説明

シート搬送装置及び画像形成装置

【課題】装置本体に設けられている搬送ガイドを効率よく清掃する。
【解決手段】上搬送ガイド202は、装置本体に設けられている。また、下搬送ガイド203のガイド面は、上搬送ガイド202のガイド面に対向配置され、装置本体に対してシート搬送方向と交差する方向に引出可能である。そして、清掃ユニット205は、下搬送ガイド203の引出方向奥側に設けられ、下搬送ガイド203を装置本体から引き出す際に下搬送ガイド203と共に移動して上搬送ガイド202のガイド面を清掃する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送ガイドを有するシート搬送装置及びシート搬送装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの複合機等の画像形成装置に関し、特に装置本体に設けられている搬送ガイドの清掃に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ、或いはこれらの複合機等で電子写真方式の画像形成装置においては、シートを搬送するシート搬送装置と、シート搬送装置に搬送されているシートにトナー画像を形成する画像形成部と、を備えている。一般的に、このシート搬送装置は、搬送されるシートを案内するための一対の搬送ガイドを有していて、搬送ガイド間でシートを案内するように構成されている。
【0003】
近年、高生産性や高機能が要求されるPOD(プリント・オン・デマンド)市場で使用される画像形成装置では、数多くのメディアに対応しているため、紙粉の多いシートを搬送することが想定される。また、この種の高耐久の画像形成装置においては、サービスメンテナンスまでの通紙枚数が多い。したがって、このような高耐久、高寿命の画像形成装置においては、シートの紙粉が搬送ガイドに大量に堆積してしまうおそれがある。
【0004】
この種の画像形成装置では、使用時間が増えるに連れて紙粉が搬送ガイド等に堆積するので、紙粉によるシートの搬送不良や画像不良を発生させるおそれがある。そのため、これらの問題を防止するために、搬送ガイドを引き出し可能な搬送ユニットとして構成し、サービスメンテナンス時に搬送ユニットを装置本体から引き出した状態で作業者が搬送ガイドの清掃を行っていた。
【0005】
なお、紙粉の溜まりやすい所の清掃をユーザが容易に行えるようにした提案もある。これは、シート規制部材である搬送ガイドに接触する清掃装置を装置本体に設け、搬送ガイドをシート搬送方向と交差する方向に引き出すことにより、搬送ガイドに堆積した紙粉や埃等を取り除くようにしたものである(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2000−118760号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、画質の向上のために、より高精度な画像先端とシートとの位置合わせ(先端レジストレーション)が必要となってきており、そのため、感光体ドラムや中間転写ベルトなどの像担持体の上流側の搬送部では次のような構成を採用しているものが多い。すなわち、上下一対の搬送ガイドをユニットとして引き出すように構成すると、ユニットの装着時の装着位置がばらついて搬送精度を悪くするため、下側の搬送ガイドのみを引き出すように構成している。なお、この構成によれば、清掃作業中に誤って感光体ドラムや中間転写ベルトなどの像担持体に触れて傷をつけたりすることもなくなる。
【0008】
しかしながら、上述した一対の搬送ガイドのうちの一方の搬送ガイドのみを引き出す構成では、引き出される搬送ガイドは容易に清掃することは可能であるが、装置本体に設けられた搬送ガイドは作業者が装置本体内に手を入れて清掃しなければならない。そのため、装置本体内の搬送ガイドは十分な清掃ができないおそれがある。そのため、作業性が良く、より確実に清掃が可能な装置が望まれている。
【0009】
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、装置本体に設けられている搬送ガイドを効率よく清掃することができるシート搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のシート搬送装置は、装置本体に設けられたシート搬送路に沿ってシートを搬送するシート搬送装置において、シートを案内する第1ガイド面を有する第1搬送ガイドと、前記第1搬送ガイドの第1ガイド面に対向配置される第2ガイド面を有し、前記第1搬送ガイドとで前記シート搬送路を構成し、前記装置本体に対してシート搬送方向と交差する方向に引出可能な第2搬送ガイドと、前記第2搬送ガイドの引出方向奥側に設けられ、前記第2搬送ガイドを前記装置本体から引き出す際に前記第2搬送ガイドと共に移動して前記第1搬送ガイドの第1ガイド面を清掃する清掃部と、を備え、前記清掃部は、前記第1搬送ガイドの第1ガイド面に接触する清掃部材と、前記清掃部材を前記第1ガイド面側に付勢する付勢部材と、を有する、ことを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の画像形成装置は、上記シート搬送装置と、前記シート搬送装置により搬送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、第2搬送ガイドを装置本体から引き出すことにより、装置本体に設けられている第1搬送ガイドが清掃部によって清掃されることとなる。