説明

シート挿着装置および挿着方法

【課題】挿着対象物にシートを適切に挿着できるシート挿着装置および挿着方法を提供する。
【解決手段】シート挿着装置1は、シートSを繰り出す繰出手段と、この繰り出されたシートSをボトルBに挿着する挿着手段とを備え、挿着手段は、ボトルBのネック部B3に挿通孔S1が臨む位置でシートSを支持する支持部材61と、支持部材61をネック部B3の基部B4方向に移動させて挿通孔S1をネック部B3に挿通させる挿通手段70とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、挿着対象物にシートを挿着するシート挿着装置および挿着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ラベルのネック挿通孔を容器の首部に挿通させることで容器にラベルを取り付けるラベル供給取付装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。このラベル供給取付装置では、ラベル用駆動モータの駆動でラベルを搬送し、ラベル検出センサがラベルの通過を検出すると、制御回路は、ラベルの後端部を一対のローラ間に保持させた状態にし、ラベル用駆動モータの制御によりラベル取付位置の手前で停止させる。この状態では、ラベルの両側部がラベル取付手段の一対のラベル折り曲げ部材に当たって、下方に傾斜している。
そして、ボトル用駆動モータの駆動により搬送中の容器がラベル取付位置の手前まで搬送されたことを容器感知センサで感知すると、制御回路は、容器の首部がラベル折り曲げ部材間を通過するタイミングに合わせて、容器の首部がラベルのネック挿通孔に入るように、ボトル用駆動モータとラベル用駆動モータを同期させて制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−2036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のようなラベル供給取付装置では、容器の搬送とラベルの搬送とを同期させる必要があり、この同期の調整に手間がかかる上、これらの搬送速度に差が出てしまうと、ラベルを容器に挿着できないという不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、挿着対象物にシートを適切に挿着できるシート挿着装置および挿着方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のシート挿着装置は、本体部および当該本体部から突出する凸部を有する挿着対象物に対し、前記凸部に挿通可能な挿通孔が形成されたシートを、前記凸部の基部側で係止されるように挿着するシート挿着装置であって、前記シートを第1の方向に繰り出す繰出手段と、前記繰り出されたシートを前記挿着対象物に挿着する挿着手段とを備え、前記挿着手段は、前記第1の方向の延長線上に配置可能とされ前記シートを支持する支持部材と、当該支持部材を第2の方向に移動させる挿通手段とを備える、という構成を採用している。
【0007】
この際、本発明のシート挿着装置では、前記シートは、前記挿通孔とシート端部との間に折曲線を備え、前記挿着手段は、前記挿着対象物に挿着されたシートを折曲線に沿って折り曲げる折曲手段を備える、ことが好ましい。
また、本発明のシート挿着装置では、前記挿着手段は、前記シートを間に挟んで前記支持部材と対向配置された対向部材を備え、前記対向部材は、前記凸部の基部よりも前記本体部方向へ移動されることで、前記折曲手段として機能する、ことが好ましい。
さらに、本発明のシート挿着装置では、前記挿通手段は、所定間隔離れて配設された一対のプーリと、前記一対のプーリに巻回された無端ベルトと、前記プーリを回転させるプーリ駆動手段とを備え、前記支持部材および対向部材は、前記無端ベルトから突出するように設けられている、ことが好ましい。
また、本発明のシート挿着装置では、前記支持部材は、搬送される前記挿着対象物の搬送方向に対して前記シートの面方向が傾斜しかつ前記挿通孔が前記凸部の搬送経路上に位置するように前記シートを支持する、ことが好ましい。
また、本発明のシート挿着装置では、前記挿着手段は、前記支持部材に支持されたシートの滑落を防止する滑落防止手段を備える、ことが好ましい。
【0008】
