説明

スタティック・ミキサ

【課題】圧力損失を低減する、より安定した混合要素を提供すること。
【解決手段】管状のミキサ・ハウジング内に設置するためのスタティック・ミキサ用の混合要素が長手方向の軸線10を有し、複数の設置体1、101が軸線10に沿って並んで配置される。第1の設置体1は、軸線10の方向に延びる第1の壁要素2を有し、第1の壁要素2は、第1の側壁3と、第1の側壁3の反対側に配置された第2の側壁4とを有する。第1の壁要素2に隣接して偏向要素11が配置され、偏向要素11は、壁要素に対して横方向に延びる偏向面を壁要素の両側に有する。第1の開口部12が、第1の壁要素2の第1の側壁3に面する側で偏向面に設けられる。第1の開口部12に隣接して、長手方向の軸線10の方向に延びる第2の壁要素8及び第3の壁要素9が配置され、これらはそれぞれ、実質的に軸線10の方向に延びる内壁81、91及び外壁82、92を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管状のミキサ・ハウジング内に設置するための設置体を含む、プラスチックのスタティック・ミキサに関する。この設置体は、混合空間内に広がることができるように、設置体内へ流入する流体の方向に整合された長手方向の軸線を有する。混合空間は、この長手方向の軸線に垂直な平面内に断面流れ領域を有し、これは本質的に管状のミキサ・ハウジングの断面流れ領域に対応する。設置体は、流体の流れを長手方向の軸線からそれる方向に分ける及び/又は偏向するための壁要素を含む。
【背景技術】
【0002】
そのようなスタティック・ミキサは、例えばEP1426099B1によって知られている。このスタティック・ミキサでは、まず材料を分け、次いで広げ、移動させる3つの部分からなる混合プロセスにおいて、2つの成分が、複数の同じタイプの混合要素によって互いに混合される。この混合プロセスは、成分の物理的特性に応じて複数回実施しなければならない。このため、スタティック・ミキサは、互いに前後して配置された同じ構造の複数の設置体を含む。これらのミキサは特に、少量の、すなわち数ミリリットルから約1,000ミリリットルの成分を混合するために用いられる。したがって、これらのミキサは、直径16mm未満、長さ50mm超の混合空間を有する。このため、このミキサの壁要素の壁厚は、1mm未満、またしばしば0.5mm未満である。
【0003】
EP1426099B1によるプラスチックのそうしたスタティック・ミキサは、射出成形プロセスで製造されることが好ましい。この特許の図1に示されるように、射出成形プロセスを用いて長さ30mm、壁厚3mm未満のミキサを製造することは、射出成形用工具の射出点から反対側に配設されるミキサの端部までの流路によって、あまりにも高い内部工具圧力が必要になるため、以前は不可能であった。そうした小さい壁厚を有するスタティック・ミキサを射出成形プロセスで経済的に製造することを可能にするために、各設置体が、棒状要素を介して、隣接する設置体に接続される。壁要素及び偏向要素の配置についてEP1426099B1の図15又は図17による実施例に対応する、EP2181827A1の図4による2つの設置体の配置として示されるものなどのこうした棒状要素によって、射出成形用工具内の溶融ポリマーが、ある設置体から隣接する設置体へ移動し、1000バール未満の内部工具圧力を維持することが可能になり、その結果、射出成形工具の破損を防止することができる。EP1426099B2との主な違いとしては、EP2181827A1の棒状要素が、ある設置体を、隣接する設置体に接続するためにのみ働くことである。それに対して、EP1426099B1の図15による棒状要素は、複数の設置体にわたって延びることができる。棒状要素は混合空間内に場所を取るので、可能である場合、又はこれまでの教示に従って単に設置体のいくつか(EP1426099B1の図15によれば、最大5つの設置体)を互いに接続するように設計される場合には回避されていた。EP2181827による方法によれば、それぞれが単に2つの隣接する設置体を互いに接続する棒状要素を提供することが可能になっただけであった。しかしながら、この進展において、設置体で構成された混合要素の安定性も影響を受けることが不利であることが分かっている。特に粘性材料の分配では、混合要素が壊れる可能性があることが見出されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】EP1426099B1
【特許文献2】EP2181827A1
【特許文献3】EP1312409B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、同じ構造を用いて前述の解決策に関連する圧力損失が同時に低減される、より安定した混合要素を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、複数の設置体が共通の棒状要素を介して互いに接続された混合要素によって達成される。棒状要素の提供によって、混合要素はより剛性になり、すなわち破壊に対する耐性が高められる。しかしこれまでの経験により、棒状要素の提供によって圧力損失が高まると言われていたため、この解決策はこれまで技術界では支持されていなかった。この仮定は、螺旋状ミキサについて、EP1426099B1による混合要素と比較して確認された。フィラー材料を分配するために必要な力が、フィラー材料Aに対して螺旋状ミキサの場合に測定され、実験ではこの力が472Nであった。同じフィラー材料に対して、EP1426099B1による混合要素の場合には540Nの力が測定され、したがってこの混合要素に関して設置されたものが混合空間のより高い割合を占めるため、予想されたように力が高くなっている。したがって予想されるように、EP1426099B1による混合要素の圧力損失は大きくなる。
