説明

スイッチギヤ

【課題】 筐体の内部の相対湿度を主回路絶縁物が影響を受けない範囲内に調整可能に構成する。
【解決手段】 内部が仕切板21〜25によって複数の区画に区画される筐体2を有し、該筐体2の内部が自然換気と強制換気とにより換気され、該筐体2の内部の底部に、該筐体2の内部の空気を加熱するヒータ30、31が設けられるスイッチギヤ1であって、前記仕切板21〜25の少なくとも一部を通気性を有する材料で形成し、該仕切板21〜25の通気部を介して隣接する区画相互間で空気を流通可能とするとともに、前記筐体2の内部に、前記筐体2の内部の空気を循環させる循環ファン35、36を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチギヤに関し、特に、主回路絶縁物の吸湿を防止する機能を備えたスイッチギヤに関する。
【背景技術】
【0002】
発電所等の変電設備等として用いられる金属閉鎖形スイッチギヤ(以下、スイッチギヤという。)は、筐体の内部に遮断器等の機器が収納され、これらの機器の周囲温度が機器の許容温度を超えないようにするため、筐体の内部を自然換気(自然対流による換気)と強制換気(換気ファンによる強制換気)とによって換気している(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−261916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、換気の際に、筐体の内部に外気を取り入れるため、外気の相対湿度が高い場合には、筐体の内部の相対湿度が上昇し、主回路絶縁物が吸湿によって劣化し、絶縁抵抗が低下する問題が生じる。
【0005】
このため、筐体の内部にヒータを設置し、湿度検出器により検出した湿度データに基づいてヒータを運転、又は停止させ、筐体の内部の相対湿度を主回路絶縁物が影響を受けない範囲内に調整している。
【0006】
しかし、JEM規格のPW級・MW級に準拠したスイッチギヤでは、筐体の内部が仕切板によって複数の区画(主母線を収納する区画、遮断器を収納する区画、電力ケーブルを収納する区画等)に区画されているため、筺体の内部の全体の相対湿度を主回路絶縁物が影響を受けない範囲内に調整することは難しい。
【0007】
つまり、上記のタイプのスイッチギヤでは、仕切板によって筐体の内部での空気の対流が阻害されるため、筐体の内部に空気がよどむ部分が形成される。また、ヒータや主母線等の発熱によって暖められた空気は、ドラフト力によって各区画内を主として仕切板に沿って上昇するが、隣接する区画相互間では殆ど空気が流通しない。このため、上記の自然換気及び強制換気だけでは、筺体の内部の相対湿度を下げたい部分の温度を十分に高めることができず、主回路絶縁物が吸湿によって影響を受けるのを避けられない。
【0008】
実運用のスイッチギヤの温度測定データを用いて熱流体解析した結果を図3及び図4に示す。図3は解析モデルを示し、図4は解析結果の一部の空気の流れを示す。この解析モデルは、筐体2の内部が、仕切板21〜25によって主母線40を収納する区画、遮断器42を収納する区画、計器用変圧器43を収納する区画、電力ケーブル41を収納する区画に区画され、筐体2の下部に吸気口5a、6aが設けられ、上部に排気口11が設けられ、筐体2の内部の底部にヒータ30、31が設けられ、自然換気と強制換気とにより筐体2の内部を換気するタイプのスイッチギヤ51である。
【0009】
この解析結果から、このタイプのスイッチギヤ51では、筐体2の内部の隣接する区画相互間での空気の流通がほとんどなく、ヒータ30、31で加熱した空気を筺体2の内部の全体に流通させることができず、筺体2の内部の全体の相対湿度を主回路絶縁物が影響を受けない範囲内に調整することができないことが分かる。また、ヒータ30、31の近辺では、局部的に除湿効果があるものの、筐体2の内部の全体では、筐体2の内部に取り入れた外気の影響により、除湿効果がほとんど無いことも分かる。
