
【符号の説明】
【0064】
1、2、3、41 シュレッダー
4、43 ネットワーク
5、42 端末
11、51 個人情報読取部
12 書類投入口
13 コントローラ
14、30、53、61 送受信部
15、31、62 プログラムROM
16、32、63 制御RAM
17、34、64 CPU
18、33、65 記憶部
19、68 認証プログラム
20、69 利用許可プログラム
21、70 履歴情報生成プログラム
22、72 利用不可履歴情報生成プログラム
35、66 操作入力部
36、67 表示出力部
37、71 履歴情報確認プログラム
38、73 利用不可履歴情報確認プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙文書の廃棄を行うためのシュレッダーと、
前記シュレッダーの利用者ごとに利用権の設定が行われている際、予め前記利用者ごとに前記利用者固有の情報とが記憶されているとともに、前記利用者の情報に前記利用権の情報を結合して記憶できる記憶手段と、
前記利用者固有の情報が外部から入力された際、該利用者固有の情報と前記記憶手段における前記利用者固有の情報とを照合して、前記利用者の認証を行う認証手段と、
前記認証手段による認証が成功した際、前記記憶手段における前記利用権に応じた前記シュレッダーの利用を許可する利用許可手段と、を備え、
前記利用権の情報が、前記シュレッダーの利用可能時間の情報、前記利用者の利用許可時間の情報、又は前記利用者の利用可能回数の情報であることを特徴とするシュレッダー管理システム。
【請求項2】
前記利用許可されたシュレッダーを利用した前記利用者の履歴情報と、前記シュレッダーの利用時間の履歴情報とを生成する履歴情報生成手段を備え、
前記記憶手段が、前記利用許可されたシュレッダーを利用した前記利用者の履歴情報と、前記シュレッダーの利用時間の履歴情報とを結合して記憶するものであり、
前記記憶手段における履歴情報を検索・閲覧し確認できる履歴情報確認手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のシュレッダー管理システム。
【請求項3】
前記認証手段による認証が成功した際、前記利用許可手段による利用許可がなされなかった場合に、利用不可履歴情報を生成する利用不可履歴情報生成手段を備え、
前記記憶手段が、生成された前記利用不可履歴情報を記憶するものであり、
前記記憶手段における利用不可履歴情報を検索・閲覧し確認できる利用不可履歴情報確認手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシュレッダー管理システム。
【請求項4】
前記利用許可されたシュレッダーを利用した前記利用者の利用時間が、前記利用許可に対して予め決められた所定時間を越えている際、利用不可履歴情報を生成する利用不可履歴情報生成手段を備え、
前記記憶手段が、生成された前記利用不可履歴情報として記憶するものであり、
前記記憶手段における利用不可履歴情報を検索・閲覧し確認できる利用不可履歴情報確認手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシュレッダー管理システム。
【請求項5】
前記利用不可履歴情報が生成された際又は前記利用不可履歴情報を前記記憶手段が記憶した際、前記利用不可履歴情報が生成又は記憶されたことを通知する利用通知手段を備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載のシュレッダー管理システム。
【請求項6】
前記それぞれの手段又は前記シュレッダーに異常が発生した際、異常情報を通知する異常情報通知手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシュレッダー管理システム。
【請求項7】
前記利用者固有の情報と前記シュレッダーの利用回数を制限するのに用いられる制限利用回数情報とを記録しているカードから、前記利用者固有の情報と前記シュレッダーの制限利用回数情報とを読み取る情報読取手段を備え、
前記記憶手段が、前記利用者の利用1回ごとに数えた利用回数の情報を、すでに記憶している前記利用者固有の情報に関連付けて記憶できるものであり、
前記記憶手段に記憶された前記利用回数の情報と、前記情報読取手段で読み取った前記利用者の制限利用回数情報とを照合し、合致していることを検知すると、前記シュレッダーを利用できなくする利用制限手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のシュレッダー管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−98708(P2009−98708A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−266546(P2007−266546)
【出願日】平成19年10月12日(2007.10.12)
【出願人】(000155193)株式会社明光商会 (11)
【出願人】(503346913)タツタ システム・エレクトロニクス株式会社 (31)