説明

スケジュール情報共有システム、スケジュール情報共有方法、通信端末、及びプログラム

【課題】サーバ装置を用いずに、スケジュール情報の受信側の通信端末によってスケジュール情報の受信の可否を決定する。
【解決手段】通信端末100−1のスケジュール情報受信部107がスケジュール情報の送信要求を通信端末100−2に送信し、通信端末100−2のスケジュール情報送信部106が当該送信要求に応答して通信端末100−1にスケジュール情報を送信する。そして、通信端末100−1のスケジュール情報受信部107は、通信端末100−2からスケジュール情報を受信し、スケジュール情報記憶部103に当該スケジュール情報を登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スケジュール情報共有システム、スケジュール情報共有方法、通信端末、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信端末に登録されたスケジュール情報を他の通信端末と共有する場合、スケジュール情報を蓄積するサーバ装置を用いたスケジュール情報の共有方法が用いられている。具体的には、以下の手順でスケジュール情報の共有を行っている。
まず、スケジュール情報を登録した通信端末は、新たに登録したスケジュール情報をサーバ装置に登録する。次に、サーバ装置は、自装置が記憶するスケジュール情報の更新の有無を判定し、スケジュール情報が更新されていると判定した場合、サーバ装置に予め登録されたスケジュール情報共有先の通信端末に更新通知を送信する。そして、更新通知を受信した通信端末は、サーバ装置が記憶するスケジュール情報と自装置が記憶するスケジュール情報とを同期させることで、スケジュール情報の共有を行う。
【0003】
また、特許文献1〜3には、通信端末の電子メール機能を用いてスケジュール情報を他の通信端末に送信する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−037871号公報
【特許文献2】特開2004−199224号公報
【特許文献3】特開2006−048438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、サーバ装置を用いたスケジュール情報の共有方法は、通信端末とは別にサーバ装置を用意しなければならないという問題があり、また、サーバ装置が動作停止した場合、スケジュール情報の共有ができなくなってしまうという問題がある。
【0006】
また、特許文献1〜3に記載のスケジュール情報の共有方法によれば、ある通信端末がスケジュール情報の更新を行うと、当該通信端末がスケジュール情報の送信を行う。つまり、スケジュール情報の更新を行った通信端末が、他の通信端末に対して同期処理を行うこととなる。したがって、スケジュール情報を受信する側の通信端末は、受信を希望しない通信端末からのスケジュール情報をも受信することとなってしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、サーバ装置を用いずに、スケジュール情報の受信側の通信端末が必要なスケジュール情報を受信することができるスケジュール情報共有システム、スケジュール情報共有方法、通信端末、及びプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、スケジュール情報を送信する送信端末と当該スケジュール情報を受信する受信端末とを備えるスケジュール情報共有システムであって、前記受信端末は、前記送信端末にスケジュール情報の送信要求を送信する送信要求送信部と、前記送信端末からスケジュール情報を受信するスケジュール情報受信部と、前記スケジュール情報受信部が受信したスケジュール情報をスケジュール情報記憶部に登録するスケジュール情報登録部とを備え、前記送信端末は、前記受信端末から前記送信要求を受信する送信要求受信部と、前記送信要求受信部が受信した送信要求の送信元の受信端末に、スケジュール情報を送信するスケジュール情報送信部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、スケジュール情報を送信する送信端末と当該スケジュール情報を受信する受信端末とを備えるスケジュール情報共有システムを用いたスケジュール情報共有方法であって、前記受信端末の送信要求送信部は、前記送信端末にスケジュール情報の送信要求を送信し、前記送信端末の送信要求受信部は、前記受信端