また、本発明のシート挿着方法は、本体部および当該本体部から突出する凸部を有する挿着対象物に対し、前記凸部に挿通可能な挿通孔が形成されたシートを、前記凸部の基部側で係止されるように挿着するシート挿着方法であって、前記シートを第1の方向に繰り出す工程と、前記繰り出されたシートを前記挿着対象物の凸部に前記挿通孔が臨む位置で支持する工程と、前記支持されたシートを第2の方向に移動させて前記挿通孔を前記凸部に挿通させる工程とを有する、という構成を採用している。
また、本発明のシート挿着方法では、前記挿着対象物を前記シートの方向に移動させる工程を有する、ことが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
以上のような本発明によれば、第1の方向に繰り出されたシートを第2の方向に移動させるので、挿着対象物とシートの移動を同期させる必要がなく、挿着対象物にシートを確実に挿着できる。
【0010】
また、折曲手段を設ければ、折曲線を有するシートに難なく対応することができ、例えば、シートにおける折曲線よりも外側の部分を挿着対象物の側面側から容易に視認できるように、当該シートを挿着対象物に挿着することができる。さらには、挿着対象物を並べたり収容したりする際に、シートが邪魔になることがない。
そして、支持部材と対向配置可能な対向部材を凸部の基部よりも本体部方向へ移動させて、対向部材でシートを折り曲げる構成とすれば、対向部材を設けるだけの簡単な構成でシートを折曲できる。
また、回転可能な無端ベルトに支持部材と対向部材を突出するように設ける構成とすれば、無端ベルトを一方向に回転させて支持部材を循環させるだけの簡単な構成で、シートを支持部材で順次支持して挿着することができる。
さらに、挿着手段が、搬送される挿着対象物の搬送方向に対してシートの面方向が傾斜しかつ挿通孔が凸部の搬送経路上に位置するようにシートを支持する構成とすれば、搬送中の挿着対象物にシートを挿着することができる。
また、シートの滑落を防止する滑落防止手段を設ければ、滑落しやすいシートであっても適切に挿着対象物に挿着できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシート挿着装置の側面図。
【図2】シート挿着装置の正面図。
【図3】本発明の第2実施形態に係るシート挿着装置の側面図。
【図4】シート支持手段の拡大図。
【図5】(A),(B)は、図3のシート挿着装置の動作説明図。
【図6】(A),(B),(C)は、図3のシート挿着装置の動作説明図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
なお、本実施形態における明示のない例えば、上、下、左、右、または、手前、奥という方向を示す表現は、全て図1を基準に用いられている。
【0013】
〔第1実施形態〕
図1および図2において、シート挿着装置1は、挿着対象物としてのボトルBに対してシートSを移動させることで、シートSをボトルBに挿着するものである。ここで、ボトルBは、下面が閉塞された直胴円筒状の本体部B1と、この本体部B1の上端に設けられて上方に向かうにしたがって直径が小さくなる略球状のショルダ部B2と、このショルダ部B2の上端側を基部B4として直胴円筒状に突出するとともに、キャップCが取り付けられる凸部としてのネック部B3とを備えている。また、ボトルBに挿着されるシートSは、長方形状に形成されている。そして、シートSの中央には、直径がキャップCの直径よりも大きくかつショルダ部B2の最大直径よりも小さい円形の挿通孔S1が設けられており、この挿通孔S1におけるシートSの長手方向の両側には、折曲線S2が設けられている。
そして、シート挿着装置1は、シートSを繰り出す繰出手段2と、繰り出されたシートSをボトルBのネック部B3に挿着する挿着手段5と、当該シート挿着装置1の全体の動作を制御可能な制御手段9とを備え、ボトルBを搬送するベルトコンベア等からなる搬送手段50の上方に図示しないフレーム等を介して支持されている。
【0014】
繰出手段2は、図示しないフレームに支持されており、シートSを積層する状態で収容する収容手段20と、この収容されたシートSを一つずつ押し出す押出手段30と、この押し出されたシートSを第1の方向つまり左方向に搬送して挿着手段5に受け渡す移送手段40とを備えている。
【0015】
収容手段20は、上下に積層されたシートSにおける左右の端部を位置決めする一対の位置決め部21と、この一対の位置決め部21の下方に隙間Gを介して設けられた受けテーブル22とを備えている。隙間Gの上下幅は、シートSの上下幅よりも広く、シートSの2倍幅よりも狭く設定されている。
