説明

シリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去剤、被覆除去方法および中間単心分岐方法

【課題】 簡単容易に、二次被覆のみを除去して光ファイバ心線を露出させることができるシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去剤、被覆除去方法および中間単心分岐方法を提供する。
【解決手段】 (a)ドデシルベンゼンスルホン酸と、(b)イソプロピルブロマイドおよびノルマルプロピルブロマイドのうちの少なくともいずれか一方とを含有することを特徴とするシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去剤。被覆除去剤をテープ心線に付着させる付着工程と、該被覆除去剤を取り除く除去工程とを有するシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去方法であって、該被覆除去剤は、(a)ドデシルベンゼンスルホン酸と、(b)イソプロピルブロマイドおよびノルマルプロピルブロマイドのうちの少なくともいずれか一方とを含有することを特徴とするシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去剤、被覆除去方法および中間単心分岐方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、光ファイバは、そのままでは表面に傷が付き易く、識別も困難なために、その外周に着色した樹脂を一次被覆した光ファイバ心線として実用化されている。
【0003】
また、光ファイバ心線を複数本取り扱う場合、光ファイバ心線を並列してシリコーン樹脂で二次被覆した光ファイバテープ心線(以下、テープ心線ともいう。)が知られている。
テープ心線は、一括して作業を行うことができるが、その中の特定の光ファイバ心線を分岐して配線する場合や、テープ心線内の組み換えを行う場合等には、部分的に光ファイバの外周に施された二次被覆を除去して、光ファイバ心線を露出させる必要がある。
この被覆の除去方法としては、硬質ブレードを用いる方法や薬剤を用いる方法などがあったが(例えば、特許文献1を参照)、どれも手間がかかる上、一次被覆まで除去してしまうことがよくあり、改良を求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−4847号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上のような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とする処は、簡単容易に、二次被覆のみを除去して光ファイバ心線を露出させることができるシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去剤、被覆除去方法および中間単心分岐方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の技術的構成により、上記課題を解決できたものである。
(1)(a)ドデシルベンゼンスルホン酸と、(b)イソプロピルブロマイドおよびノルマルプロピルブロマイドのうちの少なくともいずれか一方とを含有することを特徴とするシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去剤。
(2)(c)1種または2種以上の有機溶剤からなる引火点20℃以上の希釈剤を含有することを特徴とする前記(1)記載のシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去剤。
(3)被覆除去剤をテープ心線に付着させる付着工程と、該被覆除去剤を取り除く除去工程とを有するシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去方法であって、該被覆除去剤は、(a)ドデシルベンゼンスルホン酸と、(b)イソプロピルブロマイドおよびノルマルプロピルブロマイドのうちの少なくともいずれか一方とを含有することを特徴とするシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去方法。
(4)前記付着工程は、被覆除去剤にテープ心線を浸漬させる浸漬工程であることを特徴とする前記(3)記載のシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去方法。
(5)前記付着工程は、少なくとも被覆除去剤およびテープ心線のいずれかに超音波振動を加えることを特徴とする前記(3)記載のシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去方法。
