説明

シークヮーサー葉粉末入り緑色唐辛子末

【課題】シークヮーサー葉の粉末やシークヮーサー果実の搾り滓の粉末と未成熟の緑色の唐辛子の粉末とを混ぜてなるシークヮーサー葉粉末入り唐辛子末に関し、シークヮーサーの若葉を粉末にして、その有効利用方法を追求し実現する。
【解決手段】シークヮーサーの葉の粉末と未成熟の緑色の唐辛子の粉末とを混ぜることで、両者とも同じ緑色であるため、鮮やかな緑色を失うことなしに、赤色の唐辛子に代わる新規な緑色唐辛子末の香辛料を製品化できると共に、シークヮーサーの葉の香り高い芳香が作用することで、芳香の高い唐辛子の香辛料としての刺激が楽しめる。シークヮーサー葉に含有しているノビレチンによる抗酸化作用と唐辛子の辛味成分であるカプサイシンによる新陳代謝や抹消血管の血流の増進を実現できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒラミレモン(沖縄の方言名は「シークヮーサー」)の葉の粉末やシークヮーサー果実の搾り滓の粉末と未成熟の緑色の唐辛子の粉末とを混ぜてなるシークヮーサー葉粉末入り唐辛子末に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2005−278590によると、ジュースを搾汁した後のヒラミレモンの搾り粕には有効成分が大量に残存していることに着目し、搾り粕を有効利用したヒラミレモンの加工品を実現すべく、ヒラミレモンの丸ごと搾り粕を乾燥させて粉砕し、粉黒糖を加えてティーバッグに充填してなるヒラミレモン加工品が提案されている。また、ヒラミレモンの丸ごと搾り粕の乾燥物を微粉砕し、粉黒糖を添加し混合した状態で一口サイズの小袋に充填してなるヒラミレモン加工品にすると、常時携帯して、疲労回復用として水無しでも飲用できる。湯や冷水に溶かして、レモンティーの感覚で飲用してもよい。
【特許文献1】特開2005−278590
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、シークヮーサーの搾り粕には有効成分が大量に残存しているし、搾り粕を廃物利用できるので、健康増進やコストダウンの上では有効であるが、シークヮーサー果実の搾り粕は香りが少ないのが難点で、芳香増進の上では充分でない。
ところで、本発明の発明者は、シークヮーサーの若葉、特にその粉末は芳香が高いことを発見した。シークヮーサーの葉をそのまま香りを嗅いでも、特に芳香が強いとは感じない。
しかしながら、本発明の発明者が、試しにシークヮーサーの若葉を粉末にしてみたところ、意外と香りが高く、市販の普通クラスの緑茶に添加して飲んでみると、香りの高い高品質茶に変身した。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、シークヮーサーの若葉を粉末にして、その有効利用方法をいろいろと追求し実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、少なくともシークヮーサーの葉の粉末と未成熟の緑色唐辛子の粉末とを混ぜてあることを特徴とするシークヮーサー葉粉末入り唐辛子末である。本発明における緑色唐辛子とは、赤く熟す前の未熟状態の緑色をしている唐辛子を指す。したがって、成熟すると、赤色に変色する。
このように、シークヮーサーの葉の粉末と未成熟の緑色の唐辛子の粉末とを混ぜてあって、両者とも同じ緑色であるため、鮮やかな緑色を失うことなしに、赤色の唐辛子に代わる新規な緑色唐辛子末の香辛料を製品化できると共に、シークヮーサーの葉の香り高い芳香が作用することで、芳香の高い唐辛子の香辛料としての刺激が楽しめる。シークヮーサー葉に含有しているノビレチンによる抗酸化作用と唐辛子の辛味成分であるカプサイシンによる新陳代謝や抹消血管の血流の増進を実現できる。
【0005】
請求項2は、シークヮーサー果実の搾り滓を乾燥後に粉砕してなる粉末を混ぜてあることを特徴とする請求項1に記載のシークヮーサー葉粉末入り唐辛子末である。
このように、請求項1記載のシークヮーサー葉粉末入り唐辛子末に、シークヮーサー果実の搾り滓を乾燥後に粉砕してなる粉末を混ぜてあるため、シークヮーサー若葉の香り高い芳香が強化されると共に、シークヮーサー果実の搾り滓によって、シークヮーサー果実のビタミンCや抗酸化成分を摂取できる。
