説明

スプリンクラー用ポップアップライザーとその製造方法

【課題】 下部管体に対する上部管体の上下滑動の応答性に優れ、少工程で製造が可能な低コストのスプリンクラー用ポップアップライザーを提供する。
【解決手段】 下部管体10、下部管体10の上端に接続されかつ流体供給管24に接続された連結筒20、連結筒20を通して下部管体10に移動可能に挿入される上部管体30を有する。上部管体30の上端にはスプリンクラー用継手31設けられ、その下端に下部管体10の内面に当接しながら上部管体30の移動をガイドするストッパー40が設けられている。下部管体10は、金属製の丸パイプから構成され、その外面の軸方向に塑性加工により凹部11が少なくとも1つ形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下部管体の内面を軸方向に移動または摺動可能な上部管体を備えたスプリンクラー用ポップアップライザーに関し、特に、スプリンクラーを所定位置に保持することができる金属製ポップアップライザーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のポップアップライザーに関するものとして、例えば特許文献1に開示されるものがある。特許文献1のポップアップライザーは、図6および図7に示すように、下端がキャップ3で閉塞された内面が多角形(例えば横断面六角形)の下部管体1と、下部管体1の上端に溶着されかつ給水源である給水管8に接続された連結筒4と、連結筒4の上端から下部管体1に挿入され下部管体1に対して移動可能な上部管体5とを備えている。上部管体5の一端には、スプリンクラーを取り付ける継手7が取り付けられ、他端には、下部管体1内面に当接しながら連結筒4の上端部まで移動可能なストッパー11(図7を参照)が取り付けられている。
【0003】
この構造によるポップアップライザーは、給水管8からバルブ8aを介して下部管体1と上部管体5とに供給された水の圧力により、ストッパー11をスプリング等を介して連結筒4の上端側に当接するまで上昇させることで、継手7に取り付けられたスプリンクラーから水あるいは農薬等の流体を広範囲に散布させるものである。
【0004】
この時、下部管体1の内面の角部にストッパー11の突起11aが当接することで、スプリンクラーの回転圧力によって上部管体5が円周方向に回転することが抑止されている。水あるいは農薬等の薬液の供給を止めると、水圧が低下し、継手7に装着されたスプリンクラー、上部管体5およびストッパー11の重量により、ストッパー11が下部管体1内を下降し、上部管体5が下部管体1内に収納される。
【0005】
また、特許文献2は、十分な給水圧の確保とそれに付随して内側管の変形を防止するため、下部管体の内周面に複数の突起(リブ)を上下方向に伸延させ、上部管体に取り付けたスライドガイド体の外周面に突起の数よりも多い溝部を円周方向に均等に形成し、上部管体を各突起に沿わせて上下進退摺動自在としたスプリンクラー装置を開示している。
【0006】
【特許文献1】実開平6−52945号公報
【特許文献2】特開平9−47691号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1によるポップアップライザーの場合、図7(b)に示すように、下部管体1に多角形形状のパイプ材を使用しているが、一般にこれらの多角形形状のパイプ材は、丸パイプを加工して製造されるため、丸パイプと比較してコストが高くなる。また、図6に示すように、多角形形状のパイプ材を使用した場合には、下部管体1の両端について拡管加工を必要とし、さらに、拡管加工後に下部管体1を上部ソケット9および下部ソケット10に溶接等により接合しなければならず、多くの煩雑な工程を必要とする。その結果、製造コストの増大を招き、製造性及びコスト面において課題を有していた。
【0008】
