説明

スクリューパイプコンベアを製造するための方法及びブランク、並びにこれらを用いて製造されたスクリューパイプコンベア

本発明は、ばら荷を搬送し、撹拌するためのスクリュー螺旋(120)を内部に備えている円筒状の回転パイプ(110)の形としてスクリューパイプコンベア(100)を製造するための方法及びブランクに関する。この方法を簡素化するために、及び、長さに比して小さな直径を有する長いスクリューパイプコンベアも実現できるように、本発明では、まず、フィンが側方に装設された、基本的に平行四辺形の基底部分を含む一体型のブランクを製造することが提案される。次に第2のステップでは、前記フィンは、好ましくは90°基底部分に対して折り曲げられる。次に第3のステップにおいて、基底部分(112)は、折り曲げ線(115)に沿って折り曲げられ、これにより、基底部分は、回転パイプ(100)の螺旋状のケーシング部分(111)を形成し、先に屈曲されたフィン(122)は、回転パイプ(110)の内部に配置されたスクリュー螺旋(120)を形成する。また、本発明は、このようにして製造されたスクリューパイプコンベアにも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ばら荷を搬送し、撹拌するためのスクリュー螺旋を内部に備えている円筒状の回転パイプの形としてスクリューパイプコンベアを製造するための2つの代替的な方法及びブランクに関する。スクリューパイプコンベアは、特に製薬工業又は食品工業の分野においてばら荷を処理するために用いられる。
【背景技術】
【0002】
スクリューパイプコンベアは、従来技術において基本的に公知であり、例えば、非特許文献1で定義されている。スクリューパイプコンベアは、ばら荷を連続的に搬送する以外に、常時、ばら荷を撹拌するためにも用いられる。また、多くの場合、スクリューパイプコンベアは、ばら荷の表面形成、表面被覆又は熱処理のために用いられる。本発明の対象ではない、いわゆるスクリューコンベアとは異なり、スクリューパイプコンベアは、ばら荷を単に搬送するためにはほとんど有効ではない。
【0003】
スクリューパイプコンベアの従来の製造法では、スクリュー螺旋が、円筒状の回転パイプの内側に、例えば溶接、ろう接などによって接合され、その際、人、すなわち溶接工が、スクリューパイプコンベアの中に這い入り、そこで、回転パイプとスクリュー螺旋との間の移行部における接合作業を行う。
【0004】
回転パイプとスクリュー螺旋との間の接合部の長さは、スクリューパイプコンベアの全長よりも複数倍長い。接合部は、従来、非常に長い溶接継ぎ目によって、必要に応じて両側に形成されている。これは、スクリューパイプコンベアを製造する際の大きなコスト要因である。
【0005】
この種の接合作業がそもそも可能であるためには、回転パイプの外径と内径のいずれもが、ある種の最小値を有していなければならない。その際、回転パイプの内径は、スクリュー螺旋の高さあるいは深さによって決定される。また、スクリューピッチは小さすぎてはならず、回転パイプとスクリュー螺旋との間の接合部のアクセス可能性が保証されていなければならない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】DIN15201
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
こうした従来技術に基づき、本発明の課題は、スクリューパイプコンベアを製造する際の時間的コストと製造コストとを非常に明確に低減する、スクリューパイプコンベアを製造するための方法及びブランクを提示することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題は、第1の実施例において、請求項1で請求される方法によって解決される。この方法は、以下のステップ、すなわち、
a)少なくとも1つの側方フィンを備えている、基本的に平行四辺形の一体型の基底部分の形としてブランクを製造するステップであって、この基本的に平行四辺形の基底部分が、それぞれ対向する平行な縁部の第1のペアと第2のペアとによって画定され、該基底部分上に、折り曲げ線が第2のペアの縁部間に、かつ、これらの縁部に対して平行に延びるように設けられており、前記少なくとも1つのフィンが、第1のペアの縁部の少なくとも1つにおいて、前記折り曲げ線の、隣接する2つの間の高さ、又は、第2のペアの縁部の1つと、隣接する1つの折り曲げ線との間の高さに、基底部分と一体的に構成されているステップ、
b)前記フィンが前記基底部分と一体的に結合されている縁部に沿って、前記フィンを前記基底部分に対してフィン屈曲角γだけ屈曲させるステップ、及び、
c)前記基底部分が、前記回転パイプの螺旋状かつ多角形のケーシング部分を形成し、かつ、前記の先ほど屈曲させたフィンが、前記回転パイプの内部に配置されたスクリュー螺旋のセグメントを形成するように、前記折り曲げ線に沿って前記基底部分をそれぞれケーシング屈曲角δだけ屈曲させるステップを特徴とする。
【0009】
第1の実施例の場合、後にスクリュー螺旋のセグメントとして屈曲される一体的に形成されたフィンを備えている平行四辺形の基底部分の形としてブランクを請求通りに一体的に構成することによって、回転パイプとスクリュー螺旋との間に形状結合した移行部が生じることが保証され、しかも、その際、フィンを屈曲させること以外に、スクリューパイプコンベアの内部において回転パイプとスクリュー螺旋との間を結合するための接合作業を必要としない。フィンを基底部分に対して屈曲させることによって、円筒状の回転パイプとスクリュー螺旋との間に隙間のない移行部が生じ、これにより、有利には、ばら荷がその間に停滞することもない。
【0010】
上述の課題は、第2の実施例の場合、請求項2で請求された方法によって解決される。この方法は、以下のステップ、すなわち、
a)少なくとも1つの側方フィンを備えている、凸状の四角形、好ましくは平行四辺形の基底部分112’を含む一体型のブランクを製造するステップであって、この基本的に平行四辺形の基底部分が、それぞれ対向する基本的に平行な縁部の第1のペアと第2のペアとによって画定され、該基底部分上に、折り曲げ線が第2のペアの縁部間に、かつ、これらの縁部に対して平行に延びるように設けられており、前記少なくとも1つのフィンが、第1のペアの縁部の少なくとも1つにおいて、前記折り曲げ線の、隣接する2つの間の高さに、又は、第2のペアの縁部の1つと、隣接する1つの折り曲げ線との間の高さに、基底部分と一体的に構成されているステップ、
b)前記フィンが前記基底部分と一体的に結合されている縁部に沿って、前記フィンを前記基底部分に対してフィン屈曲角γ’だけ屈曲させるステップ、
c)前記基底部分が、前記回転パイプの螺旋状のケーシング部分を形成し、かつ、先ほど屈曲させた前記フィンが、前記螺旋状のケーシング部分上に半径方向に外向きに位置する稜線部を形成するように、前記折り曲げ線に沿って前記基底部分をそれぞれケーシング屈曲角δ’だけ屈曲させるステップ、
d)前記稜線部が螺旋面の周辺部に重なり、かつ、前記稜線部によって覆われていない螺旋面部分が、スクリューパイプコンベアの内部におけるスクリュー螺旋となるように、前記螺旋状のケーシング部分とつる巻き状の螺旋面とを互いに中へ嵌め込んでスクリューパイプコンベアとするステップ、
e)前記螺旋面と前記稜線部とを重なり領域においてつなぎ合わせて、スクリューパイプコンベアにするステップを特徴とする。
【0011】
フィンを屈曲すること、及び、基底部分を折り曲げることによってスクリューパイプコンベアを製造するための前記請求される2つの方法によって、有利には、相対的に小さい内径を有する相対的に長いスクリューパイプコンベアを製造することも可能となる。なぜなら、上述したように、スクリュー螺旋と回転パイプとを結合するための、スクリューパイプコンベアの内部における接合作業が不必要になるからである。
【0012】
この両方法の場合、それぞれ個々の通過部あるいは長手方向部分がただスポット溶接のみによって接合されるように、スクリューパイプコンベアが所望の全長にわたって製造されるので、このようにして製造されたスクリューパイプコンベアの場合、従来のように螺旋状の溶接継ぎ目を有して製造されたスクリューパイプコンベアとは異なり、有利には、反りの生じる恐れが明らかに小さい。
【0013】
これらの両方法で製造されたスクリューパイプコンベアは、複数回屈曲されたケーシング表面による多角形の断面を有する回転パイプを含む。このことは、スクリューパイプコンベアを回転させる際、円形の断面を有する回転パイプに比して、ばら荷の撹拌が明らかに改善されるという利点を有する。特に、これによって、ブレード、パドル、すき刃などの撹拌部材を追加して組み込む必要がなくなる。
【0014】
前記請求された方法に関する両実施例では、基底部分におけるそれぞれ2つの隣接するフィンの間に、0°から180°までの開口角αを有するV字形の切り込みが設けられる。
【0015】
基底部分を折り曲げ線に沿って屈曲させる際のケーシング屈曲角δが、開口角αと比べて小さいか、等しいか、大きいかに応じて、第1の実施例の場合、回転パイプの内部に下記の構成が生じる。すなわち、ケーシング屈曲角δが開口角αに等しい場合、隣接する両フィンは、請求された本方法に従って製造されたスクリューパイプコンベアにおいて、「当接して」配置されている。その際、隣接する両フィンは重なり合わない。ケーシング屈曲角δが開口角αよりも小さい場合、隣接する両フィンの間にV字形の切り込みあるいは中間スペースが残っている。この中間スペースは、ばら荷が、この中間スペースを通って1つの通過部から隣接する通過部へ移動できるという利点を有し、これにより、ばら荷の撹拌が改善される。ケーシング屈曲角δが開口角αよりも大きい場合、隣接する両フィンは、折り曲げ線に沿って屈曲された後、重なり合う。
【0016】
第2の実施例の場合、開口角αは、フィンが半径方向に外向きに位置するように基底部分を屈曲できるようにするために必要とされる。
【0017】
フィン屈曲角γは、両実施例において90°であるのが好ましい。その際、スクリュー螺旋は、スクリューパイプコンベアの内部において回転パイプのケーシング面に対して垂直に整向されている。
【0018】
有利には、ブランクに関する両実施例において、ブランクを製造するために、材料の打ち抜き、レーザービームによる裁断又はフライス加工が行われる。
【0019】
上述の課題は、さらに、スクリューパイプコンベアを製造するためのブランクによって解決される。このブランクの利点は、請求された本方法に関連して上述した利点とほぼ同じである。
【0020】
また、有利には、前記基底部分と前記少なくとも1つのフィンとを有するブランクが、まず平面的に構成されている。
【0021】
また、有利には、このブランクのために、従ってまた、スクリューパイプコンベアのために厚さ0.3mmから3mmまでの金属シートを選択することができる。このように薄い金属シートは、従来通りに製造されたスクリューパイプコンベアに用いることはできない。なぜなら、この種の金属シートは、溶接継ぎ目が長い場合に生じるような高温を許容しないからである。しかし、本発明に係る方法で製造されるスクリューパイプコンベアの場合、この種の金属シートを非常に良好に用いることができる。なぜなら、長い溶接継ぎ目を必ずしも必要としないからである。このように薄い金属シートを用いることには、スクリューパイプコンベアの熱容量が小さいという利点、及び、従って、処理プロセスの開始時に、ばら荷とスクリューパイプコンベアとの間の熱平衡作用の継続時間を可能な限り短く保つことができるという利点がある。
