説明

シート処理装置と画像形成装置

【課題】電源がOFFになる前の処理手段の初期化状態を記憶し、起動時に、予め記憶してある初期化状態によっては、初期化動作の必要がないと判断した場合、初期化動作を行わない。
【解決手段】シート処理装置は、シートを処理するオフセット機構部170と、オフセット機構部170に初期化動作をさせるCPUと、オフセット機構部170に初期化されているか否かを記憶する不揮発性メモリと、を備え、CPUは、装置に作動電源が投入されて、不揮発性メモリにオフセット機構部が初期化されていないことが記憶されている場合、オフセット機構部に初期化動作をさせ、初期化されていることが記憶されている場合、オフセット機構部に初期化動作をさせない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート処理装置と、これを備えた画像形成装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機器等の画像形成装置には、画像形成を終えて画像形成装置本体から排出されるシートに綴じ処理、穿孔処理等の内、少なくとも1つの処理をするシート処理装置を備えているものがある。
【0003】
このようなシート処理装置には、電源投入後、各機構を、初期化動作するようになっているものがある(特許文献1)。このシート処理装置は、画像形成装置から排出されたシートを処理する複数の処理手段と、複数の処理手段をそれぞれ初期化する初期化手段と、を備えている。また、シート処理装置は、画像形成装置からの情報に基づき処理手段の内、初期化が必要な処理手段を判別する判別手段と、判別結果に応じて初期化が必要な処理手段を初期化するように初期化手段を制御する制御手段と、を備えている。
【0004】
そして、シート処理装置は、判別手段が複数の処理手段の内、初期化が必要な処理手段を判別して、制御手段が判別結果に応じて初期化が必要な処理手段を初期化するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−73251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のシート処理装置は、判別結果に応じた処理手段を初期化するようになっているため、電源投入後の初期化動作に起因する、処理動作開始の遅延、消費電力の増大、騒音の増大、各処理手段の耐用年数の短縮化等の解決すべき課題があった。
【0007】
また、このように、処理動作開始が遅くなるシート処理装置を備えた画像形成装置は、ファーストコピーが遅くなるという解決すべき課題があった。
【0008】
本発明は、電源ON時の初期化動作を少なくすることができるシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のシート処理装置は、シートを処理するシート処理手段と、前記シート処理手段に初期化動作をさせる制御手段と、前記シート処理手段が初期化された状態であるか否かを記憶する記憶手段と、を備え、前記制御手段は、装置に作動電源が投入されて、前記記憶手段に前記シート処理手段が初期化されていない状態であることが記憶されている場合、前記シート処理手段に初期化動作をさせ、初期化された状態であることが記憶されている場合、前記シート処理手段に初期化動作をさせない、ことを特徴としている。
【0010】
本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像を形成されたシートを処理するシート処理装置と、を備え、前記シート処理装置は、上記のシート処理装置である、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明のシート処理装置は、制御手段が、装置に作動電源が投入されて、記憶手段にシート処理手段が初期化された状態であることが記憶されている場合、シート処理手段に初期化動作をさせないようになっている。このため、本発明のシート処理装置は、電源投入後の初期化動作に起因する、処理動作開始の遅延を少なくして、消費電力の増大、騒音の増大、さらに、各処理手段の耐用年数の短縮化等を防止することができる。
【0012】
本発明の画像形成装置は、処理動作開始の遅延することを少なくしたシート処理装置を備えているので、ファースコピーが遅くなるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態である画像形成装置の部分概略図である。
【図2】図1の画像形成装置における装置本体のシート搬送方向に沿った断面図である。
【図3】本発明の実施形態であるシート処理装置をシート排出部側から見た図である。
【図4】図3のシート処理装置の主要部分のシート搬送方向に沿った断面図である。
【図5】図3のシート処理装置の主要部分の斜視図である。
【図6】図5に示すオフセットローラの動作、それに伴うシートの動きを説明するための図である。(A)は、処理シートに排出されたシートを一旦下流に搬送している状態の図である。(B)は、(A)に続いてシートを上流側に戻し搬送している状態の図である。(C)は、(B)に続いてシートを幅方向に移動させている状態の図である。
【図7】図4のシート処理装置のシートクランプ部材の駆動機構を説明する図である。