【0007】
すべての設置体を互いに接続する棒状要素が提供される場合には混合要素の安定性がさらに高まるが、混合要素によって混合空間のさらに高い割合が占められるため圧力損失も高まり、したがってフィラー材料を分配するための力が大きくなると予想することができる。しかし驚くべきことに、実験では493Nの力がもたらされた。この値は、螺旋状ミキサに対する値と、EP1426099B1による混合要素に対する値との間である。
【0008】
この実験は、フィラー材料Bに対して繰り返された。フィラー材料Bの使用に対して、螺旋状ミキサの場合、力は410Nであり、EP1426099B1による混合要素の場合には461N、本発明による混合要素の場合には443Nであった。
【0009】
フィラー材料Aは、商品名Voco registrado X−traという商品名で販売され、フィラー材料Bは、Kettenbach Monoprenという商品名で販売されている。
【0010】
実験の結果は、使用するフィラー材料に関係なく驚くべき効果が得られ、したがってその効果は混合要素の構造に固有であることを示している。
【0011】
実験では、本発明による混合要素の場合、同じミキサの長さを有する従来技術に対して混合物の均質性が改善されることも見出された。特に、圧力損失が小さくなるため、ミキサを長くすることができる。フィラー材料を押して混合要素を通すために、手で加えることができる最大の力は限られている。このことから、同じ構造長の場合、圧力損失が低減された混合要素は扱いがより簡単であることになる。さらに、本発明による混合要素は、圧力損失がより大きい設置体を有する従来技術による混合要素に対しして延長することができる。これは、混合要素が、例えばEP2181827A1によって既に知られている混合要素より多くの設置体を含むことが可能であり、したがって混合の質を改善することが可能であることを意味する。
【0012】
混合要素は、管状のミキサ・ハウジング内に設置するためのスタティック・ミキサ用に設けられる。混合要素は長手方向の軸線を有し、複数の設置体が長手方向の軸線に沿って並んで配置され、第1の設置体は、長手方向の軸線の方向に延びる第1の壁要素を有する。壁要素は、第1の側壁と、第1の側壁の反対側に配置された第2の側壁とを有する。第1の壁要素に隣接して偏向要素が配置され、偏向要素は、壁要素に対して横方向に延びる偏向面を壁要素の両側に有し、第1の開口部が、壁要素の第1の側壁に面する側で偏向面に設けられる。
【0013】
第1の開口部に隣接して第2の壁要素及び第3の壁要素が配置され、これら第2の壁要素及び第3の壁要素は、長手方向の軸線の方向に延び、またそれぞれが、実質的に長手方向の軸線の方向に延びる1つの内壁及び1つの外壁を有する。内壁及び外壁のそれぞれが、第1の壁要素の第1の側壁又は第2の側壁に対して20°から160°の間の角度を含む。第1の開口部は、第2の壁要素及び第3の壁要素の内壁の間に配置され、第2の開口部が、第2の壁要素又は第3の壁要素の外壁の1つの外側に配置され、第2の開口部は、第1の壁要素の第2の側壁に面する側で偏向面に設けられる。
【0014】
第2の壁要素及び第3の壁要素はしたがって、長手方向の軸線の方向において第1の開口部に隣接して第1の壁要素の反対側に配置され、第2の壁要素及び第3の壁要素は、第1の開口部から始まり長手方向の軸線の方向に延びる通路の境界を定める。第2の開口部が、壁要素の第2の側壁に面する側で偏向面に設けられ、第2の壁要素又は第3の壁要素は、第2の開口部に隣接する。さらに、第2の設置体の第1の壁要素は、第2の壁要素及び第3の壁要素に隣接する。5つより多い設置体が、共通の棒状要素を介して互いに接続される。
【0015】
第2の設置体も特に、長手方向の軸線の方向に延びる第1の壁要素を有することができ、この第1の壁要素は、第1の側壁と、第1の側壁の反対側に配置された第2の側壁とを有する。第1の壁要素に隣接して偏向要素を配置することができ、偏向要素は、壁要素に対して横方向に延びる偏向面を壁要素の両側に有することができ、第1の開口部を、壁要素の第1の側壁に面する側で偏向面に設けることができる。
【0016】
第1の開口部に隣接して第2の壁要素及び第3の壁要素を配置することができ、第2の壁要素及び第3の壁要素は、長手方向の軸線の方向に延び、またそれぞれが、実質的に長手方向の軸線の方向に延びる1つの内壁及び1つの外壁を有する。内壁及び外壁のそれぞれが、第1の壁要素の第1の側壁又は第2の側壁に対して20°から160°の間の角度を含むことができる。第1の開口部は、第2の壁要素及び第3の壁要素の内壁の間に配置することができ、第2の開口部は、第2の壁要素又は第3の壁要素の外壁の1つの外側に配置することができ、第2の開口部は、第1の壁要素の第2の側壁に面する側で偏向面に設けることができる。
【0017】
これは、第2の壁要素及び第3の壁要素を、長手方向の軸線の方向において第1の開口部に隣接する第1の壁要素の反対側に配置することができること、また第2の壁要素及び第3の壁要素が、第1の開口部から始まり長手方向の軸線の方向に延びる通路の境界を定め得ることを意味する。第2の開口部を、壁要素の第2の側壁に面する側で偏向面に設けることができ、第2の壁要素又は第3の壁要素は、第2の開口部に隣接することができ、第1の壁要素、偏向要素、第2の壁要素及び第3の壁要素からなる第2の設置体は、第1の設置体に対して、長手方向の軸線のまわりで10°から180°までの角度だけ回転した状態で配置することができる。
【0018】
第2の設置体は、特に第1の設置体と同じ構造を有することができる。第1の設置体は、第2の設置体に対して約180°の角度回転した状態で配置することができる。
【0019】
混合要素のすべての設置体は、特に棒状要素によって接続することができる。棒状要素は偏向要素の外周に配置することができる。棒状要素は壁要素のそれぞれの側に設けることができるが、複数の棒状要素を設けることも可能であり、特に2つのそれぞれの棒状要素を、壁要素のそれぞれの側に設けることができる。
【0020】
壁要素は、偏向面に対して90から130°の角度を含むことができる。
【0021】
偏向面は、流体の流れを長手方向の軸線と異なる方向に偏向させるために、流動する流体の方向に少なくとも部分的に湾曲した面を有することができ、特に流れ方向及びミキサ・ハウジングの方向に段階的な曲率を設けることができる。
【0022】
代替的な実施例によれば、偏向面は実質的に平坦にすることができる。偏向面は特に、壁要素に対して実質的に90°の角度で延びることができる。
【0023】
第1の設置体の偏向面は特に、長手方向の軸線の方向において、第2の設置体の開口部を覆うように設計される。
【0024】
他の実施例によれば、壁要素の第1の側壁に面する側の偏向要素の面は、少なくとも部分的に、長手方向の軸線に対して60°から90°の角度に整合された横方向の平面内に位置することができる。さらに、壁要素の第2の側壁に面する側の偏向要素の面は、長手方向の軸線に対して60°から90°の角度に整合された横方向の平面内に位置することができる。
【0025】
第1の設置体の第2の壁要素及び第3の壁要素と、第2の設置体の第1の壁要素との間のそれらの接続点に、補強要素を設けることができる。この補強要素によって、第1の設置体と第2の設置体の間の移行部を、その形状安定性及び剛性の点で改善することができる。補強要素により、溶融ポリマーに対する流れ断面も接続点において増大される。補強要素は、例えば厚くした部分として又はリブとして形成することができる。
【0026】
静的混合要素は、特に発泡ポリマーを含むことができる。射出の間又は射出の直後に発泡するスタティック・ミキサの製造のために、従来の射出成形プロセスに対して発砲剤を含むポリマーが用いられる。射出成形法は特に、発砲剤を含むポリマーを600バール未満、特に好ましくは500バール未満の内部工具圧力で射出成形工具内に射出するステップを含む。
【0027】
スタティック・ミキサが、前述の実施例の1つによる混合要素と、混合要素を取り囲むミキサ・ハウジングとを含む。
【0028】
設置体は、ある長さ寸法及びある直径を有する。非円形の管状のミキサ・ハウジングの場合、管状のミキサ・ハウジングの断面領域が正方形であるとき、直径は縁部の長さに相当する。他の形状のミキサ・ハウジングの場合、例えば長方形又は楕円形の断面では、相当直径Dは、断面領域が円形であるという仮定、すなわち、式D=2(A/π)1/2(Dは相当直径を表し、Aは実際の断面積である)を用いるという仮定の下に決定される。長手方向の寸法と直径の比は少なくとも1であるが、直径として円形断面の直径又は非円形断面に対する相当直径を用いなければならない。
【0029】
長さ寸法は、長手方向の軸線の方向における設置体の大きさである。長さ寸法と直径の比は特に、1より大きくすることができる。
【0030】
複数の設置体は特に、長手方向の軸線に沿って並んで配置することができる。こうした設置体は同じ構造を有することができるか、又はEP1312409B1に示されるようなミキサの配置が得られるように、異なる構造の設置体を互いに組み合わせることができる。隣接する設置体は、この複数の設置体で構成された混合要素が一体部分として設計されるように、少なくとも棒状要素を介して互いに接続される。これは、混合要素が全体として単一の射出成形工具で製造されることを意味する。
【0031】
設置体又は複数の設置体の全体が、5から500mmの間、好ましくは5から300mmの間、優先的には50から100mmの間の長手方向の寸法を有することができる。
【0032】
スタティック・ミキサは、前述の実施例の1つによる混合要素と、混合要素を取り囲むミキサ・ハウジングとを含む。混合要素は、組み立てられた状態でミキサ・ハウジングの長手方向の軸線と一致する長手方向の軸線を有する。したがって設置体のそれぞれもこの長手方向の軸線を有する。長手方向の軸線は、スタティック・ミキサ内へ流れる流体の方向に整合される。流体は、混合要素の上流に配置された入口要素を介して供給される少なくとも2つの成分を含む。