末から送信要求を受信し、前記送信端末のスケジュール情報送信部は、前記送信要求受信部が受信した送信要求の送信元の前記受信端末にスケジュール情報を送信し、前記受信端末のスケジュール情報受信部は、前記送信端末からスケジュール情報を受信し、前記受信端末のスケジュール情報登録部は、前記スケジュール情報受信部が受信したスケジュール情報をスケジュール情報記憶部に登録することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、スケジュール情報を共有する通信端末であって、他の通信端末にスケジュール情報の送信要求を送信する送信要求送信部と、前記他の通信端末からスケジュール情報を受信するスケジュール情報受信部と、前記スケジュール情報受信部が受信したスケジュール情報をスケジュール情報記憶部に登録するスケジュール情報登録部と、前記他の通信端末から前記送信要求を受信する送信要求受信部と、前記送信要求受信部が受信した送信要求の送信元の通信端末に、スケジュール情報を送信するスケジュール情報送信部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、スケジュール情報を共有する通信端末を、他の通信端末にスケジュール情報の送信要求を送信する送信要求送信部、前記他の通信端末からスケジュール情報を受信するスケジュール情報受信部、前記スケジュール情報受信部が受信したスケジュール情報をスケジュール情報記憶部に登録するスケジュール情報登録部、前記他の通信端末から前記送信要求を受信する送信要求受信部、前記送信要求受信部が受信した送信要求の送信元の通信端末に、スケジュール情報を送信するスケジュール情報送信部、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、受信端末が送信要求を送信することで、送信端末がスケジュール情報を送信することとなるため、受信端末の主導によりスケジュール情報の同期を行う。これにより、送信端末は、サーバ装置を用いずに、スケジュール情報を要求する受信端末に対してスケジュール情報を送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態によるスケジュール情報共有システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】スケジュール情報記憶部が記憶するスケジュール情報のデータ構造を示す図である。
【図3】通信端末同士でスケジュール情報を共有する動作を示すシーケンス図である。
【図4】スケジュール情報更新処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】スケジュール情報要求処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】スケジュール情報同期処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】スケジュール情報同期処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】更新通知の送信を行わない場合におけるスケジュール情報の共有動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるスケジュール情報共有システムの構成を示す概略ブロック図である。
スケジュール情報共有システムは、複数の通信端末100−1、100−2(以下、通信端末100−1、100−2を総称する場合は通信端末100と表記する)を備える。本実施形態では、スケジュール情報共有システムは、通信端末100が2つのみの場合を説明するが、実際には、多数の通信端末100が存在する。
通信端末100−1、100−2は、それぞれ基地局装置やメールサーバ装置等を介して無線で接続されている。
【0014】
通信端末100は、スケジュール情報入力部101、スケジュール情報登録部102、スケジュール情報記憶部103、更新通知部104、無線部105、スケジュール情報送信部106、スケジュール情報受信部107、設定情報記憶部108を備える。
スケジュール情報入力部101は、ユーザからスケジュール情報の入力を受け付ける。
スケジュール情報登録部102は、スケジュール情報入力部101が入力を受け付けたスケジュール情報をスケジュール情報記憶部103に登録する。
スケジュール情報記憶部103は、ユーザが入力したスケジュール情報を記憶する。