【図8】図4におけるシート処理装置の制御部としてのCPUと、センサ、モータ等との接続関係を示すブロック図である。(A)全体のブロック図である。(B)RAMに格納されている作業用データの内容を示す図である。(C)は不揮発性メモリに格納される内容を示す図である。
【図9】シート処理装置の動作説明用のフローチャートである。
【図10】図9における機構部初期化のサブルーチンのフローチャートである。
【図11】図9における状態監視のサブルーチンのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態のシート処理装置と、このシート処理装置を備えた画像形成装置とを図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、搬送されるシートの上流側端を後端、下流側端を先端という。また、シートの幅方向とは、シート搬送方向に対して直交する方向のことをいう。
【0015】
(画像形成装置)
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置の部分概略図である。図2は、図1の画像形成装置における装置本体の、シート搬送方向に沿った断面図である。
【0016】
画像形成装置300は、シートに画像を形成するようになっている。画像形成装置には、例えば、複写機、ファクシミリ、プリンタ、これらの複合機等がある。画像形成装置300は、実施形態のシート処理装置1を購入選択肢(いわゆるオプション)として、装置本体300Aに分離可能に備えている。シート処理装置1は、画像形成装置の装置本体300A内に組み込まれていても良い。
【0017】
装置本体300Aには、原稿を自動的に送る自動原稿給送装置(ADF)305と、自動原稿給送装置305によって送られてきた原稿の画像を読み取る画像読取部306とが設けられている。そして、画像読取部306が読み取った画像情報は、不図示のコントローラによりレーザ発振器に信号が送られて、レーザ発信器からレーザ光として発せられる。このレーザ光は、回転しているポリゴンミラー309に反射して更に反射ミラー310により再び折り返され、表面が一様に帯電された感光体ドラム312を照射して、感光体ドラム312に静電潜像を形成する。感光体ドラム312上の静電潜像は、現像器311によってトナー現像された後、レジストローラ対314から搬送されたシートS上にトナー画像として転写される。感光体ドラム312、現像器311等は、画像形成部300Bを構成している。
【0018】
紙やOHPシートなどのシートSは、ピックアップローラ313によりシートカセット351,352から適宜選択的に繰り出されて、分離部307により分離され、1枚ずつ給送される。シートSは、ローラ対316,317によってレジストローラ対314に搬送されて、レジストローラ対314によって斜行が矯正される。そして、シートSは、感光体ドラム312の回転に同期して感光体ドラム312とこれに対向する転写装置318との間に搬送される。感光体ドラム312に接触したシートSには、転写装置318の作用により感光体ドラム312に形成されたトナー画像が転写される。
【0019】
その後、シートSは、定着ローラ対301に導かれ、定着ローラ対301により加熱および加圧されてトナー画像が定着される。定着ローラ対301には、定着上分離爪303が接している。定着上分離爪303は、シートSを定着ローラ対301から分離する。分離されたシートSは、排出ローラ対399により、装置本体300Aから、装置本体300Aに接続されたシート処理装置1(図1、図3)に導かれる。
【0020】
(シート処理装置)
シート処理装置1のシート処理動作及び動作を、図1乃至図7の構成図、図8の制御ブロック図、図9乃至図11のフローチャートに基づいて説明をする。
【0021】
図3は、本発明の実施形態であるシート処理装置をシート排出部側から見た図である。図4は、図3のシート処理装置の主要部分のシート搬送方向に沿った断面図である。図5は、図3のシート処理装置の主要部分の斜視図である。図6は、図5に示すオフセットローラの動作、それに伴うシートの動きを説明するための図である。(A)は、処理シートに排出されたシートを一旦下流側に搬送している状態の図である。(B)は、(A)に続いてシートを上流側に戻し搬送している状態の図である。(C)は、(B)に続いてシートを幅方向に移動させている状態の図である。図7は、図4のシート処理装置のシート束排出部材の駆動機構を説明する図である。
【0022】
シート処理装置1(図1)は、画像形成装置300の装置本体300Aに設けられたスライドユニット4に水平移動自在に支持されている。シート処理装置1は、シート処理装置1の上部に回動自在に軸支されたロックアーム2を装置本体300Aに固定されたホールド部材3に拘束することにより、装置本体300Aに対して位置決め結合されている。
【0023】
シート処理装置1は、装置本体300Aから排出された、原稿枚数に対応した枚数のシートSを受け入れて処理トレイ410上で束状にして、処理をして、シート束毎にスタックトレイ421に排出するようになっている。処理には、整合、仕分け、積載、針綴じ、折り曲げ、穴あけ等の様々な処理がある。実施の形態のシート処理装置1は、整合、仕分け、積載、針綴じを行えるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】
シート処理装置1は、主に、次の各構成部分から成り立っている。画像形成装置300の装置本体300Aから順次排出されるシートを収容する後処理トレイ410。後処理トレイ410上のシートの整合処理を行うオフセットローラ407。後処理トレイ410上のシート束を綴じるステイプラユニット420。後処理トレイ410上のシート束を把持して排出するシートクランプ部材412。後処理トレイ410上で形成されたシート束を最終的に積載するスタックトレイ421。装置本体300A内の制御部501(図1)からの制御信号に基づいて、シート処理装置1を制御する制御手段であるCPU111。各センサ403,150,415。各モータ431,432,430。各ソレノイド433,434。
【0025】
装置本体300A内の制御部501とCPU111は、いずれか一方が他方に一体化されていてもよい。
【0026】
シート受け入れ部401(図4)は、装置本体300A(図1)から排出されたシートSを受け取る。シート受け入れ部401で受け取られたシートSは、入口センサ403に検知された後、搬送ローラ405、及びオフセットローラ407によって、処理トレイ410に搬送されて、積載される。処理トレイ410に積載されたシートSは、シート束排出センサ415に検知される。
【0027】
オフセットローラ407は、正転、逆転、オフセット移動してシートSをシート搬送方向の下流、上流、シートの幅方向へ搬送するローラ部材である。オフセットローラ407は、外周部がゴム、ゴムと同じ様な弾性を備えた樹脂等の弾性体で円筒形状に形成されている。オフセットローラホルダ406は、オフセット軸511にシートの幅方向に往復移動自在に設けられて、オフセット軸511を支点にして上下方向に回動して、オフセットローラ407をシートSの上面に対して接離させるようになっている。
【0028】
オフセット軸511は、角軸である。オフセットローラホルダ406は、角軸のオフセット軸511に係合する角孔を介してオフセット軸511に設けられており、オフセット軸511とは一体に回転し、かつオフセット軸511上をスラスト方向(軸に沿った方向)へ移動できるようになっている。
【0029】
オフセットローラホルダ406は、ピックアップソレノイド433のオン、オフに応じて、ソレノイドアーム512、離間レバー514を介して上下方向に回動する。この結果、オフセットローラ407が、ピックアップソレノイド433のオン、オフに応じて上昇、下降する。
【0030】
オフセットローラ407(図5)は、搬送ローラ405(図4)を共通に駆動する正逆転可能な搬送モータ431によって回転するようになっている。搬送モータ431の回転は、タイミングベルト523、ローラギア524、アイドラギア525、オフセットギア526、オフセットプーリ527、及びタイミングベルト522を介してオフセットローラ407に伝達される。
【0031】
オフセットローラ407は、搬送モータ431の回転方向に応じて、正転して処理トレイ410上のシートSを下流へ搬送し(図6(A))、逆転してシートSを上流へ搬送する(図6(B))。オフセットローラ407は、正逆転可能なオフセットモータ432の駆動により、必要な移動量だけシートSの幅方向に移動して(図6(C))、幅方向位置決め壁416に接近し、幅方向位置決め壁416から離間するようになっている。
【0032】
オフセットモータ432の回転運動は、オフセットモータギア432aからオフセットピニオン516に伝達され、オフセット軸511に沿ったオフセットラック515の直線運動に変換される。この直線運動によって、オフセットローラ407がシートの幅方向に移動する。
【0033】
オフセットホームポジションセンサ150は、オフセットラック515を検知して、オフセットローラ407がホームポジションにいることを検知するようになっている。ピックアップソレノイド433(図4、図5)がオフされると、正転するオフセットローラ407が自重で下降してシート上に着地(当接)する。オフセットローラ407は、シートSを一旦下流へ搬送した後に逆転して、シートSを上流へ引き戻し、処理トレイ410の上流端部に立設されたシート後端ストッパ411にシートSの後端を突き当てることにより、シートSの後端を整合する(図6(B))。
【0034】
後端を整合されたシートSは、回転停止したオフセットローラ407がオフセット軸511上を移動するのに伴って、当接しているオフセットローラ407の摩擦力によって引き摺られてシートSの幅方向にRAM120の記憶した距離移動する。そして、シートSは、シート押さえ510(図5)の下をくぐって幅方向位置決め壁416に当接させられて、側端を整合される(図6(C))。整合位置決め壁416とオフセットローラ407のホームポジションとの間の距離は、RAM120に記憶されている。
【0035】
整合位置決め壁416に側端を整合されたシートSは、再度、逆回転するオフセットローラ407によって、後端をシート後端ストッパ411に押し付けられて、後端を、再度、整合させられる。その後、シート束は、シートクランプ部材412によって、把持される。シートクランプ部材412は、上下の開閉爪412c、412dによってシート束を把持するようになっている。
【0036】
オフセットローラ407は、シートSから離れて、ホームポジションに戻り、後続のシートSが送り込まれてくるのを待つ。後続のシートSは、シートクランプ部材412によって処理トレイ410上に固定されている先行シートS上に積載されて、先行シートSと同様にして後端整合、側端整合をされる。このようにして所定枚数のシートSを積み重ねて形成されたシート束は、ステイプラユニット420によって、後端の隅を斜めにステイプル処理(針綴じ)される。なお、シート束は、ステイプラユニット420によって整合されるだけで、綴じられないで排出されることもある。
【0037】
図7に示すシート束排出モータ430の駆動によりベルト551、プーリギア552を介して回転するスライドギアA553及びスライドギアB554には、ピンA553a及びピンB554aが垂設されている。ピンA553a及びピンB554aは、シート束排出部材413に形成されたガイド用スリット413aに係合している。
【0038】
シート束排出モータ430が回転して、スライドギアA553及びスライドギアB554が回転すると、ピンA553a及びピンB554aがシート束排出部材413のガイド用スリット413a内を移動してシート束排出部材をシート排出方向へ移動する。シート束排出部材のシート排出方向への移動によって、ステイプル処理されて、或いは、整合処理されるだけで、シートクランプ部材412に挟まれたシート束は、スタックトレイ421に移動させられる。そして、シート束は、シートクランプ部材412の開放によって、スタックトレイ421に(図3)、装置本体1Aのシート排出部434から排出、積載される。
【0039】
このとき、スタックトレイ421上に既に積載されているシート束は、押さえ部材421A(図4)によってスタックトレイ421上に押さえられているので、後続のシート束の排出によって、スタックトレイ421から押し出されることがない。
【0040】
なお、スライドギアB554(図7)の近くには、束排出ホームポジションセンサ160が設けられている。スライドギアB554には、束排出ホームポジションセンサ160を横切るフラグ160aが設けられている。シート束排出部材413とシートクランプ部材412の現在位置は、束排出ホームポジションセンサ160がフラグ160aを検知してからスライドギアB554を回転させるシート束排出モータ430の回転パルスをCPUがカウントすることによって分る。
【0041】
ところで、シート処理装置1は、スタックトレイ421にシート束を順次積載していくと、シート束によってシート排出部434が塞がれて、シート排出部434からシートSを排出することができなくなる。このため、スタックトレイ421は、シート束でシート排出部434を塞がないように、最上のシート束がシート排出部434に近くなると、所定距離だけ、下降するようになっている。
【0042】
また、スタックトレイ421は、シート排出方向の上流端が下流端よりも低く傾斜している。これは、シート束がシート排出部434から排出されるとき、スタックトレイ421から飛び出さないようにするためである。また、スタックトレイ421に積載されたシート束がスタックトレイ421上を自重によって上流に滑ってシート束の後端を、シート処理装置1の装置本体1Aの側壁である積載壁1Aaに受け止めさせて、シート束同士の後端を整合させるためである。
【0043】
次に、以上のシート処理装置において、電源投入時におけるシート処理装置の初期化動作を図8乃至図11に基づいて説明する。
【0044】
図8は、図4におけるシート処理装置の制御部としてのCPUと、センサ、モータ等との接続関係を示すブロック図である。(A)は全体のブロック図である。(B)はRAMに格納されている作業用データの内容を示す図である。(C)は不揮発性メモリに格納される内容を示す図である。図9は、シート処理装置の動作説明用のフローチャートである。図10は、図9における機構部初期化のサブルーチンのフローチャートである。図11は、図9における状態監視のサブルーチンのフローチャートである。
【0045】
CPU111は、ROM110を有している。ROM110には、図9乃至図11に示すフローチャートに沿った動作制御プログラムを格納してある。CPU111は、ROM110に格納してある動作制御プログラムを読み出しながら各部の制御を行うようになっている。また、CPU111は、RAM120を有している。RAM120には、図8(B)に示す作業用データ121が格納されている。不揮発性メモリ435は、図8(C)に示すデータ122(初期化フラグデータ)が格納されている。CPU111は、作業用データ121をもとにしてシート処理装置の各部を制御するようになっている。
【0046】
シート処理装置1は、作動電源投入としての、電源投入時や、小電力モードからの復帰時に、イニシャル要求により初期化動作を行い、初期化終了後、スタンバイ状態に遷移するようになっている。
【0047】
CPU111は、シート処理装置の電源をON(図9、S001)にして、不揮発性メモリ435(図8)から初期化フラグデータを読み込む(S002)。そして、CPU111は、初期化フラグがON(フラグがセットされた状態)か否かをチェックして、初期化が必要か否かを確認する(S004)。
【0048】