また、特許文献2によるスプリンクラー装置は、下部管体(外側管)の内周面に上端から下端にわたって上下方向に伸延するリブを合成樹脂材の押し出しにより一体成形し、スライドガイド体の外周面にリブの数よりも多い溝部を円周方向に均等に形成し、リブと溝部を嵌合させている。ところが、給水路となるリブに嵌合しない溝部の占める面積比率は小さく、給水時に一時的に下部管体(外側管)へ高水圧がかかり、これにより、破損や水漏れの発生を引き起こす可能性や、上部管体(内側管)の上下動作の応答性が悪くなる課題を有している。さらに、スライドガイド体が上下進退摺動するリブが樹脂であることから、水圧による変形や撓みにより接触抵抗が大きくなってしまうという課題もある。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解消するためになされたものであり、製造コストを低減し、耐圧性、耐久性に優れたスプリンクラー用ポップアップライザーを提供することを目的とする。
さらに本発明は、上部管体の円周方向の回転を抑止することができ、上部管体の上下軸方向の滑動が確実であり、上部管体の上下滑動の応答性に優れ、少工程で製造が可能なスプリンクラー用金属製ポップアップライザーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るスプリンクラー用ポップアップライザーは、下部管体と、下部管体に対して移動可能な上部管体とを有し、上部管体の一方の端部にスプリンクラー用継手が設けられ、他方の端部に下部管体の内面を軸方向に移動可能なストッパーが設けられている。そして、下部管体は金属製の丸パイプから構成され、下部管体の外面の軸方向に少なくとも1つの凹部が形成されている。
【0011】
下部管体に形成する凹部は、ストッパーとのスライド抵抗が最も少ない1本のみ、あるいは円周方向に均等な間隔となるように複数本形成してもよい。凹部の成形加工性から、円周方向に均等に2〜4本形成するのがより好ましい。
【0012】
また、下部管体の外面軸方向に形成した凹部は、下部管体内面を軸方向に可動するストッパー突起部の移動領域の全部または一部、すなわち、下部管体の全長または少なくとも全長の一部に連続的あるいは断続的に形成することができる。凹部が断続的に形成される場合には、下部管体の軸方向に隣接した凹部の間の不連続となる部分の長さがストッパー突起部の軸方向長さよりも短くすることが好ましい。下部管体の凹部は、断面が円弧状の曲面から形成されるのが好ましい。凹部の幅及び深さは、下部管体の管径及び管の肉厚により任意に設定することが可能である。
【0013】
さらに本発明は、下部管体と、下部管体に対して移動可能な上部管体とを有し、上部管体の一方の端部にスプリンクラー用継手が設けられ、他方の端部に下部管体の内面を軸方向に移動可能なストッパーが設けられたスプリンクラー用ポップアップライザーの製造方法であって、金属製の丸パイプから構成された下部管体の外面軸方向に少なくとも1つの凹部を塑性加工により形成したものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、下部管体を金属製の丸パイプから構成し、その外面の軸方向に少なくとも一つの凹部を形成することにより、従来の多角形形状のパイプと比較して多角形形状への加工や拡管加工などが不要となり、製造コストを低減させることができる。また、下部管体の凹部によって上部管体の円周方向の回転が抑制され、ストッパーと下部管体との間の流体が通過する面積を比較的大きく設定することができ、上部管体の伸縮動作の応答性および摺動を円滑にすることができる。さらに、下部管体を金属製とすることで、流体供給時に下部管体に作用する高圧から下部管体を保護し、その変形や破損を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の実施の形態について、図1ないし図4を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るスプリンクラー用ポップアップライザーの概略を示す外観図、図2(a)は、上部管体30が上昇状態の図1のA部の拡大断面図、図2(b)は、図2(a)のB−B線における拡大横断面図、図3は、上部管体の概略図である。
【0016】
本実施形態におけるスプリンクラー用ポップアップライザーは、下部管体10と、下部管体10の上端に接続された金属製の連結筒20と、連結筒20を介して下部管体10内を上下方向に摺動可能な金属製の上部管体30とを有している。上部管体30の上端には、スプリンクラー用の継手31が取り付けられ、下端には金属製のストッパー40(図3を参照)が一体に取り付けられている。
【0017】