【0006】
請求項3は、赤く熟した唐辛子の粉末を透明容器に入れた赤唐辛子末と請求項1または請求項2に記載のシークヮーサー葉粉末入り緑色唐辛子末を透明容器に入れた緑色唐辛子末がセットになっていることを特徴とする唐辛子末である。
このように、赤く熟した唐辛子の粉末を透明容器に入れた赤唐辛子末と請求項1または請求項2に記載のシークヮーサー葉粉末入り緑色唐辛子末を透明容器に入れた緑色唐辛子末をセットにすると、赤く熟した赤唐辛子の色とシークヮーサー葉粉末入り緑色唐辛子末の緑色が対になるので、色彩的な珍しさと好奇心を刺激することで、消費者の購買欲を増進できるほか、何れも唐辛子としての香辛効果を発揮でき、しかも緑色唐辛子末の方はシークヮーサー葉粉末独特の芳香も発するため、効果的に使い分けることで、料理をいろいろと楽しめるという効果を奏する。
【0007】
請求項4は、少なくともシークヮーサーの葉の粉末を、各種の茶類、調味料、香辛料、うどん等のような穀物の加工品、食品香料、食用粉類、菓子パン、各種の飲食物に混ぜることによって香りと抗酸化効果の増強を図ることを特徴とするシークヮーサー葉粉末の利用方法である。
このように、少なくともシークヮーサーの葉の粉末を、各種の茶類、調味料、香辛料、うどん等のような穀物の加工品、食品香料、食用粉類、菓子パン、各種の飲食物に混ぜることによって、飲食する際にシークヮーサー若葉粉末の芳香を楽しんだり食欲増進も可能で、シークヮーサー葉に含有しているノビレチンの抗酸化効果により健康増進を図ることもでき、シークヮーサー葉末の有効利用を促進できる。
【0008】
請求項5は、シークヮーサー果実の搾り滓を乾燥後に粉砕してなる粉末および/又は未成熟の緑色唐辛子の粉末を混ぜることを特徴とする請求項4に記載のシークヮーサー葉粉末の利用方法である。
請求項4のようにしてシークヮーサー葉粉末を有効利用する際に、請求項5のように、シークヮーサー果実の搾り滓を乾燥後に粉砕してなる粉末を混ぜると、シークヮーサーのノビレチンの抗酸化作用による健康増進を図ることができ、しかもシークヮーサー若葉の香りを増強できる。また、未成熟の緑色唐辛子の粉末を混ぜると、唐辛子による香辛料としての機能を実現できると共に、唐辛子のカプサイシンによる新陳代謝や抹消血管の血流の増進を実現できる。
【0009】
請求項6は、請求項4または請求項5に記載の方法によって、少なくともシークヮーサーの葉の粉末および/又は未成熟の緑色唐辛子の粉末を混ぜてあることを特徴とする各種の茶類、調味料、香辛料、うどん等のような穀物の加工品、食品香料、食用粉類、菓子パン、各種の飲食物である。
このように、各種の茶類、調味料、香辛料、うどん等のような穀物の加工品、食品香料、食用粉類、菓子パン、各種の飲食物に、請求項4または請求項5に記載の方法によって、少なくともシークヮーサー若葉の粉末を混ぜてあるため、飲食する際にシークヮーサー若葉末の芳香を楽しめると共にシークヮーサー若葉に含有しているノビレチンの抗酸化力による健康増進を図ることができ、シークヮーサー若葉の有効利用を促進できるる。
また、シークヮーサー果実特有のノビレチンの抗酸化力による健康増進を図ることができ、かつシークヮーサー葉粉末の香りを補助できるほか、未成熟の緑色唐辛子の粉末を混ぜると、唐辛子による香辛効果を発すると共に、唐辛子のカプサイシンによる新陳代謝や抹消血管の血流の増進を実現できる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1のように、シークヮーサーの葉の粉末と未成熟の緑色の唐辛子の粉末とを混ぜてあって、両者とも同じ緑色であるため、鮮やかな緑色を失うことなしに、赤色の唐辛子に代わる新規な緑色唐辛子末の香辛料を製品化できると共に、シークヮーサー葉の粉末の香り高い芳香を発することで、芳香の高い唐辛子香辛料としての刺激が楽しめる。しかも、シークヮーサー葉に含有しているノビレチンによる抗酸化作用と唐辛子の辛味成分であるカプサイシンによる新陳代謝や抹消血管の血流の増進を実現できる。
【0011】