(6)被覆除去剤をシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線中間部に付着させる付着工程と、該被覆除去剤を取り除く除去工程と、少なくとも1本の光ファイバ心線を切断して分岐させる分岐工程とを有するシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の中間単心分岐方法であって、該被覆除去剤は、(a)ドデシルベンゼンスルホン酸と、(b)イソプロピルブロマイドおよびノルマルプロピルブロマイドのうちの少なくともいずれか一方とを含有することを特徴とするシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の中間単心分岐方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、簡単容易に、二次被覆のみを除去して光ファイバ心線を露出させることができるシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去剤、被覆除去方法および中間単心分岐方法を提供することができる。
また、短時間で光ファイバ心線を露出させることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
まず、被覆除去剤について説明する。
本発明のシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去剤は、(a)ドデシルベンゼンスルホン酸と、(b)イソプロピルブロマイド(以下IPBともいう)およびノルマルプロピルブロマイド(以下NPBともいう)のうちの少なくともいずれか一方とを含有することを特徴とする。
また、これら(a)の成分および(b)の成分に対し、(c)1種または2種以上の有機溶剤からなる引火点20℃以上の希釈剤を含有してもよい。
【0009】
ドデシルベンゼンスルホン酸(C2n+1−C−SOH:n=10〜14)としては、直鎖型ドデシルベンゼンスルホン酸(以下省略してI.DMSともいう)または分枝型ドデシルベンゼンスルホン酸(以下省略してN.DMSともいう)のどちらを使用してもかまわない。
もちろん両方とも使用してもかまわないが、どちらかというと、分枝型ドデシルベンゼンスルホン酸に比べ、水分解性に優れ、水洗したときに被洗浄物から落ちやすく使い勝手のよい直鎖型ドデシルベンゼンスルホン酸を使用するのが好ましい。
【0010】
IPBおよびNPBについては、どちらか一方が混合されていればよく、もちろん両方混合されていてもよい。
どちらかいうと、毒性の少ないNPBを使用するのが好ましい。
なお、これらIPBおよび/またはNPBを混合する場合には、安定剤として、ニトロアルカン類、エーテル類、エポキシド類及びアミン類からなる群から選ばれる少なくとも1種の物質も併せて添加するのが好ましい。
IPBおよびNPBは、アルミニウム等の金属と反応しやすいため、これを防止するために安定剤を混合する必要がある。
また、これらIPBおよびNPBは、不快な臭いを発する。
そこで、IPBまたはNPBの臭いを和らげるために、リモネン等の香料を添加するのが好ましい。
【0011】
また、希釈剤として混合する有機溶剤としては、炭化水素系溶剤や臭素系溶剤等を使用するのが好ましい。
なお、希釈剤は、引火点20℃以上になるように炭化水素系溶剤や臭素系溶剤等の中から適宜選択する。
また、その中でも特に沸点の高い有機溶剤が好ましい。
沸点の低い有機溶剤は、時間が経過するにつれて次々に揮発してしまい、流動性の悪化を招く虞があるからである。
沸点の高い有機溶剤を使用することで、そのまま常温で放置しても揮発し難く、流動性が損なわれることはないからである。
特に有機溶剤の中でも危険物第2類石油類、第3石油類,第4石油類に属するものが好ましい。
具体的には、炭素数が10以上の飽和脂肪族炭化水素が好ましい。
炭素数9以下の飽和脂肪族炭化水素では、引火点が40℃以下となり、十分な難燃性を発現させるために、イソプロピルブロマイドおよび/またはノルマルプロピルブロマイドを大量に混合する必要が生じる。
【0012】
本発明の被覆除去剤として、具体的には、商品名:「eソルブ21RS」、カネコ化学社製などを用いることができる。
【0013】
本発明の被覆除去剤は、シリコーン樹脂(シリコーン系接着剤、シリコーンゴムなどシリコーン化合物を含む)の被覆を溶解することができる。
【0014】
次に、本発明の被覆除去方法について説明する。
本発明のシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去方法は、被覆除去剤をテープ心線に付着させる付着工程と、該被覆除去剤を取り除く除去工程とを有する被覆除去方法であって、該被覆除去剤は、(a)ドデシルベンゼンスルホン酸と、(b)イソプロピルブロマイドおよびノルマルプロピルブロマイドのうちの少なくともいずれか一方とを含有することを特徴とする。
【0015】
まず、被覆除去剤を、シリコーン樹脂の二次被覆を有するテープ心線の二次被覆を除去したい箇所に付着させる(付着工程)。
付着工程としては、被覆除去剤にテープ心線を浸漬させる浸漬工程、被覆除去剤をスプレー缶等の噴霧容器に封入してテープ心線に噴霧する噴霧工程、被覆除去剤を刷毛等によりテープ心線に塗布する塗布工程などがある。
およそ10〜20分経過後に二次被覆が溶解される。
浸漬工程であれば、被覆除去剤を繰り返し用いることが容易で好ましい。
噴霧工程であれば、待機時間の被覆除去剤の蒸発を防ぐことができ、所望の箇所に被覆除去剤を付着させることができる。
塗布工程であれば、噴霧工程よりもさらに正確に所望の箇所に被覆除去剤を付着させることができる。