下部管体10は、横断面が円形状の金属製の丸パイプ材から構成される。例えば、SUS316材の水道用・屋内配管用ステンレス鋼管の外径28.58mm、厚さ1.0mmなどを用いることができる。これ以外にも、SUS304材などのステンレス鋼管、あるいはアルミニウム管、銅管などの金属製の丸パイプを用いることができる。
【0018】
下部管体10の外面の軸方向には、凹部(溝加工部)11が形成されている。凹部11は、例えば、ロール引き抜き成形等の塑性加工により溝加工されたもので、外面から内方へ向けて陥没している。例えば、凹部11の幅寸法は、3mm、深さ寸法は、2mmである。但し、これらの値は、丸パイプ材の径や肉厚等により適宜変更可能である。本実施の形態では、下部管体10の軸方向に断面が円弧状の曲面から形成される1本の凹部11を形成しているが、凹部は、1本以上の任意の本数に形成してもよい。円周方向に複数の凹部11を形成する場合には、丸パイプ材の円周方向に均等な間隔で設けることが好ましい。
【0019】
また凹部11は、下部管体10の上下端部手前で終端する構造となっている。これにより、下部管体10の上下端部は、丸パイプ材のままの円形状であり、その下端には、下部キャップ50が取り付けられ、上端には連結筒20が取り付けられている。
【0020】
下部キャップ50は、図4に示すように、先端が尖ったテーパ面の底部51と、外径寸法が下部管体10の内径寸法と略合致する円周部52と、円周部52と底部51との境界に円環状部53とを有している。下部管体10の下端には凹部11が形成されていないので、下端を拡管加工することなくそのままの形状で、下部キャップ50の円周部52に嵌合される。また、下部管体10の下端の内径と下部キャップ50の円周部52とにねじ部を形成して組み付けてもよい。
【0021】
連結筒20には、下部管体10の内径寸法と略同じ外径寸法を有する連結部21が形成される(図2(a)を参照)。この連結部21に下部管体10の上端の開口部を拡管加工することなく丸パイプ材の状態のままで嵌合することができる。なお、下部管体10と連結筒20の連結部21の結合離脱を効果的に防止するため、下部管体10と連結部21との外側にねじ部を形成し、これにナット22を螺合し、結合強度を高めるようにしてもよい。
【0022】
また、連結筒20の側部に設けた口金部23には、流体供給の給水管24が開閉バルブ25を介して接続されている。加圧された水または農薬等の流体は、給水管24を介して下部管体10内へ供給されるようになっている。
【0023】
上部管体30は、横断面が円形形状の金属製の丸パイプ材で構成され、その上端にスプリンクラー(図示されない)を取り付ける継手31が設けられている(図3を参照)。上部管体30の下端には、図3に示すようにストッパー40が一体に接続されている。ストッパー40は、連結筒20を介して下部管体10内を上下方向に摺動可能である。
【0024】
ストッパー40の材質は、例えばステンレス鋳物、黄銅、あるいはメッキ処理を施した鉄系の鋳物など、適宜の金属製素材を用いることができる。ストッパー40と上部管体30の総重量は、水圧開放時にストッパーが下部管体10内を適正に下降できるように500g以上となるようにすることが好ましい。上部管体30の材質およびサイズにもよるが、本実施形態においては、ストッパーの重量を約100gとしている。
【0025】
ストッパー40は、上部管体30の径よりも大きな径で軸方向に延びた突起部40aを有しており、その外面には、湾曲した凹部41が円周方向に等間隔で4箇所(90度の間隔)形成されている。湾曲した凹部41は、下部管体10の凹部11に倣って内方に突出した凸部12と対向し、それを受容するような相補的な形状となっている。湾曲した凹部41は、内方へ、つまり、中心軸方向へ円弧状に窪むことで、給水のための流通体積を大きくし、十分な流量を確保している。また、ストッパー40には、上部管体30と連通する流動通路42が軸方向に貫通して形成されている。更に、下部管体10の凹部の断面形状を円弧状の曲面で形成し、ストッパー40外面を相補的な円弧形状とすることで、上部管体30の回転力によってストッパー40外面と接触する下部管体10内側にエッジによるキズが生じないため円滑な摺動が維持される。
【0026】
