説明

シート防水工法

【課題】機械的固定工法において、防水シートと固定金具との接合具合の判定が容易にでき、さらに防水シートの温度上昇による劣化を抑制して防水シートの耐久性が向上するシート防水工法を提供する。
【解決手段】上面に接合用樹脂を被覆した固定金具3を固定具で下地躯体1に固定し、透明または半透明の防水シート5を敷設して上記固定金具3に接合し、上記透明または半透明の防水シート5の表面に不透明な着色保護層を形成することを特徴とし、さらに着色保護層が700〜2100nmの波長域において、日射反射率が40%以上の赤外線反射性を有することを特徴とするシート防水工法としたことである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の屋根やベランダ等のシート防水工法において、防水下地の躯体に固定金具を先に固定し、その上に防水シートを敷設して防水シートと固定金具とを接合する機械的固定施工法に関するものであり、さらに詳しくは、防水シートと固定金具との接合具合を容易に判定できるうえ、耐候性の優れたシート防水工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
防水シートの下地躯体への固定方法に固定金具を用いる機械的固定工法がある。通常、固定金具としては、表面にホットメルト接着樹脂などで被覆された円形状などのステンレス板が使用される。機械的固定工法では、先ず固定金具を防水下地の躯体上に任意のピッチ間隔でプラグビス等で固定し、その上に、塩化ビニル系樹脂などの防水シートを敷設する。次に、上記固定金具の上に位置する防水シートの上から電磁誘導加熱装置で固定金具を加熱し、その熱で固定金具表面のホットメルト接着樹脂などを溶融し防水シートを固定金具に接合するか、或いは固定金具の上に位置する防水シートの上から注射針等で防水シート及び固定金具被覆樹脂を溶解する溶剤を注入して、防水シートを固定金具に接合して防水シートの固定が行なわれる。機械的固定工法において、防水シートと固定金具との接合力は防水シートと固定金具との接合具合によりに大きく左右され、電磁誘導加熱装置の片押しや位置ズレ、または注射針等から注入される溶剤の塗りが不均一になることもあり、この場合は防水シートと固定金具の接合力が極端に不足するため、強風にあおられると防水シートが固定金具から剥れたり、或いは破損するという重大事故につながってしまう。
そこで、防水シートと固定金具が完全に接合しているかどうか判定する方法として、固定金具の中央部に凹状連続環を形成し、該環跡の識別で溶着の有効性を判断する方法があるが、この方法では目視で判定するため、見る位置によって太陽光に干渉され、判定が難しい場合がある。
シート防水において、隣り合うシート同士を40〜50mm重ね合わせて溶剤や熱で接合するが、その際、完全に接合されているかどうか判定できるように、シートを半透明にする方法(例えば、特許文献1参照)やシートの重ね合わせ部やコーナー部に重ね貼りする上貼シートを透明にし、シートに発光物質を添加する方法(例えば、特許文献2参照)が提案されている。しかし、防水シートと固定金具との接合性判定への応用は示唆されていない。
【0003】
【特許文献1】特開平1−299947号公報
【特許文献2】特開平11−201912号公報
【0004】
また、防水シートには日射等による防水シート自体の耐候劣化の問題がある。防水シートの日射等による温度上昇を抑制することができれば、防水シートの長寿命化が期待され、また防水シートの温度上昇を抑制することによるエネルギー消費の削減ができ、建物への負荷や環境への負荷が低減される。その方法には、光反射性のアルミ二ウム粉末、金属蒸着マイカ等をシート表層に練り込み表層の赤外線域の反射率を上げる方法があるが、表面がシルバー色になり美観性に欠け、また可視光域の反射も高いためにその反射光でまぶしくなり周囲の景観上も好ましくない。
防水シートは通常、暗色系に着色されており、各色の調色には黒色顔料が使用される。一般的に黒色顔料としては、カーボンブラックが使用されているが、カーボンブラックは赤外線を吸収しやすいために蓄熱して防水シートの表面温度が上昇しやすい傾向にある。そこで、カーボンブラックを使用しない黒色顔料として、赤外線反射性顔料を添加して調色することで赤外線反射性を高める方法(例えば、特許文献3、4参照)があり、屋外使用建材製品の温度を低下させる方法が提案されている。これらの方法は、建材の表面温度を低下させて建材製品の熱変形防止や建物の省エネ効果を目的とするものであり、防水シートの表面温度を低下させ可塑剤の揮発を抑制し、防水シートの劣化を防止することは示唆されていない。
【0005】
【特許文献3】特開昭58−167642号
【特許文献4】特開2002−12679号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、機械的固定工法において、防水シートと固定金具との接合具合の判定が容易に行なえ、さらに防水シートの温度上昇による劣化を抑制して防水シートの耐久性が向上するシート防水工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上面に接合用樹脂を被覆した固定金具を固定具で下地躯体に固定し、透明または半透明の防水シートを敷設して上記固定金具に接合し、上記透明または半透明の防水シートの表面に不透明な着色保護層を形成することを特徴とし、さらに着色保護層が700〜2100nmの波長域において、日射反射率が40%以上の赤外線反射性を有することを特徴とするシート防水工法としたことである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、機械的固定工法において透明または半透明の防水シートを使用するため、防水シートと固定金具との接合具合の判定を容易に行なえ、さらに表面に不透明な着色保護層を設けることで防水シートの温度上昇による劣化を抑制することができ、防水シートの耐久性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