なお、付着工程は常温で行うことが好ましい。
【0016】
また、付着工程、特に浸漬工程では、少なくとも被覆除去剤およびテープ心線のいずれかに超音波振動を加えることが好ましい。超音波振動の周波数は20〜100kHzが好ましく、多周波で振動させることが特に好ましい。
これにより、およそ1〜2分経過後に二次被覆を溶解することができる。
【0017】
その後、テープ心線を取り出して布や紙で被覆除去剤を拭き取ったり、エアードライヤー等で被覆除去剤を風乾で飛ばしたりすることで被覆除去剤を取り除き(除去工程)、所定の箇所の二次被覆を除去して部分的に光ファイバ心線が露出したテープ心線を得ることができる。
このとき、UV樹脂等の一次被覆は溶解しないので、各光ファイバ心線の識別は一次被覆の色などにより容易に行うことができる。
【0018】
被覆除去剤は、繰り返し用いることができる。
なお、被覆除去剤の収容容器は、ポリエチレン製またはポリプロピレン製を使用するとよい。
【0019】
次に、本発明の中間単心分岐方法について説明する。
本発明のシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の中間単心分岐方法は、被覆除去剤をテープ心線中間部に付着させる付着工程と、該被覆除去剤を取り除く除去工程と、少なくとも1本の光ファイバ心線を切断して分岐させる分岐工程とを有するシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の中間単心分岐方法であって、該被覆除去剤は、(a)ドデシルベンゼンスルホン酸と、(b)イソプロピルブロマイドおよびノルマルプロピルブロマイドのうちの少なくともいずれか一方とを含有することを特徴とする。
【0020】
本発明の中間単心分岐方法は、基本的に前述の被覆除去方法と同様である。
ただし、付着工程で必ずテープ心線中間部に被覆除去剤を付着させること、除去工程後に、少なくとも1本の光ファイバ心線を切断して分岐させる分岐工程を有することが異なる。
テープ心線中間部とは、テープ心線の両端部以外の箇所である。
分岐工程では、すでにテープ心線中間部の光ファイバ心線が露出しているので、任意の光ファイバ心線を識別して切断し、分岐させることが容易である。
この中間単心分岐方法によれば、配線後も容易に分岐構造を作製でき、各家庭への光ファイバ敷設等で心線使用効率を向上させることが容易になる。
【実施例】
【0021】
以下、本発明を実施例によって説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
長さ50cmの石英系光ファイバUV心線(古河電工社製S04 外径0.25mm)8本を並列に並べて、表裏にシリコーンゴムを塗布、乾燥させ、8心テープ心線を作製した。
本実施例のシリコーンゴム被覆は、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアル社製シリコーンゴム(TSE3878)を使用し、厚みはファイバ径を含めて0.4mm、幅はファイバ径を含めて2.2mmとした。
なお、同じ作業を繰り返し、8心テープ心線を複数本用意した。
【0022】
<実施例1>
容量300mlのポリビン容器に、被覆除去剤として、商品名:「eソルブ21RS」、カネコ化学社製を200ml注いだ。
なお、ポリビンの上蓋には1mm×5mmの孔を開け、液面の高さは底面より10cmとなるようにした。
上記8心テープ心線を上蓋の孔からポリビン容器に入れ、先端が底面に着くまで浸漬させた。
なお、位置がずれないように、浸漬していない部分をセロファンテープで固定した。
20分経過後、8心テープ心線を被覆除去剤から引き上げ、付着した被覆除去剤および溶解物をワイプで拭き取った。
【0023】
<実施例2>
8心テープ心線の両端を把持し、U字形状にして中央部を溶解剤に浸漬させた。浸漬範囲は中央より両側5cm程度とした。
その他は実施例1と同様にした。
【0024】
<実施例3>
被覆除去剤と8心テープ心線ごと、ポリビン容器を超音波発生装置(アズワン社製、USクリーナ)のバス内に入れた。バスには水を入れ、超音波振動を発生させた(超音波条件:20℃、40khz)。
1分経過後、超音波振動を停止させ、ポリビン容器からテープ心線を引き上げ、付着した被覆除去剤および溶解物をワイプで拭き取った。
その他は実施例1と同様にした。
【0025】
<実施例4>
8心テープ心線の中間部10cmを残してマスキングテープを施し、当該中間部に被覆除去剤(商品名:「eソルブ21RS」、カネコ化学社製)をエアブラシ(GSIクレオス社製プロコンBOY)にて10cc噴霧した。
20分経過後、マスキングテープをはがし、付着した被覆除去剤および溶解物をワイプで拭き取った。
【0026】
<実施例5>
8心テープ心線の中間部10cmを残してマスキングテープを施し、刷毛(大塚刷毛社製ほたる10号)に被覆除去剤(商品名:「eソルブ21RS」、カネコ化学社製)をつけて、当該中間部のテープ心線の表面に塗布した。
20分経過後、マスキングテープをはがし、付着した被覆除去剤および溶解物をワイプで拭き取った。
【0027】
<比較例1>
被覆除去剤として、トルエンを200ml注いだ。
その他は実施例1と同様にした。
【0028】
<比較例2>
被覆除去剤として、トルエンを200ml注いだ。