ストッパー40の上方には、段差部43が形成され、そこに上部管体30の下端が一体的に固着されている。また、ストッパー40の係止部44と連結筒20の環状突起26との間にコイル状の緩衝バネ60が巻装される。緩衝バネ60は、ストッパー40が環状突起26に当接するときの衝撃を緩和する緩衝部材としての役割とともに、水圧開放時に上部管体30の下降を付勢する役割を有している。本実施形態では、コイル状のバネを用いるが、この代わりに、合成樹脂材等の弾性材で形成した弾性部材を用いることも可能である。
【0027】
次に、本実施形態に係るスプリンクラー用ポップアップライザーの組立の一例を説明する。図4に示すように、下部管体10の上端の開口部を連結筒20の連結部21に嵌合した後、ストッパー40と一体化された上部管体30に緩衝バネ60を巻装し、その状態で、下部管体10の下端の開口部から挿入する。そして、上部管体30を、連結筒20の環状突起26(図2(a)を参照)とナット70に挿通する。このように緩衝バネ60は、ストッパー40の係止部44と、連結筒20の環状突起26との間に介装される。ナット70の内部にパッキン80が収容され、ナット70を連結筒20の上端のねじ部に螺合して締め付けることで、パッキン80が環状突起26との間で圧縮され、上部管体30をシールする。上部管体30の上端に、スプリンクラーを接続するための継手31をねじ込み式で締結する。そして、下部管体10の下端は、下部キャップ50を嵌合することで密閉される。こうして、本実施形態に係るスプリンクラー用ポップアップライザーの組み立てが完了する。
【0028】
次に、ポップアップライザーの動作を説明する。図2(a)に示す開閉バルブ25を開き、給水管24から水または農薬等の薬液(流体)が下部管体10内へ供給される。流体は、ストッパー40の外面の凹部41と下部管体10の内面の隙間を通って下部キャップ50へ向けて流れる。この流体の圧力は、ストッパー40の流動通路42を介して、スプリンクラーのノズル部に作用し、その反力で上部管体30が上方へ摺動される。上部管体30が上方へ移動すると、ストッパー40の係止部44上部に設けられた緩衝バネ60により、ストッパー40が連結筒20の環状突起26に衝撃的に当接することが緩和される。スプリンクラーにより散水が行われるとき、下部管体10の凹部11、すなわち凸部12にストッパー40の凹部41が係合し、上部管体30の円周方向への回転が抑止される。
【0029】
開閉バルブ25を閉じて散水を中止すると、下部管体10内部の水圧が開放され、水圧が低下する。これにより、上部管体30及びストッパー40は、自重に加えて緩衝バネ60の復元力により付勢され下降し、上部管体30が非常に滑らかに下部管体10内に収容される。
【0030】
このように本実施形態によれば、丸パイプから構成された下部管体10の外面に塑性加工による少なくとも1つの凹部11を形成するようにしたので、従来技術のように下部管体10を多角形形状に加工したり、上下両端の拡管加工や拡管加工部位での溶接工程も不要となり、そのままの状態で下部キャップ50および連結筒20に嵌合させることができる。その結果、製造工程数が削減され、コストを低減させることができる。
【0031】
なお上記実施形態では、ストッパー40外面の突起部40aには、下部管体10の凹部11に倣う凸部12に相補的な湾曲状の凹部41を4カ所均等に形成しているが、上部管体30が下部管体10内を滑動可能であり、かつ、その円周方向の回転を抑制できる形状であれば、凹部41を湾曲面以外の任意の形状としてもよい。さらに、凹部11を円周方向に複数形成した場合には、ストッパー40の凹部41は、凹部11に倣う円周方向の複数の凸部12と対向するように配置されることが好ましい。
【0032】
さらに、図2(b)に示すように、ストッパー40の外面と下部管体10の内面との間に、給水の流通面積を大きく確保できるように比較的広めの隙間が形成されているが、上部管体30が円周方向への回転を抑制されるのであれば、ストッパーの外面と下部管体の内面と間隔は適宜に変更することができる。
【0033】
図5は、本発明のポップアップライザーの変形例を示す図である。上記実施形態は、下部管体10に連続する凹部11を形成したが、図5に示すように、軸方向に断続的な複数の凹部13a、13b、13c、13dを形成するようにしてもよい。好ましくは、凹部13a、13b、13c、13dは、ストッパー40が滑動する領域の全部または一部に形成される。さらに好ましくは、軸方向に隣接する凹部13a、13b、13c、13dの不連続部分14の間隔hは、ストッパー40の突起部40aの軸方向長さよりも短く設定される。これにより、ストッパー40の凹部41は、凹部11に倣う凸部12から逸脱することなく、スムーズに案内されながら移動することができる。また、複数の凹部13a、13b、13c、13dは、下部管体10の円周方向に複数形成してもよく、その場合には等間隔で形成することが望ましい。