【0010】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、筐体の内部の全体の相対湿度を主回路絶縁物が影響を受けない範囲内に調整することができるスイッチギヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、内部が仕切板によって複数の区画に区画される筐体を有し、該筐体の内部が自然換気と強制換気とにより換気され、該筐体の内部の底部に、該筐体の内部の空気を加熱するヒータが設けられるスイッチギヤであって、前記仕切板の少なくとも一部を通気性を有する材料で形成し、該仕切板の通気部を介して隣接する区画相互間で空気を流通可能とするとともに、前記筐体の内部に、前記筐体の内部の空気を循環させる循環ファンを設けたことを特徴とする。
【0012】
本発明のスイッチギヤによれば、筐体の内部において、ヒータや主母線等の発熱によって加熱された空気は、ドラフト力によって区画内を仕切板に沿って上昇するとともに、循環ファンの作動により、隣接する区画相互間で仕切板の通気部を介して相互に流通し、筐体の内部の全体を循環することになる。
従って、筐体の内部の全体に加熱された空気を循環させることができるので、筐体の内部の全体の温度をほぼ均一に調整することができ、筐体の内部の全体の相対湿度を主回路絶縁物が影響を受けない範囲内に調整することができる。
【0013】
また、本発明において、前記筐体の内部の上下にそれぞれ循環ファンを設けたこととしてもよい。
【0014】
本発明のスイッチギヤによれば、筐体の内部の上部に設けた循環ファンにより、筐体の内部の上部の空気を循環させることができるとともに、筐体の内部の下部に設けた循環ファンにより、筐体の内部の下部の空気を循環させることができる。従って、筐体の内部の全体に加熱された空気を効率良く循環させることができる。
また、筐体の内部の下部に設けた循環ファンにより、外気が筐体の内部に入りにくくすることができるので、筐体の内部に外気が必要以上に取り込まれるのを防止でき、外気の相対湿度が高い場合に、筐体の内部の相対湿度が外気によって高められるのを防止できる。
【0015】
さらに、本発明において、前記筐体の内部の底部に、前記筐体の内部の湿度を検出する湿度検出器を設け、該湿度検出器の検出データに基づいて、前記循環ファンの運転を制御するように構成したこととしてもよい。
【0016】
本発明のスイッチギヤによれば、湿度検出器によって検出した筐体の内部の相対湿度に基づいて循環ファンの運転を制御することにより、筐体の内部の相対湿度が所定の範囲内に維持されることになる。
【0017】
さらに、本発明において、前記筐体の内部の底部に、前記筐体の内部の温度を検出する温度検出器を設け、該温度検出器の検出データに基づいて、前記循環ファンの運転を制御するように構成したこととしてもよい。
【0018】
本発明のスイッチギヤによれば、温度検出器によって検出した筐体の内部の温度に基づいて循環ファンの運転を制御することにより、筐体の内部の相対湿度が所定の範囲内に維持されることになる。
【0019】
さらに、本発明において、前記筐体の内部の機器が収納される区画内に循環ファンを設けたこととしてもよい。
【0020】
本発明のスイッチギヤによれば、機器が収納される区画内で空気を効率良く循環させることができるので、機器の金属部や絶縁部が湿気による影響を受けるのを防止できる。
【発明の効果】
【0021】
以上、説明したように、本発明のスイッチギヤによれば、筐体の内部において、ヒータや主母線等の発熱によって加熱された空気は、区画内を仕切板に沿って上昇するとともに、循環ファンの作動により、隣接する区画相互間で仕切板を介して相互に流通することになる。従って、筐体の内部の全体に加熱された空気を循環させることができるので、筐体の内部の全体の相対湿度を所定の範囲内に保つことができ、主回路絶縁物が吸湿して劣化し、絶縁抵抗が低下するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明によるスイッチギヤの一実施の形態を示した概略図である。
【図2】図1のスイッチギヤの温度測定データを用いて熱流体解析した結果(流速分布)を示す説明図である。
【図3】従来のスイッチギヤの一例を示した概略図である。
【図4】従来のスイッチギヤの温度測定データを用いて熱流体解析した結果(流速分布)を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1には、本発明によるスイッチギヤの一実施の形態が示されている。本実施の形態のスイッチギヤ1は、発電所等の変電設備等として用いられる金属閉鎖形スイッチギヤ(以下、スイッチギヤ1という。)であって、内部が複数の区画に区画された筐体2を有し、この筐体2の内部に、主母線40、電力ケーブル41、及び各種の機器(遮断器42、計器用変圧器43等)が収納されている。