【0022】
複数のフィンが基礎部材の1つの同じ縁部に構成されている場合、これらのフィンは、隣接して、又は、隣接していないという意味でただ個別に、その位置に構成することができる。2つのフィンが隣接していない場合、このことは、スクリューパイプコンベアが組み立てられた際にも、これらの2つのフィンの間に中間スペースが残っているという効果を有する。その際、この中間スペースは、2つの隣接するフィン間においてケーシング屈曲角が両フィン間の開口角よりも小さい場合に生じる、上述のV字形の中間スペースの場合と同じ有利な作用を有する。
【0023】
全ての隣接するフィンあるいはスクリュー螺旋のセグメントが、スクリューパイプコンベアの内部において互いに「当接」して位置するためには、また、これにより、中間スペースがなく、かつ、重なりがないスクリュー螺旋を構成するためには、それぞれ2つの隣接するフィンの間におけるV字形の切り込みの開口角αと、それぞれ外部フィンと基底部材の縁部に対する鉛直線との間で測定される両境界角β及びβとについて、α+β+βという合計値が360°であるように、かつ、上述のようにケーシング屈曲角δが開口角αに一致するように構成されている必要がある。回転パイプの周囲に一致する、基底部分の長さにわたって測定した際に上記のα+β+βという角度和が360°よりも小さい場合、隣接するフィンは、スクリューパイプコンベアが組み立てられた際に、少なくとも部分的に重なり合っている。一方、角度和が360°よりも大きい場合には、隣接するフィンの間に上記の中間スペースが生じる。
【0024】
基底部分に対向する、台形状フィンの縁部を円弧状に構成することは、本発明に従って製造されたスクリューパイプコンベアの場合、パイプ状の貫通部が円形シリンダの形として構成されており、貫通部の内半径がこの円弧の半径にほぼ等しくなるという利点を有する。
【0025】
本発明に係る方法では、フィンを、基底部分の2つの対向する縁部に配置することができる。フィンをそれぞれのフィン屈曲角γだけ屈曲させ、それに続いて基底部分を折り曲げ線に沿って折り曲げた後、スクリューパイプコンベアの、そのときに生じる螺旋部分(通過部)を、平行四辺形の基底部分の構成に従って、すなわち、スクリューパイプコンベアのために設けられたピッチに従って、直接隣接して、すなわち接触するように、又は、互いに間隔をおいて構成することができる。スクリューパイプコンベアの通過部が、適切なピッチにおいて直接互いに接して位置する場合、個々の通過部の、先ほど屈曲させたフィンも、少なくとも部分的に互いに接して位置している。その際、これらの互いに接して位置する屈曲したフィンを、例えばスポット溶接によって互いに接合することが望ましい。このようにすることで、スクリューパイプコンベアは非常に安定する。従来技術と異なり、スポット溶接は、貫通部の縁部において、すなわちフィンの、容易にアクセスできる上縁において行われる。アクセスが非常に困難な、回転パイプとスクリュー螺旋との間の移行部でスポット溶接を行う必要はない。
【0026】
一般的に、本発明に係る両方法の場合、とりわけ、個々の(構成部分としての)長手方向部分をあらかじめ製作しておくことができ、後からただつなぎ合わせるだけでよいので、全長が大きなスクリューパイプコンベアであっても製造が容易になる。このつなぎ合わせは、それぞれ2つの隣接する(構成部分としての)長手方向部分の縁部箇所又は結合箇所において行われ、これが特に容易であるのは、それぞれ継ぎ合わされる長手方向部分が長すぎない(従って、結合箇所は、対向する長手方向部分終端からアクセス可能である)場合、及び、長手方向部分の内径あるいは内半径ができるだけ大きい場合である。
【0027】
基本的に、スクリューパイプコンベアは、本発明に係る方法では、フィンが平行四辺形の基底部分の縁部のただ1つにのみ構成されているブランクを用いて製造することができる。その際、スクリュー螺旋の厚さは、前述の場合のように2つの互いに接して位置する縁部の厚さによってではなく、個々の1つの縁部の厚さによってのみ形成されている。さらに、その際、基底部分を屈曲させることによって形成される、回転パイプの螺旋状のケーシング部分を、螺旋状の溶接継ぎ目によってつなぎ合わせることが必要である。そのとき、回転パイプのケーシング表面には確かに容易にアクセス可能であるが、しかしこの場合、溶接継ぎ目の形成は、溶接継ぎ目の長さが比較的大きいのでコスト集約的であり、従って、この実施例は、次善の策にすぎない。
【0028】
本発明に係る方法に従って製造された回転パイプの両終端の少なくとも1つが、例えばフランジの取り付けのために平面的に画定されていることが望ましい場合、縁部の第1のペアの、対向する両縁部が、この終端において鋭角状に先細るように裁断されている必要がある。
【0029】
最後に、上述の課題は、スクリューパイプコンベアによって解決される。本発明に係る方法と本発明に係るブランクとを用いて製造されたスクリューパイプコンベアが有する利点は、該方法と該ブランクとの関連において上述した通りである。
【0030】
有利には、スクリューパイプコンベアは、1つ又は複数の通過部を有することができる。所望のかなり大きな全長を実現するために、スクリューパイプコンベアの複数の長手方向部分を本発明に係る方法によってあらかじめ製作し、その後、これらの長手方向部分をつなぎ合わせて、所望の全長のスクリューパイプコンベアにすることができる。
【0031】
有利であるのは、スクリューパイプコンベアがその終端の少なくとも1つにフランジを有する場合であり、このフランジは、スクリューパイプコンベアの1つの終端の領域において、屈曲されたフィンに例えば溶接によって固定されている。スクリューパイプコンベアの1つの終端におけるこのフランジは、例えば、歯車の形として構成しておくことができ、この歯車は、スクリューパイプコンベアを回転させるために、駆動機構によって駆動可能なピニオンと係合させることができる。スクリューパイプコンベアの、場合によって、歯車に対向するもう一方の終端には、軌道輪の形として構成された別のフランジを設けることができる。その際、この軌道輪は、円錐状に構成されたトラックローラ上にスクリューパイプコンベアを回転自在に軸支するために用いられるのが好ましい。トラックローラの円錐状の構成は、軸方向の圧力をスクリューパイプコンベアの、備えられたスラスト軸受に対して作用させるのに役立つ。
【0032】
最後に、スクリューパイプコンベアの内部が被覆されている場合、好ましくは、エナメル被覆されている場合である有利である。なぜなら、その際、スクリュー螺旋の2つの隣接するフィンの間に存在する可能性のある狭い中間スペースあるいは当接間隙を、この被覆によって閉塞することができるからである。
【0033】
本明細書には全部で12の図が添付されている。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に従って製造されたスクリューパイプコンベアを示す。
【図2】前記スクリューパイプコンベアを製造するための、本発明に係るブランクであり、第1の実施例におけるブランクを示す。
【図3】図2に記載のブランクの、フィンが屈曲された状態を示す。
【図4】第1の実施例において、フィンが屈曲され、基底部分が部分的に折り曲げられているブランクを示す。
【図5】フィンと基底部分とを本発明に従って折り曲げることによって製造された第1の通過部を示し、第2の通過部への継手部を具備し、第2の通過部の継手領域におけるフィンと、第1の通過部の隣接するフィンとが、まず互いに対して間隔をおいて備えられている。
【図6】図5に記載のスクリューパイプコンベアを示し、第2の通過部の継手部のフィンと第1の通過部の隣接するフィンとが、スポット溶接によって互いに結合されている。
【図7】本発明の第1の実施例に従って製造されたスクリューパイプコンベアを示し、ピニオン及び軌道輪の形として構成されたフランジを備えている。
【図8】第2の実施例においてスクリューパイプコンベアを製造するためのブランクを示す。
【図9】第2の実施例において、フィンが折り曲げられ、基底部分が部分的に屈曲されているブランクを示す。
【図10】つる巻き状の螺旋面を示す。
【図11】第2の実施例に従って組み立てられたスクリューパイプコンベアを示す。
【図12】図11に記載のスクリューパイプコンベアを示し、円筒状のハウジングを備えている。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明について、以下において、上記図面を参照しながら、実施例を用いて詳述する。各図では、同じ技術部材に同じ符号が付されている。ダッシュなしの符号は、スクリューパイプコンベアを製造するための本発明に係る方法についての第1の実施例に関連し、ダッシュ付きの符号は第2の実施例に関連する。
【0036】
図1及び図8は、本発明全般に関連し、全ての実施例に関する。一方、図2から図7は第1の実施例に、図9から図12は第2の実施例に関する。
【0037】
図1は、本発明に従って製造されたスクリューパイプコンベア100を示す。この図は、ばら荷を搬送し、撹拌するためのスクリュー螺旋120を内部に備えている円筒状の回転パイプ110を含む。ばら荷は、スクリューパイプコンベア100の1つの終端において入口180を介してスクリューパイプコンベア100の中へ導き入れられ、スクリューパイプコンベアの回転によって搬送方向Rに搬送された後、出口190を介してスクリューパイプコンベアから出る。
【0038】
図1に示されたスクリューパイプコンベアを製造するための本発明に係る方法について、以下において図2から図8を参照しながら詳述する。
【0039】
本発明に係る方法では、第1のステップにおいて、一体型のブランクが製造され、後に、このブランクからスクリューパイプコンベアが形成される。このブランクは、厚さ0.3mmから0.8mmの平らなシートから製造されるのが好ましく、その際、このシートは、例えばブランクの輪郭に合わせて打ち抜かれるか、又は、裁断機、例えばレーザービーム源を用いて裁断される。
【0040】
本発明に係る方法に関するブランクは、図2に示されているように、側方に一体的に形成されたフィン122を備えている平行四辺形の基底部分112から成る。基底部分は、平行四辺形の構成に基づいて、対向する縁部1a、1bによる第1のペアと、対向する縁部2a及び2bによる第2のペアとによって画定されている。基底部分には、折り曲げ線115が、第2のペアの縁部2a、2b間に、かつ、これらの縁部に対して平行に延びるように設けられている。基底部分の側方に一体的に形成されるフィン122は、それぞれ、折り曲げ線の、隣接する2つの間に、又は、第2の縁部ペアの縁部2a、2bの1つとそれぞれ隣接する1つの折り曲げ線115i=1、115i=9との間に、基底部分に接して形成されている。
【0041】
フィン122は、第1の縁部ペアの両縁部1a及び1bに、又は、これらの縁部の1つのみに、それぞれ隣接して、又は、互いに隣接していないという意味でただ個別に設けることができる。2つの隣接するフィンが縁部の1つに設けられている場合、これらの2つのフィンの間にV字形の切り込み117が設けられる。この切り込みはそれぞれ、共通に設けられた折り曲げ線115の方向に整向されており、隣接する両フィンを互いに分離する。隣接する両フィン間の開口角αは、0°から180°の間である。図2では、フィンは、典型例として全て台形状に構成されている。基底部分112においてずれて対向する台形状フィン122、126の辺部122a及び126aは、直線g上に位置している。これの利点として、基底部分を迂回する際に、辺部122a、126aを裁断するための切断ツールを持ち上げるだけでよく、曲線状に案内する必要がないので、ブランクの製作が簡素化されるという点がある。
【0042】
ブランクの全ての開口角αが、数値の点で同一である必要はない。同じことが、フィン屈曲角γ及びδにも当てはまる。
【0043】
本発明に係る方法の先ほど述べた第1のステップの後、すなわち図2に示されたブランクを製造した後、このブランクは、第2のステップおいて、図3に示されているように加工されて、フィンが基底部分に一体的に結合されている縁部1a、1bに沿って、フィン122がそれぞれ基底部分112に対してフィン屈曲角γだけ折り曲げられる。その際、図3に示された形成物が生じる。
【0044】
続いて最終的に、第3のステップにおいて、図3に示された形成物、特に基底部分112が、上記折り曲げ線115に沿ってそれぞれケーシング屈曲角δだけ折り曲げられる。
【0045】
図4では、基底部分がまず2回のみ折り曲げられている。一方、図5及び図6には、基底部分が全ての折り曲げ線115において屈曲された状態が示されている。その際、図5及び図6に示されているように、ブランクの本来の基底部分は、回転パイプ110の螺旋状のケーシング部分111を形成し、先に屈曲されたフィン122はそれぞれ、回転パイプの内部に配置されたスクリュー螺旋120のセグメントを形成する。
【0046】
図5から図7において明らかなように、本発明に従って製造されたスクリューパイプコンベアが0よりも大きいピッチ角を持つ必要がある場合、基底部分112は平行四辺形に構成されていなければならない。これが図5から図7に示されている。
【0047】
さらに、図5及び図6から分かるように、このとき、個々の隣接し、かつ、先に屈曲されたフィン122は、「当接して」並べて配置されており、従ってスクリュー螺旋120を形成する。それぞれ隣接するフィンを当接して並んで配置するためには、図3及び図4に示された個々のケーシング屈曲角δが、同様にそこに示された、それぞれ2つの隣接するフィン間のV字形の切り込み117の開口角αと数値の点で同一であることが必要である。さらに、図2に示されているように、回転パイプ110の周囲に一致する、基底部分の長さLにわたって、基底部分112の縁部1a、1bの1つにおける隣接するフィンは、以下の条件を満たすことが必要である。すなわち、それぞれ2つの隣接するフィン間におけるV字形の切り込み117の、i=1〜9である開口角αは、両境界角β及びβと合計した値が360°になる必要がある。その際、境界角β及びβは、それぞれ外部フィンの辺部と、基底部分112の縁部1a、1bに対して垂直に位置する鉛直線L、Lとの間で測定される。
【0048】
上記の角度和α+β+βが360°よりも小さいが、個々の折り曲げ線115におけるそれぞれのケーシング屈曲角δが、それぞれの開口角αよりも大きい場合、スクリューパイプコンベアを形成する際、これらの個々の部分についてはそれぞれ2つの隣接するフィンは重なり合う(図示されていない)。
【0049】
あるいは、ケーシング屈曲角δを、それに対応する開口角αよりも小さくすることも可能である。この場合は、スクリューパイプコンベアを製造する際に、2つの関連するフィンの間に中間スペースあるいはV字形の間隙が残る。状況によって、ばら荷がこの間隙を通過することができ、このことは、ばら荷の撹拌の改善に貢献することができる。この種の間隙が、図6において符号SPで示されている。
【0050】
スクリューパイプコンベアの内部に図6に示されているようなパイプ状の貫通部130を望んでいる場合、基底部分に対向する、台形状フィン122の縁部124を円弧状に裁断しておかなければならない。基底部分112に対するこの円弧の配置と円弧の半径rとは、それぞれ対応するように適切に選択する必要がある。図5から図7に示されているようにスクリューパイプコンベアが2つ以上の通過部を有する場合、互いに平行して、及び、互いに当接して位置するフィン122i=1、フィン122i=10をつなぎ合わせることが有利である。このつなぎ合わせは、有利には、スポット溶接結合129の形として実施される。
【0051】
図7は、本発明に従って製造されたスクリューパイプコンベアの外観図である。そこに示されたスクリューパイプコンベア100は、本発明に従って製造された複数の長手方向部分から成り、これらの部分は、それぞれ、結合箇所VからVにおいて軸方向につなぎ合わされている。これらの個々の長手方向部分TからTは、それぞれただ比較的短い軸方向の延在部を有し、これにより、長手方向部分の個々の通過部を、平行なフィンにおいて例えば前述のスポット溶接によって互いにつなぎ合わせる作業が簡素化される。
【0052】
