説明

ストロボ装置

【課題】本発明は、閃光放電管の表面に薄膜透明電極が設けられていない場合は勿論のこと、閃光放電管の表面に薄膜透明電極が設けられている場合であっても、閃光放電管から放射される光量を安定させることができるストロボ装置を提供する。
【解決手段】本発明のストロボ装置1は、導電性を有する反射傘3を備え、反射傘3は、閃光放電管2のトリガ外部電極として機能すべく、閃光放電管2の外周面に当接し且つトリガコイルの二次巻線22に電気的に接続される。そして、トリガコイル4のコア20は、閃光放電管2の金属焼結体13よりも他端側の部位が内部に挿入され、反射傘3は、アノード10及びカソード11間と金属焼結体13とを少なくとも被覆するようにして閃光放電管2の外周面に当接する底部14を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば写真撮影に用いられるストロボ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ストロボ装置として、アノードを一端に配置し且つ先端部が金属焼結体で形成されるカソードを他端に配置する閃光放電管と、閃光放電管の一部を内部に収容する反射傘と、筒状のコアの外周部に一次巻線及び二次巻線が巻き回されるトリガコイルとを備えるストロボ装置が知られている。
【0003】
そして、斯かるストロボ装置においては、閃光放電管の表面に導電性の薄膜透明電極が設けられていると共に、トリガコイルの二次巻線が閃光放電管の表面に接続されている。斯かる構成によれば、薄膜透明電極がトリガ電極として作用することで、閃光放電管が点灯できる。
【0004】
斯かるストロボ装置においては、一般に、リード線により、トリガコイルの二次側出力(二次巻線)とトリガ電極である薄膜透明電極とが接続されている。そして、リード線が半田付けで接続されているため,高電圧が繰り返し印加されると、リード線の接続部分が劣化することを避けられない。また、コイルの容積が大きいため、通常の構成では、装置の小型化に限界がある。
【0005】
以上の問題を解決するために、トリガコイルを閃光放電管の端部に配置し、表面に薄膜透明電極を持つ閃光放電管に、トリガコイルの二次側出力(二次巻線)が直接接続させることにより,リード線の接続部分が劣化するという問題を低減させ、且つ装置の小型化が可能なストロボ装置が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3710794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1に係るストロボ装置においては、閃光放電管の表面に薄膜透明電極が設けられているため、透明電極が閃光放電管から放射された光を吸収する。これにより、閃光放電管から放射される光量が不安定になるという問題を生じさせている。
【0008】
よって、本発明は、斯かる事情に鑑み、閃光放電管の表面に薄膜透明電極が設けられていない場合は勿論のこと、閃光放電管の表面に薄膜透明電極が設けられている場合であっても、閃光放電管から放射される光量を安定させることができるストロボ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るストロボ装置は、アノードを一端に配置し且つ先端部が金属焼結体で形成されるカソードを他端に配置する閃光放電管と、閃光放電管の一部を内部に収容する反射傘と、筒状のコアの外周部に一次巻線及び二次巻線が巻き回されるトリガコイルとを備え、反射傘は、導電性を有し、閃光放電管のトリガ外部電極として機能すべく、閃光放電管の外周面に当接し且つトリガコイルの二次巻線に電気的に接続されるストロボ装置であって、トリガコイルのコアは、閃光放電管の金属焼結体よりも他端側の部位を外側から嵌合し、反射傘は、アノード及びカソード間と金属焼結体とを少なくとも被覆するようにして閃光放電管の外周面に当接する底部を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るストロボ装置は、アノードを一端に配置し且つ先端部が金属焼結体で形成されるカソードを他端に配置する閃光放電管と、閃光放電管の一部を内部に収容する反射傘と、筒状のコアの外周部に一次巻線及び二次巻線が巻き回されるトリガコイルとを備え、反射傘は、導電性を有し、閃光放電管のトリガ外部電極として機能すべく、閃光放電管の外周面に当接し且つトリガコイルの二次巻線に電気的に接続されるストロボ装置であって、トリガコイルのコアは、閃光放電管の一端部が内部に挿入され、反射傘は、アノード及びカソード間と金属焼結体とを少なくとも被覆するようにして閃光放電管の外周面に当接する底部を備えることを特徴とする。
【0011】
斯かる構成によれば、閃光放電管の金属焼結体よりも他端側の部位、又は、閃光放電管の一端部がトリガコイルのコアの内部に挿入されている。これにより、トリガコイルが閃光放電管と離間して配置される構成と比較して、装置を小型化することができる。そして、導電性を有する反射傘は、閃光放電管の外周面に当接していると共に、トリガコイルの二次巻線に電気的に接続される。これにより、反射傘が閃光放電管のトリガ外部電極として機能する。
【0012】