【0015】
更新通知部104は、スケジュール情報が更新されたこと示す更新通知を、無線部105を介して他の通信端末に送信する。
無線部105は、パケットから無線信号へのアップコンバート、無線信号からパケットへのダウンコンバートを行う。
スケジュール情報送信部106は、スケジュール情報を、無線部105を介して他の通信装置に送信する。
スケジュール情報受信部107は、無線部105を介して他の通信装置からスケジュール情報を受信する。
設定情報記憶部108は、情報の送受信の可否を示す設定情報を記憶する。具体的には、更新通知を送信するか否かを示す通知可否情報、スケジュール情報を受信するか否かを示す受信可否情報、スケジュール情報を送信するか否かを示す送信可否情報を記憶する。
【0016】
図2は、スケジュール情報記憶部が記憶するスケジュール情報のデータ構造を示す図である。
図2に示すように、スケジュール情報記憶部103は、スケジュール情報として、スケジュールID、日時、内容、連絡先を関連付けて記憶する。スケジュールIDとは、スケジュール情報を特定する識別情報である。連絡先とは、他の通信端末100のメールアドレスまたは電話番号であり、当該スケジュール情報の更新通知の送信先を示す情報である。
【0017】
そして、本実施形態によるスケジュール情報共有システムにおいて、通信端末100−2のスケジュール情報受信部107は、通信端末100−1にスケジュール情報の送信要求を送信する。次に、通信端末100−1のスケジュール情報送信部106は、通信端末100−2から送信要求を受信し、受信した送信要求の送信元の通信端末100−2にスケジュール情報を送信する。次に、通信端末100−2のスケジュール情報受信部107は、通信端末100−1からスケジュール情報を受信し、通信端末100−1のスケジュール情報登録部102は、スケジュール情報受信部107が受信したスケジュール情報をスケジュール情報記憶部103に登録する。
これにより、スケジュール情報の送信側の通信端末100−2は、サーバ装置を用いずに、スケジュール情報を要求する通信端末100−1に対してスケジュール情報を送信することができる。
【0018】
図3は、通信端末同士でスケジュール情報を共有する動作を示すシーケンス図である。
図4は、スケジュール情報更新処理の動作を示すフローチャートである。
次に、図3、図4を用いてスケジュール情報共有システムの動作を説明する。
図3は、通信端末同士でスケジュール情報を共有する動作を示すシーケンス図である。
ここでは、通信端末100−1がスケジュール情報を更新し、当該更新したスケジュール情報を通信端末100−2と共有する場合を例に説明する。
まず、通信端末100−1は、スケジュール情報入力部101を介してユーザによってスケジュール情報として、スケジュールの日時、内容、及び更新通知の連絡先の入力を受け付けると、スケジュール情報更新処理を実行する(ステップS100)。なお、更新通知の連絡先の情報は任意登録事項であり、当該スケジュールの登録を通知する必要がない場合、ユーザは連絡先の項目を入力しなくても良い。
【0019】
以下に、スケジュール情報更新処理の詳細な動作を説明する。
図4によれば、通信端末100−1のスケジュール情報入力部101がユーザからスケジュール情報の入力を受け付けると、スケジュール情報登録部102は、当該スケジュール情報をスケジュール情報記憶部103に登録する(ステップS101)。このとき、スケジュール情報登録部102は、新規にスケジュール情報を登録する場合、スケジュール情報入力部101が入力を受け付けたスケジュール情報に新たなスケジュールIDを付与してスケジュール情報記憶部103に登録する。他方、過去に登録されたスケジュール情報を更新する場合、スケジュール情報入力部101が入力を受け付けたスケジュール情報に、更新対象のスケジュール情報のスケジュールIDを付与し、スケジュール情報記憶部103が記憶する更新対象のスケジュール情報に上書き登録する。
【0020】
ステップS101で、スケジュール情報登録部102がスケジュール情報を登録すると、更新通知部104は、スケジュール情報登録部102が登録したスケジュール情報に更新通知の連絡先が含まれるか否かを判定する(ステップS102)。更新通知部104は、スケジュール情報に連絡先が含まれないと判定した場合(ステップS102:NO)、更新通知の送信を行わずに、処理を終了する。他方、更新通知部104は、スケジュール情報に連絡先が含まれると判定した場合(ステップS102:YES)、設定情報記憶部108から更新通知を送信するか否かを示す通知可否情報を読み出す(ステップS103)。