これにより、作業者は第1搬送ガイドを清掃する際に装置本体内にアクセスする必要がなくなり、第1搬送ガイドを効率よく清掃することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例としてのプリンタの概略構成を示す説明図である。
【0015】
図1において、1は画像形成装置としてのプリンタであり、110は画像形成装置本体である装置本体としてのプリンタ本体である。
【0016】
このプリンタ1は、プリンタ本体110の上方に配置された原稿給送装置120と、不図示の原稿載置台に載置された原稿を読み取る画像読取部130とを備えている。またプリンタ1は、シートSを搬送するシート搬送装置140と、シート搬送装置140により搬送されたシートSにトナー画像を形成する画像形成部100と、画像形成部100で形成されたトナー画像をシート上に定着する定着部300と、を備えている。
【0017】
シート搬送装置140は、シートSを給送するシート給送部141と、シートSが搬送されるシート搬送路142と、シートSの斜行補正やタイミング補正を行う斜行補正部としての斜行補正機構148とを備えている。また、シート搬送装置140は、複数の搬送ローラ対151〜156等を備え、これらがシート搬送路142に配設されている。また、シート搬送装置140は、シート搬送路142のパス160に配設され、定着部300で画像が定着されたシートSをプリンタ本体110から排出する排出ローラ対180を備えている。シート搬送装置140は、これらローラ対(搬送手段)によりシート搬送路142に沿ってシートを搬送する。
【0018】
斜行補正機構148は、シートSを搬送しながらシートSの斜行を補正する、所謂アクティブレジストレーション方式としている。斜行補正機構148は、シート搬送方向と直交する幅方向のそれぞれの側部に配置される2つの斜行補正ローラ対148a,148aと、幅方向のそれぞれの側部に配置される2つの横レジローラ対148b,148bとを有する。なお、図1では、それぞれ一方のみが図示されている。斜行補正ローラ対148a,148aは、それぞれ独立して回転駆動され、互いに異なる搬送速度で回転駆動可能に構成されている。横レジローラ対148b,148bは、幅方向にスライド可能に構成されている。各斜行補正ローラ対148a,148aは、シートSの斜行量に応じて搬送速度が設定される。これによりシートSは、各斜行補正ローラ対148a,148aで搬送されながら斜行が補正される。また、シートSは、横レジローラ対148b,148bで幅方向の位置(横レジ)が補正される。
【0019】
画像形成部100は、斜行補正機構148のシート搬送方向下流側に配置されている。この画像形成部100は、感光体ドラム102、シートSにトナー画像を転写する転写部104、露光装置101並びに不図示の帯電装置及び現像装置等を有している。
【0020】
転写部104は、駆動ローラ104a、テンションローラ104b及び転写対向ローラ103等のローラ類によって張架され、搬送駆動される中間転写ベルト105を有している。また、転写部104は、転写対向ローラ103により中間転写ベルト105に圧接する転写ローラ106を有している。中間転写ベルト105に転写ローラ106が圧接することにより、転写ニップ部が形成されている。
【0021】
シート給送部141は、シートSを複数枚収納するシート収納部であるカセット145と、カセット145に収納されたシートSを送り出すピックアップローラ146とを有している。カセット145には、各種シートSを選択的に収納させることができる。
【0022】
このような構成のプリンタ1において、プリンタ本体110に設けられている不図示の制御装置から画像読取部130に画像読取信号が出力されると、画像読取部130により画像が読み取られる。
【0023】
そして、不図示の帯電装置により感光体ドラム102の表面が一様に帯電される。次に、露光装置101による露光により感光体ドラム102の表面に潜像が形成され、この後、この感光体ドラム102上に形成された静電潜像に対して現像装置によるトナー現像が行われ、感光体ドラム102上にトナー像が形成される。この後、中間転写ベルト105上にトナー画像が転写される。
【0024】
なお、中間転写ベルト105の表面及び感光体ドラム102の表面には、トナーや紙粉を清掃する不図示のクリーナを当接させてそれぞれの表面を清掃している。
【0025】
一方、不図示の制御装置から給紙信号がシート給送部141に出力されると、ピックアップローラ146により、指定されたサイズのシートSが収容されたカセット145からシートSが一枚ずつ送り出される。そして、このように送り出されたシートSは、搬送ローラ対151〜156により斜行補正機構148に搬送され、この斜行補正機構148により斜行等が補正される。
【0026】
次に、このように斜行等が補正されたシートSは、中間転写ベルト105と転写ローラ106との転写ニップ部まで搬送される。
【0027】
中間転写ベルト105及び転写ローラ106によりトナー画像が転写されたシートSは、搬送ベルト107により定着部300へと搬送される。そして、この定着部300において、互いに対向するローラ300a,300bにより熱及び圧力を加えてシート上にトナーを溶融固着させる。
【0028】
次に、このようにして画像が定着されたシートSはパス160を通過して排出ローラ対180により不図示のシート後処理装置へ排出される。
【0029】
なお、シートSの両面に画像を形成する場合には、不図示の切換部材の切換により、この後、反転パス170へと搬送される。このように反転パス170へと搬送されると、シートSはスイッチバック動作を行うことで先後端を入れ換え、再搬送パス168へと搬送される。
【0030】
この後、シート給送部141から搬送されてくる後続ジョブのシートSとのタイミングを合わせて搬送ローラ対154の上流側に合流し、搬送ローラ対154〜156及び斜行補正機構148を経て画像形成部100へと送られる。画像形成プロセスに関しては1面目と同様なので省略する。
【0031】
ところで、画像形成部100のシート搬送方向上流側であって、斜行補正機構148と画像形成部100の転写ローラ106(転写ニップ部)との間には、シート搬送路142の一部を構成する一対の搬送ガイド202,203が設けられている。第1搬送ガイドである搬送ガイド(以下、上搬送ガイドという)202は、プリンタ本体110に固定して設けられている。上搬送ガイド202は、第1ガイド面であるガイド面202gを有している。第2搬送ガイドである搬送ガイド(以下、下搬送ガイドという)203は、第2ガイド面であるガイド面203gを有し、ガイド面203gを上搬送ガイド202のガイド面202gに対向配置されている。そして、下搬送ガイド203は上搬送ガイド202の下方に配置されており、上搬送ガイド202の下面のガイド面202gが通紙面、下搬送ガイド203の上面のガイド面203gが通紙面となる。
【0032】
本実施の形態では、斜行補正機構148、下搬送ガイド203、転写ローラ106、搬送ベルト107、定着部300、再搬送パス168及び再搬送パス168に配設された搬送ローラ対等が一体に組みつけられて搬送ユニット200が構成されている。この搬送ユニット200は、一対のレール機構201,201によりプリンタ本体110に対してシート搬送方向と交差する方向に引出可能に支持されている。この一対のレール機構201,201は水平に設けられており、上搬送ガイド202のガイド面202gと下搬送ガイド203のガイド面203gとが略平行な状態を保持しながら下搬送ガイド203がプリンタ本体110から略水平に引き出される。
【0033】
図2は、プリンタ1の搬送ユニット200をプリンタ本体110から引き出した状態の概略を示す斜視図である。
【0034】
搬送ユニット200は、プリンタ本体110に対してロック又はロック解除の操作が可能な操作レバー200aを有している。そして、操作レバー200aを回動操作することによりロックが解除され、搬送ユニット200がレール機構201に沿ってシート搬送方向と交差する方向(図2中矢印A方向)に引出可能となる。この搬送ユニット200は、プリンタ本体110の手前側(図2中、位置F側)にスライドして引き出される。また、このように引き出された搬送ユニット200は、プリンタ本体110の奥側(図2中、位置R側)に矢印A方向と反対方向にスライドして装着される。なお、図示は省略するが、搬送ユニット200を引き出したときに搬送ユニット200がレール機構201から外れて落下するのを防止するストッパが設けられている。
【0035】
下搬送ガイド203は、搬送ユニット200の本体の上面に配置されており、搬送ユニット200をプリンタ本体110から引き出した際に外部に露出するようになっている。そして、搬送ユニット200を引き出した際には、下搬送ガイド203はプリンタ本体110から矢印A方向に引き出されるが、上搬送ガイド202(図1)はプリンタ本体110に固定されているので引き出されない。上搬送ガイド202及び下搬送ガイド203は、シート搬送方向と直交する幅方向の通紙領域の長さよりも長く形成されている。この通紙領域は、搬送され得るシートの最大サイズであって幅方向の位置(横レジ)のバラつきを含んだ領域である。
【0036】
ここで、上搬送ガイド202(図1)には、搬送されてきたシートが擦れた際に紙粉が付着する。
【0037】
そこで、下搬送ガイド203の引出方向奥側(図2中、位置R側)の位置には、上搬送ガイド202を清掃する清掃部としての清掃ユニット205が設けられている。この清掃ユニット205は、通紙領域の外側に配置されている。
【0038】
そして、清掃ユニット205は、下搬送ガイド203上に固定されており、下搬送ガイド203をプリンタ本体110から引き出す際に下搬送ガイド203と共に移動する。これにより清掃ユニット205は、上搬送ガイド202のシート搬送方向と直交する幅方向の略全域に亘って清掃することとなる。したがって、清掃ユニット205により上搬送ガイド202を効率よく清掃することができる。
【0039】
以下、清掃対象である上搬送ガイド202の構成について詳細に説明する。図3は、図1に示す転写部104及びその近傍を示す拡大図である。
【0040】
上搬送ガイド202は、ガイド基体202Aと、ガイド基体202Aに固定される2つのシート規制部材204,204Aと、からなる。ガイド基体202Aは、金属又は硬質樹脂等の硬質材で形成され、プリンタ本体110に固定されている。ガイド基体202A及びシート規制部材204,204Aは、その幅方向の全長が通紙領域の幅方向の長さよりも長く形成されている。
【0041】
シート規制部材204,204Aは、薄肉のシート状に形成されたものであり、可撓性を有する材料(例えば樹脂)で形成されている。シート規制部材204,204Aは、シート搬送方向下流側に延び、ガイド基体202Aからシートが搬送される搬送空間に突出して配置されている。そして、シート規制部材204,204Aは、シートが搬送されてきた際には、シートの表面(上面)に接触して、シートの姿勢を規制する。これにより、画像形成部100の転写部104には斜行補正機構148で斜行及び横レジが補正されたシートの先端が良好に案内され、シートに形成される画像位置のずれが低減されるので、シートに形成される画像位置の精度が向上する。
【0042】
なお、シート規制部材204,204Aは可撓性を有しており、シートが薄紙のときはほとんど撓まず図3の状態となるが、シートが厚紙のときはシートの剛性(コシ)に負けて撓むことで、シートの搬送抵抗が低減されている。
【0043】
ここで、シート規制部材204は、下方に配置されている下搬送ガイド203のガイド面203gに接触するように配置されており、搬送されてくるシートの表面(上面)と常に摺接することとなる。したがって、シート規制部材204のガイド面には、紙粉が付着しやすく、また、ガイド基体202Aのガイド面及びシート規制部材204Aのガイド面にはシート規制部材204に付着した紙粉が飛散しやすい。なお、ガイド基体202Aのガイド面、シート規制部材204のガイド面及びシート規制部材204Aのガイド面は、下搬送ガイド203のガイド面203gに対向する面であり、これらのガイド面で上搬送ガイド202のガイド面202gが構成されている。
【0044】
本実施の形態では、上述したように、下搬送ガイド203上であって引出方向と平行な方向の奥側に清掃ユニット205を配置している。これにより、搬送ユニット200(下搬送ガイド203)の引き出し動作と連動して、清掃ユニット205がシート規制部材204,204A及びガイド基体202Aのガイド面を清掃することとなる。
【0045】
図4は、搬送ユニット200をプリンタ本体110から引き出した状態の清掃ユニット205を示す側面図である。
【0046】
清掃ユニット205は、上搬送ガイド202のガイド面202gに接触する清掃部材205aと、清掃部材205aを上搬送ガイド202の第1ガイド面側に付勢する付勢部材としての弾性部材205bと、を有している。清掃部材205aは合成樹脂製の弾性変形可能な線状部材を束ねて弾性変形可能に形成されていて、紙粉等の異物を吸着することができる構成となっている。また、清掃部材205aの裏面には、弾性部材205bが接着剤等で固定されている。弾性部材205bは、上搬送ガイド202のガイド面202gに垂直な矢印E方向に伸縮可能な発泡性材料で形成されている。このように、清掃ユニット205は、発泡性材料からなる弾性部材205bを清掃部材205aに取り付ける簡単な作業で製造できるので、コストを低減することができる。そして、下搬送ガイド203がプリンタ本体110に装着されている状態では、弾性部材205bが圧縮変形し、この圧縮変形した弾性部材205bの復元力(付勢力)により清掃部材205aが上搬送ガイド202のガイド面202gに圧接されている。このように清掃部材205aと弾性部材205bとの2層構成とすることで、弾性部材205bにより確実に清掃部材205aが上搬送ガイド202のガイド面202gに当接され、拭き残しのない良好な清掃能力を得ることが可能となる。
【0047】
また、下搬送ガイド203をプリンタ本体110から引き出した場合には、図4に示すように、清掃ユニット205が上搬送ガイド202に非接触状態となるので、圧縮状態の弾性部材205bが復元する。この非圧縮状態(無負荷状態)の弾性部材205bは、上搬送ガイド202のガイド面202gよりも上方に突出して形成されている。そして、下搬送ガイド203をプリンタ本体110に装着する際に弾性部材205bの側面を保護する可撓性部材としての保護シート206が、弾性部材205bにおける下搬送ガイド203の引出方向奥側の側面に対向して配置されている。
【0048】
図5は、清掃ユニット205が下搬送ガイド203の引き出し動作及び装着動作に連動して上搬送ガイド202のガイド面202gを清掃する様子を示した図である。図5(a)は、下搬送ガイド203を引き出している途中を示す図である。図5(b)は、下搬送ガイド203を引き出している途中であって、清掃ユニット205の一部分が上搬送ガイド202から外れている状態を示す図である。図5(c)は、下搬送ガイド203を引き出した状態を示す図である。図5(d)は、下搬送ガイド203を装着しているときに清掃ユニット205の一部分が上搬送ガイド202に圧接している状態を示す図である。図5(e)は、下搬送ガイド203を装着している途中を示す図である。
【0049】
弾性部材205bは、圧縮変形して清掃部材205aを上搬送ガイド202のガイド面202gに圧接させている。この状態で、図5(a)及び図5(b)に示すように、矢印Aで示す引出方向に下搬送ガイド203を引き出すと、上搬送ガイド202のガイド面202gに付着した紙粉が除去される。
【0050】
このように、下搬送ガイド203の矢印Aで示す引出方向の奥側に清掃ユニット205を配置することで、搬送ユニット200の引き出し動作に連動して上搬送ガイド202の幅方向略全領域のガイド面202gの清掃が可能となる。
【0051】
特に、上搬送ガイド202のシート規制部材204(図3)は、搬送されてくるシートに必ず接触することとなるので、シート規制部材204にはその先端又はガイド面に紙粉が堆積しやすい。
【0052】
本実施の形態では、シート規制部材204は清掃ユニット205により清掃されるので、シート規制部材204を瞬間的に撓んだ振動等で紙粉がシート上に落下するのを低減させることができる。
【0053】
なお、少なくともシート規制部材204を清掃すればよいが、本実施の形態では、シート規制部材204のみならず、シート規制部材204A及びガイド基体202Aも清掃するように、清掃ユニット205のシート搬送方向の長さが設定されている。つまり、清掃ユニット205のシート搬送方向の全長が、ガイド基体202A及びシート規制部材204,204Aを含むシート搬送方向の全長よりも長く設定されているので、上搬送ガイド202のガイド面202gを拭き残しなく良好に清掃することができる。これにより効果的に紙粉がシート上に落下するのを低減させることができる。
【0054】
したがって、紙粉が落下した部分にトナー画像が転写されずにシートの画像に白点が発生してしまう等の画像不良を低減させることができる。特に、本実施の形態では、シートの上面に画像が形成されるので、シートの上面に対向する上搬送ユニット202を清掃することで、より効果的に画像不良を低減させることができる。
【0055】
また、定期的なサービスメンテナンスを待たなくても、シートがジャムした場合のジャム処理等でユーザが搬送ユニット200を引き出した際にも、ユーザが意図せずに上搬送ガイド202を清掃することができる。これは、サービスメンテナンスまでの通紙枚数の多い高耐久の画像形成装置においては、特に有効である。
【0056】
また、上搬送ガイド202の清掃が清掃ユニット205により行われるので、個人差のない安定した清掃効果が得られる。さらに、作業者がプリンタ本体110に手を入れて上搬送ガイド202の清掃作業をする必要がなくなるので、中間転写ベルト105等を傷つけることはなくなる。そして、操作者は、上搬送ガイド202の清掃のためにプリンタ本体内にアクセスする必要がなくなり、清掃ユニット205により上搬送ガイド202を効率よく清掃することができる。
【0057】
なお、図5(c)に示すように、下搬送ガイド203をプリンタ本体110から引き出した際には、清掃ユニット205により掻き出された紙粉SWが下搬送ガイド203上に堆積することとなる。しかし、下搬送ガイド203はプリンタ本体110の外部に引き出しているので、下搬送ガイド203の清掃が必要であったとしても、ユーザやサービスマン等の作業者は、容易に清掃することができる。また、このように堆積する紙粉SWも搬送領域の外側であれば、搬送されてきたシートに付着するのを防止することができる。
【0058】
次に、図5(d)に示すように下搬送ガイド203をプリンタ本体110に矢印Bで示す装着方向に移動させた際には、保護シート206が上搬送ガイド202の端部に接触するので、上搬送ガイド202の端部が弾性部材205bの側面に当たることはない。したがって、弾性部材205bは保護シート206に保護されるので破損を防止することができる。次いで、保護シート206は上搬送ガイド202の端部に押圧されて弾性部材205bを保護しながら撓み、弾性部材205bは、保護シート206を介して上搬送ガイド202の端部に押圧されて一部分が圧縮変形する。そして、清掃部材205aは、毛が撓み変形して上搬送ガイド202に圧接する。
【0059】
なお、この保護シート206は、サービスメンテナンス時に、プリンタ本体側の上搬送ガイド202を取り外した場合にも弾性部材205bを保護しているので、上搬送ガイド202が接触しても、弾性部材205bの破損を防止することができる。
【0060】
また、サービスメンテナンス時に、下搬送ガイド203を搬送ユニット200の本体から取り外すことがある。そして、再度下搬送ガイド203を取り付ける際に、誤って搬送ユニット200の他の部材に乗り上げた状態で下搬送ガイド203を取り付けてしまうことがある。この状態で、仮に保護シート206がない場合には、搬送ユニット200をプリンタ本体110に装着したときに弾性部材205bが不図示の別部材に接触してしまうことがある。これに対し、本実施の形態では、弾性部材205bは保護シート206で保護されているので、別部材に接触するのを防止することができ、弾性部材205bの破損を防止することができる。
【0061】
次に、図5(e)に示すように下搬送ガイド203をプリンタ本体110に装着している途中では、弾性部材205b全体が圧縮変形して清掃部材205aが上搬送ガイド202に摺接する。
【0062】
ところで、搬送ユニット200(図1及び図2参照)は重量物である。そのため、搬送ユニット200をレール機構201に沿って引出方向に引き出すに連れて、搬送ユニット200の重量でレール機構201が撓み、搬送ユニット200が重力方向(下方)に下がる。つまり、搬送ユニット200をプリンタ本体110からシート搬送方向と交差する方向に水平に引き出そうとしても、搬送ユニット200が重力方向に下がり、一対の搬送ガイド202,203のギャップが変化する。
【0063】
図6は、搬送ユニット200の引き出し動作で一対の搬送ガイド202,203のガイド間ギャップg1,g2,g3が変化する様子を示した説明図である。図6(a)は、搬送ユニット200がプリンタ本体110に装着されている状態を示す図である。また、図6(b)は、搬送ユニット200をプリンタ本体110から引き出している途中の状態を示す図である。また、図6(c)は、搬送ユニット200をプリンタ本体110から引き出した状態を示す図である。
【0064】
図6(a)に示すように、搬送ユニット200がプリンタ本体110に装着されている状態では、レール機構201には均等に搬送ユニット200の重量がかかるので、レール機構201の撓み量は最小であり、ガイド間ギャップg1は最小である。
【0065】
一方、図6(c)に示すように、搬送ユニット200をプリンタ本体110から引き出した状態では、レール機構201の端部に集中して搬送ユニット200の重量がかかるので、レール機構201の撓み量は最大であり、ガイド間ギャップg3は最大である。
【0066】
なお、図6(b)に示すように、搬送ユニット200をプリンタ本体110から引き出している途中では、レール機構201の撓み量は中間的な量であり、ガイド間ギャップg2も中間的な量である。つまり、g1<g2<g3となる。
【0067】
本実施の形態では、清掃ユニット205は上搬送ガイド202のガイド面202gに垂直な矢印E方向に伸縮可能である。そして、清掃ユニット205は、清掃ユニット205の最大圧縮時の高さがガイド間ギャップg1よりも小さく設定され、清掃ユニット205の無負荷状態の高さがガイド間ギャップg3よりも大きく設定されている。
【0068】
これにより、レール機構201が搬送ユニット200の重量で撓んで一対の搬送ガイド202,203間のギャップが変化しても、清掃ユニット205は、上搬送ガイド202のガイド面202gに対向しているときは、常にガイド面202gに当接する。したがって、上搬送ガイド202のガイド面202gを幅方向に亘って清掃することができる。
【0069】
図7は、上搬送ガイド202及び上搬送ガイド202に対向する清掃ユニット205を示す下面図である。
【0070】
清掃ユニット205は、図7に示すように、上搬送ガイド202における通紙領域Xの外側に配置されている。このように清掃ユニット205を配置することで紙粉がシートに付着する可能性のある箇所全領域を清掃することができ、省スペースで効率的な清掃が可能となるものである。なお、図7中、矢印Cは、シート搬送方向を示している。
【0071】
ここで、シート規制部材204、204Aのシート搬送方向と交差する方向の一方(奥側)の端部a1,b1は、下搬送ガイド203をプリンタ本体110から引き出す際に清掃ユニット205に当接する。また、シート規制部材204、204Aのシート搬送方向と交差する方向の他方(手前側)の端部a2,b2は、下搬送ガイド203をプリンタ本体110に装着する際に清掃ユニット205に当接する。
【0072】
したがって、清掃ユニット205に当接するシート規制部材204、204Aの両端部a1,a2,b1,b2は、図7中矢印Cで示すシート搬送方向に対して傾いて形成されている。
【0073】
これにより、搬送ユニット200をプリンタ本体110から引き出す際に清掃ユニット205の側面がシート規制部材204,204Aの端部a1,b1に接触しても、シート規制部材204,204Aの端部a1,b1が傷つくのを防止している。また、搬送ユニット200をプリンタ本体110に装着する際に清掃ユニット205の側面がシート規制部材204,204Aの端部a2,b2に接触しても、シート規制部材204,204Aの端部a2,b2が傷つくのを防止している。
【0074】
各端部a1,a2,b1,b2の傾斜角θ1,θ2,θ3,θ4は、それぞれシート搬送方向に対して20°〜60°に傾いているのが好ましい。これにより、より効果的に端部a1,a2,b1,b2が傷つくのを防止することができ、シート規制部材204,204Aの寿命を延ばすことができる。
【0075】
図8は、清掃ユニット205の取付構造を示す図である。
【0076】
清掃ユニット205は、下搬送ガイド203に着脱可能に設けられている。即ち、下搬送ガイド203の奥側の端部には、2つの開口203a,203bが形成されており、清掃ユニット205には2つの突起部205c,205dが形成されている。そして、清掃ユニット205の突起部205c,205dをそれぞれの開口203a,203bに差込み、下搬送ガイド203の不図示の取付部材と挟み込むことで固定されるようになっている。
【0077】
このように構成することで、清掃ユニット205の取り外しが容易となり、清掃ユニット205が消耗しても、交換の手間も費用も少なくて済む。したがって、ランニングコストが少なくて済み、安価なものとなる。
【0078】
また、搬送ユニット200(下搬送ガイド203)を引き出した状態で清掃ユニット205の着脱作業ができるので作業が容易であり、着脱作業に要する時間を短縮でき、ダウンタイムを削減することが可能である。
【0079】
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、清掃ユニット205が付勢部材として弾性部材205bを有する場合について説明したが、本第2実施形態では、清掃ユニットが付勢部材としてばね部材を有する場合について説明する。
【0080】
図9は、本発明の第2実施形態における清掃ユニット205Aの構成を示す図である。本第2実施形態の清掃ユニット205Aは、上記第1実施形態と同様に清掃部材である清掃部材205aを有している。そして、清掃ユニット205Aは、付勢部材としてばね部材である金属性の板ばね205b’を有している。板ばね205b’上には、清掃部材205aが接着剤等で固定されている。このように、付勢部材を板ばね205b’としたことにより、付勢部材の耐久性が向上し、破壊や塑性変形を低減することができる。
【0081】
なお、図9において、清掃ユニット205Aの手前側(矢印Aで示す清掃方向手前側)近傍に紙粉回収用の凹部203cが設けられている。この凹部203cは、下搬送ガイド203の通紙領域の外側に形成されている。これにより搬送ユニット200(図1参照)を引き出したときにシート規制部材204,204Aを有する上搬送ガイド202(図3参照)のガイド面に付着した紙粉SWが、清掃ユニット205Aによって拭き取られ、紙粉回収用の凹部203cに回収される。このような凹部203cが設けられたことにより、清掃後の紙粉SWが下搬送ガイド203の通紙領域に溢れ出すのを防止できる。
【0082】
なお、上記第1及び第2実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0083】
上記実施形態では、画像形成部がシートに画像としてのトナー画像を形成し、定着部にてトナー画像を定着させる電子写真方式の画像形成装置を例に説明したが、本発明はこれに限定するものではない。本発明は、インクジェット方式、オフセット印刷方式などの画像形成装置にも適用可能である。
【0084】
また、上記実施形態では、シート規制部材204,204Aが2つの場合について説明したが、この数量に限定するものではなく、シート規制部材が3つ以上或いは1つであってもよい。また、上搬送ガイドがシート規制部材を備えていないものについても適用可能である。
【0085】
また、上記実施形態では、上搬送ガイド202がプリンタ本体110に固定され、下搬送ガイド203を引き出す場合について説明したが、下搬送ガイドがプリンタ本体に固定され、上搬送ガイドを引き出す場合であってもよい。この場合、清掃ユニットは、上搬送ガイドに設けられる。
【0086】
また、上記実施形態では、斜行補正機構148と画像形成部100との間の一対の搬送ガイド202,203に本発明を適用した場合について説明したが、これに限定するものではなく、他の一対の搬送ガイドにおいても本発明を適用することが可能である。
【0087】
また、清掃部材は、ブラシ、不織布等、ガイド面を清掃できるものであればいかなる部材であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例としてのプリンタの概略構成を示す説明図である。
【図2】プリンタの搬送ユニットをプリンタ本体から引き出した状態の概略を示す斜視図である。
【図3】図1に示す転写部及びその近傍を示す拡大図である。
【図4】搬送ユニットをプリンタ本体から引き出した状態の清掃ユニットを示す側面図である。
【図5】清掃ユニットが下搬送ガイドの引き出し動作及び装着動作に連動して上搬送ガイドのガイド面を清掃する様子を示した図である。(a)は、下搬送ガイドを引き出している途中を示す図である。(b)は、下搬送ガイドを引き出している途中であって、清掃ユニットの一部分が上搬送ガイドから外れている状態を示す図である。(c)は、下搬送ガイドを引き出した状態を示す図である。(d)は、下搬送ガイドを装着しているときに清掃ユニットの一部分が上搬送ガイドに圧接している状態を示す図である。(e)は、下搬送ガイドを装着している途中を示す図である。
【図6】搬送ユニットの引き出し動作で一対の搬送ガイドのガイド間ギャップg1,g2,g3が変化する様子を示した説明図である。(a)は、搬送ユニットがプリンタ本体に装着されている状態を示す図である。(b)は、搬送ユニットをプリンタ本体から引き出している途中の状態を示す図である。(c)は、搬送ユニットをプリンタ本体から引き出した状態を示す図である。
【図7】上搬送ガイド及び上搬送ガイドに対向する清掃ユニットを示す下面図である。
【図8】清掃ユニットの取付構造を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態における清掃ユニットの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0089】
1 プリンタ(画像形成装置)
100 画像形成部
110 プリンタ本体(装置本体)
142 シート搬送路
202 上搬送ガイド(第1搬送ガイド)
202A ガイド基体
202g ガイド面(第1ガイド面)
203 下搬送ガイド(第2搬送ガイド)
203g ガイド面(第2ガイド面)
204,204A シート規制部材
205,205A 清掃部(清掃ユニット)
205a 清掃部材
205b 弾性部材(付勢部材)
205b’ 板ばね(付勢部材、ばね部材)
206 保護シート(可撓性部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に設けられたシート搬送路に沿ってシートを搬送するシート搬送装置において、
シートを案内する第1ガイド面を有する第1搬送ガイドと、
前記第1搬送ガイドの第1ガイド面に対向配置される第2ガイド面を有し、前記第1搬送ガイドとで前記シート搬送路を構成し、前記装置本体に対してシート搬送方向と交差する方向に引出可能な第2搬送ガイドと、
前記第2搬送ガイドの引出方向奥側に設けられ、前記第2搬送ガイドを前記装置本体から引き出す際に前記第2搬送ガイドと共に移動して前記第1搬送ガイドの第1ガイド面を清掃する清掃部と、を備え、
前記清掃部は、前記第1搬送ガイドの第1ガイド面に接触する清掃部材と、前記清掃部材を前記第1ガイド面側に付勢する付勢部材と、を有する、
ことを特徴とするシート搬送装置。
【請求項2】
前記清掃部材は、合成樹脂製の線状部材を弾性変形可能に束ねて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項3】
前記付勢部材は、発泡性材料で形成された弾性部材であることを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
前記弾性部材における前記第2搬送ガイドの引出方向奥側の側面に対向して配置され、前記弾性部材を保護する可撓性部材を備えたことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
【請求項5】
前記付勢部材は、ばね部材である、ことを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装置。
【請求項6】
前記第1搬送ガイドは、ガイド基体と、前記ガイド基体に設けられ、シートの面に接触してシートの姿勢を規制する可撓性のシート規制部材と、を有し、
前記清掃部は前記シート規制部材を清掃することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項7】
前記シート規制部材は、前記清掃部に当接するシート搬送方向と交差する方向の両端部がシート搬送方向に対して傾いて形成されていることを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
【請求項8】
前記清掃部は、前記第2搬送ガイドに着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
前記シート搬送装置により搬送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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