図7から分かるように、スクリューパイプコンベアの終端領域Eにおいて、折り曲げ線に沿っての屈曲後に回転パイプ110のケーシング面を形成する基底部分112の縁部1a、1bは、基本的な平行四辺形から逸脱して、鋭角状に先細るように裁断されている。これにより、回転パイプ110の終端を、回転パイプの軸向きに対して垂直な平面として画成することが可能となる。スクリューパイプコンベア100の両終端におけるこの平面的な端部は、そこにフランジを設置することを可能にし、このフランジは、その位置に存在する、同じく上記平面に延びるフィンに結合することができるのが好ましい。フランジ140は、歯車の形として構成しておくことができ、このことが、図7に示されたスクリューパイプコンベア100の左終端に関連して示されている。この歯車は、スクリューパイプコンベア100を回転するために、ピニオン151と係合させることができる。ピニオンは、スクリューパイプコンベア100を駆動するための駆動機構150の構成要素である。また、フランジ140は、軌道輪142の形として構成することもできる。これが、図7に示されたスクリューパイプコンベア100の右終端に関連して示されている。そこでは、この軌道輪は、円錐状に構成されたトラックローラ160上にスクリューパイプコンベア100を回転自在に軸支するために用いられるのが好ましい。歯車と軌道輪とは、同心状かつ同軸状に同じ半径を有して構成されているのが好ましい。
【0053】
以下において、スクリューパイプコンベアを製造するための、本発明に係る第2の実施例について、図8から図12を参照しながら詳述する。図の説明には、可能な限り、第1の実施例との関連において類似した図を参照する。その際、同じ技術的な特徴には、同じ符号が付されており、唯一の相違点は、第2の実施例では、対応する各部材の符号にダッシュが付されていることである。第2の実施例に係る方法は、以下のステップを含む。
【0054】
第1のステップにおいて、図8に示された一体型のブランクが製造される。これに関しては、図2とそれに関連する説明が適用される。ただし、第2の実施例に係るブランクと第1の実施例に係るブランクとの唯一の相違点は、側方フィン122’が、第2の実施例の場合、第1のペアの縁部1a、1bに対して好ましくは円弧状に突出した形に構成されている点である。これが、図8に示されている。
【0055】
次に第2のステップにおいて、フィン122’は、基底部分112’に対してフィン屈曲角γ’、好ましくは90°折り曲げられる。
【0056】
次に第3のステップにおいて、基底部分112’は、折り曲げ線115’に沿ってそれぞれケーシング屈曲角δ’だけ折り曲げられることで、回転パイプ110’の螺旋状のケーシング部分を形成する。これが図9に示されている。その際、先に屈曲された少なくとも1つのヒンジ122’は、螺旋状のケーシング部分111’上に半径方向に外向きに位置する稜線部113’を形成する。基底部分を上述の通り折り曲げることによって、回転パイプ110’の少なくとも1つの通過部が生じる。しかしまた、複数の平行に配置された通過部を形成することもできる。これが、図11に示されている。
【0057】
第2の実施例に係る第4のステップでは、螺旋状のケーシング部分111’と、図10に示されたつる巻き状の螺旋面125’とが、図11に示されているように、スクリューパイプコンベアを製造するために互いに中に嵌め合わされる。その際、稜線部113’は、螺旋面125’の周辺部を覆い、あるいは該周辺部に重なり合い、そこで螺旋面とつなぎ合わされ、好ましくはスポット溶接される。同時にまた、つる巻き状の螺旋面125’のうち、稜線部によって覆われていない部分は、スクリューパイプコンベアの内部におけるスクリュー螺旋120’を形成する。
【0058】
第2の実施例に従って製造されたスクリューパイプコンベアは、第1の実施例に従って製造されたスクリューパイプコンベアと比較した場合、フィンあるいは稜線部と螺旋面125’とを非常に容易につなぎ合わせることができるという利点がある。これが可能であるのは、これらの領域に外部からアクセスすることができるからである。従って、第2の実施例に従って製造されたスクリューパイプコンベアの場合、同時にまた、スクリューパイプコンベアの、複数の並置された通過部をつなぎ合わせること、あるいは、製造することが可能である。一方、第1の実施例の場合、1つの作業ステップでつなぎ合わされる通過部の個数は限られている。これは、スクリューパイプコンベアの内部において、結合すべきフィンの、その位置におけるアクセス可能性が制限されているためである。
【0059】
衛生上の理由から、図11に示されたスクリューパイプコンベアは、例えば円筒状のハウジング170(図12を参照)内に収納することができ、これにより、半径方向に外向きに位置する稜線部が、人目に対して覆われる。ハウジング170は、稜線部113’上に位置し、好ましくは稜線部に、例えばろう接によってつなぎ合わされている。これにより、ハウジング170、稜線部113’及び基底部分112’の間に螺旋状の中空部172が生じる。この中空部172は、好ましくは、例えば絶縁目的のために真空排気される。その際、スクリューパイプコンベアの内部におけるばら荷の熱処理が、より効率的に可能となる。稜線部113’は、真空排気によって中空部172内に負圧が生じている場合にも、ハウジング170を基底部分112’から分離して保つ。状況によっては、真空においてハウジング170を稜線部113’にろう接することも(より)容易に可能である。また、第2の実施例に従って製造されたスクリューコンベアにも、前記フランジとピニオンとを取り付けることができる。これは、第1の実施例に従って製造されたスクリューパイプコンベアに関連して典型例として図7に示されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ばら荷を搬送し、撹拌するためのスクリュー螺旋(120)を内部に備えている円筒状の回転パイプ(110)の形としてスクリューパイプコンベア(100)を製造するための方法であって、以下のステップ、すなわち、