この初期化フラグデータは、シート処理装置を前回使用して電源を切ったときの時点において、初期化処理が行われていたか否かのデータである。初期化処理が行われていたとき(シート処理装置が初期化された状態である場合)には、初期化フラグデータがOFFであり、初期化処理が行われていないとき(シート処理装置が初期化されていない状態である場合)には、初期化フラグデータがONである。初期化処理が行われていない例として、シート処理装置が初期化動作中に、ユーザが誤って電源を切った場合、或いはシート処理装置が初期化動作中に、ユーザが不図示のスリープモード釦を押した場合等がある。さらに、初期化処理が行われていない例として、コピーJOB動作中にユーザが誤って電源を切った場合等がある。
【0049】
CPU111は、処理S004においてNO(初期化フラグがOFF)の場合、シート処理装置1の初期化動作を行わないで、シート処理装置1をスタンバイ状態にする(S006)。
【0050】
CPU111は、初期化フラグがON(処理S004でYES(ON))であると判断した場合、機構部初期化のサブルーチン(S005)に進む。
【0051】
機構部初期化のサブルーチン(S005)を図10のフローチャートに基づいて説明をする。
【0052】
CPU111が初期化サブルーチン(図10)に基づいて、オフセットローラ407を初期化する動作の説明をする。
【0053】
CPU111は、初期化処理において、不揮発性メモリ435の初期化フラグをONにする(S300)。これは、初期化処理中またはコピーJOB動作中に、ユーザが誤って電源をOFFにするか、スリープモード釦を押した場合、電源を再投入したとき、或いはコピージョブ開始釦を押したとき、初期化処理を行えるようにするためである。
【0054】
スリープモードは、不図示のスリープモード釦がユーザによって押されたとき、電源が切られないで、シート処理装置1と装置本体300Aとで形成された画像形成装置300が待機状態になることであり、所謂、節電モードである。そして、スリープモードは、不図示のコピージョブ開始釦を押されたとき、電源を切ったときよりも、早く、作動可能な状態に復帰するモードである。なお、画像形成装置は、スリープモード釦を押さなくても、任意所定時間(不図示の設定部にてユーザにより設定変更できるようにしても、固定時間であってもよい)使用されないでいると、自動的にスリープモードになるモードを持っている。
【0055】
CPU111は、オフセットホームポジションセンサ150(図5)がONか否かを判断する(S301)。オフセットホームポジションセンサ150は、オフセットラック515(図5)を検知しているときONになる(S301でYES)。
【0056】
オフセットラック515は、オフセットピニオン516、オフセットモータギア432aを介してオフセットモータ432の回転方向に応じて、シートの幅方向に往復移動できるようになっている。オフセットラック515は、オフセットローラホルダ406を介して、オフセットローラ407と一体にシートの幅方向に往復移動するようになっている。
【0057】
CPUは、処理S301でON(YES)の場合、オフセットモータ432をFWD方向にONさせる(正回転させる。S302)。すると、オフセットラック515がオフセットホームポジションセンサ150から離れて、オフセットホームポジションセンサ150がOFFになる(S303でYES)。CPU111は、オフセットホームポジションセンサ150がOFFになったのを基準にして、オフセットラック515をオフセットホームポジションセンサ150から離れる方向に所定距離移動させる(S304)。そして、CPU111は、オフセットラック515が所定距離移動すると(S304でYES)、オフセットモータ432を停止させる(S305)。オフセットラック515の移動距離は、CPUが、オフセットモータ432の回転パルス数をカウントすることによって、判断できる。
【0058】
その後、CPUは、オフセットモータ432をREV方向にON(逆回転させ、S306)し、オフセットホームポジションセンサ150がオフセットラック515を検知してONになると(S307でYES)、オフセットモータ432を止める(S308)。
【0059】
これによって、オフセットモータ432、オフセットラック515、オフセットラック515と一緒にシートの幅方向に移動するオフセットローラ407等で構成されたオフセット機構部170が初期化されたことになる。
【0060】
CPU111は、再度、オフセットモータをONさせて正回転させる(S309)。すると、オフセットラック515がオフセットホームポジションセンサ150から離れて、オフセットホームポジションセンサ150がOFFになる(S310でYES)。CPU111は、オフセットホームポジションセンサ150がOFFになったのを基準にして、オフセットラック515をオフセットホームポジションセンサ150から離れる方向に所定距離移動させる(S311)。そして、CPU111は、オフセットラック515が所定距離移動すると(S311でYES)、オフセットモータ432を停止させる(S312)。これによって、オフセットローラ407がスタンバイ位置にスタンバイしていることになる。なお、オフセットラック515の移動距離は、CPUが、オフセットモータ432の回転パルス数をカウントすることによって、判断できる。
【0061】
処理S301において、オフセットホームポジションセンサがオフセットラック515を検知していない場合(S301でNO(OFF))、オフセットラック515がオフセットホームポジションセンサから離れていることになる。そこで、CPU111は、オフセットモータ432を逆回転させて、オフセットラック515がオフセットホームポジションに検知される初期化位置に移動させる(S306,S307,S308)。
【0062】
なお、処理S301で、オフセットホームポジションセンサ150がYES(ON)の場合、オフセットラック515がオフセットホームポジションセンサ150に検知された初期化位置にいることになる。しかし、それを、敢えて、オフセットラック515を、一旦、オフセットホームポジションセンサ150から離してから(S303,S304、S305)、検知される基の位置に戻している(S306,S307)。これは、オフセットホームポジションセンサ150が故障しているか否かを確認するためである。すなわち、オフセットラック515を一旦、オフセットホームポジションセンサ150から離して、再度、オフセットホームポジションセンサに検知される位置に移動させたとき、オフセントホームポジションセンサがONになれば、故障していない。ONにならなければ故障している。
【0063】
次に、CPU111は、シートクランプ部材412の初期化動作を行う。
【0064】
CPU111は、処理S313で束排出ホームポジションセンサ160(図7)がONか否かを判断する。
【0065】
CPU111は、処理S313でON(YES)の場合、束排出モータ430(図7)をFWD方向にONさせる(正回転させる。S314)。すると、スライドギアA553とスライドギアB554が正回転して、スライドギアBに設けてあるフラグ160aが束排出ホームポジションセンサ160から離れて、束排出ホームポジションセンサ160がOFFになる(S315でYES)。CPU111は、束排出ホームポジションセンサ160がOFFになったのを基準にして、フラグ160aを所定量回転させる(S316)。そして、CPU111は、フラグ160aが所定量回転すると(S316でYES)、束排出モータ430を停止させる(S317)。
【0066】
なお、スライドギアA553とスライドギアB554は互いに反対方向に回転するが、その各々の回転方向を正回転方向とする。スライドギアAは、シートクランプ部材412を備えたシート束排出部材413にピンA553aによって係合している。スライドギアBも、ピンB554aによってシート束排出部材413に係合している。このため、スライドギアAとスライドギアBが所定量回転すると、シートクランプ部材412がスタックトレイ421に近づく方向に所定距離移動することになる。フラグ160aの回転量は、束排出モータ430の回転パルス数をカウントすることによって、判断できる。
【0067】
その後、CPU111は、束排出モータ430をREV方向にON(逆転させ、S318)し、束排出ホームポジションセンサ160がフラグ160aを検知してONになると(S319でYES)、束排出モータ430の回転を止める(S320)。
【0068】
この間に、シートクランプ部材412が、束排出モータ430の逆転によって、スタックトレイ421から離れる方向に移動して停止する。
【0069】
これによって、束排出モータ430、スライドギアA553、スライドギアB554、フラグ160a、シート束排出部材413及びシートクランプ部材412等で構成されたシート排出機構部560が初期化されたことになる。この初期化された位置は、シートクランプ部材412のスタンバイ位置でもある。
【0070】
そして、オフセット機構部170とシート排出機構部560とが初期化されたことは、不揮発性メモリ435に初期化フラグがOFFとして記憶される(S321)。
【0071】
しかし、オフセット機構部170とシート排出機構部560との初期化(S005)の処理中に、ユーザが誤って電源を切ったとき、或いは、スリープモード釦を押したとき、その時点で、CPU111は、機構部初期化(S005)の処理を中断する。この場合、処理S321まで進んでいないので、処理S300において、初期化フラグをONにしたままになっている。このため、CPU111は、不揮発性メモリ435に初期化フラグONと記憶する。
【0072】
ユーザが、機構部初期化(S005)の処理中に誤って電源を切ったときには、CPU111は、電源を再投入されたとき、処理S001から始めることになる。また、ユーザが誤ってスリープモード釦を押したとき、後述、処理S202で、不揮発性メモリ435に記憶されている初期化フラグONに基づいて、処理203で機構部初期化処理がされる。
【0073】
その後、画像形成装置300は、スタンバイ状態になる(S006)。さらに、ユーザが所定時間内にコピージョブ開始の不図示の釦を押さない場合(S007,S201でNO)スリープモード状態になり、コピージョブ開始釦を押さない限り、スリープ状態が保持される。すなわち、処理S007、処理S201でNO、処理S007で、「状態監視」状態に保持される。その後、ユーザが電源を切ると(S008でYES(OFF))、終了となる。
【0074】