また、アノード及びカソード間に電圧が印加されると共に、反射傘の底部にトリガパルスが印加されることにより、アノード及びカソード間に電子の流れが起きる。このとき、閃光放電管の外周面に当接する反射傘の底部が、アノード及びカソード間と金属焼結体とを少なくとも被覆しているため、カソードから放出される電子がカソードの近辺から放電路を形成し易くなる。
【0013】
また、請求項3記載の発明において、トリガコイルのコアは、閃光放電管を軸線方向で位置決めすべく、径方向内方に突出して閃光放電管の他端部を係止する係止部を備えることが好ましい。
【0014】
斯かる構成によれば、トリガコイルのコアには、径方向内方に突出する係止部が設けられているため、係止部が閃光放電管の端部を係止する。これにより、トリガコイルに対して、閃光放電管を軸線方向で位置決めすることができる。
【0015】
また、請求項4記載の発明において、トリガコイルの二次巻線と反射傘とを電気的に接続する導電体を備え、トリガコイルは、二次巻線に電気的に接続される二次端子部を反射傘に隣接する端部に備え、導電体は、閃光放電管に挿通されるべく筒状に形成されると共に、弾性を有し、軸線方向において縮んだ状態でトリガコイルの二次端子部と反射傘とに挟持されることが好ましい。
【0016】
斯かる構成によれば、トリガコイルの一端部には、二次巻線に電気的に接続される二次端子部が設けられている。また、導電体は、筒状に形成されていると共に、弾性を有して形成されている。そして、導電体は、閃光放電管に挿通されていると共に、軸線方向において縮んだ状態でトリガコイルの二次端子部と反射傘とに挟持されている。これにより、導電体がトリガコイルの二次巻線と反射傘とを電気的に接続している。
【発明の効果】
【0017】
以上の如く、本発明に係るストロボ装置によれば、カソードから放出される電子がカソードの近辺から放電路を形成し易くなるため、閃光放電管の表面に薄膜透明電極が設けられていない場合は勿論のこと、閃光放電管の表面に薄膜透明電極が設けられている場合であっても、閃光放電管から放射される光量を安定させることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係るストロボ装置の全体斜視図
【図2】同実施形態に係るストロボ装置の図1のA−A線における全体断面図
【図3】同実施形態に係るストロボ装置の全体分解斜視図
【図4】同実施形態に係るストロボ装置の要部分解斜視図
【図5】同実施形態に係るストロボ装置の要部図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図
【図6】同実施形態に係るストロボ装置の要部図であって、(a)は正面図、(b)は斜視図
【図7】同実施形態に係るストロボ装置の要部図であって、(a)は斜視図、(b)は別方向から見た斜視図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係るストロボ装置における一実施形態について、図1〜図7を参酌して説明する。
【0020】
図1〜図7に示すように、本実施形態に係るストロボ装置1は、光を放射する閃光放電管2と、閃光放電管2の一部を内部に収容し、閃光放電管2のトリガ外部電極として機能する導電性の反射傘3と、閃光放電管2の他端部に配置されるトリガコイル4と、反射傘3とトリガコイル4とを電気的に接続する導電体5とを備える。また、ストロボ装置1は、反射傘3を収容するベース6と、閃光放電管2の一端部をベース6に固定させるブッシング7と、透光性を有し、ベース6とにより反射傘3を保持する光学パネル8とを備える。
【0021】
閃光放電管2は、内部にキセノン等の希ガスが所定圧力で封入されている管状のガラスバルブ9と、一端に配置されるアノード10と、他端に配置されるカソード11とを備える。そして、閃光放電管2は、封入されているガスに電子が衝突することで発生する光を外部に放射するように構成されている。
【0022】
アノード10は、棒状電極であって、ガラスビード(図示しない)を介して溶着されることで、ガラスバルブ9の一端部に挿通状態で固定される。また、カソード11は、ガラスビード(図示しない)を介して溶着されることで、ガラスバルブ9の他端部に挿通状態で固定される棒状電極12と、先端部に配置され、棒状電極12の端部に固定される金属焼結体13とを備える。
【0023】
反射傘3は、閃光放電管2のトリガ外部電極として機能すべく、閃光放電管2の外周面に当接する底部14と、閃光放電管2から放射された光を外部に放射する開口部15とを備える。また、反射傘3は、閃光放電管2から放射された光を開口部15に向けて反射する側面反射部16と、閃光放電管2を挿通して内部に収納する装着孔部17とを備える。
【0024】
底部14は、アノード10及びカソード11間を被覆するようにして閃光放電管2の外周面に当接する基部18を備える。そして、底部14は、基部18から閃光放電管2の軸線方向に延伸され、カソード11の金属焼結体13を被覆するようにして閃光放電管2の外周面に当接する延長部19を備える。
【0025】
基部18は、円弧状に形成されている。具体的には、基部18は、ガラスバルブ9の外周面に面接触すべく、ガラスバルブ9の径と略同径の円弧状に形成されている。そして、基部18は、閃光放電管2から放射された光を反射する反射板として機能すると共に、閃光放電管2のトリガ外部電極としても機能する。
【0026】
延長部19は、円弧状に形成されている。具体的には、延長部19は、ガラスバルブ9の外周面に面接触すべく、ガラスバルブ9の径と略同径の円弧状に形成されている。そして、延長部19は、基部18から延長されることで、基部18と同様に、閃光放電管2のトリガ外部電極として機能する。
【0027】
トリガコイル4は、筒状のコア20と、コア20の外周部に巻き回される一次巻線21と、一端部が一次巻線21の他端部に接続され、コア20の外周部に巻き回される二次巻線22とを備える。また、トリガコイル4は、一次巻線21の一端部に接続される一次端子部23と、一次巻線21の他端部及び二次巻線22の一端部に接続される共通端子部24と、二次巻線22の他端部に接続される二次端子部25とを備える。
【0028】
コア20は、閃光放電管2を軸線方向で位置決めすべく、径方向内方に突出して閃光放電管2の他端部を係止する係止部26を備える。そして、コア20は、閃光放電管2におけるカソード11の金属焼結体13よりも他端側の部位が内部に挿入されている。なお、コア20は、磁性体であって、具体的には、フェライトコアである。
【0029】
一次巻線21は、コア20の他方側に配置されると共に、二次巻線22は、反射傘3と隣接するコア20の一方側に配置されている。また、一次端子部23と共通端子部24とは、外部端子となるように、棒状に突設されている。なお、共通端子部24は、閃光放電管2のカソード11と電気的に接続されている。そして、二次端子部25は、環状で且つ板状に形成されていると共に、トリガコイル4の一端部、具体的には、反射傘3に隣接される端部に配置されている。
【0030】
導電体5は、筒状に形成されていると共に、弾性を有して形成されている。そして、導電体5は、閃光放電管2に挿通されると共に、トリガコイル4の二次巻線22と反射傘3とを電気的に接続すべく、軸線方向において縮んだ状態でトリガコイル4の二次端子部25と反射傘3の外面部とに挟持されている。本実施形態において、導電体5は、スプリングとしている。
【0031】
ベース6は、絶縁性を有する本体27と、本体27の内側に配置され、反射傘3の底部14の外周部と当接する弾性体28と、閃光放電管2のアノード10と接続され、外部端子となるように板状に突設されるアノード端子部29とを備える。そして、ベース6は、本体27が光学パネル8に嵌合され、弾性体28が弾性変形することにより、光学パネル8とで反射傘3を挟持する。
【0032】
本実施形態に係るストロボ装置1の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るストロボ装置1の作用について説明する。
【0033】
まず、アノード10及びカソード11に電圧が印加されると共に、反射傘3の底部14にトリガパルスが印加される。これにより、反射傘3の基部18及び延長部19に当接するガラスバルブ9の内周付近でガラスバルブ9に封入されているガスが活性化されて電離する。
【0034】
そして、カソード11からも電子が放出されて電離を一層強め、電離したガスが電気を良く通すようになる。これにより、アノード10からカソード11に一挙に大きな電流が流れ、閃光放電管2が光を外部に照射する。このとき、トリガパルスが延長部19に印加されているため、カソード11から放出される電子がカソード11の近辺から放電路を形成する。
【0035】
以上より、本実施形態に係るストロボ装置1によれば、アノード10及びカソード11間に電圧が印加されると共に、反射傘3の底部14にトリガパルスが印加されると、アノード10及びカソード11間に電子の流れが起きる。このとき、閃光放電管2の外周面に当接する反射傘3の底部14が、アノード10及びカソード11間と金属焼結体13とを被覆しているため、カソード11から放出される電子がカソード11の近辺から放電路を形成し、その結果、閃光放電管2から放射される光量を安定させることができる。
【0036】
また、本実施形態に係るストロボ装置1によれば、トリガコイル4のコア20が閃光放電管2のカソード11の金属焼結体13よりも他端側の部位を外側から嵌合している。これにより、トリガコイル4が閃光放電管2と離間して、別々に配置される構成と比較して、ストロボ装置1を小型化することができる。
【0037】
また、本実施形態に係るストロボ装置1によれば、導電性を有する反射傘3は、閃光放電管2の外周面に当接していると共に、トリガコイル4の二次巻線22に電気的に接続されている。これにより、反射傘3が閃光放電管2のトリガ外部電極として機能する。
【0038】
また、本実施形態に係るストロボ装置1によれば、トリガコイル4のコア20には、径方向内方に突出する係止部26が設けられているため、係止部26が閃光放電管2の他端部を係止する。これにより、トリガコイル4に対して、閃光放電管2を軸線方向で位置決めすることができる。
【0039】
また、本実施形態に係るストロボ装置1によれば、トリガコイル4の一端部には、二次巻線22に電気的に接続される二次端子部25が設けられている。また、導電体5は、筒状に形成されていると共に、弾性を有して形成されている。そして、導電体5は、閃光放電管2に挿通されていると共に、軸線方向において縮んだ状態でトリガコイル4の二次端子部25と反射傘3とに挟持されている。
【0040】
これにより、導電体5がトリガコイル4の二次巻線22と反射傘3とを電気的に接続している。したがって、トリガコイル4や反射傘3に導電体5を半田付け等で溶着することなく、導電体5がトリガコイル4や反射傘3に接続することができるため、ストロボ装置1の組み立て(製造工程)を簡素化することができる。
【0041】
なお、本発明に係るストロボ装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0042】
例えば、上記実施形態に係るストロボ装置1においては、閃光放電管2の表面に薄膜透明電極が設けられていない構成を説明したが、斯かる構成に限られず、閃光放電管2の表面に薄膜透明電極が設けられている構成でもよい。斯かる構成であっても、閃光放電管2の外周面に当接する反射傘3の底部14が、アノード10及びカソード11間と金属焼結体13とを少なくとも被覆することにより、閃光放電管2から放射される光量を安定させることができる。
【0043】
また、上記実施形態に係るストロボ装置1においては、閃光放電管2の他端部がトリガコイル4のコア20の内部に挿入される構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、閃光放電管2の一端部がトリガコイル4のコア20の内部に挿入される構成でもよい。
【0044】
また、上記実施形態に係るストロボ装置1においては、延長部19が円弧状に形成されている構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、延長部19は、平板状に形成されている構成でもよい。
【0045】
また、上記実施形態に係るストロボ装置1においては、導電体5がスプリングである構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、導電体がトリガコイル4の二次端子部25と反射傘3とを接続するリード線である構成でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明に係るストロボ装置は、閃光放電管から放射される光量を安定させることができ、例えば写真撮影に用いられるストロボ装置として有用である。
【符号の説明】
【0047】
1 ストロボ装置
2 閃光放電管
3 反射傘
4 トリガコイル
5 導電体
6 ベース
7 ブッシング
8 光学パネル
9 ガラスバルブ
10 アノード
11 カソード
12 棒状電極
13 金属焼結体
14 底部
15 開口部
16 側面反射部
17 装着孔部
18 基部
19 延長部
20 コア
21 一次巻線
22 二次巻線
23 一次端子部
24 共通端子部
25 二次端子部
26 係止部
27 本体
28 弾性体
29 アノード端子部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
アノードを一端に配置し且つ先端部が金属焼結体で形成されるカソードを他端に配置する閃光放電管と、閃光放電管の一部を内部に収容する反射傘と、筒状のコアの外周部に一次巻線及び二次巻線が巻き回されるトリガコイルとを備え、反射傘は、導電性を有し、閃光放電管のトリガ外部電極として機能すべく、閃光放電管の外周面に当接し且つトリガコイルの二次巻線に電気的に接続されるストロボ装置であって、トリガコイルのコアは、閃光放電管の金属焼結体よりも他端側の部位が内部に挿入され、反射傘は、アノード及びカソード間と金属焼結体とを少なくとも被覆するようにして閃光放電管の外周面に当接する底部を備えることを特徴とするストロボ装置。
【請求項2】
アノードを一端に配置し且つ先端部が金属焼結体で形成されるカソードを他端に配置する閃光放電管と、閃光放電管の一部を内部に収容する反射傘と、筒状のコアの外周部に一次巻線及び二次巻線が巻き回されるトリガコイルとを備え、反射傘は、導電性を有し、閃光放電管のトリガ外部電極として機能すべく、閃光放電管の外周面に当接し且つトリガコイルの二次巻線に電気的に接続されるストロボ装置であって、トリガコイルのコアは、閃光放電管の一端部が内部に挿入され、反射傘は、アノード及びカソード間と金属焼結体とを少なくとも被覆するようにして閃光放電管の外周面に当接する底部を備えることを特徴とするストロボ装置。
【請求項3】
トリガコイルのコアは、閃光放電管を軸線方向で位置決めすべく、径方向内方に突出して閃光放電管の端部を係止する係止部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のストロボ装置。
【請求項4】
トリガコイルの二次巻線と反射傘とを電気的に接続する導電体を備え、トリガコイルは、二次巻線に電気的に接続される二次端子部を反射傘に隣接する端部に備え、導電体は、閃光放電管に挿通されるべく筒状に形成されると共に、弾性を有し、軸線方向において縮んだ状態でトリガコイルの二次端子部と反射傘とに挟持されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のストロボ装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−37167(P2013−37167A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−172780(P2011−172780)
【出願日】平成23年8月8日(2011.8.8)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】