少なくとも1つの側方フィン(122)を備えている凸状の四角形の基底部分(112)を含む一体型のブランクを製造するステップであって、その際、前記基底部分が、それぞれ対向する縁部の第1のペアと第2のペア((1a、1b);(2a、2b))とによって画定され、前記基底部分上に、折り曲げ線(115)が前記第2のペアの縁部(2a、2b)間に、かつ、これらの縁部に対して平行に延びるように設けられており、前記少なくとも1つのフィン(122)が、前記第1のペアの縁部(1a、1b)の少なくとも1つにおいて、前記折り曲げ線の、隣接する2つの間の高さに、または、第2のペアの縁部(2a、2b)の1つと、隣接する1つの折り曲げ線(115)との間の高さに、前記基底部分と一体的に構成されているステップと、
前記フィンが前記基底部分と一体的に結合されている縁部(1a、1b)に沿って、前記フィン(122)を前記基底部分(112)に対してフィン屈曲角γだけ屈曲させるステップと、
前記基底部分が、前記回転パイプ(110)の螺旋状のケーシング部分(111)を形成し、かつ、前記の先ほど屈曲させたフィン(122)が、前記回転パイプの内部に配置された前記スクリュー螺旋(120)のセグメントを形成するように、前記折り曲げ線(115)に沿って前記基底部分(112)をそれぞれケーシング屈曲角δだけ屈曲させるステップとを備えている方法。
【請求項2】
ばら荷を搬送し、撹拌するためのスクリュー螺旋(120’)を内部に備えている円筒状の回転パイプ(110’)の形としてスクリューパイプコンベア(100’)を製造するための方法であって、以下のステップ、すなわち、
少なくとも1つの側方フィン(122’)を備えている凸状の四角形の基底部分(112’)を含む一体型のブランクを製造するステップであって、その際、前記基底部分が、それぞれ対向する縁部の第1のペアと第2のペア((1a、1b);(2a、2b))とによって画定され、前記基底部分上に、折り曲げ線(115’)が前記第2のペアの縁部(2a、2b)間に、かつ、これらの縁部に対して平行に延びるように設けられており、前記少なくとも1つのフィン(122’)が、前記第1のペアの縁部(1a、1b)の少なくとも1つにおいて、前記折り曲げ線の、隣接する2つの間の高さに、または、第2のペアの縁部(2a、2b)の1つと、隣接する1つの折り曲げ線(115’)との間の高さに、前記基底部分と一体的に構成されているステップと、
前記フィンが前記基底部分と一体的に結合されている縁部(1a、1b)に沿って、前記フィン(122’)を前記基底部分(112’)に対してフィン屈曲角γ’だけ屈曲させるステップと、
前記基底部分が、前記回転パイプ(110’)の螺旋状のケーシング部分(111’)を形成し、かつ、前記の先ほど屈曲させたフィン(122’)が、前記螺旋状のケーシング部分(111’)上に半径方向に外向きに位置する稜線部(113’)を形成するように、前記折り曲げ線(115’)に沿って前記基底部分(112’)をそれぞれケーシング屈曲角δ’だけ屈曲させるステップと、
前記稜線部(113’)が前記螺旋面の周辺部に重なり、かつ、前記稜線部によって覆われていない螺旋面部分が、前記スクリューパイプコンベアの内部における前記スクリュー螺旋となるように、前記螺旋状のケーシング部分(111’)とつる巻き状の螺旋面(125’)とを互いに中へ嵌め込んでスクリューパイプコンベアにするステップと、
前記螺旋面と前記稜線部とを重なり領域においてつなぎ合わせてスクリューパイプコンベア(100’)とするステップとを備えている方法。
【請求項3】
前記スクリューパイプコンベア(100’)が、好ましくは円筒状のハウジング内に設けられることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記フィン屈曲角γ、γ’に関して、好ましくは、γ=90°及びγ’=90°であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
前記ブランクの製造が、該ブランク用の材料を打ち抜くことによって、または、レーザービームで裁断することによって実施されることを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
スクリュー螺旋(120、120’)を内部に備えている円筒状の回転パイプ(110、110’)の形としてスクリューパイプコンベア(100、100’)を製造するためのブランクであって、
それぞれ対向する縁部の第1のペアと第2のペア((1a、1b);(2a、2b))とによって画定されており、当該基底部分上に、折り曲げ線(115、115’)が前記第2のペアの縁部(2a、2b)間に、かつ、これらの縁部に対して平行に延びるように設けられている基底部分(112、112’)と、
前記第1のペアの縁部(1b)の少なくとも1つにおいて、前記折り曲げ線の、隣接する2つの間の高さに、または、第2のペアの縁部(2a、2b)の1つと、隣接する1つの折り曲げ線(115、115’)との間の高さに、前記基底部分と一体的に構成されている少なくとも1つのフィン(122、122’)とを有するブランク。
【請求項7】
前記基底部分(112、112’)と前記少なくとも1つのフィン(122、122’)とを備えている当該ブランクが、前記スクリューパイプコンベアにするために折り曲げられる前に、1つの平面に位置するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載のブランク。
【請求項8】
当該ブランクが、金属から、好ましくは厚さが0.3mmから3mmのシートから製造されていることを特徴とする請求項6または7に記載のブランク。
【請求項9】