本発明は、固定金具と防水シートを接合固定するシート防水工法において、透明または半透明の防水シートを用いることで固定金具と防水シートとの接合具合の判定が容易に行なえ、また防水シート上に不透明な着色保護層を設けることで防水シートの温度上昇による劣化を抑制し防水シートの耐久性を向上するものである。
【0010】
本発明のシート防水工法による仕上がり構造を図1に示した。下地躯体1上に、上面に固着用樹脂2を被覆した固定金具3を固定具4で固定し、その上に透明または半透明の防水シート5を接合固定する防水構造である。
【0011】
本発明に使用する固定金具3の金属板としては、各種メッキ鋼板、銅板、アルミニウム板、ステンレス板などが挙げられ、円形状、楕円形状のものが使用される。
【0012】
固定金具表面を被覆する接合用樹脂には、使用される防水シートと同素材の熱可塑性樹脂或いはホットメルト接着樹脂などが挙げられる。
上記防水シートと同素材の熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル樹脂,塩化ビニル−ウレタン共重合樹脂,塩化ビニル−エチレン共重合樹脂,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等の塩化ビニル系樹脂、ウレタン樹脂、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−スチレン共重合体、熱可塑性エラストマー(ポリオレフィン系,スチレン系,ポリエステル系,ポリウレタン系等)などが挙げられる。
上記ホットメルト接着樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂系、ポリアミド(PA)系、ポリエステル系、エポキシ系樹脂などが挙げられる。
【0013】
本発明に使用する防水シートは、透明または半透明であって、固定金具と防水シートとの接合具合の判定が容易にできる作用を有する。さらに、漏水個所を容易に特定する事もできるため、正確に補修することができ漏水の再発も防止できる。
【0014】
本発明に使用する防水シートは、塩化ビニル樹脂,塩化ビニル−ウレタン共重合樹脂,塩化ビニル−エチレン共重合樹脂,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等の塩化ビニル系樹脂、ウレタン樹脂、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−スチレン共重合体、熱可塑性エラストマー(ポリオレフィン系,スチレン系,ポリエステル系,ポリウレタン系等)などの熱可塑性樹脂を使用してシート状に形成される。中でも、加工性、固定金具との接合性、透明性、溶着性を考慮すると、塩化ビニル系樹脂が特に好ましい。
【0015】
防水シートと固定金具との接合具合の判定を容易にするために、透明または半透明の防水シートに蛍光増白剤、蛍光着色剤、蓄光剤を添加することが好ましく、なかでも蛍光増白剤が特に好ましい。上記蛍光増白剤としては、ビス(トリアジニルアミノ)スチルベンジルスルホン酸誘導体やビススチリルビフェニル誘導体などが挙げられる。
【0016】
上記接合具合の判定方法の例としては、固定金具と防水シートとの接合部分と非接合部分を比較するとブラックライトの照射により接合部は色が薄く、非接合部は色が濃く見え、接合具合の判定が容易に行なえる。また、下地の色によってはブラックライトを使用しないで容易に確認できる場合もある。
本発明に使用する透明または半透明の防水シートは、例えばカレンダー法、押出Tダイ法など従来から知られている各種シート成形法で成形することができる。
【0017】
本発明に使用する防水シートには、加工性の向上、他の機能を付与するために、可塑剤、安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、微粒子の炭酸カルシウム、二酸化ケイ素等を添加することもできる。
【0018】
可塑剤としては、フタル酸エステル系可塑剤、アジピン酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、塩素化パラフィン、エポキシ化大豆油などが挙げられる。フタル酸エステル系可塑剤として、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジルなどが挙げられる。アジピン酸エステル系可塑剤として、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソノニルなどが挙げられる。
【0019】
安定剤としては、有機錫系安定剤、金属石鹸系安定剤などが挙げられる。有機錫系安定剤としては、ジ−n−オクチルスズビス(イソオクチルチオグリコール酸エステル)塩、ジ−n−ブチルスズビスオクチルチオグリコールエステル塩などが挙げられる。金属石鹸系安定剤としては、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸マグネシウム、リシノール酸バリウム、安息香酸亜鉛などが挙げられる。
【0020】
紫外線吸収剤としては、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤などが挙げられる。サリチル酸系紫外線吸収剤としてフェニルサリシレートなどが挙げられる。ベンゾフェノン系紫外線吸収剤として2、4−ジヒドロキシベンゾフェノンなどが挙げられる。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。シアノアクリレート系紫外線吸収剤として2−エチルヘキシル−2−シアノ−3、3’−ジフェニルアクリレートなどが挙げられる。
【0021】
本発明で防水シートの表面に形成する不透明な着色保護層は、700〜2100nmの波長域における日射反射率が40%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましい。このことにより、防水シートの劣化を抑制し耐久性が向上する。不透明な着色保護層は、いかなる方法で形成してもよいが、透明または半透明の防水シート表面に塗料などを塗布し形成する方法が一般的である。
【0022】