押出手段30は、受けテーブル22の上面に沿って隙間Gに挿入可能な板状の押出板31と、この押出板31を左右にスライドさせて受けテーブル22の上面に位置するシートSを押し出す駆動機器としてのリニアモータ32とを備えている。
移送手段40は、上下に所定間隔離れて配設された一対の移送コンベア41を備えている。この移送コンベア41は、左右方向に所定間隔離れて設けられた一対のプーリ42と、この一対のプーリ42に巻回された無端ベルト43と、左側のプーリ42を回転駆動させる駆動機器としてのモータ44とを備えている。
【0016】
挿着手段5は、移送手段40によって搬送されたシートSを挟み込むように支持する8個のシート支持手段60と、これら8個のシート支持手段60をそれぞれ4個ずつ循環可能に支持し、支持手段60を第2の方向つまり下方に移動させる一対の挿通手段70とを備えている。
【0017】
シート支持手段60は、移送手段40のシート搬送方向の延長線上に配置可能とされ、シートSを下方から支持する板状の支持部材61と、支持部材61に支持されたシートSの上側に設けられた板状の対向部材62とを備えている。
【0018】
挿通手段70は、図2中左右方向にシートSの長手寸法以上離れて設けられ、上下方向に所定間隔離れて設けられた一対のプーリ71(タイミングプーリ)に巻回された無端ベルト72(タイミングベルト)と、上方のプーリ71を駆動させる(図2中左側のプーリ71を時計回り方向に駆動させ、同右側のプーリ71を反時計回り方向に駆動させる)駆動機器であってプーリ駆動手段としてのモータ73とを備えている。一対のプーリ71の配置方向は、垂直方向と略一致し、かつ、各プーリ71の回転軸方向がボトルBの搬送方向と平行になっている。そして、無端ベルト72の外面74から突出するように、かつ、その間にシートSを挟み込めるような隙間を隔てて支持部材61および対向部材62が支持され、無端ベルト72の左側には、シートSの滑落を防止するストッパ75が設けられている。
【0019】
以下、ボトルBへのシートSの挿着方法として、シート挿着装置1の動作手順を説明する。
まず、一対の位置決め部21の間に複数枚のシートSを挿入すると、最下部のシートSが受けテーブル22の上面に支持され準備が完了する。そして、電源が供給されると、押出手段30が押出板31を左方向にスライドさせることで、受けテーブル22の上面に支持されたシートSを移送手段40方向に押し、移送手段40は、モータ44を駆動させて図1に示すようにシートSを左方向に搬送する。次いで、搬送されたシートSは、図2に示すように、シート支持手段60に受け入れられ、支持部材61で支持されてスタンバイ状態となる。そして、搬送手段50によってボトルBが搬送され、図1の実線で示すように一対の挿通手段70の間に到達すると、図示しないセンサによって検出されてボトルBの搬送が停止される。
【0020】
次に、挿着手段5は、モータ73を駆動し、一対の無端ベルト72を回転させて支持部材61に支持されたシートSを下方向に移動させ、図2の二点鎖線で示すように、挿通孔S1をボトルBのネック部B3に挿通する。そして、さらに無端ベルト72の回転が継続されシートSが下方に移動すると、挿通孔S1がショルダ部B2の上端に当接してシートSの下方への移動が規制される。
なお、下側のプーリ71がボトルBの基部B4よりも下方に設けられているため、支持部材61および対向部材62は、無端ベルト72の回転に伴い、ショルダ部B2から徐々に離れながら下方に移動する。このため、シートSの挿通孔S1近傍部分は、ボトルBのショルダ部B2により下方への移動が規制されるものの、シート支持手段60で支持されている端部は、下方に移動する対向部材62により押し下げられる。そして、この押し下げにより、シートSは、折曲線S2で折曲される。つまり、挿通手段70を折曲手段として機能させる。
【0021】
このシートSの挿着完了後も、制御手段9は、無端ベルト72の回転を継続し、図示しないセンサにより、シートSを挿着したシート支持手段60に対して無端ベルト72の回転方向の反対側に位置するシート支持手段60が、移送手段40のシート搬送方向の延長線上に位置した状態、つまり、シート支持手段60が移送手段40のシート搬送径路と、シート支持手段60のシート受入径路とが一致した状態となったことを検知すると、無端ベルト72の回転を停止させる。