前記フィン(122、122’)が、前記縁部(1a、1b)の前記少なくとも1つに、少なくとも部分的に隣接して、または、隣接していないという意味でただ個別に構成されていることを特徴とする請求項6から8のいずれか一つに記載のブランク。
【請求項10】
前記基底部分の前記縁部の1つに少なくとも2つの隣接するフィンが形成されている場合、それぞれ前記隣接するフィンの2つが、共通に設けられた前記折り曲げ線(115、115’)の方向に整向された切り込み(117、117’)によって互いに分離されていることを特徴とする請求項6から9のいずれか一つに記載のブランク。
【請求項11】
前記少なくとも1つのフィン(122、122’)が台形状に構成されていることを特徴とする請求項6から10のいずれか一つに記載のブランク。
【請求項12】
前記基底部分に対向する、前記台形状フィン(122、122’)の縁部(124、124’)が、第1の実施例の場合、凹状の円弧の形に、または、第2の実施例の場合、凸状の円弧の形に裁断されていることを特徴とする請求項11に記載のブランク。
【請求項13】
第1の実施例の場合、後から前記基底部分に対して前記フィンを屈曲させ、かつ、後から前記基底部分を前記折り曲げ線に沿って折り曲げることで、前記スクリューパイプコンベアの2つの隣接する巻回部(通過部)を生成した後に、前記フィンが少なくとも部分的に互いに接して位置するように、前記フィン(122、12210)が前記第1の縁部ペアの、前記対向する両縁部(1a、1b)に配置されていることを特徴とする請求項6から12のいずれか一つに記載のブランク。
【請求項14】
前記基底部分を前記折り曲げ線に沿って屈曲させた後に前記スクリューパイプコンベアの終端を形成する、前記基底部分(112)の少なくとも1つの終端領域(E)において、前記第1の縁部ペアの前記対向する両縁部(1a、1b)が、鋭角状に先細るように裁断されていることを特徴とする請求項6から13のいずれか一つに記載のブランク。
【請求項15】
請求項1から5のいずれか一つに記載の方法に従って請求項6から14のいずれか一つに記載のブランクから製造された、スクリュー螺旋(120)を内部に備えている円筒状の回転パイプ(110)の形としてのスクリューパイプコンベア(100)。
【請求項16】
当該スクリューパイプコンベアが複数の通過部(G)を有することを特徴とする請求項15に記載のスクリューパイプコンベア(100)。
【請求項17】
当該スクリューパイプコンベアの前記個々の通過部(G)が、少なくとも部分的に互いに結合されており、その際、第1の実施例の場合、そのときに該スクリューパイプコンベアの内部において互いに接して位置している前記フィン(122、12210)が、互いに接合され、好ましくは互いに(スポット)溶接によって接合されていること、あるいは、第2の実施例の場合、そのときスクリューパイプコンベアの外側において互いに接して位置している諸部分、すなわち稜線部、螺旋面の周辺部、稜線部が互いに接合されていることを特徴とする請求項16に記載のスクリューパイプコンベア(100)。
【請求項18】
当該スクリューパイプコンベアの前記個々の通過部(G)が、該スクリューパイプコンベアのケーシング上における螺旋状の溶接継ぎ目(S)によって互いに結合されていることを特徴とする請求項16または17に記載のスクリューパイプコンベア(100)。
【請求項19】
当該スクリューパイプコンベアが、自らの終端の少なくとも1つにフランジ(140)を有し、該フランジが、好ましくは、該スクリューパイプコンベアの該終端領域における前記屈曲されたフィンに、例えば溶接によって固定されていることを特徴とする請求項15から18のいずれか一つに記載のスクリューパイプコンベア。
【請求項20】
前記フランジ(140)が、当該スクリューパイプコンベアの終端に歯車の形として構成されており、該スクリューパイプコンベアを回転させるために、前記歯車を、駆動機構(150)によって駆動されるピニオン(151)と係合させることが可能であることを特徴とする請求項19に記載のスクリューパイプコンベア。
【請求項21】
好ましくは円錐状に構成されたトラックローラ(160)上にスクリューパイプコンベア(100)を回転自在に軸支するために、前記フランジが、場合によって前記歯車に対向している終端に軌道輪(142)の形として構成されていることを特徴とする請求項19または20に記載のスクリューパイプコンベア(100)。
【請求項22】
ハウジング(170)、前記稜線部(113’)及び前記基底部分(112’)の間に螺旋状の中空部(172)を有し、該中空部(172)が好ましくは真空排気されていることを特徴とする、請求項2から5のいずれか一つに記載の方法に従って製造された、請求項15から21のいずれか一つに記載のスクリューパイプコンベア(100)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2010−503592(P2010−503592A)
【公表日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527707(P2009−527707)
【出願日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際出願番号】PCT/EP2007/006842
【国際公開番号】WO2008/031478
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【出願人】(509072445)シュトリッカー−イーエルデー・パテント・ゲゼルシャフト・ビュルガーリッヒェン・レヒツ (1)