上記塗料に使用する樹脂成分としては、例えばアクリル系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂などとこれら樹脂成分の混合物などが挙げられる。また、塗料は水性タイプ、溶液タイプのどちらも使用できる。
【0023】
上記塗料に使用する着色剤としては、カーボン系、フタロシアニン系、イソインドリノン系、ぺリレン系、アゾ系、縮合アゾ系、キナクリドン系、アンスラキノン系、アニリンブラック系、トリフェニルメタン系、ジオキサジン系、酸化チタン系、酸化鉄系、酸化クロム系、クロム酸鉛系、スピネル型焼成系が挙げられ、700〜2100nm波長域の日射反射率の高い着色剤を任意に調合して調色することができる。また、カーボン系着色剤の使用を禁止するものではないが、700〜2100nm波長域の日射反射率を考慮すると、カーボン系着色剤を使用しないノンカーボン着色剤による調色が好ましい。
【0024】
例えば、ブラウン系塗料の調色の場合、酸化チタン、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー、縮合アゾブラウンを混合して着色する。カーボン混合着色に比べて、可視光域の反射率はそれほど変わらないが、700〜2100nm波長域の日射反射率がカーボン混合着色に比べ25%高くなる。また、ライトグレーは酸化チタン、酸化鉄、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルーを混合してノンカーボンで着色でき、700〜2100nm波長域の日射反射率がカーボン混合着色に比べて10%高くなる。また、明度によっても効果は異なり、ノンカーボンで暗色系に着色することで、カーボン着色に比べて700〜2100nm波長域の反射率が20〜40%高くなり、シート温度が10〜15℃低下する。また、ノンカーボンで明色系に着色すると、カーボン着色に比べて700〜2100nm波長域の日射反射率が5〜20%高くなり、シート温度が3〜10℃程低下し、暗色系と明色系の両者共にシートの温度上昇による劣化が抑制される。
【0025】
防水シートの劣化原因の一つに、経年変化で表面に塵埃等が付着し汚れ、700〜2100nm波長域の日射反射率が悪くなることが挙げられる。そのため、不透明な着色保護層の表面にフッ素系樹脂、シリコーンアクリル系樹脂等からなる可撓性の透明塗料、又は、前記塗料に光活性酸化チタンを添加した可撓性の透明塗料を塗布し、汚れ防止処理をすることが好ましい。また、経年後、シート表面に700〜2100nm波長域の日射反射率が20%以上である着色塗料を塗布しても良い。
【0026】
700〜2100nm波長域の日射反射率の向上のために、不透明な着色保護層に中空セラミックバルーンを混合しても良い。中空セラミックバルーンには、透明中空または真空中空のバルーンがあり、粒径としては1〜100μmのものが使用され、好ましくは1〜50μmである。中空セラミックバルーンの粒度分布は単一形でも良いが広域の分布が好ましい。粒度分布が広域であると、粒子と粒子の間に小さい粒子が入り込み充填率が高まる。中空セラミックバルーンの添加量は、日射反射率、表面強度を考慮すると全体の1〜10重量%添加するのが好ましい。この範囲内であれば表面強度を低下させることなく、日射反射率を効率よく向上することができる。
【0027】
また、上記塗料には必要に応じて粘度調整剤、柔軟剤、分散剤、不凍液などの添加剤を添加することができる。
【実施例】
【0028】
実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0029】
<実施例1>
表1に示す防水シートの配合組成物をカレンダー成形法にてシート化し、1.5mm厚の透明な防水シートを得た。得られた透明の防水シートを電磁誘導加熱装置により固定金具に接合し後述する接合具合の判定性の評価に供した。これとは別に得られた透明な防水シートの表面に表1に示す実施例1の塗料を塗布し乾燥させて不透明の着色保護層を形成し後述する日射反射率、レフランプ照射によるシート温度上昇、耐候性試験の各評価に供した。その評価結果を表1に記す。
【0030】
<実施例2>
表1に示す実施例2の塗料を使用すること以外は実施例1と同様に操作した。その評価結果を表1に記す。
【0031】
<比較例1>
表1に示す比較例1の防水シートの配合組成物をカレンダー成形法にてシート化し、1.5mm厚の着色防水シートを得た。得られた着色防水シートを電磁誘導加熱装置により固定金具に接合し接合具合の判定性の評価に供した。又別に、得られた着色防水シートをそのまま日射反射率、レフランプ照射によるシート温度上昇、耐候性試験の各評価に供した。その評価結果を表1に記す。
【0032】
<比較例2>
表1に示す比較例2の防水シートの配合組成物をカレンダー成形法にてシート化し、1.5mm厚の透明な防水シートを得た。得られた透明な防水シートを電磁誘導加熱装置により固定金具に接合し接合具合の判定性の評価に供した。又別に、得られた透明な防水シートをそのまま耐候性試験の評価に供した。その評価結果を表1に記す。なお、日射反射率、レフランプ照射によるシート温度上昇の評価については、透明シートであり意味がないため実施しなかった。
【0033】
実施例、比較例について、以下の評価方法及び評価基準を基に評価した。
<接合具合の判定性>
防水シートと固定金具との接合部を目視にて観察し接合具合を判定した。
○:接合具合が容易に判定できた。
×:接合具合の判定ができなかった。
<日射反射率>
JIS A 5759「窓ガラス用フィルム」の5.4「光学的性能試験」に準じて、700〜2100nm波長域の日射反射率を分光光度計(日本分光社製 V−570)により測定・算出した。
<レフランプ照射によるシート温度上昇>
蓄熱による劣化の指標として、レフランプ照射による防水シートの温度上昇を測定した。200mmの高さから200ワットのレフランプを30分間照射し、防水シート裏面の温度を測定した。
○:55℃未満
△:55℃以上、65℃未満
×:65℃以上
<耐候性試験>
耐候性試験としてサンシャインウェザーメーター(スガ試験機社製)を使用して、5000時間暴露後の変色度合いを判定した。
○:変色なし
△:やや変色
×:変色した