【0024】
筐体2は、底板3と天板4と前側扉5と後側扉6と2枚の側板7とからなる箱状をなすものであって、内部に直方体状の空間8が設けられ、この空間8が複数の区画に区画されている。筺体2の前側扉5及び後側扉6の下端部には、空間8の内外を連通する吸気口5a、6aが設けられ、この吸気口5a、6aを介して外気が筺体2の内部の空間8内に取り込まれる。なお、筐体2の前側扉5及び後側扉6は、開閉可能に構成されている。
【0025】
筺体2の天板4の上方には、所定の勾配の屋根板9が間隔をおいて設けられ、この屋根板9と天板4との間に換気ダクト10が設けられている。換気ダクト10は、天板4に設けられた複数の通気孔4aを介して筺体2の内部の空間8と相互に連通している。換気ダクト10の両端(図中左右端)には、換気ダクト10の内外を連通する排気口11がそれぞれ設けられ、一端側(図中左端側)の排気口11の内側に換気ファン12が設けられている。換気ファン12の作動により、吸気口5a、6aから筺体2の内部の空間8内に外気が取り込まれ、その外気は、筺体2の内部の空間8内を流通して天板4の通気孔4aを介して換気ダクト10内に流入し、換気ダクト10から排出口11を介して筺体2の外部に流出する。
【0026】
本実施の形態においては、筐体2の内部の空間8は、複数の仕切板21〜25により、電力ケーブル41が収納される第1区画15と、主母線40が収納される第2区画18と、計器用変圧器43が収納される第3区画19と、遮断器42が収納される第4区画20の4つの区画に区画され、さらに、第1区画15は、上下方向に第1−1区画16と第1−2区画17の2つの区画に区画されている。なお、第1区画15と第2区画18とは、下端部同士が相互に連通している。
【0027】
仕切板21〜25は、通気性を有する材料から形成される板状をなすものであって、本実施の形態においては、開口比:76%、通風抵抗係数:0.4のエキスバンドメタルを用い、このエキスパンドメタルによって仕切板21〜25の一部に複数の通気孔を有する通気部22a〜25aを設けている。なお、仕切板21には、通気部は設けられていない。
【0028】
上記のような構成の通気部22a〜25aを有する仕切板22〜25により、第1区画15と第2区画18との上端部間で仕切板23の通気部23aを介して空気を相互に流通させ、第2区画18と第3区画19との間で仕切板24の通気部24aを介して空気を相互に流通させ、第2区画18と第4区画20との間で仕切板25の通気部25aを介して空気を相互に流通させることができ、第1−1区画16と第1−2区画17との間で仕切板22の通気部22aを介して空気を相互に流通させることができる。
【0029】
なお、仕切板22〜25の通気部22a〜25aは、エキスバンドメタルに限らず、同様の機能を有するもので構成してもよい。また、本実施の形態においては、仕切板22〜25の一部をエキスパンドメタルによって構成しているが、仕切板22〜25の全体をエキスパンドメタルによって構成してもよい。
【0030】
第1区画15の下段の第1−2区画17の底部、及び第2区画18の底部には、ヒータ30、31がそれぞれ設けられ、これらのヒータ30、31により、第1−2区画17の底部の空気、及び第2区画18の底部の空気が加熱される。また、第1区画15の空気は、電力ケーブル41の発熱によっても加熱される。さらに、第2区画18の空気は、主母線40の加熱によっても加熱される。
【0031】
第1−2区画17の加熱された空気は、ドラフト力によって第1−2区画17の左右の仕切板21、23に沿って上昇し、第1−2区画17と第1−1区画16との間の仕切板22の通気部22aを介して第1−1区画16内に流入する。第1−1区画16内に流入した加熱された空気は、第1−1区画16と第2区画18との間の仕切板23の通気部23aを介して第2区画18内に流入する。或いは、第1−1区画16から天板4の通気孔4aを介して換気ダクト10内に流入する。
【0032】