CPUが、シート処理装置の「状態監視」中に(S007)、ユーザが原稿のコピー及びシート処理の目的で、コピージョブ(JOB)開始釦を押す(S201でYES)。すると、CPUは、不揮発性メモリ435に記憶されている初期化フラグがOFFであるかONであるかを判断する(S202)。
【0075】
この場合、前述した、機構部初期化(S005)の処理中に、ユーザが誤ってスリープモード釦を押してなければ、機構部初期化(S005)の処理は、処理S321まで進んでおり、不揮発性メモリに記憶されている初期化フラグは、OFFになっている。したがって、この場合は、処理S202でNO(初期化フラグOFF)である。
【0076】
しかし、前述した、機構部初期化(S005)の処理中に、ユーザが誤ってスリープモード釦を押して、機構部初期化の処理が途中で停止されて、処理S321まで進んでいないと、処理S300によって、不揮発性メモリの初期化フラグは、ONになっている。したがって、この場合は、処理S202でYES(初期化フラグON)である。
【0077】
処理S202でNO(初期化フラグOFF)の場合、CPU111は、不揮発性メモリ435の初期化フラグをONにしてから(S204)、ジョブ動作(S205)に進む。不揮発性メモリの初期化フラグをONにするのは、ジョブ動作中(S205)に、ユーザが誤って、電源を切った場合、スリープモード釦を押した場合、次に、電源を投入した場合、コピージョブ開始釦を押した場合、初期化処理を行えるようにするためである。
【0078】
処理S202でYES(初期化フラグON)の場合、CPU111は、機構部初期化(処理203)の処理を図10に示す処理S300乃至処理S321の処理を行う。その後、CPU111は、不揮発性メモリ435の初期化フラグをONにして(S204)、ジョブ動作(S205)に進む。
【0079】
そして、CPU111は、コピージョブ、シート処理ジョブを行う(S205)。処理されたシートSは、スタックトレイ421に積載される。コピージョブ、シート処理ジョブが終了すると(S206でYES)、CPUは、処理S207で不揮発性メモリ435の初期化フラグをOFFにし、電源を切られると(S008でYES)、画像形成装置の作動を停止する。作動停止した画像形成装置の不揮発性メモリ435(図8)には、不揮発性メモリ435の初期化フラグがOFFであることが記憶されている。なお、本実施形態においては、コピージョブ終了後、各シート処理手段(オフセットローラ407、シートクランプ部材412)は、初期化された状態に復帰するものとする。
【0080】
以上の説明において、初期化するのは、オフセット機構部170とシート排出機構部560との両方であるが、いずれか一方だけあってもよい。
【0081】
なお、フラグの記憶は不揮発性メモリに直接記憶させているが、一旦RAM120書き込み、不揮発性メモリに記憶させてもよい。
【0082】
以上説明したように、シート処理装置1は、シートを処理するシート処理手段としてのオフセットローラ407に初期化動作をさせる制御手段としてのCPU111を備えている。また、シート処理装置1は、シート処理手段としてのオフセット機構部170が初期化された状態にあるか否かを記憶する記憶手段としての不揮発性メモリ435を備えている。CPUは、シート処理装置に作動電源が投入されて、不揮発性メモリ435にオフセット機構部170が初期化されていない状態であることが記憶されている場合、オフセット機構部170に初期化動作をさせる。また、CPU111は、不揮発性メモリ435にオフセット機構部170が初期化された状態であることが記憶されている場合、オフセット機構部170に初期化動作をさせない。なお、シート処理手段は、シートクランプ部材412であってもよい。
【0083】
したがって、シート処理装置は、作動電源が投入されて、不揮発性メモリ435に初期化されていることが記憶されている場合、シート処理手段の初期化動作をしないようになっている。このため、シート処理装置は、電源投入後の初期化動作に起因する、画像読取動作開始の遅延することを少なくし、消費電力の増大、騒音の増大、さらに、各処理手段の耐用年数の短縮化を防止することができる。
【0084】
また、シート処理手段が複数のオフセット機構部170とシート排出機構部560である場合、複数の内、初期化されていないシート処理手段が不揮発性メモリ435に記憶されている場合、CPUは、全部のシート処理手段に初期化動作をさせる。
【0085】
なお、オフセット機構部170とシート排出機構部560との一方を選択して初期化をしてもよい。
【0086】
すなわち、不揮発性メモリ435は、複数備えたシート処理手段としてオフセット機構部170とシート排出機構部560との内、初期化されていない機構部を記憶可能になっている。そして、CPU111は、装置本体300Aからのシート処理手段選択情報に基づいて、オフセット機構部170とシート排出機構部560との内、何れかを選択する。例えば、オフセット機構部170を選択したとする。この場合、CPU111は、オフセット機構部170が不揮発性メモリ435に初期化されていないと記憶されている場合、オフセット機構部170に初期化動作をさせる。しかし、CPU111は、シート排出機構部560に初期化動作をさせない。同様にして、シート排出機構部560が選択されたとする。この場合、CPU111は、シート排出機構部560が不揮発性メモリ435に初期化されていないと記憶されている場合、シート排出機構部560に初期化動作をさせる。しかし、CPU111は、オフセット機構部170に初期化動作をさせない。