【0034】
【表1】


防水シートの配合の単位:重量部
塗料の組成の単位:重量%
他添加剤:粘度調整剤、柔軟剤、分散剤など
【0035】
表1から明らかなように、本発明のシート防水工法によれば、防水シートと固定金具との接合具合が容易に判定でき、レフランプ照射による防水シートの温度上昇も少なく従って防水シートの耐候性も良好となることがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明では、機械的固定工法において透明または半透明の防水シートを使用するため、防水シートと固定金具との接合具合の判定を容易に行なえ、また表面に不透明な着色保護層を設けることで防水シートの温度上昇による劣化を抑制し、防水シートの耐久性を向上することができ、さらに着色保護層を除去することで、漏水個所を容易に特定でき、正確に補修することができ漏水の再発も防止できるため、ベランダや屋根などの防水施工に広く応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明におけるシート防水工法の構成図
【符号の説明】
【0038】
1 下地躯体
2 ホットメルト接着樹脂
3 固定金具
4 固定具
5 透明防水シート


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に接合用樹脂を被覆した固定金具を固定具で下地躯体に固定し、透明または半透明の防水シートを敷設して上記固定金具に接合し、上記透明または半透明の防水シートの表面に不透明な着色保護層を形成することを特徴とするシート防水工法。
【請求項2】
上記着色保護層が700〜2100nmの波長域において、日射反射率が40%以上の赤外線反射性を有することを特徴とする請求項1に記載のシート防水工法。


【図1】
image rotate


【公開番号】特開2006−348686(P2006−348686A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−179157(P2005−179157)
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(000010010)ロンシール工業株式会社 (84)