請求項2のように、請求項1記載のシークヮーサー葉粉末入り唐辛子末に、シークヮーサー果実の搾り滓を乾燥後に粉砕してなる粉末を混ぜてあるため、シークヮーサー若葉の香り高い芳香が補助されると共に、シークヮーサー果実の搾り滓によって、シークヮーサー果実のビタミンCや抗酸化成分を摂取できる。
【0012】
請求項3のように、赤く熟した唐辛子の粉末を透明容器に入れた赤唐辛子末と請求項1または請求項2に記載のシークヮーサー葉粉末入り緑色唐辛子末を透明容器に入れた緑色唐辛子末をセットにすると、赤く熟した赤唐辛子の色とシークヮーサー葉粉末入り緑色唐辛子末の緑色が対になるので、色彩的な珍しさと好奇心を刺激することで、消費者の購買欲を増進できるほか、何れも唐辛子としての香辛効果を発揮でき、しかも緑色唐辛子末の方はシークヮーサー葉粉末独特の芳香も発するため、効果的に使い分けることで、料理をいろいろと楽しめるという効果を奏する。
【0013】
請求項4のように、少なくともシークヮーサーの葉の粉末を、各種の茶類、調味料、香辛料、うどん等のような穀物の加工品、食品香料、食用粉類、菓子パン、各種の飲食物に混ぜることによって、飲食する際にシークヮーサー若葉粉末の芳香を楽しんだり食欲増進も可能で、シークヮーサー葉に含有しているノビレチンの抗酸化効果により健康増進を図ることもでき、シークヮーサー葉末の有効利用を促進できる。
【0014】
請求項4のようにしてシークヮーサー葉粉末を有効利用する際に、請求項5のように、シークヮーサー果実の搾り滓を乾燥後に粉砕してなる粉末を混ぜると、シークヮーサー果実のノビレチンの抗酸化作用による健康増進を図ることができ、しかもシークヮーサー若葉の香りを増強できる。また、未成熟の緑色唐辛子の粉末を混ぜると、唐辛子による香辛料としての機能を実現できると共に、唐辛子のカプサイシンによる新陳代謝や抹消血管の血流の増進を実現できる。
【0015】
請求項6のように、各種の茶類、調味料、香辛料、うどん等のような穀物の加工品、食品香料、食用粉類、菓子パン、各種の飲食物に、請求項4または請求項5に記載の方法によって、少なくともシークヮーサー若葉の粉末を混ぜてあるため、飲食する際にシークヮーサー若葉末の芳香を楽しめると共にシークヮーサー若葉に含有しているノビレチンの抗酸化力による健康増進を図ることができ、シークヮーサー若葉の有効利用を促進できるる。
また、シークヮーサー果実特有のノビレチンの抗酸化力による健康増進を図ることができ、かつシークヮーサー葉粉末の香りを補助できるほか、未成熟の緑色唐辛子の粉末を混ぜると、唐辛子による香辛効果を発すると共に、唐辛子のカプサイシンによる新陳代謝や抹消血管の血流の増進を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に本発明によるシークヮーサー葉粉末入り唐辛子末が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1はシークヮーサー葉粉末の製造方法を示すフローチャートである。ステップS1は、原料となるシークヮーサーの若葉であるが、充分に成長した葉でも使用可能である。ただし、若葉の方が香りが高いし、採取したり、乾燥、粉砕などの処理も容易で、扱い易い。
【0017】
原料のシークヮーサー若葉を洗浄したり異物を除去するなどの前処理を終えたら、直ちに粉砕することも可能ではあるが、高温で殺菌してから、温風乾燥して粉砕することが望ましい。高温殺菌は、80℃で30分間程度、その後の温風乾燥は、40℃で1時間30分程度が望ましい。S2がこのような乾燥工程である。なお、乾燥温度や時間は、前記に限定されない。
【0018】
ステップS3は粉砕工程であり、各種の粉砕手段によって粉末化すると、ステップS4のようにシークヮーサー若葉粉末が完成する。このシークヮーサー若葉粉末は、図2、図3のように緑色唐辛子の粉末やシークヮーサー果実の搾り滓の乾燥粉末と混合することで、シークヮーサー葉粉末入り唐辛子末として製品化できる。また、ステップS5のように、調味料や香辛料、食品香料として各種の飲食品に添加することができる。
【0019】