【0021】
次に、更新通知部104は、読み出した通知可否情報が更新通知を送信することを示すか否かを判定する(ステップS104)。更新通知部104は、読み出した通知可否情報が更新通知を送信しないことを示すと判定した場合(ステップS104:NO)、更新通知の送信を行わずに、処理を終了する。他方、更新通知部104は、読み出した通知可否情報が更新通知を送信することを示すと判定した場合(ステップS104:YES)、無線部105を介して、スケジュール情報を登録したことを示す更新通知を、スケジュール情報に関連付けられた連絡先が示す通信端末100−2に送信する(ステップS105)。具体的には、更新通知部104は、スケジュール情報に関連付けられた連絡先が示すメールアドレスに更新通知を示す電子メールを送信する処理、スケジュール情報に関連付けられた電話番号に対して更新通知を示すSMS(Short Message Service)を送信する処理の何れか一方または両方を実行する。
これにより、通信端末100−1は、スケジュール情報を更新したことを示す更新通知を他の通信端末100−2に送信する。
【0022】
通信端末100−1が、ステップS100(図3)のスケジュール情報更新処理を終了して更新通知を送信すると、通信端末100−2は、当該更新通知を受信し、スケジュール情報要求処理を実行する(ステップS200)。
【0023】
以下に、スケジュール情報要求処理の詳細な動作を説明する。
図5は、スケジュール情報要求処理の動作を示すフローチャートである。
通信端末100−2のスケジュール情報受信部107は、無線部105を介して他の通信端末100−1から更新通知を受信する(ステップS201)。次に、スケジュール情報受信部107は、設定情報記憶部108からスケジュール情報を受信するか否かを示す受信可否情報を読み出す(ステップS202)。
【0024】
次に、スケジュール情報受信部107は、読み出した受信可否情報がスケジュール情報を受信することを示すか否かを判定する(ステップS203)。スケジュール情報受信部107は、読み出した通知可否情報がスケジュール情報を受信しないことを示すと判定した場合(ステップS203:NO)、送信要求の送信を行わずに、処理を終了する。他方、スケジュール情報受信部107は、読み出した受信可否情報がスケジュール情報を受信することを示すと判定した場合(ステップS203:YES)、無線部105を介して、スケジュール情報の送信要求を、更新通知の送信元の通信端末100−1に送信する(ステップS204)。
これにより、通信端末100−2は、スケジュール情報の送信要求を他の通信端末100−1に送信する。
【0025】
通信端末100−2が、ステップS200(図3)のスケジュール情報要求処理を終了して送信要求を送信すると、通信端末100−1は、当該送信要求を受信し、スケジュール情報送信処理を実行する(ステップS300)。
【0026】
以下に、スケジュール情報送信処理の詳細な動作を説明する。
図6は、スケジュール情報送信処理の動作を示すフローチャートである。
通信端末100−1のスケジュール情報送信部106は、無線部105を介して他の通信端末100−2から送信要求を受信する(ステップS301)。次に、スケジュール情報送信部106は、受信した送信要求の送信元が、スケジュール情報記憶部103が記憶するスケジュール情報に関連付けられた連絡先の何れか1つと一致するか否かを判定する(ステップS302)。
【0027】
スケジュール情報送信部106が、送信要求の送信元が、スケジュール情報に関連付けられた連絡先と一致しないと判定した場合(ステップS302:NO)、スケジュール情報の送信を行わずに処理を終了する。他方、スケジュール情報送信部106は、送信要求の送信元が、スケジュール情報に関連付けられた連絡先の何れか1つと一致すると判定した場合(ステップS302:YES)、設定情報記憶部108からスケジュール情報を送信するか否かを示す送信可否情報を読み出す(ステップS303)。
【0028】
次に、スケジュール情報送信部106は、読み出した送信可否情報がスケジュール情報を送信することを示すか否かを判定する(ステップS304)。スケジュール情報送信部106は、読み出した通知可否情報がスケジュール情報を送信しないことを示すと判定した場合(ステップS304:NO)、送信要求の送信を行わずに、処理を終了する。他方、スケジュール情報送信部106は、読み出した送信可否情報がスケジュール情報を送信することを示すと判定した場合(ステップS304:YES)、無線部105を介して、送信要求の送信元の通信端末100−2にスケジュール情報を送信する(ステップS305)。
