説明

スケートボード

【課題】前後一対の車輪が傾斜式の旋回中心軸を有する首振り旋回式のキャスタにて構成されたスケートボードにおいて、ユーザからボード本体に及ぼす力が小さくても、傾斜した中心軸を有するキャスタを左右に十分に旋回させることができるようにする。
【解決手段】ボード本体11は、一対の板状の脚部14、15の基端部どうしが一体化されたU字形に形成されるとともに、脚部14、15の先端部17、18どうしが板厚方向に相対的に弾性変位可能である。脚部14、15の先端部17、18どうしは、これら先端部17、18どうしの板厚方向の弾性変位が可能な状態で、連結部材19によって相互に連結されている。一方の車輪12は基端の一体化部16の下面に設けられ、他方の車輪13は連結部材19の下面に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスケートボードに関し、特に傾斜した中心軸のまわりに旋回可能なキャスタを走行輪とした二輪のスケートボードに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のスケートボードとして、特許文献1には、前後方向の軸心の周りに捻転可能な材料にて形成されたワンピース形のボード本体を有したものが記載されている。このボード本体は、前部および後部の一対の足支持領域と、両足支持領域間の中央部とを含む。この中央部は、ボード本体を捻転させるために、両足支持領域よりも狭く形成されている。 このような構成であると、走行中のスケートボードに乗ったユーザが足支持領域に乗せた足からボード本体に及ぼされる力を加減することによって、ボード本体に上述の捻転を行わせることができる。ボード本体が捻転すると、前側の足支持領域の下面に設けられた前側のキャスタと、後側の足支持領域の下面に設けられた後側のキャスタとは、いずれも傾斜した中心軸のまわりに旋回可能とされていることから、それぞれ左右逆方向に旋回する。その結果、スケートボードは蛇行状態で走行し、そのときの分力によって前方への推進力が発生される。したがって、ユーザが追加的に地面を蹴らなくても、ボード本体を捻転させるだけで、スケートボートは自走する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2008−545480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前後のキャスタをそれぞれ左右逆向きに十分に旋回させるためには、ボード本体を大きく捻転させなければならず、そのために両足からボード本体へ大きな力を及ぼすことが必要になる。これでは、スケートボードの操作性が十分に良好であるとはいえない。
【0005】
そこで本発明は、このような問題点を解決して、スケートボードに乗ったユーザからボード本体に及ぼす力が小さくても、傾斜した中心軸を有するキャスタを左右に十分に旋回させることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するため本発明は、ボート本体の下面側に前後一対の車輪が設けられたスケートボードにおいて、前記車輪は傾斜式の旋回中心軸を有する首振り旋回式のキャスタにて構成され、前記ボード本体は、一対の板状の脚部の基端部どうしが一体化されたU字形に形成されるとともに、前記一対の脚部の先端部どうしが板厚方向に相対的に弾性変位可能に構成され、前記一対の脚部の先端部どうしが、前記脚部の先端部どうしの板厚方向の弾性変位が可能な状態で、連結部材によって互いに連結されており、一方の首振り旋回式のキャスタは前記一体化された一対の脚部の基端部の下面に設けられ、他方の首振り旋回式キャスタは前記連結部材の下面に設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、連結部材と一方および他方の脚部とがヒンジ結合されていることが好適である。
【0008】
あるいは、連結部材と一方および他方の脚部とがボールジョイントによって結合されていることが好適である。
【0009】
あるいは、連結部材と一方および他方の脚部とが一体の板材によって形成されており、連結部材と一方および他方の脚部との連結部は他の部分よりも薄肉に形成されており、連結部材と一方および他方の脚部とは連結部において互いに弾性的に折れ曲がり変形可能であることが好適である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、一対の脚部の基端部どうしが一体化されたU字形の板材にてボード本体が形成されるとともに、一対の脚部の先端部どうしが、それらの板厚方向の弾性変位が可能な状態で連結部材によって互いに連結されており、かつ首振り旋回式キャスタが連結部材の下面に設けられているため、一対の脚部の先端部どうしが板厚方向に弾性変位したときに、連結部材は脚部の弾性変位に対応して傾斜される。すると、この連結部材に設けられたキャスタは、傾斜式の旋回中心軸のまわりに首振り旋回を行うものであるため、連結部材の傾斜の大きさに対応して大きく旋回されることになる。
【0011】
すなわち本発明によれば、U字形のボード本体を構成する一対の板状の脚部の先端部どうしを小さな力で板厚方向に相対的に弾性変形させることで、連結部材を脚部どうしの間で傾斜させることができ、この傾斜によってキャスタを十分に旋回させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態のスケートボードを示す図である。
【図2】同スケートボードにおける要部の動作状態を示す立体図である。
【図3】同スケートボードの操作状態を示す図である。
【図4】同スケートボードの他の操作状態を示す図である。
【図5】同スケートボードの動作状態を示す図である。
【図6】本発明の他の実施の形態のスケートボードの要部の構造を示す図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態のスケートボードの要部の構造を示す図である。
【図8】本発明のスケートボードを構成するボード本体の弾性変位の状況を示す図である。
【図9】本発明のスケートボードを構成するボード本体と連結部材との構成およびその動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1に示すように、本発明の実施の形態のスケートボードは、板状のボード本体11の下面側に前後一対の車輪12、13が設けられた構成である。
【0014】
ボード本体11は、平面視でU字形に形成されており、このU字を形成する一対の脚部14、15を有している。16は、脚部14、15の基端部どうしが一体化された一体化部で、U字の湾曲部を構成している。17、18は、脚部14、15の先端部である。なお、ボード本体11は、このように一対の脚部14、15の基端部どうしが一体化された一体化部16を有しかつ脚部14、15の先端部17、18どうしが互いに距離をおいた状態で分離していればよく、その形態は厳密にU字形である必要はない。たとえばV字形やその他の形状に形成されていてもよく、本発明では、これらの形態を「U字形」と総称する。
【0015】
詳細は後述するが、ボード本体11は、一対の脚部14、15の先端部17、18どうしが板厚方向に相対的に弾性変形可能とされている。このような弾性変形を可能とするために、ボード本体11は、板状の木材にて形成することができる。あるいは、合成樹脂、軽金属、複合材料などで形成することもできる。
【0016】
先端部17、18における脚部14、15の内縁部どうしの間には、連結部材19がわたされている。図1に示される例では、連結部材19は矩形の板材にて形成されており、その一端および他端がそれぞれヒンジ20、20を介して脚部14、15の内縁部に連結されている。連結部材19は、ボード本体11と同種の材料、又は異種の材料にて形成することができる。
【0017】
図1に示されるスケートボードは、たとえば一体化部16が前側かつ脚部14、15の先端部17、18が後側となるように、その前後を規定することができる。そして同スケートボードには、その前側の一体化部16の下面に前輪としての車輪12が設けられるとともに、その後側の連結部材19の下面に後輪としての車輪13が設けられている。
【0018】
車輪12、13は、いずれも首振り旋回式のキャスタにて構成されている。23、24は、その旋回中心軸である。旋回中心軸23、24は、いずれも、上側ほどスケートボードの前側となるように前向きに倒れた傾斜軸として構成されている。
【0019】
スケートボードのユーザは、一方の足25を前側の車輪12に対応した一体化部16に乗せるとともに、他方の足26を、後側の車輪13に対応した部分、すなわち連結部材19が設けられている位置における一方の脚部14から他方の脚部15にわたって乗せたうえで、スケートボードを操作することができる。
【0020】
スケートボードの動作について説明する。図1に示されるスケートボードにおける板状のボード本体11のみを図8に示す。このボード本体11は、図示のように、脚部14、15が一体化部16を基準として片持ち状態に配置されており、脚部14、15の先端部17、18どうしが板厚方向に相対的に弾性変形可能である。すなわち、ボード本体11の板面を水平方向に配置して、たとえば左側の脚部15に対して右側の脚部14を上下に弾性変形させることができる。その逆の動作も可能である。
【0021】
図8のボード本体11にヒンジ20、20を介して連結部材19が取り付けられた状態を図9に示す。ボード本体11の脚部14、15の先端部17、18どうしが板厚方向に相対的に弾性変形すると、それに追随して、脚部14と連結部材19が一方のヒンジ20の位置で折れ曲がるとともに、脚部15と連結部材19は他方のヒンジ20の位置で折れ曲がる。これによって、連結部材19は、スケートボードの左右方向に傾斜する。なお、連結部材19が傾斜すると、それにつれて、脚部14、15は、先端部17、18どうしの間隔が詰まる方向にわずかに弾性変形する。
【0022】
図2は、このような折れ曲がり状態をスケートボードの後部から見た状態を示す図である。後側の車輪13を構成する首振り旋回式のキャスタは、図1に示すように、その中心軸24が上側ほどスケートボードの前側となる傾斜軸であるため、連結部材19がスケートボードの左右方向に傾斜すると、それにつれてキャスタが首振り動作を行う。たとえば、図2に示すように、右側の脚部14の先端部17よりも左側の脚部15の先端部18の方が下側に位置するように、これら脚部14、15どうしが板厚方向に弾性変形すると、それに対応して板状の連結部材19は右上がりに傾斜する。すると、車輪13を構成する首振り旋回式のキャスタは、図示のように右側に振れるように旋回する。つまり、左斜め前方に向けて走行可能な向きに首を振る。図示は省略するが、反対に連結部材19が左上がり傾斜すると、車輪13を構成する首振り旋回式のキャスタは、左側に振れるように旋回する。つまり、右斜め前方に向けて走行可能な向きに首を振る。
【0023】
図1に示すように、ボード本体11が水平姿勢で、その脚部14、15の先端部17、18どうしが板厚方向に相対的に弾性変形していない状態では、旋回中心軸23、24が傾斜した首振り旋回式のキャスタにて構成される前側および後側の車輪12、13は、いずれも真直に前方に走行する姿勢となる。図3は、ユーザがスケートボードの後部に足26を乗せてボード本体11を水平姿勢とし、かつ脚部14、15の先端部17、18どうしを板厚方向に相対的に弾性変形させていないときの、スケートボードの走行状態を示す。
【0024】
この状態から、たとえば図4(a)に示すように右側の脚部14の先端部17が左側の脚部15の先端部18よりも高い位置となるようにボード本体11を弾性変形させると、図示のように連結部材19が右上がり状態に傾斜し、それにつれて、後側の車輪13を構成する首振り旋回式のキャスタの旋回中心軸24が左側に傾く。そして、それによって上述のように車輪13を構成する首振り旋回式のキャスタは右側に振れるように旋回する。脚部14、15の先端部17、18の高さ位置をコントロールするときには、図3に示すようにボード本体11に足26を乗せたユーザが、その爪先側あるいは踵側に力を入れて、対応する脚部の先端部を踏み込むようにすれば、その先端部が反対側の先端部よりも低い位置に設定される。
【0025】
このとき、ヒンジ20、20を用いて連結部材19を左右の脚部14、15の内縁どうしの間で傾斜させるように構成されているため、脚部14、15の先端部17、18どうしの高低差に応じて連結部材19を大きく傾斜させることができ、それに対応してキャスタ構造の車輪13を大きな角度で首振りさせることができる。
【0026】
すなわち、図4(a)(b)に示すようにボード本体11Aが左右の脚部を有しない一枚板で構成されている場合には、車輪13の旋回中心軸24Aはボード本体11Aの傾斜方向と直交する方向に傾斜する。これに対し、ボード本体11の脚部14、15どうしがその内縁においてヒンジ20を用いて連結部材19によって連結されている場合には、脚部14、15の外縁の位置を上述の一枚板構造のボード本体11Aの傾斜時におけるこのボード本体11Aの板縁31、32の位置に合わせたときに、連結部材19はボード本体11Aよりも大きな角度で傾斜することになる。これは、板状の脚部14、15の先端部17、18どうしが板厚方向に相対的に弾性変形することから、脚部14、15の内縁どうしの高低差が外縁どうしの高低差とほぼ同等になるためである。よって、この場合は、図4(a)に示すように、車輪13の旋回中心軸24は、仮想線で示す一枚板のボード本体11Aにおける旋回中心軸24Aよりも大きな角度で傾斜することになる。その結果、ボード本体11Aが一枚板である場合に比べて、首振り旋回式のキャスタにて構成される車輪13を大きく旋回させることができ、スケートボードを小さな半径で旋回させることができる。
【0027】
図5(c)(d)に示すように、スケートボードの走行中に、左右の脚部14、15の先端部17、18どうしの間に高低差を発生させないで、たとえばボード本体11の前部に乗せた足からボード本体11に水平方向に沿った右向きの力を作用させるとともに、ボード本体11の後部に乗せた足からにボード本体11に水平方向に沿った左向きの力を作用させることができる。すると、その力によって、旋回式のキャスタにて構成された前側の車輪12は図示のように左向きに首を振って右向きに走行しようとし、同様に旋回式のキャスタにて構成された後側の車輪13は右向きに首を振って左向きに走行しようとする。
【0028】
これによってボード本体11は右方向に旋回する。そして、この旋回の途中で前後の足からボード本体11に作用させる力を左右逆にすると、前後の車輪12、13は、上述の場合とは逆向きに首を振る。さらに、前後の足からボード本体11に作用させる力を左右逆にする操作を繰り返すことによって、ボード本体11すなわちスケートボードは、波の形の軌跡21を描きながら蛇行する。このとき、図1に示されるように、前後の車輪12、13は首振り旋回式のキャスタにて構成されるとともに、その旋回中心軸23、24が上側ほどスケートボードの前側となるように前向きに倒れた傾斜軸として構成されているため、車輪12、13には、その首振り動作に伴って前向きの分力が発生する。その結果、地面を蹴らなくてもスケートボードを継続して走行させることができる。
【0029】
図5(a)(b)は、本発明にもとづき、スケートボードの走行中に左右の脚部14、15の先端部17、18どうしの間に高低差を発生させた状態を示す。こうすることで、図5(c)(d)の場合と同様の操作を行った場合でも、図5(c)(d)の場合に比べて後側の車輪13を大きく首振りさせることができる。これにより、図5(c)(d)の場合に比べて、後側の車輪13に作用する前向きの分力を大きくすることができ、大きな走行推進力を発生させることができる。走行軌跡22の波の形は、図5(c)(d)の場合に比べて小刻みになる。
【0030】
図5(c)(d)の操作態様で図5(a)(b)に示される程度に車輪13を大きく首振りさせようとすると、ユーザは足からボード本体11に相当大きな力を作用させなければならない。しかし、図5(a)(b)に示されるように左右の脚部14、15の先端部17、18どうしの間に高低差を発生させることで連結部材19を傾斜させて車輪13を首振りさせる場合には、そのような大きな力を作用させなくても、比較的小さな力で、所望の操作を行うことができる。
【0031】
図6は、本発明の他の実施の形態のスケートボードを示す。図1〜図5に示されるスケートボードでは、ボード本体11の脚部14、15と連結部材19とをヒンジ20、20によって連結していたが、図6のスケートボードでは、これらをボールジョイント33によって連結している。ボールジョイント33は、脚部14、15と連結部材19とのいずれか一方に形成された球部34、34が、他方に形成された凹部35、35にはまり込んだ構成である。図示の例では、連結部材19に球部34、34が形成されるとともに、脚部14、15に凹部35、35が形成されている。
【0032】
ボード本体11を合成樹脂にて形成した場合には、球部34、34を凹部35、35に向けて強く押し込むことにより、凹部35、35の周囲の樹脂を弾性変形させて、球部34、34を凹部35、35にはめ込むことができる。図示は省略するが、凹部35、35の内面に、この凹部35、35への球部34、34のはめ込みは容易であるが凹部35、35からの球部34、34の抜け出しは困難であるような突起状のストッパを形成することが好ましい。このようなストッパは、たとえば、球部34、34のはめ込み方向の傾斜はゆるく形成されているが抜け出し方向の傾斜はきつく形成されている突起にて形成することができる。この場合に球部の材質は任意であるが、たとえば、連結部材19と球部34、34とを、ボード本体11と同様の樹脂にて一体に形成することが好適である。
【0033】