9時間経過後、8心テープ心線を被覆除去剤から引き上げ、付着した被覆除去剤および溶解物をワイプで拭き取った。
その他は実施例1と同様にした。
【0029】
<比較例3>
カンナ形状の刃を要した冶具に(刃の深さ0.15mm)8心テープ心線を装着し、長手方向に引っ張ることで表層の被覆を剥がした。
この作業を30分繰り返して、細かい残渣を除去した。
【0030】
<比較例4>
耐水ペーパ(1000番手)にて8心テープ心線の表面を長手方向にこすることで被覆を剥がした。
この作業を30分繰り返して、細かい残渣を除去した。
【0031】
実施例および比較例の主な条件を表1に示した。
【0032】
【表1】

【0033】
(評価)
実施例および比較例の8心テープ心線について、以下の項目を評価した。
【0034】
<被覆残り>
シリコーンゴム被覆が残っていないか、目視で確認した。
○:残りなし
△:一部残りあり
×:残りあり
【0035】
<光ファイバ心線の状態>
光ファイバ心線のUV樹脂について、退色、傷、欠損などを目視で確認した。
【0036】
結果を表2に示す。
【0037】
【表2】

【0038】
(評価結果)
実施例1〜5では、被覆残りがなく、光ファイバ心線の状態も異常がなかった。
実施例2では、テープ心線の中央部でも被覆を簡単に除去することができた。
また、実施例3では極めて短時間で被覆を除去できた。
そして、実施例4、5では所望の箇所の被覆を除去することができた。
なお、実施例1〜5の被覆除去した箇所の光ファイバ心線は、シリコーンゴム被覆前と変わりなく使えるので、単心ファイバへのコネクタ取り付けや融着接続でも使用することができた。
これに対して、比較例1では、被覆をほとんど除去できず、光ファイバ心線の状態を確認できなかった。
また、比較例2では、被覆を除去できたものの、光ファイバ心線の状態としてUV樹脂が退色してしまった。
なお、比較例2では、溶解には9時間を要し、それでも一部溶解していないシリコーンゴム被覆があり、ワイプで強くこすることでようやく除去できた。
また、比較例3、4では、光ファイバ心線間の隙間にシリコーンゴム被覆が一部残り、光ファイバ心線の単心への分離が困難な状態であった。
また、光ファイバ心線の状態としては、一部UV樹脂に傷、欠損が見られた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)ドデシルベンゼンスルホン酸と、(b)イソプロピルブロマイドおよびノルマルプロピルブロマイドのうちの少なくともいずれか一方とを含有することを特徴とするシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去剤。
【請求項2】
(c)1種または2種以上の有機溶剤からなる引火点20℃以上の希釈剤を含有することを特徴とする請求項1記載のシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去剤。
【請求項3】
被覆除去剤をテープ心線に付着させる付着工程と、該被覆除去剤を取り除く除去工程とを有するシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去方法であって、
該被覆除去剤は、(a)ドデシルベンゼンスルホン酸と、(b)イソプロピルブロマイドおよびノルマルプロピルブロマイドのうちの少なくともいずれか一方とを含有することを特徴とするシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去方法。
【請求項4】
前記付着工程は、被覆除去剤にテープ心線を浸漬させる浸漬工程であることを特徴とする請求項3記載のシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去方法。
【請求項5】
前記付着工程は、少なくとも被覆除去剤およびテープ心線のいずれかに超音波振動を加えることを特徴とする請求項3記載のシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の被覆除去方法。
【請求項6】
被覆除去剤をシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線中間部に付着させる付着工程と、該被覆除去剤を取り除く除去工程と、少なくとも1本の光ファイバ心線を切断して分岐させる分岐工程とを有するシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の中間単心分岐方法であって、
該被覆除去剤は、(a)ドデシルベンゼンスルホン酸と、(b)イソプロピルブロマイドおよびノルマルプロピルブロマイドのうちの少なくともいずれか一方とを含有することを特徴とするシリコーン樹脂被覆光ファイバテープ心線の中間単心分岐方法。

【公開番号】特開2011−175169(P2011−175169A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−40260(P2010−40260)
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(000153591)株式会社巴川製紙所 (457)
【Fターム(参考)】