【0033】
混合される製品の流れは、混合空間の内部で偏向要素によって偏向され、その結果、設置された混合要素によってストランドとして管状のミキサ・ハウジング内に入る成分は、スタティック・ミキサを通過する間に連続的に分割されて幅が減少した細片になり、それによって、混合が難しい成分又は高い粘性を有する成分も、このスタティック・ミキサを用いて処理することが可能になる。
【0034】
混合される流体は、原則として2つの異なる成分を含む。ほとんどの場合、成分は液体状態又は粘性材料として存在する。これらには、例えば糊、接着剤が含まれるが、医療分野で用いられる薬剤を含む流体、又は化粧の用途及び食品のための流体も含まれる。そうしたスタティック・ミキサは特に、多成分接着剤の混合など、流動可能な成分からなる硬化する混合製品を混合するための使い捨てミキサとしても用いられる。他の好ましい使用は、歯科分野での印象材の混合におけるものである。
【0035】
これまでに記述したスタティック・ミキサは、対応する射出成形工具が製造され次第、製造及び材料のコストが低くなるため、使い捨てミキサとして適している。さらにスタティック・ミキサは、計量及び/又は混合ユニットに用いられる。スタティック・ミキサは、分配ユニット又は分配カートリッジ、特に多成分カートリッジに取り付けることができる。特に多成分カートリッジは、分配装置、及び分配装置に結合され、前述の実施例の1つによるスタティック・ミキサを包含する管を含む実例として挙げることができる。
【0036】
以下では、図面を参照して本発明について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の第1の実施例による混合要素の断面の実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例による混合要素の断面の実施例を示す図である。
【図3】図2による設置体を有する混合要素の概観を示す図である。
【図4】図2による設置体を通る断面を示す図である。
【図5】図4による設置体に隣接して配置された設置体を通る断面を示す図である。
【図6】図3によるスタティック・ミキサ及び混合要素の入口部分を通る断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の第1の実施例によるスタティック・ミキサ用の混合要素100の一実施例を、図1に示す。混合要素は、管状ハウジング(図示せず)内に設置される設置体1を含む。管状ハウジングは、管状ハウジングの内部に位置する混合空間20の境界となる。混合される流体は、原則として少なくとも2つの異なる成分で構成され、混合空間20を通って流れる。ほとんどの場合、成分は液体状態又は粘性材料として存在する。これらには、例えば糊、接着剤が含まれるが、医療分野で用いられる薬剤を含む流体、又は化粧の用途及び食品のための流体も含まれる。そうしたスタティック・ミキサは特に、多成分接着剤の混合など、流動可能な成分からなる硬化する混合物を混合するための使い捨てミキサとしても用いられる。他の好ましい使用は、歯科分野での印象材の混合におけるものである。
【0039】
したがって、図1による混合要素は、管状のミキサ・ハウジング内に設置するための設置体1を含み、設置体1、101は、設置体1の中へ流れる流体の方向に整合された長手方向の軸線10を有する。設置体1は、ミキサ・ハウジング(図示せず)によって周縁側に境界を定められる混合空間20内に広がることができる。理解を容易にするために、図1には立方体の混合空間が示されている。立方体の側面は、ミキサ・ハウジングの内壁となることができる。流体は、流れ断面22を形成する立方体の被覆面から、設置体101の方向に流れる。
【0040】
設置体1及び設置体101は同じ構造を有するが、設置体101は、長手方向の軸線10のまわりに180°だけ回転させる。混合空間20のように、混合空間120は、長手方向の軸線10に垂直に配置された平面121内に、設置体101を取り囲む管状のミキサ・ハウジングの流れ断面に本質的に対応する流れ断面122を有する。混合空間を2つの等しい部分に分割する少なくとも1つの対称面を有する設置体1、101の場合、長手方向の軸線はこの対称面内に配置される。混合空間は、ミキサ・ハウジング(図示せず)によって境界を定められる。この実施例では、混合要素は、長方形又は正方形の断面を有するミキサ・ハウジング内に設置すべきである。相当直径の決定に用いられるミキサ・ハウジングの内側寸法は、基準線36によって示されている。
【0041】
設置体1は、流体の流れを、長手方向の軸線10に実質的に平行に流れる2つの部分からなる流れに分割する働きをする、少なくとも1つの第1の壁要素2を含む。壁要素2は、第1の側壁3及び第2の側壁4を有する。第1の壁要素2と平面21の交差によって、断面23がもたらされる。ここの断面23は、設置体なしの混合空間20の流れ断面22の最大1/5、好ましくは最大1/10、特に好ましくは最大1/20である。したがって流体は、壁要素2の側壁3、4の両側で流れる。流体の流れ方向は、矢印によって示されている。壁要素は、実質的に長方形の断面を有する。第1の壁要素2は、第1の幅側辺5、第2の幅側辺6、第1の縦側辺25及び第2の縦側辺35を有する。第1の幅側辺5、第2の幅側辺6、第1の縦側辺25及び第2の縦側辺35は、側壁3、4のそれぞれの周縁部を形成する。縦側辺25、36は、実質的に長手方向の軸線10の方向に延び、第1の幅側辺5及び第2の幅側辺6は、長手方向の軸線の方向に対して横に延びる。第1の壁要素2は、混合空間を2つの部分に分割する。壁要素2は、流体の流れを2つの部分に分ける棒状要素の機能を有し、それらの偏向は、第1の幅側辺5の縁部での偏向を除いて無視できる。壁要素2の壁厚7は通常、全長が最大100mmの混合要素に対して1mm未満である。
【0042】
一部の流れを長手方向の軸線と異なる方向に偏向するのに役立つ偏向要素11は、第1の壁要素2に隣接する。偏向要素は、壁要素2の両側に、壁要素に対して横方向に延びる偏向面を有する。偏向面内の壁要素2の第1の側壁3に面する側に、第1の開口部12が設けられる。
【0043】
図1による実施例では、第1の壁要素2と、第2の壁要素8又は第3の壁要素9との間の交差角は、それぞれ90°である。図1によれば、第1の壁要素2は、偏向要素11を介して第2の壁要素8及び第3の壁要素9に結合される。偏向要素11は、好ましくは平面21に平行に位置合わせされた平面内に配設されるか、又はその平面に対してある傾斜角で配置され、傾斜角は60°以下、好ましくは45°以下、特に好ましくは30°以下である。偏向要素11の面と平面21の間の傾斜角が小さいほど、必要な構造長は短くなる。すなわち換言すると、偏向要素11の面は実質的に、長手方向の軸線10に対して45°から90°まで、好ましくは60°から90°まで、特に好ましくは75°から90°までの角度で位置合わせされた横方向の平面内に配設される。
【0044】
偏向要素11に隣接する壁要素8、9は、第1の開口部12から始まり長手方向の軸線10の方向に延びる通路の境界を定める。「偏向要素に隣接する」という表現は、第2の壁要素8及び第3の壁要素9が、長手方向の軸線の方向において第1の壁要素2の向かい側に配置されること、すなわち流れの方向において第1の壁要素2の下流に配置されることを意味する。
【0045】
偏向面内の壁要素2の第2の側壁4に面する側に、第2の開口部が設けられ、第2の壁要素8又は第3の壁要素9は、第2の開口部に隣接する。第2の壁要素8及び第3の壁要素9は、やはり第1の開口部12から始まる同じ通路の境界を定める。
【0046】
したがって、第2の壁要素8及び第3の壁要素9は、第1の開口部12に隣接して配置される。第2の壁要素8及び第3の壁要素9は、長手方向の軸線10の方向に延び、それぞれが実質的に長手方向の軸線10の方向に延びる内壁81、91及び外壁82、92を有する。第2の壁要素9は、内壁81及び外壁82を有する。第3の壁要素は、内壁91及び外壁92を有する。この実施例では、内壁81、91及び外壁82、92は、長手方向の軸線の方向、すなわち図面の方向の縦方向に延びる。内壁81、91及び外壁82、92のそれぞれが、第1の壁要素2の第1の側壁3又は第2の側壁4に対して、20°から160°の間の角度を含むことができる。第1の開口部12は、第2の壁要素8及び第3の壁要素9の内壁81、91の間に配置される。第2の開口部13及び任意選択の第3の開口部14は、第2の壁要素8又は第3の壁要素9の外壁82、92の1つの外側に配置される。第2の開口部13及び第3の開口部14は、偏向面内の第1の壁要素2の第2の側壁4に面する側に設けられる。各壁要素の内壁は特に、その外壁に平行にすることができる。さらに、第2の壁要素及び第3の壁要素は、それぞれ互いに平行な内壁81、91及び外壁82、92を有することができる。
【0047】
第2の設置体101の第1の壁要素102は、第2の壁要素8及び第3の壁要素9に隣接する。第2の設置体101は、混合要素の長手方向の軸線10の方向に延び、第1の側壁103、及び第1の側壁103の向かい側に配置された第2の側壁104を有する第1の壁要素102を有する。第1の側壁103及び第2の側壁104は、実質的に長手方向の軸線10に平行に配置される。
【0048】
第1の壁要素102に隣接して、偏向要素111が配置される。偏向要素111は、その両側に壁要素102に対して横方向に延びる偏向面を有する。偏向面内の壁要素102の第2の側壁104に面する側に、第1の開口部112が設けられる。長手方向の軸線10の方向において、第1の開口部112に隣接する第1の壁要素102の向かい側に、第2の壁要素108及び第3の壁要素109が配設される。すなわち、第2の壁要素108及び第3の壁要素109は、第1の壁要素102の下流に位置する。第2の壁要素108及び第3の壁要素109は、第1の開口部112から始まり長手方向の軸線10の方向に延びる通路の境界を定める。偏向面内の壁要素102の第1の側壁103に面する側に、第2の開口部113、114が設けられる。第2の壁要素108又は第3の壁要素109は、第2の開口部113、114に隣接する。
【0049】
第2の壁要素108及び第3の壁要素109は、第1の開口部112に隣接して配置される。第2の壁要素108及び第3の壁要素109は、混合要素の長手方向の軸線10の方向に延びる。第2の壁要素は内壁181及び外壁182を有し、第3の壁要素は内壁191及び外壁192を有する。外壁182、192及び内壁181、191は、実質的に混合要素の長手方向の軸線10の方向に延びる。この実施例において、それらはそれぞれ互いに平行である。内壁181、191及び外壁182、192のそれぞれが、第1の壁要素102の第1の側壁103又は第2の側壁104に対して、20°から160°の間、この場合には90°の角度を含む。第1の開口部112は、第2の壁要素108及び第3の壁要素109の内壁181、191の間に配置され、少なくとも1つの第2の開口部113、114が、第2の壁要素108又は第3の壁要素109の外壁182、192の1つの外側に配置される。第2の開口部113及び/又は第3の開口部114は、偏向面内の第1の壁要素102の第2の側壁104に面する側に設けられる。
【0050】
第1の壁要素102、偏向要素111、第2の壁要素108及び第3の壁要素109を含む第2の設置体101は、第1の設置体1に対して、長手方向の軸線10のまわりで10°から180°まで、特定の実例では180°の角度だけ回転した状態で配置される。
【0051】
第1の設置体1及び第2の設置体101は同じ構造を有し、すなわちそれらは、それぞれ互いから同じ角度及び間隔に配置された、同じ壁要素及び同じ偏向要素を含む。
【0052】
第1の設置体1及び第2の設置体101は、複数の共通の棒状要素15、16、17、18を介して互いに接続される。
【0053】
図2は、本発明の第2の実施例による混合要素の断面の一実施例を示している。混合要素の構造は、図1による混合要素と実質的に異なるものではなく、したがって、同じ部分には図1と同じ参照番号を用いている。以下では、やはり図1による実施例との違いについてのみ考察すべきである。混合要素の第1の設置体1及び第2の設置体101が示されている。設置体は、円形又は楕円形の断面を有するミキサ・ハウジング内に設置するためのものである。ミキサ・ハウジング(図示せず)の内壁の断面の範囲は、一点鎖線によって表される。ミキサ・ハウジングの直径は、基準線36によって示されている。
【0054】
図3は、本発明による混合要素の第1の実施例の概観を示している。混合要素は、図2に示す設置体を含む。さらに混合要素は、混合される成分のための供給路を含む入口要素を含む。2つの成分の混合比は1:1に等しくすることができるが、異なってもよく、すなわち1:1に等しくなくてもよい。図3には、11個の設置体が示されている。すべての設置体が棒状要素15、16、17、18によって互いに接続されている。
【0055】
図4は、図2の設置体1を通る断面を示している。第1の壁要素2及び棒状要素15、16、17、18が断面図で示されている。図4による断面には、偏向要素11が見られる。偏向要素11は、図4では第1の壁要素2の左側、すなわち、第1の壁要素2の第1の側壁3の側に配置された第1の開口部12を含む。第2の開口部13及び第3の開口部14は、向かい側、すなわち第2の側壁4に配置される。第1の開口部12は、第2の開口部13及び第3の開口部14に対してオフセットされた状態で配置される。第2の開口部と第3の開口部の間には、偏向要素の部分要素26が配置される。部分要素26に衝突する流体は、第2の開口部13及び第3の開口部14の方向に偏向される。周縁側において、第2の開口部13及び第3の開口部14は、ミキサ・ハウジング210によって境界を定められる。
【0056】
図5は、設置体1の第2の壁要素8及び第3の壁要素9を通る断面を示している。見ている方向は流れの方向であり、したがって、設置体101の第1の壁要素102が見える。偏向要素111は、設置体101の第1の壁要素102に隣接する。偏向要素111は、第2の側壁104の側に配置された第1の開口部112を含む。第2の開口部113及び第3の開口部114は、第1の側壁103の側に配置される。第2の開口部113及び第3の開口部114は、第1の開口部112に対してオフセットされた状態で配置される。第1の開口部112、第2の開口部113及び第3の開口部114の配置は、開口部のそれぞれの向かい側に部分要素がそれぞれ配置されるように、すなわち、第1の開口部112の向かい側には第1の部分要素126、第2の開口部113の向かい側には第2の部分要素127、第3の開口部の向かい側には、第3の部分要素128が配置されるようになっている。
【0057】
図6は、スタティック・ミキサの入口部分及び図3による混合要素を通る断面を示している。スタティック・ミキサは、混合要素及び入口要素を内部に受け入れるミキサ・ハウジング210を含む。ミキサ・ハウジングは、カートリッジへの接続に役立つ接続要素220内に受け入れられる。
【0058】
棒状要素15、16、17、18は、互いに接続された混合要素のすべての設置体を保持する。棒状要素のそれぞれが、スタティック・ミキサの曲げ剛性を高める。さらに棒状要素によって、特に少なくとも2つの混合要素が第1の壁要素の反対側に配置されるとき、ミキサの動作時に混合要素の破損が起こるのを防止することができる。さらに棒状要素によって、射出成形プロセスでの設置体の製造中、溶融ポリマーが、第1の設置体1から下流に配置される第1及びすべての他の設置体101へ流れ得ることが保証される。すなわち、棒状要素がない場合、壁要素8又は9から下流に配設される壁要素102への移行部は、共通の断面及びその任意の補強材のみからなる。すなわちこの場合、断面は、壁厚7に相当する辺長を有する2つの正方形からなる。下流に配設される設置体に対する溶融ポリマーすべてが、こうした制限点を通過しなければならなくなり、それによって工具内に局所的な圧力ピークが生じることになる。さらに、使用時に管状ハウジングの近くに位置するようになる壁要素の領域で、溶融ポリマーの滞留時間が長くなり、その結果、溶融ポリマーのばらつき、またある状況下では物理的特性の劣化及び不均質が生じ、したがって、そうした混合要素は、発砲剤を含む溶融物を使用して発泡構造体を生成することによってのみ、従来技術で製造することが可能である。
【0059】
このため、本発明によれば、製造プロセスにおいて、1つの設置体から隣接する設置体のそれぞれまで溶融ポリマーを送るための棒状要素が設けられる。
【0060】
スタティック・ミキサは通常、比較的複雑な形状でも射出成形プロセスで実現可能であることにより、プラスチックから製造される。特に複数の設置体を含むスタティック・ミキサの場合、設置体1、101の全体はある長さ寸法24を有し、断面領域23、123のそれぞれは、ある壁厚7を有する。長さ寸法24と壁厚7の比は、少なくとも40、好ましくは少なくとも50、特に好ましくは少なくとも75である。少ない流量のフィラー材料に対するスタティック・ミキサの好ましい使用では、壁厚7は3mm未満、好ましくは2mm未満、特に好ましくは1.5mm未満である。設置体1、101の全体は、5から500mmの間、好ましくは5から300mmの間、好ましくは50から100mmの間の長手方向の寸法24を有する。
【符号の説明】
【0061】
1 第1の設置体
2 第1の壁要素
3 第1の側壁
4 第2の側壁
5 第1の幅側辺
6 第2の幅側辺
7 壁厚
8 第2の壁要素
9 第3の壁要素
10 長手方向の軸線
11 偏向要素
12 第1の開口部
13 第2の開口部
14 第3の開口部
15、16、17、18 棒状要素
20 混合空間
21 平面
22 流れ断面
23 断面
25 第1の縦側辺
26 部分要素
35 第2の縦側辺
36 基準線
81 内壁
82 外壁
91 内壁
92 外壁
100 混合要素
101 第2の設置体
210 ミキサ・ハウジング
220 接続要素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状のミキサ・ハウジング内に設置するためのスタティック・ミキサ用の混合要素であって、該混合要素が長手方向の軸線(10)を有し、複数の設置体(1、101)が前記長手方向の軸線(10)に沿って並んで配置され、第1の設置体(1)が、前記長手方向の軸線の方向に延びる第1の壁要素(2)を有し、該第1の壁要素(2)が、第1の側壁(3)と、前記第1の側壁(3)の反対側に配置された第2の側壁(4)とを有し、前記第1の壁要素(2)に隣接して偏向要素(11)が配置され、該偏向要素(11)が、前記第1の壁要素(2)に対して横方向に延びる偏向面を前記壁要素(2)の両側に有し、第1の開口部(12)が、前記第1の壁要素(2)の前記第1の側壁(3)に面する側で前記偏向面に設けられ、前記第1の開口部(12)に隣接して、第2の壁要素(8)及び第3の壁要素(9)が配置され、前記第2の壁要素(8)及び前記第3の壁要素(9)が、前記長手方向の軸線(10)の方向に延び、且つそれぞれが、実質的に前記長手方向の軸線(10)の方向に延びる内壁(81、91)及び外壁(82、92)を有し、前記内壁(81、91)及び外壁(82、92)のそれぞれが、前記第1の壁要素(2)の前記第1の側壁(3)又は前記第2の側壁(4)に対して20°から160°の間の角度を含み、前記第1の開口部(12)が、前記第2の壁要素(8)及び前記第3の壁要素(9)の前記内壁(81、91)の間に配置され、第2の開口部(13、14)が、前記第2の壁要素(8)又は前記第3の壁要素(9)の前記外壁(82、92)の1つの外側に配置され、前記第2の開口部(13、14)が、前記第1の壁要素(2)の前記第2の側壁(4)に面する側で前記偏向面に設けられ、第2の設置体(101)の第1の壁要素(102)が、前記第2の壁要素(8)及び前記第3の壁要素(9)に隣接している混合要素において、
5つより多い設置体が、共通の棒状要素(15、16、17、18)を介して互いに接続されていることを特徴とする混合要素。
【請求項2】
前記第2の設置体(101)が、前記長手方向の軸線(10)の方向に延びる前記第1の壁要素(102)を有し、該第1の壁要素(102)が、第1の側壁(103)と、前記第1の側壁(103)の反対側に配置された第2の側壁(104)とを有し、前記第1の壁要素(102)に隣接して偏向要素(111)が配置され、該偏向要素(111)が、前記壁要素(102)に対して横方向に延びる偏向面を前記壁要素(102)の両側に有し、第1の開口部(112)が、前記壁要素(102)の前記第2の側壁(104)に面する側で前記偏向面に設けられ、前記第1の開口部(112)に隣接して、第2の壁要素(108)及び第3の壁要素(109)が配置され、前記第2の壁要素(108)及び前記第3の壁要素(109)が、前記長手方向の軸線(10)の方向に延び、且つそれぞれが、実質的に前記長手方向の軸線(10)の方向に延びる内壁(181、191)及び外壁(182、192)を有し、前記内壁(181、191)及び外壁(182、192)のそれぞれが、前記第1の壁要素(102)の前記第1の側壁(103)又は前記第2の側壁(104)に対して20°から160°の間の角度を含み、前記第1の開口部(112)が、前記第2の壁要素(108)及び前記第3の壁要素(109)の前記内壁(181、191)の間に配置され、第2の開口部(113、114)が、前記第2の壁要素(108)又は前記第3の壁要素(109)の前記外壁(182、192)の1つの外側に配置され、前記第2の開口部(113、114)が、前記第1の壁要素(102)の前記第2の側壁(104)に面する側で前記偏向面に設けられ、前記第1の壁要素(102)、前記偏向要素(111)、前記第2の壁要素(108)及び前記第3の壁要素(109)を含む前記第2の設置体(101)が、前記第1の設置体(1)に対して、前記長手方向の軸線(10)のまわりで10°から180°までの角度だけ回転した状態で配置される請求項1に記載の混合要素。
【請求項3】
前記第2の設置体(1)が、前記第1の設置体(101)と同じ構造を有し、且つ/又は前記第1の設置体(1)が、前記第2の設置体(101)に対して、前記長手方向の軸線(10)のまわりで180°の角度だけ回転した状態で配置される請求項1又は請求項2に記載の混合要素。
【請求項4】
前記混合要素のすべての設置体が、前記棒状要素(15、16、17、18)によって接続されている請求項1から3までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項5】
前記棒状要素(15、16、17、18)が、前記偏向要素(11、111)の外周に配置される請求項1から4までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項6】
棒状要素(15、16、17、18)が、前記第1の壁要素(2、102)のそれぞれの側に設けられる請求項1から5までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項7】
2つのそれぞれの棒状要素(15、16、17、18)が、前記壁要素(2、102)のそれぞれの側に設けられる請求項1から6までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項8】
前記壁要素(2、102)が、前記偏向面に対して90°から130°の角度を含む請求項1から7までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項9】
前記偏向面が、流体の流れを前記長手方向の軸線(10)と異なる方向に偏向させるために、流動する流体の方向に少なくとも部分的に湾曲した面を有する請求項1から8までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項10】
前記偏向面が実質的に平坦である請求項1から8までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項11】
前記偏向面が、前記壁要素に対して実質的に90°の角度で延びている請求項1から10までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項12】
前記第1の設置体の前記偏向面が、前記長手方向の軸線の方向において前記第2の設置体の前記開口部を覆うように設計される請求項1から11までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項13】
前記壁要素の前記第1の側壁に面する側の前記偏向要素の面が、前記長手方向の軸線に対して60°から90°の角度で整合された横方向の平面内に位置する請求項1から12までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項14】
前記壁要素の前記第2の側壁に面する側の前記偏向要素の面が、前記長手方向の軸線に対して60°から90°の角度で整合された横方向の平面内に位置する請求項1から13までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項15】
前記第1の設置体(1)の前記第2の壁要素(8)及び前記第3の壁要素(9)と、前記第2の設置体(101)の前記第1の壁要素(102)との間のそれらの接続点に、補強要素が設けられる請求項1から14までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項16】
請求項1から15までのいずれか一項に記載の混合要素と、前記混合要素を取り囲むミキサ・ハウジングとを含むスタティック・ミキサ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−22589(P2013−22589A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−141790(P2012−141790)
【出願日】平成24年6月25日(2012.6.25)
【出願人】(508105773)スルザー ミックスパック アクチェンゲゼルシャフト (14)
【Fターム(参考)】