この後、シートSが挿着されたボトルBは、搬送手段50により左側に搬送され、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0022】
以上のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、シートSをボトルBにおけるネック部B3の基部B4方向に移動させるので、ボトルBとシートSの移動を同期させる必要がなく、ボトルBにシートSを確実に挿着できる。
【0023】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を図3、図4に基づいて説明する。
本実施形態のシート挿着装置1Aには、第1実施形態のシート挿着装置1の繰出手段2と、挿着手段5とがボトルBの搬送方向に対して傾斜した状態に設けられ、さらに、ボトルBに挿着されたシートSを折曲線S2で折曲する折曲手段80が設けられている。なお、支持部材61と対向部材62の前方側端部には、滑落防止手段としてのブラシ63が設けられており、傾斜して支持されるシートSの滑落が防止される構成となっている。そして、シートSをボトルBの搬送方向に対して傾斜した状態で静止させておくことで、搬送されるボトルBにシートSを挿着するものである。移送手段40は、シートSを第1の方向つまり左下方向に搬送して挿着手段5に受け渡し、挿通手段70は、支持手段60を第2の方向つまり右下方に移動可能に設けられている。
【0024】
折曲手段80は、図3に示すように、挿通手段70よりも前方に設けられた一対の折曲板81を備えている。この折曲板81は、下端がボトルBの本体部B1の上端側に位置し、かつ、上端がネック部B3の上端側に位置するように設けられている。また、折曲板81は、これらの間をボトルBが通過可能、かつ、前方に向かうにしたがって互いの間隔が小さくなるように設けられている(図6参照)。
【0025】
以下、ボトルBへのシートSの挿着方法として、シート挿着装置1Aの動作手順を図5および図6も参照して説明する。
まず、一対の位置決め部21の間に複数枚のシートSを挿入すると、最下部のシートSが受けテーブル22の上面に支持され準備が完了する。そして、電源が供給されると、押出手段30が押出板31を左下側にスライドさせることで、受けテーブル22の上面に支持されたシートSを移送手段40方向に押し、移送手段40は、モータ44を駆動させて図3に示すようにシートSを左下側に搬送する。次いで、搬送されたシートSは、図4に示すように、シート支持手段60に受け入れられ、ブラシ63と支持部材61とで支持される。次に、挿通手段70がモータ73を駆動し、無端ベルト72を回転させ、挿通孔S1がキャップCおよびネック部B3の移動経路上に位置するように、シートSを右下方に移動させスタンバイ状態となる。そして、搬送手段50によってボトルBが搬送されてくると、図5(A)に示すように、キャップCの搬送方向先端側が挿通孔S1内に当接した後、さらなるボトルBの搬送によって、シートSが搬送方向に引っ張られ、ブラシ63の支持力に抗して、図5(B)に示すように、シートSがボトルBに挿着される。
この後、図6(A)に示す状態となり、シートSが挿着されたボトルBがさらに搬送されると、図6(B)に示すように、シートSの搬送方向先端側の端部が折曲板81に当接して下方に折り曲げられ、折曲板81間を通過すると、図6(C)に示すように、シートSが折曲線S2で折り曲げられた状態となる。
この後、シートSが挿着されたボトルBは、搬送手段50により左側に搬送され、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0026】
以上のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、搬送中のボトルBにシートSを挿着することができる。
【0027】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0028】
例えば、第1実施形態で挿通手段70を折曲手段として機能させず、シートSを折曲線S2で折曲する折曲手段を別途設けてもよい。このように折曲手段を別途設ける場合、対向部材62を設けなくてもよい。また、第1,第2実施形態において、折曲手段を設けなくてもよい。
また、対向部材62を支持部材61に対して進退可能な構成とし、シートSを対向部材62で支持部材61に押し付けることで保持してもよい。