このようにボールジョイント33によって脚部14、15と連結部材19とが連結されていると、前述のヒンジ20、20を用いた連結構造に比べて、連結部の自由度を増大させることができる。したがって、ボード本体11の脚部14、15が板厚方向に弾性変形する場合のみならず、それ以外の複雑な方向の弾性変形を行う場合にも対応することができる。
【0034】
図7は、本発明のさらに他の実施の形態のスケートボードを示す。ここでは、脚部14、15を構成するボード本体11は合成樹脂によって形成され、かつ、連結部材19は、脚部14、15と同様の合成樹脂によって、脚部14、15と同等の厚さで、脚部14、15と一体に形成されている。脚部14、15と連結部材19との境界部分には、脚部14、15の内縁に沿った薄肉部37、37が形成されている。薄肉部37、37は、脚部14、15や連結部材19に比べて板厚方向の寸法が小さくなるように形成されている。また、薄肉部37を形成したことで、脚部14、15と連結部材19との境界部分には、その表裏両面において、脚部14、15の内縁に沿った溝部38が形成されている。
【0035】
このような構成であると、脚部14、15および連結部材19の表裏両面に形成され溝部38を伴った薄肉部37は、上述のヒンジ20と同等の機能を果たすことができる。このため、同様に、脚部14、15の先端部17、18どうしは、その板厚方向の相対的な弾性変形が可能である。この場合には、脚部14、15と連結部材19とは弾性的な折れ曲がり変形を繰り返すことになるため、ボート本体11および連結部材19は、薄肉部37を含めて、そのような繰り返し変形に耐えることができる合成樹脂材料にて形成しておくことが必要である。またこの場合は、薄肉部37が弾性変形可能な樹脂で形成されているため、ボード本体11の脚部14、15が板厚方向に弾性変形する場合のみならず、それ以外の複雑な方向の弾性変形を行う場合にも対応することができる。さらに、この構成であると、脚部14、15と連結部材19とが薄肉部37を介して一体に形成されているため、これらが別体である場合に比べて部品点数の低減を図ることができる。
【0036】
本発明によれば、脚部14、15と連結部材19との連結構造は、上述した例に限定されるものではなく、脚部14、15が板厚方向に弾性変形可能なように、これら脚部14、15と連結部材19とが連結されているものであれば、任意の構成を採用することができる。
【符号の説明】
【0037】
11 ボード本体
12、13 車輪
14、15 脚部
16 一体化部
17、18 先端部
19 連結部材
20 ヒンジ
23、24 旋回中心軸
33 ボールジョイント
37 薄肉部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボート本体の下面側に前後一対の車輪が設けられたスケートボードであって、
前記車輪は傾斜式の旋回中心軸を有する首振り旋回式のキャスタにて構成され、
前記ボード本体は、一対の板状の脚部の基端部どうしが一体化されたU字形に形成されるとともに、前記一対の脚部の先端部どうしが板厚方向に相対的に弾性変位可能に構成され、
前記一対の脚部の先端部どうしが、前記脚部の先端部どうしの板厚方向の弾性変位が可能な状態で、連結部材によって互いに連結されており、
一方の首振り旋回式のキャスタは前記一体化された一対の脚部の基端部の下面に設けられ、
他方の首振り旋回式キャスタは前記連結部材の下面に設けられていることを特徴とするスケートボード。
【請求項2】
連結部材と一方および他方の脚部とがヒンジ結合されていることを特徴とする請求項1記載のスケートボード。
【請求項3】
連結部材と一方および他方の脚部とがボールジョイントによって結合されていることを特徴とする請求項1記載のスケートボード。
【請求項4】
連結部材と一方および他方の脚部とが一体の板材によって形成されており、連結部材と一方および他方の脚部との連結部は他の部分よりも薄肉に形成されており、連結部材と一方および他方の脚部とは連結部において互いに弾性的に折れ曲がり変形可能であることを特徴とする請求項1記載のスケートボード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−100840(P2012−100840A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251368(P2010−251368)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(500514579)ジェイディジャパン株式会社 (20)