【0034】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明に係るスプリンクラー用金属製ポップアップライザーは、学校のグランド、ゴルフ場、砂地、畑地、緑地等の散水を必要とする施設において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係るスプリンクラー用ポップアップライザーの概略を示す外観図である。
【図2】同図(a)は、上部管体が上昇状態における図1のA部の拡大した縦部分断面図、同図(b)は、下部管体およびストッパーの断面構造の一例に係り、図2(a)のB−B線における拡大横断面図である。
【図3】上部管体の概略図である。
【図4】上記スプリンクラー用ポップアップライザーの組み立ての例を説明する外観斜視図である。
【図5】本発明のスプリンクラー用ポップアップライザーの変形例の概略を示す外観図である。
【図6】従来のスプリンクラー用ポップアップライザーの概略を示す外観図である。
【図7】図7(a)は、従来のストッパーを備えた上部管体を示す概略図、図7(b)は、従来の下部管体とストッパーとの関係を示す横断面図、図7(c)は、下部キャップを拡大した斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
10:下部管体 11:凹部
12:凸部 13:凹部
14:不連続部分 20:連結筒
21:連結部 22:ナット
24:給水管 26:環状突起
30:上部管体 31:継手
40:ストッパー 40a:突起部
41:凹部 42:流動通路
44:係止部 50:下部キャップ
60:緩衝バネ 70:ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部管体と、下部管体に対して移動可能な上部管体とを有し、上部管体の一方の端部にスプリンクラー用継手が設けられ、他方の端部に下部管体の内面を軸方向に移動可能なストッパーが設けられたスプリンクラー用ポップアップライザーであって、
下部管体が金属製の丸パイプから構成され、下部管体の外面の軸方向に少なくとも1つの凹部が形成されている、スプリンクラー用ポップアップライザー。
【請求項2】
前記下部管体の外面の凹部は、下部管体の円周方向に均等に複数形成されている、請求項1に記載のポップアップライザー。
【請求項3】
前記下部管体の外面の凹部は、下部管体の軸方向に断続的に複数形成されている、請求項1に記載のポップアップライザー。
【請求項4】
前記下部管体の軸方向に隣接する凹部の間隔は、ストッパーの突起部の軸方向長さよりも短い、請求項3に記載のポップアップライザー。
【請求項5】
前記下部管体の外面の凹部は、断面形状が円弧状の曲面から形成されている、請求項1ないし4いずれか1つに記載のポップアップライザー。
【請求項6】
ストッパーの外面には、下部管体の凹部により形成された凸部と相補的な凹部が形成されている、請求項1ないし5いずれか1つに記載のポップアップライザー。
【請求項7】
下部管体と、下部管体に対して移動可能な上部管体とを有し、上部管体の一方の端部にスプリンクラー用継手が設けられ、他方の端部に下部管体の内面を軸方向に移動可能なストッパーが設けられたスプリンクラー用ポップアップライザーの製造方法であって、
金属製の丸パイプから構成された下部管体の外面の軸方向に少なくとも1つの凹部を塑性加工により形成するポップアップライザーの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−281147(P2006−281147A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−107160(P2005−107160)
【出願日】平成17年4月4日(2005.4.4)
【出願人】(592225571)日研ステンレス継手株式会社 (1)
【出願人】(000139023)株式会社リケン (101)
【Fターム(参考)】