さらに、挿通手段70として、無端ベルト72の回転により支持部材61を循環させる構成を例示したが、支持部材61を図1中上下方向、あるいは図3中斜め方向に往復移動させる構成としてもよい。
また、第2実施形態において、ブラシ63の代わりに、支持部材61の上面の摩擦力を大きくすることでシートSの滑落を防止してもよい。
さらに、前記実施形態では、挿着対象物としてボトルBを例示したが、家電製品や人形など、本体部上部から突出する凸部を有するものであれば、いずれの挿着対象物を対象としてもよい。
また、実施形態では、ネック部B3が上方となった状態でボトルBが搬送される場合を例示したが、ネック部B3が横向きや、下向きで搬送されるものにでも対応が可能である。ネック部B3が下向きに搬送される場合、挿通孔S1の直径をキャップCの直径よりも少し小さくしたりして抜け防止対策をすればよい。
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ及びロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
【符号の説明】
【0029】
1,1A…シート挿着装置
2…繰出手段
5…挿着手段
61…支持部材
62…対向部材
63…ブラシ(滑落防止手段)
70…挿通手段(折曲手段)
71…プーリ
72…無端ベルト
73…プーリ駆動モータ(プーリ駆動手段)
B…ボトル(挿着対象物)
B1…本体部
B3…ネック部(凸部)
B4…基部
S…シート
S1…挿通孔
S2…折曲線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部および当該本体部から突出する凸部を有する挿着対象物に対し、前記凸部に挿通可能な挿通孔が形成されたシートを、前記凸部の基部側で係止されるように挿着するシート挿着装置であって、
前記シートを第1の方向に繰り出す繰出手段と、
前記繰り出されたシートを前記挿着対象物に挿着する挿着手段とを備え、
前記挿着手段は、前記第1の方向の延長線上に配置可能とされ前記シートを支持する支持部材と、当該支持部材を第2の方向に移動させる挿通手段とを備えることを特徴とするシート挿着装置。
【請求項2】
前記シートは、前記挿通孔とシート端部との間に折曲線を備え、
前記挿着手段は、前記挿着対象物に挿着されたシートを折曲線に沿って折り曲げる折曲手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のシート挿着装置。
【請求項3】
前記挿着手段は、前記シートを間に挟んで前記支持部材と対向配置された対向部材を備え、
前記対向部材は、前記凸部の基部よりも前記本体部方向へ移動されることで、前記折曲手段として機能することを特徴とする請求項2に記載のシート挿着装置。
【請求項4】
前記挿通手段は、所定間隔離れて配設された一対のプーリと、前記一対のプーリに巻回された無端ベルトと、前記プーリを回転させるプーリ駆動手段とを備え、前記支持部材および対向部材は、前記無端ベルトから突出するように設けられていることを特徴とする請求項3に記載のシート挿着装置。
【請求項5】
前記支持部材は、搬送される前記挿着対象物の搬送方向に対して前記シートの面方向が傾斜しかつ前記挿通孔が前記凸部の搬送経路上に位置するように前記シートを支持することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート挿着装置。
【請求項6】
前記挿着手段は、前記支持部材に支持されたシートの滑落を防止する滑落防止手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のシート挿着装置。
【請求項7】
本体部および当該本体部から突出する凸部を有する挿着対象物に対し、前記凸部に挿通可能な挿通孔が形成されたシートを、前記凸部の基部側で係止されるように挿着するシート挿着方法であって、
前記シートを第1の方向に繰り出す工程と、
前記繰り出されたシートを前記挿着対象物の凸部に前記挿通孔が臨む位置で支持する工程と、
前記支持されたシートを第2の方向に移動させて前記挿通孔を前記凸部に挿通させる工程とを有することを特徴とするシート挿着方法。
【請求項8】
前記挿着対象物を前記シートの方向に移動させる工程を有することを特徴とする請求項7に記載のシート挿着方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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