これにより、通信端末100−1は、スケジュール情報を他の通信端末100−2に送信する。
【0029】
通信端末100−1が、ステップS300(図3)のスケジュール情報送信処理を終了してスケジュール情報を送信すると、通信端末100−2は、当該スケジュール情報を受信し、スケジュール情報同期処理を実行する(ステップS400)。
【0030】
以下に、スケジュール情報同期処理の詳細な動作を説明する。
図7は、スケジュール情報同期処理の動作を示すフローチャートである。
通信端末100−2のスケジュール情報受信部107は、無線部105を介して他の通信端末100−1からスケジュール情報を受信する(ステップS401)。次に、スケジュール情報登録部102は、スケジュール情報受信部107が受信したスケジュール情報と同じスケジュールIDを有するスケジュール情報が、スケジュール情報記憶部103に記憶されているか否かを判定する(ステップS402)。
【0031】
スケジュール情報登録部102が、受信したスケジュール情報と同じスケジュールIDを有するスケジュール情報が、スケジュール情報記憶部103に記憶されていないと判定した場合(ステップS402:NO)、スケジュール情報記憶部103に受信したスケジュール情報を新規登録し(ステップS403)、処理を終了する。
他方、スケジュール情報登録部102が、受信したスケジュール情報と同じスケジュールIDを有するスケジュール情報が、スケジュール情報記憶部103に記憶されていると判定した場合(ステップS402:YES)、既に登録されているスケジュール情報を受信したスケジュール情報で上書き登録するか否かを確認するメッセージを表示部(図示せず)に表示させ、ユーザから上書き登録するか否かを示す入力を受け付ける(ステップS404)。
【0032】
通信端末100−2が、ユーザから上書き登録することを示す入力を受け付けた場合(ステップS404:YES)、スケジュール情報登録部102は、スケジュール情報記憶部103が記憶する、受信したスケジュール情報と同じスケジュールIDを有するスケジュール情報に、受信したスケジュール情報を上書き登録する(ステップS405)。
他方、通信端末100−2が、ユーザから上書き登録しないことを示す入力を受け付けた場合(ステップS404:NO)、スケジュール情報登録部102は、受信したスケジュール情報に新たなスケジュールIDを付与し、当該スケジュール情報をスケジュール情報記憶部103に登録する(ステップS406)。
【0033】
このように、本実施形態によれば、スケジュール情報の受信側の通信端末100−2がスケジュール情報の送信要求を送信し、スケジュール情報の送信側の通信端末100−1が当該送信要求に応答してスケジュール情報の送信を行う。これにより、受信側の通信端末100は、サーバ装置を用いずに、必要なスケジュール情報を受信することができる。
【0034】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、本実施形態では、スケジュール情報の送信側の通信端末100−1が、スケジュール情報の更新時に更新通知を送信し、スケジュール情報の受信側の通信端末100−2が、当該更新通知の受信をトリガに送信要求を送信する場合を説明したが、これに限られず、例えば、以下に示すような処理を行っても良い。
【0035】
図8は、更新通知の送信を行わない場合におけるスケジュール情報の共有動作を示すシーケンス図である。
例えば、図8に示すように、通信端末100−2は、ユーザによる同期要求の入力や、タイマによる同期要求など、更新通知の受信以外の入力に基づいて、通信端末100−1に送信要求を送信しても良い。
【0036】
なお、本実施形態では、ステップS104で通信可否情報に基づいて更新通知の送信の可否を判定する場合を説明したが、これに限られず、例えば、ユーザの入力に基づいて更新通知の送信可否を決定しても良いし、当該判定を行わずに常時更新通知を送信するようにしても良い。
また、本実施形態では、ステップS203で受信可否情報に基づいてスケジュール情報の受信の可否を判定する場合を説明したが、これに限られず、例えば、ユーザの入力に基づいてスケジュール情報の受信可否を決定しても良いし、当該判定を行わずに常時スケジュール情報を受信するようにしても良い。
また、本実施形態では、ステップS304で送信可否情報に基づいてスケジュール情報の送信の可否を判定する場合を説明したが、これに限られず、例えば、ユーザの入力に基づいてスケジュール情報の送信可否を決定しても良いし、当該判定を行わずに常時スケジュール情報を送信するようにしても良い。
【0037】
上述の通信端末100は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0038】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0039】
100、100−1、100−2…通信端末 101…スケジュール情報入力部 102…スケジュール情報登録部 103…スケジュール情報記憶部 104…更新通知部 105…無線部 106…スケジュール情報送信部 107…スケジュール情報受信部 108…設定情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジュール情報を送信する送信端末と当該スケジュール情報を受信する受信端末とを備えるスケジュール情報共有システムであって、
前記受信端末は、
前記送信端末にスケジュール情報の送信要求を送信する送信要求送信部と、
前記送信端末からスケジュール情報を受信するスケジュール情報受信部と、
前記スケジュール情報受信部が受信したスケジュール情報をスケジュール情報記憶部に登録するスケジュール情報登録部と
を備え、
前記送信端末は、
前記受信端末から前記送信要求を受信する送信要求受信部と、
前記送信要求受信部が受信した送信要求の送信元の受信端末に、スケジュール情報を送信するスケジュール情報送信部と、
を備えることを特徴とするスケジュール情報共有システム。
【請求項2】
前記送信端末は、
自装置に新たにスケジュール情報が登録されたことを示す更新通知を前記受信端末に送信する更新通知部を備え、
前記受信端末は、
前記送信端末から前記更新通知を受信する更新通知受信部を備え、
前記送信要求送信部は、前記更新通知部が前記更新通知を受信した場合に送信要求を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載のスケジュール情報共有システム。
【請求項3】
スケジュール情報を送信する送信端末と当該スケジュール情報を受信する受信端末とを備えるスケジュール情報共有システムを用いたスケジュール情報共有方法であって、
前記受信端末の送信要求送信部は、前記送信端末にスケジュール情報の送信要求を送信し、
前記送信端末の送信要求受信部は、前記受信端末から送信要求を受信し、
前記送信端末のスケジュール情報送信部は、前記送信要求受信部が受信した送信要求の送信元の前記受信端末にスケジュール情報を送信し、
前記受信端末のスケジュール情報受信部は、前記送信端末からスケジュール情報を受信し、
前記受信端末のスケジュール情報登録部は、前記スケジュール情報受信部が受信したスケジュール情報をスケジュール情報記憶部に登録する
ことを特徴とするスケジュール情報共有方法。
【請求項4】
スケジュール情報を共有する通信端末であって、
他の通信端末にスケジュール情報の送信要求を送信する送信要求送信部と、
前記他の通信端末からスケジュール情報を受信するスケジュール情報受信部と、
前記スケジュール情報受信部が受信したスケジュール情報をスケジュール情報記憶部に登録するスケジュール情報登録部と、
前記他の通信端末から前記送信要求を受信する送信要求受信部と、
前記送信要求受信部が受信した送信要求の送信元の通信端末に、スケジュール情報を送信するスケジュール情報送信部と、
を備えることを特徴とする通信端末。
【請求項5】
スケジュール情報を共有する通信端末を、
他の通信端末にスケジュール情報の送信要求を送信する送信要求送信部、
前記他の通信端末からスケジュール情報を受信するスケジュール情報受信部、
前記スケジュール情報受信部が受信したスケジュール情報をスケジュール情報記憶部に登録するスケジュール情報登録部、
前記他の通信端末から前記送信要求を受信する送信要求受信部、
前記送信要求受信部が受信した送信要求の送信元の通信端末に、スケジュール情報を送信するスケジュール情報送信部、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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