第2区画18の加熱された空気は、ドラフト力によって第2区画18の左右の仕切板23、24、25に沿って上昇し、第2区画18と第3区画19との間の仕切板24の通気部24a、及び第2区画18と第4区画20との間の仕切板25の通気部25aを介して第3区画19及び第4区画20内に流入する。或いは、第2区画18から天板4の通気孔4aを介して換気ダクト10内に流入する。
【0033】
第3区画19の右側の仕切板24、及び第4区画20の右側の仕切板25の上端部には、循環ファン35、36、がそれぞれ設けられ、これらの循環ファン35、36の作動により、第3区画19の上部及び第4区画20の上部に図中矢印方向への空気の流れが生じ、これらの空気の流れは、筺体2の後側扉6の内面に衝突した後、上下方向及び水平方向に振り分けられ、第3区画19及び第4区画20内及び筐体2の内部の空間8内を循環する。或いは、天板4の通気孔4aを介して換気ダクト10内に流入し、換気ダクト10から排気口11を介して外部に流出する。
【0034】
第4区画20の循環ファン36による空気の流れにより、換気ファン12の作動によって吸気口6aを介して筺体2の内部に流入する外気が遮られ、筺体2の内部に必要以上に外気が取り込まれるのが阻止される。これにより、外気の相対湿度が高い場合に、筺体2の内部の相対湿度が外気によって高められることはない。
【0035】
筺体2の内部の底部には、筺体2の内部の底部付近の相対湿度を検出する湿度検出器32、及び底部付近の温度を検出する温度検出器33が設けられ、湿度検出器32が検出した湿度データ、及び温度検出器33が検出した温度データに基づいて、各循環ファン35、36の運転が制御される。
【0036】
本実施の形態においては、筺体2の内部の相対湿度が60%以上になったときに、循環ファン35、36を作動させ、相対湿度が60%未満になったときに、循環ファン35、36を停止させるように、循環ファン35、36の運転を制御している。これは、筺体2の内部の相対湿度が60%を超えると、金属の腐食が急激に速まり、相対湿度が70%より高くなると、絶縁物の絶縁抵抗が急激に低下するからである。
【0037】
また、本実施の形態においては、筺体2の内部の相対湿度に関係なく、筺体2の内部の温度が約10℃以下になったときに、循環ファン35、36を作動させるように、循環ファン35、36の運転を制御している。これは、筺体2の内部の温度が約10℃以下になると、わずかな温度変化で相対湿度が著しく変化するからであり、この領域で循環ファン35、36の運転を制御すると、循環ファン35、36が作動、停止を頻繁に繰り返すことになり、除湿効果が十分に得られなくなるからである。
【0038】
上記のように構成した本実施の形態のスイッチギヤ1は、換気ファン12の作動により、外気が吸気口5a、6aから筺体2の内部に取り込まれ、筺体2の内部を流通して天板4の通気孔4aを介して換気ダクト10に流入し、換気ダクト10から排気口11を介して筺体2の外部に流出することにより、筺体2の内部が換気される。
【0039】
また、ヒータ30、31の作動により、筺体2の内部の底部(第1−2区画17の底部及び第2区画18の底部)の空気が加熱され、この加熱された空気は、ドラフト力によって第1区画15の仕切板21、23及び第2区画18の仕切板23、24、25に沿って上昇する。
【0040】
そして、この際に、各循環ファン35、36を作動させることにより、加熱された空気が第1−1区画16から仕切板23の通気部23aを介して第2区画18に流入し、第2区画18から仕切板24の通気部24aを介して第3区画19に流入する。さらに、加熱された空気が第2区画18から仕切板25の通気部25aを介して第4区画20に流入する。第3区画19及び第4区画20に流入した加熱された空気は、筺体2の後側扉6の内面に衝突し、後側扉6の内面に沿って上下方向及び水平方向に振り分けられ、第3区画19及び第4区画20内及び筐体2の内部の空間8内を循環する。
【0041】
従って、筺体2の内部に空気がよどむ部分が形成されるようなことはなく、加熱された空気を筺体2の内部の全体に循環させることができ、筺体2の内部の全体の温度を高めることができ、筺体2の内部の相対湿度を主回路絶縁物が影響を受けない範囲内に調整することができる。
【0042】