【0087】
また、シート処理手段選択情報に基づいて選択されたシート処理手段が複数ある場合、シート処理装置に作動電源が投入されたとき、その複数のシート処理手段の内、1つでも初期化されていない場合、選択された全部のシート処理手段が初期化動作させられる。
【0088】
この場合も、シート処理装置は、電源投入後の初期化動作に起因する、シート処理動作開始の遅延することを少なくし、消費電力の増大、騒音の増大、さらに、各処理手段の耐用年数の短縮化を防止することができる。この他、シート処理装置は、初期化処理をする機構部が複数ある場合がある。この場合、シート処理装置は、シート処理手段選択情報に基づいて選択したシート処理手段が初期化されていないとき、初期化するようになっている。なお、シート処理手段選択情報は、コピーJOBが開始される際にシート処理装置が画像形成装置より入手する情報に基づいた、シート処理装置がそのコピーJOBで用いるシート処理手段に関する情報である。このため、シート処理装置は、選択されていないシート処理手段については初期化を省略することができるので、コピーJOB開始時における初期化を効率良く行うことができる。
【0089】
画像形成装置は、処理動作開始の遅延することを少なくしたシート処理装置を備えているので、ファーストコピーが遅くなるのを防止することができる。
【符号の説明】
【0090】
S:シート、1:
シート処理装置、1A:シート処理装置の装置本体、111: CPU(制御手段)、150:オフセットホームポジションセンサ、160:束排出ホームポジションセンサ、170:オフセット機構部(シート処理手段)、300:画像形成装置、300A:画像形成装置の装置本体、300B:画像形成部、305:自動原稿給送装置(ADF)、306:画像読取部、401:シート受け入れ部、407:オフセットローラ、410:処理トレイ、412:シートクランプ部材、412a:開閉爪、412b:開閉爪、415:シート束排出センサ、420:ステイプラユニット、432:オフセットモータ、435:不揮発性メモリ(記憶手段)、515:オフセットラック、560:シート排出機構部(シート処理手段)。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを処理するシート処理手段と、
前記シート処理手段に初期化動作をさせる制御手段と、
前記シート処理手段が初期化された状態であるか否かを記憶する記憶手段と、を備え、
前記制御手段は、装置に作動電源が投入されて、前記記憶手段に前記シート処理手段が初期化されていない状態であることが記憶されている場合、前記シート処理手段に初期化動作をさせ、初期化された状態であることが記憶されている場合、前記シート処理手段に初期化動作をさせない、
ことを特徴とするシート処理装置。
【請求項2】
前記シート処理手段を複数備え、
前記記憶手段は、複数の前記シート処理手段の内、前記初期化されていない状態の前記シート処理手段を記憶可能であり、
前記制御手段は、装置に作動電源が投入されて、前記記憶手段に前記初期化されていない前記シート処理手段が記憶されている場合、全部の前記シート処理手段に初期化動作をさせ、前記記憶手段に前記初期化されていない前記シート処理手段が記憶されていない場合、全部の前記シート処理手段に初期化動作をさせない、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項3】
前記シート処理手段を複数備え、
前記記憶手段は、複数の前記シート処理手段の内、前記初期化されていない状態の前記シート処理手段を記憶可能であり、
前記制御手段は、シート処理手段選択情報に基づいて、複数の前記シート処理手段の内、シート処理手段選択情報に対応した前記シート処理手段を選択し、選択された前記シート処理手段が、前記記憶手段に前記初期化されていない状態であると記憶されている場合、選択された前記シート処理手段に初期化動作をさせ、初期化された状態であると記憶されている場合、選択された前記シート処理手段に初期化動作をさせない、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
【請求項4】
シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって画像を形成されたシートを処理するシート処理装置と、を備え、
前記シート処理装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート処理装置である、
ことを特徴とする画像形成装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−88704(P2013−88704A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−230627(P2011−230627)
【出願日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(000208743)キヤノンファインテック株式会社 (1,218)
【Fターム(参考)】