各種の飲食品としては、各種の茶類、調味料、香辛料、うどん等のような穀物の加工品、食品香料、食用粉類、菓子パン、各種の飲食物などを挙げることができる。このような各種の飲食品にシークヮーサー葉粉末を加えて混ぜ込むことで、シークヮーサー葉粉末の芳香によって香ばしい飲食品に仕上がる。また、シークヮーサー葉のノビレチンの抗酸化作用による健康増進も可能になる。
前記の各種茶類としては、ビワ茶や柿茶、グヮバ茶、クミスクチンなどの健康茶や各種の野草茶などが適しているが、緑茶にも有効である。香りが劣化した緑茶に少量添加するだけで、香りの高い高品質茶に変身する。前記の菓子パンとしては、ゼリーやケーキなどが適しているが、各種の和菓子にも有効である。各種の健康茶や野草茶と混ぜる際は、手揉み状態に粗挽きする程度でもよい。
なお、図2のようにして製造したシークヮーサー果実の搾り滓を乾燥後に粉砕してなる粉末および/又は未成熟の緑色唐辛子の粉末も添加することによって、唐辛子の辛味を加味したり、シークヮーサー果実の搾り滓で、シークヮーサー葉のノビレチンの抗酸化効果を補助したりすることもできる。
【0020】
図2は、図1の製法で製造したシークヮーサー葉粉末を原料にした緑色唐辛子末の製造方法を示すフローチャートである。ステップS11、S21、S31、S41は、図1のステップS1、S2、S3、S4と同じであり、図2においては、ステップS41のシークヮーサー葉粉末を、ステップS51で緑色唐辛子粉末と混合し、ステップS61のシークヮーサー葉粉末入りの緑色唐辛子末として製品化する。
【0021】
この場合の緑色唐辛子粉末は、ステッ
原料とする。すなわち、赤く熟す前の緑色の唐辛子を原料として使用する。赤く熟す前の唐辛子の実ではあるが、唐辛子特有の辛味は充分である。品種は特に限定しないが、沖縄産の島唐辛子が好ましい。
ステップS12の緑色唐辛子を原料にして、ステップS22で乾燥し、次のステップS32で粉砕して粉末化する。この場合も、前記のように80℃で高温殺菌してから、60℃程度で温風乾燥することが好ましい。
【0022】
ステップS42が粉末化された緑色唐辛子粉末であり、ステップS51において、ステップS41のシークヮーサー葉粉末と混合することによって、ステップS61に示す緑色唐辛子製品1として完成する。
この緑色唐辛子製品1は、シークヮーサー葉の緑色と熟す前の緑色の唐辛子の作用によって、鮮やかな緑色の唐辛子末となる。
唐辛子と言えば赤く熟した製品をイメージするので、本発明のような緑色の唐辛子は、意外性も手伝って、需要は大きいと思われる。
【0023】
シークヮーサー葉粉末のみでは、シークヮーサー特有のノビレチンの効能が小さいので、ノビレチンの効能を増強するために、シークヮーサー果実の搾り滓の乾燥粉末を加えることが望ましい。
ステップS13は、シークヮーサー果実の搾り滓である。その原料は、完熟果実も可能ではあるが、完熟前の青切り果実の方がノビレチン効果が高い。ジュースとして搾汁した後に残った搾り滓を利用する。
【0024】
ステップS23において、シークヮーサー果実の搾り滓を乾燥させて、次のステップS33で公知の手法で粉砕して粉末化する。この場合、従来の手法と違って、予め種子を取り除いてから粉砕するのが望ましい。種子による苦みが入らないようにするためである。
なお、苦みが多少入っても、唐辛子の辛味で抑制することも可能である。
【0025】
粉砕することで、ステップS43のような搾り滓の粉末が得られるので、これを次のステップS62において、前記のステップS51でシークヮーサー葉粉末と緑色唐辛子粉末を予め混合してなるシークヮーサー葉粉末入りの緑色唐辛子粉末と混合することで、ステップS7のようなシークヮーサー搾り滓粉末入りの緑色唐辛子粉末が完成する。
【0026】
最初から、シークヮーサー若葉粉末とシークヮーサー果実の搾り滓粉末と緑色唐辛子粉末の3者を混合してなるシークヮーサー若葉粉末入り緑色唐辛子粉末を製造する場合は、図3のようなフローチャートが理解し易い。この場合、シークヮーサー若葉粉末20%、シークヮーサー果実の搾り滓粉末40%、緑色唐辛子の粉末40%程度の配合割合が適しているが、シークヮーサー若葉粉末10〜30%、シークヮーサー果実の搾り滓粉末30〜50%、緑色唐辛子の粉末30〜50%程度の範囲でも可能である。
【0027】
図2では、シークヮーサー葉粉末と緑色唐辛子粉末を混合したが、シークヮーサー葉粉末を、緑色唐辛子粉末と混合しないで、シークヮーサー果実の搾り滓の粉末と混ぜることもできる。この用法は、唐辛子の辛味が適しない子ども向けの飲食品にシークヮーサー葉粉末を添加する場合に、シークヮーサーのノビレチンを強化したい場合に適している。
【0028】
以上のように、シークヮーサー葉粉末と緑色唐辛子粉末を混ぜてなる緑色唐辛子のみでは、唐辛子は赤色を呈しているものという先入観を持っている消費者には理解されないので、赤色の完熟唐辛子の粉末の入った製品と一緒にセットにして販売することが有効である。
したがって、赤く熟した唐辛子の粉末を透明容器に入れた赤唐辛と、前記のようにしてシークヮーサー葉粉末入りの緑色唐辛子末を透明容器に入れた緑色唐辛子とをセットにして、製品化する。いずれも、透明の容器に入れてあるので、色彩の対照の美しさによって、購買欲を刺激できるだけでなく、緑色唐辛子は、唐辛子本来の辛味に加えて、シークヮーサー葉粉末の独特の香りを発するので、珍奇な唐辛子として消費拡大に寄与できる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
以上のように、本発明によると、シークヮーサーの若葉を粉末化して、緑色の唐辛子粉末と混ぜて、色も香りも珍奇な緑色唐辛子製品にしたり、各種の飲食品に調味料や香辛料、食品香料として添加することで、シークヮーサー若葉粉末の芳香が付加価値を高める。赤色の通常の唐辛子製品とセットにして販売すると、販売戦略上も有効である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】シークヮーサー若葉粉末の製造方法を示すフローチャートである。
【図2】図1の製法で製造したシークヮーサー葉粉末を原料にした緑色唐辛子末の製造方法を示すフローチャートである。
【図3】シークヮーサー若葉粉末とシークヮーサー果実の搾り滓粉末と緑色唐辛子粉末の3者を混合してシークヮーサー若葉粉末入り緑色唐辛子粉末を製造する場合のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともシークヮーサーの葉の粉末と未成熟の緑色の唐辛子の粉末とを混ぜてあることを特徴とするシークヮーサー葉粉末入り唐辛子末。
【請求項2】
シークヮーサー果実の搾り滓を乾燥後に粉砕してなる粉末を混ぜてあることを特徴とする請求項1に記載のシークヮーサー葉粉末入り唐辛子末。
【請求項3】
赤く熟した唐辛子の粉末を透明容器に入れた赤唐辛子末と請求項1または請求項2に記載のシークヮーサー葉粉末入り青唐辛子末を透明容器に入れた緑色唐辛子末がセットになっていることを特徴とする唐辛子末。
【請求項4】
少なくともシークヮーサーの葉の粉末を、各種の茶類、調味料、香辛料、うどん等のような穀物の加工品、食品香料、食用粉類、菓子パン、各種飲食物に混ぜることによって香りと抗酸化効果の増強を図ることを特徴とするシークヮーサー葉粉末の利用方法。
【請求項5】
シークヮーサー果実の搾り滓を乾燥後に粉砕してなる粉末および/又は未成熟の緑色唐辛子の粉末を混ぜることを特徴とする請求項4に記載のシークヮーサー葉粉末の利用方法。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載の方法によって、少なくともシークヮーサーの葉の粉末および/又は未成熟の緑色唐辛子の粉末を混ぜてあることを特徴とする各種の茶類、調味料、香辛料、うどん等のような穀物の加工品、食品香料、食用粉類、菓子パン、各種の飲食物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−183262(P2009−183262A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−29813(P2008−29813)
【出願日】平成20年2月9日(2008.2.9)
【特許番号】特許第4280800号(P4280800)
【特許公報発行日】平成21年6月17日(2009.6.17)
【出願人】(501095668)
【Fターム(参考)】