また、計器用変圧器43が収納される第3区画室19の仕切板24、及び遮断器42が収納される第4区画20の仕切板25にそれぞれ循環ファン35、36を設けているので、第3区画19内及び第4区画20内の空気を効率良く循環させることができ、計器用変圧器43及び遮断器42の金属部や絶縁部が湿気による影響を受けるのを効果的に防止できる。
【0043】
さらに、第4区画20の仕切板25に設けた循環ファン36により、外気が吸気口6aを介して筺体2の内部に流入しにくくすることができるので、必要以上に外気が筺体2の内部に流入するようなことはなく、外気の相対湿度が高い場合に、外気によって筺体2の内部の相対湿度が高められるようなことはない。
【0044】
さらに、循環ファン35、36は、筺体2の内部の相対湿度が60%以上になったときに作動し、相対湿度が60%未満になったときに停止するように、運転が制御されているので、筺体2の内部の相対湿度が60%を超えることにより、主回路絶縁物の絶縁抵抗が急激に低下するのを防止できる。
【0045】
さらに、筺体2の内部の相対湿度に関係なく、筺体2の内部の温度が約10℃以下になったときに、循環ファン35、36を作動させるように、循環ファン35、36の運転を制御しているので、相対湿度が著しく変化する約10℃以下で、循環ファン35、36の作動、停止が頻繁に繰り返されるようことはなく、所望の除湿効果が得られることになる。
【0046】
図2に、本実施の形態のスイッチギヤ1の温度測定データを用いた熱流体解析による一部の空気の流れを示す。この解析結果から、本実施の形態のスイッチギヤ1では、筐体2の内部の隣接する区画相互間で空気を効率良く流通させることができ、ヒータ30、31で加熱した空気を筺体2の内部の全体に流通させることができ、筺体2の内部の全体の相対湿度を主回路絶縁物が影響を受けない範囲内に調整することができていることが分かる。
【符号の説明】
【0047】
1、51 スイッチギヤ
2 筺体
3 底板
4 天板
4a 通気孔
5 前側扉
5a 吸気口
6 後側扉
6a 吸気口
7 側板
8 空間
9 屋根板
10 換気ダクト
11 排気口
12 換気ファン
15 第1区画
16 第1−1区画
17 第1−2区画
18 第2区画
19 第3区画
20 第4区画
21 仕切板
22 仕切板
22a 通気部
23 仕切板
23a 通気部
24 仕切板
24a 通気部
25 仕切板
25a 通気部
30 ヒータ
31 ヒータ
32 湿度検出器
33 温度検出器
35 循環ファン
36 循環ファン
40 主母線
41 電力ケーブル
42 遮断器
43 計器用変圧器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部が仕切板によって複数の区画に区画される筐体を有し、該筐体の内部が自然換気と強制換気とにより換気され、該筐体の内部の底部に、該筐体の内部の空気を加熱するヒータが設けられるスイッチギヤであって、
前記仕切板の少なくとも一部を通気性を有する材料で形成し、該仕切板の通気部を介して隣接する区画相互間で空気を流通可能とするとともに、前記筐体の内部に、前記筐体の内部の空気を循環させる循環ファンを設けたことを特徴とするスイッチギヤ。
【請求項2】
前記筐体の内部の上下にそれぞれ循環ファンを設けたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチギヤ。
【請求項3】
前記筐体の内部の底部に、前記筐体の内部の湿度を検出する湿度検出器を設け、該湿度検出器の検出データに基づいて、前記循環ファンの運転を制御するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチギヤ。
【請求項4】
前記筐体の内部の底部に、前記筐体の内部の温度を検出する温度検出器を設け、該温度検出器の検出データに基づいて、前記循環ファンの運転を制御するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチギヤ。
【請求項5】
前記筐体の内部の機器が収納される区画内に循環ファンを設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のスイッチギヤ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate