説明

ストーマ袋のフイルター及び清浄器具の取替装具。

【課題】プールや温泉などで湯水に入る場合、絶対に漏れの無いストーマ袋の絶縁器具を提供する。
【解決手段】ストーマ袋14から外部には異臭を出さないよう、ストーマ患者はいつも清潔に気を配る必要がある、この為にストーマ袋内の皮膚部分の洗浄方法は今まではなく大変に厄介なので、皮膚の表面部分が簡便に清浄出来るようにした。この事により皮膚障害の予防に寄与できる、又フイルターの濾過機能が劣化した場合、今までは処理が大変難しかったが、何時でも新しいフイルターとの交換が容易に出来るようにした。これは全ての人口肛門等の方、老人をはじめ介護を受けている方、寝たきりの患者などストーマ袋を利用している全ての患者に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
人口肛門患者は汚染物質を一時的に蓄積保存する袋を身体に取り付けている、これをストーマ袋と言う。
当然袋内部には悪臭の気も発生するのでこれも蓄積している,この悪臭気を濾過して外部に放出するためのフイルターがついている、袋内部が汚染してフイルター先端の吸込む面の部分が汚染する、その汚染したフイルターは使用不能となる、これを改善して随時新しいフイルターと容易に交換することが出来る機能を付加した装具である。このフイルターは、ちり紙のような水溶性の材質で構成されているので、ストーマ袋の内部へ押し込んで廃棄することが出来る。
又汚染物質によって時間と共にストーマ袋内部の汚染物質は拡大して蓄積する、これを清掃して皮膚の障害を少なくするための装具でもある、この装具はストーマ袋への取り付け、及び取り外しが容易に出来る構造で、前者と互換して使用することが出来る。
【背景技術】
【0002】
ストーマ袋を常に新品と交換すると、費用もかさむしエコにもならないので必要の都度内部を清掃する、これは皮膚の保護にも良好である。
更に、臭気についても同様に他人に迷惑をかけないようにするため、今回の提案では、濾過機能が劣化したフイルターは、このストーマ袋の内部に押し込んで放棄して交換することができる構造とした。
【先行技術文献】
【0003】
【非特許文献1】 本特許願を作成するにあたって次の書を参考にした。 ストーマケアガイド アルケア株式会社 セルケア2新発売 アルケア株式会社
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今までストーマ袋内部の汚染物を清掃するには、袋の下部排出口を使用して廃棄していたが、皮膚部分の清掃は大変に難しかったので、これを容易に出来るように改善したので提案する。
汚染物質はストーマ袋内において1部は皮膚に常に接触しているので、皮膚障害になる恐れがあるので、これを防止する対策は、何時でも袋内部を洗浄して皮膚を清潔に保つ必要がある。
今まではフイルターが汚染すると、洗浄もフイルターの交換もできないのでストーマ袋本体を廃棄処分していたのでコストもかさむしエコにもならない、本提案により今回からは、機能的にも容易に新しいフイルターと交換することができるようにした、風呂や海水などに入る場合には逆に袋内に海水などが浸水して来るので、器具の取り付けには防水対策を完全に出来る装具とした。
【課題を解決するための手段】
【0005】
キャップにはリングを収める溝がある、溝の上部には垂直方向に向かって斜めにテイパーがある、
リングの外側上部には、キャップのテイパーに対応するように斜めにテイパーをつけている、又リングには締め付けの時、伸縮を調整するためのクリアランスがある。
嵌着リングAの台には雄ネジの他に凸ネジが付いている。
更に凹ネジとストーマ袋と接触している嵌着リングBの台がある、この凹ネジ台とストーマ袋が接触している部分は接着材や熱圧着により固定する、嵌着リングAと嵌着リングBの凹凸ネジが嵌合することにより固定台座が出来上がる。
以上の4部品を組み立てて、キャップを回転するとリングが伸縮して、ホースを固定したり開放したりすることが出来る、又フイルター用として使用する場合は、フイルターを固定したり開放したりすることが出来るようにした。
【発明の効果】
【0006】
ストーマ袋内の洗浄を、安全で簡便にできるようにした、この事により皮膚障害の予防にも寄与できる、ストーマ袋内に滞留したガスによる膨張を減少すること、又フイルターの取替えも安全かつ簡便に出来るようにした。
これは全ての人口肛門等の方、老人をはじめ介護を受けている方、寝たきりの患者などストーマ袋を利用している全ての患者に適用できるように考慮した。
少しでも地球を住みよくし、エコに協力して軽快な日常生活が出来るように考慮した。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 ストーマ袋に取り付ける為の重要な部品
【図2】 本発明に関連する各種部品
【図3】 薄型にした取り付け装具
【図4】 ストーマ袋へ装具を取り付けた全図
【発明を実施すための形態】
【0008】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0009】
(A)第1実施形態
図1 は本発明の基本となるので以下について詳細に説明する。
【0010】
リング調整キャップ1はストーマ袋14の内部を清掃するために使用する、ホース23を固定したり開放したり出来る、又濾過用フイルター25も必要の都度固定や開放が出来る。風呂など湯水に入る場合のための用具として、リング調整キャップ1の頭部を全面的に塞いでストーマ袋14の内外を完全に絶縁した形の、防水型専用のキャップもある。
【0011】
リング調整キャップ1の出入り口にはホース固定リング5を収める溝3がある、又溝3の上部には垂直方向に向かって斜めにテイパー4がある、これがホース固定リング5をコントロールする、そのためには嵌着リングA8の上にホース固定リング5を重ねて置く必要がある、リング調整キャップ1を回転することによりホース固定リング5を圧縮するのでホース23を固定、又は開放する事が出来る。
【0012】
ホース固定リング5を制御することにより、輪の大きさを伸縮することが出来る、ホース固定リング5には、締め付けの時に調整するためのクリアランス6がある、尚ホース固定リング5の外側上部には、リング調整キャップ1のテイパー4に対応するように斜めにテイパーをつける。
【0013】
スプリング7は波形をしているスプリングで、鉄材やプラスチックで出来ている、但し使用目的はホース固定リング5と同様である,そのためスプリング波の長さを、ホース固定リング5の円周と同じ長さに切り取って円形に曲げる。ホース固定リング5のテイパーと同じ目的のため、円波型スプリングの上部は下部より少し狭くしている、これでホース固定リング5と同様の作動が出来るので、ホース23などの調整をすることが出来る。
【0014】
嵌着リングA8は嵌着リングB12と合体して1体化して、ホース固定リング5を可動する、嵌着リングA8の凸ネジ10は嵌着リングB12の凹ネジ13と合体する、凸ネジの山部分の頂点部分は裾部分よりは少し(約50分の1)広くなっている、又リング調整キャップ1、嵌着リングA8とは雌ネジ2と雄ネジ9を組み合わせて回転できる。
【0015】
嵌着リングB12の凹ネジ13と嵌着リングA8の凸ネジ10により合致する.凹ネジ台12の接触面15とストーマ袋14の接触面15は接着材や熱圧着により固定する。又嵌着リングB12の凹ネジ13は、山部分の頂点部分より裾部分は少し(約50分の1)広いので、凹凸ネジを嵌着すると簡単には離れにくくなる。
【0016】
螺合リング16はリング調整キャップ1と組み合わせて使用する、螺合リング16の底部分は平らで、その上部面にはストーマ袋14がある、更にこの接着面15には袋押さえリング17がある、これにも接着面15があるので接着材や熱圧着によりこの三者を固定する。
【0017】
可撓延長管18は各種器具間又は排水管として、延長先の目的に応じて使用する、可撓延長管18は雌ギヤを使用して嵌着リングA8、又は螺合リング16等の雄ギヤと組み合わせて使用する、その為には管の先端は目的に応じて、螺ギヤや凹凸ギヤなどに変更して使用することが出来る
【0018】
ホース23はストーマ袋14の内部を清掃するとき使用する、高台からの水圧差、又は小型ポンプなどの水圧によって袋の内部を洗浄する。
【0019】
フイルター25はストーマ袋14内部に発生する汚染気を濾過してストーマ袋14の外部に放出する為のフイルター25である、フイルター25を新品と交換するとき、不要となったフイルター25はストーマ袋14の内部へ廃棄できる、その為にフイルター25の材質は水溶性のもので構成している。
フイルター25の図ではフイルター25は厚い型に表示しているがフイルター台29などで使用する場合は薄い形のフイルター25を使用する。
【0020】
円板26には呼吸用の穴27をあけて置く、又この円板26を回転操作する為の突起したハンドル28がある、この円板26を操作することによりフイルター25の呼吸及び停止を行う機能がある、この円板は同じ形のものを2枚作成する。
この円板26は2枚ともキャップ1の溝の中に収める、当然この場合はリング5は外しておく、1枚目はハンドルの都合で下向きに入れる、もう1枚は上向きに入れる、キャップ1を回転して、この円板26を固定又は開放する。
【0021】
(B)第2実施形態
フイルター台29には凹ネジ13とフイルター受面30がある、フイルター25を収める場合フイルター受面30によりフイルター25は支えられる。又接着面15はストーマ袋14と接着材や熱圧着により固定する。フイルター台蓋裏32aには凸ネジ10があり、フイルター台29の凹ネジ13と嵌着して固定する。
尚フイルター25が不良となった場合、フイルター面穴31を通してストーマ袋14の内側に押し込んで処分する。
【0022】
フイルター台蓋表32bには呼吸穴27がある、その廻りには凹ネジ13がある、又フイルター台蓋表32bと取手35は可撓性のある繋34によって両方が結ばれている、呼吸穴蓋33の廻りには凸ネジ10がある、呼吸穴蓋33の取手35を使用して凸ネジ10とフイルター台蓋表32bの凹ネジ13と組み合わせて着脱する事が出来る、この操作をする事によってフイルター25による呼吸や停止をする事が出来る。
【0023】
ホース台36は薄型のフイルター台29と組み合わせて使用する台である、これには凸ネジ10とホース支37がある、これを使用する場合は取手35を使用して、この中の凸ネジ10とフイルター台29の凹ネジ13とを組み合わせて着脱する、内部を洗浄する場合はホース23をホース通り路11を通して使用する。
【0024】
(C)第3実施形態
既設のストーマ袋14の既設フイルター38である、ストーマ袋14の内側が汚染すると、その既設フイルター38は使用不能となる、この既設フイルター38は交換する事が出来ないので、このストーマ袋14を廃棄することになる。
【0025】
既設のストーマ袋39は皮膚に直接接着する部分である。
【0026】
既設のストーマ袋40は袋内に汚染物が滞積した時、袋の下の折りたたみ40を開いて廃棄処理をする。
【0027】
開発中の説明をする41、新しい形の器具でフイルター25の交換が容易に出来るキャップ。
【0028】
開発中の説明をする42、過去にはほとんど洗浄する器具はありませんでした、今回は洗浄器具を取り付ける装具を取り付けたので、ストーマ袋14内部を清掃する事ができる。
【0029】
開発中の説明をする43、袋内を洗浄する時など汚染物を流して処理をする、この時可撓延長管18などを使用して廃棄する。
【0030】
ストーマ袋14へ清浄器具などを装着した全図44
【符号の説明】
【0031】
1 図1 リング調整キャップ又はキャップ
2 雌ネジ
3 ホース固定リング用の・溝
4 テイパー
5 ホース固定リング又はリング
6 クリアランス
7 スプリング
8 嵌着リングA
9 雄ネジ
10 凸ネジ
11 ホース通り道
12 嵌着リングB
13 凹ネジ
14 ストーマ袋
15 接着面
16 図2 螺合リング
17 袋押さえリング
18 可撓延長管
19 L形台
20 接続面
21 コ形台
22 雄ネジ頭部との接触箇所
23 ホース
24 放水口
25 フイルター
26 円板
27 呼吸穴
28 ハンドル
29 図3 フイルター台
30 フイルター受面
31 フイルター面穴
32a フイルター台蓋裏
32b フイルター台蓋表
33 呼吸穴蓋
34 繋
35 取手
36 ホース台
37 ホース支
38 図4 既説ストーマ袋についている既設フイルター38部分
39 既説ストーマ袋についている皮膚に貼り付ける部分
40 既説ストーマ袋についている排出部分
41 今回開発した装具、フイルターキャップ
32 今回開発した装具、掃除用具の取り付けキャップ
43 今回開発した装具、汚水排出口キャップ
44 ストーマ袋へ装具を取り付けた全図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
この装具は、4個の部品で構成しているので、以下詳細に説明する。
第1はリングを調整するキャップ、第2はホースを固定するリング、第3はキャップと螺合するための雄ネジのついた嵌着リングA、第4はストーマ袋と接触している台座で凹ネジがついている嵌着リングB。
キャップにはリングを収める溝がある、溝の上部には垂直方向に向かって斜めにテイパーがある、
リングの外側上部には、キャップのテイパーに対応するように斜めにテイパーをつけている、又リングには締め付けの時、伸縮を調整するためのクリアランスがある。
嵌着リングAの台には雄ネジの他に凸ネジが付いている。
凹ネジとストーマ袋と接触している嵌着リングBの台がある、この凹ネジ台とストーマ袋が接触している部分は接着材や熱圧着により固定する。
嵌着リングAと嵌着リングBの凹凸ネジが嵌合することにより固定台座が出来上がる。
以上の4部品を組み立てて、キャップを回転するとリングが伸縮して、ホースを固定したり開放したりすることが出来る、又フイルター用として使用する場合は、フイルターを固定したり開放したりすることが出来るようにした。
ストーマ袋の改善については、螺合ネジ以外に凹凸ネジなどによって薄型のストーマ袋の装具を作成することが出来る、ストーマ袋のフイルター及び清浄器具の取替装具。
【請求項2】
既設のストーマ袋に、本発明品と合致させるためには、雄ネジのある螺合リング台とストーマ袋の一部とストーマ袋を押さえるリングなどは固定する必要がある、この三者の接触面を接着材や熱圧着により固定する。これにキャップとリングを組合せることにより、ホースの固定や開放が可能となる、ストーマ袋のフイルター及び清浄器具の取替装具。
【請求項3】
今回発明したフイルターは、濾過機能が劣化した場合、その劣化したフイルターを、ストーマ袋の内部に押し込んで放棄する、そして新しいフイルターと交換をする。
その為にはこのフイルターは、ちり紙のような材質で水溶性のもので構成している、これらを容易に交換することが出来るようにした。
フイルターの図では、厚い形のフイルターを表示しているが、使用目的によっては薄型のフイルターも使用することが出来る、ストーマ袋のフイルター及び清浄器具の取替装具。
【請求項4】
フイルターが呼吸する為には、2枚の円板を、キャップの溝の中にあるリングと入れ替える必要がある、この呼吸用の円板には直径の3分の1の位置に呼吸用の穴を2枚とも開けておく、この1方の円板を回転して、2枚とも穴の位置が合致すると呼吸を開始する、又穴の位置がずれると呼吸は停止するなど、呼吸をコントロールするもので、ストーマ袋のフイルター及び清浄器具の取替装具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−75835(P2012−75835A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−236871(P2010−236871)
【出願日】平成22年10月5日(2010.10.5)
【出願人】(596030379)
【Fターム(参考)】